JP6446966B2 - 電流遮断装置を備えた蓄電装置 - Google Patents

電流遮断装置を備えた蓄電装置 Download PDF

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Description

本明細書は、電流遮断装置を備えた蓄電装置に関する技術を開示する。
蓄電装置には、蓄電装置が過充電され、あるいは、内部で短絡が発生したときに、ケース内の電極組立体とケースに設けられた電極端子とを接続する通電経路を遮断する電流遮断装置が備えられることがある。特許文献1は、正極端子側に電流遮断装置を備える蓄電装置が記載されている。正極側の接続端子の筒部は、ガスケット、封口板、絶縁板、封口板タブにそれぞれ形成された穴内に挿入され、カシメられて固定されている。電流遮断装置は、封口板タブの下端に溶接された反転板と、反転板の下面の中央部にレーザ溶接された集電体とを備えている。反転板は、集電体のレーザ溶接個所の周囲の部分には、環状の溝が形成されており、厚さが薄くなっている。外装缶内の圧力が増加して所定値を超えると、反転板が反転して集電体が環状の溝の部分で破断する。これによって、反転板と集電体とが分離して、互いの電気的接続が遮断される。
特開2012−212034号公報
この種の蓄電装置では、電流遮断装置の反転板と集電体とが分離したときに、電極端子とケースとの間に大きな電圧が印加されることがある。かかる場合、電極端子とケースとの間に電解液が存在すると、その電解液から導電性異物が生成して液絡し、再導通することがある。本明細書では、蓄電装置において、電流遮断時の電極端子とケースとの導通を防止可能な技術を提供する。
本明細書が開示する蓄電装置は、ケースと、ケースに設けられる電極端子と、ケースに収容される電極組立体と、電極端子と電極組立体とを接続する通電経路を、ケース内の圧力が所定値を超えるときに遮断する電流遮断装置とを備える。この蓄電装置では、電極端子と電気的に接続された第1通電部材と、第1通電部材と対向して配置され、電極組立体と電気的に接続された第2通電部材と、第1通電部材と第2通電部材とを保持する絶縁性のカバーと、ケースの端子設置面と電極端子とカバーによって囲まれた空間内に配置された絶縁性の第1シール部材と、を備える。第1通電部材と第2通電部材は、ケース内の圧力が所定値以下の時は互いに通電して通電経路の一部を形成する一方、ケース内の圧力が所定値を超えると互いに離間して通電経路を遮断する。電極端子は、ケースの外側に突出する小径部と、ケースの内側に収容される大径部とを有している。カバーは、電極端子の大径部をインサートとして樹脂をインサート成形することによって形成され、電極端子の大径部の上面に沿った形状を有する上端部を有する。
上記の蓄電装置では、カバーは、電極端子の大径部をインサートとして樹脂をインサート成形することによって形成され、電極端子の大径部の上面に沿った形状を有する上端部を有している。カバーは、大径部に密着して一体化されているため、カバーと大径部との間の隙間を電解液が侵入することを防止できる。このため、ケースの電極組立体側からの電解液が、カバーと大径部との間を通過して、電解液が、ケースの端子設置面と電極端子との間の空間に侵入することを防止できる。このため、電流遮断時に電極端子とケースとの間に大きな電圧が印加された場合に、電極端子とケースとが液洛することを防止できる。
上記の蓄電装置では、カバーは、ケースの端子設置面の下面と離間するとともに電極端子の大径部の上面に沿って上端部から電極端子の小径部に向かって突出する突出部とを有していてもよい。この場合、第1シール部材は、ケースの端子設置面の下面と、カバーの突出部に接して、それぞれの接点を封止していてもよい。
蓄電装置の断面図。 図1の負極端子および電流遮断装置の近傍を拡大して示す図。
(実施例)
以下、第1実施例の蓄電装置100について説明する。蓄電装置100は、二次電池の一種であるリチウムイオン二次電池である。図1に示すように、蓄電装置100は、ケース4と、電極組立体2と、電極端子としての負極端子30及び正極端子10と、電流遮断装置70を備えている。ケース4は、金属製であり、略直方体形状である。ケース4の内部には、電極組立体2と電流遮断装置70が収容されている。また、ケース4の内部には、電解液が収容されている。ケース4の上蓋4aに、負極端子30と正極端子10が設置されている。ケース4の上蓋4aには、その長手方向(図1のx方向)に対向する位置に、貫通孔4b,4cが形成されている。負極端子30が貫通孔4bを通過しており、正極端子10が貫通孔4cを通過している。貫通孔4bには、絶縁性のガスケット40が取り付けられている。貫通孔4cには、絶縁性のガスケット20が取り付けられている。上蓋4aは、ケース4の端子設置面の一例である。
負極端子30は、リベットボルト32と、ナット34とを備えている。負極端子は、負極端子30と負極配線との結線に用いられる外部ナット(図示省略)をさらに備えていてもよい。リベットボルト32は、ケース4の貫通孔4bを通過してケース4の外側に突出する小径部32bと、ケース4の内側に収容される大径部32aとを有している。ガスケット40は、z軸に沿って平面視すると環状であるとともに、その内縁が下方(z軸の負方向)に伸びている。ガスケット40は、ケース4の上蓋4aの上方(z軸の正方向)から下方(z軸の負方向)に向かって、貫通孔4bに挿しこまれ、下方に伸びる内縁が貫通孔4bに係合する。小径部32bの外径は、ガスケット40の孔径および貫通孔4bの孔径より小さく、大径部32bの外径は、ガスケット40の孔径および貫通孔4bの孔径より大きい。リベットボルト32は、ケース4の上蓋4aの下方から上方に向かって、ガスケット40および貫通孔4bに小径部32bが挿しこまれ、大径部32aが上蓋4aの下面に係合した状態でケース4の内側に配置されている。
リベットボルト32は、電流遮断装置70及び接続部材72を介して負極リード44に電気的に接続されている。負極リード44は、負極端子30に対してケース4のx方向の中央側に配置されている。ケース4の上蓋4aと負極リード44との間に、x方向に伸びる板状の絶縁部材42が配置されており、負極リード44は、絶縁部材42によってケース4から絶縁されている。負極端子30は、電流遮断装置70、接続部材72及び負極リード44を介して、電極組立体2の負極電極と通電している。電流遮断装置70については後述する。
正極端子10は、リベットボルト12と、ナット14を備えている。正極端子10は、正極端子10と正極配線との結線に用いられる外部ナット(図示省略)をさらに備えていてもよい。
リベットボルト12は、ケース4の貫通孔4cを通過してケース4の外側に突出する小径部と、ケース4の内側に収容される大径部とを有している。ガスケット20は、z軸に沿って平面視すると環状であるとともに、その内縁が下方(z軸の負方向)に伸びている。ガスケット20は、ケース4の上蓋4aの上方(z軸の正方向)から下方(z軸の負方向)に向かって、貫通孔4cに挿しこまれ、下方に伸びる内縁が貫通孔4cに係合する。リベットボルト12の小径部の外径は、ガスケット20の孔径および貫通孔4cの孔径より小さく、大径部の外径は、ガスケット20の孔径および貫通孔4cの孔径より大きい。リベットボルト12は、ケース4の上蓋4aの下方から上方に向かって、ガスケット20および貫通孔4cに小径部が挿しこまれ、大径部が上蓋4aの下面に係合した状態でケース4の内側に配置されている。正極リード44は、正極端子10に対してケース4のx方向の中央側に配置されている。リベットボルト12は、接続部材を介して正極リード24に電気的に接続されている。正極リード24は、正極端子10に対してケース4のx方向の中央側に配置されている。ケース4の上蓋4aと正極リード24との間に、x方向に伸びる板状の絶縁部材22が配置されており、正極リード24は、絶縁部材22によってケース4から絶縁されている。正極端子10は、正極リード24を介して、電極組立体2の正極電極と通電している。
(電極組立体)
電極組立体2は、電極組立体2は、正極電極と、負極電極と、正極電極と負極電極の間に介在しているセパレータを備えている。正極電極、負極電極及びセパレータの図示は省略する。負極電極は、負極集電体と、負極集電体上に形成されている負極活物質層を有する。負極電極は、その端部に負極集電タブ46を有する。負極集電タブ46には、負極活物質層が塗布されていない。負極集電タブ46は、負極端子30に対してケース4のx方向の中央側に配置されている。負極集電タブ46の上部(上蓋4a側)は、y軸の負方向に折り曲げられた状態で、負極リード44に溶接によって固定されている。正極電極は、正極集電体と、正極集電体上に形成されている正極活物質層を有する。正極電極は、その端部に正極集電タブ26を有する。正極集電タブ26には、正極活物質層が塗布されていない。正極集電タブ26は、正極端子10に対してケース4のx方向の中央側に配置されている。正極集電タブ26の上部(上蓋4a側)は、y軸の負方向に折り曲げられた状態で、正極リード24に溶接によって固定されている。なお、活物質層に含まれる材料(活物質、バインダ、導電助剤等)には特に制限がなく、公知の蓄電装置等の電極に用いられる材料を用いることができる。
ここで、正極集電体には、例えば、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、ステンレス鋼又はそれらの複合材料もしくは合金を用いることができる。特に、アルミニウム又はアルミニウムを含む複合材料もしくは合金であることが好ましい。また、正極活物質には、リチウムイオンが侵入及び脱離可能な材料であればよく、LiMnO、Li(NiCoMn)0.33、Li(NiMn)0.5、LiMn、LiMnO、LiNiO、LiCoO、LiNi0.8Co0.15Al0.05、LiMnO、LiMn等を使用することができる。また、正極活物質としてリチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、あるいは、硫黄などを用いることもできる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用して用いてもよい。正極活物質は、必要に応じて導電材,結着剤等とともに正極集電体に塗布される。
一方、負極集電体としては、アルミニウム、ニッケル、銅(Cu)等、又はそれらの複合材料もしくは合金等を使用することができる。特に、銅又は銅を含む複合材料もしくは合金であることが好ましい。また、負極活物質としては、リチウムイオンが侵入及び脱離可能な材料を用いることができる。リチウム(Li)、ナトリウム(Na)等のアルカリ金属、アルカリ金属を含む遷移金属酸化物、天然黒鉛、メソカーボンマイクロビーズ、高配向性グラファイト、ハードカーボン、ソフトカーボン等の炭素材料、シリコン単体又はシリコン含有合金又はシリコン含有酸化物を使用することができる。負極活物質は、必要に応じて導電材,結着剤等とともに負極集電体に塗布される。
なお、セパレータは、絶縁性を有する多孔質を用いることができる。セパレータとしては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、あるいは、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布または不織布を使用することができる。
また、電解液は、非水系の溶媒に支持塩(電解質)を溶解させた非水電解液であることが好ましい。非水系の溶媒として、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等の鎖状エステルを含んでいる溶媒、酢酸エチル、プロピロン酸メチルなどの溶媒、又はこれらの混合液を使用することができる。また、支持塩(電解質)として、例えば、LiPF、LiBF、LiAsF等を使用することができる。
(電流遮断装置)
図2を参照して、電流遮断装置70について説明する。電流遮断装置70は、負極端子30の下方に固定され、接続部材72および負極リード44を介して、負極集電タブ(負極電極)46に接続されている。なお、電流遮断装置70は、正極電極と正極端子10の間に接続してもよいし、負極電極と負極端子30の間、及び、正極電極と正極端子10の間の双方に接続してもよい。
図2に示すように電流遮断装置70は、金属製の第1反転板84と、金属製の破断板88と、金属製の第2反転板90と、絶縁性を有する保護板93と、絶縁性を有するカバー92を備えている。なお、リベットボルト32の大径部32aと第2反転板90が「第1通電部材」の一例であり、破断板88が「第2通電部材」の一例である。カバー92は、保護板93と第1反転板84と破断板88と第2反転板90を支持(保持)している。すなわち、カバー92は、保護板93の上端部と第1反転板84と破断板88と第2反転板90に対して外側より嵌め込まれ、第1反転板84と破断板88と第2反転板90を積層した状態で支持している。カバー92は、外周部92aと、上端部92bと、突出部92cとを有している。外周部92aは、第1反転板84と破断板88と第2反転板90に対して外側に位置し、第1反転板84と破断板88と第2反転板90を積層した状態で支持している。上端部92bは、外周部92aに連結して、大径部32aの上面とケース4の上蓋4aの下面の間に挟まれている。上端部92bは、外周部92a側から、内側(リベットボルトの小径部32b側)に伸びている。上端部92bは、上蓋4aに接触する面と、リベットボルト32aの大径部32aに接触する面とを有する。突出部92cは、上蓋4aの下面と離間しており、大径部32aの上面に沿って上端部92bから内側に伸びている。突出部92cのz方向の厚みは、上端部92bのz方向の厚みよりも薄く、突出部92cの上面と上蓋4aとの間に第1シール部材81が挟まれている。突出部92cの下面の形状は、リベットボルト32の大径部32aの上面の形状に適合した形状であり、突出部92cの下面と大径部32aの上面とは密接している。カバー92は、樹脂を材料としており、リベットボルト32の大径部32aに対してインサート成形されている。このため、カバー92の外周部92aの大径部32a側の面は、大径部の外周面に沿った形状を有し、上端部92bおよび突出部92cの大径部32a側の面は、大径部32aの上面に沿った形状を有している。さらに、カバー92は、大径部32aとの接触面において大径部32aに密着して一体化されている。カバー92の材料としては、電池分野で従来公知の、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の電解液と反応しない絶縁性の樹脂を好適に用いることができる。
カバー92の外周面には、金属製の板材78が取付けられている。具体的には、カバー92が保護板93の上端部、第1反転板84、破断板88、第2反転板90、及びリベットボルト32の大径部32aを上下から挟み込んだ状態で、板材78がカバー92の外周面にカシメられている。これにより、電流遮断装置70がリベットボルト32に取付けられている。別言すれば、第1反転板84と破断板88と第2反転板90とリベットボルト32の大径部32aがカバー92に収容されている。なお、カバー92及び板材78の外周面には、周方向の一部において開口しており、この開口に接続部材72が配置されている。これによって、カバー92及び板材78の内部に配置される破断板88と負極リード44とが接続部材72を介して接続されている。
第1シール部材81は、絶縁性であり、ケース4の上蓋4aとリベットボルト32の大径部32aとカバー92によって囲まれた空間内に配置されている。第1シール部材81は、上蓋4aの下面と、カバー92の突出部92cの上面に圧接している。ガスケット40の下端部4aは、上蓋4aの下面から下方に向かってテーパー加工されており、そのテーパー面において第1シール部材81に圧接している。これによって、第1シール部材81と上蓋4aの下面とは、互いの接点において封止されている。また、第1シール部材81と突出部92cの上面とは、互いの接点において封止されている。なお、正極端子10側にも、同様に、ケース4の上蓋4aとリベットボルト12の大径部とカバーの間に、シール部材85が設けられている。シール部材85と上蓋4aの下面とは、互いの接点において封止されている。また、シール部材85とリベットボルト12の大径部の上面とは、互いの接点において封止されている。
第1反転板84は、円形状の板材であり、破断板88の下方に配置されている。第1反転板84の外周縁の下面は、全周に亘ってカバー92に支持されている。また、第1反転板84の上面には突部86が設けられ、突部86は第1反転板84の中央に位置している。突部86は、破断板88に向かって上方に突出している。図2に示す状態で、突部86と破断板88の中央部88bとの間には隙間が形成されている。保護板93の上面は、第1反転板84の下面に接しており、下面は、ケース4内の電極組立体2側の空間に晒されている。保護板93は、第1反転板84の突部86の下方に開口93aを有しており、これによって、第1反転板84の中央部の下面は、ケース4内の電極組立体2側の空間に晒されている。従って、第1反転板84の下面にはケース4内の空間の圧力が作用し、第1反転板84の上面には、第1反転板84と破断板88の間の空間94の圧力が作用する。空間94とケース4内の空間とはシールされているため、ケース4内の空間の圧力が高くなると、第1反転板84の上面と下面に作用する圧力は相違することとなる。
破断板88は、円形状の板材であり、第1反転板84と第2反転板90の間に配置されている。破断板88の外周部の一部に接続部材72が連結しており、破断板88と接続部材72とは一体に形成されている。破断板88の下面の中央には溝部88aが形成されている。溝部88aは、底面視すると円形状に形成されている。また、図2に示すように、溝部88aの断面形状は上方に凸となる三角形状をしている。溝部88aが形成されることで、溝部88aが形成された位置における破断板88の機械的強度は、溝部88a以外の位置における破断板88の機械的強度よりも低くされている。破断板88は、溝部88aによって、溝部88aで囲まれた中央部88bと、溝部88aの外周側に位置する外周部88cに区分されている。中央部88bの板厚は薄く、外周部88cの板厚は厚くされている。
第2反転板90は、円形状の板材であり、破断板88の上方に配置されている。第2反転板90の中央部は、図2に示す状態では下方に凸となり、また、破断板88の中央部88bに固定されている。第2反転板90の外周部は、リベットボルト32の大径部32aの下面に溶接されており、これによって、リベットボルト32に電気的に接続されている。したがって、負極端子30は、第2反転板90、破断板88、接続部材72及び負極リード44を介して電極組立体2に接続されている。第2反転板90の上面とリベットボルト32の下面の間には空間98が形成され、空間98はケース4内の空間からシールされている。破断板88とリベットボルト32の大径部32aの下端の外周部との間には絶縁部材82が配置されている。絶縁部材82は、リング状の部材であり、大径部32aの外周部と破断板88の外周部とに接触し、両者を絶縁している。
上述した蓄電装置100においては、図2に示す状態では、負極端子30と負極集電タブ46(負極電極)が通電しており、正極端子10と正極集電タブ26(負極電極)が通電している。そのため、負極端子30と正極端子10の間が通電している。ケース4内の圧力が上昇して予め設定された所定値を超えると、破断板88が溝部88aで破断し、破断板88の外周部88cと第2反転板90の間の通電経路が遮断される。すなわち、ケース4内の圧力が上昇すると、第1反転板84の下面に作用する圧力が上昇する。第1反転板84の上面に作用する圧力(すなわち、空間94の圧力)は、ケース4内の圧力上昇の影響を受けることはなく変化しない。このため、ケース4内の圧力が所定値を超えると、第1反転板84が反転して、下方に凸な状態から上方に凸な状態に変化する。第1反転板84が反転すると、第1反転板84の突部86が破断板88の中央部88bに衝突し、破断板88が溝部88aで破断する。すると、第1反転板84の変位に応じて第2反転板90も反転し、第2反転板90、破断板88の中央部、及び第1反転板84が上方に変位する。これによって、破断板88と第2反転板を接続する通電経路が遮断され、電極組立体2と負極端子30との間の通電が遮断される。
破断板88が溝部88aで破断した状態となっても、負極端子30は外部機器に接続されている。このため、負極端子30とケース4の間に大きな電圧が印加されることがある。カバー92は、大径部32aとの接触面において大径部32aに密着して一体化されている。このため、カバー92と大径部32aとの間の隙間を電解液が侵入することを防止できる。その結果、ケース4の電極組立体2側からの電解液が、カバー92と大径部32aとの間を通過して、電解液が、上蓋4aと大径部32aとの間の空間に侵入することを防止できる。このため、電流遮断時に負極端子30とケース4との間に大きな電圧が印加された場合に、負極端子30とケース4とが液洛することを防止できる。
また、絶縁部材42と板材78との間や、カバー92の上端部92bと上蓋4aとの間のシールが十分でない場合には、図2の矢印67に示すように、ケース4内の電極組立体2側の電解液が、カバー92の上端部92bと上蓋4aとの間を通過して、上端部92bと第1シール部材81との間に侵入する可能性がある。しかしながら、本実施例の電流遮断装置70では、カバー92は、上端部92bに連結し、第1シール部材81の下面に接触する突出部92cを有している。このため、仮に、電解液が上端部92bと第1シール部材81との間に侵入した場合においても、突出部92cによって、電解液とリベットボルト32の大径部32aの上面とが接触することを防止できる。また、第1シール部材81と突出部92aの上面とは、互いの接点において封止されているため、上端部92bと第1シール部材81との間に侵入した電解液が、さらに内側の空間(リベットボルト32の小径部32bと、ガスケット40の下端部40aと、第1シール部材81との間の空間)に侵入することも防止できる。このため、リベットボルト32とケース4との間に大きな電圧が印加されても、上端部92bと第1シール部材81との間に侵入した電解液から導電性異物が生成することが抑制される。その結果、リベットボルト32とケース4とが液洛し、リベットボルト32と破断板88とが再び通電することを抑制することができる。
なお、上述した実施例で設けられる第1シール部材81の断面形状は図示にあるような略真円形状には限らない。例えば楕円形状や多角形状であってもよい。また、上述した実施例では、接続部材72と破断板88が一体で形成されていたが、接続部材72と破断板88が別部材で備えられていてもよい。
また、上述した実施例は、2枚の反転板84,96を備えた電流遮断装置70であったが、電流遮断装置の構成はこのような例に限られない。例えば、電流遮断装置は、1枚の反転板と破断板により構成してもよい。すなわち、図2に示す電流遮断装置と同様に、破断板と反転板(第2反転板に相当)とを備え、反転板にケース内の圧力が作用するように構成する。この電流遮断装置では、反転板の下面にケース内の内圧が作用し、反転板の上面と下面に作用する圧力の差圧が所定値を超えると、反転板が反転して破断板が破断する。このような電流遮断装置においても、図1に示す実施例と同様に破断板の外周部と反転板の外周部(リベットボルトの外周部)との間にシール部材を配置することで、反転板と破断板の液絡を防止することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、第1反転板、及び第2反転板は、それぞれ、圧力を受けて変形するものであればよく、「反転」する構造のものに限られない。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:電極組立体
4:ケース
4a:上蓋
10:正極端子
20,40:ガスケット
20、22:絶縁部材
24:正極リード
26:正極集電タブ
12、32:リベットボルト
14、34:ボルト
30:負極端子
32a:大径部
32b:小径部
40、42:シール部材
44:負極リード
46:負極集電タブ
70:電流遮断装置
72:接続部材
78:板材
84:第1反転板
88:破断板
81:第1シール部材
82:絶縁部材
86:突部
90:第2反転板
92:カバー
92a:外周部
92b:上端部
92c:突出部
93:保護板
100:蓄電装置

Claims (2)

  1. ケースと、
    前記ケースに設けられる電極端子と、
    前記ケースに収容される電極組立体と、
    前記電極端子と前記電極組立体とを接続する通電経路を、前記ケース内の圧力が所定値を超えるときに遮断する電流遮断装置とを備える蓄電装置であって、
    前記電極端子と電気的に接続された第1通電部材と、
    前記第1通電部材と対向して配置され、前記電極組立体と電気的に接続された第2通電部材と、
    前記第1通電部材と前記第2通電部材とを保持する絶縁性のカバーと、
    少なくとも前記ケースの端子設置面と前記電極端子と前記カバーによって囲まれた空間内に配置された絶縁性の第1シール部材と、を備え、
    前記第1通電部材と前記第2通電部材は、前記ケース内の圧力が所定値以下の時は互いに通電して通電経路の一部を形成する一方、ケース内の圧力が所定値を超えると互いに離間して通電経路を遮断し、
    前記電極端子は、前記ケースの外側に突出する小径部と、前記ケースの内側に収容される大径部とを有し、
    前記カバーは、樹脂を材料として前記電極端子の大径部に対してインサート成形されて前記電極端子の前記大径部と一体化しており、前記カバーと前記電極端子の前記大径部との間に電解液が侵入することを防止するように前記電極端子の前記大径部に密着しており、前記電極端子の前記大径部の上面に沿った形状を有する上端部を有する、電流遮断装置。
  2. 前記カバーは、前記ケースの端子設置面の下面と離間するとともに前記電極端子の前記大径部の上面に沿って前記上端部から前記電極端子の前記小径部に向かって突出する突出部とを有し、
    前記第1シール部材は、前記ケースの端子設置面の下面と、前記カバーの前記突出部に接して、それぞれの接点を封止する、請求項1に記載の電流遮断装置。
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