本願発明の複数の実施形態は障害管理方法を提供し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。
第1態様に従って、ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャ(NFVI)エンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを有し、障害発生エンティティ識別子を有する第1NFVIエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる第1障害情報を仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)によって取得する段階と、第1障害情報に応じて、第1障害情報及び第1障害情報の関連障害情報を有する第1包括的障害情報をVIMによって生成する段階と、第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理をVIMによって実行する段階とを含む、障害管理方法が提供される。
第1態様を参照すると、第1態様の第1実施例において、NFVIエンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含む第1障害情報をVIMによって取得する段階は、第1NFVIエンティティにより送信された第1障害情報を受信する段階、又は第1NFVIエンティティに障害が生じていると判断して、第1NFVIエンティティの障害に応じて第1障害情報を生成する段階を含む。
第1態様及び先述の第1態様の実施例を参照すると、第1態様の第2実施例において、第1NFVIエンティティは、NFVIエンティティにおける任意のハードウェア(HW)、ホストオペレーティングシステム(Host OS)、仮想マシンマネージャ、又は仮想マシン(VM)エンティティであり、第1障害情報に応じて第1包括的障害情報をVIMによって生成する段階は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティにより送信された障害情報が第1障害情報の関連障害情報であると判断する段階と、第1障害情報及び関連障害情報を有する第1包括的障害情報を生成する段階とを含む。
第1態様及び先述の第1態様の複数の実施例を参照すると、第1態様の第3実施例において、第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理をVIMによって実行する段階は、第1包括的障害情報における第1障害情報における障害タイプ、又は第1包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに応じて、VIMが、第1障害情報における障害タイプ、又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを有するか否かを判断する段階と、VIMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを有するとき、障害修復ポリシーに応じて第1NFVIエンティティの障害、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する段階、又はVIMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを有さないとき、第1包括的障害情報をVNFMに送信するか、あるいは第1包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階とを含む。
第1態様及び先述の第1態様の複数の実施例を参照すると、第1態様の第4実施例において、第1包括的障害情報における第1障害情報における障害タイプ、又は第1包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに応じて、VIMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを有するか否かを判断する段階は、第1NFVIエンティティ及び第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティから、最も高い優先度を有するNFVIエンティティを判断する段階と、最も高い優先度を有するNFVIエンティティの障害タイプに応じて、VIMが対応する障害修復ポリシーを有するか否か判断する段階と、VIMが、最も高い優先度を有するNFVIエンティティの障害タイプに対応する障害修復ポリシーを有するとき、障害修復ポリシーに応じて、最も高い優先度を有するNFVIエンティティの障害を修復する段階とを含み、HWの優先度はHost OSの優先度より高く、Host OSの優先度は仮想マシンマネージャの優先度より高く、仮想マシンマネージャの優先度はVMの優先度より高い。
第1態様及び先述の第1態様の複数の実施例を参照すると、第1態様の第5実施例において、障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの障害、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する段階の後に、方法は、障害修復が成功したときに、成功表示メッセージをオーケストレータに送信する段階、又は障害修復が失敗したときに、第1包括的障害情報をVNFMに送信するか、あるいは第1包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階をさらに含む。
第1態様及び先述の第1態様の複数の実施例を参照すると、第1態様の第6実施例において、第1包括的障害情報をVNFMに送信する段階の後に、方法は、VNFMにより送信され、VNFMが第1包括的障害情報を処理出来ないことを示すのに用いられる表示メッセージを受信する段階と、第1包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階とを、さらに含む。
第1態様及び先述の第1態様の複数の実施例を参照すると、第1態様の第7実施例において、第1包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階の前に、方法は、第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報をVNFMに要求する段階と、第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報を第1包括的障害情報に追加する段階とを、さらに含む。
第1態様及び先述の第1態様の複数の実施例を参照すると、第1態様の第8実施例において、方法は、VNFMにより送信され、障害発生VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報をVIMに要求するのに用いられる要求情報を受信する段階と、障害発生VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報をVNFMに送信する段階とを、さらに含む。
第1態様及び先述の第1態様の複数の実施例を参照すると、第1態様の第9実施例において、第1障害情報に応じて第1包括的障害情報をVIMによって生成する段階の後に、方法は、第1包括的障害情報に応じて、VIMが第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出する段階と、VIMが第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第1包括的障害情報を削除する段階とを、さらに含む。
第1態様及び先述の第1態様の複数の実施例を参照すると、第1態様の第10実施例において、第1障害情報はオペレーションアンドビジネスサポートシステム(OSS/BSS)にさらに報告され、これにより、OSS/BSSは第1障害情報をモニタし、提示する。
第1態様及び先述の第1態様の複数の実施例を参照すると、第1態様の第11実施例において、第1障害情報は動作状態及び障害時間のうち少なくとも1つをさらに含み、第1包括的障害情報は障害状態の情報をさらに含み、障害状態は未処理と、処理中と、修復済と、未修復とのうち少なくとも1つを含む。
第2態様に従って、障害管理方法が提供され、これは、仮想化ネットワーク機能(VNF)エンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを有し、障害発生エンティティ識別子を有する第1VNFエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる第2障害情報を、仮想化ネットワーク機能マネージャ(VNFM)によって取得する段階と、第2障害情報に応じて第2包括的障害情報をVNFMによって生成する段階と、第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理をVNFMによって実行する段階とを含む。
第2態様を参照すると、第2態様の第1実施例において、VNFエンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含む第2障害情報をVNFMによって取得する段階は、第1VNFエンティティにより送信された第2障害情報を受信する段階、又は第1VNFエンティティに障害が生じていると判断して、第1VNFエンティティの障害に応じて第2障害情報を生成する段階を含む。
第2態様及び先述の第2態様の実施例を参照すると、第2態様の第2実施例において、第2障害情報に応じて第2包括的障害情報をVNFMによって生成する段階は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティにより送信された障害情報が第2障害情報の関連障害情報であると判断する段階と、第2障害情報及び関連障害情報を含む第2包括的障害情報を生成する段階とを、含む。
第2態様及び先述の第2態様の複数の実施例を参照すると、第2態様の第3実施例において、第2包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理をVNFMによって実行する段階は、第2包括的障害情報における第2障害情報における障害タイプ、又は第2包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに応じて、VNFMが、第2障害情報における障害タイプ、又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを有するか否かを判断する段階と、VNFMが第2障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを有するとき、障害修復ポリシーに応じて第1VNFエンティティの障害、及び/又は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する段階、又はVNFMが第2障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを有さないとき、第2包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階とを含む。
第2態様及び先述の第2態様の複数の実施例を参照すると、第2態様の第4実施例において、障害修復ポリシーに応じて、第1VNFエンティティの障害、及び/又は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する段階の後に、方法は、障害修復が成功したときに、成功表示メッセージをオーケストレータに送信する段階、又は障害修復が失敗したときに、第2包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階をさらに含む。
第2態様及び先述の第2態様の複数の実施例を参照すると、第2態様の第5実施例において、第2包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階の前に、方法は、第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報を仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)に要求する段階と、第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報を第2包括的障害情報に追加する段階とをさらに含み、NFVIエンティティはNFVIにおける任意のハードウェア(HW)、ホストオペレーティングシステム(Host OS)、仮想マシンマネージャ、又は仮想マシン(VM)エンティティである。
第2態様及び先述の第2態様の複数の実施例を参照すると、第2態様の第6実施例において、方法は、VIMにより送信された第1包括的障害情報を受信する段階と、VNFMが第1包括的障害情報における第1障害情報における障害タイプ、又は第1包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、VNFMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの障害、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する段階、又はVNFMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第1包括的障害情報をオーケストレータに送信するか、あるいはVNFMが第1包括的障害情報を処理出来ないことを示すのに用いられる表示メッセージをVIMに送信し、これによりVIMは第1包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階とを、さらに含み、第1包括的障害情報は、第1障害情報及び第1障害情報の関連障害情報を含み、第1障害情報は第1NFVIエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。
第2態様及び先述の第2態様の複数の実施例を参照すると、第2態様の第7実施例において、VIMにより送信された第1包括的障害情報を受信する段階の後に、方法は、第1包括的障害情報に応じて、第1NFVIエンティティと関連する、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティと関連する第1VNFエンティティの障害情報を判断する段階と、第1VNFエンティティの障害情報を第1包括的障害情報に追加し、これにより、VNFMは第1包括的障害情報に対する修復又は報告処理を実行する段階とをさらに含む。
第2態様及び先述の第2態様の複数の実施例を参照すると、第2態様の第8実施例において、第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理をVNFMによって実行する段階の後に、方法は、第2包括的障害情報に応じて、VNFMが第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出する段階と、VNFMが第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第2包括的障害情報を削除する段階とをさらに含む。
第2態様及び先述の第2態様の複数の実施例を参照すると、第2態様の第9実施例において、方法は、VIMにより送信され、障害発生NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報をVNFMに要求するのに用いられる要求情報を受信する段階と、障害発生NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報をVIMに送信する段階とをさらに含む。
第2態様及び先述の第2態様の複数の実施例を参照すると、第2態様の第10実施例において、第2障害情報は、オペレーションアンドビジネスサポートシステム(OSS/BSS)にさらに報告され、これにより、OSS/BSSは第2障害情報をモニタし、提示する。
第2態様及び先述の第2態様の複数の実施例を参照すると、第2態様の第11実施例において、第2障害情報は、動作状態及び障害時間のうち少なくとも1つをさらに含み、第2包括的障害情報は障害状態の情報をさらに含み、障害状態は未処理と、処理中と、修復済と、未修復とのうち少なくとも1つを含む。
第3態様に従って、障害管理方法が提供され、これは、仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)により送信された第1包括的障害情報をオーケストレータによって受信する段階と、第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理をオーケストレータによって実行する段階とを含み、第1包括的障害情報は第1障害情報を含み、第1障害情報は障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、第1障害情報は障害発生エンティティ識別子を有する第1ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャ(NFVI)エンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。
第3態様を参照すると、第3態様の第1実施例において、第1包括的障害情報は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連した仮想化ネットワーク機能(VNF)エンティティの障害情報をさらに含む。
第3態様及び先述の第3態様の実施例を参照すると、第3態様の第2実施例において、第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理をオーケストレータによって実行する段階は、第1包括的障害情報における障害タイプに応じて、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの障害、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する段階、又は、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第1包括的障害情報をオペレーションアンドビジネスサポートシステム(OSS/BSS)に送信する段階とを含む。
第3態様及び先述の第3態様の複数の実施例を参照すると、第3態様の第3実施例において、第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理をオーケストレータによって実行する段階は、第1包括的障害情報における障害タイプに応じて、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの障害、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害、及び第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する段階、又はオーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第1包括的障害情報をOSS/BSSに送信する段階とを含む。
第3態様及び先述の第3態様の複数の実施例を参照すると、第3態様の第4実施例において、第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理をオーケストレータによって実行する段階の前に、方法は、第1包括的障害情報に応じて、オーケストレータが第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出する段階と、オーケストレータが第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第1包括的障害情報を削除する段階とをさらに含む。
第3態様及び先述の第3態様の複数の実施例を参照すると、第3態様の第5実施例において、第1障害情報は動作状態及び障害時間のうち少なくとも1つをさらに含み、第1包括的障害情報は障害状態の情報をさらに含み、障害状態は未処理と、処理中と、修復済と、未修復とのうち少なくとも1つを含む。
第4態様に従って、障害管理方法が提供され、これは、仮想化ネットワーク機能マネージャ(VNFM)により送信された第2包括的障害情報をオーケストレータによって受信する段階と、第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理をオーケストレータによって実行する段階とを含み、第2包括的障害情報は第2障害情報を含み、第2障害情報は障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、第2障害情報は障害発生エンティティ識別子を有する第1仮想化ネットワーク機能(VNF)エンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。
第4態様を参照すると、第4態様の第1実施例において、第2包括的障害情報は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報、及び/又は、第1VNFエンティティと関連した仮想化インフラストラクチャマネージャNFVIエンティティの障害情報をさらに含む。
第4態様及び先述の第4態様の実施例を参照すると、第4態様の第2実施例において、第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理をオーケストレータによって実行する段階は、第2包括的障害情報の障害タイプに応じて、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1VNFエンティティの障害、及び/又は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する段階、又はオーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第2包括的障害情報をオペレーションアンドビジネスサポートシステム(OSS/BSS)に送信する段階とを含む。
第4態様及び先述の第4態様の複数の実施例を参照すると、第4態様の第3実施例において、第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理をオーケストレータによって実行する段階は、第2包括的障害情報の障害タイプに応じて、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1VNFエンティティの障害、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害、及び第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する段階、又はオーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第2包括的障害情報をOSS/BSSに送信する段階とを含む。
第4態様及び先述の第4態様の複数の実施例を参照すると、第4態様の第4実施例において、第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理をオーケストレータによって実行する段階の前に、方法は、第2包括的障害情報に応じて、オーケストレータが第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出する段階と、オーケストレータが第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第2包括的障害情報を削除する段階とをさらに含む。
第4態様及び先述の第4態様の複数の実施例を参照すると、第4態様の第5実施例において、第2障害情報は動作状態及び障害時間のうち少なくとも1つをさらに含み、第2包括的障害情報は障害状態の情報をさらに含み、障害状態は未処理と、処理中と、修復済と、未修復とのうち少なくとも1つを含む。
第5態様に従って、仮想化インフラストラクチャマネージャが提供され、これは、ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャ(NFVI)エンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含む第1障害情報を取得するよう構成された取得ユニットと、第1障害情報に応じて第1包括的障害情報を生成するよう構成された生成ユニットと、第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行するよう構成された処理ユニットとを含み、第1障害情報は障害発生エンティティ識別子を有する第1NFVIエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられ、第1包括的障害情報は第1障害情報及び第1障害情報の関連障害情報を含む。
第5態様を参照すると、第5態様の第1実施例において、マネージャは判断ユニットと受信ユニットとをさらに含み、取得ユニットは、受信ユニットを用いることにより、第1NFVIエンティティにより送信された第1障害情報を受信し、又は判断ユニットを用いることにより、第1NFVIエンティティに障害が生じていると判断して、第1NFVIエンティティの障害に応じて第1障害情報を生成するよう特に構成される。
第5態様及び先述の第5態様の実施例を参照すると、第5態様の第2実施例において、第1NFVIエンティティは、NFVIエンティティにおける任意のハードウェア(HW)、ホストオペレーティングシステム(Host OS)、仮想マシンマネージャ、又は仮想マシン(VM)エンティティであり、生成ユニットは、判断ユニットを用いることにより、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティにより送信された障害情報が第1障害情報の関連障害情報であると判断し、第1障害情報及び関連障害情報を含む第1包括的障害情報を生成するよう特に構成される。
第5態様及び先述の第5態様の複数の実施例を参照すると、第5態様の第3実施例において、処理ユニットは送信ユニットを含み、処理ユニットは、判断ユニットを用いることにより、第1包括的障害情報における第1障害情報における障害タイプ、又は第1包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに応じて、VIMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、VIMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの障害、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する、又はVIMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、送信ユニットを用いることにより、第1包括的障害情報をVNFMに送信する、あるいは第1包括的障害情報をオーケストレータに送信するよう特に構成される。
第5態様及び先述の第5態様の複数の実施例を参照すると、第5態様の第4実施例において、処理ユニットは、判断ユニットを用いることにより、第1NFVIエンティティ及び第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティから、最も高い優先度を有するNFVIエンティティを判断し、判断ユニットを用いることにより、最も高い優先度を有するNFVIエンティティの障害タイプに応じて、VIMが対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、VIMが最も高い優先度を有するNFVIエンティティの障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、最も高い優先度を有するNFVIエンティティの障害を修復するよう特に構成され、HWの優先度はHost OSの優先度より高く、Host OSの優先度は仮想マシンマネージャの優先度より高く、仮想マシンマネージャの優先度はVMの優先度より高い。
第5態様及び先述の第5態様の複数の実施例を参照すると、第5態様の第5実施例において、送信ユニットは、障害修復が成功したときに、成功表示メッセージをオーケストレータに送信する、又は障害修復は失敗したときに、第1包括的障害情報をVNFMに送信するか、あるいは第1包括的障害情報をオーケストレータに送信するよう特に構成される。
第5態様及び先述の第5態様の複数の実施例を参照すると、第5態様の第6実施例において、受信ユニットは、VNFMにより送信され、VNFMが第1包括的障害情報を処理出来ないことを示すのに用いられる表示メッセージを受信するようさらに構成され、送信ユニットは、第1包括的障害情報をオーケストレータに送信するようさらに構成される。
第5態様及び先述の第5態様の複数の実施例を参照すると、第5態様の第7実施例において、処理ユニットは、第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報をVNFMに要求し、第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報を第1包括的障害情報に追加するようさらに構成される。
第5態様及び先述の第5態様の複数の実施例を参照すると、第5態様の第8実施例において、受信ユニットは、VNFMにより送信され、障害発生VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報をVIMに要求するのに用いられる要求情報を受信するようさらに構成され、送信ユニットは、障害発生VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報をVNFMに送信するようさらに構成される。
第5態様及び先述の第5態様の複数の実施例を参照すると、第5態様の第9実施例において、マネージャは検出ユニットと削除ユニットとをさらに含み、検出ユニットは、第1包括的障害情報に応じて、VIMが第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出するよう特に構成され、削除ユニットは、VIMが第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第1包括的障害情報を削除するよう特に構成される。
第6態様に従って、仮想化ネットワーク機能マネージャが提供され、これは、仮想化ネットワーク機能(VNF)エンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、障害発生エンティティ識別子を有する第1VNFエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる第2障害情報を取得するよう構成された取得ユニットと、第2障害情報に応じて第2包括的障害情報を生成するよう構成された生成ユニットと、第2包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行するよう構成された処理ユニットとを含む。
第6態様を参照すると、第6態様の第1実施例において、マネージャは判断ユニットと受信ユニットとをさらに含み、取得ユニットは、受信ユニットを用いることにより、第1VNFエンティティにより送信された第2障害情報を受信する、又は判断ユニットを用いることにより、第1VNFエンティティに障害が生じていると判断して、生成ユニットを用いることにより、第1VNFエンティティの障害に応じて第2障害情報を生成するよう特に構成される。
第6態様及び先述の第6態様の実施例を参照すると、第6態様の第2実施例において、生成ユニットは、判断ユニットを用いることにより、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティにより送信された障害情報が、第2障害情報の関連障害情報であると判断し、第2障害情報及び関連障害情報を含む第2包括的障害情報を生成するよう特に構成される。
第6態様及び先述の第6態様の複数の実施例を参照すると、第6態様の第3実施例において、処理ユニットは送信ユニットを含み、処理ユニットは、判断ユニットを用いることにより、第2包括的障害情報における第2障害情報における障害タイプ、又は第2包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに応じて、VNFMが第2障害情報における障害タイプ又は関連障害情報におけるにおける障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、VNFMが第2障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1VNFエンティティの障害、及び/又は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する、又はVNFMが第2障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、送信ユニットを用いることにより第2包括的障害情報をオーケストレータに送信するよう特に構成される。
第6態様及び先述の第6態様の複数の実施例を参照すると、第6態様の第4実施例において、送信ユニットは、障害修復が成功したときに成功表示メッセージをオーケストレータに送信し、障害修復が失敗したときに第2包括的障害情報をオーケストレータに送信するよう特に構成される。
第6態様及び先述の第6態様の複数の実施例を参照すると、第6態様の第5実施例において、処理ユニットは、第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報を仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)に要求し、第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報を第2包括的障害情報に追加するようさらに構成され、NFVIエンティティは、NFVIにおける任意のハードウェア(HW)、ホストオペレーティングシステム(Host OS)、仮想マシンマネージャ、又は仮想マシン(VM)エンティティである。
第6態様及び先述の第6態様の複数の実施例を参照すると、第6態様の第6実施例において、処理ユニットは、VIMにより送信された第1包括的障害情報を受信し、VNFMが第1包括的障害情報における第1障害情報における障害タイプ、又は第1包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、VNFMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの障害、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する、又はVNFMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第1包括的障害情報をオーケストレータに送信、あるいはVNFMが第1包括的障害情報を処理出来ないことを示すのに用いられる表示メッセージをVIMに送信し、これによりVIMは第1包括的障害情報をオーケストレータに送信するようさらに構成され、第1包括的障害情報は第1障害情報及び第1障害情報の関連障害情報を含み、第1障害情報は第1NFVIエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。
第6態様及び先述の第6態様の複数の実施例を参照すると、第6態様の第7実施例において、処理ユニットは、第1包括的障害情報に応じて、第1NFVIエンティティと関連する、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティと関連する第1VNFエンティティの障害情報を判断し、第1VNFエンティティの障害情報を第1包括的障害情報に追加し、これによりVNFMは第1包括的障害情報に対する修復又は報告処理を実行するようさらに構成される。
第6態様及び先述の第6態様の複数の実施例を参照すると、第6態様の第8実施例において、マネージャは検出ユニットと削除ユニットとをさらに含み、検出ユニットは、第2包括的障害情報に応じて、VNFMが第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出するよう特に構成され、削除ユニットは、VNFMが第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第2包括的障害情報を削除するよう特に構成される。
第6態様及び先述の第6態様の複数の実施例を参照すると、第6態様の第9実施例において、受信ユニットは、VIMにより送信され、障害発生NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報をVNFMに要求するのに用いられる要求情報を受信するようさらに構成され、送信ユニットは、障害発生NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報をVIMに送信するようさらに構成される。
第7態様に従って、オーケストレータが提供され、これは、仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)により送信された第1包括的障害情報を受信するよう構成された受信ユニットと、第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行するよう構成された処理ユニットとを含み、第1包括的障害情報は第1障害情報を含み、第1障害情報は障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、第1障害情報は障害発生エンティティ識別子を有する第1ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャ(NFVI)エンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。
第7態様を参照すると、第7態様の第1実施例において、第1包括的障害情報は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連した仮想化ネットワーク機能(VNF)エンティティの障害情報をさらに含む。
第7態様及び先述の第7態様の複数の実施例を参照すると、第7態様の第2実施例において、処理ユニットは、第1包括的障害情報における障害タイプに応じて、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの障害、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する、又はオーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第1包括的障害情報をオペレーションアンドビジネスサポートシステム(OSS/BSS)に送信するよう特に構成される。
第7態様及び先述の第7態様の複数の実施例を参照すると、第7態様の第3実施例において、処理ユニットは、第1包括的障害情報における障害タイプに応じて、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの障害、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害、及び第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する、又はオーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第1包括的障害情報をOSS/BSSに送信するよう特に構成される。
第7態様及び先述の第7態様の複数の実施例を参照すると、第7態様の第4実施例において、マネージャは検出ユニットと削除ユニットとをさらに含み、検出ユニットは、第1包括的障害情報に応じて、オーケストレータが第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出するよう特に構成され、削除ユニットは、オーケストレータが第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第1包括的障害情報を削除するよう特に構成される。
第8態様に従って、オーケストレータが提供され、これは、仮想化ネットワーク機能マネージャ(VNFM)により送信された第2包括的障害情報を受信するよう構成された受信ユニットと、第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理を実行するよう構成された処理ユニットとを含み、第2包括的障害情報は第2障害情報を含み、第2障害情報は障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、第2障害情報は障害発生エンティティ識別子を有する第1仮想化ネットワーク機能(VNF)エンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。
第8態様を参照すると、第8態様の第1実施例において、第2包括的障害情報は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報、及び/又は、第1VNFエンティティと関連した仮想化インフラストラクチャマネージャNFVIエンティティの障害情報をさらに含む。
第8態様及び先述の第8態様の実施例を参照すると、第8態様の第2実施例において、処理ユニットは、第2包括的障害情報の障害タイプに応じて、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1VNFエンティティの障害、及び/又は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する、又はオーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第2包括的障害情報をオペレーションアンドビジネスサポートシステム(OSS/BSS)に送信するよう特に構成される。
第8態様及び先述の第8態様の複数の実施例を参照すると、第8態様の第3実施例において、処理ユニットは、第2包括的障害情報における障害タイプに応じて、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1VNFエンティティの障害、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害、及び第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する、又はオーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第2包括的障害情報をOSS/BSSに送信するよう特に構成される。
第8態様及び先述の第8態様の複数の実施例を参照すると、第8態様の第4実施例においてオーケストレータは検出ユニットと削除ユニットとをさらに含み、検出ユニットは、第2包括的障害情報に応じて、オーケストレータが第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出するよう構成され、削除ユニットは、オーケストレータが第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第2包括的障害情報を削除するよう特に構成される。
本願発明の複数の実施形態において提供された障害管理方法によると、VIM及びVNFMは、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対する包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。
以下に、本願発明の複数の実施形態における複数の添付図面を参照して、本願発明の複数の実施形態における複数の技術的解決法を明確にかつ完全に説明する。説明された複数の実施形態は本願発明の複数の実施形態の一部であり、それらの全てではないことは明らかである。本願発明の複数の実施形態に基づいて、当業者によって創造努力を用いずとも得られる他の全ての複数の実施形態は、本願発明の権利保護範囲に含まれる。
図1は、本願発明に係るネットワーク機能仮想化(NFV)のシステムアーキテクチャ図である。
ネットワーク機能仮想化(Network Function Virtualization、NFV)のエンドツーエンド(End to End、E2E)アーキテクチャにおいて、ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャ(Network Function Virtualization Infrastructure、NFVI)は、コンピューティングハードウェア、ストレージハードウェア、ネットワークハードウェア、及び同様のものに特に分類され得る最下層ハードウェア(Hardware、HW)リソースを含んでいる。仮想化層は、ハードウェア層上に位置し、またホストオペレーティングシステム(Host Operating System、Host OS)及びスーパー管理プログラム/仮想マシンマネージャ(Hypervisor)を含み、複数の仮想マシン(Virtual Machine、VM)が仮想化層で動作する。HW及びHypervisorは、エレメント管理システム(Element Management System、EMS)を用いることにより、オペレーションアンドビジネスサポートシステム(Operation and Business Support System、OSS/BSS)に接続される。NFVI上の複数の仮想化ネットワーク機能(Virtual Network Function、VNF)の複数のインスタンスは、vEMSを用いることにより、OSS/BSSに接続される。
NFVIは、Nf−Viインタフェースを用いることにより仮想化インフラストラクチャマネージャ(Virtualized Infrastructure Manager、VIM)に接続され、VNFは、Ve−Vnfmインタフェースを用いることによりVNFマネージャ(VNFM)に接続され、VIMは、Vi−Vnfmインタフェースを用いることによりVNFMに接続される。NFVIは、Or−Vi用いることによりオーケストレータ(Orchestrator)に接続され、VNFMは、Or−Vnfmを用いることによりオーケストレータに接続され、オーケストレータは、Os−Maインタフェースを用いることによりOSS/BSSに接続される。
OSS/BSSは、オーケストレータへのサービス要求を開始するよう構成され、オーケストレータは、OSS/BSSのサービス要求に応じて、複数のリソースを調整して管理することを担い、NFVサービスを実装し、VNF及びNFVIの複数のリソースと動作状態情報とをリアルタイムで検出する。VNFMは、VNFのライフサイクル、例えば、開始、生存時間、VNFの動作状態情報の検出及び収集を管理することを担う。VIMは、NFVIの複数のリソースを管理して割り当て、かつNFVIの動作状態情報を検出して収集することを担う。
図2は、本願発明の実施形態に係る障害管理方法のフローチャートである。図2における方法はVIMによって実行される。
201:仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)は、ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャ(NFVI)エンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含む第1障害情報を取得し、第1障害情報は障害発生エンティティ識別子を有する第1NFVIエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。
202:VIMは、第1障害情報に応じて第1包括的障害情報を生成し、この第1包括的障害情報は、第1障害情報及び第1障害情報の関連障害情報を含む。
203:VIMは、第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行する。
本願発明のこの実施形態において提供された障害管理方法によると、VIMは、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対する包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。
オプションとして、一実施形態において、段階201は、第1NFVIエンティティにより送信された第1障害情報を受信する段階、又は第1NFVIエンティティに障害が生じていると判断する段階と、及び第1NFVIエンティティの障害に応じて、第1障害情報を生成する段階とを含む。すなわち、VIMは障害発生エンティティの障害情報を受動的に受信し得るか、又は障害を検出した後で、障害情報を能動的に生成し得る。
オプションとして、一実施形態において、第1NFVIエンティティは、NFVIエンティティにおける任意のハードウェア(HW)、ホストオペレーティングシステム(Host OS)、仮想マシンマネージャ、又は仮想マシン(VM)エンティティであり、段階202は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティにより送信された障害情報が、第1障害情報の関連障害情報であると判断する段階と、第1障害情報及び関連障害情報を含む第1包括的障害情報を生成する段階とを含む。いくつかのHW、Host OS、Hypervisor、及びVMエンティティの間には相互関係が存在するので、第1NFVIエンティティに障害が生じると、第1NFVIと関連した別のNFVIエンティティにも障害が生じ得る。VIMは、一貫した包括的処理を実行すべく、全ての関連障害情報を収集し得る。
オプションとして、一実施形態において、段階203は、第1包括的障害情報における第1障害情報における障害タイプ、又は第1包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに応じて、VIMが、第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、VIMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの障害、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する段階、又はVIMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第1包括的障害情報をVNFMに送信するか、あるいは第1包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階とを含む。
具体的には、包括的障害情報を生成した後に、VIMは最初に、VIMが包括的障害情報をローカルに処理出来るか否かを判断し、VIMが包括的障害情報を処理出来る場合に、VIMは包括的障害情報に含まれる1つのNFVIエンティティの障害を修復する、又はVIMが包括的障害情報を処理出来ない場合、あるいは修復が失敗した場合に、VIMは報告処理を実行する。
オプションとして、一実施形態において、第1包括的障害情報における第1障害情報における障害タイプ、又は第1包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに応じて、VIMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階は、第1NFVIエンティティ及び第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティから、最も高い優先度を有するNFVIエンティティを判断する段階と、最も高い優先度を有するNFVIエンティティの障害タイプに応じて、VIMが対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、VIMが最も高い優先度を有するNFVIエンティティの障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、最も高い優先度を有するNFVIエンティティの障害を修復する段階とを含み、HWの優先度はHost OSの優先度より高く、Host OSの優先度は仮想マシンマネージャの優先度より高く、仮想マシンマネージャの優先度はVMの優先度より高い。
オプションとして、一実施形態において、障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの障害、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する段階の後に、方法は、障害修復が成功したときに成功表示メッセージをオーケストレータに送信する段階、又は障害修復が失敗したときに第1包括的障害情報をVNFMに送信するか、あるいは第1包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階をさらに含み得る。成功表示メッセージは動作状態が「正常」に設定された障害情報であってよく、又は、修復が成功したことを示すのに用いられる別の形態のメッセージであってもよいが、これは本願発明において限定されない。
オプションとして、一実施形態において、第1包括的障害情報をVNFMに送信する段階の後に、方法は、VNFMにより送信され、VNFMが第1包括的障害情報を処理出来ないことを示すのに用いられる表示メッセージを受信する段階と、第1包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階とをさらに含む。VIMが第1包括的障害情報を処理することも、第1包括的障害情報をVNFMに報告することも出来ない場合において、VNFMが第1包括的障害情報を処理することも出来ない場合、VNFMは第1包括的障害情報をオーケストレータにさらに報告する。
オプションとして、一実施形態において、第1包括的障害情報をオーケストレータに送信する前に、方法は、第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報をVNFMに要求する段階と、第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報を第1包括的障害情報に追加する段階とをさらに含む。VIMが第1包括的障害情報を処理出来ないとき、又は修復が失敗したとき、障害発生NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報を取得して包括的な報告を実行すべく、VIMはVNFMへの要求を開始し得る。これにより上位層管理エンティティは包括的処理を実行し得る。
オプションとして、一実施形態において、方法は、VNFMにより送信され、障害発生VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報をVIMに要求するのに用いられる要求情報を受信する段階と、障害発生VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報をVNFMに送信する段階とをさらに含む。具体的には、VNFMがVNFエンティティの包括的障害情報を処理出来ないとき、VNFMは関連NFVIの障害情報をVIMにさらに要求し、包括的な報告を実行し得る。これにより上位層管理エンティティは包括的処理を実行し得る。
オプションとして、一実施形態において、第1障害情報に応じて第1包括的障害情報をVIMにより生成する段階の後に、方法は、第1包括的障害情報に応じて、VIMが第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出する段階と、VIMが第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第1包括的障害情報を削除する段階とをさらに含む。
具体的には、複数の関連NFVIエンティティに複数の関連障害が生じていると、VIMは複数の同じ包括的障害情報を取得し得るからである。本明細書で同じであるということは、包括的障害情報における障害情報の内容が同じであることを指す。この場合、VIMは繰り返されるアラームの検出を実行し得る。VIMは、処理中の包括的障害情報を継続して処理し、未処理の同じ包括的障害情報を削除する。
オプションとして、一実施形態において、第1障害情報は、オペレーションアンドビジネスサポートシステム(OSS/BSS)にさらに報告され、これによりOSS/BSSは第1障害情報をモニタし提示する。
オプションとして、一実施形態において、第1障害情報は、動作状態及び障害時間のうち少なくとも1つをさらに含み、第1包括的障害情報は障害状態の情報をさらに含み、障害状態は未処理と、処理中と、修復済と、未修復とのうち少なくとも1つを含む。
本願発明のこの実施形態において提供された障害管理方法において、VIMは、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対する包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除されるので、障害処理の効率及び精度は向上する。
図3は、本願発明の実施形態に係る障害管理方法のフローチャートである。図3における方法はVNFMによって実行される。
301:仮想化ネットワーク機能マネージャ(VNFM)は、仮想化ネットワーク機能(VNF)エンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含む第2障害情報を取得し、第2障害情報は、障害発生エンティティ識別子を有する第1VNFエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。
302:VNFMは、第2障害情報に応じて第2包括的障害情報を生成する。
303:VNFMは、第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理を実行する。
本願発明のこの実施形態において提供された障害管理方法によると、VNFMは、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対する包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。
オプションとして、一実施形態において、段階301は、第1VNFエンティティにより送信された第2障害情報を受信する段階、又は第1VNFエンティティに障害が生じていると判断して、第1VNFエンティティの障害に応じて第2障害情報を生成する段階を含む。すなわち、VNFMは障害発生エンティティの障害情報を受動的に受信し得るか、又は障害を検出した後で、障害情報を能動的に生成し得る。
オプションとして、一実施形態において、段階302は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティにより送信された障害情報が第2障害情報の関連障害情報であると判断する段階と、第2障害情報及び関連障害情報を含む第2包括的障害情報を生成する段階とを含む。複数のVNFエンティティ間には相互関係が存在するので、第1VNFエンティティに障害が生じると、第1VNFエンティティと関連した別のVNFエンティティにも障害が生じ得る。VNFMは、一貫した包括的処理を実行すべく、全ての関連障害情報を収集し得る。
オプションとして、一実施形態において、段階303は、第2包括的障害情報における第2障害情報における障害タイプ、又は第2包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに応じて、VNFMが第2障害情報おける障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、VNFMが第2障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1VNFエンティティの障害、及び/又は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する段階、又はVNFMが第2障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第2包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階とを含む。
具体的には、包括的障害情報を生成した後に、VNFMは最初に、VNFMが包括的障害情報をローカルに処理出来るか否かを判断する必要があり、VNFMが包括的障害情報を処理出来る場合に、VNFMは包括的障害情報に含まれる1つのVNFエンティティの障害を修復する、又はVNFMが包括的障害情報を処理出来ない場合、あるいは修復が失敗した場合に、VNFMは報告処理を実行する。
オプションとして、一実施形態において、障害修復ポリシーに応じて、第1VNFエンティティの障害、及び/又は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する段階の後に、方法は、障害修復が成功したときに成功表示メッセージをオーケストレータに送信する段階、又は障害修復が失敗したときに第2包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階をさらに含む。成功表示メッセージは、動作状態が「正常」に設定された障害情報であってよく、又は修復が成功したことを示すのに用いられる別の形態のメッセージであってもよいが、これは本願発明において限定されない。
オプションとして、一実施形態において、第2包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階の前に、方法は、第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報を仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)に要求する段階と、第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報を第2包括的障害情報に追加する段階とをさらに含み、NFVIエンティティは、NFVIにおける任意のハードウェア(HW)、ホストオペレーティングシステム(Host OS)、仮想マシンマネージャ、又は仮想マシン(VM)エンティティである。VNFMが第2包括的障害情報を処理出来ないとき、又は修復が失敗したとき、障害発生VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報を取得して包括的な報告を実行すべく、VNFMはVIMへの要求を開始し得る。これにより、上位層管理エンティティは包括的処理を実行し得る。
オプションとして、一実施形態において、方法は、VIMにより送信された第1包括的障害情報を受信する段階と、VNFMが第1包括的障害情報における第1障害情報における障害タイプ、又は第1包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、VNFMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの障害、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する段階、又はVNFMが第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第1包括的障害情報をオーケストレータに送信するか、あるいはVNFMが第1包括的障害情報を処理出来ないことを示すのに用いられる表示メッセージをVIMに送信し、これによりVIMは第1包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階とをさらに含み、第1包括的障害情報は第1障害情報及び第1障害情報の関連障害情報を含み、第1障害情報は第1NFVIエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。VIMがNFVIエンティティの第1包括的障害情報を処理出来ないとき、又は修復が失敗したとき、VIMは第1包括的障害情報をVNFMに報告する。VNFMも第1包括的障害情報を処理出来ない場合、又は修復が失敗した場合、VNFMはVIMに通知し、これによりVIMは第1包括的障害情報をオーケストレータに報告する。
オプションとして、一実施形態において、VIMにより送信された第1包括的障害情報を受信する段階の後に、方法は、第1包括的障害情報に応じて、第1NFVIエンティティと関連する、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティと関連する第1VNFエンティティの障害情報を判断する段階と、第1VNFエンティティの障害情報を第1包括的障害情報に追加し、これによりVNFMが第1包括的障害情報に対する修復又は報告処理を実行する段階とをさらに含む。
オプションとして、一実施形態において、第2包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理をVNFMにより実行する段階の後に、方法は、第2包括的障害情報に応じて、VNFMが第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出する段階と、VNFMが第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第2包括的障害情報を削除する段階とをさらに含む。
具体的には、複数の関連VNFエンティティに複数の関連障害が生じていると、VNFMは複数の同じ包括的障害情報を取得し得るからである。本明細書で同じであるということは、包括的障害情報における障害情報の内容が同じであることを指す。この場合、VNFMは繰り返されるアラームの検出を実行し得る。VNFMは、処理中の包括的障害情報を継続して処理し、未処理の同じ包括的障害情報を削除する。
オプションとして、一実施形態において、方法は、VIMにより送信され、障害発生NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報をVNFMに要求するのに用いられる要求情報を受信する段階と、障害発生NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報をVIMに送信する段階とをさらに含む。
オプションとして、一実施形態において、第2障害情報はオペレーションアンドビジネスサポートシステム(OSS/BSS)にさらに報告され、これによりOSS/BSSは第2障害情報をモニタし提示する。
オプションとして、一実施形態において、第2障害情報は動作状態及び障害時間のうち少なくとも1つをさらに含み、第2包括的障害情報は障害状態の情報をさらに含み、障害状態は未処理と、処理中と、修復済と、未修復とのうち少なくとも1つを含む。
本願発明のこの実施形態において提供された障害管理方法において、VNFMはハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除されるので、障害処理の効率及び精度は向上する。
図4は、本願発明の実施形態に係る障害管理方法のフローチャートである。図4における方法はオーケストレータによって実行される。
401:オーケストレータは仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)により送信された第1包括的障害情報を受信し、第1包括的障害情報は第1障害情報を含み、第1障害情報は障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、第1障害情報は障害発生エンティティ識別子を有する第1ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャ(NFVI)エンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。
402:オーケストレータは第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行する。
本願発明のこの実施形態において提供された障害管理方法によると、オーケストレータはハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。
オプションとして、一実施形態において、第1包括的障害情報は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連した仮想化ネットワーク機能(VNF)エンティティの障害情報をさらに含む。すなわち、オーケストレータによってVIMから取得された包括的障害情報は、NFVIエンティティの障害情報を含み得るか、又はNFVIエンティティ及び関連VNFエンティティの障害情報を含み得る。
オプションとして、一実施形態において、段階402は、第1包括的障害情報における障害タイプに応じて、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、第1NFVIエンティティの障害、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する段階、又はオーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第1包括的障害情報をオペレーションアンドビジネスサポートシステム(OSS/BSS)に送信する段階とを含む。
オプションとして、一実施形態において、段階402は、第1包括的障害情報における障害タイプに応じて、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、第1NFVIエンティティの障害、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害、及び第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する段階、又はオーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第1包括的障害情報をOSS/BSSに送信する段階とを含む。
オプションとして、一実施形態において、段階402の前に方法は、第1包括的障害情報に応じて、オーケストレータが第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出する段階と、オーケストレータが第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第1包括的障害情報を削除する段階とをさらに含む。具体的には、複数の関連障害が複数の関連NFVIエンティティ又はVNFエンティティに生じていると、オーケストレータは複数の同じ包括的障害情報を取得し得るからである。本明細書で同じであるということは、包括的障害情報における障害情報の内容が同じであることを指す。この場合、オーケストレータは繰り返されるアラームの検出を実行し得る。オーケストレータは処理中の包括的障害情報を継続して処理し、未処理の同じ包括的障害情報を削除する。
オプションとして、一実施形態において、第1障害情報は動作状態及び障害時間のうち少なくとも1つをさらに含み、第1包括的障害情報は障害状態の情報をさらに含み、障害状態は未処理と、処理中と、修復済と、未修復とのうち少なくとも1つを含む。
本願発明のこの実施形態において提供された障害管理方法によると、オーケストレータはVIMにより報告された包括的障害情報を受信して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除されるので、障害処理の効率及び精度が向上する。
図5は、本願発明の実施形態に係る障害管理方法のフローチャートである。図5における方法はオーケストレータによって実行される。
501:オーケストレータは仮想化ネットワーク機能マネージャ(VNFM)により送信された第2包括的障害情報を受信し、第2包括的障害情報は第2障害情報を含み、第2障害情報は障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、第2障害情報は障害発生エンティティ識別子を有する第1仮想化ネットワーク機能VNFエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。
502:オーケストレータは第2包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行する。
本願発明のこの実施形態において提供された障害管理方法によると、オーケストレータはハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。
オプションとして、一実施形態において、第2包括的障害情報は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報、及び/又は、第1VNFエンティティと関連した仮想化インフラストラクチャマネージャ(NFVI)エンティティの障害情報をさらに含む。すなわち、オーケストレータによってVNFMから取得された包括的障害情報は、NFVIエンティティの障害情報を含み得るか、又はVNFエンティティの障害情報を含み得るか、又はNFVIエンティティ及び関連VNFエンティティの障害情報を含み得る。
オプションとして、一実施形態において、段階502は、第2包括的障害情報における障害タイプに応じて、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、第1VNFエンティティの障害、及び/又は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する段階、又はオーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第2包括的障害情報をオペレーションアンドビジネスサポートシステム(OSS/BSS)に送信する段階とを含む。
オプションとして、一実施形態において、段階502は、第2包括的障害情報おける障害タイプに応じて、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、オーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、第1VNFエンティティの障害、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害、及び第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する段階、又はオーケストレータが障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第2包括的障害情報をOSS/BSSに送信する段階とを含む。
オプションとして、一実施形態において、段階502の前に方法は、第2包括的障害情報に応じて、オーケストレータが第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出する段階と、オーケストレータが第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第2包括的障害情報を削除する段階とをさらに含む。具体的には、複数の関連障害が複数の関連NFVIエンティティ又はVNFエンティティに生じると、オーケストレータは複数の同じ包括的障害情報を取得し得るからである。本明細書で同じであるということは、包括的障害情報における障害情報の内容が同じであることを指す。この場合、オーケストレータは繰り返されるアラームの検出を実行し得る。オーケストレータは、処理中の包括的障害情報を継続して処理し、未処理の同じ包括的障害情報を削除する。
オプションとして、一実施形態において、第2障害情報は動作状態及び障害時間のうち少なくとも1つをさらに含み、第2包括的障害情報は障害状態の情報をさらに含み、障害状態は未処理と、処理中と、修復済と、未修復とのうち少なくとも1つを含む。
本願発明のこの実施形態において提供された障害管理方法によると、オーケストレータはVNFMにより報告された包括的障害情報を受信して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除されるので、障害処理の効率及び精度は向上する。
図6aは、本願発明の実施形態に係る障害管理方法のインタラクション図である。図6aにおける方法は、図1に示されているNFVシステムによって実行され得る。
601:VIMは障害情報を取得する。
VIMが、NFVIにおける任意のHW、Host OS、Hypervisor、又はVMに障害が生じていることを検出すると、VIMは障害発生NFVIエンティティの障害情報を取得する。具体的には、取得した障害情報は障害発生NFVIエンティティによって生成され、VIMに報告され得るか、又は検出した障害に応じて、VIMによってローカルに生成され得る。VIMは、以下の方法を用いることにより、NFVIエンティティに障害が生じていることを検出し得る。
説明の便宜のために、第1NFVIエンティティに障害が生じている例を用いることにより、以下は説明される。第1NFVIエンティティはNFVIにおける任意のHW、Host OS、Hypervisor、又はVMであり得て、エンティティはハードウェアエンティティ又はソフトウェアエンティティを含み得る。
[方法1]
第1NFVIエンティティに障害が生じると、第1NFVIエンティティが障害情報を生成し、障害情報は第1NFVIエンティティを一意に識別するのに用いられる少なくとも障害発生エンティティ識別子を含み、障害発生第1NFVIエンティティの実際の位置、又はトポロジー関係における障害発生第1NFVIエンティティの位置は、識別子を用いることにより一意に判断され得る。障害情報は、障害情報を一意に識別するのに用いられる障害識別子をさらに含む。障害情報は、障害の原因を表すのに用いられ障害タイプ、例えば、過負荷、電源オフ、メモリリーク、ポートエラー、又は障害なしをさらに含む。加えて、障害情報は動作状態及び障害時間をさらに含み、動作状態は第1NFVIエンティティが現在正常に働き得るか否かを示すのに用いられ、障害時間は障害が生じた時間を記録するのに用いられ得る。例として、障害情報のフォーマットが表1に示され得る。
先述のフォーマットにおける障害情報を生成した後に、第1NFVIは、Nf−Viインタフェースを用いることにより障害情報をVIMに送信し得て、第1NFVIはオプションとして、管理、記録、及び提示のために、EMSを用いることにより障害情報をOSS/BSSにも送信し得る。
[方法2]
VIMは、障害検出を実行するよう第1NFVIエンティティに命令すべく、第1NFVIエンティティに表示メッセージを定期的に、又は必要なときに送信し得る。第1NFVIエンティティが障害を検出した場合に、第1NFVIエンティティは表1のものと同様の障害情報をVIMに返し得るか、又は第1NFVIエンティティに障害発生がない場合に、第1NFVIエンティティは何のメッセージも返さないか、又は障害タイプが「障害なし」で動作状態が「正常」という、表1に示された障害情報を返し得る。
[方法3]
第1NFVIエンティティは、第1NFVIエンティティが正常に動作していることを示すハートビート表示メッセージをVIMに定期的に送信し得る。VIMは、第1NFVIエンティティの複数のハートビートを定期的に受信し、第1NFVIエンティティが正常に働いていることを検知する。第1NFVIエンティティの複数のハートビートが中断すると、VIMは第1NFVIエンティティに障害が生じていると判断し、VIMは第1NFVIの障害情報を生成し得る。障害情報の具体的なフォーマットは、表1の障害情報のものと同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
電源オフなどの予期せぬ出来事に起因して、NFVIエンティティが障害情報を報告できないとき、それでもVIMは、第1NFVIエンティティに障害が生じていることを直ちに検知し得る。
[方法4]
VIMは、NFVIに対して定期的に、又は必要なときに障害検出を実行し得て、そして障害検出結果に応じてVIMは第1NFVIの障害情報を生成する。障害情報の具体的なフォーマットは、表1の障害情報のものと同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
結論として、VIMは、先述の複数の方法のいずれか1つを用いることによりNFVIエンティティの障害を検出し得て、また複数の方法を組み合わせることにより、例えば、方法1と方法3とを組み合わせることにより検出を確実に実行し得る。NFVIエンティティは、複数のハートビートをVIMに定期的に送信し、障害が生じると、障害情報をVIMに送信する。壊滅的な障害に起因してNFVIエンティティが障害情報を報告できない場合に、VIMは複数のハートビートの停止に応じて、NFVIエンティティに障害が生じていることを検知し得る。
602:VIMは包括的障害情報を生成する。
VIMが第1NFVIエンティティにより送信された障害情報を受信した後、又はVIMが第1NFVIエンティティの障害に応じて障害情報を生成した後に、VIMは、包括的処理を実行すべく、第1NFVIエンティティと関連した別のNFVIエンティティの障害情報を収集して包括的障害情報を生成する必要がある。
具体的には、HW、Host OS、Hypervisor、及びVMエンティティの間には相互関係が存在するので、第1NFVIエンティティに障害が生じると、第1NFVIエンティティと関連したいくつかエンティティにも障害が生じ得る。図6bは、HW、Host OS、Hypervisor、及びVMエンティティの間の相互関係を例示的に示している。例えば、Host OS1、Hypervisor1、VM1、及びVM2は、HW1と関連している。このことは、HW1に障害が生じると、HW1に確立された複数の仮想化エンティティ、つまり、Host OS1、Hypervisor1、VM1、及びVM2にも障害が生じうることを意味している。この場合、VIMは、Host OS1、Hypervisor1、VM1、及びVM2によって報告された障害情報を収集し、HW1の障害情報を参照して包括的障害情報を生成し得る。具体的には、表2に示されている包括的障害情報が生成され得る。
HW、Host OS、Hypervisor、及びVMエンティティの障害情報のフォーマットは、表1のものと同様である。包括的障害情報の識別子は、包括的障害情報を一意に識別するのに用いられる。表2に示されている包括的障害情報は具体例であり、包括的障害情報に具体的に含まれる複数のエンティティの障害情報は相互関係に応じて判断されることが、理解されるべきである。包括的障害情報が生成されたばかりのとき、障害状態は「未処理」に設定され得る。
603:繰り返されるアラームの検出を実行する。
包括的障害情報を生成した後に、VIMは生成された包括的障害情報をローカルに検出し、同じ情報があるか否かを判断し得る。具体的には、NFVIエンティティに障害が生じた後に、全ての関連障害発生NFVIエンティティは障害情報を報告し得て、VIMは同じ障害について複数の同じ包括的障害情報を生成し得る。例えば、HW1に障害が生じている場合、HW1と関連したHost OS1、Hypervisor1、VM1、及びVM2にも複数の障害が生じ、HW1と関連したHost OS1、Hypervisor1、VM1、及びVM2はHW1と同じ動作を実行する。VIMは、関連障害情報を収集した後に複数の同じ包括的障害情報を生成し得て、この場合、VIMは1つの包括的障害情報のみを処理して、他の同じ包括的障害情報を破棄し得る。同じ包括的障害情報とは、HW、Host OS、Hypervisor、及びVMの障害情報が部分的に同じであるが、障害識別子及び障害状態は異なり得ることを指すことが理解されるべきである。
具体的には、包括的障害情報は、包括的障害情報おける障害状態に応じて確保され得るか、又は破棄され得る。例えば、生成されたばかりの包括的障害情報における障害状態が「未処理」である場合、繰り返されるアラームの検出が包括的障害情報に対して実行される。また障害状態が「処理中」である同じ包括的障害情報が発見された場合に、未処理である包括的障害情報は破棄され、障害状態が「処理中」である包括的障害情報は確保されて処理される。
604:VIMは自己修復判断を実行する。
VIMが包括的障害情報を生成すると、VIMは、包括的障害情報における障害タイプが、VIMが処理し得る障害タイプであるか否かを最初に判断し得る。
具体的には、VIMは障害修復ポリシーを有し、障害修復ポリシーは障害発生エンティティ識別子と、障害タイプと、障害修復方法との間のマッピングを含む。処理が実行され得るか否かは、包括的障害情報における障害タイプが障害修復ポリシーに存在するか否かを判断することによって、判断され得る。例えば、HW1の障害タイプが「能力低下」であり、対応する障害修復方法は「再起動」である。
加えて、包括的障害情報が複数の関連NFVIエンティティの障害情報を含むとき、VIMは、NFVIエンティティの優先度に応じて、NFVIエンティティの障害情報における障害タイプに対して自己修復判断を実行することを判断し得る。優先度は、高い順に、HW、Host OS、Hypervisor、VMである。例えば、表2に示されているように、包括的障害情報がHW1、Host OS1、Hypervisor1、VM1、及びVM2の障害情報を含むとき、VIMはHW1の障害を優先的に処理し得る。すなわち、「能力低下」などの、HW1の障害情報における障害タイプに応じて、障害修復方法が「再起動」であると判断し得る。
具体的には、障害修復方法は以下に列挙された方法、すなわち、ハードウェアデバイスの再起動、ソフトウェア(Host OS、Hypervisor、又は同様のもの)の再ロード、VMの移行、VNFインストールソフトウェアの再ロード、VNFの再インスタンス化、VNFインスタンスの追加、VNFの移行(すなわち、VNFへのリソースの再割り当て)及びVNF転送グラフ(VNF Forwarding Graph)の再インスタンス化のうち1つを含み得るが、これに限定されない。
605a:VIMは自己修復処理を実行し得る。
VIMが、処理が実行され得ると判断する場合に、VIMは障害修復方法に従って、NFVIエンティティに対して障害修復を実行する。障害修復が成功し、複数の関連NFVIエンティティの障害が修復された場合、オーケストレータに修復が成功したことが通知され、障害修復処理プロセスは終了する。
包括的障害情報が複数のNFVIエンティティを含み、優先的に処理されるNFVIエンティティの障害は問題なく修復されたが、他の複数の関連NFVIエンティティの障害が残っている場合に、包括的障害情報における全てのNFVIエンティティの障害が修復されるまで、残りの複数の障害発生NFVIエンティティにおいて最も高い優先度を有するNFVIエンティティを判断して修復すべく、段階604が繰り返される。そして、オーケストレータに修復が成功したことが通知され、障害修復処理プロセスは終了する。
具体的には、その後に生成され、状態が「未処理」になっている同じ包括的障害情報に対して処理が繰り返されるのを回避すべく、処理され得る包括的障害情報に対して、VIMは修復状態を「処理中」に設定し得る。
問題なく修復されたNFVIエンティティは、動作状態が「正常」であり、表1における障害情報と同様である障害情報を報告することにより、VIMに障害修復が成功したことを通知する。包括的障害情報における全ての関連NFVIエンティティの障害が修復されると、VIMは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に設定して、Or−Viインタフェースを用いることにより、包括的障害情報をオーケストレータに報告し得る。修復成功は、既定のシグナリングを用いることにより報告もされ得るが、これは本願発明において限定されないことが、理解されるべきである。
加えて、修復中であるNFVIエンティティは、障害エンティティと別の隣接するエンティティとの間のインタラクションによって引き起こされるさらなる障害の影響を回避すべく、分離され得る。
605b:VIMは自己修復処理を実行できない。
VIMにおける障害修復ポリシーが修復予定のNFVIエンティティの障害タイプを含まない場合に、VIMは包括的障害情報における障害状態を「未修復」に設定して、Or−Viインタフェースを用いることにより、包括的障害情報をオーケストレータに報告し得る。
606:オーケストレータは自己修復判断を実行する。
オーケストレータがVIMにより送信された包括的障害情報を受信すると、オーケストレータは、自己修復処理が実行され得るか否かを検出する。これは、VIMの自己修復判断と同様である。オーケストレータはローカルの障害修復ポリシーに対してクエリを行い、処理が実行され得て、修復が成功した場合に、オーケストレータは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に設定して、包括的障害情報をOSS/BSSに報告する、又はオーケストレータが修復処理を実行できない場合、あるいは修復処理を実行し得るが修復に失敗した場合に、オーケストレータはNFVIの包括的障害情報における障害状態を「未修復」に設定して、包括的障害情報をOSS/BSSに報告する。オーケストレータは複数のリソースの調整及び管理とNFVサービスの実装とを担うので、オーケストレータは比較的高い管理許可及び処理能力を有し、ほとんどの障害を修復し得ることが理解されるべきである。処理できないか、又は修復に失敗した、ほんの少量の障害のみがOSS/BSSに報告される。
具体的には、障害修復方法は以下に列挙された方法、すなわち、ハードウェアデバイスの再起動、ソフトウェア(Host OS、Hypervisor、又は同様のもの)の再ロード、VMの移行、VNFインストールソフトウェアの再ロード、VNFの再インスタンス化、VNFインスタンスの追加、VNFの移行(すなわち、VNFへのリソースの再割り当て)及びVNF転送グラフ(VNF Forwarding Graph)の再インスタンス化のうち1つを含み得るが、これに限定されない。
607:OSS/BSSは障害修復を実行する。
OSS/BSSは、受信した包括的障害情報における障害状態を「処理中」に設定する。そして、OSS/BSSは、障害修復ポリシーにおける方法に従って障害修復を実行する。障害が復旧した後に、OSS/BSSはNFVIエンティティにより送信された障害復旧通知を受信し得て、次にOSS/BSSは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に変更する。OSS/BSSにおける障害修復ポリシーは、全ての障害タイプの処理方法をデフォルトで含む。
本願発明のこの実施形態において提供された障害管理方法によると、VIMはハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除され、処理中の障害発生エンティティは分離されるので、障害処理の効率及び精度は向上し、障害の影響は実質的に防がれる。
図7は本願発明の別の実施形態に係る障害管理方法のインタラクション図である。図7における方法は、図1に示されているNFVシステムによって実行され得る。
701:VNFMは障害情報を取得する。
VNFMがVNFにおける任意のVNFエンティティにおいて障害が生じていることを検出すると、VNFMは障害発生VNFエンティティの障害情報を取得する。具体的には、取得した障害情報は障害発生VNFエンティティによって生成され、VNFMに報告され得るか、又は検出した障害に応じてVNFMによってローカルに生成され得る。VNFMは以下の方法を用いることにより、VNFエンティティに障害が生じていることを検出し得る。
説明の便宜のために、第1VNFエンティティに障害が生じている例を用いることにより、以下は説明される。第1VNFエンティティはVNFにおける任意のVNFエンティティであり得て、エンティティはハードウェアエンティティ、ソフトウェアエンティティ、又はインスタンスを含み得る。
[方法1]
第1VNFエンティティに障害が生じると、第1VNFエンティティは障害情報を生成し、障害情報は第1VNFエンティティを一意に識別するのに用いられる少なくとも障害発生エンティティ識別子を含み、障害発生第1VNFエンティティの実際の位置、又はトポロジー関係における障害発生第1VNFエンティティの位置は、識別子を用いることにより一意に判断され得る。障害識別子は、障害情報を一意に識別するのに用いられる。障害情報は、障害の原因を表すのに用いられ障害タイプ、例えば、過負荷、電源オフ、メモリリーク、ポートエラー、又は障害なしをさらに含む。加えて、障害情報は動作状態及び障害時間をさらに含み、動作状態は第1VNFエンティティが現在正常に働き得るか否かを示すのに用いられ、障害時間は障害が生じた時間を記録するのに用いられ得る。例として、障害情報のフォーマットが表3に示され得る。
先述のフォーマットにおける障害情報を生成した後に、第1VNFは、Ve−Vnfmインタフェースを用いることにより障害情報をVNFMに送信し得て、第1NFVIはオプションとして、管理、記録、及び提示のために、vEMSを用いることにより障害情報をOSS/BSSにも送信し得る。
[方法2]
VNFMは、障害検出を実行するよう第1VNFエンティティに命令すべく、第1VNFエンティティに表示メッセージを定期的に、又は必要なときに送信し得る。第1VNFエンティティが障害を検出した場合に、第1VNFエンティティは表3のものと同様の障害情報をVNFMに返し得るか、又は第1VNFに障害発生がない場合に、第1VNFエンティティは何のメッセージも返さないか、又は障害タイプが「障害なし」で動作状態が「正常」という、表3に示された障害情報を返し得る。
[方法3]
第1VNFエンティティは、第1VNFエンティティが正常に動作していることを示すハートビート表示メッセージをVNFMに定期的に送信し得る。VNFMは、第1VNFエンティティの複数のハートビートを定期的に受信し、第1VNFエンティティが正常に働いていることを検知する。第1VNFエンティティの複数のハートビートが中断すると、VNFMは第1VNFエンティティに障害が生じていると判断し、VNFMは第1VNFの障害情報を生成し得る。障害情報の具体的なフォーマットは、表3の障害情報のものと同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
予期せぬ出来事に起因して、VNFエンティティが障害情報を報告できないとき、それでもVNFMは、第1VNFエンティティに障害が生じていることを直ちに検知し得る。
[方法4]
VNFMは、VNFに対して定期的に、又は必要なときに障害検出を実行し得て、そして障害検出結果に応じてVNFMは第1VNFの障害情報を生成する。障害情報の具体的なフォーマットは、表3の障害情報のものと同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
結論として、VNFMは、先述の複数の方法のいずれか1つを用いることによりVNFエンティティの障害を検出し得て、また複数の方法を組み合わせることにより、例えば、方法1と方法3とを組み合わせることにより検出を確実に実行し得る。VNFエンティティは、複数のハートビートをVNFMに定期的に送信し、障害が生じると、障害情報をVNFMに送信する。壊滅的な障害に起因してVNFエンティティが障害情報を報告できない場合に、VNFMは複数のハートビートの停止に応じて、VNFエンティティに障害が生じていることを検知し得る。
702:VNFMは包括的障害情報を生成する。
VNFMが第1VNFエンティティにより送信された障害情報を受信した後、又はVNFMが第1VNFエンティティの障害に応じて障害情報を生成した後に、VNFMは、第1VNFの障害情報に応じて包括的障害情報を生成し得る。オプションとして、VNFMは、包括的処理を実行すべく、第1VNFエンティティと関連した他の複数のVNFエンティティの障害情報を収集して包括的障害情報を生成し得る。
具体的には、複数のVNFエンティティの間に相互関係が存在するので、第1VNFエンティティに障害が生じると、第1VNFエンティティと関連した別のVNFエンティティにも障害が生じ得る。図6bは、複数のVNFエンティティの間の相互関係を例示的に示している。例えば、VNF1及びVNF2は両方ともVM1に基づいており、すなわちVNF1とVNF2との間に相互関係が存在する。VNF1に障害が生じると、VNF2にも障害が生じ得る。
この場合、VNFMはVNF1によって報告された障害情報を収集し、VNF2の障害情報を参照して包括的障害情報を生成し得る。具体的には、表4に示されている包括的障害情報が生成され得る。
VNF1及びVNF2エンティティの障害情報のフォーマットは、表3のものと同様である。表4に示されている包括的障害情報は具体例であり、包括的障害情報に具体的に含まれる複数のエンティティの障害情報は相互関係に応じて判断されることが、理解されるべきである。包括的障害情報が生成されたばかりのとき、障害状態は「未処理」に設定され得る。
703:繰り返されるアラームの検出を実行する。
VNFMが包括的障害情報を生成した後に、VNFMは生成された包括的障害情報をローカルに検出して、同じ情報があるか否かを判断し得る。具体的には、VNFエンティティに障害が生じた後に、全ての関連障害発生VNFエンティティは障害情報を報告し得て、VNFMは同じ障害について複数の同じ包括的障害情報を生成し得る。例えば、VNF1に障害が生じている場合に、VNF1と関連したVNF2にも障害が生じ、VNF2はVNF1と同じ動作を実行する。VNFMは、関連障害情報を収集した後に複数の同じ包括的障害情報を生成し得て、この場合、VNFMは1つの包括的障害情報のみを処理して、他の同じ包括的障害情報を破棄し得る。本明細書で同じ包括的障害情報とは、VNFの状態情報が部分的に同じであり、障害状態が異なり得ることを指すことが理解されるべきである。
具体的には、包括的障害情報は、包括的障害情報における障害状態に応じて確保され得るか、又は破棄され得る。例えば、生成されたばかりの包括的障害情報における障害状態が「未処理」である場合、繰り返されるアラームの検出が包括的障害情報に対して実行される。また障害状態が「処理中」である同じ包括的障害情報が発見された場合に、未処理である包括的障害情報は破棄される。
704:VNFMは自己修復判断を実行する。
VNFMが包括的障害情報を生成すると、VNFMは包括的障害情報における障害タイプが、VNFMが処理し得る障害タイプであるか否かを最初に判断し得る。
具体的には、VNFMは障害修復ポリシーを有し、障害修復ポリシーは障害発生エンティティ識別子と、障害タイプと、障害修復方法との間のマッピングを含む。処理が実行され得るか否かは、包括的障害情報における障害タイプが障害修復ポリシーに存在するか否かを判断することによって、判断され得る。例えば、VNF1の障害タイプが「能力低下」であり、対応する障害修復方法は「VNFインスタンスの追加」である。
具体的には、障害修復方法は以下に列挙された方法、すなわち、ハードウェアデバイスの再起動、ソフトウェア(Host OS、Hypervisor、又は同様のもの)の再ロード、VMの移行、VNFインストールソフトウェアの再ロード、VNFの再インスタンス化、VNFインスタンスの追加、VNFの移行(すなわち、VNFへのリソースの再割り当て)及びVNF転送グラフ(VNF Forwarding Graph)の再インスタンス化のうち1つを含み得るが、これに限定されない。
705a:VNFMは自己修復処理を実行し得る。
VNFMが、処理が実行され得ると判断した場合、VNFMは障害修復方法に従ってVNFエンティティに対して障害修復を実行する。障害修復が成功し、複数の関連VNFエンティティの障害が修復された場合に、オーケストレータに修復が成功したことが通知され、障害修復処理プロセスは終了する。
包括的障害情報が複数のVNFエンティティを含み、優先的に処理されるVNFエンティティの障害は問題なく修復されたが、他の複数の関連VNFエンティティの障害が残っている場合に、包括的障害情報における全てのVNFエンティティの障害が修復されるまで、残りの複数の障害発生VNFエンティティを判断して修復すべく、段階704が繰り返される。そして、オーケストレータに修復が成功したことが通知され、障害修復処理プロセスは終了する。
具体的には、その後に生成され、状態が「未処理」になっている同じ包括的障害情報に対して処理が繰り返されるのを回避すべく、処理され得る包括的障害情報に対して、VNFMは修復状態を「処理中」に設定し得る。
問題なく修復されたVNFエンティティは、動作状態が「正常」であり、表3における障害情報と同様である障害情報を報告することにより、VNFMに障害修復が成功したことを通知する。包括的障害情報における全ての関連VNFエンティティの障害が修復されると、VNFMは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に設定して、Or−Vnfmインタフェースを用いることにより、包括的障害情報をオーケストレータに報告し得る。修復成功は、既定のシグナリングを用いることにより報告もされ得るが、これは本願発明において限定されないことが、理解されるべきである。
加えて、修復中であるVNFエンティティは、障害エンティティと別の隣接するエンティティとの間のインタラクションによって引き起こされるさらなる障害の影響を回避すべく、分離され得る。
705b:VNFMは自己修復処理を実行できない。
VNFMにおける障害修復ポリシーが修復予定のVNFエンティティの障害タイプを含まない場合に、VNFMは包括的障害情報における障害状態を「未修復」に設定して、Or−Vnfmインタフェースを用いることにより、包括的障害情報をオーケストレータに報告し得る。
706:オーケストレータは自己修復判断を実行する。
オーケストレータがVNFMにより送信された包括的障害情報を受信すると、オーケストレータは、自己修復処理が実行され得るか否かを検出する。これは、VNFMの自己修復判断と同様である。オーケストレータはローカルの障害修復ポリシーに対してクエリを行い、処理が実行され得て、修復が成功した場合に、オーケストレータは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に設定して、包括的障害情報をOSS/BSSに報告する、又はオーケストレータが修復処理を実行できない場合、あるいは修復処理を実行し得るが修復に失敗した場合に、オーケストレータはVNFの包括的障害情報における障害状態を「未修復」に設定して、包括的障害情報をOSS/BSSに報告する。オーケストレータは複数のリソースの調整及び管理とNFVサービスの実装とを担うので、オーケストレータは比較的高い管理許可及び処理能力を有し、ほとんどの障害を修復し得ることが理解されるべきである。処理できないか、又は修復に失敗した、ほんの少量の障害のみがOSS/BSSに報告される。
707:OSS/BSSは障害修復を実行する。
OSS/BSSは、受信した包括的障害情報における障害状態を「処理中」に設定する。そして、OSS/BSSは、障害修復ポリシーにおける方法に従って障害修復を実行する。障害が復旧した後に、OSS/BSSはVNFエンティティにより送信された障害復旧通知を受信し得て、次にOSS/BSSは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に変更する。OSS/BSSにおける障害修復ポリシーは、全ての障害タイプの処理方法をデフォルトで含む。
具体的には、障害修復方法は以下に列挙された方法、すなわち、ハードウェアデバイスの再起動、ソフトウェア(Host OS、Hypervisor、又は同様のもの)の再ロード、VMの移行、VNFインストールソフトウェアの再ロード、VNFの再インスタンス化、VNFインスタンスの追加、VNFの移行(すなわち、VNFへのリソースの再割り当て)及びVNF転送グラフ(VNF Forwarding Graph)の再インスタンス化のうち1つを含み得るが、これに限定されない。
本願発明のこの実施形態において提供された障害管理方法によると、VIMは、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対する包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除され、処理中の障害発生エンティティは分離されるので、障害処理の効率及び精度は向上し、障害の影響は実質的に防がれる。
図8は、本願発明の別の実施形態に係る障害管理方法のインタラクション図である。図8における方法は、図1に示されているNFVシステムによって実行され得る。
801:VIMは障害情報を取得する。
VIMが、NFVIにおける任意のHW、Host OS、Hypervisor、又はVMエンティティに障害が生じていることを検出すると、VIMは障害発生NFVIエンティティの障害情報を取得する。具体的には、取得した障害情報は障害発生NFVIエンティティによって生成され、VIMに報告され得るか、又は検出した障害に応じて、VIMによってローカルに生成され得る。具体的には、NFVIエンティティに障害が生じていることを、VIMによって検出する方法は、図6の段階601において説明された方法と同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
802:VIMは包括的障害情報を生成する。
VIMが第1NFVIエンティティにより送信された障害情報を受信した後、又はVIMが第1NFVIエンティティの障害に応じて障害情報を生成した後に、VIMは、包括的処理を実行すべく、第1NFVIエンティティと関連した別のNFVIエンティティの障害情報を収集して包括的障害情報を生成する必要があり、これは図6の段階602において説明された方法と明確に同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
803:繰り返されるアラームの検出を実行する。
包括的障害情報を生成した後に、VIMは生成された包括的障害情報をローカルに検出し、同じ情報があるか否かを判断し得る。具体的な検出方法は、図6の段階603において説明された方法と同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
804:VIMは自己修復判断を実行する。
VIMが包括的障害情報を生成すると、VIMは、包括的障害情報における障害タイプが、VIMが処理し得る障害タイプであるか否かを最初に判断し得る。具体的な判断方法は、図6の段階604において説明された方法と同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
805a:VIMは自己修復処理を実行し得る。
VIMが、処理が実行され得ると判断する場合に、VIMは障害修復方法に従って、NFVIエンティティに対して障害修復を実行する。障害修復が成功し、複数の関連NFVIエンティティの障害が修復された場合、オーケストレータに修復が成功したことが通知され、障害修復処理プロセスは終了する。
包括的障害情報が複数のNFVIエンティティを含み、優先的に処理されるNFVIエンティティの障害は問題なく修復されたが、他の複数の関連NFVIエンティティの障害が残っている場合に、包括的障害情報における全てのNFVIエンティティの障害が修復されるまで、残りの複数の障害発生NFVIエンティティにおいて最も高い優先度を有するNFVIエンティティを判断して修復すべく、段階804が繰り返される。そして、オーケストレータに修復が成功したことが通知され、障害修復処理プロセスは終了する。具体的な方法は、図6の段階605aにおいて説明された方法と同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
加えて、修復中であるNFVIエンティティは、障害エンティティと別の隣接するエンティティとの間のインタラクションによって引き起こされるさらなる障害の影響を回避すべく、分離され得る。
805b:VIMが自己修復処理を実行できない場合に、VIMはVNFMへの報告を実行する。
VIMにおける障害修復ポリシーが修復予定のNFVIエンティティの障害タイプを含まない場合に、VIMは包括的障害情報における障害状態を「未修復」に設定して、Vi−Vnfmインタフェースを用いることにより、包括的障害情報をVNFMに報告する。
VNFMがVIMにより送信された包括的障害情報を受信すると、VNFMは自己修復処理が実行され得るか否かを検出する。これはVIMの自己修復判断と同様である。VNFMはローカルの障害修復ポリシーに対してクエリを行い、処理が実行され得て、修復が成功した場合に、VNFMは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に設定して、包括的障害情報をオーケストレータに報告する、又はVNFMが修復処理を実行できない場合、あるいは修復処理を実行し得るが修復に失敗した場合に、VNFMはNFVIの包括的障害情報における障害状態を「未修復」に設定して、包括的障害情報をオーケストレータに報告する。
806:オーケストレータは自己修復判断を実行する。
オーケストレータがVNFMにより送信されたNFVIの包括的障害情報を受信すると、オーケストレータは、自己修復処理が実行され得るか否かを検出する。これは、VIMの自己修復判断と同様である。オーケストレータはローカルの障害修復ポリシーに対してクエリを行い、処理が実行され得て、修復が成功した場合に、オーケストレータは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に設定して、包括的障害情報をOSS/BSSに報告する、又はオーケストレータが修復処理を実行できない場合、あるいは修復処理を実行し得るが修復に失敗した場合に、オーケストレータはNFVIの包括的障害情報における障害状態を「未修復」に設定して、包括的障害情報をOSS/BSSに報告する。オーケストレータは複数のリソースの調整及び管理とNFVサービスの実装とを担うので、オーケストレータは比較的高い管理許可及び処理能力を有し、ほとんどの障害を修復し得ることが理解されるべきである。処理できないか、又は修復に失敗した、ほんの少量の障害のみがOSS/BSSに報告される。
807:OSS/BSSは障害修復を実行する。
OSS/BSSは、受信した包括的障害情報における障害状態を「処理中」に設定する。そして、OSS/BSSは、障害修復ポリシーにおける方法に従って障害修復を実行する。障害が復旧した後に、OSS/BSSはNFVIエンティティにより送信された障害復旧通知を受信し得て、次にOSS/BSSは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に変更する。OSS/BSSにおける障害修復ポリシーは、全ての障害タイプの処理方法をデフォルトで含む。
具体的には、障害修復方法は以下に列挙された方法、すなわち、ハードウェアデバイスの再起動、ソフトウェア(Host OS、Hypervisor、又は同様のもの)の再ロード、VMの移行、VNFインストールソフトウェアの再ロード、VNFの再インスタンス化、VNFインスタンスの追加、VNFの移行(すなわち、VNFへのリソースの再割り当て)及びVNF転送グラフ(VNF Forwarding Graph)の再インスタンス化のうち1つを含み得るが、これに限定されない。
本願発明のこの実施形態において提供された障害管理方法によると、VIMは、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対する包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除され、処理中の障害発生エンティティは分離されるので、障害処理の効率及び精度は向上し、障害の影響は実質的に防がれる。
図9は本願発明の別の実施形態に係る障害管理方法のインタラクション図である。図9における方法は、図1に示されているNFVシステムによって実行され得る。
901:VIMは障害情報を取得する。
VIMが、NFVIにおける任意のHW、Host OS、Hypervisor、又はVMに障害が生じていることを検出すると、VIMは障害発生NFVIエンティティの障害情報を取得する。具体的には、取得した障害情報は障害発生NFVIエンティティによって生成され、VIMに報告され得るか、又は検出した障害に応じて、VIMによってローカルに生成され得る。具体的には、NFVIエンティティに障害が生じていることを、VIMによって検出する方法は、図6の段階601において説明された方法と同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
902:VIMは包括的障害情報を生成する。
VIMが第1NFVIエンティティにより送信された障害情報を受信した後、又はVIMが第1NFVIエンティティの障害に応じて障害情報を生成した後に、VIMは、包括的処理を実行すべく、第1NFVIエンティティと関連した別のNFVIエンティティの障害情報を収集して包括的障害情報を生成する必要があり、これは図6の段階602において説明された方法と明確に同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
903:繰り返されるアラームの検出を実行する。
包括的障害情報を生成した後に、VIMは生成された包括的障害情報をローカルに検出し、同じ情報があるか否かを判断し得る。具体的な検出方法は、図6の段階603において説明された方法と同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
904:VIMは自己修復判断を実行する。
VIMが包括的障害情報を生成すると、VIMは、包括的障害情報における障害タイプが、VIMが処理し得る障害タイプであるか否かを最初に判断し得る。具体的な判断方法は、図6の段階604において説明された方法と同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
905a:VIMは自己修復処理を実行し得る。
VIMが、処理が実行され得ると判断する場合に、VIMは障害修復方法に従って、NFVIエンティティに対して障害修復を実行する。障害修復が成功し、複数の関連NFVIエンティティの障害が修復された場合、オーケストレータに修復が成功したことが通知され、障害修復処理プロセスは終了する。
包括的障害情報が複数のNFVIエンティティを含み、優先的に処理されるNFVIエンティティの障害は問題なく修復されたが、他の複数の関連NFVIエンティティの障害が残っている場合に、包括的障害情報における全てのNFVIエンティティの障害が修復されるまで、残りの複数の障害発生NFVIエンティティにおいて最も高い優先度を有するNFVIエンティティを判断して修復すべく、段階904が繰り返される。そして、オーケストレータに修復が成功したことが通知され、障害修復処理プロセスは終了する。具体的な方法は、図6の段階605aにおいて説明された方法と同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
加えて、修復中であるNFVIエンティティは、障害エンティティと別の隣接するエンティティとの間のインタラクションによって引き起こされるさらなる障害の影響を回避すべく、分離され得る。
905b:VIMが自己修復処理を実行できない場合に、VIMはVNFMへの報告を実行する。
VIMにおける障害修復ポリシーが修復予定のNFVIエンティティの障害タイプを含まない場合に、VIMは包括的障害情報における障害状態を「未修復」に設定して、Vi−Vnfmインタフェースを用いることにより、包括的障害情報をVNFMに報告する。
VNFMがVIMにより送信された包括的障害情報を受信すると、VNFMは自己修復処理が実行され得るか否かを検出する。これはVIMの自己修復判断と同様である。VNFMはローカルの障害修復ポリシーに対してクエリを行い、処理が実行され得て、修復が成功した場合に、VNFMは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に設定して、包括的障害情報をオーケストレータに報告する、又はVNFMが修復処理を実行できない場合、あるいは修復処理を実行し得るが修復に失敗した場合に、VNFMはNFVIの包括的障害情報における障害状態を「未修復」に設定して、包括的障害情報をVIMに返す。
906:オーケストレータは自己修復判断を実行する。
そして、VIMは、Or−Viインタフェースを用いることによりNFVIの包括的障害情報をオーケストレータに報告し、オーケストレータは自己修復処理が実行され得るか否かを検出する。これはVIMの自己修復判断と同様である。オーケストレータはローカルの障害修復ポリシーに対してクエリを行い、処理が実行され得て、修復が成功した場合に、オーケストレータは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に設定して、包括的障害情報をOSS/BSSに報告する、又はオーケストレータが修復処理を実行できない場合、あるいは修復処理を実行し得るが修復に失敗した場合に、オーケストレータは包括的障害情報における障害状態を「未修復」に設定して、包括的障害情報をOSS/BSSに報告する。オーケストレータは複数のリソースの調整及び管理とNFVサービスの実装とを担うので、オーケストレータは比較的高い管理許可及び処理能力を有し、ほとんどの障害を修復し得ることが理解されるべきである。処理できないか、又は修復に失敗した、ほんの少量の障害のみがOSS/BSSに報告される。
907:OSS/BSSは障害修復を実行する。
OSS/BSSは、受信した包括的障害情報における障害状態を「処理中」に設定する。そして、OSS/BSSは、障害修復ポリシーにおける方法に従って障害修復を実行する。障害が復旧した後に、OSS/BSSはNFVIエンティティにより送信された障害復旧通知を受信し得て、次にOSS/BSSは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に変更する。OSS/BSSにおける障害修復ポリシーは、全ての障害タイプの処理方法をデフォルトで含む。
具体的には、障害修復方法は以下に列挙された方法、すなわち、ハードウェアデバイスの再起動、ソフトウェア(Host OS、Hypervisor、又は同様のもの)の再ロード、VMの移行、VNFインストールソフトウェアの再ロード、VNFの再インスタンス化、VNFインスタンスの追加、VNFの移行(すなわち、VNFへのリソースの再割り当て)及びVNF転送グラフ(VNF Forwarding Graph)の再インスタンス化のうち1つを含み得るが、これに限定されない。
図6、図8、及び図9は、NFVIエンティティの障害をVIMによって修復し管理する処理であり、図7は、VNFエンティティの障害をVNFMによって修復し管理する処理であることが理解されるべきである。NFVIエンティティをVIMによって修復し管理する処理と、VNFエンティティをVNFMによって修復し管理する処理とは、2つの比較的別個の処理であってよく、又は2つの同時処理であってもよいが、このことは本願発明において限定されない。
本願発明のこの実施形態において提供された障害管理方法によると、VIMは、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対する包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除され、処理中の障害発生エンティティは分離されるので、障害処理の効率及び精度は向上し、障害の影響は実質的に防がれる。
図10は本願発明の別の実施形態に係る障害管理方法のインタラクション図である。図10における方法は、図1に示されているNFVシステムによって実行され得る。
1001a:VIMは障害情報を取得する。
VIMが、NFVIにおける任意のHW、Host OS、Hypervisor、又はVMに障害が生じていることを検出すると、VIMは障害発生NFVIエンティティの障害情報を取得する。具体的には、取得した障害情報は障害発生NFVIエンティティによって生成され、VIMに報告され得るか、又は検出した障害に応じて、VIMによってローカルに生成され得る。VIMは、以下の方法を用いることにより、NFVIエンティティに障害が生じていることを検出し得る。
説明の便宜のために、第1NFVIエンティティに障害が生じている例を用いることにより、以下は説明される。第1NFVIエンティティはNFVIにおける任意のHW、Host OS、Hypervisor、又はVMであり得て、エンティティはハードウェアエンティティ又はソフトウェアエンティティを含み得る。
[方法1]
第1NFVIエンティティに障害が生じると、第1NFVIエンティティが障害情報を生成し、障害情報は第1NFVIエンティティを一意に識別するのに用いられる少なくとも障害発生エンティティ識別子を含み、障害発生第1NFVIエンティティの実際の位置、又はトポロジー関係における障害発生第1NFVIエンティティの位置は、識別子を用いることにより一意に判断され得る。障害情報は、障害情報を一意に識別するのに用いられる障害識別子をさらに含む。障害情報は、障害の原因を表すのに用いられ障害タイプ、例えば、電源オフ、過負荷、又は障害なしをさらに含む。加えて、障害情報は動作状態及び障害時間をさらに含み、動作状態は第1NFVIエンティティが現在正常に働き得るか否かを示すのに用いられ、障害時間は障害が生じた時間を記録するのに用いられ得る。例として、障害情報のフォーマットが表1に示され得る。
先述のフォーマットにおける障害情報を生成した後に、第1NFVIは、Nf−Viインタフェースを用いることにより障害情報をVIMに送信し得て、第1NFVIはオプションとして、管理、記録、及び提示のために、EMSを用いることにより障害情報をOSS/BSSにも送信し得る。
[方法2]
VIMは、障害検出を実行するよう第1NFVIエンティティに命令すべく、第1NFVIエンティティに表示メッセージを定期的に、又は必要なときに送信し得る。第1NFVIエンティティが障害を検出した場合に、第1NFVIエンティティは表1のものと同様の障害情報をVIMに返し得るか、又は第1NFVIに障害発生がない場合に、第1NFVIエンティティは何のメッセージも返さないか、又は障害タイプが「障害なし」で動作状態が「正常」という、表1に示された障害情報を返し得る。
[方法3]
第1NFVIエンティティは、第1NFVIエンティティが正常に動作していることを示すハートビート表示メッセージをVIMに定期的に送信し得る。VIMは、第1NFVIエンティティの複数のハートビートを定期的に受信し、第1NFVIエンティティが正常に働いていることを検知する。第1NFVIエンティティの複数のハートビートが中断すると、VIMは第1NFVIエンティティに障害が生じていると判断し、VIMは第1NFVIの障害情報を生成し得る。障害情報の具体的なフォーマットは、表1の障害情報のものと同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
電源オフなどの予期せぬ出来事に起因して、NFVIエンティティが障害情報を報告できないとき、それでもVIMは、第1NFVIエンティティに障害が生じていることを直ちに検知し得る。
[方法4]
VIMは、NFVIに対して定期的に、又は必要なときに障害検出を実行し得て、そして障害検出結果に応じてVIMは第1NFVIの障害情報を生成する。障害情報の具体的なフォーマットは、表1の障害情報のものと同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
結論として、VIMは、先述の複数の方法のいずれか1つを用いることによりNFVIエンティティの障害を検出し得て、また複数の方法を組み合わせることにより、例えば、方法1と方法3とを組み合わせることにより検出を確実に実行し得る。NFVIエンティティは、複数のハートビートをVIMに定期的に送信し、障害が生じると、障害情報をVIMに送信する。壊滅的な障害に起因してNFVIエンティティが障害情報を報告できない場合に、VIMは複数のハートビートの停止に応じて、NFVIエンティティに障害が生じていることを検知し得る。
1001b:VNFMは障害情報を取得する。
VNFMがVNFにおける任意のVNFエンティティにおいて障害が生じていることを検出すると、VNFMは障害発生VNFエンティティの障害情報を取得する。具体的には、取得した障害情報は障害発生VNFエンティティによって生成され、VNFMに報告され得るか、又は検出した障害に応じてVNFMによってローカルに生成され得る。VNFMは以下の方法を用いることにより、VNFエンティティに障害が生じていることを検出し得る。
説明の便宜のために、第1VNFエンティティに障害が生じている例を用いることにより、以下は説明される。第1VNFエンティティはVNFにおける任意のVNFエンティティであり得て、エンティティはハードウェアエンティティ、ソフトウェアエンティティ、又はインスタンスを含み得る。
[方法1]
第1VNFエンティティに障害が生じると、第1VNFエンティティは障害情報を生成し、障害情報は第1VNFエンティティを一意に識別するのに用いられる少なくとも障害発生エンティティ識別子を含み、障害発生第1VNFエンティティの実際の位置、又はトポロジー関係における障害発生第1VNFエンティティの位置は、識別子を用いることにより一意に判断され得る。障害情報は、障害の原因又は結果を表すのに用いられ障害タイプをさらに含み得る。加えて、障害情報は動作状態及び障害時間をさらに含み、動作状態は第1VNFエンティティが現在正常に働き得るか否かを示すのに用いられ、障害時間は障害が生じた時間を記録するのに用いられ得る。例として、障害情報のフォーマットが表3に示され得る。
先述のフォーマットにおける障害情報を生成した後に、第1VNFは、Ve−Vnfmインタフェースを用いることにより障害情報をVNFMに送信し得て、第1VNFはオプションとして、管理、記録、及び提示のために、vEMSを用いることにより障害情報をOSS/BSSにも送信し得る。
[方法2]
VNFMは、障害検出を実行するよう第1VNFエンティティに命令すべく、第1VNFエンティティに表示メッセージを定期的に、又は必要なときに送信し得る。第1VNFエンティティが障害を検出した場合に、第1VNFエンティティは表3のものと同様の障害情報をVNFMに返し得るか、又は第1VNFに障害発生がない場合に、第1VNFエンティティは何のメッセージも返さないか、又は障害タイプが「障害なし」で動作状態が「正常」という、表3に示された障害情報を返し得る。
[方法3]
第1VNFエンティティは、第1VNFエンティティが正常に動作していることを示すハートビート表示メッセージをVNFMに定期的に送信し得る。VNFMは、第1VNFエンティティの複数のハートビートを定期的に受信し、第1VNFエンティティが正常に働いていることを検知する。第1VNFエンティティの複数のハートビートが中断すると、VNFMは第1VNFエンティティに障害が生じていると判断し、VNFMは第1VNFの障害情報を生成し得る。障害情報の具体的なフォーマットは、表3の障害情報のものと同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
予期せぬ出来事に起因して、VNFエンティティが障害情報を報告できないとき、それでもVNFMは、第1VNFエンティティに障害が生じていることを直ちに検知し得る。
[方法4]
VNFMは、VNFに対して定期的に、又は必要なときに障害検出を実行し得て、そして障害検出結果に応じてVNFMは第1VNFの障害情報を生成する。障害情報の具体的なフォーマットは、表3の障害情報のものと同様であり、さらなる詳細が本明細書で改めて説明されることはない。
結論として、VNFMは、先述の複数の方法のいずれか1つを用いることによりVNFエンティティの障害を検出し得て、また複数の方法を組み合わせることにより、例えば、方法1と方法3とを組み合わせることにより検出を確実に実行し得る。VNFエンティティは、複数のハートビートをVNFMに定期的に送信し、障害が生じると、障害情報をVNFMに送信する。壊滅的な障害に起因してVNFエンティティが障害情報を報告できない場合に、VNFMは複数のハートビートの停止に応じて、VNFエンティティに障害が生じていることを検知し得る。
段階1001a及び段階1001bは、2つの比較的別個の処理であってよく、又は2つの関連した処理であってもよいことが理解されるべきである。本願発明のこの実施形態において、2つの段階は2つの同時処理と理解され得る。すなわち、本願発明のこの実施形態は、NFVI及びVNFに関連障害が生じている場合における障害の管理及び修復を具体的に説明している。
1002a:VIMは包括的障害情報を生成する。
VIMが第1NFVIエンティティにより送信された障害情報を受信した後、又はVIMが第1NFVIエンティティの障害に応じて障害情報を生成した後に、すなわち、段階1001aの後に、VIMは、包括的処理を実行すべく、第1NFVIエンティティと関連した別のNFVIエンティティの障害情報を収集して包括的障害情報を生成する必要がある。
具体的には、HW、Host OS、Hypervisor、及びVMエンティティの間には相互関係が存在するので、第1NFVIエンティティに障害が生じると、第1NFVIエンティティと関連したエンティティにも障害が生じ得る。図6bは、HW、Host OS、Hypervisor、及びVMエンティティの間の相互関係を例示的に示している。例えば、Host OS1、Hypervisor1、VM1、及びVM2は、HW1と関連している。このことは、HW1に障害が生じると、HW1に確立された複数の仮想化エンティティ、つまり、Host OS1、Hypervisor1、VM1、及びVM2にも障害が生じうることを意味している。
この場合、VIMは、Host OS1、Hypervisor1、VM1、及びVM2によって報告された障害情報を収集し、HW1の障害情報を参照して包括的障害情報を生成し得る。具体的には、表2に示されている包括的障害情報が生成され得る。HW、Host OS、Hypervisor、及びVMエンティティの障害情報のフォーマットは、表1のものと同様である。表2に示されている包括的障害情報は具体例であり、包括的障害情報に具体的に含まれる複数のエンティティの障害情報は相互関係に応じて判断されることが、理解されるべきである。包括的障害情報が生成されたばかりのとき、障害状態は「未処理」に設定され得る。
1002b:VNFMは包括的障害情報を生成する。
VNFMが第1VNFエンティティにより送信された障害情報を受信した後、又はVNFMが第1VNFエンティティの障害に応じて障害情報を生成した後に、すなわち、段階1001bの後に、VNFMは、第1VNFの障害情報に応じて包括的障害情報を生成し得る。オプションとして、VNFMは、包括的処理を実行すべく、第1VNFエンティティと関連した他の複数のVNFエンティティの障害情報を収集して包括的障害情報を生成し得る。
具体的には、複数のVNFエンティティの間に相互関係が存在するので、第1VNFエンティティに障害が生じると、第1VNFエンティティと関連した別のVNFエンティティにも障害が生じ得る。図7bは、複数のVNFエンティティの間の相互関係を例示的に示している。例えば、VNF1及びVNF2は両方ともVM1に基づいており、すなわちVNF1とVNF2との間に相互関係が存在する。VNF1に障害が生じると、VNF2にも障害が生じ得る。
この場合、VNFMはVNF1によって報告された障害情報を収集し、VNF2の障害情報を参照して包括的障害情報を生成し得る。具体的には、表4に示されている包括的障害情報が生成され得る。
VNF1及びVNF2エンティティの障害情報のフォーマットは、表3のものと同様である。表4に示されている包括的障害情報は具体例であり、包括的障害情報に具体的に含まれる複数のエンティティの障害情報は相互関係に応じて判断されることが、理解されるべきである。包括的障害情報が生成されたばかりのとき、障害状態は「未処理」に設定され得る。
同様に、段階1002a及び段階1002bは、2つの比較的別個の処理であってよく、又は2つの関連した処理であってもよい。本願発明のこの実施形態において、2つの段階は2つの同時処理と理解され得る。
1003a:VIMは繰り返されるアラームの検出を実行する。
包括的障害情報を生成した後に、VIMは生成された包括的障害情報をローカルに検出し、同じ情報があるか否かを判断し得る。具体的には、NFVIエンティティに障害が生じた後に、全ての関連障害発生NFVIエンティティは障害情報を報告し得て、VIMは同じ障害について複数の同じ包括的障害情報を生成し得る。例えば、HW1に障害が生じている場合、HW1と関連したHost OS1、Hypervisor1、VM1、及びVM2にも複数の障害が生じ、HW1と関連したHost OS1、Hypervisor1、VM1、及びVM2はHW1と同じ動作を実行する。VIMは、関連障害情報を収集した後に複数の同じ包括的障害情報を生成し得て、この場合、VIMは1つの包括的障害情報のみを処理して、他の同じ包括的障害情報を破棄し得る。同じ包括的障害情報とは、HW、Host OS、Hypervisor、及びVMの障害情報が部分的に同じであるが、障害状態は異なり得ることを指すことが理解されるべきである。
具体的には、包括的障害情報は、包括的障害情報おける障害状態に応じて確保され得るか、又は破棄され得る。例えば、生成されたばかりの包括的障害情報における障害状態が「未処理」である場合、繰り返されるアラームの検出が包括的障害情報に対して実行される。また障害状態が「処理中」である同じ包括的障害情報が発見された場合に、未処理である包括的障害情報は破棄され、障害状態が「処理中」である包括的障害情報は確保されて処理される。
1003b:VNFMは繰り返されるアラームの検出を実行する。
包括的障害情報を生成した後に、VNFMは生成された包括的障害情報をローカルに検出して、同じ情報があるか否かを判断し得る。具体的には、VNFエンティティに障害が生じた後に、全ての関連障害発生VNFエンティティは障害情報を報告し得て、VNFMは同じ障害について複数の同じ包括的障害情報を生成し得る。例えば、VNF1に障害が生じている場合に、VNF1と関連したVNF2にも障害が生じ、VNF2はVNF1と同じ動作を実行する。VNFMは、関連障害情報を収集した後に複数の同じ包括的障害情報を生成し得て、この場合、VNFMは1つの包括的障害情報のみを処理して、他の同じ包括的障害情報を破棄し得る。本明細書で同じ包括的障害情報とは、VNFの状態情報が部分的に同じであり、障害状態が異なり得ることを指すことが理解されるべきである。
具体的には、包括的障害情報は、包括的障害情報おける障害状態に応じて確保され得るか、又は破棄され得る。例えば、生成されたばかりの包括的障害情報における障害状態が「未処理」である場合、繰り返されるアラームの検出が包括的障害情報に対して実行される。また障害状態が「処理中」である同じ包括的障害情報が発見された場合に、未処理である包括的障害情報は破棄され、障害状態が「処理中」である包括的障害情報は確保されて処理される。
1004a:VIMは自己修復判断を実行する。
VIMが包括的障害情報を生成すると、VIMは、包括的障害情報における障害タイプが、VIMが処理し得る障害タイプであるか否かを最初に判断し得る。
具体的には、VIMは障害修復ポリシーを有し、障害修復ポリシーは障害発生エンティティ識別子と、障害タイプと、障害修復方法との間のマッピングを含む。処理が実行され得るか否かは、包括的障害情報における障害タイプが障害修復ポリシーに存在するか否かを判断することによって、判断され得る。例えば、HW1の障害タイプが「能力低下」であり、対応する障害修復方法は「再起動」である。
加えて、包括的障害情報が複数の関連NFVIエンティティの障害情報を含むとき、VIMは、NFVIエンティティの優先度に応じて、NFVIエンティティの障害情報における障害タイプに対して自己修復判断を実行することを判断し得る。優先度は、高い順に、HW、Host OS、Hypervisor、VMである。例えば、表2に示されているように、包括的障害情報がHW1、Host OS1、Hypervisor1、VM1、及びVM2の障害情報を含むとき、VIMはHW1の障害を優先的に処理し得る。すなわち、「能力低下」などの、HW1の障害情報における障害タイプに応じて、障害修復方法が「再起動」であると判断し得る。
1004b:VNFMは自己修復判断を実行する。
VNFMが包括的障害情報を生成すると、VNFMは包括的障害情報における障害タイプが、VNFMが処理し得る障害タイプであるか否かを最初に判断し得る。
具体的には、VNFMは障害修復ポリシーを有し、障害修復ポリシーは障害発生エンティティ識別子と、障害タイプと、障害修復方法との間のマッピングを含む。処理が実行され得るか否かは、包括的障害情報における障害タイプが障害修復ポリシーに存在するか否かを判断することによって、判断され得る。例えば、VNF1の障害タイプが「能力低下」であり、対応する障害修復方法は「VNFインスタンスの追加」である。
具体的には、障害修復方法は以下に列挙された方法、すなわち、ハードウェアデバイスの再起動、ソフトウェア(Host OS、Hypervisor、又は同様のもの)の再ロード、VMの移行、VNFインストールソフトウェアの再ロード、VNFの再インスタンス化、VNFインスタンスの追加、VNFの移行(すなわち、VNFへのリソースの再割り当て)及びVNF転送グラフ(VNF Forwarding Graph)の再インスタンス化のうち1つを含み得るが、これに限定されない。
1005a:VIMは自己修復処理を実行し得る。
VIMが、処理が実行され得ると判断する場合に、VIMは障害修復方法に従って、NFVIエンティティに対して障害修復を実行する。障害修復が成功し、複数の関連NFVIエンティティの障害が修復された場合、オーケストレータに修復が成功したことが通知され、障害修復処理プロセスは終了する。
包括的障害情報が複数のNFVIエンティティを含み、優先的に処理されるNFVIエンティティの障害は問題なく修復されたが、他の複数の関連NFVIエンティティの障害が残っている場合に、包括的障害情報における全てのNFVIエンティティの障害が修復されるまで、残りの複数の障害発生NFVIエンティティにおいて最も高い優先度を有するNFVIエンティティを判断して修復すべく、段階1004aが繰り返される。そして、オーケストレータに修復が成功したことが通知され、障害修復処理プロセスは終了する。
具体的には、その後に生成され、状態が「未処理」になっている同じ包括的障害情報に対して処理が繰り返されるのを回避すべく、処理され得る包括的障害情報に対して、VIMは修復状態を「処理中」に設定し得る。
問題なく修復されたNFVIエンティティは、動作状態が「正常」であり、表1における障害情報と同様である障害情報を報告することにより、VIMに障害修復が成功したことを通知する。包括的障害情報における全ての関連NFVIエンティティの障害が修復されると、VIMは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に設定して、Or−Viインタフェースを用いることにより、包括的障害情報をオーケストレータに報告し得る。修復成功は、既定のシグナリングを用いることにより報告もされ得るが、これは本願発明において限定されないことが、理解されるべきである。
加えて、修復中であるNFVIエンティティは、障害エンティティと別の隣接するエンティティとの間のインタラクションによって引き起こされるさらなる障害の影響を回避すべく、分離され得る。
1005b:VNFMは自己修復処理を実行し得る。
VNFMが、処理が実行され得ると判断した場合、VNFMは障害修復方法に従ってVNFエンティティに対して障害修復を実行する。障害修復が成功し、複数の関連VNFエンティティの障害が修復された場合に、オーケストレータに修復が成功したことが通知され、障害修復処理プロセスは終了する。
包括的障害情報が複数のVNFエンティティを含み、優先的に処理されるVNFエンティティの障害は問題なく修復されたが、他の複数の関連VNFエンティティの障害が残っている場合に、包括的障害情報における全てのVNFエンティティの障害が修復されるまで、残りの複数の障害発生VNFエンティティを判断して修復すべく、段階1004bが繰り返される。そして、オーケストレータに修復が成功したことが通知され、障害修復処理プロセスは終了する。
具体的には、その後に生成され、状態が「未処理」になっている同じ包括的障害情報に対して処理が繰り返されるのを回避すべく、処理され得る包括的障害情報に対して、VNFMは修復状態を「処理中」に設定し得る。
問題なく修復されたVNFエンティティは、動作状態が「正常」であり、表3における障害情報と同様である障害情報を報告することにより、VNFMに障害修復が成功したことを通知する。包括的障害情報における全ての関連VNFエンティティの障害が修復されると、VNFMは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に設定して、Or−Vnfmインタフェースを用いることにより、包括的障害情報をオーケストレータに報告し得る。修復成功は、既定のシグナリングを用いることにより報告もされ得るが、これは本願発明において限定されないことが、理解されるべきである。
加えて、修復中であるVNFエンティティは、障害エンティティと別の隣接するエンティティとの間のインタラクションによって引き起こされるさらなる障害の影響を回避すべく、分離され得る。
1005c:VIMは自己修復処理を実行できない。
段階1005aにおいて判断した後に、VIMにおける障害修復ポリシーが修復予定のNFVIエンティティの障害タイプを含まない場合に、VIMは第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報をVNFMに要求する。そして、VIMは、VNFMにより送信された、第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報を受信して、受信した障害情報をNFVIの最初の包括的障害情報に追加し、次に、Or−Viインタフェースを用いることにより、組み合わせられた包括的障害情報をオーケストレータに報告する。例えば、図6aに示されている相互関係において、HW1と関連したNFVIエンティティは、Host OS1、Hypervisor1、VM1、及びVM2であり、HW1はさらにVNFと関連し、VNF1及びVNF2もHW1と関連している。VNF1に障害が生じている場合、すなわち、VNFMがVNF1の障害情報を有する場合に、VNFMは、Vi−Vnfmインタフェースを用いることにより、VNF1の障害情報をVIMに送信し、これによりVIMは包括的処理及び報告を実行する。
1005d:VNFMは自己修復処理を実行できない。
段階1005bにおいて判断した後に、VNFMにおける障害修復ポリシーが修復予定のVNFエンティティの障害タイプを含まない場合に、VNFMは第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報をVIMに要求する。そして、VNFMは、VIMにより送信された、第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報を受信して、受信した障害情報をVNFの最初の包括的障害情報に追加し、次に、Or−Vnfmインタフェースを用いることにより、組み合わせられた包括的障害情報をオーケストレータに報告する。例えば、図6aに示されている相互関係において、VNF1と関連したNFVIエンティティは、VM1、Host OS1、Hypervisor1、HW1、及びHW2である。複数の障害がVM1、Host OS1、Hypervisor1、及びHW1にも生じている場合に、VIMは、Vi−Vnfmインタフェースを用いることにより、VM1、Host OS1、Hypervisor1、及びHW1の障害情報をVNFMに送信し、これによりVNFMは包括的処理及び報告を実行する。
1006:オーケストレータは自己修復判断を実行する。
オーケストレータが、VNFM又はVIMにより報告され、包括的処理が実行された(1005c又は1005d)包括的障害情報を受信すると、オーケストレータは自己修復処理が包括的障害情報に対して実行され得るか否かを検出する。これは、VIMの自己修復判断と同様である。オーケストレータはローカルの障害修復ポリシーを検索し、処理が実行され得て、修復が成功した場合に、オーケストレータは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に設定して、包括的障害情報をOSS/BSSに報告する、又はオーケストレータが修復処理を実行できない場合、あるいは修復処理を実行し得るが修復に失敗した場合に、オーケストレータは包括的障害情報における障害状態を「未修復」に設定して、包括的障害情報をOSS/BSSに報告する。オーケストレータは複数のリソースの調整及び管理とNFVサービスの実装とを担うので、オーケストレータは比較的高い管理許可及び処理能力を有し、ほとんどの障害を修復し得ることが理解されるべきである。処理できないか、又は修復に失敗した、ほんの少量の障害のみがOSS/BSSに報告される。
1007:OSS/BSSは障害修復を実行する。
OSS/BSSは、受信した包括的障害情報における障害状態を「処理中」に設定する。そして、OSS/BSSは、障害修復ポリシーにおける方法に従って障害修復を実行する。障害が復旧した後に、OSS/BSSはNFVIエンティティにより送信された障害復旧通知を受信し得て、次にOSS/BSSは包括的障害情報における障害状態を「修復済」に変更する。OSS/BSSにおける障害修復ポリシーは、全ての障害タイプの処理方法をデフォルトで含む。
本願発明のこの実施形態において提供された障害管理方法によると、VIMは、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対する包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除され、処理中の障害発生エンティティは分離されるので、障害処理の効率及び精度は向上し、障害の影響は実質的に防がれる。
図11は、本願発明の実施形態に係る仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)エンティティの概略図である。図11に示されるVIMエンティティ1100は、取得ユニット1101、生成ユニット1102、及び処理ユニット1103を含む。
取得ユニット1101は、ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャ(NFVI)エンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含む第1障害情報を取得し、第1障害情報は障害発生エンティティ識別子を有する第1NFVIエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。
生成ユニット1102は、取得ユニット1101によって取得された第1障害情報に応じて第1包括的障害情報を生成するよう構成され、第1包括的障害情報は、第1障害情報及び第1障害情報の関連障害情報を含む。
処理ユニット1103は、生成ユニット1102によって生成された第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行するよう構成される。
本願発明のこの実施形態において提供されたVIMエンティティ1100は、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。
オプションとして、一実施形態において、VIMエンティティ1100は判断ユニットと受信ユニットとをさらに含み、取得ユニットは、受信ユニットを用いることにより、第1NFVIエンティティにより送信された第1障害情報を受信する、又は判断ユニットを用いることにより、第1NFVIエンティティに障害が生じていると判断して、第1NFVIエンティティの障害に応じて、第1障害情報を生成するよう特に構成される。
オプションとして、一実施形態において、第1NFVIエンティティは、NFVIエンティティにおける任意のハードウェア(HW)、ホストオペレーティングシステム(Host OS)、仮想マシンマネージャ、又は仮想マシン(VM)エンティティであり、生成ユニット1102は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティにより送信された障害情報が、第1障害情報の関連障害情報であると判断し、第1障害情報及び関連障害情報を含む第1包括的障害情報を生成するよう特に構成される。
オプションとして、一実施形態において、処理ユニット1103は送信ユニットを含み、処理ユニット1103は、判断ユニットを用いることにより、第1包括的障害情報における第1障害情報における障害タイプ、又は第1包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに応じて、VIMエンティティ1100が第1障害情報における障害タイプ、又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、VIMエンティティ1100が第1障害情報における障害タイプ、又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの障害、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する、又は、VIMエンティティ1100が第1障害情報における障害タイプ、又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、送信ユニットを用いることにより、第1包括的障害情報をVNFMに送信するか、あるいは第1包括的障害情報をオーケストレータに送信するよう特に構成される。
オプションとして、一実施形態において、処理ユニット1103は、判断ユニットを用いることにより、第1NFVIエンティティ及び第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティから、最も高い優先度を有するNFVIエンティティを判断し、判断ユニットを用いることにより、最も高い優先度を有するNFVIエンティティの障害タイプに応じて、VIMエンティティ1100が対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、VIMエンティティ1100が、最も高い優先度を有するNFVIエンティティの障害タイプに対応する障害修復ポリシーを有するとき、障害修復ポリシーに応じて、最も高い優先度を有するNFVIエンティティの障害を修復するよう特に構成され、HWの優先度はHost OSの優先度より高く、Host OSの優先度は仮想マシンマネージャの優先度より高く、仮想マシンマネージャの優先度はVMの優先度より高い。
オプションとして、一実施形態において、送信ユニットは、障害修復が成功したときに、成功表示メッセージをオーケストレータに送信する、又は、障害修復が失敗したときに、第1包括的障害情報をVNFMに送信するか、あるいは第1包括的障害情報をオーケストレータに送信するよう特に構成される。
オプションとして、一実施形態において、受信ユニットは、VNFMにより送信され、VNFMが第1包括的障害情報を処理することが出来ないことを示すのに用いられる表示メッセージを受信するようさらに構成され、送信ユニットは、第1包括的障害情報をオーケストレータに送信するようさらに構成される。
オプションとして、一実施形態において、処理ユニット1103は、第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報をVNFMに要求して、第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報を第1包括的障害情報に追加するようさらに構成される。
オプションとして、一実施形態において、受信ユニットは、VNFMにより送信され、障害発生VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報をVIMエンティティ1100に要求するのに用いられる要求情報を受信するようさらに構成され、送信ユニットは、障害発生VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報をVNFMに送信するようさらに構成される。
オプションとして、一実施形態において、VIMエンティティ1100は検出ユニットと削除ユニットとをさらに含み、検出ユニットは、第1包括的障害情報に応じて、VIMエンティティ1100が第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出するよう特に構成され、削除ユニットは、VIMエンティティ1100が第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第1包括的障害情報を削除するよう特に構成される。
本願発明のこの実施形態において提供されたVIMエンティティ1100は、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除されるので、障害処理の効率及び精度が向上する。
図12は、本願発明の実施形態に係る仮想化ネットワーク機能マネージャ(VNFM)エンティティの概略図である。図12に示されるVNFMエンティティ1200は、取得ユニット1201、生成ユニット1202、及び処理ユニット1203を含む。
取得ユニット1201は、仮想化ネットワーク機能(VNF)エンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含む第2障害情報を取得し、第2障害情報は、障害発生エンティティ識別子を有する第1VNFエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。生成ユニット1202は、第2障害情報に応じて第2包括的障害情報を生成する。処理ユニット1203は、第2包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行する。
本願発明のこの実施形態において提供されたVNFMエンティティ1200は、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。
オプションとして、一実施形態において、VNFMエンティティ1200は判断ユニットと受信ユニットとをさらに含み、取得ユニットは、受信ユニットを用いることにより、第1VNFエンティティにより送信された第2障害情報を受信する、又は判断ユニットを用いることにより、第1VNFエンティティに障害が生じていると判断して、生成ユニットを用いることにより、第1VNFエンティティの障害に応じて第2障害情報を生成するよう特に構成される。
オプションとして、一実施形態において、生成ユニット1202は、判断ユニットを用いることにより、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティにより送信された障害情報が、第2障害情報の関連障害情報であると判断し、第2障害情報及び関連障害情報を含む第2包括的障害情報を生成するよう特に構成される。
オプションとして、一実施形態において、処理ユニット1203は送信ユニットを含み、処理ユニットは、判断ユニットを用いることにより、第2包括的障害情報における第2障害情報における障害タイプ、又は第2包括的障害情報における関連障害情報におけるにおける障害タイプに応じて、VNFMエンティティ1200が第2障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、VNFMエンティティ1200が第2障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1VNFエンティティの障害、及び/又は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する、又はVNFMエンティティ1200が第2障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、送信ユニットを用いることにより、第2包括的障害情報をオーケストレータに送信するよう特に構成される。
オプションとして、一実施形態において、送信ユニットは、障害修復が成功したときに、成功表示メッセージをオーケストレータに送信する、又は、障害修復が失敗したときに、第2包括的障害情報をオーケストレータに送信するよう特に構成される。
オプションとして、一実施形態において、処理ユニット1203は、第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報を仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)に要求し、第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報を第2包括的障害情報に追加するようさらに構成され、NFVIエンティティは、NFVIにおける任意のハードウェア(HW)、ホストオペレーティングシステム(Host OS)、仮想マシンマネージャ、又は仮想マシン(VM)エンティティである。
オプションとして、一実施形態において、処理ユニット1203は、VIMにより送信された第1包括的障害情報を受信し、VNFMエンティティ1200が第1包括的障害情報における第1障害情報における障害タイプ、又は第1包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、VNFMエンティティ1200が第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの障害、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する、又はVNFMエンティティ1200が第1障害情報における障害タイプ又は関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第1包括的障害情報をオーケストレータに送信するか、あるいはVNFMエンティティ1200が第1包括的障害情報を処理出来ないことを示すのに用いられる表示メッセージをVIMに送信し、これによりVIMは第1包括的障害情報をオーケストレータに送信するようさらに構成され、第1包括的障害情報は第1障害情報及び第1障害情報の関連障害情報を含み、第1障害情報は第1NFVIエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。
オプションとして、一実施形態において、処理ユニット1203は、第1包括的障害情報に応じて、第1NFVIエンティティと関連する、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティと関連する第1VNFエンティティの障害情報を判断し、第1VNFエンティティの障害情報を第1包括的障害情報に追加し、これによりVNFMエンティティ1200が第1包括的障害情報に対する修復又は報告処理を実行するようさらに構成される。
オプションとして、一実施形態において、VNFMエンティティ1200は検出ユニットと削除ユニットとをさらに含み、検出ユニットは、第2包括的障害情報に応じて、VNFMエンティティ1200が第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出するよう特に構成され、削除ユニットは、VNFMエンティティ1200が第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第2包括的障害情報を削除するよう特に構成される。
オプションとして、一実施形態において、受信ユニットは、VIMにより送信され、障害発生NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報をVNFMエンティティ1200に要求するのに用いられる要求情報を受信するようさらに構成され、送信ユニットは、障害発生NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報をVIMに送信するようさらに構成される。
本願発明のこの実施形態において提供されたVNFMエンティティ1200は、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除されるので、障害処理の効率及び精度が向上する。
図13は、本願発明の実施形態に係るオーケストレータ(Orchestrator)エンティティの概略ブロック図である。図12に示されるオーケストレータエンティティ1300は、受信ユニット1301及び処理ユニット1302を含む。
受信ユニット1301は、仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)により送信された第1包括的障害情報を受信し、第1包括的障害情報は第1障害情報を含み、第1障害情報は障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、第1障害情報は障害発生エンティティ識別子を有する第1ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャNFVIエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられ、処理ユニット1302は、第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行する。又は、受信ユニット1301は仮想化ネットワーク機能マネージャ(VNFM)により送信された第2包括的障害情報を受信し、第2包括的障害情報は第2障害情報を含み、第2障害情報は障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、第2障害情報は障害発生エンティティ識別子を有する第1仮想化ネットワーク機能(VNF)エンティティに障害が生じていることを示すのに用いられ、処理ユニット1302は第2包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行する。
本願発明のこの実施形態において提供されたオーケストレータエンティティ1300は、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を、VNFM又はVIMから取得して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。
オプションとして、一実施形態において、第1包括的障害情報は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連した仮想化ネットワーク機能(VNF)エンティティの障害情報をさらに含む。
オプションとして、一実施形態において、第2包括的障害情報は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報、及び/又は、第1VNFエンティティと関連した仮想化インフラストラクチャマネージャ(NFVI)エンティティの障害情報をさらに含む。
オプションとして、一実施形態において、処理ユニット1302は、第1包括的障害情報における障害タイプに応じて、オーケストレータエンティティ1300が障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、オーケストレータエンティティ1300が障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、第1NFVIエンティティの障害、及び/又は、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する、又はオーケストレータエンティティ1300が障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第1包括的障害情報をオペレーションアンドビジネスサポートシステム(OSS/BSS)に送信するよう特に構成される。
オプションとして、一実施形態において、処理ユニット1302は、第2包括的障害情報における障害タイプに応じて、オーケストレータエンティティ1300が障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、オーケストレータエンティティ1300が障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、第1VNFエンティティの障害、及び/又は、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する、又はオーケストレータエンティティ1300が障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第2包括的障害情報をオペレーションアンドビジネスサポートシステムOSS/BSSに送信するよう特に構成される。
オプションとして、一実施形態において、処理ユニット1302は、第1包括的障害情報における障害タイプに応じて、オーケストレータエンティティ1300が障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、オーケストレータエンティティ1300が障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、第1NFVIエンティティの障害、第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害、及び第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する、又はオーケストレータエンティティ1300が障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第1包括的障害情報をOSS/BSSに送信するよう特に構成される。
オプションとして、一実施形態において、処理ユニット1302は、第2包括的障害情報における障害タイプに応じて、オーケストレータエンティティ1300が障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、オーケストレータエンティティ1300が障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むとき、第1VNFエンティティの障害、第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害、及び第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する、又はオーケストレータエンティティ1300が障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含まないとき、第2包括的障害情報をOSS/BSSに送信するよう特に構成される。
オプションとして、一実施形態において、オーケストレータエンティティ1300は検出ユニットと削除ユニットとをさらに含み、検出ユニットは、第1/第2包括的障害情報に応じて、オーケストレータエンティティ1300が第1/第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出するよう構成され、削除ユニットは、オーケストレータエンティティ1300が第1/第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むとき、第1/第2包括的障害情報を削除するよう構成される。
本願発明のこの実施形態において提供されたオーケストレータエンティティ1300は、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を、VIM又はVNFMから取得して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除されるので、障害処理の効率及び精度が向上する。
図14は、本願発明の別の実施形態に係るVIMエンティティの概略ブロック図である。図14においてVIMエンティティ1400は、プロセッサ1401及びメモリ1402を含む。プロセッサ1401は、バスシステム1403を用いることにより、メモリ1402に接続されている。
メモリ1402は、プロセッサ1401が以下の複数の動作を実行できるようにする命令を格納するよう構成される。その複数の動作とは、NFVIエンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、障害発生エンティティ識別子を有する第1NFVIエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる第1障害情報を取得すること、第1障害情報に応じて第1包括的障害情報を生成すること、及び第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行することであり、第1包括的障害情報は第1障害情報及び第1障害情報の関連障害情報を含む。
本願発明のこの実施形態において提供されたVIMエンティティ1400は、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。
加えて、VIMエンティティ1400は、送信回路1404及び受信回路1405をさらに含み得る。プロセッサ1401はVIMエンティティ1400の動作を制御し、プロセッサ1401は中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)と呼ばれることもあり得る。メモリ1402は、リードオンリメモリ及びランダムアクセスメモリを含み得て、命令及びデータをプロセッサ1401に提供する。メモリ1402の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)をさらに含み得る。VIMエンティティ1400の複数の構成要素は、バスシステム1403を用いることにより共に連結される。データバスに加えて、バスシステム1403は電力バス、コントロールバス、及び状態信号バスを含む。しかしながら、明確な説明のために、図における様々なタイプのバスは、バスシステム1403として示されている。
本願発明の複数の実施形態において開示された方法は、プロセッサ1401に適用され得るか、又はプロセッサ1401によって実装され得る。プロセッサ1401は集積回路チップであり得て、信号処理能力を有する。実装プロセスにおいて、先述の複数の方法の複数の段階は、プロセッサ1401のハードウェアの中の集積論理回路、又はソフトウェア形態の中の命令を用いることにより実装され得る。先述のプロセッサ1401は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は、別のプログラマブル論理デバイス、個別のゲート又はトランジスタ論理デバイス、あるいは個別のハードウェア構成要素であってよい。プロセッサ1401は、本願発明の複数の実施形態において開示された複数の方法、段階、及び論理ブロック図を実装又は実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、又はプロセッサは任意の従来のプロセッサ及び同様のものであってよい。本願発明の複数の実施形態を参照して開示された複数の方法の複数の段階は、ハードウェアデコードプロセッサによって直接的に実行されて完了され得るか、又はデコードプロセッサにおいてハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせを用いることにより実行されて完了され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタなどの、当該分野で成熟した記憶媒体の中に位置し得る。記憶媒体はメモリ1402の中に位置し、プロセッサ1401はメモリ1402の中の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて、先述の複数の方法における複数の段階を完了させる。
本願発明のこの実施形態において提供されたVIMエンティティ1400は、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対する包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除されるので、障害処理の効率及び精度が向上する。
図15は、本願発明の別の実施形態に係るVNFMエンティティの概略ブロック図である。図15においてVNFMエンティティ1500は、プロセッサ1501及びメモリ1502を含む。プロセッサ1501は、バスシステム1503を用いることにより、メモリ1502に接続されている。
メモリ1502は、プロセッサ1501が以下の複数の動作を実行できるようにする命令を格納するよう構成される。その複数の動作とは、仮想化ネットワーク機能VNFエンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、障害発生エンティティ識別子を有する第1VNFエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる第2障害情報を取得すること、第2障害情報に応じて第2包括的障害情報を生成すること、及び第2包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行することである。
本願発明のこの実施形態において提供されたVNFMエンティティ1500は、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。
加えて、VNFMエンティティ1500は、送信回路1504及び受信回路1505をさらに含み得る。プロセッサ1501はVNFMエンティティ1500の動作を制御し、プロセッサ1501は中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)と呼ばれることもあり得る。メモリ1502は、リードオンリメモリ及びランダムアクセスメモリを含み得て、命令及びデータをプロセッサ1501に提供する。メモリ1502の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)をさらに含み得る。VNFMエンティティ1500の複数の構成要素は、バスシステム1503を用いることにより共に連結される。データバスに加えて、バスシステム1503は電力バス、コントロールバス、及び状態信号バスを含む。しかしながら、明確な説明のために、図における様々なタイプのバスは、バスシステム1503として示されている。
本願発明の複数の実施形態において開示された方法は、プロセッサ1501に適用され得るか、又はプロセッサ1501によって実装され得る。プロセッサ1501は集積回路チップであり得て、信号処理能力を有する。実装プロセスにおいて、先述の複数の方法の複数の段階は、プロセッサ1501のハードウェアの中の集積論理回路、又はソフトウェア形態の中の命令を用いることにより実装され得る。先述のプロセッサ1501は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は、別のプログラマブル論理デバイス、個別のゲート又はトランジスタ論理デバイス、あるいは個別のハードウェア構成要素であってよい。プロセッサ802は、本願発明の複数の実施形態において開示された複数の方法、段階、及び論理ブロック図を実装又は実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、又はプロセッサは任意の従来のプロセッサ及び同様のものであってよい。本願発明の複数の実施形態を参照して開示された複数の方法の複数の段階は、ハードウェアデコードプロセッサによって直接的に実行されて完了され得るか、又はデコードプロセッサにおいてハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせを用いることにより実行されて完了され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタなどの、当該分野で成熟した記憶媒体の中に位置し得る。記憶媒体はメモリ1502の中に位置し、プロセッサ1501はメモリ1502の中の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて、先述の複数の方法における複数の段階を完了させる。
本願発明のこの実施形態において提供されたVNFMエンティティ1500は、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対して包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除されるので、障害処理の効率及び精度が向上する。
図16は、本願発明の別の実施形態に係るオーケストレータエンティティの概略ブロック図である。図16においてオーケストレータエンティティ1600は、プロセッサ1601及びメモリ1602を含む。プロセッサ1601は、バスシステム1603を用いることにより、メモリ1602に接続されている。
メモリ1602は、プロセッサ1601が以下の複数の動作を実行できるようにする命令を格納するよう構成される。その複数の動作とは、仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)により送信された第1包括的障害情報を受信すること、及び第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行することであり、第1包括的障害情報は第1障害情報を含み、第1障害情報は障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、第1障害情報は障害発生エンティティ識別子を有する第1ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャ(NFVI)エンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。又は、仮想化ネットワーク機能マネージャ(VNFM)により送信された第2包括的障害情報を受信すること、及び第2包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行することであり、第2包括的障害情報は第2障害情報を含み、第2障害情報は障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、第2障害情報は障害発生エンティティ識別子を有する第1仮想化ネットワーク機能(VNF)エンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる。
本願発明のこの実施形態において提供されたオーケストレータエンティティ1600は、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対する包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。
加えて、オーケストレータエンティティ1600は、送信回路1604及び受信回路1605をさらに含み得る。プロセッサ1601はオーケストレータエンティティ1600の動作を制御し、プロセッサ1601は中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)と呼ばれることもあり得る。メモリ1602は、リードオンリメモリ及びランダムアクセスメモリを含み得て、命令及びデータをプロセッサ1601に提供する。メモリ1602の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)をさらに含み得る。オーケストレータエンティティ1600の複数の構成要素は、バスシステム1603を用いることにより共に連結される。データバスに加えて、バスシステム1603は電力バス、コントロールバス、及び状態信号バスを含む。しかしながら、明確な説明のために、図における様々なタイプのバスは、バスシステム1603として示されている。
本願発明の複数の実施形態において開示された方法は、プロセッサ1601に適用され得るか、又はプロセッサ1601によって実装され得る。プロセッサ1601は集積回路チップであり得て、信号処理能力を有する。実装プロセスにおいて、先述の複数の方法の複数の段階は、プロセッサ1601のハードウェアの中の集積論理回路、又はソフトウェア形態の中の命令を用いることにより実装され得る。先述のプロセッサ1601は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は、別のプログラマブル論理デバイス、個別のゲート又はトランジスタ論理デバイス、あるいは個別のハードウェア構成要素であってよい。プロセッサ1601は、本願発明の複数の実施形態において開示された複数の方法、段階、及び論理ブロック図を実装又は実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、又はプロセッサは任意の従来のプロセッサ及び同様のものであってよい。本願発明の複数の実施形態を参照して開示された複数の方法の複数の段階は、ハードウェアデコードプロセッサによって直接的に実行されて完了され得るか、又はデコードプロセッサにおいてハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせを用いることにより実行されて完了され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタなどの、当該分野で成熟した記憶媒体の中に位置し得る。記憶媒体はメモリ1602の中に位置し、プロセッサ1601はメモリ1602の中の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて、先述の複数の方法における複数の段階を完了させる。
本願発明のこの実施形態において提供されたオーケストレータエンティティ1600は、ハードウェア及び/又はソフトウェアエンティティの障害情報を取得して、関連した複数の障害情報に対する包括的処理を実行し、これによりNFV環境において障害報告及び処理が実装され得る。加えて、包括的処理は関連した複数の障害情報に対して実行され、同じ包括的障害情報は繰り返されるアラームの検出によって削除されるので、障害処理の効率及び精度が向上する。
当業者は、本明細書で開示された複数の実施形態において説明された複数の例と組み合わせて、方法の複数の段階及び構成が、電子的ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はこれらの組み合わせによって実装され得ることを認識し得る。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明すべく、前述のものは、機能に応じて一般的に説明されたそれぞれの実施形態の複数の段階及び構成を有する。複数の機能がハードウェアによって実行されるか、ソフトウェアによって実行されるかは、複数の特定のアプリケーション、および複数の技術的解決法の複数の設計制約条件に依存する。当業者は、説明された機能を特定の用途のために実装すべく、異なる複数の方法を用い得るが、実装が本願発明の範囲を越えることが考えられるべきではない。
本明細書で開示された複数の実施形態において説明された複数の方法又は段階は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアプログラム、又はこれらの組み合わせによって実装され得る。ソフトウェアプログラムは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリ、リードオンリメモリ(ROM)、電気的プログラマブルROM、電気的消去可能プログラマブルROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM,又は当該技術で知られた任意の他の形態の記憶媒体に存在し得る。
本願発明は、添付の複数の図面を参照し、例示的な複数の実施形態と組み合わせて詳細に説明されているが、本願発明はこれに限定されない。様々な等価の変更又は置換は、本願発明の複数の実施形態に対して、当業者によって本願発明の本質から逸脱することなく成され得る。そのような複数の変更又は置換は、本願発明の範囲内に含まれるものとする。
(項目1)
障害管理方法であって、
ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャNFVIエンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを有し、上記障害発生エンティティ識別子を有する第1NFVIエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる第1障害情報を、仮想化インフラストラクチャマネージャVIMによって取得する段階と、
上記第1障害情報に応じて、上記第1障害情報及び上記第1障害情報の関連障害情報を含む第1包括的障害情報を上記VIMによって生成する段階と、
上記第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を上記VIMによって実行する段階とを、
備える、
方法。
(項目2)
NFVIエンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含む第1障害情報をVIMによって上記取得する段階は、
上記第1NFVIエンティティにより送信された上記第1障害情報を受信する段階、又は、
上記第1NFVIエンティティに障害が生じていると判断して、上記第1NFVIエンティティの上記障害に応じて上記第1障害情報を生成する段階を有する、
項目1に記載の方法。
(項目3)
上記第1NFVIエンティティは、上記NFVIエンティティにおける任意のハードウェアHW、ホストオペレーティングシステムHost OS、仮想マシンマネージャ、又は仮想マシンVMエンティティであり、
上記第1障害情報に応じて第1包括的障害情報を上記VIMによって上記生成する段階は、
上記第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティにより送信された障害情報が、上記第1障害情報の上記関連障害情報であると判断する段階と、
上記第1障害情報及び上記関連障害情報を有する上記第1包括的障害情報を生成する段階とを、
備える、
項目1又は2に記載の方法。
(項目4)
上記第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を上記VIMによって上記実行する段階は、
上記第1包括的障害情報における上記第1障害情報における上記障害タイプ、又は上記第1包括的障害情報における上記関連障害情報における障害タイプに応じて、上記VIMが上記第1障害情報における上記障害タイプ又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、
上記VIMが上記第1障害情報における上記障害タイプ又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、上記第1NFVIエンティティの上記障害及び/又は上記第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する段階、又は、
上記VIMが上記第1障害情報における上記障害タイプ又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含まないとき、上記第1包括的障害情報をVNFMに送信するか、あるいは上記第1包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階とを、
備える、
項目1又は2に記載の方法。
(項目5)
上記第1包括的障害情報における上記第1障害情報における上記障害タイプ、又は上記第1包括的障害情報における上記関連障害情報における障害タイプに応じて、上記VIMが上記第1障害情報における上記障害タイプ又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを上記判断する段階は、
上記第1NFVIエンティティ及び上記第1NFVIエンティティと関連した上記NFVIエンティティから、最も高い優先度を有するNFVIエンティティを判断する段階と、
最も高い優先度を有する上記NFVIエンティティの障害タイプに応じて、上記VIMが対応する障害修復ポリシーを含むか否か判断する段階と、
上記VIMが、最も高い優先度を有する上記NFVIエンティティの上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、最も高い優先度を有する上記NFVIエンティティの障害を修復する段階とを、
有し、
HWの優先度はHost OSの優先度より高く、上記Host OSの上記優先度は仮想マシンマネージャの優先度より高く、上記仮想マシンマネージャの上記優先度はVMの優先度より高い、
項目4に記載の方法。
(項目6)
上記障害修復ポリシーに応じて、上記第1NFVIエンティティの上記障害、及び/又は、上記第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を上記修復する段階の後に、
上記障害修復が成功したときに、成功表示メッセージを上記オーケストレータに送信する、又は、
上記障害修復が失敗したときに、上記第1包括的障害情報を上記VNFMに送信するか、あるいは上記第1包括的障害情報を上記オーケストレータに送信する段階をさらに備える、
項目4に記載の方法。
(項目7)
上記第1包括的障害情報を上記VNFMに上記送信する段階の後に、
上記VNFMにより送信され、上記VNFMが上記第1包括的障害情報を処理出来ないことを示すのに用いられる表示メッセージを受信する段階と、
上記第1包括的障害情報を上記オーケストレータに送信する段階とを、
さらに備える、
項目6に記載の方法。
(項目8)
上記第1包括的障害情報を上記オーケストレータに上記送信する段階の前に、
上記第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報を上記VNFMに要求する段階と、
上記第1NFVIエンティティと関連した上記VNFエンティティの上記障害情報を上記第1包括的障害情報に追加する段階とを、
さらに備える、
項目6に記載の方法。
(項目9)
上記VNFMにより送信され、障害発生VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報を上記VIMに要求するのに用いられた要求情報を受信する段階と、
上記障害発生VNFエンティティと関連した上記NFVIエンティティの上記障害情報を上記VNFMに送信する段階とを、
さらに備える
項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
上記第1障害情報に応じて第1包括的障害情報を上記VIMによって上記生成する段階の後に、
上記第1包括的障害情報に応じて、上記VIMが上記第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否か検出する段階と、
上記VIMが上記第1包括的障害情報と同じである上記包括的障害情報を含むとき、上記第1包括的障害情報を削除する段階とを、
さらに備える、
項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
上記第1障害情報は、オペレーションアンドビジネスサポートシステムOSS/BSSにさらに報告され、それにより上記OSS/BSSは上記第1障害情報をモニタし、提示する、
項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
上記第1障害情報は、動作状態及び障害時間のうち少なくとも1つをさらに含み、
上記第1包括的障害情報は障害状態の情報をさらに含み、上記障害状態は未処理と、処理中と、修復済と、未修復とのうち少なくとも1つを含む、
項目1から11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
障害管理方法であって、
仮想化ネットワーク機能VNFエンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、上記障害発生エンティティ識別子を有する第1VNFエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる第2障害情報を、仮想化ネットワーク機能マネージャVNFMによって取得する段階と、
上記第2障害情報に応じて第2包括的障害情報を上記VNFMによって生成する段階と、
上記第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理を上記VNFMによって実行する段階とを、
備える、
方法。
(項目14)
VNFエンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含む第2障害情報をVNFMによって上記取得する段階は、
上記第1VNFエンティティにより送信された上記第2障害情報を受信する段階、又は、
上記第1VNFエンティティに障害が生じていると判断して、上記第1VNFエンティティの上記障害に応じて、上記第2障害情報を生成する段階を備える、
項目13に記載の方法。
(項目15)
上記第2障害情報に応じて第2包括的障害情報を上記VNFMによって上記生成する段階は、
上記第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティにより送信された障害情報が上記第2障害情報の関連障害情報であると判断する段階と、
上記第2障害情報及び上記関連障害情報を含む上記第2包括的障害情報を生成する段階とを、
備える、
項目13又は14に記載の方法。
(項目16)
上記第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理を上記VNFMによって上記実行する段階は、
上記第2包括的障害情報における上記第2障害情報における上記障害タイプ、又は上記第2包括的障害情報における上記関連障害情報における障害タイプに応じて、上記VNFMが上記第2障害情報における上記障害タイプ又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と
上記VNFMが上記第2障害情報における上記障害タイプ又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、上記第1VNFエンティティの上記障害、及び/又は上記第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する段階、又は、
上記VNFMが上記第2障害情報における上記障害タイプ又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含まないとき、上記第2包括的障害情報をオーケストレータに送信する段階とを、
備える、
項目13又は14に記載の方法。
(項目17)
上記障害修復ポリシーに応じて、上記第1VNFエンティティの上記障害、及び/又は上記第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害を上記修復する段階の後に、
上記障害修復が成功したときに、成功表示メッセージを上記オーケストレータに送信する段階、又は、
上記障害修復が失敗したときに、上記第2包括的障害情報を上記オーケストレータに送信する段階をさらに備える、
項目16に記載の方法。
(項目18)
上記第2包括的障害情報を上記オーケストレータに上記送信する段階の前に、
上記第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報を仮想化インフラストラクチャマネージャVIMに要求する段階と、
上記第1VNFエンティティと関連した上記NFVIエンティティの上記障害情報を上記第2包括的障害情報に追加する段階とを、
さらに備え、
上記NFVIエンティティは、上記NFVIエンティティにおける任意のハードウェアHW、ホストオペレーティングシステムHost OS、仮想マシンマネージャ、又は仮想マシンVMエンティティである、
項目17に記載の方法。
(項目19)
VIMにより送信された第1包括的障害情報を受信する段階と、
上記VNFMが、上記第1包括的障害情報における上記第1障害情報における障害タイプ、又は上記第1包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、
上記VNFMが上記第1障害情報における上記障害タイプ又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの上記障害、及び/又は、上記第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する段階、又は、
上記VNFMが上記第1障害情報における上記障害タイプ又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含まないとき、上記第1包括的障害情報をオーケストレータに送信する、あるいは上記VNFMが上記第1包括的障害情報を処理出来ないことを示すのに用いられる表示メッセージを上記VIMに送信し、これにより上記VIMが上記第1包括的障害情報を上記オーケストレータに送信する段階とを、
さらに備え、
上記第1包括的障害情報は、上記第1障害情報及び上記第1障害情報の上記関連障害情報を有し、上記第1障害情報は、上記第1NFVIエンティティで障害が生じていることを示すのに用いられる、
項目13に記載の方法。
(項目20)
VIMにより送信された第1包括的障害情報を上記受信する段階の後に、
上記第1包括的障害情報に応じて、第1NFVIエンティティと関連する、及び/又は、上記第1NFVIエンティティと関連した上記NFVIエンティティと関連する上記第1VNFエンティティの障害情報を判断する段階と、
上記第1VNFエンティティの上記障害情報を上記第1包括的障害情報に追加し、これにより上記VNFMが上記第1包括的障害情報に対する修復又は報告処理を実行する段階とを、
さらに備える、
項目19に記載の方法。
(項目21)
上記第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理を上記VNFMによって上記実行する段階の後に、
上記第2包括的障害情報に応じて、上記VNFMは上記第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出する段階と、
上記VNFMが上記第2包括的障害情報と同じである上記包括的障害情報を含むとき、上記第2包括的障害情報を削除する段階とを、
さらに備える、
項目13から20のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
上記VIMにより送信され、障害発生NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報を上記VNFMに要求するのに用いられる要求情報を受信する段階と、
上記障害発生NFVIエンティティと関連した上記VNFエンティティの上記障害情報を上記VIMに送信する段階とを、
さらに備える、
項目13から20のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
上記第2障害情報は、オペレーションアンドビジネスサポートシステムOSS/BSSにさらに報告され、これにより上記OSS/BSSは上記第2障害情報をモニタし提示する、
項目13から20のいずれか一項に記載の方法。
(項目24)
上記第2障害情報は、動作状態及び障害時間のうち少なくとも1つをさらに含み、
上記第2包括的障害情報は障害状態の情報をさらに含み、上記障害状態は未処理と、処理中と、修復済と、未修復とのうち少なくとも1つを含む、
項目13から23のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
障害管理方法であって、
仮想化インフラストラクチャマネージャVIMにより送信された第1包括的障害情報をオーケストレータによって受信する段階と、
上記第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を上記オーケストレータによって実行する段階とを、
備え、
上記第1包括的障害情報は第1障害情報を含み、上記第1障害情報は障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、上記第1障害情報は上記障害発生エンティティ識別子を有する第1ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャNFVIエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる、
方法。
(項目26)
上記第1包括的障害情報は、上記第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報、及び/又は、上記第1NFVIエンティティと関連した仮想化ネットワーク機能VNFエンティティの障害情報をさらに含む、
項目25に記載の方法。
(項目27)
上記第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を上記オーケストレータによって上記実行する段階は、
上記第1包括的障害情報における上記障害タイプに応じて、上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、上記第1NFVIエンティティの上記障害、及び/又は、上記第1NFVIエンティティと関連した上記NFVIエンティティの障害を修復する段階、又は、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含まないとき、上記第1包括的障害情報をオペレーションアンドビジネスサポートシステムOSS/BSSに送信する段階とを、
備える、
項目25又は26に記載の方法。
(項目28)
上記第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を上記オーケストレータによって上記実行する段階は、
上記第1包括的障害情報における上記障害タイプに応じて、上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、上記第1NFVIエンティティの上記障害、上記第1NFVIエンティティと関連した上記NFVIエンティティの障害、及び上記第1NFVIエンティティと関連した上記VNFエンティティの障害を修復する段階、又は、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含まないとき、上記第1包括的障害情報をOSS/BSSに送信する段階とを、
備える、
項目25又は26に記載の方法。
(項目29)
上記第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を上記オーケストレータによって上記実行する段階の前に、
上記第1包括的障害情報に応じて、上記オーケストレータが上記第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出する段階と、
上記オーケストレータが上記第1包括的障害情報と同じである上記包括的障害情報を含むとき、上記第1包括的障害情報を削除する段階とを、
さらに備える、
項目25から28のいずれか一項に記載の方法。
(項目30)
上記第1障害情報は、動作状態及び障害時間のうち少なくとも1つをさらに含み、
上記第1包括的障害情報は障害状態の情報をさらに含み、上記障害状態は未処理と、処理中と、修復済と、未修復とのうち少なくとも1つを含む、
項目25から29のいずれか一項に記載の方法。
(項目31)
障害管理方法であって、
仮想化ネットワーク機能マネージャVNFMにより送信された第2包括的障害情報をオーケストレータによって受信する段階と、
上記第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理を上記オーケストレータによって実行する段階とを、
備え、
上記第2包括的障害情報は第2障害情報を含み、上記第2障害情報は障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、上記第2障害情報は、上記障害発生エンティティ識別子を有する第1仮想化ネットワーク機能VNFエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる、
方法。
(項目32)
上記第2包括的障害情報は、上記第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報、及び/又は、上記第1VNFエンティティと関連した仮想化インフラストラクチャマネージャNFVIエンティティの障害情報をさらに含む、項目31に記載の方法。
(項目33)
上記第2包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を上記オーケストレータによって上記実行する段階は、
上記第2包括的障害情報における上記障害タイプに応じて、上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、上記第1VNFエンティティの上記障害、及び/又は、上記第1VNFエンティティと関連した上記VNFエンティティの障害を修復する段階、又は、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含まないとき、上記第2包括的障害情報をオペレーションアンドビジネスサポートシステムOSS/BSSに送信する段階とを、
備える、
項目31又は32に記載の方法。
(項目34)
上記第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理を上記オーケストレータによって上記実行する段階は、
上記第2包括的障害情報における上記障害タイプに応じて、上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断する段階と、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、上記第1VNFエンティティの上記障害、上記第1VNFエンティティと関連した上記VNFエンティティの障害、及び上記第1VNFエンティティと関連した上記NFVIエンティティの障害を修復する段階、又は、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含まないとき、上記第2包括的障害情報をOSS/BSSに送信する段階とを、
備える、
項目31又は32に記載の方法。
(項目35)
上記第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理を上記オーケストレータによって上記実行する段階の前に、
上記第2包括的障害情報に応じて、上記オーケストレータが上記第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出する段階と、
上記オーケストレータが上記第2包括的障害情報と同じである上記包括的障害情報を含むとき、上記第2包括的障害情報を削除する段階とを、
さらに備える、
項目31から34のいずれか一項に記載の方法。
(項目36)
上記第2障害情報は、動作状態及び障害時間のうち少なくとも1つをさらに含み、
上記第2包括的障害情報は障害状態の情報をさらに含み、上記障害状態は未処理と、処理中と、修復済と、未修復とのうち少なくとも1つを含む、
項目31から35のいずれか一項に記載の方法。
(項目37)
仮想化インフラストラクチャマネージャであって、
ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャNFVIエンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを有し、上記障害発生エンティティ識別子を有する第1NFVIエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる第1障害情報を取得するよう構成された取得ユニットと、
上記第1障害情報に応じて、上記第1障害情報及び上記第1障害情報の関連障害情報を含む第1包括的障害情報を生成するよう構成された生成ユニットと、
上記第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行するよう構成された処理ユニットとを、
備える、
マネージャ。
(項目38)
上記マネージャは判断ユニットと受信ユニットとをさらに備え、
上記取得ユニットは、
上記受信ユニットを用いることにより、上記第1NFVIエンティティにより送信された上記第1障害情報を受信する、又は、
上記判断ユニットを用いることにより、上記第1NFVIエンティティに障害が生じていると判断して、上記第1NFVIエンティティの上記障害に応じて、上記第1障害情報を生成するよう特に構成される、
項目37に記載のマネージャ。
(項目39)
上記第1NFVIエンティティは、上記NFVIエンティティにおける任意のハードウェアHW、ホストオペレーティングシステムHost OS、仮想マシンマネージャ、又は仮想マシンVMエンティティであり、上記生成ユニットは、
上記判断ユニットを用いることにより、上記第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティにより送信された障害情報が上記第1障害情報の上記関連障害情報であると判断し、
上記第1障害情報及び上記関連障害情報を有する上記第1包括的障害情報を生成するよう特に構成される、
項目37又は38に記載のマネージャ。
(項目40)
上記処理ユニットは送信ユニットを有し、上記処理ユニットは、
上記判断ユニットを用いることにより、上記第1包括的障害情報における上記第1障害情報における上記障害タイプ、又は上記第1包括的障害情報における上記関連障害情報における障害タイプに応じて、上記VIMが上記第1障害情報における上記障害タイプ、又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、
上記VIMが上記第1障害情報における上記障害タイプ、又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、上記第1NFVIエンティティの上記障害、及び/又は、上記第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する、又は、
上記VIMが上記第1障害情報における上記障害タイプ、又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含まないとき、上記送信ユニットを用いることにより、上記第1包括的障害情報をVNFMに送信するか、あるいは上記第1包括的障害情報をオーケストレータに送信するよう特に構成される、
項目37又は38に記載のマネージャ。
(項目41)
上記処理ユニットは、
上記判断ユニットを用いることにより、上記第1NFVIエンティティ及び上記第1NFVIエンティティと関連した上記NFVIエンティティから、最も高い優先度を有するNFVIエンティティを判断し、
上記判断ユニットを用いることにより、最も高い優先度を有する上記NFVIエンティティの障害タイプに応じて、上記VIMが対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、
上記VIMが、最も高い優先度を有する上記NFVIエンティティの上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、最も高い優先度を有する上記NFVIエンティティの障害を修復するよう特に構成され、
HWの優先度はHost OSの優先度より高く、上記Host OSの上記優先度は仮想マシンマネージャの優先度より高く、上記仮想マシンマネージャの上記優先度はVMの優先度より高い、
項目40に記載のマネージャ。
(項目42)
上記送信ユニットは、
上記障害修復が成功したときに、成功表示メッセージを上記オーケストレータに送信する、又は、
上記障害修復が失敗したときに、上記第1包括的障害情報を上記VNFMに送信するか、あるいは上記第1包括的障害情報を上記オーケストレータに送信するよう特に構成される、
項目40に記載のマネージャ。
(項目43)
上記受信ユニットは、
上記VNFMにより送信され、上記VNFMが上記第1包括的障害情報を処理することが出来ないことを示すのに用いられる表示メッセージを受信するようさらに構成され、
上記送信ユニットは、
上記第1包括的障害情報を上記オーケストレータに送信するようさらに構成される、
項目42に記載のマネージャ。
(項目44)
上記処理ユニットは、
上記第1NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報を上記VNFMに要求し、
上記第1NFVIエンティティと関連した上記VNFエンティティの上記障害情報を上記第1包括的障害情報に追加するようさらに構成される、
項目42に記載のマネージャ。
(項目45)
上記受信ユニットは、
上記VNFMにより送信され、障害発生VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報を上記VIMに要求するのに用いられる要求情報を受信するようさらに構成され、
上記送信ユニットは、
上記障害発生VNFエンティティと関連した上記NFVIエンティティの上記障害情報を上記VNFMに送信するようさらに構成される、
項目37から44のいずれか一項に記載のマネージャ。
(項目46)
上記マネージャは検出ユニットと削除ユニットとをさらに備え、上記検出ユニットは、
上記第1包括的障害情報に応じて、上記VIMが上記第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出するよう特に構成され、
上記削除ユニットは、
上記VIMが上記第1包括的障害情報と同じである上記包括的障害情報を含むとき、上記第1包括的障害情報を削除するよう特に構成される、
項目37から44のいずれか一項に記載のマネージャ。
(項目47)
仮想化ネットワーク機能マネージャであって、
仮想化ネットワーク機能VNFエンティティの障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを有し、上記障害発生エンティティ識別子を有する第1VNFエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる第2障害情報を取得するよう構成された取得ユニットと、
上記第2障害情報に応じて第2包括的障害情報を生成するよう構成された生成ユニットと、
上記第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理を実行するよう構成された処理ユニットとを、
備える、
マネージャ。
(項目48)
上記マネージャは判断ユニットと受信ユニットとをさらに備え、上記取得ユニットは、
上記受信ユニットを用いることにより、上記第1VNFエンティティにより送信された上記第2障害情報を受信する、又は、
上記判断ユニットを用いることにより、上記第1VNFエンティティに障害が生じていると判断して、上記生成ユニットを用いることにより、上記第1VNFエンティティの上記障害に応じて、上記第2障害情報を生成するよう特に構成される、
項目47に記載のマネージャ。
(項目49)
上記生成ユニットは、
上記判断ユニットを用いることにより、上記第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティにより送信された障害情報が、上記第2障害情報の関連障害情報であると判断し、
上記第2障害情報及び上記関連障害情報を含む上記第2包括的障害情報を生成するよう特に構成される、
項目47又は48に記載のマネージャ。
(項目50)
上記処理ユニットは送信ユニットを有し、上記処理ユニットは、
上記判断ユニットを用いることにより、上記第2包括的障害情報における上記第2障害情報における上記障害タイプ、又は上記第2包括的障害情報における上記関連障害情報における障害タイプに応じて、上記VNFMが上記第2障害情報における上記障害タイプ又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、
上記VNFMが上記第2障害情報における上記障害タイプ又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、上記第1VNFエンティティの上記障害、及び/又は、上記第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害を修復する、又は
上記VNFMが上記第2障害情報における上記障害タイプ又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含まないとき、上記送信ユニットを用いることにより、上記第2包括的障害情報をオーケストレータに送信するよう特に構成される、
項目47又は48に記載のマネージャ。
(項目51)
上記送信ユニットは、
上記障害修復が成功したときに、成功表示メッセージを上記オーケストレータに送信する、又は、
上記障害修復が失敗したときに、上記第2包括的障害情報を上記オーケストレータに送信するよう特に構成される、
項目50に記載のマネージャ。
(項目52)
上記処理ユニットは、
上記第1VNFエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報を仮想化インフラストラクチャマネージャVIMに要求し、
上記第1VNFエンティティと関連した上記NFVIエンティティの上記障害情報を上記第2包括的障害情報に追加するようさらに構成され、
上記NFVIエンティティは、上記NFVIにおける任意のハードウェアHW、ホストオペレーティングシステムHost OS、仮想マシンマネージャ、又は仮想マシンVMエンティティである、
項目51に記載のマネージャ。
(項目53)
上記処理ユニットは、
VIMにより送信された第1包括的障害情報を受信し
上記VNFMが、上記第1包括的障害情報における上記第1障害情報における障害タイプ、又は上記第1包括的障害情報における関連障害情報における障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、
上記VNFMが上記第1障害情報における上記障害タイプ又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、第1NFVIエンティティの上記障害、及び/又は、上記第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害を修復する、又は、
上記VNFMが上記第1障害情報における上記障害タイプ又は上記関連障害情報における上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含まないとき、上記第1包括的障害情報をオーケストレータに送信する、あるいは上記VNFMが上記第1包括的障害情報を処理出来ないことを示すのに用いられる表示メッセージを上記VIMに送信し、これにより上記VIMが上記第1包括的障害情報を上記オーケストレータに送信するようさらに構成され、
上記第1包括的障害情報は、上記第1障害情報及び上記第1障害情報の上記関連障害情報を有し、上記第1障害情報は、上記第1NFVIエンティティで障害が生じていることを示すのに用いられる、
項目47に記載のマネージャ。
(項目54)
上記処理ユニットは、
上記第1包括的障害情報に応じて、第1NFVIエンティティと関連する、及び/又は、上記第1NFVIエンティティと関連した上記NFVIエンティティと関連する上記第1VNFエンティティの障害情報を判断し、
上記第1VNFエンティティの上記障害情報を上記第1包括的障害情報に追加し、これにより上記VNFMが上記第1包括的障害情報に対する修復又は報告処理を実行するようさらに構成される、
項目53に記載のマネージャ。
(項目55)
上記マネージャは検出ユニットと削除ユニットとをさらに備え、上記検出ユニットは、
上記第2包括的障害情報に応じて、上記VNFMが上記第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出するよう特に構成され、
上記削除ユニットは、
上記VNFMが上記第2包括的障害情報と同じである上記包括的障害情報を含むとき、上記第2包括的障害情報を削除するよう特に構成される、
項目47から54のいずれか一項に記載のマネージャ。
(項目56)
上記受信ユニットは、
上記VIMにより送信され、障害発生NFVIエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報を上記VNFMに要求するのに用いられる要求情報を受信するようさらに構成され、
上記送信ユニットは、
上記障害発生NFVIエンティティと関連した上記VNFエンティティの上記障害情報を上記VIMに送信するようさらに構成される、
項目47から54のいずれか一項に記載のマネージャ。
(項目57)
仮想化インフラストラクチャマネージャVIMにより送信された第1包括的障害情報を受信するよう構成された受信ユニットと、
上記第1包括的障害情報に応じて障害修復又は報告処理を実行するよう構成された処理ユニットとを、
備え、
上記第1包括的障害情報は第1障害情報を含み、上記第1障害情報は障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、上記第1障害情報は上記障害発生エンティティ識別子を有する第1ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャNFVIエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる、
オーケストレータ。
(項目58)
上記第1包括的障害情報は、上記第1NFVIエンティティと関連したNFVIエンティティの障害情報、及び/又は、上記第1NFVIエンティティと関連した仮想化ネットワーク機能VNFエンティティの障害情報をさらに含む、
項目57に記載のオーケストレータ。
(項目59)
上記処理ユニットは、
上記第1包括的障害情報における上記障害タイプに応じて、上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、上記第1NFVIエンティティの上記障害、及び/又は、上記第1NFVIエンティティと関連した上記NFVIエンティティの障害を修復する、又は、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含まないとき、上記第1包括的障害情報をオペレーションアンドビジネスサポートシステムOSS/BSSに送信するよう特に構成される、
項目57又は58に記載のオーケストレータ。
(項目60)
上記処理ユニットは、
上記第1包括的障害情報における上記障害タイプに応じて、上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、上記第1NFVIエンティティの上記障害、上記第1NFVIエンティティと関連した上記NFVIエンティティの障害、及び上記第1NFVIエンティティと関連した上記VNFエンティティの障害を修復する、又は、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含まないとき、上記第1包括的障害情報をOSS/BSSに送信するよう特に構成される、
項目57又は58に記載のオーケストレータ。
(項目61)
上記オーケストレータは、検出ユニットと削除ユニットとをさらに備え、
上記検出ユニットは、
上記第1包括的障害情報に応じて、上記オーケストレータが上記第1包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出するよう構成され、
上記削除ユニットは、
上記オーケストレータが上記第1包括的障害情報と同じである上記包括的障害情報を含むとき、上記第1包括的障害情報を削除するよう特に構成される、
項目57から60のいずれか一項に記載のオーケストレータ。
(項目62)
オーケストレータであって、
仮想化ネットワーク機能マネージャVNFMにより送信された第2包括的障害情報を受信するよう構成された受信ユニットと、
上記第2包括的障害情報に応じて、障害修復又は報告処理を実行するよう構成された処理ユニットとを、
備え、
上記第2包括的障害情報は第2障害情報を含み、上記第2障害情報は障害発生エンティティ識別子及び障害タイプを含み、上記第2障害情報は、上記障害発生エンティティ識別子を有する第1仮想化ネットワーク機能VNFエンティティに障害が生じていることを示すのに用いられる、
オーケストレータ。
(項目63)
上記第2包括的障害情報は、上記第1VNFエンティティと関連したVNFエンティティの障害情報、及び/又は、上記第1VNFエンティティと関連した仮想化インフラストラクチャマネージャNFVIエンティティの障害情報をさらに含む、
項目62に記載のオーケストレータ。
(項目64)
上記処理ユニットは、
上記第2包括的障害情報における上記障害タイプに応じて、上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、上記第1VNFエンティティの上記障害、及び/又は、上記第1VNFエンティティと関連した上記VNFエンティティの障害を修復する、又は、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含まないとき、上記第2包括的障害情報をオペレーションアンドビジネスサポートシステムOSS/BSSに送信するよう特に構成される、
項目62又は63に記載のオーケストレータ。
(項目65)
上記処理ユニットは、
上記第2包括的障害情報における上記障害タイプに応じて、上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する障害修復ポリシーを含むか否かを判断し、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含むとき、上記障害修復ポリシーに応じて、上記第1VNFエンティティの上記障害、上記第1VNFエンティティと関連した上記VNFエンティティの障害、及び上記第1VNFエンティティと関連した上記NFVIエンティティの障害を修復する、又は、
上記オーケストレータが上記障害タイプに対応する上記障害修復ポリシーを含まないとき、上記第2包括的障害情報をOSS/BSSに送信するよう特に構成される、
項目62又は63に記載のオーケストレータ。
(項目66)
上記オーケストレータは、検出ユニットと削除ユニットとをさらに備え、
上記検出ユニットは、
上記第2包括的障害情報に応じて、上記オーケストレータが上記第2包括的障害情報と同じである包括的障害情報を含むか否かを検出するよう構成され、
上記削除ユニットは、
上記オーケストレータが上記第2包括的障害情報と同じである上記包括的障害情報を含むとき、上記第2包括的障害情報を削除するよう特に構成される、
項目62から65のいずれか一項に記載のオーケストレータ。