JP6444920B2 - 計算装置および計算方法 - Google Patents

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    • H03L7/099Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop

Description

本発明の実施形態は、スピントルク発振器を用いた計算装置および計算方法に関する。
組み合わせ最適化問題を現在主流のノイマン型計算機による逐次的な計算で解く場合において、計算時間が変数の数に対して指数関数的に増大することが知られている。このため、物理現象を直接に利用した高速な計算装置が求められている。組み合わせ最適化問題は、イジングモデルと呼ばれる統計力学のモデルのエネルギー最小化問題にマップされる場合があることが知られている。組み合わせ最適化問題がマップされたイジングモデルは要素同士の相互作用が一様でない。イジングモデルのエネルギー最小化問題を高速に解く計算装置があれば、対応する組み合わせ最適化問題を高速に解くことができる。
国際公開第2014/192153号 特許第5354233号
A. N. Slavin and V. Tiberkevich, IEEE Trans. Magn. 45, 1875 (2009). Z. Zeng, G. Finocchio, and H. Jiang, Nanoscale 5, 2219 (2013).
本発明が解決しようとする課題は、イジングモデルなどのエネルギー最小化問題を高速で解くことができる計算装置及び計算方法を提供することである。
一実施形態に係る計算装置は、複数のスピントルク発振器と、相互作用部と、可変直流電源装置と、測定部と、を備える。相互作用部は、前記複数のスピントルク発振器間の相互作用を制御する。可変直流電源装置は、前記複数のスピントルク発振器の発振を励起するための電流を供給する。測定部は、前記複数のスピントルク発振器から得られる交流信号を測定する。
第1の実施形態に係る計算装置を示すブロック図。 図1に示したスピントルク発振器部および可変交流電源装置の構成例を示す図。 図1に示したスピントルク発振器部および相互作用発生部の構成例を示す図。 第1の実施形態に係る計算装置の変形例を示すブロック図。 第2の実施形態に係る計算装置を示すブロック図。 (a)および(b)は相互作用する3個のスピントルク発振器の例を示す図。 相互作用する3個のスピントルク発振器の相対位相の時間発展を示す図。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。以下の実施形態では、同様の構成要素に同様の参照符号を付して、重ねての説明を省略する。
まず、実施形態に係るスピントルク発振器を用いた計算装置の計算原理を説明する。
スピントルク発振器では、閾電流以上の直流電流によって数百MHzから数十GHzの周波数を持つ磁化振動が励起され、その磁化振動が磁気抵抗効果によって交流の電気信号に変換される。スピントルク発振器は、典型的には2つの磁性層およびその間の非磁性層を含む。層に垂直な方向に直流電流を流すことにより第1の磁性層から第2の磁性層にスピン偏極した電流(スピン流)が流れ、第2の磁性層の磁化にスピントルクが働き、スピントルク発振器が発振する。ここでは、より一般に、直流電流により磁化振動を励起し交流の電気信号を出力する素子をスピントルク発振器と呼ぶ。例えば、スピン軌道相互作用がある材料を用いれば磁性体を用いることなくスピン流を生成することができ、スピン流により磁性体にスピントルクを働かせることで磁化振動を励起させることができることが知られている。
スピントルク発振器の発振は、下記式(1)に示す自励振動子モデルによって記述されることが知られている。
ここで、cは、スピントルク発振器から得られる交流信号を複素数に変換したものと解釈することができる。実際の交流信号は、例えば、cの実部をとることにより得られる。tは時間であり、iは虚数単位であり、ωは発振周波数であり、Γは正の緩和率であり、Γは負の緩和率である。Γは電流によるエネルギーの注入を表す。このモデルは、スピントルク発振器から得られる交流信号の特性を少数のパラメータにより再現することができる。また、このモデルは、磁化運動のより基礎的な方程式であるスピントルク項を含んだランダウ‐リフシッツ‐ギルバート方程式から近似的に導かれる。
正負の緩和率は、定常発振時の発振パワーを|c|=pとすると、そのまわりで次式のように近似することができる。
ωは一般にはcに依存するが、スピントルク発振器の構造などによってはその依存性を小さくできることが知られている。cに対するωの依存性が小さい場合には、σ=ceiωtとおくと、式(1)は次式となる。
同一の発振特性を持ち、相互作用する複数のスピントルク発振器の時間発展は、下記式(2)に示すモデルによって記述される。
ここで、i、jは、スピントルク発振器を指定する添え字であり、gijは、i番目のスピントルク発振器とj番目のスピントルク発振器との間の相互作用を表す係数である。
条件gij=gji (*は複素共役を表す)のもとで、下記式(3)に示す量は、式(2)の定常解において極小値をとることがわかる。
条件gij=gji は、相互作用を制御することにより満たすことができる。スピントルク発振器の発振を励起するための電流を十分大きくすれば、gijに比べてΓを十分大きくすることができる。この時、式(3)に示す量を最小化すれば、拘束条件|σ=pのもとで、下記式(4)に示す量の最小値が得られる。
これは統計力学において(古典)XYモデルと呼ばれるモデルのエネルギーであり、変数σの位相は0から2πの間の連続値をとりうる。極小値ではなく最小値を得るためには、ノイズによって極小値近傍を抜け出せばよい。ノイズを発振パワーに対して徐々に小さくしていくことにより、最小値またはその近似値を得ることができる。
定常状態への緩和にかかる時間の目安は1/Γによって与えられる。スピントルク発振器においては、Γとして0.1ns−1から1ns−1のオーダーの値が報告されている。その場合、定常状態への緩和は0.1nsから10nsのオーダーの時間内に起こる可能性があり、高速に計算を完了することができる。
組み合わせ最適化問題で重要となるイジングモデルでは、位相は0かπの二値に限られ、エネルギーは次式で表される。
相互作用係数gijを解くべき問題の相互作用係数Jijに比例するように設定することで、XYモデルのエネルギーを最小化する解から対応するイジングモデルの解を推定することができる。
次に、実施形態に係るスピントルク発振器を用いた計算装置を説明する。
図1は、第1の実施形態に係る計算装置100を概略的に示している。計算装置100は、図1に示すように、可変直流電源装置101、スピントルク発振器部111、112、113、相互作用発生部121、122、測定部としての信号位相検出器131、イジングモデルのエネルギー最小解判定器132、相互作用コントローラ133、電流路141、142、143、および信号線151〜159を含む。本実施形態ではスピントルク発振器部の数は3であるが、これに限らず、2または4以上のスピントルク発振器部が設けられていてもよい。
可変直流電源装置101は、電流路141、142、143によってスピントルク発振器部111、112、113に接続される。可変直流電源装置101は、信号線151から入力される直流電流スケジュールに従って直流電流を電流路141、142、143に供給する。スピントルク発振器部111、112、113の各々は、スピントルク発振器を含み、可変直流電源装置101からの直流電流を受けて交流信号を出力する。スピントルク発振器部111、112、113から出力される交流信号は、信号線155、156、157を通じて信号位相検出器131に与えられる。
図2は、スピントルク発振器部111および可変直流電源装置101の構成例を示している。可変直流電源装置101は、可変直流電流源201およびグラウンド202を含む。スピントルク発振器部111は、スピントルク発振器211、コイル212、およびキャパシタ213を含む。キャパシタ213の第1端は信号線155に接続され、キャパシタ213の第2端は、並列に設けられたスピントルク発振器211およびコイル212の第1端に接続されている。スピントルク発振器211の第2端はグラウンド202に接続されている。コイル212の第2端は可変直流電流源201に接続されている。可変直流電流源201は、直流電流スケジュールに従って動作し、スピントルク発振器部111に直流電流を供給する。コイル212によりスピントルク発振器211に直流電流を印加することができる。キャパシタ213により電気信号の交流成分を信号線155から取り出すことができる。
スピントルク発振器部112、113の各々は、図2に示すスピントルク発振器部111と同様の構成を有することができ、図2に示すスピントルク発振器部111と同様にして可変直流電源装置101に接続されることができる。
図1に示すように、相互作用コントローラ133は、信号線152から入力される相互作用係数に基づいて相互作用発生部121、122を制御する。具体的には、相互作用コントローラ133は、入力される相互作用係数Jijに基づいて相互作用係数gijを設定し、相互作用係数gijを実現するように相互作用発生部121、122を制御するための制御信号(例えば電流)を出力する。制御信号は、信号線153、154によって相互作用発生部121、122に与えられる。本実施形態では、相互作用発生部121、122および相互作用コントローラ133が、スピントルク発振器部111、112、113間の相互作用を制御する相互作用部を構成する。
図3は、スピントルク発振器部111、112および相互作用発生部121の構成例を示す。スピントルク発振器部111は、図2に示したものと同じ構造を有する。スピントルク発振器部112は、スピントルク発振器311、コイル312、およびキャパシタ313を含む。キャパシタ313の第1端は信号線156に接続され、キャパシタ313の第2端は並列に設けられたスピントルク発振器311およびコイル312に接続されている。相互作用発生部121の第1端は信号線351によって信号線155に接続され、相互作用発生部121の第2端は信号線352によってキャパシタ213とスピントルク発振器211およびコイル212とを接続する信号線に接続され、相互作用発生部121の第3端は信号線353によって信号線156に接続され、相互作用発生部121の第4端は信号線354によってキャパシタ313とスピントルク発振器311およびコイル312とを接続する信号線に接続され、相互作用発生部121の第5端は信号線153によって相互作用コントローラ133に接続されている。
相互作用発生部121は、スピントルク発振器部112から出力される交流信号を信号線353から取り込み、交流信号の振幅および位相を変調し、変調した交流電流を信号線352よりスピントルク発振器211に注入する。これにより、スピントルク発振器211には、可変直流電源装置101からの直流電流および相互作用発生部121からの交流電流が印加されることとなる。同時に、相互作用発生部121は、スピントルク発振器部111から出力される交流信号を信号線351より取り込み、交流信号の振幅および位相を変調し、変調した交流電流を信号線354よりスピントルク発振器311に注入する。これにより、スピントルク発振器311には、可変直流電源装置101からの直流電流および相互作用発生部121からの交流電流が印加されることとなる。
なお、信号線351〜354の接続位置は、図3に示す位置に限らず、スピントルク発振器部111、112の交流信号が相互に注入されることができれば、他の位置であってもよい。
交流信号の振幅および位相は、相互作用コントローラ133により設定された値gijに応じて制御される。交流信号の位相を制御することにより条件gij=gji を満たすようにすることが可能である。相互作用発生部121は、例えば、増幅器、インバータ、キャパシタ、抵抗、コイル、遅延器、電源などの複数の素子を組み合わせた電気回路から構成される。相互作用発生部121が行う振幅および位相の設定された値への制御は、電気回路の特性を可変にすることにより行われる。回路素子に用いることのできる集積化可能な可変抵抗器の例として、磁気抵抗効果素子がある。磁気抵抗効果素子の磁化の向きを例えば相互作用コントローラ133からの電流により反転させることにより、素子の抵抗値を変更することができる。
上述したように電流の相互注入により相互作用を実装する場合には、より大きな磁気抵抗比を示すスピントルク発振器が望ましい。そうしたスピントルク発振器として、例えば、磁気トンネル接合を利用したスピントルク発振器がある。また、消費電力の観点からは、発振の閾電流が小さいことが望ましい。スピントルク発振器が発振するために適切な方向に外部から磁場を印加することができる。
スピントルク発振器間の相互作用はスピン波によって実装することもできる。スピン波の伝搬は、スピン波を伝搬する媒体となる磁性体に磁場、電圧またはスピン流によるスピントルクを印加することによって制御することができる。これらを用いてスピントルク発振器間の相互作用を制御することができる。可変磁場源として、例えば、磁気抵抗効果素子を用いることができる。磁気抵抗効果素子の磁化をスピン波の伝搬媒体となる磁性体の近傍に配置し、相互作用コントローラ133からの電流により磁気抵抗効果素子の磁化の向きを反転させることにより、スピン波の伝搬媒体となる磁性体に加わる磁場を変更することができる。
図1に示す相互作用発生部122は、図3に示す相互作用発生部122と同様にして、スピントルク発振器部112とスピントルク発振器部113との間に相互作用を生じさせることができる。また、計算装置100は、スピントルク発振器部111とスピントルク発振器部113との間に相互作用を生じさせる相互作用発生部をさらに備えていてもよい。
相互作用発生部121、122の作用により、定常発振状態ではスピントルク発振器部111、112、113(具体的にはスピントルク発振器部111、112、113内のスピントルク発振器)の発振を同期させることができる。すなわち、スピントルク発振器部111、112、113は、同じ発振周波数で発振し、一定の位相差を保つようにできる。そのためには、注入された交流電流に対して発振が同期しやすい性質を持つスピントルク発振器を用いることが望ましい。そうした性質を持つスピントルク発振器として、例えば、それを構成する2つの磁性層の磁化の容易軸がコリニア(平行または反平行)でないスピントルク発振器がある。
信号位相検出器131は、スピントルク発振器部111、112、113から得られる交流信号の位相を検出し、検出した位相の情報を信号線158でイジングモデルのエネルギー最小解判定器132に送る。一例では、位相の検出は、スピントルク発振器部111、112、113の交流信号の位相を比較することにより行われる。例えば、スピントルク発振器部111の交流信号に対するスピントルク発振器部112の交流信号の位相差は、スピントルク発振器部112の交流信号をスピントルク発振器部111の交流信号と掛け合わせ、得られた信号の直流成分をフィルタを用いて取り出すこと(ヘテロダイン検出)により求めることができる。スピントルク発振器部111の交流信号に対するスピントルク発振器部113の交流信号の位相差も同様にして求めることができる。他の例では、信号位相検出器131は、スピントルク発振器部111、112、113の交流信号と同じ周波数を持つ参照信号を用いて、参照信号とスピントルク発振器部111、112、113の交流信号との位相差をヘテロダイン検出により得ることができる。
イジングモデルのエネルギー最小解判定器132は、信号位相検出器131により検出されたスピントルク発振器部111、112、113の信号の位相からイジングモデルのエネルギーを最小化する解またはその近似解を判定し、判定結果を信号線159により出力する。例えば、スピントルク発振器部111、112、113のそれぞれの位相をφ、φ、φとすると、イジングモデルのエネルギー最小解判定器132は、cos(φ−φ)、cos(φ−φ)の正負に応じて各イジングスピンの相対方向を判定する。このようにある1つのスピントルク発振器の信号の位相を基準として他のスピントルク発振器の信号の位相の相対方向(同じ向きまたは逆向き)を判定することで、矛盾なくイジングモデルの1つの解を出力することができる。
次に、第1の実施形態に係る計算方法について説明する。
まず、解くべきモデルに応じたスピントルク発振器間の相互作用が実装される。具体的には、相互作用コントローラ133は、解くべきモデルの相互作用係数Jijを受け取り、それに基づいて相互作用係数gijを設定し、相互作用係数gijを実現するように相互作用発生部121、122を動作させる。
続いて、可変直流電源装置101は、直流電流スケジュールに従ってスピントルク発振器部111、112、113に直流電流を供給する。直流電流スケジュールは、スピントルク発振器部111、112、113の発振閾値未満の電流値から始めて、徐々に電流値を大きくしていき、発振閾値を超え、最終的に安定的定常発振に到達するまで電流値を大きくするように設定されている。安定的定常発振では、上述のΓは十分大きくなり、拘束条件|σ=pが満たされる。このように発振閾値未満から発振閾値を超えるように電流値を連続的に大きくしていく場合、ノイズの影響が無視できれば、式(3)が最小となる状態の発振が最初に励起できる。実際にはノイズがあり、最小値近傍の状態が励起されることがある。ノイズの影響により発振が極小値の状態にトラップされないようにすることができる。例えば、この状態から徐々に電流値を大きくしていくことで、ノイズに対する発振パワーの比を大きくすることができ、ノイズの影響を小さくできる。こうして最終的に求める最小値に至る確率を大きくすることができる。
スピントルク発振器部111、112、113の発振が定常状態に到達した後に、信号位相検出器131は、スピントルク発振器部111、112、113の交流信号の位相を検出する。イジングモデルのエネルギー最小解判定器132は、検出された位相の情報から、解くべきモデルの最適解またはその近似解を得る。
なお、最小値への接近は、ノイズの値を小さくしていくことによっても実現することができる。例えば、電流路141、142、143を流れる直流電流に、外部からノイズとなるランダムな電流を加え、その大きさを時間とともに小さくしていくことで、最小値近傍の状態に接近することができる。その場合には、計算装置100は、図4に示すように、電流路141、142、143に接続されたノイズ電流源401と、ノイズ電流源401が発生するノイズ電流の大きさのスケジューリングを入力する信号線451と、をさらに備える。ノイズ電流は、例えば、抵抗器が通常発生する熱雑音信号を増幅器によって増幅することで発生することができる。ノイズ電流の大きさの調整は、その増幅器の増幅倍率を可変にすることによって行われる。
図5は、第2の実施形態に係る計算装置500を概略的に示している。計算装置500は、図5に示すように、可変直流電源装置101、スピントルク発振器部111、112、113、信号位相検出器131、イジングモデルのエネルギー最小解判定器132、電流路141、142、143、信号線151、152、155〜159、551〜555、可変交流電源装置501、およびフィードバック演算器502を備える。可変直流電源装置101、スピントルク発振器部111、112、113、イジングモデルのエネルギー最小解判定器132は、第1の実施形態と同じ構成および同じ機能を持つので、これらについての説明は省略する。本実施形態では、可変交流電源装置501およびフィードバック演算器502が相互作用部を構成する。
可変交流電源装置501は、信号線551、552、553によって電流路141、142、143に接続されている。スピントルク発振器部111、112、113は、可変直流電源装置101および可変交流電源装置501からの電流によって発振する。信号位相検出器131は、定常発振状態においてスピントルク発振器部111、112、113から得られる交流信号の位相を測定し、測定結果を信号線554によりフィードバック演算器502に送る。フィードバック演算器502は、信号位相検出器131から受け取った測定結果をアナログデータからデジタルデータに変換してもよい。フィードバック演算器502には相互作用係数Jijが信号線152から入力される。フィードバック演算器502は、スピントルク発振器部111、112、113それぞれに対して、測定結果および相互作用係数Jijから上記の式(2)の右辺最終項(相互作用項)に対応する量を計算する。この計算はデジタル計算機によって行われてもよい。フィードバック演算器502は、その計算結果を信号線555により可変交流電源装置501に与える。可変交流電源装置501は、フィードバック演算器502から受け取った計算結果に対応する交流電流を、信号線551および電流路141を通してスピントルク発振器部111に、信号線552および電流路142を通してスピントルク発振器部112に、信号線553および電流路143を通してスピントルク発振器部113に、それぞれ印加する。この状態に保つことでスピントルク発振器部111、112、113は定常発振状態に至る。
定常発振状態に到達した後に、上述したものと同じ操作を行う。この操作を繰り返すことにより、フィードバック演算器502による相互作用項の値と信号位相検出器131の出力から求めた相互作用項の値が同じ値に収束する(自己無撞着になる)。
次に、第2の実施形態に係る計算方法を説明する。
まず、解くべきモデルの相互作用係数Jijがフィードバック演算器502に入力され、直流電流スケジュールが可変直流電源装置101に入力される。可変直流電源装置101は、直流電流スケジュールに従ってスピントルク発振器部111、112、113に直流電流を供給する。具体的には、可変直流電源装置101は、まずスピントルク発振器部111、112、113の発振閾値をやや超える値の電流を与える。定常発振状態に到達した後に、信号位相検出器131は、スピントルク発振器部111、112、113から得られる交流信号を測定し、測定結果をフィードバック演算器502に送る。フィードバック演算器502は、測定結果から相互作用項を計算する。可変交流電源装置501は、計算結果に対応する交流電流をスピントルク発振器部111、112、113に印加する。スピントルク発振器部111、112、113は時間発展させることで定常発振状態に到達する。信号位相検出器131、フィードバック演算器502、および可変交流電源装置501を用いたこの操作を、スピントルク発振器部111、112、113への入力とそれらからの出力が同じとなるまで繰り返す。
上記の操作を繰り返すときには、可変直流電源装置101による直流電流を増加させる。電流値を十分大きくして安定な定常発振状態が得られたとき、信号位相検出器131はスピントルク発振器部111、112、113の交流信号の位相を検出する。イジングモデルのエネルギー最小解判定器132は、得られた位相の情報から最適解またはその近似解を得る。
本実施形態では、上述したように測定およびフィードバックを用いることにより、任意のペアのスピントルク発振器に相互作用を実装することができる。
最適解近傍の状態は、発振パワーを一定に保った状態で、ノイズの大きさを徐々に小さくしていくことによっても実現される。
なお、第1の実施形態および第2の実施形態では、解くべきモデルがイジングモデルである例について説明したが、解くべきモデルは例えばXYモデルであってもよい。
上述した実施形態の少なくとも1つによれば、定常状態への緩和が速いスピントルク発振器を用いて計算を行うことにより、イジングモデルなどのエネルギー最小化問題を高速で解くことができる。
次に、図6および図7を参照して、発明者らが実施したシミュレーションの結果について説明する。発明者らは、相互作用する3個のスピントルク発振器の時間発展をノイズのある自励振動子モデルにより計算した。ここでは、簡単のため、スピントルク発振器の発振を励起するための直流電流は時間に対して一定とした。図6(a)、(b)は、シミュレーションの設定を示している。具体的には、図6(a)は、スピントルク発振器部111、112、113それぞれの3個のスピントルク発振器が“強磁性”的に相互作用する状態を示し、図6(b)は、3個のスピントルク発振器が“反強磁性”的に相互作用する状態を示す。相互作用は、強磁性的な場合は正の値をとり、ここでは、g12=g13=g21=g23=g31=g32=0.1ns−1、g11=g22=g33=0とした。また、相互作用は、反強磁性的な場合は負の値をとり、ここでは、g12=g13=g21=g23=g31=g32=−0.1ns−1、g11=g22=g33=0とした。パワーの緩和率はΓ=0.5ns−1とした。定常発振パワーで規格化されたノイズの強さを0.001ns−1とした。
図7にスピントルク発振器の相対位相の時間発展を示す。3つのスピントルク発振器の発振の位相をφ、φ、φとしたとき、図7はcos(φ−φ)およびcos(φ−φ)の時間発展を示している。強磁性の場合には10ns以内にcos(φ−φ)=cos(φ−φ)=1に収束しており、位相がそろったことを示している。これは3個のイジングスピンの方向がそろった状態を意味し、強磁性のイジングモデルのエネルギー最低状態を再現している。反強磁性の場合には数十ナノ秒でcos(φ−φ)=cos(φ−φ)=−1/2に収束している。cos(φ−φ)およびcos(φ−φ)の正負にイジングスピンの方向を対応させると、イジングスピン2および3がイジングスピン1に対して反対方向を向いていることを表す。これは3個のスピンをもつ反強磁性的イジングモデルのエネルギー最低状態の1つを再現している。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…計算装置、101…可変直流電源装置、111〜113…スピントルク発振器部、121,122…相互作用発生部、131…信号位相検出器、132…イジングモデルのエネルギー最小解判定器、133…相互作用コントローラ、141〜143…電流路、151〜159…信号線、201…可変直流電流源、202…グラウンド、211…スピントルク発振器、212…コイル、213…キャパシタ、311…スピントルク発振器、312…コイル、313…キャパシタ、351〜354…信号線、401…ノイズ電流源、451…信号線、500…計算装置、501…可変交流電源装置、502…フィードバック演算器、551〜555…信号線。

Claims (13)

  1. 第1のスピントルク発振器および第2のスピントルク発振器を含む複数のスピントルク発振器と、
    前記複数のスピントルク発振器間の相互作用を制御する相互作用部と、
    前記複数のスピントルク発振器の発振を励起する電流を供給する可変直流電源装置と、
    前記複数のスピントルク発振器から得られる交流信号を測定する測定部と、
    を備え
    前記相互作用部は、前記第1のスピントルク発振器から得られる第1の交流信号の振幅および位相を変調し、前記変調した第1の交流信号を前記第2のスピントルク発振器に注入する電気回路と、前記第2のスピントルク発振器から得られる第2の交流信号の振幅および位相を変調し、前記変調した第2の交流信号を前記第1のスピントルク発振器に注入する電気回路と、を含む、計算装置。
  2. 複数のスピントルク発振器と、
    前記複数のスピントルク発振器間の相互作用を制御する相互作用部と、
    前記複数のスピントルク発振器の発振を励起する電流を供給する可変直流電源装置と、
    前記複数のスピントルク発振器から得られる交流信号の位相を測定する測定部と、
    を備える計算装置。
  3. 複数のスピントルク発振器と、
    前記複数のスピントルク発振器間の相互作用を制御する相互作用部と、
    前記複数のスピントルク発振器の発振を励起する電流を供給する可変直流電源装置と、
    参照信号を用いて、前記複数のスピントルク発振器から得られる交流信号の位相を測定する測定部と、
    を備える計算装置。
  4. 複数のスピントルク発振器と、
    前記複数のスピントルク発振器間の相互作用を制御する相互作用部と、
    前記複数のスピントルク発振器の発振を励起する電流を供給する可変直流電源装置と、
    前記複数のスピントルク発振器から得られる交流信号を相互に参照することにより前記交流信号の位相を測定する測定部と、
    を備える計算装置。
  5. 複数のスピントルク発振器と、
    前記複数のスピントルク発振器間の相互作用を制御する相互作用部と、
    前記複数のスピントルク発振器の発振を励起する電流を供給する可変直流電源装置と、
    前記複数のスピントルク発振器から得られる交流信号を測定する測定部と、
    を備え、
    前記相互作用部は、
    前記測定部の測定結果に対して演算を行う演算器と、
    前記演算器の演算結果に応じた交流電流を前記複数のスピントルク発振器に供給する交流電源装置と、
    を含む、計算装置。
  6. 複数のスピントルク発振器と、
    磁性体を含む伝搬媒体を備え、前記伝搬媒体を伝搬するスピン波を用いて前記複数のスピントルク発振器間の相互作用を制御する相互作用部と、
    前記複数のスピントルク発振器の発振を励起する電流を供給する可変直流電源装置と、
    前記複数のスピントルク発振器から得られる交流信号を測定する測定部と、
    を備える計算装置。
  7. 複数のスピントルク発振器と、
    前記複数のスピントルク発振器間の相互作用を制御する相互作用部と、
    前記複数のスピントルク発振器の発振を励起する電流を供給する可変直流電源装置と、
    前記複数のスピントルク発振器から得られる交流信号を測定する測定部と、
    を備え、前記相互作用は、XYモデルまたはイジングモデルの相互作用に設定される、計算装置。
  8. 前記測定部の測定結果から前記XYモデルまたは前記イジングモデルのエネルギー最小解を判定する判定器をさらに備える請求項に記載の計算装置。
  9. 前記複数のスピントルク発振器にノイズ電流を供給するノイズ電流源をさらに備える請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の計算装置。
  10. 複数のスピントルク発振器と、相互作用部と、可変直流電源装置と、測定部と、を備える計算装置における計算方法であって、
    前記相互作用部が、前記複数のスピントルク発振器間に相互作用を生じさせることと、
    前記可変直流電源装置が、電流値が前記複数のスピントルク発振器の発振閾値未満から前記発振閾値を超えるように変化するようにして、前記複数のスピントルク発振器に直流電流を供給することと、
    前記測定部が、前記複数のスピントルク発振器から得られる交流信号を測定することと、
    を備える計算方法。
  11. 前記相互作用を生じさせることは、前記測定部の測定結果に対して演算を行い、演算結果に応じた交流電流を前記複数のスピントルク発振器に供給することを含む、請求項10に記載の計算方法。
  12. 前記交流電流を測定することおよび前記相互作用を生じさせることは、前記測定結果が収束するまで繰り返される、請求項11に記載の計算方法。
  13. 前記交流電流を測定することおよび前記交流電流を供給することが繰り返されるたびに前記直流電流が増大される、請求項12に記載の計算方法。
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