JP6423675B2 - 粘弾性測定用の複合体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

粘弾性測定用の複合体の製造方法及び製造装置 Download PDF

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本発明は、粘弾性測定用の複合体の製造方法及び製造装置に関する。
従来、ゴム又は樹脂を含むエラストマー等の粘弾性材料の粘弾性を測定する測定方法及び測定装置が種々提案されている。
下記特許文献1では、円柱状の粘弾性材料からなる試験片と、試験片の軸方向の一方側に固着された円柱状の第1支持体と、他方側に固着された前記第1支持体と同径の第2支持体とを含む粘弾性測定用の複合体を用いて、試験片の粘弾性を測定する測定装置が開示されている。
特開2006−177734号公報
上記測定装置では、第1支持体の軸心と第2支持体の軸心とがずれている場合、試験片の変形態様が軸対称とならず、測定誤差が生ずる。このため、第1支持体の軸心と第2支持体の軸心とが揃っている複合体を準備することが重要である。
一般に、試験片と第1支持体及び第2支持体とは、それらの間に接着剤を配して固着できる。しかしながら、従来、第1支持体の軸心と第2支持体の軸心とを揃えて試験片に固着させることが困難であり、新たな複合体の製造方法及び製造装置の提案が期待されている。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、第1支持体の軸心と第2支持体の軸心とが揃った複合体を容易に製造することができる粘弾性測定用の複合体の製造方法及び製造装置を提供することを主たる目的としている。
本発明の第1発明は、円柱状の粘弾性材料からなる試験片と、前記試験片の軸方向の一方側に固着された円柱状の第1支持体と、前記試験片の軸方向の他方側に固着された前記第1支持体と同径の第2支持体とを含む粘弾性測定用の複合体を製造するための方法であって、前記試験片と前記第1支持体との間、及び、前記試験片と前記第2支持体との間に接着剤を配して仮固定された複合体を得る仮組み工程と、前記第1支持体と前記第2支持体とを軸心を揃えた状態に拘束して前記仮固定された複合体の前記接着剤を硬化させる硬化工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る前記製造方法において、前記試験片は、前記第1支持体の外周面から半径方向の外側に突出する突出部を有し、前記硬化工程の後、前記突出部を切除して、前記試験片の外径を前記第1支持体の外径に揃える工程をさらに含むことが望ましい。
本発明の第2発明は、円柱状の粘弾性材料からなる試験片と、前記試験片の軸方向の一方側に固着された円柱状の第1支持体と、前記試験片の軸方向の他方側に固着された前記第1支持体と同径の第2支持体とを含む粘弾性測定用の複合体を製造するための装置であって、前記試験片と前記第1支持体との間、及び、前記試験片と前記第2支持体との間に接着剤を配して仮固定された複合体を保持する治具を含み、前記治具は、前記複合体の軸方向と直交する方向で前記複合体を両側から挟む第1治具片と第2治具片とを含み、前記第1治具片及び前記第2治具片が、互いに向き合う対向面を有し、前記各対向面には、前記第1支持体と前記第2支持体とに接触してこれらの軸心を揃えた状態に拘束する内溝が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る前記製造装置において、前記第1治具片及び前記第2治具片のそれぞれの前記内溝は、前記第1支持体の外周面に面接触する第1内溝と、前記第2支持体に面接触する第2内溝とを含むことが望ましい。
本発明に係る前記製造装置において、前記各対向面には、前記第1内溝と前記第2内溝との間に、前記試験片との接触を避けるための凹部が設けられていることが望ましい。
本発明に係る前記製造装置において、前記第1支持体及び前記第2支持体は、強磁性体材料からなり、前記第1治具片又は前記第2治具片には、前記各第1支持体及び前記第2支持体を、それぞれ、前記第1内溝及び前記第2内溝に吸着させるための磁石が設けられていることが望ましい。
本発明に係る前記製造装置において、前記第1治具片と前記第2治具片とを位置決めするための位置決め手段をさらに有することが望ましい。
本発明に係る前記製造装置において、前記第1治具片及び前記第2治具片のうち少なくとも一方は、強磁性体材料からなり、前記第1治具片及び前記第2治具片の他方には、前記第1治具片及び前記第2治具片の一方を吸着するための磁石を含むことが望ましい。
本発明の第1発明は、円柱状の粘弾性材料からなる試験片と、試験片の軸方向の一方側に固着された円柱状の第1支持体と、試験片の軸方向の他方側に固着された第1支持体と同形状の第2支持体とを含む粘弾性測定用の複合体を製造するための製造方法である。仮組み工程は、試験片と第1支持体との間、及び、試験片と第2支持体との間に接着剤を配して仮固定された複合体を得る。硬化工程は、仮固定された複合体の第1支持体と第2支持体とを軸心を揃えた状態に拘束する。接着剤が硬化するまで、上記拘束状態を維持することにより、第1支持体の軸心と第2支持体の軸心とが揃った複合体が製造されうる。これにより、試験片の粘弾性を正確に測定することが可能となる。
本発明の第2発明は、円柱状の粘弾性材料からなる試験片と、試験片の軸方向の一方側に固着された円柱状の第1支持体と、試験片の軸方向の他方側に固着された第1支持体と同形状の第2支持体とを含む粘弾性測定用の複合体を製造するための製造装置である。製造装置は、試験片と第1支持体との間、及び、試験片と第2支持体との間に接着剤を配して仮固定された複合体を保持する治具を含み、治具は、複合体の軸方向と直交する方向で複合体を両側から挟む第1治具片と第2治具片とを含む。これにより、接着剤が硬化するまで、複合体を保持することができる。
第1治具片及び第2治具片は、互いに向き合う対向面を有し、各対向面には、第1支持体と第2支持体とに接触する内溝が設けられている。内溝は、第1支持体及び第2支持体を、これらの軸心を揃えた状態で拘束する。接着剤が硬化するまで、内溝による拘束状態を維持しつつ、複合体を保持することにより、第1支持体の軸心と第2支持体の軸心とが揃った複合体が製造されうる。これにより、試験片の粘弾性を正確に測定することが可能となる。
本発明の製造方法及び製造装置で製造される粘弾性測定用の複合体の完成品の一実施形態を示す斜視図である。 本発明の製造方法の工程を示すフローチャートである。 図2の仮組み工程で仮固定される複合体の構成を示す斜視図である。 図2の仮組み工程で仮固定された複合体を示す斜視図である。 本発明の製造装置の構成を示す斜視図である。 図5の治具の構成を示す断面図である。 図5の治具の構成を拡大して示す斜視図である。 図1の複合体を搬送する自動搬送装置を示す平面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の製造方法及び製造装置で製造される粘弾性測定用の複合体の完成品の斜視図である。図1に示されるように、本実施形態で製造される複合体10は、円柱状の試験片11、12と、円柱状の第1支持体13と、円柱状の第2支持体14、15とを含んでいる。
試験片11、12は、同一の粘弾性材料からなる。粘弾性材料は、粘弾性の測定に供される、例えば、合成ゴム又は天然ゴムなどの粘弾性材料である。試験片11、12は、同一の形状である。
第1支持体13は、例えば、鉄などの強磁性体材料からなる。第1支持体13は、試験片11、12の間に配設されている。第1支持体13と試験片11、12とは、それらの軸方向の端面同士が固着されている。
第2支持体14、15は、例えば、鉄などの強磁性体材料からなる。第2支持体14は、試験片11の軸方向の外側(第1支持体13とは反対側)に配設されている。同様に、第2支持体15は、試験片12の軸方向の外側に配設されている。第2支持体14と試験片11及び、第2支持体15と試験片12とは、それらの軸方向の端面同士が固着されている。
試験片11に着目すると、軸方向の一方側(複合体10の内方側)には第1支持体13が固着され、軸方向の他方側には第2支持体14が固着されている。同様に、試験片12に着目すると、軸方向の一方側(複合体10の内方側)には第1支持体13が固着され、軸方向の他方側には第2支持体15が固着されている。
完成品の複合体10における試験片11、12の外径は、第1支持体13及び円柱状の第2支持体14、15の外径と等しくD1である。
本実施形態では、試験片11の軸心11gと、第1支持体13の軸心13gと、第2支持体14の軸心14gは、揃えられている。これにより、試験片11の変形態様が軸対称となり、測定誤差を抑制できる。同様に、試験片12の軸心12gと、第1支持体13の軸心13gと、第2支持体15の軸心15gは、揃えられている。これにより、試験片12の変形態様が軸対称となり、測定誤差を抑制できる。
各軸心14g、11g、13g、12g及び15gが揃って一直線上に配されることにより、試験片11、12、第1支持体13及び第2支持体14、15によって一つの円柱状の複合体10が構成される。
図2は、複合体10の製造方法の工程の一実施形態を示している。複合体10の製造方法は、試験片11、12、第1支持体13及び第2支持体14、15を接着剤を用いて仮固定する仮組み工程S1と、接着剤を硬化させる硬化工程S2と、試験片11、12の半径方向の外側部分を切除する切除工程S3とを含む。
図3は、仮組み工程S1で仮固定される複合体10の構成を示している。図4は、仮組み工程S1で仮固定された複合体を示している。なお、本発明の製造方法及び製造装置は、単一の試験片と第1支持体と第2支持体とによって構成される複合体にも適用可能である。
仮組み工程S1では、第1支持体13の端面13aに接着剤16が塗布され、第1支持体13の端面13aと試験片11の端面11aとが当接され、試験片11と第1支持体13とが仮固定される。これにより、試験片11と第1支持体13とが、間に接着剤16を配して仮固定される。また、第2支持体14の端面14bに接着剤16が塗布され、第2支持体14の端面14bと試験片11の端面11bとが当接される。これにより、試験片11と第2支持体14とが、間に接着剤16を配して仮固定される。
同様に、第1支持体13の端面13bに接着剤16が塗布され、第1支持体13の端面13bと試験片12の端面12bとが当接され、試験片12と第1支持体13とが仮固定される。これにより、試験片12と第1支持体13とが、間に接着剤16を配して仮固定される。また、第2支持体15の端面15aに接着剤16が塗布され、第2支持体15の端面15aと試験片12の端面12aとが当接される。これにより、試験片12と第2支持体15とが、間に接着剤16を配して仮固定される。
この仮組み工程S1では、各軸心14g、11g、13g、12g及び15gが揃って一直線上に配されているのが望ましい。しかしながら、後述する硬化工程S2において、軸心14g、13g、及び15gが矯正され、切除工程S3において、軸心11g及び12gが矯正されるため、仮組み工程S1の段階で、各軸心14g、11g、13g、12g及び15gが揃っている必要はない。
仮組み工程S1によって、図4に示されるように、試験片11、12、第1支持体13及び第2支持体14、15が仮固定された状態の複合体10が得られる。本実施形態では、試験片11の外径は、試験片12の外径と等しくD2である。
第1支持体13及び第2支持体14と仮固定される試験片11の外径D2は、第1支持体13及び第2支持体14の外径D1よりも大きい。さらに、試験片11は、外周面13c、14cから半径方向の外側に全周に亘って突出するように、仮固定される。これにより、試験片11は、第1支持体13及び第2支持体14の外周面13c、14cから半径方向の外側に突出する突出部11cを有している。
同様に、第1支持体13及び第2支持体15と仮固定される試験片12の外径D2は、第1支持体13及び第2支持体15の外径D1よりも大きい。さらに、試験片11は、外周面13c、15cから半径方向の外側に全周に亘って突出するように、仮固定される。これにより、試験片12は、第1支持体13及び第2支持体15の外周面13c、15cから半径方向の外側に突出する突出部12cを有している。
硬化工程S2では、第1支持体13と第2支持体14、15とが拘束された状態で、接着剤16が硬化される。
図5は、硬化工程S2で用いられる複合体10の製造装置1を示している。製造装置1は、図4に示される仮固定された複合体10を保持する治具2を含んでいる。
治具2は、互いに対向して嵌め合わされる第1治具片3と第2治具片5とを含んでいる。第1治具片3及び第2治具片5は、鉄などの強磁性体材料からなる。第1治具片3と第2治具片5とは、それらの間に複合体10を挟み込んだ状態で、嵌め合わされ、締結手段(図示せず)によって、互いに締結される。これにより、治具2が閉じられて、第1治具片3及び第2治具片5は、複合体10の軸方向と直交する方向で複合体10を両側から挟み込んで保持する。これにより、第1治具片3及び第2治具片5によって、接着剤16が硬化するまで、複合体10を保持することができる。
第1治具片3及び第2治具片5は、互いに向き合う対向面31及び51を有している。対向面31には、第1支持体13と第2支持体14、15とに接触して拘束する内溝32が設けられている。一方、対向面51には、第1支持体13と第2支持体14、15とに接触して拘束する内溝52が設けられている。本実施形態では、5本の複合体10を同時に保持しうるように、それぞれ5本の内溝32及び52が平行に設けられている。
内溝32及び52は、第1支持体13及び第2支持体14、15を、これらの軸心を揃えた状態で拘束する。接着剤が硬化するまで、内溝32及び52による拘束状態を維持しつつ、複合体10を保持することにより、第1支持体13の軸心13gと第2支持体14、15の軸心14g、15gとが揃った複合体10が製造されうる。これにより、試験片11、12の粘弾性を正確に測定することが可能となる。
より具体的には、内溝32は、第1支持体13の外周面13cに面接触する第1内溝33と、第2支持体14の外周面14cに面接触する第2内溝34と、第2支持体15の外周面15cに面接触する第2内溝35とを含んでいる。第1内溝33及び第2内溝34は、それぞれ外周面13c及び外周面14cに面接触して、第1支持体13の軸心13gと第2支持体14の軸心14gとを揃えて保持しうるように、同内径で軸心を揃えて一直線上に形成されている。同様に、第1内溝33及び第2内溝35は、それぞれ外周面13c及び外周面15cに面接触して、第1支持体13の軸心13gと第2支持体15の軸心15gとを揃えて保持しうるように、同一の内径で軸心を揃えて一直線上に形成されている。
一方、内溝52は、第1支持体13の外周面13cに面接触する第1内溝53と、第2支持体14の外周面14cに面接触する第2内溝54と、第2支持体15の外周面15cに面接触する第2内溝55とを含んでいる。第1内溝53及び第2内溝54は、それぞれ外周面13c及び外周面14cに面接触して、第1支持体13の軸心13gと第2支持体14の軸心14gとを揃えて保持しうるように、同内径で軸心を揃えて一直線上に形成されている。同様に、第1内溝53及び第2内溝55は、それぞれ外周面13c及び外周面15cに面接触して、第1支持体13の軸心13gと第2支持体15の軸心15gとを揃えて保持しうるように、同一の内径で軸心を揃えて一直線上に形成されている。
図2に示される切除工程S3では、第1支持体13及び第2支持体14の外周面13c、14cから半径方向の外側に突出する突出部11cが切除される。同様に、第1支持体13及び第2支持体15の外周面13c、15cから半径方向の外側に突出する突出部12cが切除される。突出部11c及び突出部12cの切除により、試験片11及び12の外径が第1支持体13の外径D1に揃えられ、図1に示される単一の外径の円柱状をなす複合体10が得られる。
図4に示されるように、突出部11c、12cが切除される前の試験片11及び12の外径D2は、例えば、第1支持体13及び第2支持体14、15の外径D1の好ましくは105%以上、より好ましくは110%以上であり、好ましくは150%以下、より好ましくは130%以下である。外径D2が外径D1の105%未満の場合、仮組み工程S1での仮固定の作業が困難となる。一方、外径D2が外径D1の150%を超える場合、切除工程S3で切除すべき突出部12cが大きくなり、複合体10の生産性が低下する。
なお、試験片11及び12の外径D2は、第1支持体13及び第2支持体14、15の外径D1と等しく設定されていてもよい。この場合、内溝32及び52によって、軸心14g、11g、13g、12g及び15gが揃えられる。
図6は、複合体10を保持している治具2を示している。本実施形態では、複合体10の軸方向長さL4は、複合体10の下端面から治具2の上端面までの長さL5よりも大きい。すなわち、複合体10は、治具2の上端面から突出し、その突出量はL4−L5である。治具2の上端面から突出する複合体10の端面には、硬化工程S2において、必要に応じて軸方向に圧力が付与される。
上記突出量L4−L5は、例えば、1mm以上が望ましく、第2支持体14の軸方向長さL2の50%以下が望ましい。上記突出量L4−L5が1mm未満の場合、複合体10の端面に、十分な圧力が付与されないおそれがある。一方、上記突出量L4−L5が第2支持体14の軸方向長さL2の50%を超える場合、治具2による第2支持体14の保持が不十分となるおそれがある。
図5、6に示されるように、対向面31には、第1内溝33と第2内溝34との間に、試験片11との接触を避けるための凹部36が設けられている。同様に、対向面31には、第1内溝33と第2内溝35との間に、試験片11との接触を避けるための凹部37が設けられている。凹部36及び37は、内溝32に対して垂直な溝状に形成されている。
一方、対向面51には、第1内溝53と第2内溝54との間に、試験片11との接触を避けるための凹部56が設けられている。同様に、対向面51には、第1内溝53と第2内溝55との間に、試験片12との接触を避けるための凹部57が設けられている。凹部56及び57は、内溝52に対して垂直な溝状に形成されている。
対向面31に凹部36及び37が設けられることにより、第1内溝33、第2内溝34、35の軸方向長さが制限される。同様に、対向面51に凹部56及び57が設けられることにより、第1内溝53、第2内溝54、55の軸方向長さが制限される。
第1内溝33、53の軸方向長さL6は、例えば、第1支持体13の軸方向長さL1(図1参照)の50〜95%が望ましい。長さL6が長さL1の50%未満の場合、第1内溝33、53による第1支持体13の保持が不十分となるおそれがある。一方、長さL6が長さL1の95%を超える場合、第1内溝33、53と突出部11c及び突出部12cとが干渉するおそれがある。
第2内溝34、54の軸方向長さL7は、例えば、第2支持体14の軸方向長さL2の50%〜95%が望ましい。長さL7が長さL2の50%未満の場合、第2内溝34、54による第2支持体14の保持が不十分となるおそれがある。一方、長さL7が長さL2の95%を超える場合、第2内溝34、54と突出部11cとが干渉するおそれがある。
同様に、第2内溝35、55の軸方向長さL8は、例えば、第2支持体15の軸方向長さL2の50%〜95%が望ましい。長さL8が長さL2の50%未満の場合、第2内溝35、55による第2支持体15の保持が不十分となるおそれがある。一方、長さL8が長さL2の95%を超える場合、第2内溝35、55と突出部12cとが干渉するおそれがある。
凹部36、56の軸方向長さは、凹部37、57の軸方向長さと等しくL9である。凹部36、37、56、57の軸方向長さL9は、例えば、試験片11、12の軸方向長さL3の105〜300%が望ましい。長さL9が長さL3の105%未満の場合、凹部36、37、56、57の側壁と突出部11c、12cとが干渉するおそれがある。長さL9が長さL3の300%を超える場合、内溝32、52による複合体10の保持が不十分となるおそれがある。
凹部36の深さと凹部56の深さとの和D3は、例えば、第1支持体13の外径D1の好ましくは110以上、より好ましくは120%以上であり、好ましくは200%以下、より好ましくは180%以下である。上記和D3が外径D1の110%未満の場合、凹部36又は56の底部と突出部11cとが干渉するおそれがある。
同様に、凹部37の深さと凹部57の深さとの和D3は、例えば、第1支持体13の外径D1の好ましくは110以上、より好ましくは120%以上であり、好ましくは200%以下、より好ましくは180%以下である。上記和D3が外径D1の110%未満の場合、凹部37又は57の底部と突出部11cとが干渉するおそれがある。
図7は、第1治具片3及び第2治具片5を一部を破断して示している。第1治具片3には、磁石44が設けられている。磁石44は、複合体10の第1支持体13及び第2支持体14、15を、それぞれ、第1内溝33及び第2内溝34、35に吸着させる。本実施形態では、磁石44は、例えば、第1内溝33及び第2内溝34、35の内周面に設けられているが、第1内溝33等が形成されていない第1治具片3の背面側に設けられていてもよい。また、磁石44は、第2治具片5の側に設けられていてもよい。
磁石44によって第1支持体13、第2支持体14、15の外周面13c、14c、15cが第1内溝33、第2内溝34、35の内周面に密着される。これにより、第1支持体13、第2支持体14、15の軸心13g、14g、15gが揃いやすくなる。
第1治具片3は、対向面31から第2治具片5の側に突出する第1凸部41及び第2凸部42を有している。本実施形態では、第1凸部41は、対向面31に対して垂直に起立する円柱状に形成されている。第1凸部41は、先端部が先細となるテーパー状に形成されている。第2凸部42は、第1内溝33、第2内溝34、35と平行な軸を有する半円柱状に形成されている。
第2治具片5は、対向面51から陥没する第1凹部61及び第2凹部62を有している。第1凹部61及び第2凹部62は、第1凸部41及び第2凸部42と対応する位置及び形状に突出する。
治具2が閉じられる際に、第1凸部41と第1凹部61とは、互いに嵌合し、第1治具片3と第2治具片5とを位置決めするための位置決め手段として機能する。同様に、第2凸部42と第2凹部62とは、互いに嵌合し、第1治具片3と第2治具片5とを位置決めするための位置決め手段として機能する。これにより、第1治具片3と第2治具片5とが正確に位置決めされ、第1支持体13、第2支持体14、15の軸心13g、14g、15gを、より一層正確に揃えることが可能となる。
図5に示されるように、本実施形態では、複数の内溝32を挟んで第1治具片3の両端近傍に一対の第1凸部41及び第2凸部42が設けられ、複数の内溝52を挟んで第2治具片5の両端近傍に一対の第1凹部61及び第2凹部62が設けられているので、第1治具片3と第2治具片5とがより一層正確に位置決めされうる。
本実施形態では、第2凸部42は、磁石からなる。このような第2凸部42は、第2治具片の第2凹部62を吸着し、第1治具片3からの第2治具片5の脱落を抑制する。既に述べたように、第1治具片3及び第2治具片5は、共に強磁性体材料からなるが、少なくとも第1治具片3及び第2治具片5のうち、いずれか一方が強磁性体材料からなり、他方が上記強磁性体材料を吸着するための磁石を含んでいればよい。
図8は、完成した複合体10(図1参照)を保持して、測定装置まで自動搬送するための自動搬送装置100を示している。自動搬送装置100は、複合体10を保持するためのアーム101を有している。アーム101には、複合体10の第1支持体13、第2支持体14、15の外周面13c、14c、15cに吸着する複数の吸盤103と、一端が吸盤103に接続された複数の管102とが設けられている。管102の他端は、バキューム装置(図示せず)に接続されている。バキューム装置が管102及び吸盤103を介して外周面13c、14c、15cを吸引することにより、複合体10が保持され、搬送可能となる。
本実施形態の製造方法及び製造装置1によって製造された複合体10は、図1に示されるように、各軸心14g、13g及び15gが正確に揃えられているので、外周面13c、14c、15cも単一の周面状に揃っている。従って、吸盤103と外周面13c、14c、15cとの間に隙間が生ずることが抑制され、自動搬送装置100からの複合体10の脱落が抑制されうる。
以上、本発明の粘弾性測定用の複合体の製造方法及び製造装置が詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
図2の製造方法及び図5等の製造装置を用いて複合体が製造され、その捻り方向の複素弾性率G*が測定された。比較例として、従来の製造方法を用いて製造された複合体の複素弾性率G*が測定された。測定方法は、以下の通りである。
粘弾性測定装置 : DMA+450(Metravib社製)
測定温度 : 0゜C
歪 : 5%
周波数 : 10Hz
結果は、変動係数CV値で表され、数値が小さい程、ばらつきが少なく、正確な測定値が得られていることを示す。
Figure 0006423675
表1から明らかなように、実施例の製造方法及び製造装置は、比較例に比べて、測定値のばらつきが少ない複合体を製造できることが確認できた。
上記実施例及び比較例の複合体が、オートサンプラーROB100(Metravib社製)に装填され、複合体の吸引圧が測定された。
結果は、吸着圧で表され、20kPa以上の圧力で、正常な吸着がなされ、複合体の保持が成功していることを示す。
Figure 0006423675
表2から明らかなように、実施例の製造方法及び製造装置は、比較例に比べて、正常な吸引によって粘弾性測定装置の稼働率を高めることができることが確認できた。
1 製造装置
2 治具
3 第1治具片
5 第2治具片
10 複合体
11 試験片
13 第1支持体
14 第2支持体
15 第2支持体
16 接着剤
31 対向面
32 内溝
33 第1内溝
34 第2内溝
36 凹部
37 凹部
44 磁石
51 対向面
52 内溝
53 第1内溝
54 第2内溝
56 凹部
57 凹部

Claims (8)

  1. 円柱状の粘弾性材料からなる試験片と、前記試験片の軸方向の一方側に固着された円柱状の第1支持体と、前記試験片の軸方向の他方側に固着された前記第1支持体と同径の第2支持体とを含む粘弾性測定用の複合体を製造するための方法であって、
    前記試験片と前記第1支持体との間、及び、前記試験片と前記第2支持体との間に接着剤を配して仮固定された複合体を得る仮組み工程と、
    前記第1支持体と前記第2支持体とを軸心を揃えた状態に拘束して前記仮固定された複合体の前記接着剤を硬化させる硬化工程とを含むことを特徴とする粘弾性測定用複合体の製造方法。
  2. 前記試験片は、前記第1支持体の外周面から半径方向の外側に突出する突出部を有し、
    前記硬化工程の後、前記突出部を切除して、前記試験片の外径を前記第1支持体の外径に揃える工程をさらに含む請求項1記載の粘弾性測定用複合体の製造方法。
  3. 円柱状の粘弾性材料からなる試験片と、前記試験片の軸方向の一方側に固着された円柱状の第1支持体と、前記試験片の軸方向の他方側に固着された前記第1支持体と同径の第2支持体とを含む粘弾性測定用の複合体を製造するための装置であって、
    前記試験片と前記第1支持体との間、及び、前記試験片と前記第2支持体との間に接着剤を配して仮固定された複合体を保持する治具を含み、
    前記治具は、前記複合体の軸方向と直交する方向で前記複合体を両側から挟む第1治具片と第2治具片とを含み、
    前記第1治具片及び前記第2治具片が、互いに向き合う対向面を有し、
    前記各対向面には、前記第1支持体と前記第2支持体とに接触してこれらの軸心を揃えた状態に拘束する内溝が設けられていることを特徴とする粘弾性測定用の複合体の製造装置。
  4. 前記第1治具片及び前記第2治具片のそれぞれの前記内溝は、前記第1支持体の外周面に面接触する第1内溝と、前記第2支持体に面接触する第2内溝とを含む請求項3記載の粘弾性測定用の複合体の製造装置。
  5. 前記各対向面には、前記第1内溝と前記第2内溝との間に、前記試験片との接触を避けるための凹部が設けられている請求項4に記載の粘弾性測定用の複合体の製造装置。
  6. 前記第1支持体及び前記第2支持体は、強磁性体材料からなり、
    前記第1治具片又は前記第2治具片には、前記各第1支持体及び前記第2支持体を、それぞれ、前記第1内溝及び前記第2内溝に吸着させるための磁石が設けられている請求項3乃至5のいずれかに記載の粘弾性測定用の複合体の製造装置。
  7. 前記第1治具片と前記第2治具片とを位置決めするための位置決め手段をさらに有する請求項3乃至6のいずれかに記載の粘弾性測定用の複合体の製造装置。
  8. 前記第1治具片及び前記第2治具片のうち少なくとも一方は、強磁性体材料からなり、
    記第1治具片及び前記第2治具片の他方には、前記第1治具片及び前記第2治具片の一方を吸着するための磁石を含む請求項3乃至7のいずれかに記載の粘弾性測定用の複合体の製造装置。
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