JP6429493B2 - 基地局、及び変調符号化方式決定方法 - Google Patents

基地局、及び変調符号化方式決定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6429493B2
JP6429493B2 JP2014102866A JP2014102866A JP6429493B2 JP 6429493 B2 JP6429493 B2 JP 6429493B2 JP 2014102866 A JP2014102866 A JP 2014102866A JP 2014102866 A JP2014102866 A JP 2014102866A JP 6429493 B2 JP6429493 B2 JP 6429493B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
interference
signal
control information
reception quality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014102866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015220618A (ja
Inventor
洋介 佐野
洋介 佐野
裕介 大渡
裕介 大渡
和晃 武田
和晃 武田
聡 永田
聡 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2014102866A priority Critical patent/JP6429493B2/ja
Publication of JP2015220618A publication Critical patent/JP2015220618A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6429493B2 publication Critical patent/JP6429493B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線通信システムにおける基地局において、干渉低減能力を有するユーザ装置に送信する信号に適用する変調符号化方式を決定するための技術に関連するものである。
3GPP(Third Generation Partnership Project)におけるLTE(Long Term Evolution)Advancedでは、MU−MIMO(multi−user multiple−input multiple−output)を用いたOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)が提案されている。MU−MIMOの下りリンク送信においては、1つの基地局が複数のユーザ装置と通信するだけでなく、1つのユーザ装置に異なるデータストリーム(レイヤ)を同時に送信することが可能である。
また、LTE−Advancedでは、下りリンク通信に関して、接続基地局からの所望電波ビームに対する干渉基地局からの干渉電波ビームの干渉、及び接続基地局における他ユーザ向け信号による干渉を、ユーザ装置において低減(例:抑圧、除去)するための種々の技術が検討されている。
このような干渉を低減する技術では、例えば、図1に示すように、ユーザ装置10が接続セル(接続基地局1のセル、serving cell)の境界付近に所在して、接続基地局1の隣の他の基地局2(干渉基地局)から干渉電波ビームを強く受ける場合に、ユーザ装置10が干渉低減処理を行うことにより、所望電波ビームに載せられた所望信号の受信品質を向上させることができる。図1において干渉基地局2で生成されたビーム、すなわち他のユーザ装置(例えばユーザ装置11)への下りチャネルのためのビームの一部がユーザ装置10にとって干渉信号になる。なお、図1は、干渉セルからの干渉を特に示した図である。
<干渉低減技術について>
干渉信号と所望信号を含む受信信号から、所望信号を分離し、取得するための技術の1つとして、干渉抑圧合成(IRC:Interference Rejection Combining)と呼ばれる技術がある。干渉抑圧合成(IRC)は、下りリンク通信に関して、接続基地局からの所望電波ビームに対する干渉基地局からの干渉電波ビームの干渉、及び接続基地局における他ユーザ向け信号による干渉を、ユーザ装置で抑圧するように、ユーザ装置において各受信アンテナで得られる信号に重み付け(受信ウェイト)を与える技術である。例えば、図1に示した場合では、ユーザ装置10が、接続基地局1からの所望信号にビームを向け、干渉基地局2からの干渉信号にヌルを向ける指向性制御(ウェイト制御)を行うことで干渉抑圧を行う。IRCでは、例えば、接続セルからの参照信号から推定される雑音干渉成分の共分散行列(統計量)を用いて受信ウェイトを計算する。
IRCの他、干渉信号と所望信号を含む受信信号から、所望信号を分離するための技術として逐次干渉キャンセル(SIC: Successive Interference Cancellation)の技術がある(例えば非特許文献1参照)。
逐次干渉キャンセルは、受信信号から干渉信号の硬判定もしくは軟判定によるレプリカ信号を作成し、受信信号からレプリカ信号を逐次的に減算(除去)することにより、所望信号を抽出する技術である。SICでは、複数の干渉信号毎に、干渉信号のチャネル推定を行い、当該チャネル推定に基づき干渉信号の復調を行って、干渉信号のレプリカを作成し、逐次受信信号から減算する。
更に、干渉低減を行う技術の他の例として、最尤(ML:Maximum Likelihood)推定技術がある。最尤推定では、ユーザ装置における最尤判定検出器(MLD:Maximum Likelihood Detector)が、所望信号と干渉信号に対してチャネル推定を行い、それらを同時に抽出(同時検出)する。同時検出を行うため、MLDは、所望信号と干渉信号の全ての信号点の組み合わせについて、その尤度を計算し、最も尤度が高い信号点の組を各基地局から送信された信号とする。最尤推定では、ある信号点の組から期待される受信信号と、実際の受信信号間のユークリッド距離を計算し、全ての信号点の組のうち、実際の受信信号から最も距離が近い(=最も尤度が高い)ものを送信信号とする。
本願において、IRC、SIC、MLD等の干渉低減技術に係る受信器のタイプを「受信器型」と呼ぶことにする。ユーザ装置は、干渉低減機能を備える場合、IRC、SIC、MLDのいずれか1つを備えてもよいし、複数を備えてもよい。複数を備える場合、例えば、干渉信号のランクや変調方式に応じて、受信器型を切り替えることが可能である。
<アウターループ制御について>
ところで、LTE等の無線通信システムにおいては、初回のBLER(Block Error Rate)が所望値となるように、所望信号の変調符号化方式(MCS:Modulation and Coding Scheme)を適応的に変化させるOuter Loop Link Adaptation(OLLA)が行われる。
無線通信システムでは、ユーザ装置(UE)が、基地局(eNB)から受信する参照信号に基づきCQI(Channel Quality Indicator)を算出し、算出したCQIを基地局にフィードバックする動作を、定期的に(あるいは基地局からの指示に基づき)行っている。アウターループ制御では、基地局が、ユーザ装置からフィードバックされたCQIと、各送信信号に対するACK/NACKから、MCS選択に用いるSINRを補正している。
図2を参照してアウターループ制御の例を説明する。図2において、ユーザ装置がCQIを基地局に送信すると、ステップ1において、基地局は、CQIをSINRに変換し、SINRに基づきMCSを選択し、当該MCSにより信号送信を行う。基地局は、ユーザ装置からACKを受信した場合、信号送信に使用したMCSは適切であると判断でき、より効率的なMCSを適用できる可能性があることから、ステップ2において、SINRをプラス補正し、プラス補正したSINRに基づきより大きなインデックスのMCS(より高次の変調方式/より高い符号化率)を選択する。
次に、基地局はユーザ装置からNACKを受信する。これは、ユーザ装置が基地局からの送信信号を適切に受信できていない(例:BLERが10%以上)ことを意味するので、基地局は、ステップ3において、SINRをマイナス補正し、MCSを低下させる。MCSを低下させることで、ユーザ装置におけるエラー率を減少させることができる。
SINRの補正は、オフセットΔSINROLLAを用いることで、「補正後のSINR=補正前のSINR−ΔSINROLLA」として行われる。また、Δup、Δdownをそれぞれ定数とし、ACK受信時には「ΔSINROLLA=ΔSINROLLA−Δdown」として、NACK受信時には「ΔSINROLLA=ΔSINROLLA+Δup」としてオフセット値が更新される。
なお、ΔdownとΔupとの関係は、所望BLERを用いて、例えば、「Δdown=Δup×(BLER÷(1−BLER))」と表すことができる。一例として、所望BLERが10%の場合、Δdown=0.04、Δup=0.36といった値をとり、NACKの場合にオフセット値が大きく増加(SINRが大きく減少)することがわかる。
OLLAにおいて、SINRを補正するのではなく、CQIを補正することとしてもよい。つまり、基地局は、フィードバックされたCQIを上記と同じように補正し、補正したCQIをSINRに変換し、当該SINRに基づきMCSを選択する。なお、CQIインデックスは通常整数だが、補正により小数点以下の値を持つようになる。
<干渉低減処理とOLLAに関する課題について>
前述した受信器型のうち、SIC(及びMLD)の性能は干渉信号の変調方式やMCSに大きく依存する。
例えば、干渉信号をシンボルレベルで復調するシンボルレベルSICを想定すると、干渉信号が低次の変調方式(例:QPSK)であるほど干渉キャンセル効果(干渉低減効果)が高まるが、高次(例:16QAM, 64QAM)となるほど効果は減少する。また、符号語レベルでキャンセルするコードワードレベルSIC(ターボSIC)に関しては、干渉キャンセル効果は、干渉信号の変調方式だけでなく符号化率にも依存する。
このことから、例えば、ユーザ装置がCQIを計算する際に受信した干渉信号の変調方式/MCSと、基地局がMCSを選択して信号送信を行う際の干渉信号(ユーザ装置が信号受信を行う際に干渉となる干渉信号)の変調方式/MCSとが異なる場合、不適切なMCSが選択される可能性がある。
上記の点を図3を参照して説明する。図3では、左から右に時間が進行するものとする。まず、ユーザ装置10(受信器型はSIC)が、接続基地局1からの所望信号と、干渉基地局2からの干渉信号(変調方式はQPSK)を受信する。干渉信号の変調方式がQPSK(低次)であるため、干渉キャンセル効果が高く、ユーザ装置10は高い値のCQIを接続基地局1にフィードバックすることが想定される。接続基地局1は、当該CQIに基づき、次の送信信号のMCSを選択するが、MCSも高い値になる。
次の送信信号に対して干渉となる干渉信号の変調方式は64QAMであるとする。ユーザ装置10は、高いMCSで変調符号化された所望信号と干渉信号(64QAM)を受信するが、干渉キャンセル効果が低い上、所望信号が高いMCSで変調符号化されているため、所望信号をうまく復号できず、NACKを返す。つまり、この場合、接続基地局10は、干渉キャンセル効果が低いことを勘案してMCSを決めることができず、結果として、高すぎるMCSを選択してしまったのである。
なお、上記の不適切なMCSの選択は、接続基地局1において空間多重送信を行う場合にも生じうる。具体的には、空間多重送信を行う際には、送信ストリーム毎に個別にCQIのフィードバック及びOLLAを適用することが想定される。よって、受信器がストリーム間干渉を干渉キャンセラを用いてキャンセルできる場合、上記と同様の不適切なMCSの選択が生じる可能性がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、基地局が、ユーザ装置における干渉低減効果に応じて、所望信号の変調符号化方式を決定することを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態によれば、干渉低減機能を備えるユーザ装置と、基地局を備える無線通信システムにおいて使用される前記基地局であって、
前記ユーザ装置に対する干渉信号の制御情報を取得する制御情報取得部と、
前記ユーザ装置から受信した受信品質を、前記制御情報に基づいて補正する補正部と、
前記補正部により補正された前記受信品質に基づいて、前記ユーザ装置に送信する所望信号の変調符号化方式を決定する決定部と
を備えることを特徴とする基地局が提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、干渉低減機能を備えるユーザ装置と、基地局を備える無線通信システムにおいて使用される前記基地局が実行する変調符号化方式決定方法であって、
前記ユーザ装置に対する干渉信号の制御情報を取得する制御情報取得ステップと、
前記ユーザ装置から受信した受信品質を、前記制御情報に基づいて補正する補正ステップと、
前記補正ステップにより補正された前記受信品質に基づいて、前記ユーザ装置に送信する所望信号の変調符号化方式を決定する決定ステップと
を備えることを特徴とする変調符号化方式決定方法が提供される。
本発明の実施の形態によれば、基地局が、ユーザ装置における干渉低減効果に応じて、所望信号の変調符号化方式を決定することができる。
干渉セルからの干渉の低減を説明するための図である。 アウターループ制御の例を説明するための図である。 干渉信号の変調方式の変化により、不適切なMCSが選択される場合の例を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る無線通信システムの概要構成図である。 本発明の第1の実施の形態における処理内容を説明するための図である。 干渉信号のMCSを利用するタイミングを説明するための図である。 干渉信号の変調方式に応じたSINR補正パラメータの構成例1を示す図である。 干渉信号の変調方式に応じたSINR補正パラメータの構成例2を示す図である。 干渉信号の変調方式に応じたSINR補正パラメータの構成例3を示す図である。 干渉信号のMCSに応じたSINR補正パラメータの構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における処理内容を説明するための図である。 ユーザ装置の受信器型に応じたSINR補正パラメータの構成例1を示す図である。 ユーザ装置の受信器型に応じたSINR補正パラメータの構成例2を示す図である。 本発明の実施の形態におけるシステム構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるシステムの動作例を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。例えば、本実施の形態では、干渉信号として接続基地局に隣接する干渉基地局から到来するものを説明するが、接続基地局が空間多重送信を行う際に生じる送信ストリーム間の干渉信号についても本発明を適用することができる。
(システム構成例)
図4に、本発明の実施の形態(第1、第2の実施の形態に共通)に係る無線通信システムの概要構成図を示す。本実施の形態に係る無線通信システムは、LTEのRel−12(又はRel−12以降のRel)の無線通信システムであり、基地局200(eNodeB)(接続基地局)が接続セルを形成し、セル内のユーザ装置100(UE)が接続基地局200と所望信号による通信を行う。本実施の形態の無線通信システムは、少なくともLTEのRel−12で規定されている機能を含む。ただし、本発明はLTEのRel−12の方式に限定されるわけではなく、LTEのRel−12より前の世代のLTEの無線通信システム、LTEのRel−12より先の世代の無線通信システム、及びLTE/LTE−Advanced以外の方式にも適用可能である。
通常、無線通信システムには、多くの基地局が備えられるが、図4には、接続基地局200と、これに隣接する基地局300のみが示されている。この隣接する基地局300もセルを形成し、当該基地局300を接続基地局とするユーザ装置110と信号の送受信を行う。この隣接する基地局300から当該基地局300を接続基地局とするユーザ装置110に対して送信される信号は、ユーザ装置100にとって干渉信号となる。従って、本実施の形態では、当該隣接する基地局300を干渉基地局と呼ぶ。また、干渉基地局300におけるセルを干渉セルと呼ぶ。接続基地局に対する干渉基地局は複数であるのが一般的であるが、図4では1つのみの干渉基地局を示している。
本実施の形態では、基地局間(接続基地局200と干渉基地局300間)が光ファイバー等の低遅延のリンクで接続され(Ideal backhaul)、かつ互いに接続UEの変調方式やMCS、ランク等の制御情報を共有できることを前提としている。ただし、本発明は、この前提に限定されるわけではない。
本実施の形態では、ACK/NACKに基づくOLLAに加えて、接続基地局200が干渉基地局300から干渉信号の制御情報を受信し、当該制御情報に基づいてSINR補正を行って、補正したSINRに基づいてMCSを選択することとしている。
ここで、本実施の形態において、IRCは干渉信号の変調方式やMCSの影響を受けないため、ユーザ装置がIRCのみを搭載している場合、前述したような問題は生じない。よって、本実施の形態では、そのようなユーザ装置に対しては、基地局側では従来通りの処理を適用するため、常に本実施の形態に係る干渉低減に関するSINRの補正値(ΔSINR)は0として処理することとする。
つまり、本実施の形態によるSINR補正は、SICやMLDといった干渉信号の変調方式/MCSに影響を受ける受信器を搭載したユーザ装置を対象としている。
ユーザ装置がどのような受信器(例:IRC,SIC)を搭載しているかは、Capabilityのシグナリングにより基地局側で既知であるとする。
以下、干渉信号の変調方式/MCS(変調方式又はMCSの意味)に基づいてSINRを補正する第1の実施の形態、及び、干渉信号のランク等の制御情報により推定されるユーザ装置100の受信器型に基づいてSINRを補正する第2の実施の形態について説明する。
なお、第1、第2の実施の形態において、変調方式/MCS、受信器型等に基づく補正は、CQIから変換されたSINRに対して行っているが、これは例であり、補正をCQIに対して行うこととしてもよい。つまり、この場合、ΔSINRと同様の補正値ΔCQIが算出され、CQI算出時のCQIに対して補正が行われ、補正後CQIに基づきMCSが選択される。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、接続基地局200において、所望信号が送信されるタイミング(「タイミング」をサブフレームと言い換えてもよい)と同じタイミングの干渉信号の変調方式/MCSを用いて、当該所望信号の送信のためのMCS選択におけるSINR補正を行うことを基本とする。所望信号が送信されるタイミングと同じタイミングの干渉信号を考慮するのは、ユーザ装置100において、当該干渉信号が当該所望信号の干渉となるからである。
ただし、現実的には、接続基地局200が干渉信号の変調方式/MCS等を干渉基地局300から受け取る場合、遅延が生じるため、当該遅延を考慮して、所望信号が送信されるタイミングよりも前のタイミングの干渉信号の情報(例:数サブフレーム前の情報)を、所望信号と同じタイミングの干渉信号の情報とみなして用いることとしてよい。所望信号が送信されるタイミングよりも前のタイミングとは、ユーザ装置100がCQIを算出したタイミング(≒CQIを受信したタイミング)より後で、所望信号が送信されるタイミングまでの任意のタイミング(サブフレーム)であってよいが、所望信号が送信されるタイミングに近いほど好ましい。
図5を参照して第1の実施の形態における処理内容(概要)を説明する。なお、図5の例では、図2で説明したACK/NACKに基づくSINR補正とともに、干渉信号の変調方式/MCSに基づくSINR補正が行われているが、図5では、特に干渉信号の変調方式/MCSに基づくSINR補正に着目している。
図5に示すように、接続基地局200は干渉基地局300から例えば定期的(例:サブフレーム毎)に干渉信号の制御情報(MCS、ランク等)を受信している。
接続基地局200は、ユーザ装置100からCQIを受信すると、ステップ11において、CQIをSINRに変換するとともに、干渉信号の変調方式/MCSに応じてSINRを補正し、補正したSINRに基づきMCSを選択し、選択したMCSで所望信号を送信する。
ステップ12では、ACK/NACKに基づくSINR補正とともに、干渉信号の変調方式/MCSに基づくSINR補正を行い、補正したSINRに基づきMCSを選択し、選択したMCSで所望信号を送信する。ステップ13でもステップ12と同様の処理が行われる。
SINR補正の具体的方法については後述する。SINR補正において、干渉信号の変調方式を用いるか、それとも干渉信号のMCSを用いるかについて、例えば、シンボルレベルSICに対しては変調方式を用い、コードワードレベルSICについてはMCSを用いることとしてよい。ただし、いずれも変調方式に影響されるので、両方とも変調方式を用いることとしてもよい。また、MCSは変調方式の情報を含むので、両方ともMCSを用いることとしてもよい。変調方式は、MCSから取得可能である。
図6を参照して、SINRの補正に用いる干渉信号のMCS(変調方式、受信器型判別のためのランクも同様)のタイミング(サブフレーム)の例を説明する。図6は、例として、接続基地局200と干渉基地局300が同期している場合を示している。
図6(a)の例は、所望信号のタイミングと同じタイミングの干渉信号のMCSを、当該所望信号送信のためのMCS選択にあたってのSINR補正に用いる例である。例えば、接続基地局200において干渉基地局300におけるUE毎のMCSをリアルタイムに推定する仕組みがあれば図6(a)を実現できるが、そのような仕組みがない場合は、接続基地局200は、干渉基地局300から受信するMCSを用いることになる。このような場合、前述したように、遅延が生じ、例えば図6(b)に示すように、所望信号のMCS選択用のSINRの補正を、数サブフレーム前の干渉信号のMCSを使用して行うことになる。当該数サブフレーム前の干渉信号のMCS(制御情報)は、所望信号を送信するタイミングでの干渉信号のMCS(制御情報)の例である。
次に、接続基地局200において行われる、干渉信号の変調方式/MCSに応じたSINRの補正方法の具体例1−1、1−2を説明する。
<具体例1−1>
具体例1−1では、以下の式1に示すように、ΔSINRを用いて、干渉信号の変調方式毎にSINRを補正する。
SINR=SINR−ΔSINROLLA−ΔSINR 式1
ΔSINR∈{ΔSINRQPSK,ΔSINR16QAM,ΔSINR64QAM} 式2
式2に示すように、変調方式毎にΔSINRが定められており、接続基地局200は、干渉信号の変調方式に対応するΔSINRを用いてSINR補正を行う。なお、干渉信号の変調方式が低次から高次になるほど、干渉キャンセル効果は低減するから、所望信号のMCSを低くすることが望ましい。そのため、本実施の形態では、「ΔSINRQPSK<ΔSINR16QAM<ΔSINR64QAM」という関係が成り立つ。また、例えば、ユーザ装置100に適用される変調方式は通常16QAMであるが、たまにQPSKや64QAMが適用されるといったことが推定できる場合、ΔSINR16QAMを0とし、ΔSINRQPSKを負の値とし、ΔSINR64QAMを正の値とすることが考えられる。
<具体例1−2>
具体例1−2では、ユーザ装置100がCQIを算出するタイミング(≒接続基地局200がCQIを受信するタイミング)での干渉信号の変調方式と、MCS選択の対象とする所望信号に対応する干渉信号(前述したように、所望信号の前のタイミングの干渉信号でもよい)の変調方式とを比較して、補正を行う。ユーザ装置100がCQIを算出するタイミングでの干渉信号とは、CQIの算出において考慮された干渉信号であることを意図しているが、少しのずれは許容できる。以下、MCS選択の対象とする所望信号に対応する干渉信号をターゲットの干渉信号と呼ぶ。
具体例1−2では、ターゲットの干渉信号の変調方式が、CQI算出時の干渉信号の変調方式よりも高次である場合と、低次である場合とに分けて説明する。
変調方式が高次である場合は、以下の式3に示すように、ΔSINRupを用いて、SINRを補正する。
SINR=SINR−ΔSINROLLA−ΔSINRup 式3
ΔSINRup∈{0,ΔSINRup,1,....,ΔSINRup,k} 式4
式4に示すように、ΔSINRupは、変調方式の差分に応じて、0,ΔSINRup,1,....,ΔSINRup,kのうちの1つの値が選択される。
変調方式が低次である場合は、以下の式5に示すように、ΔSINRdownを用いて、SINRを補正する。
SINR=SINR−ΔSINROLLA+ΔSINRdown 式5
ΔSINRdown∈{0,ΔSINRdown,1,....,ΔSINRdown,k} 式6
式6に示すように、ΔSINRdownは、変調方式の差分に応じて、0,ΔSINRdown,1,....,ΔSINRdown,kのうちの1つの値が選択される。
具体例1−2におけるΔSINRup、ΔSINRdownについて、例えば図7に示すように、CQI算出時の干渉信号の変調方式とターゲットの干渉信号の変調方式との組み合わせに応じた値を予め定めておき、テーブル情報として接続基地局200が記憶手段に保持しておく。そして、接続基地局200は、干渉基地局300から受信する制御情報から、CQI算出時の干渉信号の変調方式とターゲットの干渉信号の変調方式を取得し、当該組み合わせに対応するΔSINRup/ΔSINRdownをテーブルから取得して、SINR補正を実施する。
図7に示すSINR補正パラメータの構成例1では、QPSK、16QAM、64QAMから2つ選ぶ全ての順列についてそれぞれΔSINRup/ΔSINRdownを定めている。
図8に、SINR補正パラメータの構成例2を示す。構成例2では、同じ組み合わせ(例:QPSK−16QAMと16QAM−OPSK)についてΔSINRupとΔSINRdownを同じ値としている。図9に、SINR補正パラメータの構成例3を示す。構成例3では、ΔSINRup/ΔSINRdownの数が少なくなるようにパラメータを定めている。
具体例1−2における式3〜6を使用して、ユーザ装置100がCQIを算出するタイミングでの干渉信号のMCSと、MCS選択の対象とする所望信号に対応する干渉信号のMCSとを比較して、補正を行うこととしてもよい。
その場合のSINR補正パラメータの例を図10に示す。図10では、ターゲットの干渉信号のMCSからCQI算出時の干渉信号のMCSを引いた値(差分D)に応じて、ΔSINRup/ΔSINRdownが定められている。図10において、αは定数(自然数)である。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態では、接続基地局200において、所望信号が送信されるタイミング(サブフレーム)と同じタイミングでのユーザ装置100の受信器型を用いて、当該所望信号の送信のためのMCS選択におけるSINR補正を行うことを基本とする。
接続基地局200は、ユーザ装置100の受信器型を、例えば干渉基地局300から受信する制御情報から推定する。例えば、接続基地局200は、ユーザ装置100の受信器型を干渉信号のランクに基づき推定する。ただし、この場合は、ユーザ装置100は、干渉信号のランクを推定又は接続基地局200から取得し、当該ランクに基づき受信器型を決定しているものとする。例えば、ユーザ装置100がIRCとSICを有する場合、ランクが高い(例:2以上)場合はIRCを選択し、ランクが1の場合はSICを選択する。
第1の実施の形態と同様に、接続基地局200が干渉信号の制御情報を干渉基地局300から受け取る場合、遅延が生じるため、当該遅延を考慮して、所望信号が送信されるタイミングよりも前のタイミングの干渉信号の情報(例:数サブフレーム前の情報)を、同じタイミングの干渉信号の情報とみなして用いることとしている。
図11を参照して第2の実施の形態における処理内容(概要)を説明する。図11の例でも、図5の例と同様に、図2で説明したACK/NACKに基づくSINR補正とともに、受信器型に基づくSINR補正が行われているが、図11では、特に受信器型に基づくSINR補正に着目している。
図11に示すように、接続基地局200は干渉基地局300から例えば定期的(例:サブフレーム毎)に干渉信号の制御情報(MCS、ランク等)を受信している。
接続基地局200は、ユーザ装置100からCQIを受信すると、ステップ21において、CQIをSINRに変換するとともに、ユーザ装置100の受信器型を推定し、受信器型に応じてSINRを補正し、補正したSINRに基づきMCSを選択し、選択したMCSで所望信号を送信する。
ステップ22では、ACK/NACKに基づくSINR補正とともに、受信器型に基づくSINR補正を行い、補正したSINRに基づきMCSを選択し、選択したMCSで所望信号を送信する。ステップ23でもステップ22と同様の処理が行われる。
次に、接続基地局200において行われる、ユーザ装置100の受信器型に応じたSINRの補正方法の具体例2−1、2−2を説明する。
<具体例2−1>
具体例2−1では、以下の式7に示すように、ΔSINRを用いて、受信器型毎にSINRを補正する。
SINR=SINR−ΔSINROLLA−ΔSINR 式7
ΔSINR∈{ΔSINRIRC,ΔSINRSIC} 式8
本例では、ユーザ装置100がIRCとSICを備える場合を想定している。式8に示すように、受信器型毎にΔSINRが定められており、接続基地局200は、推定される受信器型毎に対応するΔSINRを用いてSINR補正を行う。なお、受信器型がIRCよりもSICのほうが、干渉低減効果が高いと考えられるから、本実施の形態では、「ΔSINRSIC<ΔSINRIRC」という関係が成り立つ。
<具体例2−2>
具体例2−2では、ユーザ装置100がCQIを算出するタイミング(≒接続基地局200がCQIを受信するタイミング)での受信器型と、MCS選択の対象とする所望信号送信のタイミングに対応する受信器型(前述したように、所望信号の前のタイミングの受信器型でもよい)とを比較して、補正を行う。以下、MCS選択の対象とする所望信号に対応する受信器型をターゲットの受信器型と呼ぶ。
具体例2−2では、ターゲットの受信器型が、CQI算出時の受信器型よりも復調性能(干渉低減効果)が高い場合と、低い場合とに分けて説明する。
復調性能が高い場合は、以下の式9に示すように、ΔSINRupを用いて、SINRを補正する。
SINR=SINR−ΔSINROLLA+ΔSINRup 式9
ΔSINRup∈{0,ΔSINRup,1,....,ΔSINRup,k} 式10
式10に示すように、ΔSINRupは、復調性能の差に応じて、0,ΔSINRup,1,....,ΔSINRup,kのうちの1つの値が選択される。
復調性能が低い場合は、以下の式11に示すように、ΔSINRdownを用いて、SINRを補正する。
SINR=SINR−ΔSINROLLA−ΔSINRdown 式11
ΔSINRdown∈{0,ΔSINRdown,1,....,ΔSINRdown,k} 式12
式12に示すように、ΔSINRdownは、復調性能の差に応じて、0,ΔSINRdown,1,....,ΔSINRdown,kのうちの1つの値が選択される。
具体例2−2におけるΔSINRup、ΔSINRdownについてのSINR補正パラメータの構成例1を図12に示す。図12に示す例では、IRC−>SICについてΔSINRup,1が定められ、SIC−>IRCについてΔSINRdown,1が定められている。
具体例2−2におけるΔSINRup、ΔSINRdownについてのSINR補正パラメータの構成例2を図13に示す。図13に示す例では、IRC−>MLDについてΔSINRup,1が定められ、MLD−>IRCについてΔSINRdown,1が定められている。
(第1、第2の実施の形態におけるシステム構成例、処理フロー例)
次に、本発明の実施の形態(第1、第2の実施の形態に共通)におけるシステム構成例、処理シーケンス例を説明する。図14は、本発明の実施の形態に係るシステム構成例を示すブロック図である。図14は、図4に示すシステム構成に対応しており、接続基地局200、干渉基地局300、ユーザ装置100が示されている。
図14に示すように、接続基地局200は、CSI受信部201、SINR算出部202、SINR補正値決定部203、送信制御情報決定部204、送信信号生成部205、有線I/F206、無線I/F207を備える。干渉基地局300も同じ構成を備える。
CSI受信部201は、ユーザ装置100からフィードバックされたCSI(CQIを含む)を受け取る。SINR算出部202は、CQI及びSINR補正値に基づき、ユーザ装置100のリソース割り当てや、MCSを決定するためのSINRを算出する。SINR補正値決定部203は、OLLAに基づくSINR補正値に加えて、干渉基地局300のMCSや変調方式情報、またはランク情報等から、SINRの補正値を決定する。すなわち、SINR補正値決定部203は、第1、第2の実施の形態で説明したように補正値の決定を行うことができる。
送信制御情報決定部204は、SINR算出部202が算出したユーザ装置100のSINRに基づいて、割り当てのリソースやMCS、ランク等を決定する。送信信号生成部205は、送信する信号を生成する。有線I/F206は、他の基地局との間で、制御情報等を送受信するための有線のインターフェースであるが、これは無線インターフェースであってもよい。無線I/F207は、ユーザ装置100と通信を行う無線インターフェースである。
なお、接続基地局200が空間多重送信を行う際に生じる送信ストリーム間の干渉信号に関して、これまでに説明した方法でSINR補正を行う場合においては、接続基地局200は、自身が決定した干渉信号(あるストリームに対して干渉となるストリームの信号)の変調方式/MCS等を使用すればよい。
次に、ユーザ装置100について説明する。図14に示すとおり、ユーザ装置100は、適用受信器判定部101、CSI測定部102、SIC処理部103、IRC処理部104、無線I/F105を有する。なお、図14は、受信器としてSICとIRCを備える例を示しているが、これは一例であり、例えば、MLDとIRCを備える構成であってもよい。
適用受信器判定部101は、受信した信号に対して適用する受信器を決定する。例えば、干渉信号のランクが1の場合のみSICを適用し、それ以外はIRCを適用する。干渉信号のランクは、受信信号から推定してもよいし、接続基地局200からPDCCH等により受信してもよい。CSI測定部102は、所望信号に対する受信品質情報(CSI)を測定する。SIC処理部103はSIC受信処理を行い、IRC処理部104はIRC受信処理を行う。無線I/F105は、基地局と通信を行う無線インターフェースである。
次に、図15を参照して、図14に示すシステムの動作例を説明する。ユーザ装置100は、干渉基地局300から干渉信号を受信し(ステップ101)、接続基地局200から所望信号を受信し(ステップ102)、CSI測定を行う(ステップ103)。
干渉基地局300は接続基地局200に対して干渉制御情報(MCS、ランク等)を送信している(ステップ104)。ユーザ装置100は、CSI(CQIを含む)を接続基地局200にフィードバックする(ステップ105)。
接続基地局200において、SINR補正値決定部203は、これまでに説明した方法を用いて、SINR補正値を決定する(ステップ106)。ここでは、例えば、ステップ101、102のタイミングでの干渉信号の変調方式又はMCS、もしくは受信器型と、現在のタイミングでの干渉信号の変調方式又はMCS、もしくは受信器型とを比較することにより、SINR補正値を決定する。
次に、SINR算出部202は、CQIから算出されるSINRとSINR補正値を用いてSINR値を決定し(ステップ107)、送信制御情報決定部204が、リソース割り当て、MCS決定等を行う(ステップ108)。当該リソース割り当て及びMCSに基づき、所望信号が送信される(ステップ110)。
ユーザ装置100は、ステップ109、110で受信した干渉信号と所望信号を含む信号に対して、復調・復号処理を行い(ステップ111)、その結果に基づいて、ACK/NACK(受信結果通知信号)を接続基地局200に返す(ステップ113)。接続基地局200のSINR補正値決定部203は、干渉信号のMCS等に基づくSINR補正値決定を行う(ステップ114)とともに、ACK/NACKに基づき、OLLAのSINR補正値を決定する(ステップ115)。これらに基づきSINR値が決定される(ステップ116)。送信制御情報決定部204が、リソース割り当て、MCS決定等を行い(ステップ117)。当該リソース割り当て及びMCSに基づき、所望信号が送信される(ステップ119)。
なお、図14に示す各装置の構成(機能区分)は一例に過ぎない。本実施の形態で説明する処理を実現できるのであれば、その実装方法(具体的な機能部の配置等)は、特定の実装方法に限定されない。例えば、本実施の形態のユーザ装置と基地局とは、下記のように構成することもできる。
すなわち、本実施の形態における基地局は、ユーザ装置と基地局を備える無線通信システムにおいて使用される前記基地局であって、前記ユーザ装置に対する干渉信号の制御情報を取得する制御情報取得部と、前記ユーザ装置から受信した受信品質を、前記制御情報に基づいて補正する補正部と、前記補正部により補正された前記受信品質に基づいて、前記ユーザ装置に送信する所望信号の変調符号化方式を決定する決定部とを備える基地局として構成される。この構成により、基地局は、ユーザ装置における干渉低減効果に応じて、所望信号の変調符号化方式を決定することが可能となる。なお、前記制御情報取得部は、例えば、前記干渉信号を送信する干渉基地局から前記制御情報を受信することにより、当該制御情報を取得する。
前記補正部は、前記制御情報として、例えば前記干渉信号に適用された変調方式を用い、当該変調方式に基づいて前記受信品質を補正することができる。また、前記補正部は、前記制御情報として、例えば前記干渉信号に適用された変調符号化方式を用い、当該変調符号化方式に基づいて前記受信品質を補正することができる。これらの構成のように、干渉信号の変調方式/MCSを用いることで、ユーザ装置における干渉低減効果を適切に推定でき、ユーザ装置における干渉低減効果に応じて、所望信号の変調符号化方式を決定することが可能となる。
前記補正部は、前記制御情報に基づいて、前記ユーザ装置における受信器型を推定し、当該受信器型に基づいて前記受信品質を補正することとしてもよい。この構成のように、受信器型を用いることでも、ユーザ装置における干渉低減効果を適切に推定でき、ユーザ装置における干渉低減効果に応じて、所望信号の変調符号化方式を決定することが可能となる。
前記補正部は、前記ユーザ装置において前記受信品質が得られたタイミングでの干渉信号の制御情報と、前記所望信号を送信するタイミングでの干渉信号の制御情報とを比較し、比較結果に基づいて前記受信品質を補正することとしてもよい。この構成のように比較結果を用いることで、干渉信号の制御情報の変化に対応して、所望信号の変調符号化方式を決定することが可能となる。
前記受信品質は、例えばCQI又はCQIから変換されたSINRである。受信品質としてCQI又はCQIから変換されたSINRを用いることとすることで、例えば、LTEの無線通信システムにおいて好適に本発明を適用することができる。
前記補正部は、前記制御情報に基づく前記受信品質の補正に加えて、前記ユーザ装置から受信する受信結果通知信号に基づく前記受信品質の補正を行うこととしてもよい。この構成により、アウターループ制御に加えて制御情報による補正を行うことで、より的確に所望信号の変調符号化方式を決定することが可能となる。
前記ユーザ装置は、受信信号から干渉信号を低減させることにより、所望信号を取得する干渉低減処理部を備え、前記補正部は、前記制御情報に基づき、前記所望信号を受信する際の前記干渉低減処理部における干渉低減効果が前記受信品質の算出時における干渉低減効果よりも高くなると判断される場合に、前記受信品質を高くするように補正を行い、前記制御情報に基づき、前記所望信号を受信する際の前記干渉低減処理部における干渉低減効果が前記受信品質の算出時における干渉低減効果よりも低くなると判断される場合に、前記受信品質を低くするように補正を行うように構成してもよい。この構成により、干渉低減効果に応じて、適切に受信品質を決定でき、結果として、所望信号の変調符号化方式を適切に決定することが可能となる。
本実施の形態で説明するユーザ装置100の構成は、CPUとメモリを備えるユーザ装置100において、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現される構成であってもよいし、本実施の形態で説明する処理のロジックを備えたハードウェア回路等のハードウェアで実現される構成であってもよいし、プログラムとハードウェアが混在した構成であってもよい。
また、本実施の形態で説明する基地局200の構成は、CPUとメモリを備える基地局200において、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現される構成であってもよいし、本実施の形態で説明する処理のロジックを備えたハードウェア回路等のハードウェアで実現される構成であってもよいし、プログラムとハードウェアが混在した構成であってもよい。
(第1項)
ユーザ装置と基地局を備える無線通信システムにおいて使用される前記基地局であって、
前記ユーザ装置に対する干渉信号の制御情報を取得する制御情報取得部と、
前記ユーザ装置から受信した受信品質を、前記制御情報に基づいて補正する補正部と、
前記補正部により補正された前記受信品質に基づいて、前記ユーザ装置に送信する所望信号の変調符号化方式を決定する決定部と
を備えることを特徴とする基地局。
(第2項)
前記補正部は、前記制御情報として、前記干渉信号に適用された変調方式を用い、当該変調方式に基づいて前記受信品質を補正する
ことを特徴とする第1項に記載の基地局。
(第3項)
前記補正部は、前記制御情報として、前記干渉信号に適用された変調符号化方式を用い、当該変調符号化方式に基づいて前記受信品質を補正する
ことを特徴とする第1項に記載の基地局。
(第4項)
前記補正部は、前記制御情報に基づいて、前記ユーザ装置における受信器型を推定し、当該受信器型に基づいて前記受信品質を補正する
ことを特徴とする第1項に記載の基地局。
(第5項)
前記補正部は、前記ユーザ装置において前記受信品質が得られたタイミングでの干渉信号の制御情報と、前記所望信号を送信するタイミングでの干渉信号の制御情報とを比較し、比較結果に基づいて前記受信品質を補正する
ことを特徴とする第1項ないし第4項のうちいずれか1項に記載の基地局。
(第6項)
前記受信品質は、CQI又はCQIから変換されたSINRであることを特徴とする第1項ないし第5項のうちいずれか1項に記載の基地局。
(第7項)
前記補正部は、前記制御情報に基づく前記受信品質の補正に加えて、前記ユーザ装置から受信する受信結果通知信号に基づく前記受信品質の補正を行う
ことを特徴とする第1項ないし第6項のうちいずれか1項に記載の基地局。
(第8項)
前記ユーザ装置は、受信信号から干渉信号を低減させることにより、所望信号を取得する干渉低減処理部を備え、前記補正部は、
前記制御情報に基づき、前記所望信号を受信する際の前記干渉低減処理部における干渉低減効果が前記受信品質の算出時における干渉低減効果よりも高くなると判断される場合に、前記受信品質を高くするように補正を行い、
前記制御情報に基づき、前記所望信号を受信する際の前記干渉低減処理部における干渉低減効果が前記受信品質の算出時における干渉低減効果よりも低くなると判断される場合に、前記受信品質を低くするように補正を行う
ことを特徴とする第1項ないし第7項のうちいずれか1項に記載の基地局。
(第9項)
ユーザ装置と基地局を備える無線通信システムにおいて使用される前記基地局が実行する変調符号化方式決定方法であって、
前記ユーザ装置に対する干渉信号の制御情報を取得する制御情報取得ステップと、
前記ユーザ装置から受信した受信品質を、前記制御情報に基づいて補正する補正ステップと、
前記補正ステップにより補正された前記受信品質に基づいて、前記ユーザ装置に送信する所望信号の変調符号化方式を決定する決定ステップと
を備えることを特徴とする変調符号化方式決定方法。
以上、本発明の各実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目(例)の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。説明の便宜上、ユーザ装置及び基地局は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ユーザ装置のプロセッサにより動作するソフトウェア及び基地局のプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
100 ユーザ装置
101 適用受信器判定部
102 CSI測定部
103 SIC処理部
104 IRC処理部
105 無線I/F
200 接続基地局
201 CSI受信部
202 SINR算出部
203 SINR補正値決定部
204 送信制御情報決定部
205 送信信号生成部
206 有線I/F
207 無線I/F
300 干渉基地局
301 CSI受信部
302 SINR算出部
303 SINR補正値決定部
304 送信制御情報決定部
305 送信信号生成部
306 有線I/F
307 無線I/F

Claims (9)

  1. 干渉低減機能を備えるユーザ装置と、基地局を備える無線通信システムにおいて使用される前記基地局であって、
    前記ユーザ装置に対する干渉信号の制御情報を取得する制御情報取得部と、
    前記ユーザ装置から受信した受信品質を、前記制御情報に基づいて補正する補正部と、
    前記補正部により補正された前記受信品質に基づいて、前記ユーザ装置に送信する所望信号の変調符号化方式を決定する決定部と
    を備えることを特徴とする基地局。
  2. 前記補正部は、前記制御情報として、前記干渉信号に適用された変調方式を用い、当該変調方式に基づいて前記受信品質を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記補正部は、前記制御情報として、前記干渉信号に適用された変調符号化方式を用い、当該変調符号化方式に基づいて前記受信品質を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  4. 前記補正部は、前記制御情報に基づいて、前記ユーザ装置における受信器型を推定し、当該受信器型に基づいて前記受信品質を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  5. 前記補正部は、前記ユーザ装置において前記受信品質が得られたタイミングでの干渉信号の制御情報と、前記所望信号を送信するタイミングでの干渉信号の制御情報とを比較し、比較結果に基づいて前記受信品質を補正する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の基地局。
  6. 前記受信品質は、CQI又はCQIから変換されたSINRであることを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の基地局。
  7. 前記補正部は、前記制御情報に基づく前記受信品質の補正に加えて、前記ユーザ装置から受信する受信結果通知信号に基づく前記受信品質の補正を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし6のうちいずれか1項に記載の基地局。
  8. 前記ユーザ装置は、受信信号から干渉信号を低減させることにより、所望信号を取得する干渉低減処理部を備え、前記補正部は、
    前記制御情報に基づき、前記所望信号を受信する際の前記干渉低減処理部における干渉低減効果が前記受信品質の算出時における干渉低減効果よりも高くなると判断される場合に、前記受信品質を高くするように補正を行い、
    前記制御情報に基づき、前記所望信号を受信する際の前記干渉低減処理部における干渉低減効果が前記受信品質の算出時における干渉低減効果よりも低くなると判断される場合に、前記受信品質を低くするように補正を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし7のうちいずれか1項に記載の基地局。
  9. 干渉低減機能を備えるユーザ装置と、基地局を備える無線通信システムにおいて使用される前記基地局が実行する変調符号化方式決定方法であって、
    前記ユーザ装置に対する干渉信号の制御情報を取得する制御情報取得ステップと、
    前記ユーザ装置から受信した受信品質を、前記制御情報に基づいて補正する補正ステップと、
    前記補正ステップにより補正された前記受信品質に基づいて、前記ユーザ装置に送信する所望信号の変調符号化方式を決定する決定ステップと
    を備えることを特徴とする変調符号化方式決定方法。
JP2014102866A 2014-05-16 2014-05-16 基地局、及び変調符号化方式決定方法 Active JP6429493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014102866A JP6429493B2 (ja) 2014-05-16 2014-05-16 基地局、及び変調符号化方式決定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014102866A JP6429493B2 (ja) 2014-05-16 2014-05-16 基地局、及び変調符号化方式決定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015220618A JP2015220618A (ja) 2015-12-07
JP6429493B2 true JP6429493B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=54779675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014102866A Active JP6429493B2 (ja) 2014-05-16 2014-05-16 基地局、及び変調符号化方式決定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6429493B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10045382B2 (en) * 2016-02-26 2018-08-07 Nokia Solutions And Networks Oy Link adaptation on a license assisted access carrier
CN107182131A (zh) * 2016-03-10 2017-09-19 株式会社Ntt都科摩 一种调整信道质量指示的方法、用户设备及基站
WO2018203436A1 (ja) * 2017-05-01 2018-11-08 日本電気株式会社 制御装置、方法、プログラム、及び記録媒体
JP7335210B2 (ja) * 2020-08-06 2023-08-29 株式会社Kddi総合研究所 通信装置及び通信方法
JP7328943B2 (ja) * 2020-08-06 2023-08-17 株式会社Kddi総合研究所 通信装置及び通信方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4615353B2 (ja) * 2005-04-14 2011-01-19 三菱電機株式会社 基地局装置
WO2008105416A1 (ja) * 2007-03-01 2008-09-04 Ntt Docomo, Inc. 基地局装置及び通信制御方法
US8639996B2 (en) * 2008-07-11 2014-01-28 Qualcomm Incorporated Systems and methods for uplink inter-cell interference cancellation using hybrid automatic repeat request (HARQ) retransmissions
US9264097B2 (en) * 2009-06-04 2016-02-16 Qualcomm Incorporated Interference mitigation for downlink in a wireless communication system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015220618A (ja) 2015-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3164947B1 (en) Signaling of network-assisted intra-cell interference cancellation and suppression
JP6650405B2 (ja) ユーザ装置
KR102326701B1 (ko) Mimo 수신기가 mimo 송신기와의 통신을 위한 파라미터를 결정하는 방법
JP6429493B2 (ja) 基地局、及び変調符号化方式決定方法
JP2018526921A5 (ja)
WO2015144094A1 (en) Multi-user, multiple access, systems, methods, and devices
US10911172B2 (en) User apparatus, base station, interference reducing method and interference reducing control information notification method
KR102003977B1 (ko) 무선 통신시스템의 링크 성능 추출 방법 및 장치
US9686037B2 (en) User apparatus, base station, interference reducing method and interference reducing control information notification method
TWI601389B (zh) 針對疊加傳輸報告通道狀態指示器之方法與設備
WO2015019743A1 (ja) ユーザ装置、基地局、逐次干渉キャンセル処理方法、及び逐次干渉キャンセル制御方法
JP5646768B2 (ja) アウターループリンク適応演算実行方法および装置
US10425180B2 (en) User apparatus, base station, interference reducing method and interference reducing control information notification method
WO2016065516A1 (zh) 一种自适应调制编码的方法及装置
US20160337160A1 (en) Base station, user apparatus, interference reduction control information notification method and interference reduction method
WO2016019741A1 (zh) 信道质量/状态指示信息处理方法、装置、终端及基站
JP5990199B2 (ja) 複数の宛先デバイスの中の少なくとも1つの宛先デバイスによって受信される信号の品質を高めるための方法
US20140112295A1 (en) Downlink precoding method and data interacting method for coordinated multi-point transmission system and apparatus
EP3051726B1 (en) User device and interference reduction processing method
JP6393527B2 (ja) ユーザ装置、及び干渉低減方法
JP5937366B2 (ja) 無線通信ネットワークの設定を求める方法及びデバイス、並びに無線通信ネットワークの宛先デバイスによって受信される信号の品質を向上させる方法及びシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170508

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180515

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6429493

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250