JP6454176B2 - ペーパーホルダカバー及びペーパーホルダ - Google Patents
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Description
また、キッチンペーパーとしては、複数枚のシートが交互に重ねて積層されてフィルム包装されたもの(包装タイプ)や、所定の間隔でミシン目が形成された長尺のシートが芯にロール状に巻回されたもの(ロールタイプ)などがある。
ペーパーホルダ本体に保持され、長尺のシートがロール状に巻回された第1の家庭用薄葉紙を覆うペーパーホルダカバーであって、
積層された複数枚のシートが包装された第2の家庭用薄葉紙を収納する収納空間部と、
前記第1の家庭用薄葉紙及び前記第2の家庭用薄葉紙の各々のシートの取出口が形成された取出口形成部と、
前記ペーパーホルダ本体に取り付けられた前記第1の家庭用薄葉紙のシートが挿通される挿通部が形成されるとともに、前記収納空間部に配置された前記第2の家庭用薄葉紙を前記取出口形成部の取出口側に付勢する付勢部と、を備えていることを特徴としている。
前記取出口形成部が取付け固定された支持部を更に備え、
前記付勢部は、
前記支持部に回動可能に吊り下げられるとともに、前記収納空間部に配置された前記第2の家庭用薄葉紙の前記取出口と反対側の部分に接触可能な接触部を有してなり、
前記接触部が自重により回動することで、前記収納空間部に配置された前記第2の家庭用薄葉紙に接触して当該第2の家庭用薄葉紙を前記取出口形成部の取出口側に付勢することを特徴としている。
前記接触部には、前記ペーパーホルダ本体の前記第1の家庭用薄葉紙の芯が取付け可能な軸部に対して、前記挿通部が当該接触部の回動方向に重なる位置で、且つ、回動する当該接触部の挿通部の内側に軸部が配置されるような形状に形成されてなることを特徴としている。
前記付勢部は、
前記収納空間部に配置された前記第2の家庭用薄葉紙の前記取出口と反対側の部分に接触可能な接触部と、
前記接触部を前記取出口形成部の取出口側に弾性的に付勢する弾性部と、を有してなることを特徴としている。
前記取出口形成部が取付け固定された支持部を更に備え、
前記支持部には、前記取出口形成部に対して前記接触部が進退するようにスライド移動可能に取り付けられる溝部が形成されてなることを特徴としている。
請求項1〜5の何れか一項に記載のペーパーホルダカバーと、
前記ペーパーホルダカバーが取り付けられる前記ペーパーホルダ本体と、を備えることを特徴としている。
なお、以下の説明では、ペーパーホルダカバー2の取出口221側を前側(使用者側)とするとともにその反対側を後側とし、ペーパーホルダ本体1の軸部12の長手方向を上下方向とし、上下方向及び前後方向の双方に直交する方向を左右方向とする。
図1は、本発明を適用した実施形態1のペーパーホルダ100を示す斜視図である。また、図2(a)は、ペーパーホルダ100に包装タイプの家庭用薄葉紙P2を取り付けた状態を示す斜視図であり、図2(b)は、ペーパーホルダ100にロールタイプの家庭用薄葉紙P1を取り付けた状態を示す斜視図である。
実施形態1のペーパーホルダ100は、ロールタイプの家庭用薄葉紙P1と包装タイプの家庭用薄葉紙P2の両方を保持可能に構成されている(図2(a)及び図2(b)参照)。具体的には、図1〜図3に示すように、ペーパーホルダ100は、ペーパーホルダ本体1と、このペーパーホルダ本体1に上側から覆うように取り付けられるペーパーホルダカバー2とを備えている。
また、ロールタイプの家庭用薄葉紙(第1の家庭用薄葉紙)P1は、例えば、図2(b)に示すように、一定幅に形成された長尺のシートS1が円筒状のロール芯Cにロール状に巻回されて構成されている。長尺のシートS1は、所定の間隔毎に幅方向に延在する破断用のミシン目(図示略)が形成されていても良い。また、ロールタイプの家庭用薄葉紙P1の寸法は、例えば、巻径(ロール径)がφ100〜130[mm]で、幅(上下方向の長さ)が200〜300[mm]で、ロール芯径がφ35〜45[mm]であるが、一例であってこれに限られるものではない。
また、包装タイプの家庭用薄葉紙(第2の家庭用薄葉紙)P2は、例えば、図2(a)に示すように、複数枚のシートS2が交互に重ねて積層されたものが包装フィルムFにより包装されて構成されている。包装フィルムFの一面には、例えば、図示は省略するが、所定方向に延在する直線状のミシン目が設けられ、このミシン目が切り開かれることで当該包装フィルムFの内側から取り出されるシートS2の挿通口が形成される。また、包装タイプの家庭用薄葉紙P2の寸法は、例えば、高さ(前後方向の長さ)が30〜110[mm]で、幅(上下方向の長さ)が200〜300[mm]で、奥行(左右方向の長さ)が60〜130[mm]であるが、一例であってこれに限られるものではない。
また、本発明に係るキッチンペーパーは、例えば、JIS P 8124(1998)に基づく1プライ当たりの米坪が10〜70[g/m2]とする。また、紙厚は、試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK H型」(尾崎製作所製)を用いて測定し、150〜500[μm]とする。乾燥引張紙力はJIS P 8113に基づき、乾燥引張紙力(縦)が800〜3000[cN]、乾燥引張紙力(横)が400〜2000[cN]である。湿潤引張紙力はJIS P 8135に基づき、湿潤引張紙力(縦)が200〜1500[cN]、湿潤引張紙力(横)が100〜1000[cN]であり、伸び率(引張破断伸)が10〜40[%]のものである。なお、各引張紙力及び伸び率における試料は、25[mm]幅での測定値である。
また、軸部12は、ロールタイプの家庭用薄葉紙P1のロール芯Cが取付け可能に形成されている。すなわち、軸部12は、ロールタイプの家庭用薄葉紙P1のロール芯Cの内径よりも小さい外径を有している。そして、ペーパーホルダ本体1にロールタイプの家庭用薄葉紙P1を保持させる場合、軸部12にロール芯Cを外嵌させるようになっている(図2(b)参照)。
また、軸部12の長手方向(上下方向)の長さは、例えば、少なくともロールタイプ及び包装タイプの家庭用薄葉紙P1、P2の各々のシートS1、S2の幅と略等しくなっている。具体的には、軸部12の寸法は、例えば、外径がφ10〜30[mm]で、上下方向の長さが350〜400[mm]であるが、一例であってこれに限られるものではない。
なお、ペーパーホルダカバー2の寸法は、例えば、左右方向の長さが140〜170[mm]で、前後方向の長さが150〜210[mm]で、上下方向の長さが250〜350[mm]であるが、一例であってこれに限られるものではない。
挿通孔211は、天面板部21の略中心よりわずかに後側の位置に設けられ、当該天面板部21を上下方向に貫通して形成されている。そして、ペーパーホルダ本体1にペーパーホルダカバー2が取り付けられる際に、挿通孔211に軸部12が挿通されることで、ペーパーホルダ本体1とペーパーホルダカバー2とが前後方向及び左右方向に位置決めされるようになっている(図2(a)及び図2(b)参照)。
取出口221は、例えば、当該前側板部22を前後方向に貫通して形成され、上下方向に長尺な矩形状をなす開口である。この取出口221の長手方向(上下方向)の長さは、例えば、ロールタイプ及び包装タイプの家庭用薄葉紙P1、P2の各々のシートS1、S2の幅と略等しいか、その幅よりも長くなっている。なお、取出口221の左右方向の幅は、少なくともシートの厚さよりも大きければ良いが、当該ペーパーホルダ100に保持されたロールタイプの家庭用薄葉紙P1や包装タイプの家庭用薄葉紙P2のシートS1、S2を引き出す際に取出口221の内側に指先が挿入可能な程度の幅を有しているのが好ましい。
具体的には、取出口221の寸法は、例えば、左右方向の長さが10〜20[mm]で、上下方向の長さが210〜310[mm]であるが、一例であってこれに限られるものではない。
すなわち、例えば、天面板部21の挿通孔211に軸部12を挿入するようにしてペーパーホルダ本体1に上側からペーパーホルダカバー2が取り付けられる。このとき、ペーパーホルダカバー2の内側空間の第1接触板部261よりも後側の部分により第1収納空間部R1が構成され、例えば、軸部12にロールタイプの家庭用薄葉紙P1のロール芯Cを外嵌させるようにして当該家庭用薄葉紙P1がペーパーホルダ本体1に取り付けられることで、第1収納空間部R1にロールタイプの家庭用薄葉紙P1が収納された状態となる(図2(b)参照)。また、ペーパーホルダカバー2の内側空間の第1接触板部261よりも前側の部分により第2収納空間部R2が構成され、例えば、前側板部22と第1接触板部261との間に配置されるように包装タイプの家庭用薄葉紙P2が配設されることで、第2収納空間部R2に包装タイプの家庭用薄葉紙P2が収納された状態となる(図2(a)参照)。
第1接触板部261は、その上端部が天面板部21の内面に左右方向の軸を中心として回動自在に軸着されている。また、第1接触板部261は、第2収納空間部R2に配置された包装タイプの家庭用薄葉紙P2の取出口221と反対側の部分、すなわち、包装フィルムFの挿通口と反対側となる後端部に接触可能となっている。そして、第1接触板部261が自重により前側に回動することで、第2収納空間部R2に配置された包装タイプの家庭用薄葉紙P2の取出口221と反対側の部分に接触して当該家庭用薄葉紙P2を取出口221側に付勢する。
第1挿通部261aは、例えば、第1接触板部261の左右方向の略中央部の下端から上側に略等しい幅で切り欠かれることで上下方向に長尺に形成され、第1接触板部261が正面視にて門形状をなしている。すなわち、第1接触板部261には、ペーパーホルダ本体1のロールタイプの家庭用薄葉紙P1のロール芯Cが取付け可能な軸部12に対して、第1挿通部261aが当該第1接触板部261の回動方向に重なる位置に形成されている。また、第1挿通部261aの左右方向の幅は、ペーパーホルダ本体1の軸部12の径よりも大きくなっており、第1接触板部261を後側に回動させた場合に第1挿通部261aの内側に軸部12が配置されるようになっている。
また、第1挿通部261aの長手方向(上下方向)の長さは、例えば、ロールタイプ及び包装タイプの家庭用薄葉紙P1、P2の各々のシートS1、S2の幅と略等しいか、その幅よりも長くなっている。
なお、第1挿通部261aの寸法は、例えば、左右方向の長さが15〜40[mm]で、上下方向の長さが200〜300[mm]であるが、一例であってこれに限られるものではない。
図3(a)及び図3(b)は、ペーパーホルダ100に包装タイプの家庭用薄葉紙P2が保持された場合の使用状態を説明するための図であり、図3(c)及び図3(d)は、ペーパーホルダ100にロールタイプの家庭用薄葉紙P1が保持された場合の使用状態を説明するための図である。なお、図3(a)〜図3(d)の各図は、ペーパーホルダ100の左右方向の略中央部を前後方向に通る直線に沿って切断した状態を示す模式的な断面図である。
例えば、使用開始時等にて、包装フィルムFの内側にシートS2が大量に存し家庭用薄葉紙P2の前後方向の長さが長い場合、前側板部22の取出口221との間隔がより大きくなるように第1接触板部261を後側に回動させ、前側板部22と第1接触板部261との間の第2収納空間部R2に包装タイプの家庭用薄葉紙P2を配設する。そして、天面板部21の挿通孔211に軸部12を挿入するようにしてペーパーホルダ本体1に上側からペーパーホルダカバー2が取り付けられる。このとき、後側に回動した第1接触板部261の第1挿通部261aの内側に軸部12が配置される。これにより、当該家庭用薄葉紙P2がペーパーホルダ100に保持され、挿通口を通ったシートS2が前側板部22の取出口221を介して引き出される(図3(a)参照)。
ここで、第1接触板部261は自重により前側に回動するため、第2収納空間部R2に配置された包装タイプの家庭用薄葉紙P2の取出口221と反対側の部分に接触して当該家庭用薄葉紙P2を取出口221側に付勢する。これにより、家庭用薄葉紙P2は包装フィルムFの挿通口側の面を前側板部22の後面に接触させるように押圧された状態となる。
軸部12にロールタイプの家庭用薄葉紙P1のロール芯Cを外嵌させるようにして当該家庭用薄葉紙P1がペーパーホルダ本体1に取り付けられ、天面板部21の挿通孔211に軸部12を挿入するようにしてペーパーホルダ本体1に上側からペーパーホルダカバー2が取り付けられる。これにより、第1収納空間部R1にロールタイプの家庭用薄葉紙P1が配設され、長尺なシートS1の自由端側(先端側)が第1接触板部261の第1挿通部261a及び前側板部22の取出口221を介して引き出される(図2(b)参照)。
このとき、第1接触板部261は自重により回動可能となっているため、略上下方向に延在するように垂れ下がった状態となる。このため、例えば、使用開始時等にてロール芯CにシートS1が大量に巻かれて家庭用薄葉紙P1のロール径が大きい場合であっても(図3(c)参照)、ロール芯Cに巻かれているシートS1が消費されて家庭用薄葉紙P1のロール径が小さくなった場合であっても(図3(d)参照)、第1収納空間部R1に収納されたロールタイプの家庭用薄葉紙P1と第1接触板部261とが干渉することがない。
さらに、第1接触板部261には、ペーパーホルダ本体1のロールタイプの家庭用薄葉紙P1のロール芯Cが取付け可能な軸部12に対して、第1挿通部261aが当該第1接触板部261の回動方向に重なる位置で、且つ、回動する当該第1接触板部261の第1挿通部261aの内側に軸部12が配置されるような形状に形成されているので、例えば、包装フィルムFの内側にシートS2が大量に存し家庭用薄葉紙P2の前後方向の長さが長い場合等に、前側板部22の取出口221との間隔がより大きくなるように第1接触板部261を後側に回動させても、回動した第1接触板部261の第1挿通部261aの内側に軸部12を配置することができる。つまり、第2収納空間部R2に包装タイプの家庭用薄葉紙P2を収納する際に、軸部12によって第1接触板部261の回動が妨げられることがなくなり、前後方向の長さの長い家庭用薄葉紙P2を第2収納空間部R2に適正に収納することができる。
次に、実施形態2のペーパーホルダ200について図面を参照して説明する。
図4は、本発明を適用した実施形態2のペーパーホルダ200を示す斜視図である。
なお、以下に説明する以外の点は、上記実施形態1のペーパーホルダ100と略同様であるので、詳細な説明は省略する。
すなわち、第2付勢部226は、第2収納空間部R2に配置された包装タイプの家庭用薄葉紙P2の取出口221と反対側の部分に接触可能な第2接触板部262と、この第2接触板部262を前側板部22の取出口221側に弾性的に付勢する弾性部272と、を有している。
第2挿通部262aは、上記実施形態1の第1挿通部261aと略同様の構成である。具体的には、第2挿通部262aは、例えば、第2接触板部262の左右方向の略中央部の下端から上側に略等しい幅で切り欠かれることで上下方向に長尺に形成され、第2接触板部262が正面視にて門形状をなしている。また、第2挿通部262aは、前側板部22の取出口221と前後方向に重なるように配置されている。
なお、第2挿通部262aの寸法は、例えば、左右方向の長さが15〜40[mm]で、上下方向の長さが200〜300[mm]であるが、一例であってこれに限られるものではない。
すなわち、例えば、天面板部21の挿通孔211に軸部12を挿入するようにしてペーパーホルダ本体1に上側からペーパーホルダカバー202が取り付けられる。このとき、ペーパーホルダカバー202の内側空間の第2接触板部262よりも後側の部分により第1収納空間部R1が構成され、例えば、軸部12にロールタイプの家庭用薄葉紙P1のロール芯Cを外嵌させるようにして当該家庭用薄葉紙P1がペーパーホルダ本体1に取り付けられることで、第1収納空間部R1にロールタイプの家庭用薄葉紙P1が収納された状態となる。また、ペーパーホルダカバー202の内側空間の第2接触板部262よりも前側の部分により第2収納空間部R2が構成され、例えば、弾性部272による付勢力に抗して前側板部22に対して第2接触板部262を離間させた状態で当該前側板部22と第2接触板部262との間に包装タイプの家庭用薄葉紙P2が配設されることで、第2収納空間部R2に包装タイプの家庭用薄葉紙P2が収納された状態となる。
図5(a)及び図5(b)は、ペーパーホルダ200に包装タイプの家庭用薄葉紙P2が保持された場合の使用状態を説明するための図であり、図5(c)及び図5(d)は、ペーパーホルダ200にロールタイプの家庭用薄葉紙P1が保持された場合の使用状態を説明するための図である。なお、図5(a)〜図5(d)の各図は、ペーパーホルダ200の左右方向の略中央部を前後方向に通る直線に沿って切断した状態を示す模式的な断面図である。
例えば、使用開始時等にて、包装フィルムFの内側にシートS2が大量に存し家庭用薄葉紙P2の前後方向の長さが長い場合、前側板部22と第2接触板部262との間隔が大きくなるように前側板部22に対して第2接触板部262を後側に移動(離間)させ、前側板部22と第2接触板部262との間の第2収納空間部R2に包装タイプの家庭用薄葉紙P2を配設する。そして、天面板部21の挿通孔211に軸部12を挿入するようにしてペーパーホルダ本体1に上側からペーパーホルダカバー202が取り付けられる。これにより、当該家庭用薄葉紙P2がペーパーホルダ200に保持され、挿通口を通ったシートS2が前側板部22の取出口221を介して引き出される(図5(a)参照)。
この状態で、第2接触板部262が弾性部272により前側板部22の取出口221側に付勢されているため、家庭用薄葉紙P2は包装フィルムFの挿通口側の面を前側板部22の後面に接触させるように押圧された状態となる。
軸部12にロールタイプの家庭用薄葉紙P1のロール芯Cを外嵌させるようにして当該家庭用薄葉紙P1がペーパーホルダ本体1に取り付けられ、天面板部21の挿通孔211に軸部12を挿入するようにしてペーパーホルダ本体1に上側からペーパーホルダカバー202が取り付けられる。これにより、第1収納空間部R1にロールタイプの家庭用薄葉紙P1が配設され、長尺なシートS1の自由端側(先端側)が第2接触板部262の第2挿通部262a及び前側板部22の取出口221を介して引き出される。
このとき、第2接触板部262が弾性部272により前側板部22の取出口221側に常時付勢されて、前側板部22との間隔が小さく(後側板部23との間隔が大きく)なっている。このため、例えば、使用開始時等にてロール芯CにシートS1が大量に巻かれて家庭用薄葉紙P1のロール径が大きい場合であっても(図5(c)参照)、ロール芯Cに巻かれているシートS1が消費されて家庭用薄葉紙P1のロール径が小さくなった場合であっても(図5(d)参照)、第1収納空間部R1に収納されたロールタイプの家庭用薄葉紙P1と第2接触板部262とが干渉することがない。
次に、実施形態3のペーパーホルダ300について図面を参照して説明する。
図6は、本発明を適用した実施形態3のペーパーホルダ300を示す斜視図である。また、図7は、図6のVII−VII線におけるペーパーホルダ300の断面図である。
なお、以下に説明する以外の点は、上記実施形態2のペーパーホルダ200と略同様であるので、詳細な説明は省略する。
第3接触板部263には、ペーパーホルダ本体1に取り付けられたロールタイプの家庭用薄葉紙P1のシートS1が挿通される第3挿通部263aが形成されている。
第3挿通部263aは、上記実施形態1の第1挿通部261aと略同様の構成である。具体的には、第3挿通部263aは、例えば、第3接触板部263の左右方向の略中央部の下端から上側に略等しい幅で切り欠かれることで上下方向に長尺に形成され、第3接触板部263が正面視にて門形状をなしている。また、第3挿通部263aは、前側板部22の取出口221と前後方向に重なるように配置されている。
なお、第3挿通部263aの寸法は、例えば、左右方向の長さが15〜40[mm]で、上下方向の長さが200〜300[mm]であるが、一例であってこれに限られるものではない。
弾性部272は、第3接触板部263の二つの係止部263b、263bの各々と前側板部22とを繋ぐようにそれぞれ一つずつ配設されている。具体的には、各弾性部272は、一端部が第3接触板部263の係止部263bの前面に固定されるとともに、他端部が前側板部22の後面に固定されている。これにより、第3接触板部263が弾性部272により前側板部22の取出口221側に弾性的に常時付勢された状態となっている。
また、溝部212は、例えば、前後方向に延在するように直線状に形成されている。これにより、溝部212に取り付けられた第3接触板部263が前側板部22に対して進退するように前後方向にスライド移動可能となっている。つまり、第3接触板部263が溝部212の延在方向に沿ってスライド移動することで、第3接触板部263と前側板部22の取出口221との間隔が調整可能に構成されている。
また、溝部212の寸法は、例えば、下端開口の左右方向の長さが5〜10[mm]で、深さが5〜10[mm]であるが、一例であってこれに限られるものではない。
すなわち、例えば、天面板部21の挿通孔211に軸部12を挿入するようにしてペーパーホルダ本体1に上側からペーパーホルダカバー302が取り付けられる。このとき、ペーパーホルダカバー302の内側空間の第3接触板部263よりも後側の部分により第1収納空間部R1が構成され、例えば、軸部12にロールタイプの家庭用薄葉紙P1のロール芯Cを外嵌させるようにして当該家庭用薄葉紙P1がペーパーホルダ本体1に取り付けられることで、第1収納空間部R1にロールタイプの家庭用薄葉紙P1が収納された状態となる。また、ペーパーホルダカバー302の内側空間の第3接触板部263よりも前側の部分により第2収納空間部R2が構成され、例えば、弾性部272による付勢力に抗して前側板部22に対して第3接触板部263を離間させた状態で当該前側板部22と第3接触板部263との間に包装タイプの家庭用薄葉紙P2が配設されることで、第2収納空間部R2に包装タイプの家庭用薄葉紙P2が収納された状態となる。
図8(a)及び図8(b)は、ペーパーホルダ300に包装タイプの家庭用薄葉紙P2が保持された場合の使用状態を説明するための図であり、図8(c)及び図8(d)は、ペーパーホルダ300にロールタイプの家庭用薄葉紙P1が保持された場合の使用状態を説明するための図である。なお、図8(a)〜図8(d)の各図は、ペーパーホルダ300の左右方向の略中央部を前後方向に通る直線に沿って切断した状態を示す模式的な断面図である。
例えば、使用開始時等にて、包装フィルムFの内側にシートS2が大量に存し家庭用薄葉紙P2の前後方向の長さが長い場合、前側板部22と第3接触板部263との間隔が大きくなるように前側板部22に対して第3接触板部263を溝部212に沿って後側にスライド移動させ、前側板部22と第3接触板部263との間の第2収納空間部R2に包装タイプの家庭用薄葉紙P2を配設する。そして、天面板部21の挿通孔211に軸部12を挿入するようにしてペーパーホルダ本体1に上側からペーパーホルダカバー302が取り付けられる。これにより、当該家庭用薄葉紙P2がペーパーホルダ300に保持され、挿通口を通ったシートS2が前側板部22の取出口221を介して引き出される(図8(a)参照)。
この状態で、第3接触板部263が弾性部272により前側板部22の取出口221側に付勢されているため、家庭用薄葉紙P2は包装フィルムFの挿通口側の面を前側板部22の後面に接触させるように押圧された状態となる。
軸部12にロールタイプの家庭用薄葉紙P1のロール芯Cを外嵌させるようにして当該家庭用薄葉紙P1がペーパーホルダ本体1に取り付けられ、天面板部21の挿通孔211に軸部12を挿入するようにしてペーパーホルダ本体1に上側からペーパーホルダカバー302が取り付けられる。これにより、第1収納空間部R1にロールタイプの家庭用薄葉紙P1が配設され、長尺なシートS1の自由端側(先端側)が第3接触板部263の第3挿通部263a及び前側板部22の取出口221を介して引き出される。
このとき、第3接触板部263が弾性部272により前側板部22の取出口221側に常時付勢されて、前側板部22との間隔が小さく(後側板部23との間隔が大きく)なっている。このため、例えば、使用開始時等にてロール芯CにシートS1が大量に巻かれて家庭用薄葉紙P1のロール径が大きい場合であっても(図8(c)参照)、ロール芯Cに巻かれているシートS1が消費されて家庭用薄葉紙P1のロール径が小さくなった場合であっても(図8(d)参照)、第1収納空間部R1に収納されたロールタイプの家庭用薄葉紙P1と第3接触板部263とが干渉することがない。
例えば、上記実施形態1〜3における取出口221並びに第1〜第3挿通部261a〜263aの形状は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
さらに、ペーパーホルダカバー2、202、302の天面板部21にペーパーホルダ本体1の軸部12を挿通させる挿通孔211を設けるようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、挿通孔211を設けるか否かは適宜任意に変更可能である。
1 ペーパーホルダ本体
11 基台部
12 軸部
2、202、302 ペーパーホルダカバー
21 天面板部
211 挿通孔
212 溝部
212a 溝部下側部
212b 溝部上側部
22 前側板部(取出口形成部)
221 取出口
23 後側板部
24、25 両側板部
26 第1付勢部
226 第2付勢部
326 第3付勢部
261 第1接触板部
261a 第1挿通部
262 第2接触板部
262a 第2挿通部
263 第3接触板部
263a 第3挿通部
263b 係止部
272 弾性部
R1 第1収納空間部
R2 第2収納空間部
P 家庭用薄葉紙
P1 ロールタイプの家庭用薄葉紙(第1の家庭用薄葉紙)
C ロール芯
P2 包装タイプの家庭用薄葉紙(第2の家庭用薄葉紙)
F 包装フィルム
S1、S2 シート
Claims (6)
- ペーパーホルダ本体に保持され、長尺のシートがロール状に巻回された第1の家庭用薄葉紙を覆うペーパーホルダカバーであって、
積層された複数枚のシートが包装された第2の家庭用薄葉紙を収納する収納空間部と、
前記第1の家庭用薄葉紙及び前記第2の家庭用薄葉紙の各々のシートの取出口が形成された取出口形成部と、
前記ペーパーホルダ本体に取り付けられた前記第1の家庭用薄葉紙のシートが挿通される挿通部が形成されるとともに、前記収納空間部に配置された前記第2の家庭用薄葉紙を前記取出口形成部の取出口側に付勢する付勢部と、を備えていることを特徴とするペーパーホルダカバー。 - 前記取出口形成部が取付け固定された支持部を更に備え、
前記付勢部は、
前記支持部に回動可能に吊り下げられるとともに、前記収納空間部に配置された前記第2の家庭用薄葉紙の前記取出口と反対側の部分に接触可能な接触部を有してなり、
前記接触部が自重により回動することで、前記収納空間部に配置された前記第2の家庭用薄葉紙に接触して当該第2の家庭用薄葉紙を前記取出口形成部の取出口側に付勢することを特徴とする請求項1に記載のペーパーホルダカバー。 - 前記接触部には、前記ペーパーホルダ本体の前記第1の家庭用薄葉紙の芯が取付け可能な軸部に対して、前記挿通部が当該接触部の回動方向に重なる位置で、且つ、回動する当該接触部の挿通部の内側に軸部が配置されるような形状に形成されてなることを特徴とする請求項2に記載のペーパーホルダカバー。
- 前記付勢部は、
前記収納空間部に配置された前記第2の家庭用薄葉紙の前記取出口と反対側の部分に接触可能な接触部と、
前記接触部を前記取出口形成部の取出口側に弾性的に付勢する弾性部と、を有してなることを特徴とする請求項1に記載のペーパーホルダカバー。 - 前記取出口形成部が取付け固定された支持部を更に備え、
前記支持部には、前記取出口形成部に対して前記接触部が進退するようにスライド移動可能に取り付けられる溝部が形成されてなることを特徴とする請求項4に記載のペーパーホルダカバー。 - 請求項1〜5の何れか一項に記載のペーパーホルダカバーと、
前記ペーパーホルダカバーが取り付けられる前記ペーパーホルダ本体と、を備えることを特徴とするペーパーホルダ。
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