JP6452569B2 - 監視画面試験装置及び方法並びにプログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施の形態1の監視画面試験装置を示す。
図示の監視画試験装置は、画面画像取得部2と、取得画像検査部4と、操作入力部6と、制御部8とを有する。
画面画像取得部2は、監視画面を試験的に生成して表示し、表示された監視画面の撮像を行いその画像を取得して蓄積する。
取得画像検査部4は、画面画像取得部2に蓄積されている画像を読み出して、上記の試験的に表示された画像が適切であるか否かの判定を行う。
制御部8は、操作入力部6からの指示に応じて、画面画像取得部2と、取得画像検査部4とを制御する。
表示画像生成部16は、模擬信号群C14に基づいて表示画像を生成し、画像表示部18は、表示画像生成部16で生成された画像を表示する。
例えば、図2のうちの模擬信号生成部14以外は、監視制御装置の一部を構成するものであり、監視制御装置の通常の動作時(監視制御装置が被監視機器の監視制御を行うとき)は、模擬信号生成部14からの模擬信号群C14の代わりに、被監視機器10a、10b、10c、…からの信号C10a、C10b、C10c、…が表示画像生成部16に供給される。
制御部8は、監視画面試験において、試験項目を指定する信号(試験項目指定信号)C8a、C8bを生成する。
撮像部20は、画像表示部18に表示された画像を撮像する。撮像部20は、画像表示部18が試験項目指定信号C8aに応じた画像の表示を行っている間に、互いに異なるタイミングで、例えば一定の時間間隔ごとに、順次(相次いで)撮像を行う。
撮像部20は例えば、模擬信号生成部14が、試験項目に応じて、模擬信号群C14に含まれる信号のうちのいずれかの値に変化を生じさせる場合、該変化から予め定められた期間にわたり、互いに異なるタイミングで監視画面を撮像することで複数の取得画像を得る。ここで、上記の予め定められた期間内においては、上記値が変化した信号が、変化後の値を維持するものとする。
動的シンボル領域抽出部28は、画像差分検出部26で検出された差分領域に基づいて動的シンボル領域を抽出する。動的シンボル領域は、表示される画像が時間の経過とともに変化する領域である。
画像合成部32は、取得画像入力部24から取得画像を受け、動的シンボル領域抽出部28で抽出された動的シンボル領域の通知を受け、取得画像を合成して、合成画像を生成する。この合成は、合成規則格納部30に格納されている合成規則に従って行われる。この合成においては、複数の取得画像の、動的シンボル領域内に位置する画像部分を組み合わせることで、組み合わせ画像部分を生成し、生成された組み合わせ画像部分と、取得画像のうちのいずれかの、動的シンボル領域外に位置する部分と組み合わせる。
画像合成部32における合成で生成された合成画像は、比較判定部36に供給される。
監視画面試験装置が、監視画面に表示される画像の生成に関係する処理を実行するコンピュータのプログラムの変更に伴って、監視画面に表示される画像が不正なものとなるのを検出するためのものである場合、プログラムの変更前の表示画像から得られた合成画像を符号SZPrで示すように、正解画像格納部34に供給して、正解画像として格納しておく。
試験結果格納部38には、複数の試験項目についての試験結果が蓄積される。
複数の試験項目についての試験結果は、例えば、図示しないプリンタを用いて、試験成績書として出力される。代わりに、テキストログの形で出力されても良い。さらにまた、試験結果を画像表示部18に表示させても良い。
「表示位置」は、シンボルの表示位置の、予め定められた位置、例えば左上隅の位置を、水平方向の画素数及び垂直方向の画素数で定義される二次元座標で表す。
「表示サイズ」は、シンボルの水平方向の画素数及び垂直方向の画素数を表す。
同様に、信号D002は、「0」又は「1」の値を取り、「0」のときは、シンボルSF2を、火災が発生していないことを表す第1の状態とし、「1」のときは、シンボルSF2を、火災が発生していることを示す第2の状態とする。
同様に、信号D003は、「0」又は「1」の値を取り、「0」のときは、シンボルSF3を、火災が発生していないことを表す第1の状態とし、「1」のときは、シンボルSF3を、火災が発生していることを示す第2の状態とする。
例えば、被監視機器10a、10b、10cがそれぞれ101号室、102号室、103号室における火災の発生を検知する検知器である場合、信号D001、D002、D003はそれぞれ信号C10a、C10b、C10cに該当する。
例えば、「パターン#1」は、対応する信号(当該表示パターンを含むシンボル情報で定義される信号、例えばシンボル情報#1については信号D001)が「0」である場合、「表示画像1」を連続して表示し、対応する信号が「1」である場合、ある時間間隔(第1の時間間隔)、例えば「表示画像2」と「表示画像3」とを1秒毎に切り替えながら、即ち交互に選択して表示するモードである。
また、「パターン#2」は、対応する信号が「0」である場合、「表示画像1」を連続して表示し、対応する信号が「1」である場合、別の時間間隔(第2の時間間隔)、例えば「表示画像2」と「表示画像3」とを2秒毎に切り替えながら、即ち交互に選択して表示するモードである。
図5(b)のシンボル情報#1及び#2についての表示パターンはパターン#1であり、シンボル情報#3についての表示パターンはパターン#2である。
なお、図示の例ではシンボル情報#1と、シンボル情報#2と、シンボル情報#3とで、表示画像#1、#2、#3のファイル名が互いに同じであるが、互いに異なっていても良い。
図示の例では画像SP1〜SP3は、互いに形状が同じで、色が互いに異なる画像要素(3つの整列した三角形)を含む。即ち、該画像要素の色は、画像SP1では緑色(点線によるハッチングで示す)、画像SP2では赤色(実線によるハッチングで示す)、画像SP3では黒色(クロスハッチングで示す)である。
このように、信号D002を変化させる試験を行う際は、実際には、信号D002の模擬信号D002sを変化させる。
以下の説明で、「シンボルに対応する信号の模擬信号」を単に「シンボルに対応する模擬信号」と言うことがある。
撮像部20は、画像表示部18に表示された画像を撮像する。撮像部20は、例えば、模擬信号D002sが変化した後一定期間、監視画面を撮像し、撮像により得た画像(キャプチャした画像)を取得画像として取得画像格納部22に供給する。
本実施の形態では、各試験項目につき1秒間隔で6回監視画面を撮像することで得られた6枚の画像(取得画像の時系列)が格納されるものとする。
取得画像格納部22には、複数の試験項目についての取得画像の時系列が蓄積される。
例えば、シンボルSF2が正しく表示されるか否かを調べるため、取得画像入力部24は、取得画像格納部22から、監視画面定義情報G001に含まれる信号名D002で特定される信号(シンボルSF2に対応する信号)を変化させる試験において得られた複数の取得画像(取得画像の時系列)AP1〜AP6を読み込む。
読み込まれる取得画像の時系列は、シンボルSF2に対応する模擬信号D002sの値が「0」から「1」に変化した後、一定に保たれている間において、異なるタイミングでの撮像で得られた取得画像から成る。
図8は画像差分検出部26が出力した差分画像DFPの一例を示す。差分画像DFPは取得画像AP1〜AP6を比較して得られた差分画像であり、検出された差分領域DFRをクロスハッチングで示す。図示の例では、検出された差分領域DFRは、模擬信号D002sに対応するシンボルSF2の領域に相当する。
上記の閾値は、ノイズによって生じた差分を無視するために設定されるものである。
画像差分検出部26で検出される差分領域DFRは、シンボルSF2に対応する模擬信号D002sの値が「0」から「1」に変化した後、一定に保たれている間に、異なるタイミングでの撮像で得られた複数の取得画像相互間で差分がある画素から成る領域であり、動的シンボル領域抽出部28で抽出される動的シンボル領域MSRは、シンボルSF2に対応する模擬信号D002sの値が「0」から「1」に変化した後、一定に保たれている間に、時間の経過とともに、表示される画像が変化した領域である。
次に、ステップST3において、画像合成部32は、取得画像入力部24に読み込まれた6枚の取得画像AP1〜AP6のうち、n枚目の取得画像APnを読み込む。ステップST2でn=1と設定した直後にステップST3に進んだ場合には、1枚目の取得画像AP1が画像合成部32に読み込まれる。
以下、n=6となるまで同様の処理が繰り返される。
この合成画像SZPのうち、動的シンボル領域の画像部分SZR(図11(b))は、画像部分SL1〜SL6を順次貼り付けることで、互いに繋ぎ合せたものである。動的シンボル領域以外の部分は、図9の動的シンボル領域の輪郭を示す画像MSPと同じである。即ち、図12の合成画像SZPは、図9の画像MSPにおいて、その動的シンボル領域MSR内の画像部分を、画像部分SZRで置き換えた画像、即ち、取得画像からそれぞれ複製した画像部分SL1〜SL6を、それぞれ対応する位置に貼り付けた画像である。
図13は正解画像格納部34に格納された正解画像RFPの例を示す。
図13に示される正解画像は、シンボルSF1、SF2の各々について、対応する模擬信号を「0」から「1」に変化した後の(模擬信号の値が「1」である間の)撮像画像から得られるべき合成画像である。
画像間の類似度は、例えば、2つの画像の、対応する、即ち同じ位置の画素間での、R、G、Bの色成分毎の差の絶対値のを画像全体にわたり積算し、積算値を類似度の指標とすれば良い。この場合、積算値が大きいほど類似度が小さいものとして扱う。そして、類似度が予め定められた閾値以上であれば、2つの画像が互いに一致するものと判定すれば良い。
代わりに、2つの画像の、対応する、即ち同じ位置の画素間での、R、G、Bの色成分毎の差の絶対値がある閾値(第1の閾値)以下である画素が、画面内の画素の総数に占める割合を類似度の指標として、そのような類似度が別の閾値(第2の閾値)以上であれば、2つの画像が互いに一致するものと判定することとしても良い。
図14では、シンボルSF2に対応する模擬信号D002sを「0」から「1」に変更する試験に関し、画像合成部32が生成した合成画像SZPを符号SZP2aで示し、正解画像RFPを符号RFP2で示す。
図示の例では、合成画像SZP2aが正解画像RFP2と同じである。そのため、判定結果ROJが「OK」となる。この判定結果ROJは、試験結果として試験結果格納部38に格納される。
図14にはさらに、シンボルSF1に対応する模擬信号D001sを「0」から「1」に変更する試験に関し、画像合成部32が生成した合成画像SZPを符号SZP1aで示し、正解画像RFPを符号RFP1で示す。
ここでは、監視画面定義情報に定義されたシンボルS001の表示パターンが「パターン#1」ではなく、誤って「パターン#2」に設定された場合、即ち、監視画面定義情報のシンボル情報#1の表示パターンが、プログラム変更前は「パターン#1」であったのに対し、プログラム変更後は「パターン#2」となった場合を想定している。
試験結果格納部38に格納された、複数の試験項目についての試験結果は試験成績書にまとめられて出力される。
また、以上の説明においては、動的シンボル領域を垂直方向の線で分割して合成する方法を画像合成規則とした。しかし、水平方向の線で分割して合成しても良く、垂直方向の線及び水平方向の線で格子状に分割して合成しても良い。
また、色が切り替わるシンボルを用いた例で説明したが、シンボルを構成する文字が切り替わる場合或いは、シンボルの形状が切り替わる場合にも本発明を適用することができる。この場合、シンボルを構成する文字の切り替わり、或いはシンボルの形状の変化に適した動的シンボル領域の抽出方法及び画像合成規則を用いることとすれば良い。
図15は、本発明の実施の形態2の監視画面試験装置の取得画像検査部4bの構成を示す。図15の取得画像検査部4bは、図1の監視画面試験装置において、取得画像検査部4の代わりに用い得るものである。図15の取得画像検査部4bは、図3の取得画像検査部4と概して同じであるが、図3の比較判定部36の代わりに、比較判定部36bが設けられ、範囲決定規則格納部42及び試験範囲決定部44が追加されている点で異なる。図15に示される取得画像検査部4bのうち、図3に示した構成要素と同一又は類似のものについては同じ符号を付して説明を省略し、以下では実施の形態1とは異なる点を中心に説明する。
図示の監視画面定義情報MSDbのIDは、「G002」である。
監視画面定義情報MSDbには、監視画面に表示されるシンボルを定義するシンボル情報#1〜#8が含まれる。
シンボル情報#1〜#6は、図5(a)に示される監視画面定義情報MSDaのシンボル情報#1〜#6と同様に、6つの部屋にそれぞれ対応するものであり、その内容は、図5(b)を参照して説明したのと同じである。
シンボル情報#7のシンボルIDは、「S007」であり、シンボル情報#8のシンボルIDは、「S008」である。
シンボル情報#7に含まれる信号名は「T001」、シンボル情報#8に含まれる信号名は「T002」である。
「フォント」は、日付又は時刻を表す文字列のフォントを示す。
1枚目の取得画像APb1では、図19(a)の矩形の領域324のうちの符号324−1で示される部分が複製されて画像MSPに貼り付けられる。2枚目から6枚目の取得画像APb2〜APb6からは、それぞれ図19(b)〜(f)の符号324−2〜324−6で示される部分が、複製されて画像MSPに貼り付けられる。画像部分324−1〜324−6を繋ぎ合せることで、図19(g)に示される画像部分324cが生成される。
試験範囲決定部44は、試験範囲決定規則に従い、点線で示す領域RUTpが試験範囲であることを比較判定部36bに通知する。
例えば、差分画像DFPから直線、円など予め定められた図形要素を検出することによりシンボルの形状を特定し、特定された形状を有するシンボルを試験範囲に含める試験範囲決定規則、或いは特定された形状を有するシンボルを試験範囲から除外する試験範囲決定規則を用いることとしても、同様の効果が期待できる。
また、文字認識などにより画像から文字列を抽出して、当該文字列が日時を表す形式のものであることを検出した場合に、当該文字列を試験範囲から除外することとしても良い。
さらに、試験範囲に含めるための条件、或いは試験範囲から除外するための条件を、一部の試験項目にのみ適用しても良い。
図22は、本発明の実施の形態3の監視画面試験装置の取得画像検査部4cの構成を示す。図22の取得画像検査部4cは、図1の監視画面試験装置において、取得画像検査部4の代わりに用い得るものである。図22の取得画像検査部4cは、図15の取得画像検査部4bと概して同じであるが、図15の画像差分検出部26が設けられておらず、代わりに、信号定義情報格納部52及びシンボル特性取得部54が追加されており、図15の動的シンボル領域抽出部28、範囲決定規則格納部42及び試験範囲決定部44の代わりに、動的シンボル領域抽出部28c、範囲決定規則格納部42c及び試験範囲決定部44cが設けられている点で異なる。図22に示される取得画像検査部4cのうち、図3又は図15に示した構成要素と同一又は類似のものについては同じ符号を付して説明を省略し、以下では、実施の形態1及び2と異なる点を中心に説明する。
実施の形態3で用いられる動的シンボル領域抽出部28cは、監視画面定義情報に基づいて、特にそのうちの信号名及び表示パターンに基づいて、動的シンボル領域の抽出を行う。この場合、抽出される動的シンボル領域は、信号名及び表示パターンにより、表示される画像が時間の経過とともに変化することが示される領域である。
なお、図23では、以下での説明の便宜のため、シンボルSF1〜SF6を含む矩形の領域に対し符号301〜306が付され、シンボルYMD及びシンボルHMSを含む矩形の領域に対し符号321、322が付されている。
図示の監視画面定義情報MSDcのIDは、「G003」である。
実施の形態2の監視画面定義情報MSDbと同様に、監視画面定義情報MSDcには、図24(a)に示されるように、監視画面に表示されるシンボルを定義するシンボル情報#1〜#8が含まれる。
6つのシンボル情報#1〜#6のうち、シンボル情報#1〜#3の内容は、図5(b)と同様である。
シンボル情報#4〜#6の内容は、図24(b)に示す如くである。
「シンボルID」、「表示位置」、「表示サイズ」、及び「信号名」は、図5(b)に関し説明したのと同じである。
「パターン#3」は、対応する信号(当該表示パターンを含むシンボル情報で定義される信号、例えばシンボル情報#4については信号D004)が「0」である場合、「表示画像1」を連続して表示し、対応する信号が「1」である場合、「表示画像2」を連続して表示するモードである。
なお、図示の例ではシンボル情報#4と、シンボル情報#5と、シンボル情報#6とで、表示画像#1、#2のファイル名が互いに同じであるが、異なっていても良い。
シンボル情報#8は、監視画面の時刻を示すシンボルを定義する。
シンボル情報#7及び#8の詳細は、実施の形態2に関し、図17(b)を参照して説明した通りである。
具体的には、シンボル情報#7及び#8においては、信号名がそれぞれT001、T002であるので、対応するシンボルの領域は、動的シンボル領域に該当すると判断する。該当するシンボルの領域は、シンボル情報#7及び#8の位置及びサイズの情報から特定される。
例えば、シンボルYMDの領域321(図23)は、シンボル情報#7から、その位置が「40,210」、サイズが「125×20」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域は、動的シンボル領域に該当すると判断することができる。
同様に、シンボルHMSの領域322(図23)は、シンボル情報#8から、その位置が「250,210」、サイズが「60×20」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域は、動的シンボル領域に該当すると判断することができる。
このようにシンボルYMD及びHMSの各々について、その位置及びサイズから特定される領域321、322(図23)が、動的シンボル領域に該当すると判断する。
例えば、シンボルSF1の領域は、シンボル情報#1から、その位置が「100,10」、サイズが「60×40」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域301(図23)は、動的シンボル領域に該当すると判断する。
同様に、シンボルSF2の領域は、シンボル情報#2から、その位置が「100,80」、サイズが「60×40」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域302(図23)は、動的シンボル領域に該当すると判断する。
同様に、シンボルSF3の領域は、シンボル情報#3から、その位置が「100,150」、サイズが「60×40」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域303(図23)は、動的シンボル領域に該当すると判断する。
このようにシンボルSF1、SF2、及びSF3の各々について、その位置及びサイズから特定される領域(図23の301、302、303)が、動的シンボル領域に該当すると判断される。
例えば、シンボルSF4の領域は、シンボル情報#4から、その位置が「300,10」、サイズが「60×40」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域304(図23)は、動的シンボル領域に該当しないと判断する。
同様に、シンボルSF5の領域は、シンボル情報#5から、その位置が「300,80」、サイズが「60×40」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域305(図23)は、動的シンボル領域に該当しないと判断する。
同様に、シンボルSF6の領域は、シンボル情報#6から、その位置が「300,150」、サイズが「60×40」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域306(図23)は、動的シンボル領域に該当しないと判断する。
このようにシンボルSF4、SF5、及びSF6の各々について、その位置、及びサイズから特定される領域304、305、306(図23)が、動的シンボル領域に該当しないと判断される。
図26の合成画像SZPcにおいては、シンボルSF1〜SF3の領域301〜303及びシンボルYMD及びHMSの領域321及び322が動的シンボル領域と判定され、これらの領域について、例えば図11(a)及び(b)、並びに図19(a)〜(g)を参照して説明したのと同様の画像の複製及び貼り付けが行われる。
一方シンボルSF4〜SF6の領域304〜306については画像の複製及び貼り付けが行われない。従って、これらの領域の表示は、図18(a)のシンボルSF4、SF5及びSF6の領域304、305及び306と同じである。
比較判定部36bは、画像合成部32から合成画像SZPcを受けとり、正解画像格納部34から正解画像RFPcを読み込み、合成画像SZPcと正解画像RFPcとを比較する。この比較においては、試験範囲決定部44cから出力された試験範囲外の領域321、322以外の部分を比較の対象とする。
図示の例では、画像合成部32が生成した合成画像SZPcのうち領域321、322を除く部分と、正解画像RFPcのうち領域321、322を除く部分とは同じ画像であるため、判定結果ROJは「OK」となる。この判定結果ROJは、試験結果として、試験結果格納部38に格納される。
例えば、実施の形態1について言えば、図1、図2及び図3の上記の部分の機能をそれぞれ処理回路で実現しても良いし、複数の部分の機能をまとめて一つの処理回路で実現しても良い。実施の形態2及び3についても同様である。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
図13に示されるコンピュータ60は、CPU61と、メモリ62と、第1及び第2の入力インターフェース63a、63bと、第1及び第2の出力インターフェース64a、64bとを備え、これらはバス65で接続されている。
画像表示部18で表示された画像は撮像部20で撮像され、撮像により得られた画像が入力インターフェース63bを介して取り込まれ、メモリ62に格納される。
CPU61は、さらに、メモリ62に蓄積された複数の試験項目についての試験結果を出力インターフェース64bを介して、図示しないプリンタに供給し、試験成績書、或いはテキストログの形で出力させる。
まず、ステップST11で、CPU61は、操作者による画面画像取得の開始の指示に応じて、予め定められた順序で試験項目を指定する。
次にステップST16で、CPU61は、撮像部20による撮像で得られた画像をメモリ62に格納する。このように、メモリ62は図2の取得画像格納部22と同じ役割を果たす。
CPU61は、以下同様にステップST12〜ST17の処理を繰り返し、ステップST17で他の試験項目がない(すべての試験項目についての処理が終わった)と判定した場合には、処理を終了する。
まず、ステップST21で、CPU61は、操作者による取得画像検査の開始の指示に応じて、予め定められた順序で試験項目を指定する。
次にステップST23で、CPU61は、画像差分を検出する。この処理は図3の画像差分検出部26の処理と同じである。
次にステップST24で、CPU61は、動的シンボル領域を抽出する。この処理は図3の動的シンボル領域抽出部28の処理と同じである。
次にステップST26で、CPU61は、試験結果の判定を行う。この処理は図3の比較判定部36の処理と同じである。
次にステップST27で、CPU61は、判定結果を試験結果としてメモリ62に格納する。このように、メモリ62は図3の試験結果格納部38と同じ役割を果たす。
ステップST28で、他の試験項目がない場合(すべての試験項目についての処理が終わったと判定された場合)、処理を終了する。
Claims (18)
- 表示される画像が監視制御の各々の局面に応じて時間の経過とともに変化する動的シンボルを含む監視画面を試験する監視画面試験装置であって、
前記監視画面内の、前記画像が変化する領域を動的シンボル領域として抽出する動的シンボル領域抽出部と、
前記監視画面を前記各々の局面に応じて撮像することで得られ前記局面の表示内容を変化させる試験項目に対応する複数の取得画像のうち、前記動的シンボル領域抽出部で抽出された前記動的シンボル領域内に位置する部分を組み合わせることで、組み合わせ画像部分を生成し、生成された前記組み合わせ画像部分と、前記複数の取得画像のうちのいずれかの、前記動的シンボル領域外に位置する部分とを組み合わせることで合成画像を生成する画像合成部と、
前記監視画面の表示が正しく行われる場合に、前記合成画像として生成されるべき画像を正解画像として格納する正解画像格納部と、
前記画像合成部で生成された前記合成画像と、前記正解画像格納部に格納されている前記正解画像とを比較し、両者が一致するか否かの判定を行う比較判定部と
を有する監視画面試験装置。 - 前記複数の取得画像相互間の差分を検出する画像差分検出部をさらに有し、
前記動的シンボル領域抽出部は、前記画像差分検出部が検出した前記差分から前記動的シンボル領域を抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の監視画面試験装置。 - 前記監視画面を定義する監視画面定義情報を格納する画面定義情報格納部をさらに有し、
前記動的シンボル領域抽出部は、前記監視画面定義情報に基づいて前記動的シンボル領域を抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の監視画面試験装置。 - 前記監視画面定義情報は、前記監視画面に含まれる複数のシンボルの各々の表示のパターンを示す情報を含み、
前記動的シンボル領域抽出部は、前記複数のシンボルの各々の表示のパターンを示す情報に基づいて、当該シンボルの領域が動的シンボル領域に該当するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項3に記載の監視画面試験装置。 - 前記画像合成部は予め設定された画像合成規則に従って前記合成画像の生成を行う
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の監視画面試験装置。 - 前記画像合成部による前記合成画像の生成に用いられる前記複数の取得画像の数をNとするとき、前記画像合成部は、前記動的シンボル領域をN個の小領域に分割し、前記N個の小領域に、前記N個の取得画像のうちの互いに異なるものの、対応する部分を貼り付けることで、前記組み合わせ画像部分の生成を行う
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の監視画面試験装置。 - 前記正解画像は、前記監視画面の表示が正しく行われるときに、前記監視画面を前記互いに異なるタイミングで撮像することで得られた複数の画像に対し、前記複数の取得画像を用いた前記合成画像の生成の場合と同じ方法で合成を行うことで得られた画像である
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の監視画面試験装置。 - 前記監視画面の試験が前記監視画面に表示される画像の生成に関係する処置を実行するコンピュータのプログラムの変更に伴って、前記監視画面に表示される画像が不正なものとなるのを検出するためのものであり、
前記正解画像は、前記プログラムの変更の前に前記画像合成部で生成された前記合成画像である
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の監視画面試験装置。 - 前記監視画面試験装置は、複数の試験項目の各々について前記監視画面を試験するものであり、
前記画像差分検出部は、前記複数の試験項目の各々についての前記監視画面を、前記互いに異なるタイミングで撮像することで得られた前記複数の取得画像相互間の差分を検出し、
前記正解画像格納部は、前記複数の試験項目の各々について前記正解画像を格納する
ことを特徴とする請求項2に記載の監視画面試験装置。 - 前記監視画面試験装置は、複数の試験項目の各々について前記監視画面を試験するものであり、
前記画面定義情報格納部は、前記複数の監視画面を定義する前記監視画面定義情報を格納し、
前記正解画像格納部は、前記複数の試験項目の各々についての前記正解画像を格納する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の監視画面試験装置。 - 前記複数の試験項目の各々について前記複数の取得画像から成る、取得画像の時系列を格納する取得画像格納部と、
前記取得画像格納部に格納された、前記複数の試験項目についての取得画像の時系列のうちの、指定された試験項目についての取得画像の時系列を、前記取得画像格納部から読み込む取得画像入力部とをさらに有し、
前記画像合成部は、前記取得画像入力部で読み込まれた前記取得画像の時系列を構成する前記複数の取得画像から前記合成画像の生成を行う
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の監視画面試験装置。 - 前記監視画面に含まれる複数のシンボルの表示の内容或いは状態をそれぞれ決定する信号を模擬する複数の模擬信号を生成する模擬信号生成部と、
前記複数の模擬信号に基づいて前記監視画面に表示させるべき画像を生成する表示画像生成部とをさらに有し、
前記模擬信号生成部は、前記試験項目に応じて、前記複数の模擬信号のうちのいずれかの信号の値に変化を生じさせ、
該変化から予め定められた期間にわたり、前記互いに異なるタイミングで前記監視画面を撮像することで前記複数の取得画像を得る撮像部をさらに有する
ことを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の監視画面試験装置。 - 予め設定された試験範囲決定規則に従い、試験範囲を決定する試験範囲決定部をさらに有し、
前記比較判定部は、前記合成画像のうちの前記試験範囲内に位置する部分と、前記正解画像のうちの前記試験範囲内に位置する部分とが互いに一致するか否かの判定を行う
ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の監視画面試験装置。 - 前記監視画面定義情報と、前記監視画面に含まれる複数のシンボルの各々の表示の内容或いは状態を決定する信号の属性を示す情報との少なくとも一方から前記複数のシンボルの各々の特性を取得するシンボル特性取得部と、
予め設定された試験範囲決定規則に従い、前記シンボル特性取得部が取得した前記複数のシンボルの各々の前記シンボルの特性から試験範囲を決定する試験範囲決定部とをさらに有し、
前記比較判定部は、前記合成画像のうちの前記試験範囲内に位置する部分と、前記正解画像のうちの前記試験範囲内に位置する部分とが互いに一致するか否かの判定を行うことを特徴とする請求項3、4又は10に記載の監視画面試験装置。 - 前記比較判定部における前記判定の結果を試験結果として格納する試験結果格納部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の監視画面試験装置。 - 表示される画像が監視制御の各々の局面に応じて時間の経過とともに変化する動的シンボルを含む監視画面を試験する監視画面試験方法であって、
前記監視画面内の、前記画像が変化する領域を動的シンボル領域として抽出する動的シンボル領域抽出ステップと、
前記監視画面を前記各々の局面に応じて撮像することで得られ前記局面の表示内容を変化させる試験項目に対応する複数の取得画像のうち、前記動的シンボル領域抽出ステップで抽出された前記動的シンボル領域内に位置する部分を組み合わせることで、組み合わせ画像部分を生成し、生成された前記組み合わせ画像部分と、前記複数の取得画像のうちのいずれかの、前記動的シンボル領域外に位置する部分とを組み合わせることで合成画像を生成する画像合成ステップと、
前記監視画面の表示が正しく行われる場合に、前記合成画像として生成されるべき画像を正解画像とし、前記画像合成ステップで生成された前記合成画像と、前記正解画像とを比較し、両者が一致するか否かの判定を行う比較判定ステップと
を有する監視画面試験方法。 - 請求項16に記載の監視画面試験方法における処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項17に記載のプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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