JP6452569B2 - 監視画面試験装置及び方法並びにプログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、監視制御装置における被監視機器の状態を表示する監視画面を試験する監視画面試験装置及び方法に関するものである。本発明はまた、上記の監視画面試験装置及び方法における処理をコンピュータに実行させるためのプログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体に関する。
監視制御装置は、温度センサー、圧力センサー、位置センサーなど、監視の対象となる被監視機器からの情報を運転員に提示するとともに、運転員の操作に応じて、モータ、弁、開閉器、油圧装置など各種機器を制御するシステムであり、発電プラント、化学プラント、受配電設備、上下水道設備など、幅広い分野で用いられている。
監視制御装置において、被監視機器を監視するために、被監視機器の現在状態を運転員に提示する監視画面は、図形、接続線、文字列などのシンボルを含む。これらのシンボルには、被監視機器の信号が割り当てられたシンボルが含まれ、割り当てられた信号の信号値の変化に応じて、当該信号が割り当てられたシンボルの表示内容が変化する。
このような監視画面については、監視制御装置の改変、例えば、監視制御装置を構成するコンピュータのプログラムが変更された場合に、正しく表示が行われるか否かの試験を行う必要がある。
従来の監視画面の試験では、各シンボルの形状、色などの変化を運転員が目視することにより試験を行っていた。例えば、被監視機器の入力値を変更し、監視画面上の対応するシンボルが正しいシンボル(変更後の入力値に対応するシンボル)と合致すれば合格と判定し、そうでなければ不合格と判定する。
近年、計算機の処理能力向上に伴い、監視制御装置に接続された被監視機器の数が増加しており、監視画面に表示されるシンボルの数、及び監視画面の数の増加により、従来の試験員の目視による確認がきわめて困難となっている。
監視画面試験の効率化を目的として試験作業を自動化する手法が提案されている。特許文献1に記載された技術では、各試験項目について、監視画面情報及びプラントから入力される信号を模擬した信号に基づいて可変画の表示を変更し、試験監視画面を生成し、生成された試験監視画面の可変画が正解画像情報に合致しているかを判定することとしている。
また、特許文献2に記載された技術では、シンボルの表示色を含む表示情報を記憶し、表示情報を用いて、画像が所定の周期で変化する動的表示色で表示される動的シンボルを抽出し、動的シンボルに強調表示を加えた監視画面の画像を生成し、生成画像と正解画像とが一致しているか否かを判定する。
特開2011−75824号公報 特許第5586638号
特許文献1では、複数の色を時間の経過とともに切り替えながら被監視機器の一つの状態を表示する可変画(動的シンボル)が監視画面に含まれる場合には、試験の自動化ができず目視で試験する必要があった。
特許文献2では、時間の経過に伴う表示内容の変化の仕方に応じた認識を行うことについては考慮されていない。即ち、実際の監視画面では、表示された文字が切り替わるなど、多様な動的シンボルが使用されているため、動的シンボルの表示内容の、時間の経過に伴う変化を認識する必要であるが、特許文献2の技術は、このような必要に応えるものではない。また、試験対象とすべき動的シンボルと、例えば日時を示す文字列など、試験対象とはすべきではない動的シンボルとを区別し、後者を試験対象範囲から除外することも考慮されていない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、動的シンボルを含む監視画面を自動的に試験することを可能にすることを目的としている。
本発明の監視画面制御装置は、表示される画像が監視制御の各々の局面に応じて時間の経過とともに変化する動的シンボルを含む監視画面を試験する監視画面試験装置であって、前記監視画面内の、前記画像が変化する領域を動的シンボル領域として抽出する動的シンボル領域抽出部と、前記監視画面を各々の局面に応じて撮像することで得られた局面の表示内容を変化させる試験項目に対応する複数の取得画像のうち、前記動的シンボル領域抽出部で抽出された前記動的シンボル領域内に位置する部分を組み合わせることで、組み合わせ画像部分を生成し、生成された前記組み合わせ画像部分と、前記複数の取得画像のうちのいずれかの、前記動的シンボル領域外に位置する部分とを組み合わせることで合成画像を生成する画像合成部と、前記監視画面の表示が正しく行われる場合に、前記合成画像として生成されるべき画像を正解画像として格納する正解画像格納部と、前記画像合成部で生成された前記合成画像と、前記正解画像格納部に格納されている前記正解画像とを比較し、両者が一致するか否かの判定を行う比較判定部とを有する。
本発明によれば、互いに異なるタイミングで撮像を行うことにより得られた複数の取得画像から合成画像を生成し、合成画像と正解画像との比較を行う。このため、動的シンボルとして表示される画像の、時間の経過に伴う変化が正しく行われているか否かを判定することができ、従って、動的シンボルを含む監視画面の自動試験を簡単にかつ確実に行うことができる。
本発明の実施の形態1の監視画面試験装置の構成を示すブロック図である。 図1の画面画像取得部の構成を示すブロック図である。 図1の取得画像検査部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1において、画像表示部に表示される監視画面の一例を示す図である。 (a)及び(b)は、図4の監視画面を定義する監視画面定義情報の一例を示す図である。 (a)〜(c)は、一つのシンボルとして表示される表示画像の一例を示す図である。 (a)〜(f)は、図2及び図3の取得画像格納部に格納された複数の取得画像の一例を示す図である。 図3の画像差分検出部が出力した差分画像の一例を示す図である。 図3の動的シンボル領域抽出部が出力した画像の一例を示す図である。 図3の画像合成部による画像合成の処理の手順を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は、画像合成部による画像合成の動作を示す概略図である。 図3の画像合成部が生成した合成画像の一例を示す図である。 図3の正解画像格納部に格納された正解画像の一例を示す図である。 図3の比較判定部が生成した試験結果の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2の監視画面試験装置の取得画像検査部の構成を示すブロック図である。 実施の形態2において、画像表示部に表示される監視画面の一例を示す図である。 (a)及び(b)は、図16の監視画面を定義する監視画面定義情報の一例を示す図である。 (a)〜(f)は、図15の取得画像格納部に格納された取得画像の一例を示す図である。 (a)〜(g)は、図15の画像合成部による画像合成の動作を示す概略図である。 図15の画像合成部が生成した合成画像の一例を示す図である。 図15の正解画像格納部に格納された正解画像の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3の監視画面試験装置の取得画像検査部の構成を示すブロック図である。 実施の形態3において、画像表示部に表示される監視画面の一例を示す図である。 (a)及び(b)は、図23の監視画面を定義する監視画面定義情報の一例を示す図である。 図22の信号定義情報格納部に格納された信号定義情報の一例を示す図である。 図22の画像合成部が生成した合成画像の一例を示す図である。 図22の正解画像格納部に格納された正解画像の一例を示す図である。 実施の形態1の監視画面試験装置の各部の機能を実行するコンピュータを、操作入力部、画像表示部及び撮像部とともに示すブロック図である。 図28のコンピュータによる画面画像取得の処理の手順を示すフローチャートである。 図28のコンピュータによる取得画像検査の処理の手順を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の監視画面試験装置を示す。
図示の監視画試験装置は、画面画像取得部2と、取得画像検査部4と、操作入力部6と、制御部8とを有する。
画面画像取得部2は、監視画面を試験的に生成して表示し、表示された監視画面の撮像を行いその画像を取得して蓄積する。
取得画像検査部4は、画面画像取得部2に蓄積されている画像を読み出して、上記の試験的に表示された画像が適切であるか否かの判定を行う。
操作入力部6は、画面画像取得部2における処理の開始の指示、及び取得画像検査部4における処理の開始の指示を入力するために、操作者により操作される。操作入力部6は、キーボード、マウスなどで構成される。
制御部8は、操作入力部6からの指示に応じて、画面画像取得部2と、取得画像検査部4とを制御する。
図2は、図1の画面画像取得部2の一例を、被監視機器10a、10b、10c、…とともに示す。図示の画面画像取得部2は、画面定義情報格納部12と、模擬信号生成部14と、表示画像生成部16と、画像表示部18と、撮像部20と、取得画像格納部22とを有する。
図3は、図1の取得画像検査部4の一例を、図2の取得画像格納部22とともに示す。図示の取得画像検査部4は、取得画像入力部24と、画像差分検出部26と、動的シンボル領域抽出部28と、合成規則格納部30と、画像合成部32と、正解画像格納部34と、比較判定部36と、試験結果格納部38とを備える。
図2に示される模擬信号生成部14は後述の模擬信号群C14を生成する。
表示画像生成部16は、模擬信号群C14に基づいて表示画像を生成し、画像表示部18は、表示画像生成部16で生成された画像を表示する。
図1の監視画面試験装置は、例えばプラントの監視及び制御のための監視制御装置の一部として、或いは監視制御装置に付随するものとして構成されるものであり、監視制御装置の構成要素の一部が、監視画面試験装置の一部として用いられる。
例えば、図2のうちの模擬信号生成部14以外は、監視制御装置の一部を構成するものであり、監視制御装置の通常の動作時(監視制御装置が被監視機器の監視制御を行うとき)は、模擬信号生成部14からの模擬信号群C14の代わりに、被監視機器10a、10b、10c、…からの信号C10a、C10b、C10c、…が表示画像生成部16に供給される。
監視制御装置は、監視制御の種々の局面で、各局面に応じた監視画面を画像表示部18に表示する。監視画面試験装置は、画像表示部18に監視画面として正しい画像が表示されるか否かの試験を行うものである。この試験のため、監視制御の各局面に対応する各試験項目について、その局面で発生される信号、例えば被監視機器10a、10b、10c、…からの信号C10a、C10b、C10c、…を模擬する、上記の模擬信号群C14を試験的に生成し、画像表示部18に監視画面として正しい画像が表示されるかどうかの判定を行う。各局面で生成される信号は、その局面で値が変化する信号を含み、従って、当該信号の模擬信号としては、値が変化するものが用いられる。
この判定のため、各試験項目について、画像表示部18に表示された画像を撮像部20で撮像することで得られる画像を一旦取得画像格納部22に格納し、その後読出して、画像合成部32で合成し、この合成により生成された合成画像と、予め正解画像格納部34に当該試験項目に対応付けて格納された正解画像とが一致するか否かの判定を行う。
本実施の形態の監視画面試験装置は、例えば、監視画面に表示される画像の生成に関係する処理を実行するコンピュータのプログラムの変更に伴って、監視画面に表示される画像が不正なものとなるのを検出するためのものである。本実施の形態の監視画面試験装置は、より具体的には、監視制御装置のいずれかの部分の処理を実行するコンピュータのプログラムの変更にともなう、デグレード(機能劣化)の防止のために利用されるものである。このような場合、プログラムの変更前の表示画像から得られた合成画像を正解画像格納部34に正解画像として格納しておき、プログラム変更後の表示画像から得られた合成画像を、格納されている正解画像と比較することとしても良い。
以下、図1、図2及び図3の各機能ブロックの動作を説明する。
制御部8は、監視画面試験において、試験項目を指定する信号(試験項目指定信号)C8a、C8bを生成する。
例えば、操作入力部6を用いて操作者が画面画像取得の開始を指示すると、制御部8は、予め定められた順に試験項目を選択して、選択した試験項目を指定する試験項目指定信号C8aを生成する。試験項目指定信号C8aは、画面画像取得部2に供給されて、監視画面の生成及び該画面の画像の取得において利用される。試験項目指定信号C8aは、監視画面を指定するとともに、当該監視画面を定義する情報に含まれる信号名で特定される信号のうち、該当する試験において、値を変化させるべき信号を指定する。
操作入力部6を用いて操作者が取得画像検査の開始を指示すると、制御部8は、予め定められた順に試験項目を選択して、選択した試験項目を指定する試験項目指定信号C8bを生成する。試験項目指定信号C8bは、取得画像検査部4に供給されて、取得画像の検査に利用される。
画面定義情報格納部12は、それぞれ複数の監視画面を定義する複数の監視画面定義情報を格納している。上記のように、監視制御装置は、監視制御の種々の局面で、該局面に応じた監視画面を画像表示部18に表示させるものであり、従って、画面定義情報格納部12は、それぞれの局面に応じた監視画面を定義する監視画面定義情報を格納している。各監視画面定義情報は、一意のIDを用いて識別される。
画面画像取得の処理を行う際、模擬信号生成部14は、制御部8からの試験項目指定信号C8aに応じた模擬信号群C14を試験的に生成する。この模擬信号群C14は、上記のように、例えば、被監視機器10a、10b、10c、…の一部又は全部で発せられる信号C10a、C10b、C10c、…を模擬したものであり、監視画面の試験時に、被監視機器10a、10b、10c、…の一部又は全部からの信号C10a、C10b、C10c、…の代わりとして、表示画像生成部16に供給される。
模擬信号生成部14は、画面定義情報格納部12に格納された複数の監視画面定義情報のうち、試験項目指定信号C8aで指定された監視画面を定義する監視画面定義情報を選択し、選択した監視画面定義情報を参照して、対応する監視画面の生成に必要な複数の信号を特定し、特定された複数の信号を模擬する、複数の模擬信号から成る模擬信号群C14を生成する。上記のように、生成される模擬信号群C14には、値が変化する模擬信号が含まれる。どの模擬信号の値を変化させるかも、試験項目指定信号C8aに基づいて決定される。
表示画像生成部16は、画面定義情報格納部12に格納された複数の監視画面定義情報のうち、試験項目指定信号C8aで指定された監視画面を定義する監視画面定義情報と、模擬信号生成部14から出力された模擬信号群C14とに基づいて画像を生成する。
画像表示部18は、表示画像生成部16で生成された画像を表示する。
撮像部20は、画像表示部18に表示された画像を撮像する。撮像部20は、画像表示部18が試験項目指定信号C8aに応じた画像の表示を行っている間に、互いに異なるタイミングで、例えば一定の時間間隔ごとに、順次(相次いで)撮像を行う。
撮像部20は例えば、模擬信号生成部14が、試験項目に応じて、模擬信号群C14に含まれる信号のうちのいずれかの値に変化を生じさせる場合、該変化から予め定められた期間にわたり、互いに異なるタイミングで監視画面を撮像することで複数の取得画像を得る。ここで、上記の予め定められた期間内においては、上記値が変化した信号が、変化後の値を維持するものとする。
取得画像格納部22は、撮像部20による撮像で得られた画像を格納する。具体的には、撮像部20で、順次撮像することで得られた複数の撮像画像(撮像画像の時系列)を取得画像の時系列として格納する。この際、制御部8から供給された試験項目指定信号C8aに応じて、取得画像を当該試験項目に対応付けて、格納する。
なお、撮像部20がより短い周期で撮像を行い、撮像により得られた画像の中から、予め定められた、互いに異なるタイミングでの撮像により得られた画像を選択して、取得画像格納部22に格納する構成であっても良い。
複数の試験項目について上記の処理を繰り返す結果、取得画像格納部22には、複数の試験項目についての取得画像が蓄積される。
取得画像の検査を行う際、取得画像入力部24は、取得画像格納部22に格納されている取得画像のうち、制御部8からの試験項目指定信号C8bに対応する取得画像を読み込む。試験項目指定信号C8bに対応する取得画像は、画面画像取得の際に、試験項目指定信号C8bと同じ試験項目を指定する試験項目指定信号C8aに応じて、模擬信号群C14が選択され、該模擬信号群C14を構成する信号のうちのいずれかの値が変化させられてから予め定められた期間内に異なるタイミングでの撮像で得られた画像である。
画像差分検出部26は、取得画像入力部24で読み込まれた複数の取得画像相互間で差分がある画素から成る領域を差分領域として検出する。
動的シンボル領域抽出部28は、画像差分検出部26で検出された差分領域に基づいて動的シンボル領域を抽出する。動的シンボル領域は、表示される画像が時間の経過とともに変化する領域である。
合成規則格納部30は、複数の取得画像を合成する画像合成規則を格納している。
画像合成部32は、取得画像入力部24から取得画像を受け、動的シンボル領域抽出部28で抽出された動的シンボル領域の通知を受け、取得画像を合成して、合成画像を生成する。この合成は、合成規則格納部30に格納されている合成規則に従って行われる。この合成においては、複数の取得画像の、動的シンボル領域内に位置する画像部分を組み合わせることで、組み合わせ画像部分を生成し、生成された組み合わせ画像部分と、取得画像のうちのいずれかの、動的シンボル領域外に位置する部分と組み合わせる。
この合成は、例えば、動的シンボル領域をN個(Nは整数)の小領域(分割領域)に分割し、N個の分割領域に、互いに異なる取得画像の対応する部分を貼り付けることで行われる。ここでNは例えば、合成に用いる取得画像の数(上記の例では「6」)に等しく定められる。この場合、N個の分割領域を第1〜第Nの分割領域と呼び、N個の取得画像を第1〜第Nの取得画像と呼ぶとき、第n(nは1〜Nのいずれか)の分割領域に、第nの取得画像の、対応する部分が貼り付けられる。
画像合成部32における合成で生成された合成画像は、比較判定部36に供給される。
正解画像格納部34は、各試験項目について、監視画面の表示が正しく行われる場合に、合成画像として生成されるべき画像を正解画像として格納している。即ち、格納されている正解画像は、監視画面の表示が正しく行われるときに、該監視画面を順次撮像することで得られた複数の画像に対し、上記の画像合成規則に従って合成を行うことで得られた画像である。
監視画面試験装置が、監視画面に表示される画像の生成に関係する処理を実行するコンピュータのプログラムの変更に伴って、監視画面に表示される画像が不正なものとなるのを検出するためのものである場合、プログラムの変更前の表示画像から得られた合成画像を符号SZPrで示すように、正解画像格納部34に供給して、正解画像として格納しておく。
比較判定部36は、画像合成部32で合成された合成画像SZPと、正解画像格納部34に格納されている正解画像RFPとを比較し、一致するか否かを判定する。
正解画像格納部34には、複数の試験項目の各々について正解画像が格納されており、比較判定部36は、各試験項目についての合成画像と正解画像の比較を行う際に、試験項目指定信号C8bに応じて、当該試験項目に対応付けて記憶されている正解画像を読み出して、比較に用いる。
試験結果格納部38は、比較判定部36における判定の結果ROJを試験結果として格納する。
試験結果格納部38には、複数の試験項目についての試験結果が蓄積される。
複数の試験項目についての試験結果は、例えば、図示しないプリンタを用いて、試験成績書として出力される。代わりに、テキストログの形で出力されても良い。さらにまた、試験結果を画像表示部18に表示させても良い。
図4は、画像表示部18で表示される監視画面の一例を示す。図示の監視画面MSCaは、複数の部屋の各々における火災発生状況を示すシンボルSF1〜SF6を含む。監視画面MSCaはさらにシンボルSF1〜SF6に対応して部屋の番号を示す文字列から成るシンボルSN1〜SN6を含む。図示の例では、部屋の数は6であり、これら6つの部屋は、それぞれ101号室、102号室、103号室、201号室、202号室、203号室と呼ばれるものである。部屋の番号を示す文字列は、それぞれ「101」、「102」、「103」、「201」、「202」、「203」である。
以下では、部屋の番号を示すシンボルSN1〜SN6については、各試験項目についての試験の間変化しないものとし、それぞれの部屋の火災発生状況を示すシンボルSF1〜SF6についての試験を行う場合について説明する。
図5(a)及び(b)は図4に示される監視画面を定義する監視画面定義情報の一例を示す。図示の監視画面定義情報MSDaのIDは、「G001」である。以下、IDである「G001」を監視画面定義情報MSDaを示す符号としても用いることもある。他のIDについても同様である。
監視画面定義情報MSDaには、図5(a)に示されるように、監視画面に表示される複数のシンボル情報が含まれる。図4に示す監視画面の場合、シンボルSF1〜SF6にそれぞれ対応する6つのシンボル情報#1〜#6が含まれる。図4の監視画面の生成には、シンボルSN1〜SN6を定義する情報も必要であり、監視画面定義情報MSDaには、シンボルSN1〜SN6に対応する情報も含まれているが、ここでは、これらの情報の図示及び説明を省略する。
図5(b)には、図5(a)のうちのシンボル情報#1、#2及び#3の詳細が示されている。図5(b)に示されるように、シンボル情報#1、#2及び#3の各々には、シンボルID、表示位置、表示サイズ、信号名、表示パターン、表示する画像などが含まれる。
「シンボルID」はシンボルを特定する記号である。シンボル情報#1、#2及び#3のシンボルIDは、それぞれ「S001」、「S002」及び「S003」である。
「表示位置」は、シンボルの表示位置の、予め定められた位置、例えば左上隅の位置を、水平方向の画素数及び垂直方向の画素数で定義される二次元座標で表す。
「表示サイズ」は、シンボルの水平方向の画素数及び垂直方向の画素数を表す。
「信号名」は、シンボルの表示の内容或いは状態を指定する信号(当該シンボルに対応する信号と言う)の名称である。図示の例では、シンボル情報#1に含まれる信号名(当該シンボル情報#1のシンボルに対応する信号の名称)は「D001」であり、シンボル情報#2に含まれる信号名は「D002」であり、シンボル情報#3に含まれる信号名は「D003」である。
信号D001は、「0(FALSE)」又は「1(TRUE)」の値を取り、「0」のときは、シンボルSF1を、火災が発生していないことを表す第1の状態とし、「1」のときは、シンボルSF1を、火災が発生していることを示す第2の状態とする。
同様に、信号D002は、「0」又は「1」の値を取り、「0」のときは、シンボルSF2を、火災が発生していないことを表す第1の状態とし、「1」のときは、シンボルSF2を、火災が発生していることを示す第2の状態とする。
同様に、信号D003は、「0」又は「1」の値を取り、「0」のときは、シンボルSF3を、火災が発生していないことを表す第1の状態とし、「1」のときは、シンボルSF3を、火災が発生していることを示す第2の状態とする。
これらの信号D001、D002、D003の各々は、例えば、被監視機器10a、10b、10c、…からの信号C10a、C10b、C10c、…のいずれかに該当する。
例えば、被監視機器10a、10b、10cがそれぞれ101号室、102号室、103号室における火災の発生を検知する検知器である場合、信号D001、D002、D003はそれぞれ信号C10a、C10b、C10cに該当する。
「表示パターン」は、シンボルの表示の態様(モード)を示している。ここで言う態様は、表示の仕方、例えば、時間の経過に伴って表示される画像が変化するか否か、及び変化する場合には、その変化の仕方を意味する。
例えば、「パターン#1」は、対応する信号(当該表示パターンを含むシンボル情報で定義される信号、例えばシンボル情報#1については信号D001)が「0」である場合、「表示画像1」を連続して表示し、対応する信号が「1」である場合、ある時間間隔(第1の時間間隔)、例えば「表示画像2」と「表示画像3」とを1秒毎に切り替えながら、即ち交互に選択して表示するモードである。
また、「パターン#2」は、対応する信号が「0」である場合、「表示画像1」を連続して表示し、対応する信号が「1」である場合、別の時間間隔(第2の時間間隔)、例えば「表示画像2」と「表示画像3」とを2秒毎に切り替えながら、即ち交互に選択して表示するモードである。
図5(b)のシンボル情報#1及び#2についての表示パターンはパターン#1であり、シンボル情報#3についての表示パターンはパターン#2である。
表示画像#1、#2、#3のファイル名はそれぞれ、「001.png」、「002.png」、「003.png」である。
なお、図示の例ではシンボル情報#1と、シンボル情報#2と、シンボル情報#3とで、表示画像#1、#2、#3のファイル名が互いに同じであるが、互いに異なっていても良い。
ファイル名が「001.png」、「002.png」、「003.png」である画像の例が図6(a)〜(c)に、それぞれ符号SP1、SP2、SP3で示されている。
図示の例では画像SP1〜SP3は、互いに形状が同じで、色が互いに異なる画像要素(3つの整列した三角形)を含む。即ち、該画像要素の色は、画像SP1では緑色(点線によるハッチングで示す)、画像SP2では赤色(実線によるハッチングで示す)、画像SP3では黒色(クロスハッチングで示す)である。
例えば、101号室の火災発生状況を示すシンボルSF1では、対応する信号D001が「0」である場合、「表示画像1」に定義されている画像SP1(001.png)を表示し、信号D001が「1」である場合、「表示画像2」に定義されている画像SP2(002.png)と「表示画像3」に定義されている画像SP3(003.png)とを1秒毎に切り替えながら、即ち、交互に選択して表示する。
以上、シンボル情報#1〜#3について説明した。以下では、シンボル情報#4〜#6は、例えば、それぞれシンボル情報#1〜#3と同じであるものとして説明する。
撮像部20は、それぞれの部屋の火災発生状況を示すシンボルSF1〜SF6を含む監視画面を撮像する。撮像部20における撮像は、表示画像の切り替わりのタイミングを避け、表示内容が安定しているタイミングで行うのが望ましい。例えば、信号の値が変化した後、1秒経過毎に表示画像が切り替わるのであれば、この切り替わりのタイミング相互間のタイミング、例えば、0.5秒、1.5秒、2.5秒、…のタイミングで行うのが望ましい。
複数の表示パターンに用意されている場合、複数の表示パターンのいずれにおいても、表示画像の切り替わりのタイミングを避け、表示内容が安定しているタイミングで行うのが望ましい。上記の例のように、信号の値が変化した後、表示パターン#1では1秒間隔で切り替わり、表示パターン#2では2秒間隔で切り替わるのであれば、上記の例と同様に、信号の値が変化した後、S+0.5秒(Sは整数であり、S=0、1、2、…)のタイミングで撮像を行うのが望ましい。
以下、図4に示される監視画面MSCaにおいて、シンボルSF2に対応する信号D002を「0」から「1」に変化させる試験を例に取りながら、実施の形態1の監視画面試験装置の動作について詳細に説明する。
この試験のため、制御部8は、試験項目を、「監視画面定義情報G001に含まれる信号名D002で特定される信号(シンボルSF2に対応する信号)を「0」から「1」へ変化させた場合の画面表示」とし、そのような試験項目を指定する試験項目指定信号C8aを出力し、模擬信号生成部14は、試験項目指定信号C8aに応じた模擬信号群C14を表示画像生成部16に供給する。この模擬信号群C14には、「0」から「1」に変化する、信号D002の模擬信号D002sが含まれる。模擬信号群C14に含まれる他の模擬信号は「0」に維持される。
このように、信号D002を変化させる試験を行う際は、実際には、信号D002の模擬信号D002sを変化させる。
以下の説明で、「シンボルに対応する信号の模擬信号」を単に「シンボルに対応する模擬信号」と言うことがある。
表示画像生成部16は、画面定義情報格納部12に格納された監視画面定義情報のうちの試験項目指定信号C8aで指定された監視画面定義情報と、模擬信号生成部14から出力された模擬信号群C14(「0」から「1」に変化する模擬信号D002sを含む)とに基づいて画像を生成する。
画像表示部18は、表示画像生成部16で生成された画像を表示する。
撮像部20は、画像表示部18に表示された画像を撮像する。撮像部20は、例えば、模擬信号D002sが変化した後一定期間、監視画面を撮像し、撮像により得た画像(キャプチャした画像)を取得画像として取得画像格納部22に供給する。
取得画像格納部22は、撮像部20で撮像された画像を格納する。この際、制御部8から供給される試験項目指定信号C8aに応じて、取得画像を試験項目に対応付けて格納する。
本実施の形態では、各試験項目につき1秒間隔で6回監視画面を撮像することで得られた6枚の画像(取得画像の時系列)が格納されるものとする。
図7(a)〜(f)は取得画像格納部22に格納された取得画像の例を示す。図7(a)〜(f)の取得画像AP1〜AP6は、監視画面定義情報G001に含まれる信号名D002で特定される信号(シンボルSF2に対応する信号)を変化させる試験において得られた取得画像の時系列である。具体的には、信号D002の模擬信号D002sを「0」から「1」に変化させた後、1秒間隔で取得した取得画像の時系列である。
取得画像格納部22には、複数の試験項目についての取得画像の時系列が蓄積される。
取得画像の検査の際、取得画像入力部24は、取得画像格納部22に格納された、複数の試験項目についての取得画像の時系列のうち、制御部8からの試験項目指定信号C8bに対応するもの(試験項目指定信号C8bで指定されたもの)を読み込む。
例えば、シンボルSF2が正しく表示されるか否かを調べるため、取得画像入力部24は、取得画像格納部22から、監視画面定義情報G001に含まれる信号名D002で特定される信号(シンボルSF2に対応する信号)を変化させる試験において得られた複数の取得画像(取得画像の時系列)AP1〜AP6を読み込む。
読み込まれる取得画像の時系列は、シンボルSF2に対応する模擬信号D002sの値が「0」から「1」に変化した後、一定に保たれている間において、異なるタイミングでの撮像で得られた取得画像から成る。
画像差分検出部26は、取得画像入力部24が読み込んだ複数の取得画像AP1〜AP6相互間の比較を行い、画像間で差分がある画素を検出して、差分のある画素から成る領域を差分領域DFRとして検出し、差分領域DFRを含む差分画像DFPを出力する。画像間の比較は、例えば、画素毎にR、G、Bなどの色成分毎の値を比較することで行われる。
図8は画像差分検出部26が出力した差分画像DFPの一例を示す。差分画像DFPは取得画像AP1〜AP6を比較して得られた差分画像であり、検出された差分領域DFRをクロスハッチングで示す。図示の例では、検出された差分領域DFRは、模擬信号D002sに対応するシンボルSF2の領域に相当する。
なお、図8では、変化のなかったシンボルSF1、SF3〜SF6が点線によるハッチングで示され、また部屋番号を示す文字列から成るシンボルSN1〜SN6が示されている。これらは実際には、見えない(背景色と同じである)が、画面上での位置関係を把握し易くするため、示してある。このことは、以下で説明する他の、同様の図にも当てはまる。
画像差分検出部26は、例えば、R、G、Bの色成分毎に、1番目の取得画像AP1と2番目の取得画像AP2の差の絶対値(3つの絶対値)と、3番目の取得画像AP3と4番目の取得画像AP4の差の絶対値(3つの絶対値)と、5番目の取得画像AP5と6番目の取得画像AP6の差の絶対値(3つの絶対値)とを求め、これらの絶対値(9つの絶対値)のうちの最大値が、予め定められた閾値以上である画素から成る領域を差分領域DFRとして検出し、当該画素(差分領域DFRを構成する画素)にのみ、予め定められた第1の色を表示するための画素値を与え、それ以外の画素に、上記第2の色とは異なる第2の色を表示するための画素値を与えることで差分画像DFPを生成する。
上記の閾値は、ノイズによって生じた差分を無視するために設定されるものである。
上記の第1の色は、監視画面に表示されるシンボル及びその背景で用いられている色以外の色であるのが望ましい。また上記の第1の色及び第2の色を表示するための画素値の代わりに、色要素以外の情報(例えば、透過度を制御する透過ビット)を与えることで、差分領域DFRとそれ以外の領域とを区別することとしても良い。さらに、差分画像DFPを生成しなくても差分領域DFRの輪郭を示す座標を生成して、出力することとしても良い。
動的シンボル領域抽出部28は、差分画像DFPを受け、図9に示すように、画像差分検出部26で検出した差分領域DFRに外接する領域MSRを動的シンボル領域として抽出して、抽出された動的シンボル領域MSRの輪郭を示す画像MSPを出力する。ここで差分領域DFRに外接する領域MSRとは、差分領域DFRの全体をその内部に含み、かつ最も小さい、予め定められた形状の領域である。予め定められた形状とは例えば水平方向の辺及び垂直方向の辺で構成される矩形である。画像MSPは、動的シンボル領域MSRの輪郭を示す点以外では、図7(a)〜(f)の取得画像AP1〜AP6のいずれか、例えば最初の取得画像AP1と同じである。
画像差分検出部26で検出される差分領域DFRは、シンボルSF2に対応する模擬信号D002sの値が「0」から「1」に変化した後、一定に保たれている間に、異なるタイミングでの撮像で得られた複数の取得画像相互間で差分がある画素から成る領域であり、動的シンボル領域抽出部28で抽出される動的シンボル領域MSRは、シンボルSF2に対応する模擬信号D002sの値が「0」から「1」に変化した後、一定に保たれている間に、時間の経過とともに、表示される画像が変化した領域である。
画像合成部32は、合成規則格納部30に格納された画像合成規則に従い、取得画像入力部24が読み込んだ複数の取得画像AP1〜AP6から合成画像を生成する。本実施の形態では、動的シンボル領域抽出部28で抽出した動的シンボル領域を垂直方向の線で分割して合成を行う方法を画像合成規則とした場合について説明する。図10は画像合成部32で行われる画像合成の動作を示す。
ステップST1において、動的シンボル領域抽出部28が出力した画像MSPを読み込み、暫定的な合成画像として保持する。この暫定的な合成画像に対して取得画像AP1〜AP6を用いて、以下で説明するステップST2〜ST7の処理を行うことで最終的な合成画像を生成する。
まず、ステップST2において、n=1と設定する。
次に、ステップST3において、画像合成部32は、取得画像入力部24に読み込まれた6枚の取得画像AP1〜AP6のうち、n枚目の取得画像APnを読み込む。ステップST2でn=1と設定した直後にステップST3に進んだ場合には、1枚目の取得画像AP1が画像合成部32に読み込まれる。
次に、ステップST4において、n枚目の取得画像APnのうちの、動的シンボル領域を垂直方向の線で6分割し、分割領域(小領域)のうちの左からn番目の分割領域内に位置する画像部分SLnを複製する。ステップST2でn=1と設定した直後の、即ち1巡目のステップST4では、6つの分割領域のうち、左から1番目の分割領域の画像部分SL1(図11(a))が複製される。
ステップST5において、暫定的な合成画像の動的シンボル領域を6分割し、分割領域(小領域)AL1〜AL6のうちの左からn番目の分割領域ALnに、複製した画像部分SLnを貼り付ける。1巡目のステップST4では、暫定的な合成画像の動的シンボル領域の6つの分割領域のうちの左から1番目の分割領域AL1(図11(b))に、複製した画像部分SL1(図11(a))が貼り付けられる。
ステップST5の次に、ステップST6で、最後の画像であるか否かの判定、即ちn=6か否かの判定が行われる。n=6でなければ(ST6でNO)、ステップST7で、nに1を加算し、ステップST3に戻る。1巡目の処理の後にステップST3に戻ったときは、n=2となっており、2番目の取得画像が読み込まれる。
以下、n=6となるまで同様の処理が繰り返される。
以上の処理により、取得画像格納部22から読み込んだ1枚目から6枚目の取得画像AP1〜AP6から、それぞれ画像部分SL1〜SL6(図11(a))が複製され、それぞれ対応する分割領域AL1〜AL6(図11(b))に貼り付けられる。
ステップST6において、最後の取得画像であると判定された場合、即ちn=6と判定された場合、合成処理を終了する。
合成処理の結果、図12に示される合成画像SZPが得られる。
この合成画像SZPのうち、動的シンボル領域の画像部分SZR(図11(b))は、画像部分SL1〜SL6を順次貼り付けることで、互いに繋ぎ合せたものである。動的シンボル領域以外の部分は、図9の動的シンボル領域の輪郭を示す画像MSPと同じである。即ち、図12の合成画像SZPは、図9の画像MSPにおいて、その動的シンボル領域MSR内の画像部分を、画像部分SZRで置き換えた画像、即ち、取得画像からそれぞれ複製した画像部分SL1〜SL6を、それぞれ対応する位置に貼り付けた画像である。
正解画像格納部34には、各試験項目についてプログラムの変更前の表示画像を用いて、上記と同じ画像合成規則に従って生成された合成画像が、正解画像として格納されている。
図13は正解画像格納部34に格納された正解画像RFPの例を示す。
図13に示される正解画像は、シンボルSF1、SF2の各々について、対応する模擬信号を「0」から「1」に変化した後の(模擬信号の値が「1」である間の)撮像画像から得られるべき合成画像である。
プログラム変更後の表示画像を用いて、上記の手順で合成画像が生成されると、比較判定部36は、合成画像SZPと正解画像RFPとの比較を行う。
即ち、比較判定部36は、画像合成部32から合成画像SZPを受け、正解画像格納部34から正解画像RFPを読み込み、合成画像SZPと正解画像とを比較する。この比較においては、画面の全体が互いに比較される。合成画像SZPが正解画像RFPと同じである場合、判定結果ROJを「OK(合格)」とし、合成画像SZPが正解画像と異なる場合、判定結果ROJを「NG(不合格)」とする。判定結果ROJは試験結果として試験結果格納部38に格納される。
合成画像が正解画像に一致するか否かの判定は、画像間の類似度に基づいて行い得る。
画像間の類似度は、例えば、2つの画像の、対応する、即ち同じ位置の画素間での、R、G、Bの色成分毎の差の絶対値のを画像全体にわたり積算し、積算値を類似度の指標とすれば良い。この場合、積算値が大きいほど類似度が小さいものとして扱う。そして、類似度が予め定められた閾値以上であれば、2つの画像が互いに一致するものと判定すれば良い。
代わりに、2つの画像の、対応する、即ち同じ位置の画素間での、R、G、Bの色成分毎の差の絶対値がある閾値(第1の閾値)以下である画素が、画面内の画素の総数に占める割合を類似度の指標として、そのような類似度が別の閾値(第2の閾値)以上であれば、2つの画像が互いに一致するものと判定することとしても良い。
図14は比較判定部36による判定結果ROJの例を示す。
図14では、シンボルSF2に対応する模擬信号D002sを「0」から「1」に変更する試験に関し、画像合成部32が生成した合成画像SZPを符号SZP2aで示し、正解画像RFPを符号RFP2で示す。
図示の例では、合成画像SZP2aが正解画像RFP2と同じである。そのため、判定結果ROJが「OK」となる。この判定結果ROJは、試験結果として試験結果格納部38に格納される。
比較判定部36の判定処理を別の試験項目の例で説明する。
図14にはさらに、シンボルSF1に対応する模擬信号D001sを「0」から「1」に変更する試験に関し、画像合成部32が生成した合成画像SZPを符号SZP1aで示し、正解画像RFPを符号RFP1で示す。
ここでは、監視画面定義情報に定義されたシンボルS001の表示パターンが「パターン#1」ではなく、誤って「パターン#2」に設定された場合、即ち、監視画面定義情報のシンボル情報#1の表示パターンが、プログラム変更前は「パターン#1」であったのに対し、プログラム変更後は「パターン#2」となった場合を想定している。
「パターン#2」に設定された場合、監視画面定義情報G001に含まれる信号名D001で特定される信号(シンボルSF1に対応する信号)を変化させる試験において、「表示画像#2」と「表示画像#3」とが2秒毎に交互に表示される。このため、画像合成部32において上記の合成規則に基づき生成された合成画像SZPは、符号SZP1aで示すものとなる。一方、正解画像(パターン#1での表示画像から生成された合成画像)RFPは、符号RFP1で示す如くである。そのため、合成画像SZP1aは、正解画像RFP1とは異なるものとなる。従って、判定結果は「NG」となり、該判定結果ROJが試験結果として試験結果格納部38に格納される。
複数の試験項目についての試験結果が試験結果格納部38に蓄積される。
試験結果格納部38に格納された、複数の試験項目についての試験結果は試験成績書にまとめられて出力される。
以上の本実施の形態の監視画面試験装置によれば、互いに異なるタイミングで撮像を行うことにより得られた複数の取得画像から、予め定められた画像合成規則に基づいて合成画像を生成し、正解画像との比較を行う。このため、動的シンボルとして表示される画像の、時間の経過に伴う変化が正しく行われているか否かを、画像合成部32が生成した1枚の合成画像から判定することができ、従って、動的シンボルを含む監視画面の自動試験を簡単にかつ確実に行うことができる。
なお、以上の説明においては、画像合成のための動的シンボル領域の分割数Nを6としたが、分割数をより多く、或いはより少なくしても良い。
また、以上の説明においては、動的シンボル領域を垂直方向の線で分割して合成する方法を画像合成規則とした。しかし、水平方向の線で分割して合成しても良く、垂直方向の線及び水平方向の線で格子状に分割して合成しても良い。
また、上記の実施の形態では、1枚の合成画像を生成しているが、2枚以上の合成画像を生成して、それぞれ対応する正解画像と一致するか否かの判定をしても良い。但し、生成される合成画像の数を、取得画像の時系列を構成する取得画像よりも少なくする必要がある。生成される合成画像の数を、取得画像の時系列を構成する取得画像よりも少なくすることで、取得画像をすべて比較する場合に比べて、一致するか否かの判定を簡単にすることができるからである。
また、動的シンボル領域抽出部28が差分画素を含む矩形の領域を動的シンボル領域として抽出する例で説明したが、動的シンボル領域は矩形以外の形状のものでも良く、要するに、全ての差分画素を含む領域であれば良い。
また、本実施の形態においては、図4のようなごく簡単な監視画面を例として説明を行ったが、このような単純な場合に限定されるものではない。
また、色が切り替わるシンボルを用いた例で説明したが、シンボルを構成する文字が切り替わる場合或いは、シンボルの形状が切り替わる場合にも本発明を適用することができる。この場合、シンボルを構成する文字の切り替わり、或いはシンボルの形状の変化に適した動的シンボル領域の抽出方法及び画像合成規則を用いることとすれば良い。
また、監視画面定義情報及びシンボル情報の一例を説明したが、本発明は、上記の例には限定されない。例えば、動的シンボルとして複数の静止画を切り替えながら表示する例で説明したが、動的シンボルとしてアニメーションGIFなどの動画を指定する場合であっても、同様の効果が期待できる。要するに、シンボルとして表示される画像が時間の経過とともに変化する場合に、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、監視画面を撮像することで得られた取得画像を取得画像格納部に蓄積したのち、読出して、検査を行う構成について説明したが、本発明は、これに限定されない。即ち、監視画面を撮像して取得しながら合成画像を生成し、合成画像が正解画像と一致するか否かの判定を行うこととしても良い。このような構成の場合には、取得画像格納部が不要となる。
また、本実施の形態では、プリンタにより試験結果を試験成績書に纏めた形で出力することとしているが、試験結果をテキストログの形で出力することとしても良く、表示画面に試験結果を表示することとしても良い。
上記の実施の形態では、模擬信号生成部14を独立した機能ブロックとして示したが、制御部8が、被監視機器10a、10b、10c、…を制御して、信号C10a、C10b、C10c、…として指定された値を有するものを出力させ、出力された信号を模擬信号として用いることとしても良い。
実施の形態2.
図15は、本発明の実施の形態2の監視画面試験装置の取得画像検査部4bの構成を示す。図15の取得画像検査部4bは、図1の監視画面試験装置において、取得画像検査部4の代わりに用い得るものである。図15の取得画像検査部4bは、図3の取得画像検査部4と概して同じであるが、図3の比較判定部36の代わりに、比較判定部36bが設けられ、範囲決定規則格納部42及び試験範囲決定部44が追加されている点で異なる。図15に示される取得画像検査部4bのうち、図3に示した構成要素と同一又は類似のものについては同じ符号を付して説明を省略し、以下では実施の形態1とは異なる点を中心に説明する。
実施の形態2の監視画面試験装置で用いられる画面画像取得部は、図2の画面画像取得部2と同様である。但し以下では、画面定義情報格納部12に格納された監視画面定義情報の例が、実施の形態1で説明したものとは異なり、これに伴い、画像表示部18に表示される監視画面が、実施の形態1で説明したものとは異なる場合について説明する。
図16は、実施の形態2において、画像表示部18に表示される監視画面の一例を示す。図示の監視画面MSCbは、図4の監視画面MSCaと同様に、6つの部屋の火災発生状況を示すシンボルSF1〜SF6及び部屋番号を示すシンボルSN1〜SN6のほか、現在の日付を表す文字列からなるシンボルYMDと、現在の時刻を表す文字列からなるシンボルHMSを含む。
図17(a)は、図16に示される監視画面を定義する監視画面定義情報の一例を示す。
図示の監視画面定義情報MSDbのIDは、「G002」である。
監視画面定義情報MSDbには、監視画面に表示されるシンボルを定義するシンボル情報#1〜#8が含まれる。
シンボル情報#1〜#6は、図5(a)に示される監視画面定義情報MSDaのシンボル情報#1〜#6と同様に、6つの部屋にそれぞれ対応するものであり、その内容は、図5(b)を参照して説明したのと同じである。
シンボル情報#7は、現在の日付(年月日)を表す文字列から成るシンボルを定義する。シンボル情報#8は、現在の時刻を表す文字列から成るシンボルを定義する。以下では、日付と時刻とを日時と総称する。図17(b)には、シンボル情報#7及び#8の詳細が示されている。
「シンボルID」、「表示位置」、「表示サイズ」、及び「信号名」は、図5(b)に関し説明したのと同じである。
シンボル情報#7のシンボルIDは、「S007」であり、シンボル情報#8のシンボルIDは、「S008」である。
シンボル情報#7に含まれる信号名は「T001」、シンボル情報#8に含まれる信号名は「T002」である。
「フォント」は、日付又は時刻を表す文字列のフォントを示す。
「表示パターン」は、図5(b)に関して述べたのと同様、シンボルの表示の態様を示している。「パターン#20」は、監視制御装置内の図示しないクロックから出力された日付情報に基づいて、日付を表す文字列を更新しながら表示するモードである。「パターン#21」は、上記のクロックから出力された時刻情報に基づいて、時刻を表す文字列を更新しながら表示するモードである。
図18(a)〜(f)は取得画像格納部22に格納された取得画像の一例を示す。図18(a)〜(f)の取得画像APb1〜APb6は、監視画面定義情報MSDbが図17(a)及び(b)で説明した如くである場合に、シンボルSF2に対応する模擬信号D002sを、「0」から「1」に変化させた場合に画像表示部18に表示された画像を撮像することで得られた6枚の取得画像(取得画像の時系列)である。
図示の例では、6枚の取得画像APb1〜APb6のうち、シンボルSF1〜SF6及びSN1〜SN6の部分は、図7(a)〜(f)と同じである。取得画像APb1〜APb6のシンボルYMDを構成する文字列はすべて「2015/02/18」であり、互いに同じである。一方、6枚の取得画像のうちの最初のものAPb1(図18(a))のシンボルHMSを構成する文字列は、「09:59」であるが、残りの5枚の取得画像APb2〜APb6(図18(b)〜(f))のシンボルHMSを構成する文字列は、「10:00」であり、最初の取得画像APb1のシンボルHMSを構成する文字列とは異なる。
画像差分検出部26による画像差分検出、動的シンボル領域抽出部28による動的シンボル領域抽出、及び画像合成部32による画像合成は、実施の形態1と同様に行われる。
実施の形態2の取得画像では、図18(a)の1枚目の取得画像APb1と図18(b)の2枚目の取得画像APb2とで、シンボルHMSを構成する文字列(表示される時刻を表す文字列)の内容が異なっている。その結果、画像差分検出部26において、シンボルSF2の領域のみならず、シンボルHMSの領域が差分領域と判定され、動的シンボル領域抽出部28において、これら2つの差分領域にそれぞれ外接する2つの矩形の領域が動的シンボル領域として抽出され、画像合成部32において、取得画像のうちの動的シンボル領域内に位置する部分の組み合わせが行われる。
図19(a)〜(g)は時刻を表す文字列から成るシンボルHMSを含む矩形の領域324に対し実施の形態1と同様の画像合成を行った場合の動作を示す。
1枚目の取得画像APb1では、図19(a)の矩形の領域324のうちの符号324−1で示される部分が複製されて画像MSPに貼り付けられる。2枚目から6枚目の取得画像APb2〜APb6からは、それぞれ図19(b)〜(f)の符号324−2〜324−6で示される部分が、複製されて画像MSPに貼り付けられる。画像部分324−1〜324−6を繋ぎ合せることで、図19(g)に示される画像部分324cが生成される。
図20は画像合成部32が生成した合成画像SZPbを示す。合成画像SZPbは、図19(g)の画像部分324cを含む。合成画像SZPbのうち、画像部分324c及び日付を示す文字列から成るシンボルYMDの領域以外の領域は、図12と同じである。合成画像SZPbのうち、画像部分324c及びシンボルSF2に対応する画像部分SZR以外の領域は、図18(a)〜(f)と同じである。
範囲決定規則格納部42には、試験範囲を決定する試験範囲決定規則が格納されている。試験範囲決定部44は、範囲決定規則格納部42に格納された試験範囲決定規則に従い、試験範囲を決定する。
試験範囲判定規則は、監視画面のうち、試験対象とすべき範囲を定める規則である。この規則は、特定の条件を満たすシンボルが表示される領域を試験範囲に含めるものであっても良く、特定の条件を満たすシンボルが表示される領域を試験範囲から除外するものであっても良い。
以下では、図20に点線で示す領域RUTpを試験範囲とする試験範囲決定規則を用いる場合について説明する。点線で示す領域RUTpは、火災発生状況を示すシンボルSF1〜SF6の領域及び部屋番号を示すシンボルSN1〜SN6の領域をすべて含み、日付のシンボルYMDの領域及び時刻のシンボルHMSの領域を含まないように設定されたものである。
試験範囲決定部44は、試験範囲決定規則に従い、点線で示す領域RUTpが試験範囲であることを比較判定部36bに通知する。
図21は正解画像格納部34に格納された正解画像RFPbの例を示す。領域RUTpと同様に、点線で示す領域RUTrが試験範囲である。領域RUTrは、領域RUTpと同じ大きさ及び位置に設定される。従って、領域RUTrは、日付のシンボルYMDの領域及び時刻のシンボルHMSの領域を含まない。
比較判定部36bは、画像合成部32から合成画像SZPbを受け取り、正解画像格納部34から正解画像RFPbを読み込み、合成画像SZPbと正解画像RFPbとを比較する。比較の際、試験範囲決定部44で試験範囲であると決定された領域RUTp、RUTrの部分だけを対象として比較を行う。即ち、比較判定部36bは、合成画像SZPbのうちの試験範囲(RUTp)内に位置する部分と、正解画像RFPbのうちの試験範囲(RUTr)内に位置する部分とが互いに一致するか否かの判定を行う。
図示の例では、画像合成部32が生成した合成画像SZPbの領域RUTpと、正解画像RFPbの領域RUTrとは同じ画像であるため、判定結果ROJは「OK」となる。この判定結果ROJは試験結果として試験結果格納部38に格納される。
仮に時刻を示す文字列から成るシンボルHMSをも比較の対象とすると、該シンボルHMSは、合成画像と正解画像とで互いに異なるので、判定結果ROJは「NG」となり、適切ではない。本実施の形態では、上記のように、シンボルHMSの領域を試験範囲から除外することで、適切な判定を可能としている。
以上の本実施の形態によれば、実施の形態1で説明した効果に加え、以下の効果が得られる。即ち、本実施の形態の監視画面試験装置においては、試験範囲決定規則に基づいて試験範囲を決定し、決定された試験範囲について、合成画像と正解画像との比較を行う。このため、例えば、日時を示す文字列からなるシンボルの領域のように、監視画面の表示が正しく行われていても、表示内容が正解画像と合成画像とで異なるものとなる領域を比較の対象から除外することができ、従って、動的シンボルを含む監視画面の、より信頼性の高い自動試験が可能である。
本実施の形態においては、試験範囲決定規則として試験範囲を画面上の位置で指定する場合を例として説明を行ったが、このような単純な場合に限定されるものではない。
例えば、差分画像DFPから直線、円など予め定められた図形要素を検出することによりシンボルの形状を特定し、特定された形状を有するシンボルを試験範囲に含める試験範囲決定規則、或いは特定された形状を有するシンボルを試験範囲から除外する試験範囲決定規則を用いることとしても、同様の効果が期待できる。
また、シンボルの領域の大きさに基づいて試験範囲に含めるか否かを決定することとしても良い。例えば予め定められた大きさ以上のシンボル領域を試験範囲に含め、該大きさよりも小さいシンボル領域を試験範囲から除外することとしても良い。
また、文字認識などにより画像から文字列を抽出して、当該文字列が日時を表す形式のものであることを検出した場合に、当該文字列を試験範囲から除外することとしても良い。
また、上記の試験範囲に含めるための条件、或いは試験範囲から除外するための条件を一つのみ適用するのではなく、上記の試験範囲に含めるための条件のうちの2つ以上のいずれかに該当するものを試験範囲に含めることとしても良く、逆に上記の試験範囲から除外するための条件のうちの2つ以上のいずれかに該当するものを試験範囲から除外することとしても良い。
また、試験範囲に含めるための条件、或いは試験範囲から除外するための条件を、試験項目によって変更しても良い。
さらに、試験範囲に含めるための条件、或いは試験範囲から除外するための条件を、一部の試験項目にのみ適用しても良い。
実施の形態2についても、実施の形態1と共通の構成に関し、実施の形態1に関して述べたのと同様の変形を加えることができる。
実施の形態3.
図22は、本発明の実施の形態3の監視画面試験装置の取得画像検査部4cの構成を示す。図22の取得画像検査部4cは、図1の監視画面試験装置において、取得画像検査部4の代わりに用い得るものである。図22の取得画像検査部4cは、図15の取得画像検査部4bと概して同じであるが、図15の画像差分検出部26が設けられておらず、代わりに、信号定義情報格納部52及びシンボル特性取得部54が追加されており、図15の動的シンボル領域抽出部28、範囲決定規則格納部42及び試験範囲決定部44の代わりに、動的シンボル領域抽出部28c、範囲決定規則格納部42c及び試験範囲決定部44cが設けられている点で異なる。図22に示される取得画像検査部4cのうち、図3又は図15に示した構成要素と同一又は類似のものについては同じ符号を付して説明を省略し、以下では、実施の形態1及び2と異なる点を中心に説明する。
実施の形態3の監視画面試験装置で用いられる画面画像取得部は、図2の画面画像取得部2と同様である。但し以下では、画面定義情報格納部12に格納された監視画面定義情報の例が、実施の形態1で説明したものとは異なり、これに伴い、画像表示部18に表示される監視画面が、実施の形態1で説明したものとは異なる場合について説明する。
先に述べたように、実施の形態1及び2では、監視画面定義情報は、監視画面の生成に利用されるが、取得画像の検査には利用されない。これに対し、実施の形態3では、監視画面定義情報が、取得画像の検査にも利用される。そこで、画面定義情報格納部12が図22に示されている。
実施の形態3で用いられる動的シンボル領域抽出部28cは、監視画面定義情報に基づいて、特にそのうちの信号名及び表示パターンに基づいて、動的シンボル領域の抽出を行う。この場合、抽出される動的シンボル領域は、信号名及び表示パターンにより、表示される画像が時間の経過とともに変化することが示される領域である。
図23は、実施の形態3において、画像表示部18に表示される監視画面の一例を示す。図示の監視画面MSCcは、図16の監視画面MSCbと概して同じである。但し、以下で詳しく説明するように、シンボルSF4〜SF6の表示パターンが異なる。
なお、図23では、以下での説明の便宜のため、シンボルSF1〜SF6を含む矩形の領域に対し符号301〜306が付され、シンボルYMD及びシンボルHMSを含む矩形の領域に対し符号321、322が付されている。
図24(a)は、図23に示される監視画面を定義する監視画面定義情報の一例を示す。
図示の監視画面定義情報MSDcのIDは、「G003」である。
実施の形態2の監視画面定義情報MSDbと同様に、監視画面定義情報MSDcには、図24(a)に示されるように、監視画面に表示されるシンボルを定義するシンボル情報#1〜#8が含まれる。
シンボル情報#1〜#6は、図5(a)に示される監視画面定義情報MSDaのシンボル情報#1〜#6及び図17(a)に示される監視画面定義情報MSDbのシンボル#1〜#6と同様に、6つの部屋にそれぞれ対応するものである。
6つのシンボル情報#1〜#6のうち、シンボル情報#1〜#3の内容は、図5(b)と同様である。
シンボル情報#4〜#6の内容は、図24(b)に示す如くである。
図24(b)に示されるように、シンボル情報#4〜#6の各々には、シンボルID、表示位置、表示サイズ、信号名、表示パターン、表示する画像などが含まれる。
「シンボルID」、「表示位置」、「表示サイズ」、及び「信号名」は、図5(b)に関し説明したのと同じである。
シンボル情報#4、#5、#6のシンボルIDはそれぞれ「S004」、「S005」、「S006」である。シンボル情報#4、#5、#6に含まれる信号名はそれぞれ「D004」、「D005」、「D006」である。
「表示パターン」は、図5(b)に関して述べたのと同様、シンボルの表示の態様を示している。
「パターン#3」は、対応する信号(当該表示パターンを含むシンボル情報で定義される信号、例えばシンボル情報#4については信号D004)が「0」である場合、「表示画像1」を連続して表示し、対応する信号が「1」である場合、「表示画像2」を連続して表示するモードである。
表示画像#1、#2のファイル名はそれぞれ、「001.png」、「002.png」である。それぞれファイル名が「001.png」、「002.png」である画像の例は、図6(a)及び(b)に示されている通りである。
なお、図示の例ではシンボル情報#4と、シンボル情報#5と、シンボル情報#6とで、表示画像#1、#2のファイル名が互いに同じであるが、異なっていても良い。
以上のように、シンボル情報#4〜#6における表示パターンは、対応する信号の値が変わらない限り、同じ画像を連続して表示するものであり、従って、シンボル情報#4〜#6で定義されるシンボルの領域は、動的シンボル領域を構成するものではない。
シンボル情報#7は、監視画面の日付(年月日)を示すシンボルを定義する。
シンボル情報#8は、監視画面の時刻を示すシンボルを定義する。
シンボル情報#7及び#8の詳細は、実施の形態2に関し、図17(b)を参照して説明した通りである。
図25は信号定義情報格納部52に格納された信号定義情報STDを示す。信号定義情報STDは、各信号名で特定される信号の種別(信号種別)を示すものである。信号名の最初の文字がDである信号はデジタル信号(状態を表す信号)、信号名の最初の文字がAである信号はアナログ信号(数量を表す信号)、信号名の最初の文字がTである信号は日付又は時刻を示す信号(日時信号)であることを示している。
実施の形態3で取得画像入力部24から動的シンボル領域抽出部28c及び画像合成部32に供給される6枚の取得画像は図18(a)〜(f)に示す如くである。但し、上記のように、シンボルSF4〜SF6の表示の態様は、実施の形態2とは異なる。
実施の形態1及び2では、動的シンボル領域を、画像差分検出部26及び動的シンボル領域抽出部28による画像処理により抽出したが、本実施の形態3では、動的シンボル領域抽出部28cが、画面定義情報格納部12に格納された監視画面定義情報のうち、試験項目指定信号C8bで指定された監視画面定義情報に基づいて、動的シンボル領域を検出する。例えば、動的シンボル領域抽出部28cは、試験項目指定信号C8bで指定された監視画面定義情報に含まれる信号名及び表示パターンから、各シンボルの領域において表示される画像が時間の経過とともに変化するものであるか否か、即ち、各シンボルの領域が動的シンボル領域を構成するものか否かの判定を行う。
信号名に基づく判定においては、信号名が日時情報(日付情報又は時刻情報)を表すものである場合、即ち信号名のIDが「T」で始まる場合には、対応するシンボルの領域は、動的シンボル領域に該当すると判定する。
具体的には、シンボル情報#7及び#8においては、信号名がそれぞれT001、T002であるので、対応するシンボルの領域は、動的シンボル領域に該当すると判断する。該当するシンボルの領域は、シンボル情報#7及び#8の位置及びサイズの情報から特定される。
例えば、シンボルYMDの領域321(図23)は、シンボル情報#7から、その位置が「40,210」、サイズが「125×20」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域は、動的シンボル領域に該当すると判断することができる。
同様に、シンボルHMSの領域322(図23)は、シンボル情報#8から、その位置が「250,210」、サイズが「60×20」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域は、動的シンボル領域に該当すると判断することができる。
このようにシンボルYMD及びHMSの各々について、その位置及びサイズから特定される領域321、322(図23)が、動的シンボル領域に該当すると判断する。
表示パターンに基づく判定においては、対応する信号が一定の値に保たれている間に、表示されるシンボルの内容(シンボルとして表示される画像)が時間の経過とともに切り替えられる表示パターンである場合(例えば、パターン#1又は#2である場合)には、対応するシンボルの領域は、動的シンボル領域に該当すると判定する。これに対し、対応する信号が一定の値に保たれている限り、表示されるシンボルの内容(シンボルとして表示される画像)が変化しない表示パターンである場合(例えば、パターン#3である場合)には、対応するシンボルの領域は、動的シンボル領域には該当しない判定する。
具体的には、シンボル情報#1、#2、#3においては、表示パターンがパターン#1、又はパターン#2であるので、対応するシンボルSF1、SF2、SF3の領域は、動的シンボル領域に該当すると判断する。該当する領域の位置は、シンボル情報#1、#2、#3の位置及びサイズの情報から特定される。
例えば、シンボルSF1の領域は、シンボル情報#1から、その位置が「100,10」、サイズが「60×40」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域301(図23)は、動的シンボル領域に該当すると判断する。
同様に、シンボルSF2の領域は、シンボル情報#2から、その位置が「100,80」、サイズが「60×40」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域302(図23)は、動的シンボル領域に該当すると判断する。
同様に、シンボルSF3の領域は、シンボル情報#3から、その位置が「100,150」、サイズが「60×40」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域303(図23)は、動的シンボル領域に該当すると判断する。
このようにシンボルSF1、SF2、及びSF3の各々について、その位置及びサイズから特定される領域(図23の301、302、303)が、動的シンボル領域に該当すると判断される。
これに対し、シンボル情報#4、#5、#6においては、表示パターンがパターン#3であるので、対応するシンボルの領域は、動的シンボル領域に該当しないと判断する。該当する領域の位置は、シンボル情報#4、#5、#6の位置及びサイズの情報から特定される。
例えば、シンボルSF4の領域は、シンボル情報#4から、その位置が「300,10」、サイズが「60×40」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域304(図23)は、動的シンボル領域に該当しないと判断する。
同様に、シンボルSF5の領域は、シンボル情報#5から、その位置が「300,80」、サイズが「60×40」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域305(図23)は、動的シンボル領域に該当しないと判断する。
同様に、シンボルSF6の領域は、シンボル情報#6から、その位置が「300,150」、サイズが「60×40」であることが分かるため、これらの位置及びサイズで特定される領域306(図23)は、動的シンボル領域に該当しないと判断する。
このようにシンボルSF4、SF5、及びSF6の各々について、その位置、及びサイズから特定される領域304、305、306(図23)が、動的シンボル領域に該当しないと判断される。
以上のようにして各領域が動的シンボル領域か否かの判定をした上で、実施の形態1に関し、図10を参照して説明した画像合成を行う。
図26は画像合成部32が生成した合成画像SZPcを示す。
図26の合成画像SZPcにおいては、シンボルSF1〜SF3の領域301〜303及びシンボルYMD及びHMSの領域321及び322が動的シンボル領域と判定され、これらの領域について、例えば図11(a)及び(b)、並びに図19(a)〜(g)を参照して説明したのと同様の画像の複製及び貼り付けが行われる。
一方シンボルSF4〜SF6の領域304〜306については画像の複製及び貼り付けが行われない。従って、これらの領域の表示は、図18(a)のシンボルSF4、SF5及びSF6の領域304、305及び306と同じである。
実施の形態3では、範囲決定規則格納部42cが、シンボル特性に基づいて試験範囲を決定する試験範囲決定規則を格納しており、試験範囲決定部44cは、シンボル特性取得部54が取得したシンボル特性に基づいて、試験範囲決定規則に従って、試験範囲を決定する。
以下では、対応する信号が日時信号であるシンボルを試験範囲から除外する試験範囲決定規則を適用する場合について説明する。
シンボル特性取得部54は、画面定義情報格納部12に格納されている監視画面定義情報のうち、試験項目指定信号C8bで指定された監視画面定義情報MSDcを読み込み、信号定義情報格納部52に格納されている信号定義情報STDを参照することで、監視画面定義情報MSDcに含まれる各シンボル情報で定義されるシンボルに対応する信号の信号種別を認識する。例えば、監視画面定義情報MSDc及び信号定義情報STDから、シンボルSF1〜SF6に対応する信号は、名称がそれぞれD001〜D006であり、従ってデジタル信号であることを認識し、シンボルYMD及びHMSに対応する信号は、名称がそれぞれT007、T008であり、従って日時信号であることを認識する。
試験範囲決定部44cは、シンボル特性取得部54で取得されたシンボル特性に基づいて、試験範囲決定規則に従い、対応する信号が日時信号であるシンボルYMD及びシンボルHMSの領域、即ち、図26の領域321及び領域322を除外する試験範囲を決定し、決定した試験範囲を比較判定部36bに通知する。
図27は正解画像格納部34に格納された正解画像の例を示す。図27の正解画像RFPcの領域321及び領域322は試験範囲外である。
比較判定部36bは、画像合成部32から合成画像SZPcを受けとり、正解画像格納部34から正解画像RFPcを読み込み、合成画像SZPcと正解画像RFPcとを比較する。この比較においては、試験範囲決定部44cから出力された試験範囲外の領域321、322以外の部分を比較の対象とする。
図示の例では、画像合成部32が生成した合成画像SZPcのうち領域321、322を除く部分と、正解画像RFPcのうち領域321、322を除く部分とは同じ画像であるため、判定結果ROJは「OK」となる。この判定結果ROJは、試験結果として、試験結果格納部38に格納される。
本実施の形態においては、シンボル特性として、信号の信号種別を試験範囲の決定に利用する場合を例として説明を行ったが、このような単純な場合に限定されるものではない。例えば、対応する信号の名称から試験範囲を決定する場合でも、同様の効果が期待できる。要するに信号の属性(種別、名称を含む)からシンボルの特性を検出し、検出したシンボルの特性に基づいて試験範囲を決定することとすれば良い。また、信号の属性の代わりに、監視画面定義情報に基づいてシンボルの特性を検出することとしても良い。要するに監視画面定義情報と、信号の属性を定義する情報との少なくとも一方からシンボルの特性を検出し、検出したシンボルの特性に基づいて試験範囲を決定する構成であれば良い。
以上の本実施の形態によれば、実施の形態1で説明した効果に加え、以下の効果が得られる。即ち、本実施の形態の監視画面試験装置によれば、監視画面定義情報に基づいて動的シンボル領域を抽出し、互いに異なるタイミングで撮像を行うことにより得られた複数の取得画像から合成画像を生成し、正解画像との比較を行う。このため、動的シンボルとして表示される画像の、時間の経過に伴う変化が正しく行われているか否かを、画像合成部32が生成した1枚の合成画像から判定することができ、従って、動的シンボルを含む監視画面の自動試験を簡単にかつ確実に行うことができる。
また、監視画面定義情報及び信号定義情報(監視画面定義情報の信号名に関連付けられている)の少なくとも一方からシンボルの特性を取得し、シンボル特性に基づき、試験範囲決定規則に従って試験範囲を決定し、決定された試験範囲について、合成画像と正解画像との比較を行う。このため、例えば、日時を示す文字列からなるシンボルの領域のように、監視画面の表示が正しく行われていても、表示内容が正解画像と合成画像とで異なるものとなる領域を比較の対象から除外することができ、従って、動的シンボルを含む監視画面の、より信頼性の高い自動試験を行うことができる。
実施の形態3についても、実施の形態1又は2と共通の構成に関し、実施の形態1又は2に関して述べたのと同様の変形を加えることができる。
以上実施の形態1、2及び3において、監視画面試験装置の一部は、処理回路により実現される。例えば、図1の制御部8、図2の模擬信号生成部14、及び表示画像生成部16、図3の取得画像入力部24、画像差分検出部26、動的シンボル領域抽出部28、画像合成部32、及び比較判定部36、図15の比較判定部36b及び試験範囲決定部44、並びに図22の動的シンボル領域抽出部28c、試験範囲決定部44c及びシンボル特性取得部54を処理回路で実現することができる。
処理回路は、専用のハードウェアであっても良く、メモリに格納されるプログラムを実行するCPUであっても良い。
例えば、実施の形態1について言えば、図1、図2及び図3の上記の部分の機能をそれぞれ処理回路で実現しても良いし、複数の部分の機能をまとめて一つの処理回路で実現しても良い。実施の形態2及び3についても同様である。
処理回路がCPUである場合、監視画面試験装置の各部分の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア或いはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。処理回路は、メモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、監視画面試験装置の一部(例えば上記した構成要素)が処理回路により実現されるときに、上記の部分の各々の機能が、結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリを備える。また、これらのプログラムは、監視画面試験装置で実施される監視画面試験方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
なおまた、監視画面試験装置の上記の部分の各々の機能のうち、一部を専用のハードウェアで実現し、他の一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしても良い。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
図28に上記の処理回路がCPUであって、単一のCPUを含むコンピュータ(符号60で示す)で実施の形態1の監視画面試験装置の上記の部分の機能を実現する場合の構成の一例を、操作入力部6、画像表示部18及び撮像部20とともに示す。コンピュータ60と、操作入力部6と、画像表示部18と、撮像部20とで監視画面試験装置が構成されている。
図13に示されるコンピュータ60は、CPU61と、メモリ62と、第1及び第2の入力インターフェース63a、63bと、第1及び第2の出力インターフェース64a、64bとを備え、これらはバス65で接続されている。
メモリ62は、画面定義情報格納部12、取得画像格納部22、合成規則格納部30、正解画像格納部34、及び試験結果格納部38として役割を果たすとともに、CPU61で実行されるプログラムを記憶している。
入力インターフェース63aには、操作入力部6から画面画像取得の開始の指示、或いは取得画像検査の開始の指示が入力される。
CPU61は、メモリ62に記憶されたプログラムに従って動作し、入力インターフェース63aを介して入力された画面画像取得の指示に応じて、図2の画面画像取得部2の模擬信号生成部14及び表示画像生成部16と同様の処理を行って、処理の結果得られた表示画像を出力インターフェース64aから出力し、画像表示部18に画像を表示させる。
画像表示部18で表示された画像は撮像部20で撮像され、撮像により得られた画像が入力インターフェース63bを介して取り込まれ、メモリ62に格納される。
操作入力部6から入力インターフェース63aを介して、取得画像検査の開始が指示されると、CPU61が、図3の取得画像検査部4の取得画像入力部24、画像差分検出部26、動的シンボル領域抽出部28、画像合成部32、及び比較判定部36と同様の処理を行い、判定結果を試験結果としてメモリ62に格納する。
CPU61は、さらに、メモリ62に蓄積された複数の試験項目についての試験結果を出力インターフェース64bを介して、図示しないプリンタに供給し、試験成績書、或いはテキストログの形で出力させる。
以下、実施の形態1に関し、CPU61で行われる処理の手順を図29及び図30を参照して説明する。
図29は、画面画像取得のための処理を示す。CPU61は、操作入力部6から画面画像取得の開始の指示を受けると、図29の処理を開始する。
まず、ステップST11で、CPU61は、操作者による画面画像取得の開始の指示に応じて、予め定められた順序で試験項目を指定する。
次にステップST12で、CPU61は、指定された試験項目に応じた模擬信号群C14を生成する。この処理は、図2の模擬信号生成部14の処理と同じである。この模擬信号群C14には、試験項目で指定されたシンボル情報に含まれる信号名の信号が含まれ、該信号が、予め定められたように、例えば、「0」から「1」に変化する。
次にステップST13で、CPU61は、ステップST12で生成された模擬信号及びステップST11で指定された試験項目に対応する監視画面定義情報に基づいて表示画像を生成する。この処理は図2の表示画像生成部16の処理と同じである。
次にステップST14で、CPU61は、生成された画像を画像表示部18で表示させ、ステップST14と平行して行われるステップST15で、CPU61は、画像表示部18で表示された画像を撮像部20に撮像させる。
次にステップST16で、CPU61は、撮像部20による撮像で得られた画像をメモリ62に格納する。このように、メモリ62は図2の取得画像格納部22と同じ役割を果たす。
次にステップST17で、CPU61は、他の試験項目があるか否かの判定を行い、ある場合(YESの場合)、ステップST11に戻り、次の試験項目を選択する。
CPU61は、以下同様にステップST12〜ST17の処理を繰り返し、ステップST17で他の試験項目がない(すべての試験項目についての処理が終わった)と判定した場合には、処理を終了する。
図30は、取得画像検査のための処理を示す。CPU61は、操作入力部6から取得画像検査の開始の指示を受けると、図30の処理を開始する。
まず、ステップST21で、CPU61は、操作者による取得画像検査の開始の指示に応じて、予め定められた順序で試験項目を指定する。
次にステップST22で、CPU61は、選択された試験項目に対応する取得画像を読み込む。この処理は図3の取得画像入力部24の処理と同じである。
次にステップST23で、CPU61は、画像差分を検出する。この処理は図3の画像差分検出部26の処理と同じである。
次にステップST24で、CPU61は、動的シンボル領域を抽出する。この処理は図3の動的シンボル領域抽出部28の処理と同じである。
次にステップST25で、CPU61は、画像合成を行う。この処理は図3の画像合成部32の処理と同じである。
次にステップST26で、CPU61は、試験結果の判定を行う。この処理は図3の比較判定部36の処理と同じである。
次にステップST27で、CPU61は、判定結果を試験結果としてメモリ62に格納する。このように、メモリ62は図3の試験結果格納部38と同じ役割を果たす。
次にステップST28で、CPU61は、他の試験項目があるか否かの判定を行う。ある場合(YESの場合)、ステップST21に戻り、以降ステップST22〜ST28の処理を繰り返す。
ステップST28で、他の試験項目がない場合(すべての試験項目についての処理が終わったと判定された場合)、処理を終了する。
CPU61は、メモリ62に蓄積された複数の試験項目についての試験結果を出力インターフェース64bを介して出力する。
以上、監視画面試験装置の各処理をコンピュータに実行させる場合について述べたが、監視画面試験装置で実施される監視画面試験方法、監視画面試験装置の各部分の処理、或いは監視画面試験方法における各処理をコンピュータに実行させることもでき、そのための構成、例えばそのためのプログラムについても、監視画面試験装置について述べたのと同様の効果が得られる。
2 画面画像取得部、 4 取得画像検査部、 6 操作入力部、 8 制御部、 12 画面定義情報格納部、 14 模擬信号生成部、 16 表示画像生成部、 18 画像表示部、 20 撮像部、 22 取得画像格納部、 24 取得画像入力部、 26 画像差分検出部、 28、28c 動的シンボル領域抽出部、 30 合成規則格納部、 32 画像合成部、 34 正解画像格納部、 36、36b 比較判定部、 38 試験結果格納部、 42、42c 範囲決定規則格納部、 44、44c 試験範囲決定部、 52 信号定義情報格納部、 54 シンボル特性取得部。

Claims (18)

  1. 表示される画像が監視制御の各々の局面に応じて時間の経過とともに変化する動的シンボルを含む監視画面を試験する監視画面試験装置であって、
    前記監視画面内の、前記画像が変化する領域を動的シンボル領域として抽出する動的シンボル領域抽出部と、
    前記監視画面を前記各々の局面に応じて撮像することで得られ前記局面の表示内容を変化させる試験項目に対応する複数の取得画像のうち、前記動的シンボル領域抽出部で抽出された前記動的シンボル領域内に位置する部分を組み合わせることで、組み合わせ画像部分を生成し、生成された前記組み合わせ画像部分と、前記複数の取得画像のうちのいずれかの、前記動的シンボル領域外に位置する部分とを組み合わせることで合成画像を生成する画像合成部と、
    前記監視画面の表示が正しく行われる場合に、前記合成画像として生成されるべき画像を正解画像として格納する正解画像格納部と、
    前記画像合成部で生成された前記合成画像と、前記正解画像格納部に格納されている前記正解画像とを比較し、両者が一致するか否かの判定を行う比較判定部と
    を有する監視画面試験装置。
  2. 前記複数の取得画像相互間の差分を検出する画像差分検出部をさらに有し、
    前記動的シンボル領域抽出部は、前記画像差分検出部が検出した前記差分から前記動的シンボル領域を抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の監視画面試験装置。
  3. 前記監視画面を定義する監視画面定義情報を格納する画面定義情報格納部をさらに有し、
    前記動的シンボル領域抽出部は、前記監視画面定義情報に基づいて前記動的シンボル領域を抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の監視画面試験装置。
  4. 前記監視画面定義情報は、前記監視画面に含まれる複数のシンボルの各々の表示のパターンを示す情報を含み、
    前記動的シンボル領域抽出部は、前記複数のシンボルの各々の表示のパターンを示す情報に基づいて、当該シンボルの領域が動的シンボル領域に該当するか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の監視画面試験装置。
  5. 前記画像合成部は予め設定された画像合成規則に従って前記合成画像の生成を行う
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の監視画面試験装置。
  6. 前記画像合成部による前記合成画像の生成に用いられる前記複数の取得画像の数をNとするとき、前記画像合成部は、前記動的シンボル領域をN個の小領域に分割し、前記N個の小領域に、前記N個の取得画像のうちの互いに異なるものの、対応する部分を貼り付けることで、前記組み合わせ画像部分の生成を行う
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の監視画面試験装置。
  7. 前記正解画像は、前記監視画面の表示が正しく行われるときに、前記監視画面を前記互いに異なるタイミングで撮像することで得られた複数の画像に対し、前記複数の取得画像を用いた前記合成画像の生成の場合と同じ方法で合成を行うことで得られた画像である
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の監視画面試験装置。
  8. 前記監視画面の試験が前記監視画面に表示される画像の生成に関係する処置を実行するコンピュータのプログラムの変更に伴って、前記監視画面に表示される画像が不正なものとなるのを検出するためのものであり、
    前記正解画像は、前記プログラムの変更の前に前記画像合成部で生成された前記合成画像である
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の監視画面試験装置。
  9. 前記監視画面試験装置は、複数の試験項目の各々について前記監視画面を試験するものであり、
    前記画像差分検出部は、前記複数の試験項目の各々についての前記監視画面を、前記互いに異なるタイミングで撮像することで得られた前記複数の取得画像相互間の差分を検出し、
    前記正解画像格納部は、前記複数の試験項目の各々について前記正解画像を格納する
    ことを特徴とする請求項2に記載の監視画面試験装置。
  10. 前記監視画面試験装置は、複数の試験項目の各々について前記監視画面を試験するものであり、
    前記画面定義情報格納部は、前記複数の監視画面を定義する前記監視画面定義情報を格納し、
    前記正解画像格納部は、前記複数の試験項目の各々についての前記正解画像を格納する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の監視画面試験装置。
  11. 前記複数の試験項目の各々について前記複数の取得画像から成る、取得画像の時系列を格納する取得画像格納部と、
    前記取得画像格納部に格納された、前記複数の試験項目についての取得画像の時系列のうちの、指定された試験項目についての取得画像の時系列を、前記取得画像格納部から読み込む取得画像入力部とをさらに有し、
    前記画像合成部は、前記取得画像入力部で読み込まれた前記取得画像の時系列を構成する前記複数の取得画像から前記合成画像の生成を行う
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の監視画面試験装置。
  12. 前記監視画面に含まれる複数のシンボルの表示の内容或いは状態をそれぞれ決定する信号を模擬する複数の模擬信号を生成する模擬信号生成部と、
    前記複数の模擬信号に基づいて前記監視画面に表示させるべき画像を生成する表示画像生成部とをさらに有し、
    前記模擬信号生成部は、前記試験項目に応じて、前記複数の模擬信号のうちのいずれかの信号の値に変化を生じさせ、
    該変化から予め定められた期間にわたり、前記互いに異なるタイミングで前記監視画面を撮像することで前記複数の取得画像を得る撮像部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の監視画面試験装置。
  13. 予め設定された試験範囲決定規則に従い、試験範囲を決定する試験範囲決定部をさらに有し、
    前記比較判定部は、前記合成画像のうちの前記試験範囲内に位置する部分と、前記正解画像のうちの前記試験範囲内に位置する部分とが互いに一致するか否かの判定を行う
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の監視画面試験装置。
  14. 前記監視画面定義情報と、前記監視画面に含まれる複数のシンボルの各々の表示の内容或いは状態を決定する信号の属性を示す情報との少なくとも一方から前記複数のシンボルの各々の特性を取得するシンボル特性取得部と、
    予め設定された試験範囲決定規則に従い、前記シンボル特性取得部が取得した前記複数のシンボルの各々の前記シンボルの特性から試験範囲を決定する試験範囲決定部とをさらに有し、
    前記比較判定部は、前記合成画像のうちの前記試験範囲内に位置する部分と、前記正解画像のうちの前記試験範囲内に位置する部分とが互いに一致するか否かの判定を行うことを特徴とする請求項3、4又は10に記載の監視画面試験装置。
  15. 前記比較判定部における前記判定の結果を試験結果として格納する試験結果格納部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の監視画面試験装置。
  16. 表示される画像が監視制御の各々の局面に応じて時間の経過とともに変化する動的シンボルを含む監視画面を試験する監視画面試験方法であって、
    前記監視画面内の、前記画像が変化する領域を動的シンボル領域として抽出する動的シンボル領域抽出ステップと、
    前記監視画面を前記各々の局面に応じて撮像することで得られ前記局面の表示内容を変化させる試験項目に対応する複数の取得画像のうち、前記動的シンボル領域抽出ステップで抽出された前記動的シンボル領域内に位置する部分を組み合わせることで、組み合わせ画像部分を生成し、生成された前記組み合わせ画像部分と、前記複数の取得画像のうちのいずれかの、前記動的シンボル領域外に位置する部分とを組み合わせることで合成画像を生成する画像合成ステップと、
    前記監視画面の表示が正しく行われる場合に、前記合成画像として生成されるべき画像を正解画像とし、前記画像合成ステップで生成された前記合成画像と、前記正解画像とを比較し、両者が一致するか否かの判定を行う比較判定ステップと
    を有する監視画面試験方法。
  17. 請求項16に記載の監視画面試験方法における処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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