JP6447876B2 - 介護用洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ベッドなどに横たわる要介護者を洗浄するための介護用洗浄装置に関するものである。
水は、電解水として、酸性水とアルカリ性水とに分解して使用されている。酸性水は、
殺菌効果があるため殺菌洗浄水として使用される。また、アルカリ性水は、調理水として
使用されたり、界面活性剤としての効果を利用した産業用洗浄水として使用されたりして
いる。また、マイクロナノバブルは、気泡が微細であるため、液中の滞在時間が長く、自
己圧壊作用により殺菌効果がある。家庭用として使用される電解水を生成する機能を有す
る浄水器では、アルカリ性水のみを使用して、酸性水は活用方法がないため捨てられてい
る。
このように使用されている電解水と、マイクロナノバブルを混合した装置が、特許文献
1として知られている。
特許文献1に記載の「電解水マイクロナノバブル生成装置」は、洗面台として設置されたものである。この電解水マイクロナノバブル生成装置は、電解水生成装置により水道水から酸性水とアルカリ性水とを生成し、マイクロナノバブルとした水素ガスを酸性水に、炭酸ガスをアルカリ性水に、それぞれに混合して、洗面ボールに吐出するようにしている。
特開2015−98014号公報
しかし、この特許文献1に記載の「電解水マイクロナノバブル生成装置」では、洗面台や浴槽などに適用して、健常者の洗顔や洗髪、入浴に活用できても、介護無しでは移動が困難な要介護者に対して、ベッドなどに横たわった状態で、洗顔や洗髪、体を洗うことまでは考慮されていない。
そこで本発明は、ベッドに横たわったままの状態の要介護者の体や口腔内を洗浄殺菌することで、要介護者を清潔に保つことが可能な介護用洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明の介護用洗浄装置は、原水から酸性水およびアルカリ性水を生成する電解水生成ユニットと、前記電解水生成ユニットから送水された酸性水およびアルカリ性水にマイクロナノバブルが混入された微細気泡酸性水および微細気泡アルカリ性水が生成され、前記微細気泡酸性水および前記微細気泡アルカリ性水が混合された微細気泡混合電解水を洗浄水として生成する洗浄水生成ユニットと、前記洗浄水生成ユニットからの洗浄水を吐出する洗浄用ノズルとを備え、前記洗浄水生成ユニットは、酸性水およびアルカリ性水が通水するホースを介して前記電解水生成ユニットと接続されていると共に、搬送用のキャスターを備えたことを特徴とする。
本発明の介護用洗浄装置によれば、洗浄水生成ユニットが、電解水生成ユニットにホースにより接続されており、洗浄水生成ユニットが、搬送用のキャスターを備えているため、原水が取水できる位置に電解水生成ユニットを配置した状態で、洗浄水生成ユニットを要介護者の近くに搬送して要介護者の体や口腔内を洗浄殺菌することができる。
また、微細気泡酸性水と微細気泡アルカリ性水とを混合した微細気泡混合電解水は、マイクロナノバブルが酸性水とアルカリ性水とのそれぞれが混合されているため、マイクロナノバブルがマイナス電位を有することで、マイクロナノバブルが反発し合い、結合しない。従って、酸性水とアルカリ性水との大部分は中和するが、酸性水によって包囲されたマイクロナノバブルが酸性としての機能を有し、アルカリ性水によって包囲されたマイクロナノバブルがアルカリ性としての機能を有するため、それぞれの効果を維持することができる。
前記洗浄水生成ユニットは、酸性水に、水素ガスのマイクロナノバブルを混入する第1微細気泡混合器を備えていることが望ましい。酸性水による効果が得られるだけでなく、マイクロナノバブルとした水素ガスによりウィルスや細菌を肌から剥離分散させる効果を得ることができる。
前記洗浄水生成ユニットは、アルカリ性水に、炭酸ガスのマイクロナノバブルを混入する第2微細気泡混合器を備えていることが望ましい。アルカリ性水による効果が得られるだけでなく、マイクロナノバブルとした炭酸ガスにより、汚れに対する浸透力を高めるため、頑固な汚れにも簡単に皮膚と汚れとの間に浸透して汚れを浮かせるという効果を得ることができる。
前記洗浄水生成ユニットは、酸性水とアルカリ性水とのそれぞれにマイクロナノバブルを混入して微細気泡酸性水と微細気泡アルカリ性水とする微細気泡混合器と、前記微細気泡混合器からの微細気泡酸性水と微細気泡アルカリ性水とを貯留するタンクと、前記微細気泡混合器と前記タンクとの間で、微細気泡酸性水と微細気泡アルカリ性水とを循環させる配管とを備えていることが望ましい。微細気泡酸性水と微細気泡アルカリ性水とを配管により循環させることで、マイクロナノバブルの濃度を増加させると共に、気泡サイズを更に微細化することができる。
前記洗浄用ノズルには、微細気泡混合電解水を吐出するための吐出用通水路と、前記吐出用通水路からの微細気泡混合電解水を洗浄後に吸引するための排水用通水路とが形成され、前記洗浄水生成ユニットは、前記排水用通水路からの微細気泡混合電解水を吸引するポンプを備えていることが望ましい。洗浄後の微細気泡混合電解水である洗浄汚染水が、ポンプの吸引によって、流出口から吐出した微細気泡混合電解水が、流入口から吸引される。そのため、要介護者を洗浄した洗浄汚水を、洗浄後に直ぐに回収することができる。
前記排水用通水路の周囲には、前記排水用通水路を囲うシール部材が設けられ、前記吐出用通水路には、前記シール部材が被洗浄体に密着すると、前記シール部材に囲まれた空間の吸引圧力が上がり、前記吐出用通水路が開放状態となり、前記シール部材が被洗浄体から離間すると吸引圧力が下がり、前記吐出用通水路が閉鎖状態となる制御弁を備えていることが望ましい。洗浄用ノズルを要介護者から引き離すと、制御弁が閉鎖状態となって、微細気泡混合電解水の吐出が抑止される。従って、洗浄用ノズルが要介護者から離間しても、微細気泡混合電解水を要介護者の回りに撒き散らすことが防止できる。
本発明の介護用洗浄装置によれば、洗浄水生成ユニットを要介護者の近くに搬送して要介護者の体や口腔内を洗浄殺菌することができるので、ベッドに横たわったままの状態の要介護者の体を洗浄殺菌することで、要介護者を清潔に保つことが可能である。
本発明の実施の形態に係る介護用洗浄装置を示す斜視図である。 図1に示す介護用洗浄装置の電解生成ユニットの構造を説明するための構成図である。 図1に示す介護用洗浄装置の洗浄水生成ユニットの構造を説明するための構成図である。 図1に示す介護用洗浄装置の洗浄用ノズルの外観図であり、(A)は側面図、(B)は平面図である。 図4に示す洗浄用ノズルの内部構造および使用状態を説明するための断面図である。 図5に示す洗浄用ノズルに微細気泡混合電解水が吐出される状態の断面図である。 図5に示す洗浄用ノズルから洗浄汚水が吸引される状態の断面図である。
本発明の実施の形態に係る介護用洗浄装置を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る介護用洗浄装置10は、要介護者がベッドに横たわったままの状態で洗浄できるものである。
介護用洗浄装置10は、電解水生成ユニット20と、洗浄水生成ユニット30と、2本の洗浄用ノズル40と、蛇口B(図1では図示せず)とを備えている。
電解水生成ユニット20は、水道水を原水として、酸性水およびアルカリ性水を生成するものである。洗浄水生成ユニット30は、電解水生成ユニット20から送水された酸性水およびアルカリ性水にマイクロナノバブルを混入して微細気泡酸性水および微細気泡アルカリ性水とし、この微細気泡酸性水および微細気泡アルカリ性水を混合した微細気泡混合電解水を洗浄水として生成するものである。洗浄用ノズル40は、洗浄水生成ユニット30からの洗浄水を吐出して、介護者が操作して要介護者を洗浄するものである。
洗浄水生成ユニット30は、酸性水およびアルカリ性水が通水するホースH1,H2を介して電解水生成ユニット20と接続されている。また、洗浄水生成ユニット30のユニット本体31の底面には、搬送用のキャスター32を備えている。
ユニット本体31の上面には、洗浄水生成ユニット30の状態を監視したり、操作したりするための操作盤33が配置されている。また、ユニット本体31の上面には、待機状態の洗浄用ノズル40を載置するための台部34が、側面視逆L字状に形成され配置されている。
ここで、電解水生成ユニット20および洗浄水生成ユニット30の構成について図面に基づいて詳細に説明する。
まず、電解水生成ユニット20について説明する。
図2に示すように、電解水生成ユニット20は、原水である水道水を、手動弁V21を介して取り入れて貯留する貯水タンク21を備えている。貯水タンク21には、水道水を汲み上げ送水するポンプP21が接続されている。ポンプP21には、浄水器22を介して水道水を酸性水とアルカリ性水とに電解する電解水生成装置23が接続されている。浄水器22と電解水生成装置23との間には、塩化ナトリウムの添加を調整する調整弁V22が接続されている。
電解水生成装置23には、酸性水を貯留する酸性水用タンク24と、アルカリ性水を貯留するアルカリ性水用タンク25とが接続されている。酸性水用タンク24と、アルカリ性水用タンク25とは、ホースH1,H2が接続されている。電解水生成ユニット20と、洗浄水生成ユニット30とは、ホースH1,H2の先端と洗浄水生成ユニット30とに形成されたカップラC1,C2によりに連結される。
次に、洗浄水生成ユニット30について説明する。
洗浄水生成ユニット30では、電解水生成ユニット20からの酸性水とマイクロバブルとを混合する第1微細気泡混合器301が、自動三方弁V31を介して接続されている。また、電解水生成ユニット20からのアルカリ性水とマイクロバブルとを混合する第2微細気泡混合器302が、自動三方弁V32を介して接続されている。
第1微細気泡混合器301は、水素ガスをマイクロバブルにして酸性水に混合する第1気液混合器301aと、マイクロバブルを混合した酸性水を圧送する第1ポンプ301bと、酸性水に混合された水素ガスの気泡をナノバブルのサイズまで細かくする第1微細化器301cとを備えている。
また、第2微細気泡混合器302は、炭酸ガスをマイクロバブルにしてアルカリ性水に混合する第2気液混合器302aと、マイクロバブルを混合したアルカリ性水を圧送する第2ポンプ302bと、アルカリ性水に混合された炭酸ガスの気泡をナノバブルのサイズまで細かくする第2微細化器302cとを備えている。
第1微細化器301cには、自動三方弁V33を介して、酸性水貯蔵タンク303の注水側が接続されている。更に、酸性水貯蔵タンク303の取水側が、自動三方弁V31に接続されていることで、第1微細気泡混合器301と、自動三方弁V33と、酸性水貯蔵タンク303と、自動三方弁V31と、これを接続する配管とにより循環路が形成されている。
第2微細化器302cには、自動三方弁V34を介して、アルカリ性水貯蔵タンク304の注水側が接続されている。更に、アルカリ性水貯蔵タンク304の取水側が、自動三方弁V32に接続されていることで、第2微細気泡混合器302と、自動三方弁V34と、アルカリ性水貯蔵タンク304と、自動三方弁V32と、これを接続する配管とにより循環路が形成されている。
第1気液混合器301aには、水素ガスを発生する電気分解装置305が接続されている。また、第2気液混合器302aには、炭酸ガスを供給する炭酸ガスカートリッジ306が接続されている。
酸性水側の自動三方弁V33からの配管は、自動弁V35を介して蛇口Bに接続されていると共に、ヒーター307に接続されている。
アルカリ性水側の自動三方弁V34からの配管は、自動三方弁V36を介して、自動弁V35からの配管と管継手310により合流して蛇口Bに接続されている。また、アルカリ性水側の自動三方弁V34からの配管は、自動三方弁V36を介して、自動三方弁V33からの配管と管継手311により合流してヒーター307に接続されている。
ヒーター307は、自動三方弁V37を介して、2本の洗浄用ノズル40(41,42)に接続されている。
一方の洗浄用ノズル41の排水側は、自動弁V38を介して、真空ポンプP31が接続された真空調整タンク308に接続されている。また、他方の洗浄用ノズル42の排水側は、自動弁V39を介して真空調整タンク308に接続されている。真空調整タンク308は、排水タンク309に接続されている。
次に、洗浄用ノズル40(41,42)について説明する。
洗浄用ノズル41は、洗顔、洗髪、体用である。洗浄用ノズル42は口腔内用である。
洗浄用ノズル41と洗浄用ノズル42とは、同じ構造を有している。
図4(A)および同図(B)に示すように、洗浄用ノズル40は、介護者が手に持つ把持部401と、要介護者の頭部や体に当てたり、口腔内へ挿入したりするヘッダ部402と、把持部401内を通ってヘッダ部402に至る第1配管部403および第2配管部404とを備えている。
第1配管部403は、自動三方弁V37(図3参照)からの微細気泡混合電解水が、洗浄水として通水する。第2配管部404は、洗浄汚水が通水する、図2に示す自動弁V38または自動弁V39に接続されている。
図5に示すように、ヘッダ部402は、第1配管部403および第2配管部404が接続されたヘッダ本体部402aと、ヘッダ本体部402aの前面に設けられた筒部402bと、要介護者の頭部(被洗浄部)に密着させるためのシール部材402cとを備えている。
筒部402bは、第1配管部403からの微細気泡混合電解水を吐出する吐出用通水路402dが軸心位置に形成され、排水を吸引して第2配管部404へ流す排水用通水路402eが、吐出用通水路402dの周囲に形成されている。
シール部材402cは、筒部402bの周囲を囲うように、徐々に拡がるスカート状に形成されている。シール部材402cは、耐久性の高いフッ素ゴムとすることができるが、他の樹脂製やゴム製とすることができる。
吐出用通水路402dの流入側には、制御弁405が設けられている。制御弁405は、球状の弁体405aと、ばね405bとにより構成される。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る介護用洗浄装置10の動作および使用状態を図面に基づいて説明する。
まず、図1に示すように、洗浄者は、介護用洗浄装置10の洗浄水生成ユニット30を、要介護者が所在するベッドの脇まで搬送する。
介護用洗浄装置10を始動させ、図2に示すように、ポンプP21が始動することにより、原水として水が貯水タンク21へ導入される。貯水タンク21からの水は、浄水器22により水道水に含まれる金属や微生物などが除去されると共に、電解質である塩化ナトリウムが調整弁V22を介して適量添加される。
そして、電解水生成装置23により、塩化ナトリウムが添加された水に基づいて酸性水とアルカリ性水とが生成され、酸性水は酸性水用タンク24に貯留され、アルカリ性水はアルカリ性水用タンク25に貯留される。
酸性水用タンク24に貯留された酸性水はホースH1を介して、また、アルカリ性水はアルカリ性水用タンク25に貯留されたアルカリ性水はホースH2を介して、洗浄水生成ユニット30に導入される。
洗浄水生成ユニット30では、まず、酸性水は自動三方弁V31を介して第1微細気泡混合器301の第1気液混合器301aに送水される。第1気液混合器301aでは、電気分解装置305が電気分解によって得た水素ガスをマイクロバブルにして、酸性水に混合する。そして、第1ポンプ301bにより水素ガスが混合された酸性水が圧送され、第1微細化器301cが水素ガスの気泡をナノバブルのサイズまで細かくして、酸性水を微細気泡酸性水とする。第1微細化器301cからの微細気泡酸性水は、当初は、自動三方弁V33を介して酸性水貯蔵タンク303に貯留される。
次に、酸性水貯蔵タンク303からの微細気泡酸性水は、自動三方弁V31を介して、再び、第1気液混合器301aへ送水されることで水素ガスが混合され、第1ポンプ301bによる送水により第1微細化器301cで更に気泡サイズが微細化される。そして、第1微細化器301cからの微細気泡酸性水は、自動三方弁V33を介して酸性水貯蔵タンク303に戻る。
このように、第1微細気泡混合器301と、自動三方弁V33と、酸性水貯蔵タンク303と、自動三方弁V31とを順に接続する配管により、微細気泡酸性水を循環させることで、マイクロナノバブルの濃度を増加させると共に、気泡サイズを更に微細化することができる。
また、電解水生成ユニット20からのアルカリ性水も同様に、自動三方弁V32と、炭酸ガスカートリッジ306から供給された炭酸ガスがアルカリ性水に混合され、気泡が微細化された微細気泡アルカリ性水とする第2微細気泡混合器302と、自動三方弁V34と、そして微細気泡アルカリ性水を貯留するアルカリ性水貯蔵タンク304とを順に接続する配管により、微細気泡アルカリ性水を循環させることで、マイクロナノバブルの濃度を増加させると共に、気泡サイズを更に微細化することができる。
また、自動三方弁V33からの微細気泡酸性水と、自動三方弁V36からの微細気泡アルカリ性水とは、管継手311にて合流することで、微細気泡混合電解水となって、ヒーター307にて加熱され、自動三方弁V37を介して、洗浄用ノズル41から、洗浄水として、吐出させることができる。
更に、ヒーター307にて加熱された微細気泡混合電解水は、自動三方弁V37の切り替えにより、洗浄用ノズル42から、洗浄水として、吐出させることができる。
洗浄者が洗浄用ノズル40(41,42)のヘッダ部402を要介護者の被洗浄体となる皮膚や口腔内の粘膜に密着させる。そうすると、図6に示すように、第1配管部403からの微細気泡混合電解水が、筒部402bの吐出用通水路402dの流入側に達すると共に、真空ポンプP31(図3参照)からの吸引によって、シール部材402cに囲まれた空間の吸引圧力が上がることで、制御弁405の弁体405aを、ばね405bの付勢力に逆らって、微細気泡混合電解水の吐出方向に引き込む。
弁体405aが微細気泡混合電解水の吐出方向に引き込まれることで、弁体405aにより閉鎖されていた吐出用通水路402dの流入側が開放状態となるため、微細気泡混合電解水が吐出用通水路402dに流入して、吐出用通水路402dの流出側から要介護者の表皮に吐出されて、表皮を洗浄殺菌する。
そして、洗浄汚水となった洗浄後の微細気泡混合電解水は、図7に示すように、シール部材402c内に囲まれることで、シール部材402cの外部に流れ出ずに、真空ポンプP31(図3参照)の吸引によって筒部402bの排水用通水路402eへ吸い込まれる。そして、洗浄汚水は、排水用通水路402eから第2配管部404へ送水される。
第2配管部404へ送水された洗浄汚水は、図3に示すように、自動弁V38,V39を介して、一旦、真空調整タンク308へ貯留された後に、排水タンク309へ貯留される。
洗浄後の微細気泡混合電解水である洗浄汚染水が、ポンプの一例である真空ポンプP31(図3参照)の吸引によって、吐出用通水路402d(流出口)から吐出した微細気泡混合電解水が、排水用通水路402e(流入口)から吸引されるため、要介護者を洗浄した洗浄汚水を、洗浄後に直ぐに回収することができる。従って、介護用洗浄装置10は、浴槽でなくても、要介護者を洗浄することができる。
洗浄者が、洗浄用ノズル40を要介護者から引き離すと、シール部材402cが要介護者の皮膚から離間するとシール部材402cに囲まれた吸引圧力が下がり、ばね405bの付勢力が吸引圧力より大きくなることで、弁体405aはばね405bの付勢力により押し込まれ、吐出用通水路402dの流入側を閉鎖状態とする。
従って、洗浄用ノズル40を要介護者から引き離しても、洗浄用ノズル40は、洗浄水を要介護者の回りに撒き散らすことが防止できる。よって、要介護者が横たるベッドで要介護者の洗浄を行っても、洗浄汚水をこぼすこと無く要介護者を洗浄することができる。
以上のように、本発明の実施の形態に係る介護用洗浄装置10によれば、図1に示すように、洗浄水生成ユニット30が、電解水生成ユニット20にホースH1,H2により接続されており、洗浄水生成ユニット30が、搬送用のキャスター32を備えているため、原水が取水できる位置に電解水生成ユニット20を配置した状態で、洗浄水生成ユニット30を要介護者の近くに搬送して要介護者を洗浄することができる。
微細気泡酸性水と微細気泡アルカリ性水とを混合した微細気泡混合電解水は、マイクロナノバブルが酸性水とアルカリ性水とのそれぞれが混合されているため、マイクロナノバブルがマイナス電位を有することで、マイクロナノバブルが反発し合い、結合しない。従って、酸性水とアルカリ性水との大部分は中和するが、酸性水によって包囲されたマイクロナノバブルが酸性としての機能を有し、アルカリ性水によって包囲されたマイクロナノバブルがアルカリ性としての機能を有するため、それぞれの効果を維持することができる。よって、微細気泡混合電解水を使用して、洗浄殺菌などを行うことにより、一回の作業で、酸性とアルカリ性との効果を同時に得ることができる。これにより、介護用洗浄装置10は、アルカリ性水と酸性水とを混合しても、それぞれの効果を維持しつつ、マイクロナノバブルの効果も得ることができことにより、高い洗浄殺菌効果と、高い治療効果が得られる。
このように、介護用洗浄装置10は、ベッドに横たわったままの状態の要介護者の体や口腔内を洗浄殺菌することで、要介護者を清潔に保つことが可能である。
また、洗浄水生成ユニット30は、酸性水に、水素ガスのマイクロナノバブルを混入する第1微細気泡混合器301を備えているため、酸性水によりウィルスや細菌を殺菌する効果が得られるだけでなく、マイクロナノバブルとした水素ガスによりウィルスや細菌を肌から剥離分散させる効果を得ることができる。
従って、酸性水に水素ガスのマイクロナノバブルが混合した微細気泡酸性水は、水中に分散していたり、被洗浄物に付着したりするウィルスや細菌を、水素ガスのマイクロナノバブルのマイナス電位により吸着し、死滅させたり、不活性化したりすることができる。
また、図3に示す自動三方弁V34または自動三方弁V36を閉鎖状態とすることにより、自動三方弁V33からの微細気泡酸性水のみを蛇口Bから取水したり、または洗浄用ノズル40から吐出したりすることができる。そうすることにより、微細気泡酸性水が、洗顔などにより肌に触れることで、肌を引き締める化粧水のようなアストリンゼン効果(収斂効果)を得ることができる。
洗浄水生成ユニット30は、アルカリ性水に、炭酸ガスのマイクロナノバブルを混入する第2微細気泡混合器302を備えているため、アルカリ性水が、疎水基による界面活性機能により油膜等の汚れを浮かせ、包み込んで水中に分散させたり、アトピー性皮膚炎や糖尿病が改善したりするだけでなく、マイクロナノバブルとした炭酸ガスにより、汚れに対する浸透力を高めるため、頑固な汚れにも簡単に皮膚と汚れとの間に浸透して汚れを浮かせるという効果を得ることができる。
従って、アルカリ性水に炭酸ガスのマイクロナノバブルが混合した微細気泡アルカリ性水は、アルカリ性水の汚れを浮かせる効果を、炭酸ガスのマイクロナノバブルより更に増加させることができる。
また、自動三方弁V33または自動弁V35を閉鎖状態とすることで、自動三方弁V34からの微細気泡アルカリ性水のみを、蛇口Bから飲用として体内に取り込むことで、胃腸症が改善したり、微細気泡アルカリ性水をうがい用とすることで、口腔内を殺菌したりすることができる。
本発明の介護用洗浄装置は、運動が困難な患者が入院する病院や、老齢者が入居する施設などに好適である。
10 介護用洗浄装置
20 電解水生成ユニット
21 貯水タンク
22 浄水器
23 電解水生成装置
24 酸性水用タンク
25 アルカリ性水用タンク
30 洗浄水生成ユニット
301 第1微細気泡混合器
301a 第1気液混合器
301b 第1ポンプ
301c 第1微細化器
302 第2微細気泡混合器
302a 第2気液混合器
302b 第2ポンプ
302c 第2微細化器
303 酸性水貯蔵タンク
304 アルカリ性水貯蔵タンク
305 電気分解装置
306 炭酸ガスカートリッジ
307 ヒーター
308 真空調整タンク
309 排水タンク
310,311 管継手
31 ユニット本体
32 キャスター
33 操作盤
34 台部
40,41,42 洗浄用ノズル
401 把持部
402 ヘッダ部
402a ヘッダ本体部
402b 筒部
402c シール部材
402d 吐出用通水路
402e 排水用通水路
403 第1配管部
404 第2配管部
405 制御弁
405a 弁体
405b ばね
B 蛇口
H1,H2 ホース
C1,C2 カップラ
P21 ポンプ
P31 真空ポンプ
V21 手動弁
V22 調整弁
V31 自動三方弁
V32 自動三方弁
V33 自動三方弁
V34 自動三方弁
V35 自動弁
V36 自動三方弁
V37 自動三方弁
V38 自動弁
V39 自動弁

Claims (6)

  1. 原水から酸性水およびアルカリ性水を生成する電解水生成ユニットと、
    前記電解水生成ユニットから送水された酸性水およびアルカリ性水にマイクロナノバブルが混入された微細気泡酸性水および微細気泡アルカリ性水が生成され、前記微細気泡酸性水および前記微細気泡アルカリ性水が混合された微細気泡混合電解水を洗浄水として生成する洗浄水生成ユニットと、
    前記洗浄水生成ユニットからの洗浄水を吐出する洗浄用ノズルとを備え、
    前記洗浄水生成ユニットは、酸性水およびアルカリ性水が通水するホースを介して前記電解水生成ユニットと接続されていると共に、搬送用のキャスターを備えている介護用洗浄装置。
  2. 前記洗浄水生成ユニットは、酸性水に、水素ガスのマイクロナノバブルを混入する第1微細気泡混合器を備えた請求項1記載の介護用洗浄装置。
  3. 前記洗浄水生成ユニットは、アルカリ性水に、炭酸ガスのマイクロナノバブルを混入する第2微細気泡混合器を備えた請求項1記載の介護用洗浄装置。
  4. 前記洗浄水生成ユニットは、酸性水とアルカリ性水とのそれぞれにマイクロナノバブルを混入して微細気泡酸性水と微細気泡アルカリ性水とする微細気泡混合器と、前記微細気泡混合器からの微細気泡酸性水と微細気泡アルカリ性水とを貯留するタンクと、前記微細気泡混合器と前記タンクとの間で、微細気泡酸性水と微細気泡アルカリ性水とを循環させる配管とを備えた請求項1から3のいずれかの項に記載の介護用洗浄装置。
  5. 前記洗浄用ノズルには、微細気泡混合電解水を吐出するための吐出用通水路と、前記吐出用通水路からの微細気泡混合電解水を洗浄後に吸引するための排水用通水路とが形成され、
    前記洗浄水生成ユニットは、前記排水用通水路からの微細気泡混合電解水を吸引するポンプを備えた請求項1から4のいずれか項に記載の介護用洗浄装置。
  6. 前記排水用通水路の周囲には、前記排水用通水路を囲うシール部材が設けられ、
    前記吐出用通水路には、前記シール部材が被洗浄体に密着すると、前記シール部材に囲まれた空間の吸引圧力が上がり、前記吐出用通水路が開放状態となり、前記シール部材が被洗浄体から離間すると吸引圧力が下がり、前記吐出用通水路が閉鎖状態となる制御弁を備えた請求項5記載の介護用洗浄装置。
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