JP6426827B2 - 癌検査システム及び癌検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、線虫を用いた癌検査における癌検査システム及び癌検査方法に関する。
線虫が、健常者の尿に対しては忌避行動を示し、癌患者の尿に対しては誘因行動を示す化学走性を利用した癌検出方法が開示されている(例えば、非特許文献1)。
Takaaki Hirotsu, Hideto Sonoda, Takayuki Uozumi, Yoshiaki Shinden, Koshi Mimori, Yoshihiko Maehara, Naoko Ueda, Masayuki Hamakawa,"A Highly Accurate Inclusive Cancer Screening Test Using Caenorhabditis elegans Scent Detection",PLOS ONE(USA), DOI:10.1371/journal.pone.0118699 March 11,2015,[online]
しかしながら、非特許文献1に記載の技術は、線虫という生物を用いるため、環境条件をシビアに調節しなければならない。従って、非特許文献1に記載の技術による癌検査をシステム的に行おうとしても、非特許文献1に記載の技術を単に用いるだけでは実現できない。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、線虫による癌検査を効率的に行うことを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明は、線虫の生育日数を基に、検査日を決定する検査日決定部と、前記線虫の生育日数を基に、解析用の線虫を選択する線虫選択部と、検査の環境温度を所定の温度に保つ温度制御部と、検査装置に検体を分注する検体操作部と、前記線虫選択部によって選択された線虫を、前記検査装置に載置する線虫操作部と、前記線虫及び前記線虫の載置から所定時間経過後、前記線虫の行動を解析し、該解析の結果を出力する走性解析部と、を有することを特徴とする
本発明によれば、線虫による癌検査を効率的に行うことができる。
第1実施形態に係る癌検査システムの概略構成を示す図である。 第1実施形態に係る癌検査の概要を示す図である。 第1実施形態に係る線虫管理DBの例を示す図である。 第1実施形態に係る検査条件DBの例を示す図である。 第1実施形態に係る検査結果DBの例を示す図である。 第1実施形態に係る被検査者DBの例を示す図である。 第1実施形態に係る検体管理DBの例を示す図である。 第1実施形態に係る医療機関DBの例を示す図である。 第1実施形態に係る依頼履歴DBの例を示す図である。 第1実施形態に係るハードウェアシステム構成の例を示す図(その1)である。 第1実施形態に係る検査手順の例を示す図(その1)である。 第1実施形態に係るハードウェアシステム構成の例を示す図(その2)である。 第1実施形態に係るハードウェアシステム構成の例を示す図(その3)である。 第1実施形態に係る検査手順の例を示す図(その1)である。 第1実施形態に係る検査手順の例を示す図(その1)である。 第1実施形態に係る検査手順の例を示す図(その1)である。 第1実施形態に係る検査センタにおける癌検査手順を示すフローチャート(その1)である。 第1実施形態に係る検査センタにおける癌検査手順を示すフローチャート(その2)である。 第1実施形態に係る検査センタにおける癌検査後手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る医療機関検索処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る検体貯蔵庫、線虫貯蔵庫及び分注システムの模式図である。 第1実施形態に係る分注システムの具体的な構成を示す図である。 第1実施形態に係る検査デバイスの構成例を示す図である。 第1実施形態に係る線虫の走性解析手順を示す図である。 第1実施形態に係る一次検査案内画面の例を示す図である。 第1実施形態に係る一次検査結果通知画面の例を示す図である。 第1実施形態に係る一次検査結果内容画面の例を示す図である。 第1実施形態に係る検査中止確認画面の例を示す図である。 第1実施形態に係る二次検査確認画面である。 第1実施形態に係る二次検査結果確認画面の例を示す図である。 第1実施形態に係る線虫管理画面の例を示す図である。 第1実施形態に係る検体管理画面の例を示す図である。 第2実施形態に係る癌検査システムの概略構成を示す図である。 第2実施形態に係る検査期間決定部の処理手順を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
《第1実施形態》
[システム概略図]
図1は、第1実施形態に係る癌検査システムの概略構成を示す図である。
癌検査システム1は、管理用入出力部101、データ管理部102、検査日決定部111、線虫選択部112、線虫操作部113、検査条件調整部(温度制御部)121、走性解析部122、撮像部123、送信処理部131、被検査者情報処理部132、検体操作部141、検体管理部142、検索処理部151、課金処理部152及び入出力部(入力部)161を有している。また、癌検査システム1は、線虫管理(線虫管理情報)DB(Data Base)201、検査条件DB202、検査結果DB203、被検査者(被検査者情報)DB204、検体管理(検体管理情報)DB205、医療機関(医療機関情報)DB206、依頼履歴DB207を有している。
各DB201〜207については後記して説明する。
また、癌検査システム1は、線虫貯蔵庫302、検体貯蔵庫303、検査室311に備えられている検査デバイス(検査装置)301を有する。
線虫貯蔵庫302は、線虫が培養保存されている貯蔵庫である。
検体貯蔵庫303は、検体が凍結保存されている貯蔵庫である。
検査デバイス301は、線虫及び検体が分注され、線虫による癌検査が行われるデバイスである。
検査デバイス301、線虫貯蔵庫302及び検体貯蔵庫303については後記する。
管理用入出力部101は、検査員に操作されることにより、線虫管理DB201や、検体管理DB205や、被検査者DB204や、検査条件DB202等に情報を入力する。また、管理用入出力部101は、線虫選択部112を介して、線虫操作部113を操作したり、検体操作部141を操作したりする。また、管理用入出力部101は、線虫管理DB201や、検体管理DB205の内容を表示する。
データ管理部102は、各種センサや、バーコード読取機等から読み取った情報を、検査結果DB203や、被検査者DB204や、検体管理DB205に格納する。また、検査結果を閲覧しようとしている閲覧者が、被検査者の個人情報を閲覧する資格のある者か否かを判定し、被検査者の個人情報を閲覧する資格のない者である場合、閲覧できる情報を制限する。
検査日決定部111は、線虫管理DB201に格納されている線虫群の生育日数を基に、検査を行う日を決定する。なお、線虫群とは線虫の群れであり、線虫の培養単位や、分注単位となるものである。
線虫選択部112は、線虫管理DB201の情報や、管理用入出力部101から入力された情報等を基に、癌検査に用いられる線虫群を選択する。
線虫操作部113は、線虫選択部112が選択した線虫群を線虫貯蔵庫302から取得し、検査デバイス301に分注する。
検査条件調整部121は、検査条件DB202を基に、検査室311や、検査デバイス301の検査条件(温度等)を調整する。
走性解析部122は、撮像部123が撮像した結果を基に、線虫の誘引行動、忌避行動の判定、走性解析値の算出を行う。誘引行動、忌避行動、走性解析値については後記する。
撮像部123は、検査デバイス301に設置され、検査デバイス301における線虫の化学走性行動結果を撮像する。
送信処理部131は、癌検査の結果等を入出力部161に出力(送信)する。
被検査者情報処理部132は、被検査者から送信された癌検査の申し込み情報を被検査者DB204に入力する。
検体操作部141は、線虫選択部112からの指示や、検体管理DB204の情報等に従って検体を検体貯蔵庫303から取得し、検査デバイス301に分注する。
検体管理部142は、検査される検体が、検査対象の検体であるか否かを確認したり、検体が保存期間を過ぎているか否かを判定したりする。
検索処理部151は、被検査者DB204や、医療機関DB206等を基に、処理対象となっている被検査者に適した医療機関を検索し、依頼履歴DB207を更新する。
課金処理部152は、被検査者に請求する検査料や、医療機関から受け取る紹介料等を算出したり、請求したりする等といった課金に関する処理を行う。
入出力部161は、送信処理部131や、検索処理部151から送信された情報を出力する。
[線虫による癌検査の概要]
図2は、第1実施形態に係る癌検査の概要を示す図である。
図2は、後記する検査デバイス301を真上からみた図である。また、図2の紙面において、左右の丸は検体分注孔812を示しており、紙面真中の丸は線虫分注孔811を示している。検体分注孔812及び線虫分注孔811については後記して説明する。
そして、一方の検体分注孔812から検体(被検査者の尿、被検査者由来の生体関連物質)401が数μl程度分注され、線虫分注孔811から100匹程度の線虫411が線虫群402として分注される。
検体401が癌患者から採取された尿であれば、線虫群402の線虫411は検体401に向かって化学走性を示す。本実施形態では、線虫411が、その嗅覚により検体401に向かって化学走性を示すことを、誘引行動と称する。また、検体401が非癌患者から採取された尿であれば、線虫411が、その嗅覚により検体401から遠ざかる化学走性を示す。本実施形態では、線虫411が検体401から遠ざかる化学走性を示すことを、忌避行動と称し、適宜「−」の記号で示す。
また、以下の式(1)で走性解析値を定義する。
検体401に対した線虫411が、誘引又は忌避行動を示すことを、本実施形態では適宜化学走性と称する。
走性解析値=(誘引行動を示した線虫数−忌避行動を示した線虫数)/(全線虫数)・・・(1)
すなわち、誘引行動を示した線虫411が多ければ走性解析値は正の値となり、忌避行動を示した線虫411が多ければ走性解析値は負の値となる。つまり、走性解析値は、誘引行動を示した線虫数と、忌避行動を示した線虫数との割合に関する情報を含んでいる。
走性解析部122は、走性解析値が正の値であれば、誘引行動を示したと判定し、癌に関し「陽性」と判定する。同様に、走性解析部122は、走性解析値が負の値であれば、忌避行動を示したと判定し、癌に関し「陰性」と判定する。
なお、走性解析値は式(1)に限らない。例えば、走性解析部122が誘引行動を示した線虫数を全線虫数で除算した値と、忌避行動を示した線虫数を全線虫数で除算した値との2つの値を算出してもよい。そして、これら2つの値の大小関係等により「陽性」、「陰性」を判定してもよい。
このように、検体(被検査者の尿)に対する線虫411の誘引行動、忌避行動によって癌検査を行うことで、被検査者の負担を大幅に軽減することができる。
このように走性解析値を定義することで、線虫411を用いた癌検査の結果を数値的に出力することができ、被検査者は客観的な結果を得ることができる。
[データ例]
以下、適宜図1及び図2を参照して、各DB201〜207を説明する。
(線虫管理DB)
図3は、第1実施形態に係る線虫管理DBの例を示す図である。
線虫管理DB201は、線虫群ID(Identification)、生育日数、線虫種類、アドレスを有する。
線虫群IDにおける線虫群402(図2)とは、1つのシャーレ内で培養されている線虫411の群れである。つまり、線虫群IDは、1つのシャーレ内で培養されている線虫に付与されるIDである。線虫群IDは、検査員が管理用入出力部101を介して付与してもよいし、データ管理部102によって付与されてもよい。なお、1つの線虫群402は、例えば、同じ親線虫が産卵した卵から孵化した線虫411等である。
生育日数は、線虫411が卵から孵化してからの日数である。生育日数は、「日/時間」の形式で格納されている。例えば、「C001」の線虫群402は「10/12:21」とあるが、これは、線虫群402の生育日数が10日と、12時間21分であることを示している。なお、1つの線虫群402における孵化タイミングはばらつくため、線虫群402における個々の線虫411の生育日数もばらつく。ここでは、線虫群402における平均生育日数が生育日数の欄に格納されている。生育日数は、検査員が線虫群402における孵化の平均日時を入力し、その後、データ管理部102が更新を続けることにより入力される情報である。
線虫種類は、線虫群402における線虫411の種類である。
アドレスは、線虫群402が格納されている線虫貯蔵庫302の場所を示している。例えば、「C001」の線虫群402は「No.1」の貯蔵庫の「A7」番地に培養保存されている。線虫種類及びアドレスは、検査員が管理用入出力部101を介して入力する情報である。
(検査条件DB)
図4は、第1実施形態に係る検査条件DBの例を示す図である。
検査条件DB202は、検査条件番号、実施場所、検体貯蔵条件、線虫条件、検査室条件、検査適否の各情報を有している。
検査条件番号は、検査条件に対して付与される番号であり、管理用入出力部101を介して検査員によって入力されてもよいし、データ管理部102が付与してもよい。
実施場所は、線虫411による癌検査が行われる施設名等であり、管理用入出力部101を介して検査員によって入力される情報である。
検体貯蔵条件は、検査条件に用いられる検体401が保管されていた検体貯蔵庫303における貯蔵条件が格納されており、検体採取日、検体状態、検体貯蔵温度等の情報が格納されている。
検体採取日は、検体が採取された日時が格納されている。検体採取日は、送付されてきた検査キットに添付されている採取日を管理用入出力部101によって検査員が入力することで、格納される情報である。
検体状態は、定期的な検査員による検体401の検査の結果が検査員によって入力されることで格納される情報である。
検体貯蔵温度は、検体貯蔵庫303に備えられている温度センサ(図示せず)から得られる検体貯蔵庫303の温度である。
線虫条件は、癌検査に用いられる線虫411の条件であり、線虫種類及び生育日数を有している。
線虫種類は、癌検査に用いられる線虫411の種類であり、生育日数は癌検査に用いられた線虫411の生育日数である。ここで、生育日数は、線虫411が卵から孵化してからの日数である。なお、線虫種類の各情報は、線虫管理DB201を参照して、検査員等によって入力される情報である。あるいは、線虫管理DB201の情報を、データ管理部102がコピーしてもよい。
検査室条件は、検査デバイス301が設置され、線虫411による癌検査が行われる検査室311に関する情報であり、実施温度及び実施回数を有する。
実施温度は、癌検査が実施される際における検査室311の温度に関する情報であり、検査員が管理用入出力部101を介して入力する情報である。線虫411による癌検査が行われる際には、検査室311が、この実施温度となっている必要がある。
実施回数は、1回の検査で実施される回数であり、検査員が管理用入出力部101を介して入力する情報である。つまり、本実施形態では、各被検査者の一次検査あるいは二次検査において、5回、線虫411による癌検査を行い、その化学走性解析の平均値及び偏差が検査結果DB203に検査結果として格納される。
検査適否は、検査員によって入力される各検査条件の確認結果である。
(検査結果DB)
図5は、第1実施形態に係る検査結果DBの例を示す図である。
検査結果DB203には、線虫411による癌検査の結果に関する情報が格納されている。
検査番号、性別、年齢は、後記する図6の被検査者DB204における検査番号、性別、年齢と同様であるので、ここでの説明は省略する。検査員が管理用入出力部101を介して、検査番号を入力すると、データ管理部102が、被検査者DB204(図6)を参照し、入力された検査番号に対応付けられている性別、年齢を、検査結果DB203における性別、年齢の欄に入力する。
検査月日は、線虫411による癌検査が行われた年月日であり、検査員によって入力されてもよいし、データ管理部102が入力してもよい。
検査条件番号は、癌検査の検査条件であり、図4の検査条件DB202における検査条件番号と同じものである。検査結果DB203における検査条件番号は、検査員によって入力される情報である。
検査結果は、誘引行動、忌避行動、走性解析値であり、走性解析部122による線虫411の化学走性解析の結果が、走性解析部122によって入力される。
判定には癌検査の判定に関する情報が格納されており、管理用入出力部101を介して入力された判定結果、コメントを有している。
判定結果には、検査結果の欄に基づいた「陽性」、「陰性」の結果が格納されている。判定結果は、走性解析部122が走性解析値が所定の閾値を超えているか否かで判定してもよいし、検査員が走性解析値を確認した上で判定してもよい。
コメントの欄には、検査員や、医師等により、管理用入出力部101を介して入力されたコメントが格納されている。
(被検査者DB)
図6は、第1実施形態に係る被検査者DBの例を示す図である。
被検査者DB204には、検査番号、申込日、氏名、性別、生年月日、住所、検査ID及び二次検査の各情報が格納されている。
検査番号は、被検査者が線虫411による癌検査を申し込むと、被検査者情報処理部132によって付与される番号であり、被検査者情報処理部132によって入力される。
申し込み日、氏名、生年月日、住所は、被検査者が申し込み時に検査機関へ送信する情報であり、被検査者情報処理部132によって入力される情報であるが、データ管理部102が入力されてもよいし、検査員が管理用入出力部101を介して入力されてもよい。
検査IDは、検査が開始されるとデータ管理部102によって付与されるIDである。
二次検査は、今回の検査が二次検査であるか否かを示すフラグである。図6の例では検査番号「0002」の被検査者が二次検査であり、「0001」、「0003」の被検査者は一次検査である。二次検査の欄の情報は、検査員によって管理用入出力部101を介して入力されたり、データ管理部102が入力したりする。
なお、被検査者DB204には、被検査者の体重や身長等の情報が格納されていてもよい。
(検体管理DB)
図7は、第1実施形態に係る検体管理DBの例を示す図である。
検体管理DB205は、検査番号、検体採取日、アドレス等を有している。
検査番号は、図6の被検査者DB204における検査番号と同じものであるので、ここでは説明を省略する。
検体採取日は、図4の検査条件DB202における検体採取日と同じものであるので、ここでは、説明を省略する。
アドレスは、検査番号に対応する検体401が格納されている線虫貯蔵庫302の場所を示している。例えば、検査番号「0001」の検体401は、「No.1」の検体貯蔵庫303の「A5」番地に保存されている。
なお、検体管理データベース205の各情報は、管理用入出力部101を介して入力される情報である。
(医療機関DB)
図8は、第1実施形態に係る医療機関DBの例を示す図である。
医療機関DB206は、医療機関名、住所、診察可能癌種、評価を有しており、管理用入出力部101を介して検査員が入力する情報である。ここで、住所は、医療機関の住所である。
また、評価は、口コミ等による評価であり、「A」(最良)〜「E」(最低)等で表わされる。この評価は、被検査者に医療機関を紹介する際の推薦度等に用いられる。
(依頼履歴DB)
図9は、第1実施形態に係る依頼履歴DBの例を示す図である。
依頼履歴DB207には、検査機関によって各医療機関が紹介された回数が、検索処理部151によって検査番号毎(被検査者毎)に格納されている。
なお、依頼履歴DB207のコメントは、図5の検査結果DB203のコメントと同じものであり、検査員が管理用入出力部101を介して入力する情報である。
[検査手順例(検査センタが検査)]
[システム例]
図10は、検査センタが線虫による癌検査を行う場合におけるハードウェアシステム構成の例を示す図である。
図10では、被検査者2(図11)が有するユーザ端末501と、検査センタ3(図11)が有する検査機関サーバ502と、検査装置制御装置503とを有している。
検査装置制御装置503は、線虫貯蔵庫302、検体貯蔵庫303、検査室311、検査室311に設置されている検査デバイス301の温度調整等を行う。
ユーザ端末501は、メモリ511Aと、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置512Aと、NIC(Network Interface Card)等の通信装置513Aと、入力装置514Aと、表示装置515Aとを有している。ここで、入力装置515A及び表示装置515Aが図1の入出力部161に相当する。
また、検査機関サーバ502は、メモリ511Bと、CPU等の演算装置512Bと、NIC等の通信装置513Bと、入力装置514Bと、表示装置515Bとを有している。
また、検査機関サーバ502は、被検査者2から送付された検体容器401Aに添付するためのラベルを印刷するラベルプリンタ516Bを有している。検体容器401Aは、検査キットに備えられている容器であり、検体401(図2)である尿を収める容器である。
さらに、検査機関サーバ502は、各DB201〜207を有している。
通信装置513Bは、ユーザ端末501や、検査装置制御装置503と通信を行う。
そして、検査機関サーバ502のメモリ511Bには、図示しない記憶装置に格納されているプログラムが展開される。そして、演算装置512Bによって展開されたプログラムが実行されている。このように、プログラムが実行されることで、図1における各部102,111〜113,121,122,131,132,141,142,151,152が具現化されている。
なお、図10の入力装置514B及び表示装置515Bが、図1の管理用入出力部101に相当する。
[検査手順]
図11は、第1実施形態に係る検査手順の例を示す図であり、検査センタが検査を行う場合における手順例を示している。適宜、図10を参照する。
ちなみに、本実施形態で用いられる癌検査は、医療者でなくても可能である。
まず、検査センタ3の検査機関サーバ502が線虫411(図2)による癌検査(一次検査)の案内をメール等で送信する(S101)。案内には、一次検査では検査キットの送付が無料で行われることが記述されている。また、この案内には、一次検査結果閲覧の際に料金が発生すること、二次検査には別途料金が発生することが記述されている。さらに、この案内はダイレクトメール等で送付されてもよい。
次に、被検査者2は、入出力部161(ユーザ端末501の表示装置515A)に表示されているウェブ画面等を介して、線虫411による癌検査(一次検査,第1の検査)の申し込みを行う(S102)。このとき、被検査者2のユーザ端末501は、癌検査の申し込みとともに、氏名、住所等、検査キットの送付先に関する情報を検査センタ3に送信する。
すると、検査センタ3は、検査キットを無料で被検査者2へ送付する(S103)。なお、検査キットの送付は、後記する一次検査の閲覧時に請求される検査料や、二次検査より低価格(例えば、数百円程度)としてもよい。このように、一次検査における検査キットの送付を無料もしくは低価格とすることで、被検査者2が一次検査を申し込みやすくすることができる。
被検査者2は、送付された検査キットで自身の尿を採取すると、性別、年齢、居住している都道府県名等の情報とともに、尿(検体401:図2)が採取されている検査キットを検査センタ3へ送付する。すなわち、被検査者2は検体401を検査センタ3へ送付する(S104)。以下、採取された尿を検体401と称する。ここでは、一次検査を無料としているが、後記する二次検査よりも低価格(例えば、数百円程度)としてもよい。
検査センタ3は、送付された検体401を検体貯蔵庫303において凍結保存する(S105)。このように検体401を凍結保存することにより、長期にわたって検体401を保存することができ、また、再度、同じ被検査者2の検体401を用いて癌検査するとき、再度被検査者2から検体401を提供してもらう必要がなくなる。なお、検体401は期限付き(例えば、6ヶ月)で保存し、期限を過ぎたら滅却することが望ましい。
そして、検査センタ3は、凍結保存している検体401を解凍し、検体401と線虫411とを用いた癌検査(一次検査)を実行する(S106)。
一次検査の結果が出力されると、検査センタ3の検査機関サーバ502は、一次検査の結果(検査結果)を被検査者2のユーザ端末501へ送信する(S107)。このとき、検査センタ3は、結果閲覧を希望するか否かを被検査者2に問いかけ、被検査者2が一次検査の結果閲覧を希望する場合に、一次検査の結果を閲覧可能とする。
なお、検査センタ3の検査機関サーバ502aは、まず被検査者2のユーザ端末501に一次検査の結果がでた旨のみを送信し、一次検査の内容については送信しないようにするようにする。そして、被検査者2からの入金を確認すると、検査センタ3の検査機関サーバ502aは一次検査の具体的な結果内容を被検査者2のユーザ端末501に送信することで、被検査者2が一次検査の具体的な結果内容を閲覧することができるようになる。
なお、検査センタ3は、被検査者2が一次検査の結果を閲覧すると、検査料が発生する旨を被検査者2に対して通知するようにしてもよい。この場合、検査センタ3は、被検査者2が実際に一次検査の結果を閲覧すると被検査者2に対して検査料を請求する。
このように、検査キットの送付を無料もしくは低価格とし、被検査者2が一次検査結果を閲覧すると検査料が発生するようにすることで、検査センタ3は利益をあげやすくなる。
前記したように、被検査者2が、請求された検査料を検査センタ3に入金することで、被検査者2は一次検査の結果の画面(一次検査結果内容画面)を閲覧できるようになる。そして、被検査者2は、入金を行った後、一次検査の結果を閲覧する(S108)。一次検査結果内容画面には、後記するように、一次検査の結果とともに今後希望する処理を選択するためのラジオボタン等が表示されている。
さらに、後記するように、一次検査結果内容画面には、被検査者2の検査番号、年齢、性別等が表示されている。一次検査結果内容画面に、被検査者2が居住している都道府県名、癌についての疑義のある部位の説明等といったコメント、被検査者2が診療してもらうのに適している病院や、診療所といった医療機関6(図15)の情報が表示されていてもよい。また、被検査者2が居住している都道府県名、癌についての疑義のある部位の説明等といったコメント、被検査者2が診療してもらうのに適している病院や、診療所といった医療機関6(図15)の情報が表示されているガイダンス画面が、一次検査結果内容画面とは別に送信されてもよい(図14〜図16でも同様である)。
被検査者2が、一次検査結果内容画面において、「これ以上の検査を望まない」旨の選択を行った場合、検査処理は終了する(図10に図示せず)。
被検査者2が、一次検査結果内容画面において、「一次検査の再検査」を望んだ場合、ステップS102へ処理が戻る(図10に図示せず)。
被検査者2が、一次検査結果内容画面において、「癌治療で実績のある医療機関を紹介してほしい」旨を選択した場合、図20において後記する医療機関検索処理が行われる。
また、一次検査の結果が「陰性」であった場合、一次検査結果内容画面において、検診項目の削減依頼等が表示されていてもよい。検診項目の削減依頼とは、被検査者2が今後健康診断を受ける際に、癌に関する検診項目を削減することを、健康診断を行う医療機関6(図15)に対して行うことを依頼することである。
このような検診項目の依頼削減を、一次検査結果内容画面に表示し、被検査者2に検診項目の削減を促すことで、健康診断時の効率を向上させることができる。
また、二次検査は検査キットの送付から料金が発生する旨も被検査者2に通知される。
なお、二次検査の案内は、一次検査で陽性と判定された人のみ行われてもよい。
このように、一次検査における検査キットの送付を無料もしくは低価格として、被検査者2が申し込みやすくなり、二次検査を有料とすることで、検査センタ3は利益をあげやすくなる。
被検査者2が、一次検査結果内容画面において、「二次検査を希望する」ことを選択した場合、被検査者2は、二次検査(第2の検査)の申し込み及び入金を行う(S109)。二次検査では、検体401を別に採取して再検査を行う、病院での精密検査を受ける前の再検査、癌治療を行った人の経過をみるため等の検査、癌の自覚症状が見つかった場合における再検査等が考えられる。
そして、検査センタ3が、二次検査の申し込み及び入金を確認すると、検査センタ3は、必要に応じて、ステップS106で凍結保存した検体401を解凍し、該解凍した検体401を用いて、線虫411による癌検査(二次検査)を行う(S110)。残った検体401は凍結保存する。
なお、被検査者2から今後の検査不要の通知を受信した場合、検査センタ3は検体401を滅却する。
ステップS110における癌検査が完了すると、検査センタ3は二次検査の結果(検査結果)を被検査者2へ送信する(S111)。
二次検査結果確認画面には、後記するように、被検査者2の検査番号、年齢、性別等とともに、結果が「陽性」である場合、精密検査や、治療を受けるための医療機関6の情報を癌種別に選択できるチェックボックスが表示されている。
被検査者2が、入力装置514Aを介してチェックボックスを選択入力することで、癌種を選択すると(S112)、検査センタ3の検査機関サーバ502は、後記する医療機関検索処理を行い、選択入力された癌腫に関する医療機関情報を送信する(S113)。
[システム例]
図12は、癌検査を行う機関と、被検査者との間に仲介機関が存在する場合における癌検査システムのハードウェア構成の例を示す図である。
図12では、図10との差異について説明する。
図12における癌検査システムでは、ユーザ端末501、検査企業5に設置されている検査機関サーバ502a及び検査装置制御装置503に加えて、仲介機関サーバ504が備えられている。
仲介機関サーバ504は、図14の健康保険組合4、図15の医療機関6、図16の医療ケアシステム組織7等に備えられているサーバである。ここで医療ケアシステム組織7とは、地域又は国家レベルで、医療の質と費用を管理する組織であって、例えば米国ACO(Accountable Care Organization)のように病院や開業医が協働するひとつの診療母体を形成し、継続的なケアを提供する仕組みが挙げられる。また、図12の検査機関サーバ502aは、図14〜図16の検査企業5に備えられているサーバである。
仲介機関サーバ504は、メモリ511Cと、CPU等の演算装置512Cと、NIC等の通信装置513Cとを有している。なお、仲介機関サーバ504は、入力装置や、表示装置等を有していてもよい。通信装置513Cは、ユーザ端末501や、検査機関サーバ502と通信を行う。
また、仲介機関サーバ504は、医療機関DB及び依頼履歴DBを備えている。そして、仲介機関サーバ504のメモリ511Cには、図示しない記憶装置に格納されているプログラムが展開され、演算装置512Cによって展開されたプログラムが実行されている。このようにプログラムが実行されることで、図1におけるプログラムが実行されることで、図1における検索処理部151及び課金処理部152が具現化している。
ただし、仲介機関サーバ504が図15における医療機関6に設置されている場合、医療機関DB、依頼履歴DB、検索処理部151及び課金処理部152が省略されてもよい。
図12の検査機関サーバ502aでは、通信装置513Bが仲介機関サーバ504と通信を行っている。
また、検査機関サーバ502aは、各DB201〜205を備えている。そして、検査機関サーバ502aのメモリ511Bには、図示しない記憶装置に格納されているプログラムが展開され、演算装置512Bによって展開されたプログラムが実行されている。このようにプログラムが実行されることで、図1におけるプログラムが実行されることで、図1における各部102,111〜113,121,122,131,132,141,142が具現化している。
これ以外は図10の検査機関サーバ502と同様であるので、ここでの説明は省略する。
なお、検査機関差502aは、医療機関DB、依頼履歴DB、検索処理部151及び課金処理部152を備えていてもよい。この場合、医療機関検索処理は検査企業5で行われることになる。
ちなみに、検査機関サーバ502の入力装置514B及び表示装置515Bと、仲介機関サーバ504の入力装置514C及び表示装置515Cとが、図1の管理用入出力部101に相当する。
図12のユーザ端末501は、通信装置513Aが仲介機関サーバ504と通信を行うこと以外は図10と同様であるので、ここでの説明は省略する。
図13は、図14〜図16における癌検査システムのハードウェア構成の別の例を示す図である。
図13では、検査機関サーバ502bが被検査者DB204を有しておらず、仲介御者サーバ504が検査結果DB203及び被検査者DB204を備えている。
つまり、図13の癌検査システムでは、図14の健康保険組合4、図15の医療機関6、図16の医療ケアシステム組織7等が個人情報に関する情報を有しており、検査企業5では個人情報に関する情報を有さないこととなる。
このようにすることで、検査企業5では、現在癌検査している検体401(図2)がどの被検査者2(図14〜図16)の検体401かを知ることができないので、個人情報の機密性を向上させることができる。
なお、図10、図12、図13において、各装置501〜504の間の通信は暗号化されていることが望ましい。
また、ユーザ端末501はユーザ毎に複数設置される。さらに、図10、図12、図13における検査機関サーバ502,502a、502b、仲介機関サーバ504がそれぞれ複数設置されることで、各部102,111〜113,121,122,131,132,141,142,151,152の機能や、各DB201〜207を分散させてもよい。
[検査手順例(健康保険組合)]
図14は、第1実施形態に係る検査手順の例を示す図であり、仲介機関として健康保険組合を介した手順例を示している。適宜、図12を参照する。
なお、図14では、健康保険組合4を介した例を示しているが、健康保険組合4の代わりに自治体を介してもよい。
まず、健康保険組合4の仲介機関サーバ504が線虫411(図2)による癌検査の案内を行う(S201)。この案内はポータルサイト等を介して行われることが望ましい。なお、この案内には、一次検査では検査キットの送付が無料で行われることが記述されている。また、この案内には、一次検査結果閲覧の際に料金が発生すること、二次検査には別途料金が発生することが記述されている。さらに、この案内はダイレクトメール等で送付されてもよい。
次に、被検査者2は、入出力部161(ユーザ端末501の表示部511A)に表示されているウェブ画面等を介して、線虫411による癌検査(一次検査)の申し込みを健康保険組合4に対して行う(S202)。このとき、被検査者2のユーザ端末501は、癌検査の申し込みとともに、氏名、住所等、検査キットの送付先に関する情報を健康保険組合4に送信する。
すると、健康保険組合4は、検査企業5へ一次検査の依頼をするとともに、検査企業5の検査機関サーバ502aへ検査キット送付先に関する情報(送付先情報)を検査企業5へ送信する(S203)。
検査企業5は、検査キットを健康保険組合4へ送付する(S204)。
健康保険組合4は、検査企業5から送付された検査キットを、無料で被検査者2から送信された送付先に送付する(S205)。なお、検査キットの送付は、後記する一次検査の閲覧時に請求される検査料や、二次検査より低価格(例えば、数百円程度)としてもよい。このように、一次検査を無料もしくは低価格とすることで、被検査者2が一次検査を申し込みやすくすることができる。
被検査者2は、送付された検査キットで自身の尿を採取すると、尿(検体401:図2)が採取されている検査キットを健康保険組合4へ送付する。すなわち、被検査者2は検体401を健康保険組合4へ送付する(S206)。
そして、健康保険組合4は、送付された検査キット(検体401)を検査企業5へ送付する(S207)。
検査企業5は、送付された検体401を検体貯蔵庫303において凍結保存する(S208)。このように検体401を凍結保存することにより、長期にわたって検体401を保存することができ、また、再度、同じ被検査者2の検体401を用いて癌検査するとき、再度被検査者2から検体401を提供してもらう必要がなくなる。なお、検体401は期限付き(例えば、6ヶ月)で保存し、期限を過ぎたら滅却することが望ましい。
そして、検査企業5は、凍結保存している検体401を解凍し、検体401と線虫411とを用いた癌検査(一次検査)を実行する(S209)。
癌検査の結果が出力されると、検査企業5の検査機関サーバ502aは、一次検査の結果(検査結果)とともに二次検査の検査料を健康保険組合4の仲介機関サーバ504へ送信する(S210)。
健康保険組合4の仲介機関サーバ504は、一次検査の結果を被検査者2のユーザ端末装置へ送信する(S211)。このとき、健康保険組合4は、結果閲覧を希望するか否かを被検査者2に問いかけ、被検査者2が一次検査の結果閲覧を希望する場合に、一次検査の結果を閲覧可能とする。
なお、健康保険組合4の仲介機関サーバ504は、まず被検査者2のユーザ端末501に一次検査の結果がでた旨のみを送信し、一次検査の内容については送信しないようにする。そして、被検査者2からの入金を確認すると、健康保険組合4の仲介機関サーバ504は一次検査の具体的な結果内容を被検査者2のユーザ端末501に送信することで、被検査2が一次検査の具体的な結果内容を閲覧することができる。
あるいは、健康保険組合4は、被検査者2が一次検査の結果を閲覧すると、検査料が発生する旨を被検査者2に対して通知してもよい。この場合、健康保険組合4は、被検査者2が実際に一次検査の結果を閲覧すると被検査者2に対して検査料を請求してもよい。
このように、検査キットの送付を無料もしくは低価格とし、被検査者2が一次検査結果を閲覧すると検査料が発生するようにすることで、健康保険組合4は利益をあげやすくなる。
前記したように、被検査者2が検査料を健康保険組合2に入金することで、被検査者2は一次検査の結果の画面(一次検査結果内容画面)を閲覧できるようになる。そして、被検査者2は、入金を行った後、一次検査の結果を閲覧する(S212)。
一次検査結果内容画面には、後記するように、一次検査の結果とともに今後希望する処理を選択するためのラジオボタン等が表示されている。さらに、後記するように、一次検査結果内容画面には、被検査者2の検査番号、年齢、性別等が表示されている。一次検査結果内容画面に、被検査者2が居住している都道府県名、癌についての疑義のある部位の説明等といったコメント、被検査者2が診療してもらうのに適している病院や、診療所といった医療機関6(図15)の情報が表示されていてもよい。
被検査者2が、一次検査結果内容画面において、「これ以上の検査を望まない」旨の選択を行った場合、検査処理は終了する(図14に図示せず)。
被検査者2が、一次検査結果内容画面において、「一次検査の再検査」を望んだ場合、ステップS202へ処理が戻る(図14に図示せず)。
被検査者2が、一次検査結果内容画面において、「癌治療で実績のある医療機関を紹介してほしい」旨を選択した場合、図20において後記する医療機関検索処理が行われる。
また、一次検査の結果が「陰性」であった場合、一次検査結果内容画面において、検診項目の削減依頼等が表示されていてもよい。検診項目の削減依頼とは、被検査者2が今後健康診断を受ける際に、癌に関する検診項目を削減することを、健康診断を行う医療機関6に対して行うことを依頼することである。
このような検診項目の依頼削減を、一次検査結果内容画面に表示し、被検査者2に検診項目の削減を促すことで、健康診断時の効率を向上させることができる。
また、二次検査は検査キットの送付から料金が発生する旨も被検査者2に通知される。
なお、二次検査の案内は、一次検査で陽性と判定された人のみ行われてもよい。
このように、一次検査を無料もしくは低価格として、被検査者2が申し込みやすくなり、二次検査を有料とすることで、健康保険組合4は利益を向上させることができる。
癌検査の結果を確認した被検査者2が、二次検査の申し込み及び入金を健康保険組合4に対して行い(S213)、健康保険組合4が、該申し込み及び入金を確認すると、検査企業5に二次検査の依頼を行う(S214)。
検査企業5は、必要に応じて、ステップS209で凍結保存した検体401を解凍し、該解凍した検体401を用いて、線虫411による癌検査(二次検査)を行う(S215)。残った検体401は凍結保存する。
なお、被検査者2から二次検査不要の通知を受信した場合、検査企業5は検体401を滅却する。
ステップS215における癌検査が完了すると、検査企業5の検査機関サーバ502aは二次検査の結果(検査結果)を健康保険組合4の仲介機関サーバ504へ送信する(S216)。
そして、健康保険組合4の仲介機関サーバ504は、二次検査の結果を被検査者2のユーザ端末501に送信する(S217)。
二次検査結果確認画面には、後記するように、被検査者2の検査番号、年齢、性別等とともに、結果が「陽性」である場合、精密検査や、治療を受けるための医療機関6の情報を癌種別に選択できるチェックボックスが表示されている。
被検査者2が、入力装置514Aを介してチェックボックスを選択入力することで、癌種を選択すると(S218)、健康保険組合の仲介機関サーバ504は、後記する医療機関検索処理を行い、選択入力された癌腫に関する医療機関情報を送信する(S219)。
[検査手順例(医療機関)]
図15は、第1実施形態に係る検査手順の例を示す図であり、仲介機関として医療機関を介した手順例を示している。
まず、医療機関6の医師等は、被検査者2の診察の結果に応じて、被検査者2に対して癌検査の指示を行う(S301)。この指示において、医師等は、一次検査では検査キットの送付が無料で行われることが記述されている。また、この案内には、一次検査結果閲覧の際に料金が発生すること、二次検査には別途料金が発生することが記述されている。
次に、被検査者2は、線虫411(図2)よる癌検査(一次検査)の申し込みを医療機関6に対して行う(S302)。このとき、被検査者2は、癌検査の申し込みとともに、氏名、住所等、検査キットの送付先に関する情報を医療機関6に送る。ステップS302の申し込みは、ウェブ画面等を通じて行ってもよいし、医療機関6の窓口に書類を提出することによって行われてもよい。
すると、医療機関6は、検査企業5へ一次検査の依頼するともに、検査企業5の検査機関サーバ502aへ検査キット送付先に関する情報(送付先情報)を検査企業5へ送信する(S303)。
検査企業5は、検査キットを医療機関6へ送付する(S304)。
医療機関6は、検査企業5から送付された検査キットを、無料で被検査者2から送信された送付先に送付する(S305)。なお、検査キットの送付は、後記する一次検査の閲覧時に請求される検査料や、二次検査より低価格(例えば、数百円程度)としてもよい。このように、一次検査を無料もしくは低価格とすることで、被検査者2が一次検査を申し込みやすくすることができる。
被検査者2は、送付された検査キットで自身の尿を採取すると、尿(検体401:図2)が採取されている検査キット(検体401)を医療機関6へ送付する。すなわち、被検査者2は検体401を医療機関6へ送付する(S306)。
そして、医療機関6は、送付された検査キット(検体401)を検査企業5へ送付する(S307)。
検査企業5は、送付された検体401を検体貯蔵庫303において凍結保存する(S308)。このように検体401を凍結保存することにより、長期にわたって検体401を保存することができ、また、再度、同じ被検査者2の検体401を用いて癌検査するとき、再度被検査者2から検体401を提供してもらう必要がなくなる。なお、検体401は期限付き(例えば、6ヶ月)で保存し、期限を過ぎたら滅却することが望ましい。
そして、検査企業5は、凍結保存している検体401を解凍し、検体401と線虫411とを用いた癌検査(一次検査)を実行する(S309)。
一次検査の結果が出力されると、検査企業5の検査機関サーバ502aは、一次検査の結果(検査結果)とともに検査料を医療機関6の仲介機関サーバ504へ送信する(S310)。
医療機関6の仲介機関サーバ504は、一次検査の結果(検査結果)を被検査者2のユーザ端末501へ送信する(S311)。このとき、医療機関6は、結果閲覧を希望するか否かを被検査者2に問いかけ、被検査者2が一次検査の結果閲覧を希望する場合に、一次検査の結果を閲覧可能とする。
なお、医療機関6の仲介機関サーバ504は、まず被検査者2のユーザ端末501に一次検査の結果がでた旨のみを送信し、一次検査の内容については送信しないようにする。そして、被検査者2からの入金を確認すると、医療機関6の仲介機関サーバ504は一次検査の具体的な結果内容を被検査者2のユーザ端末501に送信することで、被検査2が一次検査の具体的な結果内容を閲覧することができる。
あるいは、医療機関6は、被検査者2が一次検査の結果を閲覧すると、検査料が発生する旨を被検査者2に対して通知してもよい。この場合、医療機関6は、被検査者2が実際に一次検査の結果を閲覧すると被検査者2に対して検査料を請求するようにしてもよい。
このように、検査キットの送付を無料もしくは低価格とし、被検査者2が一次検査結果を閲覧すると検査料が発生するようにすることで、医療機関6は利益をあげやすくなる。
前記したように、被検査者2が、検査料を医療機関6に入金することで、被検査者2は一次検査の結果の画面(一次検査結果内容画面)を閲覧することができるようになる。そして、被検査者2は、入金後、一次検査の結果を閲覧する(S312)。一次検査結果内容画面には、後記するように、一次検査の結果とともに今後希望する処理を選択するためのラジオボタン等が表示されている。さらに、後記するように、一次検査結果内容画面には、被検査者2の検査番号、年齢、性別等が表示されている。一次検査結果内容画面に、被検査者2が居住している都道府県名、癌についての疑義のある部位の説明等といったコメント、被検査者2が診療してもらうのに適している病院や、診療所といった医療機関6の情報が表示されていてもよい。
被検査者2が、一次検査結果内容画面において、「これ以上の検査を望まない」旨の選択を行った場合、検査処理は終了する(図15に図示せず)。
被検査者2が、一次検査結果内容画面において、「一次検査の再検査」を望んだ場合、ステップS302へ処理が戻る(図15に図示せず)。
被検査者2が、一次検査結果内容画面において、「癌治療で実績のある医療機関を紹介してほしい」旨を選択した場合、図20において後記する医療機関検索処理が行われる。
また、一次検査の結果が「陰性」であった場合、一次検査結果内容画面において、検診項目の削減依頼等が表示されていてもよい。検診項目の削減依頼とは、被検査者2が今後健康診断を受ける際に、癌に関する検診項目を削減することを、健康診断を行う医療機関6(図15)に対して行うことを依頼することである。
このような検診項目の依頼削減を、一次検査結果内容画面に表示し、被検査者2に検診項目の削減を促すことで、健康診断時の効率を向上させることができる。
また、二次検査は検査キットの送付から料金が発生する旨も被検査者2に通知される。
なお、二次検査の案内は、一次検査で陽性と判定された人のみ行われてもよい。
このように、一次検査を無料もしくは低価格として、被検査者2が申し込みやすくなり、二次検査を有料とすることで、医療機関6は利益を向上させることができる。
一次検査の結果を確認した被検査者2が、二次検査の申し込みを行うとともに、入金を医療機関6に対して行う(S313)。
医療機関6は、該申し込み及び入金を確認すると、検査企業5に二次検査の依頼を行う(S314)。
検査企業5は、必要に応じて、ステップS309で凍結保存した検体401を解凍し、該解凍した検体401を用いて、線虫411による癌検査(二次検査)を行う(S315)。残った検体401は凍結保存する。
なお、被検査者2から二次検査不要の通知を受信した場合、検査企業5は検体401を滅却する。
ステップS315における癌検査が完了すると、検査企業5の検査機関サーバ502aは癌検査の結果を医療機関6の仲介機関サーバ504へ送信する(S316)。
そして、医療機関6の仲介機関サーバ504は、検査結果を被検査者2のユーザ端末501に送信する(S317)。医療機関6は、二次検査の結果が「陽性」であれば、精密検査の指示を被検査者2に対して行う。
被検査者2は、二次検査の結果に応じて、医療機関6で診察をうけたり、精密検査を受けたりする。
[検査手順例(医療ケアシステム組織)]
図16は、第1実施形態に係る検査手順の例を示す図であり、仲介機関として医療ケアシステム組織を介した手順例を示している。
まず、医療ケアシステム組織7が線虫411(図2)による癌検査の案内を行う(S401)。この案内はポータルサイト等を介して行われることが望ましい。この案内には、一次検査では検査キットの送付が無料で行われることが記述されている。また、この案内には、一次検査結果閲覧の際に料金が発生すること、二次検査には別途料金が発生することが記述されている。
さらに、この案内はダイレクトメール等で送付されてもよい。
次に、被検査者2は、入出力部161(ユーザ端末501の表示装置515A)に表示されているウェブ画面等を介して、線虫411による癌検査(一次検査)の申し込みを医療ケアシステム組織7に対して行う(S402)。このとき、被検査者2は、癌検査の申し込みとともに、氏名、住所等、検査キットの送付先に関する情報を医療ケアシステム組織7に送信する。
すると、医療ケアシステム組織7は、検査企業5へ一次検査の依頼をするとともに、医療ケアシステム組織7の仲介機関サーバ504は検査キット送付先に関する情報(送付先情報)を検査企業5の検査機関サーバ502aへ送信する(S403)。
検査企業5は、検査キットを医療ケアシステム組織7へ送付する(S404)。
医療ケアシステム組織7は、検査企業5から送付された検査キットを、無料で被検査者2から送信された送付先に送付する(S405)。なお、検査キットの送付は、後記する一次検査の閲覧時に請求される検査料や、二次検査より低価格(例えば、数百円程度)としてもよい。このように、一次検査を無料もしくは低価格とすることで、被検査者2が一次検査を申し込みやすくすることができる。
被検査者2は、送付された検査キットで自身の尿を採取すると、尿(検体401:図2)が採取されている検査キットを医療ケアシステム組織7へ送付する。すなわち、被検査者2は、検体401を医療ケアシステム組織7へ送付する(S406)。
そして、医療ケアシステム組織7は、送付された検査キット(検体401)を検査企業5へ送付する(S407)。
検査企業5は、送付された検体401を検体貯蔵庫303において凍結保存する(S408)。このように検体401を凍結保存することにより、長期にわたって検体401を保存することができ、また、再度、同じ被検査者2の検体401を用いて癌検査するとき、再度被検査者2から検体401を提供してもらう必要がなくなる。
そして、検査企業5は、凍結保存している検体401を解凍し、検体401と線虫411とを用いた癌検査(一次検査)を実行する(S409)。
一次検査の結果が出力されると、検査企業5の検査機関サーバ502aは、一次検査の結果(検査結果)とともに検査料を医療ケアシステム組織7の仲介機関サーバ504へ送信する(S410)。なお、検体401は期限付き(例えば、6ヶ月)で保存し、期限を過ぎたら滅却することが望ましい。
医療ケアシステム組織7の仲介機関サーバ504は、一次検査の結果を被検査者2のユーザ端末装置へ送信する(S411)。このとき、医療ケアシステム組織7は、結果閲覧を希望するか否かを被検査者2に問いかけ、被検査者2が一次検査の結果閲覧を希望する場合に、一次検査の結果を閲覧可能とする。
なお、医療ケアシステム組織7の仲介機関サーバ504は、まず被検査者2のユーザ端末501に一次検査の結果がでた旨のみを送信し、一次検査の内容については送信しないようにする。そして、被検査者2からの入金を確認すると、医療ケアシステム組織7の仲介機関サーバ504は一次検査の具体的な結果内容を被検査者2のユーザ端末501に送信することで、被検査2が一次検査の具体的な結果内容を閲覧することができる。
あるいは、医療ケアシステム組織7は、被検査者2が一次検査の結果を閲覧すると、検査料が発生する旨を被検査者2に対して通知してもよい。この場合、医療ケアシステム組織7は、被検査者2が実際に一次検査の結果を閲覧すると被検査者2に対して検査料を請求するようにしてもよい。
このように、検査キットの送付を無料とし、被検査者2が一次検査結果を閲覧すると検査料が発生するようにすることで、医療ケアシステム組織7は利益をあげやすくなる。
そして、被検査者2が、検査料を医療ケアシステム組織7に入金することで、被検査者2は一次検査の結果の画面(一次検査結果内容画面)を閲覧することができる。そして、被検査者2は、入金後、一次検査の結果を閲覧する(S412)。一次検査結果内容画面には、後記するように、一次検査の結果とともに今後希望する処理を選択するためのラジオボタン等が表示されている。さらに、後記するように、一次検査結果内容画面には、被検査者2の検査番号、年齢、性別等が表示されている。一次検査結果内容画面に、被検査者2が居住している都道府県名、癌についての疑義のある部位の説明等といったコメント、被検査者2が診療してもらうのに適している病院や、診療所といった医療機関6(図15)の情報が表示されていてもよい。
被検査者2が、一次検査結果内容画面において、「これ以上の検査を望まない」旨の選択を行った場合、検査処理は終了する(図16に図示せず)。
被検査者2が、一次検査結果内容画面において、「一次検査の再検査」を望んだ場合、ステップS302へ処理が戻る(図16に図示せず)。
被検査者2が、一次検査結果内容画面において、「癌治療で実績のある医療機関を紹介してほしい」旨を選択した場合、図20において後記する医療機関検索処理が行われる。
また、一次検査の結果が「陰性」であった場合、一次検査結果内容画面において、検診項目の削減依頼等が表示されていてもよい。検診項目の削減依頼とは、被検査者2が今後健康診断を受ける際に、癌に関する検診項目を削減することを、健康診断を行う医療機関6に対して行うことを依頼することである。
このような検診項目の依頼削減を、一次検査結果内容画面に表示し、被検査者2に検診項目の削減を促すことで、健康診断時の効率を向上させることができる。
また、二次検査は検査キットの送付から料金が発生する旨も被検査者2に通知される。
なお、二次検査の案内は、一次検査で陽性と判定された人のみ行われてもよい。
このように、一次検査を無料もしくは低価格として、被検査者2が申し込みやすくなり、二次検査を有料とすることで、医療ケアシステム組織7は利益を向上させることができる。
一次検査の結果を確認した被検査者2が、二次検査の申し込み及び入金を医療ケアシステム組織7に対して行い(S413)、医療ケアシステム組織7は、該申し込み及び入金を確認すると、検査企業5に二次検査の依頼を行う(S414)。
検査企業5は、必要に応じて、ステップS409で凍結保存した検体401を解凍し、該解凍した検体401を用いて、線虫411による癌検査(二次検査)を行う(S415)。残った検体401は凍結保存する。
なお、被検査者2から二次検査不要の通知を受信した場合、検査企業5は検体401を滅却する。
ステップS415における癌検査が完了すると、検査企業5の検査機関サーバ502aは癌検査の結果を医療ケアシステム組織7の仲介機関サーバ504へ送信する(S416)。
そして、医療ケアシステム組織7の仲介機関サーバ504は、検査結果を被検査者2のユーザ端末501に送信する(S417)。
同時に、検査企業5の検査機関サーバ502aは、費用削減効果に関する情報(費用削減効果情報)を医療ケアシステム組織7の仲介機関サーバ504へ送信する(S418)。費用削減効果は、線虫411による癌検査によって、医療ケアシステム組織7から提示された金額よりも、どの程度費用を抑えることができたかに関することである。医療ケアシステム組織7は、費用削減効果に応じて、例えば、削減された費用の何%分の金額を検査企業5へ振り込む。費用削減効果は、例えば、課金処理部152等によって行われる処理である。
なお、ステップS418の処理は、ステップS409の一次検査後に行われてもよい。
二次検査結果確認画面には、後記するように、被検査者2の検査番号、年齢、性別等とともに、結果が「陽性」である場合、精密検査や、治療を受けるための医療機関6(図15)の情報を癌種別に選択できるチェックボックスが表示されている。
被検査者2が、入力装置を介してチェックボックスを選択入力することで、癌種を選択すると(S419)、医療ケアシステム組織7の仲介機関サーバ504は、後記する医療機関検索処理を行い、選択入力された癌腫に関する医療機関情報を送信する(S420)。
[検査手順]
図17及び図18は、第1実施形態に係る検査センタにおける癌検査手順を示すフローチャートである。
まず、癌検査の申し込みを受け付けると、被検査者情報処理部132が申し込み内容に基づいて被検査者DB204に被検査者情報を登録する(図17のS501)。
また、被検査者情報処理部132は、被検査者2(図11、図14〜図16)に対する検査番号を生成し(S502)、生成した検査番号を被検査者DB204に格納する。
そして、検査員により、検査番号のバーコード等が印刷された検査番号ラベルが検査デバイス301に添付される(S503)。
次に、検査員により、検査キットが被検査者2の元へ送付される(S504)。
被検査者2から検体401(図2)が到着すると(S511)検体操作部141が検体401を検体貯蔵庫303に収納する。これにより、検体401は凍結保存される(S512)。
次に、検査日決定部111が、線虫管理DB201の生育日数の欄、検体401の検査順番等を参照して、検体401に対する検査日を決定する(S513)。ステップS513の処理は、線虫411(図2)が生物であるため、線虫411の生育日数等に基づいて、線虫411の状態が最も活発であるときに解析を行う必要があるためである。線虫411の生育日数は、4〜6日、好ましくは4,5日程度が望ましい。
このように、検査日を決定することで、癌検査に最適な線虫411の選択を効率的に行うことができる。
ステップS513の後、線虫選択部112が、解析用の線虫群402(図2)を線虫貯蔵庫302から選択する(図18のS521)。例えば、線虫選択部112は、管理用入出力部101を介して入力された線虫貯蔵庫302のアドレスに保管されている線虫群402を選択する。
その後、選択した線虫群402の線虫411に最適な検査条件の検査番号が検査結果DB203の検査条件の欄に格納される。この処理は、検査員が管理用入出力部101(図1)を介して行う。
そして、線虫選択部112が、選択された線虫群402に対して、検査線虫番号を生成し、生成した検査線虫番号を線虫群402に付与する(S522)。
その後、線虫操作部113は、線虫選択部112からわたされたアドレスを基に、線虫貯蔵庫302から線虫群402を取得すると、取得した線虫群402を検査デバイス301に分注する(S535)。線虫群402を検査デバイス301に分注する手順は後記する。
一方、ステップS513の後、検査員によって検査デバイス301(図1)が検査室311(図1)に設置される(S531)。検査デバイス301の設置は、検査デバイス設置装置等によって行われてもよい。
次に、検査条件調整部121が、検査条件(ここでは、環境温度)を、検査室311に設置されている各センサから取得する(S532)。検査条件として環境温度だけでなく、湿度等が加わってもよい。
検査条件調整部121が、検査条件DB202を参照して、検査室311や、検査デバイス301の検査条件が満たされているか否かを判定する(S533)具体的には、検査条件調整部121は、環境温度が線虫411の行動に最適な温度であるか否かを判定する。さらに、具体的には、環境温度が、22℃以上かつ24℃以下であることが望ましいが、線虫411が行動できる温度であれば、22℃以上かつ24℃以下でなくてもよい。
線虫411は、生物であるので、検査室311や、検査デバイス301の温度等といった環境条件によって検査結果に差が生じてしまう。ステップS533のように、環境温度等といった環境条件を管理することによって、線虫411を使用する本癌検査特有の課題である、線虫402の活動に最適な温度の管理を解決することができる。
ステップS533の結果、検査条件が満たされていない場合(S533→No)、検査条件調整部121は、ステップS533へ処理を戻す。
ステップS533の結果、検査条件が満たされている場合(S533→Yes)、検体操作部141が検査デバイス301に検体401を分注する(S534)。
続いて、線虫操作部113が検査デバイス301に線虫411を分注する(S535)。
ステップS535の後、検査デバイス301内を線虫411が走性することで、線虫411による癌検査が実行される(S536)。
また、ステップS513の後、検体操作部141は検査対象となる検体401を検体貯蔵庫303から取得する(S541)。具体的には、検体操作部141は、検体管理DB205を参照し、検査対象となっている検体401の検体貯蔵庫303でのアドレスに格納されている検体401を取得する。
次に、検体管理部142は、検体401に添付されている検査番号と、処理対象となっている検査番号とが一致しているか否かを確認する(S542)。例えば、検体容器401A(図10、図12、図13)に添付されている検査番号のバーコードがバーコードリーダで読み取られ、検体管理部142は、読み取った検査番号が、検査対象となっている検査番号と一致しているか否かを判定する。あるいは、検体容器401Aに貼付されているRFID(Radio Frequency Identification)タグに検査に関する情報が格納されている場合、検体管理部142は、RFIDリーダによって読み取られた検査番号が、検査対象となっている検査番号と一致しているか否かを判定してもよい。
検査番号の確認が終了すると、検体操作部141は、凍結保存している検体401を解凍し(S543)、検体401から癌検査に必要な量を採取し、採取した検体401を必要に応じて希釈する(S544)。解凍は、検体401を常温下に数分間置くことで行われる。なお、ステップS544の処理は省略されてもよい。
また、希釈は、10倍程度に薄めるのが望ましいが、検体401の状態や、検査条件によって、適宜変更されてもよい。
本癌検査では、線虫411という生物を用いるため、検体401が濃すぎても、薄すぎても、線虫411が適切な走性を示さないことがある。本実施形態ではステップS544によって、癌検査に用いる検体401の濃度を調節することにより、線虫411を使用する本癌検査特有の課題である、検体401の濃度管理を解決することができる。
その後、検体操作部141が、検体401を検査デバイス301に分注する(S534)。
一方、検体管理部142は、ステップS543の結果、余った検体401に、保存検体番号を生成する(S551)。
その後、検体操作部141は、当該余った検体401を検体貯蔵庫303に戻すことで、検体401を再凍結し、検体貯蔵庫303において保存する。
その後、検体管理部142は、検体貯蔵庫303に凍結保存されている検体401について、保存期間内であるか否かを判定する(S552)。保存期間内であるか否かは、検体管理DB205の採取日等を基に判定される。保存期間は、例えば、6ヶ月である。6カ月を過ぎた場合、被検査者2は新たに検体401を送付する必要がある。
ステップS553の結果、保存期間内である場合(S552→Yes)、検体管理部142は検体401をそのまま検体貯蔵庫303で保存する(S553)。検体貯蔵庫303へ戻された検体401は、凍結保存される。
ステップS553の結果、保存期間ではない場合(S552→No)、検体管理部142は検体操作部141に検体401を滅却させる(S554)。
[検査後処理]
図19は、第1実施形態に係る検査センタにおける癌検査後手順を示すフローチャートである。
まず、検査デバイス301における線虫411(図2)が静止させられる(S601)。
癌検査終了に当たっては、検査員が、あらかじめ検査デバイス301の両端(検体401をプロットした近くの領域、及びその反対側)に、アジ化ナトリウムをプロットした上で線虫411の走性を行わせる。これにより、誘引行動、あるいは忌避行動を行った線虫411の行動が麻痺される。このようにして、線虫411が静止させられる。
なお、用いられる薬品は、線虫411を麻痺させることができるものであれば、アジ化ナトリウムに限らない。
一方、アジ化ナトリウムを用いる代わりに、次のような方法を取ることもできる。癌検査終了が確認されると、検査条件調整部121は、検査デバイス301の温度を線虫411が死滅する温度まで上昇させ、検査デバイス301中の線虫411を死滅させることで線虫411が静止させられる。具体的には、検査条件調整部121は、検査デバイス301のヒータ911(図24)を、線虫411が死滅する温度まで上昇させる。このようにすることで、線虫411の動きを固着させることができ、線虫411の化学走性解析が容易となる。例えば、検査条件調整部121は、温度上昇のタイミングを管理用入出力部101から入力された情報を基に判定する。つまり、検査員が管理用入出力部101を介して、温度上昇を開始する。あるいは、検査デバイス301に備えられている図示しないタイマによって、検査条件調整部121は癌検査終了を検知し、検査デバイス301の温度を上昇させてもよい。
そして、例えば、検査員によって、デジタルマイクロスコープ921(図24)が検査デバイス301に設置される(S602)。検査デバイス301上におけるデジタルマイクロスコープ921の設置については後記する。
次に、検査員によって、デジタルマイクロスコープ921が操作されることによって、検査デバイス301における線虫411の顕微鏡画像が撮像される(S603)。
そして、走性解析部122が、取得された顕微鏡画像を画像処理することで、図2で説明した線虫411の化学走性解析を行う(S604)。
そして、走性解析部122は、線虫411の化学走性解析の結果(誘引、忌避、化学走性)のそれぞれを、検査結果DB203の検査結果の欄に格納する(S605)。なお、「陽性」、「陰性」の判定は、走性解析値が「+」であれば「陽性」、「−」であれば「陰性」と走性解析部122が判定してもよいし、検査員や、医師が走性解析部122の出力結果をみて行ってもよい。
次に、データ管理部102は、今回の検査が「一次検査」であるか否かを判定する(S611)。この判定は、データ管理部102が被検査者DB204の二次検査の欄にフラグがたっているか否かを基に判定する。
ステップS621の結果、二次検査の場合(S611→No)、送信処理部131が二次検査の結果を入出力部161に出力ことで、二次検査の結果が開示される(S612)。
ステップS611の結果、今回の検査が一次検査である場合(S611→Yes)、データ管理部102は、被検査者2(図11、図14〜図16)が検査結果開示を希望していたか否かを判定する(S621)。本実施形態では、一次検査終了後に被検査者2に検査結果の開示を希望するか否かを問い合わせているが、一次検査の申し込み時に検査結果開示の希望の有無を登録するようにしてもよい。
ステップS621の結果、被検査者2が検査結果の開示を希望していない場合(S621→No)、データ管理部102は、一定期間後に、検査結果DB203、検体管理DB205及び被検査者情報DBにおける該被検査者2の検査結果データを消去する(S622)。
ステップS621の結果、一次検査の結果開示を希望している場合(S621→Yes)、課金処理部152は、被検査者2に対し料金請求処理を行う(S623)。その後、送信処理部131は、検査結果DB203の内容を検査結果として入出力部161に送信することで、一次検査の結果(検査結果)を被検査者2に開示する(S624)。この処理は、図11のステップS107、図14のステップS211、図15のステップS311、図16のステップS411に相当する処理である。
なお、ステップS624とともに、二次検査の案内も合わせて行われる。
また、ステップS605の後、データ管理部102は、管理用入出力部101を介して、検査結果DB203と、被検査者DB204の連結閲覧が要求されているか否かを判定する(S631)。
ステップS631の結果、連結閲覧が要求されていない場合(S631→No)、データ管理部102は処理を終了する。
ステップS631の結果、連結閲覧が要求されている場合(S631→Yes)、データ管理部102は、管理用入出力部101を介して入力された管理ID及び管理パスワードが正しいか否かを判定すること等により、連結閲覧の要求者が連結閲覧の有資格者であるか否かを判定する(S632)。
ステップS632の結果、有資格者である場合(S632→Yes)、データ管理部102は検査結果DB203と、被検査者DB204との連結閲覧を許可する(S633)。つまり、データ管理部102は、検査結果と、被検査者2との情報を結びつけて閲覧することを許可する。
ステップS632の結果、有資格者でない場合(S632→No)、データ管理部102は、検査結果DB203と、被検査者DB204との連結閲覧を不許可とする(S634)。この場合、閲覧希望者は、例えば、検査結果のみを閲覧することができ、その検査結果がどの被検査者2のものであるのかを知ることはできない。言い換えると、連結閲覧の有資格者でない閲覧者は、匿名状態で検査結果を閲覧することができる。
このようにすることで、癌検査の結果における個人情報の漏えいを防止することができる。
なお、閲覧希望者が有資格者でない場合、以下のような処理が行われてもよい。すなわち、データ管理部102は、被検査者DB204のうち、氏名、住所等といった重要な個人情報を抜き、検査番号を新たに生成した匿名検査IDで置き換えた匿名用被検査者DB(不図示)を生成する。同様に、データ管理部102は、検査結果DB203の検査IDを前記した匿名検査IDで置き換えた匿名用検査結果DB(不図示)を生成する。
そして、データ管理部102は、有資格者でない閲覧希望者には、匿名用被検査者DB及び匿名用検査結果DBを参照可能とするようにしてもよい。このようにすることで、有資格者でなくても、氏名や、住所等重要な情報は匿名化したまま、被検査者2の性別や、被検査者DB204に慎重、体重等が格納されている場合や、被検査者2の身長、体重と、検査結果との比較を行うことが可能となる。
図20は、第1実施形態に係る医療機関検索処理の手順を示すフローチャートである。
図20は、一次検査の後、被検査者2によって医療機関6(図15)の紹介が希望されたり、二次検査後に被検査者2へ医療機関6を紹介されたり際に行われる処理である。
まず、検索処理部151は、被検査者DB203及び医療機関DB206を検索して、最適医療機関の検索を行う(S701)。ステップS701において、検索処理部151は、被検査者2が診察や、検査を希望する癌種に適した医療機関6や、被検査者2の居住地から近い(例えば、被検査者2の自宅から半径が所定の範囲以内である)医療機関6(図15)を、医療機関DB206を参照することによって、最適医療機関を検索する。
このような処理により、被検査者は通いやすく、希望する癌種に対処できる医療機関を知ることができる。
次に、検索処理部151は、検索した最適医療機関を入出力部161へ送信することで、被検査者2に送信する(S702)。
その後、検索処理部151は、依頼履歴DB207において、被検査者2に送信した最適医療機関に該当する欄を1カウントアップすることで、依頼履歴DB207に対する依頼履歴の登録を行う(S703)。
課金処理部152は、依頼履歴DB207に格納されている依頼数に応じて、医療機関6から受け取る紹介料を算出し(S704)、医療機関6へ紹介料を請求する(S705)。
このように、より多くの依頼を受けた医療機関6は多くの患者を獲得できることで、利益をあげることができ、その利益に応じた紹介料を検査機関に支払うことで、検査機関も利益をあげることができる。
図21は、第1実施形態に係る検体貯蔵庫、線虫貯蔵庫及び分注システムとの模式図である。
図21(a)は、検体貯蔵庫を示す図である。
検体貯蔵庫303は、図21(a)に示されるように、複数の貯蔵室321に区分されており、それぞれの貯蔵室321に検体401(図2)が収納されている。検体401は、例えば、検体容器401A(図10、図12、図13)に入れられた状態で貯蔵室321に収納されている。検体貯蔵庫303は、冷凍庫となっており、検体401は保存がきくよう、凍結保存されている。どの被検査者2(図11、図14〜図16)からの検体401が、どの貯蔵室321に収納されているかは、検体管理DB205におけるアドレスで管理されている。
各貯蔵室321には、検査対象表示部611が備えられている。検査対象表示部611は、自身が備えられている貯蔵室321に収納されている検体401が検査対象であれば、例えば、緑に点灯することで検査員に検査対象となる検体401の貯蔵場所を知らせる。このような処理は、検体管理部142(図1)が検体管理DB205(図7)参照して、検査装置制御装置503に指示を行い、検査装置制御装置503が検査対象表示部611を点灯させることで実現できる。
このようにすることで、検査員は検査対象となる検体401が検体貯蔵庫303のどこに保存されているかを容易に視認することができる。
また、保存期限が過ぎている検体401を収納している貯蔵室321に対応する検査対象表示部611が、例えば、赤に点灯することで、検査員が滅却すべき検体401を視認可能としてもよい。
このような処理は、検体管理部142(図1)が検体管理DB205の検体採取日の欄を参照して、検査装置制御装置503に指示を行い、検査装置制御装置503が検査対象表示部611を点灯させることで実現できる。
なお、検査デバイス301の詳細な説明は後記する。
図21(b)は、線虫貯蔵庫302を示す図である。
線虫貯蔵庫302は、図21(b)に示されるように、複数の培養槽601を有している。培養槽601では線虫411(図2)が培養されている。
各培養槽601における線虫411の生育日数は、線虫管理DB201によって管理されている。
また、各培養槽601には適用可否表示部602が備えられていてもよい。線虫選択部112は、検査に適した生育日数の線虫411が培養されている培養槽601における適用可否表示部602を、例えば、緑に点灯する。このような処理は、検体管理部142が線虫管理DB201(図3)の生育日数の欄を参照して、検査装置制御装置503に指示を行い、検査装置制御装置503が適用可否表示部602を点灯させることで実現できる。
このようにすることで、検査員は、どの培養槽601の線虫411が検査に適しているのかを、容易に確認することができる。
なお、適用可否表示部602は、保存されている線虫411(線虫群402)が古い順、すなわち、生育日数の多い順に表示されてもよい。
あるいは、癌検査に適した生育日数を超えている線虫411が保存されている培養槽601に対応する適用可否表示部602を、例えば、赤で点灯させてもよい。
このような処理は、検体管理部142が線虫管理DB201の生育日数の欄を参照して、検査装置制御装置503に指示を行い、検査装置制御装置503が適用可否表示部602を点灯させることで実現できる。
このようにすることで、検査員は滅却すべき線虫411の保存場所を容易に視認できる。
図21(c)は、第1実施形態に係る分注システムの概要を示す図である。この図は、図18のステップS521,S534,S535,S541に相当するものである。
分注システム621では、検体貯蔵庫303から検査対象となる検体401が、検査室311に設置されている検査デバイス301に分注される。検査対象となる検体401が収納されている貯蔵室321の検査対象表示部611が光っている貯蔵室321を検査員が管理用入出力部101を介して指定することで、検体401が検体貯蔵庫303から取得される。あるいは、後記する検体管理画面N100(図32)を参照して、検査員は検査対象となる検体401が格納されている場所を指定してもよい。
同様に、線虫貯蔵庫302から癌検査に適した線虫411が、培養槽から分注システム303によって検査室311に設置されている検査デバイス301に分注される。適用可否表示部602が点灯している培養槽601を検査員が管理用入出力部101を介して指定してもよいし、後記する線虫管理画面M100(図31)を参照して、培養槽601を指定してもよい。管理用入出力部101を介して培養槽601、あるいはアドレスが指定されると、線虫選択部112が分注システム621に指示し、分注システム621が線虫411を検査デバイス301に分注する。ちなみに、分注システム303は、図1の線虫操作部113及び検体操作部141に相当する。
検査室311には、温度制御部としての温度センサ622及びエアコン(エアーコンディショナ)624が設置されており、検査条件調整部121が検査室311の環境が、検査条件DB202に格納されている検査条件(例えば、温度)となるよう制御している。また、検査室311には、タイマ623が設置されることで、検査終了が検査員に通知されるようにしてもよい。
図21(d)は、第1実施形態に係る癌検査時における検査システムの概要を示す図である。
図21(d)に示されるように、癌検査中において、複数の検査デバイス301が検査室311に配置された状態で、線虫411の走性が行われる。走性後、後記するように、デジタルマイクロスコープ921による撮像が行われ、撮像画像を基に線虫411の化学走性解析が行われる。化学走性解析の結果は、検査結果DB203に格納される。
なお、適用可否表示部602や、検査対象表示部611は省略されてもよい。
図22は、第1実施形態に係る分注システムの具体的な構成を示す図である。
この分注システム621は、図18のステップS534,S535で用いられるシステムである。
分注システム621は、図1の検体操作部141である、第1検体取得ロボット701、検体用レール702、希釈台703、第2検体取得ロボット704、希釈ロボット705、検体分注ロボット706を有する。また、分注システム621は、図1の線虫操作部113である、線虫取得ロボット711、線虫用レール712、線虫分注ロボット713を有する。
第1検体取得ロボット701は、検体貯蔵庫303のアドレスを基に、検体貯蔵庫303から検査対象となる検体401(具体的には、検体容器401A:図10、図12、図13)を取得し、検体用レール702に載置する。検体用レール702は、例えば、ベルトコンベアであり、載置された検体401を希釈台703の手前まで移送する。希釈台703には、シャーレ707等が載置されており、第2検体取得ロボット704は、移送された検体401から必要量の検体401を希釈台703のシャーレ707に分注する。その後、希釈ロボット705が、希釈ロボット705に備えられているピペットから滅菌水や、緩衝液を希釈台703のシャーレ707に注水することで、検体401を希釈する。前記したように、検体401の希釈は10倍程度が望ましい。そして、検体分注ロボット706は、希釈台703のシャーレ707における希釈された検体401を検査デバイス301に分注する。
このようなシステムにより、検体401の分注を効率的に行うことができる。
その後、検体用レール702は、逆回転することによって検体401を第1検体取得ロボット701のところまで、運搬し、第1検体取得ロボット701は運搬されてきた検体401を検体貯蔵庫303の元あった場所に格納する。検体貯蔵庫303に格納された検体401は、検体貯蔵庫303の凍結機能によって凍結保存される。このとき、検体401には、保存検体番号が新たに付与されてもよい。
このようにすることによって、検体401の再凍結による保存を効率的に行うことができる。
なお、検体管理DB205の情報により、検体401が保存期間を過ぎている場合、第1検体ロボット701が検体貯蔵庫303から保存期間を過ぎている検体401を取り出し、滅却する(図18のステップS554)。
線虫取得ロボット711は、線虫貯蔵庫302から検査に最適な生育日数の線虫群402(図2)を取得し、線虫用レール712に載置する。検査に最適な生育日数が線虫貯蔵庫302のどこに格納されているかは、線虫貯蔵庫302におけるアドレスを参照することによって、判定される。
線虫用レール712は、例えば、ベルトコンベアであり、載置された線虫群402を線虫分注ロボット713のところまで運搬する。そして、線虫分注ロボット713は、運搬されてきた線虫群402における線虫411(図2)を検査デバイス301に分注する。
このようなシステムにより、線虫411の分注を効率的に行うことができる。
その後、線虫用レール712は、逆回転することによって線虫群402を線虫取得ロボット711のところまで、運搬し、線虫取得ロボット711は運搬されてきた線虫群402を線虫貯蔵庫302の元あった場所に格納する。線虫貯蔵庫302に格納された線虫群402は、線虫貯蔵庫302で保存される。
このようにすることによって、使用されていない線虫411の再保存を効率的に行うことができる。
なお、本実施形態では、癌検査の結果余った線虫411を線虫貯蔵庫302で再保存するようにしているが、余った線虫411は滅却されてもよい。
ここで、分注システム621は、検査室311の内部に設置されていてもよいし、検査室の外部に設置され、検体分注ロボット706及び線虫分注ロボット713の先端が検査室311に入室可能なようにしてもよい。
図23は、第1実施形態に係る検査デバイスの構成例を示す図である。
検査デバイス301は、蓋801、スペーサ802、走性部803及び基部804を有する。
検査デバイス301において、基部804の上に走性部803が設置され、走性部803の上にスペーサ802が設置され、スペーサ802の上に蓋801が設置される。基部804、走性部803及びスペーサ802は、互いに接着されていてもよいし、接着されていなくてもよい。基部804、走性路及びスペーサ802が、互いに接着されていなければ、基部804、走性解析部803及びスペーサ802の洗浄が容易となる。
蓋801は、直方体の形状を有しており、中央に線虫411(図2)が分注されるための孔である線虫分注孔811が設けられている。また、線虫分注孔811の長手方向両側には検体401(図2)が分注されるための孔である検体分注孔812が2つ設けられている。
このような構成を有することで、後記するように線虫411及び検体401の載置が容易となる。
スペーサ802は、長方形で筒状の形状を有している。なお、スペーサ802は省略されてもよい。
走性部803は、凹形状となっている。つまり、走性部803は貫通した構造ではなく、底部を有した構造となっている。走性部803の底部には、検体分注孔812及び線虫分注孔811から分注された検体401及び線虫411が載置される。そして、図2で説明したように、線虫411は、走性部803の底部上で検体401に対する忌避行動もしくは誘因行動を行う。走性部803の底部には、培地としての寒天等が充填されている。
走性部803の側面には、側面から走性部803内まで貫通している緩衝液吸取孔821が設けられている。この緩衝液吸取孔821には、キムワイプ等の布状のものが挿入される。線虫411が分注される際、線虫411は緩衝液とともに分注されるが、この緩衝液は最終的に拭き取られることが望ましい。本実施形態では、緩衝液吸取孔821に挿入された布状のものが、干渉液を吸い取るので、検査員が干渉液を拭き取る手間を省くことができる。従って、干渉液吸取孔821は、線虫411が載置される場所の近傍に備えられることが好ましい。また、ここでは分注とは、線虫411が緩衝液と共に一定量滴下されることを想定しているが、所定の場所に一定量の線虫を載置させることができればよい。
基部804には、温度制御部として、ヒータ911及び温度センサ912(図24参照)が備えられている。これにより、線虫411の好適温度下で線虫411の走性を行うことができる。そして、個々の検査デバイス301がヒータ911及び温度センサ912を有することで、検査デバイス301毎に温度調整が可能となり、また、走性終了後に温度を上昇させて線虫411を死滅させることも可能である。
また、基部804には、照明部831が備えられている。照明部831は、LED(Light Emitting Diode)等で構成される。照明部831は、走性部803を下方から照らすことで、線虫411の化学走性結果を観察しやすくする。
なお、蓋801、スペーサ802、走性部803及び基部804は、透明なアクリル製等である。また、走性部803における突出部822は省略されてもよい。また、走性部803における底部(線虫411が化学走性する場所)は、略C状とする等、略長方形でなくてもよい。
さらに、蓋801、スペーサ802、走性部803及び基部804の外寸法はそれぞれ同じであることが望ましいが、組み立て可能であれば、外寸法が同じでなくてもよい。
図24は、第1実施形態に係る線虫の化学走性解析手順を示す図である。
図24(a)は、検体及び線虫の分注手法を示す図である。この処理は、図18のステップS534,S535の処理に相当する。
検体分注ロボット706の先端にはピペット901が備えられている。希釈台703(図22)における検体401が、このピペット901によって採取されると、検体分注ロボット706は、図24(a)に示すように、2つ備えられている検体分注孔812のうち、一方にピペット901を貫設する。そして、検体分注ロボット706はピペット901から検体401を滴下することで、走性部803の底部に検体401を載置する。
同様に、線虫分注ロボット713の先端にはピペット902が備えられている。線虫用レール712(図22)によって運搬されてきた線虫群402(図2)から所定量(およそ100匹程度)の線虫411(図2)が、ピペット902によって採取されると、線虫分注ロボット713は、図24(a)に示すように、線虫分注孔811にピペット902を貫設する。そして、線虫分注ロボット713はピペットから線虫411を滴下することで、走性部803の底部に線虫411を載置する。
図24(b)は、線虫の走性中を示す図である。すなわち、図24(b)では、検査デバイス301に載置された線虫群402における線虫411が、検体401に対して化学走性を行っている。なお、この処理は、図18のステップS536に相当する処理である。
線虫411の化学走性中において、検査条件調整部121(図1)は基部804の温度センサ912により走性部803の温度を取得し、走性部803が線虫411にとって好適な温度(例えば、23℃)となるよう、ヒータ911の温度を調整する。線虫411の走性は、およそ1時間程度行われる。
基部804にタイマが備えられており、線虫411の走性開始後、1時間経過するとアラームが鳴るようにしてもよい。
なお、検査室311の温度が調整されていれば、基部804のヒータ911及び温度センサ912が省略されてもよい。
図24(c)は線虫の走性結果の観察手法を示す図である。この処理は、図19のステップS602,S603の処理に相当する。
線虫411の走性が終了すると、2つの検体分注孔812にデジタルマイクロスコープ921が設置される。デジタルマイクロスコープ921の設置は、検査員が行ってもよいし、マイクロスコープ取付ロボットが行ってもよい。このように検体分注孔812は撮像部設置部としての役割も有する。なお、デジタルマイクロスコープ921の設置場所は、検体分注孔812に限らない。検体分注孔812とは別に設けられた孔に設置される等してもよい。
なお、スペーサ802(図23)の高さは、デジタルマイクロスコープ921の焦点距離の長さとなっている。このようにすることにより、デジタルマイクロスコープ921のピント合わせを不要とする、もしくは手間を大幅に低減することができる。
2つのデジタルマイクロスコープ921が取り付けられると、管理用入出力部101を介して、点灯開始の情報が入力されると、基部804の照明部831が点灯する。その後、2つのデジタルマイクロスコープ921が撮像を行うことで、線虫411の化学走性結果を撮像することができる。
なお、デジタルマイクロスコープ921は、図1の撮像部123に相当する。
また、図21(c)に示すように、複数の検査デバイス301が設置されている場合、デジタルマイクロスコープ921が検査デバイス301の間を移動して、複数の検査デバイス301を次々に撮像するようにしてもよい。あるいは、複数の検査デバイス301が移動することにより、デジタルマイクロスコープ921が次々に撮像するようにしてもよい。
[各種画面]
次に、図25〜図30を参照して、各種画面を説明する。
なお、図25〜図29における各画面P1,P2,P6は、ユーザ端末501(図10、図12、図13)に送信されたメールに記述されたURL(Uniform Resource Locator)を被検査者2(図11、図14〜図16)がクリックすると表示されるようにしてもよい。あるいは、被検査者2が受け取ったダイレクトメールに記載されているURLを被検査者2がユーザ端末501の入力装置514Aに入力することで表示されてもよい。また、ユーザ端末501に送信されたメールに添付されているHTML(Hypertext Markup Language)ファイルを展開することで、表示されてもよい。
(一次検査案内画面)
図25は、第1実施形態に係る一次検査案内画面の例を示す図である。
図25は、図11のステップS101、図14のステップS201、図16のステップS401における癌検査の案内を受け取ったユーザ端末501の表示装置515Aに表示される画面である。また、図15のステップS301における癌検査の指示を受けた被検査者2がユーザ端末501の表示装置515Aに表示する画面である。
一次検査案内画面P1には、癌検査採取キットの送付先に関する情報を入力する欄P11が表示されている。なお、一次検査案内画面P1には、符号P12で示されているように、検査キットの送付は無料である旨が記述されている。
図25の例では、検査キットの送付が無料であるものとして表示されているが、有料であるものの、低価格(例えば、数百円程度)としてもよい。
(一次検査結果通知画面)
図26は、第1実施形態に係る一次検査結果通知画面の例を示す図である。
図26は、図11のステップS108、図14のステップS212、図15のステップS312及び図16のステップS412で被検査者2が閲覧する画面である。
一次検査結果通知画面P2のボックスP21には、一次検査の具体的な検査結果内容は記述されておらず、検査結果内容を確認すると検査料が発生する旨の記述がされている。被検査者2が結果閲覧ボタンP22をクリックすることで、後記する図27の一次検査結果内容画面P3が表示されるとともに、検査料が請求される。
このように、検査キットの送付を無料(あるいは低価格)とし、一次検査の結果を確認する際に検査料が発生するようにすることで、検査料の取得を確実にすることができる。
なお、図26の例では、検査結果内容を確認すると検査料が発生するようになっているが、検査結果内容を確認しても検査料が発生しないようにしてもよい。
(一次検査結果内容画面)
図27は、第1実施形態に係る一次検査結果内容画面の例を示す図である。
一次検査結果内容画面P3は、図26の結果閲覧ボタンP22を被検査者2が入力装置を介してクリックすることによって表示されるものである。
一次検査結果内容画面P3は、ボックスP31に被検査者2の情報(検査番号、年齢、性別等)が表示され、符号P32に一次検査の結果が表示されている。図27の例では「陽性」が検出されたことを示している。
そして、今後希望する処理についての選択事項が記述されている。図27の例では、「これ以上の検査を希望しない。」、「一次検査の再検査を希望する。」、「二次検査を希望する。」、「癌治療で実績のある病院の情報が知りたい」となっている。被検査者2は、それぞれの選択肢に対応するラジオボタンP33を選択し、送信ボタンP34をクリックすることによって、以降の処理を選択する。
なお、「癌治療で実績のある病院の情報が知りたい」が選択された場合、図20の医療機関検索処理が行われる。
(検査中止確認画面)
図28は、第1実施形態に係る検査中止確認画面の例を示す図である。
検査中止確認画面P4は、図27の符号P33における「これ以上の検査を希望しない。」が選択されたことで表示される画面である。
検査中止確認画面P4には、検体401(図2)が6ヶ月間凍結保存されることや、検体401が凍結保存されている間に二次検査が行われれば料金が安くなること、検体401の凍結保存期間を過ぎると、二次検査の料金が高くなることが記述されている。
(二次検査確認画面)
図29は、第1実施形態に係る二次検査確認画面である。
二次検査確認画面P5は、図27の符号P33における「二次検査を希望する。」が選択されたことで表示される画面である。
二次検査確認画面P5には、前回提供した検体401(図2)が6ヶ月間凍結保存されていることや、前回提供した検体401が凍結保存されていることで料金が安くなっていること、二次検査の料金等が記述されている。
また、二次検査確認画面P5には、検体401の凍結保存期間を過ぎると、検体401を再提出する必要がある旨、検査キットは無料で送付される旨が記述されている。
このように、検体401が凍結保存されているときにおける二次検査の料金を、検体401が凍結保存されていないときの二次検査の料金より安く設定することで、迅速な二次検査を促すことができる。
(二次検査結果確認画面)
図30は、第1実施形態に係る二次検査結果確認画面の例を示す図である。
図30は、図11のステップS111、図14のステップS217、図15のステップS317、図16のステップS418で送信された二次検査の結果を閲覧するための画面である。
二次検査結果確認画面P6には、二次検査結果が記述されている。図30では、二次検査の結果が「陽性」であることが記述されている。
また、被検査者2が精密検査や、治療を受けることを希望する際、どの癌種について精密検査や、治療をうけたいかを選択するチェックボックスP61が表示されている。
被検査者2が、ユーザ端末501の入力装置514A(図10、図12、図13)を介して、希望する癌種のチェックボックスP61にチェックをいれ、送信ボタンP62をクリックすると、図20の医療機関検索処理が開始され、選択された癌種に最適な医療機関6(図15)が検索される。
(線虫管理画面)
図31は、第1実施形態に係る線虫管理画面の例を示す図である。
線虫管理画面M100は、線虫管理DB201の内容が管理用入出力部101に表示されているものである。
線虫管理画面M100において、符号M1で示される矩形は線虫貯蔵庫302(図1)を示しており、図31の例では、「No.1」〜「No.3」までの3つの線虫貯蔵庫302が表示されている。
符号M1における格子は培養槽601(図21)を示している。なお、図21では培養槽は長方形で示されているが、説明のため、図31では、正方形とする。
それぞれの線虫貯蔵庫302には、「A」〜「E」の列番号と、「1」〜「11」の行番号とが付与されており、列番号と、行番号との組み合わせ(例えば、「A5」)によって線虫群402(図2)の保管場所(アドレス)が示されている。
そして、図31において、細かい斜線で示される保管場所M11は癌検査に適した線虫群402(生育日数4〜6日あるいは生育日数4〜5日)が保管されている場所である。
このようにすることで、検査員は癌検査に適した線虫群402の保管場所を容易に確認できる。
そして、保管場所M11に表示されている数字によって、線虫群402が古い順に示されている。すなわち、「1」の数字が表示されている「No.1」のアドレス「B4」に保管されている線虫群402は、細かい斜線で示される保管場所M11に培養保存させている線虫群402の中で最も古い(生育日数が多い)線虫群402である。同様に、「2」の数字が表示されている「No.1」のアドレス「D6」に保管されている線虫群402は、細かい斜線で示される保管場所M11に培養保存させている線虫群402の中で2番目に古い(生育日数が2番目に多い)線虫群402である。
線虫群402における線虫411は生物であるため、癌検査に適した線虫群402は古いものから使用していくことが望ましい。図31に示すように、線虫群402の古い順に数字を表示させることで、検査員は、どの線虫群402から使用すればよいかを容易に把握することができる。
ここで、検査員は「No.1」のアドレス「B4」の保管場所M11をクリックすると、図31に示すようにクリックされた保管場所が強調表示される。その後、検査員が管理用入出力部101を操作することで選択ボタンM21をクリックする。これにより、線虫選択部112が、線虫取得ロボット711(図22)に図31で指定されたアドレスに培養保存されている線虫群402(シャーレ)を線虫貯蔵庫302から取得させ、線虫用レールに載置させる。このようにすることで、検査員は、癌検査に適している線虫群402を古い順に使用することを確実に行うことができる。
また、図31におけるドットで示されている保管場所M12は、もう少しで癌検査に適した線虫群402になる線虫群402が培養保存されている場所を示している。もう少しで癌検査に適した線虫群402になる線虫群402とは、例えば、後24時間以内に生育日数が4日になる線虫群402である。
このように、もう少しで癌検査に適した線虫群402になる線虫群402が培養保存されている場所を示すことにより、検査員は、次にどの線虫群402が使用可能か否かを容易に把握することができる。
また、図31における粗い斜線で示されている保管場所M13は、癌検査に適した生育日数を過ぎている線虫群402が培養保存されている場所を示している。癌検査に適した生育日数を過ぎている線虫群402とは、例えば、生育日数が7日以上の線虫群402である。
検査員が管理用入出力部101(図1)を介して、保管場所M13をクリックし、選択ボタンM21をクリックすることで、該当するアドレスにおける線虫群402は滅却処理される。
このように、癌検査に適した生育日数を過ぎている線虫群402が培養保存されている場所が示されることで、検査員は滅却処理すべき線虫群402を容易に把握し、線虫411の滅却処理を効率的に行うことができるとともに、線虫貯蔵庫302を効率的に活用することができる。
なお、例えば、ユーザによって、マウスのポインタが、任意の保管場所にあてられると、その保管場所で培養保存されている線虫群402の情報が吹き出し等で表示されてもよい。
(検体管理画面)
図32は、第1実施形態に係る検体管理画面の例を示す図である。
検体管理画面N100は、検体管理DB205の内容が管理用入出力部101に表示されているものである。
検体管理画面N100において、符号N1で示される矩形は検体貯蔵庫303(図1)を示しており、図32の例では、「No.1」〜「No.3」までの3つの検体貯蔵庫303が表示されている。
それぞれの検体貯蔵庫303には、「A」〜「E」の列番号と、「1」〜「11」の行番号とが付与されており、列番号と、行番号との組み合わせ(例えば、「A5」)によって検体401(図2)の保管場所(アドレス)が示されている。
ユーザが、管理用入出力部101を操作することにより、任意の保管場所にマウスポインタをあてると、その保管場所に保管されている検体402の情報(検体402の採取日等)が吹き出しN21等で表示される。このようにすることで、検査員は検体402の情報を容易に把握することができる。
その後、ユーザが管理用入出力部101を操作することにより、任意の保管場所をクリックすると、図32の符号N11に示すように、クリックされた保管場所が強調表示される。
その後、検査員が管理用入出力部101を操作することにより、選択ボタンN31をクリックすると、第1検体取得ロボット701(図22)が、指定されたアドレスに培養保存されている検体401を検体貯蔵庫303から取得し、検体用レールに載置する。
また、ドットで示されている保管場所N12は、保存期間(例えば、採取日から6ヶ月)が過ぎている検体401の保管場所を示している。検査員が保管場所N12をクリックし、選択ボタンN31をクリックすることで、クリックされた保管場所N12に収納されている検体401が滅却されるようにしてもよい。
線虫411(図2)による癌検査は、線虫411という生物を用いるため、線虫411の生育日数の管理や、検査室311や、検査デバイス301の温度管理や、検体401(図2)の希釈を行うといった点で専門的かつ高度な知識と経験を有することが必要であった。そこで、第1実施形態に係る発明では、癌検査システム1が線虫411(線虫群411:図2)の生育日数の管理や、検査室311や、検査デバイス301の温度管理や、検体401の希釈を行うことで、専門的かつ高度な知識や、経験を有さない者でも線虫411による癌検査を行うことができる。また、血液が必要でないので、医療機関6(図15)で必ずしも検査を行う必要がない。
このように、専門的かつ高度な知識や、経験を有さない者でも線虫411による癌検査を行うことができることで、例えば、山間部に居住しており、周囲に高度医療機関6がない場所でも、尿を検体401として送ることで、簡便に癌検査を受けることができる。
また、被検査者2(図11、図14〜図16)は、検体401として尿を提供するだけでよいので、これまでの癌検査と比較して被検査者2の負担を大幅に軽減することができ、かつ、高速な癌検査を可能にすることができる。
《第2実施形態》
第2実施形態では、「陽性」、「陰性」を判定に用い、さらに、過去の検査結果を利用して検査期間を決定するものである。
[システム概略図]
図33は、第2実施形態に係る癌検査システムの概略構成を示す図である。
図33において、図1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
癌検査システム1aが、図1の癌検査システム1と異なっている点は、検査結果DB203を基に次回の癌検査までの期間を決定する検査期間決定部171を有しており、送信処理部131が、検査期間決定部171で決定された次回の癌検査の時期を入出力部161に送信する点である。
検査機関決定部171は、図10、図12、図13の検査機関サーバ502,502a、502bで実行されてもよいし、仲介機関サーバ504で実行されてもよい。
検査期間決定部171が実行されている装置内に検査結果DB203及び被検査者DB204が備えられていない場合は、検査結果DB203及び被検査者DB204を備えている装置から、暗号化された検査結果に関する情報を受け取る。
以下に、検査期間決定部171における処理を説明する。
線虫411(図2)の走性解析値tと、「陽性」、「陰性」との関係の例を、以下の表1に示す。
Figure 0006426827

なお、表1の走性解析値は、式(1)で示される値である。
図34は、第2実施形態に係る検査期間決定部の処理手順を示すフローチャートである。
検査期間決定部171は、今回の癌検査結果と、前回の癌検査結果と(検査結果)を検査結果DB203から取得する(S801)。
そして、今回の癌検査結果と、前回の癌検査結果とを基に、検査結果の判定を行う(S802)。
ステップS802の結果、所定回数の検査で連続して(例えば、2回連続して)「陽性」であった場合(S802→「連続して+」)、検査期間決定部171は、被検査者2(図11、図14〜図16)に対して、要精密検査の通知(S811)及び病院の紹介を行う(S812)。医療機関6(図15)の紹介は、図20の処理によって行われる。
ステップS802の結果、前回「陰性」の結果だったものが「陽性」に変わった場合(S802→「−→+」)、検査期間決定部171は、悪化傾向にあるか否かを判定する(S821)。
ステップS821の結果、悪化傾向にある場合(S821→Yes)、検査期間決定部171は、次回の検査候補日までの期間を前回の検査期間よりも短くする(検査期間を短くする:S822)。なお、ステップS821において、悪化傾向にあるとは、前回「陰性(−)」だったものが、今回は「陽性(+)」になっている場合であり、さらに自覚症状を含め他の検査の結果に問題がある場合である。
ステップS821の結果、悪化傾向にない場合(S821→No)、検査期間決定部171は、次回の検査候補日までの期間を前回の検査期間と同じ期間とする(同じ検査期間とする:S823)。なお、ステップS821において、悪化傾向にないとは、前回「陰性(−)」だったものが、今回は「陽性(+)」になっている場合であるが、自覚症状を含め他の検査の結果が問題ない場合である。
ステップS802の結果、今回の癌検査結果が「陰性(−)」であった場合(S802→「−」)、検査期間決定部171は、前回の癌検査結果と、今回の癌検査結果とを比較する(S831)。
次に、検査期間決定部171は、ステップS821における比較の結果、改善傾向にあるか否かを判定する(S832)。
ステップS832の結果、改善傾向にない場合(S832→No)、検査期間決定部171は、次回の検査候補日までの期間を前回の検査期間と同じ期間とする(同じ検査期間とする:S823)。なお、ステップS832において、改善傾向にないとは、前回「陰性(−)」だったものが、今回も「陰性(−)」になっている場合であるが、自覚症状を含め他の検査の結果に問題がある場合である。
ステップS832の結果、改善傾向にある場合(S832→Yes)、検査期間決定部171は、次回の検査候補日までの期間を前回の検査期間よりも長くする(検査期間を長くする:S833)。なお、ステップS832において、改善傾向にあるとは、前回「陰性(−)」だったものが、今回も「陰性(−)」になっている場合であり、さらに自覚症状を含め他の検査の結果に問題がない場合である。また、前回の癌検査結果が「陽性(+)」であったものが、今回では「陰性(−)」であった場合についても、検査期間決定部171はステップS832で改善傾向にあると判定する。
なお、癌検査結果に応じて、あるいは今回の癌検査結果及び過去の癌検査結果に応じて、次回の癌検査までの期間を変更するものであれば、図34に示す処理に限らず、適宜変更可能である。例えば、ステップS802において、3回連続して「陽性(+)」であれば、検査期間決定部171はステップS811,S812へ進み、2回連続して「陽性(+)」であれば、検査期間決定部171は次回の検査候補日までの期間を前回の検査期間よりも短くしてもよい。
第2実施形態によれば、今回の検査結果に基づいて、あるいは、今回の検査結果と前回(過去)の検査結果に基づいて、次回の検査時期を決定することで、例えば、線虫411による癌検査の結果、陰性が検出されても、被検査者2である顧客をつなぎとめておくことができる。
本実施形態では、1つの施設で癌検査を行うことを想定しているが、複数の施設で癌検査が行われてもよい。すなわち、1つの検体を複数の施設に分け、各施設において癌検査が行われてもよい。なお、運搬が線虫に与える影響等を考慮して、各施設は同一の敷地内にあることが望ましい。
なぜならば、線虫のような生体は、例え、同じ飼育条件(温度や、湿度等)で飼育されていても、わずかな環境要因の違いで、結果が影響を受けるおそれがあるためである。従って、複数の施設で癌検査を行うことで、同じように飼育した線虫を複数使用することによって再現性を実現することができ、癌検査の精度や、信頼性を向上させることができる。この際、1つの検体を2つに分離し、分離した2つの検体が同じ被検査者2(図11、図14〜図16)から得られたものであることが分かるようなIDを付与することが望ましい。
また、検体としての尿は、滅菌フィルタや、雑物を除去するためのフィルタによるフィルタ処理が行われることが望ましい。
本実施形態では、検体として尿が用いられているが、汗、被検査者2の細胞、血液、唾液、呼気等といった被検査者2に由来の生体関連物質を用いてもよい。
また、本実施形態では、野生種の線虫を用いることを想定しているが、線虫の嗅覚神経に、神経内カルシウム濃度を測定できるインディケータ遺伝子を発現される等した、遺伝子改変線虫が用いられてもよい(トランスジェニック線虫が用いられてもよいし、特定の遺伝子を破壊して欠失させたノックアウト線虫が用いられてもよい)。
また、健康保険組合4(図14)、医療機関6(図15)、医療ケアシステム組織7(図16)から検査企業4に広告料が支払われるようにしてもよい。
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を有するものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した各構成、機能、各部102,111〜113,121,122,131,132,141,142,151,152、161、171、各DB201〜207等は、それらの一部又はすべてを、例えば集積回路で設計すること等によりハードウェアで実現してもよい。また、図10、図12、図13に示すように、前記した各構成、機能等は、CPU等のプロセッサ(演算装置512A,512B,512C)がそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、HD(Hard Disk)に格納すること以外に、メモリや、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、IC(Integrated Circuit)カードや、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に格納することができる。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1,1a 癌検査システム
2 被検査者
3 検査センタ
4 健康保険組合
5 検査企業
6 医療機関
7 医療ケアシステム組織
101 管理用入出力部
102 データ管理部
111 検査日決定部
112 線虫選択部
113 線虫操作部
121 検査条件調整部(温度制御部)
122 走性解析部
131 送信処理部
132 被検査者情報処理部
141 検体操作部
142 検体管理部
151 検索処理部
152 課金処理部
161 入出力部(入力部)
171 検査期間決定部
201 線虫管理DB(線虫管理情報)
202 検査条件DB
203 検査結果DB
204 被検査者DB(被検査者情報)
205 検体管理DB(検体管理情報)
206 医療機関DB(医療機関情報)
207 依頼履歴DB
301 検査デバイス(検査装置)
302 線虫貯蔵庫
303 検体貯蔵庫
311 検査室
321 貯蔵室
501 ユーザ端末
502,502a,502b 検査機関サーバ
503 検査装置制御装置
504 仲介機関サーバ
601 培養槽
602 適用可否表示部
611 検査対象表示部
621 分注システム
622 温度センサ(温度制御部)
624 エアコン(温度制御部)
701 第1検体取得ロボット(検体操作部)
702 検体用レール(検体操作部)
703 希釈台(検体操作部)
704 第2検体取得ロボット(検体操作部)
705 希釈ロボット(検体操作部)
706 検体分注ロボット(検体操作部)
711 線虫取得ロボット(線虫操作部)
712 線虫用レール
713 線虫分注ロボット
801 蓋
802 スペーサ
803 走性部
804 基部
811 線虫分注孔
812 検体分注孔(撮像部設置部)
821 緩衝液吸取孔
831 照明部
911 ヒータ(温度制御部)
912 温度センサ(温度制御部)
M100 線虫管理画面
N100 検体管理画面
P1 一次検査案内画面
P2 一次検査結果通知画面
P3 一次検査結果内容画面
P4 検査中止確認画面
P5 二次検査確認画面
P6 二次検査結果確認画面

Claims (15)

  1. 線虫の生育日数を基に、検査日を決定する検査日決定部と、
    前記線虫の生育日数を基に、解析用の線虫を選択する線虫選択部と、
    検査の環境温度を所定の温度に保つ温度制御部と、
    検査装置に検体を分注する検体操作部と、
    前記線虫選択部によって選択された線虫を、前記検査装置に載置する線虫操作部と、
    前記線虫及び前記線虫の載置から所定時間経過後、前記線虫の行動を解析し、該解析の結果を出力する走性解析部と、
    を有することを特徴とする癌検査システム。
  2. 料金の算出及び請求を行う課金処理部を有し、
    前記走性解析部は、
    第1の検査と、第2の検査と、を行い、
    送信処理部は、
    前記第1の検査の通知において、前記第1の検査では検査キットの送付が無料もしくは前記第2の検査の検査料より低料金であることを通知し、前記第2の検査の通知において、解析に課金が行われることを通知し、
    前記課金処理部は、
    前記第2の検査の申し込み及び検査料の入金を検知すると、前記第2の検査を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の癌検査システム。
  3. 前記課金処理部は、
    前記第1の検査の結果の閲覧を行うと、検査料請求処理を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の癌検査システム。
  4. 前記解析の結果は、誘引行動を示した線虫の数と、忌避行動を示した線虫の数の割合に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の癌検査システム。
  5. 記憶部に、被検査者の情報を含む被検査者情報を格納するとともに、医療機関の情報が、対処可能な癌種に関する情報とともに格納されている医療機関情報を格納しており、
    前記被検査者情報と、前記医療機関情報における前記対処可能な癌種に関する情報と、を基に、入力部を介して入力された癌種に対処可能な医療機関を検索する検索処理部
    を有することを特徴とする請求項1に記載の癌検査システム。
  6. 記憶部に線虫の生育日数に関する情報を含む線虫管理情報が格納されており、
    前記線虫が保存されている線虫貯蔵庫において、前記線虫管理情報に基づいて、生育日数が4日乃至6日の線虫が保存されている場所を示す適用可否表示部を備える線虫貯蔵庫
    を有することを特徴とする請求項1に記載の癌検査システム。
  7. 記憶部に検体の採取日に関する情報を含む検体管理情報が格納されており、
    検体を凍結保存するとともに、前記検体の採取日を基に、検査対象となる検体の場所を示す検査対象表示部を備える検体貯蔵庫
    を有することを特徴とする請求項1に記載の癌検査システム。
  8. 記憶部に、被検査者の情報を含む被検査者情報が格納されており、
    前記解析の結果の結果と、被験者の情報とをともに閲覧することの許可及び不許可を判定するデータ管理部
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の癌検査システム。
  9. 前記解析の結果に応じて、次回検査までの期間を変更する検査期間決定部
    を有することを特徴とする請求項1に記載の癌検査システム。
  10. 今回の解析の結果及び過去の解析の結果に基づいて、次回検査までの期間を変更する検査期間決定部
    を有することを特徴とする請求項1に記載の癌検査システム。
  11. 前記検査装置は、
    線虫及び検体が載置され、線虫の走性が行われる走性部と、
    前記走性部に前記線虫を載置するための孔である線虫分注孔と、前記走性部に前記検体を載置するための孔である検体分注孔と、を有する蓋と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の癌検査システム。
  12. 前記検査装置において、
    前記走性部と、前記蓋との間にはスペーサを有しており、
    前記蓋は、前記線虫の走性完了後に、撮像部が設置される撮像部設置部を有しており、
    前記スペーサの高さは、前記撮像部の焦点距離である
    ことを特徴とする請求項11に記載の癌検査システム。
  13. 前記温度制御部は、
    前記検査装置に備えられ、
    前記走性部の温度を調節する
    ことを請求項11に記載の癌検査システム。
  14. 前記検査装置は、
    前記蓋と対面に設置される照明部を有し、
    前記走性部は、前記蓋と、前記照明部と、の間に設置される
    ことを特徴とする請求項11に記載の癌検査システム。
  15. 線虫を用いた癌検査を行う癌検査システムが、
    線虫の生育日数を基に、検査日を決定し、
    前記線虫の生育日数を基に、解析用の線虫を選択し、
    検査の環境温度を所定の温度に保ち、
    被検査者由来の生体関連物質である検体を検査装置に分注し、
    記選択された線虫を、前記検査装置に載置し、
    前記線虫及び前記検体の分注から所定時間経過後、前記線虫の行動を解析し、該解析の結果を出力する
    ことを特徴とする癌検査方法。
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