JP6441628B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、主には生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッド、医療用パッド、トイレタリー等に使用される吸収性物品に係り、吸収体に複数の凹凸を間欠パターンで付加した吸収性物品に関する。
従来より、パンティライナー、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性裏面シートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性表面シートとの間に粉砕パルプ等の紙綿(高吸水性樹脂混入)からなる吸収体を介在したものが知られている。
近年は、比較的嵩のある吸収性物品の場合には、持ち運びに不便である、または収納性が悪いなどの問題があるとともに、物流の効率化や省資源化などの要請から、体液排出部位における吸収体の厚みが5mm以下、好ましくは1〜3mmの薄型吸収性物品が好まれる傾向にある。吸収性物品の薄型化に際しては、薄型化やコンパクト化が成されても吸水量を落とすことは出来ないため、必然的に高吸水性樹脂の含有率を上げたり、ポリマーシートを使用したりするとともに、吸収体に対して過酷なプレスを施すことにより薄型化を図ることが多く行われている。
例えば下記特許文献1では、所定の領域に所定の平面視形状で構成された複数の圧搾部が離間して設けられた吸収性物品が開示され、下記特許文献2では、吸収層が、肌当接面側に溝を備える離間部と、該離間部によって区画された離間部よりも高坪量である小吸収部とを有し、前記小吸収部には、非肌当接面側に、肌当接面側へ向かう圧搾凹部を有する吸収性物品が開示されている。また、下記特許文献3では、吸収体の上面側と下面側とにそれぞれ熱融着性繊維層を配置し、エンボス加工を施すことにより、吸収体の上面側に配置された熱融着性繊維層と、吸収体の下面側に配置された熱融着性繊維層とを互いに結合した吸収性物品が開示されている。
特開2012−29997号公報 特開2014−97241号公報 特開2004−298330号公報
しかしながら、上記特許文献1、2記載の吸収性物品では、複数の凸部を有する凸ロールと平坦なフラットロールとの間を通過させ、吸収体を圧搾加工することによって圧搾部を形成しているため、この圧搾部が周辺部と比較して吸収体の密度が高くなるとともに、この密度が高くなった圧搾部の存在によって、吸収体の身体に沿った変形が抑制され、吸収体全体が硬くなって、装着時に身体にフィットしにくく違和感を感じる場合があった。また、上記特許文献3記載の吸収性物品では、吸収体の上面側及び下面側に配置された熱融着性繊維層を互いに結合するように線状エンボスを施しているため、この線状エンボスにおいて吸収体の柔らかさが損なわれ、装着時に身体にフィットしにくく違和感を感じる場合があった。
特に、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在された本体部分の厚みが1〜3mm程度の薄型吸収性物品の場合、エンボス加工による硬さの影響が顕著にあらわれ、装着時に違和感や不快感を感じやすいとともに、吸収体が変形しにくく、身体に対するフィット性が著しく低下する問題があった。
そこで本発明の主たる課題は、吸収体の柔軟性を向上させ、装着時に身体にフィットしやすくするとともに、装着時の違和感を軽減した吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された、生理用ナプキン、おりものシート又は失禁パッドからなる吸収性物品において、
前記吸収体は、複数の凸部を有する凸ロールと複数の凹部を有する凹ロールとの噛み合わせによって凹凸成型させた複数の凹凸成型部が設けられるとともに、前記凹凸成型部は吸収体の一方側の面に、所定形状の外形線を基端として他方側の面側に窪む凹部が形成されるとともに、この凹部に対応する他方側の面に、前記一方側の面に形成された凹部の外形線より一回り大きな外形線を基端として他方側の面より突出する凸部が形成されたものであり、
前記凹凸成型部は、吸収体を圧縮する圧搾加工を施しておらず、凹凸成型部とそれ以外の平坦部とがほぼ均一な密度及び厚みで形成されるとともに、前記複数の凹凸成型部は間欠的な平面パターンで配置されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、吸収体として、複数の凸部を有する凸ロールと複数の凹部を有する凹ロールとの噛み合わせによって凹凸成型させた複数の凹凸成型部が設けられるとともに、前記凹凸成型部は吸収体の一方側の面に、所定形状の外形線を基端として他方側の面側に窪む凹部が形成されるとともに、この凹部に対応する他方側の面に、前記一方側の面に形成された凹部の外形線より一回り大きな外形線を基端として他方側の面より突出する凸部が形成されたものとされる。この凹凸成型部は、吸収体の肌面側及び非肌面側からの前記凸ロールの凸部と凹ロールの凹部との噛み合わせによって凹凸成型させたものであり、前記凹凸成型部は、吸収体を圧縮する圧搾加工を施しておらず、凹凸成型部とそれ以外の平坦部とがほぼ均一な密度及び厚みで形成されるので、極度な硬化が生じることがない。また、この凹凸成型部は、吸収体が身体の形状に沿って変形する際の基点となって、吸収体をしなやかに変形させることができるようにしている。
更に、前記複数の凹凸成型部が間欠的な平面パターンで配置されているため、吸収体が身体の形状に沿って変形する際の基点が増え、吸収体全体の柔軟性がより一層向上するようになる。また、吸収体がしなやかに身体にフィットすることにより、装着時の違和感や不快感が軽減できる。
請求項2に係る本発明として、前記吸収体は、パルプの目付が120〜200g/m、高吸水性樹脂の目付が30〜120g/mで積繊された薄型積繊吸収体である請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明は、吸収体を圧搾加工したとき硬さの影響が顕著にあらわれやすい薄型積繊吸収体を対象としたものであり、この場合には本発明による効果がより一層明確に発揮されるようになる。
請求項3に係る本発明として、前記凹凸成型部は、平面形状が楕円形、円形又は多角形である請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明では、前記凹凸成型部の平面形状を楕円形、円形又は多角形とすることにより、吸収体が変形するときの基点が方向性を持たず、吸収体が多方向に可動性を有するようになる。
請求項4に係る本発明として、前記凹凸成型部は、前記吸収体の幅方向及び長手方向に沿って千鳥状に配置されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明では、前記凹凸成型部を吸収体の幅方向及び長手方向に沿って千鳥状に配置しているため、吸収体が変形する際の基点が規則正しく配列され、吸収体がよりしなやかに変形できるようになる。
請求項5に係る本発明として、前記凹凸成型部は、複数の凹凸成型部を円形又は多角形の平面パターンで配置したものを単位要素パターンとし、この単位要素パターンが連続的又は間欠的に複数配置されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項5記載の発明では、複数の凹凸成型部を円形又は多角形の平面パターンで配置した単位要素パターンを連続的又は間欠的に複数配置することにより、吸収体が多方向に可動性を有する効果がより明確に発揮され、身体に対するフィット性がより一層向上できるようになる。また、体液が前記凹凸成型部に沿った多方向に拡散するようになり、体液をより広い範囲に拡散して吸収できるようになる。
請求項6に係る本発明として、前記凹凸成型部は、平面形状が吸収性物品の幅方向の長さより長手方向の長さが長い形状である請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の発明では、前記凹凸成型部の平面形状を吸収性物品の幅方向の長さより長手方向の長さが長い形状で形成とすることにより、装着時に脚の付け根の内側部分によって幅方向両側からの脚圧を受けたとき、凹凸成型部が凸部側にさらに隆起しやすくなり、吸収体の身体に対するフィット性がより一層向上できるようになる。また、凹凸成型部に沿って体液が縦拡散しやすくなるので、体液の横漏れが防止できるようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、吸収体の柔軟性が向上でき、装着時に身体にフィットしやすくなるとともに、装着時の違和感が軽減できるようになる。
本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。 図1のII−II線矢視図である。 被包シート5で囲繞した吸収体4の平面図である。 図3のIV−IV線矢視図である。 吸収体4の製造工程を示す模式図である。 凸ロール20と凹ロール21との噛み合わせ状態を示す拡大図である。 他の実施例に係る被包シート5で囲繞した吸収体4の平面図である。 凹凸成型部10の平面図である。 他の形態例に係る吸収体4の平面図である。 他の形態例に係る吸収体4の平面図である。 凸部22と凹部23の噛み合わせ状態を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔生理用ナプキン1の基本構成〕
本発明に係る生理用ナプキン1は、図1及び図2に示されるように、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4とから主に構成されている。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
次いで、前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法及びエアスルー法は嵩高で圧縮復元性が高い点で優れている。
これら不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばパルプ中に高吸水性樹脂を混入したもの、或いはパルプ中に化学繊維を混入させるとともに、高吸水性樹脂を混入したものが使用される。前記吸収体4は、形状保持、および経血等を速やかに拡散させるとともに、一旦吸収した経血等の逆戻りを防止するために、図示例のようにクレープ紙や不織布などからなる被包シート5などによって囲繞することも可能であるし、なくてもよい。この吸収体4については後段で更に詳しく説明する。
前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。前記吸収体4は、積繊やエアレイド法により作製されたものを用いることができる。積繊により作製される場合の積繊パルプの目付は、120〜200g/mの薄型積繊吸収体とするのが好ましい。目付は、吸収体の全体に亘って均一な目付としても良いし、異なる目付で形成してもよい。また、前記高吸水性樹脂としては、高吸水ポリマー粒状粉(SAP)や高吸水ポリマー繊維(SAF)を用いることができ、30〜120g/mの目付とするのが好ましい。
本生理用ナプキン1は、前記透液性表面シート3と不透液性裏面シート2との間に吸収体4が介在された生理用ナプキン1の組立状態(個包装シートやズレ止め粘着剤層及びズレ止め粘着剤層を覆う剥離紙を含まない。)で、厚みが1〜3mm、好ましくは1〜2mmの薄型生理用ナプキンとするのがよい。
〔吸収体4について〕
前記吸収体4について更に詳しく説明すると、前記吸収体4は、図3〜図6に示されるように、複数の凸部22、22…を有する凸ロール20と、この凸ロール20の凸部22、22…に対応する複数の凹部23、23…を有する凹ロール21との噛み合わせによって凹凸成型させた複数の凹凸成型部10、10…が設けられている。
前記凹凸成型部10は、詳細には図5及び図6に示されるように、噛み合わせ状態で所定の隙間が形成された凸ロール20と凹ロール21との間を通過させることにより、吸収体4を凹凸状に成形加工して設けたものである。このように、吸収体4の肌面側及び非肌面側の両面から凸ロール20と凹ロール21との噛み合わせによって凹凸成形加工を行い、吸収体4を圧縮する圧搾加工(エンボス加工)を施していないため、凹凸成型部10とそれ以外の平坦部とがほぼ均一な密度及び厚みで形成されている。密度及び厚みがほぼ均一とは、凹凸成型部10とそれ以外の平坦部との密度差又は厚み差が平坦部の約10%以内のことである。
前記凹凸成型部10は、吸収体4の一方側の面に、所定形状の外形線を基端として他方側の面側に窪む凹部が形成されるとともに、この凹部に対応する他方側の面に、前記一方側の面に形成された凹部の外形線より一回り大きな外形線を基端として他方側の面より突出する凸部が形成されたものである。
前記凹凸成型部10の断面形状は、図4に示される例では、吸収体4の肌面側において、非肌面側に窪む両側面と、この端部同士を結ぶ平坦な底面とからなる凹部が設けられるとともに、吸収体4の非肌面側において、非肌面側に突出する両側面と、この端部同士を結ぶ平坦な頂面とからなる凸部が設けられている。前記両側面と底面又は頂面との境界は必ずしも明確でなくてよく、例えばこれらが一体となって吸収体4の平坦部から湾曲するドーム状の形状であってもよい。前記肌面側における凹部の深さは、周辺の平坦部の厚みより大きくするのが好ましい。これにより、凹凸成型部10が明確に形成でき、吸収体4が身体の形状に沿って変形する際の基点となりやすい。
図4に示されるように、前記凹凸成型部10の凹凸の深さDは、0.5mm以下、好ましくは0.3mm以下とするのがよい。前記深さDは、図示例のように被包シート5で囲繞した吸収体4について、前記凹凸成型部10が設けられない平坦部の外面と、この外面と同じ側の面の凹凸成型部10の底部(若しくは頂部)との差である。
前記複数の凹凸成型部10、10…は、図3及び図4に示されるように、間欠的な平面パターンで設けられている。間欠的な平面パターンとは、隣り合う凹凸成型部10、10の間に平坦な離間部が設けられ、凹凸成型部10、10同士が接続していないパターンのことである。本生理用ナプキン1では、後段で詳述するように、前記凹凸成型部10を設けることによって吸収体4の変形基点が増え、多方向に可動性を有するようにしているので、凹凸成型部10…の平面パターンとしては、凹凸成型部10を設ける領域に同一のパターンで形成すればよく、吸収体4の領域によって配向パターンを変更する必要がない。
上記のように、吸収体4に前記凹凸成型部10、10…を複数形成することにより、この凹凸成型部10がナプキン装着時に吸収体4が身体の形状に沿って変形する際の基点となって吸収体4を変形しやすくしているため、吸収体4全体の柔軟性が向上し、吸収体4がしなやかに身体にフィットして装着時の違和感や不快感が軽減できるようになる。また、前記凹凸成型部10、10…を設けることにより、体液が凹凸成型部10…に沿って拡散しやすくなり、吸収体の広い範囲に体液を拡散して吸収できるので体液の吸収性能が向上するようになる。
前記凹凸成型部10を設けるに当たっては、図4に示されるように、吸収体4を被包シート5で囲繞した状態で凹凸成型するのが好ましいが、被包シート5で囲繞する前の吸収体4のみに凹凸成型を施した後、この吸収体4を被包シート5で囲繞するようにしてもよい(図示せず)。
前記凹凸成型部10、10…は、図3に示されるように、生理用ナプキン1の幅方向及び長手方向に沿って千鳥状に間欠配置するのが好ましい。これにより、吸収体4の変形基点となる凹凸成型部10、10…が規則正しく配列されるとともに、ナプキン幅方向及び長手方向の間欠部を隣り合う凹凸成型部10が埋めるように配置されるため、吸収体4の変形基点が画一的にならず、吸収体4がよりしなやかに変形できるようになる。
また、前記凹凸成型部10、10…は、上述の千鳥状に配置するパターンに代えて、図7に示されるように、複数の凹凸成型部10、10…を円形又は多角形の平面パターンで配置したものを単位要素パターン11とし、この単位要素パターン11が、ナプキン幅方向及び長手方向に連続的又は間欠的に複数配置されたパターンとすることも可能である。図示例では、8つの円形の凹凸成型部10、10…を、正八角形の各頂点に配置した単位要素パターン11とし、隣り合う単位要素パターン11、11同士で隣接する辺同士の凹凸成型部10、10を共有した連続的に配置している。単位要素パターン11を円形又は多角形の平面パターンとすることにより、確実に吸収体4が多方向に可動性を有することができ、身体に対するフィット性がより一層向上できる。また、凹凸成型部10に沿った体液の拡散が多方向となり、体液の吸収性能が向上するようになる。前記単位要素パターン11の配置は、隣り合う単位要素パターン11、11同士の間に離間部を設けた間欠的としてもよい。
前記凹凸成型部10は、図8に示されるように、平面形状を(A)円形、(B)楕円形、(C)正多角形又は(D)多角形とすることができる。楕円形又は円形とした場合には、直線部を有さないため、吸収体4が変形する際の方向性を持たず、多方向に可動性を有するようになり、吸収体4がより一層しなやかに身体にフィットしやすくなる。また、正多角形又は多角形とした場合には、吸収体4が変形する際の方向が直線部分を延長した線に沿って形成されやすくなり、吸収体4が変形する際の方向性がある程度制御でき、吸収体4を身体にフィットさせやすくなる。
前記凹凸成型部10は、図8(B)、(D)に示されるように、平面形状がナプキン幅方向の長さよりナプキン長手方向の長さの方が長い形状で形成するのがより好ましい。すなわち、凹凸成型部10のナプキン長手方向長さの方が、ナプキン幅方向長さより大きな楕円形や多角形とするのがよい。これにより、装着時に脚の付け根の内側部分からの脚圧が幅方向両側から内側に向けて作用したとき、凹凸成型部10の凹凸形状がより大きく変形し、凹凸成型部10が肌面側に突出するように配置された場合には吸収体4の身体に対するフィット性が向上できるようになる。また、凹凸成型部10の長手方向に沿って体液が縦拡散しやすくなるので、体液の横漏れが防止できるようになる。
前記凹凸成型部10をナプキン長手方向に長い形状とした場合、長手寸法L及び短手寸法Wは、L>Wであって、2.5mm≦L≦10mm、1.5mm≦W≦5mmとするのがよい。
また、前記凹凸成型部10の平面形状を多角形とする場合、五角形から八角形程度とするのが好ましい。図8(C)、(D)に示される例では、六角形としている。これにより、各辺の直線方向に沿った可動性を有するようになる。多角形状の凹凸成型部10は、図8(C)に示されるように、ナプキン幅方向及び長手方向にほぼ均等な正多角形としてもよいが、図8(D)に示されるように、ナプキン長手方向への体液拡散を促進するため、ナプキン長手方向の長さがナプキン幅方向の長さより長くなるようにしてもよい。
前記凹凸成型部10は、窪む側(凹部となる側)の面積αが0.03cm≦α≦0.4cm、好ましくは0.03cm≦α≦0.05cmのなるべく小さな面積のものを数多く配置するのが好ましい。これによって、吸収体4の変形の基点が増加し、吸収体4がよりしなやかに身体にフィットできるようになる。
また、隣り合う凹凸成型部10、10間の離間幅は、10mm以下、好ましくは3mm〜8mmとするのがよい。これによって、吸収体4が変形する際の基点が数多く配置されるようになるとともに、吸収体4の変形が適度にしやすくなる。
前記凹凸成型部10は、図2に示されるように、吸収体4の非肌面側に突出し肌面側に窪むように形成してもよいし、これとは逆に吸収体4の肌面側に突出し非肌面側に窪むように形成してもよい。なお、肌面側に突出して形成した場合、装着時に幅方向両側から脚圧がかかったときに、凹凸成型部10がさらに肌面側に隆起しやすくなるため、肌との密着性がより一層向上するようになる。
前記凹凸成型部10は、図3に示されるように、吸収体4の全面に亘って設けてもよいし、図9及び図10に示されるように、所定の領域にのみ設け、それ以外の領域には設けないようにしてもよい。
所定の領域にのみ設ける場合の形態例について説明すると、図9に示されるように、生理用ナプキン1の後方の臀部に当接する領域(臀部当接領域12)にのみ前記凹凸成型部10を設けることができる。この臀部当接領域12は、臀部の溝に沿って吸収体4が変形する際に、吸収体4の硬さを感じやすい領域である。このため、この臀部当接領域12に前記凹凸成型部10を設けることによって、臀部で感じる硬さによる違和感が軽減するようになる。前記凹凸成型部10を設ける範囲は、臀部溝の開始位置に対応する部位より後方部分とするのが好ましい。
また、図10に示されるように、体液排出部位Hを含む中央領域にのみ前記凹凸成型部10を設け、その両側及び前後部には設けないようにすることができる。図10に示されるように、吸収体4の両側領域13は、装着時に脚の付け根の内側部分からの脚圧が作用して変形やヨレが生じやすい領域である。このため、この両側領域13に前記凹凸成型部10を設けないことにより、吸収体本来のコシがある状態を維持するようにしている。また、体液排出部位Hを含む中央領域は、肌面との密着性を良くして隙間をつくらないようにすることが望ましいため、前記凹凸成型部10を設けることによりしなやかに変形できるようにしている。
図6に示されるように、前記凹凸成型部10を形成するための凸ロール20の凸部22と凹ロール21の凹部23との大きさは、凸部22の面積α<凹部23の面積βの関係を有している。前記凸部22の面積αとは、凸ロール20の周面から突出し始める凸部22の基端部の面積のことであり、前記凹部23の面積βとは、凹ロール21の周面から窪み始める凹部23の基端部の面積のことである。具体的に、前記凸部22の面積αは、0.4cm≧α≧0.03cm、好ましくは0.05cm≧α≧0.03cmとするのがよい。また、凹部23の面積βは、0.6cm≧β≧0.09cm、好ましくは0.2cm≧β≧0.09cmとするのがよい。
また、前記凸部22と凹部23の平面形状は、同じ形状としてもよいし、図11に示されるように、異なる形状としてもよい。異なる形状とした場合、図11に示されるように、凸部22を円形とし、凹部23を多角形(図示例は正六角形)とするのがよい。これにより凹凸成型部10が形成された吸収体4は、前記凹部23の多角形の頂部を基点として、この頂部の方向に沿って吸収体が変形しやすくなり、吸収体の柔軟性が向上する。
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…被包シート、10…凹凸成型部、11…単位要素パターン、20…凸ロール、21…凹ロール、22…凸部、23…凹部

Claims (6)

  1. 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された、生理用ナプキン、おりものシート又は失禁パッドからなる吸収性物品において、
    前記吸収体は、複数の凸部を有する凸ロールと複数の凹部を有する凹ロールとの噛み合わせによって凹凸成型させた複数の凹凸成型部が設けられるとともに、前記凹凸成型部は吸収体の一方側の面に、所定形状の外形線を基端として他方側の面側に窪む凹部が形成されるとともに、この凹部に対応する他方側の面に、前記一方側の面に形成された凹部の外形線より一回り大きな外形線を基端として他方側の面より突出する凸部が形成されたものであり、
    前記凹凸成型部は、吸収体を圧縮する圧搾加工を施しておらず、凹凸成型部とそれ以外の平坦部とがほぼ均一な密度及び厚みで形成されるとともに、前記複数の凹凸成型部は間欠的な平面パターンで配置されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記吸収体は、パルプの目付が120〜200g/m、高吸水性樹脂の目付が30〜120g/mで積繊された薄型積繊吸収体である請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記凹凸成型部は、平面形状が楕円形、円形又は多角形である請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記凹凸成型部は、前記吸収体の幅方向及び長手方向に沿って千鳥状に配置されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記凹凸成型部は、複数の凹凸成型部を円形又は多角形の平面パターンで配置したものを単位要素パターンとし、この単位要素パターンが連続的又は間欠的に複数配置されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記凹凸成型部は、平面形状が吸収性物品の幅方向の長さより長手方向の長さが長い形状である請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
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