JP6438656B2 - 磁気共鳴装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、コイルを用いて磁気共鳴信号を収集する磁気共鳴装置、およびこの磁気共鳴装置に適用されるプログラムに関する。
磁気共鳴装置を用いて被検体を撮影する場合、一般的には、本スキャンの前に、スライスを位置決めするときに使用される画像を取得するためのローカライザスキャンが実行される(特許文献1参照)
特開2013−138808号公報
ローカライザスキャンを実行する場合、オペレータは、先ず、ローカライザスキャンを実行するときのスライスを設定する。ローカライザスキャンでは、一般的には、アキシャル画像、コロナル画像、サジタル画像を取得するので、オペレータは、これらの画像を取得するためのスライスを設定する。スライスを設定した後、オペレータは、ローカライザスキャンを実行する。そして、ローカライザスキャンにより取得された画像を見ながら、本スキャンを実行するときのスライスの条件を設定する。スライスを設定した後、本スキャンが実行される。
上記のように、本スキャンのスライスを設定する場合、オペレータは、本スキャンの前に実行されたローカライザスキャンの画像を参考にしながら、本スキャンのスライスを設定することができる。しかし、ローカライザスキャンのスライスを設定する場合、オペレータは、画像を参考にしながらローカライザスキャンのスライスを設定することができない。したがって、オペレータは、ローカライザスキャンのスライスが人体のどの部位を横切っているかは正確に把握することができない。このため、ローカライザスキャンのスライスが所望の位置に位置決めされていない状態で、ローカライザスキャンが実行されることがある。この場合、オペレータは、ローカライザスキャンを実行することにより取得された画像を確認したときに、スライスが所望の位置からずれていることに初めて気がつく。オペレータは、スライスが所望の位置からずれていることに気がついた場合、ローカライザスキャンのスライスを再設定し、ローカライザスキャンを再度実行する必要があり、この結果、撮影時間が延長してしまうという問題がある。
したがって、ローカライザスキャンのスライスを所望の位置に容易に設定することができる技術が望まれている。
本発明の第1の観点は、第1のコイルを用いて第1のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第1のスキャンを実行するスキャン手段と、
前記第1のスキャンにより取得されたデータに基づいて、前記第1のスライスの画像を作成する画像作成手段と、
複数のコイルと、前記第1のスライスに交差する第2のスライスを位置決めするための複数の基準点との対応関係を規定するデータベースに基づいて、前記複数の基準点の中から、前記第1のコイルに対応付けられた第1の基準点を選択する基準点選択手段と、
前記第1のスライスの画像の中から、前記第1の基準点を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記第1の基準点の位置に基づいて、前記第2のスライスを位置決めするための基準位置を設定する基準位置設定手段と、
前記基準位置に基づいて前記第2のスライスを設定するスライス設定手段と、
を有し、
前記スキャン手段は、
前記第1のコイルを用いて、前記第2のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第2のスキャンを実行する、磁気共鳴装置である。
本発明の第2の観点は、複数のコイルエレメントを有するコイルであって、前記複数のコイルエレメントのうちの一つ以上のコイルエレメントからなるコイルモードを複数有するコイルを用いて、被検体の磁気共鳴信号を受信する磁気共鳴装置であって、
前記コイルが有する複数のコイルモードの中から、スキャンを実行するときに使用する第1のコイルモードを選択するコイルモード選択手段と、
前記第1のコイルモードを用いて第1のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第1のスキャンを実行するスキャン手段と、
前記第1のスキャンにより取得されたデータに基づいて、前記第1のスライスの画像を作成する画像作成手段と、
複数のコイルモードと、前記第1のスライスに交差する第2のスライスを位置決めするための複数の基準点との対応関係を規定するデータベースに基づいて、前記複数の基準点の中から、前記第1のコイルモードに対応付けられた第1の基準点を選択する基準点選択手段と、
前記第1のスライスの画像の中から、前記第1の基準点を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記第1の基準点の位置に基づいて、前記第2のスライスを位置決めするための基準位置を設定する基準位置設定手段と、
前記基準位置に基づいて前記第2のスライスを設定するスライス設定手段と、
を有し、
前記スキャン手段は、
前記第1のコイルモードを用いて、前記第2のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第2のスキャンを実行する、磁気共鳴装置である。
本発明の第3の観点は、第1のコイルを用いて第1のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第1のスキャンと、前記第1のコイルを用いて、前記第1のスライスに交差する第2のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第2のスキャンとを実行する磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
前記第1のスキャンにより取得されたデータに基づいて、前記第1のスライスの画像を作成する画像作成処理と、
複数のコイルと、前記第2のスライスを位置決めするための複数の基準点との対応関係を規定するデータベースに基づいて、前記複数の基準点の中から、前記第1のコイルに対応付けられた第1の基準点を選択する基準点選択処理と、
前記第1のスライスの画像の中から、前記第1の基準点を検出する検出処理と、
前記検出処理により検出された前記第1の基準点の位置に基づいて、前記第2のスライスを位置決めするための基準位置を設定する基準位置設定処理と、
前記基準位置に基づいて前記第2のスライスを設定するスライス設定処理と、
を計算機に実行させるためのプログラムである。
本発明の第4の観点は、複数のコイルエレメントを有するコイルであって、前記複数のコイルエレメントのうちの一つ以上のコイルエレメントからなるコイルモードを複数有するコイルを用いて、第1のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第1のスキャンと、前記第1のスライスに交差する第2のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第2のスキャンとを実行する磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
前記コイルが有する複数のコイルモードの中から、前記第1のスキャンおよび前記第2のスキャンを実行するときに使用する第1のコイルモードを選択するコイルモード選択処理と、
前記第1のスキャンにより取得されたデータに基づいて、前記第1のスライスの画像を作成する画像作成処理と、
複数のコイルモードと、前記第2のスライスを位置決めするための複数の基準点との対応関係を規定するデータベースに基づいて、前記複数の基準点の中から、前記第1のコイルモードに対応付けられた第1の基準点を選択する選択処理と、
前記第1のスライスの画像の中から、前記第1の基準点を検出する検出処理と、
前記検出処理により検出された前記第1の基準点の位置に基づいて、前記第2のスライスを位置決めするための基準位置を設定する基準位置設定処理と、
前記基準位置に基づいて前記第2のスライスを設定するスライス設定処理と、
を計算機に実行させるためのプログラムである。
コイル又はコイルモードに対応付けられた第1の基準点を選択した後、第1のスライスの画像の中から第1の基準点を検出し、検出された第1の基準位置に基づいて第2のスライスを設定するので、第2のスライスを所望の位置に位置決めすることができる。
本発明の第1の形態の磁気共鳴装置の概略図である。 プロセッサ8が実行する処理を示す図である。 第1の形態で実行されるスキャンを示す図である。 一般的なやり方で図2のスキャンを実行するときのフローを示す図である。 クレードル3aに寝かされた被検体を示す図である。 ランドマークを設定するときの説明図である。 クレードル3aを移動させた後の様子を示す図である。 入力画面W1の一例を示す図である。 アキシャルスライスを概略的に示す図である。 サジタルスライスを概略的に示す図である。 コロナルスライスを概略的に示す図である。 サジタルスライスを所望の位置に位置決めすることができない場合の一例を示す図である。 コロナルスライスを所望の位置に位置決めすることができない場合の一例を示す図である。 第1の形態におけるフローを示す図である。 被検体がボアに搬送されたときの様子を示す図である。 第1の形態における入力画面W2の一例を示す図である。 入力画面W2に入力されたデータに基づいて設定されたスライスを概略的に示す図である。 アキシャル画像DA1〜DA3を示す図である。 データベースを概略的に示す図である。 アキシャル画像DA2の中から検出された基準点P2(脳脊髄液の中心)を示す図である。 ランドマークLMと基準点P2との位置関係を概略的に示す図である。 基準位置Center2およびCenter3を示す図である。 サジタルスライスを概略的に示す図である。 コロナルスライスを概略的に示す図である。 被検体がボアに搬送された様子を示す図である。 第2の形態における入力画面W3の一例を示す図である。 入力画面W3に入力されたデータに基づいて設定されたスライスを概略的に示す図である。 ローカライザスキャンLS1により取得されたアキシャル画像DA1〜DA5の一例を示す図である。 アキシャル画像DA3の中から検出された基準点P3(腹部の中心)を示す図である。 ランドマークLMと基準点P3との位置関係を概略的に示す図である。 基準位置Center2およびCenter3を示す図である。 サジタルスライスを概略的に示す図である。 コロナルスライスを概略的に示す図である。 第3の形態のMR装置の概略図である。 第3の形態で使用されるコイルの説明図である。 第3の形態におけるプロセッサ8が実行する処理を示す図である。 第3の形態におけるフローを示す図である。 被検体がボアに搬送された様子を示す図である。 第3の形態における入力画面W4の一例を示す図である。 入力画面W4に入力されたデータに基づいて設定されたスライスを概略的に示す図である。 ローカライザスキャンLS1により取得されたアキシャル画像DA1〜DA4の一例を示す図である。 データベースを概略的に示す図である。 アキシャル画像DA2の中から検出された基準点P3(腹部の中心)を示す図である。 ランドマークLMと基準点P3との位置関係を概略的に示す図である。 基準位置Center2およびCenter3を示す図である。 サジタルスライスを概略的に示す図である。 コロナルスライスを概略的に示す図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
(1)第1の形態
図1は、本発明の第1の形態の磁気共鳴装置の概略図である。
磁気共鳴装置(以下、「MR装置」と呼ぶ。MR:Magnetic Resonance)100は、マグネット2、テーブル3、コイル4などを有している。
マグネット2は、被検体12が収容されるボア21を有している。また、マグネット2は、超伝導コイル、勾配コイル、およびRFコイルなどが内蔵されている。更に、マグネット2の前面には、後述するランドマークLM(図6参照)を位置決めするためのポジショニングライト2aが設けられている。
テーブル3は、被検体12を支持するクレードル3aを有している。クレードル3aは、ボア21内に移動できるように構成されている。クレードル3aによって、被検体12はボア21に搬送される。
被検体12とクレードル3aとの間にはコイル4が備えられている。第1の形態では、コイル4として、被検体12の脊椎を撮影するための脊椎用コイルが使用されている。コイル4は、被検体12からの磁気共鳴信号を受信する。
MR装置100は、更に、送信器5、勾配磁場電源6、受信器7、プロセッサ8、メモリ9、操作部10、および表示部11などを有している。
送信器5はRFコイルに電流を供給し、勾配磁場電源6は勾配コイルに電流を供給する。受信器7は、コイル4から受け取った信号に対して、検波などの信号処理を実行する。尚、マグネット2、コイル4、送信器5、勾配磁場電源6,受信器7を合わせたものがスキャン手段に相当する。
プロセッサ8は、表示部11に必要な情報を伝送したり、コイル4から受け取ったデータに基づいて画像を再構成するなど、MR装置100の各種の動作を実現するように、MR装置100の各部の動作を制御する。メモリ9には、プロセッサ8により実行されるプログラムや、後述するデータベース(図19参照)などが記憶されている。プロセッサ8は、メモリ9に記憶されているプログラムを読み出し、プログラムに記述されている処理を実行する。図2に、プロセッサ8が実行する処理を示す。プロセッサ8は、プログラムを読み出すことにより、画像作成手段81〜スライス設定手段85を構成する。
画像作成手段81は、スキャンにより収集された磁気共鳴信号に基づいて、MR画像を作成する。
基準点選択手段82は、後述するデータベース(図19参照)に基づいて、データベースに規定されている複数の基準点の中から、いずれかの基準点を選択する。
検出手段83は、画像の中から、基準点選択手段82により選択された基準点を検出する。
基準位置設定手段84はスライスを位置決めするための基準位置を設定する。
スライス設定手段85はスライスを設定する。
これらの手段81〜85が実行する処理については、後で更に詳しく説明する。
操作部10は、オペレータにより操作され、種々の情報をプロセッサ8に入力する。表示部11は種々の情報を表示する。
MR装置100は、上記のように構成されている。
図3は第1の形態で実行されるスキャンを示す図である。
第1の形態では、ローカライザスキャンLS1、LS2、およびLS3と、本スキャンMSなどが実行される。
ローカライザスキャンLS1、LS2、およびLS3は、スライスを設定するときに使用される画像を取得するためのスキャンである。ローカライザスキャンLS1、LS2、およびLS3を実行することにより、それぞれ、アキシャル画像、サジタル画像、およびコロナル画像が取得される。本形態では、ローカライザスキャンLS1、LS2、およびLS3は、T2強調法を用いたスキャンであるとするが、ローカライザスキャンはT2強調法に限定されることはない。
本スキャンMSは、脊椎の画像を取得するためのスキャンである。
第1の形態では、ローカライザスキャンLS1、LS2、およびLS3を実行した後、オペレータは、ローカライザスキャンにより取得された画像に基づいて本スキャンMSを実行するときのスライスを設定する。そして、本スキャンMSを実行する。以下に、図3に示すスキャンを実行するときのフローについて説明する。
尚、以下の説明では、第1の形態の効果を明確にするために、先に、一般的なやり方で図3のスキャンを実行するときのフローを説明し、その説明の後で、本形態のやり方で図3のスキャンを実行するときのフローについて説明する。
図4は、一般的なやり方で図2のスキャンを実行するときのフローを示す図である。
ステップS1では、MR装置100のクレードル3aに脊椎用コイル4を置き、その上に被検体12を寝かせる。図5にクレードル3aに寝かされた被検体12を示す。図5の上側にはMR装置100と被検体12を側面から見た図が概略的に示されており、図5の下側には、被検体12を上面から見た図が示されている。被検体12をクレードル3aに寝かせた後、ステップS2に進む。
ステップS2では、被検体12をボア3aに搬送するときの目印となるランドマークを設定する(図6参照)。
図6は、ランドマークを設定するときの説明図である。
オペレータは、被検体12の撮影部位がポジショニングライトの下に位置するまでクレードル3aを移動する。そして、ポジショニングライトを用いて、被検体12にランドマークLMを設定する。図6には、ランドマークLMを原点として、AP(Anterior Posterior)方向、RL(Right Left)方向、およびSI(Superior Inferior)方向が示されている。ランドマークLMを設定した後、ステップS3に進む。
ステップS3では、ランドマークLMを基準にして被検体12の撮影部位がマグネット2の内部まで搬送されるように、クレードル3aを移動させる。図7に、クレードル3aを移動させた後の様子を示す。クレードル3aを移動させた後、ステップS4に進む。
ステップS4では、オペレータは、表示部11にローカライザスキャンLS1〜LS3のスキャン条件の入力画面を表示させる。図8は入力画面W1の一例を示す図である。オペレータは入力画面W1の入力欄に必要なデータを入力する。
尚、入力画面W1にデータを入力する段階では、ローカライザスキャンはまだ実行されていないので、オペレータは、被検体12のMR画像をまだ取得していない。したがって、オペレータは、MR画像を参照しながらローカライザスキャンLS1〜LS3のスキャン条件を設定することはできない。そこで、オペレータは、ローカライザスキャンLS1〜LS3のスキャン条件を設定する場合、経験的に得た知識などに基づいて、各パラメータの入力欄に、最適と思われるデータを入力する。以下に、各パラメータについて説明する。
入力画面W1には、例えば、以下のパラメータが表示される。
(0)「ST」
(1)「Center1」、「Spacing1」、「#Slices1」
(2)「Center2」、「Spacing2」、「#Slices2」
(3)「Center3」、「Spacing3」、「#Slices3」

以下、これらのパラメータについて順に説明する。
(0)「ST」について
「ST」はスライス厚(mm)を表している。「ST」の右側には、スライス厚を入力する入力欄dが表示されている。ここでは、入力欄dには「8.0」が入力されている。したがって、ローカライザスキャンLS1〜LS3を実行するときのスライス厚STは8mmに設定される。
(1)「Center1」、「Spacing1」、「#Slices1」について
「Center1」は、ランドマークLMに対するアキシャルスライスのSI方向の基準位置を表している。基準位置Center1の入力欄a1には、「0.0」が入力されている。
「Spacing1」は、アキシャルスライスを複数枚設定する場合において、隣り合うスライスのギャップを表している。ギャップSpacing1の入力欄b1には、「0.0」が入力されている。
「#Slices1」はアキシャルスライスのスライス枚数を表している。スライス枚数#Slices1の入力欄c1には、「3」が入力されている。
「ST」に加えて、「Center1」、「Spacing1」、「#Slices1」のデータを入力することによって、アキシャルスライスが設定される(図9参照)。
図9は、設定されたアキシャルスライスを概略的に示す図である。
入力画面W1(図8参照)には、スライス枚数#Slices1の入力欄c1に「3」が入力されている。これは、アキシャルスライスのスライス枚数が3枚設定されていることを表している。したがって、3枚のアキシャルスライスAX1〜AX3が設定される。
また、基準位置Center1の入力欄a1には「0.0」が入力されている。これは、ランドマークLMに対する基準位置Center1のSI方向のずれ量がゼロ、すなわち、基準位置Center1がランドマークLMのSI方向の位置に一致していることを意味している。したがって、3枚のアキシャルスライスAX1〜AX3は、真ん中のアキシャルスライスAX2がランドマークLM(基準位置Center1)に位置決めされるように設定される。
ギャップSpacing1の入力欄b1には「0.0」が入力されている。これは、隣り合うスライス間(図9では、スライスAX1とAX2との間、スライスAX2とAX3との間)にギャップが設けられていないことを意味している。
また、先に説明したように、スライス厚STの入力欄dには、「8.0」が入力されている。これは、スライスAX1〜AX3のスライス厚STが8mmであることを表している。
したがって、図9に示すアキシャルスライスAX1〜AX3が設定される。アキシャルスライスAX1〜AX3は脊椎を横切るように設定されている。
次に、入力画面W1(図8参照)に表示されているパラメータ「Center2」、「Spacing2」、「#Slices2」について説明する。
(2)「Center2」、「Spacing2」、「#Slices2」について
「Center2」は、ランドマークLMに対するサジタルスライスのRL方向の基準位置を表している。基準位置Center2の入力欄a2には、「0.0」が入力されている。
「Spacing2」は、サジタルスライスを複数枚設定する場合において、隣り合うスライスのギャップを表している。ギャップSpacing2の入力欄b2には、「0.0」が入力されている。
「#Slices2」はサジタルスライスのスライス枚数を表している。スライス枚数#Slices2の入力欄c2には、「3」が入力されている。
図10は、設定されたサジタルスライスを概略的に示す図である。
入力画面W1(図8参照)には、スライス枚数#Slices2の入力欄c2に「3」が入力されている。これは、サジタルスライスのスライス枚数が3枚設定されていることを表している。したがって、3枚のサジタルスライスSA1〜SA3が設定される。
また、基準位置Center2の入力欄a2には「0.0」が入力されている。これは、ランドマークLMに対する基準位置Center2のRL方向のずれ量がゼロ、すなわち、基準位置Center2がランドマークLMのRL方向の位置に一致していることを意味している。したがって、3枚のサジタルスライスSA1〜SA3は、真ん中のサジタルスライスSA2がランドマークLM(基準位置Center2)に位置決めされるように設定される。
ギャップSpacing2の入力欄b2には「0.0」が入力されている。これは、隣り合うスライス間(図10では、スライスSA1とSA2との間、スライスSA2とSA3との間)にギャップが設けられていないことを意味している。
また、先に説明したように、スライス厚STの入力欄dには、「8.0」が入力されている。これは、スライスSA1〜SA3のスライス厚STが8mmであることを表している。
したがって、図10に示すサジタルスライスSA1〜SA3が設定される。サジタルスライスSA1〜SA3は脊椎に設定されている。
次に、入力画面W1(図8参照)に表示されているパラメータ「Center3」、「Spacing3」、「#Slices3」について説明する。
(3)「Center3」、「Spacing3」、「#Slices3」について
「Center3」は、ランドマークLMに対するコロナルスライスのAP方向の基準位置を表している。基準位置Center3の入力欄a3には、「P20.0」が入力されている。
「Spacing3」は、コロナルスライスを複数枚設定する場合において、隣り合うスライスのギャップを表している。ギャップSpacing3の入力欄b3には、「0.0」が入力されている。
「#Slices3」はコロナルスライスのスライス枚数を表している。スライス枚数#Slices3の入力欄c3には、「3」が入力されている。
図11は、設定されたコロナルスライスを概略的に示す図である。
入力画面W1(図8参照)には、スライス枚数#Slices3の入力欄c3に「3」が入力されている。これは、コロナルスライスのスライス枚数が3枚設定されていることを表している。したがって、3枚のコロナルスライスCO1〜CO3が設定される。
また、基準位置Center3の入力欄a3には「P20.0」が入力されている。これは、基準位置Center3がランドマークLMに対してP側に20mmだけずれていることを意味している。したがって、3枚のコロナルスライスCO1〜CO3は、真ん中のコロナルスライスCO2がランドマークLMよりも20mmだけP側の位置(基準位置Center3)に位置決めされるように設定される。
ギャップSpacing3の入力欄b3には「0.0」が入力されている。これは、隣り合うスライス間(図11では、スライスCO1とCO2との間、スライスCO2とCO3との間)にギャップが設けられていないことを意味している。
また、先に説明したように、スライス厚STの入力欄dには、「8.0」が入力されている。これは、スライスCO1〜CO3のスライス厚STが8mmであることを表している。コロナルスライスCO1〜CO3は脊椎を横切るように設定されている。
したがって、オペレータが入力画面W1(図8参照)の入力欄にデータを入力することにより、図9〜図11に示すスライスが設定される。図9〜図11に示すスライスを設定した後、ステップS5に進む。
ステップS5では、図9〜図11に示すスライスの画像を取得するためのローカライザスキャンLS1、LS2、およびLS3が実行される。
ローカライザスキャンLS1を実行することにより、アキシャルスライスAX1〜AX3(図9参照)の画像が取得される。ローカライザスキャンLS2を実行することにより、サジタルスライスSA1〜SA3(図10参照)の画像が取得される。ローカライザスキャンLS3を実行することにより、コロナルスライスCO1〜CO3(図11参照)の画像が取得される。ローカライザスキャンLS1、LS2、およびLS3を実行した後、ステップS6に進む。
ステップS6では、オペレータは、ローカライザスキャンLS1、LS2、およびLS3により取得された画像を参考にしながら、本スキャンMSを実行するときのスライスを設定する。本スキャンMSでは脊椎の撮影を実行するので、オペレータは、画像を参考にしながら、脊椎の撮影に適したスライスを設定する。そして、スライスを設定した後、本スキャンMSが実行され、フローが終了する。
しかし、先に説明したように、ローカライザスキャンLS1、LS2、LS3におけるスライス(図9〜図11参照)を設定する場合、オペレータは画像を参照しながらスライスを設定することができない。したがって、オペレータは、図9〜図11に示すスライスがどの部位を横切っているかは正確に把握することができない。このため、被検体12の体格や、被検体12とクレードル3aとの位置関係によっては、サジタルスライスおよびコロナルスライスを所望の位置に位置決めすることができない場合がある(図12および図13参照)。
図12はサジタルスライスを所望の位置に位置決めすることができない場合の一例を示す図、図13はコロナルスライスを所望の位置に位置決めすることができない場合の一例を示す図である。
以下、図12および図13について順に説明する。
(1)図12について
図12(a)は、図10に示すサジタルスライスSA1〜SA3を示している。一方、図12(b)は、被検体12の位置がクレードル3aのL側にずれた場合に設定されたサジタルスライスSA1´〜SA3´を示している。
図12(a)では、基準位置Center2はRL方向に関して被検体12の脊椎の内側に位置している。したがって、被検体12に設定されたサジタルスライスSA1〜SA3は、被検体12の脊椎に設定されている。しかし、図12(b)では、被検体12の位置はL側にずれているので、基準位置Center2は被検体12の脊椎の外側に位置決めされる。したがって、被検体12に設定されたサジタルスライスSA1´〜SA3´は、被検体12の脊椎からR側にずれた位置に位置決めされる。
(2)図13について
図13(a)は、図11のコロナルスライスCO1〜CO3を示している。一方、図13(b)は、図13(a)の被検体12よりも太った被検体120に設定されたコロナルスライスCO1´〜CO3´を示している。
図13(a)では、基準位置Center3はAP方向に関して被検体12の脊椎の内側に位置している。したがって、被検体12に設定されたコロナルスライスCO1〜CO3は、被検体12の脊椎に設定されている。しかし、図13(b)では、被検体120は太っているので、基準位置Center3は脊椎よりもP側に位置決めされる。したがって、被検体120に設定されたコロナルスライスCO1´〜CO3´は、被検体120の脊椎に対してP側にずれた位置に位置決めされる。
図12(b)および図13(b)に示すようにスライスが脊椎からずれていても、オペレータは、ステップS4の段階ではスライスが脊椎からずれていることを認識することができない。したがって、オペレータは、ステップS5でローカライザスキャンLS1〜LS3を実行することにより取得された画像を確認したときに、スライスが脊椎からずれていることに気がつく。オペレータは、スライスが脊椎からずれていることに気がついた場合、スライスが脊椎を横切るようにローカライザスキャンのスライス条件を再設定し(ステップS4)、ローカライザスキャンを再度実行する必要があり(ステップS5)、撮影時間が延長してしまうという問題がある。そこで、本形態では、被検体12の寝た位置や被検体12の体格にかかわらずに、サジタルスライスおよびコロナルスライスを所望の位置に位置決めすることができるようにフローが工夫されている。以下に、第1の形態におけるフローについて説明する。
図14は、第1の形態におけるフローを示す図である。
ステップS1〜S3は、図4のフローと同じであるので説明は省略する。図15に、ステップS3において、被検体12がボアに搬送されたときの様子を示す。図15では、被検体12の脊椎がランドマークLMに対してL側にずれている例が示されている。被検体12をボアに搬送した後、ステップS4に進む。
ステップS4では、オペレータは、表示部11にローカライザスキャンLS1〜LS3のスキャン条件の入力画面を表示させる(図16参照)。
図16は第1の形態における入力画面W2の一例を示す図である。
入力画面W2は、入力画面W1(図8参照)と比較すると、パラメータ「ST」、「Center1」、「Spacing1」、「#Slices1」、「Spacing2」、「#Slices2」、「Spacing3」、および「#Slices3」が表示されている点は共通している。しかし、入力画面W2には、「Center2」および「Center3」は表示されていない。
オペレータは入力画面W2の入力欄に必要なデータを入力する。入力画面W2の入力欄に入力されるデータは、入力画面W1(図8参照)の入力欄に入力されているデータと同じであるとする。
図17は、入力画面W2に入力されたデータに基づいて設定されたスライスを概略的に示す図である。
入力画面W2には、アキシャルスライスのSI方向の基準位置を表す「Center1」が表示されている。したがって、オペレータが入力画面W2にデータを入力することにより、アキシャルスライスAX1〜AX3の基準位置Center1を設定することができる。
しかし、入力画面W2には、サジタルスライスのRL方向の基準位置を表すCenter2と、コロナルスライスのAP方向の基準位置を表すCenter3は表示されていない。したがって、オペレータが入力画面W2にデータを入力しただけでは、サジタルスライスSA1〜SA3(図10参照)およびコロナルスライスCO1〜CO3(図11参照)を設定することができない。そこで、第1の形態では、サジタルスライスSA1〜SA3およびコロナルスライスCO1〜CO3を設定するために、入力画面W2にデータを入力した後、ステップS41に進む。
ステップS41では、図17に示すアキシャルスライスAX1〜AX3の画像を取得するためのローカライザスキャンLS1が実行される。画像作成手段81(図2参照)は、ローカライザスキャンLS1により取得されたデータに基づいて、アキシャルスライスAX1〜AX3の各々のアキシャル画像を作成する。図18に、作成されたアキシャル画像DA1〜DA3を示す。本形態では、T2強調法を用いたローカライザスキャンが実行される。T2強調法を用いることにより、脊椎の内側を流れる脳脊髄液を比較的高信号で描出することができる。ローカライザスキャンLS1を実行した後、ステップS42に進む。
ステップS42では、アキシャル画像DA1〜DA3のうちの真ん中のアキシャル画像DA2を取り出し、アキシャル画像DA2の中から、サジタルスライスおよびコロナルスライスを位置決めするための基準点を検出する。以下に基準点を検出する方法について説明する。
第1の形態では、メモリ9(図1参照)に、コイルと基準点との対応関係を規定したデータベースが記憶されている。図19に、データベースを概略的に示す。データベースには、3つのコイル(頭部コイル、脊椎用コイル、腹部用コイル)と、各コイルの撮影対象部位(頭部、脊椎、腹部)と、各コイルに対応付けられた基準点P1〜P3とが含まれている。
頭部用コイルは、撮影対象部位が頭部であるので、サジタルスライスおよびコロナルスライスを位置決めするための基準点P1は頭部に設定されている。ここでは、頭部のアキシャル面における中心(頭部のAP方向の中心とRL方向の中心との交点)が、基準点P1として設定されている。
脊椎用コイルは、撮影対象部位が脊椎であるので、サジタルスライスおよびコロナルスライスを位置決めするための基準点P2は脊椎に設定されている。ここでは、腹部のアキシャル面において脊椎の内側を流れる脳脊髄液の中心が、基準点P2として設定されている。
腹部用コイルは、撮影対象部位が腹部であるので、サジタルスライスおよびコロナルスライスを位置決めするための基準点P3は腹部に設定されている。ここでは、腹部のアキシャル面における中心(腹部のAP方向の中心とRL方向の中心との交点)が、基準点P3として設定されている。
基準点選択手段82(図2参照)は、データベースを参照し、複数の基準点P1〜P3の中から、撮影に使用されている脊椎用コイルに対応付けられた基準点P2(脳脊髄液の中心)を選択する。
基準点P2(脳脊髄液の中心)を選択した後、検出手段83(図2参照)は、アキシャル画像DA1〜DA3のうちの真ん中のアキシャル画像DA2の中から、基準点P2(脳脊髄液の中心)を検出する。脳脊髄液を検出する方法の一例は、例えば論文“Med Imag Tech Vol.31 No.2 March 2013”に記載されている。図20に、アキシャル画像DA2の中から検出された基準点P2(脳脊髄液の中心)を示す。基準点P2は脊椎の内側に位置しているので、基準点P2を検出することにより、脊椎の大まかな位置を特定することができる。図21に、ランドマークLMと基準点P2との位置関係を概略的に示す。図21を参照すると、基準点P2はランドマークLMに対してAP方向にはΔx1だけ離れており、RL方向にΔx2だけ離れていることがわかる。
アキシャル画像DA2の中から基準点P2(脳脊髄液の中心)を検出した後、ステップS43に進む。
ステップS43では、基準位置設定手段84(図2参照)が、アキシャル画像DA2の中から検出された基準点P2(脳脊髄液の中心)の位置に基づいて、サジタルスライスを位置決めするための基準位置Center2と、コロナルスライスを位置決めするための基準位置Center3とを設定する(図22参照)。
図22は、設定された基準位置Center2およびCenter3を示す図である。
基準位置設定手段84は、基準点P2のRL方向の位置を、サジタルスライスを位置決めするための基準位置Center2として設定し、基準点P2のAP方向の位置を、コロナルスライスを位置決めするための基準位置Center3として設定する。基準位置Center2およびCenter3を設定した後、ステップS44に進む。
ステップS44では、スライス設定手段85(図2参照)は、基準位置Center2およびCenter3に基づいて、サジタルスライスおよびコロナルスライスを設定する(図23および図24参照)。
図23はサジタルスライスを概略的に示す図、図24はコロナルスライスを概略的に示す図である。以下、図23および図24について順に説明する。
(1)図23について
入力画面W2(図16参照)には、スライス枚数#Slices2の入力欄c2に「3」が入力されている。これは、サジタルスライスのスライス枚数が3枚設定されていることを表している。したがって、3枚のサジタルスライスSA1〜SA3が設定される。これらの3枚のサジタルスライスSA1〜SA3は、真ん中のサジタルスライスSA2が基準位置Center2に位置決めされるように設定される。
(2)図24について
入力画面W2(図16参照)には、スライス枚数#Slices3の入力欄c3に「3」が入力されている。これは、コロナルスライスのスライス枚数が3枚設定されていることを表している。したがって、3枚のコロナルスライスCO1〜CO3が設定される。これらの3枚のコロナルスライスCO1〜CO3は、真ん中のコロナルスライスCO2が基準位置Center3に位置決めされるように設定される。
上記のように、基準点P2は脊椎の内側に位置している。したがって、基準点P2の位置に基づいてサジタルスライスSA1〜SA3およびコロナルスライスCO1〜CO3を設定することにより、サジタルスライスSA1〜SA3およびコロナルスライスCO1〜CO3を脊椎に位置決めすることができる。
サジタルスライスSA1〜SA3およびコロナルスライスCO1〜CO3を設定した後、ステップS45に進む。
ステップS45では、ローカライザスキャンLS2およびLS3が実行される。ローカライザスキャンLS2を実行することにより、サジタルスライスSA1〜SA3のサジタル画像が取得される。また、ローカライザスキャンLS3を実行することにより、コロナルスライスCO1〜CO3のコロナル画像が取得される。ローカライザスキャンLS2およびLS3を実行した後、ステップS6に進む。
ステップS6では、オペレータは、ローカライザスキャンLS1、LS2、およびLS3により取得された画像を参考にしながら、本スキャンMSを実行するときのスライスを設定する。スライスを設定した後、本スキャンMSが実行され、フローが終了する。
第1の形態では、コイルと基準点との対応関係を規定したデータベースに基づいて、脊椎用コイルに対応付けられた基準点P2(脳脊髄液の中心)を選択する。基準点P2を選択した後、アキシャル画像AX2の中から基準点P2(脳脊髄液の中心)を検出する(図20参照)。基準点P2は脳脊髄液の中心であるので、アキシャル画像AX2の中から基準点P2を検出することにより、脊椎の大まかな位置を特定することができる。基準点P2を検出した後、基準点P2の位置に基づいて基準位置Center2およびCenter3を設定する。スライス設定手段85は、基準位置Center2およびCenter3に基づいて、サジタルスライスSA1〜SA3およびコロナルスライスCO1〜CO3を設定するので、サジタルスライスSA1〜SA3およびコロナルスライスCO1〜CO3は、脊椎に位置決めされる。したがって、オペレータは、アキシャル面、サジタル面、コロナル面のどの面からでも脊椎を確認することができるので、ローカライザスキャンをやり直す必要がなく、撮影時間の延長を防止することができる。
尚、第1の形態では、アキシャル画像DA1〜DA3のうちのアキシャル画像DA2のみから基準点P2を検出し(図20参照)、基準位置Center2およびCenter3を設定している(図22参照)。しかし、アキシャル画像DA2だけでなく、アキシャル画像DA1およびDA3からも基準点P2を検出し、アキシャル画像DA1〜DA3の各々から検出された基準点P2に基づいて、基準位置Center2およびCenter3を設定してもよい。
(2)第2の形態
第1の形態では、脊椎用コイルが使用された例が示されている。しかし、本発明は、脊椎用コイルに限定されることはなく、種々のコイルに適用可能である。第2の形態では、腹部用コイルが使用された例について説明する。
尚、第2の形態についても、第1の形態と同様に、図14のフローを参照しながら説明する。
ステップS1〜S3は、第1の形態と同じであるので説明は省略する。図25に、ステップS3において、被検体12がボアに搬送された様子を示す。被検体12には腹部用コイル41が取り付けられている。被検体12をボアに搬送した後、ステップS4に進む。
ステップS4では、オペレータは、表示部11にローカライザスキャンLS1〜LS3のスキャン条件の入力画面を表示させ、必要なデータを入力する(図26参照)。
図26は第2の形態における入力画面W3の一例を示す図である。
入力画面W3は、第1の形態の入力画面W2(図16参照)と同様に、パラメータ「ST」、「Center1」、「Spacing1」、「#Slices1」、「Spacing2」、「#Slices2」、「Spacing3」、および「#Slices3」が表示されている。しかし、入力画面W3は、入力画面W2と比較すると、ギャップ「Spacing1」、「Spacing2」、「Spacing3」と、スライス枚数「#Slices1」、「#Slices2」、「#Slices3」の入力欄に入力されているデータが異なっている。
ギャップ「Spacing1」、「Spacing2」、および「Spacing3」の入力欄b1、b2、およびb3には、「15.0」が入力されている。したがって、隣接するスライス間のギャップは15mmに設定されている。
また、スライス枚数「#Slices1」、「#Slices2」、および「#Slices3」の入力欄c1、c2、およびc3には、「5」が入力されている。したがって、アキシャルスライス、サジタルスライス、およびコロナルスライスの各々のスライス枚数は5枚に設定されている。
図27は、入力画面W3に入力されたデータに基づいて設定されたスライスを概略的に示す図である。
入力画面W3(図26参照)には、スライス枚数#Slices1の入力欄c1に「5」が入力されている。これは、アキシャルスライスのスライス枚数が5枚設定されていることを表している。したがって、5枚のアキシャルスライスAX1〜AX5が設定される。
また、基準位置Center1の入力欄a1には「0.0」が入力されている。これは、ランドマークLMに対する基準位置Center1のSI方向のずれ量がゼロ、すなわち、基準位置Center1がランドマークLMのSI方向の位置に一致していることを意味している。したがって、5枚のアキシャルスライスAX1〜AX5は、真ん中のアキシャルスライスAX3がランドマークLM(基準位置Center1)に位置決めされるように設定される。
ギャップSpacing1の入力欄b1には「15.0」が入力されている。これは、隣り合うスライス間に、15mmのギャップSpacing1が設けられていることを意味している。
したがって、オペレータが入力画面W3にデータを入力することにより、アキシャルスライスAX1〜AX5を設定することができる。
しかし、入力画面W3にデータを入力しても、サジタルスライスおよびコロナルスライスを位置決めすることができない。そこで、サジタルスライスおよびコロナルスライスを位置決めするために、入力画面W3にデータを入力した後、ステップS41に進む。
ステップS41では、図27に示すアキシャルスライスAX1〜AX5の画像を取得するためのローカライザスキャンLS1が実行される。図28に、ローカライザスキャンLS1により取得されたアキシャル画像DA1〜DA5の一例を示す。ローカライザスキャンLS1を実行した後、ステップS42に進む。
ステップS42では、アキシャル画像DA1〜DA5のうちの真ん中のアキシャル画像DA3を取り出し、アキシャル画像DA3の中から、サジタルスライスおよびコロナルスライスを位置決めするための基準点を検出する。以下に基準点を検出する方法について説明する。
基準点選択手段82(図2参照)は、データベース(図19参照)を参照し、複数の基準点P1〜P3の中から、撮影に使用されている腹部用コイルに対応付けられた基準点P3(腹部の中心)を選択する。
基準点P3(腹部の中心)を選択した後、検出手段83(図2参照)は、アキシャル画像DA1〜DA5のうちの真ん中のアキシャル画像DA3の中から、基準点P3(腹部の中心)を検出する。図29に、アキシャル画像DA3の中から検出された基準点P3(腹部の中心)を示す。ここでは、腹部のAP方向の中心とRL方向の中心との交点が、基準点P3として検出される。図30に、ランドマークLMと基準点P3との位置関係を概略的に示す。図30を参照すると、基準点P3はランドマークLMに対してAP方向にΔx1だけ離れており、RL方向にΔx2だけ離れていることがわかる。
アキシャル画像DA3の中から基準点P3(腹部の中心)を検出した後、ステップS43に進む。
ステップS43では、基準位置設定手段84(図2参照)が、アキシャル画像DA3の中から検出された基準点P3(腹部の中心)の位置に基づいて、サジタルスライスを位置決めするための基準位置Center2と、コロナルスライスを位置決めするための基準位置Center3とを設定する(図31参照)。
図31は、設定された基準位置Center2およびCenter3を示す図である。
基準位置設定手段84は、基準点P3のRL方向の位置を、サジタルスライスを位置決めするための基準位置Center2として設定し、基準点P3のAP方向の位置を、コロナルスライスを位置決めするための基準位置Center3として設定する。基準位置Center2およびCenter3を設定した後、ステップS44に進む。
ステップS44では、スライス設定手段85(図2参照)は、基準位置Center2およびCenter3に基づいて、サジタルスライスおよびコロナルスライスを設定する(図32および図33参照)。
図32はサジタルスライスを概略的に示す図、図33はコロナルスライスを概略的に示す図である。以下、図32および図33について順に説明する。
(1)図32について
入力画面W3(図26参照)には、スライス枚数#Slices2の入力欄c2に「5」が入力されている。これは、サジタルスライスのスライス枚数が5枚設定されていることを表している。したがって、5枚のサジタルスライスSA1〜SA5が設定される。これらの5枚のサジタルスライスSA1〜SA5は、真ん中のサジタルスライスSA3が基準位置Center2に位置決めされるように設定される。
また、入力画面W3のギャップSpacing2の入力欄b1には「15.0」が入力されている。したがって、隣り合うスライス間に、15mmのギャップSpacing2が設けられている。
(2)図33について
入力画面W3(図26参照)には、スライス枚数#Slices3の入力欄c3に「5」が入力されている。これは、コロナルスライスのスライス枚数が5枚設定されていることを表している。したがって、5枚のコロナルスライスCO1〜CO5が設定される。これらの5枚のコロナルスライスCO1〜CO5は、真ん中のコロナルスライスCO3が基準位置Center3に位置決めされるように設定される。
また、入力画面W3のギャップSpacing3の入力欄b3には「15.0」が入力されている。したがって、隣り合うスライス間に、15mmのギャップSpacing3が設けられている。
サジタルスライスSA1〜SA5およびコロナルスライスCO1〜CO5を設定した後、ステップS45に進む。
ステップS45では、ローカライザスキャンLS2およびLS3が実行される。ローカライザスキャンLS2を実行することにより、サジタルスライスSA1〜SA5のサジタル画像が取得される。また、ローカライザスキャンLS3を実行することにより、コロナルスライスCO1〜CO5のコロナル画像が取得される。ローカライザスキャンLS2およびLS3を実行した後、ステップS6に進む。
ステップS6では、オペレータは、ローカライザスキャンLS1、LS2、およびLS3により取得された画像を参考にしながら、本スキャンMSを実行するときのスライスを設定する。スライスを設定した後、本スキャンMSが実行され、フローが終了する。
第2の形態では、コイルと基準点との対応関係を規定したデータベースに基づいて、腹部用コイルに対応付けられた基準点P3(腹部の中心)を選択する。基準点P3を選択した後、アキシャル画像AX3の中から基準点P3を検出する。基準点P3は腹部の中心であるので、アキシャル画像AX3の中から基準点P3を検出することにより、被検体12の腹部の中心を特定することができる。基準点P3を検出した後、基準点P3の位置に基づいてサジタルスライスSA1〜SA5およびコロナルスライスCO1〜CO5が設定されるので、サジタルスライスSA1〜SA5およびコロナルスライスCO1〜CO5は腹部に位置決めされる。したがって、オペレータは、アキシャル面、サジタル面、コロナル面のどの面からでも腹部を確認することができるので、ローカライザスキャンをやり直す必要がなく、撮影時間の延長を防止することができる。
(3)第3の形態
図34は、第3の形態のMR装置の概略図である。
第3の形態のMR装置300は、第1の形態のMR装置100(図1参照)と比較すると、コイル4の構造と、プロセッサ8で実行される処理が異なっているが、その他の構成については、第1の形態のMR装置100と同じである。したがって、第3の形態のMR装置300については、主に、コイル4の構造と、プロセッサ8の処理について主に説明する。
図35は、第3の形態で使用されるコイルの説明図である。
図35(a)は第3の形態で使用されるコイル4の斜視図、図35(b)は被検体12に装着された状態のコイル4を示す図である。
第3の形態のコイル4は、下部コイル40aと上部コイルコイル40bとを有している。下部コイル40aは、被検体12の下に配置されるコイルであり、4つのコイルエレメント4a、4b、4c、および4dを有している。上部コイル40bは、被検体12の上に配置されるコイルであり、4つのコイルエレメント4e、4f、4g、および4hを有している。
第3の形態では、コイル4は、撮影部位に応じて、以下のコイルモードで撮影ができるように構成されている。
(1)コイルモードM1(コイルエレメント4a+4b)
(2)コイルモードM2(コイルエレメント4c+4d)
(3)コイルモードM3(コイルエレメント4a+4b+4c+4d
+4e+4f+4g+4h)
コイルモードM1は、2つのコイルエレメント4aおよび4bから構成されている。コイルモードM2は、2つのコイルエレメント4cおよび4dから構成されている。コイルモードM3は、8つのコイルエレメント4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g、および4hから構成されている。
図36は、第3の形態におけるプロセッサ8が実行する処理を示す図である。
プロセッサ8は、メモリ9に記憶されているプログラムを読み出すことにより、コイルモード選択手段80〜スライス設定手段85を構成する。
第3の形態におけるプロセッサ8は、第1の形態と比較すると、コイルモード選択手段80を有する点が異なっている。コイルモード選択手段80は、オペレータが操作部10から入力した情報に基づいて、3つのコイルモードM1〜M3の中から、撮影に使用するコイルモードを選択する。
以下に、第3の形態において被検体12を撮影する例について説明する。
図37は、第3の形態におけるフローを示す図である。
ステップS1〜S3は第1の形態と同じなので省略する。図38に、ステップS3において被検体12がボアに搬送された様子を示す。被検体12にはコイル4が装着されている。被検体12をボアに搬送した後、ステップS31に進む。
ステップS31では、オペレータは、操作部10を操作し、コイルモードM1〜M3の中から、撮影に使用するコイルモードを選択するための情報を入力する。ここでは、オペレータはコイルモードM3を選択するための情報を入力したとする。したがって、コイルモード選択手段80(図36参照)は、入力された情報に基づいて、コイルモードM3を選択する。コイルモードM3を選択した後、ステップS4に進む。
ステップS4では、オペレータは、表示部11にローカライザスキャンLS1〜LS3のスキャン条件の入力画面を表示させる。
図39は第3の形態における入力画面W4の一例を示す図である。
入力画面W4は、入力画面W3(図26参照)と同様に、パラメータ「ST」、「Center1」、「Spacing1」、「#Slices1」、「Spacing2」、「#Slices2」、「Spacing3」、および「#Slices3」を表示する。
オペレータは入力画面W4の入力欄に必要なデータを入力する。入力画面W4では、スライス枚数#Slices1〜#Slices3の入力欄には、「4」が入力されているが、その他の入力欄に入力されたデータは、第2の形態の入力画面W3(図26参照)と同じであるとする。
図40は、入力画面W4に入力されたデータに基づいて設定されたスライスを概略的に示す図である。
入力画面W4(図39参照)には、スライス枚数#Slices1の入力欄c1に「4」が入力されている。これは、アキシャルスライスのスライス枚数が4枚設定されていることを表している。したがって、4枚のアキシャルスライスAX1〜AX4が設定される。
また、基準位置Center1の入力欄a1には「0.0」が入力されている。これは、ランドマークLMに対する基準位置Center1のSI方向のずれ量がゼロ、すなわち、基準位置Center1がランドマークLMのSI方向の位置に一致していることを意味している。したがって、ランドマークLM(基準位置Center1)に対してS側に2枚のアキシャルスライスAX1およびAX2が位置決めされ、ランドマークLM(基準位置Center1)に対してI側に2枚のアキシャルスライスAX3およびAX4が位置決めされる。
ギャップSpacing1の入力欄b1には「15.0」が入力されている。これは、隣り合うスライス間に、15mmのギャップSpacing1が設けられていることを意味している。
したがって、オペレータが入力画面W4にデータを入力することにより、アキシャルスライスAX1〜AX4を設定することができる。
しかし、入力画面W4にデータを入力しても、サジタルスライスおよびコロナルスライスを位置決めすることができない。そこで、サジタルスライスおよびコロナルスライスを位置決めするために、入力画面W4にデータを入力した後、ステップS41に進む。
ステップS41では、図40に示すアキシャルスライスAX1〜AX4の画像を取得するためのローカライザスキャンLS1が実行される。図41に、ローカライザスキャンLS1により取得されたアキシャル画像DA1〜DA4の一例を示す。ローカライザスキャンLS1を実行した後、ステップS42に進む。
ステップS42では、アキシャル画像DA1〜DA4のうちの2番目のアキシャル画像DA2を取り出し、アキシャル画像DA2の中から、サジタルスライスおよびコロナルスライスを位置決めするための基準点を検出する。以下に基準点を検出する方法について説明する。
第3の形態では、メモリ9(図34参照)に、コイルモードと基準点との対応関係を規定したデータベースが記憶されている。図42に、データベースを概略的に示す。データベースには、コイルの3つのコイルモードM1〜M3と、各コイルモードの撮影対象部位(脊椎、腹部)と、各コイルモードに対応付けられた基準点P1〜P3とが含まれている。
コイルモードM1は、撮影対象部位が脊椎であるので、サジタルスライスおよびコロナルスライスを位置決めするための基準点P1は脊椎に設定されている。ここでは、腹部のアキシャル面において脊椎の内側を流れる脳脊髄液の中心が、基準点P1として設定されている。
コイルモードM2は、撮影対象部位が脊椎であるので、サジタルスライスおよびコロナルスライスを位置決めするための基準点P2は脊椎に設定されている。基準点P2も基準点P1と同様に脳脊髄液の中心に設定されている。
コイルモードM3は、撮影対象部位が腹部であるので、サジタルスライスおよびコロナルスライスを位置決めするための基準点P3は腹部に設定されている。ここでは、腹部のアキシャル面における中心(腹部のAP方向の中心とRL方向の中心との交点)が、基準点P3として設定されている。
基準点選択手段82(図36参照)は、データベースを参照し、複数の基準点P1〜P3の中から、撮影に使用されているコイルモードM3に対応付けられた基準点P3(腹部の中心)を選択する。
基準点P3(腹部の中心)を選択した後、検出手段83(図36参照)は、アキシャル画像DA1〜DA4のうちの2番目のアキシャル画像DA2の中から、基準点P3(腹部の中心)を検出する。図43に、アキシャル画像DA2の中から検出された基準点P3(腹部の中心)を示す。ここでは、腹部のAP方向の中心とRL方向の中心との交点が、基準点P3として検出される。図44に、ランドマークLMと基準点P3との位置関係を概略的に示す。図44を参照すると、基準点P3はランドマークLMに対してAP方向にはΔx1だけ離れており、RL方向にはΔx2だけ離れていることがわかる。
アキシャル画像DA2の中から基準点P3(腹部の中心)を検出した後、ステップS43に進む。
ステップS43では、基準位置設定手段84(図36参照)が、アキシャル画像DA2の中から検出された基準点P3(腹部の中心)の位置に基づいて、サジタルスライスを位置決めするための基準位置Center2と、コロナルスライスを位置決めするための基準位置Center3とを設定する(図45参照)。
図45は、設定された基準位置Center2およびCenter3を示す図である。
基準位置設定手段84は、基準点P3のRL方向の位置を、サジタルスライスを位置決めするための基準位置Center2として設定し、基準点P3のAP方向の位置を、コロナルスライスを位置決めするための基準位置Center3として設定する。基準位置Center2およびCenter3を設定した後、ステップS44に進む。
ステップS44では、スライス設定手段85(図36参照)は、基準位置Center2およびCenter3に基づいて、サジタルスライスおよびコロナルスライスを設定する(図46および図47参照)。
図46はサジタルスライスを概略的に示す図、図47はコロナルスライスを概略的に示す図である。以下、図46および図47について順に説明する。
(1)図46について
入力画面W4(図39参照)には、スライス枚数#Slices2の入力欄c2に「4」が入力されている。これは、サジタルスライスのスライス枚数が4枚設定されていることを表している。したがって、4枚のサジタルスライスSA1〜SA4が設定される。また、サジタルスライスSA1およびSA2は基準位置Center2に対してL側に設定され、サジタルスライスSA3およびSA4は基準位置Center2に対してR側に設定される。
(2)図47について
入力画面W4(図39参照)には、スライス枚数#Slices3の入力欄c3に「4」が入力されている。これは、コロナルスライスのスライス枚数が4枚設定されていることを表している。したがって、4枚のコロナルスライスCO1〜CO4が設定される。コロナルスライスCO1およびCO2は基準位置Center3に対してA側に設定され、コロナルスライスCO3およびCO4は基準位置Center3に対してP側に設定される。
サジタルスライスSA1〜SA4およびコロナルスライスCO1〜CO4を設定した後、ステップS45に進む。
ステップS45では、ローカライザスキャンLS2およびLS3が実行される。ローカライザスキャンLS2を実行することにより、サジタルスライスSA1〜SA4のサジタル画像が取得される。また、ローカライザスキャンLS3を実行することにより、コロナルスライスCO1〜CO4のコロナル画像が取得される。ローカライザスキャンLS2およびLS3を実行した後、ステップS6に進む。
ステップS6では、オペレータは、ローカライザスキャンLS1、LS2、およびLS3により取得された画像を参考にしながら、本スキャンMSを実行するときのスライスを設定する。スライスを設定した後、本スキャンMSが実行され、フローが終了する。
第3の形態では、コイルモードと基準点との対応関係を規定したデータベースに基づいて、コイルモードM3に対応付けられた基準点P3(腹部の中心)を選択する。基準点P3を選択した後、アキシャル画像AX2の中から基準点P3を検出する。基準点P3は腹部の中心であるので、アキシャル画像AX2の中から基準点P3を検出することにより、被検体12の腹部の中心を特定することができる。基準点P3を検出した後、基準点P3の位置に基づいてサジタルスライスSA1〜SA4およびコロナルスライスCO1〜CO4が設定されるので、サジタルスライスSA1〜SA4およびコロナルスライスCO1〜CO4は腹部を横切るように位置決めされる。したがって、オペレータは、アキシャル面、サジタル面、コロナル面のどの面からでも腹部を確認することができるので、ローカライザスキャンをやり直す必要がなく、撮影時間の延長を防止することができる。
第3の形態では、アキシャル画像DA1〜DA4のうちのアキシャル画像DA2のみから基準点P3を検出し(図43参照)、基準位置Center2およびCenter3を設定している(図45参照)。しかし、アキシャル画像DA2だけでなく、アキシャル画像DA1、DA3、およびDA4からも基準点P3を検出し、アキシャル画像DA1〜DA4の各々から検出された基準点P3に基づいて、基準位置Center2およびCenter3を設定してもよい。
尚、第1および第2の形態では、データベースに、コイルと基準点との対応関係が規定されている例が示されており、第3の形態では、データベースに、コイルモードと基準点との対応関係が規定されている例が示されているが、本発明は、これらの形態を組み合わせてもよい。具体的には、データベースに、コイルと基準点との対応関係だけでなく、コイルモードと基準点との対応関係も規定しておき、撮影に使用されているコイル又はコイルモードに対応した基準点を選択できるようにしてもよい。
尚、第1〜第3の形態では、アキシャル画像から基準点を検出し、検出した基準点に基づいてサジタルスライスおよびコロナルスライスを設定する例について示されている。しかし、本発明は、これに限定されることはなく、例えば、サジタル画像から基準点を検出し、検出した基準点に基づいてアキシャルスライスおよびコロナルスライスを設定する場合にも適用することができる。また、コロナル画像から基準点を検出し、検出した基準点に基づいてアキシャルスライスおよびサジタルスライスを設定する場合にも適用することができる。更に、オブリーク画像から基準点を検出し、検出した基準点に基づいてスライスを設定する場合にも適用することができる。
2 マグネット
3 テーブル
3a クレードル
4 受信コイル
5 送信器
6 勾配磁場電源
7 受信器
8 プロセッサ
9 メモリ
10 操作部
11 表示部
12 被検体12
21 ボア
81 画像作成手段
82 基準点選択手段
83 検出手段
84 基準位置設定手段
85 スライス設定手段
100、300 MR装置

Claims (12)

  1. 第1のコイルを用いて第1のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第1のスキャンを実行するスキャン手段と、
    前記第1のスキャンにより取得されたデータに基づいて、前記第1のスライスの画像を作成する画像作成手段と、
    複数のコイルと、前記第1のスライスに交差する第2のスライスを位置決めするための複数の基準点との対応関係を規定するデータベースに基づいて、前記複数の基準点の中から、前記第1のコイルに対応付けられた第1の基準点を選択する基準点選択手段と、
    前記第1のスライスの画像の中から、前記第1の基準点を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記第1の基準点の位置に基づいて、前記第2のスライスを位置決めするための基準位置を設定する基準位置設定手段と、
    前記基準位置に基づいて前記第2のスライスを設定するスライス設定手段と、
    を有し、
    前記スキャン手段は、
    前記第1のコイルを用いて、前記第2のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第2のスキャンを実行する、磁気共鳴装置。
  2. 前記基準位置設定手段は、
    前記検出手段により検出された前記第1の基準点の位置に基づいて、前記第1および第2のスライスに交差する第3のスライスを位置決めするための他の基準位置を設定し、
    前記スライス設定手段は、
    前記他の基準位置に基づいて前記第3のスライスを設定し、
    前記スキャン手段は、
    前記第1のコイルを用いて前記第3のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第3のスキャンを実行する、請求項1に記載の磁気共鳴装置。
  3. 前記第1のスライスはアキシャルスライスであり、前記第2のスライスはサジタルスライスであり、前記第3のスライスはコロナルスライスである、請求項2に記載の磁気共鳴装置。
  4. 前記第1のコイルは脊椎を撮影するための脊椎用コイルであり、
    前記第1の基準点は脊椎の内側を流れる脳脊髄液の中心である、請求項2又は3に記載の磁気共鳴装置。
  5. 前記第1のコイルは、腹部を撮影するための腹部用コイルであり、
    前記第1の基準点は、腹部の中心である、請求項2又は3に記載の磁気共鳴装置。
  6. 複数のコイルエレメントを有するコイルであって、前記複数のコイルエレメントのうちの一つ以上のコイルエレメントからなるコイルモードを複数有するコイルを用いて、被検体の磁気共鳴信号を受信する磁気共鳴装置であって、
    前記コイルが有する複数のコイルモードの中から、スキャンを実行するときに使用する第1のコイルモードを選択するコイルモード選択手段と、
    前記第1のコイルモードを用いて第1のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第1のスキャンを実行するスキャン手段と、
    前記第1のスキャンにより取得されたデータに基づいて、前記第1のスライスの画像を作成する画像作成手段と、
    複数のコイルモードと、前記第1のスライスに交差する第2のスライスを位置決めするための複数の基準点との対応関係を規定するデータベースに基づいて、前記複数の基準点の中から、前記第1のコイルモードに対応付けられた第1の基準点を選択する基準点選択手段と、
    前記第1のスライスの画像の中から、前記第1の基準点を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記第1の基準点の位置に基づいて、前記第2のスライスを位置決めするための基準位置を設定する基準位置設定手段と、
    前記基準位置に基づいて前記第2のスライスを設定するスライス設定手段と、
    を有し、
    前記スキャン手段は、
    前記第1のコイルモードを用いて、前記第2のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第2のスキャンを実行する、磁気共鳴装置。
  7. 前記基準位置設定手段は、
    前記検出手段により検出された前記第1の基準点の位置に基づいて、前記第1および第2のスライスに交差する第3のスライスを位置決めするための他の基準位置を設定し、
    前記スライス設定手段は、
    前記他の基準位置に基づいて前記第3のスライスを設定し、
    前記スキャン手段は、
    前記第1のコイルモードを用いて前記第3のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第3のスキャンを実行する、請求項6に記載の磁気共鳴装置。
  8. 前記第1のスライスはアキシャルスライスであり、前記第2のスライスはサジタルスライスであり、前記第3のスライスはコロナルスライスである、請求項7に記載の磁気共鳴装置。
  9. 前記第1のコイルモードは、脊椎を撮影するためのコイルモードであり、
    前記第1の基準点は、脊椎の内側を流れる脳脊髄液の中心である、請求項8に記載の磁気共鳴装置。
  10. 前記第1のコイルモードは、腹部を撮影するためのコイルモードであり、
    前記第1の基準点は、腹部の中心である、請求項8に記載の磁気共鳴装置。
  11. 第1のコイルを用いて第1のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第1のスキャンと、前記第1のコイルを用いて、前記第1のスライスに交差する第2のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第2のスキャンとを実行する磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
    前記第1のスキャンにより取得されたデータに基づいて、前記第1のスライスの画像を作成する画像作成処理と、
    複数のコイルと、前記第2のスライスを位置決めするための複数の基準点との対応関係を規定するデータベースに基づいて、前記複数の基準点の中から、前記第1のコイルに対応付けられた第1の基準点を選択する基準点選択処理と、
    前記第1のスライスの画像の中から、前記第1の基準点を検出する検出処理と、
    前記検出処理により検出された前記第1の基準点の位置に基づいて、前記第2のスライスを位置決めするための基準位置を設定する基準位置設定処理と、
    前記基準位置に基づいて前記第2のスライスを設定するスライス設定処理と、
    を計算機に実行させるためのプログラム。
  12. 複数のコイルエレメントを有するコイルであって、前記複数のコイルエレメントのうちの一つ以上のコイルエレメントからなるコイルモードを複数有するコイルを用いて、第1のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第1のスキャンと、前記第1のスライスに交差する第2のスライスから磁気共鳴信号を収集するための第2のスキャンとを実行する磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
    前記コイルが有する複数のコイルモードの中から、前記第1のスキャンおよび前記第2のスキャンを実行するときに使用する第1のコイルモードを選択するコイルモード選択処理と、
    前記第1のスキャンにより取得されたデータに基づいて、前記第1のスライスの画像を作成する画像作成処理と、
    複数のコイルモードと、前記第2のスライスを位置決めするための複数の基準点との対応関係を規定するデータベースに基づいて、前記複数の基準点の中から、前記第1のコイルモードに対応付けられた第1の基準点を選択する選択処理と、
    前記第1のスライスの画像の中から、前記第1の基準点を検出する検出処理と、
    前記検出処理により検出された前記第1の基準点の位置に基づいて、前記第2のスライスを位置決めするための基準位置を設定する基準位置設定処理と、
    前記基準位置に基づいて前記第2のスライスを設定するスライス設定処理と、
    を計算機に実行させるためのプログラム。

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