図1は、無線LAN(wireless local area network、WLAN)の構造を示す概念図である。
図1の上段は、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)802.11のインフラストラクチャBSS(basic service set)の構造を示す。
図1の上段を参照すると、無線LANシステムは、一つまたはそれ以上のインフラストラクチャBSS100、105(以下、BSS)を含むことができる。BSS100、105は、成功的に同期化されて互いに通信できるAP(access point)125及びSTA1(Station)100−1のようなAPとSTAのセットであり、特定領域を示す概念ではない。BSS105は、一つのAP130に一つ以上の結合可能なSTA105−1、105−2を含むこともできる。
BSSは、少なくとも一つのSTA、分散サービス(Distribution Service)を提供するAP125、130及び複数のAPを連結させる分散システム(Distribution System、DS)110を含むことができる。
分散システム110は、複数のBSS100、105を連結して拡張されたサービスセットであるESS(extended service set)140を具現することができる。ESS140は、一つまたは複数個のAP125、230が分散システム110を介して連結されて構成された一つのネットワークを指示する用語として使われることができる。一つのESS140に含まれるAPは、同じSSID(service set identification)を有することができる。
ポータル(portal)120は、無線LANネットワーク(IEEE802.11)と他のネットワーク(例えば、802.X)との連結を実行するブリッジ役割を遂行することができる。
図1の上段のようなBSSでは、AP125、130間のネットワーク及びAP125、130とSTA100−1、105−1、105−2との間のネットワークが具現されることができる。しかし、AP125、130無しでSTA間でもネットワークを設定して通信を実行することも可能である。AP125、130無しでSTA間でもネットワークを設定して通信を実行するネットワークをアドホックネットワーク(Ad−Hoc network)または独立BSS(independent basic service set、IBSS)と定義する。
図1の下段は、IBSSを示す概念図である。
図1の下段を参照すると、IBSSは、アドホックモードで動作するBSSである。IBSSは、APを含まないため、中央で管理機能を遂行するエンティティ(centralized management entity)がない。即ち、IBSSにおいて、STA150−1、150−2、150−3、155−4、155−5は、分散された方式(distributed manner)に管理される。IBSSにおいて、全てのSTA150−1、150−2、150−3、155−4、155−5は、移動STAからなることができ、分散システムへの接続が許容されなくて自己完備的ネットワーク(self−contained network)を構築する。
STAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11標準の規定に従う媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)と無線媒体に対する物理階層(Physical Layer)インターフェースを含む任意の機能媒体であり、広義では、APと非AP STA(Non−AP Station)を両方とも含む意味として使われることができる。
STAは、移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装備(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、モバイル加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)または単純にユーザ(user)などの多様な名称で呼ばれることもある。
無線LAN(wireless local area network、WLAN)システムで動作するAP(access point)は、複数のSTA(station)の各々に同じ時間リソースを介してデータを送信することができる。APからSTAへの送信をダウンリンク送信といい、このようなAPの複数のSTAの各々への送信は、DL MU送信(downlink multi−user transmission)(または、ダウンリンクマルチユーザ送信)という用語で表現できる。
図2は、隠れノード問題(hidden node issue)及びさらしノード問題(exposed node issue)を解決するためにRTSフレーム及びCTSフレームを使用する方法を示す概念図である。
図2を参照すると、隠れノード問題(hidden node issue)及びさらしノード問題(exposed node issue)を解決するために、RTS(request to send)フレームとCTS(clear to send)フレームなどの短い信号送信フレーム(short signaling frame)が使われることができる。周辺STAは、RTSフレーム及びCTSフレームに基づいて二つのSTA間のデータ送信または受信可否に対して知ることができる。
図2の(A)は、隠れノード問題(hidden node issue)を解決するために、RTSフレーム203及びCTSフレーム205を送信する方法を示す。
STA A200とSTA C220の両方ともがSTA B210にデータフレームを送信しようとする場合を仮定することができる。STA A200は、データフレームの送信前、RTSフレーム203をSTA B210に送信し、STA B210は、CTSフレーム205をSTA A200に送信することができる。STA C220は、CTSフレーム205をオーバーヒアすることで、媒体を介したSTA A200からSTA B210へのフレームの送信を知ることができる。STA C220は、STA A200からSTA B210へのデータフレームの送信が終わる時まで、NAV(network allocation vector)を設定することができる。このような方法を使用することによって、隠れノードによるフレーム間の衝突(collision)が防止されることができる。
図2の(B)は、さらしノード問題(exposed node issue)を解決するために、RTSフレーム233及びCTSフレーム235を送信する方法を示す。
STA C250は、STA A230とSTA B240のRTSフレーム233及びCTSフレーム235のモニタリングに基づいて他のSTA D260にフレームを送信する時、衝突可否に対して決定できる。
STA B240は、STA A230にRTSフレーム233を送信し、STA A230は、CTSフレーム235をSTA B240に送信することができる。STA C250は、STA B240により送信されたRTSフレーム233のみをオーバーヒアし、STA A230により送信されたCTSフレーム235をオーバーヒアすることができなかった。したがって、STA C250は、STA A230がSTA C250のキャリアセンシング範囲(carrier sensing range)外にあるということを知ることができる。したがって、STA C250は、STA D260にデータを送信することができる。
RTS frame formatとCTS frame formatに対してはIEEE P802.11−REVmcTM/D2.0、October2013の8.3.1.2 RTS frame format及び8.3.1.3 CTS frame formatに開示されている。
図3は、A−MSDUを示す概念図である。
無線LANシステムにおいて、MAC(medium access control)エラーオーバーヘッドを減らすためにデータフレームをアグリゲーション(aggregation)する方法が定義された。データフレームのアグリゲーションのためにアプリケーション階層で生成されたMSDU(MAC service data unit)300は、MAC階層の上位階層でアグリゲーションされて一つのデータ単位で生成されることができる。MAC階層の上位階層でアグリゲーションされたMSDUは、A−MSDU(aggregate−MSDU)350という用語で定義されることができる。A−MSDU350は、優先順位が同じであり、同じRA(receiver address)を有する多数のMSDU300のアグリゲーションに基づいて生成されることができる。
複数のA−MSDUサブフレームが集まって一つのA−MSDU350が形成されることができる。即ち、A−MSDU350は、複数のA−MSDUサブフレームを含むことができ、A−MSDUサブフレームは、サブフレームヘッダ、MSDU及びパディングビットを含むことができる。サブフレームヘッダは、宛先アドレス(destination address、DA)、ソースアドレス(source address、SA)、MSDU長さ(length)を含むことができる。パティングビットは、A−MSDUサブフレームの全体長さを一定倍数(4octetの倍数)で作るために使われることができる。
A−MSDU350は、単一MSDUと異なるように分割(fragmentation)されずに、単一QoS data MPDU(MAC protocol data unit)で形成されて送信されることができる。例えば、A−MSDU350は、MIB(management information base)フィールドのHT(high throughput)STAにより送信されることができる。HT STAである場合、A−MSDU350をデアグリゲーション(de−aggregation)する能力を有しており、HT STAは、受信したPPDUのMACヘッダのQoSフィールド内にA−MSDU350の存在可否を確認してA−MSDU350をデアグリゲーションすることができる。
HT STAのACK政策(policy)がノーマルACKに設定された場合、A−MSDU350は、A−MPDU(MAC protocol data unit)でアグリゲーションされることができない。また、A−MSDU350がA−MPDUでアグリゲーションされることができるかどうかは、TID(traffic identifier)別ブロックACK同意(block acknowledgement agreement)が成立されたかどうかによって変わることができる。また、TIDに対してブロックACK同意が成立された場合であるとしても、ADDBA要求フレーム(add block acknowledgement request frame)による受信側のADDBA応答フレーム(add block acknowledgement response frame)のA−MSDUブロックACK支援可否指示子がブロックACKを支援しないと指示する場合、A−MPDU内にA−MSDU350が含まれることができない。
図4は、A−MPDUを示す概念図である。
図4を参照すると、MAC階層の下部で同じRA(receiver address)とTID及びACK政策を有する複数個のMPDU400を集めて一つのA−MPDU450が形成されることができる。
A−MPDU450は、一つ以上のA−MPDUサブフレームで構成されており、各A−MPDUサブフレームは、MPDUデリミター(delimeter)とMPDU400を含むことができる。MPDUデリミターは、A−MPDU450を構成するA−MPDUサブフレームのエラー可否を判断するために使われることができる。複数のA−MPDUサブフレームは、一つのA−MPDU450を形成することができる。
A−MPDU450の受信成功可否は、ブロックACKに基づいて指示されることができる。HT−即時BA同意(HT−immediate BA agreement)が成立されているTIDに対してのみA−MPDU450を形成することができ、A−MPDU450を構成するMPDU400のデュレーション/IDフィールドの値は、同じように設定されることができる。
A−MPDU(または、MPDU)は、PSDU(PHY(physical layer)service data unit)に含まれることができる。PSDUとPPDUヘッダ(PHYプリアンブル及びPHYヘッダ)は、PPDU(PHY protocol data unit)を形成することができる。A−MPDU(または、MPDU)は、フレームと同じデータ単位で解釈されることもできる。
図5は、ブロックACK動作(operation)を示す。
ブロックACKメカニズムは、TXOP(transmission opportunity)デュレーション(または、期間)中に送信された複数のフレームに対するACK情報を含むブロックACKフレームの送信のために導入された。ブロックACKメカニズムが使われる場合、A−MSDUまたはA−MPDUと同様に、データ送信及び受信手順のためのオーバーヘッドの減少が減少され、MAC階層の効率性が向上することができる。
図5を参照すると、一つのTIDのA−MPDUに対するブロックACK送信は、設定(setup)過程、送信過程、解除(tear down)過程に基づいて実行されることができる。設定過程は、ブロックACKセッションを要求して応答する過程である。
TIDは、上位レイヤ(higher layer)により使われることができる識別子(identifier)であって、MSDUを区分するために使われることができる。例えば、TIDは、TS(traffic stream)、TC(traffic category)に基づいて識別された16個の値を有することができる。TIDは、MAC階層より上位階層でMSDUに割り当てられることができる。TCは、互いに異なるユーザ優先順位(user priority)を有するMSDUを区分するために使われることができる。TSは、特定TSPEC(traffic specification)に基づいて送信されるMSDUのセットを指示することができる。TSPECは、STA間のデータフロー(data flow)のQoS(quality of service)特徴(characteristics)を指示することができる。
送信過程において、送信側のSTA(以下、送信STA)は、連続されたデータを受信側のSTA(以下、受信STA)に送信し、受信STAは、連続されたデータに対するアグリゲーションされた応答を送信STAに送信することができる。
解除(tear down)過程で設定されたブロックACKセッションは、解除されることができる。
具体的に、設定過程において、送信STAは、ADDBA(add block acknowledgement)要求フレームを受信STAに送信し、受信STAは、ADDBA応答フレームを送信STAに送信することができる。具体的に、送信STAが管理フレームであるADDBA要求フレームを受信STAに送信することができる。ADDBA要求フレームは、現在TIDに対するブロックACK同意を要求することができる。ADDBA要求フレームは、ブロックACK政策種類、送信側の送信バッファサイズ、ブロックACKセッションのタイムアウト値、SSN(starting sequence number)などに対する情報を受信STAに送信することができる。ADDBA要求フレームを受信した受信STAは、ADDBA要求フレームに対する応答としてADDBA応答フレームを送信STAに送信することができる。ADDBA応答フレームは、ブロックACK同意状態、ACK政策、バッファサイズ、タイムアウト値を含むことができる。
送信過程において、送信STAは、A−MPDUを受信STAに送信することができる。A−MPDUに対するBAR(block ack request)フレームの送信条件が満たされる場合、送信STAは、BARフレームを受信STAに送信することができる。送信STAのA−MPDUの送信が成功した場合、BARフレームを受信した受信STAは、A−MPDUに対するブロックACKを送信STAに送信することができる。
解除過程は、送信STAと受信STAに設定された停止タイマ(inactivity timer)に設定されたタイムアウト値が満了される場合、または該当TIDに対して送信するデータがそれ以上ない場合に実行されることができる。例えば、ブロックACKエラー回復のために停止タイマの設定されたタイムアウト値の満了によってDELBA(delete block acknowledgement)フレームを受信STAまたは送信STAに送信してブロックACKセッションを終了することができる。送信STAがブロックACKを受信する場合、送信STAの停止タイマは再設定されることができる。受信STAがMPDU、ブロックACK要求フレームを受信する場合、受信STAの停止タイマは再設定されることができる。
ブロックACKフレームは、ブロックACK開始シーケンス制御フィールドとブロックACKビットマップを含むことができる。
ブロックACK開始シーケンス制御フィールドは、ブロックACKビットマップに含まれる1番目のビットにより指示されるデータ単位のシーケンス番号に対する情報を含むことができる。他の表現として、ブロックACK開始シーケンス制御フィールドは、ブロックACKビットマップに含まれる1番目のビットにより指示するデータ単位のシーケンス番号であるSSN(starting sequence number)に対する情報を含むことができる。
ブロックACKビットマップに含まれる複数のビットの各々は、複数個のデータ単位(例えば、MSDU)の各々に対するデコーディング成功可否を指示することができる。ブロックACKビットマップに含まれる1番目のビットは、ブロックACK開始シーケンス制御フィールドにより指示されたシーケンス番号のデータ単位に対する受信成功可否を指示することができる。ブロックACKビットマップに含まれる残りのビットは、順次に残りのシーケンスに対応されるデータ単位のデコーディング成功可否を指示することができる。即ち、ブロックACKビットマップに含まれたn番目のビットは、SSN+nに対応されるシーケンス番号を有するデータ単位に対する受信成功可否を指示することができる。
ブロックACKビットマップは、圧縮された(compressed)フォーマットを有することもできる。圧縮されたフォーマットのブロックACKビットマップに含まれる一つのビットは、複数のデータ単位(例えば、64個のMSDU、A−MSDU)の受信成功可否を指示することもできる。
また、ブロックACKビットマップは、一つのTIDに対するブロックACKビットマップのみを含み、それだけでなく、設定によって複数のTIDに対するブロックACKビットマップを含むこともできる。
図6は、既存の無線LANシステムにおけるエラー回復手順が開示される。
エラー回復手順は、送信STAから受信STAへ送信されるデータフレームの送信失敗(または、送信STAのデータフレームの送信失敗)、受信STAから送信STAへデータフレームに対する応答として送信されるブロックACKフレームの送信失敗(または、受信STAのブロックACKフレームの送信失敗)により発生されることができる。
図6の上段は、送信STAのデータフレームの送信失敗が開示される。
図6の上段を参照すると、既存の無線LANシステムにおいて、送信STAのデータフレーム610の送信が失敗した場合、受信STAは、ブロックACKフレーム620を送信しない。データフレーム610の送信が成功した場合、受信STAは、SIFS(short interframe space)に基づいてブロックACKフレーム620を送信STAに送信することができる。
送信STAは、データフレーム610を送信した後、データフレーム610に対する応答としてSIFSに基づいて送信されるブロックACKフレーム620の送信をモニタリングすることができる。送信STAは、ブロックACKフレーム620を受信していない場合、データフレーム630に対する再送信を実行することができる。データフレーム610の送信が失敗した場合、受信STAは、データフレーム610を受信することができず、送信STAは、データフレーム610に対する応答としてブロックACKフレーム620を受信することができない。したがって、送信STAによるデータフレーム630の再送信が必ず必要である。
図6の下段は、受信STAのブロックACKフレームの送信失敗が開示される。
図6の下段を参照すると、受信STAは、送信STAにより送信されたデータフレーム650に対するデコーディングを成功し、送信STAにブロックACKフレーム660を送信することができる。受信STAにより送信STAに送信されたブロックACKフレーム660にエラーが発生した場合、送信STAは、ブロックACKフレーム660を受信することができない。送信STAは、ブロックACKフレーム660を受信していない場合、データフレーム670を再送信することができる。受信STAは、送信STAにより再送信される前に受信を成功したデータフレーム650を再受信することができる。受信STAの受信を成功したデータフレーム650の再受信は、無線LAN通信効率を減少させることができる。即ち、受信STAのブロックACKフレーム660の送信失敗が発生した場合、送信STAの無条件的なデータフレーム670の再送信は、無線LAN通信効率を減少させることができる。
以下、本発明の実施例では、受信STAのデータフレームに対する受信が成功し、受信STAによりデータフレームに対する応答として送信されるブロックACKフレームにエラーによって送信STAのACKフレームの受信が失敗した場合(即ち、受信STAのブロックACKフレームの送信失敗が発生した場合)、効果的なエラー回復手順が開示される。
無線LANシステムで動作するAPは、複数のSTAの各々に重なった時間リソースを介してデータを送信することができる。APからSTAへの送信をダウンリンク送信という場合、このようなAPの送信は、DL MU送信(downlink multi−user transmission)(または、ダウンリンクマルチユーザ送信)という用語で表現できる。それに対し、DL SU(single user)送信は、全体送信リソース上でAPから一つのSTAへのダウンリンク送信を指示することができる。
既存の無線LANシステムにおいて、APは、MU MIMO(multiple input multiple output)に基づいてDL MU送信を実行することができ、このような送信は、DL MU MIMO送信という用語で表現されることができる。本発明の実施例では、APは、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)に基づいてDL MU送信を実行することができ、このような送信は、DL MU OFDMA送信という用語で表現されることができる。DL MU OFDMA送信が実行される場合、APは、重なった時間リソース上で複数の周波数リソースの各々を介して複数のSTAの各々にダウンリンクデータ(または、ダウンリンクフレーム、ダウンリンクPPDU)を送信することができる。DL MU OFDMA送信は、DL MU MIMO送信と共に使われることができる。例えば、DL MU OFDMA送信のために割り当てられた特定サブバンド(または、サブチャネル)上で複数の時空間ストリーム(space−time stream)(または、空間的ストリーム(spatial stream))に基づくDL MU−MIMO送信が実行されることができる。
ダウンリンク送信に基づいて送信されるPPDU、フレーム及びデータの各々は、ダウンリンクPPDU、ダウンリンクフレーム及びダウンリンクデータという用語で表現されることができる。PPDUは、PPDUヘッダとPSDU(physical layer service data unit)(または、MPDU(MAC protocol data unit)、またはMACペイロード)を含むデータ単位である。PPDUヘッダは、PHYヘッダとPHYプリアンブルを含むことができる。PSDU(または、MPDU)は、フレームを含むデータ単位またはフレームである。
それに対し、STAからAPへの送信は、アップリンク送信ということができ、複数のSTAが同じ時間リソース上でAPにデータを送信することをUL MU送信(uplink multi−user transmission)(または、アップリンクマルチユーザ送信)という用語で表現できる。UL SU送信は、全体送信リソース上で一つのSTAから一つのAPへのアップリンク送信を指示することができる。UL SU送信のみを許容する既存の無線LANシステムと違って本発明の実施例に係る無線LANシステムでは、UL MU送信も支援されることができる。アップリンクを介して送信されるPPDU、フレーム及びデータの各々は、アップリンクPPDU、アップリンクフレーム及びアップリンクデータという用語で表現されることができる。複数のSTAの各々によるアップリンク送信は、周波数ドメインまたは空間ドメイン(spatial domain)上で実行されることができる。
複数のSTAの各々によるアップリンク送信が周波数ドメイン上で実行される場合、OFDMAに基づいて複数のSTAの各々に対して互いに異なる周波数リソースがアップリンク送信リソースに割り当てられることができる。複数のSTAの各々は、割り当てられた互いに異なる周波数リソースを介してAPにアップリンクデータを送信することができる。このような互いに異なる周波数リソースを介した送信方法は、UL MU OFDMA送信方法という用語で表現されることもできる。
複数のSTAの各々によるアップリンク送信が空間ドメイン上で実行される場合、複数のSTAの各々に対して互いに異なる時空間ストリーム(または、空間的ストリーム)が割り当てられ、複数のSTAの各々が互いに異なる時空間ストリームを介してアップリンクデータをAPに送信することができる。このような互いに異なる空間的ストリームを介した送信方法は、UL MU MIMO送信方法という用語で表現されることもできる。
UL MU OFDMA送信とUL MU MIMO送信は、共に実行されることができる。例えば、UL MU OFDMA送信のために割り当てられた特定サブバンド(または、サブチャネル)上で複数の時空間ストリーム(または、空間的ストリーム)に基づくUL MU MIMO送信が実行されることができる。
以下、本発明の実施例では、無線LANシステムにおいて、DL MU送信/DL SU送信及びUL MU送信/UL SU送信に基づくエラー回復手順が開示される。
以下、説明の便宜上、データフレームを送信するSTAを送信STA、データフレームに対する応答としてブロックACKフレームを送信するSTAを受信STAという用語で表現する。例えば、送信STAがAP STAである場合、受信STAはnon−AP STAであり、送信STAがnon−AP STAである場合、受信STAはSTAである。
図7は、本発明の実施例に係るエラー回復手順を示す概念図である。
図7では、送信STAは、チャネルアクセスに基づいて媒体を介したデータフレームの送信権限を取得してデータフレームを受信STAに送信することができる。
受信STAがデータフレーム710に対する受信を成功した場合、受信STAは、フレーム間の間隔にSIFSを使用してデータフレーム710に対する応答としてブロックACKフレーム720を送信することができる。ブロックACKフレーム720は、データフレーム710に含まれる複数のデータ単位の各々(例えば、MSDU)に対するACK情報を含むブロックACKビットマップ(または、ブロックACK情報)を含むことができる。ブロックACKビットマップに含まれる複数のビットの各々は、複数のデータ単位の各々に対する受信成功可否を指示することができる。
送信STAは、送信STAのデータフレーム710の送信失敗または受信STAのブロックACKフレーム720の送信失敗によってデータフレーム710の送信後一定時間(例えば、SIFS+a)内にブロックACKフレーム720を受信していない場合もある。送信STAがブロックACKフレーム720を受信していない場合は、送信STAがブロックACKフレーム720の一部(例えば、ブロックACKフレーム720を伝達するPPDUのPPDUのヘッダ)に対するデコーディングのみを成功した場合も含むことができる。
送信STAがブロックACKフレーム720を受信していない理由(または、原因)(ブロックACKフレームの未受信(non−reception)理由)は、送信STAのデータフレーム710の送信失敗または受信STAのブロックACKフレーム720の送信失敗のうち一つである。
送信STAのブロックACKフレーム720の未受信理由のうち一つである送信STAのデータフレーム710の送信失敗は、受信STAがデータフレーム710の受信失敗を意味する。他の表現として、送信STAにより正常に送信されたデータフレーム710に対する受信STAの受信(または、デコーディング)失敗を意味する。
送信STAのブロックACKフレーム720の未受信理由のうち他の一つである受信STAのブロックACKフレーム720の送信失敗は、受信STAのデータフレーム710の受信(または、デコーディング)成功後データフレーム710に対する応答として送信されたブロックACKフレーム720に対する送信の失敗を意味する。他の表現として、受信STAにより正常に送信されたブロックACKフレーム720に対する送信STAの受信(または、デコーディング)失敗を意味する。
ブロックACKフレーム720が受信されない場合、送信STAは、ブロックACKフレーム720の未受信理由が送信STAのデータフレーム710の送信失敗のためであるか、または受信STAのブロックACKフレーム720の送信失敗のためであるかを決定することができる。送信STAによるブロックACKフレーム720の未受信理由の決定方法は、後述する。
本発明の実施例によると、送信STAがブロックACKフレーム720の未受信理由を送信STAのデータフレーム710の送信失敗と決定した場合、送信STAは、データフレーム710に対する再送信手順を実行することができる。送信STAのデータフレーム710の送信失敗が発生した場合、受信STAは、データフレーム710を受信することができない。したがって、受信STAに対するデータフレーム710の再送信が必要である。
それに対し、送信STAがブロックACKフレーム720の未受信理由を受信STAのブロックACKフレーム720の送信失敗と決定した場合、送信STAによるデータフレーム710に対する再送信手順が必要でない。受信STAがデータフレーム710に対する受信を成功したため、送信STAによるブロックACKフレーム720を受信していないデータフレーム710に含まれる全体複数のデータ単位に対する再送信手順は、不要である。本発明の実施例によると、送信STAがブロックACKフレーム720の未受信理由を受信STAのブロックACKフレーム720の送信失敗と決定した場合、送信STAは、ブロックACKフレーム720を受信していないデータフレーム710に対する再送信手順の代わりに次のデータフレーム730を受信STAに送信することができる。以下、本発明の実施例では、受信STAのブロックACKフレーム720の送信失敗によってブロックACKフレーム720を応答として受信していないデータフレーム710は、未応答データフレーム710という用語で表現されることができる。
効果的なエラー回復手順のために、送信STAは、受信STAから未応答データフレーム710に含まれる複数のデータ単位の各々に対するブロックACK情報を再受信し、ブロックACK情報に基づいて未応答データフレーム710に含まれる複数のデータ単位のうちACKを受信していないデータ単位に対する再送信のみを実行する必要がある。
したがって、本発明の実施例によると、未応答データフレーム710の以後に送信されるデータフレーム730に対する応答として送信されるブロックACKフレーム740を介して未応答データフレーム710に対するブロックACK情報が送信されることができる。
未応答データフレーム710以後、送信STAにより送信されるデータフレーム730は、未応答データフレーム710に対するブロックACK情報を要求するための情報を含むことができる。
例えば、未応答データフレーム710の送信以後、送信STAにより送信されるデータフレーム730は、PBAR(previous block acknowledgement request)情報を含むことができる。PBAR情報は、未応答データフレームに対するブロックACK情報を要求する情報を含むことができる。PBAR情報を含むデータフレーム730は、PBARデータフレーム730という用語で表現されることができる。
PBARデータフレーム730を受信した受信STAは、PBARデータフレーム730に対する応答としてブロックACKフレーム740を送信することができる。PBARデータフレーム730に対する応答として送信されるブロックACKフレーム740は、PBAR(previous block acknowledgement response)ブロックACKフレーム740という用語で表現されることができる。
PBARブロックACKフレーム740は、PBARデータフレーム730に含まれたデータ単位に対するブロックACK情報だけでなく、未応答データフレーム710に含まれたデータ単位に対するブロックACK情報を含むことができる。
PBARブロックACKフレーム740は、未応答データフレーム710に対するブロックACK情報の送信のためのPBA情報を別途に含むことができる。PBA情報は、未応答データフレーム710に対するブロックACK情報を伝達するための別途のブロックACKビットマップを含むことができる。
送信STAは、PBARブロックACKフレーム740を受信し、PBARブロックACKフレーム740に含まれたPBARデータフレーム730に対するブロックACK情報及び未応答データフレーム710に対するブロックACK情報に基づいて未応答データフレーム710に含まれた複数のデータ単位及びPBARデータフレーム730に含まれる複数のデータ単位の再送信可否に対して決定できる。
このようなエラー回復方法が使われる場合、受信STAによりデコーディングを成功したデータ単位に対する不要な再送信が減少できる。したがって、無線LANシステムにおいて、無線リソースの活用効率が高まって、送信STA及び受信STAのデータフレームの再送信及び再受信のための重複したプロセシングが減少できる。
図7では、未応答データフレーム710が一つのデータフレームである場合が仮定された。具体的に、一つの未応答データフレーム710は、複数のMSDUのアグリゲーションにより生成されたA−MSDUを含み、ブロックACKフレームは、複数のMSDUの各々に対するACK情報を含むことができる。
しかし、複数のデータフレームの送信以後、複数のデータフレームに対する応答として一つのブロックACKフレームが送信されることもできる。例えば、複数のデータフレームの各々がMSDUを含み、ブロックACKフレームは、複数のデータフレームを介して受信された複数のMSDUの各々に対するACK情報を含むこともできる。このような場合、複数のデータフレームが未応答データフレームになることができる。
図8は、本発明の実施例に係るPBAR情報フォーマットを示す概念図である。
図8では、PBARデータフレームに含まれるPBAR情報のフォーマットが開示される。PBAR情報のフォーマットは、PBARデータフレームのMACヘッダ、MACボディまたはPBARフレームを伝達する(carrying)PBAR PPDUのPPDUヘッダに含まれることができる。
図8を参照すると、PBAR情報フォーマットは、ブロックACK開始シーケンス(block ACK starting sequence)フィールド800、圧縮されたビットマップ(compressed bitmap)フィールド810、TIDフィールド820、ACK政策(ACK policy)フィールド830、TID info フィールド840を含むことができる。
ブロックACK開始シーケンスフィールド800は、ブロックACK情報を要求するデータフレーム(または、データ単位)を指示するために使われることができる。例えば、複数のMSDUが複数のデータフレームを介して送信STAにより送信されることができる。または、複数のMSDUがA−MSDUフォーマットで一つのデータフレームを介して送信STAにより送信されることができる。このような場合、PBAR送信フォーマットに含まれるブロックACK開始シーケンスフィールド800は、未応答データフレームに含まれる複数のデータ単位のうち最初のデータ単位に対応されるシーケンス番号に対する情報を含むことができる。他の表現として、ブロックACK開始シーケンスフィールド800は、ブロックACK情報の再送信を要求するデータフレーム(または、データ単位)のうち最初に送信STAにより送信されたデータフレーム(または、データ単位)のシーケンスに対する情報を含むことができる。
圧縮されたビットマップフィールド810は、圧縮されたビットマップの使用可否に対する情報を含むことができる。圧縮されたビットマップフィールド810は、PBARブロックACKフレームに含まれる未応答データフレームに対するブロックACK情報が非圧縮(non−compressed)ビットマップか、または圧縮された(compressed)ビットマップかを指示することができる。
非圧縮ビットマップが使われる場合、ブロックACKビットマップフィールドに含まれる複数のビットの各々は、複数のデータ単位の各々と対応されることができる。それに対し、圧縮されたビットマップが使われる場合、ブロックACKビットマップフィールドに含まれる複数のビットの各々は、複数のデータ単位を含むデータ単位グループと対応されることができる。例えば、一つのビットが複数個のMSDUに対する受信成功可否を指示することができる。
受信STAは、圧縮されたビットマップフィールドにより指示された圧縮されたビットマップの使用可否に対する情報に基づいてPBARブロックACKフレームのPBA情報に含まれるブロックACKビットマップを圧縮されたビットマップで使用するかどうかを決定することができる。
TIDフィールド820は、特定TIDに対応されるデータ単位に対するブロックACK情報の要求を指示する情報を含むことができる。未応答データフレームに含まれた複数のデータ単位が複数のTIDに対応される場合、TIDフィールド820に基づいて未応答データフレームに含まれた複数のデータ単位のうち特定TIDに対応されるデータ単位に対するブロックACK情報の送信のみが要求されることができる。例えば、未応答データフレームに含まれた複数のデータ単位のうち一部のデータ単位は、実時間通話のための情報を含むデータ単位である。このような実時間通話のための情報を含むデータ単位に対する再送信は、不要である。したがって、このような場合、該当データ単位に対する再送信可否を判断するためのブロックACK情報は、必要でない。したがって、TIDフィールド820に基づいて再送信を必要とするTIDに対応されるデータ単位に対するブロックACK情報のみが受信STAに要求されることができる。
例えば、TIDフィールド820の値が1である場合、TID info フィールド840は、ブロックACK情報を要求する特定TIDに対する情報を指示することができる。それに対し、TIDフィールド820の値が0である場合、TIDに対する考慮なしに未応答フレームに含まれる全てのデータ単位に対するブロックACK情報の送信が実行されることができる。
ACK政策フィールド830は、PBA情報の送信政策に対する情報を含むことができる。
PBA情報は、未応答データフレームに対するブロックACK情報を伝達するための別途のブロックACKビットマップを含むことができる。PBA情報は、送信政策(即時(immediate)ブロックACK応答政策、延期された(delayed)ブロックACK応答政策、ノンACK(No ACK)政策)によってPBARブロックACKフレームに含まれて送信されることができる。
PBA情報の送信政策が即時ブロックACK応答政策である場合、図7で詳述したように、未応答データフレームに対するブロックACK情報を含むPBARブロックACKフレームは、PBARデータフレームの受信後、SIFSに基づいて即時送信されることができる。
PBA情報の送信政策が、延期されたブロックACK応答政策である場合、未応答データフレームに対するブロックACK情報を含むPBARブロックACKフレームは、PBARデータフレームの受信後、SIFSに基づいて送信されずに、一定時間以後に送信されることができる。
PBA情報の送信政策がノンACK政策である場合、未応答データフレームに対するブロックACK情報が送信されない。PBA情報の送信政策がノンACK政策である場合、PBARデータフレームに対する応答として送信されるブロックACKは、PBARデータフレームに含まれたデータ単位に対するブロックACK情報のみを含むことができる。即ち、PBARデータフレームに対する応答としては、PBA情報を含むPBARブロックACKフレームでなく、一般ブロックACKフレームが送信されることができる。
例えば、PBAR情報フォーマットに含まれる各々のフィールドに対するビット割当は、ブロックACK開始シーケンスフィールド800(16ビット)、圧縮されたビットマップフィールド810(1ビット)、TIDフィールド820(1ビット)、ACK政策フィールド830(2ビット)、TID info フィールド840(4ビット)である。
図9は、本発明の実施例に係るPBA情報フォーマットを示す概念図である。
図9では、PBARブロックACKフレームに含まれるPBA情報が開示される。PBA情報は、未応答データフレームに対するブロックACK情報を含むことができる。
図9を参照すると、PBA情報フォーマットは、TID infoフィールド900、ブロックACKシーケンスフィールド910及びブロックACKビットマップフィールド920を含むことができる。
TID infoフィールド900は、ブロックACK情報に対応されるデータ単位のTIDに対する情報を含むことができる。ブロックACK情報は、ブロックACKビットマップフィールドに基づいて表現されることができる。
ブロックACKシーケンスフィールド910は、ブロックACKビットマップフィールドにより指示されるデータ単位(または、データフレーム)を指示するためのシーケンス情報を含むことができる。例えば、ブロックACKシーケンスフィールド910は、ブロックACKビットマップフィールドに含まれるビットのうち1番目のビットと対応されるデータ単位のシーケンス番号に対する情報を含むことができる。ブロックACKビットマップに含まれる複数のビットの各々は、複数のデータ単位のシーケンス番号によって順次に複数のデータ単位の各々と対応されることができる。
したがって、ブロックACKビットマップフィールド920に含まれる1番目のビットと対応されるデータ単位のシーケンス番号がブロックACKシーケンスフィールドにより指示される場合、ブロックACKビットマップフィールド920に含まれる残りのビットに対応される残りのデータ単位に対するシーケンス番号に対する情報が取得されることができる。
ブロックACKビットマップフィールド920は、ビットマップフォーマットの未応答データフレームに対するブロックACK情報を含むことができる。TID infoフィールドによってブロックACKビットマップフィールドに含まれるブロックACK情報は、特定TIDに該当するデータ単位に対応されることができる。
ブロックACKビットマップフィールド920は、PBAR情報に含まれた圧縮されたビットマップフィールドによって圧縮されたビットマップ、または非圧縮ビットマップを含むことができる。圧縮されたビットマップは、8オクテットの大きさであり、非圧縮ビットマップは、128オクテットの大きさである。
図9では、PBA情報に基づいて未応答データフレームに対するブロックACK情報が別途に送信される場合が仮定された。しかし、未応答データフレームに対するブロックACK情報とPBARデータフレームに含まれるデータ単位に対するブロックACK情報が組み合わせて一つのビットマップで送信されることもできる。
図10は、本発明の実施例に係るPBAR情報を含むデータフォーマットを示す概念図である。
図10の上段を参照すると、PBAR情報がA−MPDUのサブフレームとして含まれることができる。
A−MPDUを伝達するPPDUは、PPDUヘッダ(PHYプリアンブル及びPHYヘッダ)1000、A−MPDUを含むことができる。A−MPDUは、MACヘッダ1010及び複数のA−MPDUサブフレームを含むことができる。A−MPDUは、PBARデータフレームに対応されることができ、A−MPDUに含まれる複数のA−MPDUサブフレームのうち少なくとも一つのサブフレーム1020は、PBAR情報を含むことができる。即ち、PBAR情報は、A−MPDUサブフレームに基づいて送信されることができる。
A−MPDUに含まれるMACヘッダ1010は、PBAR情報を含むA−MPDUサブフレームを指示する情報を含むことができる。図10の上段では、1番目のA−MPDUサブフレーム1020がPBAR情報を含む場合が仮定された。
図10の下段を参照すると、PBAR情報は、MACヘッダに含まれるMACヘッダフィールドを介して送信されることもできる。
MACヘッダに含まれるフィールド(MACヘッダフィールド)は、IEEE P802.11−REVmcTM/D3.1 Draft Standard for Information technology Telecommunications and information exchange between systems Local and metropolitan area networks Specific requirements Part 11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC)and Physical Layer(PHY)Specificationsの8.2.4 Frame fieldsに開示されている。
本発明の実施例によると、MACヘッダは、PBAR情報の送信のためのPBAR情報フィールド1070をさらに含むことができる。例えば、PBAR情報フィールド1070は、時間的にHT制御フィールド1060より後順位に送信されることができる。
また、本発明の実施例によると、アップリンク/ダウンリンクデータ及びPBAR情報を含むデータフレームのタイプが定義されることができる。フレームタイプとしてアップリンク/ダウンリンクデータ+PBAR情報フレームが定義されることができ、MACヘッダのフレーム制御フィールドは、送信されたフレームがアップリンク/ダウンリンクデータ及びPBAR情報を含むフレームであることを指示することができる。このような場合、受信STAは、MACヘッダのフレーム制御フィールド1050をデコーディングし、MACヘッダにPBAR情報フィールド1070を含むかどうかに対する情報を取得し、PBAR情報フィールド1070をデコーディングすることができる。
即ち、本発明の実施例によると、送信STAは、データフレームを受信STAに送信するステップ、及び送信STAが受信STAからデータフレームに対するブロックACKフレームを受信していない場合、データフレームの未受信の理由を決定するステップを実行することができる。また、送信STAがデータフレームの未受信の理由を受信STAのデータフレームの受信後ブロックACKフレームの送信失敗と決定する場合、PBARデータフレームを受信STAに送信するステップ、及び送信STAがPBARデータフレームに対する応答として受信STAからPBARブロックACKフレームを受信するステップを実行することができる。
PBARデータフレームは、データフレームに対する第1のブロックACKビットマップを要求するための情報を含み、PBARブロックACKフレームは、データフレームに対する第1のブロックACKビットマップを含むことができる。
PBARデータフレームは、PBAR情報を含み、PBAR情報は、ブロックACK開始シーケンスフィールドを含み、ブロックACK開始シーケンスフィールドは、データフレームに含まれた複数のデータ単位のうち第1のブロックACKビットマップの1番目のビットに対応されるデータ単位のシーケンス番号に対する情報を含むことができる。
また、PBARデータフレームは、TID情報フィールドをさらに含み、TID情報フィールドは、TID情報を含み、第1のブロックACKビットマップは、データフレームに含まれた複数のデータ単位のうち前記TID情報に対応されるデータ単位に対するACK情報のみを含むことができる。
PBARブロックACKフレームは、PBA情報及び第2のブロックACKビットマップを含み、PBA情報は、ブロックACKシーケンスフィールド及び第1のブロックACKビットマップフィールドを含み、ブロックACKシーケンスフィールドは、データフレームに含まれた複数のデータ単位のうち第1のブロックACKビットマップの1番目のビットに対応されるデータ単位のシーケンス番号に対する情報を含むことができる。第1のブロックACKビットマップフィールドは、前記第1のブロックACKビットマップを含み、第1のブロックACKビットマップは、前記データフレームに含まれた前記複数のデータ単位に対する複数のACK情報を含むことができる。第2のブロックACKビットマップフィールドは、PBARデータフレームに含まれた複数のデータ単位に対する複数のACK情報を含むことができる。
また、PBARブロックACKフレームは、TID情報フィールドをさらに含み、TID情報フィールドは、TID情報を含み、第1のブロックACKビットマップは、データフレームに含まれた複数のデータ単位のうちTID情報に対応されるデータ単位に対するACK情報のみを含むことができる。
図11は、本発明の実施例に係るエラー回復方法を示す概念図である。
図11では、PBARデータフレーム及びPBARブロックACKフレームに基づくエラー回復方法が開示される。
図11を参照すると、送信STAは、データ単位1及びデータ単位2を含むデータフレーム1 1100を受信STAに送信することができる。
受信STAは、データフレーム1 1100に対する応答としてブロックACKビットマップ‘11’を含むブロックACKフレーム1 1110を送信STAに送信することができる。しかし、送信STAは、ブロックACKフレーム1を受信していない場合もある。
送信STAは、データフレーム1 1100に対するブロックACKフレームを受信していない場合、送信STAは、ブロックACKフレーム1 1110の未受信の理由が送信STAのデータフレーム1 1100の送信失敗のためであるか、または受信STAのブロックACKフレーム1 1110の送信失敗のためであるかを判断することができる。
送信STAの判断結果、ブロックACKフレーム1 1110の未受信の理由が受信STAのブロックACKフレーム1 1110の送信失敗である場合、送信STAは、PBARデータフレーム1120を送信することができる。
送信STAにより送信されたデータフレーム2 1120は、PBAR情報及び新しいデータ単位(例えば、データ単位3及びデータ単位4)を含むPBARデータフレーム1120である。
受信STAは、PBARデータフレームであるデータフレーム2 1120を受信し、データフレーム2 1120に対する応答としてPBARブロックACKフレーム1130を送信STAに送信することができる。
PBARブロックACKフレーム1130は、前述したPBA情報及びPBARデータフレームであるデータフレーム2 1120に含まれたデータ単位3及びデータ単位4に対するブロックACK情報を含むことができる。PBA情報は、未応答データフレームであるデータフレーム1 1100に含まれたデータ単位1及びデータ単位2に対するブロックACK情報を含むことができる。
例えば、受信STAが、未応答データフレーム1100に含まれたデータ単位1及びデータ単位2とPBARデータフレーム1120に含まれたデータ単位3及びデータ単位4とに対する受信及びデコーディングを成功した場合、PBA情報に含まれる第1のブロックACKビットマップは‘11’であり、データ単位3及びデータ単位4に対するブロックACK情報を含む第2のブロックACKビットマップも‘11’である。
以下、本発明の実施例では、送信STAがブロックACKフレームを受信していない場合、ブロックACKフレームの未受信の理由が送信STAのデータフレームの送信失敗のためであるか、または受信STAのブロックACKフレームの送信失敗のためであるかを送信STAが決定する方法が開示される。
図12は、本発明の実施例に係る受信STAのブロックACKフレームの送信失敗を示す概念図である。
ブロックACKフレームは、データフレームよりエラーに強く変調及びコーディングされることができる。受信STAのブロックACKフレームの送信失敗は、チャネル状態によって発生せずに、一般的に隠れノード(hidden node)(または、隠れターミナル(hidden terminal))により送信された他のフレームとの衝突によって発生されることができる。
図12を参照すると、隠れノードは、フレーム(以下、干渉フレーム)1240を送信STAに送信することができ、干渉フレームの送信タイミングがブロックACKフレーム1220の送信タイミングと重なる場合、フレーム間衝突が発生できる。
隠れノードは、送信STAのデータフレーム1200の送信以後媒体がアイドル状態と判断することができ、干渉フレーム1240を媒体を介して送信STAに送信することができる。このような場合、隠れノードにより送信された干渉フレーム1240と受信STAにより送信されたブロックACKフレーム1220は、衝突でき、送信STAは、ブロックACKフレーム1220を受信することができない。
隠れノードの干渉フレーム1240の送信のための時間区間と受信STAのブロックACKフレーム1220の送信のための時間区間の一部のみが重なることができる。このような場合、送信STAは、ブロックACKフレーム1220に含まれる一部データ単位に対するデコーディングを成功することができる。
例えば、送信STAは、ブロックACKフレーム1220を伝達する(carrying)PPDUのPPDUヘッダ(例えば、PHYプリアンブル)に対するデコーディングを成功し、残りのMACペイロードに対するデコーディングを失敗することができる。PPDUヘッダに含まれるL−SIGは、ブロックACKフレーム1220の送信デュレーションに対する情報を含むことができる。L−SIGに含まれた長さ(length)情報及びデータレート(data rate)情報に基づいてフレームの送信デュレーションが決定されることができる。
送信STAは、L−SIGに基づいて取得したブロックACKフレーム1220の送デュレーションに対する情報を使用することで、隠れノードにより送信された干渉フレーム1240と受信STAのブロックACKフレーム1220の衝突によって受信STAのブロックACKフレーム1220の送信失敗が発生したかどうかを判断することができる。
例えば、ブロックACKフレーム1220のデュレーション以後にも媒体が連続的にビジー状態と探索される場合、送信STAは、他のフレームの媒体を介した送信があることを推定することができる。したがって、送信STAは、ブロックACKフレーム1220と他の干渉フレーム1240の衝突によって受信STAのブロックACKフレーム1220の送信失敗が発生したと決定できる。即ち、送信STAは、ブロックACKフレーム1220の未受信の理由を受信STAのブロックACKフレーム1220の送信失敗と決定できる。
他の例として、送信STAは、ブロックACKフレーム1220を伝達するPPDUのPPDUヘッダに対する受信も失敗できる。PPDUヘッダに対する受信を失敗した送信STAは、データフレーム1200を送信し、SIFS後特定の無線信号が媒体を介して送信されるかどうか(または、媒体がビジーかどうか)を判断することができる。また、PPDUヘッダに対する受信を失敗した送信STAは、データフレーム1200を送信し、SIFS後一定期間以上媒体がビジーかどうかを判断することができる。一定期間は、一般的なブロックACKフレームの送信デュレーションに基づいて決定されることができる。送信STAは、データフレーム1200を送信し、SIFS後一定期間媒体がビジー状態である場合、送信STAは、ブロックACKフレーム1220の未受信の理由を受信STAのブロックACKフレーム1220の送信失敗と決定できる。送信STAは、前記判断に基づいてブロックACKフレーム1220と干渉フレーム1240との間の衝突の発生によって受信STAのブロックACKフレーム1220の送信失敗が発生したと決定できる。
他の例として、チャネル状態によって受信STAのブロックACKフレーム1220の送信失敗が発生することもできる。ブロックACKフレーム1220に対するMCSが誤選択された場合、チャネル干渉によって受信STAのブロックACKフレーム1200の送信失敗が発生することもできる。ブロックACKフレーム1220を伝達するPPDUのPPDUヘッダは、PPDUの他の部分(例えば、MACペイロード)よりエラーに強い。したがって、送信STAは、PPDUのPPDUヘッダに対する受信の成功及びPPDUの残りの部分に対する受信の失敗が発生した場合、受信STAのブロックACKフレーム1220の送信失敗が発生したと決定することもできる。
また、本発明の実施例によると、STAは、ブロックACKフレーム1220を伝達するPPDUのPPDUヘッダ(例えば、プリアンブル)のデコーディングステップでPPDUヘッダに含まれたBSSカラー情報(BSS color information)に基づいて送信STAのブロックACKフレーム1220の未受信の理由を決定することができる。BSSカラー情報は、PPDUを送信したSTAを含むBSSのBSS識別情報を含むことができる。BSSカラー情報は、ブロックACKフレーム1220を伝達するPPDUのPPDUヘッダに含まれるシグナルフィールド(例えば、HE−SIGA)に含まれることができる。
具体的に、送信STAは、受信したPPDUのBSSカラー情報に基づいてブロックACKフレーム1220が送信STAにより送信されたデータフレーム1200に対する応答として送信されたかどうかを決定することができる。例えば、送信STAは、受信したPPDUのBSSカラー情報が送信STAを含むBSSの識別情報を指示するかどうかを決定することができる。
送信STAは、受信したPPDUのPPDUヘッダに含まれるBSSカラー情報が送信STAを含むBSSの識別情報を指示し、受信したPPDUの残りの部分に対するデコーディングを失敗した場合、受信STAのブロックACKフレーム1220の送信失敗が発生したと決定できる。
それに対し、送信STAは、受信したPPDUのPPDUヘッダに含まれるBSSカラー情報が送信STAを含むBSSの識別情報を指示せずに、受信したPPDUの残りの部分に対するデコーディングを失敗した場合、送信STAのデータフレーム1200の送信失敗が発生したと決定できる。
図13は、本発明の実施例に係るエラー回復手順を示す概念図である。
図13では、送信STAが未応答データフレームを送信した以後、STAに送信する追加的な送信するデータフレームが存在しない場合、送信STAの動作が開示される。
図13を参照すると、送信STAがブロックACKフレーム1310の未受信の理由を受信STAのブロックACKフレーム1310の送信失敗と決定できる。送信STAは、受信STAに送信するペンディングデータが存在しない場合(または、受信STAに追加的に送信するデータフレームが存在しない場合)、ブロックACK要求フレーム1320に基づいて未応答データフレーム1300に対するブロックACK情報を受信STAに要求することができる。
ブロックACK要求フレーム1320は、未応答データフレーム1300に対するブロックACK情報の要求を指示する情報(例えば、未応答データフレームに含まれるデータ単位を指示する情報)を含むことができる。
受信STAは、ブロックACK要求フレーム1320に対する応答としてブロックACKフレーム1330を送信STAに送信することができる。ブロックACKフレーム1330は、未応答データフレーム1300に対するブロックACK情報を含むことができる。
他の例として、ブロックACK要求フレーム1320は、前述したPBAR情報を含み、ブロックACKフレーム1330は、前述したPBA情報を含むこともできる。
本発明の他の実施例によると、送信STAは、未応答データフレーム1300の送信以後、追加的に受信STAに送信するペンディングデータがない場合にも、PBARデータフレームと同じフォーマットで送信することができる。このような場合、PBARデータフレームは、追加的に受信STAに送信されるデータ単位を含まない。受信STAは、PBARデータフレームに対する応答としてPBARブロックACKフレームを送信STAに送信することができる。このような場合、PBARブロックACKフレームは、未応答データフレームに対するブロックACK情報のみを含むことができる。
図14は、本発明の実施例に係るMU送信に基づくエラー回復手順を示す概念図である。
図14では、送信STAがMU送信に基づいて複数の受信STAにブロックACK要求フレームを送信し、MU送信に基づいて複数の受信STAの各々が複数のブロックACKフレームの各々を送信する方法が開示される。図14では、送信STAはAP STAであり、受信STAがnon−AP STAである場合が仮定される。
図14を参照すると、送信STAは、データフレーム1 1400を受信STAに送信することができる。受信STAは、データフレーム1 1400に対する応答としてブロックACKフレーム1 1410を送信STAに送信することができる。送信STAは、ブロックACKフレーム1 1410を受信することができず、ブロックACKフレーム1 1410の未受信の理由を受信STAのブロックACKフレーム1 1410の送信失敗と決定できる。
同様に、送信STAは、データフレーム2 1420を受信STA2に送信することができる。受信STA2は、データフレーム2 1420に対する応答としてブロックACKフレーム2 1430を送信STAに送信することができる。送信STAは、ブロックACKフレーム2 1430を受信することができず、ブロックACKフレーム2 1430の未受信の理由を受信STA2のブロックACKフレーム2 1430の送信失敗と決定できる。
送信STAがブロックACKフレーム1 1410及びブロックACKフレーム2 1430の未受信の理由を受信STA1のブロックACKフレーム1 1410の送信失敗及び受信STA2のブロックACKフレーム2 1430の送信失敗と決定し、未応答データフレームの送信以後、受信STA1及び受信STA2の各々に送信されるペンディングダウンリンクデータ(または、受信STA1及び受信STA2の各々に送信されるデータフレーム)を有しない。このような場合、送信STAは、複数のブロックACK要求フレームをDL MU送信に基づいて受信STA1及び受信STA2に送信し、受信STA1及び受信STA2の各々は、DL MU送信に基づいて複数のブロックACKフレームを送信STAに送信することができる。
送信STAは、複数のブロックACK要求フレームを多様なDL MU送信方法に基づいて受信STA1及び受信STA2に送信することができる。具体的に、送信STAは、ブロックACK要求フレーム1及びブロックACK要求フレーム2を含むDL MU PPDUフォーマット(以下、ブロックACK要求MU PPDU)1440に基づいてブロックACK要求フレーム1をサブチャネル1を介して受信STA1に送信し、ブロックACK要求フレーム2をサブチャネル2を介して受信STA2に送信することができる。他の例として、送信STAは、ブロックACK要求フレーム1及びブロックACK要求フレーム2を含むブロックACK要求MU PPDU1440に基づき、ブロックACK要求フレーム1をサブチャネル1の時空間ストリーム1を介して受信STA1に送信し、ブロックACK要求フレーム2をサブチャネル2のサブチャネル2の時空間ストリーム2を介して受信STA2に送信することもできる。
DL MU送信に基づいて送信STAにより送信されるブロックACK要求フレーム1及びブロックACK要求フレーム2を伝達するブロックACK要求MU PPDU1440は、ブロックACKフレーム1及びブロックACKフレーム2のUL MU送信のための情報を含むことができる。
例えば、ブロックACK要求MU PPDU1440は、複数の受信STA(例えば、受信STA1及び受信STA2)の各々に対するUL MU送信のためのリソース割当情報、複数の受信STAの各々の識別情報、複数の受信STAの各々により送信される複数のブロックACKフレームの各々に適用されるMCS(modulation and coding scheme)に対する情報、複数の受信STAの各々により送信されるブロックACKフレームのUL MUタイプに対する情報(OFDMA、MIMO)などを含むことができる。また、ブロックACK要求MU PPDU1440は、ブロックACKフレームの送信パワーに対する情報、ブロックACKフレームの送信に使われるSTBC(space time block coding)、ビームフォーミングに対する情報をさらに含むこともできる。
前記のような情報を含むブロックACK要求MU PPDU1440を受信した受信STA1及び受信STA2の各々は、UL MU送信に基づいて割り当てられた送信リソースを介して重なった時間リソース上でブロックACKフレーム1及びブロックACKフレーム2を送信STAに送信することができる。例えば、送信STAにより送信されたブロックACK要求MU PPDU1440に基づき、サブチャネル1が受信STA1に割り当てられ、サブチャネル2が受信STA2に割り当てられた場合、受信STA1は、サブチャネル1を介してブロックACKフレーム3 1450を送信し、受信STA2は、サブチャネル2を介してブロックACKフレーム4 1460をUL MU送信に基づいて送信することができる。
ブロックACK要求MU PPDU1440を受信した受信STA1及び受信STA2の各々は、フレーム間の間隔SIFS(short interframe space)に基づいてブロックACKフレームを送信STAに送信することができる。例えば、ブロックACK要求フレームを受信した受信STA1及び受信STA2の各々は、ブロックACK要求MU PPDU1440を受信し、SIFS後にブロックACKフレームを送信STAに送信することができる。
図15は、本発明の実施例に係るMU送信に基づくエラー回復手順を示す概念図である。
図15では、送信STAがMU送信に基づいて複数の受信STAにPBARデータフレームを送信し、MU送信に基づいて複数の受信STAの各々が複数のブロックACKフレームの各々を送信する方法が開示される。図13において、送信STAはAP STAであり、受信STAがnon−AP STAである場合が仮定される。
図15を参照すると、送信STAは、データフレーム1 1500を受信STAに送信することができる。受信STAは、データフレーム1 1500に対する応答としてブロックACKフレーム1 1510を送信STAに送信することができる。送信STAは、ブロックACKフレーム1 1510を受信することができず、ブロックACKフレーム1 1510の未受信の理由を受信STAのブロックACKフレーム1 1510の送信失敗と決定できる。
同様に、送信STAは、データフレーム2 1520を受信STA2に送信することができる。受信STA2は、データフレーム2 1520に対する応答としてブロックACKフレーム2 1530を送信STAに送信することができる。送信STAは、ブロックACKフレーム2 1530を受信することができず、ブロックACKフレーム2 1530の未受信の理由を受信STA2のブロックACKフレーム2 1530の送信失敗と決定できる。
送信STAが受信STA1及び受信STA2により送信されるブロックACKフレーム1 1510及びブロックACKフレーム2 1530の未受信の理由を受信STA1のブロックACKフレーム1 1510の送信失敗及び受信STA2のブロックACKフレーム2 1520の送信失敗と決定し、未応答データフレーム(データフレーム1 1500、データフレーム2 1520)の送信以後送信される受信STA1及び受信STA2の各々に対してペンディングとなっているダウンリンクデータ(または、受信STA1及び受信STA2の各々に送信されるデータフレーム)を有することができる。このような場合、送信STAは、DL MU送信に基づいて複数のPBARデータフレーム1540を受信STA1及び受信STA2に送信することができる。
送信STAは、複数のPBARデータフレームを多様なDL MU送信に基づいて受信STA1及び受信STA2に送信することができる。具体的に、送信STAは、PBAR情報1とSTA1に対するペンディングデータを含むPBARデータフレーム1、及びPBAR情報2とSTA2に対するペンディングデータを含むPBARデータフレーム2を含むDL MU PPDUフォーマット(以下、PBAR MU PPDU)1540を送信することができる。
送信STAは、PBAR MU PPDU1540に基づき、PBARデータフレーム1をサブチャネル1を介して受信STA1に送信し、PBARデータフレーム2をサブチャネル2を介して受信STA2に送信することができる。他の例として、送信STAは、PBAR MU PPDU1540に基づき、PBARデータフレーム1をサブチャネル1上で時空間ストリーム1を介して受信STA1に送信し、PBARデータフレーム2をサブチャネル2上で時空間ストリーム2を介して受信STA2に送信することができる。
PBAR MU PPDU1540は、PBARブロックACKフレーム1及びPBARブロックACKフレーム2の送信のための情報を含むことができる。
例えば、PBAR MU PPDU1540は、複数の受信STA(例えば、受信STA1及び受信STA2)の各々に対するUL MU送信リソース割当情報、複数の受信STAの各々の識別情報、複数の受信STAの各々により送信される複数のPBARブロックACKフレームの各々に適用されるMCSに対する情報、複数の受信STAの各々により送信されるPBARブロックACKフレームのUL MUタイプに対する情報(OFDMA、MIMO)などを含むことができる。また、PBAR MU PPDU1540は、PBARブロックACKフレームの送信パワーに対する情報、PBARブロックACKフレームの送信に使われるSTBC、ビームフォーミングに対する情報をさらに含むこともできる。
前記のような情報を含むPBAR MU PPDU1540を受信した受信STA1及び受信STA2の各々は、割り当てられた送信リソースを介して重なった時間リソース上でPBARブロックACKフレーム1及びPBARブロックACKフレーム2を送信STAに送信することができる。例えば、送信STAにより送信されたPBAR MU PPDU1540に基づき、サブチャネル1が受信STA1に割り当てられ、サブチャネル2が受信STA2に割り当てられた場合、受信STA1は、サブチャネル1を介してPBARブロックACKフレーム1 1550を送信し、受信STA2は、サブチャネル2を介してPBARブロックACKフレーム2 1560を送信することができる。
PBAR MU PPDU1540を受信した受信STA1及び受信STA2の各々は、フレーム間の間隔SIFSに基づいてPBARブロックACKフレーム1 1550及び PBARブロックACKフレーム2 1560を送信STAに送信することができる。例えば、PBAR MU PPDU1540を受信した受信STA1及び受信STA2の各々は、PBAR MU PPDU1540を受信し、SIFS後にPBARブロックACKフレーム1550、1560を送信STAに送信することができる。
図16は、本発明の実施例に係るMU送信に基づくエラー回復手順を示す概念図である。
図16では、送信STAがMU送信に基づいてデータフレームとPBARデータフレームを送信し、複数の受信STAがMU送信に基づいて複数のブロックACKフレーム及びPBARブロックACKフレームを送信する方法が開示される。図14では、送信STAはAP STAであり、受信STAがnon−AP STAである場合が仮定される。
図16を参照すると、送信STAは、複数のデータフレームを含むDL MU PPDU1600を複数の受信STAに送信することができる。
具体的に、送信STAから受信STA1に送信されるDL MU PPDU1600は、受信STA1のためのデータフレーム1及び受信STA2のためのデータフレーム2を含むことができる。DL MU PPDU1600は、ブロックACKフレーム1 1610及びブロックACKフレーム2 1620の送信のための情報(例えば、リソース割当、受信STAの識別情報等)を含むことができる。
重なった時間リソース上でMU送信に基づき、受信STA1は、ブロックACKフレーム1 1610を割り当てられたリソースを介して送信し、受信STA2も、ブロックACKフレーム2 1620を割り当てられたリソースを介して送信することができる。送信STAは、STA1により送信されたブロックACKフレーム1 1610及びSTA2により送信されたブロックACKフレーム2 1620を受信していない場合もある。送信STAは、ブロックACKフレーム1 1610及びブロックACKフレーム2 1620の未受信の理由を受信STA1のブロックACKフレーム1 1610の送信失敗及び受信STA2のブロックACKフレーム2 1620の送信失敗と決定できる。
送信STAが受信STA1及び受信STA2により送信されるブロックACKフレーム1 1610及びブロックACKフレーム2 1620の未受信の理由を受信STA1のブロックACKフレーム1 1610の送信失敗及び受信STA2のブロックACKフレーム2 1620の送信失敗と決定し、未応答データフレーム(データフレーム1及びデータフレーム2)の送信以後送信される受信STA1及び受信STA2の各々に対してペンディングとなっているダウンリンクデータ(または、受信STA1及び受信STA2の各々に送信されるデータフレーム)を有することができる。このような場合、送信STAは、DL MU送信に基づいて複数のPBARデータフレームを受信STA1及び受信STA2に送信することができる。
送信STAは、複数のPBARデータフレームを多様なDL MU送信方法に基づいて受信STA1及び受信STA2に送信することができる。具体的に、送信STAは、PBAR情報1とSTA1に対するペンディングダウンリンクデータを含むPBARデータフレーム1、及びPBAR情報2とSTA2に対するペンディングダウンリンクデータを含むPBARデータフレーム2を含むDL MU PPDUフォーマット(以下、PBAR MU PPDU)1630を送信することができる。
例えば、送信STAは、PBAR MU PPDU1630に基づき、PBARデータフレーム1をサブチャネル1を介して受信STA1に送信し、PBARデータフレーム2をサブチャネル2を介して受信STA2に送信することができる。他の例として、送信STAは、PBAR MU PPDU1630に基づき、PBARデータフレーム1をサブチャネル1上で時空間ストリーム1を介して受信STA1に送信し、PBARデータフレーム2をサブチャネル2上で時空間ストリーム2を介して受信STA2に送信することができる。
PBAR MU PPDU1630は、PBARブロックACKフレーム1及びPBARブロックACKフレーム2の送信をトリガするための情報を含むことができる。
例えば、PBAR MU PPDU1630は、複数の受信STA(例えば、受信STA1及び受信STA2)の各々に対するUL MU送信リソース割当情報、複数の受信STAの各々の識別情報、複数の受信STAの各々により送信される複数のPBARブロックACKフレーム1640、1650の各々に適用されるMCSに対する情報、複数の受信STAの各々により送信されるPBARブロックACKフレーム1640、1650のMUタイプに対する情報(OFDMA、MIMO)などを含むことができる。また、PBAR MU PPDU1630は、PBARブロックACKフレーム1640、1650の送信パワーに対する情報、PBARブロックACKフレーム1640、1650の送信に使われるSTBC、ビームフォーミングに対する情報をさらに含むこともできる。
前記のような情報を含むPBAR MU PPDU1630を受信した受信STA1及び受信STA2の各々は、割り当てられた送信リソースを介して重なった時間リソース上でPBARブロックACKフレーム1 1640及びPBARブロックACKフレーム2 1650を送信STAに送信することができる。例えば、送信STAにより送信されたPBAR MU PPDU1630に基づき、サブチャネル1が受信STA1に割り当てられ、サブチャネル2が受信STA2に割り当てられた場合、受信STA1は、サブチャネル1を介してPBARブロックACKフレーム1 1640を送信し、受信STA2は、サブチャネル2を介してPBARブロックACKフレーム2 1650を送信することができる。
PBAR MU PPDU1630を受信した受信STA1及び受信STA2の各々は、フレーム間の間隔SIFSに基づいてPBARブロックACKフレーム1640、1650を送信STAに送信することができる。例えば、PBAR MU PPDU1630を受信した受信STA1及び受信STA2の各々は、PBAR MU PPDU1630を受信し、SIFS後にPBARブロックACKフレーム1640、1650を送信STAに送信することができる。
図17は、本発明の実施例に係るMU送信に基づくエラー回復手順を示す概念図である。
図17では、送信STAがMU送信に基づいてデータフレームとPBARデータフレームを送信し、複数の受信STAがSU送信に基づいて複数のブロックACKフレーム及びPBARブロックACKフレームを送信する方法が開示される。図17では、送信STAはAP STAであり、受信STAがnon−AP STAである場合が仮定される。
図17を参照すると、送信STAは、複数のデータフレームを含むDL MU PPDU1700を複数の受信STAに送信することができる。
具体的に、送信STAから受信STA1に送信されるDL MU PPDU1700は、受信STA1のためのデータフレーム1及び受信STA2のためのデータフレーム2を含むことができる。
受信STA1及び受信STA2の各々は、DL MU送信に基づいて送信されたデータフレーム1及びデータフレーム2に対するブロックACKフレームを順次に送信STAに送信することができる。受信STA1及び受信STA2の各々は、DL MU PPDU1700に含まれた情報に基づいてDL MU PPDUの送信以後即時ブロックACKフレームを送信するSTAかどうかを決定することができる。
例えば、DL MU PPDU1700のPPDUヘッダに含まれたDL MU PPDU1700を受信する複数の受信STAに対する識別情報で最初に指示されたSTAがDL MU PPDU1700の受信後、SIFSに基づいてブロックACKフレームを送信することができる。残りのSTAは、送信STAのBARフレームを受信し、BARフレームに対する応答としてブロックACKフレームを送信STAに送信することができる。このような方法は、一つの例示に過ぎず、多様な方法に基づき、DL MU PPDU1700の送信以後即時ブロックACKフレームを送信する受信STA及びBARフレームに対する応答としてブロックACKフレームを送信する受信STAが決定されることができる。
DL MU PPDU1700のPPDUヘッダに含まれたDL MU PPDU1700を受信する複数の受信STAに対する識別情報が受信STA1を最初に指示する場合、受信STA1は、DL MU PPDU1700の受信後、SIFSに基づいてブロックACKフレーム1 1710を送信STAに送信することができる。
DL MU PPDU1700のPPDUヘッダに含まれたDL MU PPDU1700を受信する複数のSTAに対する識別情報が受信STA1の指示以後受信STA2を指示する場合、受信STA2は、送信STAにより送信されたBARフレーム1720を受信し、BARフレーム1720に対する応答としてブロックACKフレーム2 1730を送信することができる。
送信STAは、STA1により送信されたブロックACKフレーム1 1710及びSTA2により送信されたブロックACKフレーム2 1730を受信していない場合もある。送信STAは、ブロックACKフレーム1 1710及びブロックACKフレーム2 1720の未受信理由を受信STA1のブロックACKフレーム1 1710の送信失敗及び受信STA2のブロックACKフレーム2 1720の送信失敗と決定できる。
送信STAがブロックACKフレーム1 1710及びブロックACKフレーム2 1720の未受信理由を受信STA1のブロックACKフレーム1 1710の送信失敗及び受信STA2のブロックACKフレーム2 1720の送信失敗と決定し、未応答データフレーム(データフレーム1及びデータフレーム2)の送信以後送信される受信STA1及び受信STA2の各々に対してペンディングとなっているダウンリンクデータ(または、受信STA1及び受信STA2の各々に送信されるデータフレーム)を有することができる。このような場合、送信STAは、DL MU送信に基づいて複数のPBARデータフレームを受信STA1及び受信STA2に送信することができる。
送信STAは、多様な方法を介して複数のPBARデータフレームをDL MU送信に基づいて受信STA1及び受信STA2に送信することができる。具体的に、送信STAは、PBAR情報1とSTA1に対するペンディングデータを含むPBARデータフレーム1及びPBAR情報2とSTA2に対するペンディングデータを含むPBARデータフレーム2を含むDL MU PPDUフォーマット(以下、PBAR MU PPDU)1740を送信することができる。
例えば、送信STAは、PBAR MU PPDU1740に基づき、PBARデータフレーム1をサブチャネル1を介して受信STA1に送信し、PBARデータフレーム2をサブチャネル2を介して受信STA2に送信することができる。他の例として、送信STAは、PBAR MU PPDU1740に基づき、PBARデータフレーム1をサブチャネル1上で時空間ストリーム1を介して受信STA1に送信し、PBARデータフレーム2をサブチャネル2上で時空間ストリーム2を介して受信STA2に送信することができる。
受信STA1及び受信STA2の各々は、PBAR MU PPDU1740に含まれた情報に基づいてPBAR MU PPDU1740の送信以後即時ブロックACKフレームを送信するSTAかどうかを決定することができる。受信STA1がPBAR MU PPDU1740に対する応答として即時ブロックACKフレームを送信するSTAである場合が仮定される。
受信STA1は、PBAR MU PPDU1740を受信した後、SIFSに基づいてPBARブロックACKフレーム1 1750を送信することができる。PBARブロックACKフレーム1 1750は、データフレーム1及びPBARデータフレーム1に対するブロックACK情報を含むことができる。
受信STA2は、送信STAにより送信されるBARフレーム1760を受信した後、SIFSに基づいてPBARブロックACKフレーム2 1770を送信することができる。PBARブロックACKフレーム2 1770は、データフレーム2及びPBARデータフレーム2に対するブロックACK情報を含むことができる。
図18は、本発明の実施例に係るMU送信に基づくエラー回復手順を示す概念図である。
図18では、複数のSTAがUL MU送信に基づいて複数のデータフレームを送信し、APが複数のデータフレームに対するブロックACKフレームを送信する方法が開示される。複数のSTAがデータフレームを送信する送信STAであり、APがデータフレームに対するブロックACKフレームを送信する受信STAである。
図18を参照すると、APは、複数のSTAによるUL MU送信をトリガするためのトリガフレーム1 1800を複数のSTAに送信することができる。
例えば、トリガフレーム1 1800は、複数のSTA(例えば、STA1及びSTA2)の各々のアップリンクフレームの送信のためのリソース割当情報、複数のSTAの各々の識別情報、複数のSTAの各々により送信される複数のブロックACKフレームの各々に適用されるMCSに対する情報、複数のSTAの各々により送信されるブロックACKフレームのMUタイプに対する情報(OFDMA、MIMO)などを含むことができる。また、トリガフレーム1 1800は、STAの各々のアップリンクフレームの送信パワーに対する情報、STAの各々のアップリンクフレームの送信に使われるSTBC、ビームフォーミングに対する情報をさらに含むこともできる。
STA1は、トリガフレーム1 1800を受信して割当を受けた送信リソース(例えば、サブチャネル1)を介してデータフレーム1を送信することができる。また、STA2は、トリガフレーム1を受信して割当を受けた送信リソース(例えば、サブチャネル2)を介してデータフレーム2を送信することができる。データフレーム1 1810及びデータフレーム2 1820は、重なった時間リソース上で送信されることができる。APは、STA1及びSTA2によりUL MU送信されるデータフレーム1 1800及びデータフレーム2 1820を受信することができる。
APは、DL MU送信に基づき、データフレーム1に対するブロックACKフレーム1及びデータフレーム2に対するブロックACKフレーム2を含むブロックACK MU PPDU1830を送信することができる。
STA1及びSTA2は、ブロックACK MU PPDU1830を受信することができず、ブロックACK MU PPDU1830の未受信の理由をAPのブロックACK MU PPDU1830の送信失敗と判断できる。このような場合、STA1及びSTA2の各々は、APにPBARデータフレームを送信して以前に送信したデータフレーム1 1810及びデータフレーム2 1820に対するブロックACK情報をAPに要求することができる。
APは、追加的なアップリンクデータの送信をトリガするためのトリガフレーム2 1840をSTA1及びSTA2に送信することができる。トリガフレーム2 1840もトリガフレーム1 1800のようなSTA1及びSTA2のUL MU送信のための情報を含むことができる。
STA1は、トリガフレーム2 1840に対する応答としてPBARデータフレーム1 1850を送信し、STA2は、トリガフレーム2 1840に対する応答としてPBARデータフレーム2 1860を送信することができる。PBARデータフレーム1 1850とPBARデータフレーム2 1860は、重なった時間リソース上でUL MU送信に基づいて送信されることができる。APは、PBARデータフレーム1 1850とPBARデータフレーム2 1860をUL MU PPDUフォーマットに基づいて受信することができる。
APは、PBARデータフレーム1 1850及びPBARデータフレーム2 1860を受信し、STA1及びSTA2の各々に対するPBARブロックACKフレームを含むPBARブロックACK MU PPDU1870をDL MU送信に基づいて送信することができる。
APは、MU送信に基づき、データフレーム1 1810及びPBARデータフレーム1 1850に対するブロックACK情報を含むPBARブロックACKフレーム1、及びデータフレーム2 1820及びPBARデータフレーム2 1860に対するブロックACK情報を含むPBARブロックACKフレーム2を含むPBARブロックACK MU PPDU1870を送信することができる。
図19は、本発明の実施例に係るMU送信に基づくエラー回復手順を示す概念図である。
図19では、複数のSTAがUL MU送信に基づいて複数のデータフレームを送信し、APが複数のデータフレームに対するブロックACKフレームを送信する方法が開示される。複数のSTAがデータフレームを送信する送信STAであり、APがデータフレームに対するブロックACKフレームを送信する受信STAである。APがブロックACK MU PPDU1900を送信する手順までは、図18と同じである。
図19を参照すると、APは、PBA情報を含むトリガフレーム2 1910を送信することができる。
PBA情報を含むトリガフレーム2 1910が送信される場合、STA1及びSTA2は、以前に送信されたデータフレーム1及びデータフレーム2に対するブロックACK情報を再受信することができる。
STA1及びSTA2は、トリガフレーム2 1910に基づいてブロックACK情報を受信した場合、データフレーム1及びデータフレーム2に対するブロックACK情報を要求するためのPBAR情報を含むPBARデータフレームを送信せずに、一般データフレーム(データフレーム3 1920、データフレーム4 1930)を送信することができる。
このような方法を介してACKフレーム/ブロックACKフレームにエラーが発生した場合、不要な再送信手順が実行されない。特に、APが特定MUグループ(DL MU送信の対象となるSTAグループ)に送信されたACKフレーム/ブロックACKフレームに頻繁にエラーが発生することを認知した場合、ブロックACK情報(PBA情報)を含むトリガフレームを送信する方法が一層効果的である。
図20は、本発明の実施例に係るエラー回復手順を実行する時、送信STA及び受信STAの動作を示す概念図である。
図20を参照すると、送信STAは、ACK政策を即時ACK(ブロックACK)送信に設定してデータフレームを送信する場合、データフレームに対する情報を一定期間格納することができる。例えば、データフレームに対する情報は、PBAR情報の生成のための情報(例えば、データフレームに含まれたデータ単位のシーケンス、ACK政策、TID等)を含むことができる。本発明の実施例に係るエラー回復手順のためのデータフレームに対する情報は、PBAR生成情報という用語で表現されることができる。
送信STAは、データフレーム2000に対するブロックACKフレーム2010を受信していない場合、一定期間格納されたPBAR生成情報に基づいてPBARデータフレーム2020を生成して送信できる。
受信STAは、即時ACK(ブロックACK)送信に設定されたACK政策に基づいてデータフレームの受信後、即時ブロックACKフレームを送信することができる。受信STAは、ブロックACKフレームの送信以後受信したデータフレーム2000に対する情報を一定期間格納することができる。一定期間格納される受信したデータフレーム2000に対する情報は、PBA生成情報という用語で表現されることができる。
以後、PBAR情報をPBARデータフレーム2020を介して受信した場合、受信STAは、格納されたPBA生成情報に基づいてPBA情報を含むPBARブロックACKフレーム2030を送信STAに送信することができる。
PBAR生成情報及びPBA生成情報は、区分して表現されたが、同じ情報である場合もある。
図21は、本発明の実施例に係るエラー回復手順のための事前設定プロトコルを示す概念図である。
本発明の実施例によると、APとSTAは、下記のようなプロトコルに基づいて本発明の実施例に係るエラー回復手順の実行可否を決定することができる。
APは、初期アクセス手順で使われる初期アクセスフレーム(例えば、ビーコンフレーム、プローブ応答フレーム、結合応答フレーム)2100または別途の管理フレームを介してPBAR生成情報及び/またはPBA生成情報と関連した情報をSTAに送信することができる。
例えば、初期アクセスフレーム2100の能力フィールド(capability field)に新しいフィールド(PBAR格納期間フィールド)が追加され、PBAR格納期間フィールドは、PBAR生成情報及び/またはPBA生成情報の格納期間に対する情報を含むことができる。PBAR生成情報及び/またはPBA生成情報の格納期間に対する情報は、一定単位(例えば、msec)で表現されることができる。
例えば、APは、PBAR格納期間フィールドを介して100msec中にAPにより受信された全てのデータフレームと関連したPBA生成情報(または、データフレーム)を格納するとSTAに知らせることができる。
STAは、データフレームを送信し、APによりデータフレームに対する応答として送信されたブロックACKフレームを受信していない場合もある。
STAがブロックACKフレームの未受信の理由をAPのブロックACKフレームの送信失敗と決定した場合、STAは、PBAR格納期間フィールドを介して取得したPBA生成情報の格納期間に対する情報に基づいてPBARデータフレームを送信してPBA情報を含むPBAブロックACKフレームを要求するかどうかを決定することができる。
STAは、APのPBA生成情報の格納期間が満了されない場合、PBARデータフレームを介してPBA情報を含むPBAブロックACKフレームをAPに要求することができる。それに対し、STAは、APのPBA生成情報の格納期間が満了された場合、データフレームをAPに再送信する既存のエラー回復手順を実行することができる。
同じ方式で、STAは、初期アクセス手順で使われる初期アクセスフレーム(例えば、プローブ要求フレーム、結合要求フレーム)または別途の管理フレームを介してPBAR生成情報及び/またはPBA生成情報をSTAに送信することができる。
例えば、初期アクセスフレームの能力フィールドに含まれたPBAR格納期間フィールドに基づいてPBAR生成情報及び/またはPBA生成情報の格納期間に対する情報が送信されることができる。
APがデータフレームを送信し、STAがデータフレームに対する応答としてACKフレームを送信する場合、APは、STAにより送信されたPBAR格納期間フィールドに基づき、本発明の実施例に係るエラー回復手順を実行するか、または既存のエラー回復手順を実行するかを決定することができる。
図22は、本発明の実施例に係るDL MU PPDUを示す概念図である。
図22で開示されるDL MU PPDUは、送信STAの役割をするAPにより複数の受信STAに送信される複数のデータフレームを伝達することができる。また、DL MU PPDUは、受信STAの役割をするAPにより複数の送信STAに送信される複数のブロックACKフレームを伝達することができる。
図22を参照すると、DL MU PPDUは、レガシPPDUヘッダ、HE PPDUヘッダ、及びMACペイロードを含むことができる。
レガシPPDUヘッダは、L−STF、L−LTF及びL−SIGを含むことができる。
L−STF2200は、短いトレーニングOFDMシンボル(short training orthogonal frequency division multiplexing symbol)を含むことができる。L−STF2200は、フレーム探知(frame detection)、AGC(automatic gain control)、ダイバーシティ探知(diversity detection)、コース周波数/時間同期化(coarse frequency/time synchronization)のために使われることができる。
L−LTF2210は、長いトレーニングOFDMシンボル(long training orthogonal frequency division multiplexing symbol)を含むことができる。L−LTF2210は、ファイン周波数/時間同期化(fine frequency/time synchronization)及びチャネル予測のために使われることができる。
L−SIG2220は、制御情報を送信するために使われることができる。L−SIG2220は、データ送信率(rate)、データ長さ(length)に対する情報を含むことができる。
HE PPDUヘッダは、HE−SIG1 2230、HE−SIG2 2240、HE−STF2250、HE−LTF2260及びHE−SIG3 2270を含むことができる。
HE−SIG1 2230は、DL MU PPDUのデコーディングのための一般情報(common information)(BW(bandwidth)、GI(guard interval)長さ、BSSインデックス、CRC(cyclic redundancy check)、tailビット等)を含むことができる。
具体的に、HE−SIG1 2230は、BSS識別のためのカラービット(color bits)、DL MU PPDUが送信される全体帯域幅大きさを指示するビット、テールビット(tail bit)、CRCビット、CP(cyclic prefix)(または、GI(guard interval))長さを指示するビットを含むことができる。DL MU PPDUが送信される全体帯域幅大きさを指示するビットは、DL MU PPDUの送信のための連続された周波数リソースまたは不連続された周波数リソースを指示することもできる。
それだけでなく、HE−SIG1 2230は、HE−SIG2 2240と関連した情報をさらに含むこともできる。例えば、HE−SIG1 2230は、HE−SIG2 2240に適用されたMCSに対する情報及びHE−SIG2 2240のために割り当てられたOFDMシンボルの個数に対する情報をさらに含むことができる。
また、HE−SIG1 2230は、時空間ストリームに対する情報も含むことができる。例えば、時空間ストリームに対する情報は、DL MU PPDUが送信される複数のサブチャネルの各々でMACペイロードの送信のために使われた時空間ストリームの個数に対する情報を含むことができる。
また、HE−SIG1 2230は、時空間ストリームのビームフォーミング(beamforming)に対する情報及びSTAのCCA(clear channel assessment)及びパワー制御と関連した情報も含むことができる。
HE−SIG2 2240は、DL MU PPDUを受信する複数のSTAの各々に対する情報を含むことができる。例えば、HE−SIG2 2240は、DL MU PPDUを受信する複数のSTAの識別情報(例えば、PAID(partial association identifier)、GID(group identifier))を含むことができる。
それだけでなく、HE−SIG2 2240は、DL MU PPDUを受信する複数のSTAの各々に割り当てられたリソースに対する情報を含むことができる。具体的に、HE−SIG2 2240は、DL MU PPDUを受信する複数のSTAの各々に対するOFDMAベースのリソース割当(resource allocation)情報(または、MU−MIMO情報)を含むこともできる。例えば、HE−SIG2 2240は、複数のSTAの各々に送信されるHE−SIG2 2240以後フィールド(例えば、HE−STF2250、HE−LTF2260、HE−SIG3 2270及びMACペイロード2280)の割当サブチャネル及び/または割当時空間ストリームに対する情報を含むことができる。
HE−SIG1 2230またはHE−SIG2 2240は、前述したPBAR情報またはPBA情報を含むことができる。
APが送信STAであって、少なくとも一つのPBARデータフレームをDL MU PPDUに基づいて伝達し、HE−SIG1 2230にPBAR情報が含まれる場合、HE−SIG1 2230は、DL MU PPDUの対象となる複数のSTAのうち少なくとも一つのPBARデータフレームを受信する少なくとも一つのSTAに送信したデータ単位と関連したPBAR情報を含むことができる。APがPBARデータフレームをDL MU PPDUに基づいて伝達し、HE−SIG2 2240にPBAR情報が含まれる場合、HE−SIG2 2240は、HE−SIG2 2240の送信リソース(例えば、サブチャネル)を介してPBARデータフレームを受信するSTAに送信したデータ単位と関連したPBAR情報のみを含むことができる。
APが受信STAであって、少なくとも一つのPBARブロックACKフレームをDL MU PPDUに基づいて少なくとも一つのSTAに伝達し、HE−SIG1 2230にPBA情報が含まれる場合、HE−SIG1 2230は、少なくとも一つのPBARブロックACKフレームを受信する少なくとも一つのSTAにより送信されたデータ単位と関連したPBA情報を含むことができる。APがPBARブロックACKフレームをDL MU PPDUに基づいて伝達し、HE−SIG2 2240にPBA情報が含まれる場合、HE−SIG2 2240は、HE−SIG2 2240の送信リソース(例えば、サブチャネル)を介してPBARブロックACKフレームを受信するSTAにより送信されたデータ単位と関連したPBA情報のみを含むことができる。
HE−STF2250は、MIMO(multiple input multiple output)環境またはOFDMA環境で自動利得制御推定(automatic gain control estimation)を向上させるために使われることができる。具体的に、HE−STF2250は、HE−STF2250が送信されるサブチャネルと同じサブチャネルで送信される以後フィールドのデコーディングのための自動利得制御推定及びチャネル推定のために使われることができる。
HE−LTF2260は、MIMO環境またはOFDMA環境でチャネルを推定するために使われることができる。具体的に、HE−LTF2260は、HE−LTF2260が送信されるサブチャネルと同じサブチャネルで送信される以後フィールドのデコーディングのためのチャネル推定のために使われることができる。
HE−SIG3 2270は、MACペイロードのデコーディングのための情報を含むことができる。MACペイロードをデコーディングするための情報は、MCS、Coding、STBC(space time block coding)、TXBF(transmit beamforming)等)を含むことができる。具体的に、HE−SIG3 2270は、HE−SIG3 2270が送信されるサブチャネルと同じサブチャネルで送信されるMACペイロードに適用されたMCSに対する情報、MACペイロードの送信のために使われたSTBC、TXBFに対する情報を含むことができる。HE−SIG3 2270に含まれる情報は、HE−SIG2 2240に含まれることができ、このような場合、HE−SIG3 2270は、DL MU PPDUに別途のフィールドとして含まれないこともある。
DL MU PPDUに含まれる複数のMACペイロードの各々は、STAに送信されるダウンリンクデータを含むことができる。MACペイロードは、MACヘッダとMSDU(または、MACボディ(body))を含むことができる。MACヘッダは、DL MU PPDUの送信手順のための時間リソースに対する情報を含むデュレーション/IDフィールド、MACペイロード(または、フレーム)を送信した送信STAの識別子、MACペイロード(または、フレーム)を受信する受信STAの識別子などを含むことができる。MSDUは、ダウンリンクデータを含むことができる。MACヘッダまたはMSDUが前述したPBAR情報またはPBA情報を含むこともできる。
ダウンリンク(APからSTAに)に送信されるDL MU PPDUでL−STF2200、L−LTF2210、L−SIG2220及びHE−SIG1 2230は、複数のサブチャネル単位(または、チャネル単位)でエンコーディングされることができる。複数のサブチャネル単位(または、チャネル単位)でエンコーディングされたHE−SIG1 2230は、全体帯域幅上でデュプリケートフォーマットで送信されることができる。
デュプリケートフォーマットは、特定帯域上で送信されるフィールドの複製(replication、duplication)に基づいて生成されることができる。デュプリケートフォーマットが使われる場合、特定帯域のフィールドが複製(replicateまたはduplicate)され、複製されたフィールドが複数の帯域上で送信されることができる。
L−STF2200、L−LTF2210、L−SIG2220及びHE−SIG1 2230は、サブチャネル1及びサブチャネル2を含むチャネル上でエンコーディングされて送信されることができる。DL MU PPDUが送信される全体帯域幅が複数のチャネルを含む場合、チャネル単位でエンコーディングされるL−STF2200、L−LTF2210、L−SIG2220、他のサブチャネルを含む他のチャネル上でも送信されることができる。また、MU PPDUに割り当てられた全体帯域が複数のチャネルを含む場合、チャネル単位でエンコーディングされたHE−SIG1 2230は、複製されて他のサブチャネルを含む他のチャネル上でも送信されることができる。
HE−SIG2 2240は、DL MU PPDUに割り当てられた全体帯域上でエンコーディングされて送信されることができる。例えば、DL MU PPDUに割り当てられた全体帯域が40MHzである場合、HE−SIG2 2240は、40MHz帯域でエンコーディングされて送信されることができる。図20では、DL MU PPDUに割り当てられた全体帯域が20MHzである場合が仮定される。本発明の他の実施例によると、HE−SIG2 2240は、DL MU PPDUに割り当てられた全体帯域上でチャネル単位でエンコーディングされて送信されることができる。例えば、チャネルの帯域大きさが20MHzである場合、HE−SIG2 2240は、20MHzの帯域単位でエンコーディングされて送信されることができる。チャネル単位でHE−SIG2 2240がエンコーディングされる場合、HE−SIG2 2240は、DL MU PPDUを受信する複数のSTAのうち特定チャネル上でDL MU PPDUを受信するSTAグループに対する情報のみを含むことができる。具体的に、HE−SIG2 2240は、HE−SIG2 2240が送信されるチャネル上でDL MU PPDUを受信するSTAグループに含まれるSTAの識別情報及びSTAグループに含まれるSTAに対するリソース割当情報を含むことができる。
HE−STF2250、HE−LTF2260及びHE−SIG3 2270は、DL MU PPDUを介してダウンリンクデータを受信する複数のSTAの各々に割り当てられた周波数リソース(サブチャネル)上でエンコーディングされて送信されることができる。例えば、STA1及びSTA2の各々にサブチャネル1及びサブチャネル2の各々が割り当てられた場合を仮定することができる。このような場合、HE−STF2250、HE−LTF2260及びHE−SIG3 2270は、サブチャネル1及びサブチャネル2の各々でエンコーディングされてSTA1及びSTA2の各々に送信されることができる。サブチャネル1及びサブチャネル2の各々を介して送信されるHE−STF2250、HE−LTF2260及びHE−SIG3 2270は、STA1及びSTA2の各々のMACペイロード2280のデコーディングのための個別的なトレーニングフィールド情報及び制御情報を含むことができる。
STA1及びSTA2は、第1のチャネルまたは第2のチャネルを介してL−STF2200、L−LTF2210、L−SIG2220、HE−SIG1 2230を受信することができる。L−STF2200、L−LTF2210は、L−SIG2220及びHE−SIG1 2230及びHE−SIG2 2240のデコーディングのために使われることができる。STA1及びSTA2は、HE−SIG1 2230に含まれた帯域幅情報に基づいてHE−SIG2 2240が送信される全体帯域幅(例えば、40MHz)に対する情報を取得し、全体帯域幅上で送信されるHE−SIG2 2240に対するデコーディングを実行することができる。STA1及びSTA2の各々は、HE−SIG2 2240に含まれたSTA1及びSTA2の各々に割り当てられたリソース(例えば、サブチャネル)に対する情報を取得し、割り当てられたサブチャネル上で送信されるHE−STF2250、HE−LTF2260、HE−SIG3 2270及びMACペイロード2280を受信することができる。
HE−STF2250、HE−LTF2260は、HE−SIG3 2270及びMACペイロード2280のデコーディングのためのチャネル推定のために使われることができる。STA1及びSTA2の各々は、HE−STF2250、HE−LTF2260及びHE−SIG3 2270に基づいて割り当てられたサブチャネル上で送信されるMACペイロード2280に対するデコーディングを実行することができる。
図23は、本発明の実施例に係るUL MU PPDUが開示される。
図23では、複数のUL MUターゲットSTAに割り当てられた全体帯域上で複数のUL MUターゲットSTAにより送信されるUL MU PPDUフォーマットが開始になる。図23で開示されたUL MU PPDUは、APの観点で開示されたものである。即ち、図23に開示されたUL MU PPDUは、複数のUL MUターゲットSTAの各々により送信された複数のUL MU PPDUの各々を含むことができる。UL MUターゲットSTAは、UL MU PPDUを送信するSTAを指示する。
図23に開示されたUL MU PPDUは、送信STAの役割をする複数のSTAによりAPに送信されるデータフレームを伝達することができる。また、図21に開示されたUL MU PPDUは、受信STAの役割をする複数のSTAによりAPに送信されるブロックACKフレームを伝達することができる。
図23を参照すると、UL MU PPDUは、PPDUヘッダ(レガシPPDUヘッダ、HE PPDUヘッダ)及びMACペイロードを含むことができる。
レガシPPDUヘッダは、L−STF2300、L−LTF2310及びL−SIG2320を含むことができる。
UL MU PPDUのL−STF2300、L−LTF2310及びL−SIG2320の各々は、DL MU PPDUのL−STF、L−LTF及びL−SIGの各々と同じ役割を遂行することができる。例えば、L−STF2300及びL−LTF2310は、以後送信されるフィールドのデコーディングのためのチャネル予測のために使われることができる。L−SIG2320は、データ送信率(rate)、データ長さ(length)に対する情報のような制御情報を含むことができる。
HE PPDUヘッダは、HE−SIG1 2330、HE−STF2340、HE−LTF2350及びHE−SIG3 2360を含むことができる。
HE−SIG1 2330は、UL MU PPDUのデコーディングのための一般情報(common information)(BW、GI長さ、BSSインデックス、CRC(cyclic redundancy check)、tailビット等)を含むことができる。具体的に、HE−SIG1 2330は、BSS識別のためのカラービット、UL MU PPDUが送信される全体帯域幅大きさを指示するビット、テールビット、CRCビット、CP(または、GI)長さを指示するビットを含むことができる。HE−SIG1 2330に含まれる一部情報は、トリガフレームに含まれたUL MU送信のための制御情報に基づいて決定されることができる。
L−STF2300、L−LTF2310、L−SIG2320及びHE−SIG1 2330は、チャネル単位でエンコーディングされて送信されることができる。図23では、20MHz大きさのチャネルが仮定され、20MHz単位でL−STF2300、L−LTF2310、L−SIG2320及びHE−SIG1 2330がエンコーディングされて送信されることができる。
HE−SIG2 2340は、全体帯域幅上でエンコーディングされて送信されることができる。全体帯域幅は、トリガフレームにより複数のUL MUターゲットSTAの各々のUL MU PPDUの送信のために割り当てられた全体周波数帯域幅である。図23では全体帯域幅の大きさが20MHzであり、20MHz単位でHE−SIG2 2340がエンコーディングされて送信されることができる。
HE−SIG2 2340は、トリガフレームに基づいてUL MU PPDUを送信する複数のUL MUターゲットSTAの各々に対する情報を含むことができる。例えば、HE−SIG2 2340は、UL MU PPDUを送信する複数のUL MUターゲットSTAの識別情報(例えば、PAID、GID)を含むことができる。また、HE−SIG2 2340は、UL MU PPDU上で複数のUL MUターゲットSTAの各々のHE−STF2350、HE−LTF2360、HE−SIG3 2370及びMACペイロード2380の送信のために複数のUL MUターゲットSTAの各々に割り当てられたリソースに対する情報を含むことができる。UL MUターゲットSTAは、トリガフレームに含まれた情報(例えば、UL MUターゲットSTAの識別情報UL MUターゲットSTAに割り当てられたリソース情報)に基づいてHE−SIG2 2340を生成することができる。
HE−SIG1 2330またはHE−SIG2 2340は、前述したPBAR情報またはPBA情報を含むことができる。
複数のUL MUターゲットSTAのうち少なくとも一つのUL MUターゲットSTAが送信STAであって、少なくとも一つのPBARデータフレームをMU PPDUに基づいて伝達し、HE−SIG1 2330にPBAR情報が含まれる場合、HE−SIG1 2330は、少なくとも一つのPBARデータフレームを送信する少なくとも一つのUL MUターゲットSTAにより送信されたデータ単位と関連したPBAR情報を含むことができる。複数のUL MUターゲットSTAのうち少なくとも一つのUL MUターゲットSTAが少なくとも一つのPBARデータフレームをMU PPDUに基づいて伝達し、HE−SIG2にPBAR情報が含まれる場合、HE−SIG2 2340は、HE−SIG2 2340の送信リソース(例えば、サブチャネル)を介してPBARデータフレームを送信するUL MUターゲットSTAにより送信されたデータ単位と関連したPBAR情報のみを含むことができる。
複数のUL MUターゲットSTAのうち少なくとも一つのUL MUターゲットSTAが少なくとも一つのPBARブロックACKフレームをMU PPDUに基づいて伝達し、HE−SIG1 2330にPBA情報が含まれる場合、HE−SIG1 2330は、少なくとも一つのPBARブロックACKフレームを送信する少なくとも一つのUL MUターゲットSTAにより受信されたデータ単位と関連したPBA情報を含むことができる。複数のUL MUターゲットSTAのうち少なくとも一つのUL MUターゲットSTAが少なくとも一つのPBARブロックACKフレームをUL MU PPDUに基づいて伝達し、HE−SIG2 2340にPBA情報が含まれる場合、HE−SIG2 2340は、HE−SIG2 2340の送信リソース(例えば、サブチャネル)を介してPBARブロックACKフレームを送信するUL MUターゲットSTAにより受信されたデータ単位と関連したPBA情報のみを含むことができる。
本発明の他の実施例によると、HE−SIG2 2340もチャネル単位でエンコーディングされて送信されることができ、チャネルに含まれるサブチャネルに割り当てられたUL MUターゲットSTAの識別情報及びチャネルに含まれるサブチャネルの各々の割当情報のみを含むこともできる。
本発明の他の実施例によると、UL MU PPDUは、HE−SIG2 2340を含まないこともある。APにより送信されたトリガフレームを介して複数のUL MUターゲットSTAの各々を指示する情報及び複数のUL MUターゲットSTAの各々に対するリソース割当情報が送信されることができる。複数のUL MUターゲットSTAの各々を指示する情報及び複数のUL MUターゲットSTAの各々に対するリソース割当情報は、APにより決定された情報である。したがって、APは、複数のUL MUターゲットSTAの各々を指示する情報及び複数のUL MUターゲットSTAの各々に対するリソース割当情報をHE−SIG2 2340を介して受信しなくてもよい。したがって、UL MU PPDUは、HE−SIG2 2340を含まない。
UL MU PPDUで、HE−STF2340、HE−LTF2350及びHE−SIG3 2360及びMACペイロード2370は、複数のサブチャネルの各々上でエンコーディングされて送信されることができる。
UL MU PPDUのHE−STF2340及びHE−LTF2350の各々は、DL MU PPDUのHE−STF、HE−LTFの各々と同じ役割を遂行することができる。例えば、HE−STF2340、HE−LTF2350は、HE−STF2340、HE−LTF2350が送信されるサブチャネルと同じサブチャネル上で送信される以後フィールドのデコーディングのためのチャネル予測に使われることができる。
HE−SIG3 2360は、MACペイロード2370のデコーディングのための情報を含むことができる。MACペイロード2370をデコーディングするための情報は、MCS、Coding、STBC、TXBFなどを含むことができる。具体的に、複数のサブチャネルの各々を介して送信されるHE−SIG3 2360は、複数のサブチャネルの各々を介して送信されるMACペイロード2370に適用されたMCSに対する情報、MACペイロード2370の送信のために使われたSTBC、TXBFに対する情報を含むことができる。
図23では、HE−SIG3 2360を含むUL MU PPDUが仮定されたが、HE−SIG3 2360に含まれる情報(MCS、Coding、STBC、TXBF等)は、APにより決定されてトリガフレームを介して送信された情報と同じ場合もある。したがって、HE−SIG3 2360もUL MU PPDUに含まれないこともある。
MACペイロード2370は、APによりトリガされたUL MUターゲットSTAのアップリンクデータを含むことができる。MACペイロードは、MACヘッダとMSDU(または、MACボディ(body))を含むことができる。MACヘッダまたはMSDUが前述したPBAR情報またはPBA情報を含むこともできる。
APがトリガフレームに基づいてUL MUターゲットSTA1及びUL MUターゲットSTA2の各々にサブチャネル1及びサブチャネル2の各々を割り当ててアップリンク送信をトリガした場合が仮定されることができる。
APは、チャネル上で送信されるL−STF2300、L−LTF2310、L−SIG2320及びHE−SIG1 2330を受信することができる。また、APは、サブチャネル1及びサブチャネル2の各々を介してSTA1及びSTA2の各々により送信されるHE−STF2340、HE−LTF2350、HE−SIG3 2360及びMACペイロード2370を受信することができる。
図24は、本発明の実施例に係るUL MUターゲットSTAにより送信されるUL MU PPDUを示す概念図である。
図24では、複数のUL MUターゲットSTAのうち一つのUL MUターゲットSTAにより送信されるUL MU PPDUが開示される。図22で開示されたUL MU PPDUは、STAの観点で開示されたものである。即ち、図24で開示されたUL MU PPDUは、一つのUL MUターゲットSTAにより送信されたUL MU PPDUである。
図24では、APがトリガフレームに基づいてUL MUターゲットSTA1及びUL MUターゲットSTA2の各々にサブチャネル1及びサブチャネル2の各々を割り当ててアップリンク送信をトリガした場合が仮定されることができる。
図24を参照すると、UL MUターゲットSTA1は、トリガフレームに対する応答としてUL MU PPDU1を送信することができる。UL MU PPDU1は、UL MUターゲットSTA1により送信されるデータフレームを含むことができる。
UL MU PPDU1は、チャネル上で送信されるL−STF2400、L−LTF2410、L−SIG2420、HE−SIG1 2430及びHE−SIG2 2440と、チャネルに含まれるサブチャネル1上で送信されるHE−STF2450、HE−LTF2460、HE−SIG3 2470及びMACペイロード2480と、を含むことができる。
同じ方式で、UL MUターゲットSTA2は、トリガフレームに対する応答としてUL MU PPDU2を送信することができる。UL MU PPDU2は、チャネル上で送信されるL−STF、L−LTF、L−SIG、HE−SIG1及びHE−SIG2と、チャネルに含まれるサブチャネル2上で送信されるHE−STF、HE−LTF、HE−SIG3及びMACペイロードと、を含むことができる。UL MUターゲットSTA1により送信されるL−STF2400、L−LTF2410、L−SIG2420及びHE−SIG1 2430及びHE−SIG2 2440と、UL MUターゲットSTA2により送信されるL−STF、L−LTF、L−SIG、HE−SIG1及びHE−SIG2とは、同じ情報を含み、同じチャネル上で送信されることができる。または、UL MUターゲットSTA1により送信されるL−STF2400、L−LTF2410、L−SIG2420及びHE−SIG1 2430と、UL MUターゲットSTA2により送信されるL−STF、L−LTF、L−SIG及びHE−SIG1の各々とは、互いに異なる情報を含み、互いに異なる直交コード(orthogonal code)によりコーディングされて同じチャネル上で送信されることもできる。
図25は、本発明の実施例が適用されることができる無線装置を示すブロック図である。
図25を参照すると、AP2500は、プロセッサ2510、メモリ2520及びRF部(radio frequency unit)2530を含む。
RF部2530は、プロセッサ2510と連結して無線信号を送信/受信することができる。
プロセッサ2510は、本発明で提案された機能、過程及び/または方法を具現することができる。例えば、プロセッサ2510は、前述した本発明の実施例に係るAPの動作を実行するように具現されることができる。プロセッサは、図1乃至図24の実施例で開示したAPの動作を実行することができる。
例えば、プロセッサ2510は、送信STAとして動作するAPがデータフレームを受信STAに送信し、APが受信STAからデータフレームに対するブロックACKフレームを受信していない場合、データフレームの未受信の理由を決定するように具現されることができる。また、プロセッサ2510は、APがデータフレームの未受信の理由を受信STAのデータフレームの受信後ブロックACKフレームの送信失敗と決定する場合、PBARデータフレームを受信STAに送信し、PBARデータフレームに対する応答として受信STAからPBARブロックACKフレームを受信するように具現されることができる。PBARデータフレームは、前記データフレームに対する第1のブロックACKビットマップを要求するための情報を含み、PBARブロックACKフレームは、データフレームに対する第1のブロックACKビットマップを含むことができる。
STA2550は、プロセッサ2560、メモリ2570及びRF部(radio frequency unit)2580を含む。
RF部2580は、プロセッサ2560と連結して無線信号を送信/受信することができる。
プロセッサ2560は、本発明で提案された機能、過程及び/または方法を具現することができる。例えば、プロセッサ2520は、前述した本発明の実施例に係るSTAの動作を実行するように具現されることができる。プロセッサ2560は、図1乃至図24の実施例でSTAの動作を実行することができる。
例えば、プロセッサ2560は、受信STAとして動作するSTAがPBARデータフレームを受信し、PBAR情報に基づいてPBA情報を含むブロックACKフレームを送信するように具現されることができる。
プロセッサ2510、2560は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、データ処理装置及び/またはベースバンド信号及び無線信号を相互変換する変換器を含むことができる。メモリ2520、2570は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/または他の格納装置を含むことができる。RF部2530、2580は、無線信号を送信及び/または受信する一つ以上のアンテナを含むことができる。
実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリ2520、2570に格納され、プロセッサ2510、2560により実行されることができる。メモリ2520、2570は、プロセッサ2510、2560の内部または外部にあり、よく知られた多様な手段でプロセッサ2510、2560と連結されることができる。