JP6450589B2 - 画像生成装置、電子機器、画像生成方法及びプログラム - Google Patents

画像生成装置、電子機器、画像生成方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、広角な合成画像を生成する画像生成装置等に関する。
従来より、画像生成装置として、順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて、一枚の広角な合成画像であるパノラマ画像を生成する装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平11−73492号公報
特許文献1に開示されているような従来の画像生成装置においては、撮像された撮影画像を順次に入力し、これらの入力画像を位置合わせして継ぎ合わせることで、1枚の広角な合成画像を生成している。しかし、従来の画像生成装置では、複数の入力画像を完全に継ぎ目が見えない状態に(シームレスに)合成することが困難であるという問題がある。
また、従来の画像生成装置では、必ずしも対象とする被写体(以下、「対象被写体」という。)が存在する領域に継ぎ目が生じないように位置合わせが行われるとは限らないため、対象被写体が存在する領域に継ぎ目が発生するように位置合わせが行われてしまうと、対象被写体の一部が二重となったり、欠落するといった、対象被写体の画像部分に乱れが生じた合成画像が生成されてしまうという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、入力画像を順次に継ぎ合わせて合成画像を生成する際に、適切な継ぎ目を決定して入力画像を合成することで、良質な合成画像を得ることにある。
上記課題を解決すべく、以下の手段を採った。なお、後述する発明を実施するための形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。
第1の発明は、
順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成する画像生成装置(画像生成装置1)であって、
第1の入力画像(基準画像)の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像(対象画像)の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値(画素値の差分値、画素値の比)を算出する相対値算出手段(差分値算出部15)と、
前記相対値算出手段によって算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定する継ぎ目決定手段(継ぎ目決定部16)と、
前記継ぎ目決定手段によって決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成する画像合成手段(画像合成部18)と、
を備えた画像生成装置である。
また、他の発明として、
順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成する画像生成方法であって、
第1の入力画像(基準画像)の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像(対象画像)の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値(画素値の差分値、画素値の比)を算出することと、
前記算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定することと、
前記決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成することと、
を含む画像生成方法を構成してもよい。
さらに、他の発明として、
コンピュータに、順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成させるためのプログラム(画像生成プログラム811)であって、
第1の入力画像(基準画像)の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像(対象画像)の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値(画素値の差分値、画素値の比)を算出する相対値算出ステップ(画像生成処理のA5)と、
前記算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定する継ぎ目決定ステップ(画像生成処理のA11)と、
前記決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成する画像合成ステップ(画像生成処理のA21)と、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを構成してもよい。
この第1の発明等によれば、第1の入力画像と第2の入力画像との相対関係を表す相対値から、第1の入力画像と第2の入力画像との間の背景や被写体の相対的な位置関係の変化を把握することができる。このため、上記の相対値を用いることで、第1の入力画像と第2の入力画像とを適切な位置で合成するための継ぎ目を決定することが可能となる。その結果、画像合成によって、良質な合成画像を得ることができる。
また、第2の発明として、
第1の発明の画像生成装置であって、
前記継ぎ目決定手段は、前記相対値算出手段によって算出された相対値を画素値とする相対値画像(差分画像、比画像)において、対象とする被写体が存在する画像領域である対象被写体領域とそれ以外の画像領域である非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理(顔検出処理、最小コスト画素集合探索処理、グラフカット処理等)を行って、前記継ぎ目を決定する、
画像生成装置を構成してもよい。
この第2の発明によれば、相対値画像において、対象被写体領域と非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理を行うことで、対象被写体領域と非対象被写体領域とを分離して第1の入力画像と第2の入力画像とを合成することを可能とする継ぎ目を決定することができる。その結果、画像合成によって生成される合成画像は、対象被写体領域に乱れの生じていない良質な合成画像となる。
なお、他の発明として、
第2の発明の画像生成装置であって、
前記分離処理は、前記入力画像から対象被写体を検出する対象被写体検出処理(顔検出処理等)を含み、
前記継ぎ目決定手段は、前記相対値画像と前記対象被写体検出処理の処理結果とを用いて、前記継ぎ目を決定する、
画像生成装置を構成してもよい。
この他の発明によれば、入力画像から対象被写体を検出し、相対値画像と対象被写体の検出結果とを用いて継ぎ目を決定することで、対象被写体領域に継ぎ目を発生させないようにすることが可能となり、対象被写体領域に乱れの生じていない良質な合成画像を生成することができる。
また、第3の発明として、
第2の発明の画像生成装置であって、
前記継ぎ目決定手段は、前記分離処理として、前記相対値画像(差分画像)において継ぎ目の始点とする画素(始点画素)から継ぎ目の終点とする画素(終点画素)に至るまでの各画素の相対値に基づき算出される評価値(合計コスト値)が、前記対象被写体領域と前記非対象被写体領域とを分離可能とする所定の分離可能条件を満たす画素の集合を探索する画素集合探索処理(最小コスト画素集合探索処理)を行って、前記継ぎ目を決定する、
画像生成装置を構成してもよい。
この第3の発明によれば、画素集合探索処理によって、第1の入力画像と第2の入力画像とを適切な位置で継ぎ合わせるための継ぎ目を簡易且つ適切に決定することができる。
また、第4の発明として、
第2又は第3の発明の画像生成装置であって、
前記継ぎ目決定手段は、前記相対値画像における所定の継ぎ目発生規制領域(所定の物体が存在する領域)に継ぎ目が発生することを規制する制約条件下で前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定する、
画像生成装置を構成してもよい。
この第4の発明によれば、相対値画像における所定の継ぎ目発生規制領域を避けて継ぎ目が決定されるように制約を与えることができる。このため、例えば、継ぎ目発生規制領域を対象被写体の画像領域とすることで、目的の対象物以外の部分に継ぎ目を発生させることができる。
また、第5の発明として、
第4の発明の画像生成装置であって、
前記相対値画像の前記継ぎ目発生規制領域に含まれる画素の画素値を前記制約条件に基づく所定の画素値(継ぎ目発生規制領域に含まれない画素の最大差分値よりも大きな値:例えば最大階調値)に修正する画素値修正手段(画像生成装置1の処理部)をさらに備え、
前記継ぎ目決定手段は、前記画素値修正手段によって画素値が修正された相対値画像について前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定する、
画像生成装置を構成してもよい。
この第5の発明によれば、相対値画像の継ぎ目発生規制領域に含まれる画素の画素値を制約条件に基づく所定の画素値に修正した上で分離処理を行うことで、継ぎ目発生規制領域を避けて継ぎ目が確実に決定されるようにすることができる。
また、第6の発明として、
第4又は第5の発明の画像生成装置であって、
前記入力画像から顔を検出する顔検出手段(画像生成装置1の処理部)をさらに備え、
前記継ぎ目決定手段は、前記相対値画像のうち、前記顔検出手段によって検出された顔に対応する領域を前記継ぎ目発生規制領域とする前記制約条件下で前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定する、
画像生成装置を構成してもよい。
この第5の発明によれば、顔を避けて継ぎ目が決定されるようにすることができる。その結果、顔の部分に継ぎ目が発生しないようにすることができ、最終的に生成される合成画像において、顔の部分に乱れが生ずることを防止できる。
また、第7の発明として、
第4〜第6の何れかの発明の画像生成装置であって、
前記継ぎ目決定手段は、当初に継ぎ目を決定した際の前記制約条件とは異なる制約条件下で前記継ぎ目を再決定する継ぎ目再決定手段(継ぎ目決定部16)を有し、
前記画像合成手段は、前記継ぎ目再決定手段によって再決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を再生成する画像再合成手段(画像合成部18)を有する、
画像生成装置を構成してもよい。
この第7の発明によれば、当初に決定された継ぎ目が適切でない場合に、異なる制約条件下で継ぎ目を再決定することで、当初に決定された継ぎ目とは異なる継ぎ目を発生させて、合成画像を再生成することができる。
また、第8の発明として、
第1〜第7の何れかの発明の画像生成装置であって、
前記第1の入力画像の特徴点と前記第2の入力画像の特徴点との対応関係に基づいて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを位置合わせする位置合わせ手段(位置合わせ部14)をさらに備え、
前記画像合成手段は、前記位置合わせ手段による位置合わせの結果と、前記継ぎ目決定手段によって決定された継ぎ目とに基づいて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成する、
画像生成装置を構成してもよい。
この第8の発明によれば、第1の入力画像と第2の入力画像との位置合わせの結果と、決定された継ぎ目とに基づくことで、第1の入力画像と第2の入力画像とを適切に合成することができる。
また、第9の発明として、
第1〜第8の何れかの発明の画像生成装置(画像生成装置1)と、
表示手段(表示部300)と、
前記画像合成手段によって生成された合成画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段(表示制御部190)と、
を備えた電子機器(スマートフォン2、デジタルカメラ、タブレット端末、PDA、パソコン等)を構成してもよい。
この第9の発明によれば、第1〜第6の何れかの発明の画像生成装置によって生成された合成画像を、電子機器においてユーザーが閲覧することができる。
また、第10の発明として、
第9の発明の電子機器であって、
前記表示制御手段は、前記継ぎ目決定手段によって決定された継ぎ目を前記合成画像に重畳表示させる(図24(2))、
電子機器を構成してもよい。
この第10の発明によれば、第1の入力画像と第2の入力画像とがどの位置で継ぎ合わされたかをユーザーが確認することができる。
また、第11の発明として、
第4〜第7の何れかの発明の画像生成装置(画像生成装置1)と、
操作手段(操作部200、タッチパネル250)と、
表示手段(表示部300)と、
前記入力画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段(表示制御部190)と、
をさらに備え、
前記継ぎ目決定手段は、前記表示手段に表示された入力画像中の前記操作手段に対するユーザー操作によって指定された指定領域(ユーザーのタップ操作によるタップ位置を含む領域)に対応する前記相対値画像の領域を前記継ぎ目発生規制領域とする前記制約条件下で、前記継ぎ目を決定する、
電子機器(スマートフォン2、デジタルカメラ、タブレット端末、PDA、パソコン等)を構成してもよい。
この第11の発明によれば、入力画像を表示させて、ユーザーに継ぎ目を発生させたくない領域を指定させることができる。そして、ユーザー操作によって指定された領域以外の部分に継ぎ目を発生させることができる。
また、第12の発明として、
第7の発明の画像生成装置(画像生成装置1)と、
操作手段(操作部200、タッチパネル250)と、
表示手段(表示部300)と、
前記画像合成手段によって生成された合成画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段(表示制御部190)と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記継ぎ目決定手段によって決定された継ぎ目を前記合成画像に重畳表示させ(図24(2))、
前記継ぎ目再決定手段は、前記操作手段に対するユーザー操作によって指定された指定領域(ユーザーのタップ操作によるタップ位置)に前記継ぎ目が含まれる場合に、当該指定領域に対応する前記相対値画像の領域を前記継ぎ目発生規制領域とする前記制約条件下で前記継ぎ目を再決定し(図24(5))、
前記表示制御手段は、前記画像再合成手段によって再生成された合成画像を前記表示手段に表示させる(図24(6))、
電子機器(スマートフォン2、デジタルカメラ、タブレット端末、PDA、パソコン等)を構成してもよい。
この第12の発明によれば、合成画像に継ぎ目を重畳表示させることで、ユーザーは、第1の入力画像と第2の入力画像とがどの位置で継ぎ合わされたかを確認することができる。その上で、表示された合成画像が所望の合成画像でない場合に、ユーザーは、継ぎ目の部分を指定して継ぎ目を再決定させ、再決定された継ぎ目を用いて生成された合成画像を確認することができる。
また、第13の発明として、
第10又は第12の発明の電子機器であって、
前記表示制御手段は、前記合成画像と区別可能な表示態様(特定の色を付して表示する、太い線で表示する、点滅表示する)で前記継ぎ目を前記表示手段に表示させる、
電子機器を構成してもよい。
この第13の発明によれば、合成画像に重畳表示される継ぎ目をユーザーが一見して把握できるようにすることができる。
また、第14の発明として、
第1〜第8の何れかの発明の画像生成装置(画像生成装置1)と、
表示手段(表示部300)と、
撮像手段(撮像部500)と、
撮像対象を写し出す前記撮像手段による撮像の待機状態の画面である撮像待機画面を前記表示手段に表示させる表示制御手段(表示制御部190)と、
前記撮像待機画面に写し出される画像から顔を検出する顔検出手段(処理部100)と、
前記顔検出手段によって検出された顔が前記撮像待機画面の端部所定範囲に含まれる場合に、所定の注意喚起報知を行う報知手段(表示部300、音出力部400)と、
を備え、
前記画像生成装置は、前記撮像手段によって撮像された撮影画像を前記入力画像として、前記合成画像を生成する、
電子機器(スマートフォン2、デジタルカメラ、タブレット端末、PDA、パソコン等)を構成してもよい。
この第14の発明によれば、撮像待機画面の端部に顔が写し出されている場合に所定の注意喚起報知を行うことで、ユーザーによって撮影が行われる前に、ユーザーに対して適切な画像の撮影を促すことができる。
また、第15の発明として、
第14の発明の電子機器であって、
前記報知手段は、前記注意喚起報知として、(1)顔が画面の端部から離れるように自装置又は顔の位置を調整することをユーザーに促す報知、(2)顔を画面の中央部に寄せることをユーザーに促す報知、(3)顔が画面の端部に位置しない画像を少なくとも1枚撮影させることをユーザーに促す報知、のうちの少なくとも何れかの報知を行う、
電子機器を構成してもよい。
この第15の発明によれば、ユーザーによって撮影が行われる前に、顔が画面の端部から離れるように自装置を動かしたり、顔の位置を調整するようにユーザーに促したり、顔を画面の中央部に寄せるようにユーザーに促したり、顔が画面の端部に位置しない画像を少なくとも1枚撮影させるようにユーザーに促すことができる。その結果、顔の部分に継ぎ目が発生することを確実に防止することができる。
画像生成装置の機能構成の一例を示すブロック図。 広角パノラマ合成画像を説明する概要図。 対象画像の合成時の変形を説明する概要図。 基準画像と対象画像の位置合わせを説明する概要図。 対象画像の合成時の変形をカメラ回転に基づいて説明する概要図。 基準画像と対象画像の対応点を説明する概要図である。 基準画像と対象画像の位置合わせの詳細を説明する概要図。 複数の画像の位置合わせを説明する概要図。 基準画像の選択条件を説明する概要図である。 複数画像の動きを同時に推定する場合を説明する概要図。 基準画像同士の位置合わせを説明する概要図。 差分画像生成の原理を説明する概要図。 画素集合探索処理を説明する概要図。 継ぎ目発生規制領域の設定の原理を説明する概要図。 描画対象画像の合成平面への描画の原理を説明する概要図。 合成平面への描画対象画像の投影の原理を説明する概要図。 画像生成処理の流れの一例を示すフローチャート。 画像位置合わせ処理の流れの一例を示すフローチャート。 継ぎ目決定処理の流れの一例を示すフローチャート。 スマートフォンの機能構成の一例を示すブロック図。 カメラモード処理の流れの一例を示すフローチャート。 第2のカメラモード処理の流れの一例を示すフローチャート。 第2の継ぎ目決定処理の流れの一例を示すフローチャート。 スマートフォンの表示部に表示されるパノラマ画像の一例を示す図。 第3のカメラモード処理の流れの一例を示すフローチャート。 記録媒体の一例を示す図。
以下、図面を参照して、本発明を適用した好適な実施形態の一例について説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。また、本発明を適用可能な形態が、以下説明する実施形態に限定されるわけではないことは勿論である。
[1.画像生成装置]
本実施形態に係る画像生成装置は、順次に入力される入力画像を入力の度につなぎ合わせて一枚の合成画像を逐次生成する装置であって、例えば連続撮像された複数の画像をリアルタイムで継ぎ合わせ、1枚の撮影画像よりも広角なパノラマ画像を生成する場合に好適に採用されるものである。
本実施形態に係る画像生成装置は、例えば、スマートフォン等の携帯電話機、デジタルカメラ、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)等、リソースに制限のあるモバイル端末に具備させることが可能であるが、これらに限られるものではなく、例えば通常のコンピュータシステムに具備させてもよい。
[1−1.構成及び原理]
図1は、本実施形態における画像生成装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。
画像生成装置1は、入力部10と、基準画像選択部11と、マッチング部12と、変換行列推定部13と、位置合わせ部14と、差分値算出部15と、継ぎ目決定部16と、制約条件設定部17と、画像合成部18とを備える。これらは、画像生成装置1の処理部(処理装置)が有する機能部(機能ブロック)であり、処理部は、CPUやDSP等のプロセッサーやASIC等の集積回路を有して構成される。
入力部10は、カメラ20により撮像された画像(以下、「撮影画像」という。)を入力する機能を有している。入力部10は、例えば、撮影画像を撮像の度に入力する機能を有する。
入力部10は、最初に入力した画像を、第1の一時記憶領域(以下、「出力画像用バッファ」という。)に保存する。また、入力部10は、次回以降連続して入力される画像を、第2の一時記憶領域(以下、「入力画像用バッファ」という。)に保存する。
なお、第2の一時記憶領域に画像が保存されると、該画像の位置決めが行われるとともに該画像が描画対象であるか否かが判断され、描画対象の画像と判断された場合には、第1の一時記憶領域に格納された出力画像が合成により更新され上書き保存される。以下では、第1の一時記憶領域に格納された画像を合成画像It、第2の一時記憶領域に格納された画像を対象画像Ic(入力画像)として説明する。
基準画像選択部11は、位置合わせ用の基準画像Irを選択する機能を有する。基準画像Irとは、対象画像Icの位置合わせの基準となる画像である。例えば、基準画像選択部11は、入力済画像に関する情報を格納した入力済画像メモリ25を参照可能に構成されている。入力済画像は、対象画像Icよりも前に入力部10によって入力された画像であり、1又は複数の画像が入力済画像となる。すなわち、n番目の対象画像IcをIc(n−1)とすると、入力済画像は、Ic(n−2),Ic(n−3),…Ic0となる。基準画像選択部11は、入力済画像が1枚の場合には、該画像Ic1を対象画像Ic2の基準画像Ir0として選択する。以降、所定条件を満たす場合を除き、基準画像選択部11は、当該基準画像を変更しない。
所定条件には、例えば、基準画像Irと対象画像Ic(n)との距離が所定値以上離れた場合として定めておくことができる。この場合、基準画像選択部11は、対象画像Ic(n)を次回の新たな対象画像Ic(n+1)の基準画像Ir(k)として選択し、対象画像Ic(n)に関する情報を入力済画像メモリ25に保存する。対象画像Ic(n)に関する情報とは、例えば、後述するマッチング部12によって導出された特徴点の画素値及び位置情報のみであってもよい。このように、入力済画像メモリ25に記録する情報を制限することで、基準画像Irそのものを保存する場合に比べて使用メモリ容量を削減することができる。
基準画像選択部11は、対象画像Ic(n+1)を入力した際には、入力済画像メモリ25を参照し、基準画像Ir(k)として対象画像Ic(n)を選択する。以上、基準画像選択部11は、対象画像Icごとに1つの基準画像Irを選択する。
なお、基準画像選択部11が、所定条件を満たした場合、対象画像Ic(n)に対して一時基準画像も選択するようにしてもよい。一時基準画像は、入力済画像の中から選択される画像であって一時的な基準画像である。一時基準画像の選択処理の詳細については後述する。
基準画像選択部11は、基準画像Irに関する画像情報(少なくとも特徴点の画素情報及び位置情報を含む情報)をマッチング部12に出力する。
マッチング部12は、基準画像Ir及び対象画像Icの対応関係を取得する。マッチング部12は、基準画像Irの特徴点及び対象画像Icの特徴点に関する情報を取得する。マッチング部12は、例えば、特徴点の画素値に基づいて基準画像Ir及び対象画像Icの対応関係を取得する。マッチング方法としては、ブロックマッチング法や勾配法等の公知の手法を用いることができる。
なお、マッチング部12が、基準画像Ir及び対象画像Icを多重解像度化した上でマッチングするようにしてもよい。例えば、マッチング部12は、基準画像Ir及び対象画像Icの解像度をそれぞれ段階的に変更して、解像度の異なる複数の画像を生成する。そして、マッチング部12は、最も解像度の小さい画像間で特徴点の平行移動量を取得し、より解像度の大きい画像間で特徴点のピクセル単位のマッチングを行うようにしてもよい。この場合、処理の高速化及び演算コストの低減を実現することができる。
マッチング部12は、基準画像Irと対象画像Icとの対応関係が算出された特徴点のペアの位置情報(座標情報)を取得する。すなわち、マッチング部12は、基準画像Irのある特徴点の位置情報と、当該特徴点に対応する対象画像Icの特徴点の位置情報とを、ペアにして取得する。この際、マッチング部12は、後述する位置合わせ処理のために、特徴点のペアを複数取得する。
マッチング部12は、取得した特徴点のペアを変換行列推定部13に出力する。なお、前述した通り、基準画像選択部11が当該対象画像Icを次回以降の基準画像Irとして追加する場合には、マッチング部12は、対象画像Icの特徴点の画素値及び位置情報を基準画像選択部11に出力する。
変換行列推定部13は、マッチング部12から出力される基準画像Irと対象画像Icとの対応関係に基づいて、基準画像Irの座標系と対象画像Icの座標系とを対応させる変換式である変換行列を推定する。
位置合わせ部14は、変換行列推定部13によって推定された変換行列を用いて、基準画像Irと対象画像Icとの位置合わせを行う。
図4は、基準画像と対象画像Icの位置合わせの概要を説明する概要図である。
図4(1)に示すように、一枚目の画像のみが入力されている場合には、当該画像が基準画像Ir0として選択される。そして、二枚目の画像(対象画像Ic)が入力された場合、位置合わせ部14は、基準画像Ir0の位置を基準として、対象画像Icを位置合わせする。
ここで、位置合わせとは、図4(2)に示すように、基準画像Ir0の所定点(ここでは中心C0)と、対象画像Icの所定点(ここでは中心C1)との相対位置を決定することである。位置合わせ部14は、マッチング部12によって取得された特徴点のペアが互いに最も重なる位置を探索する。そして、図4(3)に示すように、基準画像Ir0と対象画像Icとの位置合わせが完了した場合には、互いに位置関係がリンクされた旨(リンクRe1)を記録する。
なお、前述した通り、位置合わせ部14によって位置合わせが完了し、基準画像Ir0と対象画像Icとの相対距離が所定値以上となっている場合には、基準画像選択部11が該対象画像Icを次回以降の基準画像Ir1として追加する必要があるため、マッチング部12は、対象画像Icの特徴点の画素値及び位置情報を基準画像選択部11に出力する。
図5は、カメラ20の回転による撮像面を説明する概要図である。
図5に示すように、回転前のカメラ20の撮像面をS0、回転後のカメラ20の撮像面をS1とすると、撮像面S0と撮像面S1とが同一平面内に存在しない。このため、特徴点のペアを平行移動によって重ねた位置は、本来の重ね合わせ位置とは異なることになる。すなわち、位置合わせを行う場合には、カメラの動きを考慮して、基準画像Irの特徴点の位置と対象画像Icの特徴点の位置とが同一の三次元座標系上で一致するように位置合わせを行う必要がある。
上記の理由から、変換行列推定部13が、基準画像Ir0の三次元の座標系と、対象画像Icの三次元の座標系とを一致させる変換行列を推定する。
図6は、変換行列の生成の原理を説明するための図である。
図6に示すように、基準画像Ir0の特徴点の座標を(x0,y0,1)、当該特徴点に対応する対象画像Icの特徴点の座標を(x1,y1,1)とすると、変換行列推定部13は、(x0,y0,1)と(x1,y1,1)とが一致する変換行列を推定する。
ここで、カメラの自由度は、焦点距離が1自由度、カメラの動き(xy方向への平行移動、z方向への移動による拡大縮小)が3自由度、カメラの回転(x方向、y方向への画像の歪み(台形)及びz軸における画像の回転)が3自由度であり、7自由度である。ローリングシャッタ歪み(フォーカルプレーン歪み)を考慮して8自由度であると近似すると、次式(1)で表現される。
上記の変換行列(変換式)のパラメータa1〜h1は、上述した8自由度に関するパラメータである。変換行列推定部13は、複数の特徴点のペアが上記関係を満たすことができる変換行列パラメータを最適化手法による収束演算により求める。具体的には、基準画像Irの特徴点の位置(x0,y0,1)と、対象画像Icの特徴点の位置(x1,y1,1)を変換した後の位置との差分を含む目的関数が最小値となるように収束演算を行う。最適化手法には、ニュートン法やガウスニュートン法等、公知の手法を適用することができる。
ここで、変換行列推定部13は、基準画像Irと対象画像Icとの間の動きがカメラ20の回転運動のみであるとして、カメラ20の動きを3自由度に限定し、特徴点のペアの位置情報を用い変換式を推定する機能を有している。例えば、図6に示すように、カメラ20の撮像位置を原点とすると、カメラの自由度をX軸,Y軸,Z軸の回転のみに限定する。各軸のパラメータを(β,α,γ)とすると、変換行列Rは、次式(2)のように表現することができる。
すなわち、基準画像Irの特徴点の位置(x0,y0,1)と、対象画像Icの特徴点の位置(x1,y1,1)とは、変換行列Rを用いて、次式(3)のように対応させることができる。
ここで、(cx,cy)は、基準画像Ir及び対象画像Icの画像サイズを同一とした場合の、それぞれの中心座標である。また、“F”は、焦点距離である。なお、焦点距離Fはカメラ20の諸元情報から得られる値を適用させてもよい。
式(1)のように、縮小成分が考慮された変換行列を用いて、かつ、さらに誤差を小さくすることを優先させて収束演算をした場合には、画像を縮小した方が誤差は相対的に小さくなることから、縮小成分の度合いが大きくなる変換行列が解となる傾向になる。この場合、逐次合成するごとに誤差が蓄積されていき、結果として良質なパノラマ画像とはならない。これに対して、式(2)に示すように、変換行列Rを回転成分のみに限定することで、最適化手法による収束演算の際に縮小成分が考慮されることはないため、誤差の蓄積を回避でき、良質なパノラマ画像が生成される。
なお、ガウスニュートン法等の最適化手法の収束演算の初期値として、前回の対象画像Icの変換行列を採用してもよい。この場合、収束演算がより早く収束しやすくなることから、算出速度を向上させることができる。
変換行列推定部13は、上記の処理によって変換行列Rを推定し、推定した変換行列Rを位置合わせ部14に出力する。
本実施形態において、変換行列推定部13は、式(3)を収束演算して変換行列Rを推定する際に、特徴点の二次元座標を三次元空間Spの球面に投影し、投影した座標の対応関係を用いて変換行列Rを推定する。
図7は、基準画像Irと対象画像Icの位置合わせの詳細を説明する概要図である。
(A),(B)に示すように、変換行列推定部13は、二次元座標系の基準画像Irの特徴点の位置(x0,y0,1)と二次元座標系の対象画像Icの位置(x1,y1,1)とを三次元空間Spの球面へ透視射影する。(xn−cx)をベクトルxn、(yn−cx)をベクトルynとし、投影後の座標を(Xn,Yn,Zn)とすると、座標(x1,y1,F)については、例えば次式(4)で射影投影される。
また、変換行列Rによる変換後の座標点は、次式(5)のように表現できる。
このため、収束演算の目的関数が、次式(6)の差分rを含むことになる。
なお、式(4)の変換は、対象画像Icが基準画像Irとの距離が近いと仮定した場合、省略することができる。この場合、上記差分rは除算を含まない形となるため、除算による桁落ちを考慮する必要がなくなる。このため、例えば目的関数をガウスニュートン法等による最適化処理により収束演算する際に、演算を容易にすることができる。よって、三次元空間の球面へ射影して算出する場合、演算コストを低減させることが可能となる。
変換行列推定部13は、上記の処理によって変換行列Rを推定する。そして、位置合わせ部14が、推定された変換行列Rを用いて、基準画像Irと対象画像Icとの位置合わせを行う。より具体的には、位置合わせ部14は、基準画像選択部11が選択した基準画像Irと入力された対象画像Icとを逐次位置合わせを行い、図7の(C)のように、基準画像Irの中心C0と対象画像Icの中心C1との間に、リンクRe1を生成する。
図8は、8枚の入力画像間の位置決めを行ったリンクの一例を示す図である。
図8に示すように、8枚の入力画像の中心C0〜C7の間がリンクされている(リンクRe1〜Re7)。基準画像選択部11が基準画像Irを選択し、位置合わせ部14がリンクを形成するという動作を繰り返すことで、図8に示すように、画像を位置合わせしながら継ぎ合わせることができる。
また、変換行列推定部13が球面に投影して変換行列Rを推定し、位置合わせ部14が基準画像と対象画像とを位置合わせするため、二次元平面と球面との座標変換の際に、例えば図3に示す8自由度の画像変形が考慮される。言い換えれば、位置合わせ部14は、球面上で位置決めすることで、後述する画像合成部14が球面から平面へ投影する際に、図3に示す画像変形をすることができる。
なお、基準画像選択部11が、基準画像Irを選択するのに限らず、一時基準画像Itrを選択するようにしてもよい。
図9は、基準画像Ir及び一時基準画像Itrを説明する概要図である。
まず、(A)に示すように、画像が入力された場合には、該画像が次回以降の基準画像Irとなる。次に、(B)に示すように基準画像Irから一定値以上離れた対象画像Icが入力されたとする。この場合、(C)に示すように、対象画像Icを次回以降の一時的な基準画像である一時基準画像Itrとする。一時基準画像Itrは、履歴として保存されない一時的な基準画像である。
次に、(D)に示すように一時基準画像Itrから離れた対象画像Icが入力され、(E)に示すように一時基準画像Itrから一定値以上離れた対象画像Icが入力されたとする。この場合、(F),(G)に示すように、今回までの一時基準画像Itrを破棄し、対象画像Icを次回以降の一時的な基準画像である一時基準画像Itrとする。
次に、(H)に示すように一時基準画像Itrのみならず基準画像Irからも一定値以上離れた対象画像Icが入力されたとする。この場合、(I)に示すように、今回までの一時基準画像Itrを破棄し、対象画像Icを次回以降の基準画像Irとする。ここで、今回までの基準画像すなわち1番目の基準画像をIr0とし、次回以降の基準画像をIr1とする。基準画像Ir0,Ir1の特徴点に関する情報は位置合わせのために保存される。
次に、(J)に示すように基準画像Ir1からも一定値以上離れた対象画像Icが入力されたとする。この場合、(C)と同様に、(K)に示すように対象画像Icを次回以降の一時的な基準画像である一時基準画像Itrとする。
次に、(L)に示すように一時基準画像Itrよりも基準画像Ir0に近い対象画像Icが入力されたとする。この場合、今回までの一時基準画像Itrを破棄し、次回以降の基準画像を基準画像Ir0とする。このように、基準画像の情報を保持しておくことで、カメラ20が元の位置に戻ってきた場合であっても過去の基準画像を基準に対象画像を位置合わせすることができる。また、一時基準画像Itrと基準画像Irとを用いることで、記録しておく必要のあるデータを最小限にすることができる。
また、変換行列推定部13は、複数の画像が重なっている場合には、複数の画像間の動きを同時に推定するようにしてもよい。例えば、図10に示すように、基準画像Irと対象画像Icに重なる画像(過去の対象画像Ip1)が存在するとする。基準画像Irと過去の対象画像Ip1とは位置決めされた状態、すなわち、変換行列R1が既に導出されているとする。そして、基準画像Irの特徴点の座標を(x0,y0,1)、過去の対象画像Ip1の特徴点の座標を(x1,y1,1)、対象画像Icの特徴点の座標を(x2,y2,1)とする。
ここで、基準画像Irの座標系と対象画像Icの座標系とを対応させる変換行列R2を導出する際に、次式(7)で与えられる条件を設定する。
式(7)によって、変換式R1と変換式R2とを関連付けしている。変換行列推定部13は、上記の式(7)を満たすことができるR1、R2を最適化手法による収束演算によって同時に推定する。この場合、基準画像Irと過去の対象画像Ip1との特徴点のペアに関する情報を無駄にすることを回避できる。また、複数の画像間を同時に推定することで、リンクが直列に繋がっていく場合に比べて誤差の蓄積を抑制することができる。
また、変換行列推定部13は、対象画像Icが過去の基準画像Irにも近い場合には、現在の基準画像Irだけでなく過去の基準画像Irとも位置合わせを行う。例えば、図11(A)に示すように、画像中心がC13の対象画像Ic13は、画像中心がC12の基準画像Ir12とリンクRe13が張られており、相対位置が決定している。
ここで、変換行列推定部13は、図11(B)に示すように、対象画像Ic13が画像中心C1の過去の基準画像Ir1とも近い場合には、基準画像Ir1と対象画像Ic13との位置合わせを行う。これにより、基準画像Ir1と対象画像Ic13との間にはリンクRe14が張られる。すなわち、基準画像Ir1と基準画像Ir12との位置合わせを、対象画像Ic13を用いて行うことができる。このように、基準画像Ir同士の位置合わせを、対象画像Icを用いて達成することで、本来重なりの少ない基準画像Ir同士の位置決めをすることが可能となる。
また、位置合わせ部14が、全体位置の調整をするようにしてもよい。全体位置の調整とは、描画対象の画像(出力用画像バッファに書き出される画像)の全体の位置関係を調整することである。例えば、基準画像Ir間で新たなリンクが張られたタイミングや、複数画像の動きの同時推定を実行することにより、複数の過去の変換行列が更新されたタイミングで、全ての描画対象画像の全体位置が微調整される。すなわち、全ての描画対象画像の変換行列Rが再演算される。
全体位置は、マッチング部12により出力された特徴点を用いるのではなく、位置合わせされた結果を元に画像から画像間の対応点をランダムに抽出又は所定位置から抽出し、抽出された点の位置情報に基づいて全体の位置合わせを行う。この場合、過去の特徴点のペアを保持する必要がないため、メモリ使用量を削減することができる。
差分値算出部15は、位置合わせ部14によって位置合わせされた基準画像Irと対象画像Icとの相対関係を表す相対値として、基準画像Irの画素値と対象画像Icの画素値との差分値を算出する。
図12は、差分値算出の原理を説明する概要図である。
この図には、画像の右端に胴体の一部が見切れた人物が写し出された基準画像Irと、その人物の胴体が見切れない状態で画像の右部に写し出された対象画像Icとを例示している。説明を簡単にするため、基準画像Irと対象画像Icとは同じサイズの画像であり、また、カメラ20を基準とする水平方向に対してずれの生じていない2枚の画像として説明する。
差分値算出部15は、基準画像Irと対象画像Icとを重ね合せた状態で、基準画像Irの各画素の画素値と、対象画像Icの対応する画素の画素値との差分値を算出する。以下では、算出した差分値を画素値とする画像を差分画像Idとして説明する。差分値算出部15によって差分値が算出されると、図12の下部に示すように、人物の輪郭が強調された差分画像Idが生成される。但し、図12では、分かり易いように、差分画像を2値画像で表しているが、実際には、差分画像はグレースケールの画像で表すことができる。つまり、差分値「0」を黒、差分値「255」を白とする256階調の階調値によって差分画像Idを表すことができる。
継ぎ目決定部16は、位置合わせ部14による位置合わせ結果と、差分値算出部15によって生成された差分画像Idの差分値とを用いて、基準画像Irと対象画像Icとの合成のための継ぎ目を決定する。具体的には、継ぎ目決定部16は、差分値算出手段によって算出された差分値を画素値とする差分画像において、対象被写体が存在する画像領域(以下、「対象被写体領域」という。)と、それ以外の画像領域(以下、「非対象被写体領域」という。)とを分離する所定の分離処理を行って、継ぎ目を決定する。対象被写体領域は、対象被写体となる対象物が存在する画像領域であるため、物体領域と言うこともできる。
ここで、継ぎ目を決定するためには、最初に、差分画像において継ぎ目の始点とする画素(以下、「始点画素」という。)と、継ぎ目の終点とする画素(以下、「終点画素」という。)とを設定することが必要となる。基準画像Irと対象画像Icとを継ぎ合わせるためには、位置合わせされた状態で基準画像Irと対象画像Icとが重なり合う領域(以下、「重なり領域」という。)内に継ぎ目を発生させ、この継ぎ目を境界として基準画像Irと対象画像Icとを合成することが必要となる。
そこで、例えば、重なり領域の外縁を構成する画素の中から2つの画素を選択し、これらの画素に対応する基準画像Ir上の2つの画素を特定する。そして、特定した2つの画素に対応する差分画像Id上の画素を始点画素及び終点画素として設定するようにすればよい。好適には、重なり領域の4隅の画素のうち、合成対象である対象画像Ic側に位置する2つの画素に対応する基準画像Ir上の2つの画素を特定し、特定した2つの画素に対応する差分画像Id上の画素を始点画素及び終点画素として設定するとよい。
図13は、継ぎ目の決定の原理を説明する概要図である。
図13(1)には、図12で得られた差分画像Idを示している。また、その右には、図12に示した基準画像Irと対象画像Icとを位置合わせした状態を示しており、基準画像Irと対象画像Icとの重なり領域にハッチングを施している。
ここでは、ハッチングを施した重なり領域の4隅の画素のうち、合成対象である対象画像Ic側に位置する基準画像Ir上の右上隅及び右下隅の2つの画素を選択し、これら2つの画素に対応する差分画像Id上の画素、つまり、差分画像Idの右上隅及び右下隅の画素をそれぞれ始点画素及び終点画素として設定する場合を例に挙げて説明する。
継ぎ目決定部16は、対象被写体領域と非対象被写体領域の分離処理として、設定した始点画素から終点画素に至るまでの各画素の差分値の合計値として算出される合計コスト値が最小となる画素の集合を探索する最小コスト画素集合探索処理を行って、継ぎ目となる画素の集合を探索する。合計コスト値は、各画素の相対値に基づき算出される評価値に相当し、合計コスト値が最小となることは、対象被写体領域と非対象被写体領域とを分離可能とする所定の分離可能条件に相当する。
具体的に説明する。図13(2)には、差分画像のうち、右上の点線で囲った領域のうちの7つの画素に着目して、これを拡大した図を示している。点線で囲まれた領域に含まれる1つの矩形が1つの画素を示し、それぞれの矩形内に示した値は、当該画素の差分値を表している。便宜的に、始点画素をP1とし、他の6つの画素にP1〜P7の符号を付している。また、各画素を矢印付きの線で結び、始点画素P1から辿ることのできる各径路において算出されるコスト値を、矢印付きの線の上下左右のダイヤ内に図示している。
始点画素から順番に、矢印付きの線によって辿ることのできる画素の差分値にそれまでに算出されたコスト値を加算してコスト値を更新し、コスト値の最小値とそれまでの経路に含まれる画素とを記憶する。そして、終点画素に至るまでにコスト値の合計値である合計コスト値を評価値として算出し、この合計コスト値が最小となるような画素の集合を継ぎ目に決定する。
一例として、始点画素P1の差分値を「3」、画素P2の差分値を「9」、画素P3の差分値を「15」、画素P4の差分値を「12」、画素P5の差分値を「10」、画素P6の差分値を「5」、画素P7の差分値を「18」とし、始点画素P1から画素P6に至るまでの経路で考える。
(1)P1→P2→P3→P6の経路
P1→P2での合計コスト値は「3+9=12」となり、P1→P2→P3での合計コスト値は「12+15=27」となる。そして、P1→P2→P3→P6での合計コスト値は「27+5=32」となる。
(2)P1→P2→P5→P6の経路
P1→P2での合計コスト値は「3+9=12」となり、P1→P2→P5での合計コスト値は「12+10=22」となる。そして、P1→P2→P5→P6での合計コスト値は「22+5=27」となる。
(3)P1→P4→P5→P6の経路
同様に、P1→P4での合計コスト値は「3+12=15」となり、P1→P4→P5での合計コスト値は「15+10=25」となる。そして、P1→P4→P5→P6での合計コスト値は「25+5=30」となる。
なお、画素P7を通る経路では、P7の画素値が「18」であり、P7を通る経路は、どの経路においても、上記のいずれの合計コスト値よりも大きくなるため、P7を通ってP6に至る経路は、合計コスト値が最小とはならない。
上記の3つの経路のうち、合計コスト値が最小となるのは、(2)のP1→P2→P5→P6の経路である。このため、始点画素P1から画素P6に至るまでの経路で考えた場合、P1→P2→P5→P6でなる画素の集合が、合計コスト値が最小となる画素の集合となる。
上記のようにして、始点画素から終点画素に至るまでの各画素を通る経路の合計コスト値を算出して通過した画素とともに記憶しておき、最終的に合計コスト値が最小となる始点画素から終点画素に至る画素の集合を継ぎ目に決定する。このようにして継ぎ目を決定することで、例えば図13(3)に白の実線で示すような継ぎ目が決定される。
図13(1)の差分画像Idでは、対象被写体(対象物)である人物の輪郭が検出されている。基準画像Irと対象画像Icとで人物の位置が異なるため、対象被写体となる人物の輪郭の部分では、基準画像Irと対象画像Icとの差分値が大きくなる。最小コスト画素集合探索処理では、差分値が小さい画素を辿るように継ぎ目が決定されるため、対象被写体となる人物を避けるように継ぎ目が決定される。つまり、最小コスト画素集合探索処理により、対象被写体領域と非対象被写体領域とを分離可能とする継ぎ目を決定することができる。
制約条件設定部17は、継ぎ目決定部16が継ぎ目を決定する際の制約条件を設定する。制約条件設定部17は、継ぎ目の発生を規制する所定の継ぎ目発生規制領域に継ぎ目が発生することを規制する制約条件を設定する。
基準画像Irと対象画像Icとには、対象被写体となる人物以外にも様々な物体が存在し得る。このため、最小コスト画素集合探索処理によって、必ず人物の輪郭を避けるように継ぎ目が決定されるとは限らない。
特に問題となるのは、人物の顔の一部を通るような継ぎ目が発生してしまう場合である。人物の顔を通るような継ぎ目が発生してしまうと、この継ぎ目を境界として基準画像Irと対象画像Icとを合成することで、最終的に生成される合成画像において、人物の顔が二重となったり、人物の顔の一部が途切れてしまったり、人物の顔の一部が欠落してしまうなどの問題が生ずる。そこで、本実施形態では、人物の顔を含む所定領域を継ぎ目発生規制領域とし、この所定領域に継ぎ目が発生することを規制する制約条件を設定する。
本実施形態では、物体検出処理の一例であり、人物の顔を検出する顔検出処理を行う。具体的には、Viola-Jones法やHaar-like特徴量を用いた顔検出法等の公知の手法を用いて、基準画像Ir及び対象画像Icから人物の顔を検出する。そして、差分画像Idにおいて、顔検出処理で検出された顔を含む所定領域に対応する差分値画像の領域を継ぎ目発生規制領域として設定し、この継ぎ目発生規制領域に含まれる全画素の差分値を修正する。
図14は、継ぎ目発生規制領域の設定の原理を説明するための図である。
図14には、差分画像Irのうちの一部の領域を示し、この一部の領域に人物の顔が含まれている状態を示している。1つの矩形は画素を示し、楕円が人物の顔を示し、楕円の輪郭が人物の顔の輪郭を示している。また、図14の各図において、ハッチングを施した画素で構成される矩形の領域が、継ぎ目発生規制領域となる。
この場合、図14(1)に示すように、顔検出処理で、人物の目や鼻、口等の特徴に基づいて、顔の中心部分の矩形領域を人物の顔として検出した場合には、検出した矩形領域を継ぎ目発生規制領域として設定する。
また、図14(2)に示すように、顔検出処理で人物の顔の輪郭を検出した場合には、検出した顔の輪郭を含む人物の顔全体を包含する最小のサイズの矩形領域を継ぎ目発生規制領域として設定する。
本実施形態では、上記のようにして設定した継ぎ目発生規制領域に含まれる各画素の差分値を、制約条件に基づく規定画素値に修正する。規定画素値は、継ぎ目発生規制領域に含まれない画素のうち、差分値が最大となる画素の差分値(以下、「最大差分値」という。)よりも大きな値を設定すればよい。最も好適な例では、差分画像をグレースケールで表した場合の階調値の最大値である「255」を規定画素値とすればよい。
継ぎ目発生規制領域を構成する画素には、最大差分値よりも大きな規定画素値が設定される。このため、継ぎ目発生規制領域を構成する画素を通る経路では、合計コスト値が他の画素を通る経路よりも大きくなるため、継ぎ目発生規制領域を通らないような画素の集合が継ぎ目として求められることになる。
なお、図14(2)に示した継ぎ目発生規制領域の設定方法の他に、例えば、図14(3)に示すように、人物の顔の輪郭を含む顔全体を包含する領域を継ぎ目発生規制領域として設定するようにしてもよい。つまり、図14(2)において、顔の輪郭を表す画素の外側に位置する画素は、継ぎ目発生規制領域から除外してもよい。この場合、顔の輪郭を表す画素の外側に位置する画素も、継ぎ目の一部を構成する画素とすることが許容されるため、継ぎ目となり得る画素の範囲を拡大させることができる。
また、入力画像中に複数の人物の顔が存在する場合には、顔検出処理により、それぞれの人物の顔が検出される。そして、それぞれの人物の顔が存在する領域が継ぎ目発生規制領域として設定されて、継ぎ目が決定されることになる。
画像合成部18は、変換行列推定部13によって推定された変換行列を用いて、位置合わせ部14によって三次元空間の球面上で位置合わせされた画像群を描画画像とし、この描画画像Idを二次元平面である合成平面Spに投影する。球面から合成平面Spへの投影の際に、例えば図3に示す画像変形がなされる。そして、描画画像を一枚の合成画像として出力画像用バッファへ記録する。
図15は、描画画像Idの描画の原理を説明するための概要図である。
外側に示した実線の矩形が描画平面Spである。また、位置合わせされた基準画像Irと対象画像Icとを点線で示し、これら位置合わせされた基準画像Ir及び対象画像Icで構成される画像が描画画像となる。
画像合成部18は、描画画像の基準画像Irと対象画像Icとが重なり合う重なり領域のうち、継ぎ目Jを基準として対象画像Ic側に位置する領域(以下、「内側領域」という。)Rinについては、対象画像Icの画素値を合成平面Spに描画する。また、重なり領域のうち、継ぎ目Jを基準として基準画像Ir側に位置する領域(以下、「外側領域」という。)Routについては、基準画像Irの画素値と対象画像Icの画素値とをアルファブレンドし、このアルファブレンドした画素値を合成平面Spに描画する。
アルファブレンドは、2つの画像を係数(α値)により合成する手法のことである。
具体的には、外側領域Routに含まれる画素については、対象画像Icの画素値に重みαを設定し、基準画像Irの画素値に重み(1−α)を設定して、対象画像Icの画素値と基準画像Irの画素値とを加重平均する。
この際、継ぎ目Jに近い領域では対象画像Icの画素値が大きく反映されるようにし、外側領域Routの端部の領域では基準画像Irの画素値が大きく反映されるようにアルファブレンドを行うことが望ましい。このため、継ぎ目Jの画素では重みαを最大値である「1」とし、継ぎ目Jの画素から外側領域Routの端部に近づくにつれて重みαを段階的に小さくしていき、外側領域Routの端部の画素では重みαを最小値である「0」として、アルファブレンドを行うようにすると好適である。
また、図16に示すように、合成平面Spが格子状に分割されているとする。この場合、画像合成部18は、図3に示した画像変形を考慮し、合成平面Spへ投影された画像Idに四隅が含まれるセル(例えば図16のRid)のみを描画する。このようにして描画された画像が、最終的に生成される合成画像となる。
[1−2.処理]
図17は、画像生成装置1が実行する画像生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、説明理解の容易性を考慮して、対象画像Icは2番目以降の入力画像であるとする。
最初に、入力部10が、画像入力処理を実行する(A1)。具体的には、入力部10は、カメラ20から対象画像Icを入力する。次いで、位置合わせ部14が、画像位置合わせ処理を実行する(A3)。
図18は、画像位置合わせ処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、基準画像選択部11が、入力済画像から基準画像Irを選択する(B1)。そして、マッチング部12及び変換行列推定部13の推定結果に基づいて、位置合わせ部14が、基準画像Irと対象画像Icとの位置合わせを行う(B3)。
次いで、位置合わせ部14は、過去(又は他の)の基準画像Irと対象画像Icとが比較できるか否かを判定する(B5)。具体的には、基準画像Irの中心位置と対象画像Icと中心位置との間の距離が所定値以下(又は所定値未満)である場合には、基準画像Irと対象画像Icとが比較可能であると判定する。そして、比較可能であると判定した場合には(B5;Yes)、位置合わせ部14は、過去の基準画像Irと対象画像Icとの位置合わせを行う(B7)。
次いで、位置合わせ部14は、全体位置の調整のために、再描画フラグを「ON」とする(B9)。その後、基準画像選択部11は、対象画像Icと過去の基準画像Irとの間の距離が所定値以上であるか否かを判定する(B11)。そして、距離が所定値以上であると判定した場合は(B11;Yes)、基準画像選択部11は、対象画像Icを次回以降の基準画像Irにすべく基準画像リストへ記録する(B13)。基準画像リストとは、基準画像の特徴点の画素値及び座標を記録したデータを参照するためのリストである。B13のステップが終了すると、画像位置合わせ処理を終了する。
一方、B5において他の基準画像と比較可能ではないと判定した場合(B5;No)、
基準画像選択部11が、対象画像Icと過去の基準画像Irとの距離を判定する処理へ移行する(B11)。また、B11において距離が所定値以上でないと判定した場合には(B11;No)、画像位置合わせ処理を終了する。
画像生成処理に戻り、画像位置合わせ処理を行った後、差分値算出部15が、基準画像Irの画素値と対象画像Icの画素値との差分値を算出する差分値算出処理を実行する(A5)。
次いで、継ぎ目決定部16は、顔検出フラグが「ON」に設定されているか否かを判定し(A7)、「ON」に設定されている判定したならば(A7;Yes)、対象画像Icから人物の顔を検出する顔検出処理を行う(A9)。
次いで、継ぎ目決定部16が、差分値算出処理で算出された差分値に基づいて継ぎ目を決定する継ぎ目決定処理を実行する(A11)。
図19は、継ぎ目決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、継ぎ目決定部16は、始点画素及び終点画素を設定する(C1)。始点画素及び終点画素の設定方法は前述した通りである。
次いで、継ぎ目決定部16は、顔検出フラグが「ON」に設定されているか否かを判定し(C3)、「ON」に設定されていると判定したならば(C3;Yes)、顔検出処理で検出された人物の顔を含む継ぎ目発生規制領域を設定する(C5)。そして、継ぎ目決定部16は、設定された継ぎ目発生規制領域に含まれる画素の差分値を修正する修正処理を行う(C7)。
次いで、継ぎ目決定部16は、最小コスト画素集合探索処理を行う(C9)。そして、継ぎ目決定部16は、最小コスト画素集合探索処理で探索された画素集合(継ぎ目)を基準画像及び対象画像と対応付けて記憶する(C11)。そして、継ぎ目決定部16は、継ぎ目決定処理を終了する。
画像生成処理に戻り、継ぎ目決定処理を行った後、画像合成部18が、A1で入力した対象画像Icを描画用画像として追加するか否かを判定する(A13)。例えば、画像合成部14は、描画すべき画像の画像情報を参照可能とする描画用画像リストを参照可能に構成されており、該リストに記載されている画像のうち最も位置が近い画像との距離が所定値以上である場合には、A1で入力した対象画像Icを描画用画像に追加する。対象画像Icを描画用画像に追加すると判定したならば(A13;Yes)、画像合成部18は、描画用リストに該対象画像Icを追加し、対象画像Icを保存する(A15)。
次いで、画像合成部18は、再描画フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(A17)。そして、「ON」に設定されていると判定したならば(A17;Yes)、描画位置の再計算処理を実行する(A19)。この再計算処理では、位置合わせ部15が、全体位置合わせの処理を行う。この際、位置合わせ部15は、変換行列推定部13によって更新された変換行列を用いて、全ての描画用画像の位置を調整する。
A17において再描画フラグが「OFF」であると判定した場合(A17;No)、又は、A19の後、画像合成部18が、合成画像を生成する合成画像生成処理を行う(A21)。
具体的には、描画用画像リストから描画すべき画像を特定し、三次元空間の球面から二次元平面に投影する。この際、継ぎ目決定処理で決定された継ぎ目に基づいて、図15のRinに相当する継ぎ目の内側領域に含まれる画素は、対応するセルに対象画素Icの画素値を割り当てて描画し、図15のRoutに相当する継ぎ目の外側領域に含まれる画素は、対応するセルに基準画像Irの画素値と対象画像Icの画素値とをアルファブレンドした画素値を割り当てて描画する。
次いで、入力部10は、画像の入力が終了したか否かを判定し(A23)、まだ入力が終了していないと判定したならば(A23;No)、A1に処理を戻す。一方、画像の入力が終了したと判定したならば(A23;Yes)、画像合成部18は、最終的な合成画像を保存する(A25)。そして、画像生成処理を終了する。
[1−3.作用効果]
画像生成装置1は、順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成する。差分値算出部15は、基準画像の画素値と、基準画像と画像の一部が重なり合う対象画像の画素値とを用いて、基準画像と対象画像との相対関係を表す差分値を算出する。継ぎ目決定部16は、差分値算出部15によって算出された差分値を用いて、基準画像と対象画像との合成のための継ぎ目を決定する。そして、画像合成部18は、継ぎ目決定部16によって決定された継ぎ目に基づいて基準画像と対象画像とを合成して合成画像を生成する。
基準画像の対象画像との差分値から、基準画像と対象画像との間の背景や被写体の相対的な位置関係の変化を把握することができる。このため、基準画像と対象画像との差分値を用いることで、基準画像と対象画像とを適切な位置で合成するための継ぎ目を決定することが可能となる。その結果、画像合成によって、良質な合成画像を得ることができる。
具体的には、画像合成部18は、差分値算出部15によって算出された差分値を画素値とする差分画像において、対象被写体が存在する画像領域である対象被写体領域とそれ以外の画像領域である非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理を行って、継ぎ目を決定する。これにより、対象被写体領域と非対象被写体領域とを分離して基準画像と対象画像とを合成することを可能とする継ぎ目を決定することができる。その結果、画像合成によって生成される合成画像は、対象被写体領域に乱れの生じていない良質な合成画像となる。
[1−4.変形例]
上記の画像生成装置1は、本発明に係る画像生成装置の一例を示すものであるが、本発明に係る画像生成装置は、画像生成装置1に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で、実施形態に係る画像生成装置を変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、上記の実施形態では、カメラ20が静止画像を連続撮像する例を説明したが、カメラ20は、動画を撮像するものであってもよい。この場合、入力部10は、撮像された動画から連続する画像を抽出する機能を有していてもよい。また、入力部10が入力する画像は、別の機器からネットワークを介して送信された画像であってもよい。
また、上記の実施形態では、カメラ20により撮像された画像の大きさは同一であるとして説明したが、撮像された画像の大きさは撮像の度に異なる大きさであってもよい。
また、上記の実施形態では、画像生成装置1が、入力部10、基準画像選択部11、マッチング部12、変換行列推定部13、位置合わせ部14、差分値算出部15、継ぎ目決定部16、制約条件設定部17及び画像合成部18を備える構成として説明したが、要求される性能に応じて、これらの構成を適宜変更してもよい。
さらに、上記の実施形態では、画像を、図3に示す8自由度で変形する場合を説明したが、8自由度に限られるものではなく、例えば、図3(A)〜(F)に示す6自由度で変形するようにしてもよい。
[2.第1実施例]
次に、上記の画像生成装置1を備える電子機器の一例として、スマートフォン2の実施例について説明する。但し、本発明を適用可能な実施例が、以下説明する実施例に限定されるわけでないことは勿論である。
[2−1.機能構成]
図20は、スマートフォン2の機能構成の一例を示すブロック図である。
スマートフォン2は、処理部100と、操作部200と、表示部300と、音出力部400と、撮像部500と、通信部600と、時計部700と、記憶部800とを備える。
処理部100は、記憶部800に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従ってスマートフォン2の各部を統括的に制御したり、画像処理に係る各種の処理を行う処理装置であり、CPUやDSP等のプロセッサーやASIC等の集積回路を有して構成される。
処理部100は、主要な機能部として、基準画像選択部110と、マッチング部120と、変換行列推定部130と、位置合わせ部140と、差分値算出部150と、継ぎ目決定部160と、制約条件設定部170と、画像合成部180と、表示制御部190とを有する。これらの機能部は、図1の画像生成装置1が備える機能部にそれぞれ対応するものである。
操作部200は、操作ボタンや操作スイッチ、マウスといった、ユーザーがスマートフォン2に対する各種の操作入力を行うための入力装置を有して構成される。また、操作部200は、表示部300と一体的に構成されたタッチパネル250を有し、このタッチパネル250はユーザーとスマートフォン2との間の入力インターフェースとして機能する。操作部200からは、ユーザー操作に従った操作信号が処理部100に出力される。
表示部300は、LCD(Liquid Crystal Display)等を有して構成される表示装置であり、処理部100から出力される表示信号に基づいた各種の表示を行う。表示部300は、タッチパネル250と一体的に構成されてタッチスクリーンを形成している。表示部300には、撮影画像や修正画像等の各種の画像が表示される。
音出力部400は、スピーカ等を有して構成される音出力装置であり、処理部100から出力される音出力信号に基づいた各種の音出力を行う。
撮像部500は、任意のシーンの画像を撮影可能に構成された撮像装置であり、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary MOS)イメージセンサ等の撮像素子を有して構成される。撮像部500は、光信号を電気信号に変換し、デジタル化した撮影画像のデータを処理部100に出力する。
通信部600は、装置内部で利用される情報を外部の情報処理装置との間で送受するための通信装置である。通信部600の通信方式としては、所定の通信規格に準拠したケーブルを介して有線接続する形式や、クレイドルと呼ばれる充電器と兼用の中間装置を介して接続する形式、近距離無線通信を利用して無線接続する形式等、種々の方式を適用可能である。
時計部700は、スマートフォン2の内部時計であり、例えば水晶振動子及び発振回路である水晶発振器を有して構成される。時計部700の計時時刻は、処理部100に随時出力される。
記憶部800は、ROMやEEPROM、フラッシュメモリ、RAM等の揮発性又は不揮発性のメモリや、ハードディスク装置等を有して構成される記憶装置である。記憶部800は、処理部100がスマートフォン2を制御するためのシステムプログラムや、各種の画像処理を行うためのプログラムやデータを記憶する。
本実施形態において、記憶部800には、処理部100により読み出され、カメラモード処理として実行されるカメラモード処理プログラム810が記憶されている。カメラモード処理プログラム810は、画像生成処理として実行される画像生成プログラム811をサブルーチンとして含む。
また、記憶部800には、撮像部500から処理部100に入力された撮影画像の画像情報が入力済画像として格納される入力済画像データベース830と、順次に入力される撮影画像が一時的に格納される入力画像用バッファ850と、最終的に生成された合成画像が格納される出力画像用バッファ870とが含まれる。
[2−2.処理]
図21は、処理部100が、記憶部800に記憶されているカメラモード処理プログラム810に従って実行するカメラモード処理の流れの一例を示すフローチャートである。このカメラモード処理は、ユーザーによりカメラのアプリケーションが起動されることにより実行される処理である。
最初に、処理部100は、ユーザーにより操作部200を介して選択されたモードがパノラマ画像生成モードであるか否かを判定する(E10)。パノラマ画像生成モードは、ユーザーがある地点から異なった方位の画像を複数枚撮影し、これらの撮影画像を継ぎ合わせて一枚の広角な静止画像であるパノラマ画像を生成させるためのモードである。このパノラマ画像生成モードは、自分撮りやグループ撮影に好適に利用されるモードである。
パノラマ画像生成モードであると判定したならば(E10;Yes)、処理部100は、ユーザーにより人物の顔を検出する顔検出設定がなされたか否かを判定し(E15)、なされたと判定したならば(E15;Yes)、顔検出フラグを「ON」に設定する(E20)。一方、なされなかったと判定したならば(E15;No)、顔検出フラグを「OFF」に設定する(E25)。
次いで、処理部100は、操作部200に対するユーザーの撮影操作に従って、撮像部500に1枚の画像を撮像させる撮像処理を行う(E30)。なお、ここでは詳細なステップを省略するが、撮影を実行する際には、撮影対象(撮影シーン)を写し出す撮像の待機状態の画面である撮像待機画面(ファインダー画面)を表示部300に表示させ、この撮像待機画面の表示中にユーザーにより撮影操作がなされた場合に、撮像処理を行う。ユーザーがスマートフォン2を手に持った状態で撮影方向を変化させることで、撮影対象(撮影シーン)が変化する。これに伴い、撮像待機画面に写し出される画像も変化する。撮像部500による撮像が終了すると、表示制御部190は、撮像された撮影画像を表示部300に表示させる(E35)。
次いで、処理部100は、操作部200を介してユーザーによりパノラマ画像を生成する実行操作がなされたか否かを判定し(E40)、なされなかったと判定した場合には(E40;No)、E30に戻り、操作部200に対するユーザーの撮影操作に従って、撮像部500に再び1枚の画像を撮像させる撮像処理を行う。
一方、ユーザーによりパノラマ画像を生成する実行操作がなされたと判定したならば(E40;Yes)、処理部100は、記憶部800に記憶されている画像生成プログラム811に従って、画像生成処理を実行する(E45)。画像生成処理は、図17に示した通りである。
次いで、表示制御部190は、画像生成処理で生成された合成画像をパノラマ画像として表示部300に表示制御する(E50)。その後、ユーザーによりパノラマ画像生成モードを終了する操作がなされたか否かを判定し(E55)、なされなかったと判定したならば(E55;No)、E15へと処理を戻す。
一方、E10においてパノラマ画像生成モードが選択されなかったと判定したならば(E10;No)、処理部100は、通常撮影モード処理を行う(E60)。通常撮影モード処理では、処理部100は、操作部200に対するユーザーの撮影操作に応じて撮像部500に1枚の画像の撮像を行わせ、撮像部500によって撮像された撮影画像を記憶部800に記憶させて、表示部300に表示させる。
E55においてパノラマ画像生成モードを終了する操作がなされたと判定した場合(E55;Yes)、又は、E60の後、処理部100は、ユーザーによりカメラモードを終了する操作がなされたか否かを判定し(E90)、終了する操作がなされなかったと判定したならば(E90;No)、E10に処理を戻す。一方、終了する操作がなされたと判定したならば(E90;Yes)、カメラモード処理を終了する。
[2−3.作用効果]
ユーザーが所持する電子機器の一例であるスマートフォン2において、カメラモードが起動された場合には、処理部100によってカメラモード処理が実行される。カメラモード処理では、パノラマ画像生成モードが選択された場合に、上記の実施形態で説明した画像生成の原理に基づいて広角な合成画像であるパノラマ画像を生成し、これを表示部300に表示する。これにより、ユーザーは、生成されたパノラマ画像をスマートフォン2で閲覧することが可能となる。
[3.第2実施例]
第2実施例は、上記のスマートフォン2の実施例において、パノラマ画像生成モードで生成されたパノラマ画像の出力が乱れている場合に、ユーザーがパノラマ画像を再生成させる実施例である。
[3−1.処理]
図22は、スマートフォン2の処理部100が、図21のカメラモード処理に代えて実行する第2のカメラモード処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、カメラモード処理と同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
E50においてパノラマを表示部300に表示させる制御を行った後、処理部100は、パノラマ画像を修正する画像修正モードがユーザーにより選択されたか否かを判定する(F10)。そして、選択されたと判定したならば(F10;Yes)、表示制御部190が、表示部300に表示中のパノラマ画像に、画像生成処理の継ぎ目決定処理で決定された継ぎ目を重畳表示させる(F15)。パノラマ画像は、複数の入力画像を継ぎ合わせて生成される画像であるため、継ぎ合わせた入力画像の組合せそれぞれについて、これらの入力画像を継ぎ合わせた継ぎ目を、パノラマ画像の対応する位置に表示させる。
パノラマ画像はカラーの画像であり、様々な色の要素で構成されている。また、パノラマ画像には、対象被写体の他に、種々の物体(建物や乗り物、道路、草木など)が混在している。このため、単純に黒色の線で継ぎ目をパノラマ画像に重畳表示した場合には、ユーザーが継ぎ目を認識することが困難な場合がある。
そこで、合成画像修正モードでは、例えば、パノラマ画像をグレースケールの画像に変換したものを表示部300に表示し、このグレースケールで表されたパノラマ画像に、青色や緑色、赤色といった鮮やかな色で継ぎ目を重畳表示させることで、継ぎ目を強調表示させるようにするとよい。このようにすることで、ユーザーは、パノラマ画像のどの位置に継ぎ目が発生しているかを一見して把握することが可能となる。
また、カラーのパノラマ画像に継ぎ目を重畳表示させる場合には、例えば、継ぎ目を特定色(例えば白や黒)の太い線で強調表示させたり、継ぎ目を点滅表示させるなどしてもよい。つまり、ユーザーが継ぎ目であることを確実に認識できるような表示態様で継ぎ目を表示させればよく、継ぎ目の表示態様は、上記の表示態様に限られない。
次いで、処理部100は、タッチパネル250に対するタップ操作がなされたか否かを判定し(F20)、なされたと判定したならば(F20;Yes)、タップ位置に継ぎ目の画素が含まれるが否かを判定する(F25)。そして、含まれると判定したならば(F25;Yes)、処理部100は、タップ位置を含む所定の修正領域を設定し、パノラマ画像に重畳表示させる(F30)。
タップ操作はユーザーの指で行われるため、タップ位置は一定の面積を有する。この場合、タップ位置に含まれる全ての画素でなる領域を修正領域として設定してもよいし、タップ位置よりも小さい領域であって、継ぎ目の画素を含む所定の形状(例えば楕円形)で囲まれる領域を修正領域として設定してもよい。
次いで、処理部100は、修正フラグを「ON」に設定する(F35)。そして、処理部100は、E50に処理を戻し、再び画像生成処理を行う。つまり、処理部100は、継ぎ目の再決定と、再決定した継ぎ目に基づく合成画像の再生成とを行うことになる。この場合における画像生成処理では、図19の継ぎ目決定処理に代えて、第2の継ぎ目決定処理を実行する。
図23は、第2の継ぎ目決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、継ぎ目決定処理と同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
C3において顔検出フラグが「OFF」であると判定した場合(C3;No)、又は、C5の後、継ぎ目決定部160は、修正フラグが「ON」に設定されているか否かを判定し(G6)、「ON」に設定されていると判定したならば(G6;Yes)、差分値算出処理によって生成された差分画像のうち、設定された修正領域に対応する領域を継ぎ目発生規制領域に設定する(G7)。
次いで、継ぎ目決定部160は、C5及びG7で設定された継ぎ目発生規制領域の差分値を修正する差分値修正処理を行う(G8)。そして、継ぎ目決定部160は、C9へと処理を移す。
第2のカメラモード処理に戻り、F20においてタップ操作がなされなかったと判定したならば(F20;No)、処理部100は、ユーザーにより画像修正モードを終了する操作がなされたか否かを判定し(F45)、なされなかったと判定したならば(F45;No)、F20に処理を戻す。一方、画像修正モードを終了する操作がなされたと判定したならば(F45;Yes)、処理部100は、E55へと処理を移す。
また、F25においてタップ位置に継ぎ目の画素が含まれないと判定したならば(F25;No)、処理部100は、ユーザーに対してエラーを報知するエラー報知処理を行う(F40)。具体的には、継ぎ目の表示部分をユーザーにタップするように促す表示メッセージを表示部300に表示させる。そして、処理部100は、F45へと処理を移す。
[3−2.表示画面]
図24は、第2のカメラモード処理においてスマートフォン2の表示部300に表示される表示画面及びユーザー操作の一例を示す図である。
図24(1)には、スマートフォン2の表示部300にパノラマ画像が表示された状態を図示している(E50)。但し、ここでは、説明を簡単にするために、一本の継ぎ目のみを図示している。ユーザーが顔検出処理を「ON」としなかったことで(E15;No→E25)、対象被写体である人物の顔の部分に継ぎ目発生規制領域が設定されずに画像生成処理において継ぎ目決定処理が行われ(E45)、その結果、人物の顔の表示が合成により乱れてしまっている。
これを見たユーザーは、画像修正モードを「ON」とする(F10;Yes)。これにより、図24(2)に示すように、図24(1)のパノラマ画像に継ぎ目が重畳表示される(F15)。ユーザーは、図23(3)に示すように、顔にかかっている継ぎ目の部分を指でタップする(F20;Yes→F25;Yes)。これにより、例えば、タップ位置を含む楕円形状の修正領域Rmが設定され(F30)、図24(4)に示すように、修正領域Rmがパノラマ画像に重畳表示される(F30)。
ここで、図24(5)に示すように、再決定された継ぎ目をユーザーが確認できるように画面上に表示してもよい。図24(5)では、図24(2)において人物の顔にかかっていた継ぎ目の部分が楕円形状の修正領域Rmの外側に移動しており、ユーザーの意図を反映した継ぎ目の修正が行われたことが直感的に分かるように画面上に表示されている。また、修正前と修正後の継ぎ目の両方を、相互に識別できるような色や線を用いて画面上に表示して、両者の違いをユーザーが確認できるようにしてもよい。このようにすることで、当初に決定された継ぎ目に対して、再決定された継ぎ目がどのように変わったかをユーザーが把握することが可能となり、利便性を向上させることができる。
その後、ユーザーのパノラマ画像の再生成を指示する指示操作により、再度画像生成処理が行われ(F35→E45)、再決定された継ぎ目位置を用いて合成画像が再生成される。そして、図24(6)に示すように、再生成された合成画像がパノラマ画像として表示部300に表示される(E50)。図24(6)では、図24(1)において人物の顔の表示が合成により乱れていた顔の部分が適切に修正されたパノラマ画像が表示されている。
[4.第3実施例]
第3実施例は、上記のスマートフォン2の実施例において、ユーザーが撮影を行う際に、撮像待機画面に写し出される画像に人物の顔が含まれている場合であって、その顔の位置が画面の端部に位置する場合に、所定の注意喚起を行う実施例である。これは、顔が画面の端部に位置する状態で撮影が行われてしまうと、以下のような問題が生ずる可能性があるためである。
(1)画像としての美観が損なわれる。
(2)画面の端部に位置する顔は、顔検出処理で検出されない可能性がある。この場合、顔検出処理で検出した顔に対応する領域を継ぎ目発生規制領域として設定することができないため、顔にかかるような継ぎ目が発生してしまい、顔の表示が合成により乱れてしまう可能性がある。
(3)撮影画像の何れにも画面の端部に位置する人物の顔全体が表示された画像が存在しない場合、その画面の端部にかかった状態の顔の画像情報を、その後の処理に使用するしかない状態となる。その結果、前述した画像生成処理において顔検出処理の結果を元に継ぎ目を決定していた場合、顔にかかるような継ぎ目が発生してしまい、顔の表示が合成により乱れてしまう可能性がある。
上記の理由から、顔が画面の端部に位置した状態でユーザーが画像を撮影しようとしていると判定した場合には、その顔の全体が表示された状態で画像を撮影するか、もしくは、別途その顔の全体が表示された画像を少なくとも1枚撮影する必要がある。そこで、撮影が行われる前に、顔が画面の端部から離れるように、適切な位置にスマートフォン2(カメラ)や顔の位置を定めて撮影を行うようにユーザーに促す。
図25は、スマートフォン2の処理部100が、図20のカメラモード処理に代えて実行する第3のカメラモード処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、カメラモード処理と同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
E20又はE25の後、表示制御部190は、撮像待機画面を表示部300に表示させる処理を開始する(H10)。そして、処理部100は、撮像待機画面に写し出される画像から人物の顔を検出する顔検出処理を行う(H15)。
次いで、処理部100は、顔検出処理で人物の顔が検出されたか否かを判定し(H20)、検出されたと判定したならば(H20;Yes)、検出された顔が画面の端部の所定範囲に含まれるか否かを判定する(H25)。そして、含まれると判定したならば(H25;Yes)、処理部100は、注意喚起報知処理を行う(H30)。注意喚起報知処理では、撮像待機画面において、人物の顔が画面の端部に位置していることをユーザーに注意喚起する処理を行う。
具体的には、例えば、顔が画面の端部から離れるようにスマートフォン2(カメラ)又は顔の位置を調整することをユーザーに促す表示メッセージや、顔を画面中央部に寄せることをユーザーに促す表示メッセージ、顔が画面の端部に位置しない画像を少なくとも1枚撮影させることをユーザーに促す表示メッセージを、表示部300に表示中の撮像待機画面に表示させる。
なお、上記の表示メッセージのうち、何れか1つの表示メッセージを表示させてもよいし、複数の表示メッセージを表示させてもよい。つまり、注意喚起報知として、(1)顔が画面の端部から離れるように自装置又は顔の位置を調整することをユーザーに促す報知、(2)顔を画面の中央部に寄せることをユーザーに促す報知、(3)顔が画面の端部に位置しない画像を少なくとも1枚撮影させることをユーザーに促す報知、のうちの少なくとも何れかの報知を行えばよい。
また、上記の表示メッセージは、撮像待機画面にポップアップ表示させるなどしてユーザーが表示メッセージを確認できるようにしてもよいし、撮像待機画面の表示を一旦中断し、別画面を切り替えて表示させるなどしてユーザーが表示メッセージを確認できるようにしてもよい。
また、注意喚起報知として、上記の表示メッセージと同様の音声メッセージを音出力部400から音出力させるようにしてもよい。つまり、本実施形態では、表示部300や音出力部400を、注意喚起報知を行う報知手段として機能させることができる。
H20において人物の顔が検出されなかったと判定した場合(H20;No)、又は、H25において顔が画面の端部所定範囲に含まれないと判定した場合には(H25;No)、処理部100は、H35へと処理を移す。
H30の後、処理部100は、ユーザーにより撮影操作がなされたか否かを判定し(H35)、なされたと判定したならば(H35;Yes)、E30〜E40へと処理を移す。E40においてユーザーにより画像生成実行操作がなされなかったと判定したならば(E40;No)、処理部100は、H15へと処理を戻す。
[5.変形例]
本発明を適用可能な実施例は、上記の実施例に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。以下、変形例について説明するが、上記の実施例と同一の構成については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
[5−1.電子機器]
画像生成装置1は、スマートフォンやカメラ、デジタルカメラ、タブレット端末、PDA、パソコン等の電子機器に具備させることができる。撮像部を備えた電子機器であれば、種々の電子機器に本発明の画像生成装置1を具備させることが可能である。
また、ユーザーが、スマートフォン2において表示部300に表示された合成画像を、他の電子機器(情報処理装置)の表示部に表示させるようにすることも可能である。具体的には、例えば、ユーザーは、手元のスマートフォン2とパソコンとを通信接続する。そして、ユーザーは、スマートフォン2の表示部300に表示された合成画像をパソコンに転送する。パソコンは、スマートフォン2から転送された合成画像をディスプレイに表示させ、ユーザーはパソコンの表示画面で合成画像を閲覧する。
なお、この場合において、スマートフォン2によって撮像された撮影画像の画像データ一式をパソコンに送信するようにし、スマートフォン2の代わりにパソコンが合成画像を生成して、パソコンのディスプレイに表示させるようにしてもよい。この場合は、スマートフォン及びパソコンが、本発明における画像生成装置1となる。
[5−2.画素領域]
上記の実施形態では、画素単位で差分値を算出し、この画素単位で算出された差分値を用いた分離処理(例えば最小コスト画素集合探索処理)を行って、継ぎ目を決定することとして説明した。しかし、必ずしも画素単位で算出された差分値を用いなければならいわけではなく、2以上の画素で構成される画素領域単位で差分値を算出し、この画素領域単位で算出された差分値を用いて分離処理を行って、継ぎ目を決定してもよい。例えば、画像を構成する画素を格子状の領域に区切り、この区切られた各領域を画素領域として上記の実施形態と同様の処理を行って、継ぎ目を決定するようにしてもよい。
この場合における画素領域は、例えば10×10や20×20といった正方形の領域としてもよいし、10×20や20×10といった長方形の領域としてもよい。
また、画素領域の大きさは、入力画像の大きさに基づいて適宜設定変更するとよい。例えば、入力画像のサイズの1%〜10%の範囲内で各画素領域の大きさを決定して、画素領域別に処理を行うとよい。
[5−3.相対値]
上記の実施形態では、基準画像と対象画像との相対関係を表す相対値として、画素値の差分値を算出することとして説明したが、これに代えて、画素値の比を相対値として算出することとしてもよい。この場合は、相対値として算出された画素値の比に基づいて、上記の実施形態と同様の手法で継ぎ目を決定するようにすればよい。
[5−4.分離処理]
[5−4−1.グラフカットを利用した分離処理]
上記の実施形態では、分離処理として、最小コスト画素集合探索処理を行って継ぎ目を決定したが、この他に、グラフカットを利用した分離処理(以下、「グラフカット処理」という。)を行って継ぎ目を決定してもよい。グラフカットとは、グラフの頂点を2つの部分集合に分割するための手法である。画像処理において、グラフカットは、入力画像中から特定の領域を抽出する領域抽出や、入力画像から前景領域と背景領域とを分離するなどの目的で使用される。
具体的には、最初に有向グラフG=(V、E)を定義する。Vはノード(ノードの集合)であり、Eはエッジ(エッジの集合)である。また、ノードVのうち、フローが発生する場所を示すソースsと、フローが到着する場所を示すシンクtとを設定する。エッジEには、コストと呼ばれる重みを設定し、ソースsからシンクtに至るまでの径路に存在するエッジのコストの総和として表されるカット容量を最小とするようなs−tカット(最小カット)を求める。
本発明における継ぎ目の決定にグラフカット処理を適用する場合には、基準画像と対象画像との差分画像における各画素をノードVとし、隣接する画素を結ぶ線をエッジEとする。また、基準画像と対象画像とで画像の重なりが生じていない領域にソースs及びシンクtを設定する。具体的には、基準画像に基づいて描画を行うことは可能であるが、対象画像に基づいて描画を行うことができない画像領域内にソースsを設定し、対象画像に基づいて描画を行うことは可能であるが、基準画像に基づいて描画を行うことができない画像領域内にシンクtを設定する。また、基準画像と対象画像との両方の画像で描画を行うことが可能な画像領域内に、未設定のノードVを設定する。各エッジEには、隣接するノードVの画素値に基づいてコストを設定する。
そして、カット容量を評価値とし、このカット容量を最小とするようなs−tカットを、例えば最大フロー・最小切断のアルゴリズムによって求めることで、差分画像を2つの領域に分割する。そして、この分割された2つの領域の境界に位置する画素の集合を継ぎ目に決定する。
[5−4−2.対象被写体検出を利用した分離処理]
他の分離処理として、入力画像から対象被写体を検出する対象被写体検出処理を行い、差分画像と対象被写体検出処理の処理結果とを用いて、継ぎ目を決定するようにしてもよい。
具体的には、対象被写体検出処理として、入力画像から人物の顔を検出する顔検出処理や、人物の体の部分(例えば手や足、胴体)を検出する体検出処理を行う。そして、差分画像において、顔検出処理や体検出処理で検出された人物の顔や体に対応する画像領域を除外した画像領域を継ぎ目発生対象領域に設定し、設定した継ぎ目発生対象領域内に継ぎ目を発生させる。
例えば、継ぎ目発生対象領域を対象として、前述した最小コスト画素集合探索処理やグラフカット処理を行って継ぎ目を決定するようにしてもよい。また、継ぎ目発生対象領域を対象として、直線や曲線(例えば2次曲線)で近似した継ぎ目パターンをマッチングさせるマッチング処理を行って継ぎ目を決定するようにしてもよい。
なお、対象被写体検出処理で検出する対象被写体は、人物であってもよいし、動物であってもよい。また、撮影シーンに存在する様々な物体(例えば建物や乗り物)を対象被写体として検出してもよい。
[5−5.継ぎ目発生規制領域]
上記の実施形態では、物体検出処理の一例として、人物の顔を検出する顔検出処理を行い、検出された人物の顔を含む領域を継ぎ目発生規制領域に設定して、継ぎ目を決定した。しかし、人物の顔に限らず、動物の顔を検出する顔検出処理を行い、検出された動物の顔を含む領域を継ぎ目発生規制領域に設定して、継ぎ目を決定するようにしてもよい。また、顔に限らず、人間や動物の体の部分(例えば手や足、胴体)を検出する体検出処理を行い、検出された体の部分を継ぎ目発生規制領域に設定して、継ぎ目を決定するようにしてもよい。
また、他の物体検出処理として、撮影シーンに存在する様々な物体(例えば建物や乗り物)を検出する処理を行い、このようにして検出された物体を含む領域を継ぎ目発生規制領域に設定して、継ぎ目を決定するようにしてもよい。
また、スマートフォン2の実施例において、ユーザーがタッチパネル250に対する指での塗りつぶし操作を行うことを可能とし、ユーザーによって塗りつぶされた領域を継ぎ目発生規制領域に設定して、継ぎ目を決定するようにしてもよい。
[5−6.記録媒体]
上記の実施形態では、画像生成に係る各種のプログラムやデータが、画像生成装置1の記憶部や、スマートフォン2の記憶部800に記憶されており、処理部がこれらのプログラムを読み出して実行することで、上記の各実施形態における画像処理が実現された。この場合、各装置の記憶部は、ROMやEEPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、RAMといった内部記憶装置の他に、メモリカード(SDカード)やコンパクトフラッシュ(登録商標)カード、メモリスティック、USBメモリ、CD−RW(光学ディスク)、MO(光磁気ディスク)といった記録媒体(記録メディア、外部記憶装置)を有していてもよく、これらの記録媒体に上記の各種のプログラムやデータを記憶させることとしてもよい。
図26は、この場合における記録媒体の一例を示す図である。
スマートフォン2には、メモリカード9を挿入するためのカードスロット910が設けられており、カードスロット910に挿入されたメモリカード9に記憶された情報を読み取る又はメモリカード9に情報を書き込むためのカードリーダライタ(R/W)920が設けられている。カードリーダライタ920は、処理部100の制御に従って、記憶部800に記録されたプログラムやデータをメモリカード9に書き込む動作を行う。メモリカード9に記録されたプログラムやデータは、スマートフォン2以外の外部装置(例えばパソコン)で読み取ることで、当該外部装置において上記の実施形態における合成画像の生成を実現することが可能に構成されている。
1 画像生成装置
2 スマートフォン
9 メモリカード
10 入力部
11 基準画像選択部
12 マッチング部
13 変換行列推定部
14 位置合わせ部
15 差分値算出部
16 継ぎ目決定部
17 制約条件設定部
18 画像合成部
20 カメラ
25 入力済画像メモリ
100 処理部
200 操作部
250 タッチパネル
300 表示部
400 音出力部
500 撮像部
600 通信部
700 時計部
800 記憶部
910 カードスロット
920 カードリーダライタ

Claims (20)

  1. 順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成する画像生成装置であって、
    第1の入力画像の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値を算出する相対値算出手段と、
    前記相対値算出手段によって算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定する継ぎ目決定手段と、
    前記継ぎ目決定手段によって決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成する画像合成手段と、
    前記入力画像から顔を検出する顔検出手段と、
    前記顔検出手段による検出結果に基づいて、異なる複数の領域のうちの何れかの領域を継ぎ目発生規制領域として設定する継ぎ目発生規制領域設定手段と、
    を備え、
    前記継ぎ目決定手段は、
    前記相対値算出手段によって算出された相対値を画素値とする相対値画像において、対象とする被写体が存在する画像領域である対象被写体領域とそれ以外の画像領域である非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記相対値画像における前記継ぎ目発生規制領域設定手段によって設定された前記継ぎ目発生規制領域に継ぎ目が発生することを規制する制約条件下で前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定する、
    画像生成装置。
  2. 前記相対値画像における前記継ぎ目発生規制領域設定手段によって設定された前記継ぎ目発生規制領域に含まれる画素の画素値を前記制約条件に基づく所定の画素値に修正する画素値修正手段をさらに備え、
    前記継ぎ目決定手段は、前記画素値修正手段によって画素値が修正された相対値画像について前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定する、
    請求項1に記載の画像生成装置。
  3. 前記継ぎ目決定手段は、前記分離処理として、前記相対値画像において継ぎ目の始点とする画素から継ぎ目の終点とする画素に至るまでの各画素の相対値に基づき算出される評価値が、前記対象被写体領域と前記非対象被写体領域とを分離可能とする所定の分離可能条件を満たす画素の集合を探索する画素集合探索処理を行って、前記継ぎ目を決定する、
    請求項1又は2に記載の画像生成装置。
  4. 前記継ぎ目決定手段は、当初に継ぎ目を決定した際の前記制約条件とは異なる制約条件下で前記継ぎ目を再決定する継ぎ目再決定手段を有し、
    前記画像合成手段は、前記継ぎ目再決定手段によって再決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を再生成する画像再合成手段を有する、
    請求項の何れか一項に記載の画像生成装置。
  5. 前記第1の入力画像の特徴点と前記第2の入力画像の特徴点との対応関係に基づいて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを位置合わせする位置合わせ手段をさらに備え、
    前記画像合成手段は、前記位置合わせ手段による位置合わせの結果と、前記継ぎ目決定手段によって決定された継ぎ目とに基づいて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成する、
    請求項1〜の何れか一項に記載の画像生成装置。
  6. 順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成する電子機器であって、
    表示手段と、
    第1の入力画像の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値を算出する相対値算出手段と、
    前記相対値算出手段によって算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定する継ぎ目決定手段と、
    前記継ぎ目決定手段によって決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成する画像合成手段と、
    前記入力画像から顔を検出する顔検出手段と、
    前記顔検出手段による検出結果に基づいて、異なる複数の領域のうちの何れかの領域を継ぎ目発生規制領域として設定する継ぎ目発生規制領域設定手段と、
    前記画像合成手段によって生成された合成画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備え
    前記継ぎ目決定手段は、
    前記相対値算出手段によって算出された相対値を画素値とする相対値画像において、対象とする被写体が存在する画像領域である対象被写体領域とそれ以外の画像領域である非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記相対値画像における前記継ぎ目発生規制領域設定手段によって設定された前記継ぎ目発生規制領域に継ぎ目が発生することを規制する制約条件下で前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定する、
    電子機器。
  7. 前記表示制御手段は、前記継ぎ目決定手段によって決定された継ぎ目を前記合成画像に重畳表示させる、
    請求項に記載の電子機器。
  8. 順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成する電子機器であって、
    操作手段と、
    表示手段と、
    前記入力画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    第1の入力画像の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値を算出する相対値算出手段と、
    前記相対値算出手段によって算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定する継ぎ目決定手段と、
    前記継ぎ目決定手段によって決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成する画像合成手段と、
    を備え、
    前記継ぎ目決定手段は、
    前記相対値算出手段によって算出された相対値を画素値とする相対値画像において、対象とする被写体が存在する画像領域である対象被写体領域とそれ以外の画像領域である非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記相対値画像における所定の継ぎ目発生規制領域に継ぎ目が発生することを規制する制約条件下で前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記表示手段に表示された入力画像中の前記操作手段に対するユーザー操作によって指定された指定領域に対応する前記相対値画像の領域を前記継ぎ目発生規制領域とする前記制約条件下で、前記継ぎ目を決定する、
    電子機器。
  9. 順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成する電子機器であって、
    操作手段と、
    表示手段と、
    第1の入力画像の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値を算出する相対値算出手段と、
    前記相対値算出手段によって算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定する継ぎ目決定手段と、
    前記継ぎ目決定手段によって決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成する画像合成手段と、
    前記画像合成手段によって生成された合成画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備え、
    前記継ぎ目決定手段は、
    前記相対値算出手段によって算出された相対値を画素値とする相対値画像において、対象とする被写体が存在する画像領域である対象被写体領域とそれ以外の画像領域である非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記相対値画像における所定の継ぎ目発生規制領域に継ぎ目が発生することを規制する制約条件下で前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    当初に継ぎ目を決定した際の前記制約条件とは異なる制約条件下で前記継ぎ目を再決定する継ぎ目再決定手段を有し、
    前記画像合成手段は、前記継ぎ目再決定手段によって再決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を再生成する画像再合成手段を有し、
    前記表示制御手段は、前記継ぎ目決定手段によって決定された継ぎ目を前記合成画像に重畳表示させ、
    前記継ぎ目再決定手段は、前記操作手段に対するユーザー操作によって指定された指定領域に前記継ぎ目が含まれる場合に、当該指定領域に対応する前記相対値画像の領域を前記継ぎ目発生規制領域とする前記制約条件下で前記継ぎ目を再決定し、
    前記表示制御手段は、前記画像再合成手段によって再生成された合成画像を前記表示手段に表示させる、
    電子機器。
  10. 前記表示制御手段は、前記合成画像と区別可能な表示態様で前記継ぎ目を前記表示手段に表示させる、
    請求項又はに記載の電子機器。
  11. 撮像手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、撮像対象を写し出す前記撮像手段による撮像の待機状態の画面である撮像待機画面を前記表示手段に表示させ、
    前記撮像待機画面に写し出される画像から検出される顔が前記撮像待機画面の端部所定範囲に含まれる場合に、所定の注意喚起報知を行う報知手段をさらに備え、
    前記画像合成手段は、前記撮像手段によって撮像された撮影画像を前記入力画像として、前記合成画像を生成する、
    請求項6〜10の何れか一項に記載の電子機器。
  12. 前記報知手段は、前記注意喚起報知として、(1)顔が画面の端部から離れるように自装置又は顔の位置を調整することをユーザーに促す報知、(2)顔を画面の中央部に寄せることをユーザーに促す報知、(3)顔が画面の端部に位置しない画像を少なくとも1枚撮影させることをユーザーに促す報知、のうちの少なくとも何れかの報知を行う、
    請求項11に記載の電子機器。
  13. 順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成する画像生成方法であって、
    第1の入力画像の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値を算出することと、
    前記算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定することと、
    前記決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成することと、
    前記入力画像から顔を検出することと、
    前記顔の検出結果に基づいて、異なる複数の領域のうちの何れかの領域を継ぎ目発生規制領域として設定することと、
    を含み、
    前記継ぎ目を決定することでは、
    前記算出された相対値を画素値とする相対値画像において、対象とする被写体が存在する画像領域である対象被写体領域とそれ以外の画像領域である非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記相対値画像における前記設定された前記継ぎ目発生規制領域に継ぎ目が発生することを規制する制約条件下で前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定する、
    画像生成方法。
  14. コンピュータに、順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成させるためのプログラムであって、
    第1の入力画像の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値を算出する相対値算出ステップと、
    前記算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定する継ぎ目決定ステップと、
    前記決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成する画像合成ステップと、
    前記入力画像から顔を検出する顔検出ステップと、
    前記顔の検出結果に基づいて、異なる複数の領域のうちの何れかの領域を継ぎ目発生規制領域として設定する継ぎ目発生規制領域設定ステップと、
    を前記コンピュータに実行させ、
    前記継ぎ目決定ステップでは、
    前記相対値算出ステップで算出された相対値を画素値とする相対値画像において、対象とする被写体が存在する画像領域である対象被写体領域とそれ以外の画像領域である非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記相対値画像における前記継ぎ目発生規制領域設定ステップで設定された前記継ぎ目発生規制領域に継ぎ目が発生することを規制する制約条件下で前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定する、
    プログラム。
  15. 順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成する画像生成方法であって、
    第1の入力画像の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値を算出することと、
    前記算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定することと、
    前記決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成することと、
    前記入力画像から顔を検出することと、
    前記顔の検出結果に基づいて、異なる複数の領域のうちの何れかの領域を継ぎ目発生規制領域として設定することと、
    前記生成された合成画像を表示することと、
    を含み、
    前記継ぎ目を決定することでは、
    前記算出された相対値を画素値とする相対値画像において、対象とする被写体が存在する画像領域である対象被写体領域とそれ以外の画像領域である非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記相対値画像における前記設定された前記継ぎ目発生規制領域に継ぎ目が発生することを規制する制約条件下で前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定する、
    画像生成方法。
  16. コンピュータに、順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成させるためのプログラムであって、
    第1の入力画像の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値を算出する相対値算出ステップと、
    前記相対値算出ステップで算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定する継ぎ目決定ステップと、
    前記継ぎ目決定ステップで決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成する画像合成ステップと、
    前記入力画像から顔を検出する顔検出ステップと、
    前記顔の検出結果に基づいて、異なる複数の領域のうちの何れかの領域を継ぎ目発生規制領域として設定する継ぎ目発生規制領域設定ステップと、
    前記画像合成ステップで生成された合成画像を表示する表示ステップと、
    を前記コンピュータに実行させ、
    前記継ぎ目決定ステップでは、
    前記相対値算出ステップで算出された相対値を画素値とする相対値画像において、対象とする被写体が存在する画像領域である対象被写体領域とそれ以外の画像領域である非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記相対値画像における前記継ぎ目発生規制領域設定ステップで設定された前記継ぎ目発生規制領域に継ぎ目が発生することを規制する制約条件下で前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定する、
    プログラム。
  17. 順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成する画像生成方法であって、
    前記入力画像を表示することと、
    第1の入力画像の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値を算出することと、
    前記算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定することと、
    前記決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成することと、
    を含み、
    前記継ぎ目を決定することでは、
    前記算出された相対値を画素値とする相対値画像において、対象とする被写体が存在する画像領域である対象被写体領域とそれ以外の画像領域である非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記相対値画像における所定の継ぎ目発生規制領域に継ぎ目が発生することを規制する制約条件下で前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記表示された入力画像中のユーザー操作によって指定された指定領域に対応する前記相対値画像の領域を前記継ぎ目発生規制領域とする前記制約条件下で、前記継ぎ目を決定する、
    画像生成方法。
  18. コンピュータに、順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成させるためのプログラムであって、
    前記入力画像を表示する表示ステップと、
    第1の入力画像の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値を算出する相対値算出ステップと、
    前記相対値算出ステップで算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定する継ぎ目決定ステップと、
    前記継ぎ目決定ステップで決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成する画像合成ステップと、
    を前記コンピュータに実行させ、
    前記継ぎ目決定ステップでは、
    前記相対値算出ステップで算出された相対値を画素値とする相対値画像において、対象とする被写体が存在する画像領域である対象被写体領域とそれ以外の画像領域である非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記相対値画像における所定の継ぎ目発生規制領域に継ぎ目が発生することを規制する制約条件下で前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記表示された入力画像中のユーザー操作によって指定された指定領域に対応する前記相対値画像の領域を前記継ぎ目発生規制領域とする前記制約条件下で、前記継ぎ目を決定する、
    プログラム。
  19. 順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成する画像生成方法であって、
    第1の入力画像の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値を算出することと、
    前記算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定することと、
    前記決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成することと、
    前記生成された合成画像を表示することと、
    を含み、
    前記継ぎ目を決定することでは、
    前記算出された相対値を画素値とする相対値画像において、対象とする被写体が存在する画像領域である対象被写体領域とそれ以外の画像領域である非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記相対値画像における所定の継ぎ目発生規制領域に継ぎ目が発生することを規制する制約条件下で前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    当初に継ぎ目を決定した際の前記制約条件とは異なる制約条件下で前記継ぎ目を再決定し、
    前記再決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を再生成することと、
    前記決定された継ぎ目を前記合成画像に重畳表示することと、
    をさらに含み、
    前記継ぎ目の再決定では、ユーザー操作によって指定された指定領域に前記継ぎ目が含まれる場合に、当該指定領域に対応する前記相対値画像の領域を前記継ぎ目発生規制領域とする前記制約条件下で前記継ぎ目を再決定し、
    前記再生成された合成画像を表示することをさらに含む、
    画像生成方法。
  20. コンピュータに、順次に入力される入力画像を継ぎ合わせて合成画像を生成させるためのプログラムであって、
    第1の入力画像の画素値と、前記第1の入力画像と画像の一部が重なり合う第2の入力画像の画素値とを用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との相対関係を表す相対値を算出する相対値算出ステップと、
    前記相対値算出ステップで算出された相対値を用いて、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像との合成のための継ぎ目を決定する継ぎ目決定ステップと、
    前記継ぎ目決定ステップで決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を生成する画像合成ステップと、
    前記画像合成ステップで生成された合成画像を表示する表示ステップと、
    を前記コンピュータに実行させ、
    前記継ぎ目決定ステップでは、
    前記相対値算出ステップで算出された相対値を画素値とする相対値画像において、対象とする被写体が存在する画像領域である対象被写体領域とそれ以外の画像領域である非対象被写体領域とを分離するための所定の分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    前記相対値画像における所定の継ぎ目発生規制領域に継ぎ目が発生することを規制する制約条件下で前記分離処理を行って、前記継ぎ目を決定し、
    当初に継ぎ目を決定した際の前記制約条件とは異なる制約条件下で前記継ぎ目を再決定する継ぎ目再決定ステップを含み、
    前記画像合成ステップは、前記継ぎ目再決定ステップで再決定された継ぎ目に基づいて前記第1の入力画像と前記第2の入力画像とを合成して前記合成画像を再生成する画像再合成ステップを含み、
    前記表示ステップでは、前記継ぎ目決定ステップで決定された継ぎ目を前記合成画像に重畳表示し、
    前記継ぎ目再決定ステップでは、ユーザー操作によって指定された指定領域に前記継ぎ目が含まれる場合に、当該指定領域に対応する前記相対値画像の領域を前記継ぎ目発生規制領域とする前記制約条件下で前記継ぎ目を再決定し、
    前記表示ステップでは、前記画像再合成ステップで再生成された合成画像を表示する、
    プログラム。
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