JP6445255B2 - 3dモデル化オブジェクトの圧縮および展開 - Google Patents

3dモデル化オブジェクトの圧縮および展開 Download PDF

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Description

本発明は、コンピュータプログラムおよびシステムの分野に関し、より詳細には、3次元(3D)モデル化オブジェクトを圧縮および/または展開するための方法、システム、ならびにプログラムと、圧縮方法によって獲得可能な3Dモデル化オブジェクト、3Dモデル化オブジェクトを記述するデータ構造と、データ構造を記憶するデータファイルとに関する。
オブジェクトの設計、エンジニアリング、および製造のための数々のシステムおよびプログラムが、市場で提供されている。CADは、コンピュータ支援設計(Computer−Aided Design)の頭字語であり、例えば、オブジェクトを設計するためのソフトウェアソリューションに関する。CAEは、コンピュータ支援エンジニアリング(Computer−Aided Engineering)の頭字語であり、例えば、将来の製品の物理的挙動をシミュレートするためのソフトウェアソリューションに関する。CAMは、コンピュータ支援製造(Computer−Aided Manufacturing)の頭字語であり、例えば、製造プロセスおよび操作を定義するためのソフトウェアソリューションに関する。そのようなシステムでは、技法の効率性に関して、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)が重要な役割を演じる。これらの技法は、製品ライフサイクル管理(PLM:Product Lifecycle Management)システム内に組み込むことができる。PLMとは、製品の開発のために、構想から耐用期限が尽きるまで、拡大された事業という考え方の全般にわたって、製品データを共有し、共通プロセスを適用し、企業知識を活用する際に企業の助けとなるビジネス戦略のことである。
(CATIA、ENOVIA、およびDELMIAという商標の下で)ダッソー・システムズによって提供されるPLMソリューションは、製品エンジニアリング知識を組織するエンジニアリングハブ(Engineering Hub)、製造エンジニアリング知識を管理するマニュファクチャリングハブ(Manufacturing Hub)、ならびに事業統合およびエンジニアリングハブおよびマニュファクチャリングハブ両方との接続を可能にするエンタープライズハブ(Enterprise Hub)を提供する。すべてが一緒になって、システムは、最適化された製品定義、製造準備、生産、およびサービスを推進する、動的な知識ベースの製品創造および決定支援を可能にするための、製品、プロセス、リソースを結び付けるオープンオブジェクトモデルを提供する。
現在、多くのCADシステムは、ユーザが、3Dモデル化オブジェクトを、ユーザに提供されるモデル化オブジェクトの境界表現(boundary representation)(B−Rep)に基づいて設計することを可能にする。B−Repは、各々がそれぞれのサポート曲面(supporting surface)の有界な部分として定義される1組の面分を含む、データ形式である。ユーザは、既存の面分を変更すること、新しい面分を生成すること、いくつかの面分を削除すること、ならびに/または面分に対する制約および/もしくは面分の間の制約を定義すること、あるいは使用するCADシステムによって提供される任意のアクションなどによって、1組の面分に働きかけることができる。
B−Repは、大量のデータを含意することができる。特に、B−Repは、現在の設計では、ますます多くの要素を含むことができ、B−Repによってモデル化される3Dモデル化オブジェクトを記述するデータ構造のサイズ増加をもたらす。大きなサイズのB−Repは、多くのメモリ空間を必要とし、送信が困難である。これは、特に、共同設計の場面で問題になる。したがって、B−Repのサイズを減少させるための圧縮方法が開発されてきた。
B−Repモデルの既存のデータ圧縮方法は、いくつかのカテゴリに分類され得る。第1のものは、主に三角形の、多角形メッシュを扱う。多くの研究論文および特許文献が、この技術に関係している。特許文献1が、典型的な一例である。三角形の論理配置ばかりでなく、点座標、法線ベクトル、テクスチャコード、および他の属性などの数値データも圧縮される。第2のカテゴリは、近似データではなく、正確なデータを扱う。正確なデータの圧縮は、B−Repモデルの基本構成要素として、ナーブス曲線および曲面を扱う。ナーブス曲面の制御多角形(control polygon)は、点座標の増分定義(incremental definition)により圧縮される。産業用途に関わるナーブス曲面の滑らかさのため、付近の制御点の座標の変化は、「小さく」、より少ない数字を用いて符号化され得る。典型的な一例は、特許文献2である。他の解決策は、既存の圧縮技法をより効率的にするために、データ構造の前処理を含む。特許文献3が、一例である。
しかし、これらの既存のデータ圧縮方法の少なくともいくつかは、場合によっては、正常に機能しないことがある。いずれの場合でも、既存の技法とは異なる動作を行う新しい圧縮技法によって、圧縮比が増加され得る。
したがって、本発明は、3Dモデル化オブジェクトの圧縮を改善することを目的とする。
欧州特許出願公開第0964364号明細書 欧州特許出願公開第2387004号明細書 国際公開第2011/103031A1号パンフレット 欧州特許出願公開第12306720.9号明細書 欧州特許出願公開第12306721.7号明細書
一態様によれば、したがって、3次元モデル化オブジェクトを圧縮するためのコンピュータ実施方法が提供される。方法は、モデル化オブジェクトの境界表現を提供するステップを含む。境界表現は、幾何学データを含む。幾何学データは、各々がそれぞれの幾何学的実体に対応する関数を含む。各関数は、定義域および値域を有する。方法は、基準関数の値域から別の関数の値域への写像を記述する第1のデータと、基準関数および基準関数の値域から別の関数の値域への写像が合成された場合、別の関数を適用したのと同じ結果をもたらす、別の関数の定義域から基準関数の定義域への写像を記述する第2のデータとを決定するステップも含む。方法は、幾何学データにおいて、別の関数を、第1のデータ、第2のデータ、および基準関数を指すポインタによって置き換えるステップも含む。
方法は、以下のうちの1または複数を含むことができ、すなわち、
− 方法は、互いのコピーである幾何学的実体に対応する関数の組を決定するステップと、各組内で組の基準関数を決定するステップと、各組および組の基準関数以外の組の各関数について、第1のデータおよび第2のデータを決定するステップならびに置き換えるステップを繰り返すステップであって、第1のデータおよび第2のデータを決定するステップの基準関数は、各回とも組の基準関数である、ステップとを含み、
− 関数は、パラメトリック関数を含み、基準関数の値域から別の関数の値域への写像、および別の関数の定義域から基準関数の定義域への写像は、アフィン写像であり、
− 関数は、曲面定義を含み、基準関数の値域から別の関数の値域への写像は、基準関数に対応する曲面を別の関数に対応する曲面に変換する剛体運動であり、別の関数の定義域から基準関数の定義域への写像は、2D局所写像であり、
− 関数は、それぞれの曲面定義の定義域内に含まれる値域を有するp曲線をさらに含み、基準関数の値域から別の関数の値域への写像は、別の関数の値域から基準関数の値域への2D局所写像の逆写像であり、別の関数の定義域から基準関数の定義域への写像は、1D局所写像であり、ならびに/または
− 関数は、1つの基準曲面定義と、少なくとも1つの他の曲面定義と、基準曲面定義の定義域内に含まれる値域を有する少なくとも1つのp曲線の基準組と、他の曲面定義の定義域内にある値域を有し、基準組のそれぞれのものに対応する少なくとも1つのp曲線の別の組とを用いて、互いのコピーである面分を定義し、置き換えるステップは、他の曲面定義および別の組を、基準曲面定義を指すポインタと、別の組の各々のものについて、基準組の対応するものを指すポインタと、基準曲面定義に対応する曲面を他の曲面定義に対応する曲面に変換する剛体運動と、他の曲面定義の定義域と基準曲面定義の定義域との間の2D局所写像と、別の組の各々のものの定義域と基準組の対応するものの定義域との間の1D局所写像とを記述するデータによって置き換えるステップを含む。
圧縮を行うための上述の方法によって獲得可能な3次元モデル化オブジェクトがさらに提案される。
上述の3次元モデル化オブジェクトを記憶するデータファイルがさらに提案される。
前記3次元モデル化オブジェクトを展開するためのコンピュータ実施方法がさらに提案される。展開方法は、基準関数を指すポインタを用いて基準関数を識別するステップと、別の関数の定義域から基準関数の定義域への写像を基準関数と合成し、次いで基準関数の値域から別の関数の値域への写像と合成するステップとを含む。
圧縮を行うための上述の方法および/または展開を行うための上述の方法を実行するための命令を含むコンピュータプログラムがさらに提案される。コンピュータプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記録されるように適合される。
上述のコンピュータプログラムを記録しているコンピュータ可読記憶媒体がさらに提案される。
メモリに結合されたプロセッサと、グラフィカルユーザインタフェースとを備えるCADシステムがさらに提案され、メモリは、上述のコンピュータプログラムを記録している。
次に、本発明の実施形態が、非限定的な例によって、添付の図面を参照しながら説明される。
方法の一例のフローチャートである。 グラフィカルユーザインタフェースの一例を示す図である。 クライアントコンピュータシステムの一例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。 方法の例を示す図である。
図1は、3Dモデル化オブジェクトを圧縮するためのコンピュータ実施方法の例をフローチャートで示している。方法は、モデル化オブジェクトのB−Repを提供するステップS10を含む。B−Repは、幾何学データを含む。幾何学データは、関数を含む。各関数は、それぞれの幾何学的実体に対応する。各関数は、定義域および値域を有する。方法は、第1のデータおよび第2のデータを決定するステップS40をさらに含む。第1のデータは、基準関数の値域から別の関数の値域への写像を記述する。第2のデータは、別の関数の定義域から基準関数の定義域への写像を記述する。第2のデータは、第2のデータによって記述される別の関数の定義域から基準関数の定義域への写像を基準関数と合成し、次いで第1のデータによって記述される基準関数の値域から別の関数の値域への写像と合成することが、別の関数を適用するのと同じ結果をもたらすようなものである。方法は、幾何学データにおいて、別の関数を、第1のデータ、第2のデータ、および基準関数を指すポインタによって置き換えるステップS50をさらに含む。
そのような方法は、3Dモデル化オブジェクトを圧縮するための改善された解決策を構成する。実際に、おそらくは複雑で、したがって、相対的に大きなデータによって形成され得る関数を、単純で、したがって、相対的に小さいデータである、第1の関数の値域から第2の関数の値域(または第2の関数の定義域から第1の関数の定義域)への写像と、ポインタ(例えば、コンピュータサイエンスの分野で知られている、データの一部を指す任意の種類のポインタ)とを記述するデータによって置き換えることによって、方法は、幾何学データの圧縮を達成する。さらに、この圧縮は、決定S40および後続の置き換えS50を可能にする、基準関数と別の関数との間の幾何学的結び付きのS40における認識に基づいている。実際に、基準関数と別の関数は、それらがコピーされた幾何学的実体に対応するという事実によって結び付けられる。方法は、この幾何学的結び付きを利用して、幾何学データにおいて、したがって別の関数を(すなわち、残りの関数とは独立に)形成するデータを、基準関数および基準関数を指すポインタを形成するデータに基づいて別の関数の計算を可能にする、より小さいデータによって置き換える。したがって、方法は、いかなる干渉も受けずに、従来技術において知られている他の圧縮技法と組み合わせることができ、方法は、幾何学的結び付きが存在する限り、圧縮を達成する。これはすべて、以下の説明において詳述される。
さらに、そのように圧縮された3Dモデル化オブジェクトは、基準関数を指すポインタを用いて基準関数を識別するステップを含む展開を行うための方法によって、容易に展開され得る。言い換えると、圧縮されたデータにおいて、方法は、ポインタのおかげで、基準関数を取り出す。次に、展開を行うための方法は、(それを記述する第2のデータのおかげで)別の関数の定義域から基準関数の定義域への写像を基準関数と合成し、次いで(それを記述する第1のデータのおかげで)基準関数の値域から別の関数の値域への写像と合成するステップを含む。言い換えると、展開を行うための方法は、別の関数の定義域から基準関数の定義域への写像と基準関数との、次いで基準関数の値域から別の関数の値域への写像との連続的合成(これら3つの関数は前述の連続的順序で適用される)から成る関数を決定/計算する。この合成関数は、圧縮を行うための方法によって圧縮された別の関数と同じ幾何学的結果を提供し、したがって、前述の別の関数と幾何学的に同一である。
モデル化オブジェクトは、データファイル(すなわち、特定のフォーマットを有するコンピュータデータの一部)内および/またはコンピュータシステムのメモリ上に記憶され得る構造化データによって定義/記述される任意のオブジェクトである。拡大解釈すれば、「モデル化オブジェクト」という表現は、データ構造自体を指すことができる。方法は、3Dモデル化オブジェクトを、それを記述するデータ構造を圧縮することによって、3Dモデル化オブジェクトの初期状態から3Dモデル化オブジェクトの圧縮状態に処理する。したがって、方法は、置き換えるステップS50によって、特定の構造を有する圧縮された3Dモデル化オブジェクトを「生成」または出力する。特に、方法によって獲得される3Dモデル化オブジェクトは、圧縮された幾何学データを含むB−Repを含む。圧縮された幾何学データは、各々がそれぞれの幾何学的実体に対応する関数を含み、各関数は、定義域および値域を有する。関数は、「基準」関数と呼ばれる、したがって(すなわち、別の関数とは独立に)記憶された少なくとも1つの関数を含む(すなわち、基準関数は、他のデータを参照することなく、それを定義するデータによって、その定義域上で適用可能である)。圧縮されたデータは、基準関数の値域から別の関数の値域への写像を記述するいくつかのデータ(すなわち、第1のデータ)、別の関数の定義域から先に述べた基準関数の定義域への写像を記述するいくつかのデータ(すなわち、第2のデータ)、および基準関数を指すポインタも含む。したがって、別の関数は、基準関数を定義するデータを参照することによって適用され得る。そのような圧縮された3Dモデル化オブジェクト、またはそのような3Dモデル化オブジェクトを記述するデータ構造、またはそのようなデータ構造を記憶するデータファイルは、最初の3Dモデル化オブジェクトと同じ幾何学的情報を、より僅かなメモリ空間を用いて保持する。
方法は、3Dモデル化オブジェクトを定義するための方法の一部とすることができ、例えば、方法は、そのような設計方法の最終ステップを構成する。「3Dモデル化オブジェクトを設計する」とは、3Dモデル化オブジェクトを精巧に作り上げるプロセスの少なくとも一部である、任意のアクションまたは一連のアクションのことを指す。したがって、方法は、3Dモデル化オブジェクトをゼロから作成するステップを含むことができる。あるいは、方法は、先に生成された3Dモデル化オブジェクトを提供するステップと、その後、その3Dモデル化オブジェクトを変更するステップとを含むことができる。
3Dモデル化オブジェクトは、CADモデル化オブジェクト、またはCADモデル化オブジェクトの一部とすることができる。いずれの場合も、方法によって設計される3Dモデル化オブジェクトは、例えば、CADモデル化オブジェクトによって占有される3D空間など、CADモデル化オブジェクトまたは少なくともそれの一部を表すことができる。CADモデル化オブジェクトは、CADシステムのメモリ内に記憶されたデータによって定義される、任意のオブジェクトである。システムのタイプによって、モデル化オブジェクトは、異なる種類のデータによって定義することができる。CADシステムは、CATIAなど、モデル化オブジェクトのグラフィカル表現に基づいて少なくともモデル化オブジェクトを設計するのに適した任意のシステムである。したがって、CADモデル化オブジェクトを定義するデータは、モデル化オブジェクトの表現を可能にするデータ(例えば、空間内の相対位置を含む幾何学データ)を含む。
方法は、製造プロセスに含めることができ、製造プロセスは、方法を実行した後、モデル化オブジェクトに対応する物理的製品を生産することを含むことができる。いずれの場合も、方法によって設計されたモデル化オブジェクトは、製造オブジェクトを表すことができる。したがって、モデル化オブジェクトは、モデル化立体(すなわち、立体を表すモデル化オブジェクト)とすることができる。製造オブジェクトは、部品または部品の組立品などの、製品とすることができる。方法は、より良い圧縮を可能にすることでモデル化オブジェクトの設計を改善するので、製品の製造も改善し、したがって、製造プロセスの生産性を向上させる。方法は、DELMIAなどの、CAMシステムを使用して実施することができる。CAMシステムは、少なくとも製造プロセスおよび操作の定義、シミュレーション、および制御を行うのに適した、任意のシステムである。
方法は、コンピュータで実施される。これは、方法が、少なくとも1つのコンピュータ、または任意の同様のシステム上で実行されることを意味する。例えば、方法は、CADシステム上で実施することができる。したがって、方法のステップ(例えば、ユーザによってトリガされるステップ、および/もしくはユーザ対話を伴うステップ)は、おそらくは完全に自動的に、または半自動的にコンピュータによって実行される。特に、提供ステップS10および/または決定ステップS20(後で説明)は、ユーザがトリガすることができる。方法の他のステップは、自動的に(すなわち、いかなるユーザ介入もなしに)、または半自動的に(すなわち、例えば、結果を確認するための、僅かなユーザ介入などを伴って)、実行することができる。
方法のコンピュータ実施の典型的な例は、この目的に適したシステムを用いて方法を実行することである。システムは、方法を実行するための命令を記録したメモリを備えることができる。言い換えると、ソフトウェアは、直ちに使用できるように、メモリ上にすでに準備されている。したがって、システムは、他のいかなるソフトウェアもインストールすることなしに、方法を実行するのに適している。そのようなシステムは、メモリに結合された、命令を実行するための少なくとも1つのプロセッサも備えることができる。言い換えると、システムは、プロセッサに結合されたメモリ上に符号化された命令であって、方法を実行するための手段を提供する命令を含む。そのようなシステムは、3Dモデル化オブジェクトを設計するための効率的なツールである。
そのようなシステムは、CADシステムとすることができる。システムは、CAEおよび/またはCAMシステムとすることもでき、CADモデル化オブジェクトは、CAEモデル化オブジェクトおよび/またはCAMモデル化オブジェクトとすることもできる。実際、モデル化オブジェクトは、これらのシステムの任意の組合せに対応するデータによって定義できるので、CAD、CAE、およびCAMシステムは、一方が他方にとって排他的とはならない。
システムは、例えば、ユーザによって、命令の実行を開始するための少なくとも1つのGUIを備えることができる。特に、GUIは、後で提供される一例では、提供するステップS10をユーザがトリガし、その後、例えば、(例えば、「圧縮」と呼ばれる)特定の機能を開始することによって、ユーザがそうすることを決定した場合、例えば、決定するステップS20を含む、方法の残りをトリガすることを可能にすることができる。
3Dモデル化オブジェクトは、3D(すなわち3次元)である。これは、モデル化オブジェクトが3D表現を可能にするデータによって定義されることを意味する。特に、B−Repの関数が対応する幾何学的実体は、3Dである(すなわち、それらは、すべての幾何学的実体の合併が非平面的になり得るように、3Dで定義される)。3D表現は、すべての角度から表現物を見ることを可能にする。例えば、モデル化オブジェクトは、3D表現された場合、その軸のいずれかの周りで、または表現が表示された画面内の任意の軸の周りで処理し、回転させることができる。これは、特に、3Dモデル化されていない2Dアイコンを、それらが2Dパースペクティブにおいて何かを表現する場合であっても、除外する。3D表現の表示は、設計を容易にする(すなわち、設計者が統計的に仕事を成し遂げるスピードを速める)。製品の設計は製造プロセスの一部であるので、これは、製造業における製造プロセスをスピードアップする。
図2は、典型的なCADシステムのGUIの一例を示している。
GUI2100は、標準的なメニューバー2110、2120、ならびに下部および側部ツールバー2140、2150を有する、典型的なCADタイプのインタフェースとすることができる。そのようなメニューおよびツールバーは、1組のユーザ選択可能なアイコンを含み、各アイコンは、当技術分野で知られるように、1または複数の操作または機能に関連付けられる。これらのアイコンのいくつかは、GUI2100内に表示された3Dモデル化オブジェクト2000に対して編集および/または作業を行うように適合された、ソフトウェアツールに関連付けられる。ソフトウェアツールは、ワークベンチにグループ化することができる。各ワークベンチは、ソフトウェアツールのサブセットを含む。特に、ワークベンチの1つは、モデル化製品2000の幾何学的特徴を編集するのに適した、編集ワークベンチである。操作中、設計者は、例えば、オブジェクト2000の一部を事前選択し、その後、適切なアイコンを選択することによって、操作(例えば、造形操作、もしくは寸法、色などの変更などの他の任意の操作)を開始すること、または幾何学的制約を編集することができる。例えば、典型的なCAD操作は、画面上に表示された3Dモデル化オブジェクトの穴開けまたは折り曲げのモデル化である。
GUIは、例えば、表示された製品2000に関連するデータ2500を表示することができる。図2の例では、「特徴ツリー」として表示されたデータ2500と、それらの3D表現2000は、ブレーキキャリパ(brake caliper)およびディスクを含むブレーキ組立体に関する。GUIは、例えば、オブジェクトの3D方向付けを容易にするための、編集された製品の動作のシミュレーションをトリガするための、または表示された製品2000の様々な属性を表すための、様々なタイプのグラフィックツール2130、2070、2080をさらに示すことができる。カーソル2060は、触覚デバイスによってコントロールすることができ、ユーザがグラフィックツールと対話することを可能にする。
図3は、例えば、ユーザのワークステーションなど、クライアントコンピュータシステムとしてのシステムのアーキテクチャの一例を示している。
クライアントコンピュータは、内部通信バス1000に接続された中央処理装置(CPU)1010と、やはりバスに接続されたランダムアクセスメモリ(RAM)1070とを備える。クライアントコンピュータには、バスに接続されたビデオランダムアクセスメモリ1100に関連付けられた、グラフィックス処理ユニット(GPU)1110がさらに設けられる。ビデオRAM1100は、当技術分野において、フレームバッファとしても知られている。大容量記憶デバイスコントローラ1020は、ハードドライブ1030などの大容量メモリデバイスへのアクセスを管理する。コンピュータプログラム命令およびデータを有形に具体化するのに適した大容量メモリデバイスは、例を挙げると、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、ならびにCD−ROMディスク1040を始めとする、すべての形態の不揮発性メモリを含む。上記のいずれも、特別に設計されたASIC(特定用途向け集積回路)によって補うこと、またはその中に組み込むことができる。ネットワークアダプタ1050は、ネットワーク1060へのアクセスを管理する。クライアントコンピュータは、カーソル制御デバイスまたはキーボードなどの、触覚デバイス1090も含むことができる。カーソル制御デバイスは、図2を参照して言及されたように、画面1080上の任意の所望の位置にユーザがカーソルを選択的に配置することを可能にするために、クライアントコンピュータにおいて使用される。画面によって、コンピュータモニタなど、その上で表示が実行され得る任意のサポートが意味される。加えて、カーソル制御デバイスは、ユーザが、様々なコマンドを選択し、制御信号を入力することを可能にする。カーソル制御デバイスは、制御信号をシステムに入力するための、数々の信号発生デバイスを含む。典型的には、カーソル制御デバイスは、マウスとすることができ、信号を発生させるために、マウスのボタンが使用される。
システムに方法を実行させるため、コンピュータによって実行するための命令を含むコンピュータプログラムが提供され、命令は、この目的のための手段を含む。プログラムは、例えば、デジタル電子回路で、もしくはコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアで、またはそれらの組合せで実施することができる。本発明の装置は、プログラム可能プロセッサによって実行するための、機械可読記憶デバイスに有形に具体化されるコンピュータプログラム製品で実施することができ、本発明の方法ステップは、入力データの操作および出力の生成によって本発明の機能を実行するために、命令からなるプログラムを実行するプログラム可能プロセッサによって実行することができる。命令は、データ記憶システムからデータおよび命令を受け取り、データ記憶システムにデータおよび命令を送るように結合された、少なくとも1つのプログラム可能プロセッサと、少なくとも1つの入力デバイスと、少なくとも1つの出力デバイスとを含む、プログラム可能システムにおいて実行可能な、1または複数のコンピュータプログラムで有利に実施することができる。アプリケーションプログラムは、高水準手続き型もしくはオブジェクト指向プログラミング言語で、または望ましければアセンブリ言語もしくは機械語で実施することができ、いずれの場合も、言語は、コンパイル言語またはインタプリタ言語とすることができる。プログラムは、完全インストールプログラムまたは更新プログラムとすることができる。後者の場合、プログラムは、方法を実行するのに適したシステムになった状態に、既存のCADシステムを更新する。
提供ステップS10が、次に説明される。
方法は、モデル化オブジェクトのB−Repを提供するステップS10を含む。提供ステップS10は、モデル化オブジェクト(この場合、その境界表現)上で作業する設計者に起因し、または例えば既存のライブラリ内で検索された、すでに存在するB−Repに方法を適用できるということに起因することができる。いずれの場合も、モデル化オブジェクトは、S10においてB−Repとして提供される。境界表現は、3Dオブジェクトをそのエンベロープ(すなわち、その外表面)の観点からモデル化するための、広く知られた形式である。したがって、B−Repは、幾何学データおよび位相データを含むことができる、特定の形式のデータを指す。幾何学データは、3D位置の観点から記述される実体である、幾何学的実体を提供するデータである。位相データは、幾何学的実体との関連性、および/または例えば相対的な位置決めなど、他の位相的実体との関係の観点から記述される実体である、位相的実体を提供するデータである。典型的には、関係は、位相的実体を他の位相的実体に関連付ける、「によって境界付けされる(is bounded by)」関係を含むことができ、それによって、それは、位相的に境界付けされる。
位相データは、面分、稜線、および/または頂点を含むことができる。幾何学データは、曲面定義、p曲線、および/またはp頂点などの関数を含むことができる。幾何学データは、曲線、および/または頂点も含むことができる。(簡潔に、その像によって、「曲面」とも呼ばれる)曲面定義は、2D定義域から3D空間への関数である。曲線は、1D定義域から3D空間への関数である。頂点は、3D空間の特定の1組の座標である。数学的な観点からは、p曲線は、曲面上に存在する曲線である。したがって、p曲線は、1D定義域から曲面定義の2D定義域への関数である。B−Repモデルの観点からは、p曲線は、面分の境界を実現するために使用される。数学的な観点からは、p頂点は、p曲線または曲面上に存在する点である。したがって、p頂点は、p曲線の1D定義域の特定のパラメータ、または曲面の2D定義域の特定の1組のパラメータである。B−Repモデルの観点からは、p頂点は、稜線の境界を実現するために使用される。以下では、「曲面」という語は、平面ばかりでなく、非平面的な曲面に対しても使用され得る。同様に、「p曲線」という語は、直線ばかりでなく、非直線的なp曲線に対しても使用され得る。
定義によって、面分は、サポート曲面と呼ばれる曲面の有界な部分である。したがって、面分は、面分の記述に参加するすべての幾何学的実体を含む幾何学要素(すなわち、1組の少なくとも1つの幾何学的実体)に対応する。そのような幾何学要素は、簡潔に、「面分」とも呼ばれ得る。面分の境界は、稜線を含む。そのような各稜線は、サポートp曲線と呼ばれるp曲線の有界な部分であり、面分のサポート曲面上に存在する。稜線の境界は、2つの頂点を含む。各頂点は、稜線上に存在する点である。定義によって、2つの面分は、それらが少なくとも1つの稜線を共有する場合、隣接する。同様に、2つの稜線は、それらが少なくとも1つの頂点を共有する場合、隣接する。機械部品のB−Repソリッドモデルでは、すべての稜線は、正確に2つの面分によって共有される。反対に、スキン(skin)のB−Repモデルでは、いくつかの稜線は、2つの面分によって共有されるが、他のいくつかは、境界稜線であり、正確に1つの面分に属する。
位相的観点からは、2つの面分FおよびFによって共有される稜線eは、単一のオブジェクトであることが理解されなければならない。反対に、幾何学的観点からは、そのような稜線は、以下の実体、すなわち、面分Fのサポート曲面S上で定義されたp曲線と、面分Fのサポート曲面S上で定義された別のp曲線とを集めた合成オブジェクトである。同様に、位相的観点からは、稜線e、e、…、eによって共有される頂点vは、単一のオブジェクトである。反対に、幾何学的観点からは、そのような頂点は、各稜線eのすべてのp曲線上で定義されたp頂点を集めた合成オブジェクトである。
したがって、幾何学データは、各々がそれぞれの幾何学的実体に対応する関数(例えば、上で説明された定義域および値域を有する、曲面もしくは「曲面定義」、p曲線、および/または曲線)を含む。実際に、曲面定義は、曲面関数の像から成る幾何学的曲面に対応する。同様に、曲線は、曲線関数の像から成る幾何学的曲線に対応する。p曲線は、p曲線関数と、曲線がその上に存在する曲面関数とを、この順序で合成した関数の像から成る曲線に対応する。これは、例を用いて後で説明される。
これらの関数は、典型的には、ナーブスなどの、パラメトリック関数とすることができる。例えばサポート曲面は、典型的には、NURBS曲面(NURBS surface)とすることができるが、平面、標準曲面(canonical surface)、または手続き型曲面(procedural surface)とすることもできる。(例えば位相)データは、少なくとも1組の面分を含むことができ、各面分は、(幾何学データで提供される)それぞれのサポート曲面の有界な部分として定義される。したがって、面分は、切り取られた曲面に対応する。したがって、サポート曲面は、何らかの切り取り操作によって面分がその上に定められる(それによって面分を「サポート」する)曲面である。
B−Repの概念は、広く知られているが、S10において提供され得るモデル化オブジェクトの一例を通して、次にさらに説明される。しかし、例えば、少なくともいくつかの位相的実体に対して、「によって境界付けされる」関係とは異なる関係を用いる、B−Repの他の例も、方法によって企図され得る。
すでに言及したように、モデル化オブジェクトのB−Repは、位相的実体および幾何学的実体を含むことができる。幾何学的実体は、曲面(例えば平面)、曲線(例えば直線)、および/または点である、3Dオブジェクトを含むことができる。曲面は、2つのパラメータの関数として提供することができる。曲線は、単純に1つのパラメータの関数として提供することができる。点は、3D位置として提供することができる。位相的実体は、面分、稜線、および/または頂点を含むことができる。その定義によって、面分は、サポート曲面と呼ばれる、それぞれの曲面の有界な部分に対応する。したがって、「面分」という用語は、曲面のそのような有界な部分、または2D領域の対応する有界な部分を区別せずに指すことができる。同様に、稜線は、例えばサポート曲線(supporting curve)と呼ばれる、曲線の有界な部分に対応する。したがって、「稜線」という用語は、曲線またはその領域のそのような有界な部分を指すことができる。頂点は、3D空間内の点との結び付きとして定義することができる。これらの実体は、以下のように互いに関連する。曲線の有界な部分は、曲線上にある2つの点(頂点)によって定義される。曲面の有界な部分は、その境界によって定義され、この境界は、曲面上にある1組の稜線である。面分の境界の稜線は、共有する頂点によって一緒に接続される。面分は、共有する稜線によって一緒に接続される。定義によって、2つの面分は、それらが稜線を共有する場合、隣接する。同様に、2つの稜線は、それらが頂点を共有する場合、隣接する。曲面、曲線、および点は、それらのパラメータ化を介して、一緒に結び付けることができる。例えば、境界の頂点を定義するために、曲線を定義するパラメトリック関数のパラメータの値が提供され得る。同様に、境界の稜線を定義するために、曲線のパラメータを曲面の2つのパラメータに結び付ける関数が提供され得る。しかし、B−Repのそのような位相データの非常に詳細な構造は、本説明の範囲外にある。
図4および図5は、S10において提供されるモデル化オブジェクトとすることができ、図において1、2の番号が付された2つの隣接する面分、すなわち、上部平面面分1と、側面円筒面分2とから作成される、部分的な円筒スロット80のB−repモデルを示している。図4は、スロット80の斜視図を示している。図5は、面分の分解図を示している。重複する番号は、共有の稜線および頂点を示している。面分1は、平面の有界な部分である。面分1の境界は、稜線3、4を含み、それらの各々は、頂点8と頂点9によって境界付けされる。面分2は、すべて無限円筒曲面上に存在する稜線3、5、6、7によって境界付けられる。面分1、2は、それらが稜線3を共有するので、隣接している。
図6は、スロット80のB−repモデルの「によって境界付けされる」位相関係を示している。高位レイヤ101のノードは、面分であり、中位レイヤ103のノードは、稜線であり、低位レイヤ105のノードは、頂点である。図7は、位相的実体(面分1、2、稜線3、4、頂点8)と、曲面、p曲線に対応する曲線、およびp頂点に対応する頂点である、幾何学的実体との間の関係を部分的に示している。図7において、位相的オブジェクトから幾何学的オブジェクトへの右向き矢印は、「によってサポートされる(is supported by)」関係を捉えている。幾何学的オブジェクトをより高い次元の幾何学的オブジェクトに結び付ける上向き矢印は、「内に埋め込まれる(is embedded in)」関係を捉えている。図8に示されるようにxyz軸を設定することによって、幾何学モデルの関数(すなわち、式)は、以下の表に明示的に与えられ得る。円筒の半径は、rで表され、平面の高さは、zで表される。
Figure 0006445255
モデルの一貫性は、以下の特性によって捉えられる。
Figure 0006445255
および
Figure 0006445255
によって定義される3次元曲線は、稜線3に対応する同じ幾何学的実体(半円)を表す。このようにして、稜線共有が実現される。P(c(v))、P(c(v))、C(c(v))によって定義される3次元点は、頂点8の空間位置に対応する同じ点
Figure 0006445255
を表す。このようにして、頂点共有が実現される。
次に、図1の方法の例についての他のアクション(すなわち、ステップS20〜S40)が説明される。
方法は、第1のデータおよび第2のデータを決定するステップS40と、圧縮を達成するために別の関数を形成するデータを置き換えるステップS50とを目的とする。先に説明されたように、基準関数と別の関数は、それらが互いにコピーである幾何学的実体に対応するという事実によって幾何学的に結び付けられる。これら2つの関数は、任意の方法で決定され得る。
本例の場合、方法は、互いのコピーである幾何学的実体に対応する関数の組を決定する(S20)。その後、圧縮が、組ごとに実行される。具体的には、本例の方法は、各組内の組の基準関数を決定する(S30)。言い換えると、各組について、組の1つの関数が、任意の方法で選択され、その後、決定するステップS40および置き換えるステップS50のための基準として使用される関数を構成する。その後、各組について、本例の方法は、基準関数とは異なる、組の各関数に対して、決定するステップS40および置き換えるステップS50を繰り返す。「コピーである(is a copy of)」関係は、同値関係(equivalence relation)を構成する一例によって、後で説明される。したがって、S20において決定された関数の組は、全関数の区分を構成することができる。したがって、本例の方法は、各組について、また各組内では、組に対してS30において決定された基準関数とは異なる各関数について、決定するステップS40および置き換えるステップS50を繰り返す。したがって、本例の方法は、各組について幾何学的実体のコピーに対応する関数の各組を網羅的に圧縮することによって、B−Repのデータを網羅的に圧縮する。
次に、互いのコピーである幾何学的実体に対応する関数の組を決定するステップS20の一例が説明される。
2つの幾何学的実体(例えば、曲面または曲線)は、それらを幾何学的重複と見なす所定の(コンピュータ化された)基準をそれらが満たす場合、互いのコピーであると言われる。幾何学的実体は、面分などの幾何学要素を形成することができる。面分が曲線によって境界付けられた曲面に対応することは上で説明された。そのおかげで、方法は、任意のパターン認識方法と、例えば、参照によって本明細書に組み込まれる、特許文献4および/または特許文献5の特許出願の方法と、有利に組み合わされ得る。実際に、これらの特許出願はともに、互いのコピーである幾何学要素(例えば、面分)の組に基づいたパターン認識方法を説明している。以下でより詳細に説明されるように、方法は、これら2つの特許出願に従った、および/またはこれら2つの特許出願の方法のいずれか、もしくは両方と組み合わされた、決定するステップS20を実行することができ、決定するステップS20は、効率的に一度だけ実行され、本発明の圧縮方法およびパターン認識方法の両方のために使用され、それによって、相乗効果を達成する。
開発下にあるそのような3D設計の側面の1つは、「パターン認識」として知られている。「パターン」という用語は、同じ幾何学的特徴の規則的なレイアウトのコピーを指している。パターンの認識は、設計中にそのようなパターンを単一の要素として処理することを可能にし、それによって、一連の設計の可能性を広げる。例えば、パターンの要素を1つずつ変更する代わりに、パターンの事前認識のおかげで、ユーザは、パターンの変更を、例えば単一のアクションで、全体的に実行することができる。パターン認識は、機械設計、消費財、建造物建築、航空宇宙、または他の領域など、CADの様々な領域に関連する。パターン認識は、特徴認識に関連することができる。特徴認識は、所与の3Dオブジェクト(通常は機械部品を表す立体)における特徴的な形状を認識するのに有益である。機械設計において関心のある特徴的な形状は、例えば、ホール(hole)、押出パッド(extruded pad)、押出ポケット(extruded pocket)、フィレット(fillet)もしくはラウンド(round)、外旋パッド(revolute pad)、および/または外旋ポケット(revolute pocket)を含む。特徴的な形状の認識は、例えば、押出もしくは外旋形状の輪郭、外旋形状の回転軸、ラウンドおよびフィレットの半径値、押出方向、ならびに/または押出深さなど、その仕様を、より良い意味レベルで識別することに帰着する。この情報は、例えば押出の輪郭を編集することによって、形状を変更するために、または例えば機械加工プロセスなど、下流のプロセスに供給するために使用される。
特許文献4および/または特許文献5の特許出願はともに、互いのコピーである面分の組を決定するステップを含む、パターン認識を実行するための方法を記述する。決定するステップS20は、そのような1組の面分のそのような決定、および潜在的にそのようなアクションの反復を含むことができる。その後、そのように決定された互いのコピーである面分の各組について、決定するステップS20は、任意の方法で同数の組において、互いに位相的に一致する面分の幾何学的実体を収集し、それによって、互いのコピーである幾何学的実体に対応する関数の組を獲得するステップを単に含むことができる。言い換えると、後で説明されるように、剛体運動に従って、互いのコピーである面分が決定される。剛体運動は、1つの面分の実体の各々(例えば、曲面および/または境界曲線)を、他の面分の唯一の対応する実体に変換する。
したがって、本例の決定するステップS20は、互いのコピーである、または言い換えると、互いに幾何学的に同一である、もしくは互いの幾何学的レプリカである、面分の組を決定するステップを含む。面分の組は、当業者が望む任意の実装形態に従って、S20において決定することができる。例えば、方法は、面分のペアの間で比較を実行するステップを含むことができ、面分は、任意の順序に従ってブラウズされる。そのような比較は、任意の方法で実行することができる。例が、後で提供される。また、CADの分野から分かるように、数値計算を伴う任意の決定は、システムによって適用される必要な数値近似の影響を受ける。本ケースでは、面分は、それらが理論的には僅かに異なるとしても、S20において、互いのコピーであると決定されることがある。したがって、方法は、実際には、S20において、実質的に互いのコピーである面分の組を決定することができる。しかし、近似が実施される方法は、本説明の主題ではないので、以下では、「実質的に互いのコピー」と「互いのコピー」とは区別されない。実際のところ、方法は、2つの面分が互いのコピーであるかどうかを判別するための所定の基準に従うとしか見なされない。
面分は、点集合と見ることができ(それによって、そのようなものとして方法によって処理することができ)、すなわち、3次元空間
Figure 0006445255
の部分集合と見ることができる。剛体運動は、D(x)=Rx+Tによって、2つの点集合の間で定義される写像
Figure 0006445255
であり、ここで、Rは、回転であり、Tは、並進ベクトルである(ゼロの可能性あり)。y=D(x)は、x=D−1(y)と等価であり、ここで、D−1(y)=R−1y−R−1Tであるので、剛体運動は、可逆的である。組の面分は、互いのコピーであるので、組の2つの面分が与えられた場合、剛体運動を適用することによって、一方を他方から導出することができる。
点集合Xを与えた場合、簡潔にはY=D(X)と表記される、Y={D(x),x∈X}であるような、剛体運動Dが存在する場合、点集合Yは、Xの「レプリカ」である。
「方向付けされた点集合(oriented point−set)」は、2つ組(X,u)であり、ここで、
Figure 0006445255
は、点集合であり、uは、写像u:X→Sであり、ここで、Sは、
Figure 0006445255
の1組の単位ベクトルである。言い換えると、任意の点x∈Xにおいて、単位ベクトルu(x)が定義される。
方向付けされた点集合(Y,u)は、Yが方向付けを保ったXのレプリカである場合、方向付けされた点集合(X,u)の「コピー」である。より正確には、すべてのx∈Xについて、レプリカ上の対応する点D(x)の単位ベクトルは、点xにおけるXの単位ベクトルを回転したものである。形式的に、すべてのx∈Xについて、u(D(x))=Ru(x)であり、これは、以下のダイアグラムが可換であることを意味する。
Figure 0006445255
決定ステップS20が依存する、点集合上の関係「コピーである」は、同値関係である。それを証明するには、以下の特性をチェックすれば十分であり、それは難しくない。(1)点集合はそれ自体のコピーである、(2)YがXのコピーであるならば、XはYのコピーである、(3)YがXのコピーであり、ZがYのコピーであるならば、ZはXのコピーである。
基本的な代数によれば、点集合の有限集合G(すなわち、Gの要素が点集合である)が与えられた場合、同値関係「コピーである」は、Gを、コピーからなる互いに素かつ最大の集合Gに分類する。これは、i≠jならば、G∩G=φであること、G=∪であること、X、Y∈Gならば、YはXのコピーであること、およびX∈Gかつ
Figure 0006445255
ならば、YはXのコピーでないことを意味する。集合Gは、実際、同値関係の同値類を参照することによって、点集合の「類」となる。
先の理論は、立体(すなわち、この例におけるモデル化オブジェクトは立体である)の面分に適用される(しかし、それに限定されない)。面分は、点集合の役割を演じ、立体のB−Repは、集合Gである。言い換えると、決定ステップS20を実施するために、当業者は、面分を点集合として、またS10において提供されるB−Repを上で定義されたような集合Gとして表すことができる。
決定ステップS20において、コピーの面分から成る組の決定の例が、次に説明される。
例えば、立体を表すモデル化オブジェクトを与えた場合、S10において提供される立体のB−Repは、1組の独立した面分と見なされる。すなわち、G={f、…、f}であり、ここで、fは、立体の第iの面分である。まさに最初のステップは、「コピーである」関係に従って、Gの集合を計算することである(すなわち、決定ステップS20)。全体的なアルゴリズムは、以下の通りである。
For i = 1 to n do begin
If fi is not already used in a set then
Create a new set Gi := {fi}
For j := i + 1 to n do begin
If fj is not already used in a set then
If fj is a copy of fj then
Gi := Gi∪{f}
Store the rigid motion that
changes fi into f
End if
End if
End for
End if
End for
分かるように、したがって、最初に、コピーから成るすべての組が決定され、後で説明されるように、決定された組に変更を施すことも可能である。
面分に対して「コピーである」関係をいかに実施するかについての例が、次に説明される。
先に説明したように、立体の面分は、サポート曲面(例えば平面)と、境界稜線とによって定義される。一例では、面分は、立体の外向きの法線ベクトルを備える。境界稜線は、この法線ベクトルに従って方向付けされる。境界稜線は、共有頂点によって接続される。
比較を実行して、剛体運動を見つけるため、各面分は、いくつかの軸系(axis system)を備える。面分の各頂点vでは、軸系は、以下のように生成される。原点Pの座標は、頂点vの座標である。Uで表される第1のベクトルは、vの入力境界稜線の接線であり、−Uは、境界稜線と同じに方向付けされる。Vで表される第2のベクトルは、vの出力境界稜線の接線であり、境界稜線の方向に方向付けされる。「入力」および「出力」という語は、面分の法線ベクトルに従った、境界稜線の位相的方向付けに関連する。第3のベクトルは、頂点vにおいて計算される、面分の外向きの法線ベクトルNである。Nは常にUおよびVに対して垂直であるにも係わらず、軸系(P,U,V,N)は、概して、有向でなく、直交しないことに留意されたい。
図9〜図11は、半円筒面分90の軸系を示している。図9は、面分90と、その法線ベクトル92とを示している。図10は、法線ベクトル92によって誘導される境界稜線94の位相的方向付けを示している。境界稜線aは、頂点vの入力稜線である。境界稜線bは、頂点vの出力稜線である。図11は、各境界頂点における軸系のベクトルU、V、Nを表示している。
ここで、方法は、一例では、決定ステップS20内において、2つの面分が互いのコピーであるかどうかを、存在するならば、それらの間の剛体運動を探索することによって判定することができる。f、gを、(同数の)局所軸系
Figure 0006445255
および
Figure 0006445255
をそれぞれ備える、2つの面分とする。面分f、gが、同数の局所軸系を有さない場合、それは、それらが、同数の境界頂点を有さないことを意味し、そのため、それらは互いのコピーではないと判定され、剛体運動探索は開始されない。方法はそのような条件をテストし得る。
第1のステップは、面分fの第iの軸系を面分gの第jの軸系に変更する剛体運動Di,jをそれぞれ計算することである。i、j=1、…、mであるので、最大でm個のそのような剛体運動が存在する。形式的に、剛体運動は、
Figure 0006445255
のようになる。
Figure 0006445255
Figure 0006445255
、およびDi,j(x)=Ri,jx+Ti,jであり、これは、未知数が、行列Ri,jの係数と、ベクトルTi,jの座標であることに留意して、最初に、以下の線形システムを解くことによって獲得されることに留意されたい。
Figure 0006445255
第2に、行列Ri,jが回転であることを保証するために、以下の2つの条件が、チェックされなければならない。
i,ji,j =I
det(Ri,j)=1
これらが満たされない場合、Ri,jは回転ではないので、Di,jは剛体運動ではない。
その後、fをgに変更する剛体運動Dが、存在するならば、先に計算されたDi,jの中から見出される。ここでの問題は、f、g、および剛体運動Dが与えられた場合、D(f)=gは真か?という質問に答えることである。これは、3D点x、k=1、…、qの集まりで面分fをサンプリングし、点D(x)と面分gの間の距離が、同一のオブジェクトについての所定の閾値数値と比較して、十分に小さいことをチェックすることによって、行うことができる。Di,jの中のいくつかの剛体運動がfをgに変更できる場合、可能なときは、純粋な並進が選択される。これは、決定ステップS20を実行する効率的な方法であり、ユーザの意図に沿った結果をもたらす。
次に、上で説明された例の反復に従ってS20において決定された組のためのデータ構造の一例が説明される。
剛体運動および関連する点集合は、(所与の面分に対応する)所与の点集合のコピーと、関連する剛体運動とを取り出すために、次に説明される適切なデータ構造内に記憶することができる。概念的に、このデータ構造は、有向グラフW=(P,A,α,ω)を含み、ここで、ノードPは、点集合であり、弧Aは、剛体運動によってラベル付けされる。ラベル付けは、写像m:A→SE(3)であり、ここで、SE(3)は、3次元剛体運動のグループである。より正確には、弧u∈Aは、ノードα(u)=x∈Pで開始し、ノードω(u)=y∈Pで終了するという記述は、点集合xと点集合yが、互いのコピーであること、および剛体運動m(u)が、xをyに変更し、それは、y=m(u)xと表記されることを意味する。ここで、弧v∈Aが、xとz∈Pとを接続し、それが、α(v)=x、ω(v)=zと記述されると仮定する。xをzに変更する剛体運動は、z=m(v)xである。その場合、zは、yのコピーでもあり、yをzに変更する剛体運動は、z=m(v)m(u)−1yである。反対に、zをyに変更する剛体運動は、y=m(u)m(v)−1zである。この情報はすべて、データ構造によって保存することができる。
性質上、初期サブセットを計算するアルゴリズムは、それらの各々がサブセットである、深度1の木グラフから作成される、グラフを生成する。定義上、深度1の木は、入力弧のない1つのノード(根ノード)と、出力弧のない他のすべてのノード(葉ノード)とを有する木グラフである。言い換えると、すべての非根ノードは、根ノードに接続される。結果として、深度1の木グラフ内の任意の2つのノードを与えた場合、それらを連結する弧からなる経路がただ1つ存在し、この一意的な経路は、ただ2つの弧を含む。
図12〜図13は、初期のコピーされた面分の組を計算するアルゴリズムからもたらされる、グラフデータ構造を示している。図12は、面分に1から12までの番号が付された、一列に並んだ4つの円筒スロットから成る、モデル化オブジェクトのB−Rep120を示している。それらには、位相的データ構造内におけるある任意の記憶に従って、番号が付されている。図13は、2つの深度1の木132を含む、グラフ130を示している。
したがって、1つの点集合を他の任意の点集合に変更する剛体運動は、2つの点集合を連結する弧からなる経路に沿って剛体運動を組み合わせることによって計算される。この経路は2つの弧を含むので、ただ2つの剛体運動が組み合わされる。サブセット内の任意の2つの点集合に関連する剛体運動を計算するこの機能は、方法のこの例において広く使用される。
次に、第1のデータおよび第2のデータを決定するステップS40が説明される。
基準関数および別の関数は、ナーブスまたは先に説明された他の種類の関数など、任意のタイプの関数とすることができ、したがって、大量のデータを必要とすることがある。方法は、第1のデータおよび第2のデータを決定し、それらは、ポインタと一緒になって、概して、圧縮された「別の」関数よりも小さいデータを形成する。
方法では、「写像」という用語は、概して、関数と比較して相対的に少ないデータしか必要としない特定の種類の関数を指す。具体的には、「写像」という用語は、正準関数(canonical function)(すなわち、単純な正準式を用いて表現される関数)を指すことができる。例えば、方法の写像は、3D空間(すなわち、値域)のペアの間、もしくは3D空間とそれ自体との間の剛体運動、および/または2D空間(すなわち、定義域)のペアの間、もしくは2D空間とそれ自体との間の2D局所写像などの、アフィン写像とすることができる。いずれの場合も、写像は、例えば、後の展開方法に知られた、所定の形式を有することができる。このように、第1のデータおよび第2のデータは、(写像の性質に関するいかなる情報も排除して)写像のパラメータのみを含むことができる。このように、置き換えるステップS50において使用されるデータは、可能な限り小さい。
ここで、方法は、S40において、写像を記述するデータを決定する。これは、第1のデータおよび/または第2のデータが、検討中の写像の式自体、(例えば、写像がアフィン写像であると事前に決定された場合には)上で説明されたような写像のパラメータの値のみ、または例えば、写像の逆写像の式もしくは値もしくはパラメータによって、前記写像を間接的に記述するための方法を含み得ることを意味する。さらに、方法が、幾何学的実体のコピーの組について、そのような各組内で反復する場合、決定するステップS40の異なる反復において写像が偶然互いに関係し得ることに留意されたい。これは、例えば、サポート曲面および境界曲線を含む面分のコピーが検討される場合である。そのような場合、曲面のコピーに対応する関数(例えば、曲面定義)の定義域間の写像は、同じとすることができ、または境界曲線(例えば、p曲線)のコピーに対応する関数の値域間の写像の逆写像とすることができる。そのような場合、第1のデータおよび/または第2のデータは、(例えば、決定するステップS40の先行する反復において)先に決定された第1のデータおよび/または第2のデータを指すポインタ、ならびに少なくとも決定するステップS40の1つの反復における、2つの写像間の関係の性質についての1つの情報を含むことができる。これは、決定するステップS40および置き換えるステップS50の異なる反復における写像の「再利用」によって、さらなる圧縮を可能にする。
関数は、パラメトリック関数を含むことができる。そのような場合、基準関数の値域から別の関数の値域への写像(すなわち、第1のデータによって記述される写像)、および別の関数の定義域から基準関数の定義域への写像(すなわち、第2のデータによって記述される写像)は、アフィン写像である。これは、これらの写像が、1または複数のパラメータの線形表現として定式化される関数であることを意味する。アフィン写像は簡単に表現され得るので、これは、高い圧縮率を可能にする。
具体的には、関数は、曲面定義(すなわち、曲面に対応する関数)を含むことができる。そのような場合、検討中の基準関数と別の関数が、互いのコピーである曲面に対応するような曲面定義であるとき、基準関数の値域から別の関数の値域への写像は、基準関数に対応する曲面を別の関数に対応する曲面に変換する剛体運動である。そのような剛体運動は、都合のよいことに、上で説明されたように、面分をコピー面分の組に区分するときに事前に決定され得る。したがって、方法は、高速に実行され得る。別の関数の定義域から基準関数の定義域への写像は、後で説明されるように、2D局所写像である。
さらに、関数は、p曲線(すなわち、曲線に対応し、曲面定義の2D定義域内に像を有する1つのパラメータの関数として提供される関数)を含むことができる。そのような場合、検討中の基準関数と別の関数が、互いのコピーである曲線に対応するようなp曲線であるとき、基準関数の値域から別の関数の値域への写像は、基準関数の値域から別の関数の値域への2D局所写像であり、別の関数の定義域から基準関数の定義域への写像は、1D局所写像である。前述の2D局所写像は、関数(基準関数および別の関数)が、現在の反復のp曲線が関連する曲面定義である、反復において先に決定され得た、別の関数の値域から基準関数の値域への2D局所写像の逆写像である。これは、後で説明される。これは、先に決定された情報が再利用され得るので、方法を高速化し、圧縮を高める。実際に、現在の反復の第1のデータは、2D局所写像の前述の逆写像が検討されることを指定することによって、問題の先の反復の第2のデータを単純に参照することができる。
先に説明されたように、関数は、互いのコピーである面分を定義することができる。各面分は、1つの基準曲面定義、少なくとも1つの他の曲面定義、基準曲面定義の定義域内に含まれる値域を有する少なくとも1つのp曲線の基準組、および他の曲面定義の定義域内に値域を有し、基準組のそれぞれのものに対応する少なくとも1つのp曲線の別の組(すなわち、各「他の」p曲線は、「基準」面分の、すなわち、基準曲面定義およびp曲線によって定義されるもののコピーである面分の境界曲線に対応し、前述の境界曲線は、基準面分のそれぞれの境界曲線のコピーである)によって定義され得る。
そのような場合、置き換えるステップS50は、他の曲面定義および(p曲線の)別の組を、すべてが異なる要素を記述するデータを形成する、先に説明されたようなS40のいくつかの反復によって決定される、第1のデータおよび第2のデータによって置き換えるステップを含む。これらの要素は、基準曲面定義を指すポインタを含む。これらの要素は、(p曲線の)別の組の各々のものについて、基準組の対応するもの(基準p曲線)を指すポインタも含む。これらの要素は、基準曲面定義に対応する曲面を他の曲面定義に対応する曲面に変換する剛体運動、他の曲面定義の定義域から基準曲面定義の定義域への2D局所写像、および別の組の各々のものの定義域から基準組の対応するものの定義域への1D局所写像も含む。そのような場合、方法は、圧縮比に関して、特に効率的である。
次に、方法によって使用され得る2D局所写像の定義が説明される。
Figure 0006445255
および
Figure 0006445255
を、2つの3次元のパラメータ化された曲面(すなわち、パラメトリック曲面定義)とする。定義域AおよびBは、
Figure 0006445255
(の部分集合)である。定義によって、曲面PおよびQの値域は、
Figure 0006445255
の部分集合である。
R(P)={P(u,v);(u,v)∈A}
および
R(Q)={Q(s,t);(s,t)∈B}
である。
曲面Qが曲面Pからの複製(すなわち、コピー)であると言う場合、それは、曲面Pの値域の移動がそれを曲面Qに一致させるような、(先に説明されたように、面分を区分するときに、決定され得る)剛体運動
Figure 0006445255
が存在することを意味する。
D(R(P))=R(Q)
言い換えると、これは、すべての(u,v)∈Aに対して、
D(P(u,v))=Q(s,t)
であるような、(s,t)∈Bが存在すること、その反対も成り立つことを意味する。先の等式は、パラメータの定義域AとBの間の対応を暗黙的に定義している。2D局所写像の目標は、この対応を明示的にすることである。定義によって、剛体運動Dと一緒に曲面PおよびQに関連付けられた2D局所写像は、すべての(s,t)∈Bに対して、
D(P(q(s,t)))=Q(s,t)
であるような、写像q:B→Aである。
これは、等価的に
Figure 0006445255
と書いてもよい。
写像qおよびその逆写像の座標を扱うことが有益なことがある。そのため、以下の記法が、有益なことがある。
q(s,t)=(f(s,t),g(s,t))
および
−1(u,v)=(f(u,v),g(u,v))
次に、方法によって使用される1D局所写像の定義が説明される。
先の幾何学的オブジェクトに加えて、p曲線
Figure 0006445255
が、曲面P上で定義され、p曲線
Figure 0006445255
が、曲面Q上で定義される。定義域IおよびJは、
Figure 0006445255
(の区間)である。定義によって、これらのp曲線の値域は、それぞれ
Figure 0006445255
の以下の部分集合
Figure 0006445255
および
Figure 0006445255
である。
剛体運動Dが、p曲線
Figure 0006445255
の値域をp曲線
Figure 0006445255
の値域に変更する、すなわち、
Figure 0006445255
つまり、すべてのμ∈Jに対して、
Figure 0006445255
であるような、λ∈Iが存在すると仮定する。
これは、定義域IとJの間の対応を暗黙的に定義している。ここでもやはり、1D局所写像は、この対応を明示的にする。定義によって、曲面P、Q、p曲線
Figure 0006445255
、および剛体運動Dに関連付けられた1D局所写像は、すべてのμ∈Jに対して、
Figure 0006445255
であるような、写像r:J→Iである。
しかし、すべての(s,t)∈Bに対して、D(P(q(s,t)))=Q(s,t)である、局所写像qのおかげで、そのため、すべてのμ∈Jに対して、
Figure 0006445255
であり、その場合、
Figure 0006445255
である。
剛体運動Dは可逆であるので、また曲面Pは単射であるので、これは、
Figure 0006445255
であることを暗示し、最後に、逆2D局所写像q−1を使用することによって、
Figure 0006445255
である。
これは、等価的に、
Figure 0006445255
または
Figure 0006445255
と書くことができる。
この関係は、曲面Q上のp曲線を、局所写像と合成された曲面P上のp曲線と結び付けるので、方法のこの例の主要な特徴である。
完全を期して、0D局所写像の定義も説明されるが、提供される圧縮の例では必要とされない。
先の幾何学的オブジェクトに加えて、p頂点λが、p曲線
Figure 0006445255
上で定義され、p頂点μが、p曲線
Figure 0006445255
上で定義される。これらのp頂点の値域は、それぞれ、それらの3D座標
Figure 0006445255
である。
である。さらに、剛体運動Dが、p頂点λ(の値域)をp頂点μ(の値域)に変更し、つまり、
Figure 0006445255
である。
0D局所写像は、値r(μ)であり、ここで、r(−)は、p曲線の1D局所写像である。その場合、λ=r(μ)であるので、p曲線
Figure 0006445255
上で定義されたp頂点μおよび適切な1D局所写像を使用することによって、p曲線
Figure 0006445255
上で定義されたp頂点λを計算することが可能である。
次に、2D局所写像およびその決定の一例が提供される。
曲面Pを、図14に示された、
Figure 0006445255
によってパラメータ化されたz軸方向の円筒とする。
曲面Qを、図15に示された、
Figure 0006445255
によってパラメータ化されたx軸方向の円筒とする。
明らかに、y軸の周りのπ/2回転による曲面Pの値域の移動は、それを曲面Qの値域と一致させる。前記回転の行列は、
Figure 0006445255
である。
その後、定義
Figure 0006445255
から開始する単純な計算によって、以下の2D局所写像
Figure 0006445255
が得られる。
それは、すべての(s,t)に対して、D(P(f(s,t),g(s,t)))=Q(s,t)であるようにする。
逆2D局所写像は、
Figure 0006445255
である。
それは、すべての(u,v)に対して、D(P(u,v))=Q(f(u,v),g(u,v))であるようにする。
次に、1D局所写像およびその決定の一例が提供される。
曲面P上のp曲線
Figure 0006445255
(図16の点線160)は、
Figure 0006445255
において
Figure 0006445255
によってパラメータ化された曲線を定義する。
この曲線は、中心が(0,0,bv)で、半径がaの、z軸と直交する円(図17の点線170)である。
曲面Q上のp曲線
Figure 0006445255
(図18の点線180)は、中心が(bv,0,0)で、半径がaの、x軸と直交する円(図19の点線190)を定義する。それは、
Figure 0006445255
によってパラメータ化される。
剛体運動Dによる曲面P上の円の移動が、曲面Q上の円を(値域の観点から)もたらす。1D局所写像
Figure 0006445255
は、
Figure 0006445255
から開始することによって、定義に従って計算され得る。これは、以下の1D局所写像
Figure 0006445255
をもたらす。
それは、すべてのμに対して、
Figure 0006445255
であるようにする。
次に、方法を用いてどのように圧縮が実行され得るかを示す一例が説明される。
例では、入力データは、ソリッドモデルのB−Repである。第1のステップは、すべての重複する曲面およびp曲線をB−Rep上で認識することである。これは、先に説明されたように、コピー面分を認識することによって実行され得る。先に説明されたアルゴリズムは、重複するサポート曲面および重複する境界稜線を識別することによって、重複する面分を認識する。この情報から、方法は、重複する曲面のグラフGと、重複するp曲線のグラフHとを容易に出力することができる。グラフG(またはグラフH)のノードは、曲面(またはp曲線)であり、グラフの弧は、剛体運動によってラベル付けされる。グラフG(またはH)の連結された各構成要素は、同じ共通の基準の複製である曲面(またはp曲線)のグループである。連結された各構成要素では、本例の方法は、基準ノードである1つのノードを任意に選択する。
曲面の値域
Figure 0006445255
を、曲面の値域
Figure 0006445255
に変更する適切な剛体運動Dを見出すために、先に説明され、ここでも使用され得るアルゴリズムが、1つの曲面の点から他のものへのいくつかの射影を実行することが分かる。特に、これは、D(P(u,v))=(s,t)であるような、パラメータ(u,v)と(s,t)のいくつかの対をもたらす。それらは、都合のよいことに、以下で再利用され得る。
例における第2のステップは、局所写像を計算することである。例は、アフィン局所写像のみを扱う。これは、アフィン局所写像が僅かな計算時間および僅かな記憶空間しか必要としないので有利である。さらに、産業界の経験は、立体を用いて機械部品をモデル化する場合、非アフィン局所写像は不必要のように思えることを示している。非基準曲面Q(「他の」曲面)が基準曲面Pから複製されるたびに、2Dアフィン局所写像が計算される。2Dアフィン局所写像は、
Figure 0006445255
と書くことができ、そのため、6つの係数q、i=1、…、6が識別されなければならない。これは、都合がよいことに、j=1、2、3に対して、
Figure 0006445255
を第1の認識ステップから収集することによって行われ得る。これは、未知数q、i=1、…、6に対して、標準的な線形代数学を使用することによって解かれる、3×2=6個の線型方程式をもたらす。この(候補)アフィン局所写像が曲面全体において効率的であることを保証するために、いくつかの特別な検証が実行され得る。これは、アフィン局所写像検証に関して、後で詳述される。
非基準p曲線が基準p曲線から複製されるたびに、1Dアフィン局所写像が計算される。それは、
r(μ)=rμ+r
によって定義される。
未知係数r,i=0、1は、j=1、2に対して、
r(μ)=λ
を第1の認識ステップから収集することによって獲得される。これは、未知数r,i=0、1に対して、標準的な線形代数学を使用することによって解かれる、2個の線型方程式をもたらす。
最終ステップは、圧縮自体である。圧縮は、非基準幾何学形状を、局所写像、剛体運動、および基準幾何学形状を指すポインタによって置き換える。より正確には、非基準曲面Qは、以下の3つ組によって置き換えられる:
・ 基準曲面Pを指すポインタ
・ 剛体運動D
・ 2Dアフィン局所写像q
(その基準曲面がPである)非基準曲面Q上で定義された非基準p曲線
Figure 0006445255
は、以下の3つ組によって置き換えられる:
・ 基準曲面P上で定義された基準p曲線
Figure 0006445255
を指すポインタ
・ 2Dアフィン局所写像q
・ 1Dアフィン局所写像r
圧縮解除は、以下のように実行される。非基準曲面Qの数学的定義は、以下の式
Figure 0006445255
に従って、その基準曲面P、関連する剛体運動D、および2Dアフィン局所写像qを取り出すことによって回復される。
非基準p曲線
Figure 0006445255
の数学的定義は、以下の式(qの逆写像q−1は実行中に容易に計算され得る)に従って、局所写像qおよびr、ならびに基準p曲線
Figure 0006445255
を取り出すことによって回復される。
Figure 0006445255
明らかに、圧縮解除を高速で安全なものにする、ごく単純な評価が必要とされる。
本例の決定するステップS40は、アフィン局所写像検証をさらに含むことができる。これが、以下で説明される。
i=1、2、3に対して、
D(P(q(s,t)))=Q(s,t
であるような2Dアフィン局所写像qを計算することが、必ずしも、すべての(s,t)に対して、
D(P(q(s,t)))−Q(s,t)=0
をもたらすとは限らない。
特別なチェックが有利である。原理は、曲面PおよびQの次数に応じて、十分に多くの数々の点(s,t)について、先の関係をチェックすることである。曲面PおよびQが、平面またはBスプラインである場合、以下の関数は、多項式である。
f(s,t)=D(P(q(s,t)))−Q(s,t)
PまたはQが、(正準曲面および自由形式曲面を含む)ナーブス曲面である場合、関数f(s,t)は、有理関数であるが、基本的な代数操作が、それを多項式関数に変更し得る。いずれにせよ、ポイントは、すべての(s,t)に対して、多項式関数f(s,t)がゼロになるかどうかをチェックすることである。それは、
Figure 0006445255
と書くことができ、ここで、gは、多項式である。tのd+1個の値に対して、f(s,t)=0であることのチェックは、j=0、…、dに対して、g(s)=0であることを暗示する。dが多項式gの最大の次数である場合、このプロセスをd+1回繰り返すことは、j=0、…、dに対して、またすべてのsに対して、g(s)=0であることを保証する。これは、関数fがゼロ関数であり、そのため、すべての(s,t)に対して、アフィン局所写像qが有効であることを意味する。多項式関数fは明示的である必要はなく、曲面PおよびQの次数を検討することによって獲得され得る、その次数のみが関連することに留意されたい。
検証が失敗した場合、曲面Qは圧縮されない。
既存の圧縮技法は、データの低レベルの意味、すなわち、メッシュ三角形、データ構造(ポインタ、配列)、および幾何学的座標を扱う。そのため、ソリッドモデルが正確な幾何学形状から作成される場合、メッシュベースの圧縮技法は、正常に機能しない。さらに、ソリッドモデルが、同一形状の多くの発生を必要とする場合、各発生は、独立に圧縮され、したがって、データ削減の大きな可能性を失う。
反対に、説明された方法は、機械部品の形状に非常に頻繁に発生する、繰り返される特徴を利用する。第1のステップにおいて、方法は、すべての類似の幾何学形状を認識する。考慮される幾何学形状は、B−Repモデルにおいて広く使用される、曲面およびp曲線である。この認識ステップは、コピーの空間位置および局所写像をもたらす。局所写像は、2つの重複する幾何学形状のパラメータ定義域を橋渡しする。次いで、方法は、重複する各幾何学形状ごとに、剛体運動および局所写像と一緒に、基準幾何学形状を指すポインタから成る、繰り返される幾何学形状のディクショナリを作成する。入力されたB−Repの圧縮されたバージョンは、圧縮された幾何学形状のみを含み、位相的データは、変更されない。
本例の方法の第1の利点は、幾何学形状の圧縮が、B−Repデータの量をかなり削減することである。実際に、ダッソー・システムズにおいて機械CADモデルの代表的なデータベース上で実行された工業実験は、メモリの74%が幾何学形状によって占められ、対照的にトポロジによって占められるのは25%であることを示している。したがって、幾何学形状の圧縮は、データ記憶のためのメモリを節約し、ネットワーク環境におけるデータ伝送を高速化する。
第2の利点は、本明細書で説明される方法から得られるB−Repモデルを圧縮するために、既存の圧縮技法が使用され得ることである。言い換えると、本発明は、既存の圧縮技法に対するプリプロセッサとして使用され得る。
第3の利点は、圧縮解除方法がどのような数値計算も実行しないことである。圧縮解除は、基準曲面およびp曲線を剛体運動および局所写像と組み合わせることによって、曲面およびp曲線の元のフォーマットを回復する。局所写像なしの場合、圧縮解除される非基準幾何学形状のパラメータ化が変化し、数値射影または共通部分を不可避にし、それは潜在的に安全ではない。
次に、方法によって提供される結果が説明される。
メモリサイズの観点から、剛体運動は、軸ベクトル、角度値、および並進ベクトルによって定義され、そのため、剛体運動を記憶するためのメモリサイズは、7つの実数である。2D局所写像は、6つの実数によって定義され、1D局所写像は、2つの実数によって定義される。圧縮比は、幾何学形状の性質に依存する。ナーブス幾何学形状は、(メモリサイズに関して)任意の大きさとすることができ、前述の幾何学形状は、一定のサイズのデータによって置き換えられるので、そのため、圧縮比も、同様に任意の大きさとすることができる。正準な幾何学形状(平面、円筒、円錐、球、トーラス)も、それらが一定のサイズを有するにも係わらず、同様に圧縮され得る。以下は、圧縮比に関する出願人の実験である。
Figure 0006445255
次に、方法による圧縮の全体的な例が図20〜図27を参照して説明される。
本例のB−Repモデルは、曲面S上で定義され、n個のp曲線p、i=1、…、nによって境界付けされた、面分Fを含む。それは、図20に示されるように、空間内の別個の位置に配置された、面分Fのm個のコピーF、j=1、…、mも含み、ここで、n=4、m=2である。
コピーされた面分の曲面は、S、j=1、…、mで表され、面分Fを境界付けるp曲線は、
Figure 0006445255
、i=1、…、nで表され、それらは、それらのサポート曲面を指し示す。
各幾何学要素は、図22〜図24の概略図に示されるように、独自の数学的記述220を備える。
アルゴリズムは、面分Fが、それぞれ、剛体運動Dを介する面分Fのコピーであることを認識する。その結果、j=1、…、mに対して、D○S○q=Sであるような、2D局所写像qが提供され、同じく、i=1、…、mおよびj=1、…、nに対して、
Figure 0006445255
であるような、1D局所写像
Figure 0006445255
が提供される。n=4およびm=2の場合の、圧縮されたモデルを表すデータ構造が、図25〜図27に示されている。各2D局所写像が、同じ曲面上のすべてのp曲線によって共有されることに留意されたい。各曲面Sの数学的記述は、(基準曲面Sを指す)ポインタ、剛体運動(7個の実数)、および2D局所写像(6個の実数)を含むデータ260の一定のサイズのブロックによって置き換えられる。各p曲線
Figure 0006445255
の数学的記述は、(基準p曲線pを指す)ポインタ、および1D局所写像
Figure 0006445255
(2個の実数)を含むデータ260の一定のサイズのブロックによって置き換えられる。

Claims (10)

  1. 3次元(3D)モデル化オブジェクトを圧縮するためのコンピュータ実施方法であって、
    前記モデル化オブジェクトの境界表現を提供するステップであって、前記境界表現は、幾何学データを含み、前記幾何学データは、各々がそれぞれの幾何学的実体に対応する関数を含み、各関数は、定義域および値域を有する、ステップと、
    基準関数の前記値域から別の関数の前記値域への写像を記述する第1のデータ、ならびに前記基準関数および前記基準関数の前記値域から前記別の関数の前記値域への前記写像が合成された場合、前記別の関数を適用したのと同じ結果をもたらす、前記別の関数の前記定義域から前記基準関数の前記定義域への写像を記述する第2のデータを決定するステップと
    前記幾何学データにおいて、前記別の関数を、前記第1のデータ、前記第2のデータ、および前記基準関数を指すポインタによって置き換えるステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータ実施方法。
  2. 互いのコピーである幾何学的実体に対応する関数の組を決定するステップと
    各組内で前記組の基準関数を決定するステップと
    各組および前記組の前記基準関数以外の前記組の各関数について、前記第1のデータおよび前記第2のデータを決定する前記ステップならびに置き換える前記ステップを繰り返すステップであって、前記第1のデータおよび前記第2のデータを決定する前記ステップの前記基準関数は、各回とも前記組の前記基準関数である、ステップと
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記関数は、パラメトリック関数を含み、前記基準関数の前記値域から前記別の関数の前記値域への前記写像、および前記別の関数の前記定義域から前記基準関数の前記定義域への前記写像は、アフィン写像であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記関数は、曲面定義を含み、前記基準関数の前記値域から前記別の関数の前記値域への前記写像は、前記基準関数に対応する曲面を前記別の関数に対応する曲面に変換する剛体運動であり、前記別の関数の前記定義域から前記基準関数の前記定義域への前記写像は、2D局所写像であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記関数は、それぞれの曲面定義の前記定義域内に含まれる値域を有するp曲線をさらに含み、前記基準関数の前記値域から前記別の関数の前記値域への前記写像は、前記別の関数の前記値域から前記基準関数の前記値域への2D局所写像の逆写像であり、前記別の関数の前記定義域から前記基準関数の前記定義域への前記写像は、1D局所写像であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記関数は、1つの基準曲面定義と、少なくとも1つの他の曲面定義と、前記基準曲面定義の前記定義域内に含まれる値域を有する少なくとも1つのp曲線の基準組と、前記他の曲面定義の前記定義域内にある値域を有し、前記基準組のそれぞれのものに対応する少なくとも1つのp曲線の別の組とを用いて、互いのコピーである面分を定義し、前記置き換えるステップは、前記他の曲面定義および前記別の組を、前記基準曲面定義を指すポインタと、前記別の組の各々のものについて、前記基準組の対応するものを指すポインタと、前記基準曲面定義に対応する曲面を前記他の曲面定義に対応する曲面に変換する剛体運動と、前記他の曲面定義の前記定義域と前記基準曲面定義の前記定義域との間の2D局所写像と、前記別の組の各々のものの前記定義域と前記基準組の対応するものの前記定義域との間の1D局所写像とを記述するデータによって置き換えるステップを含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の3次元モデル化オブジェクトを展開するためのコンピュータ実施方法であって、
    前記基準関数を指す前記ポインタを用いて前記基準関数を識別するステップと、
    前記別の関数の前記定義域から前記基準関数の前記定義域への前記写像を前記基準関数と合成し、次いで前記基準関数の前記値域から前記別の関数の前記値域への前記写像と合成するステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータ実施方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の方法を実行するための命令を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
  9. 請求項に記載のコンピュータプログラムを記録していることを特徴とするデータ記憶媒体。
  10. メモリに結合されたプロセッサと、グラフィカルユーザインタフェースとを備え、前記メモリは、請求項に記載のコンピュータプログラムを記録していることを特徴とするCADシステム。
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