JP6441413B2 - 加熱工程を含むβヘマチン結晶の製造方法 - Google Patents
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Description
[1] 針状形態を有し、平均粒子径が0.6〜1.2μmであり、Cu-Kα線による粉末X線回折で得られるX線回折において7.4°、12.2°、21.6°及び24.1°に回折角2θの特徴的な主ピーク(いずれのピークもその±0.2°の回折角を含む)を有するβヘマチン結晶。
[2] OH−又はOH2が第6配位座に配位した構造を有する、[1]のβヘマチン結晶。
[3] さらに、以下の(i)〜(v)の構造的特徴の少なくとも1つを有するβヘマチン結晶:
(i) 固体1H-NMR分析で6.8及び-1.4ppmに主ピークを有する;
(ii) 室温ESR(電子スピン共鳴)分析で0-200 mT付近( g = 6.122)と200-400 mT付近(g = 2.005)に二つの明確なシグナルが認められ、-50℃のESR分析で0-100 mT付近のシグナルが200-300 mT付近のシグナルに対して大きくなり、-150℃のESR分析で0-100 mT付近のシグナルが200-300 mT付近のシグナルに対して2倍以上になる;
(iii) 近赤外分光法分析で4440cm-1、5780cm-1及び5960cm-1のピークが確認されない;
(iv) 紫外可視分光法分析で493nm及び670nmにピークを有する;並びに
(v) 熱重量示差熱分析において、空気中では250℃付近で発熱し400℃までに一気に酸化分解し、窒素中では360℃及び440℃付近で吸熱をともなう熱分解、700℃付近で発熱をともなう熱分解が起こる。
[4] [1]〜[3]のいずれかのβヘマチン結晶を含むワクチンアジュバント組成物。
[5] 塩化ヘミンをNaOH水溶液に溶解して得られた溶液に、HCl水溶液を添加し、さらに、酢酸を滴下し、pHを4〜6に調整し、得られた混合液を80℃以上で加熱することを含む、βヘマチンの作製方法。
[6] 加熱を30分間以上行う、[5]のβヘマチンの作製方法。
[7] 薄層クロマトグラフ法により、式[原料のモル量]/[βヘマチンモル量×2]×100で算出した収率が90%以上である、[5]又は[6]のβヘマチンの作製方法。
[8] [5]〜[7]のいずれかの方法で作製された、βヘマチン結晶。
[9] 塩化ヘミンをNaOH水溶液に溶解して得られた溶液に、少量の塩酸を添加し、60℃にて酢酸を滴下し、pHを4〜6に調整し、混合液を加熱することなく室温で1晩静置後、遠心分離を行い、SDSを含むpH9程度の弱塩基性溶液で洗浄して得られた第2のβヘマチン結晶と比較した場合に、Cu-Kα線による粉末X線回折で得られるX線回折において7.4°、12.2°、21.6°及び24.1°に有する回折角2θの特徴的な主ピーク強度が高く、該第2のβヘマチン結晶よりも結晶性が高い、[8]のβヘマチン結晶。
[10] OH−又はOH2が第6配位座に配位した構造を有する、[8]又は[9]のβヘマチン結晶。
[11] さらに、以下の(i)〜(v)の構造的特徴の少なくとも1つを有する、[8]〜[10]のいずれかのβヘマチン結晶:
(i) 固体1H-NMR分析で6.8及び-1.4ppmに主ピークを有する;
(ii) 室温ESR(電子スピン共鳴)分析で0-200 mT付近( g = 6.122)と200-400 mT付近(g = 2.005)に二つの明確なシグナルが認められ、-50℃のESR分析で0-100 mT付近のシグナルが200-300 mT付近のシグナルに対して大きくなり、-150℃のESR分析で0-100 mT付近のシグナルが200-300 mT付近のシグナルに対して2倍以上になり、200-400 mT付近に表れているシグナルの積分値を、塩化ヘミンをNaOH水溶液に溶解して得られた溶液に、少量の塩酸を添加し、60℃にて酢酸を滴下し、pHを4〜6に調整し、混合液を加熱することなく室温で1晩静置後、遠心分離を行い、SDSを含むpH9程度の弱塩基性溶液で洗浄して得られた第2のβヘマチン結晶と比較した場合に、該積分値が1/10以下である;
(iii) 近赤外分光法分析で4440cm-1、5780cm-1及び5960cm-1のピークが確認されない;
(iv) 紫外可視分光法分析で493nm及び670nmにピークを有する。
(v) 熱重量示差熱分析において、空気中では250℃付近で発熱し400℃までに一気に酸化分解し、窒素中では360℃及び440℃付近で吸熱をともなう熱分解、700℃付近で発熱をともなう熱分解が起こる;並びに
(vi) ラマン分光法分析で、塩化ヘミンをNaOH水溶液に溶解して得られた溶液に、少量の塩酸を添加し、60℃にて酢酸を滴下し、pHを4〜6に調整し、混合液を加熱することなく室温で1晩静置後、遠心分離を行い、SDSを含むpH9程度の弱塩基性溶液で洗浄して得られた第2のβヘマチン結晶と比較した場合に、励起波長514.4nmのスペクトルにおいて第2のβヘマチン結晶では1568cm-1のピークに対する1375cm-1のピークの強度比は0.75〜0.85であるのと比較し、1567cm-1及び1370cm-1のピーク強度はほぼ同等であり、また励起波長1064 nmのスペクトルにおいて第2のβヘマチン結晶では1625cm-1のピークに対する370cm-1のピークの強度比は0.45〜0.55であるのと比較し1625cm-1に対する370cm-1のピークの強度はほぼ同等である。
[12] さらに、塩化ヘミンをNaOH水溶液に溶解して得られた溶液に、少量の塩酸を添加し、60℃にて酢酸を滴下し、pHを4〜6に調整し、混合液を加熱することなく室温で1晩静置後、遠心分離を行い、SDSを含むpH9程度の弱塩基性溶液で洗浄して得られた第2のβヘマチン結晶と比較した場合に、以下の(a)〜(d)の特徴を有する、[8]〜[11]のいずれかのβヘマチン結晶:
(a) 第2のβヘマチン結晶の懸濁液の色が赤茶色から黒色であるのに対し、灰茶色から黒色を呈する;
(b) IR(赤外分光法)分析を行った場合に、第2のβヘマチン結晶と比較して、結晶密度が高く、単結晶の割合が高い;
(c) X線回折分析を行った場合に、第2のβヘマチン結晶と比較して、結晶子サイズが大きい;並びに
(d) 熱重量示差熱分析を行った場合に、不純物又は結晶形の違う(あるいはアモルファスな)粒子の割合が第2のβヘマチン結晶と比較して低い。
[13] [8]〜[12]のいずれかのβヘマチン結晶を含むワクチンアジュバント組成物。
塩化ヘミン45mgを1N NaOH水溶液4.5mLに溶解し1N HCl水溶液を0.45mL添加する。得られた溶液に、室温〜70℃好ましくは40〜60℃下にて酢酸を滴下し、pHを4〜6、好ましくは4.5〜5、さらに好ましくは4.8に調整する。混合液を室温で1晩又は室温〜40℃で1〜5時間静置後、遠心分離を行い、2%SDSを含むpH9程度の弱塩基性溶液、例えば0.1M重炭酸ナトリウムバッファー(pH9.1)で3回遠心洗浄し、さらに精製水で6〜8回遠心洗浄し置換する。精製水で遠心した上清及び沈殿の両方にβヘマチンが含まれる。
図5にHeat法及びUsual法における原料の反応率、遠心分離による回収率、塩化ヘミンの残存率、得られたβヘマチンの色、βヘマチンの1次粒子の最長の径及び粒度分布を示す。
Heat法で作製したβヘマチンは、1710cm-1、1662cm-1、1297cm-1、1280cm-1、1209cm-1、939cm-1及び714cm-1に特徴的な主ピーク(いずれのピークもその±2cm-1の波数を含む)を有する。Usual法で作製したβヘマチンも同様のピークを示し、一次構造はほぼ同等であるが、Heat法で作製したβヘマチンのほうが主吸収帯のピーク幅がシャープに認められ、結晶密度や単結晶の割合が多いことなどによる、いわゆる結晶性が高い状態であると言える。
Heat法で作製したβヘマチン結晶は、Cu-Kα線による粉末X線回折で得られるX線回折において7.4°、12.2°、21.6°及び24.1°に回折角2θの特徴的な主ピーク(いずれのピークもその±0.2°の回折角を含む)を有する。Usual法で作製したβヘマチン結晶も同様のピークを示すが、ピーク強度はHeat法で作製したβヘマチン結晶の方が大きい。
Heat法により作製したβヘマチン結晶は6.8及び-1.4ppmに、Usual法で作製したβヘマチン結晶は6.5及び-4.0ppmに主なピークを有す。鉄の磁性のためスペクトルの分離帰属が難しいものの、スペクトル形状は違いを示す。この結果より、IR分析には現れない、例えば鉄原子への第六座配位などの構造差があることが言える。
Heat法及びUsual法で作製したβヘマチン結晶は、励起波長514.4nm及び1064nmにおけるラマンスペクトルにおいて、ほぼ同様のピーク位置を有する。ピーク強度に関してはHeat法とUsual法とでピーク同士の強度比に違いがある。すなわち励起波長514.4nmのスペクトルにおいてUsual法では1568cm-1のピークに対する1375 cm-1のピークの強度比は0.75〜0.85であるが、Heat法の1567cm-1及び1370cm-1のピーク強度はほぼ同等である。また励起波長1064 nmのスペクトルにおいてUsual法で作製したβヘマチンでは1625 cm-1のピークに対する370 cm-1のピークの強度比は0.45〜0.55であるがHeat法で作製したβヘマチンでは1625 cm-1に対する370 cm-1のピークの強度はほぼ同等である。これは鉄原子への配位状態や結晶状態が異なっていることを示す。
室温におけるESR分析において、Heat法で作製したβヘマチン結晶は、0-200 mT付近( g = 6.122)と200-400 mT付近(g = 2.005)に二つの明確なシグナルがみられる。ここで、室温は1〜30℃、好ましくは20〜30℃をいう。Usual法にて作製したβヘマチンでは低磁場側の0-200 mT付近のシグナルがほとんど見られない。またシグナル強度の絶対値にも差があり、200-400 mT付近に幅広く表れているシグナルの積分値は、Usual法で作製したβヘマチンではHeat法で作製したβヘマチンの約13倍である。すなわち、Heat法で作製したβヘマチン結晶の200-400 mT付近に幅広く表れているシグナルの積分値は、Usual法で作製したβヘマチン結晶の1/10以下、好ましくは約1/13である。
Heat法で作製した作製したβヘマチン結晶より得られた近赤外分光スペクトルは、Usual法で作製したβヘマチンのスペクトルより波数領域全体の反射率の低下が観測され、Usual法で作製したβヘマチンで見られた4440cm-1、5780cm-1及び5960cm-1のピークがHeat法で作製したβヘマチンではほぼ確認されない。これはOH及びCHの変化を反映していると考えられる。またスペクトル形状が全体的に違うことより、結晶構造や粒子径などの状態が違うことを示している。
Heat法で作製したβヘマチン結晶は、粒子を水に分散させて行う紫外可視分光分析において、493nm及び670nmにピークを有し200nmから1000nmまで吸光度に起伏の少ないスペクトルが得られる。Usual法で作製したβヘマチン結晶は368nm、436nm及び645nmにピークを有し300nmから500nmにかけて強い吸収のあるスペクトルが得られる。
Heat法で作製したβヘマチン結晶は、空気中での熱重量示差熱分析において250℃付近で発熱し400℃までに一気に酸化分解する。窒素中では360℃及び440℃付近で吸熱をともなう熱分解、700℃付近で発熱をともなう熱分解が起こる。Usual法で作製したβヘマチン結晶のTG-DTA分析の挙動はHeat法で作製したβヘマチンとほぼ同等だが、空気中では2段階で500℃付近まで酸化分解を続ける。窒素中ではHeat法で作製したβヘマチンより早く1段階目の熱分解は300℃付近で起こるが2段階目以降の分解に対する重量低下はHeat法で作製したβヘマチンよりも少ない。
(i) 固体1H-NMR分析で6.8及び-1.4ppmに主ピークを有する;
(ii) 室温ESR(電子スピン共鳴)分析で0-200 mT付近( g = 6.122)と200-400 mT付近(g = 2.005)に二つの明確なシグナルが認められ、-50℃のESR分析で0-100 mT付近のシグナルが200-300 mT付近のシグナルに対して大きくなり、-150℃のESR分析で0-100 mT付近のシグナルが200-300 mT付近のシグナルに対して2倍以上になる;
(iii) 近赤外分光法分析で4440cm-1、5780cm-1及び5960cm-1のピークが確認されない;
(iv) 紫外可視分光法分析で493nm及び670nmにピークを有する;並びに
(v) 熱重量示差熱分析において、空気中では250℃付近で発熱し400℃までに一気に酸化分解し、窒素中では360℃及び440℃付近で吸熱をともなう熱分解、700℃付近で発熱をともなう熱分解が起こる。
塩化ヘミンはSigma社より入手した(カタログ番号:51280、HPLCで測定した純度は98%以上)。
塩化ヘミンは東京化成工業(TCI)社より入手した(カタログ番号:H 0 0 0 8 、キレート法で測定した純度は95%以上)。また、sigma社より入手した塩化ヘミン(HPLCで測定した純度:>98%)も使用し、東京化成工業社より入手したものと同等のβヘマチンを製造できることを確認した。以下、東京化成工業社より入手したものを用いた検討について記載する。
本発明のHeat法及び従来のUsual法によるβヘマチン合成における、原料の反応率、遠心分離による回収率、原料として用いた塩化ヘミンの残存率を算出した。それぞれの値の算出法は以下のとおりであった。
薄層クロマトグラフ法でサンプル中のβヘマチンと塩化ヘミンを分離し、別にスポットした塩化ヘミンとの比較で確認した。
沈殿物を上記2%SDS+0.1M-NaOHを用いて溶解、塩化ヘミンを標準品として吸光度法で定量し算出した。
薄層クロマトグラフ法でβヘマチンと塩化ヘミンを分離し、別にスポットした塩化ヘミンとの比較で算出した。
赤外分光法による構造解析
乾燥させた試料を臭化カリウムと混合して、圧縮成型後、ペレット状としてフーリエ変換赤外分光法により透過スペクトルの測定を実施した(KBr錠剤法)。また粉末のまま、Geプリズム及び入射角45°条件下におけるATR法(減衰全反射法)によりスペクトルを測定した。測定には窒素雰囲気下Varian-7000(Varian 社製、特殊セラミックス光源、DTGS(重水素化硫酸三グリシン)検出器)を用いた。結果は図9(KBr錠剤法)及び図10(ATR法)に示した。
乾燥させた試料をSi無反射板に乗せ、広角X線回折法で測定を行った。測定にはD8 ADVANCE(封入管型、Bruker AXS 社製、CuK線(Ni フィルター使用)X線原、LynxEye検出器)を用い、出力40kV/40mA、スリット系 Div. Slit: 0.3°の条件で実施した。結果は図11に示した。
3.2φ(回転数20K)のセルに乾燥させた試料を入れ高速固体1H−NMRによる測定を行った。測定にはVarian NMRJ600MHzを用いた。結果は図12に示した。
乾燥させた試料をレーザーラマン分光法による測定を行った。測定にはPDP-320(フォトンデザイン製)を用い、励起波長514.4nm(光源Ar+、ビーム径1μm、レーザーパワー8〜12mW/NDF・35mW/20% + NDF、CCD検出器)及び1064nm(光源YAG、ビーム径1μm、レーザーパワー200 mW/80°、InGaAs検出器)の条件で実施した。結果は図13(514.4nm)及び図14(1064nm)に示した。
外径5 mmの円筒型石英セルに乾燥させた試料を入れ、ESR測定を実施した。測定にはJES RE-2X ESR分光計(日本電子製)を用いた。測定は室温、-50℃及び-150℃で行った。室温測定の結果は図15に示し、室温、-50℃及び-150℃の結果を並べて図16に示した。
試料の近赤外分光スペクトルを測定した。測定にはフーリエ変換型近赤外分析計NIRFlex N-500(ビュッヒ製)を用いた。結果は図17に示した。
試料の紫外可視分光スペクトルを測定した。測定には紫外可視分光光度計V-630DS(日本分光製)を用いた。結果は図18に示した。
乾燥した試料の熱重量分析及び示差熱分析を実施した。測定にはThermo plus EvoII TG-DTA(リガク製)を用いた。結果は図19に示した。図19A、B、C及びDは、それぞれ、空気中の熱質量測定(TG)の比較の結果(TG(Air))、窒素中の熱質量測定(TG)の比較の結果(TG(N2))、空気中の熱重量DTAの比較の結果(DTA(Air))及び窒素中の熱重量DTAの比較の結果(DTA(N2))を示す。
βヘマチンのHeat法において、反応温度を室温から100℃まで設定し、原料である塩化ヘミンの反応率(減少率)及び反応の速度の違いを確認した。結果は図20に示した。90℃以上に関しては反応開始後30分で、80度に関しては反応開始後1時間で原料がほぼ消失した。また原料とβヘマチンのスポット以外に他のスポットは観測されず、80℃以上の反応温度に関しては、ほぼすべての原料がβヘマチンに変換されたと考えられた。75℃以下では反応がほとんど進行しなかった。
マウスを3匹以上準備した。Heat法で作製したβヘマチン及びUsual法で作製したβヘマチン(Usual(pellet)及びUsual-sup)をPBSで1〜4mMに希釈したサンプル200μLに抗原としての卵白アルブミン(OVA)を加え、10日間隔で2回投与した。投与後1週間及び3週間目で採血を行い、得られた血清中の抗OVA IgG抗体産生量をELISA法にて測定した。
Claims (3)
- 塩化ヘミンをNaOH水溶液に溶解して得られた溶液に、HCl水溶液を添加し、さらに、酢酸を滴下し、pHを4〜6に調整し、得られた混合液を80℃以上で加熱することを含む、βヘマチンの作製方法。
- 加熱を30分間以上行う、請求項1記載のβヘマチンの作製方法。
- 薄層クロマトグラフ法により、式[原料のモル量]/[βヘマチンモル量×2]×100で算出した収率が90%以上である、請求項1又は2に記載のβヘマチンの作製方法。
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