JP6430865B2 - X線透視撮影装置、透過x線画像変換方法およびプログラム - Google Patents

X線透視撮影装置、透過x線画像変換方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、X線透視撮影技術に関する。特に、被写体の透過X線画像表示時の出力値を安定化する、画像処理技術に関する。
X線透視撮影装置では、低線量のX線を連続的または断続的に照射し、被写体のX線画像を得る。X線透視撮影装置では、得られたX線画像が連続的に表示装置に表示される。例えば、被写体内のカテーテル、内視鏡等のデバイスの透過X線画像を表示しながら手技を行うX線手技を行う場合、カテーテルや内視鏡の移動に伴い、撮影部位が変化する。それに伴い、被写体のX線吸収量も変化し、表示される透過X線画像の輝度も変化する。連続的に表示される透過X線画像の輝度の変化は、被写体やデバイスの視認性の低下をもたらす。
表示される透過X線画像の輝度を安定化させ、視認性を向上させるため、例えば、被写体の関心領域のX線透過量が一定になるようにX線照射を制御する技術がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、被写体にX線を照射している間に、被写体の関心領域のX線透過量を計算し、フィードバック制御を行う。
特開2007−44355号公報
特許文献1では、被写体にX線を照射している間に、被写体の関心領域のX線透過量を計算し、その結果に応じてX線照射を制御する。そのため、撮像部位が変化する等、X線吸収量が変化する場合、高度なX線照射の制御が必要となる。一方、同じ部位を撮影する場合であっても、被写体に呼吸動等の周期的な体動があると、その動きによる関心領域内のX線透過量の変化に応じて、不要な制御がなされてしまう。例えば、体動の影響が大きく、関心領域に入る被写体の部位が周期的に変化する場合は、透過X線画像の輝度が振動することがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、X線透視撮影装置において、撮影部位によらず輝度が安定した表示X線画像を生成する技術を提供することを目的とする。
本発明では、取得した透過X線画像に画像処理を施すことにより、撮影部位によらず輝度を安定化させた表示X線画像を得る。画像処理では、フレーム毎の画素値の分布を分析し、得られる特徴量を用いて、被写体の撮影部位に応じた画素値変動の周期を特定し、特徴量と周期とに基づいて、フレーム毎の透過X線画像の各画素値を変換し、表示X線画像を得る。
具体的には、被写体にX線を照射するX線源と、前記X線源と対向配置され前記被写体の透過X線を検出し透過X線画像を得るX線検出器を備えるX線検出部と、前記透過X線画像に画像処理を施して表示X線画像を生成する画像処理部と、を備え、前記画像処理部は、フレーム毎に、前記透過X線画像の予め定めた関心領域内の画素値分布の時間的な変化に応じて、当該透過X線画像の各画素値を変換し、前記表示X線画像を生成することを特徴とするX線透視撮影装置を提供する。
また、X線検出器で検出した透過X線から透過X線画像を得る毎に、当該透過X線画像の関心領域内の画素値分布を分析し、予め定めた特徴量を特定する画素値分布分析ステップと、前記特徴量が特定される毎に、前記特徴量を用いて、前記画素値分布の時間的変化の態様を特定する情報を決定する周期分析ステップと、前記情報が決定される毎に、前記特徴量と当該情報とを用い、前記透過X線画像の画素値を変換する際に用いる変換係数を算出する変換係数算出ステップと、前記変換係数が算出される毎に、当該変換係数を用いて、前記画素値を変換し、表示X線画像を生成する画素値変換ステップと、を備えることを特徴とする透過X線画像変換方法を提供する。
本発明によれば、X線透視撮影装置において、撮影部位によらず輝度が安定した表示X線画像を生成できる。
第一の実施形態のX線透視撮影装置の構成図である。 (a)は、第一の実施形態の吸気画像を、(b)は、第一の実施形態の呼気画像を、(c)は、(a)に示す吸気画像の画素値分布を、(d)は、(b)に示す呼気画像の画素値分布を、それぞれ説明するための説明図である。 第一の実施形態の画像処理部の機能ブロック図である。 第一の実施形態の被写体最大値の時間変化を示すグラフである。 第一の実施形態の被写体最大値を、各候補フレーム平均数で平均化したグラフである。 第一の実施形態の画像変換処理のフローチャートである。 第二の実施形態の、フレーム平均数算出手法を説明するための説明図である。 第二の実施形態の、周期性がない場合の被写体最大値の時間変化を示すグラフと、各候補フレーム平均数で平均化したグラフである。 第二の実施形態の、周期性がない場合の、フレーム平均数算出手法を説明するためのグラフである。
<<第一の実施形態>>
以下、添付図面を用いて本発明の第一の実施形態を説明する。各実施形態を説明する全図において、同一機能を有するものは、特に断らない限り、同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[X線透視撮影装置]
まず、本実施形態のX線透視撮影装置を説明する。図1は、本実施形態のX線透視撮影装置100の一例の構成図である。
本図に示すように、本実施形態のX線透視撮影装置100は、被写体101を載せる天板102と、被写体101にX線を照射するX線源103と、被写体101に対するX線照射領域を設定するX線絞り装置104と、X線源103に対向配置され、X線源103から照射され被写体101を透過した透過X線を検出し、透過X線画像を得るX線検出部105と、支持器106と、支持器移動機構120と、天板移動機構110と、天板起倒機構111と、支柱部112と、位置検出部113と、X線源103に電力供給を行なう高電圧発生器114と、X線検出部105により検出された透過X線による像である透過X線画像に画像処理を施して表示X線画像を生成する画像処理部115と、透過X線画像および表示X線画像を記憶する画像記憶部116と、画像処理部115によって画像処理された表示X線画像を表示する表示装置117と、上記各構成要素を制御する制御部118と、制御部118に対して指令を行なう操作部119と、を備える。
X線源103は、高電圧発生器114から電力供給を受けてX線を発生させるX線管を有する。
X線絞り装置104は、X線源103から照射されるX線の照射領域(X線照射領域)を制限するX線遮蔽鉛板104bと、X線照射領域に挿入されてX線源103から照射されるX線の線質を変化させるX線フィルタ104aと、を備える。
X線検出部105は、例えば、X線を検出する複数の検出素子が二次元アレイ状に配置されて構成される。各検出素子で検出したX線に各種の補正処理が施され、透過X線画像の画素値となる。
支持器106は、X線源103およびX線絞り装置104と、X線検出部105とを、天板102を挟んで対向配置されるよう支持する。支持器106は、C字形状を有し、支持器106の一方の端部にX線源103とX線絞り装置104とを、他方の端部にX線検出部105を支持する。支持器106の形状はC字形状に限定させるものではなく、天板102を挟んでX線源103及びX線絞り装置104と、X線検出部105を対向に配置できる形状であればよい。
支持器移動機構120は、支持器106を支持しながら移動動作させることで、X線源103及びX線絞り装置104と、X線検出部105とを、天板102の長手方向(以後、X方向とする。)を軸とした方向への回転と、天板102の短手方向(以後、Y方向とする。)を軸とした方向への回転と、X方向へのスライド動作をさせる。
このため、支持器移動機構120は、支持器回転機構107、支持器回転機構108及び支持器スライド機構109を備える。支持器回転機構107は、支持器106を支持すると共に、X線源103及びX線絞り装置104と、X線検出部105とを、X方向を軸とした回転動作をさせる。支持器回転機構108は、支持器回転機構107を支持すると共に、X線源103及びX線絞り装置104と、X線検出部105とを、Y方向を軸とした回転動作をさせる。
また、支持器スライド機構109は、X方向に延びたスライドレール109bと、スライドレール109b上を走行し支持器回転機構108を支持するスライド機構109aと、を備え、X線源103及びX線絞り装置104と、X線検出部105を、X方向にスライド移動させる。つまり、天板102上の被写体101の体軸方向に沿ってX線源103及びX線絞り装置104と、X線検出部105を、スライド可能とするものである。
天板移動機構110は、天板102を支持し、床面に対し鉛直となる方向(以後、Z方向とする。)への上下動作とY方向へのスライド動作とを天板102にさせる。このため、天板移動機構110は、天板垂直移動機構110aと、天板水平移動機構110bと、を備える。天板垂直移動機構110aは、スライド機構109aの端部に設置されると共に天板102をZ方向に移動させる機構である。また、天板水平移動機構110bは、天板垂直移動機構110aに支持され、天板102をY方向に移動させる機構である。
天板起倒機構111は、天板102、X線源103、X線絞り装置104及びX線検出部105の相対位置を維持したまま天板102を床面に対し直立させる。支柱部112は、床面に起立し天板起倒機構111を支持する。位置検出部113は、支持器移動機構120及び天板移動機構110によって移動したX線源103、X線絞り装置104、X線検出部105及び天板102の位置関係を検出する。
なお、上記XYZの各方向はそれぞれ直交している。
制御部118は、上述のように各部の制御を行う。特に、本実施形態では、X線検出部105で検出された被写体101の透過X線量に基づいて、X線源103から照射するX線量を制御するよう、高電圧発生器114に指示を行う。制御は、関心領域内のX線透過量が所定量となるようになされる。
表示装置117は、画像処理部115から出力される各種画像の他、画像記憶部116に保存された各種画像も表示する。
操作部119は、キーボード、マウス、ジョイスティック等を備え、これらを介してユーザからの指示を受け付け、受け付けた指示に従って、制御部118に対して指令を行なう。
[周期的な輝度値変化について]
前述のように、X線透視撮影では、同じ部位を撮影していても、固定の関心領域を設け忠実に関心領域の出力値を制御しようとすると、患者の呼吸等の体動により、関心領域に入る被写体が周期的に変化するために、X線透過量が周期的に変化することがある。図2(a)および図2(b)を用いて、具体例で説明する。
図2(a)および図2(b)は、透過X線画像と関心領域との関係を説明するための図である。両者とも肺野341周辺を撮影対象としている。図2は、横隔膜342が下方にある、吸気時の透過X線画像(吸気画像)310である。一方、図2(b)は、横隔膜342が上方にある、呼気時の透過X線画像(呼気画像)320である。
このように、撮影対象が、呼吸等による周期的な体動の影響を受ける領域の場合、関心領域330に入る被写体101の部位も周期的に変化する。これにより、関心領域330に含まれる臓器が変化し、X線透過量が変化する。
上述のように、X線透過量に応じたX線の照射制御がなされると、このような場合もX線の照射量が制御され、それに伴い、透過X線画像全体の輝度も周期的に変化し、振動する。すなわち、同じ臓器であっても、フレーム毎に表示される画像の明暗が異なることとなる。
例えば、予め定めた固定のフレーム数毎に、画素値の、例えば最大値の平均値をとり、輝度変化を補正することができる。しかしながら、呼吸周期等の体動は、患者により異なる。できる限り多くの患者に対応するためには、固定の平均フレーム数を大きめの値に設定すればよいが、こうすると、実際に周期的でない被写体の移動がある場合、輝度変化を補正する応答速度が遅くなる。
本実施形態では、これを避けるため、撮影時に、フレーム毎の画素値の分布を分析し、得られる特徴量を用いて、被写体101の撮影部位に応じた画素値変動の周期を特定し、特徴量と周期とに基づいて、フレーム毎の透過X線画像の各画素値を変換し、表示X線画像を得る。
[画像処理部の詳細]
本実施形態の画像処理部115は、上述のように、X線検出部105により検出された透過X線画像に画像処理を施して、表示X線画像を生成する。このとき、本実施形態では、フレーム毎に、透過X線画像の予め定めた関心領域内の画素値分布の時間的な変化に応じて、当該透過X線画像の各画素値を変換し、表示X線画像を生成する。変換に用いるパラメータ(変換係数)は、透過X線画像の周期的変化を解析し、個々の患者(被写体)101の撮像部位の体動に合わせて決定する。
以下、これを実現する本実施形態の画像処理部115について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態の画像処理部115の機能ブロック図である。
本実施形態の画像処理部115は、図3に示すように、関心領域設定部210と、画素値分布分析部220と、周期分析部230と、画素値変換部240とを備える。また、これらの各部の処理に必要な情報として、部位情報250と、設定情報260とを備える。
[部位情報]
部位情報250は、ユーザから入力された、撮影条件の内、部位に関する情報を保持する。部位情報250として保持されるのは、例えば、被写体101の撮影部位、向き等の情報である。なお、上述のように、カテーテル、内視鏡等を用いるX線手技のように撮影部位が変化する場合、最終的な目標とする部位が、撮影部位として入力される。
[設定情報]
設定情報260は、部位情報250毎に登録される、処理に必要な各種の情報である。例えば、部位情報250で特定される部位に応じた関心領域情報、後述するフレーム平均数の初期値、フレーム平均数解析に必要な最小限のフレーム数情報、画素数閾値情報、被写体最大値目標値などである。
[関心領域設定部]
関心領域設定部210は、被写体101の透過X線画像410の関心領域330を設定する。本実施形態では、操作部119を介してユーザから入力された部位情報250に従って、関心領域設定部210は、設定情報260の中から、当該部位情報250に対応づけられた関心領域情報を抽出し、関心領域330と設定する。
[画素値分布分析部]
画素値分布分析部220は、関心領域330内の、フレーム毎の画素値分布を分析し、予め定めた特徴量を特定する。本実施形態では、フレームf毎に、透過X線画像410の、関心領域330内の画素値分布を分析し、特徴量として、被写体最大値Smax(f)を決定する。そして、決定した被写体最大値Smax(f)を、周期分析部230および画素値変換部240に出力する。
なお、fは、フレーム毎に順に付与されるフレーム番号である。画素値分布は、画素値毎の画素数の分布であり、被写体最大値Smax(f)は、画素数が予め定めた閾値(画素数閾値)Thp以上となる画素値のうち、最大の画素値である。この被写体最大値Smax(f)を特徴量として用いるのは、被写体最大値以下の画素値をもつ領域の出力値を安定化すれば、関心領域を含む画像全体の出力値が安定化するためである。特徴量としては、この他、画素値分布の最頻値などを用いてもよい。
例えば、図2(a)に示す、吸気画像310を分析し、被写体最大値Smax(f)を決定する例を、図2(c)を用いて説明する。図2(c)において、横軸は画素値、縦軸は、関心領域330内の、各画素値を持つ画素数を示す。
画素値分布分析部220は、吸気画像310の関心領域330内の各画素の画素値について、画素値毎の画素数を特定することにより、画素値分布510を生成する。そして、上述のように、画素数が予め定めた閾値(画素数閾値)Thpを超える画素値のうち、最大の画素値を、被写体最大値Smax(f)511として決定し、出力する。
なお、画素数閾値Thpは、上述のように、部位毎に画素数閾値情報として予め定められ、設定情報260として保持される。
また、図2(b)に示す呼気画像320を分析した結果の画素値分布520を図2(d)に示す。本図においても、同様に、画素数閾値Thpを超える画素値のうち、最大の画素値を、被写体最大値Smax(f)521として出力する。
図2(a)および図2(b)に示すように、呼気時には、暗い(画素値の小さい)横隔膜342が上方に移動し、明るい(画素値の大きい)肺野341の面積が減少する。すなわち、呼気画像320は、吸気画像310に比べて、全体として画素値の小さい画素数が増大する。従って、図2(d)に示すように、呼気画像320の被写体最大値Smax(f)521は、吸気画像310の被写体最大値Smax(f)511よりも小さい値となる。
画素値分布分析部220は、透過X線画像410(フレームf)を受け取る毎に、この分析、被写体最大値Smax(f)の決定および出力を繰り返す。
[周期分析部]
周期分析部230は、特徴量を用いて、画素値分布の時間的な変化の態様を特定する情報(周期)を特定する。本実施形態では、画素値分布分析部220から、被写体最大値Smax(f)を受け取る毎に、被写体最大値Smax(f)の時間的変化(フレームf毎の変化)を解析し、周期として、平均化する最適なフレーム数(フレーム平均数)Fave(f)を決定する。フレーム平均数Fave(f)は、直近のそのフレーム数で被写体最大値Smax(f)を平均した結果の変化が、略一定となるフレーム数である。そして、決定したフレーム平均数Fave(f)を、画素値変換部240に出力する。
フレーム平均数Fave(f)の決定には、複数の連続したフレームの被写体最大値Smax(f)が必要となる。以下、本明細書では、決定に必要な最小の被写体最大値Smax(f)の数(解析最小フレーム数)をNとする。Nは2以上の整数である。解析最小フレーム数Nは、設定情報260として、部位毎に予め保持される。
周期分析部230は、解析最小フレーム数Nの、被写体最大値Smax(f)を取得すると、解析を開始し、フレーム平均数Fave(f)を画素値変換部240に出力する。なお、解析最小フレーム数N枚に達するまでは、部位情報250毎に設定情報260に登録されているフレーム平均数の初期値FaveintをFave(f)として出力する。フレーム平均数の初期値Faveintは、設定情報260として、部位毎に予め保持される。
なお、解析最小フレーム数Nに達するまでは、Fave(f)として、そのフレーム数fを出力してもよい。
以後、フレーム数がN以上の場合の、周期分析部230による周期分析処理、すなわち、フレーム平均数Fave(f)算出処理について説明する。
上述のように、周期分析部230は、被写体最大値Smax(f)を画素値分布分析部220から受け取ると、直近のN個の被写体最大値Smax(f)を解析し、被写体最大値Smax(f)を平均化するために最適なフレーム数をフレーム平均数Fave(f)と決定する。
本実施形態では、予め定めた複数の候補フレーム平均数で、実際に、解析対象のN個の被写体最大値Smax(f)を平均化し、最適なフレーム平均数を探索する。
画素値分布分析部220から通知される、フレームf毎の被写体最大値Smax(f)をプロットし、グラフ610化したものを図4に示す。ここでは、解析最小フレーム数Nを300とした場合を例示する。図4の横軸は画像番号(フレーム番号f)であり、縦軸は被写体最大値Smaxである。
図5は、得られた被写体最大値Smax(f)をプロットしたグラフ610を、予め定めた候補フレーム平均数毎に平均化したグラフを合わせて示したものである。611は、30フレーム(Fr)毎に平均化したグラフ(すなわち、候補フレーム平均数が30の場合のグラフ)であり、612は、候補フレーム平均数が50(50Fr平均)の場合のグラフであり、613は、候補フレーム平均数が70(70Fr平均)の場合のグラフであり、614は、候補フレーム平均数が100(100Fr平均)の場合のグラフである。
フレーム平均数は、少なく設定すると被写体最大値Smax(f)の振動が残り、一方、多く設定し過ぎると輝度補正の応答が遅れる。
周期分析部230は、これらを鑑みて、最適なフレーム平均数を決定する。決定する最適なフレーム平均数は、被写体最大値Smax(f)の振動がほぼなくなる、最小フレーム数とする。
例えば、図5の例では、候補フレーム平均数が30の場合、および、候補フレーム平均数が50の場合、被写体最大値Smax(f)の振動が残る。一方、候補フレーム平均数を70以上にすると、被写体最大値Smax(f)の振動量が所定の閾値以下となる。従って、本例では、70が最適なフレーム平均数Fave(f)といえる。
なお、周期分析部230は、被写体最大値Smax(f)のフレーム毎の変化から、極大値と極大値との間の平均フレーム数を、フレーム平均数として出力するよう構成してもよい。この場合、フレーム平均数は、被写体最大値Smax(f)の変化の周期ともいえる。
また、上記例では、周期分析部230は、直前のNフレーム分のSmax(f)を解析対象としているが、それ以前に受け取った全フレーム分の被写体Smax(f)を解析対象としてもよい。
[画素値変換部]
画素値変換部240は、フレームf毎に画素値分布分析部220から受け取る被写体最大値Smax(f)と、周期分析部230から受け取るフレーム平均数Fave(f)とを用い、透過X線画像410の画素値を変換する際に用いる変換係数C(f)を算出し、当該変換係数C(f)を用いて前記画素値を変換し、表示X線画像420を生成する。変換係数C(f)は、表示X線画像420の輝度値を安定化させるために、当該フレームfの透過X線画像410の各画素に乗算する係数である。
画素値変換部240は、係数C(f)は、以下の手順で算出する。
まず、現在のフレームfまでの、フレーム平均数Fave(f)個の、被写体最大値Smax(f)の平均値Smax_ave(f)を算出する。平均値Smax_ave(f)は、現在のフレームf以前の、直近のフレーム平均数Fave(f)個の各フレームの被写体最大値Smax(f)と、当該フレームfのフレーム平均数Fave(f)とを用いて算出する。
次に、この平均値(Smax_ave(f))が、被写体最大値の目標値Soutとなるよう、係数C(f)を決定する。なお、被写体最大値の目標値Soutは、設定情報260として、予め部位毎に保持される。
具体的な計算を以下に示す。最新のフレーム番号をfとすると、直近のフレーム平均数Fave(f)個の被写体最大値Smaxの平均値Smax_ave(f)は、以下の式(1)に従って算出される。
Figure 0006430865
そして、算出した平均値Smax_ave(f)を用いて、係数C(f)は、以下の式(2)に従って、計算される。
Figure 0006430865
画素値変換部240は、フレームfの透過X線画像410の各画素に、算出した係数C(f)を乗算することにより、変換後の表示X線画像420を得る。
得られた表示X線画像420は、表示装置117に表示される。
[画像変換処理の流れ]
本実施形態の画像処理部115による画像変換処理の流れを説明する。図6は、本実施形態の画像変換処理の処理フローである。本処理は、透過X線画像取得開始に伴い、開始される。
まず、関心領域設定部210は、ユーザからの指示に従って、部位情報250、設定情報260を用い、関心領域330を設定する(ステップS1101)。
画像処理部115は、取得するフレーム数を特定するカウンタfを初期化(f=1)する(ステップS1102)。
そして、画素値分布分析部220は、f番目の透過X線画像(フレームf)を取得する(ステップS1103)と、当該画像の被写体最大値Smax(f)を特定し(ステップS1104)、周期分析部230および画素値変換部240に出力する。
周期分析部230は、フレーム番号fと解析最小フレーム数Nとを比較する(ステップS1105)。
フレーム番号fが解析最小フレーム数Nより小さい場合、設定情報260の中からフレーム平均数の初期値Faveintを読み出し、フレーム平均数Fave(f)として画素値変換部240へ出力する(ステップS1106)。
一方、フレーム番号fが解析最小フレーム数N以上の場合、周期分析部230は、上記手法で、直近のNフレーム分の被写体最大値Smaxを用い、解析を行い、フレーム平均数Fave(f)を決定する(ステップS1107)。そして、決定したフレーム平均数Fave(f)を、画素値変換部240へ出力する。
画素値変換部240は、被写体最大値Smax(f)およびフレーム平均数Fave(f)を用いて、係数C(f)を算出する(ステップS1108)。そして、フレームfの透過X線画像410に係数C(f)を乗算し、表示X線画像420を生成し、表示装置117に表示する(ステップS1109)。
画像処理部115は、ステップS1103以降の処理を、終了の指示を受け付けるまで繰り返す(ステップS1110、S1111)。
以上説明したように、本実施形態のX線透視撮影装置100は、被写体101にX線を照射するX線源103と、前記X線源103と対向配置され前記被写体101の透過X線を検出し透過X線画像410を得るX線検出器を備えるX線検出部105と、前記透過X線画像に画像処理を施して表示X線画像420を生成する画像処理部115と、生成した表示X線画像420を表示する表示装置117と、を備え、前記画像処理部115は、フレーム毎に、前記透過X線画像410の予め定めた関心領域330内の画素値分布の時間的な変化に応じて、当該透過X線画像410の各画素値を変換し、前記表示X線画像420を生成する。
前記画像処理部115は、前記関心領域330内の、前記フレーム毎の画素値分布を分析し、予め定めた特徴量を特定する画素値分布分析部220と、前記特徴量を用いて、前記画素値分布の時間的な変化の態様を特定する情報を決定する周期分析部230と、前記特徴量と前記情報とを用い、前記透過X線画像410の画素値を変換する際に用いる変換係数を算出し、当該変換係数を用いて前記画素値を変換する画素値変換部240と、を備えてもよい。
このとき、前記特徴量は、前記画素値分布において、画素数が予め定めた閾値以上となる画素値であって、最大の画素値であってもよい。
また、前記画素値分布の時間的な変化の態様を特定する情報は、前記特徴量の平均値の変化が略一定となるフレーム数であるフレーム平均数であってもよい。
前記周期分析部230は、前記特徴量の時間的変化を解析し、当該特徴量の平均値の変化が略一定となるフレーム数としてフレーム平均数を、前記周期を特定する情報として算出してもよい。
また、前記画素値変換部240は、前記フレーム平均数を用いて算出した前記特徴量の平均値が予め定めた目標値となるよう、前記変換係数を算出してもよい。
このように、本実施形態によれば、X線検出部105が検出した透過X線画像410を、画像処理により、その画素値分布の時間的な変動に応じて変換し、表示装置117に出力する。このとき、本実施形態では、透過X線画像の画素値分布から求めた被写体最大値を用いて、被写体最大値の平均値が略一定となるよう平均をとるフレーム数を決定し、その結果を用いて透過X線画像全体の画素値を変換する。
これにより、周期的体動のある部位であっても、同じ部位は同程度の輝度で表示され続けることになり、表示されるX線画像の画素値を安定化できる。従って、X線透視撮影装置において、体動の影響が大きい部位が含まれる撮影を行う場合であっても、輝度が安定したX線画像を表示できる。
従って、本実施形態によれば、X線透視撮影における出力画像の安定化が図れるため、得られる透過X線画像の視認性が向上する。特に、カテーテルや内視鏡等のデバイスを用い、撮影部位が移動するようなX線手技において、周期的体動の影響を受ける部位が含まれていたとしても、輝度の安定した画像を提供できる。
<<第二の実施形態>>
本発明の第二の実施形態を説明する。第一の実施形態では、所定期間の被写体最大値を取得し、その変化態様から、被写体固有の体動周期(フレーム平均数Fave(f))を決定している。本実施形態では、被写体固有の体動周期を、(離散)フーリエ変換を用いて決定する。
本実施形態のX線透視撮影装置は、基本的に第一の実施形態のX線透視撮影装置100と同様の構成を有する。ただし、フレーム平均数Fave(f)の算出手法が異なる。従って、周期分析部230の処理内容が異なる。以下、本実施形態について、第一の実施形態と異なる構成に主眼をおいて説明する。
本実施形態の周期分析部230は、第一の実施形態同様、画素値分布分析部220から受けとったフレームf毎の被写体最大値Smax(f)を用い、フレーム平均数Fave(f)を算出する。第一の実施形態では、最適なフレーム平均数Fave(f)を求めるために、図5に示すように、複数の候補フレーム平均数で試し、被写体最大値の振動がある閾値以下かつ最小の候補フレーム平均数を最適なフレーム平均数Fave(f)として求める。一方、本実施形態の周期分析部230は、フーリエ変換等の周波数変換を用いて算出する。
周期分析部230は、解析最小フレーム数Mの被写体最大値Smax(f)に対し、周波数変換を施し、その結果において、周期強度(フーリエ変換後の絶対値)が、略一定となる周期であって、最も小さい周期を、フレーム平均数Fave(f)とする。周波数変換には、例えば、離散フーリエ変換を用いる。
以下、図4、図7〜図9を用いて、本実施形態の周期分析部230によるフレーム平均数Fave(f)の算出手法を説明する。
図7に実線で示すグラフ710は、図4に示すグラフ610(被写体最大値Smax(f))を、256点のFFT演算により(離散)フーリエ変換して得た結果をプロットしたものである。点線711は、グラフ710を曲線と直線でフィッティングした結果である。本図において、横軸は周期/2、縦軸は周期強度(=フーリエ変換後の絶対値)である。なお、周期はフレーム数で表す。
本図に示すように、周期強度は、曲線でフィッティングされている部分(〜周期/2=35(70フレーム周期))までは大きく減少し、70フレーム周期以上は微減あるいはほぼ一定である。70フレーム周期で、周期強度の変化が収束している。
したがって、フーリエ変換結果のプロット(して得たグラフ710)を曲線部と直線部でフィティングした際、曲線部と直線部との境界点の周期となるフレーム数が、最適なフレーム平均数Fave(f)と言える。すなわち、本例では、70が最適フレーム平均数Fave(f)となる。
なお、本実施形態において、フレーム平均数Fave(f)の決定に必要な最小のSmax(f)の数(解析最小フレーム数)Mは、例えば、2のべき乗など、FFT演算可能な数に設定される。従って、本実施形態では、周期分析部230は、被写体の最大値Smax(f)を受け取る毎に、直近のM個のSmax(f)を用いて、解析を行う。
受け取るSmax(f)の数が、M以下の場合の処理は、第一の実施形態と同様である。また、解析最小フレーム数Mは、第一の実施形態同様、設定情報260として予め保持される。
本実施形態の他の各部の処理、画像変換処理は、第一の実施形態と同様である。
以上説明したように、本実施形態のX線透視撮影装置は、第一の実施形態同様に、X線源103と、X線検出部105と、画像処理部115と、表示装置117と、を備える。そして、前記画像処理部115は、画素値分布分析部220と、周期分析部230と、画素値変換部240と、を備えてもよい。そして、前記周期分析部230は、前記フレーム毎の特徴量に対し周波数変換を施すことにより、前記フレーム平均数を決定してもよい。このとき、周波数変換に、離散フーリエ変換を用いてもよい。
本実施形態によれば、第一の実施形態同様、画像処理により表示X線画像の画素値の変動を抑える。従って、第一の実施形態同様、X線透視撮影装置において、体動の影響が大きい部位が含まれる撮影を行う場合であっても、高度なX線照射制御を行うことなく、輝度が安定したX線画像を表示できる。そして、視認性の高い透過X線画像を表示できる。
なお、被写体最大値Smax(f)の変化は、必ずしも図4に示すような、明確に周期性を帯びた変化を示すとは限らない。部位によっては、例えば、図8に示すように、周期が短い、あるいは周期性がないこともある。なお、図8に実線で示すグラフ620は、被写体最大値Smax(f)をプロットしたものである。
このような場合、第一の実施形態の手法で、最適なフレーム平均数Fave(f)を算出しようとすると、各候補フレーム平均数で平均した結果は、図8に示す各グラフ621、622、623、624のようになり、最適なフレーム平均数Fave(f)を特定することが難しい。
本実施形態に手法で、グラフ620を、上記同様、256点のFFT演算によりフーリエ変換した結果を図9に実線のグラフ720で示す。また、点線721は、グラフ710を曲線と直線でフィッティングした結果である。本図において、横軸は周期/2、縦軸は周期強度(=フーリエ変換後の絶対値)である。
このように、周期が短い、あるいは周期性がない場合は、周期0の周期強度が高く、曲線によるフィッティング部(周期20まで)で急激に減少し、周期20以上は微減あるいはほぼ一定の直線でフィッティングされる。
そして、このフィッティング結果から、容易に最適なフレーム平均数Fave(f)を得ることができる。
すなわち、実施形態によれば、さらに、被写体の体動の周期性の有無によらず、最適なフレーム平均数Fave(f)を得ることができる。そして、これを用いて変換係数を算出できる。従って、本実施形態によれば、被写体の体動の周期性の有無によらず、輝度値変動の少ないX線画像表示を実現できる。
なお、上記各実施形態の画像処理部115は、CPUとメモリと記憶装置とを備える。そして、関心領域設定部210と、画素値分布分析部220と、周期分析部230と、画素値変換部240と、は、画像処理部115のCPUが、予め記憶装置に記憶されたプログラムをメモリにロードし、実行することにより実現される。また、全部または一部の機能は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(field−programmable gate array)などのハードウェアによって実現してもよい。
また、部位情報250と、設定情報260とは記憶装置またはメモリに構築される。また、上記各部の処理に用いる各種のデータ、処理中に生成される各種のデータは、記憶装置またはメモリに格納される。
さらに、上記各実施形態の画像処理部115の全機能あるいは一部の機能は、X線透視撮影装置100とは独立した情報処理装置であって、X線透視撮影装置100とデータの送受信が可能な情報処理装置上に構築されてもよい。また、表示装置117は備えなくてもよい。例えば、生成した表示X線画像データを、X線透視撮影装置100に接続可能な外部の表示装置に出力可能な構成としてもよい。
<変形例>
上記各実施形態では、周期分析部230は、1フレームの透過X線画像410を取得する毎に、リアルタイムで最適なフレーム平均数Fave(f)を算出し、更新している。しかしながら、フレーム平均数Fave(f)の算出は、これに限定されない。
画素値分布の変動は、一般に、患者(被写体101)の呼吸動に因るものである。従って、同一患者、または、同一患者かつ同一部位では、変動の態様は略同一と考えられる。従って、画素値分布の変動に従って算出されるフレーム平均数Fave(f)も、同一の患者、同一の部位を撮影する場合は、必ずしも、1フレームの透過X線画像410を取得する毎に、算出しなくてもよい。
例えば、一連の透視撮影中であっても、1回、直近のN個のフレームを用いてフレーム平均数Faveを算出したら、その後は、フレーム毎にフレーム平均数Faveを更新することなく、そのまま、算出したフレーム平均数Faveを用いるよう構成してもよい。
この場合、算出したフレーム平均数Faveは、例えば、被写体および撮影部位の少なくとも一方に対応づけて設定情報260として保持する。そして、画素値変換部240は、設定情報260としてフレーム平均数Faveが保持されている場合は、保持されているものを用い、変換係数C(f)を算出する。
すなわち、新たな透過X線画像410(フレームf)を得る毎に、画素値分布分析部220は、被写体最大値Smax(f)を算出し、画素値変換部240へ通知する。そして、画素値変換部240は、上記式(1)において、Fave(f)の代わりにFaveを用い、平均値Smax_ave(f)を算出し、式(2)により変換係数C(f)を算出する。
また、1回の連続した透過X線撮影中に算出したフレーム平均数Fave(f)を、被写体101のみ、あるいは、被写体101と部位情報250とに対応づけて設定情報260として保持する。そして、画素値変換部240は、同一被写体101の撮影時、当該被写体101(および/または部位情報)に対応づけて格納されているフレーム平均数Faveを読み出して、用いるよう構成してもよい。
なお、設定情報260として格納する情報は、当該連続した撮影内での、フレーム平均数Fave(f)の平均値であってもよい。
また、上述のように、撮影対象部位によっても、体動の影響の大きさは異なる。従って、算出したフレーム平均数Fave(f)あるいはその平均値を、部位情報250に対応づけて格納し、同一部位の撮影時に、その値、あるいは、平均値を用いるよう構成してもよい。
例えば、撮影対象部位毎のフレーム平均数Fave(f)あるいはその平均値情報が十分蓄積されている場合、画像処理部115は、周期分析部230を備えなくてもよい。
また、撮影対象部位が、頭、四肢など、明らかに周期分析が不要な部位の場合、画像変換処理において、ステップS1105〜S1107の、周期分析部による周期分析処理は行わないよう構成してもよい。この場合、上記式(1)のFave(f)は、部位情報250毎に設定情報260に登録されているフレーム平均数の初期値Faveintを用いる。
これらの変形例のように構成することにより、演算の負荷を低減できる。
以上説明した構成はあくまで一例であり、本発明は、技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。
100:X線透視撮影装置、101:被写体、102:天板、103:X線源、104:装置、104a:X線フィルタ、104b:X線遮蔽鉛板、105:X線検出部、106:支持器、107:支持器回転機構、108:支持器回転機構、109:支持器スライド機構、109a:スライド機構、109b:スライドレール、110:天板移動機構、110a:天板垂直移動機構、110b:天板水平移動機構、111:天板起倒機構、112:支柱部、113:位置検出部、114:高電圧発生器、115:画像処理部、116:画像記憶部、117:表示装置、118:制御部、119:操作部、120:支持器移動機構、210:関心領域設定部、220:画素値分布分析部、230:周期分析部、240:画素値変換部、250:部位情報、260:設定情報、310:吸気画像、320:呼気画像、330:関心領域、341:肺野、342:横隔膜、410:透過X線画像、420:表示X線画像、510:画素値分布、520:画素値分布、511:被写体最大値、521:被写体最大値、610:被写体最大値の時間変化のグラフ、611:30フレームで平均化したグラフ、612:50フレームで平均化したグラフ、613:70フレームで平均化したグラフ、614:100フレームで平均化したグラフ、620:被写体最大値の時間変化のグラフ、621:30フレームで平均化したグラフ、622:50フレームで平均化したグラフ、623:70フレームで平均化したグラフ、624:100フレームで平均化したグラフ、710:被写体最大値の変化周期のグラフ、711:710のグラフのフィッティング曲線、720:被写体最大値の変化周期のグラフ、721:720のグラフのフィッティング曲線

Claims (11)

  1. 被写体にX線を照射するX線源と、
    前記X線源と対向配置され前記被写体の透過X線を検出し透過X線画像を得るX線検出器を備えるX線検出部と、
    前記透過X線画像に画像処理を施して表示X線画像を生成する画像処理部と、を備え、
    前記画像処理部は、
    フレーム毎に、前記透過X線画像の予め定めた関心領域内の画素値分布の時間的な変化に応じて、当該透過X線画像の各画素値を変換し、前記表示X線画像を生成するものであって、
    前記関心領域内の、前記フレーム毎の画素値分布を分析し、予め定めた特徴量を特定する画素値分布分析部と、
    前記特徴量を用い、前記透過X線画像の画素値を変換する際に用いる変換係数を算出し、当該変換係数を用いて前記画素値を変換する画素値変換部と、
    前記特徴量を用いて、前記画素値分布の時間的な変化の態様を特定する情報を決定する周期分析部とを備え
    前記画素値変換部は、前記特徴量と前記情報とを用い、前記変換係数を算出すること
    を特徴とするX線透視撮影装置。
  2. 請求項記載のX線透視撮影装置であって、
    前記特徴量は、前記画素値分布において、画素数が予め定めた閾値以上となる画素値であって、最大の画素値であること
    を特徴とするX線透視撮影装置。
  3. 請求項または記載のX線透視撮影装置であって、
    前記画素値分布の時間的な変化の態様を特定する情報は、前記特徴量の平均値の変化が略一定となるフレーム数であるフレーム平均数であること
    を特徴とするX線透視撮影装置。
  4. 請求項記載のX線透視撮影装置であって、
    前記周期分析部は、前記特徴量の時間的変化を、予め定めた複数の候補フレーム数で平均し、前記フレーム平均数を決定すること
    を特徴とするX線透視撮影装置。
  5. 請求項記載のX線透視撮影装置であって、
    前記周期分析部は、前記フレーム毎の特徴量に対し周波数変換を施すことにより、前記フレーム平均数を決定すること
    を特徴とするX線透視撮影装置。
  6. 請求項記載のX線透視撮影装置であって、
    前記周波数変換に離散フーリエ変換を用いること
    を特徴とするX線透視撮影装置。
  7. 請求項からいずれか1項記載のX線透視撮影装置であって、 前記画素値変換部は、前記フレーム平均数を用いて算出した前記特徴量の平均値が予め定めた目標値となるよう、前記変換係数を算出すること
    を特徴とするX線透視撮影装置。
  8. 請求項からいずれか1項記載のX線透視撮影装置であって、
    前記周期分析部は、フレーム毎に前記情報を決定すること
    を特徴とするX線透視撮影装置。
  9. 請求項からいずれか1項記載のX線透視撮影装置であって、
    前記周期分析部が決定した前記変化の態様を特定する情報を、被写体および撮影部位の少なくとも一方に対応づけて保持する周期情報保持部をさらに備え、
    前記画素値変換部は、前記周期情報保持部に前記情報が保持されている場合は、当該保持されている情報を用いること
    を特徴とするX線透視撮影装置。
  10. X線検出器で検出した透過X線から透過X線画像を得る毎に、当該透過X線画像の関心領域内の画素値分布を分析し、予め定めた特徴量を特定する画素値分布分析ステップと、
    前記特徴量が特定される毎に、前記特徴量を用いて、前記画素値分布の時間的な変化の態様を特定する情報を決定する周期分析ステップと、
    前記情報が決定される毎に、前記特徴量と当該情報とを用い、前記透過X線画像の画素値を変換する際に用いる変換係数を算出する変換係数算出ステップと、
    前記変換係数が算出される毎に、当該変換係数を用いて、前記画素値を変換し、表示X線画像を生成する画素値変換ステップと、を含むこと
    を特徴とする透過X線画像変換方法。
  11. コンピュータを
    X線検出器で検出した透過X線から透過X線画像を得る毎に、当該透過X線画像の関心領域内の画素値分布を分析し、予め定めた特徴量を特定する画素値分布分析手段、
    前記特徴量を用いて、前記画素値分布の時間的な変化の態様を特定する情報を決定する周期分析手段、
    前記特徴量と当該情報とを用い、前記透過X線画像の画素値を変換する際に用いる変換係数を算出する変換係数算出手段、
    当該変換係数を用いて、前記画素値を変換し、表示X線画像を生成する画素値変換手段として機能させるためのプログラム。
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