JP6447411B2 - 燃料タンクの内蔵部品固定部の成形装置 - Google Patents
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Description
また、上記成形装置では、固定部材を用いて弾性体の突出部材の先端部に対応する部位を突出部材の先端部に固定しているため、弾性体の突出部材の突出方向の膨張が抑えられ、代わりに、弾性体の突出部材の突出方向と直交する方向の膨張量が増加する。
そして、上記成形装置では、流体供給装置から密閉空間へ供給される流体が通る流路を突出部材の外周面に上記突出方向に間隔をあけて複数形成しているため、上記密閉空間への流体の供給時には、弾性体の上記開口近傍に対応する部分が流体に押されて膨張量が他の部分よりも増加する。このため、弾性体は、上記突出方向に沿った断面で見て、上記突出方向と直交する方向に台形状となるように膨張する。このような膨張をする弾性体によって突起部が賦形されるため、例えば、弾性体が突出部材の突出方向に沿った断面で見て上記突出方向と直交する方向に円弧状となるように膨張するものと比べて、突起部の上記張り出し部分の張り出し量を抑えつつ内蔵部品の固定に係る強度を確保できる。これにより、上記成形装置では、突起部の上記張り出し部分を形成するための樹脂量を低減することができるため、内蔵部品固定部の形成に必要な樹脂量をさらに低減することができる。
また、本実施形態では、立壁部26Cを突起部24の突出方向に沿うように延ばしているため、例えば、立壁部26Cを突起部24の突出方向と直交する方向に凸となるように円弧状に湾曲させたものと比べて、突起部24による締結座28をタンク本体22に締結する締結強度が向上する。
なお、本実施形態の突出ピン46は、本発明における突出部材の一例であり、本実施形態の弾性体膜48は、本発明における弾性体の一例である。また、本実施形態の流体供給装置51は、本発明における流体供給装置の一例であり、本実施形態の固定部材70は、本発明における固定部材の一例である。またさらに、本実施形態のキャビティ面43Aは、本発明における配置面の一例である。
まず、タンク本体22を構成するタンク構成部材22Aとなる溶融樹脂シート32を製造し、この溶融樹脂シート32をタンク成形装置40の成形型42内に導入する。そして、押圧機64で溶融樹脂シート32の外周縁部32Aを成形型42の周辺部42Aに押し付けて溶融樹脂シート32を成形型42にセットする。
次に、図4に示されるように、溶融樹脂シート32とキャビティ面43Aとの間に形成された密閉空間66へ空圧回路から気体流路62を通じて気体を供給し、密閉空間66内を加圧して、溶融樹脂シート32を風船状に膨らませて伸張させる。これにより、溶融樹脂シート32の膨らんだ部分の肉厚が均一化する。また、溶融樹脂シート32がキャビティ面43Aに対して余長分を得る。密閉空間66内の圧力を調整することで、溶融樹脂シート32の余長分を変化させられる。なお、ここでいう、キャビティ面43Aに対して余長分を得る(有する)とは、キャビティ面43Aの面積(表面積)に対して溶融樹脂シート32の成形面の面積を広くして余り部分を得る(有する)ことを意味する。
溶融樹脂シート32の余長分は、後述する突起部34の形成に必要な樹脂量分得る(生成する)ことが好ましい。
次に、図5に示されるように、気体流路62を通じて密閉空間66から空気を吸引して密閉空間66内を減圧し、伸張した溶融樹脂シート32をキャビティ面43Aに密着させる。これにより、伸張した溶融樹脂シート32がキャビティ面43Aに沿って配置される。このとき、弾性体膜48で被覆された突出ピン46がキャビティ面43Aから突出しているため、伸張した溶融樹脂シート32において弾性体膜48を介して突出ピン46に当接した部分が溶融樹脂シート32の肉厚方向に突出して突起部34が形成される。なお、伸張した溶融樹脂シート32の余長分は、突出ピン46周りに集約されて突起部34を形成する。このようにして、伸張した溶融樹脂シート32がタンク構成部材22Aの形状に賦形される。
次に、図6に示されるように、内蔵部品27の締結座28に形成された固定孔30に突起部34を挿入させた状態で内蔵部品27の伸張した溶融樹脂シート32に対する位置決めを行う。その後、締結座28を伸張した溶融樹脂シート32上に配置して固定孔30に突起部34を貫通させると共に締結座28の他方の面28Cを溶融樹脂シート32に密着させる。
次に、図7に示されるように、突起部34が内蔵部品27の固定孔30を貫通した状態で、突起部34を内側から加圧して突起部34の少なくとも一部(本実施形態では、突起部34の固定孔30を通過した部分全体)を外周側へ張り出させる。具体的には、流体供給装置51から流路53(第1流路54及び第2流路55)を通して密閉空間47に流体Lを供給することで弾性体膜48を膨張させて突起部34を内側から加圧し、突起部34を外周側(径方向外側)へ張り出すように変形させる。この加圧は、突起部34の固定孔30を通過した部分が固定孔30の周辺部28Aに張り出すまで行われる。これにより、突起部34に外周側に張り出した張出部36が形成される。この張出部36は、締結座28の一方の面28Bに密着して、溶融樹脂シート32の一般部32Bとで周辺部28Aを挟む。また、突起部34の固定孔30に挿入された部分も弾性体膜48からの圧力で外周側へ張り出して固定孔30の孔壁面30Aに密着する。
なお、本実施形態の一般部32Bは、伸長した溶融樹脂シート32の突起部34が形成されない部分(例えば、伸張した溶融樹脂シート32の締結座28と接する部分)を指している。
次に、タンク構成部材22Bを形成するための成形型(図示省略)の型面に沿って溶融樹脂シート(図示省略)を配置した状態で、上記成形型と成形型42を型合わせてして、タンク構成部材22Aとなる溶融樹脂シート32の外周縁部32Aとタンク構成部材22Bとなる溶融樹脂シートの外周縁部とを重ね合わせた状態で、溶融樹脂を冷却固化させる。これにより、タンク構成部材22Aとタンク構成部材22Bとを含んで構成されるタンク本体22が形成される。また、図8に示されるように、燃料タンク20に内蔵部品27を固定するための固定部23がタンク本体22に形成される。この固定部23により、内蔵部品27がタンク構成部材22A(タンク本体22)に固定(締結)される。
なお、溶融樹脂の冷却については、自然冷却でも、強制冷却でも構わないが、製造時間を短縮する観点から強制冷却が好ましい。溶融樹脂の強制冷却方法としては、気体(例えば、空気)を吹き当てて冷却する方法などが挙げられる。
次に、図8に示されるように、流体供給装置51へ第2流路55及び流路54を通して弾性体膜48の内部から流体Lを回収して、弾性体膜48を収縮させる。
そして、固定部成形装置44では、第2流路55を突出ピン46の外周面46Dに軸方向(突出ピン46の突出方向)に間隔をあけて複数形成しているため、密閉空間47への流体Lの供給時には、膨張部48Cにおいて第2流路55の開口55A近傍に対応する部分が流体Lに押されて膨張量が他の部分よりも増加する。このため、弾性体膜48の膨張部48Cは、突出ピン46の突出方向に沿った断面で見て、突出ピン46の突出方向と直交する方向に張り出すように膨張する。言い換えると、膨張部48Cは、突出ピン46の突出方向に沿った断面で見て、突出方向と直交する方向に台形状となるように膨張する。このような膨張をする弾性体膜48によって突起部34が賦形されるため、例えば、膨張部48Cが突出ピン46の突出方向に沿った断面で見て突出ピン46の突出方向と直交する方向に円弧状となるように膨張するものと比べて、突起部34の張出部36の張り出し量を抑えつつ内蔵部品27の固定に係る強度(締結強度)を確保できる。これにより、固定部成形装置44では、張出部36を形成するための樹脂量を低減することができるため、固定部23の形成に必要な樹脂量をさらに低減することができる。
22 タンク本体
22A タンク構成部材
23 内蔵部品固定部
27 内蔵部品
30 固定孔
32 溶融樹脂シート(溶融状態の樹脂シート)
34 突起部
43A キャビティ面(配置面)
44 固定部成形装置(燃料タンクの内蔵部品固定部の成形装置)
46 突出ピン(突出部材)
46A 先端部
46D 外周面
47 密閉空間
48 弾性体膜(弾性体)
48A 頂部(対応する部位)
51 流体供給装置
53 流路
70 固定部材
L 流体
Claims (1)
- タンク本体を構成するタンク構成部材となる溶融状態の樹脂シートが配置される配置面に突設され、前記樹脂シートに中空状の突起部を成形する突出部材と、
前記突出部材の外周を被覆し、前記突出部材との間に形成された密閉空間に非圧縮性の流体が供給可能とされる弾性体と、
前記密閉空間に前記流体を供給可能であると共に前記密閉空間から前記流体を回収可能とされ、前記突起部が内蔵部品に設けられた固定孔を貫通した状態で前記密閉空間に前記流体を供給する流体供給装置と、
前記突出部材の先端部に取り付けられ、前記弾性体の前記先端部に対応する部位を前記先端部に固定する固定部材と、
前記突出部材内に形成され、前記突出部材の突出方向に延びて前記突出部材の外周面に前記突出方向に間隔をあけて複数開口し、前記流体供給装置から前記密閉空間へ供給される前記流体を通す流路と、
を備える燃料タンクの内蔵部品固定部の成形装置。
Priority Applications (1)
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JP2015162131A JP6447411B2 (ja) | 2015-08-19 | 2015-08-19 | 燃料タンクの内蔵部品固定部の成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2017039254A JP2017039254A (ja) | 2017-02-23 |
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ID=58205906
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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2015
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