JP6444141B2 - 除去部分設定装置、曲面形成装置、曲面形状物生産方法およびプログラム - Google Patents
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特許文献1に記載の技術を用いれば曲面における曲率線を平面に精度よく展開することができる。曲面における曲率線を平面に展開することで、平面を加工して曲面を形成する際の加工位置の基準とすることができる。
なお、明細書の記載において、ベクトルないし行列を示す太字表記を省略する。また、「曲線」は、直線ないし線分を含む上位概念を示すものとする。また、「曲面」は、平面を含む上位概念を示すものとする。
図1は、本発明の第1の実施形態における除去部分設定装置の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、除去部分設定装置100は、曲面データ取得部110と、目的面曲率線取得部120と、展開部130と、除去部分設定部140と、結果出力部150とを備える。展開部130は、曲率演算部131を備える。
除去部分設定装置100は、例えば、コンピュータを用いて実現される。
目的面曲率線取得部120は、曲面データ取得部110が取得した曲面データの示す曲面の曲率線を取得する。例えば、目的面曲率線取得部120は、曲面データ取得部110が取得した曲面データから、曲率線を構成する点の座標を算出する。また、曲面データにおいて任意に位相をずらして曲面の曲率線を取得してもよい。
目的面曲率線取得部120は、特に、目的面における、最大主曲率方向および最小主曲率方向のいずれか一方の2本の曲率線である第1曲率線および第2曲率線を求め、最大主曲率方向および最小主曲率方向のうち、前記第1曲率線および前記第2曲率線とは異なる方向の、前記第1曲率線から前記第2曲率線までの曲率線である第3曲率線を複数求める。なお、部材を積層する際には、部材の厚みを考慮して、目的面に対応した曲率線を設定することが好ましい。
なお、図2では、線のねじれを示すために、線に厚みを持たせて示しているが、目的面曲率線取得部120が求める曲率線は厚みを有していない。
例えば、目的面曲率線取得部120は、第1曲率線C13D1に含まれる点を1つ設定し、設定した点から第2曲率線C13D2の側へ向けて、曲率が最小となる方向に第2曲率線C13D2に到達するまで辿って、最小主曲率方向の曲率線としての第3曲率線C23Diを得る。目的面曲率線取得部120は、第3曲率線C23Diを求める処理を、n本の第3曲率線C23Diを得られるまで繰り返す。
以上により、図2の例のように、1本の第1曲率線C13D1と、1本の第2曲率線C13D2と、n本の第3曲率線C23Di(i=1,・・・,n)とを得られる。
なお、第3曲率線C23Di(i=1,・・・,n)の終点(第2曲率線C13D2に含まれる点)をI3Diと表記する。
図3は、展開部130が行う展開によって得られる線の例を示す説明図である。なお、曲率線を平面に展開して得られる線を対応線と称する。第1曲率線、第2曲率線、第3曲率線を平面に展開して得られる線を、それぞれ、第1対応線、第2対応線、第3対応線と称する。
曲率線展開法では、曲率線を測地的展開にて平面に展開する。ここでいう測地的展開は、測地的曲率(測地線曲率ともいう。)を保ったまま法曲率成分を除去して等長展開することである。展開部130は、曲率線の測地的曲率を求め、得られた測地的曲率を対応線の曲線の曲率として採用して、対応線を求めることで測地的展開を行う。
次に、展開部130は、第3対応線C22Di(i=1,・・・,n)の始点の位置を第1対応線C12D1上に求める。その際、展開部130は、第3対応線C22Dj(j=1,・・・,n−1)の始点と第3対応線C22D(j+1)の始点との、第1対応線C12D1上での距離が、第3曲率線C23Djの始点と第3曲率線C23D(j+1)の始点との、第1曲率線C13D1上での距離に等しくなるように、第3対応線C22Diの始点の位置を求める。
なお、第3対応線C22Diの終点をI2Diと表記する。
次に、展開部130は、点I2Di(i=1,・・・,n)のいずれかを通る第2対応線を求める。ここで、点I2Diを通る第2対応線をC12D2−iと表記する。図3の例では、展開部130は、点I2D1を通る第2対応線をC12D2−1を求めている。
ここで、展開部130が求める第3対応線の終点は、必ずしも第2対応線に含まれない。図3の例の場合、点I2Di(i=1,・・・,n)は、必ずしも第2対応線C12D2−1に含まれない。これは、曲面である目的面P11を平面P12に展開したことでひずみが生じたものである。すなわち、点I2Diと第2対応線C12D2−1とのギャップ(隙間)が、平面P12を目的面P11の形状に加工する際の余剰部分となっている。
そこで、除去部分設定部140は、点I2Diと第2対応線C12D2−1とのギャップに該当する部分を、除去すべき部分として設定する。例えば、除去部分設定部140は、は、点I2Di(i=1,・・・,n)を順に結んで得られる線と、第2対応線C12D2−1とで囲まれた部分を、除去すべき部分として設定する。
なお、点I2Di(i=1,・・・,n)と第2対応線C12D2−j(j=1,・・・,n、j≠i)との距離(ギャップの大きさ)をδijと表記する。
まず、曲率線を空間曲線として把握することができる。ここでいう空間曲線とは、3次元空間に含まれる曲線である。空間曲線について、以下の性質が得られる。
弧長(曲線上の道のり)sをパラメータとして曲線(空間曲線)をc(s)=(x(s),y(s),z(s))と表す。
また、曲率(curvature)をκとして、式(1)の関係が成り立つ。
また、捩率(torsion)をτとして、式(2)の関係が成り立つ。
また、曲線c(s)の1階微分c’(s)について式(4)に示す関係が成り立つ。
式(5)を弧長sで微分して式(6)を得られる。
また、式(6)のn’を、上記のフレネセレの公式の第2式(式(2))を用いて置き換えると式(8)を得られる。
一方、曲率線は、曲面において断面の曲率が最大または最小となる方向を連続して辿って得られる曲線なので、曲率線を曲面の上の曲線(Curve On Surface)として把握することも可能である。
まず、uおよびv(0≦u≦1、0≦v≦1)をパラメータとして、点(x,y,z)がuv平面上の矩形領域を動くとき、式(12)のように示される。
また、曲面R(u,v)に含まれる曲線c(s)の単位接ベクトルtと曲線の単位法線ベクトル(Unit Normal Vector)nとの関係は、式(14)のように示される。
また、κnは法曲率(Normal Curvature)を示し、κgは測地線曲率(Geodesic Curvature)を示す。
点Pにおける法曲率κnは式(15)のように示される。
法曲率κnの極値(Extreme Value)は、式(15)においてdκn/dλ=0とすることで得られ、式(16)のように示される。
また、曲線c(s)の3階微分c’’’(s)は式(25)のように示される。
式(29)および式(28)より式(30)を得られる。
式(33)の両辺にRuの内積を作用させて式(35)を得られる。
なお、上記のように、式(39)や式(40)は、式(33)および式(37)に基づいて得られている。そして、式(33)は、曲率線を空間曲線としてみなしたときの弧長に関する2階微分の式(式(5))と、曲率線を曲面上の曲線として弧長に関して2階微分した式(式(24))とが等しいと置いて得られる。また、式(37)は、弧長をパラメータとして曲面の主曲率を満たす式(18)を弧長で微分して得られる式の一例に該当する。
図4は、除去部分設定装置100が、平面から除去すべき部分を設定して出力する処理手順を示すフローチャートである。除去部分設定装置100は、平面から除去すべき部分の設定を指示するユーザ操作を受けると同図の処理を行う。
次に、目的面曲率線取得部120が、ステップS101で得られた曲面データが示す曲面において、上述した第1曲率線、第2曲率線および第3曲率線を取得する(ステップS102)。
次に、除去部分設定部140が、ステップS103で得られた対応線に基づいて、平面から除去すべき部分を設定する(ステップS104)。
そして、結果出力部150が、ステップS104で設定された、平面から除去すべき部分を示す情報を出力する。
ステップS105の後、図4の処理を終了する。
図6は、図5に示される平面から得られる形状の例を示す説明図である。図5の平面から除去すべき部分を除去し、残りの部分を結合する(つなぎ合わせる)ことで、図6に示される曲面を得られる。
図7は、図5に示される平面から得られる形状を別の方向から見た例を示す説明図である。同図では、図5に示される平面から得られる形状を有する構造物が示されている。
図9は、図8に示される平面から得られる形状の例を示す説明図である。図8の平面から除去すべき部分を除去し、残りの部分を結合することで、図9に示される曲面を得られる。
図10は、除去部設定部140が、除去すべき部分を設定した平面の、図8の曲率線と直交するもう1つの例を示す説明図である。図8では、除去部設定部140が最大主曲率線から算出した除去すべき部分を設定した平面の例が示されているのに対し、図10では、除去部設定部140が最小主曲率線から算出した除去すべき部分を設定した平面の例が示されている。図8、図10のどちらも、除去部設定部140が設定した除去すべき部分が、黒く示されているが、立体形状となる図9に示す最大主曲率線と、図11に示す最小主曲率線とが直交していることが分かる。これらは同じ目標曲面から算出したものなので除去すべき部分を除去し、接合すると同一の曲面を得られる。
これら、最大曲率線に基づく曲面と最小曲率線に基づく曲面との二つの曲面を貼り合わせると除去部分を相互に覆うことができ、接合部分の強度を向上できる。
そして、展開部130は、第1曲率線を平面に展開し、第3曲率線の各々を、第1曲率線に含まれる点を始点として平面に等長展開する。さらに、展開部130は、第2曲率線を、平面に展開された第3曲率線のいずれかの終点を通るように平面に展開する。
そして、除去部分設定部140は、平面に展開された第2曲率線と1つ以上の第3曲率線の終点とのずれに基づいて、平面のうち除去すべき部分を求める。
そして、展開部130は、曲率演算部131が求めた曲率に基づいて平面への曲率線の展開を行う。
これにより、展開部130は、曲率線を高精度に平面に展開することができ、除去部分設定装置100を用いれば、高精度に形状の加工を行うことができる。
また、除去部分設定装置100を用いて、燃料電池自動車などに用いられるガスタンク(例えば水素タンク)の形状を形成することも可能である。ガスタンクの形状を四角っぽい自由形状にすることで、ガスタンクの形状を円柱にする場合よりも、空間の有効活用を図ることができる。かつ、丸みを帯びた形状とする(特に角部分を作らない)ことで、ガスタンクの強度を確保することができる。
さらに強度を得たい場合は、複数のシートを同形状に加工して重ね合わせることで強度を得ることができる。除去部分設定装置100を用いれば、高精度に形状を得られるので、複数のシートを同形状に加工することができ、これにより加工されたシートを重ね合わせることができる。この重ね合わせの際、特に限定はないが、最大主曲率方向と最小主曲率方向とを直交させて重ね合わせることや、最大主曲率方向の曲面データの位相をずらしたものまたは最小主曲率方向の曲面データの位相をずらしたものを重ね合わせることが好ましい。
また、例えば新車の形状を検討する際に、紙を用いて自動車のプロトタイプを形成する場合など、紙を用いて模型を生成する場合にも、除去部分設定装置100を適用することができる。
図12は、本発明の第2の実施形態における曲面形成装置200の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、曲面形成装置200は、曲面データ取得部110と、目的面曲率線取得部120と、展開部130と、除去部分設定部140と、除去部260と、接合部270とを備える。展開部130は、曲率演算部131を備える。
同図において、図1の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(110、120、130、131、140)を付して説明を省略する。
曲面形成装置200は、例えば、コンピュータと加工機械との組み合わせにて、コンピュータが加工機械を制御して実現される。
接合部270は、除去部260の除去によって平面に生じた隙間を無くすように、除去された残りの部分を接合する。
図13は、曲面形成装置200が物の形状を加工する処理手順を示すフローチャートである。曲面形成装置200は、物の形状を加工するよう指示するユーザ操作を受けると同図の処理を行う。
図13のステップS201〜S204は、図4のステップS101〜S104と同様である。
そして、接合部270は、ステップS205での残りの部分を、除去された部分の隙間を無くすように接合する(ステップS206)。
その後、図13の処理を終了する。
これにより、曲面形成装置200によれば、第1の実施形態で説明した高精度な形状の加工を自動で行うことができる。
図14は、本発明の第3の実施形態における曲面形成装置300の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、曲面形成装置300は、曲面データ取得部110と、目的面曲率線取得部120と、展開部130と、除去部分設定部140と、除去部260と、接合部270と、重ね合わせ部380とを備える。展開部130は、曲率演算部131を備える。
同図において、図2の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(110、120、130、131、140、260、270)を付して説明を省略する。
曲面形成装置300は、例えば、コンピュータと加工機械との組み合わせにて、コンピュータが加工機械を制御して実現される。
重ね合わせ部380は、接合部270が生成した曲面形状を有する物を部品として、同形状の複数の部品を重ね合わせる。
重ね合わせ部380は、前記第1曲率線および第2曲率線が最大主曲率方向の曲率線である場合に得られた部品と、前記第1曲率線および第2曲率線が最小主曲率方向の曲率線である場合に得られた部品とを重ね合わせて目的物を生成する。
これにより、生成される部品において充分な異方性を得られる。すなわち、第1曲率線および第2曲率線が最大主曲率方向の曲率線である場合に得られる部品と、第1曲率線および第2曲率線が最小主曲率方向の曲率線である場合の部品とを重ね合わせた場合、切込みの方向が直交する。これにより、得られる目的物において、同じ方向の切込を有する部品のみを重ね合わせた場合よりも、さらに強度を得られる。
図15は、曲面形成装置300が物の形状を加工する処理手順を示すフローチャートである。曲面形成装置300は、物の形状を加工するよう指示するユーザ操作を受けると同図の処理を行う。
図15のステップS301〜S306は、図13のステップS201〜S206と同様である。但し、ステップS205において除去部260は、複数の加工対象物に対して除去処理を行い、ステップS206において、接合部270は、除去処理を行われた複数の加工対象物の各々に対して接合処理を行う。これにより、複数の部品を得られる。
その後、図15の処理を終了する。
なお、ステップS302〜S307の処理において、上述したように、第1曲率線および第2曲率線が最大主曲率方向の曲率線である場合、第1曲率線および第2曲率線が最小主曲率方向の曲率線である場合それぞれについて処理を行うようにしてもよい。
これにより、生成される目的物において強度を得られる。
特に、重ね合わせ部270が、第1曲率線および第2曲率線が最大主曲率方向の曲率線である場合に得られる部品と、第1曲率線および第2曲率線が最小主曲率方向の曲率線である場合の部品とを重ね合わせることで、生成される目的物においてさらに強度を得られる。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
110 曲面データ取得部
120 目的面曲率線取得部
130 展開部
131 曲率演算部
140 除去部分設定部
150 結果出力部
200、300 曲面形成装置
260 除去部
270 接合部
280 重ね合わせ部
Claims (6)
- 形成目的の面における、最大主曲率方向および最小主曲率方向のいずれか一方の2本の曲率線である第1曲率線および第2曲率線を求め、最大主曲率方向および最小主曲率方向のうち、前記第1曲率線および前記第2曲率線とは異なる方向の、前記第1曲率線から前記第2曲率線までの曲率線である第3曲率線を複数求める目的面曲率線取得部と、
前記第1曲率線を平面に展開し、前記第3曲率線の各々を、前記第1曲率線に含まれる点を始点として前記平面に等長展開し、前記第2曲率線を、前記平面に展開された前記第3曲率線のいずれかの終点を通るように前記平面に展開する展開部と、
前記平面に展開された第2曲率線と1つ以上の前記第3曲率線の終点とのずれに基づいて、前記平面のうち除去すべき部分を求める除去部分設定部と、
を備える除去部分設定装置。 - 曲率線を空間曲線としてみなしたときの弧長に関する2階微分の式と前記曲率線を曲面上の曲線として弧長に関して2階微分した式とが等しいと置いた式と、弧長をパラメータとして前記曲面の主曲率を満たす式を弧長で微分して得られる式とに基づいて、連立方程式を解いて曲率線の曲率を算出する曲率演算部を備え、
前記展開部は、前記曲率演算部が求めた曲率に基づいて前記平面への曲率線の展開を行う、請求項1に記載の除去部分設定装置。 - 形成目的の面における、最大主曲率方向および最小主曲率方向のいずれか一方の2本の曲率線である第1曲率線および第2曲率線を求め、最大主曲率方向および最小主曲率方向のうち、前記第1曲率線および前記第2曲率線とは異なる方向の、前記第1曲率線から前記第2曲率線までの曲率線である第3曲率線を複数求める目的面曲率線取得部と、
前記第1曲率線を平面に展開し、前記第3曲率線の各々を、前記第1曲率線に含まれる点を始点として前記平面に等長展開し、前記第2曲率線を、前記平面に展開された前記第3曲率線のいずれかの終点を通るように前記平面に展開する展開部と、
前記平面に展開された第2曲率線と1つ以上の前記第3曲率線の終点とのずれに基づいて、前記平面のうち除去すべき部分を求める除去部分設定部と、
前記除去部分設定部が設定した除去すべき部分を前記平面から除去する除去部と、
前記除去部の除去によって前記平面に生じた隙間を無くすように、除去された残りの部分を接合する接合部と、
を備える曲面形成装置。 - 曲面を有する物を生成する曲面形状物生産方法であって、
前記曲面における、最大主曲率方向および最小主曲率方向のいずれか一方の2本の曲率線である第1曲率線および第2曲率線を求め、最大主曲率方向および最小主曲率方向のうち、前記第1曲率線および前記第2曲率線とは異なる方向の、前記第1曲率線から前記第2曲率線までの曲率線である第3曲率線を複数求める目的面曲率線取得ステップと、
前記第1曲率線を、平面形状の物の平面に展開し、前記第3曲率線の各々を、前記第1曲率線に含まれる点を始点として前記平面に等長展開し、前記第2曲率線を、前記平面に展開された前記第3曲率線のいずれかの終点を通るように前記平面に展開する展開ステップと、
前記平面に展開された第2曲率線と1つ以上の前記第3曲率線の終点とのずれに基づいて、前記平面のうち除去すべき部分を求める除去部分設定ステップと、
前記除去部分設定ステップにて設定された除去すべき部分を前記平面形状の物から除去する除去ステップと、
前記除去ステップで除去によって前記平面形状の物に生じた隙間を無くすように、除去された残りの部分を接合する接合ステップと、
を有する、曲面形状物生産方法。 - 前記目的面曲率線取得ステップでは、前記第1曲率線および第2曲率線が最大主曲率方向の曲率線である場合、前記第1曲率線および第2曲率線が最小主曲率方向の曲率線である場合それぞれについて各曲率線を求め、
前記展開ステップでは、前記第1曲率線および第2曲率線が最大主曲率方向の曲率線である場合、前記第1曲率線および第2曲率線が最小主曲率方向の曲率線である場合それぞれについて曲率線の平面への展開を行い、
前記除去部分設定ステップでは、前記第1曲率線および第2曲率線が最大主曲率方向の曲率線である場合、前記第1曲率線および第2曲率線が最小主曲率方向の曲率線である場合それぞれについて除去すべき部分の設定を行い、
前記除去ステップでは、前記第1曲率線および第2曲率線が最大主曲率方向の曲率線である場合、前記第1曲率線および第2曲率線が最小主曲率方向の曲率線である場合それぞれについて、設定された除去すべき部分を前記平面形状の物から除去し、
さらに、前記第1曲率線および第2曲率線が最大主曲率方向の曲率線である場合に得られた物と、前記第1曲率線および第2曲率線が最小主曲率方向の曲率線である場合に得られた物とを重ね合わせる重ね合わせステップを有する、
請求項4に記載の曲面形状物生産方法。 - コンピュータに、
形成目的の面における、最大主曲率方向および最小主曲率方向のいずれか一方の2本の曲率線である第1曲率線および第2曲率線を求め、最大主曲率方向および最小主曲率方向のうち、前記第1曲率線および前記第2曲率線とは異なる方向の、前記第1曲率線から前記第2曲率線までの曲率線である第3曲率線を複数求める目的面曲率線取得ステップと、
前記第1曲率線を平面に展開し、前記第3曲率線の各々を、前記第1曲率線に含まれる点を始点として前記平面に等長展開し、前記第2曲率線を、前記平面に展開された前記第3曲率線のいずれかの終点を通るように前記平面に展開する展開ステップと、
前記平面に展開された第2曲率線と1つ以上の前記第3曲率線の終点とのずれに基づいて、前記平面のうち除去すべき部分を求める除去部分設定ステップと、
を実行させるためのプログラム。
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