JP6427910B2 - 保守環境提供システム、保守環境提供装置、保守環境提供方法、及び、そのプログラム - Google Patents

保守環境提供システム、保守環境提供装置、保守環境提供方法、及び、そのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、各種情報処理システム等に関する保守作業の内容に応じて、保守対象の環境を再現した再現環境を速やかに構築することを可能とする技術に関する。
近年、コンピュータ等を利用した情報処理システムの普及に伴い、係る情報処理システムの利用者に対するサポートや保守に関する作業(以下、「保守作業」と称する)量が増大している。
情報処理システム自体や、当該情報処理システムにおいて提供されるアプリケーション・ソフトウェア(以下「アプリケーション」と称する場合がある)に関する保守作業においては、例えば、係る保守作業を依頼した依頼者と同じ環境を用意し、依頼者と同様の手順に従って各種作業や操作を行うことで、依頼者と同じ状況を再現する場合がある。以下、上記のような、保守作業の依頼者と同様の状況を再現した環境を、「保守対象の環境」あるいは「再現環境」と称する場合がある。
保守作業の内容によっては、特殊な環境の用意や、多様で複雑な操作等を要する場合もあり、再現環境の準備に長い時間を要する場合がある。また、再現環境を準備するために複雑な操作を要する場合、操作ミスが発生することもあるため、係る操作ミスに起因する後戻りに多大な工数を要することがある。
上記したように、再現環境の準備には時間を要することがある一方、実際の保守業務においては、再現環境を速やかに用意することが求められている。例えば、コールセンター等において保守作業の依頼者からの問い合わせに対応する場合、即時的な応答が求められるため、依頼者と同じ状況を速やかに再現することが求められる。
このような要望に対応するために、例えば、保守業務において必要となる再現環境を構築した情報処理システム等を予め用意することが考えられる。しかしながら、再現環境は多種多様であることから、コストやリソース等の制約を考慮した場合、あらゆる再現環境を物理的なコンピュータやデバイス等により用意することは困難であることが多い。
ところで、近年ではコンピュータ等の情報処理装置を用いた仮想化基盤を用いて仮想環境を構築し、係る仮想環境における仮想的な情報処理装置等(以下「仮想マシン」と称する場合がある)を用いて、仮想的な情報処理システムを構築する技術が普及している。
係る仮想環境においては、周知の標準的な仮想化基盤の機能として、仮想マシンの状態をスナップショットとして保持する機能が提供される。このような仮想環境においては、当該スナップショットを仮想マシンに合成(適用)することにより、仮想マシンの状態を当該スナップショットが保持する状態へロールバックすることが可能である。即ち、任意の状態を記憶したスナップショットを仮想マシンに対して合成することにより、当該仮想マシンにおいて任意の状態を再現することが可能である。
このような、スナップショットを利用して仮想マシンの状態を再現する技術に関連して、以下のような特許文献が開示されている。
特許文献1は、仮想サーバにおいて障害が発生した際に、当該仮想サーバのスナップショットを用いて、当該仮想サーバのポリシーに適合したロールバック処理を行う技術を開示する。
特許文献1に開示された技術は、仮想サーバにおいて障害が発生した際に、当該仮想サーバについて予め用意されたスナップショットに関する管理情報に基づいて、ロールバックに用いるスナップショットを選択する。そして、特許文献1に開示された技術は、仮想サーバの設定変更に関する情報と、仮想サーバが満たすべきポリシに関する情報とに基づいて、上記選択したスナップショットに対して各種設定等を反映することにより、ロールバック処理を実行する。
特許文献2は、仮想環境(クラウド環境)におけるデータセンターに関して、負荷の状況に応じて予め用意したスナップショットを用いて当該データセンターを構築する技術を開示する。
特許文献2に開示された技術は、仮想環境に構築されるデータセンターについて、複数の異なるシステム構成を実現可能なスナップショットを予め用意し、それぞれのスナップショットを、当該システム構成による処理性能(スループット)の情報と関連付けて保持する。特許文献2に開示された技術は、データセンターにおいて予測されるスループットの状況に基づいて、適切なスナップショットを選択する。
特許文献3は、1つの仮想サーバにおいて複数のスナップショットを入れ替えて用いる場合に、それぞれのスナップショットを識別して記憶可能なスナップショットの管理方法に関する技術を開示する。
特許文献3に開示された技術は、仮想サーバ毎に構成情報及びシステムログを取得する。特許文献3に開示された技術は、当該システムログの解析結果に基づいて、同じ仮想サーバから取得した既存のスナップショットに関する構成情報と、上記取得した構成情報との間の関連情報を抽出する。特許文献3に開示された技術は、抽出した関連情報に基づいて、上記取得した構成情報を識別する識別情報(スナップショットID)を生成する。係る識別情報はスナップショットごとに設定されるため、それぞれのスナップショットを識別可能である。
特開2009−288836号公報 特開2011−113267号公報 特開2012−73985号公報
上記したように、情報処理システム等に対する保守作業においては、保守作業を要する環境と同等の再現環境を速やかに準備可能であることが求められている。
また、保守作業の内容は多岐に渡ることがあることから、保守作業の効率を向上するため、実際の保守作業の状況や状態を保存し、別の保守作業において当該保存した状況や状態を再利用可能とすることが求められている。
ここで、保守作業の多様性を鑑みて、保守作業に要する再現環境を、上記仮想環境に構築された仮想マシンを用いて提供することが考えられる。
係る仮想マシンに関連する技術である上記特許文献1及び特許文献2は、複数存在するスナップショットから、予め定められた条件(例えば、障害発生時刻や、予測スループット等)に基づいてスナップショットを選択する方法を開示するに過ぎない。また、特許文献3は、複数存在するスナップショットを識別し、スナップショット間の関連(世代や生成順序)等を管理する方法を開示するに過ぎない。
保守作業を依頼した依頼者の環境や操作状況は、当該依頼者毎に異なるため、単純な条件に基づいて適切な再現環境を選択可能であるとは限らない。このため、保守作業においては、例えば、依頼者との間の応対を通じて、複数の条件を組み合わせながら、再現環境を動的に構築することが求められる。
また、上記特許文献1乃至特許文献3は、いずれもサポート業務等に関連する技術ではないため、係る特許文献に開示された技術のみでは、上記したような要望に対して十分に対応することは困難である。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものである。即ち、本発明は、各種情報処理システム等に関する保守作業の内容に合わせて、保守対象の環境を再現した再現環境を速やかに構築することが可能な保守環境提供システム等を提供することを、主たる目的とする。
上記の目的を達成すべく、本発明に係る保守環境提供システムは、以下の構成を備えることを特徴とする。即ち、本発明に係る保守環境提供システムは、仮想的な保守環境を提供可能な仮想マシンと、上記仮想マシンの状態を保持可能であり、上記仮想マシンに合成することにより当該状態を再現可能なスナップショットと、上記保守環境を特定可能な情報を保持する保守環境構成情報と、当該保守環境構成情報により特定される保守環境を再現可能な上記スナップショットと、を関連付けて保持する保守環境情報管理部と、上記保守環境構成情報に基づいて、クライアントに対して特定の上記保守環境の選択を可能とする情報を提示し、上記提示した情報に基づいて上記クライアントが送信した保守環境選択通知を受信する保守環境提示部と、上記保守環境提示部が受信した上記保守環境選択通知に基づいて、上記クライアントが選択した特定の上記保守環境を提供可能な上記スナップショットを選択し、当該選択したスナップショットを上記仮想マシンに対して合成することにより、上記クライアントが選択した特定の上記保守環境を提供可能な上記仮想マシンを生成する保守環境生成部と、を有することを特徴とする。
上記の目的を達成すべく、本発明に係る保守環境提供装置は、以下の構成を備えることを特徴とする。即ち、本発明に係る保守環境提供装置は、仮想的な保守環境を提供可能な仮想マシンと、上記仮想マシンの状態を保持可能であり、上記仮想マシンに合成することにより当該状態を再現可能なスナップショットと、上記保守環境を特定可能な情報を保持する保守環境構成情報と、当該保守環境構成情報により特定される保守環境を再現可能な上記スナップショットと、を関連付けて保持する保守環境情報管理部と、上記保守環境構成情報に基づいて、クライアントに対して特定の上記保守環境の選択を可能とする情報を提示し、上記提示した情報に基づいて上記クライアントが送信した保守環境選択通知を受信する保守環境提示部と、上記保守環境提示部が受信した上記保守環境選択通知に基づいて、上記クライアントが選択した特定の上記保守環境を提供可能な上記スナップショットを選択し、当該選択したスナップショットを上記仮想マシンに対して合成することにより、上記クライアントが選択した特定の上記保守環境を提供可能な上記仮想マシンを生成する保守環境生成部と、を有することを特徴とする。
本発明に係る、保守環境提供方法は、以下の構成を備えることを特徴とする。即ち、本発明に係る、保守環境提供方法は、仮想的な保守環境を提供可能な仮想マシンと、上記仮想マシンの状態を保持可能であり、上記仮想マシンに合成することにより当該状態を再現可能なスナップショットと、を有する保守環境提供装置が、上記保守環境を特定可能な情報を保持する保守環境構成情報と、当該保守環境構成情報により特定される保守環境を再現可能な上記スナップショットと、を関連付けて保持し、上記保守環境構成情報に基づいて、クライアントに対して特定の上記保守環境の選択を可能とする情報を提示し、上記提示した情報に基づいて上記クライアントが送信した保守環境選択通知を受信し、上記受信した上記保守環境選択通知に基づいて、上記クライアントが選択した特定の上記保守環境を提供可能な上記スナップショットを選択し、当該選択したスナップショットを上記仮想マシンに対して合成することにより、上記クライアントが選択した特定の上記保守環境を提供可能な上記仮想マシンを生成することを特徴とする。
また、同目的は、上記構成を有する保守環境提供装置、並びに対応する保守環境提供方法を、コンピュータによって実現するコンピュータ・プログラム、及び、そのコンピュータ・プログラムが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。
本発明によれば、各種情報処理システムに関する保守作業の内容に合わせて、保守対象の環境を再現した再現環境を速やかに構築することが可能な保守環境提供システム等を提供することが可能である。
図1は、本願発明の第1の実施形態に係る保守環境提供システムの機能的な構成を例示するブロック図である。 図2は、本願発明の第1の実施形態における利用管理テーブルの具体例を例示する図である。 図3は、本願発明の第1の実施形態におけるユーザ割当て管理テーブルの具体例を例示する図である。 図4は、本願発明の第1の実施形態における”OS−マスタ”管理テーブルの具体例を例示する図である。 図5は、本願発明の第1の実施形態における”OS−AP”管理テーブルの具体例を例示する図である。 図6は、本願発明の第1の実施形態における”AP−ACT”管理テーブルの具体例を例示する図である。 図7は、本願発明の第1の実施形態における”ACT−メンテナンス”管理テーブルの具体例を例示する図である。 図8は、本願発明の第1の実施形態に係る保守環境提供システムの処理の概要を例示するフローチャートである。 図9は、本願発明の第1の実施形態に係る保守環境提供システムにおける認証処理を例示するフローチャートである。 図10は、本願発明の第1の実施形態に係る保守環境提供システムにおけるOS選択処理を例示するフローチャートである。 図11は、本願発明の第1の実施形態に係る保守環境提供システムにおけるアプリケーション選択処理を例示するフローチャートである。 図12は、本願発明の第1の実施形態に係る保守環境提供システムにおけるアクション選択処理を例示するフローチャートである。 図13は、本願発明の第1の実施形態に係る保守環境提供システムにおけるメンテナンス選択処理を例示するフローチャートである。 図14は、本願発明の第1の実施形態に係る保守環境提供システムにおける仮想マシン生成処理を例示するフローチャートである。 図15は、本願発明の第2の実施形態に係る保守環境提供システムの機能的な構成を例示するブロック図である。 図16は、本願発明の第2の実施形態に係る保守環境提供システムにおけるスナップショットの新規登録処理を例示するフローチャートである。 図17は、本願発明の第3の実施形態に係る保守環境提供システムの機能的な構成を例示するブロック図である。 図18は、本願発明の各実施形態に係る保守環境提供システムの各構成要素を実現可能なハードウェア構成を例示するブロック図である。
次に、本発明を実施する形態について図面を参照して説明する。以下の実施の形態に記載されている構成は単なる例示であり、本願発明の技術範囲はそれらには限定されない。
<第1の実施形態>
まず、本実施形態における保守環境提供システムの概要について説明する。
本実施形態における保守環境提供システムにおいては、保守作業に用いられる仮想的な再現環境(以下「保守環境」と称する場合がある)を仮想マシンを用いて提供する。
本実施形態における保守環境提供システムは、保守環境の構成要素(例えば、OS(Operating System)やアプリケーション等)や、保守環境における操作状況毎に、当該保守環境を提供する仮想マシンの状態をスナップショットとして保持する。
本実施形態における保守環境提供システムは、係るスナップショットと、保守環境を構成する構成要素や、当該保守環境における操作状況に関する情報とを関連付けて管理する。また、本実施形態における保守環境提供システムは、保守環境を構成する構成要素や、当該保守環境における操作状況に関する情報を、当該保守環境提供システムのユーザに提示する。
本実施形態における保守環境提供システムのユーザは、当該保守環境提供システムを利用する際に、保守環境を構成する構成要素や、保守環境における操作状況等を選択する。
本実施形態における保守環境提供システムは、係る選択に基づいて、適切な保守環境を構築可能なスナップショットを選択し、係るスナップショットを特定の仮想マシンに合成することにより、ユーザに対して適切な保守環境を提供する。
当該保守環境提供システムのユーザは、上記生成された仮想マシンに接続することにより、例えば、アプリケーションの操作や、係るアプリケーションの操作に伴う画面遷移をスキップし、保守作業が必要な状況(例えば、特定のアプリケーション画面等)を速やかに再現可能である。
以下、図1を参照して、上記したような機能を提供可能な本実施形態に係る保守環境提供システム100の構成にについて説明する。
図1に例示するように、保守環境提供システム100は、保守環境提示サーバ101と、管理サーバ102と、保守環境サーバ103とを有する。保守環境提示サーバ101と、管理サーバ102と、保守環境サーバ103との間は、周知の技術を用いて任意の通信ネットワーク等により、通信可能に接続されている。
また、本実施形態における保守環境提供システム100に対しては、クライアント104が通信可能に接続されている。図示しない保守環境提供システム100のユーザ等(以下、単に「ユーザ等」と称する場合がある)は、係るクライアント104を介して、保守環境提供システム100を利用する。以下、それぞれの構成要素について説明する。
まず、本実施形態における保守環境提示サーバ101は、保守環境提示部101aと、コネクションデータベース(以下、「データベース」は「DB」と記載する)101bとを有する。なお、本実施形態における保守環境提示サーバ101は、例えば、通信ネットワークを介してクライアントに各種サービスを提供可能なwebサーバとして実現されてもよい。
保守環境提示部101aは、後述するクライアント104からのリクエストに応じて、当該クライアント104に対して、選択可能な保守環境に関する情報を提示する。より具体的には、本実施形態における保守環境提示部104は、ポータル画面101cと、ポータル画面生成部101dと、利用管理テーブル101eとを有する。
ポータル画面101cは、後述するクライアント104に対して、保守環境を構成する構成要素や、当該保守環境における操作状況等に関する情報を提示する。より具体的には、ポータル画面101cは、ユーザ等が適切な保守環境を選択する際に用いる選択肢として、上記情報を提示する。ポータル画面101cに提示される具体的な情報については、後述する。また、ポータル画面101cは、クライアント104を使用するユーザ等を認証するための、認証画面を提示してもよい。
なお、本実施形態におけるポータル画面101cは、例えば、webサーバにおいて提供されるHTML(HyperText Markup Language)等のドキュメントと、周知の各種スクリプト言語等を用いて実現されてもよい。
ポータル画面生成部101dは、クライアント104、あるいは上記ポータル画面101cからのリクエスト等に応じて、ポータル画面101cにおいて表示される各種表示画面や、当該表示画面を構成する表示要素等を生成する。
利用管理テーブル101eは、クライアント104を介して保守環境提供システム100を利用するユーザ等に関する情報と、当該ユーザ等が利用する保守環境に関する情報とを関連付けて保持する。
具体的には、本実施形態における利用管理テーブル101eは、図2に例示するように、ユーザ等を識別するユーザID201と、上記ポータル画面101cにおいて選択されたOS(符号202)、アプリケーション(符号203)、アクション(符号204)、メンテナンス(符号204)に関連付けされたスナップショットを表す情報を保持する。係るスナップショットを表す情報としては、例えば、当該スナップショットを識別可能なスナップショット名やID等を採用してもよい。なお、上記ポータル画面101cにおける、OS202、アプリケーション203、アクション204、メンテナンス204の選択と、保守環境提示部101aの具体的な機能については後述する。
次に、コネクションDB101bは、上記ユーザ等に対して割り当てられた仮想マシンに関する情報を保持する。より具体的には、コネクションDB101bは、ユーザ割当て管理テーブル300を有する。
ユーザ割当て管理テーブル300は、図3に例示するように、保守環境提供システム100を利用するユーザ等を識別可能なユーザID(符号301)と、当該ユーザIDに対して割り当てられた仮想マシンを表す情報(符号302)、仮想マシンの動作を管理するハイパーバイザのIP(Internet Protocol)アドレス(符号303)、仮想マシンごとに設定されたポート番号(符号304)を有する。ここで、係る仮想マシン及び、仮想マシンの実行を管理するハイパーバイザは、後述する保守環境サーバ103において提供される。なお、ユーザIDに対する仮想マシンの割り当ては、予め定めてもよい。
図3に例示する具体例においては、例えば、ユーザID「USER1」に対して、仮想マシン「VM−NAME−01」に該当する仮想マシン(後述する仮想マシン103a)が割り当てられる。即ち、「USER1」で識別されるユーザ等に対して、保守環境を提供する仮想マシン103aとして「VM−NAME−1」が割り当てられる。ハイパーバイザ(後述するハイパーバイザ103c)のIPアドレス(符号303)、仮想マシンごとに設定されたポート番号(符号304)は、後述するクライアント104における保守環境接続部104bが、「VM−NAME−01」に接続する際に用いられる。なお、ハイパーバイザ103cのIPアドレス(符号303)及びポート番号(符号304)の代わりに、仮想マシンに接続する際に用いる任意の情報を登録してもよい。
なお、本実施形態において、ユーザ割当て管理テーブル300は、予めコネクションDB101bに登録されてもよい。
次に、管理サーバ102について説明する。管理サーバ102は、スナップショット合成部102aと、アクション管理DB102bとを有する。
スナップショット合成部102aは、後述する保守環境サーバ103において提供される仮想マシン103aに対して、上記利用管理テーブル101eに登録されたスナップショットを合成(適用)する。スナップショット合成部102aは、仮想マシン103aに対して、係るスナップショットを合成することにより、特定の保守環境を提供可能な仮想マシン103aを生成可能である。
アクション管理DB102bは、特定の保守環境を構成する構成要素や、当該保守環境における操作状況を表す情報と、当該保守環境を提供する仮想マシンの状態を保持するスナップショットに関する情報とを関連付けて保持するする。
本実施形態におけるアクション管理DB102bは、”OS−マスタ”管理テーブル102cと、”OS−AP”管理テーブル102dと、”AP−ACT”管理テーブル102eと、”ACT−メンテナンス”管理テーブル102fと、を保持する。以下、図4乃至図7を参照して、それぞれのテーブルの構成要素について説明する。
図4に例示する”OS−マスタ”管理テーブル102cは、特定の保守環境を構成するシステム・ソフトウェアであるOSを表す情報(OS401)と、当該OSが導入された仮想マシン103aの状態を保持するスナップショットを表す情報(マスタスナップショット402)とを関連付けて保持する。
図4に例示する具体例においては、例えば、仮想マシン103aに対して、スナップショット「MASTER−01」に対応するスナップショットを合成することにより、「OS−NAME−01」に対応するOSが導入された保守環境を構築可能である。
なお、本実施形態において、マスタスナップショット402に対応するスナップショットは、当該スナップショットを単独で仮想マシン103aに合成することにより、特定の保守環境を提供可能な第1のスナップショット(以下、「マスタスナップショット」と称する)であってもよい。
次に、図5に例示する”OS−AP”管理テーブル102dは、特定の保守環境を構成するOSを表す情報(OS501)と、当該OSが導入された保守環境に配備された特定のアプリケーションを表す情報(アプリケーション502)と、当該アプリケーションが配備された仮想マシン103aの状態を保持するスナップショットを表す情報(APスナップショット503)と関連付けて保持する。ここで、OS501は、上記OS401と同等の情報を保持するよう構成されてもよい。
図5に例示する具体例においては、例えば、「OS−NAME−01」に対応するOSが導入された仮想マシン103aに対して、「AP−SNP−01」に対応するスナップショットを合成することにより、「AP−01」に対応するアプリケーションが配備された保守環境を構築可能である。
本実施形態において、APスナップショット503に対応するスナップショットは、上記マスタスナップショット402が合成された仮想マシンに対する、差分の状態を保持する第2のスナップショット(以下「差分スナップショット」と称する場合がある)であってもよい。この場合、例えば、特定の仮想マシン103aに対して、マスタスナップショット402、及び、アクションスナップショット503にそれぞれ対応するスナップショットを合成することにより、特定のアプリケーションが導入された保守環境を構築可能である。
なお、本実施形態は上記に限定されず、APスナップショット503に対応するスナップショットをマスタスナップショットとして構成してもよい。
次に、図6に例示する”AP−ACT”管理テーブル102eは、特定のアプリケーションを表す情報(アプリケーション601)と、当該アプリケーションに対して実行されるアクション(操作)に関する情報(アクション602)と、当該アクションが実行された仮想マシン103aの状態を保持するスナップショットを表す情報(アクションスナップショット603)とを関連付けて保持する。ここで、アプリケーション601は、上記アプリケーション502と同等の情報を保持するよう構成されてもよい。
なお、係る「アクション」は、例えば、特定のアプリケーションに対して実行される操作や、操作結果等を含んでもよい。より具体的には、係るアクションは、例えば、特定のアプリケーションに対する操作画面の表示、設定画面の表示、実行画面の表示、特定の操作の実行、等を含んでもよい。
実際の保守作業においては、係るアクションは、例えば、保守作業の依頼者からの問い合わせ内容から抽出されてもよい。より具体的には、例えば、保守作業の依頼者から「特定のアプリケーションAの設定画面表示中にエラーメッセージが表示された」という情報が提供された場合、「アプリケーションA」に対する「設定画面の表示」が、係るアクションに該当する。
また、実際の保守作業において、あるアプリケーションに対してアクションを実行することは、当該保守作業の一部と考えられる。このため、係るアクションに関する情報は、保守環境において実行される特定の保守作業に関する情報に該当する。
図6に例示する具体例においては、例えば、「AP−01」に対応するアプリケーションが配備された仮想マシン103aに対して、「ACT−SNP−01」に対応するスナップショットを合成することにより、「ACT−01」に対応するアクションが実行された状態の保守環境を構築可能である。
本実施形態において、アクションスナップショット603に対応するスナップショットは、上記マスタスナップショット402及びAPスナップショット503が合成された仮想マシンに対する、差分スナップショットであってもよい。この場合、例えば、特定の仮想マシン103aに対して、マスタスナップショット403、APスナップショット503、及び、アクションスナップショット603にそれぞれ対応するスナップショットを合成することにより、特定のアクションが実行された状態の保守環境を構築可能である。
なお、本実施形態は上記に限定されず、アクションスナップショット603に対応するスナップショットを、マスタスナップショットとして構成してもよい。
次に、図7に例示する”ACT−メンテナンス”管理テーブル102fは、特定のアクションを表す情報(アクション701)と、当該アクションを実行した状況において発生した現象や、係るアクションに関する特定の保守作業(以下、「メンテナンス」と称する場合がある)を表す情報(メンテナンス702)と、当該メンテナンスに関する仮想マシン103aの状態を保持するスナップショットを表す情報(メンテナンススナップショット703)とを関連付けて保持する。
なお、係る「メンテナンス」は、特定のアクションに関連して発生した具体的な保守作業の対象となる事象や、保守作業の結果等を含んでもよい。より具体的には、係るメンテナンスは、例えば、特定のアクションの実行に関連して発生した現象(例えば、エラーメッセージの表示、アプリケーションの異常終了、各種想定外の挙動、等)を含んでもよい。また、係るメンテナンスは、例えば、アプリケーションに対して特定のアクションを実行した場合の画面の表示状態や、当該アプリケーションからの出力情報、あるいは、保守作業の依頼者からの問い合わせ内容等、具体的な保守作業に関連する任意の情報を表してもよい。この意味において、係るメンテナンスは、特定のアクションに関連する任意の保守作業の状態を表してもよい。
実際の保守作業においては、係るメンテナンスは、例えば、保守作業の依頼者からの問い合わせ内容から抽出されてもよい。より具体的には、例えば、保守作業の依頼者から「特定のアプリケーションAの設定画面表示中にエラーメッセージが表示された」という情報が提供された場合、「エラーメッセージが表示された」状態を上記メンテナンスとしてもよい。
このようなメンテナンスに関するスナップショットを用いることにより、保守作業の任意のタイミングで任意の情報に関連付けて取得した保守環境の状態を再現可能である。
また、実際の保守作業において、上記メンテナンスの状況は、当該保守作業の一部と考えられる。このため、上記メンテナンスに関する情報は、保守環境において実行される特定の保守作業に関する情報に該当する。
図7に例示する具体例においては、例えば、「ACT−01」に対応するアクションが実行された仮想マシン103aに対して、「Q−SNP−01」に対応するスナップショットを合成することにより、「Q−01」に対応するメンテナンスに関連する状態が再現された保守環境を構築可能である。
本実施形態において、メンテナンススナップショット703に対応するスナップショットは、上記マスタスナップショット402、APスナップショット503、及び、アクションスナップショット603が合成された仮想マシンに対する、差分スナップショットであってもよい。この場合、例えば、特定の仮想マシン103aに対して、マスタスナップショット403、APスナップショット503、アクションスナップショット603、及びメンテナンススナップショット703にそれぞれ対応するスナップショットを合成することにより、特定のメンテナンスに関する状態が再現された保守環境を構築可能である。
なお、本実施形態は上記に限定されず、メンテナンススナップショット703に対応するスナップショットを、マスタスナップショットとして構成してもよい。
次に、保守環境サーバ103について説明する。保守環境サーバ103は、1以上の仮想マシン103aと、当該仮想マシンの実行を制御するハイパーバイザ103cと、当該仮想マシン103aにおける特定の状態を保持するスナップショット103bと、を保持する。
仮想マシン103aは、例えば、周知の仮想化基盤技術を用いて仮想環境に構築された、仮想的な情報処理装置(仮想コンピュータ等)である。仮想マシン103aは、後述するスナップショット103bと合成されることにより、当該スナップショットが保持する仮想マシン103aの任意の状態を再現可能である。
本実施形態においては、当該仮想マシン103aを用いて、特定の保守作業に用いられる保守環境を構築する。即ち、特定の保守環境の状態を保持するスナップショット103bを、当該仮想マシン103aに対して合成することにより、当該特定の保守環境が構築される。ユーザ等は、クライアント104を介して当該保守環境が構築された仮想マシン103aに接続することにより、特定の保守環境を利用可能である。
本実施形態におけるハイパーバイザ103cは、例えば、周知の仮想化基盤技術を用いて構築され、上記仮想マシン103aの実行状態を制御する。また、ハイパーバイザ103cは、クライアント104から特定の仮想マシン103aに対する接続要求を受け付け、当該クライアント104aを、特定の仮想マシン103aのコンソールに接続してもよい。なお、本実施形態は上記に限定されず、クライアント104は、上記ハイパーバイザ103cを介さず、仮想マシン103aに直接接続してもよい。
本実施形態におけるスナップショット103bは、仮想マシン103aの任意の状態を保持可能である。本実施形態においては、当該スナップショット103bを仮想マシン103aに対して合成することにより、当該仮想マシン103aにおいて、当該スナップショット103aが保持する状態を再現可能である。
本実施形態におけるスナップショット103bは、上記したマスタスナップショットに相当するスナップショットであってもよく、差分スナップショットに相当するスナップショットであってもよい。
本実施形態においては、上記図4に例示するマスタスナップショット402、図5に例示するAPスナップショット503、図6に例示するアクションスナップショット603、及び、図7に例示するメンテナンススナップショット703、にそれぞれ対応するスナップショット103bを予め用意し、保守管理サーバ103に登録してもよい。
また、後述する本願発明の第2の実施形態における保守環境提供システムの機能を利用して、ユーザ等が、保守作業の過程において必要に応じてスナップショット103bを生成し、当該作成したスナップショット103bを保守管理サーバ103に登録してもよい。
次に、クライアント104について説明する。本実施形態におけるクライアント104は、保守管理サーバ101が提供するポータル画面101cへ接続するwebブラウザ104aと、上記仮想マシン103aに接続する保守環境接続部104bとを有する。
本実施形態における保守環境接続部104bは、上記仮想マシン103aのコンソール(より具体的には、上記仮想マシン103aが提供する保守環境)に直接接続してもよく、また、上記ハイパーバイザ103cを介して接続してもよい。
本実施形態に係る保守環境提供システム100においては、ユーザ等は、クライアント104が提供するブラウザ104aを利用して保守環境サーバ101に接続し、ポータル画面101cが提示する情報に基づいて、保守作業に用いる保守環境を選択する。
そして、ユーザ等は、クライアント104が提供する保守環境接続部104bを利用して、当該選択された保守環境を提供可能な仮想マシン103aに接続する。
次に、上記のように構成された本実施形態に係る保守環境提供システム100の処理内容について、図8乃至図14を参照して具体的に説明する。
図8は、本実施形態における保守環境提供システムの処理の概要を表すフローチャートである。以下、図8に例示するフローチャートの各ステップに従って、保守環境提供システム100の処理内容を説明する。
図8を参照すると、ユーザ等は、クライアント104を用いて保守環境提示サーバ101に接続する。保守管理提示サーバ101は、クライアント104に対する認証処理を実行する(ステップS801)。以下、係るステップS801における処理について、図9を参照して具体的に説明する。
まず、ユーザ等は、クライアント104におけるwebブラウザ104aを利用して、ポータル画面101cに接続する(ステップS901)。
ポータル画面101cはポータル画面生成部101dに対して認証画面の生成を要求し、ポータル画面生成部101dが生成した認証画面を取得する(ステップS902)。
ポータル画面101cは、上記ステップS902において取得した認証画面をwebブラウザ104aに送信し、webブラウザ104aは、係る認証画面を表示する(ステップS903)。
ユーザは、webブラウザ104aを利用して、webブラウザ104aに表示された認証画面に、ユーザID等の認証情報を入力する(ステップS904)。この場合、webブラウザ104aは、当該認証情報をポータル画面101cに送信してもよい。
ポータル画面101cは、入力された認証情報を解析し、ユーザIDを利用管理テーブル101eにおけるユーザID201に登録する(ステップS905)。
再度図8を参照すると、ユーザ等は、当該ユーザ等が実行する保守作業に用いる保守環境を構成する、OSを選択する(ステップS802)。以下、係るステップS802における処理について、図10を参照して具体的に説明する。
まず、ポータル画面101cは、ポータル画面生成部101dに対して、OS選択画面情報の生成を要求する(S1001)。
次に、ポータル画面生成部101dは、当該要求に応じて管理サーバ102におけるアクション管理DB102bが保持する”OS−マスタ”管理テーブル102cを参照し、OSに関する情報を取得する(ステップS1002)。
次に、ポータル画面生成部101dは、上記ステップS1002において取得したOSに関する情報を元に、OS選択画面情報を生成する(ステップS1003)。図4に例示する具体例では、例えば、「OS−NAME−01」、「OS−NAME−02」、「OS−NAME−03」を選択肢として含むOS選択画面情報が生成される。
なお、この場合、上記OS選択画面情報は、ポータル画面101cに表示される画面の全体を構成する情報を有してもよく、当該画面の一部を構成する情報を有してもよい。
次に、ポータル画面101cは、上記ステップS1003において生成されたOS選択画面情報を元に、OS選択部を表示する(ステップS1004)。この場合、例えば、ポータル画面101cが、OS選択部をwebブラウザ104aに送信し、webブラウザ104aが、受信したOS選択部を表示してもよい。
なお、係るOS選択部は、ポータル画面101cが表示する画面の全体に表示されてもよく、一部に表示されてもよい。
次に、ユーザ等は、webブラウザ104aを介して(用いて)、当該ユーザ等の保守作業に関連するOSを選択する(ステップS1005)。この場合、webブラウザ104aは、上記ステップS1005におけるOSの選択結果を、ポータル画面101cに通知(送信)してもよい。
上記ステップS1005において、上記ユーザは、例えば、保守作業の依頼者から保守対象のシステムを構成するOSの情報を予め取得し、係る情報に基づいてOSを選択してもよい。
ポータル画面101cは、”OS−マスタ”管理テーブル102cを参照し、上記ステップS1005において選択されたOSに関連付けられたマスタスナップショットの情報を、利用管理テーブル101eのOS202に登録する(ステップS1006)。
図2に例示する具体例では、ユーザが「OS−NAME−01」を選択した結果、「OS−NAME−01」に対応するスナップショットである「MASTER−01」が利用管理テーブル101eに登録される。
再度図8を参照すると、ユーザ等は、当該ユーザ等が実行する保守作業に用いる保守環境に配備された、アプリケーションを選択する(ステップS803)。以下、係るステップS803における処理について、図11を参照して具体的に説明する。
まず、ポータル画面101cは、上記ステップS802(より具体的にはステップS1005乃至S1006)において選択されたOSの情報に基づいて、”OS−AP”管理テーブル102dを参照して当該選択されたOSに関連付けられたアプリケーションの情報(アプリケーション502)を取得し、アプリケーション選択画面情報を生成する(ステップS1101)。なお、この場合、ポータル画面生成部101dは、ポータル画面101cの一部に表示する表示部を生成してもよい。
図5に例示する具体例では、例えば、ユーザ等が「OS−NAME−01」を選択した場合、「AP−01」、「AP−04」、「AP−07」、を選択肢として含むアプリケーション選択画面情報が生成される。
なお、この場合、上記アプリケーション選択画面情報は、ポータル画面101cに表示される画面の全体を構成する情報を有してもよく、当該画面の一部を構成する情報を有してもよい。
次に、ポータル画面101cは、上記ステップS1101において生成されたアプリケーション選択画面情報を元に、アプリケーション選択部を表示する(ステップS1102)。この場合、例えば、ポータル画面101cが、アプリケーション選択部をwebブラウザ104aに送信し、webブラウザ104aが、受信したアプリケーション選択部を表示してもよい。
なお、係るアプリケーション選択部は、ポータル画面101cが表示する画面の全体に表示されてもよく、一部に表示されてもよい。
次に、ユーザ等は、webブラウザ104aを介して(用いて)、当該ユーザ等の保守作業に関連するアプリケーションを選択する(ステップS1103)。この場合、webブラウザ104aは、上記ステップS1103におけるアプリケーションの選択結果を、ポータル画面101cに通知(送信)してもよい。
上記ステップS1103において、上記ユーザは、例えば、保守作業の依頼者から保守対象のアプリケーションに関する情報を予め取得し、係る情報に基づいてアプリケーションを選択してもよい。
ポータル画面101cは、”OS−AP”管理テーブル102dを参照し、上記ステップS1103において選択されたアプリケーションに関連付けられたスナップショットの情報を、利用管理テーブル101eのアプリケーション203に登録する(ステップS1104)。
図2に例示する具体例では、ユーザが「AP−01」を選択した結果、「AP−01」に対応するスナップショットである「AP−SNP−01」が利用管理テーブル101eに登録される。
再度図8を参照すると、ユーザ等は、ステップS803にいて選択したアプリケーションに対して実行されたアクションを選択する(ステップS804)。以下、係るステップS804における処理について、図12を参照して具体的に説明する。
まず、ポータル画面101cは、上記ステップS803(より具体的にはステップS1103乃至S1104)において選択されたアプリケーションの情報に基づいて、”AP−ACT”管理テーブル102eを参照して、当該選択されたアプリケーションに関連付けられたアクションの情報(アクション602)を取得し、アクション選択画面情報を生成する(ステップS1201)。なお、この場合、ポータル画面生成部101dは、ポータル画面101cの一部に表示する表示部を生成してもよい。
図6に例示する具体例では、例えば、ユーザ等がアプリケーションとして「AP−01」を選択した場合、「ACT−01」、「ACT−03」を選択肢として含むアクション選択画面情報が生成される。また、例えば、ユーザ等がアプリケーションとして「AP−02」を選択した場合、「ACT−05」、「ACT−07」を選択肢として含むアクション選択画面情報が生成される。
なお、この場合、上記アクション選択画面情報は、ポータル画面101cに表示される画面の全体を構成する情報を有してもよく、当該画面の一部を構成する情報を有してもよい。
次に、ポータル画面101cは、上記ステップS1201において生成されたアクション選択画面情報を元に、アクション選択部を表示する(ステップS1202)。この場合、例えば、ポータル画面101cが、アクション選択部をwebブラウザ104aに送信し、webブラウザ104aが、受信したアクション選択部を表示してもよい。
なお、係るアクション選択部は、ポータル画面101cが表示する画面の全体に表示されてもよく、一部に表示されてもよい。
次に、ユーザ等は、webブラウザ104aを介して(用いて)、当該ユーザの保守作業に関連するアクションを選択する(ステップS1203)。この場合、webブラウザ104aは、上記ステップS1203におけるアクションの選択結果を、ポータル画面101cに通知(送信)してもよい。
上記ステップS1203において、上記ユーザは、例えば、保守作業の依頼者から保守対象のアプリケーションに対して実行されたアクションに関する情報を予め取得し、係る情報に基づいて、アクションを選択してもよい。
ポータル画面101cは、”AP−ACT”管理テーブル102eを参照し、上記ステップS1203において選択されたアクションに関連付けられたスナップショットの情報を、利用管理テーブル101eのアクション204に登録する(ステップS1204)。
図2に例示する具体例では、ユーザがアクション「ACT−01」を選択した結果、「ACT−01」に対応するスナップショットである「ACT−SNP−01」が利用管理テーブル101eに登録される。
再度図8を参照すると、ユーザ等は、ステップS804にいて選択したアクションに関連したメンテナンスを選択する(ステップS805)。以下、係るステップS805における処理について、図13を参照して具体的に説明する。
まず、ポータル画面101cは、上記ステップS804(より具体的にはステップS1203乃至S1204)において選択されたアクションの情報に基づいて、”ACT−メンテナンス”管理テーブル102fを参照して、当該選択されたアクションに関連付けられたメンテナンスの情報(メンテナンス702)を取得し、メンテナンス選択画面情報を生成する(ステップS1301)。なお、この場合、ポータル画面生成部101dは、ポータル画面101cの一部に表示する表示部を生成してもよい。
図7に例示する具体例では、例えば、ユーザ等がアクションとして「ACT−01」を選択した場合、「Q−01」、「Q−03」を選択肢として含むメンテナンス選択画面情報が生成される。また、例えば、ユーザ等がアクションとして「ACT−02」を選択した場合、「Q−05」、「Q−07」を選択肢として含むメンテナンス選択画面情報が生成される。
なお、この場合、上記メンテナンス選択画面情報は、ポータル画面101cに表示される画面の全体を構成する情報を有してもよく、当該画面の一部を構成する情報を有してもよい。
次に、ポータル画面101cは、上記ステップS1301において生成されたメンテナンス選択画面情報を元に、メンテナンス選択部を表示する(ステップS1302)。この場合、例えば、ポータル画面101cが、メンテナンス選択部をwebブラウザ104aに送信し、webブラウザ104aが、受信したメンテナンス選択部を表示してもよい。
なお、係るメンテナンス選択部は、ポータル画面101cが表示する画面の全体に表示されてもよく、一部に表示されてもよい。
次に、ユーザ等は、webブラウザ104aを介して(用いて)、当該ユーザの保守作業に関連するメンテナンスを選択する(ステップS1303)。この場合、webブラウザ104aは、上記ステップS1303におけるメンテナンスの選択結果を、ポータル画面101cに通知(送信)してもよい。
上記ステップS1303において、上記ユーザは、例えば、保守作業の依頼者から、画面の表示状態や、アプリケーションからの出力情報、あるいは、アクションやアプリケーションに対する具体的な問合せ内容等を予め取得し、係る情報に基づいて適切なメンテナンスを選択してもよい。
ポータル画面101cは、”ACT−メンテナンス”管理テーブル102fを参照し、上記ステップS1303において選択されたメンテナンスに関連付けられたスナップショットの情報を、利用管理テーブル101eのメンテナンス205に登録する(ステップS1304)。
図2に例示する具体例では、ユーザがメンテナンス「Q−01」を選択した結果、「Q−01」に対応するスナップショットである「Q−SNP−01」が利用管理テーブル101eに登録される。
再度図8を参照すると、ポータル画面101cは、上記ステップS802乃至S805において選択された各種情報に基づいて、保守環境を提供可能な仮想マシンを生成する(ステップS806)。以下、係るステップS806における処理について、図14を参照して具体的に説明する。
まず、ポータル画面101cは、利用管理テーブル101eに登録されたユーザIDを参照して、コネクションDB101bが保持するユーザ割当管理テーブル300から、仮想マシンを表す情報(図3における符号302)を取得する。
図3に例示する具体例においては、ポータル画面101cは、例えば、ユーザ割当て管理テーブル300から、ユーザID「USER1」に関連付けされた仮想マシンの情報「VM−NAME−01」を取得する。
また、ポータル画面101cは、利用管理テーブル101eを参照して、登録されている各スナップショットに関する情報(図2における符号202乃至205)を取得する。
図2に例示する具体例において、ポータル画面101cは、利用管理テーブル101eを参照して、スナップショットの情報として「MASTER−01」、「AP−SNP−01」、「ACT−SNP−01」、「Q−SNP−01」を取得する。
そして、ポータル画面101cは、上記取得した仮想マシンを表す情報と、各スナップショットに関する情報とを、管理サーバ102におけるスナップショット合成部102aに通知し、保守環境を提供可能な仮想マシン103aの生成を要求する(ステップS1401)。
次に、上記S1401における要求を受け付けたスナップショット合成部102aは、指定された仮想マシン103aの状態を確認し、当該確認結果に基づいて既に他のスナップショットが合成されているか確認する(ステップS1402)。
図2及び図3に例示する具体例においては、スナップショット合成部102aは、例えば、「VM−NAME−01」により識別される仮想マシン103a(以下、仮想マシン「VM−NAME−01」と称する場合がある)に対して、既に他のスナップショットが合成されているか否かを確認する。
上記ステップS1402における確認の結果、既に他のスナップショットが合成されている場合(ステップS1403においてYES)、スナップショット合成部102aは、係る仮想マシンに合成されているスナップショットを削除する(ステップS1404)。そして、スナップショット合成部102aは、後述するステップS1405から処理を続行する。
上記ステップS1402における確認の結果、他のスナップショットが合成されていない(ステップS1403においてNO)、スナップショット合成部は、仮想マシン103aに対して、ステップS1401において通知された各スナップショットの情報に対応するスナップショット103bを合成する(ステップS1405)。
図2及び図3に例示する具体例においては、仮想マシン「VM−NAME−01」に対して、「MASTER−01」、「AP−SNP−01」、「ACT−SNP−01」、「Q−SNP−01」に対応するスナップショット103bを合成する。
この合成処理により、上記ステップS802乃至ステップS805において、ユーザが選択した各種情報に基づいた保守環境を提供可能な仮想マシン103aが提供される。
次に、ステップS1405における合成処理が完了した後、スナップショット合成部102aは、ポータル画面101cに対して、仮想マシンの生成完了を通知する(ステップS1406)。
次に、ポータル画面101cは、利用管理テーブル101eに登録されたユーザID201を用いて、コネクションDB101bが保持するユーザ割当て管理テーブル300から、当該ユーザIDに対応するハイパーバイザ103cのIP(符号303)とポート番号(符号304)とを取得する(ステップS1407)。上記ハイパーバイザIP303及び、ポート番号304は、仮想環境に接続する際に使用する情報である。
次に、ポータル画面101cは、webブラウザ104aを介して、クライアント104における保守環境接続部104bに対して、上記ステップS1407において取得したへハイパーバイザIP303、及び、ポート番号304を通知する(ステップS1408)。
具体的には、例えば、ポータル画面101cは、webブラウザ104aに対して、仮想マシン103aに対するスナップショットの合成が終了したこと通知(送信)する。係る通知を受けた(受信した)webブラウザ104aは、当該通知を解析して、上記ハイパーバイザのIPアドレス及びポート番号を抽出する。そして、webブラウザ104aは当該抽出した情報を、保守環境接続部104bに対して通知してもよい。
次に、保守環境接続部104bは、ステップS1408において通知された情報に基づいて、ユーザ等が保守作業に用いる保守環境を提供する仮想マシン103aに接続する(ステップS1409)。
以上説明したように、ステップ上記S802乃至ステップS806の処理によって、保守環境提供システム100のユーザは、保守環境を構成する構成要素(例えば、OSやアプリケーション等)や、保守環境における操作状況(例えば、アクションやメンテナンス状況)等を選択することにより、当該ユーザの保守作業に必要となる保守環境を提供可能な仮想マシン103aを利用可能である。
即ち、上記説明した本実施形態における保守環境提供システム100は、特定の保守環境(例えば、導入されたOS、配備されたアプリケーション、実行されたアクション、具体的な保守作業に関連するメンテナンス等が特定された保守環境)を選択可能とする情報(例えば上記説明した各選択画面情報)を、ユーザ等に対して提示する。
ユーザ等は、その提示された情報に基づいて、当該ユーザが実行する保守作業に用いる特定の保守環境を選択する。
本実施形態における保守環境提供システム100は、係るユーザ等の選択に基づいて、当該選択された特定の状態を再現可能な各スナップショットを、仮想マシン103aに対して合成することにより、当該特定の保守環境を提供可能な仮想マシン103aを生成する。
以上より、本実施形態における保守環境提供システム100によれば、保守作業の内容に合わせて、保守対象の環境を再現した再現環境を速やかに構築することが可能な保守環境提供システム等を提供することが可能である。
より具体的には、本実施形態における保守環境提供システム100によれば、保守作業の内容に合わせた仮想マシン103aを用いることで、保守対象の環境を再現した再現環境を速やかに構築することが可能である。
換言すると、本実施形態における保守環境提供システム100は、再利用可能な保守環境の状態をスナップショットとして保持し、ユーザ等が実施する保守作業の内容に応じて係るスナップショットを仮想マシン103aに合成することで、係る保守作業に用いる保守環境を速やかに用意することが可能である。
また、本実施形態における保守環境提供システム100によれば、ユーザ等は、特定の保守環境を提供する仮想マシンを直接選択する必要はなく、保守環境を構成する構成要素(OSやアプリケーション等9や、当該保守環境において実行する保守作業の内容(アクションやメンテナンス状態等)を選択することにより、当該内容に合わせて構成された仮想マシン103cに即座にアクセスすることが可能である。
更に、本実施形態における保守環境提供システム100によれば、特定の保守環境を提供する仮想マシン103cは、保守作業を実行する際に都度スナップショットから合成される。このたため、あらゆる保守環境毎に仮想マシン103cを用意する場合に比して、仮想マシン103cを保存するためのストレージの容量を低減することが可能である。
<第2の実施形態>
次に、本願発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の説明においては、上記本願発明の第1の実施形態と共通する構成については、説明を省略する。
まず、本実施形態における保守環境提供システムの概要について説明する。本実施形態における保守環境提供システム1500は、ユーザ等が仮想マシン103aに接続して保守作業を実行する際、当該仮想マシン103aの任意の状態を新たにスナップショットとして保存することを可能とする。
以下図15乃至図16を参照して、本実施形態に係る保守環境提供システム1500について説明する。図15は、本実施形態に係る保守環境提供システム1500の機能的な構成を例示する、ブロック図である。
図15に例示するように、本実施形態に係る保守環境提供システム1500は、上記第1の実施形態に係る保守環境提供システム100に対して、スナップショット要求部1501と、スナップショット保存処理部1502とを更に有する点において相違し、その他は同等である。このため、以下、係る相違点についてのみ説明し、その他同等の構成については説明を省略する。
本実施形態におけるスナップショット要求部1501は、ポータル画面101cからメンテナンスの新規登録要求を受け付ける。
本実施形態におけるスナップショット保存処理部1502は、上記スナップショット要求部1501からの指示に応じて、新規に仮想マシン103aのスナップショットを取得し、保存する。なお、スナップショット保存処理部1502は、取得したスナップショットの保存を、保守管理サーバ103に指示してもよい。
なお、スナップショット要求部1501、及び、スナップショット保存処理部1502は、周知の通信技術を用いて通信可能に接続されている。また、これらは、本実施形態における保守システム1500を構成する他の構成要素と、周知の通信技術を用いて通信可能に接続されていてもよい。
上記のように構成された、本実施形態における保守環境提供システム1500の動作について、図16に例示するフローチャートを参照して説明する。
なお、以下の説明においては、上記第1の実施形態において説明した図14においけるステップS1409が実行され、ユーザが特定の仮想マシン103cへ接続していることを仮定する。
まず、ユーザ等が、保存したい保守環境(上記特定の仮想マシン103c)の状態を指定して、webブラウザ104aを介して、ポータル画面101cに対して、新規のメンテナンスの登録処理を要求する(ステップS1601)。
より具体的には、ユーザ等は、例えば、仮想マシン103cに接続して特定の保守作業に関する画面を表示した状態で、上記新規メンテナンスの登録処理を要求してもよい。
また、具体的な登録処理の要求方法としては、ポータル画面101cに表示する画面の構成等に応じて、適切な方法を採用してよい。例えば、ポータル画面101cが新規メンテナンスの登録ボタン等を有する表示画面を提供し、上記ユーザ等が、webブラウザ104aに表示された係る登録ボタンを押下する方法等を採用してもよい。
次に、上記登録処理の要求を受け付けたポータル画面101cが、メンテナンス名入力部を表示する(ステップS1602)。
ユーザ等は、上記表示されたメンテナンス名入力部に、メンテナンス名を入力する(ステップS1603)。なお、入力されたメンテナンス名は、上記ステップS1601において保存を要求したスナップショットを識別する情報として、当該スナップショットに関連づけられる。
ポータル画面101cは、利用管理テーブル101eにおけるメンテナンス205に登録されたスナップショットの情報(スナップショット名)、及び、上記ステップS1603において入力されたメンテナンス名をスナップショット要求部1501に通知する(ステップS1604)。
係る通知を受けたスナップショット要求部1501は、スナップショット保存処理部1502に対して、新規のスナップショットの生成を要求する(ステップS1605)。
この場合、スナップショット要求部1501は、上記ポータル画面101cから通知されたスナップショット名と、メンテナンス名とを、スナップショット保存処理部1502に通知してもよい。
また、スナップショット要求部1501は、”ACT−メンテナンス”管理テーブル102fを参照して、上記ポータル画面101cから通知されたスナップショット名(特定のメンテナンスに対応)と関連付けられたアクションの情報(アクション名)を抽出し、係るアクション名をスナップショット保存処理部1502に通知してもよい。
上記スナップショット要求部1501からの要求を受けたスナップショット保存処理部1502は、ユーザ等が接続している仮想マシン103aの状態をスナップショットとして一時保存する。そして、スナップショット保存処理部1502は、上記ポータル画面から通知されたスナップショット名に対応するスナップショットと、上記一時保存したスナップショットとを合成して、新たなスナップショット103bを生成する(ステップS1606)。また、スナップショット保存処理部1502は、当該生成された新たなスナップショットを識別可能な情報(スナップショット名)を併せて生成してもよい。
次に、スナップショット保存処理部1502は、”ACT−メンテナンス”管理テーブル102fに対して、上記生成したスナップショットを識別するスナップショット名と、スナップショット要求部1501から通知されたメンテナンス名と、アクション名とを関連付けて登録する(ステップS1607)。
上記のように構成された本実施形態における保守環境提供システム1500によれば、ユーザ等は、仮想マシン103aに接続して保守作業を実行する際、当該仮想マシン103aの任意の状態を新規のメンテナンスに関連したスナップショットとして保存することが可能である。

即ち、本実施形態における保守環境提供システム1500によれば、保守作業において新規の画面遷移や、既存のスナップショットに存在しない状態が発生した場合に、当該状態を適宜スナップショットとして保存することが可能とする。
これにより、本実施形態における保守環境提供システム1500によれば、上記説明した第1の実施形態と同様の効果を奏すると共に、特定の保守作業と類似する他の保守作業において再利用可能なスナップショットが得られることから、保守作業をより効率化することができる。
<第1及び第2の実施形態の変形例>
以下、上記第1の実施形態及び第2の実施形態における保守環境提供システム(100、1500)の変形例について説明する。
まず、上記第1の実施形態においては、OS、アプリケーション、アクション、メンテナンスの順で、保守環境に関する情報が選択される構成が例示されている。しかしながら、上記第1及び第2の実施形態における保守環境提供システム(100、1500)はこれには限定されない。即ち、保守環境に関する情報を選択する順序は、任意に定めてもよい。
より具体的には、例えば、上記第1及び第2の実施形態における保守環境提供システム(100、1500)は、ユーザ等が最初にアプリケーションを選択した場合、当該選択されたアプリケーションの情報に基づいて、他の選択肢を提供してもよい。この場合、例えば、選択されたアプリケーションを配備可能なOSの選択肢を提示してよい。
また、ユーザ等が先にアクションを選択した場合には、当該アクションが実行されるアプリケーションに関する選択肢と、当該アプリケーションが配備されるOSに関する選択肢を提示してもよい。
また、上記各実施形態においては、ユーザ等が選択可能な保守環境に関する情報として、OS、アプリケーション、アクション、メンテナンスが例示されている。しかしながら、しかしながら、上記第1及び第2の実施形態における保守環境提供システム(100、1500)はこれには限定されない。即ち、保守環境に関する情報としては、上記OS、アプリケーション、アクション、メンテナンス以外の任意の情報を採用してよい。
また、特定の保守環境に関する情報を、複数個選択可能としてもよい。より具体的には、例えば、複数のアクションが実行された状態や、複数のアプリケーションが配備された構成等を選択可能としてもよい。
<第3の実施形態>
次に、上記各実施形態に共通する構成について、本願発明の第3の実施形態として説明する。なお、以下の説明においては、上記本願発明の第1及び第2の実施形態と共通する構成については、説明を省略する。
本実施形態における保守環境提供システム1700は、保守環境提示部1701と、保守環境情報管理部1702と、保守環境生成部1703とを有する。本実施形態において、保守環境提供システム1700を構成するこれらの構成要素は、周知の技術により通信可能に接続されていてもよい。
また、本実施形態における保守環境提供システム1700は、1以上の仮想マシン1704と、当該仮想マシン1704の特定の状態を保持する1以上のスナップショット1704とを保持する。なお、本実施形態における保守環境提供システム1700は、仮想マシン1704の実行を制御する仮想環境管理部1706を有してもよい。
また、本実施形態における保守環境提供システム1700においては、ユーザ等が、クライアント1707を介して上記保守環境提示部1701に接続し、当該ユーザ等が実行する保守作業に用いる保守環境の選択を要求する。当該要求を受け付けた保守環境提供システム1700は、当該要求において選択された保守環境を提供可能な仮想マシン1704を生成する。ユーザ等は、上記生成された仮想マシン1704に構築された保守環境を用いて、保守作業を実行する。
以下、本実施形態における保守環境提供システム1700を構成する各構成要素について説明する。
上記仮想マシン1704は、例えば、コンピュータ等の情報処理装置によって構成された仮想環境に構築された、仮想的な情報処理装置である。本実施形態において、上記仮想マシンは、ユーザ等が保守作業において使用する仮想的な保守環境を提供可能である。
上記スナップショット1705は、上記仮想マシン1704の特定の状態を保持し、係る仮想マシン1704に合成することにより、当該特定の状態を再現可能である。
上記保守環境情報管理部1702は、上記仮想的な保守環境を特定可能な情報を保持する保守環境構成情報と、当該保守環境構成情報により特定される保守環境を再現可能な上記スナップショット1705と、を関連付けて保持する。上記保守環境情報管理部1702は、例えば、上記説明した各実施形態におけるアクション管理DB102bに実現する機能を提供してもよい。
上記保守環境構成情報は、例えば、上記第1の実施形態におけるOSを特定する情報(図4に例示するOS401)、アプリケーションを特定する情報(図5に例示するアプリケーション5012)、アクションを特定する情報(図6に例示するアクション602)、メンテナンスを特定する情報(図7に例示するメンテナンス702)等を含んでもよいが、これには限定されない。
上記保守環境提示部1701は、上記保守環境情報管理部1702が保持する上記保守環境構成情報に基づいて、クライアント1707に対して特定の保守環境の選択を可能とする情報を提示する。そして、上記保守環境提示部1701は、上記提示した情報に基づいて上記クライアントが送信した1以上の保守環境選択通知を受信する。上記保守環境提示部1701は、例えば、上記説明した各実施形態における保守環境提示部101aが実現する機能を提供してもよい。
ここで、上記保守環境提示部1701による、特定の保守環境の選択を可能とする情報の提示は、例えば、OS選択部の提示(図10に例示するステップS1003乃至ステップS1004)、アプリケーション選択部の提示(図11に例示するステップS1101乃至ステップS1102)、アクション選択部の提示(図12に例示するステップS1201乃至ステップS1202)、メンテナンス選択部の提示(図13に例示するステップS1301乃至ステップS1302)等を含んでもよいが、これには限定されない。
また、上記保守環境選択通知は、例えば、上記各実施形態において説明したOS選択通知(図10に例示するステップS1005)、アプリケーション選択通知(図11に例示するステップS1103)、アクション選択通知(図12に例示するステップS1203)、メンテナンス選択通知(図13に例示するステップS1303)等を含んでもよいが、これには限定されない。
上記保守環境生成部1703は、上記保守環境提示部1701が受信した上記保守環境選択通知に基づいて、クライアント1707が選択した特定の上記保守環境を提供可能な上記スナップショット1705を選択する。そして、上記保守環境生成部1703は、当該選択したスナップショット1705を特定の上記仮想マシン1704に対して合成することにより、上記クライアント1707が選択した特定の上記保守環境を提供可能な上記仮想マシン1704を生成する。上記保守環境生成部1703は、例えば、上記説明した各実施形態におけるスナップショット合成部102aが実現する機能を提供してもよい。
上記説明した本実施形態における保守環境提供システム1700によれば、特定の保守環境を選択可能とする情報が、ユーザ等に対して提示される。
そして、ユーザ等は、当該提示された情報に基づいて、当該ユーザが実行する保守作業に用いる特定の保守環境を選択する。
本実施形態における保守環境提供システム1700は、係るユーザ等の選択に基づいて、当該選択された特定の状態を再現可能な各スナップショット1705を、仮想マシン1704に対して合成することにより、当該特定の保守環境を提供可能な仮想マシン1704を生成する。
以上より、本実施形態における保守環境提供システム1700によれば、保守作業の内容に合わせて、保守対象の環境を再現した再現環境を速やかに構築することが可能な保守環境提供システム等を提供することが可能である。
より具体的には、本実施形態における保守環境提供システム1700によれば、保守作業の内容に合わせた仮想マシン1704を用いることで、保守対象の環境を再現した再現環境を速やかに構築することが可能である 。
<ハードウェア及びソフトウェア・プログラム(コンピュータ・プログラム)の構成>
以下、上記説明した各実施形態における保守環境提供システム(100、1500、1700)の各構成要素(例えば、保守環境提示サーバ101、管理サーバ102、保守環境サーバ103、クライアント104、保守環境提示部1701、保守環境情報管理部1702、保守環境生成部1703、及び、クライアント1707等)を実現可能なハードウェア及びソフトウェア・プログラムについて説明する。
上記各実施形態において説明した保守環境提供システム(100、1500、1700)の各構成要素は、それぞれの機能を実現する専用のハードウェア装置により構成してもよい。この場合、係る保守環境提供システムの構成要素は、全ての機能を統合したハードウェア(処理ロジックを実装した集積回路等)として実現してもよく、特定の機能を実現する個別のハードウェアの組合せにより構成してもよい。
また、係る保守環境提供システムの構成要素は、図18に例示するようなハードウェアと、係るハードウェアによって実行される各種ソフトウェア・プログラム(コンピュータ・プログラム)とによって構成されもよい。なお、以下の説明において、図18に例示するハードウェアを、単に情報処理ハードウェアと称する場合がある。
図18における演算装置1801は、汎用のCPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置である。演算装置1801は、例えば後述する不揮発性記憶装置1803に記憶された各種ソフトウェア・プログラムを記憶装置1802に読み出し、係るソフトウェア・プログラムに従って処理を実行してもよい。
記憶装置1802は、演算装置1801から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、ソフトウェア・プログラムや各種データ等を記憶する。なお、記憶装置1802は、揮発性のメモリ装置であってもよい。
不揮発性記憶装置1803は、例えば磁気ディスクドライブや、フラッシュメモリによる半導体記憶装置のような、不揮発性の記憶装置であり、各種ソフトウェア・プログラムやデータ等を記録してもよい。
ネットワークインターフェイス1806は、各種通信ネットワークに接続可能なインターフェイス装置である。係るネットワークインターフェイス1806としては、例えば、有線及び無線式のLAN(Local Area Network)接続用インターフェイス装置等を採用してもよい。
上記説明した各実施形態においては、例えば、保守環境提供システム(100、1500、1700)の各構成要素間を接続する通信ネットワークに対して、当該各構成要素がネットワークインターフェイス1806を介して接続されてもよい。
外部記憶装置1804は、例えば、後述する外部記憶媒体1805に対するデータの読み込みや書き込みを処理する装置である。
外部記録媒体1805は、例えば光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
上述した各実施形態を例に説明した本発明は、例えば、図18に例示した情報処理ハードウェアにより上記保守環境提供システムの構成要素を構成し、係る情報処理ハードウェアに対して、上記各実施形態の説明において参照したフローチャートの機能を実現可能なソフトウェア・プログラムを供給した後、そのソフトウェア・プログラムを、演算装置1801が実行することによって達成されてもよい。
上述した各実施形態において、上記各図に示した各部は、上述したハードウェアにより実行されるソフトウェア・プログラムとして実現可能である。
また、これらは、上述したハードウェアにより実行されるソフトウェア・プログラムの機能(処理)単位である、ソフトウェア・モジュールとして実現することも可能である。ただし、これらの図面に示した各部の区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。
例えば、上記保守環境提供システムの構成要素、あるいは、当該構成要素が含む各部をソフトウェア・プログラムとして実現する場合、これらのソフトウェア・プログラムを不揮発性記憶装置1803に記憶しておき、演算装置1801がそれぞれの処理を実行する際に、これらのソフトウェア・プログラムを記憶装置1802に読み出すよう構成してもよい。
また、これらのソフトウェア・プログラム間は、共有メモリやプロセス間通信等の適宜の方法により、相互に各種データを伝達できるように構成してもよい。このような構成により、これらのソフトウェア・プログラム間は、相互に通信可能に接続可能である。
更に、上記各ソフトウェア・プログラムを外部記憶媒体1805に記録しておき、上記保守環境提供システムの出荷段階、あるいは、運用段階等において、適宜外部記憶装置1804を通じて当該ソフトウェア・プログラムを不揮発性メモリ1803に格納するよう構成してもよい。
また、上記各実施形態における保守環境提供システムの構成要素をソフトウェア・プログラムとして実現する場合、上記各実施形態において説明したコネクションDB101bや、アクション管理DB102b等は、適切なデータ構造等を用いて、不揮発性記憶装置1803に記憶してもよい。また、これらは、任意のデータベース等に格納することにより、不揮発性記憶装置1803に記憶してもよい。
なお、上記保守環境提供システムの構成要素への各種ソフトウェア・プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは、出荷後のメンテナンス段階等において、適当な治具を利用して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等のように、現在では一般的な手順を採用することができる。そして、このような場合において、本発明は、係るソフトウェア・プログラムを構成するコード、あるいは、係るコードが記録されたところの、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によって構成されると捉えることができる。
以上、本発明を、上述した模範的な実施形態に適用した例として説明した。しかしながら、本発明の技術的範囲は、上述した各実施形態に記載した範囲には限定されない。当業者には、係る実施形態に対して多様な変更、または、改良を加えることが可能であることは明らかである。そのような場合、係る変更、または、改良を加えた新たな実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれ得る。そしてこのことは、特許請求の範囲に記載した事項から明らかである。
本発明は、例えば、情報処理システムや、当該情報処理システムに導入されたアプリケーションに対する保守・サポート業務を支援するシステムに適用可能である。より具体的には、例えば、コールセンターやサポート窓口等において、保守作業の依頼者からの依頼内容に応じて保守環境(再現環境)を構築し、依頼者に対する保守・サポート業務を提供するシステム等に適用可能である。
100 保守環境提供システム
101 保守環境サーバ
102 管理サーバ
103 保守環境サーバ
104 クライアント
1500 保守環境提供システム
1501 スナップショット要求部
1502 スナップショット保存処理部
1700 保守環境提供システム
1701 保守環境提示部
1702 保守環境情報管理部
1703 保守環境生成部
1704 仮想マシン
1705 スナップショット
1706 仮想環境管理部
1707 クライアント
1801 演算装置
1802 記憶装置
1803 不揮発性記憶装置
1804 外部記憶装置
1805 外部記録媒体
1806 ネットワークインターフェイス

Claims (10)

  1. 仮想的な保守環境を提供可能な仮想マシンと、
    前記仮想マシンの状態を保持可能であり、前記仮想マシンに合成することにより当該状態を再現可能なスナップショットと、
    前記保守環境を特定可能な情報を保持する保守環境構成情報と、当該保守環境構成情報により特定される保守環境を再現可能な前記スナップショットと、を関連付けて保持する保守環境情報管理手段と、
    前記保守環境構成情報に基づいて、クライアントに対して特定の前記保守環境の選択を可能とする情報を提示し、
    前記提示した情報に基づいて前記クライアントが送信した保守環境選択通知を受信する
    保守環境提示手段と、
    前記保守環境提示手段が受信した前記保守環境選択通知に基づいて、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記スナップショットを選択し、
    当該選択したスナップショットを前記仮想マシンに対して合成することにより、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記仮想マシンを生成する
    保守環境生成手段と、を有し、
    前記クライアントが、特定の前記保守環境を提供可能な特定の前記仮想マシンに接続する場合において、
    前記保守環境提示手段は、前記クライアントから、前記特定の仮想マシンの状態を新たに保存する要求である保守環境保存要求を受信し、
    前記保守環境生成手段は、前記保守環境提示手段が受信した前記保守環境保存要求に基づいて、特定の前記仮想マシンの状態をスナップショットとして保存し、
    保守環境情報管理手段は、特定の保守作業の状態を表す情報に対して、前記保存したスナップショットに関する情報を関連付けて保持する、ことを特徴とする、
    保守環境提供システム。
  2. 前記保守環境構成情報は、
    前記保守環境を構成する構成要素に関する情報、及び、
    前記保守環境において実行される特定の前記保守作業に関する情報のうち、少なくとも何れかの情報を保持することを特徴とする、
    請求項1に記載の保守環境提供システム。
  3. 前記スナップショットは、当該スナップショットを単独で前記仮想マシンに合成することにより、当該仮想マシンにおいて特定の状態を再現可能な第1のスナップショットか、または、前記第1のスナップショットと共に前記仮想マシンに合成することにより、当該仮想マシンにおいて特定の状態を再現可能な第2のスナップショットであり、
    1以上の前記仮想マシンのスナップショットの内、特定の前記保守環境を構成するシステム・ソフトウェアが導入された状態を保持するスナップショットは、前記第1のスナップショットであり、その他のスナップショットは、前記第2のスナップショットであることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の保守環境提供システム。
  4. 仮想的な保守環境を提供可能な仮想マシンと、
    前記仮想マシンの状態を保持可能であり、前記仮想マシンに合成することにより当該状態を再現可能なスナップショットと、
    前記保守環境を特定可能な情報を保持する保守環境構成情報と、当該保守環境構成情報により特定される保守環境を再現可能な前記スナップショットと、を関連付けて保持する保守環境情報管理手段と、
    前記保守環境構成情報に基づいて、クライアントに対して特定の前記保守環境の選択を可能とする情報を提示し、
    前記提示した情報に基づいて前記クライアントが送信した保守環境選択通知を受信する
    保守環境提示手段と、
    前記保守環境提示手段が受信した前記保守環境選択通知に基づいて、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記スナップショットを選択し、
    当該選択したスナップショットを前記仮想マシンに対して合成することにより、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記仮想マシンを生成する
    保守環境生成手段と、を有し、
    前記保守環境構成情報は、
    前記保守環境を構成する構成要素に関する情報、及び、
    前記保守環境において実行される特定の保守作業に関する情報のうち、少なくとも何れかの情報を保持し、
    前記保守環境を構成する構成要素に関する情報は、
    特定の前記保守環境を構成するシステム・ソフトウェアに関する情報、及び
    特定の前記保守環境に配備されるアプリケーション・ソフトウェアに関する情報のうち、少なくとも何れかの情報を保持し、
    前記保守環境において実行される特定の保守作業に関する情報は、
    前記アプリケーション・ソフトウェアに対して実行された操作に関する情報、及び、
    前記操作に関連する保守作業の状態を表す情報のうち、少なくとも何れかの情報を保持し、
    前記スナップショットは、当該スナップショットを単独で前記仮想マシンに合成することにより、当該仮想マシンにおいて特定の状態を再現可能な第1のスナップショットか、または、前記第1のスナップショットと共に前記仮想マシンに合成することにより、当該仮想マシンにおいて特定の状態を再現可能な第2のスナップショットであり、
    1以上の前記仮想マシンのスナップショットの内、特定の前記保守環境を構成するシステム・ソフトウェアが導入された状態を保持するスナップショットは、前記第1のスナップショットであり、その他のスナップショットは、前記第2のスナップショットであり、
    前記保守環境生成手段は、前記保守環境提示手段が受信した前記保守環境選択通知に基づいて、
    特定の前記システム・ソフトウェアが構築された状態を保持する前記第1のスナップショットに対して、
    当該特定の前記アプリケーション・ソフトウェアが配備された状態を保持する前記第2のスナップショットと、
    当該特定の前記アプリケーション・ソフトウェアにおいて特定の操作が実行された状態を保持する前記第2のスナップショットと、
    前記操作に対して関連付けられた前記保守作業の状態を保持する前記第2のスナップショットと、を合成したスナップショットを生成し、
    当該生成したスナップショットを特定の前記仮想マシンに適用することにより、特定の前記保守環境を提供可能な前記仮想マシンを生成することを特徴とする、保守環境提供システム。
  5. 仮想的な保守環境を提供可能な仮想マシンと、
    前記仮想マシンの状態を保持可能であり、前記仮想マシンに合成することにより当該状態を再現可能なスナップショットと、
    前記保守環境を特定可能な情報を保持する保守環境構成情報と、当該保守環境構成情報により特定される保守環境を再現可能な前記スナップショットと、を関連付けて保持する保守環境情報管理手段と、
    前記保守環境構成情報に基づいて、クライアントに対して特定の前記保守環境の選択を可能とする情報を提示し、
    前記提示した情報に基づいて前記クライアントが送信した保守環境選択通知を受信する
    保守環境提示手段と、
    前記保守環境提示手段が受信した前記保守環境選択通知に基づいて、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記スナップショットを選択し、
    当該選択したスナップショットを前記仮想マシンに対して合成することにより、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記仮想マシンを生成する
    保守環境生成手段と、を有し、
    前記クライアントが、特定の前記保守環境を提供可能な特定の前記仮想マシンに接続する場合において、
    前記保守環境提示手段は、前記クライアントから、前記特定の仮想マシンの状態を新たに保存する要求である保守環境保存要求を受信し、
    前記保守環境生成手段は、前記保守環境提示手段が受信した前記保守環境保存要求に基づいて、特定の前記仮想マシンの状態をスナップショットとして保存し、
    保守環境情報管理手段は、特定の保守作業の状態を表す情報に対して、前記保存したスナップショットに関する情報を関連付けて保持する、ことを特徴とする、保守環境提供装置。
  6. 仮想的な保守環境を提供可能な仮想マシンと、
    前記仮想マシンの状態を保持可能であり、前記仮想マシンに合成することにより当該状態を再現可能なスナップショットと、
    前記保守環境を特定可能な情報を保持する保守環境構成情報と、当該保守環境構成情報により特定される保守環境を再現可能な前記スナップショットと、を関連付けて保持する保守環境情報管理手段と、
    前記保守環境構成情報に基づいて、クライアントに対して特定の前記保守環境の選択を可能とする情報を提示し、
    前記提示した情報に基づいて前記クライアントが送信した保守環境選択通知を受信する
    保守環境提示手段と、
    前記保守環境提示手段が受信した前記保守環境選択通知に基づいて、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記スナップショットを選択し、
    当該選択したスナップショットを前記仮想マシンに対して合成することにより、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記仮想マシンを生成する
    保守環境生成手段と、を有し、
    前記保守環境構成情報は、
    前記保守環境を構成する構成要素に関する情報、及び、
    前記保守環境において実行される特定の保守作業に関する情報のうち、少なくとも何れかの情報を保持し、
    前記保守環境を構成する構成要素に関する情報は、
    特定の前記保守環境を構成するシステム・ソフトウェアに関する情報、及び
    特定の前記保守環境に配備されるアプリケーション・ソフトウェアに関する情報のうち、少なくとも何れかの情報を保持し、
    前記保守環境において実行される特定の保守作業に関する情報は、
    前記アプリケーション・ソフトウェアに対して実行された操作に関する情報、及び、
    前記操作に関連する保守作業の状態を表す情報のうち、少なくとも何れかの情報を保持し、
    前記スナップショットは、当該スナップショットを単独で前記仮想マシンに合成することにより、当該仮想マシンにおいて特定の状態を再現可能な第1のスナップショットか、または、前記第1のスナップショットと共に前記仮想マシンに合成することにより、当該仮想マシンにおいて特定の状態を再現可能な第2のスナップショットであり、
    1以上の前記仮想マシンのスナップショットの内、特定の前記保守環境を構成するシステム・ソフトウェアが導入された状態を保持するスナップショットは、前記第1のスナップショットであり、その他のスナップショットは、前記第2のスナップショットであり、
    前記保守環境生成手段は、前記保守環境提示手段が受信した前記保守環境選択通知に基づいて、
    特定の前記システム・ソフトウェアが構築された状態を保持する前記第1のスナップショットに対して、
    当該特定の前記アプリケーション・ソフトウェアが配備された状態を保持する前記第2のスナップショットと、
    当該特定の前記アプリケーション・ソフトウェアにおいて特定の操作が実行された状態を保持する前記第2のスナップショットと、
    前記操作に対して関連付けられた前記保守作業の状態を保持する前記第2のスナップショットと、を合成したスナップショットを生成し、
    当該生成したスナップショットを特定の前記仮想マシンに適用することにより、特定の前記保守環境を提供可能な前記仮想マシンを生成することを特徴とする、保守環境提供装置。
  7. 仮想的な保守環境を提供可能な仮想マシンと、
    前記仮想マシンの状態を保持可能であり、前記仮想マシンに合成することにより当該状態を再現可能なスナップショットと、を有する保守環境提供装置が、
    前記保守環境を特定可能な情報を保持する保守環境構成情報と、当該保守環境構成情報により特定される保守環境を再現可能な前記スナップショットと、を関連付けて保持し、
    前記保守環境構成情報に基づいて、クライアントに対して特定の前記保守環境の選択を可能とする情報を提示し、
    前記提示した情報に基づいて前記クライアントが送信した保守環境選択通知を受信し、
    前記受信した前記保守環境選択通知に基づいて、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記スナップショットを選択し、
    当該選択したスナップショットを前記仮想マシンに対して合成することにより、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記仮想マシンを生成し、
    前記クライアントが、特定の前記保守環境を提供可能な特定の前記仮想マシンに接続する場合において、
    前記クライアントから、前記特定の仮想マシンの状態を新たに保存する要求である保守環境保存要求を受信し、
    受信した前記保守環境保存要求に基づいて、特定の前記仮想マシンの状態をスナップショットとして保存し、
    特定の保守作業の状態を表す情報に対して、前記保存したスナップショットに関する情報を関連付けて保持する、ことを特徴とする、保守環境提供方法。
  8. 仮想的な保守環境を提供可能な仮想マシンと、
    前記仮想マシンの状態を保持可能であり、前記仮想マシンに合成することにより当該状態を再現可能なスナップショットと、を有する保守環境提供装置が、
    前記保守環境を特定可能な情報を保持する保守環境構成情報と、当該保守環境構成情報により特定される保守環境を再現可能な前記スナップショットと、を関連付けて保持し、
    前記保守環境構成情報に基づいて、クライアントに対して特定の前記保守環境の選択を可能とする情報を提示し、
    前記提示した情報に基づいて前記クライアントが送信した保守環境選択通知を受信し、
    前記受信した前記保守環境選択通知に基づいて、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記スナップショットを選択し、
    当該選択したスナップショットを前記仮想マシンに対して合成することにより、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記仮想マシンを生成し、
    前記保守環境構成情報は、
    前記保守環境を構成する構成要素に関する情報、及び、
    前記保守環境において実行される特定の保守作業に関する情報のうち、少なくとも何れかの情報を保持し、
    前記保守環境を構成する構成要素に関する情報は、
    特定の前記保守環境を構成するシステム・ソフトウェアに関する情報、及び
    特定の前記保守環境に配備されるアプリケーション・ソフトウェアに関する情報のうち、少なくとも何れかの情報を保持し、
    前記保守環境において実行される特定の保守作業に関する情報は、
    前記アプリケーション・ソフトウェアに対して実行された操作に関する情報、及び、
    前記操作に関連する保守作業の状態を表す情報のうち、少なくとも何れかの情報を保持し、
    前記スナップショットは、当該スナップショットを単独で前記仮想マシンに合成することにより、当該仮想マシンにおいて特定の状態を再現可能な第1のスナップショットか、または、前記第1のスナップショットと共に前記仮想マシンに合成することにより、当該仮想マシンにおいて特定の状態を再現可能な第2のスナップショットであり、
    1以上の前記仮想マシンのスナップショットの内、特定の前記保守環境を構成するシステム・ソフトウェアが導入された状態を保持するスナップショットは、前記第1のスナップショットであり、その他のスナップショットは、前記第2のスナップショットであり、
    受信した前記保守環境選択通知に基づいて、
    特定の前記システム・ソフトウェアが構築された状態を保持する前記第1のスナップショットに対して、
    当該特定の前記アプリケーション・ソフトウェアが配備された状態を保持する前記第2のスナップショットと、
    当該特定の前記アプリケーション・ソフトウェアにおいて特定の操作が実行された状態を保持する前記第2のスナップショットと、
    前記操作に対して関連付けられた前記保守作業の状態を保持する前記第2のスナップショットと、を合成したスナップショットを生成し、
    当該生成したスナップショットを特定の前記仮想マシンに適用することにより、特定の前記保守環境を提供可能な前記仮想マシンを生成することを特徴とする、保守環境提供方法。
  9. 仮想的な保守環境を提供可能な仮想マシンと、
    前記仮想マシンの状態を保持可能であり、前記仮想マシンに合成することにより当該状態を再現可能なスナップショットと、を有するコンピュータに、
    前記保守環境を特定可能な情報を保持する保守環境構成情報と、当該保守環境構成情報により特定される保守環境を再現可能な前記スナップショットと、を関連付けて保持する処理と、
    前記保守環境構成情報に基づいて、クライアントに対して特定の前記保守環境の選択を可能とする情報を提示する処理と、
    前記提示した情報に基づいて前記クライアントが送信した保守環境選択通知を受信する処理と、
    前記受信した前記保守環境選択通知に基づいて、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記スナップショットを選択する処理と、
    当該選択したスナップショットを前記仮想マシンに対して合成することにより、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記仮想マシンを生成する処理と、を実行させ、
    前記クライアントが、特定の前記保守環境を提供可能な特定の前記仮想マシンに接続する場合において、
    前記クライアントから、前記特定の仮想マシンの状態を新たに保存する要求である保守環境保存要求を受信する処理と、
    信した前記保守環境保存要求に基づいて、特定の前記仮想マシンの状態をスナップショットとして保存する処理と、
    特定の保守作業の状態を表す情報に対して、前記保存したスナップショットに関する情報を関連付けて保持する処理と、
    を実行させることを特徴とする、コンピュータ・プログラム。
  10. 仮想的な保守環境を提供可能な仮想マシンと、
    前記仮想マシンの状態を保持可能であり、前記仮想マシンに合成することにより当該状態を再現可能なスナップショットと、を有するコンピュータに、
    前記保守環境を特定可能な情報を保持する保守環境構成情報と、当該保守環境構成情報により特定される保守環境を再現可能な前記スナップショットと、を関連付けて保持する処理と、
    前記保守環境構成情報に基づいて、クライアントに対して特定の前記保守環境の選択を可能とする情報を提示する処理と、
    前記提示した情報に基づいて前記クライアントが送信した保守環境選択通知を受信する処理と、
    前記受信した前記保守環境選択通知に基づいて、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記スナップショットを選択する処理と、
    当該選択したスナップショットを前記仮想マシンに対して合成することにより、前記クライアントが選択した特定の前記保守環境を提供可能な前記仮想マシンを生成する処理と、を実行させ、
    前記保守環境構成情報は、
    前記保守環境を構成する構成要素に関する情報、及び、
    前記保守環境において実行される特定の保守作業に関する情報のうち、少なくとも何れかの情報を保持し、
    前記保守環境を構成する構成要素に関する情報は、
    特定の前記保守環境を構成するシステム・ソフトウェアに関する情報、及び
    特定の前記保守環境に配備されるアプリケーション・ソフトウェアに関する情報のうち、少なくとも何れかの情報を保持し、
    前記保守環境において実行される特定の保守作業に関する情報は、
    前記アプリケーション・ソフトウェアに対して実行された操作に関する情報、及び、
    前記操作に関連する保守作業の状態を表す情報のうち、少なくとも何れかの情報を保持し、
    前記スナップショットは、当該スナップショットを単独で前記仮想マシンに合成することにより、当該仮想マシンにおいて特定の状態を再現可能な第1のスナップショットか、または、前記第1のスナップショットと共に前記仮想マシンに合成することにより、当該仮想マシンにおいて特定の状態を再現可能な第2のスナップショットであり、
    1以上の前記仮想マシンのスナップショットの内、特定の前記保守環境を構成するシステム・ソフトウェアが導入された状態を保持するスナップショットは、前記第1のスナップショットであり、その他のスナップショットは、前記第2のスナップショットであり、
    受信した前記保守環境選択通知に基づいて、
    特定の前記システム・ソフトウェアが構築された状態を保持する前記第1のスナップショットに対して、
    当該特定の前記アプリケーション・ソフトウェアが配備された状態を保持する前記第2のスナップショットと、
    当該特定の前記アプリケーション・ソフトウェアにおいて特定の操作が実行された状態を保持する前記第2のスナップショットと、
    前記操作に対して関連付けられた前記保守作業の状態を保持する前記第2のスナップショットと、を合成したスナップショットを生成する処理と、
    当該生成したスナップショットを特定の前記仮想マシンに適用することにより、特定の前記保守環境を提供可能な前記仮想マシンを生成する処理と、
    を実行させることを特徴とする、コンピュータ・プログラム。
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