本明細書中で使用する「喫煙品」なる用語は、タバコ、タバコ派生品、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品をベースにしているかに関係なく紙巻きタバコ、シガーおよびシガリロなどの喫煙可能な製品およびまた発熱するが燃焼しない製品(即ち喫煙材を燃焼させずに熱を加えることによって喫煙材から風味が発生する製品)を含む。
本発明の装置または方法の実施態様によって形成される喫煙品は、長尺の喫煙材源を含む。特に喫煙材はタバコであり、円筒状のタバコロッドに構成される。1つ以上のフィルターまたはフィルターセクションがタバコロッドに取り付けられる。各フィルターまたはフィルターセクションは、シート材、例えば紙、例えばプラグラッパーに巻かれたフィルター材を含む。フィルターまたはフィルターセクションはタバコロッドの長手方向軸と共通の長手方向軸を画定する。本明細書中で使用する「喫煙品の部材」または「ロッド状部品」なる用語は、タバコロッド、フィルター、フィルターセクションまたはマウスピースまたはこれを組み合わせたものなどの喫煙品のあらゆる部材部分を含む。1つ以上の喫煙品の部材は、ラッパーで囲まれる。ラッパーは2つの部材を接続する、1つ以上の部材を構造的に支持する、喫煙品の特性(例えば換気)を調節するために喫煙品の別の部分に対して移動させる、またはあらゆる他の機能の内の1つ以上の機能を有する。
図1は本発明の装置または方法の実施態様によって製造することができる喫煙品100を例示的に示している。この喫煙品は単なる例に過ぎず、本発明の装置および方法は、第1ラッパー層および第1ラッパー層を囲む第2ラッパー層を有する異なる種類の喫煙品の製造に使用してもよい。
喫煙品100は、喫煙材源111を含む第1部分を含む。この例では喫煙材は、タバコロッドの形状タバコである。喫煙品100はさらに喫煙材源111に取り付けられた1つ以上のフィルターセクションを含む。この例示した喫煙品は、喫煙品の特性、例えば換気レベルを選択するために移動可能な部分を含む。この例では移動は回転である。いくつかの実施例では喫煙品は、必要であれば所定の範囲に移動を制限するように構成された制限器(制限機構)を含む。
喫煙品は第1フィルターセクション112および第2フィルターセクション114を含む。第1フィルターセクション112は、喫煙材源に取り付けられ、単独のユニットを形成する。タバコロッドと第1フィルターセクション112は、例えば既知のチッピング紙などのシート材で形成されたカバー層で接続して第1フィルターセクション112をタバコロッドに固定してもよい。いくつかの例では、第1フィルターセクション112は添加剤、例えば炭素を含む。一部の例では添加剤を活性チャコールとすることも可能である。
タバコロッドと第1フィルターセクションは、喫煙品の第1部分またはタバコユニットと呼び、および一部の例ではユニットとして強固に接続される。長尺のタバコロッドと第1フィルターセクションは、喫煙品の長手方向軸を画定する。後方向は喫煙品の吸い口端の方に定義され、前方向は喫煙品のタバコまたは着火端部の方に定義される。
喫煙品の第2部分は第2フィルターセクション114を含む。第2フィルターセクション114は、第1フィルターセクション112と同軸であり、第1フィルターセクション112の後方に位置する。タバコロッド、第1フィルターセクション112および第2フィルターセクション114は、ロッド状部品110の例または喫煙品の「芯」として考慮してもよく、これらの周囲に内方ラッパーおよび外方ラッパーが巻かれる。喫煙品は1つ以上のロッド状部品で形成してもよい。タバコロッドと第1フィルターセクションは、長手方向軸を中心にユニットとして回転するように構成されている。
第1および/または第2フィルターセクション112、114は、従来のフィルター材、例えばセルロースアセテートから作製される。第1および/または第2フィルターセクション112、114は、さらにフィルター材の周囲に巻かれるシート材、例えば紙、例えばプラグラッパーを含む。フィルター材およびこれを囲んで巻かれたシート材は、ロッド状部品の一例を形成する。これら第1および第2およびさらなるラッパーは、フィルター材またはタバコ材の周囲に直接巻かれ、フィルターロッドまたはタバコロッドを形成するシート材と別個のものであり、追加で巻かれるものである。
喫煙品100は1つ以上のロッド状部品の周囲を延びる複数の層を含む。各層はタバコロッド111、第1フィルターセクション112および/または第2フィルターセクション114の円周の周囲を延びる円筒管形状にすることができる。これら複数の層は、ロッド状部品の周囲で一回以上巻かれる1つ以上のシート材のブランクで形成することができる。本発明の第1の実施態様では第1のブランク300がロッド状部品に直接巻かれる。第2ブランク200は、第1のブランクの周囲に巻かれる。この例では第1および第2ブランク300、200は、それぞれロッド状部品110に2回巻かれる。この実施例では第1のブランク300およびロッド状部品110(例えば図に示したような第1フィルターセクション112)は、割り送り機構116、304を含むまたは割り送り機構116
、304が取り付けられており、これについては以下により詳細に説明する。
図2は図1を参照して説明したロッド状部品110を示している。第1のブランク300および第2のブランク200が示されている。第1および第2ブランク300、200、およびロッド状部品110の向きは、ロッド状部品への第1のブランクのおよび第1のブランクへの第2ブランク200の関連部分の取り付けを表している。第1および第2ブランク300、200は、それぞれシート材から作製されている。いくつかの態様においてシート材は紙である。第1および第2ブランク300、200は、それぞれ単一のシート材である。第1および第2ブランク300、200は、それぞれ喫煙品の全周の周囲で複数の層として延びるように巻かれる。
割り送り機構は、第1割り送り面116を含み、これは第2割り送り面304と係合可能であり、不連続の位置間を割り送り移動によって互いに移動するように構成されている。いくつかの態様において割り送りは、割り送り位置間で移動すると可聴クリック音を発生させることができる。
第1割り送り面は、第1フィルターセクションの外面にリッジおよび溝(くぼみ)116を含む。リッジおよび溝は、円周方向の移動が割り送りされるように構成されている。一部の例ではリッジおよび溝116は実質的に長手方向に延びている。リッジおよび溝116は、外方紙ラッパーおよびフィルター材で形成され、これらは共に第1フィルターセクションを形成する。
第2割り送り面は半径方向に延びた1つ以上の直立した突起を含む。1つ以上の突起は歯止め304の形体にすることができる。歯止めは長尺の長手方向に延びた突起を含む半径方向に突出したリッジを含む。歯止め304は、ロッド状部品の外側の機構116(例えばリッジ)と係合するように構成され、ロッド状部品の周囲の最も内方のラッパーとロッド状部品の内の少なくとも1つ、特に第1フィルターセクション112間の回転を割り送りする。
歯止め支持ユニット306とも称される第2割り送り面支持ユニットは歯止め304を含む。歯止め支持ユニット306は、歯止め304を画定するために折り曲げられる一片のシート材であってもよい。歯止め304は、半径方向内方に突出する三角形断面を有する。三角形断面の頂点が第1フィルターセクション112の機構116、例えばリッジと係合する。歯止め支持ユニット306は、歯止め304の三角形断面画定する複数の折り曲げ線を含む。
歯止め支持ユニット306は、ロッド状部品110の円周の一部の周囲だけを延びる。歯止め支持ユニット306は、第1のブランクの支持セクション320に貼り付けられる。支持セクション320は、ロッド状部品110の全周の周りで延びる。例えば、支持セクション320は、ロッド状部品の全周の周囲を一回りだけ延びる。支持セクション320は、管の形、即ち円筒管の形でロッド状部品110の周囲を包む。支持セクション320は、それ自体に接着され、ロッド状部品の周囲を延びる管として固定されるように構成されている。
第1のブランク300は、第1割り送り面の割り送りリッジ間で歯止め304を割り送りさせる半径方向位置に歯止め304を支持するように構成されている。特に歯止めユニット306は、第1割り送り面の少なくとも一部から半径方向に離れて、例えば溝の半径方向内方部分から半径方向に離れて支持される。従って、係合した第1および第2割り送り面は、割り送り移動を供するように操作されている間、間隔をおいて配されていると考慮してもよい。
第1および第2割り送り面は、互いに対して所定の半径方向位置にある。いくつかの態様においてこの半径方向位置は、少なくとも最小限の離れた位置である。いくつかの態様において第1および第2割り送り面は、第1および第2割り送り面が互いに完全に接触するように押されたり、付勢されたり強制的に移動させられたりしないように間隔をおいて配されている。
第1のブランク300は、第1および第2割り送り面間の半径方向位置を維持するように構成された少なくとも1つのスペーサーセクションを含む。いくつかの態様において第1のブランク300は、この半径方向位置を維持するように構成された第1および第2スペーサーセクション310a、310bを含む。第1および第2スペーサーセクション310a、310bは、第2割り送り面304の前方および後方にそれぞれ配されている。第1および第2スペーサーセクション310a、310bは、それぞれ支持セクション320に壊れやすく取り付けられた第1の部分311aを含む。例えば、ブランク300は第1部分311aおよび支持セクション320の間で円周方向に延びる複数のミシン目325を含む。第1および第2スペーサーセクション310a、310bは、第1フィルターセクションに貼り付けられるシート材からなる長尺のセクションである。第1および第2スペーサーセクション310a、310bは、長手方向に間隔をおいて配され、その間で第1割り送り面に触れることができる。いくつかの例では、第1および第2スペーサーセクション310a、310bは、第1フィルターセクション112の第1割り送り面の一部に取り付けられる。第2割り送り面は、第1および第2スペーサーセクション310a、310bの間で第1フィルターセクション112の第1割り送り面の別の部分と接触するように配される。
第1および第2スペーサーセクション310a、310bは、ロッド状部品110の周囲で内層と外層の両方を形成する。従って、第1および第2スペーサーセクション310a、310bは、ロッド状部品の全周の周りで2周り延びることになる。スペーサーセクション310a、310bの第1部分311aおよび支持セクション320は、ブランク300の外層を形成するように構成されている。内層は、第1および第2スペーサーセクション310a、310bの第2部分311bによって設けられる。
内層および外層は、連続的に巻かれる。特に内層を形成するためのブランクの領域は、喫煙品の全周、即ちロッド状部品に巻かれる。外層は同じブランクの一部として一体に形成され、内層から続く。外層は全周に巻かれる。いくつかの態様において、ブランクのさらなる延長部は外層と重なり、外層を管として固定する。いくつかの態様において、重なり部分は管として内層も固定する。ブランクは連続的に巻かれる。
第2部分311bは、ロッド状部品、例えば第1フィルターセクション112直接取り付けられる。歯止め支持ユニット306は、第1のブランクの外層、即ち支持セクション320に一体に取り付けられている。
第2ブランク200は、支持セクション320および第1および第2スペーサーセクション310a、310bを囲む。第2ブランク200は、支持セクション320および第1および第2スペーサーセクション310a、310bの少なくとも一方に亘って長手方向に延びる。第2ブランク200は支持セクションに貼り付けられる。第2ブランクの一部も第1割り送り面116に対して所定の半径方向位置に支持セクション320を支持するために第1および第2スペーサーセクション310a、310bの少なくとも1つと接触する。従って1つの層(例えば第2ブランク200の)が第1および第2スペーサーセクション310a、310bの少なくとも1つの外面と重なり、接触し、第1割り送り面116に対して所定の半径方向位置に支持セクション320を支持する。スペーサーセク
ションは、ブランク300のシート材の2つの層の間に間隔を設ける。いくつかの態様において上に位置する層は、シート材からなる管状の層である。例えば、管状の層は支持セクション320および後方の第2スペーサーセクション310bのみを囲み、これらの上を長手方向に延びる。
支持体を供する層は、第2のブランクの外層、即ち喫煙品の最も外側の層であってもよい。支持体を供する層は、スペーサーセクションに貼り付けられた1つ以上のさらなる層またはセクションと接触することができる。従って、第2割り送り面を支持するセクションまたは層は、スペーサーセクションと直接的に接触状態にあり、スペーサーセクションに貼り付けられた1つ以上の層または例えば第2フィルターセクション周囲でロッド状部品に貼り付けられた1つ以上の別個の層と接触するあらゆる好適な半径方向の支持体と接触することができる。いくつかの例では歯止め支持セクション320は、スペーサーセクション310a、310b内で円周方向に移動可能であり、および/またはスペーサーセクション310a、310bによって長手方向に保持される。
図3は上記の機能の少なくとも1つを有する喫煙品の一部を形成するように構成された第2ブランク200の第1の実施態様を示している。ブランク200は、1つ以上のロッド状部品に2度巻かれるような寸法に決められ、第1(外方)層240および第2(内方)層230を形成する。ブランク200は、シート材、特に単一層のシート材である。例えば、そのシート材は紙である。第1外層240および第2内層230は、それぞれロッド状部品の円周の周囲を完全に覆うように延びる。ブランク200は、第1の層240を越えて円周方向に延び、第1の層と重なり、接続(接着)し、管としてブランク200を固定する重なり部分211を含む。第2ブランク200は、第1のブランク300が既に巻かれたロッド状部品の周囲に巻かれるように構成されている。ブランクの濃く示された領域は、いずれの実施態様において接着剤の位置を示すが、接着剤の領域は図示のものとは異なってもよい。
ブランク200は、喫煙品の第1部分の一部となる複数のセクション、また喫煙品の第2部分の一部となる複数のセクションを含む。第1部分は第2部分に対して回転可能であり、喫煙品の特性、例えば換気を調節する。
第1(外方)層240では第1セクション213が第1部分の一部になる。第2セクション214は第2部分の一部になる。第2(内方)層230では第3セクション233および第4セクション235は第1部分の一部になる。第5セクション234、調整部材250および調整部材支持セクション236は、第2部分の一部になる。これらセクションの機能を説明する。これとは別に第2ブランク200を第1セクション213、第3セクション233および第4セクション235を有する第1部分を含むものとして考慮してもよい。第2部分は第2セクション214、第5セクション234および調整部材支持セクション236を含む。これら全てのセクションは、最初は単独のブランク200において接続されている。ブランク200はロッド状部品に2度ユニットとして巻くことができる。いくつかの態様においてブランク200は、セクションを分離し、移動できるようにする脆弱な接続部を含む。分離されないセクションは一体に維持される。各セクションはロッド状部品の全周の周囲で延びる。
内層および外層は連続的に巻かれる。特に内層を形成するためのブランクの領域は、喫煙品の全周の周囲、即ちロッド状部品の周囲に巻かれる。外層は同じブランクの一部として一体に形成され、内層に続く。外層は全周の周囲に巻かれる。いくつかの態様においてブランクのさらなる延長部が外層と重なり、管として外層を固定する。いくつかの態様において重なり部もまた管として内層を固定する。ブランクは連続的に巻かれる。
第2(内方)層230のいくつかのセクションは、例えば第1のブランク300が巻かれたタバコロッドおよびフィルターセクションなどの第1部分のロッド状部品を囲み、これに貼り付けられる。第2(内方)層230は、第2部分のロッド状部品、例えば第2フィルターセクションを囲み、これに貼り付けられる。例えば、第5セクション234は第2フィルターセクション114に直接または1つ以上の別個のスペーサー層を介して貼り付けられる。
第3セクション233、第4セクション235および調整部材支持セクション236は、第1部分のロッド状部品の周囲に位置する。例えば、これらセクション233、235、236の全ては第1フィルターセクションの周囲に位置する。第3セクション233および第4セクション235は、第1部分のロッド状部品に取り付けられ、第1フィルターセクションと共に移動する。第3セクション233は、前方のスペーサーセクション310aの外側に貼り付けられる。第4セクション235は後方のスペーサーセクション310bに貼り付けられる。従って、第4セクション235はスペーサー層となり、一部の例では第4セクションの外側は、第2セクションの半径方向位置を支持するために使用される接触面となる。いくつかの態様において第4セクションの幅は、第2スペーサーセクション310bと実質的に同じ(または狭い)である。
調整部材支持セクション236は、第1部分のロッド状部品の周囲で移動可能である。特に調整部材支持セクション236は、第1フィルターセクション112および/または第1割り送り面116の周囲で円周方向に可動である。いくつかの態様において調整部材支持セクション236は、第1のブランク歯止め支持セクション320に貼り付けられる。従って調整部材支持セクション236の移動は割り送りされる。
第1セクション213はその下の第3セクション233に貼り付けられる。第2セクション214はその下の調整部材支持セクション236に領域214aで貼り付けられ、その下の第5セクション234に領域214bで貼り付けられる。第2セクション214はその領域214cが第4セクション235に重なり、第4セクション235に貼り付けられない。
第2ブランク200は、一枚のシートとしてロッド状部品に巻かれる。第2ブランク200のセクションは全て最初は互いに貼り付いており、上述したように分離可能になっている。いくつかの態様において第2ブランク200は一枚のシートであり、これには脆弱な接続部が形成され、種々のセクションを画定する。脆弱な接続部または切り欠きによって分離されないセクションは、一体に形成された状態を維持するものと考慮される。従って第1および第3セクション213、233は一体であり、一枚の2層ラッパーとして考慮してもよい。同様に調整部材支持セクション236、第2セクション214および第5セクション234は一体であり、一枚の2層ラッパーとして考慮してもよい。調整部材支持セクション236は最初は調整部材支持セクション236の周囲に連続的に巻かれる外層と一体に形成されている。
第2ブランク200は、喫煙品の第1および第2部分間の移動を制限するために係合可能なセクションを含む。いくつかの態様において第3セクション233および調整部材支持セクション236は喫煙品の第1および第2部分間の回転の範囲を制限するために係合するように構成されている。
第3セクションおよび調整部材支持セクションの内の1つは、調整部材またはタブ250を画定する。この例では調整部材250は調整部材支持セクション236の一部である。調整部材250は、調整部材を画定するセクションの隣接する部分を越えて長手方向に延びるブランクの一部である。例えば、調整部材250はブランク200の調整部材支持
セクション236の一体部分である。調整部材250は、ブランク200の調整部材支持セクション236と同じ半径方向の層にある。調整部材支持セクション236は喫煙品またはロッド状部品の全周の周囲を延びる。調整部材支持セクション236は、管、例えば円筒管になる。調整部材支持セクション236は、ロッド状部品の周囲を延びる1つまたは2つの層を有すると考慮してもよい。これらの特徴のいずれもあらゆる実施態様に適用可能である。
いくつかの態様において調整部材250は、それが形成されるセクションの長手方向の最遠の領域を画定する。いくつかの態様において調整部材250は、喫煙品の第2部分の一部となるブランク200の長手方向の最遠の(前方)部分である。調整部材は調整部材支持セクション236の残りの部分を越えて長手方向に延びている。調整部材が貼り付けられている支持セクションは、調整部材250を越えて円周方向に延びている。いくつかの例では、支持セクションは、調整部材の一長手方向側部においてのみ調整部材を越えて円周方向に延びる。
調整部材250は限定された範囲内で円周方向に移動可能である。調整部材250は第1係合面233aと第2係合面233bの間で移動可能である。第1係合面233aおよび第2係合面233bは円周方向に延びる溝239を画定し、この中で調整部材250は移動可能である。溝239の一部は、そこを換気空気を通過させるように構成されている。従って溝239の円周方向の幅の一部は換気開口部として考慮してもよい。
溝239は長手方向縁部に沿って開いている。特に調整部材250に向いた溝239の長手方向縁部は開いている。この長手方向縁部は実質的に円周方向に延びる。溝239は溝239を画定するセクションの長手方向の最遠部のまたは境界を画定する。第1係合面233aおよび第2係合面233bは、調整部材からのブランクの第1または第2部分それぞれの一部であるブランク200の一セクションによって画定されている。第1係合面233aおよび第2係合面233bは実質的に長手方向に延びている。
一枚のブランクはタブおよび第1および第2係合面を画定するセクションを含む。特に同じブランクの同じ層がタブおよび第1および第2係合面を画定するセクションを含む。このブランクは、第1および第2係合面間でタブが移動できるように壊れて分離するまたは切断されるように構成されている。
調整部材250は、移動軸における調整部材の縁部、即ち調整部材250の円周方向の縁部で第1および第2制限面253a、253bを画定する。第1係合面233aおよび第2係合面233b間で調整部材250の第1および第2制限面253a、253bが接触することにより第1および第2部分間の相対的な回転を制限する。第2部分に対する第1部分の回転によって喫煙品の換気が決まる。いくつかの態様において許容される回転範囲が最小および最大換気レベル間の変化に対応する。
調整部材250の第1および第2制限面253a、253bは実質的に長手方向に延びている。一部の例では、調整部材250の第1および第2制限面253a、253bは、調整部材が貼り付けられるセクションを越えて長手方向に延びている。調整部材250の第1および第2制限面253a、253bは、調整部材を画定するセクションの残りの部分の円周方向の幅内で円周方向に位置している。例えば、調整部材を画定するセクション(調整部材支持セクション236)の残りの部分は、ロッド状部品の全周の周りで延びる。調整部材は円周の一部のみに亘って延びる。調整部材250は比較的小さい割合で喫煙品の円周のみに亘って延びる。例えば、調整部材250は円周の半分未満に亘って延びる。調整部材250および第1および第2係合面233a、233bの間隔は、回転移動を90〜180度の間、特に110〜140度の間、およびさらに約120度に制限するよ
うな寸法になっている。
調整部材250の第1制限面253aおよび第1係合面233aは、互いに平行に延び、および/または相補的な形状である。いくつかの態様において調整部材250の第2制限面253bおよび第2係合面233bは、互いに平行に延び、および/または相補的な形状である。例えば、第1および第2制限面および第1および第2係合面は実質的に長手方向に延びている。
調整部材250は、さらに喫煙品の換気を調節するという機能を有する。特に調整部材250は、1つ以上の換気領域を選択的に覆うまたは閉じることによって直接的に喫煙品の換気を調節する。調整部材250は、喫煙品の半径方向に隣接する部分の1つ以上の換気領域と整列するように移動可能に構成されている。調整部材250は実質的に空気を通さない材料、特に空気を通さない紙で形成される。調整部材250は、喫煙領域の1つ以上の換気領域を覆って、換気空気が調整部材250によって覆われた領域を介して入れないように構成されている。調整部材は第1および第2制限面253a、253bの間では空気に対して非透過性である。第1および第2制限面253a、253bは、回転の限界を規定し、かつ、覆われるまたは覆われない換気領域の量を規定する。調整部材250によって覆われる換気領域の領域は、可変であり、換気を決定する。
従って、調整部材250は、1つ以上の換気開口部を覆うことによって直接的に換気レベルを調整する、および例えば最大および最小レベルの換気間の所定の範囲内に調整部材の移動を制限するという2つの機能を有する。
巻かれた第2ブランク200は、第2フィルターセクション114と第1フィルターセクション112を接続する。この接続により第2割り送り面(例えば歯止め304)を第2フィルターセクション114に接続する。喫煙品の第2割り送り面304、第2フィルターセクション114および第2部分は、円周方向に可動であり、長手方向では制限される。一部の例において長手方向の制限は、喫煙品の第1部分に対して単一の長手方向位置に制限することである。特に第2ブランク200の外層がこの接続を供する。この接続を供するシート材の外層は、割り送り機構および/または回転制限機構を囲むが、それ自体は割り送りまたは制限を行わない。
第2ブランク200によって第2フィルターセクション114を喫煙品の第1部分に接続する接続部は、第5セクション234、第2セクション214および調整部材支持セクション236を含む。第5セクション234は第2フィルターセクション114に貼り付けられる。調整部材支持セクション236は、歯止め支持セクション320に貼り付けられおよび/または第4セクション235の前方に位置する。ブランク200は第2フィルターセクション114を調整部材支持セクション236に接続する。特にブランク200の外層(即ち第2セクション214)は、例えば第5セクション234と調整部材支持セクション236間を接続する。ブランク200は、長手方向の移動、第2フィルターセクション114が第1フィルターセクションから離れる後方への移動を制限するように構成された接触面に第2フィルターセクション114を接続する一体の管となる材料である。接触面は、喫煙品の第1および第2部分間の長手方向の一方向の移動を実質的に妨げることができる。
接続管は、前方および後方端部で、単一層によって連結された半径方向に2つの層(即ち全周の周囲の2つの)を含む。接続管は、例えば一枚のシート材から一体に形成される。第5セクション234、第2セクションおよび調整部材支持セクション236は、一体に形成されている。従って、第2フィルターセクションは強固に接続される。
第2ブランク200の外層の後方の領域(第2セクション214)は、第1のブランク300の後方のスペーサーセクション310b上を延びるが、これには貼り付けられない。他の実施態様にも当てはまるようにロッド状部品に巻かれたブランクの最外層240は、第1および第2フィルターセクションを接続するだけである。最外層は第1フィルターセクションにブランクの隣接する長手方向に分離可能な部分(第4セクション235)によって制限されるセクション(例えば歯止め支持セクション320)を介して貼り付けられる。これらの特徴は、本発明の他の態様において変更された形体で任意に存在させてもよい。
図3の例では、ブランク200は1つ以上の換気領域270を含む。特に換気領域270は、調整部材250と異なる層を形成するためにブランク200の一部に形成されている。いくつかの態様において、第1(外方)層240は換気領域270を含み、第2(内方)層230は調整部材250含む。
調整部材250および換気領域270は、隣接する層にある。溝239および換気開口部270は、喫煙品の別個の(隣接する)層に形成され、互いに固定されている。調整部材250は、溝を画定する層と1つ以上の換気領域270を画定する層の両方に対して可動である。調整部材250は溝内で移動可能であり、従って調整部材250は、溝を画定する層の単なる一部ではない。調整部材によって直接覆われるまたは解放される換気領域270の領域の量は、喫煙品の換気領域の変化を決定する唯一の要因である。特に喫煙品の別の部分、例えば調整部材が移動可能な溝を画定するセクションは、換気レベルを調整するために本発明では換気領域を覆うように構成されていない。換気領域270および第1および第2係合面233a,233bは、シート材からなる複数の一体層、例えば同じ
シート材からなる2つの層によって形成される。
換気領域270は長尺であり、調整部材250が移動可能な方向、即ち円周方向に延びている。換気領域270の長さは溝239の長さより短い。一部の例では換気領域270の長さは、溝239内での調整部材250の移動(即ち円周方向の)の長さと実質的に同じである。これにより調整部材250は換気領域270が完全に覆われる(最小の換気、調整部材250が第1係合面233aと接触する)最遠の位置と換気領域270が完全に解放される(最大換気、調整部材250が第2係合面233bと接触する)最遠の位置の間でのみ移動することができるようになる。調整部材250および換気領域270がほぼ同等の長さを移動することは、溝239内での調整部材250のなんらかの移動(即ち喫煙品の第2部分に対する喫煙品の第1部分の)が喫煙品の換気を変えることを意味する。調整部材の位置を変えることで第1および第2係合面間の距離の少なくとも大半に亘って換気が直接的に変化する。一部の例では調整部材の位置の変化が実質的に第1および第2係合面間の全体距離に亘って直接的に換気を変化させる。従って、換気は調整部材の位置で変わる。
換気領域270は単独の換気領域として示されている。これとは別に換気領域270は、複数の開口部、特に調整部材250の移動方向に複数の開口部を含む。換気領域270は円周方向に複数の別個の開口部を含む。いくつかの態様において換気領域270は、さらに長手方向に複数の開口部を含む。換気領域270は開口部のグリッドまたは列を含む。例えば、開口部は電気穿孔法(EP)によって形成される。
開口部が1つの場合、開口部の一部を覆う調整部材250は、実質的に換気空気の流れを覆われていない領域に制限する。しかしながら、一部の状況において、換気空気はいくらか換気開口部内で円周方向に移動することができ、換気を増加させる。複数の開口部が設けられている場合、換気領域を介して空気の流れを分離し、各換気開口部内を空気が個別に流れるようになる。従って、1つ以上の開口部を覆うことによって、空気が覆われて
いない領域だけに流れるように効果的に空気の流れを制限することができる。
いくつかの態様において調整部材250は、少なくとも1つの換気領域を選択的に覆うように構成されている。いくつかの例では、換気領域は調整部材250の移動方向に複数の開口部を含む。換気領域は、同じブランクの一部として、ロッド状部品(例えばブランク300)に巻かれる別個の(例えば内方)ブランクとして、または調整部材を囲む別個の外方ラッパーに形成することができる。特に調整部材250は、半径方向に間隔をおいて配され、少なくとも部分的に位置合わせされた複数の換気開口部を覆うように移動可能である。半径方向に間隔をおいて配された換気開口部の少なくとも1つは、調整部材250の移動方向に複数の開口部を含む。
第2ブランク200は、第1または第2割り送り面を直接画定しない。第1割り送り面は、例えば上述のように第1フィルターセクションに形成される。第2割り送り面は、例えば上述のように第1割り送りセクションの周囲を延びる環状の層に形成される。ブランク200は、第2割り送りセクションと接続するように構成されている。特に調整部材支持セクション236は、第2割り送りセクションを形成するユニットの外側と接続するように構成されている。例えば、調整部材支持セクション236は、接着剤で第2割り送りセクションユニットの外側に貼り付けられる。調整部材を画定するセクションは、第2割り送り面304を画定する内方ラッパー300の一部にも取り付けられる。1つの態様において調整部材250もまた調整部材支持セクション236によって画定され、調整部材250を画定するブランクのセクションは、支持セクション320に直接貼り付けられる。調整部材250は、係合面233a、233b間の調整部材が不連続の換気レベルに対応して段階的に移動するように割り送り機構に接続される。
第4セクション235は第1部分のロッド状部品、例えば第1フィルターセクション112に貼り付けられる。喫煙品の第1部分は第4セクション235を含む。第4セクション235は、第2ブランク200の内層で隣接するセクション234、236から分離可能である、または分離している。例えば、第2ブランク200は、ブランク200の第4セクション235を除いた残りの部分に対しての第4セクション235を脆く接続する接続部、例えばミシン目225を第4セクションの周囲に含む。いくつかの例では、第4セクション235は外層の対応するセクション、即ちセクション214cとの脆弱な接続部も有する。脆弱な接続部は、第1および第2セクション間の最初の回転で破断するように構成されている。
いずれの実施態様において、喫煙品は喫煙品の回転可動部分、例えば調整部材および係合面間の長手方向の移動を制限または妨げるように構成されている。巻かれたブランクは、長手方向の移動を制限するまたは妨げる接触面を画定するように配置される。いくつかの態様において接触面は第1および第2フィルターセクションが離れるように仕向けられる方向の移動を制限する。これとは別にこの方向は、喫煙品の第1および第2部分が移動して離れるまたは後方部分が後方に移動させられる際に規定することができる。一部の例では異なる接触面が反対方向の長手方向の移動を制限するまたは妨げる。
いくつかの態様において、接触面は実質的に円周方向に延びている。一部の例では、接触面は喫煙品の全周の周囲を延びている。接触面のこの大きな幅によって喫煙品の可動部分が長手方向に分離しにくくなる、または分離しなくなる。
長手方向の移動を制限するまたは妨げるように構成された接触面の1つは、あらゆる実施態様において調整部材支持セクションによって画定される。例えば、接触面は調整部材に対して反対の調整部材支持セクションの長手方向側部であってもよい。いくつかの態様において接触面は、例えば、巻かれた管状シート材によって設けられる環状のまたは隆起
した縁部である。接触面は半径方向および円周方向に延びる。従って、調整部材支持セクションおよび調整部材の構成(例えば一体である同じ半径方向の層にある)は、長手方向および回転移動の両方を制限し直接的に換気を決定する。
いくつかの態様において、第4セクション235は第2部分の2つセクションの間に位置し、外層の位置合わせされたセクション214もまた第2部分の一部になる。第4セクションを囲む第2部分のセクションは、実質的に第1部分に対して第2部分が長手方向に移動するのを妨げる。第2部分のセクション234、214、236は、第4セクション235の管状の隆起した縁部として同じ半径方向の層に亘ってそしてこの層内に延びる。特に調整部材支持セクション236と第4セクション235が接触することにより第1部分に対して第2部分が長手方向後方に移動するのを妨げる。第5セクション234と第4セクション235が接触することにより第1部分に対して第2部分が長手方向前方に移動するのを妨げる。第4セクション235と隣接するセクション234、236の接触は、円周方向に延びる縁部を有し、相対的な円周方向の移動が可能になる。
さらなる態様において、歯止め支持セクション320は喫煙品の第1および第2部分間の長手方向の移動を妨げるまたは制限するように構成された1つ以上の接触面を供する。歯止め支持セクション320および第1および/または第2スペーサーセクション310a、310bの円周方向に延びる縁部は、長手方向の移動を妨げるために係合することができる。
喫煙品の第1部分を画定する第2ブランク200のセクションは、喫煙品の第2部分を画定するブランク200のセクションに壊れやすく取り付けられている。特に調整部材支持セクション236は、内層の脆弱な接続部226によって第3セクション233に壊れやすく取り付けられている。脆弱な接続部226の一部は、最初は調整部材250を隣接するセクション、即ち第3セクション233に接続する。第2セクション214aは、ブランク200の外層240上に延び、接続部226に接続する脆弱な接続部228によって第1セクション213に壊れやすく取り付けられている。脆弱な接続部226、228は、実質的に互いに位置合わせされている。脆弱な接続部226、228は、同じ長手方向位置で実質的に円周方向に延びる。例えば、ブランク上の脆弱な接続部のいずれも使用の際互いに対して移動するように操作可能なセクションの間を延びる複数のミシン目を含んでもよい。
濃く示された領域は、その半径方向内側で半径方向に隣接する面に接続するように配置される。隣接する表面は、シート材の内層であってもよく、例えば、セクション214aはセクション236に接続される。隣接するセクションはロッド状部品であってもよく、例えば第5セクション234は、第2フィルターセクション(または第2フィルターセクションの周囲のみに巻かれたスペーサー)に接続される。いくつかの態様においてロッド状部品は、第2ブランク200内でシート材からなる1つ以上の層、例えばブランク200が貼り付けられる第1のブランク300(図示せず)で巻かれる。接続は接着剤を使用して行ってもよい。特に第2ブランク200は、ロッド状部品を包む前に接着剤が塗布される。
いくつかの例では、第1のブランク300は第1フィルターセクション112のみを包む。巻かれた第1のブランク300の外側は、巻かれた第1のブランク300の長手方向の範囲に亘って実質的に均一な直径の円筒である。均一な直径(例えばスペーサーセクションの)は、第2ブランク200の調整部材250が移動する表面を実質的に滑らかにする。例えば、スペーサーセクションの1つは滑らかな例えば円筒状の外面を供し、その上を調整部材250が回転できる。調整部材250は、ブランク200の外層の下で移動可能である。巻かれたブランク200の外側は、さらにブランク200が巻かれたロッド状
部品110と実質的に同じ直径を有することができる。特に第2フィルターセクション114および/またはタバコロッド111は、巻かれた第1フィルターセクション112と同じ外径を有するような寸法にすることができる、または同じ寸法を有するようにシート材からなる1つ以上の層でさらに包むことができる。ロッド状部品の実質的に同じ直径によりブランク200の包装および貼り付けが可能になる。
さらに別の実施態様では(図示せず)、第1のブランクは第1および第2スペーサーセクション310a、310bのみを含む。第1および第2スペーサーセクション310a、310bは、支持セクションによって連結せず、図2に説明した位置と同じロッド状部品110の位置で巻かれるシート材の別個のセクションである。第1および第2スペーサーセクション310a、310bは、ロッド状部品に一回巻いて、1つのスペーサー層を形成する、またはロッド状部品に2度巻いて、2つのスペーサー層を形成するように構成することができる。内層および外層は連続的に巻かれる。特に内層を形成するためのブランクの領域は、喫煙品の全周、即ちロッド状部品の周囲に巻かれる。外層は同じブランクの一部として一体に形成され、内層に続いている。外層は全周に巻かれる。いくつかの態様において、ブランクの延長部がさらに外層と重なり、管として外層を固定する。いくつかの態様において重なり部分は管として内層も固定する。ブランクは連続的に包まれる。
歯止め304を含む歯止め支持ユニット306は、第2ブランク200に貼り付けられる。特に歯止め支持ユニット306は、(以下に説明するように)調整部材を画定する第2ブランク200のセクションに貼り付けられる。第1割り送り面と係合するスペーサーセクション310の間を延びる歯止め304は、上述の機能と同じ機能を有する。
ロッド状部品の周囲の複数の層は、いくつかのセクションに分割されると考慮してもよい。これらのセクションは、通常、喫煙品の第1部分または第2部分のいずれかの一部を形成する。いくつかの態様において1つ以上のセクションは、当該セクションの回転位置が喫煙品の特性の決定に関係しない場合、第1または第2部分のいずれにも貼り付けられない。
一部の例では喫煙品の特性を調整するために喫煙品は次の内の特徴を少なくとも1つ有する。第1部分および第2部分は、それぞれ喫煙品の外面上を延びる。これによりユーザーは第1部分と第2部分の両方を掴み、第1部分および第2部分間に相対移動、例えば相対回転させることができる。第1および第2割り送り面は、係合して割り送り移動を供するように構成されている。この特徴は任意であり、喫煙品の特性は割り送り無しで調整することができる。
説明した第4セクション235は任意である。特に第4セクション235によって設けられる長手方向の移動を妨げる機能は、代わりにスペーサーセクション310a、310b間を円周方向だけに移動可能な支持セクション320によって設けることができる。ブランク200は、前方の領域に喫煙品の第1部分をそして後方の領域に喫煙品の第2部分を画定する複数の層を含む。
図4はブランク400の第2の例を示している。ブランク400は、ブランク200と実質的に同じであり、同じ部分には同じ符号が付してある。ブランク400もまたブランク300および喫煙品の1つ以上のロッド状部品110を巻くように構成されている。
ブランク400はブランク200とは第1および第2部分の間の脆弱な接続部の位置が異なる。特にブランク400ではブランクの内層(巻かれたときの)の第1および第2部分間の脆弱な接続部は、ブランクの外層(巻かれたときの)の第1および第2部分間の脆弱な接続部と位置合わせされない。喫煙品の第1および第2部分間の接触面は、複数の層
において間隔をおいて配される。
特に調整部材支持セクション236は、内層の脆弱な接続部426によって第3セクション233に壊れやすく取り付けられる。脆弱な接続部426aの一部は、最初は隣接するセクション、即ち第3セクション233に調整部材250を接続している。図示の例では脆弱な接続部426は、調整部材250の円周方向の両側に延びている。これとは別に調整部材250は、最初は内層230の円周方向の端部にあり、脆弱な接続部426が調整部材250から1つの接続部に延びるようになっている。
第2セクション214は、ブランク400の外層240上に延び、接続部426と接続する脆弱な接続部428によって第1セクション213に壊れやすく取り付けられている。例えば、脆弱な接続部は、セクション間で円周方向に延びる複数のミシン目を含み、ブランクはミシン目に沿って優先的に裂け、使用の際これらセクションが互いに対して移動できるように構成されている。
内層および外層の脆弱な接続部426、428は、長手方向で互いにオフセットしている。特に脆弱な接続部426、428は、実質的に互いに位置合わせされない。脆弱な接続部426、428は、両方とも異なる長手方向位置で実質的に円周方向に延びている。脆弱な接続部426aは、別の異なる長手方向位置で円周方向に延びている。脆弱な接続部426、428は、長手方向に延びた脆弱な接続部429によって連結されている。従って内層および外層の両方でブランク400の前方部分および後方部分は、脆弱な接続部426、426a、428、429に力が加えられて最初に換気を変える際に互いに移動可能になる。ブランク400の前方部分および後方部分間の接触面は、ブランク400を巻くことによって設けられる内方および外方の管状層において長手方向に間隔を空けて位置する。
脆弱な接続部426、428(または喫煙品の第1および第2部分間の境界)の位置が異なるとは、脆弱な接続部でブランク400のセクション間の位置合わせされた隙間を介して喫煙品内に半径方向に直接空気が引き込めないことを意味する。代わりに当該隙間を介して入る空気は、長手方向に引き込まれなければならない。従ってこのような隙間を介して喫煙品に引き込まれる空気の量は、画定された換気開口部を使用して換気レベルの調整を向上させつつ、減少する。
図5はブランク500の第3の実施態様を示している。ブランク500を含む喫煙品は、実質的に上述の機能と同じ機能を有する。特に明記しない限り主要部は同じ構成および機能を有する。
ブランク500は、喫煙品の1つ以上のロッド状部品の周囲、特に第1フィルターセクション112の周囲だけを直接包むように構成されている。上述のように第1フィルターセクション112は、第1割り送り面を画定している。ブランク500は、第1フィルターセクションの円周の周囲を延びる3つの完全な層を画定するように構成され、内層である第1の層510、中間層である第2の層520および外層である第3の層530を画定する領域を含む。第1、第2および第3の層510、520、530は、ロッド状部品の円周の周囲に3回巻かれるように配置される1枚のシート材上に一体に形成されている。一部の例ではブランク500は、図6に示す別のブランク600からなる別個の層で上側がさらに包まれる。ブランク500は、図2および3を参照して説明した第1および第2ブランク300、200の両方の代替えである。
第1の層510は、第1および第2スペーサーセクション512a、512bを含む。第1および第2スペーサーセクション512a、512bは、ロッド状部品、特に第1割
り送り面を画定する第1フィルターセクション112に直接取り付けられ、囲むように構成されている。第1および第2スペーサーセクション512a、512bは、正しい半径方向の距離で第1割り送り面と第2割り送り面の間に間隔を空け、割り送りできるようにする機能を有する。第1および第2スペーサーセクション512a、512bは、互いに長手方向に離れている。第1および第2スペーサーセクション512a、512bの構造は、ブランク300の第2(内方)部分311bと実質的に同じである。調整部材550は、スペーサーセクション512a、512bの1つに直接重なるように構成されている。調整部材はスペーサーセクション512a上で移動可能であり、スペーサーセクションは調整部材を移動しやすくする実質的に滑らかな外面を供する。調整部材は第1フィルターセクションからスペーサーセクションによって間隔をおいて配される。第1フィルターセクションは第1割り送り面を画定し、従って調整部材のための滑らかな表面を供さない。
第1スペーサーセクション512aとして示した第1および第2スペーサーセクション512a、512bの内の1つは、内層510に第1換気領域570を含む。第1換気領域570は、複数の開口部、特に移動可能な調節部材550の移動方向に複数の開口部、即ち円周方向に複数の個別の開口部を含む。いくつかの態様において第1換気領域570は、さらに長手方向に複数の開口部を含む。第1換気領域570は、開口部のグリッドまたは列を含む。例えば、これら開口部は電気穿孔法(EP)によって形成される。
ブランク500の第2の層520は、上述した調整部材250と同じ機能を有する調整部材550を含む。特に調整部材550は、それが形成されるセクションの長手方向の最遠部を画定する。調整部材550に取り付けられているセクションは、ロッド状部品の全周の周りで延びる。調整部材550は、限定された範囲内で円周方向に移動可能である。調整部材550は、第1係合面533aおよび第2係合面533b間で移動可能である。第1係合面533aおよび第2係合面533bは、上述のように調整部材550が移動可能な円周方向に延びる溝539を画定する。
調整部材550はその縁部で即ち円周方向の縁部で第1および第2制限面553a、553bを画定し、これは軸方向の移動を制限する。調整部材550の第1および第2制限面553a、553bの第1係合面533aおよび第2係合面533bとの接触(図示したような)によって喫煙品の第1および第2部分間の相対的な回転が制限される。
調整部材550は、さらに喫煙品の換気を調整する機能を有する。特に調整部材550は、1つ以上の換気領域を選択的に覆うことにより喫煙品の換気を直接調整する。調整部材550は、喫煙品の一部と半径方向に隣接し、一体に形成された1つ以上の換気領域に亘って移動できるように構成されている。調整部材550は、実質的に空気を通さない材料、特に空気を通さない紙で形成される。調整部材550は、喫煙領域の1つ以上の換気領域を覆って、換気空気が調整部材550によって覆われる領域を介して喫煙品に入れないように構成されている。調整部材は第1および第2制限面553a、553bの間で空気に対して非透過性である。第1および第2制限面553a、553bは、回転の制限を画定し、覆われるまたは覆われない換気領域の量を規定する。
従って、調整部材550は、換気領域の一部を覆うことで直接換気レベルを調整する、および最大および最小の換気レベル間で喫煙品の第1および第2部分の相対移動を制限するといった2つの機能を有する。
調整部材550は、ブランク500の支持セクション522に形成される。調整部材は、調整部材以外の第2の層520を画定する調整部材支持セクション522の残りの部分を越えて長手方向に延びている。調整部材550は、調整部材が貼り付けられるセクショ
ンの長手方向最遠の領域を画定する。従って調整部材550の第1および第2制限面553a、553bは、調整部材が貼り付けられるセクションを越えて長手方向に延びている。調整部材支持セクション522は管である。調整部材は、その管の一部として湾曲する。
支持セクション522は、さらに第2割り送り面の支持体として機能する。特に第2割り送り面は、支持セクション522に貼り付けられる歯止め支持ユニット306に形成された歯止め304を含む。歯止め304は、第1および第2スペーサーセクション512a、512bの間で延び、第1割り送り面と係合するように構成されている。歯止めおよび歯止め支持ユニットは、実質的にブランク200を参照して説明したようなものである。従って、ブランクの第2の層520は、直接的に換気を調整し、最大および最小換気間の移動を制限する調整部材550を含み、第2割り送り面を支持するまたは含む。
調整部材550および換気領域570は、異なる層、例えば最初は互いに接続されている領域上にある。溝539および換気開口部570は、喫煙品の個別の層に形成され、互いに固定されている。調整部材550は、溝を画定する層および1つ以上の換気領域570を画定する層の両方に対して可動である。調整部材550は溝内で移動可能であり、換気領域570を覆う調整部材550は、溝を画定する層の単なる一部ではない。調整部材によって直接覆われるまたは覆われない換気領域の量は、喫煙品の換気領域の変動を決定する単なる要因ではない。特に喫煙品のさらなる部分、例えば調整部材が移動可能な溝を画定するセクションは、換気レベルを調整するために本発明では換気領域を覆うように構成されていない。
ブランク500の第3の層530は、第2換気領域572を含む。第2換気領域572はスペーサーセクション512a、512bの1つ、特に第1換気領域570と同じ(第1)スペーサーセクションにある。第2換気領域572は単独の換気領域または開口部である。この単独の換気領域によって調整部材550が第2換気領域572を介してはっきりと見えるようになり、ユーザーに調整部材550の位置、従って換気レベルを示す。これとは別に第2換気領域572は複数の換気領域を含んでもよい。それでも調整部材550を複数の開口部を介して見えるようにすることができる。第1および第2換気開口部570、572の少なくとも1つは、複数の開口部を含み、上述のように調整部材550の位置に応じて換気を効果的に調整する。
移動可能な調節部材550は第1および第2換気開口部570、572の半径方向間に位置する。第1および第2換気開口部570、572は、少なくとも部分的に互いに位置合わせされている。特に第1および第2換気開口部570、572は、実質的に調整部材550の移動方向において同じ幅、即ち円周方向に同じ幅を有する。第1および第2換気開口部570、572は、実質的に互いに位置合わせされている。従って、調整部材550は第1および第2換気開口部570、572を同時に覆って換気を調整するように構成されている。換気空気は、直接第1および第2換気開口部570、572の両方そして溝539を半径方向に通過し、非透過性の調整部材550によって覆われていない領域に達する。
ブランク500の第3の層530は第1および第2スペーサーセクション512a、512bおよび支持セクション522を含む。従って第3の層530は第2の層と実質的に同じ構成を有する。第3の層530は調整部材550に重なるように配置される。特に第2換気開口部572を画定する第1または第2のスペーサーセクション512a、512bは、調整部材550と重なる。
ブランク500は第1および第2スペーサーセクション512a、512b(第1、第
2および第3の層に亘って延びた)および支持セクション522(第2および第3の層に亘って延びた)のみを含む。第1および第2スペーサーセクション512a、512bおよび支持セクション522は、互いに移動可能であり、これにより換気を調整するように構成されている。特に支持セクション522は、長手方向に間隔が空けられた第1および第2スペーサーセクション512a、512bの間で回転可能である。従って、支持セクション522は第1および第2スペーサーセクション512a、512bと係合することによって長手方向の移動が制限される。支持セクション522および第1および/または第2スペーサーセクション512a、512bは、巻かれたときに長手方向の移動を制限するまたは妨げるように構成された接触面を有すると考慮してもよい。接触面は実質的に上述のように機能する。
第1および第2スペーサーセクション512および支持セクション522は、最初第2および第3の層を延びる第1および第2の脆弱な接続部526、528によって連結されている。脆弱な接続部526、528は、実質的に上述のように例えば円周方向に延びるミシン目線である。接続部526は、調整部材550がスペーサーセクション512aに壊れやすく取り付けられた部分526aを含む。
ブランク500からなる第1、第2および第3の層を含む喫煙品は、図6に詳しく示すブランク600も含んでもよい。ブランク600は、ロッド状部品110に既に巻かれたブランク500によって形成された層の上面を覆うように構成されている。
図6は喫煙品の外層となる一枚の層を形成する寸法を有するシート材であるブランク600を示す。ブランク600は、第1フィルターセクション112、第2フィルターセクション114および必要であればタバコロッド111の周囲を長手方向に延びるように寸法が決められている。一部の例ではブランク600は第1フィルターセクション112とタバコロッドを接続する。ブランク600は第2フィルターセクション114を第1フィルターセクションに接続するが、フィルターセクション112、114は互いに対して移動できる。ブランク600は、上述のように換気を選択できるように構成され、換気の選択に影響を与えない。一部の例ではブランクは喫煙品の基準換気レベルを供する。
ブランク600は喫煙品の全周を延びる管を形成するように構成されている。ブランク600は、少なくともブランク500の第1および第2換気領域570、572の領域上で延びる換気領域670を含む。換気領域670は、少なくとも調整部材550が移動可能な溝539の長さに亘って延びてもよい。特に換気領域670はブランク600の全周を延びている。従って喫煙品の換気は換気領域670から独立して変えられる。一部の例では換気領域670を画定するブランク600のセクションは、調整部材550と共に移動可能であり、従って第1および第2換気領域の周囲を移動可能である。換気領域670は、少なくとも調整部材550の移動の全長に亘る第1および第2換気開口部570、572の円周方向の全長に亘って充分延びる長さを有する。
ブランク600は第2フィルターセクション114に接続するように配置された第1セクション611を含む。第2フィルターセクション114に貼り付けるために第1セクション611に接着剤を塗布してもよい。
ブランク600は第2スペーサーセクション512bに重なる第2セクション612を含む。第2セクション612は、第2スペーサーセクション512bに貼り付けられず、第2スペーサーセクション512bと重なる領域の全周に接着剤は塗布されない。従って巻かれたブランク600は第2スペーサーセクション512b上で移動可能である。
ブランク600は、基準換気レベルを供する複数の換気領域680を例えば第2セクシ
ョン612に含む。換気開口部680によって供される換気領域は、実質的に喫煙品の第1および第2部分の回転によって選択される換気レベルから独立している。換気開口部680は、ブランク600の全周に延びている。第2スペーサーセクション512bに重なる換気開口部680は、さらに換気開口部(破線で示す)を有する、または喫煙品に基礎の換気空気を入れる多孔性材料で形成される。
ブランク600は、ブランク500の支持セクション522の上に重なる第3セクション613を含む。第3セクション613は、第3セクション613(およびブランク600の一体部分)が第2割り送り面および調整部材550と共に回転するように支持セクション522に貼りつけられるように構成されている。例えば、ブランク500およびロッド状部品110にブランク600を巻く前に接着剤が第3セクション613に塗布される。従って、第2フィルターセクション114は喫煙品の第1部分にしっかりと可動に取り付けられる。
第3セクション613は、第1および第2スペーサーセクション512a、512bによって長手方向の移動(即ち割り送り方向に直角)が妨げられる支持セクション522に貼り付けられる。従ってブランク600も巻かれたときに長手方向の移動が妨げられる。
ブランク600の第1、第2および第3セクション611、612、613は、例えば、ブランク200の第2セクション214で説明したように一体に形成されている。ブランク600は、吸い口端ロッド状部品、例えば第2フィルターセクションと第2割り送り面を接続する。ブランク600は第2フィルターセクションを第1フィルターセクションに結合させ、相対移動させる。ブランク600は喫煙品の外面となり、換気を選択するためにユーザーによって操作可能になる。例えば、ブランク600の第1、第2および第3セクション611、612、613は、掴むことができ、換気を調整するために喫煙品の第1部分に対して回すことのできる支持セクション522より大きい領域を供する。いくつかの態様においてブランク600は、第2フィルターセクションと長手方向の移動を妨げるように構成された接触面を接続する。
さらにブランク600は、第1支持セクション512aの上に重なる第4セクション614を含む。第4セクション614は、第1スペーサーセクション512aの周囲で移動可能であり、第4セクション614には貼り付けられない。第4セクション614は換気領域670を画定している。
第4セクション614は、ユーザーが掴むことができる第2部分の別の領域になる。第4セクション614は、それを介して(換気領域670を介して)換気を行い、第1および第2の換気領域570、572に対して可動でもある。第4セクション614の位置での巻かれたブランク500、600断面は、喫煙品の第1および第2部分に順番に取り付けられる4つの層を表す。従ってこれら全ての4つの層は、隣接する層に対して可動である。隣接するロッド状部品110から順番に記載すると、巻かれた層は、第1支持セクション512a(第1部分)、調整部材550(第2部分)、第1支持セクション512a(第1部分)および第4セクション614(第2部分)となる。
さらにブランク600は、さらなる第5セクション615からブランク600の第4セクション614を分離させるように構成された脆弱な接続部626を含む。脆弱な接続部626はブランク600の材料で円周方向に延びるミシン目によって形成することができる。
第5セクション615は第1支持セクション512aの上に重なる。第5セクション615は、第1支持セクション512aに貼り付けられるように構成されている。例えば、
ブランク600をブランク500およびロッド状部品110に巻く前に接着剤が第5セクション615に塗布される。従って脆弱な接続部626が破られると、第5セクション615は、喫煙品の第1部分と共に移動可能になり、即ち第1割り送り面および/または第1フィルターセクションに貼り付けられる。
一体の第1、第2、第3および第4セクション611、612、613、614は、スペーサーセクション(例えば後方のスペーサーセクション512b)の1つと接触することによって半径方向位置で維持される管を画定する。管は第2割り送り面304に取り付けられ、これを支持する。従って、第2割り送り面304の半径方向位置が維持される。
喫煙品の第2部分は、ブランク600の第1、第2、第3および第4セクション611、612、613、614を含む。
これとは別に脆弱な接続部は、第3および第4セクション613、614の間にあってもよく、第4セクション614は喫煙品の第1部分の一部になる。
上述の実施態様は、1つ以上のロッド状部品の周囲に内層および外層を有する喫煙品の一例に過ぎない。内方および/または外層は分離線または接着剤領域が少ないまたは多いといった異なる構成に構成してもよい。外方ラッパーを内方ラッパーの周囲に少なくとも部分的に配置して、内方ラッパーの少なくとも一部が半径方向において外方ラッパー内に位置するようにしてもよい。内方および外方ラッパーは、ほぼ管状で、特に円筒状である。
製造中、ブランク200、300またはブランク200、400は、それぞれロッド状部品に2回巻かれ、1本の喫煙品を形成する。これとは別にブランク500を3回巻いて、次にブランク600が1回巻かれる。
これとは別にブランク200、300、400、500、600の特徴の2つ(またはそれ以上)を含むブランクがロッド状部品に適当な回数巻かれ、2本の(またはそれ以上)喫煙品を形成してもよい。ブランクは実質的に上述のように巻かれる。ロッド状部品は各喫煙品のための2つの(またはそれ以上)個別のセクションに切断してもよい。
図7はさらに別の実施態様の第1のブランク701および第2のブランク700を示している。第1および第2ブランク701、700は、実質的に図1〜4を参照して説明したように構成され、機能するが、次のような違いがある。同じ符号は同じ部分を示している。第2のブランク700は、図4を参照して説明したような長手方向にオフセットした脆弱な接続部426、428を含む。しかしながら、第2のブランク700の特徴は長手方向にオフセットした脆弱な接続部426、428を持たない図1〜4に説明されているようなブランクにも適用することができる。ブランク700、701は、1つ以上のロッド状部品に巻かれ、1つ以上層、および特に複数の層を有する管になるように構成されている。
第2のブランク700は、ロッド状部品に巻かれたときに内層730、外層740、および第2のブランクを管として固定する重なり部分711上を一体に延びているように配置される材料である。
第2のブランク700は、実質的に上述の調整部材250と同じように換気を調整し、移動を制限するように構成された調整部材750を含む。調整部材750は、移動方向における調整部材の縁部、即ち調整部材750の円周方向の縁部で第1および第2制限面753a、753bを画定している。第1および第2制限面753a、753bは、喫煙品
の長手方向軸に対して角度を付けて延びている。第1および第2制限面753a、753bは、調整部材の移動軸に対して角度を付けて延びている。第1および第2制限面753a、753bは傾斜していると考慮してもよい。第1および第2制限面753a、753bは、実質的に真っ直ぐ、即ち一定の角度で延びている。角度が付けられた縁部は、長手方向位置の変化に伴い円周方向の位置が連続的に変化する。角度が付けられた先行縁部および/または後縁部は、喫煙品の長手方向軸に対して10〜45度、必要であれば15〜35度の角度が付けられている。
第1および第2制限面753a、753bは、長手方向軸に対して反対方向に角度が付けられている。第1および第2制限面753a、753bは、支持セクション736から離れる方向に互いの方へと角度が付けられている。調整部材750が貼り付けられたセクションから遠位にある調整部材750の円周方向の幅は、それが貼り付けられたセクションの近位の幅より狭い。これとは別に第1および第2制限面753a、753bは湾曲してもよい。第1および第2制限面753a、753bの少なくとも一部は、巻かれたときに喫煙品の長手方向軸に対して角度が付けられる。これとは別に第1および第2制限面753a、753bは、長手方向軸に対して同じ方向に角度が付けられ、例えば実質的に平行になる。
また第1および第2係合面733a、733bは、喫煙品の長手方向軸に対しておよび/または調整部材の移動方向に対して角度を付けて延びている。第1および第2係合面733a、733bは、同じ角度で延びおよび/または第1および第2制限面753a、753bに対して相補的な形状を有する。
第1のブランク701は支持セクション720を含む。支持セクション720は、図2を参照して説明した支持セクション320と実質的に同じ構造および機能を有する。支持セクション720は、脆弱な接続部725を有する1つ以上の(図では2つ)スペーサーセクション710、即ち第1および第2スペーサーセクション710に貼り付けられている。支持セクション720は、ロッド状部品110の少なくとも1つの全周の周囲を延びる。
支持セクション720は、支持セクション先行縁部721を含む。支持セクション先行縁部721は、最初にロッド状部品110に巻かれる支持セクション720の最初のポイントを画定する。先行縁部721は、それがセクションの円周縁部にあるので、円周先行縁部として考慮してもよい。支持セクション先行縁部721は喫煙品の長手方向軸に対して角度を付けて延びている。支持セクション先行縁部721は、調整部材の移動軸に対して角度を付けて延びている。支持セクション先行縁部721は傾斜していると考慮してもよい。支持セクション先行縁部721は、実質的に真っ直ぐであり、即ち一定の角度で延びている。これとは別に支持セクション先行縁部721は湾曲してもよい。
第1のブランク701は、上述の第1および第2スペーサーセクションと類似の構造および機能を有して配置された第1および第2スペーサーセクション710a、710bを含む。いくつかの態様において第2スペーサーセクション710bは、第2スペーサーセクション710bを介して調整部材750によって調整される換気空気を入れるように配置された換気開口部722を含む。
第1のブランク701は第1および第2スペーサーセクション710a、710bの間にスペーサー接続部724を含む。スペーサー接続部724は、第1のブランク701の先行縁部、即ちロッド状部品110に最初に巻かれるブランク701のポイントにある。スペーサー接続部724は第1および第2スペーサーセクション710a、710bの先行縁部を接続する。
スペーサー接続部724は、第1および第2スペーサーセクション710a、710bを一体に接続する。スペーサー接続部724は、第1および第2スペーサーセクション710a、710bおよび第1のブランク701の残りの部分と同じシート材で形成される。スペーサー接続部724は第1および第2スペーサーセクション710a、710b間の長手方向のスペースに延びている。スペーサー接続部724は、ブランク701の内層を形成する第2の部分711bに接続し、ブランク701の外層を形成する第1の部分711までは延びていない。スペーサー接続部724は、支持セクション720(および歯止め340)が移動可能である第1および第2スペーサーセクション710a、710bを分離するスペースを横断して延びている。
スペーサー接続部724および第1および第2セクション710a、710bは、シート材の連続した領域であり、これは巻かれたときに喫煙品の長手方向軸の方向においてブランク701の全長を延びている。スペーサー接続部724は、スペーサーセクション710に永久的におよび/または一体に取り付けられるように構成されている。特にスペーサー接続部724およびスペーサーセクション710a、710bの間に脆弱な接続部はない。
スペーサー接続部724およびスペーサーセクション710の長手方向に隣接する領域は、第1のブランク701の巻きを開始するために最初はロッド状部品に例えば接着剤で貼り付けられる。スペーサー接続部724は、ブランク701のロッド状部品110に取り付けられる単独の最初の領域となる。スペーサーセクション710a、710bは、別個にロッド状部品への貼り付けを必要とする独立した長尺のシート材のセクションとして固定されない。代わりに第1のブランク701の1つの領域がロッド状部品に貼り付けられ、この1つの領域は第1のブランク701の長手方向の全幅を横断して延びる。従ってスペーサーセクション710a、710bの先行縁部の接続により、第1のブランク701のロッド状部品への最初の接着が良好に行われる。
スペーサー接続部724および第1および第2スペーサーセクション710a、710bによって画定された第1ブランク701の先行縁部は、喫煙品の長手方向軸に対して実質的に平行に延びている。特に第1ブランク701の先行縁部は、支持セクション先行縁部721で説明したような角度は付けられていない。スペーサー接続部724および第1および第2スペーサーセクション710a、710bは、その先行縁部と隣接する所でロッド状部品、即ち第1フィルターセクション112に貼り付けられる。一部の例ではスペーサー接続部724および第1および第2スペーサーセクション710a、710bはロッド状部品の全周またはスペーサー接続部724の円周方向の全範囲の周囲でロッド状部品にも貼り付けられる。
スペーサー接続部724は、先行縁部に対してスペーサー接続部724の円周方向において反対の端部に後縁部726を有する。スペーサー接続部後縁部726は第1および第2スペーサーセクション710の間を延びている。スペーサー接続部後縁部726は、喫煙品の長手方向軸に対して角度を付けて延びている。スペーサー接続部後縁部726は調整部材の移動軸に対して角度を付けて延びている。スペーサー接続部後縁部726は、傾斜していると考慮してもよい。スペーサー接続部後縁部726は実質的に真っ直ぐであり、即ち一定の角度で延びている。スペーサー接続部後縁部726は支持セクション先行縁部721に平行でありおよび/またはこれに相補的である。これとは別にスペーサー接続部後縁部726は湾曲してもよく、上述の角度が付けられた制限面753a、753bまたは支持セクション先行縁部721のいずれかの特徴を有する。これとは別にスペーサー接続部後縁部726は実質的に長手方向に延びてもよく、即ち角度を付けなくてもよい。
スペーサー接続部後縁部726、支持セクション先行縁部721および第1および第2スペーサーセクション710は第1のブランク701に開口部722を画定する。開口部722は、支持セクション720が中で移動できるスペースを供する。開口部722は、より大きい円周方向の範囲を有する。従って、スペーサー接続部後縁部726は、調整部材750の移動範囲を定めない。これとは別に開口部722は、調整部材750の円周方向の移動の範囲に等しいまたは小さい円周方向の範囲を有する。従って、スペーサー接続部後縁部726は、単独でまたは係合面733a、733bと協働して調整部材750の移動の範囲を決定する。
上述の角度が付けられた先行縁部および/または後縁部のいずれもロッド状部品に巻かれたシート材のブランクの長手方向の範囲の一部のみに亘って延びている。第1または第2部分の角度が付けられた縁部を含むセクションは、これとは異なる第1または第2部分の一部である長手方向におよび/または半径方向に隣接するセクションに対して回転可能に構成されている。長手方向に隣接するセクションは、例えば同じブランクの同じ層として最初に取り付けられる同じ半径方向の層と言うこともできる。
角度が付けられた先行縁部および/または後縁部を有するあらゆるセクションは、角度が付けられた縁部に隣接する少なくとも1つの脆弱な接続部を含んでもよい。隣接する脆弱な接続部は、角度が付けられた縁部に直に隣接し、角度が付けられた縁部が脆弱な接続部にまで延びるようにしてもよい。いくつかの態様において角度が付けられた縁部は角度が付けられた縁部を画定するセクションの長手方向縁部まで延びてもよい。一部の例では脆弱な接続部は角度が付けられた縁部の少なくとも1つの長手方向縁部から円周方向に延びる。
いくつかの態様において先行縁部および/または後縁部を画定するシート材のセクションは、喫煙品のその下の領域上を移動可能であるおよび/または喫煙品のロッド状部品に巻かれたその下にあるシート材上を移動可能である。一部の例では先行縁部および/または後縁部を画定するシート材のセクションは、喫煙品のロッド状部品に巻かれた上に重なるシート材の下で移動可能である。
いくつかの態様において先行縁部および/または後縁部に隣接するシート材のセクションは、半径方向に隣接する、例えば喫煙品の下に位置するまたは喫煙品の上に重なる部分には貼り付けられない。
一部の例では角度が付けられた先行縁部および/または後縁部は、角度が付けられた先行縁部および/または後縁部を画定するセクションを含むブランクの先行縁部から円周方向に離れている。一部の例では角度が付けられた先行縁部および/または後縁部は、ブランクの長手方向に隣接するセクションの先行縁部および/または後縁部から円周方向に離れている。円周方向の間隔は、ブランクまたはセクションの角度が付けられた縁部と先行縁部の間に円周方向の間隔(ゼロでない)があるように角度が付けられた縁部が不連続に間隔をおいて配されるような間隔である。一部の例では角度が付けられた先行縁部は、角度が付けられた縁部が形成されるブランクの先行縁部まで延びない。角度が付けられた縁部は、ブランクの先行縁部とブランクの後縁部の間にあってもよい。角度が付けられた縁部はブランクの先行縁部から離れており、ブランクの後縁部から離れている。従って、ブランクの先行縁部またはブランクの長手方向に隣接するセクションは、角度が付けられた先行縁部および/または後縁部の前に巻かれる。
第1または第2のブランク701、700の少なくとも1つの縁部は、角度付けられた特に第1および第2制限面753a、753b、第1および第2係合面733a、733b、スペーサー接続部後縁部726および/または支持セクション先行縁部721と説明
した。角度が付けられた縁部は、ロッド状部品に巻かれたときに螺旋状に(即ち渦巻き状または螺旋状)延びると考慮してもよい。従って、角度が付けられた縁部は長手方向および円周方向に延びる。
縁部の角度は、ロッド状部品に正確な管(即ち円筒管)状に第1または第2ブランク701、700のシート材を巻く上で有利である。特に縁部の角度は、その縁部に隣接するブランクが意図した管状、即ち円筒から離れて延びた断面を有するのを妨げるまたはその度合いを減少することができる。例えば、巻かれたブランクの直径が長手方向軸に沿って変化する傾向を最小限にする。巻かれたブランクの直径および断面は、実質的に一定である。縁部の角度は材料の残りの部分が縁部を画定する前に巻かれる縁部の最初のポイントを供する。従って、材料は最初のポイントに続きやすくなり、意図した管状(円筒状)形状に近い形状に巻かれる。このように巻くことは、縁部を画定する材料がその下の層またはロッド状部品に接着する(例えば接着剤で)、または接着しない場合に利点を有する。角度が付けられた縁部はブランクの先行縁部から離れている。
例えば、ブランクの材料が縁部で縁部の長手方向の端と端の間で半径方向外方に延びる度合いを減少させることができる。いくつかの態様において縁部がロッド状部品の湾曲に対する接線の方へと延びる量は減少する。縁部の角度は縁部が内層、例えば、支持セクション先行縁部721または調整部材の第1および第2制限面753a、753bに貼り付けられない場合に特に有利である。角度が付けられた縁部は、さらに別のシート材の層で包まれる場合に利点を有する。特に角度が付けられた縁部は、角度が付けられた縁部を円筒状のその下にある表面に密に接近させ、上に重なる層を円筒形状に極めて近い形状にするのを補助する。
図8はさらに別の実施態様の第1ブランク801および第2ブランク800を示している。第1および第2ブランク801、800は実質的に図5および6を参照して説明したように構成され、機能するが、次の違いを有する。同じ符号は同じ部分を示している。
第1ブランク801はロッド状部品の周囲を3回巻くように構成されている。第1ブランク801は、上述のように換気を調整し、移動を制限するように構成された溝839内で移動可能な調整部材850を含む。調整部材850は、移動方向における調整部材の縁部で、即ち調整部材850の円周縁部で第1および第2制限面853a、853bを画定している。第1および第2制限面853a、853bは喫煙品の長手方向軸に対して角度を付けて延びている。第1および第2制限面853a、853bの角度は、図7の第1および第2制限面で上述した角度と同じである。
第1および第2係合面833a、833bもまた喫煙品の長手方向軸に対して角度を付けて延びている、および/または調整部材の移動軸に対して角度を付けて延びている。第1および第2係合面833a、833bは、同じ角度で延び、および/または第1および第2制限面853a、853bに対して相補的な形状を有する。第1および第2係合面833a、833bの角度は、図7の第1および第2係合面733a、733bで上述した角度と同じである。
第1ブランク801は支持セクション820を含む。支持セクション820は、図5を参照して説明した支持セクション522と実質的に同じ構造および機能を有する。支持セクション820は脆弱な接続部825を有する1つ以上の(図では2つ)スペーサーセクション、即ち、第1および第2スペーサーセクション810a、810bに取り付けられている。支持セクション820はロッド状部品110の少なくとも1つの全周の周囲に延びている。特に支持セクション820は、巻いたブランク801の第2および第3の層上でロッド状部品110の全周の周りで2度延びている。支持セクションの外方(第3)層
は、巻いたブランクの中央(第2)層に固定するために線827から接着剤828を含む。
支持セクション820は支持セクション先行縁部821を含む。支持セクション先行縁部821は、ロッド状部品110に最初に巻かれる支持セクション820の最初のポイントを画定している。支持セクション先行縁部821は、喫煙品の長手方向軸に対して角度を付けて延びている。支持セクション先行縁部821の角度および形状は図7の支持セクション先行縁部721で説明したような角度および形状である。
第1ブランク801は第1および第2スペーサーセクション810a、810bを接続するスペーサー接続部824を含む。スペーサー接続部824は、第1のブランク801の先行縁部、即ちロッド状部品110に最初に巻かれるブランク801のポイントに隣接する。スペーサー接続部824は、図7を参照して説明したスペーサーセクション724と同じように構成され、機能する。
スペーサー接続部824およびスペーサーセクション810a、810bの長手方向に隣接する領域は、最初はロッド状部品に例えば接着剤で貼り付けられ第1ブランク801を巻き始める。スペーサー接続部824は、ブランク801がロッド状部品110へ接着する1つの最初の領域を有するようにする。スペーサーセクション810a、810bは、ロッド状部品への別個の貼り付けを要する独立した長尺のシート材のセクションとして固定されない。従って、スペーサーセクション810a、810bの先行縁部を接続することによってロッド状部品への第1ブランク801の最初の接着が良好に行われる。
スペーサー接続部824は、先行縁部に対してスペーサー接続部824の円周方向の対向端部に後縁部826を有する。スペーサー接続部後縁部826は、第1および第2スペーサーセクション810a、810bの間を延びている。スペーサー接続部後縁部826は、喫煙品の長手方向軸に対して角度を付けて延びている。スペーサー接続部後縁部826は、図7のスペーサー接続部後縁部726について説明したように形成され、構成されている。
スペーサー接続部後縁部826、支持セクション先行縁部821および第1および第2スペーサーセクション810a、810bは、第1ブランク801に開口部822を画定する。開口部822は、その中で支持セクション820が移動できるスペースを供する。
一部の例では開口部822は、調整部材850の円周方向の移動範囲より大きい円周方向の範囲を有する。従って、スペーサー接続部後縁部826は調整部材850の移動範囲を定めない。
第1ブランク801はブランクの第1および第3の層に第1および第2換気領域870、872を含む。第1および第2換気領域870、872は、図5を参照して説明した換気領域570、572と同じように構成され、同じ機能を供する。
第2のブランク800はブランクを前方領域880および後方領域882に分離する脆弱な接続部830を含む。
前方領域880は第3の換気領域874を含む。第3換気領域874は、図6を参照して説明した換気領域670と同じように構成され、同じ機能を供する。
前方領域880は、第1スペーサーセクション810aに取り付けられるように配置される。第3換気領域874を画定し、調整部材上に位置する前方領域880の領域は、第
1のブランクに固定されない。後方領域882は支持セクション820および第2フィルターセクション114に固定される。この後方領域は第2フィルターセクション114と第1フィルターセクションの接続部となる。この接続部は、円周方向に移動可能であり、第2フィルターセクション114が同じ範囲で移動するようにスペーサーセクション810a、810bで長手方向に制限される支持セクションを含む。
後方領域882は第2スペーサーセクション810aに固定されずにその上で延びる。他の実施態様にも適用されるようにロッド状部品に巻かれたブランク800の最外層は、第1および第2フィルターセクションを接続するだけである。最外層は、長手方向に分離可能なブランクの隣接する部分によって固定されたセクション(例えば支持セクション820)を介して第1フィルターセクションに取り付けられる。さらにそのセクションは、第1および第2割り送り面を半径方向で位置決めするスペーサーセクションの外側で第2セクションに接続される。第2のブランク800の特徴は、図6を参照して説明したブランク600または単独の外方(第2)ブランクを有するあらゆる関連する実施態様に適用可能であり、またこれらの特徴を第2のブランク800に適用可能である。ブランク800の領域を説明するための「前方」および「後方」なる用語は、別の実施態様では逆にしてもよい。
図9はさらに別の実施態様の第1のブランク901、901’および第2のブランク900を示している。第1ブランクおよび第2ブランク901、901’、900は、実質的に図1〜4を参照して説明したように構成され、機能し、次の違いを有する。同じ符号は同じ部分を示している。第1および/または第2ブランクは、それぞれロッド状部品の全周を複数回巻くように配置される。従って、喫煙品は複数の完全に一体に取り付けられた層(例えば2つの層)を有する1つ以上の管を含む。
第2のブランク900は、2本の喫煙品を製造するように構成されたブランク900’の半分として示されている。ブランク900’は、線960に沿って切断されるように構成されている。ブランク900’は2つの第2ブランク900を含む。2つのブランク900は、2本の喫煙品を製造するためにロッド状部品110’に巻かれたときに実質的に同じように機能するように構成されている。
2つの別個の第1のブランク901、901’もまたロッド状部品110’および第2ブランク900’に取り付けられるように示されている。特に2つの第1ブランク901、901’およびロッド状部品110’は切り込み線960を中心に対称である。
各第2ブランク900の換気開口部970および/または調整部材950は図示したようにブランク900’に配置され、最初の移動方向および最初の換気は、2本の最終喫煙品で同じになる。例えば、換気開口部970および/または調整部材950の配置は、非対称、例えば分離線960を中心に反転した非対称である。換気開口部970および調整部材950の形状および機能は、以下に説明するように配置が異なるが実質的に図7を参照して説明したものおよび他の関連する実施態様で説明したものと同じである。
ロッド状部品110’は、切り込み線960を介して半分に切断されるように構成された2本分の長さの第2フィルターセクション114’を含む。切断された2本分の長さのフィルターセクション114’は、2つの第2フィルターセクションになる。さらにロッド状部品は、対称に配された2つの第1フィルターセクション112および2つのタバコロッドを含む。第1フィルターセクション112およびタバコロッドはそれぞれ1本の喫煙品用に寸法が決められている。第2のブランク900および第2フィルターセクション114’は、第1および第2ブランク901、900をロッド状部品110’に巻いた後、切断される。
第1のブランク901、901’は、実質的に図1〜4または図7のいずれかを参照して説明したようなものである。あらゆる実施態様の第1のブランク901、901’(または第2のブランク)は、いずれかの実施態様において説明した特徴をあらゆる他の特徴とは独立して含んでもよい。例えば、第1のブランク901、901’は、実質的に図7の支持セクションの角度が付けられた先行縁部について説明したように支持セクション920に角度が付けられた先行縁部921、921’を含む。角度が付けられた先行縁部921、921’は、長手方向軸に対する角度の向きが異なる。長手方向軸からの角度の大きさは同じである。角度が付けられた先行縁部921、921’の先行部分は、両方とも第1スペーサーセクション910aに取り付けられる。これとは別に角度が付けられた先行縁部921、921’の先行部分は、両方とも第2スペーサーセクション910bにまたは第1および第2スペーサーセクション910a、910bのどちらかに別々に取り付けられる、または長手方向軸に対して平行に延びる。
第1のブランク901は、実質的に図2で説明したように先行縁部で接続されていない第1および第2スペーサーセクション910a、910bを含む。第1スペーサーセクション910aは、第2スペーサーセクション910bの長手方向前方(最終喫煙品において)として規定される。これとは別に第1および第2スペーサーセクション910a、910bは図7で説明したようにスペーサー接続部で接続することも可能である。
第2のブランク900は調整部材950を含む。調整部材950は、図3または7に示した調整部材について説明したように溝939内で可動であり、換気を調整をする。調整部材950は、上述したように調整部材の移動軸における縁部、即ち調整部材950の円周縁部に第1および第2制限面953a、953bを含む。調整部材950の第1および第2制限面953a、953bが第1係合面933a(図示したように)および第2係合面933bと接触することにより、第1および第2部分間の相対的な回転を制限する。第1および第2係合面933a、933bおよび第1および第2制限面953a、953bは、いずれかの実施態様において説明したようなものであり、例えば、図7を参照して説明したように角度を付けてもよい。
第2のブランク900は、喫煙品の全周に複数回巻かれたときに第1の層および第2の層を形成するように配置される。第2のブランク900は、ロッド状部品に2回巻かれる。第1の層および第2の層は一体に形成されている。従って一枚のブランクが2つ(またはそれ以上)の完全な層を供する。
調整部材950は、調整部材支持セクション936の一部(例えば一体である)である。調整部材支持セクション936は、ロッド状部品に巻かれたときに内層930の一部としてブランク900に配置されている。調整部材支持セクション936は、ロッド状部品の全周の周囲で、例えば1回だけ延びる。調整部材支持セクション936は、管であり、そこから調整部材950が延びる。調整部材950は、管から管として同じ面または半径方向の層で長手方向に延びる。
ブランク900の最初は一体である外層940は、上部セクション914を含む。上部セクション914は、調整部材950に重なるように構成されている。上部セクション914は喫煙品の全周の周囲を延び、例えば管になる。上部セクション914は、その下で調整部材支持セクション936を移動させ(即ち回転させ)て、換気を変える。上部セクション914は調整部材支持セクション936に貼り付けられず、例えば内方に向いた面に接着剤が塗布されない。上部セクション914は、最初は調整部材950および調整部材支持セクション936と一体であり、これらから分離可能である。
上部セクション914は、調整部材950および/または溝939と一致するように構成された換気領域970を含む。調整部材950は、換気領域970の可変部分(領域)を選択的に覆うために移動可能である。いくつかの例では、換気領域970は複数の不連続な換気領域、例えば、円周方向に間隔をおいて配されている複数の不連続の開口部を含む。換気領域970は、ロッド状部品、例えば、各喫煙品の第2フィルターセクション114’の換気領域972と位置合わせされる。いくつかの態様において第2フィルターセクションに換気領域972を形成する方が第1フィルターセクションの溝およびリッジより簡単である。
円周の周囲の調整部材支持セクション936の単一層は、調整部材支持セクション236が使用中外層のセクションと一体になる図3を参照して説明したブランク200とは対照的である。調整部材支持セクション936は、上述したこと以外は調整部材支持セクション236と類似し、調整部材支持セクション236の特徴を調整部材支持セクション936に適用することができる。
調整部材支持セクション936は喫煙品の第1部分に取り付けられる。例えば、調整部材支持セクション936は、第1および第2スペーサーセクション910a、910bの1つに取り付けられる。喫煙品の第1部分の一部として、調整部材支持セクション936および調整部材は、ロッド状部品(第1フィルターセクション)の第1割り送り面および/または喫煙材源と固定される関係にある。第2割り送り面(歯止め)は、調整部材支持セクション936および調整部材950に対して可動である。従って、調整部材支持セクション936および調整部材950は、喫煙品の第2部分の第2割り送り面に対して可動な喫煙品の第1部分の一部として考慮される。これとは別に第1部分および第2部分の定義を逆にして、調整部材が常に喫煙品の第2部分上に位置するようにしてもよい。これは調整部材が第2割り送り面に接続される、またはこれと一緒に移動する図1〜8の実施態様とは対照的である。
調整部材950は、調整部材支持セクション936の長手方向後方側に位置する。これは調整部材支持セクションの長手方向前方側にある図2〜8の実施態様と対照的である。図9の実施態様は「反転した」構成として考慮してもよい。
調整部材950は、喫煙品の吸い口端セクションまたはロッド状部品に重なるように配置される。特に調整部材950は、調整部材950に対して可動である吸い口端セクションまたはロッド状部品と重なるように配置される。吸い口端セクションは、ロッド状部品、特に第2フィルターセクションであってもよい。これとは別に吸い口端セクションは、中空の管であってもよい。中空の管は、ロッド状部品の一例として考慮してもよい。
調整部材支持セクション936は喫煙品の吸い口端セクションに重ならない。代わりに調整部材支持セクション936は、吸い口端セクションに対して可動な比較的前方のセクションまたはロッド状部品の上に重なる。調整部材支持セクション936は、その下のロッド状部品に取り付けられる。調整部材支持セクション936は、スペーサーセクションの一部として考慮してもよい。一体である調整部材支持セクション936および調整部材950は、その下の2つのセクションまたはロッド状部品の間の境界上を延びている。調整部材950は、例えば喫煙材源からなる第1部分に対して可動な後方ロッド状部品または吸い口端ロッド状部品内に換気空気を入れる。従って、この構成は、比較的後方の位置で換気空気を取り込むことができる。調整部材950は第2フィルターセクションの上に重なり、いくつかの態様において第2フィルターセクション内で換気空気を調整することになる。
さらにブランク900は、調整部材支持セクション936の前方および後方を長手方向
に延びる接続セクション934を含む。接続セクション934は、内層および外層930、940の両方で調整部材支持セクション936の前方および後方と一体に延びると考慮してもよい。上部セクション914は、接続セクション934の一部として考慮してもよい。接続セクション934は、喫煙品の第2部分の一部である。
さらにブランク900は、内層および外層に亘って一体に延びている前方セクション941を含む。前方セクション941は第1スペーサーセクション910aの上に重なり、貼り付けられる。前方セクション941は、喫煙品の第1部分の一部である。前方セクション941は、必要であれば第1フィルターセクション112をタバコロッド111に接続する機能を有する。
調整部材支持セクション936および調整部材950は、脆弱な接続部926によって接続セクション934(およびその上に重なるセクション914)に取り付けられる。脆弱な接続部926は、調整部材支持セクション936の長手方向の両側部の2つの長手方向に間隔が空けられた位置およびさらに調整部材950を画定する長手方向に間隔が空けられた位置で円周方向に延びている。脆弱な接続部926は、長手方向に延びて、分離できるように上部セクション914に接続している。調整部材支持セクション936および調整部材950は、内層を形成するブランクの隣接する領域および一体の外層を形成するブランクの隣接する領域から分離可能である。
喫煙品の第1および第2部分間の境界は内層および外層930、940間でオフセットしている。これによって第1および第2部分間の接触面を介した空気の漏れを減らすことができる。前方セクション941は、内層に配置された内方の脆弱な接続部928aおよび外層に配置された外方の脆弱な接続部928bによって接続セクション934に取り付けられている。内方および外方の脆弱な接続部928a、928bは、円周方向に延び、長手方向にオフセットしている。
いくつかの例では最初は一体であるブランクの内層および外層は、互いに対して可動である。いくつかの態様において内層および外層は、内層および外層を分離する脆弱な接続部で移動して離れる。言い換えれば、内層および外層は、外層が内層上および周囲に乗った状態で一緒に移動する。一部の例では切り欠きを設けて、内層が切り欠き内で移動できるようにしてもよい。これにより内層の脆弱な接続部によって画定された縁部上を半径方向外方に外層を移動させる必要がなくなる。全ての実施態様は、内層のセクションとこれに対して可動な対応する外層のセクションの間の境界に切り欠きを含んでもよい。
接続セクション934は第2割り送り面304に取り付けられるように配置される。いくつかの態様において接続セクション934は、第2割り送り面304を支持する第1のブランク901、901’の支持セクション920に貼り付けられる。また接続セクション934は第1および第2係合面933a、933bを画定する。支持セクション920と第1および第2係合面933a、933bは、調整部材支持セクション936の反対の長手方向側部で接続される。
また接続セクション934は、第2フィルターセクション114’を囲み、これに貼り付けられる。接続セクション934は、喫煙品の第2フィルターセクションおよび第1部分(例えば第1フィルターセクション)を接続する。この接続により相対的な回転が可能になるが長手方向には移動しない。接続セクション934は、第1および第2ブランク901、900の最も外側の層を介してのみ第2フィルターセクションに接続する。
接続セクション934および上部セクション914は、喫煙品の外方吸い口端部分を画定する。タバコロッドに対するこの外方吸い口端部分の回転によって、喫煙品の第1およ
び第2部分間の移動が行われる。特に第2フィルターセクション、接続セクション934、支持セクション920および第2割り送り面は、一緒に回転する。従って、第1および第2係合面933a、933bおよび換気領域970は、第2フィルターセクションと一緒に回転する。第2割り送りセクションは、第1フィルターセクションの第1割り送り面を割り送りする。調整部材950は、タバコロッドに対して固定されたままであり、固定された調整部材950に対して従ってタバコロッドに対して第1および第2係合面933a、933bおよび換気領域970は回転する。
接続セクション934および上部セクション914は、一体であり、少なくとも1つのスペーサーセクションの上に重なり、第1割り送り面に対して所定の半径方向位置(即ちある程度間隔をおいて離れた一定の位置)に第2割り送り面を支持するように構成された1つのセクションとして考慮してもよい。特に接続セクション934および上部セクション914は、少なくとも1つのスペーサーセクションの長手方向に隣接する第2割り送り面を支持する。上部セクション914は、第2スペーサーセクション910bに貼り付けられる調整部材支持セクション936の外面と接触する。従って、調整部材支持セクション936は、スペーサー機能を有し、第2スペーサーセクション910bの別の部分として考慮してもよい。上部セクション914が調整部材支持セクションと接触することによって、第1および第2割り送り面の間隔を最小限に維持しながら一定または最小半径方向位置に上部セクション914を維持する。
調整部材支持セクション936は喫煙品の第1および第2部分間の長手方向の移動を制限するまたは妨げるように配置された1つ以上の接触面を供するという別の機能を有する。接触面は調整部材支持セクション936の前方側にある円周方向に延びた隆起した縁部である。この隆起した縁部の厚さは、ブランク900を形成するシート材の厚さである。この接触面は喫煙品の全周の周囲を延びている。第2フィルターセクションの分離を妨げる接触面は、調整部材950に対して反対の長手方向縁部にある。従って、第2フィルターセクションは喫煙品の第1部分にしっかりと取り付けられる。
上記接触面は接続セクション934の別の接触面と係合するように配置される。この接続セクション934の別の接触面は、ブランクの内層930にあり、および/または喫煙品の全周の周囲で延びている。これら2つの接触面は、最初はブランク900に一体に形成され、その後分割され、円周方向に移動することができる。いくつかの態様において長手方向の移動を制限するまたは妨げる接触面は、最初は巻かれたときに複数の層を含むブランクの同じ巻かれた層に一体に形成される。接続セクション934はこれら接触面周囲を延びている。
一部の例では第2のブランク900は、基準の換気を行う。基準の換気の領域は、調整部材の位置から独立している。第2のブランクは基準換気領域976を含む。基準換気領域976は、例えば内層および外層930、940の両方を介して円周方向に延びている。基準換気領域976は、接続セクション934、例えば調整部材950および換気領域970の後方に位置している。基準換気領域976は複数の円周方向に間隔をおいて配されている換気開口部である。基準換気領域976は、喫煙品の全周の周囲を延びている。基準換気空気は第2フィルターセクション114’に入るようになっている。第2フィルターセクション114’は位置合わせされた基準換気領域976’を含む。
ブランク900、901が巻かれた喫煙品の機能は、調整部材950が選択的に換気領域970を覆い、第1および第2係合面933a、933bとの係合によって回転を制限するという点で図1〜8を参照して説明したものと実質的に同じである。従って、図9の実施態様は、図1〜8の実施態様と同じように機能するが、第2のブランク900の調整部材950および第1のブランク901の第2割り送り面は互いに対して可動である。
図10は複数の第1ブランク901、901’に切断されるように構成されたブランク1001を示している。第1ブランク901、901’は、図9に説明したものである。特にブランク1001は、4つのブランク901、901’に切断されるように構成されている。ブランク1001は、4組のブランク901、901’で構成されている。ブランク1001は、ライン1002で示した3つの切れ目に沿って切断することができる。製造方法の一例として、ブランク1001は4つの第1フィルターセクション112を形成するように構成されたロッド状部品(図示せず)の周囲に巻かれ、貼り付けられる。ブランク1001およびロッド状部品は位置1002で一緒に切断され、4つの同じまたは類似の巻かれた第1フィルターセクションを供する。巻かれた第1フィルターセクションは別のロッド状部品と位置合わせされ、第2のブランク900で巻かれ、1つ以上の喫煙品を形成する。
各ブランク901は、上述したように第1スペーサーセクション901aおよび第2スペーサーセクション901bを含む。第1スペーサーセクション901aは、喫煙品の長手方向に第2スペーサーセクション901bの幅より大きい幅を有する。ブランク1001は、シート材からなる長尺のセクションを含み、これらは第1のまたは第2スペーサーセクション901a、901b、またはあらゆる組み合わせでスペーサーセクション901a、901bの2つを組み合わせたものを供する。ブランク901は、切り込み線1002によって分離するように構成された互いに隣接する2つの第2スペーサーセクション901bで構成されている。またブランク1001は、2つの隣接する第1スペーサーセクション901aを含む。
ブランク1001は、上述したように支持セクション920の先行縁部921、921’は角度が付けられ、縁部921、921’の一部が縁部921、921’の別の部分が巻かれる前に巻かれるように構成されている。これとは別の例では、縁部921、921’は、最初に巻かれた縁部921、921’の部分が第1およびまたは第2スペーサーセクション901a、901bを形成する長尺のセクションの狭い方に隣接するように角度が付けられる。このようにすることで第1およびまたは第2スペーサーセクション901a、901bを形成する長尺のセクションの狭い方に隣接する支持セクション920に追加の材料を供する。これとは別に縁部921、921’は異なる構造で角度を付けることができる。角度が付けられた縁部921、921’は、いずれかの実施態様の角度が付けられた縁部を参照して説明したように、特に図7および9を参照して説明したように角度が付けられる。
ブランク1001は、図9に示した構成を有する喫煙品を2本一緒に製造するために使用する反対方向に角度が付けられている縁部921を有する第1ブランク901を供するように構成されている。これとは別にブランク1001は、複数の同一の第1ブランク901、901’または第1および第2スペーサーセクション910a、910bに対して角度が付けられた縁部921、921’の向きが異なる第1ブランク901、901’と類似のブランクを供するように構成することができる。
ブランク1001は、4つのブランク901、901’に切断されるように構成されている。これとは別にブランク1001は、あらゆる数の複数のブランクに切断されるように構成されている。例えば、ブランク1001は、2つ、4つまたは6つの同一または類似のブランクにまたは2つの類似の(異なる)ブランクを1つずつに切断するように構成することもできる。
図11は2つの例の第1のブランク1101、1102を示している。ブランク1101、1102は、実質的に図9を参照して説明したように構成され、機能し、次のような
違いを有する。第1ブランク1101、1102は、2本のロッド状部品110’を巻くように、そして2つの図9を参照して説明した第2ブランク900’に巻かれるように構成されている。同じ符号は同じ部分を示している。
第1ブランク1101、1102は、互いに接続された第1および第2スペーサーセクション910a、910bの先行縁部を含む。スペーサー接続部1124は、図7を参照して説明したスペーサーセクション724について説明したように先行縁部を接続する。スペーサー接続部1124の後縁部1126、1126’は、図7を参照して説明した角度が付けられた縁部726について説明したように喫煙品の長手方向軸に対して角度が付けられている。スペーサー接続部1124の後縁部1126、1126’の向きは支持セクション920、921’の先行縁部721、721’に平行である。
各第1のブランク1101は、図2を参照して説明したような歯止め支持ユニットとも称される第2割り送り面支持ユニット306を含む。第2割り送り面支持ユニット306は、第1ブランク1101、1102を形成するシート材に貼り付けられる。第2割り送り面支持ユニット306は、第2割り送り面または歯止め304を含む。第2割り送り面304は、別個の第1ブランク1101、1102の異なる位置に配置される。
両方の喫煙品は、換気を同じように変化させるために同じ方向に回転するように構成されている。このために支持セクション920の1つは、スペーサー接続部1124上を回転する必要がある。歯止め304の位置は、歯止め304がスペーサー接続部1124上を移動しないような位置である。図11に示す例では下方のブランク1102は、角度が付けられた縁部721’、1126’の間の切り欠きまたはスペース内で右に移動する支持セクション920を有する。上方のブランク1101は、スペーサー接続部1124に亘って半径方向に移動しながら左に移動する支持セクション920を有する。歯止め304は、使用の際移動方向に先行する支持セクション920の縁部、即ち図では左の縁部から離れて位置している。従って、歯止め304はスペーサー接続部1124に亘って移動する必要がない。1つの選択肢としてブランク1102の歯止め304は同じ位置にあってもよい。
図12は図11に説明した複数の第1ブランク1101、1102に切断されるように構成されたブランク1201を示している。特にブランク1201は、各種類2つずつ、4つのブランク1101、1102に切断されるように構成されている。ブランク1201は4つのブランク1101、1102で構成されている。ブランク1201は、ライン1202で示した3つの切れ目に沿って切断することができる。製造方法の一例において、ブランク1201は4つの第1フィルターセクション112を形成するように構成されたロッド状部品(図示せず)に巻かれる。ブランク1201およびロッド状部品は一緒に1202の位置で切断され、ブランクが巻かれた第1フィルターセクションを供する。巻かれた第1フィルターセクションは、別のロッド状部品と位置合わせされ、例えば図9または11を参照して説明したような第2のブランクに巻かれ、1本以上の喫煙品を形成する。
支持セクション920の先行縁部921、921’は、実質的に図7〜11のいずれかを参照して説明したように長手方向軸に対して角度が付けられている。これら角度が付けられた縁部の方向は、図に示したように交互にすることができる。これとは別に角度が付けられた縁部は、例えば図10を参照して説明したように異なる構成にしてもよい。選択的に第2の割り送り支持セクション304の位置は、図11を参照して説明したように類似の(しかし同じではない)種類の第1のブランク1101、1102の所定の位置で交互に配置してもよい。
ブランク1201は、各ブランク1101、1102用のスペーサー接続部1124に切断されるように構成されたスペーサー接続部1224を含む先行縁部を有する。スペーサー接続部1224は、図11を参照して説明した複数のスペーサー接続部1124として構成されている。
図13は、1つ以上ロッド状部品の周囲の外方の2つ層として巻かれるように構成されたさらに別の実施態様の第2ブランク1300を示している。また図13は第1のブランク1301で既に巻かれた上述のロッド状部品110を示している。第1および第2ブランク1301、1300は、実質的に図1〜4、特に図4を参照して説明したように構成され、機能し、次のような違いを有する。同じ符号は同じ部分を示している。
ロッド状部品110は第1および第2スペーサーセクション1310a、1310bを含む第1のブランク1301で巻かれている。第1および第2スペーサーセクション1310a、1310bは、実質的に第1および第2スペーサーセクションで上述したように、例えば図2および3に説明されているように配置され、機能する。第1および第2スペーサーセクション1310a、1310bは、第1フィルターセクション112で巻かれ、その間で第1割り送り面116に触れることができる。
図示の例では第1のブランク1301は第1および第2スペーサーセクション1310a、1310bのみを含む。1つの態様では第1および第2スペーサーセクション1310a、1310bは最初から分離しており、個別に貼り付けられている。これとは別に第1および第2スペーサーセクション1310a、1310bは、巻く前に例えばスペーサー接続部724によって接続される。
いくつかの態様において第1および第2スペーサーセクション1310a、1310bは、最初は第2割り送り面を支持するための支持セクションに貼り付けられていない。代わりに第2割り送り面支持ユニット306および第2割り送り面(歯止め)304が第2のブランク1300に貼り付けられている。例えば、第2割り送り面(歯止め)304は調整部材250を含むブランク1300のセクションと同じセクションに貼り付けられる。従って第2割り送り面および調整部材は、第1割り送り面に対して一緒に動くように配置されている。
第1のブランク1301は換気領域1372を含む。換気領域1372は、第1スペーサーセクション1310aに形成されている。いくつかの態様において第1スペーサーセクション1310aは、ロッド状部品110に巻かれ、その後換気領域1372が第1スペーサーセクション1310aに形成される。従って、換気領域1372は第1スペーサーセクション1310aがロッド状部品110に巻かれた後にのみ形成される。例えば、換気領域1372は第1スペーサーセクション1310aに一連の開口部を生じさせるレーザーによって形成される。これとは別に換気領域1372は第1スペーサーセクション1310aを巻く前に形成される。
図14は1つ以上のロッド状部品に巻かれるように構成されたさらに別の実施態様の第1のブランク1401を示している。第1のブランク1401は、実質的に図8を参照して説明したように構成され、機能し、次のような違いを有する。同じ符号は同じ部分を示している。第1のブランク1401は、第2ブランク、例えば図8を参照して説明した第2のブランク800の上を包むように構成されている。
第1のブランク1401は、ロッド状部品の全周を2回だけ巻くように構成されている。その内層および外層は、図5のブランク500または図8のブランク801によって形成された内層および中央層に対応する。特に図5のブランク500または図8のブランク
801によって設けられた外層は、ブランク1401に存在しない。第3の層および外層を形成する図5のブランク500または図8のブランク801の部分は任意である。特に図5のブランク500は、内層510に調整部材550によって覆われるように配置される換気領域570を含む。第3の外層は、換気領域570と一致する換気領域572をさらに含む。しかしながら、ブランク1401ではこのさらなる換気領域は省略されている。
第1のブランク1401は、実質的に図8に説明されているような第1および第2スペーサーセクション1410a、1410bを含む。第1および第2スペーサーセクション1410a、1410bは、必要であればスペーサーセクション824によって連結される。第1および第2スペーサーセクション1410a、1410bは、第1のブランク1401の2つの層に亘って円周方向に延びる。
第1のブランク1401は第2割り送り面304を支持する支持セクション1420を含む。支持セクション1420は、喫煙品の全周を一回り延び、例えば管を形成する。支持セクション1420の後縁部1427は、喫煙品の長手方向軸に対して実質的に平行に延びている。
例えば第1スペーサーセクション1410aで内層を形成するブランク1401の領域は、換気領域1472を含む。いくつかの例では換気領域1472は、単独の開口部である。これとは別に換気領域1472は、複数の不連続の透過領域または開口部である。
いくつかの態様においてロッド状部品110の内の1つは、別の換気領域1470を含む。例えば、第1フィルターセクション112は、別の換気領域1470を含む。換気領域1472は、少なくとも部分的に別の換気領域1470と一致するように配置されている。この別の換気領域1470は、例えば円周方向に延びる線上に複数の不連続な換気領域または開口部を含む。この別の換気領域1470は、レーザーで形成することができる。通常、換気領域1470、1472の1つ以上は、複数の不連続な換気領域または開口部を含む。
図15は1つ以上のロッド状部品110に巻かれるように構成されたさらに別の実施態様の第1のブランク1501および第2のブランク1500を示している。第1のブランク1501は、図9の実施態様に関連する配置で、図8を参照して説明した実施態様に類似した構成および機能を有し、次のような違いを有する。同じ符号は同じ部分を示している。第1のブランク1501は、例えば、実質的に図5および6を参照して説明したように第2のブランク1500に包まれる。
第1のブランク1501は、ロッド状部品の全周を3回巻くように構成され、さらに僅かに巻いて、重なり部を設けて、管としてこれらの層を固定する。第1のブランク1501は、最初にロッド状部品に貼り付けられた図で右の縁部で巻かれる。特にこの右側縁部縁部がロッド状部品に固定され、それから第1のブランク1501は、ロッド状部品の周囲に3回以上連続的に巻かれる。第2のブランク1500は、第1のブランク1501を巻いた後、別個のラッパーとして貼り付けられる。第2のブランク1500は、全周の周囲を一回りだけ延び、さらに僅かに巻いて、重なり部を設けて、管としてこれらの層を固定する。
第1のブランク1501は実質的に図8に説明されているような角度が付けられた先行縁部821を有する支持セクション1520を含む。第1のブランク1501は、実質的に図8に説明されているように互いに接続された第1および第2スペーサーセクション1510a、1510bを含む。第1および第2スペーサーセクション1510a、151
0bは、スペーサーセクション824によって連結されている。スペーサーセクション824は、図8を参照して説明したように巻かれたときに喫煙品の長手方向軸に対して角度が付けられた後縁部826を有する。第1および第2スペーサーセクション1510a、1510bは、第1のブランク1501の3つの層全てを覆って円周方向に延びる。
第1のブランク1501は調整部材1550を含む。調整部材1550は、図5または9に示した調整部材550、950について説明したように換気を調整する。調整部材1550は、上述したように移動軸における調整部材の縁部、即ち調整部材1550の円周縁部で第1および第2制限面1553a、1553bを含む。調整部材1550の第1および第2制限面1553a、1553bが、間に溝1539を画定する第1係合面1533a(図に示したように)および第2係合面1533bと接触することで第1および第2部分の相対的な回転を制限する。第1および第2係合面1533a、1533bおよび第1および第2制限面1553a、1553bは、上記いずれかの実施態様で説明したようなものであり、例えば、図9を参照して説明したように角度を付けることができる。
調整部材1550は、調整部材支持セクション1536の一部である。調整部材支持セクション1536は、ロッド状部品に巻かれたときに、第2(中央)層を形成するブランク1501に配置されている。調整部材1550は、少なくとも一回ロッド状部品の全周の周りで延びた同じ層のセクションの一部である。調整部材支持セクション1536は、喫煙品の全周の周囲を少なくとも一回、または少なくとも二回、または少なくとも三回延びる。図に示すように調整部材支持セクション1536は、ロッド状部品の全周を三回以上延びている。いくつかの態様において調整部材1550を含む調整部材支持セクション1536は、スペーサーセクションの1つ、即ち第2スペーサーセクション1510bと一体である。調整部材支持セクション1536は、第2スペーサーセクション1510bと同じブランク1501の同じセクションとして考慮してもよい。
第1のブランク1501の外層は、上部セクション1514になる。上部セクション1514は、その下で調整部材1550を移動(即ち回転)させて、換気を変化させるように構成されている。上部セクション1514は、換気領域1572を含む。換気領域1572は、調整部材1550および/または溝1539と一致するように構成され、上述のあらゆる他の実施態様で説明したように配置され、機能する。
調整部材支持セクション1536は、喫煙品の第1部分に取り付けられるように構成されている。例えば、調整部材支持セクション1536は、第1フィルターセクション112に取り付けられる。第1スペーサーセクション1510aも第1フィルターセクション112に取り付けられる。喫煙品の第1部分の一部として、調整部材支持セクション1536は、ロッド状部品(第1フィルターセクション)の第1割り送り面と固定された関係にある。第2割り送り面(歯止め)304は、喫煙品の第2部分の一部であり、実質的に図9を参照して説明したように調整部材支持セクション1536および調整部材1550に対して可動である。
さらにブランク1501は、内層、中央層および外層の3つの全ての層で調整部材支持セクション1536の後方で長手方向に延びた後方セクション1534を含む。後方セクション1534は、長手方向に外形が形成された調整部材支持セクション1536に隣接する縁部を有する。特に後方セクション1534は、例えば、巻かれたブランク1501の中央層に第1係合面1533aおよび第2係合面1533bを画定し、かつ、溝1539を画定する前方縁部を有する。
また後方セクション1534は、巻かれた際にブランク1501の内層に位置する補助溝1549を画定する。補助溝1549は、溝1539と実質的に同じ円周方向および/
または長手方向の幅を有する。補助溝1549は、ブランクが巻かれた際に溝1539と一致する。従って、補助溝の縁部は、第1および第2係合面1533a、1533bと一致する円周縁部1543a、1543bを画定する。従って、第1および第2係合面1533a、1533bは、喫煙品の2つの層に亘って半径方向に延びると考慮してもよい。補助溝1549は換気に影響を与えず、換気はブランクの外層1501およびロッド状部品の換気領域1572、1570の1つ以上を選択的に覆うことによって調節される。溝および補助溝1539、1549は、調整部材支持セクション1536とセクション1534との間の境界を画定する。換気空気は、溝1539およびこれと一致する補助溝1549を通過することができる。この実施態様またはあらゆる他の実施態様の溝のあらゆる特徴を補助溝1549に適用することができる。
この例ではブランク1501は、第1および第2フィルターセクション112、114の周囲を、特に第1および第2フィルターセクション112、114の長手方向の長さに亘って長手方向に延びる。ブランク1501は、タバコロッド111の周囲には延びない。
調整部材支持セクション1536は、第1の脆弱な接続部1526、1526aによって後方セクション1534に取り付けられている。第1の脆弱な接続部1526、1526aは、内層および中央層を延びる。第2割り送り面支持セクション1520は、第2の脆弱な接続部1527によって調整部材支持セクション1536/第2スペーサーセクション1510bに接続されている。第2割り送り面支持セクション1520は、第3の脆弱な接続部1528によって第1スペーサーセクション1510aに接続されている。第1、第2および/または第3の脆弱な接続部は、それぞれ巻かれたときに実質的に円周方向に延びる。第1、第2および/または第3の脆弱な接続部は、それぞれブランク1501のシート材のミシン目によって形成されている。
第2のブランク1500は、換気領域1570、1572および溝1539、1549と一致するように配置された換気領域1574を含む。換気領域1574は第2のブランク1500の全周に亘って延び、換気領域1574が調整部材1550の位置の変化で直接的に喫煙品の効果的な換気を決定しないようになっている。換気領域1574は、円周方向および/または長手方向に複数の不連続な換気領域を含む。
第2のブランクは、円周方向に延びた第4の脆弱な接続部1530を含み、第2のブランク1500を前方の領域1580と後方の領域1582に分離する。前方の領域1580は第1スペーサーセクション1510aのみに貼り付けられる。後方の領域1582は支持セクション1520およびセクション1534に貼り付けられる。後方の領域1582は、調整部材支持セクション1536または第2スペーサーセクション1510b上を延びるが、貼り付けられない。後方の領域1582は、支持セクション1520と後方セクション1534を接続する機能を有する。後方セクション1534は、第2フィルターセクションに固定され、調整部材支持セクション1536は、第1および第2スペーサーセクションの間で長手方向に固定されている。従って、第2のブランク1500は、第2フィルターセクションおよび第1フィルターセクションを接続する。この接続によって第1および第2フィルターセクションを長手方向に固定された関係(例えば互いに隣接して)を維持しながら、これらを互いに対して回転させる。他の実施態様と共通して、第1および第2フィルターセクション112、114に巻かれたブランクの最外層または外層は、第1および第2フィルターセクション112、114間の接続または唯一の接続を供する。
第2のブランク1500の後方の領域1582は、喫煙品の外方吸い口端部を画定する。タバコロッドに対してこの外方吸い口端部を回転させることによって、喫煙品の第1お
よび第2部分間の移動を行う。特に第2フィルターセクション114、後方セクション1534および第2割り送り面304が一緒に回転する。従って、第1および第2係合面1533a、1533bおよび換気領域1570、1572が第2フィルターセクションと一緒に回転する。第2割り送りセクションは、第1フィルターセクションの第1割り送りセクションを割り送りする。調整部材1550は、タバコロッドと固定された関係にあり、従ってタバコロッドに対して第1および第2係合面1533a、1533bも固定され、換気領域1570、1572は静止状態にある調整部材1550に対して回転する。この効果は、調整部材1550が換気領域1570、1572の少なくとも1つを選択的に覆い、第1および第2係合面1533a、1533bとの係合によって回転を制限するという点で図1〜14を参照して説明したものと同じである。調整部材1550は、ロッド状部品の全周の周りで少なくとも一回延びるセクションの一部である。従って、図15の実施態様は、他の実施態様と同じように機能するが、第1のブランク1501の調整部材1550および第2割り送り面304は、互いに対して移動可能である。
第1のブランク1501は、第2フィルターセクション114が長手方向に離脱するのを制限するまたは妨げるために係合するように構成された接触面を画定する。この接触面は、調整部材支持セクション1536の前方縁部および第2割り送り面支持セクション1520の後方縁部によって設けられる。隣接する接触縁部は、最初は同じブランク1501の一体部分である。接触縁部は喫煙品の全周を一回以上延びる。一部の例では接触縁部は喫煙品の円周周囲を少なくとも二回以上延びる。
図16は1つ以上のロッド状部品110に巻かれるように構成されたさらに別の実施態様の第1のブランク1601および第2ブランク1600示している。第1のブランク1601は、図15を参照して説明した実施態様と同じように構成され、機能し、同じ参照番号を使用して同じ部分を示している。ブランク1601は、図14の実施態様で説明したように内方および中央層(第1および第2層)だけを含むという点で異なる。第1のブランク1601は、ロッド状部品の全周を二回だけ巻くように構成されている。
第1のブランク1601の調整部材1550は、ロッド状部品、例えば第2フィルターセクション114の換気領域1570との重なり度合いによって換気を調整する。第2のブランク1600の換気領域1574は、直接換気に影響を与えない。従って、調整部材1550が重なる度合いを変えて換気を決定する唯一の換気領域はロッド状部品上にある。
これとは別に第2のブランク1600は、喫煙品の換気を少なくとも部分的に決定する換気領域を含む。例えば、第2のブランク1600の換気領域は、例えば換気領域1570と位置合わせされた(または換気領域1570の代わりに)円周の一部のみに亘って延びてもよい。いくつかの例では調整部材1550は、換気領域に対して可動であり、可変に換気領域を塞ぐまたは覆う調整部材1550の重なる量が換気を決定する。
第2のブランクおよび/またはロッド状部品の換気領域1574、1570は、円周方向の領域に亘って延びた単独の開口部または複数の不連続の開口部を含んでもよい。換気領域1570、1574の周囲の第2のブランクおよび/またはロッド状部品の領域は、実質的に空気を通さない。これとは別にまたは加えて、補助溝1549がラッパーの内層が例えば、上記いずれかの実施態様に説明されているように喫煙品の効果的な換気を決定する換気領域を供するように溝1539の円周方向の幅より短く延びてもよい。
図17〜19は製造方法の例示的工程を示している。使用されている用語および例示されている工程は、一例に過ぎない。一般に喫煙品の製造方法は1つ以上ロッド状部品を供することを含む。特にロッド状部品は、喫煙材源、第1フィルターセクションおよび第2
フィルターセクションを含む。
第1のブランクが1つ以上のロッド状部品、例えば第1フィルターセクションに巻かれる。第1のブランクは、全周を複数回(例えば2回または3回)巻いて、内方管および外方管を供するように寸法が決められている。第1のブランクは、接着剤が塗布され、ロッド状部品および/または内層に接着される。
その後第2のブランクがロッド状部品および第1のブランクに巻かれる。第2のブランクは、全周を一回以上(例えば1回または2回)巻いて1つ以上のさらなる管を供するように寸法が決められている。第2のブランクは、接着剤が塗布され、ロッド状部品および/または内層に接着する、および/または第2のブランクの内層に接着する。
ロッド状部品およびブランクは、1本以上の喫煙品を同時に製造するように構成することができる。例えば、2本の喫煙品を同時に製造する場合、別の工程で2本分の喫煙品を半分に切断して2本の喫煙品が提供される。
図17は本発明による喫煙品を製造する第1の方法2000を略式に示している。この方法は、図13に示した実施態様に関連し、違いを以下に説明する。
喫煙品は、割り送りセクション工程2010および第2フィルター工程2040で形成された部材を使用して組み立て工程2050で組み立てられる。これらの工程を順に説明する。これらの工程は、1本、2本または4本の喫煙品を同時に製造するために好適であり、後で切断されて個別の喫煙品を形成するための部材を供するように構成してもよい。
割り送りセクション工程2010は、第1割り送りセクション116を有するフィルターを形成することを含む。割り送りセクション工程2010は、シート材、例えば、ポリマーフィルム(例えばセルロースアセテートフィルム、例えばクラリフォイル(CLARIFOIL))または紙を供すること(2021)および例えば対向ローラーを使用して溝および
リッジを有する割り送り外形をエンボス加工で形成すること(2022)を含む。さらにこの工程2010は、標準的なフィルター材のトウ、例えばセルロースアセテートトウを供すること(2023)を含む。トウは円筒に形成され(2024)、可塑化される(2025)。必要であれば、例えばカーボン粒子などの吸着添加剤がトウに添加される(2026)。吸着添加剤粒子は、フィルター材全体に分布される。割り送り外形を有するフィルムがトウに巻かれ、第1フィルターセクションを含むロッドを形成し、必要であれば必要な長さにロッドを切断する(2027)。
図示の方法では1つ以上のスペーサーセクションが供され(2028)、第1フィルターセクションに巻かれる(2029)。1つ以上のスペーサーセクションは、長手方向に間隔をおいて配される。
第2フィルター工程2040は、例えばセルロースアセテートトウの形状の従来のフィルター材を供すること(2041)を含む。トウは円筒に形成される(2042)。トウは可塑剤で可塑化される(2043)。シート材、例えば紙のプラグラッパーが供される(2044)。フィルター材がシート材で巻かれ、巻かれたフィルター材からなる連続したロッドが1つまたは複数の第2フィルターセクションを形成するための片に切断される(2045)。
組み立て工程2050は、工程2010から第1割り送り面を有する第1フィルターを受け取る(2051)。第1割り送り面(即ち歯止め)を有する2本分の長さの第1フィルターセクションが供され、半分に切断される(2054)。組み立て工程2050は、
工程2040から標準的な第2フィルターセクションを供すること(2052)を含む。第2フィルターセクション(例えば、2本分の長さの第2フィルター)の2つが分離された第1フィルターの間に挿入される(2054)。第2フィルターセクションは、例えば添加剤を含まない無添加のセルロースアセテートフィルターであってもよい。1つ以上の可変換気開口部が第2フィルターセクションに例えばレーザーを使用して形成される(2056)。
さらに組み立て工程2050は、第2割り送り面を形成する歯止めを含む歯止めユニットを供することを含む。歯止めユニットは、シート材、例えばセルロースアセテートフィルムを供し(2060)、それからブランクを切断することで(2061)形成される。ブランクは分離され(2062)、例えばローラーで折り曲げられ、歯止めの外形、例えば三角形の直立した歯止めを形成する(2063)。
内方スリーブまたはラッパーがシート材、例えばチッピング紙を供することによって形成される(2065)。1つ以上の換気開口部がブランクを切り抜いて形成され(2067)、開口部の材料が廃材として取り除かれる(2068)。ブランクは2本の喫煙品用のスリーブを供するために形成してもよい。接着剤がブランクに塗布される(2069)。
歯止めユニットが接着剤で内方スリーブブランクに貼り付けられる(2070)。いくつかの態様において2つの歯止めユニットが各2本分の長さのスリーブブランクに貼り付けられる。2071の工程ではスリーブブランクが第1および第2フィルターセクションの周囲に配置され、歯止めがスペーサーセクション間で位置合わせされる(2071)。またスリーブブランクは、2072で供されたタバコロッドの周囲を延び、第1フィルターセクションに隣接して位置する。
一部の例では外方スリーブブランクまたはラッパーは、シート材、例えばチッピング紙を供することによって形成される(2075)。1つ以上の換気開口部がブランクを切り抜くことによって形成され(2077)、切り抜かれた開口部の材料が廃棄される(2078)。ブランクは2本分の喫煙品用スリーブを供するように形成してもよい。接着剤がブランクに塗布される(2079)。外方チッピング紙および内方チッピング紙は、本発明のいくつかの態様において一体化することができる。
スリーブブランクが内方ラッパー、第1および第2フィルターおよびタバコロッドの周囲に円筒として固定され、2本分の長さの喫煙品を形成する(2080)。2本分の長さの第2フィルターが横方向に切断され、2本の個別の喫煙品(2081)を形成する。
上述の本発明の方法は、これら処理工程を組み合わせるまたは変えて上述の実施態様のいずれかによる喫煙品を製造するように変更することも可能である。
図18は本発明による喫煙品の第2の製造方法2100を示している。本発明の方法は、図17に示した第1の方法に関連し、同じ工程には同じ符号が付してある。第2の方法は、図13に示した実施態様に関連させてもよく、以下に説明する違いを有する。
スリーブまたはラッパーブランクが、シート材、例えばチッピング紙を供することによって形成される(2165)。ラッパーは、ロッド状部品110の周囲に2つの層(またはそれ以上の層)を形成するように寸法が決められている。1つ以上の開口部がブランクを切り抜くことによって形成され(2167)、切り抜かれた開口部の材料が廃棄される(2168)。ブランクは2本の喫煙品用のスリーブを供するために形成してもよい。接着剤がブランクに塗布される(2169)。
工程2170では、工程2063(上述の)で形成された歯止めがブランクに貼り付けられる。例えば、歯止めは接着剤で貼り付けられる。歯止めは、ロッド状部品110に巻かれたときにブランクの内層上に位置するようにブランクに配置される。
工程2180では、ブランクがロッド状部品に2回以上巻かれて2つ以上のシート材の層を形成する。ブランクを巻くことでタバコロッドを第1フィルターセクションに接続することにもなる。これとは別にタバコロッドにタバコロッドと第1フィルターセクションに巻かれる別のブランクが貼り付けられる。
図19は本発明による喫煙品の第3の製造方法2200を略式に示している。本発明の方法は、図17に示した第1の方法に関連し、同じ工程には同じ符号が付してある。
スリーブまたはラッパー用の内方ブランクがシート材、例えばチッピング紙を供することによって形成される(2265)。内方ラッパー(即ち第1のブランク)は、ロッド状部品110の周囲に2つの層(またはそれ以上の層)を形成するように寸法が決められる。1つ以上の開口部がブランクを切り抜くことによって形成され(2267)、切り抜かれた開口部の材料が廃棄される(2268)。ブランクは2本の喫煙品用のスリーブを供するために形成してもよい。接着剤がブランクに塗布される(2269)。
工程2270では工程2063(上述の)で形成された歯止めがブランクに貼り付けられる。例えば、歯止めは接着剤で貼り付けられる。
内方スリーブまたはラッパーがシート材、例えばチッピング紙を供することによって形成される(2165)。内方ラッパーは、ロッド状部品110の周囲に2つの層(またはそれ以上の層)を形成するように寸法が決められている。1つ以上の開口部がブランクを切り抜くことによって形成され(2167)、切り抜かれた開口部の材料が廃棄される(2168)。ブランクは2本の喫煙品用のスリーブを供するために形成してもよい。接着剤がブランクに塗布される(2169)。
組み立て工程2050では、外方スリーブまたはラッパーは、シート材、例えばチッピング紙を供することによって形成される(2275)。内方ラッパーは、巻かれた第1フィルターセクションの周囲で2つの層(またはそれ以上の層)を形成するように寸法が決められている。1つ以上の開口部がブランクを切り抜くことによって形成され(2277)、切り抜かれた開口部の材料が廃棄される(2278)。ブランクは2本の喫煙品用のスリーブを供するために形成してもよい。接着剤がブランクに塗布される(2279)。
工程2280ではブランクが巻かれた第1フィルターセクションに2回以上巻かれ、2つ以上のシート材の層を形成する。外方ラッパーは、歯止めを支持するセクションの外面で固定されるように係合するように配置され、歯止めは第1フィルターセクションの第1割り送り面と係合する。
いずれの実施態様において、調整部材が喫煙品の円周の一部のみに亘って延びる。従って、調整部材が回転することによって換気開口部を覆うことができる。
調整部材は調整部材支持セクションに一体に取り付けられる。調整部材は、調整部材を折り曲げることによって支持セクションの上にまたは下に位置させて取り付けられない。調整部材は、調整部材支持セクションと同じ半径方向の層にある。本発明のいくつかの実施態様のブランクは、調整部材および支持セクションの層と最初は一体に形成されることができる半径方向の層をさらに有する。これとは別に別個の半径方向の層を調整部材およ
び支持セクションに巻くことができる。
下に位置する層に対する選択部分の移動は、回転移動と説明した。これとは別にその移動は長手方向の移動、即ちロッド状部品または喫煙品の長手方向軸に沿った移動である。これとは別にその移動は、長手方向の移動および回転移動を組み合わせたものである。
制限手段は、内方ラッパーと一体に形成された停止手段であると説明した。これとは別に停止手段は、スロット内で移動できるあらゆる種類の隆起した突起である。例えば、停止手段は、隆起した突起を形成する接着剤によって形成される。停止手段は、ロッド状部品から上述のあらゆる実施態様のスロット内へと外方に半径方向に延びる。一部の例では停止手段は、外方ラッパーおよびロッド状部品の両方に接続される。別の構成では停止手段は、内層のスロットを介して延び、半径方向に隣接する層、即ち喫煙品の第1部分を形成する外層およびロッド状部品の両方に接着される。外方ラッパーおよびロッド状部品は、単独のユニットを形成し、その間で内方ラッパーが回転できる。停止手段は、外方ラッパーおよびタバコユニットを接続する。停止手段272は、外方ラッパーおよびタバコユニットの両方に接着される接着剤のみで形成してもよい。両方の半径方向に隣接する層に停止手段272を取り付けるということは、停止手段272が例えば、スロット271を画定する内方ラッパー113の半径方向の変形によってスロット271から外れて移動できないことを意味する。これとは別にスロットが外方ラッパーに形成され、スロット内で移動できる停止手段は内方ラッパーに貼り付けられる。
本発明の実施態様では、ロッド状部品に巻かれた複数の層は、一体に形成されている、即ち同じブランクが複数の層を供すると説明されている。これとは別に上述の層の内の1つ以上を別個のブランクで形成することができる、即ち1つのまたは各層が別個に巻かれる。さらに別個のブランクを巻くことによって形成されると説明されているこれらの層のいずれもあらゆる他の隣接する層と一体に形成することができる。喫煙品のあらゆる隣接する層は、あらゆる1つ以上の隣接する層と一体に形成することができる。
いくつかの例では、第2フィルターセクションは、周囲のラッパーの支持体となるあらゆる種類のセクションである。例えば、第2フィルターセクションは、中空の円筒管であってもよい。これとは別に喫煙品は喫煙材源に対して可動な第2フィルターセクションを含まない。喫煙品の第2部分は、実質的に上述したように喫煙品の特性を変性するために別の外側部分に対して可動な外側部分を含む。この場合フィルターセクションは可動な外部部分の内の1つには接続されない。
上述のあらゆる実施態様のブランクのセクションは、1つ以上の脆弱な接続部を含むと説明した。これとは別にブランクはこれら脆弱な接続部を含まない。代わりにこれらセクションは、ロッド状部品を巻く前または後にブランクを切断することによって分離される。例えば、ブランクをロッド状部品に巻かれたときに回転式ナイフまたはレーザーで切断することも可能である。
調整部材および中で調整部材が移動できる溝を各実施態様に示した。これとは別に調整部材および溝を逆にする、即ち調整部材を画定するセクションが代わりに溝を画定し、溝を画定するセクションが調整部材を画定する。調整部材はそれでも溝内で移動可能であり、全体的な機能は実質的に同じである。同じように機能させるために僅かに変更が必要な場合もある。
上述のあらゆる実施態様は、可変換気および基準の換気の両方を含むことが可能である。基準換気は、換気領域、例えばブランクの全ての層を介して延びるまた選択的にロッド状部品の周囲ラッパーを延びる開口部によって設けることができる。例えば、第2フィル
ターセクションは基準換気領域を含むことが可能である。可変換気領域は、第1または第2換気領域に形成することができる。可変換気領域は、換気を決定するために調整部材によって選択的に覆われる円周方向の幅の一部を有する、または円周の周囲を延びて位置合わせされた調整部材の位置がその換気領域を覆うことによって換気を決定しないようにする。
喫煙品の第1および第2部分は、割り送りされて段階的に移動すると説明した。これとは別に喫煙品は割り送り機構を含まず、喫煙品の第1および第2部分が割り送りされて段階的に移動しないようにする。第1および第2部分は連続的に移動可能になる。移動の範囲は、例えば上述のように調整部材によって制限することができる。少なくとも1つの換気領域に対する調整部材の回転位置は、割り送りされず、例えばその位置は連続的に選択可能になる。一部の例では選択された位置は、互いに対して可動な隣接する層の摩擦によって維持される。この実施態様は、図9を参照して説明した2つのブランク900を含むことができる。ブランク900は、1つ以上のロッド状部品に直接巻かれる。ロッド状部品は1つ以上のフィルターセクションを含む。ロッド状部品は、第1割り送り面を含まなくてもよい。
いくつかの例では、喫煙品は第1のブランク901を含まない。ブランク900には、例えば調整部材支持セクションに隣接して切り欠き、即ち開口部を設けることができる。この切り欠きは、調整部材支持セクションが切り欠き内で移動できるように構成される。従って、切り欠きは調整部材支持セクションの最初の移動、例えば円周方向の移動を可能にする。切り欠きは調整部材支持セクションと同じ層にある空間であり、その中に調整部材支持セクションが移動できる。切り欠きは、回転させた際に調整部材支持セクションの円周縁部がブランク900の隣接する部分に引っかかるまたは(または接触する)のを妨げるように構成されている。この構造により間の喫煙品の第1部分および第2部を確実に回転させることが可能になる。ブランクの可動部分、例えば調整部材支持セクションに隣接する、例えば円周方向に隣接する切り欠きは、上述のあらゆる実施態様に含ませて、初期の移動を行うようにすることが可能である。
スペーサーセクションは、ロッド状部品の円周の周囲で一回以上、例えばロッド状部品の全周の周りで一回以上延びるように構成されている。種々の実施態様では1つ以上のスペーサーセクションがロッド状部品の周囲をいくつかの態様では2回延びて、内層および外方の完全な層を形成すると説明している。これとは別に1つ以上のスペーサーセクションは、ロッド状部品の全周の周りで1回だけ延びる。さらにいくつかの態様においてスペーサーセクションの重なり部分はそれ自体に貼り付けられ、ロッド状部品の周囲で管としてスペーサーセクションを固定する。単一層のスペーサーセクションを調整部材支持セクションに接続または壊れやすく接続することができる。この場合、この接続部(切断されるまたは壊れやすくなっている)は、そのまたは各スペーサーセクションの円周方向の全長の周囲を延びる。
上述の全ての特徴は、他のあらゆる特徴から独立して権利主張が可能である。例えば、第1および第2部分間の接触面が異なる層で長手方向にオフセットするという特徴は、独立して権利主張が可能である。特に接触面は一体である2つの層でオフセットする。第1および第2の層は、ロッド状部品に1枚のブランクとして巻かれた。いくつかの態様において、長手方向の移動を制限するまたは妨げる接触面もまた独立して権利主張が可能である。
種々の問題の対処と技術の発展のため、本開示全体は種々の実施形態を例示的に示しており、これらの実施形態では特許請求された発明が実践され、優れた喫煙品または喫煙品の製造方法を提供することができる。本開示の利点および特徴は実施形態の単なる代表的
な具体例であり、包括的でも排他的でもない。これらは特許請求された特徴の理解と教示の単なる補助に提供されている。当然だが、本開示の利点、実施形態、具体例、機能、特徴、構造、および/または他の側面は本開示を特許請求の範囲に規定されたとおりに限定するあるいは特許請求の範囲の均等物に限定すると考えるべきではなく、本開示の範囲および/または思想から乖離することなく他の実施形態を利用しても改変してもよいと考えるべきである。種々の実施形態は、開示された構成要素、部材、特徴、部品、工程、手段他の組合せを適切に備えても、これらで構成されても、基本的にこれらで構成されてもよい。また本開示は、現在は特許請求されていないが将来特許請求される可能性がある他の発明を含む。