JP6434912B2 - 喫煙品用ラッパーおよび喫煙品の製造方法 - Google Patents

Description

本明細書は喫煙品用ラッパーおよび紙巻きタバコなどの喫煙品に使用するための喫煙品用フィルターに使用されるプラグラッパーに関する。

フィルター付き紙巻きタバコなどの喫煙品は、通常、その外側に滑らかな紙のラッパーを有する。典型的な紙巻きタバコの構造は、滑らかな紙のラッパーに包まれたタバコまたは同等の喫煙材からなるロッドを含み、これはチッピング紙によってフィルターに取り付けられる。フィルターは、プラグラッパーと称されるラッパーを有するセルロースアセテートトウなどのフィルター材を含んでもよい。

本明細書で説明する本発明のいくつかの実施態様は、喫煙品部材を提供し、これは強度の連続性が失われることにより形成された複数の線を含む４０ｇｓｍ以上の重量の湾曲したシート状ラッパーを含み、ラッパーがその曲面において視覚的に認識可能な不均一性を呈する。

強度が途切れる複数の線は、弱化された線、例えばシート材の厚さ方向に部分的に入れられ切れ込みであってもよい。

ラッパーは、例えば少なくとも４５、５０、５５、６０、７０、８０または９０ｇｓｍで約１２０ｇｓｍ以下の重量を有してもよく、チッピング紙であってもよい。

喫煙品部材は、フィルター付き紙巻きタバコのフィルターを覆うラッパーとして組み入れてもよい。フィルターは、固定されてもよく、または伸縮構造で組み込んでもよい。

喫煙品の製造装置の一例をここで説明する。この装置は、エンボスパターンを有するラッパーを喫煙品に貼り付け、ラッパーのエンボスパターンに対応する表面パターンを含む回転式巻き上げローラー上をラッパーが通過するようにする巻き上げステーションを含み、喫煙品の周囲でラッパーを丸めやすくするためにラッパーを弱化させるように構成されている。

喫煙品用のここで説明するラッパーの実施態様は、ラッパーがその曲面において視覚的に認識可能な不均一性を呈するように複数のエンボス線を含み、さらに対向側縁部に沿ってフィルターの周囲でラッパーの側縁部を密に当接させる弱化された線を含むラップシームを含む重量が８０ｇｓｍ以上のシート状ラッパーである。

ラッパーは少なくとも９０、１００、１１５、１２０、１２５、１３０ｇｓｍ、例えば８０〜１５０ｇｓｍ、８０〜２００ｇｓｍ、９０〜１５０ｇｓｍまたは１００〜１３０ｇｓｍの範囲の重量を有してもよい。その厚さは、５０μｍ〜１１５μｍの範囲であってもよく、２００μｍを超えないようにすると都合がよい。

別の実施態様では喫煙品用フィルターのラッパーは、ラッパーがその曲面において視覚的に認識可能な不均一性を呈するように複数のエンボス線を含む重量が８０ｇｓｍ以上のシート状ラッパーである。

さらに別の実施態様では喫煙品用フィルターのラッパーは、ラッパーがその曲面において視覚的に認識可能な不均一性を呈するように複数のエンボス線を含み、さらに対向側縁部に沿ってフィルターの周囲でラッパーの側縁部を密に当接させる弱化された線を含むラップシームを含むシート状ラッパーである。

ラッパーは、規則的なパターンの刻面がエンボス加工され、ラップシームの領域にエンボス線が形成された側縁部を有するほぼ矩形のシート材のウェブであってもよい。

間隔をおいて配されているエンボス線のバンドがウェブを横方向に横断して延びてフィルター用プラグラッパーを形成に好適になるようにしてもよい。

さらなる特徴および利点が具体化され、以下に記載されている特許請求の範囲から明らかになる。

本発明がより完全に理解されるように、その実施態様を添付図面を参照した例示によって以下に説明する。

延伸した状態の延伸可能な紙巻きタバコである喫煙品の側面である。 延びていない状態の図１に示した紙巻きタバコの長手方向断面図である。 延びた状態の図１に示した紙巻きタバコの長手方向断面図である。 図１および２に示した紙巻きタバコに使用されるラッパー内面の平面図である。 図３に示したラッパーのＡ−Ａ’線に沿った厚さの部分断面図である。 管に形成された際の図２ｂのＢ−Ｂ’線に沿ったラッパーの拡大断面図である。 ブランク全体に亘って配列形式に延びた異なるデザインの刻面を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ブランク全体に亘って配列形式に延びた異なるデザインの刻面を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ブランク全体に亘って配列形式に延びた異なるデザインの刻面を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ブランク全体に亘って配列形式に延びた異なるデザインの刻面を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ブランク全体に亘って配列形式に延びた異なるデザインの刻面を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ブランクの種々の領域に第１および第２の列の刻面を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ブランクの種々の領域に第１および第２の列の刻面を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ブランクの種々の領域に第１および第２の列の刻面を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ブランクの種々の領域に第１および第２の列の刻面を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ブランクの種々の領域に第１および第２の列の刻面を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ブランクの一部にのみ刻面の列を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ブランクの一部にのみ刻面の列を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ブランクの一部にのみ刻面の列を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ブランクの一部にのみ刻面の列を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ブランクの一部にのみ刻面の列を有するラッパーとして使用するためのブランクのパターンの一例を示す。 ラッパーを形成するための装置の略図である。 別の例の延伸可能な紙巻きタバコの延伸していない状態の長手方向断面図である。 図１０に示した紙巻きタバコの吸い口端の図である。 図１０および１１に示した紙巻きタバコの側面図である。 弱化された線がピンエンボス加工によって形成されたラッパーの一部の拡大図である。 フィルター付き紙巻きタバコである喫煙品の側面図である。 図１４に示した紙巻きタバコの長手方向断面図である。 図１４および１５に示した紙巻きタバコの製造に使用するエンボス加工されたウェブの平面図である。 紙巻きタバコ製造機の側面図である。 図１７に示した紙巻きタバコ製造機によって行われる処理工程の略図である。 図１７に示した紙巻きタバコ製造機によって行われる処理工程の略図である。 図１７の紙巻きタバコ製造機の巻き上げステーションの略図である。 図１７の紙巻きタバコ製造機の巻き上げステーションの略図である。 図２０の巻き上げステーションに使用するための種々の巻き上げバーの側面図である。 図２０の巻き上げステーションに使用するための種々の巻き上げバーの端面図である。 図２０の巻き上げステーションに使用するための種々の巻き上げバーの側面図である。 図２０の巻き上げステーションに使用するための種々の巻き上げバーの端面図である。 図２０の巻き上げステーションに使用するための種々の巻き上げバーの側面図である。 図２０の巻き上げステーションに使用するための種々の巻き上げバーの端面図である。 フィルター付き紙巻きタバコである別の喫煙品の側面図である。 図２４に示した紙巻きタバコの長手方向断面図である。 フィルター付き紙巻きタバコであるさらに別の喫煙品の側面図である。 図２７に示した紙巻きタバコの長手方向断面図である。 図２４〜２７に示した紙巻きタバコ用フィルターを提供するためのフィルターロッドの製造工程の略図である。 フィルターロッド製造工程においてエンボス加工された継ぎ目線を有するプラグラッパーとして使用するためのウェブの略式平面図である。 得られたフィルターロッドを例示した図である。 得られたフィルターロッドをそのエンボス加工された刻面のパターンを強調して示した図である。 ロッドおよびその継ぎ目を形成するエンボス加工された側縁部線を例示した図である。 図３０および３１のフィルターロッドを使用して製造された紙巻きタバコを例示した図である。 プラグラッパーの紙巻きタバコおよびエンボス加工された長手側縁部線を例示した図である。 図２８に示したフィルターロッド製造工程でプラグラッパーとして使用する継ぎ目を有する別のウェブを例示した図である。 図３３に示したプラグラッパーから製せられたフィルターロッドを例示した図である。 図３３に示したプラグラッパーから製せられたフィルターロッドを例示した図である。 図３５のフィルターロッドおよびその糊付けされ、重なったエンボス加工された継ぎ目を例示した図である。 図３４および３５のフィルターロッドで作製されたフィルター付き紙巻きタバコを例示した図である。 図３６Ａのフィルター付き紙巻きタバコおよび糊付けされ、重なった継ぎ目を有するフィルターロッドを例示した図である。 タバコロッドにフィルターセグメントを接続する種々の幅のチッピング紙を有する図３６Ｂに対応する図である。 タバコロッドにフィルターセグメントを接続する種々の幅のチッピング紙を有する図３６Ｂに対応する図である。 タバコロッドにフィルターセグメントを接続する種々の幅のチッピング紙を有する図３６Ｂに対応する図である。

概説
喫煙品の外側に特徴的な視覚的外観を付与する湾曲したシート状ラッパーを含む喫煙品部材を利用した喫煙品のいくつかの例をここで説明する。本明細書中で使用する「喫煙品」なる用語には、タバコ、タバコ派生品、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品をベースにしているかに関係なく紙巻きタバコ、シガーおよびシガリロなどの喫煙可能な製品およびまた発熱するが燃焼しない製品、電子紙巻きタバコ、加圧キャニスター装置および吸入器の他の形状の物が含まれる。喫煙品には喫煙者によって吸引される気体流用のフィルターを設けてもい。ここで説明する喫煙品のいくつかの例は、タバコなどの喫煙材ロッドに固定されたフィルターを有する紙巻きタバコを含み、他の例では伸縮自在の構造を有するものである。ここで説明する実施態様の湾曲したシート状ラッパーは、４０ｇｓｍ以上の重量があり、ラッパーがその曲面において視覚的に認識可能な不均一性を呈するように構成された弱化された線を含む強度の連続性が失われることにより形成された複数の線を含む。４０ｇｓｍ以上の重量がある、そして特に一部の実施態様では４０、４５、５０、５５、６０、７０、８０および９０ｇｓｍを越え、約１２０ｇｓｍ以下のチッピング紙などのシート材は、強度が途切れることによって形成される線が設けられ、湾曲したラッパーに形成されると、特に良好に画定された視認可能なパターンを生じさせる。紙の厚さは、重量が４０〜９０ｇｓｍの範囲にある場合、都合がよい５０μｍ〜１１５μｍの範囲内にあると都合がよい。

さらに好ましい範囲は、チッピング紙の場合、５０〜１５０ｇｓｍであり、プラグラッパーの場合、８０〜１５０ｇｓｍである。ラッパーの厚さの上限は、２００μｍであると都合がよい。

ここで述べているｇｓｍというラッパー重量の値は、ラッパーの重量を僅かに変えることになる以下に詳しく説明するエンボス線によって形成された弱化された線などの強度が途切れることによって形成される線をラッパーに設けるための処理を行う前のラッパーの重量を意味する。

伸縮自在の紙巻きタバコ
図１および２を参照すると伸縮自在の紙巻きタバコ１の形体の延伸可能な喫煙品は、紙ラッパーに包まれたタバコを含むタバコロッド２とこれに取り付けられた第１フィルターセクション３とを含む。タバコロッド２および第１フィルターセクション３は、図２に示すようにシート材からなるカバー層、例えば紙、好ましくはチッピング紙４によって互いに取り付けられている。

第１部材部は円筒管形状のスリーブ５であり、これはタバコロッド２および第１フィルターセクション３の円周の周りで延びている。タバコロッド２および第１フィルターセクション３は、スリーブ５内をユニットとして長手方向にスライドするような寸法に決められている。タバコロッド２および第１フィルターセクション３は、タバコユニットまたは喫煙品１の第２部分と言う場合もある。

第１部分は、さらに第１フィルターセクション３から遠位にあるスリーブ５のマウスピース端部に第２フィルターセクション６を含んでもよい。第２フィルターセクションは、スリーブ５内に動かないように取り付けられている。第１および第２フィルターセクション３、６は、断面が円形で、同じ直径であり、プラグラッパーを含む従来のセルロースアセテートトウで作製されると都合がよい。

チェンバー７が第１および第２フィルターセクション３、６の間でスリーブ内に形成される。第１フィルターセクションがスリーブ５内で軸方向にスライドすると、チェンバー７は長さが変化し、従って容積も変化する。第１および第２部分即ちスリーブ５およびタバコロッド２間の最大長を越える相対移動は、チッピング紙４の縁部４ａによって形成されたタバコロッド２の突起と当接するスリーブ５の遠位端に形成された内側に凹んだリップ部８によって妨げられる。

図１に示すように管状のスリーブ５の外面は、エンボス加工され、外側がほぼ平面の刻面の列を呈している。刻面の形状は、異なる視覚効果を得るために選択することができ、１つの例を図３に詳しく示しており、これは第２フィルターセクション６の周りで管状のスリーブ５を形成するために丸めることが可能なシート材のブランク９を示している。管５は、図に示すようにエンボス線を有する周縁部９ａ、９ｂを互いに重なり合う接合部において互いにのり付けすることによって形成してもよい。また内側に凹んだフラップ８をブランクの領域９ｃを内方に折りたたむことによって形成することができる。

ブランク９は、強度の連続性が失われることにより形成された複数の線を含み、この例では管状のスリーブ５の内面を形成するブランク９の側に弱化された線１０を含み、これによりブランクがスリーブに形成されると、スリーブは弱化された線１０でその半径方向において連続性が失われる。従って、ラッパーのブランク９は、スリーブ５に形成されると、その湾曲面において視覚的に認識視認可能な非均一性を呈する。

図４に示すように弱化された線１０は、ブランク９を形成するシート材に部分的に切り込みを入れて形成してもよい。この切り込みは、ブランク９を形成するシート材の表面状で発振する１つ以上のレーザーカッターによるレーザーカッティングによって行うと便利である。通常切り込みの深さは、シート材の厚みの５０％であってもよいが、本発明はこの深さに限定されない。好ましくは切り込みの深さは、ブランクの厚さの１０〜９０％であってもよい。当然のことながら切り込みは、ナイフブレードを使用して設けることができる。ブランクを形成するシート材９は、スリーブ５などのラッパーを形成する際に内面または外面に切り込みを入れて使用してもよい。弱化された線は、これとは別にシート材に折り目を付ける、シート材を両側から挟む、または以下に詳しく説明するエンボス加工などの他の技術によって形成することができる。

ブランク９は、４０ｇｓｍ以上、特に４０、４５、５０、５５、６０、７０、８０および９０ｇｓｍを超え、約１２０ｇｓｍ以下の重量を有する紙、例えばチッピング紙などのシート材で作製すると、スリーブ５などの湾曲したラッパーに形成されたときに、特に良好に画定されたパターンを生じさせる。紙の厚さは、重量が４０〜９０ｇｓｍの範囲にある場合、５０μｍ〜１１５μｍの範囲内にあると都合がよい。

図５に示すように第１および第２フィルターユニット３、６の円筒状の表面の周囲にブランク９を巻くことによって管状のスリーブ５を形成する際に、この巻く工程によってスリット１０が閉じて、内面１１が、同じ直径の円筒状のフィルターエレメント３、６の曲率と一致し、一方スリーブ５の外面は、通常平面または少なくとも内面５ａの曲率半径とは異なる曲率半径を有する一連の刻面１２を含む。これとは別に内面および外面の曲率半径は一定であってもよい。いずれの場合において刻面は、弱化された線１０がある縁部で鋭く曲げることによって例えば、ほぼ平面といえる比較的大きな曲率半径を有してもよい。これよって図１に示した視覚的に識別視認可能な刻面１２の列を生じる。これらの刻面によって、例えば、曲率半径が一定でないシート材によって形成されたラッパーが得られる。当然のことながら刻面５ｂの形状は、弱化された線１０のパターンに応じて選択することができる。図３に示した例ではパターンは、一般に魚網に似ており、刻面１２は、楕円形状を有する。しかしながら図 ６、７および８に示すように多くの他の異なるパターンも可能である。

図６Ａ〜Ｅを参照すると特定のブランクの刻面１３は、ブランク９の表面全体に亘って配列された同じ形状のものであってもよい。これとは別に図７に示すように刻面１３はブランクの主要部分に亘って延びた第１の列に配し、第１の列１３の刻面とは異なる形状の刻面１４をブランク９のマウスピース端部に亘って第２の列に配置してもよい。刻面１３は、湾曲したまたは多角形であってもよい周囲が閉じた形状を有してもよく、または刻面は、図７の列１４で例示するように例えば紙巻きタバコの長手方向に間隔を空けて延びた平行な弱化された線の間を延びる平行なストリップのような開いた形状またはらせんパターン（図示せず）を有してもよい。

図６および７に例示するようにブランク９の長手方向縁部領域は、エンボス線によって形成されると都合のよい平行な狭い間隔をおいて配置された弱化された線１５ａ、１５ｂで形成して、湾曲したラッパー９を管状のスリーブ５に形成して、糊付けする際にこれら長手方向縁部を互いに重なるように巻きやすくする重なり継ぎ目を設けるようにしてもよい。

また図８に示すように刻面のマウスピース端部列１４を省略してもよい。

図９はブランク９に使用するシート材を形成するための装置を例示している。この例では上記重量の紙または同様のシート材のロール１６が連続したウェブ１７として２組の供給ローラー１８によって、強度の連続性が失われることにより形成される線が形成されるステーション１９を通って供給される。ステーション１９は、ウェブ１７を横断する弱化された線１０を製する１つ以上のレーザーを含んでもよい。これとは別にステーション１９は、紙ウェブ１７の一方または両側を切断してライン１０を形成するブレードまたは紙ウェブに折り目を付けて弱化された線を形成する構成またはピンピンエンボス加工または他のエンボス加工技術を使用して弱化された線を設ける一組のエンボスローラーを含んでもよい。ステーション１９を出た後のウェブ１７は、引き取りロール２０に供給してもよく、これはフィルターロッド製造機または紙巻きタバコに組み込むための紙巻きタバコ製造機へと運ばれる。従ってこの紙は、調製工程において紙巻きタバコ製造機からオフラインで調製される。従来技術としてどのようにしてウェブ１７を伸縮自在の紙巻きタバコを形成するための工程に組み込むかを示す一例が本願出願人によるＰＣＴ／ＧＢ２０１１／０５０４９９に説明されている。これとは別にウェブ１７およびステーション１９をウェブが製造機に供給される直前にウェブに弱化された線を形成するために紙巻きタバコ製造機にオンラインで設けてもよい。

紙巻きタバコ製造機からオンラインまたはオフラインで調製されるかに関係なく、ウェブ１７にロゴまたは他の情報をプリントまたはエンボス加工してもよく、印刷またはエンボス加工は、例えば印刷またはエンボスが各刻面内に構成されるように刻面１２のパターンと所定の位置で位置合わせされて行ってもよい。

延伸可能な紙巻きタバコの別の例を図１０〜１３に示す。この例ではスリーブ５が図１〜４に示すように刻面が設けられたブランク９のみから製せられる代わりに、その下に支持層２１を含み、これにブランク９をのり付けまたは当業者に自明な他の好適な手段によって貼付してもよい。支持層２１は、紙などのシート材からなる矩形の巻かれたブランクであってもよく、内側にへこんだリップ部８が形成され、図１から４を参照して説明したリップ部８と同じようにタバコロッド２の端部でフィルター３を保持するチッピング紙４の縁部４ａと係合することによってスリーブ５に沿ったタバコロッド２の延伸を制限する。支持層２１は、フィルター６に糊付けされる。支持層２１によって、ブランク９の紙重量は、５０−６０ｇｓｍの範囲内になり、例えば重量が５８ｇｓｍのチッピング紙に良好な視覚的効果を与える。

図１０〜１３に示した例ではブランク９には図１に示したパターンと類似したパターンの魚網に似た不規則な六角形を含む刻面１２の規則的なパターンが形成されている。しかしながら、図１とは異なり図１０のブランク９は、長手側縁部２２を有し、そのうちの１つを図１３に詳しく示し、これら側縁部は刻面１２の縁部に続き、図１１および１２に示しように突き合わせ継ぎ手２３に配置することができ、これは刻面１２のパターンが手または指で感じられることなくまたはユーザーに見える継ぎ目がなく、スリーブの外面の周囲に連続的に延びるという利点を供する。

図１３に示した例では弱化された線１０は、ピンエンボス加工によって形成され、これは刻面の周囲に針穴２４からなる線を形成する。針穴２４は、周囲にピンのパターンを有するローラーを使用して形成することができ、このローラーは、図９に示したステーション１９に組み入れられ、ウェブ１６と係合したローラーが回転すると図１３に示した針穴のパターンが製せられる。

固定フィルター付き紙巻きタバコ
エンボスパターンを有するラッパーを利用した固定フィルターを有する喫煙品のいくつかの例をここで説明する。

図１４および１５を参照すると、固定フィルター付き紙巻きタバコは、タバコロッド２を含み、これは従来の方法で紙のラッパー２６に包まれたタバコまたはタバコ含有材２５などの喫煙材を含む。紙プラグラッパー２８に包まれたフィルター材、例えばセルロースアセテート２７を含むほぼ円筒状のフィルターセグメント３が図９を参照して以前に説明した方法でエンボス加工されて刻面１２の列を有するチッピングラッパー２９によってタバコロッド２に貼り付けられ、これによりラッパー２９がエンボスパターンが設けられたウェブ１７から切断されたセグメントとして形成することができる。

ウェブ１７に形成されたパターンの一例を図１６に例示し、弱化された線１０を含み、これは上述したようにレーザーカッティング、ピンエンボス加工などのエンボス加工または他の好適な方法によって形成してもよい。ウェブ１７は、湾曲したラッパーに形成されると、特に良好に画定されたパターンを生じさせる４０ｇｓｍ以上、特に４０、４５、５０、５５、６０、７０、８０および９０ｇｓｍを超えるそしておよび約１２０ｇｓｍ以下の重量を有する紙などのシート材で作製される。紙の厚さは、重量が４０〜９０ｇｓｍの範囲にある場合、５０μｍ〜１１５μｍの範囲にあると都合がよい。

ウェブの幅は、以下に説明するように紙巻きタバコ製造機で２本の紙巻きタバコを連続的に形成するのに好適な幅である。ウェブ１７の各長さＬ１、Ｌ２、Ｌ３等は、個別の対の連続した紙巻きタバコを形成するのに使用され、使用の際、ウェブ１７はライン３０−１、３０−２等に沿って切断される。ウェブ１７にはこれを柔軟にし、フィルター３の周囲を縁部領域で丸めるために横手方向領域３１−１、３１−２等に高いレベルのエンボス、例えばピンエンボスが設けられている。

図１４および１５に示す紙巻きタバコの製造に適した紙巻きタバコ製造機を図１７を参照して説明する。この製造機は、固定フィルター付き紙巻きタバコの製造において、図１６に例示したようなチッピング材ウェブ１７のロール２０を使用するように適合されたHauni Maschinenbau AG社による機械の変形例として考慮してもよい。図１７に例示した機械の種々の部品によって行われる処理工程を略式に示している図１８および１９を参照する。

２本の連続した紙巻きタバコの形成に適した長さのタバコロッド３２は、図１７に示すようにタバコロッド送り込み装置３３に供給される。フィルターロッド３４は、ホッパー３５から装置内に供給される。フィルターロッド３４は、２本の連続した紙巻きタバコの形成に適した長さである。

タバコロッド３２は引き受けドラム３６に供給され、ナイフホイール３８を有するタバコロッド切断ドラム３７を通過し、そこでロッド３２が切断されて２つの部分３２ａ、３２ｂになり、分離ドラム３９によって軸方向に分離され、フィルター供給ドラム４０を通過し、そこで個々のフィルターロッド３４が図１８に示すようにタバコロッドの間に置かれる。

フィルターロッドは、ホッパー３５から供給ローラー４１〜４４によってフィルター供給ドラム４０へと供給され、図１９に示すようにフィルター供給ドラム４０は、タバコロッド３２ａ、３２ｂを共通の長手方向に軸上のフィルターロッド３４の対向端に当接する役割を果たす。

当接して配列されたロッド３２ａ、３４、３２ｂは、その後スウォシュ・プレートドラム４１に移され、そこでこれらのロッドは、図１６に示したウェブ１７の切断部を例えば、線３０−１および３０−２の間に含むラッパー４２によって接合される。以下に説明するように、ラッパー部分４２はウェブ１７から切断され、のりが塗布され、これにより配列されたロッドが回転ドラム４３に送られると、ラッパー部分４２がフィルターロッド３４に巻かれ、タバコロッド３２ａ、３２ｂの端部に重なる寸法を有し、フィルターロッドとタバコロッドが図１９の構成４４で例示するように接合される。

接合されたこれらロッド４４は、その後移動ドラム４５に移動し、回転ナイフ４７を有する切断ドラム４６に供給され、接合されたロッドが２つの個別の紙巻きタバコ１、１’に切断され、さらに移動ドラム４８を介して旋回ドラム４９に供給され、各対の紙巻きタバコ１、１’が梱包準備のために同じ方向に向くように配置される。

ラッパー材のウェブ１７は、２つのローラー２０ａ、２０ｂを含む供給構造から順次供給され、ウェブ１７を連続的に紙巻きタバコ製造機に供給することができる。従って供給ローラー２０の１つが消耗すると、もう一方のローラーが供給を続け、空のローラーを交換することができる。

これとは別に未加工のウェブロールが使用され、図９に示し、これを参照して説明したエンボス加工ステーションが紙巻きタバコ製造機に組み込まれる。またウェブ１７は、紙巻きタバコ製造機に隣接するステーションでエンボス加工してもよく、そのステーションから製造機内に供給してもよい。

図１７を参照すると、ウェブ１７は、ローラー２０の１つから図２０Ａにより詳しく例示した巻き上げステーション５０に供給される。巻き上げステーション５０は、ウェブ１７上で作動し、その構造的完全性を１つの側で弱化させ、図１７および１９に示すようにドラム４１、４３上でロッド３２ａ、３２ｂおよび３４に巻かれる際に容易に円筒状に丸まるようにしている。これまで、従来の紙巻きタバコ製造機内のチッピング紙は、固定された巻き上げ縁部を通過させてチッピング紙の一方の面でその構造的完全性を僅かに弱化させていた。しかしながら、ウェブ１７には刻面１２のエンボスパターンが形成され、従って固定された縁部を使用すると、刻面パターンが少なくとも部分的に破壊されてしまう。図２０に示した構成ではウェブ１７は、ウェブ１７の刻面１２に対応した図２１Ａに示す刻面５４の外部パターンが形成された自由に回転可能な巻き上げローラー５３を介して入り口静止棒５１を通って対応する出口静止棒５２を通過する。巻き上げローラー５３は、軸Ｘ−Ｘ’を中心に自由に回転し、刻面５４のパターンがウェブ１７の刻面１２と同じ速度で移動する。またウェブ１７はその方向を入り口（矢印Ａ）から出口方向（矢印Ｂ）へと変える際、ほぼ１８０度に近い方向に鋭角的に方向を変え、その結果、紙が丸まりやすくなるが、刻面１２のエンボスパターンが破壊されることなく、紙の構造的完全性が変化し、これは刻面１２のエンボスパターンが巻き上げローラー５３の刻面パターン５４と同調することによって維持される。当然のことながら、回転式巻き上げローラー５３は、紙巻きタバコ製造機にいままで使用されてきた従来の固定されたブレード構造の代わりに紙巻きタバコ製造機に新たに取り付けることができる。

変更例としてサーボシステム（図示せず）を設けて、上述したように通過するウェブ１７のみにによって回転させるのではなく、巻き上げローラー５３を駆動して軸Ｘ−Ｘ’を中心に回転させ、光学検知器を設けて（図示せず）、ウェブ１７の刻面１２のパターンを検知して、巻き上げローラー５３上のパターン５４の回転相がウェブ１７の刻面が形成されたパターンと同期した状態で維持され、巻き上げ工程によってウェブパターンを傷つけないようにする。

種々の刻面のパターンを交換可能な巻き上げローラー５３に設けてもよく、これにより選択されたパターン５４がウェブ１７に形成された刻面のパターンと補完し、噛み合って同調させることができ、図２２および２３に示すような異なるウェブパターンと合致するように別の巻き上げローラーパターンを設けることができる。

図２０Ｂに示した変形例ではさらに巻き上げローラー５３が組み入れられており、この例では３つの巻き上げローラーが組み入れられ、ウェブ１７が蛇行パターンでこれらを前後に通過して、両側でウェブ１７の表面を弱化させる。

図１７を参照するとウェブ１７は巻き上げステーション５０を通過して糊付けステーション５５へと進む。この糊付けステーションは、糊付けローラー５６を含み、このローラーは、トレイ５８から転写ローラー５７によって転写された糊を所定のパターンにウェブ１７の一方の側に塗布する。糊が塗布されたウェブ１７は、供給ローラー５９を通過して回転式パッチカッター６０へと移動し、これは複数の半径方向に延びたブレードを含み、ウェブ１７を図１９に例示した連続するタバコおよびフィルターロッド構造に貼り付けられる部分４２に切断する。

図１６を参照するとパッチカッター６０は、ウェブ１７をライン３０−１，３０−２等に沿って切断し、個別のラッパー部分４２を形成する。図１６に示す例では各ラッパー部分４２の前縁部４２ａ、後４２ｂが、例えばピンエンボス加工によって深くエンボス加工され、前および後縁部を曲がりやすくして、これら縁部がローラー４１、４３で生じる上述の巻き上げ工程中に互いの頂部で簡単に丸められる。切れ目３０−１、３０−２は、前および後縁部が同じ寸法になるように配置されてもよく、または深くエンボス加工された前および後縁部４２ａ、４２ｂは、異なる大きさに作製してもよく、例えば前縁部を後縁部より広くまたはその逆にしてもよい。位置合わせサーボシステム（図示せず）によって確実にカッター６０の切断ブレードが正確にウェブ１７の切れ目３０−１、３０−２等に位置合わせされる。

固定フィルターを有する紙巻きタバコの別の例を図２４および２５に例示する。この例ではエンボス加工されたラッパー６１が、風味剤または吸着剤などの添加剤を含むまたは含まないセルロースアセテートトウ６３などのあらゆる好適なろ過材を含むフィルターセグメント６２用プラグラッパーとして使用される。エンボス加工されたラッパー６１は、４０ｇｓｍ以上の重量の紙、例えばチッピング紙などのシート材から作製してもよく、特に湾曲したラッパーに形成された際に特に良好に画定されたパターンが生じるように４０超、４５超、５０超、５５超、６０超、７０超、８０超および９０超ｇｓｍおよび約１２０ｇｓｍ以下のシート材で作製される。紙の厚さは、重量が４０〜９０ｇｓｍの範囲内にある場合、５０μｍ〜１１５μｍの範囲内であると都合がよい。

フィルターセグメント６２は、外方ラッパー２６に包まれたタバコまたは同様の喫煙材２５を含むタバコロッド２の一端に当接される。図２４および２５に例示した例では、フィルターセグメント６２は、フィルターセグメント６２およびロッド２の当接端部に付着する取り付け条片６４によってロッド２に貼り付けられる。取り付け条片６４は、紙または他の好適なシート材で作製してもよく、紙巻きタバコの特定のブランドを示すエンボス加工または印刷（図示せず）を含んでもよい。

別の例を図２６および２７に示し、ここではエンボス加工されたプラグラッパー６１を有する図２４および２５を参照して説明したフィルターセグメント６２がタバコロッド２に当接し、エンボス加工されたプラグラッパー６１の全長そしてタバコロッド２の当接端部を覆って延びた薄いラッパー６５によって所定の位置に保持されている。ラッパー６５は、プラグラッパー６１のエンボス刻面のパターンに密に付着するのに充分に適合した比較的薄い紙材であってもよく、これによりパターンが紙６５を介して見えるようになり、外側から視認可能になる。例えば、紙６５は水性接着剤に予め浸しておいたティッシュペーパーであってもよい。

セルロースアセテートトウ６３を含むエンボス加工されたプラグラッパー６１を有するフィルターロッドの製造方法を略式に図２８に例示する。エンボスパターン、例えば刻面１２および深くピンエンボス加工された側縁部６６、６７が設けらたウェブ６５は、トウ６３にプラグラッパーを巻いて、継続的に矢印Ｃの方向に移動する円筒状のロッド６８を形成するガイド６８、例えばフィルター製造装置の「ガーニチャー」セクションを介して供給される。側縁部６６、６７は、グルーガン６９によって互いにのり付けされる。これとは別に側縁部６６、６７に上流で糊を塗布することも可能である。完成したロッド６８は、その後個々の紙巻きタバコに使用するためにセグメントに切断することができる。セグメントは、図２４〜２７に示すように個々の紙巻きタバコに適した長さであってもよく、または図１７を参照して上述した方法で端部同士が接合して製造された２本の紙巻きタバコに適した長さに切断してもよく、この場合図１７の機械は、ラッパー６４または６５のいずれかを貼り付けるように変更される。変形例において、トウ６３は、最初は比較的軽量のプラグラッパーで巻かれ、ウェブ１７が図２８に示すようにこの予め巻かれたトウに貼られる。

深くエンボス加工された側縁部領域６６、６７がはっきりと示されているエンボス加工されたプラグラッパー６１のウェブの一例を例示し、これは図２８に示すようにグルーガンで例えばＰＶＡを糊付けするのにより適した側縁部で長手方向に延びたエンボス線を含む。

図２９は個別の紙巻きタバコ用の４つのフィルターロッドセグメントに対応する長さのフィルターロッドを製造するために使用することができるエンボス加工されたラッパー６１を例示し、図３０は図２９のラッパーから形成されたフィルターロッドを例示し、刻面のパターン１２を明確に示している。刻面１２は、ウェブ６１に刻面のパターン１２を刻印するダイ部材を含むダイ構造（図示せず）を使用して形成してもよい。長手側縁部６６、６７は、例えば好適なダイ構造（図示せず）を使用することによってラインエンボス加工されたラップシームを含む。フィルターロッドを形成するために図２９のラッパー６１は、フィルター材のトウに巻かれ、ラップシーム６６、６７は互いに重ね合わせて糊付けされる。図２８Ａに示したものと類似のグルーガンをＰＶＡ糊または熱溶融糊でいずれかに使用してもよい。

こうして得られたフィルターロッドを図３１に示す。図３１Ａは刻面のパターン１２を示し、図３１Ｂは深くエンボス加工された継ぎ目縁部領域６６、６７をグルーガンで糊付けすることによって製せられる継ぎ目接合から得られる継ぎ目を例示している。図２９、３０および３１に示す例では、ロッドは個別の紙巻きタバコ用の４つのフィルターロッドセグメントの長さ１に対応する長さ４ｘｌを有する。例えば図２６および２７に例示するように個別の紙巻きタバコを形成するためにフィルタープラグを使用することができ、その際長さｌのフィルターセグメント６２は、これらを覆う薄いチッピング紙６５のラッパーによってタバコロッド２に取り付けられる。この構成を図３２ａにも示し、図３２ｂでは、ラインエンボス加工された継ぎ目縁部領域６６、６７によって形成された継ぎ目を明確に示している。ラインエンボス加工された縁部領域は、フィルターロッドに対して半径方向に従属し、これにより縁部領域はフィルターロッドの曲率に容易に適合し、その長手側縁部に沿って継ぎ目を設け、かつ、長手方向に一定で気密なのり付け接合部を設け、最終的な紙巻きタバコにおいてユーザーが許容できるフィルター作用を供する。また継ぎ目縁部領域６６、６７の長手方向のエンボス線によって、横手方向の側で見た際にロッドの丸みが向上し、重なり合った長手側縁部によって、このフィルターを組み込んだ紙巻きタバコのユーザーのために触感が滑らかになる。また刻面１２を位置合わせする必要が無く、接着を向上させることができる。

図３３は使用可能なプラグラッパー６１の別の例を例示している。この例ではプラグラッパー６１は上述したようにエンボス加工され、刻面のパターン１２およびラインエンボス加工された継ぎ目縁部領域６６、６７を供する。図３３のプラグラッパー６１もまたエンボス加工され、プラグラッパーを横断して延びた横方向にラインエンボス加工された領域７２を有し、２ｌの距離で繰り返されている。図１８および１９を参照して上述したようにフィルタープラグが、端部−端部接続された対の紙巻きタバコを形成するために使用され、横手方向にラインエンボス加工された領域７２がフィルターとタバコロッドの継ぎ目に隣接してエンボス加工された領域を供するように構成され、ユーザーの指で把持するのに都合よくなっている。こうして得られたエンボス加工されたフィルターロッドを図３４および図３５Ａにより詳しく例示し、その継ぎ目縁部６６、６７は図３５Ｂに詳しく示している。

こうして得られたフィルター付き紙巻きタバコを図３６Ａ、Ｂに例示し、ラインエンボス加工された領域７２がタバコロッド２に当接している。第２のフィルターセグメント１２をタバコロッド２に取り付けるために使用されるチッピング紙６５は、図３６Ａに示すようにフィルターセグメントを小さい範囲でのみ覆うような種々の幅であってもよく、または図３６ＣおよびＤに示すようにフィルターセグメントのより多くの部分に亘ってまたは図３６Ｅに示すようにフィルター表面全体を覆うように延びてもよい。

図２９および３４に示したプラグラッパー６１の製造に使用する紙は、８０〜２００ｇｓｍ、特に８０〜１５０ｇｓｍまたは９０〜１５０ｇｓｍおよび一例として１００〜１３０ｇｓｍの範囲の重量を有する硬質の非孔性プラグラッパーをを含んでもよい。長さｌ＝２７ｍｍのフィルターセグメントを供するためにDefort Feurstein社によって提供される紙の場合、１００ｇｓｍ、１１５ｇｓｍおよび１２５ｇｓｍが具体例として挙げられる。円周が２４．３ｍｍの場合、上述の範囲内で紙重量ｇｓｍを増加させると、領域７２で生じるフィルターを介した漏れの経路ができにくくなり、フィルター端部でプラグラッパーを良好に接着させることができるということが判っている。また重量を増加すると、ロッドの製造中にフィルターロッド内の圧縮されたトウの圧力によって生じ得る膨潤が減少する傾向がある。

上述の固定フィルター付き紙巻きタバコは、２つ以上の異なるろ過材セグメントの組み合わせを含んでもよい。例えば、図１４および１５の紙巻きタバコを参照すると、一般的に円筒状のフィルターセグメント３をセルロースアセテートのセグメントに当接するチャコールフィルターセグメントで形成してもよく、これらは共にプラグラッパー２８に巻かれる。これとは別にろ過材の異なるセグメントそれぞれを別々にプラグラッパーで包んでもよく、チッピングラッパー２９でこの組み合わされたフィルターセグメントをタバコロッド２に取り付けてもよい。

さらに図２４および２５の紙巻きタバコを参照すると、フィルターセグメント６２を２つ以上のろ過材の異なるセグメントで形成し、これらをエンボス加工されたラッパー６１で包んでもよい。これとは別にろ過材の異なるセグメントそれぞれを個別にプラグラッパーで包んで、エンボス加工されたラッパー６１で共に保持するようにしてもよい。

さらに図２６、２７、３２ａ、３２ｂおよび３６Ａ〜３６Ｅの紙巻きタバコを参照すると、フィルターセグメント６２を２つ以上のろ過材の異なるセグメントで形成し、これらをエンボス加工されたラッパー６１で包んでもよい。これとは別に異なるろ過材のセグメントそれぞれを個別にプラグラッパーで包み、エンボス加工されたラッパー６１で保持するようにしてもよい。さらなる別例としてろ過材の異なるセグメントそれぞれを個別にエンボス加工されたラッパー６１で包み、薄いラッパー６５で共に保持するようにしてもよい。

上述の喫煙品およびその部材の多くの変更例および変形例が本発明の範囲内に入る。例えば弱化された線１０をラッパーの外側に形成して、刻面１２を視認できるようにしてもよい。

強度が途切れることによって形成される線は、視覚効果を高めるために燃焼させて刻面の周囲に認識可能なパターンを供するために燃焼させて作製してもよい。例えば切断は燃焼を伴ってもよい。燃焼は印刷を模して、ロゴなどをラッパーに付けるようにしてもよい。

またワニスなどの構造的なコーティングを例えば紙に印刷して紙に剛性を持たせ、これにより刻面を画定してもよい。これは所望の仕上げに応じて内側または外側に印刷することが可能である。これとは別に刻面の周囲のとの境界を形成するラインにワニスを印刷してすることもできる。

また、強度が途切れることによって形成される線は必ずしも弱化された線である必要はなく、シート材にスターチのパターンを印刷することによってによって強度を形成し、局所的に硬くしてもよい。

種々の問題の対処と技術の発展のため、本開示全体は種々の実施形態を例示的に示しており、これらの実施形態では特許請求された発明が実践され、優れたラッパー、プラグラッパー、フィルター、喫煙品およびこれらの製造方法を提供することができる。本開示の利点および特徴は実施形態の単なる代表的な具体例であり、包括的でも排他的でもない。これらは特許請求された特徴の理解と教示の単なる補助に提供されている。当然だが、本開示の利点、実施形態、具体例、機能、特徴、構造、および／または他の側面は本開示を特許請求の範囲に規定されたとおりに限定するあるいは特許請求の範囲の均等物に限定すると考えるべきではなく、本開示の範囲および／または思想から乖離することなく他の実施形態を利用しても改変してもよいと考えるべきである。種々の実施形態は、開示された構成要素、成分、特徴、部品、工程、手段他の組合せを適切に備えても、これらで構成されても、基本的にこれらで構成されてもよい。また本開示は、現在は特許請求されていないが将来特許請求される可能性がある他の発明を含む。

Claims (23)

1. 強度の連続性が失われることにより形成された複数の線を含む４０ｇｓｍ以上の重量の湾曲した紙であるシート状ラッパーを含み、ラッパーがその曲面において視覚的に認識可能な不均一性を呈する喫煙品部材。
2. 前記ラッパーは、少なくとも４５、５０、５５、６０、７０、８０または９０ｇｓｍの重量を有することを特徴とする請求項１記載の喫煙品部材。
3. ラッパーの厚さが５０μｍ〜１１５μｍの範囲内にあることを特徴とする請求項１または２記載の喫煙品部材。
4. 強度の連続性が失われることにより形成された複数の線は湾曲したシート状ラッパーの内面に設けられていることを特徴とする請求項１乃至３いずれか１項記載の喫煙品部品。
5. 請求項１乃至４いずれか１項記載の喫煙品部材と、シート状ラッパーに包まれる湾曲した面を有するフィルターとタバコロッドの内少なくとも１つを含む喫煙品。
6. フィルターは、プラグラッパーを含み、ラッパーはプラグラッパーとタバコロッドの少なくとも一部を覆ってこれらを接合することを特徴とする請求項５に記載の喫煙品。
7. フィルターはシート材からなるプラグラッパーを含むことを特徴とする請求項６記載の喫煙品。
8. 喫煙品に４０ｇｓｍ以上の重量の紙であるシート状ラッパーを巻くことを含み、このラッパーは、強度の連続性が失われることにより形成された複数の線を含み、これによりラッパーが曲がり、曲面において視覚的に認識可能な不均一性を呈する喫煙品の製造方法。
9. 強度の連続性が失われることによって形成される線を形成することを含む請求項８記載の方法。
10. 強度の連続性が失われることにより形成された複数の線は湾曲したシート状ラッパーの内面に設けられるようにシート状ラッパーが喫煙品に巻かれることを特徴とする請求項８または９記載の方法。
11. 視認可能なパターンを画定する強度の連続性が失われることにより形成された複数の線を含むシート状ラッパー材を供することと、
    喫煙品の周囲で丸めやすくするためにラッパーの構造的完全性を弱化する巻き上げローラーをシート材が通過するようにすることと、
    シート状ラッパーを喫煙品に巻くこととを含み、前記巻き上げローラーは、ラッパーシート材のパターンに対応する巻き上げローラー表面パターンを含み、これらパターンが実質的に同期して回転するように構成されている、喫煙品の製造方法。
12. 巻き上げローラーは自由に回転することができ、パターンが同期して回転しやすくなるように互いに係合することを特徴とする請求項１１記載の方法。
13. 巻き上げステーションと、
    視認可能なパターンを画定するために強度の連続性が失われることにより形成された複数の線を含むシート状ラッパー材を巻き上げステーションに供給する供給構造と、
    巻き上げステーションにある回転式巻き上げローラーと、このローラーは、喫煙品の周囲で丸めやすくするためにラッパーの構造的完全性を弱化するように作動可能であり、このローラーは、ラッパーシート材のパターンに対応する巻き上げローラー表面パターンを含み、これらパターンが実質的に同期して回転するように構成されている、
    巻き上げステーションからのシート材を喫煙品に巻く構造とを含む喫煙品の製造装置。
14. 視認可能なパターンを画定するために強度の連続性が失われることにより形成された複数の線を含むシート状ラッパー材に使用するように構成され、且つ、巻き上げステーションと、シート状ラッパー材を巻き上げステーションに供給するための供給構造と、巻き上げステーションからのシート材を喫煙品に巻くための構造とを含む喫煙品の製造装置を構成する方法であって、
    前記方法は、
    巻き上げステーションに回転式巻き上げローラーを設置することを含み、喫煙品の周囲で丸めやすくするためにラッパーの構造的完全性を弱化するように作動可能であり、このローラーは、ラッパーシート材のパターンに対応する巻き上げローラー表面パターンを含み、これらパターンが実質的に同期して回転するように構成されている方法。
15. 紙巻きタバコ製造機の巻き上げステーションで使用するための回転式巻き上げローラーであって、この巻き上げローラーは、喫煙品の周囲で丸めやすくするためにラッパーの構造的完全性を弱化するように作動可能であり、このローラーは、ラッパーシート材のパターンに対応する巻き上げローラー表面パターンを含み、これらパターンが実質的に同期して回転するように構成されているローラー。
16. 強度の連続性が失われることにより形成された複数の線は弱化された線であることを特徴とする請求項１乃至４いずれか１項記載の喫煙品部材。
17. 強度の連続性が失われることにより形成された複数の線はシート材の厚みに部分的に入れられた切れ込みであることを特徴とする請求項１乃至４いずれか１項記載の喫煙品部材。
18. 強度の連続性が失われることにより形成された複数の線は、シート状ラッパーに刻面の列を画定することを特徴とする請求項１乃至４いずれか１項記載の喫煙品部材。
19. 強度の連続性が失われることにより形成された複数の線は交わるまたは合わさって閉じた形状を有する刻面を画定することを特徴とする請求項１乃至４いずれか１項記載の喫煙品部材。
20. プラグラッパーとして請求項１乃至４いずれか１項記載の喫煙品部材を含むフィルターロッド。
21. 請求項２０記載のフィルターロッドのセグメントとタバコロッドとを含み、ラッパーが
    プラグラッパーとタバコロッドの少なくとも一部を覆ってこれらを接合する喫煙品。
22. 請求項１乃至４いずれか１項記載の喫煙品部材をフィルター材に巻いてフィルターロッ
    ドを形成することを含むフィルターの製造方法。
23. フィルターロッドをセグメントに切断することを含むことと、
    フィルターロッドセグメントの少なくとも１つが一端でフィルターセグメントを囲むバンドで長手方向に延びたエンボス線を有することとを含むことを特徴とする請求項２２記載の方法。

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