JP6436572B2 - 医療用装置 - Google Patents

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Description

本発明は、医療用装置に関する。
従来から、内視鏡や吸引デバイス等の医療装置を生体器官(例えば、食道、気道、腸、尿管などの体腔、その他の臓器等)内へ導入し、これらの医療装置を使用して生体器官に生じた病変部を治療したり、生体器官内に存在する各種の異物(捕捉対象物)を除去等したりする処置が一般的に行われている。
異物の一例として尿路等に発生する結石が挙げられる。尿路結石は、腎臓、尿管、膀胱、尿道などの尿路に存在する結石である。尿路結石症では、尿路結石により様々な症状が引き起こされる。例えば腎臓内に生じた結石が尿管に移動した場合、結石が尿管を傷つけることで痛みや血尿が生じることや、結石が尿管を閉塞することで一過性の水腎症状態となることにより、腰背から側腹部の激しい痛み(疝痛)が引き起こされる。これらの症状の緩和や治療には、結石を除去することが有効な手段となる。
結石の除去には、その結石をバスケット鉗子で掴んで抽石する方法(下記特許文献1を参照)が広く行われているが、結石を1つ1つ掴んで生体外に抽石する必要があることから、非常に手間が掛かる。
ここで、結石を効率良く抽石するために、例えば血管内等の異物を除去するためのフィルターを転用することによって、流体によって吸引した結石をフィルターで一纏めにしつつ、フィルターを取り付けた収容器に結石を収容して除去する方法を試みれば、上記の問題は解決される。
さらに、患者によって結石の大きさや量は様々であることから、収容器の内腔の大きさを調整して対応するような新しい技術があれば好ましい。しかしながら、収容器を単純に変形可能に構成しても、その収容器の内腔に凹凸が生じれば、流体の流れが乱れてしまうことになる。内腔において流体の流れが妨げられると、捕捉対象物を捕捉するために必要な吸引力を維持できなくなり、捕捉対象物を十分に捕捉することができない虞がある。
特表2001−512355号
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、内腔を変形させても捕捉対象物を十分に捕捉することができる医療用装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る医療用装置は、生体内に存在する捕捉対象物を収容し少なくとも先端側の一部の形状が変形可能であって、かつ、変形前および変形後における内面が全体として平坦に構成された内腔と、前記内腔にそれぞれ連通する先端開口部および基端開口部と、少なくとも一つ以上の前記捕捉対象物を捕捉するためのフィルターと、を備えた収容部と、前記生体内において前記先端開口部から前記基端開口部へ向かう流体の流れを発生させることによって前記流体とともに前記捕捉対象物を前記内腔へ吸入させるインペラを備えたインペラ保持部と、を有する。
医療用装置は、内腔の内面が変形前および変形後において全体として平坦であることから、内腔を変形させても、インペラによって内腔内に形成される流体の流れを妨げることがない。すなわち、医療用装置は、内腔の変形前および変形後のそれぞれの状態において、十分な吸引力を維持することができる。したがって、医療用装置は、内腔を変形させても捕捉対象物を十分に吸引して捕捉することができる。
第1実施形態に係る医療用装置を示す斜視図である。 図1の医療用装置の要部を第1筒体が縮められた状態で示す斜視図である。 図1の医療用装置の要部を図2中の3−3線に沿って断面で示す斜視図である。 図1の医療用装置の要部を第1筒体が伸ばされた状態で示す斜視図である。 図1の医療用装置の要部を図4中の5−5線に沿って断面で示す斜視図である。 図1の医療用装置を軟性腎盂尿管鏡(以下、軟性鏡)に装着した状態を模式的に示す側面図である。 図1の医療用装置を装着した軟性鏡を患者の尿管に導入した状態を模式的に示す図である。 図1の医療用装置の収容部に捕捉対象物を収集する状態を模式的に示す斜視図であって、(A)は収容部に捕捉対象物を収集する前の状態を示す図、(B)は収容部に捕捉対象物を収集している最中の状態を示す図、(C)は収容部に捕捉対象物を収集した後の状態を示す図である。 第2実施形態に係る医療用装置の要部を示す斜視図である。 図9の医療用装置の要部を図9中の10−10線に沿って断面で示す斜視図である。 第3実施形態に係る医療用装置の要部を示す斜視図である。 図11の医療用装置の要部を図11中の12−12線に沿って断面で示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。医療用装置100は、生体内に導入する収容部110の側が先端側に相当し、使用者(術者)が操作する手元操作部150が基端側に相当する。
<第1実施形態>
第1実施形態の医療用装置100について、図1〜図8を参照しながら説明する。
医療用装置100の構成について、図1〜図5を参照しながら説明する。
図1は、第1実施形態に係る医療用装置100を示す斜視図である。図2は、図1の医療用装置100の要部を第1筒体111が縮められた状態で示す斜視図である。図3は、図1の医療用装置100の要部を図2中の3−3線に沿って断面で示す斜視図である。図4は、図1の医療用装置100の要部を第1筒体111が伸ばされた状態で示す斜視図である。図5は、図1の医療用装置100の要部を図4中の5−5線に沿って断面で示す斜視図である。
医療用装置100は、患者によって異なる生体(例えば尿管630)内の形状や、生体内に存在する捕捉対象物(例えば固形状の結石Kや半固形状の血餅B)の大きさや量に合わせて内腔110bを変形させても、捕捉対象物を十分に捕捉することができる。捕捉対象物において、結石Kは、尿管630等に存在する結石Kを例えばレーザ砕石装置によって破砕して相対的に小さくした結石破砕片を含む。医療用装置100を構成する収容部110、インペラ保持部120、導入部140、および手元操作部150について順に説明する。
収容部110は、図1〜図5に示すように、尿管630等の生体内に存在する捕捉対象物を収容する。
収容部110は、第1筒体111、伸縮部材112、およびフィルター113を含んでいる。第1筒体111および伸縮部材112は、それぞれ円筒形状からなり、軸方向に沿って隣接した状態で接合されている。収容部110は、第1筒体111の先端側(軸方向に沿った上流側)に、先端開口部110aを備えている。先端開口部110aは、例えば、軸直交断面において円形状に形成されている。収容部110は、伸縮部材112の基端側(軸方向に沿った下流側)に、基端開口部110cを備えている。基端開口部110cは、例えば、軸直交断面において円形状に形成されている。収容部110は、第1筒体111および伸縮部材112の内方に、捕捉対象物を収容するための内腔110bを一体に備えている。収容部110は、伸縮部材112の基端側(軸方向に沿った下流側)であって基端開口部110cに臨む位置に、フィルター113を備えている。
第1筒体111は、伸縮部材112の軸直交断面における形状を維持しつつ、収容部110を先頭にして生体内に導入する際に伸縮部材112を保護する。第1筒体111は、円筒形状からなり、その肉厚が直径と比較して十分に薄く形成されている。第1筒体111の軸方向に沿った基端側は、伸縮部材112の軸方向に沿った先端側に接合されている。第1筒体111は、その直径と比較して、軸方向に沿った長さが十分に短い。第1筒体111は、伸縮部材112が定型性を十分に備えていれば、必須ではない。
第1筒体111は、例えば、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル(特に硬質ポリ塩化ビニル)、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリブタジエンのようなポリオレフィン等からなる硬質の材料から構成することができる。また、第1筒体111は、例えば、可撓性を備えた材料から構成され、尿管630等の形状に合わせて変形可能な構成とすることができる。第1筒体111は、可視光領域で透明な材料から構成され、外部から捕捉対象物の捕捉具合を目視可能な構成とすることができる。第1筒体111は、例えばX線造影剤を含有させ、その造影剤を外部からX線透視下で撮像することによって、生体内における位置を確認可能な構成とすることができる。
伸縮部材112は、伸長または縮小させることによって、収容部110の内腔110bの体積を増大または減少させることができる。伸縮部材112の軸方向に沿った先端側は、第1筒体111の軸方向に沿った基端側に接合されている。伸縮部材112は、円筒形状からなり、軸方向に沿って径方向内方および径方向外方に交互に折り返されて形成されている。すなわち、伸縮部材112は、蛇腹状(べローズ)に形成されている。
伸縮部材112は、縮小させた場合、図2および図3に示すように、その直径と比較して、軸方向に沿った長さが相当短くなる。伸縮部材112は、縮小させた場合、蛇腹形状であって折れ曲がった部分が互いに密接することから、内面が全体として平滑に構成される。第1筒体111は、図3に示すように、縮小時においても、その肉厚が直径と比較して十分に薄い。
一方、伸縮部材112は、伸長させた場合、図4および図5に示すように、その直径と比較して、軸方向に沿った長さが相当長くなる。伸縮部材112は、伸長させた場合、蛇腹形状であって折れ曲がっていた部分が引き伸ばされていることから、内面が全体として平滑に構成される。
伸縮部材112は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンのような可撓性を備えた軟質材料から構成することができる。伸縮部材112は、第1筒体111と同様に、可視光領域で透明な材料から構成したり、X線造影剤を含有させたりすることができる。
フィルター113は、捕捉対象物を捕捉するためのものである。フィルター113は、流体を通過させつつ、例えば固形状の結石Kや半固形状の血餅Bからなる捕捉対象物を通過させない構成からなる。すなわち、フィルター113は、収容部110の先端開口部110aから第2筒体121の先端開口部121aに向かって流体とともに移動する捕捉対象物を、流体と分別して捕捉することができる。フィルター113は、第1筒体111の内腔110bの基端側であって基端開口部110cに臨む位置に例えば接合している。
フィルター113は、保持部113aと枠部113bを備えている。保持部113aは、捕捉対象物を保持する。保持部113aは、格子状に形成されている。保持部113aは、内腔110bの内部において、その主面が軸方向と垂直となるように配置されている。枠部113bは、保持部113aを周方向に沿って支持している。枠部113bは、リング状に形成され、保持部113aの外周縁に一体に形成されている。
フィルター113は、例えば、織物や編物からなる織布、不織布等の所定のメッシュを有するメッシュ生地からなる繊維材料や多孔質膜等を用いて構成することができる。特に、メッシュ生地は、目開きが比較的均一であることから、フィルター113として好適に構成することができる。フィルター113は、上記の材料を複数組み合わせて構成してもよい。
インペラ保持部120は、図1〜図5に示すように、尿管630等において先端開口部110aから基端開口部110cへ向かう流体の流れを発生させる。
インペラ保持部120は、収容部110の基端側において収容部110と着脱可能に、または接合して、構成している。インペラ保持部120は、第2筒体121およびインペラ122を含んでいる。第2筒体121は、円筒形状に形成され、インペラ122を回転可能に収容している。第2筒体121は、内腔121bの先端側(軸方向に沿った上流側)に、第1筒体111から流体を流入させる先端開口部121aを備えている。先端開口部121aは、例えば、軸直交断面において円形状に形成されている。第2筒体121の先端開口部121aは、第1筒体111の基端開口部110cに例えば接合している。
第2筒体121は、内腔121bの基端側(軸方向に沿った下流側)の側面に、流体を流出(排出)させる基端開口部121cを備えている。基端開口部121cは、第2筒体121の基端側の周方向に沿って一定の間隔で複数形成されている。基端開口部121cは、第2筒体121の周方向に沿って矩形状に形成されている。第2筒体121は、内腔121bの基端側の端部の中央に、インペラ122の軸部122cを回転可能に挿通して支持する支持孔121fが形成されている。
第2筒体121は、第1筒体111と同様に、例えば、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル(特に硬質ポリ塩化ビニル)、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリブタジエンのようなポリオレフィン等からなる硬質の材料から構成することができる。第2筒体121は、第1筒体111と同様に、可視光領域で透明な材料から構成したり、X線造影剤を含有させたりすることができる。
インペラ122は、先端開口部110aから基端開口部110cへ向かう流体の流れを発生させ、流体とともに捕捉対象物を収容部へ吸入させる。インペラ122は、第2筒体121の内部に回転可能に収容されている。インペラ122は、シャフト部122a、複数のブレード部122b、および軸部122cを備えている。インペラ122は、シャフト部122aおよび複数のブレード部122bによって、全体としてプロペラ型のスクリューを構成している。
シャフト部122aは、周方向に沿って一定の間隔で複数接合したブレード部122bを軸方向に沿って回転させる。シャフト部122aは、先端側(軸方向に沿った上流側)が縮径した円柱体であり、全体として弾丸形状をなしている。ブレード部122bの基端側(軸方向に沿った下流側)の端部には、細長く可塑性を備えた軸部122cが連結している。軸部122cは、手元操作部150の制御部材151のモータに接続されている。
ブレード部122bは、スクリューの翼の部分に相当する。ブレード部122bがシャフト部122aによって回転すると、第2筒体121の先端開口部121aから基端開口部121cに向かう流体の流れが発生する。第2筒体121の先端開口部121aは、第1筒体111の基端開口部110cに連結している。すなわち、ブレード部122bが回転している間、収容部110の先端開口部110aから第2筒体121の基端開口部121cへ向かう流体の流れが発生する。
ブレード部122bは、径方向に沿った方向よりも軸方向に沿った方向に長い。ブレード部122bは、径方向に沿った幅が軸方向に沿って同一であって、いわゆる方形状に形成されている。ブレード部122bは、シャフト部122aの回転によって流れを生じさせることができるように、先端側から基端側にかけてその長軸方向が回転軸を基準にねじれている。さらに、ブレード部122bは、回転軸から径方向外方に向かって、回転方向と逆方向に湾曲している。
インペラ122は、軸部122cを除き、例えば、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル(特に硬質ポリ塩化ビニル)、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリブタジエンのようなポリオレフィン等の硬質の樹脂材料から構成することができる。また、インペラ122は、軸部122cを除き、例えば、Ni−Ti系合金のような擬弾性合金(超弾性合金も含む)、形状記憶合金、ステンレス鋼、コバルト系合金、金、白金のような貴金属、タングステン系合金、炭素系材料(ビアノ線を含む)等の金属材料から構成することができる。軸部122cは、可撓性を備えた材料から構成することができる。
導入部140は、図1〜図5に示すように、術者が、収容部110およびインペラ保持部120を尿管630等の生体内に導入するためのものである。
導入部140は、導入管141を含んでいる。導入管141は、細長い円筒形状から形成されている。導入管141は、インペラ122の軸部122cを回転可能に保持可能なルーメン141bが内部に形成されている。導入管141の先端141aは、インペラ保持部120の第2筒体121の支持孔121fに接合されている。導入管141の基端141cは、手元操作部150の接続口150aに着脱可能に連結されている。導入管141は、可撓性を備えた材料から構成され、尿管630等の形状や軟性鏡700の動きに合わせて変形可能である。
手元操作部150は、図1に示すように、術者が、尿管630等に導入された第1筒体111の位置を調整したり、インペラ122を回転させたりするための操作を行うものである。
手元操作部150は、制御部材151、把持部材152、およびスイッチ153を含んでいる。手元操作部150は、導入部140の導入管141の基端141cを着脱可能に連結する接続口150aを備えている。制御部材151は、インペラ122の軸部122cを回転させるモータ、およびそのモータを制御する制御回路、モータおよび制御回路に電力を供給する電源(電池)を備えている。モータの回転軸は、インペラ122の軸部122cに着脱可能に連結されている。制御部材151のモータが回転すると、導入管141に導入されているインペラ122の軸部122cが従動して回転し、第2筒体121内のインペラ122が回転する。把持部材152は、術者が把持するものである。把持部材152は、その内部に制御部材151の電池を収納している。スイッチ153は、制御部材151のモータをON/OFFするスイッチである。
医療用装置100の使用方法について、図6〜図8を参照しながら説明する。
図6は、図1の医療用装置100を軟性腎盂尿管鏡(以下、軟性鏡)に装着した状態を模式的に示す側面図である。図7は、図1の医療用装置100を装着した軟性鏡を患者の尿管に導入した状態を模式的に示す図である。図8は、図1の医療用装置100の収容部110に捕捉対象物を収集する状態を模式的に示す斜視図であって、(A)は収容部110に捕捉対象物を収集する前の状態を示す図、(B)は収容部110に捕捉対象物を収集している最中の状態を示す図、(C)は収容部110に捕捉対象物を収集した後の状態を示す図である。
医療用装置100の使用方法に係る説明においては、捕捉対象物を例えば結石Kとして説明する。
ここでは、尿路結石症に罹患した患者600において、尿管630の硬性鏡で到達可能な下部尿管にあたる領域に結石Kが存在し、かつ、尿管630の硬性鏡では到達困難であるが、軟性鏡では到達可能な上部尿管にあたる領域にも結石Kが存在する患者600を用いて説明する。このような症例では、先に下部尿管の結石Kを除去した後、上部尿管の結石Kを除去することが行われる。なお、図7においては、下部尿管の結石Kを除去した後、上部尿管の結石Kを除去する際の状況を模式的に示している。
図7に示す患者600に対して、泌尿器系で一般的に用いられる膀胱鏡を用い、医療分野において広く知られたガイドワイヤを、尿道610および膀胱620を介して尿管630または腎盂腎杯640に導入する。次に、硬性腎盂尿管鏡(以下、硬性鏡)を挿入し、尿管630の内壁や、尿管630内の結石Kを観察する。このとき、硬性鏡にバスケット鉗子を併用して結石Kを除去してもよい。また、硬性鏡にホルミウム・ヤグレーザー等の破砕装置を併用して、比較的大きく除去が困難な結石Kを破砕して相対的に小さくしたり、生じた結石破砕片をバスケット鉗子を使用したりして除去してもよい。その後、硬性鏡を生体内から抜去する。
次に、ガイドワイヤを介して尿管アクセスシースを、尿道610および膀胱620を介して尿管630または腎盂腎杯640に導入する。
尿管アクセスシースを介して軟性鏡700を挿入し、結石Kを観察する。このとき、ガイドワイヤを抜去してもよい。結石Kが尿管アクセスシースを通過困難な、比較的大きなサイズであった場合、軟性鏡700にホルミウム・ヤグレーザー等の破砕装置を併用して、結石Kを破砕して相対的に小さくする。
次に、医療用装置100と軟性鏡700を組み付ける。具体的には、図6に示すように、医療用装置100の導入管141と手元操作部150を分離した状態から、導入管141を軟性鏡700のワーキングチャンネル701に軟性鏡700の先端側から導入して、導入管141の基端側をポート702から取り出し、その導入管141の基端側を手元操作部150に嵌合して取り付ける。
次に、図7に示すように、医療用装置100を装着した軟性鏡700を、尿管アクセスシースを介して、患者600の尿道610および膀胱620を通過させ、例えば尿管630内の結石Kが存在する部位に到達させた後、医療用装置100を用いて、結石Kを収容部110に収集する。
具体的には、図7に図示した尿管630内の結石Kに対して、図8(A)に示すように第1筒体111を接近させる。術者が手元操作部150のスイッチ153を操作して、インペラ122を回転させると、収容部110の先端開口部110aから第2筒体121の基端開口部121cへ向かう流体の流れが発生する。その結果、図8(B)から図8(C)に示すように、尿管630内の結石Kが第1筒体111に配置されたフィルター113まで吸い寄せられるように移動して捕捉される。フィルター113によって捕捉された結石Kは、第1筒体111に収容される。
医療用装置100は、伸縮部材112を伸長させて内腔110b内の体積を増大させることによって、伸縮部材112を伸長させる前の状態と比較して、内腔110b内により多くの結石を収容することができる。ここで、医療用装置100は、内腔110bの内面が変形後(伸長後)において全体として平坦であることから、その内腔110bによって流体の流れが妨げられることがなく、乱流が生じない。すなわち、医療用装置100は、内腔110bを変形させた後の状態において、十分な吸引力を維持することができる。したがって、医療用装置100は、結石Kを十分に捕捉することができる。
一方、医療用装置100は、伸縮部材112を縮小させて内腔110b内の体積を減少させたとしても、十分に結石を収容することができる場合(除去すべき結石Kが十分に少ない場合)は、内腔110bを縮小するように変形させることによって、生体内への導入および生体外への導出を円滑に行うことができる。ここで、医療用装置100は、図2および図3に示すように、内腔110bの内面が変形後(縮小後)においても全体として平坦であることから、その内腔110bによって流体の流れが妨げられることがなく、乱流が生じない。すなわち、医療用装置100は、内腔110bを縮小するように変形させた後の状態においても、十分な吸引力を維持することができる。したがって、医療用装置100は、結石Kを十分に捕捉することができる。
次に、第1筒体111に結石Kを収集した第1筒体111等を、吸引力を発生させた状態で体外まで搬出する。第1筒体111を第2筒体121から取り外して第1筒体111内の結石Kを除去した後、その第1筒体111を第2筒体121に再度取り付ける。または、新しい第1筒体111を第2筒体121に取り付ける。なお、第1筒体111が第2筒体121に接合された医療用装置100を用い、第1筒体111が第2筒体121に接合された状態で、体外で第1筒体111内の結石Kを除去しても良い。
そして再び、医療用装置100の収容部110を結石Kが存在する部位に到達させた後、結石Kの第1筒体111への取込み、ならびに体外での除去を繰り返す。さらに、結石Kの位置を変える(リポジショニング)目的で、腎盂腎杯内のある腎杯で結石Kを第1筒体111へ取込み、別の腎杯内でモータの回転を小さく、または停止するようにコントロールを行い、結石Kを第1筒体111からリリースしても良い。この際、モータを逆回転することによって、結石Kを第1筒体111から吐き出すように操作を行っても良い。
医療用装置100は、硬性鏡と共に使用しても良い。すなわち、軟性鏡700での抽石操作に先だって行われる硬性鏡での観察、砕石、抽石操作において、バスケット鉗子の代わりに使用しても良い。
次に、ガイドワイヤを、尿道610および膀胱620を介して尿管630または腎盂腎杯640に導入する。この操作は尿管アクセスシースを介して行ってもよい。さらに、上部尿管留置用の尿管ステントを、ガイドワイヤに被せて留置した後、ガイドワイヤを抜去する。尿管ステントは、術後の一過性の尿管閉塞等に対応する。尿管ステントは、所定の日数が経過した後、除去する。
尿管アクセスシースの使用の有無は、尿管630や結石Kの状況等に鑑みて、術者によって判断される。すなわち、尿管アクセスシースを用いることなしに、軟性鏡700での観察、砕石、抽石操作を行っても良く、このような場合においても、医療用装置100を軟性鏡700と共に使用しても良い。
図6〜図8に参照しながら説明した手技は、主に次の通りである。患者600の生体内に導入した医療用装置100によって捕捉した捕捉対象物を除去する方法であって、生体内や捕捉対象物に合わせて内腔110bを変形させ、医療用装置100を生体内に導入して捕捉対象物を捕捉した後、医療用装置100を生体外に取り出し捕捉対象物を除去する。
以上、第1実施形態に係る医療用装置100によれば、以下の構成によって作用効果を奏する。
医療用装置100は、内腔110bの内面が変形前および変形後において全体として平坦であることから、内腔110bを変形させても、インペラ122によって内腔110b内に形成される流体の流れを妨げることがない。すなわち、医療用装置100は、内腔110bの変形前および変形後のそれぞれの状態において、十分な吸引力を維持することができる。したがって、医療用装置100は、内腔110bを変形させても捕捉対象物を十分に捕捉することができる。
さらに、医療用装置100において、収容部110は、流体が流れる軸方向に沿って伸縮可能および/または湾曲可能に構成された変形部を備えている。このような構成によれば、医療用装置100は、捕捉対象物の量に合わせて、伸縮部材112を伸縮させて内腔110b内の体積を増減させることができる。したがって、医療用装置100は、収容部110を捕捉対象物の量に合わせて任意に変形させた上で、捕捉対象物を十分に吸引して捕捉することができる。
また、医療用装置100において、収容部110は、流体が流れる軸方向に沿って伸縮可能および/または湾曲可能に構成された変形部を備えている。このような構成によれば、医療用装置100は、生体内の形状に合わせて、収容部110を軸方向に沿って伸縮させたり湾曲させたりすることができる。したがって、医療用装置100は、収容部110を生体内の形状に合わせて任意に変形させた上で、捕捉対象物を十分に吸引して捕捉することができる。
さらに、医療用装置100において、変形部は、流体が流れる軸方向に沿って筒状からなり少なくとも一部が蛇腹形状から形成され伸縮自在な伸縮部材112を含んでいる。このような構成によれば、医療用装置100は、収容部110を非常に簡便に変形させることが可能であり、捕捉対象物を十分に捕捉することができる。特に、このような構成によれば、伸縮部材112の仕様を適宜設定することによって、所望の変形量(例えば軸方向に沿った長さ)を得ることができる。さらに、このような構成によれば、伸縮部材112は、軸方向に沿って伸長させると共に湾曲させることもできることから、生体内の形状に合わせて精度良く変形させることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態の医療用装置200について、図9および図10を参照しながら説明する。医療用装置200は、収容部210に、湾曲自在な湾曲部材211と、湾曲部材211の径方向外方に螺旋状に巻回された巻回部材212を備えた構成が、前述した第1実施形態に係る医療用装置100の構成と異なる。第2実施形態においては、前述した第1の実施形態と同様の構成からなるものについて同一の符号を付加し、重複する説明を省略する。
第2実施形態に係る医療用装置200の構成について、図9および図10を参照しながら説明する。
図9は、第2実施形態に係る医療用装置200の要部を示す斜視図である。図10は、図9の医療用装置200の要部を図9中の10−10線に沿って断面で示す斜視図である。
収容部210は、湾曲部材211および巻回部材212を含んでいる。湾曲部材211および巻回部材212は、それぞれ円筒形状からなり、径方向に沿って隣接した状態で接合されている。湾曲部材211は、巻回部材212の内方に配置されている。収容部210は、湾曲部材211および巻回部材212の先端側(軸方向に沿った上流側)に、先端開口部210aを備えている。先端開口部210aは、例えば、軸直交断面において円形状に形成されている。収容部210は、湾曲部材211および巻回部材212の基端側(軸方向に沿った下流側)に、基端開口部210cを備えている。基端開口部210cは、例えば、軸直交断面において円形状に形成されている。収容部210は、湾曲部材211の内方に、捕捉対象物を収容するための内腔210bを備えている。
湾曲部材211は、流体が流れる軸方向に沿って筒状からなり、少なくとも一部が可撓性を備え湾曲自在である。湾曲部材211は、収容部210の内腔210bの内面を全体として平滑に構成する。湾曲部材211は、円筒形状からなり、その肉厚が直径と比較して非常に薄く形成されている。
巻回部材212は、湾曲部材211の径方向外方において、流体が流れる軸方向に沿って螺旋状に巻回されている。巻回部材212は、例えば硬質のプラスチックスや金属からなる線材を螺旋状に巻回してコイルを構成している。巻回部材212は、その内方に湾曲部材211を貼り付けて支持し、その湾曲部材211の内面が全体として平滑になるように保っている。巻回部材212の形状(例えばコイル間の隙間に生じる凹状の形状)は、湾曲部材211に影響を与えない。すなわち、巻回部材212は、湾曲部材211を支持しているものの、湾曲部材211の外面の全体に密着することなく、湾曲部材211の外面を部分的(螺旋状)に支持していることから、その湾曲部材211を撓ませたり歪ませたりしない。湾曲部材211は、例えば生体内において圧力を受けると、自ら湾曲するように変形する。
以上、第2実施形態に係る医療用装置200によれば、以下の構成によって作用効果を奏する。
医療用装置200において、変形部は、湾曲部材211と巻回部材212を含んでいる。湾曲部材211は、流体が流れる軸方向に沿って筒状からなり、少なくとも一部が可撓性を備え湾曲自在である。巻回部材212は、湾曲部材211の径方向外方または内方に流体が流れる軸方向に沿って螺旋状に巻回されている。このような構成によれば、医療用装置200において、湾曲部材211は、収容部210の内腔210bの内面を全体として平滑に構成しつつ様々な形状に湾曲させることができ、かつ、巻回部材212によってその形状を保つことができる。すなわち、医療用装置200は、内腔210bの変形前および変形後のそれぞれの状態において、十分な吸引力を維持することができる。したがって、医療用装置200は、内腔210bを変形させても捕捉対象物を十分に捕捉することができる。
さらに、巻回部材212は、生体内の例えば尿管630や腎盂腎杯640に押圧されたときに、それらの形状に合わせて、自ら湾曲して変形可能である。また、巻回部材212は、尿管630や腎盂腎杯640から離間されると、自ら元の形状に復元することが可能である。さらに、巻回部材212は、生体内の例えば下腎杯等、組織内腔の入口が狭く、屈曲した箇所に向けて押圧されたときに、それら組織の形状に合わせた変形が可能であり、医療用装置200の先端開口部210aを、例えば下腎杯等に挿入することが容易となる。
特に、巻回部材212を湾曲部材211の径方向外方に巻回して配置した場合、湾曲部材211は、巻回部材212の螺旋形状に依存することなく内腔210bの内面を変形前および変形後において全体として平坦にすることができる。
<第3実施形態>
第3実施形態の医療用装置300について、図11および図12を参照しながら説明する。医療用装置300は、収容部310に、互いにねじ留めして全長を可変する第1変形部材(第1筒体311)と第2変形部材(第2筒体312)を備えた構成が、前述した第1および第2実施形態に係る医療用装置100および200の構成と異なる。第3実施形態においては、前述した第1および第2のいずれかの実施形態と同様の構成からなるものについて同一の符号を付加し、重複する説明を省略する。
第3実施形態に係る医療用装置300の構成について、図11および図12を参照しながら説明する。
図11は、第3実施形態に係る医療用装置300の要部を示す斜視図である。図12は、図11の医療用装置300の要部を図11中の12−12線に沿って断面で示す斜視図である。
収容部310は、第1筒体311、第2筒体312、平坦部材313、および固定部材314を含んでいる。第1筒体311および第2筒体312は、それぞれ円筒形状からなり、軸方向に沿って隣接した状態で接合されている。平坦部材313は、第1筒体311および第2筒体312の内方に配置されている。収容部310は、第1筒体311および平坦部材313の先端側(軸方向に沿った上流側)に、先端開口部310aを備えている。収容部310は、第1筒体311よりも軸方向に沿った下流側に、基端開口部310cを備えている。収容部310は、平坦部材313の内方に、捕捉対象物を収容するための内腔310bを備えている。収容部310は、平坦部材313を設けない構成とすることができ、その場合には、第1筒体311および第2筒体312の内方に、内腔310bを一体に備えている。
第1筒体311は、円筒形状に形成されている。第1筒体311は、先端部分を除く内周面に、ネジ溝311dが形成されている。ネジ溝311dは、第2筒体312のネジ山312eにネジ留めされる。第1筒体311は、その基端側の側面の外方から内方に向かって、ネジ溝311gが形成されている。ネジ溝311gは、固定部材314が取り付けられる。
第1筒体311は、第2筒体312に対して時計方向に回転させると、第2筒体312の先端側に向かってくい込むように移動し、第1筒体311の先端開口部310aと第2筒体312の先端開口部121aの間の距離が短くなる。図12に示す状態において、第1筒体311の先端開口部310aと第2筒体312の先端開口部121aの距離は最も短くした状態である。一方、第1筒体311は、第2筒体312に対して反時計方向に回転させると、第2筒体312の先端側から離れるように移動し、第1筒体311の先端開口部310aと第2筒体312の先端開口部121aの間の距離が長くなる。第1筒体311は、第1筒体311と同様の材料から構成されている。
第2筒体312は、インペラ保持部120の第2筒体121を変形させたものであって、その第2筒体121と置き換えて配置されている。第2筒体312は、第2筒体121の基端部分を除く外周面に、ネジ山312eが形成されたものに相当する。ネジ山312eは、第1筒体311のネジ溝311dにネジ留めされる。第2筒体312のネジ山312eを除く仕様は、第2筒体121の仕様と同一である。
平坦部材313は、流体が流れる軸方向に沿って筒状からなり、伸縮性を備えている。平坦部材313は、収容部310の内腔310bの内面を全体として平滑に構成する。平坦部材313は、その肉厚が直径と比較して非常に薄く形成されている。平坦部材313は、その先端部分が第1筒体311の先端側に接合され、その基端部分が第2筒体312において基端開口部121cが配置されている部分に接合されている。平坦部材313は、第1筒体311の先端開口部310aが第2筒体312の先端開口部121aに対して最も近づいた状態であっても最も離れた状態であっても、その伸縮性によって平滑な状態を保っている。
固定部材314は、第1筒体311を第2筒体312にネジ留めすることによって、内腔310bの全長(第1筒体311の先端開口部310aと第2筒体312の先端開口部121aの間の距離)を固定するものである。固定部材314は、先端部がセットスクリューの形状であって、基端部が指先で回転可能な円形状からなる。固定部材314は、第1筒体311のネジ溝311gに取り付けている。固定部材314を時計方向に回転させると、その先端部が第1筒体311の内面から突出して第2筒体312に押圧し、第1筒体311と第2筒体312の位置を互いに固定する。固定部材314を反時計方向に回転させると、その先端部が第1筒体311の内面から離間し第2筒体312の押圧が解除され、第1筒体311と第2筒体312の位置が調整可能になる。
固定部材314は、一例としてネジの構成で説明したが、ピンと当該ピンに対応する孔からなる構成、凸状部と当該凸状部に対応する凹状部からなるスライド式の構成など、様々な構成を用いることができる。第1筒体311と第2筒体312は、固定部材を適宜構成することによって、種々な位置で互いに接合することができる。
以上、第3実施形態に係る医療用装置300によれば、以下の構成によって作用効果を奏する。
医療用装置300において、変形部は、第1変形部材(第1筒体311)と第2変形部材(第2筒体312)を含んでいる。第1筒体311は、流体が流れる軸方向に沿って筒状からなる。第2筒体312は、第1筒体311と軸方向に隣接して配置され、軸方向に沿って筒状からなり第1筒体311と接合可能に構成されている。このような構成によれば、医療用装置300は、互いに接合して全長を可変する第1筒体311と第2筒体312によって内腔310bの全長を調整しつつ、内腔310bの内面を変形前および変形後において全体として平坦にすることができる。すなわち、医療用装置300は、内腔310bの変形前および変形後のそれぞれの状態において、十分な吸引力を維持することができる。したがって、医療用装置300は、内腔310bを変形させても捕捉対象物を十分に捕捉することができる。さらに、このような構成によれば、第1筒体311と第2筒体312によって、内腔310bの全長を精度良く調整することができる。
さらに、医療用装置300において、収容部310は、変形部の可動を抑制する固定部材314を備えている。このような構成によれば、医療用装置300は、内腔310bの全長を任意に調整した上で、その全長を固定することできる。したがって、医療用装置300は、例えば生体内に導入するときに圧力を受けても、内腔310bの全長を一定に維持することができる。
さらに、医療用装置300において、収容部310は、変形部と内腔310bとの間に位置し、内面が全体として平坦に構成され、内腔310bの少なくとも一部を覆う平坦部材313を備えている。このような構成によれば、医療用装置300は、第1筒体311と第2筒体312の接合部分を含め、内腔310bの内面を変形前および変形後において全体として平坦にすることができる。
さらに、医療用装置300において、平坦部材313は、伸縮性を備えている。このような構成によれば、平坦部材313は、内腔310bの変形に追随して伸縮する。したがって、医療用装置300は、内腔310bの軸方向に沿った長さに依存することなく、内腔310bの内面を変形前および変形後において全体として均一に平坦にすることができる。
以上、複数の実施形態および変形例を通じて本発明に係る医療用装置を説明したが、これらの本発明は特許請求の範囲に記載された内容に基づいて適宜改変することが可能である。
例えば、医療用装置は、内腔を変形させることによって、収容部の外形形状も変形させることができることから、生体内における様々な形状に合わせて、収容部の外形形状を調整することができる。
また、医療用装置100において、伸縮部材の内部に空洞を形成し、その空洞に媒体(気体や流体)を導入および導出する構成とすれば、術者が手元操作部150の操作によって、生体内において収容部110の内腔110bを変形させることができる。例えば、術者の操作に基づいて、伸縮部材の空洞に圧縮空気を注入することによって内腔110bを軸方向に伸長させたり、伸縮部材の空洞から圧縮空気を吸引することによって内腔110bを軸方向に短縮させたりすることができる。
また、医療用装置は、尿管630に導入して捕捉対象物を捕捉して除去する形態に限定されることなく、生体内の他の部位に導入して捕捉対象物を捕捉して除去することができる。生体内の他の部位は、例えば腎盂腎杯640に相当する。
また、第3実施形態の医療用装置で説明した平坦部材313は、第1実施形態や第2実施形態の医療用装置にも適用することができる。
100、200、300 医療用装置、
110、210、310 収容部、
110a、210a、310a 先端開口部、
110b、210b、310b 内腔、
110c、210c、310c 基端開口部、
111、311 第1筒体、
112 伸縮部材、
113 フィルター、
113a 保持部、
113b 枠部、
312 第2筒体、
311d、311g ネジ溝、
312e ネジ山、
313 平坦部材、
314 固定部材、
120 インペラ保持部、
121 第2筒体、
121a 先端開口部、
121b 内腔、
121c 基端開口部、
121f 支持孔、
122 インペラ、
122a シャフト部、
122b ブレード部、
122c 軸部、
140 導入部、
141 導入管、
141a 先端、
141b ルーメン、
141c 基端、
150 手元操作部、
150a 接続口、
151 制御部材、
152 把持部材、
153 スイッチ、
211 湾曲部材、
212 巻回部材、
600 患者、
610 尿道、
620 膀胱、
630 尿管、
640 腎盂腎杯、
700 軟性鏡、
701 ワーキングチャンネル、
702 ポート、
B 血餅(捕捉対象物)、
K 結石(結石破砕片を含む、捕捉対象物)。

Claims (8)

  1. 生体内に存在する捕捉対象物を収容し少なくとも先端側の一部の形状が変形可能であって、かつ、変形前および変形後における内面が全体として平坦に構成された内腔と、前記内腔にそれぞれ連通する先端開口部および基端開口部と、少なくとも一つ以上の前記捕捉対象物を捕捉するためのフィルターと、を備えた収容部と、
    前記生体内において前記先端開口部から前記基端開口部へ向かう流体の流れを発生させることによって前記流体とともに前記捕捉対象物を前記内腔へ吸入させるインペラを備えたインペラ保持部と、を有する医療用装置。
  2. 前記収容部は、前記流体が流れる軸方向に沿って伸縮可能および/または湾曲可能に構成された変形部を備えた、請求項1に記載の医療用装置。
  3. 前記変形部は、前記流体が流れる軸方向に沿って筒状からなり少なくとも一部が蛇腹形状から形成され伸縮自在な伸縮部材を含む、請求項2に記載の医療用装置。
  4. 前記変形部は、前記流体が流れる軸方向に沿って筒状からなり少なくとも一部が可撓性を備え湾曲自在な湾曲部材と、前記湾曲部材の径方向外方または内方に前記流体が流れる軸方向に沿って螺旋状に巻回された巻回部材と、を含む、請求項2に記載の医療用装置。
  5. 前記変形部は、前記流体が流れる軸方向に沿って筒状からなる第1変形部材と、前記第1変形部材と軸方向に隣接して配置され軸方向に沿って筒状からなり前記第1変形部材と接合可能な第2変形部材と、を含む、請求項2に記載の医療用装置。
  6. 前記収容部は、前記変形部の可動を抑制する固定部材を備えた、請求項2〜5のいずれか1項に記載の医療用装置。
  7. 前記収容部は、前記変形部と前記内腔との間に位置し、内面が全体として平坦に構成され、前記内腔の少なくとも一部を覆う平坦部材を備えた、請求項2から6のいずれか1項に記載の医療用装置。
  8. 前記平坦部材は、伸縮性を備えた、請求項7に記載の医療用装置。
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