JP6422784B2 - 媒体類集積箱 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、媒体類集積箱に関する。
駅務機器のうち発券機能を有する自動機(以下発券機)では、投入排出口の前に実装された底の浅い受皿に媒体類を放出するようになっている。媒体類としては、ICカードあるいはPET券、エドモンソン券(以下エド券)等が考えられる。例えばICカードあるいはPET券は、ある程度の大きさと重量がある。しかし、エド券は、例えば長さ3cm、幅5.75cmの横長の大きさで、1枚の厚さがほぼ0.2mmで、重さが約0.320〜0.350gf/枚程度の軽量小型の切符である。エド券のように軽量小型の切符は、風圧などにより簡単に予想外の方向に向けて飛び散る可能性があり、放出されたエド券は、落とした際に生じる相対的な風によって裏返りやすい。そのため、発券機の投入排出口から底の浅い受皿に放出されたエド券は、表裏、正逆が狂う場合がある。
また、複数枚の媒体類を連続的に発券する発券機は、ICカードあるいはPET券を、発券機の投入排出口の前に置いた箱状の集積箱に放出するようにしている。このような発券機では、ICカードあるいはPET券は、ある程度の大きさと重量があるため、数百枚の集積であっても放出の順番、表裏、正逆などが狂いにくい傾向にある。これに対し、エド券は、発券機の投入排出口に実装された底の浅い受皿に一枚一枚放出するか、あるいは発券機の中で一旦、十数枚重ねた上で、まとめて受皿に放出するかのどちらかが一般的である。例えば、発券機は、複数枚の媒体類を連続的に発券することがある。複数のエド券を連続的に発券する場合、発券機は、投入排出口に外付けした受皿に放出する。しかし、従来の発券機は、エド券の集積状態において、発券の順番、表裏、正逆が狂う場合が多い。
特開2007−241421号公報
上記のように、発券機は、発券したエド券の集積状態において、発券の順番、表裏、正逆が狂うことが多い。そのため、係員は、発券されたエド券の順番のならべ直し、表裏及び正逆の確認、および、枚数チェックなどを数回繰り返して行うことにより、発券したエド券を揃えている。しかし、このような運用は、係員の手間を必要とし、また間違いも発生する可能性があり、不能率である。
実施の形態が解決しようとする課題は、係員が集積された媒体類を整理する手間が省ける媒体類集積箱を提供することである。
実施形態の媒体類集積箱は、集積箱本体と、受け部と、受け部位置調整機構とを具備する。集積箱本体は、媒体類を発券する発券機の放出口に着脱可能に装着される。受け部は、集積箱本体の内部に鉛直方向に移動可能に設けられ、放出口から放出される媒体類を受ける。受け部位置調整機構は、集積箱本体の内部で媒体類を受ける受け位置をあらかじめ設定し、前記受け部に集積される前記媒体類の数に応じて前記受け部の位置を設定範囲内に調整する。前記受け部位置調整機構は、少なくとも2つのプーリと、第1の張設部材と、第1の付勢機構と、第2の張設部材と、第2の付勢機構と、を備える。2つのプーリは、前記集積箱本体の上端部に配置される。第1の張設部材は、前記2つのプーリの一方の第1のプーリに架け渡され、一端が前記受け部に連結される。第1の付勢機構は、前記集積箱本体の下端部に配置され、前記受け部と前記受け部に連結された周辺部材との合計の重量と釣り合う引っ張り荷重に設定され、前記第1の張設部材の他端部に連結された、定荷重バネである。第2の張設部材は、前記2つのプーリの他方の第2のプーリに架け渡され、一端が前記受け部に連結される。第2の付勢部材は、前記第2の張設部材の他端部に連結された第1の引っ張りコイルばね及び前記第2の張設部材における前記受け部との連結端側に配置された第2の引っ張りコイルばねを有する、前記受け部上に集積される前記媒体類の集積数に合わせて前記受け部の位置を下げる状態に変形し、前記受け部の位置を調整する。前記第2の付勢機構は、バネ定数が前記媒体類の一枚の重さを前記媒体類の厚さで除した値に設定され、前記第2の付勢機構の初張力が、前記放出口から前記受け部までの高さをL0とし、前記受け部に集積された前記媒体類の総重量と前記第2の付勢機構の初張力がつりあったときの前記受け部に集積された前記媒体類の高さをL1としたときに、L0>L1となる値に設定され、前記受け部に集積された前記媒体類の総重量が前記初張力を超えると伸びる。
第1の実施の形態の窓口処理機の全体の概略構成を示す斜視図。 発券機の受皿を示し、(A)は受皿の斜視図、(B)は平面図。 第1の実施の形態のエド券集積箱が窓口処理機の発券機に装着された状態を示す側面図。 発券機の受皿を収納する手順を示し、(A)は発券機から受皿の固定を解除する操作を示す斜視図、(B)は受皿を発券機の投入排出口の下側に折り畳んだ状態を示す斜視図。 第1の実施の形態のエド券集積箱を発券機の投入排出口の前に取り付ける作業を示す斜視図。 第1の実施の形態のエド券集積箱を示し、(A)はエド券集積箱の背面側の斜視図、(B)はエド券集積箱の背面図。 第1の実施の形態のエド券集積箱を示す平面図。 第1の実施の形態のエド券集積箱の内部構成を示す縦断面図。 第1の実施の形態のエド券集積箱の要部構成を示す縦断面図。 第1の実施の形態のエド券集積箱の集積枚数Aと第2の付勢機構の2本の引っ張りコイルばねの伸びBとの関係を示す特性図。 第1の実施の形態のエド券集積箱の集積枚数Aと集積位置Cとの関係を示す特性図。 第2の実施の形態のエド券集積箱の内部構成を示す縦断面図。
[第1の実施の形態]
(構成)
図1乃至図11は、第1の実施の形態を示す。
図1は、第1の実施の形態の媒体類集積箱が装着される窓口処理機1の全体の概略構成を示す斜視図である。
この窓口処理機1は、媒体類としての定期券、エド券の発券および磁気式定期券の処理などを行うものである。この窓口処理機1は、係員用のテーブル2の上に配置されている制御部3、係員操作・表示部4、客用表示部5、ジャーナルプリンタ部6、テーブル2の周囲に配置された発券機(磁気発券部)7、コンセントボックス8などから構成されている。発券機7は、本実施の形態に係る媒体類集積箱としてのエド券集積箱を着脱可能である。エド券集積箱の構成例については、後述する。
発券機7は、定期券、エド券の発券および磁気式定期券の処理などを行う投入排出口(放出口)10の外側に集積箱と接触する部分が磁性材でできた受皿11を備える。
図2(A)は、受皿11の斜視図である。図2(B)は、受皿11の平面図である。
この受皿11は、図2(A),(B)に示すように、上面および背面が開口されたボックス状の受皿本体11aを有する。この受皿本体11aの両側板には、背面開口部側の下端部に回動支軸11bが設けられている。受皿本体11aの上端部には、係合爪11cが設けられている。そして、定期券やエド券の多数枚の連続発券を行わない場合、図1に示すように、発券機7の受皿11は、投入排出口10の外側にほぼ水平方向に向けて開いた状態で使用される。このとき、係合爪11cが発券機7の投入排出口10の係合部に係脱可能に係合される。この状態で、受皿11は、発券機7で発券し、投入排出口10から放出された定期券およびエド券を受けるようになっている。
エド券の1枚毎の発券の場合、係員操作・表示部4から必要な券面情報を入力される。発券機7は、入力されたデータに基づき、ロール紙のカット、印刷、90度反転、エンコードを行うことによりエド券を作成する。発券機7は、作成したエド券を投入排出口10から券を放出する。これにより、受皿11は、投入排出口10から放出されるエド券を順次受ける。多数枚の連続発券の場合は、受皿11に放出すると受皿11自体の底が浅いため、順番が狂ったり、表裏反転したり、向き反対になったりしやすくなる。このため、発券機7は、受皿11に替えて係員の後処理を効率化するための専用のエド券集積箱9を使用する。
図3は、第1の実施の形態のエド券集積箱9が窓口処理機の発券機に装着された状態を示す側面図である。また、図4(A)は、発券機から受皿の固定を解除する操作を示す斜視図であり、図4(B)は受皿を発券機の投入排出口の下側に折り畳んだ状態を示す斜視図である。さらに、図5は、第1の実施の形態のエド券集積箱を発券機の投入排出口の前に取り付ける作業を示す斜視図である。
図3に示すエド券集積箱9を使用する場合は、予め発券機7の受皿11を折り畳んだ非使用位置に移動する。この受皿11の折り畳み作業時には、受皿11は、図4(A)中に上向き矢印で示すように上向きに押し上げるように受皿11を動かされる。これにより、受皿11の係合爪11cは、発券機7の投入排出口10の係合部から外れ、受皿11と発券機7本体との係合が解除される。この状態で、図4(A)中に下向き矢印で示すように受皿11を図2(A),(B)に示す回動支軸11bを中心に回動させて図4(B)中に矢印で示すように受皿11を動かすことにより、受皿11を倒す。受皿11を倒した状態において、図5に示すように、エド券集積箱9は、外付けされる。
図6(A)は、エド券集積箱の背面側の斜視図であり、図6(B)はエド券集積箱の背面図である。
エド券集積箱9は、図6(A),(B)に示すように鉛直方向が長い縦長の直方体形状の集積箱本体9aを有する。この集積箱本体9aの前面には、図5に示すように一側部に設けた複数のヒンジ12を介して開閉可能に支持された前扉13が設けられている。集積箱本体9aの両側面には、取手14が設けられている。
集積箱本体9aの背面上部には、左右一対のラバーマグネット15と、水平方向に長い矩形棒状の位置決めゴム16とが貼り付けられている。さらに、集積箱本体9aの背面上部には、エド券の投入排出口10に実装された受皿11の幅より若干広い円筒
状の2本の規制ガイド17と、エド券投入口18とが設けられている。エド券集積箱9を発券機7に組み付ける場合には、ラバーマグネット15がそれと接触する部分が磁性材でできた受皿11に吸着されるようになっている。発券機7の投入排出口10に対するエド券集積箱9のエド券投入口18の位置決めは、図6(A),(B)に示すように上下方向には、受皿11の下面にエド券集積箱9に貼り付けられた位置決めゴム16を押し付ける。さらに、左右方向には、受皿11の両脇を2本の規制ガイド17が挟みこむようにすることで実現している。これによって発券機7の投入排出口10とエド券集積箱9のエド券投入口18の位置は一義的に定まる。エド券集積箱9が発券機7に組み付けられると、図3に示す状態となる。
図7は、エド券集積箱9の内部構造を示す平面図であり、図8は、エド券集積箱9の内部構造を示す縦断面図である。
集積箱本体9a内部には、フレーム19と、受け台(受け部)21と、バックアップ機構(受け部位置調整機構)22とが設けられている。受け台21は、鉛直方向に移動可能に設けられ、発券機7の投入排出口10から放出される媒体類の一例であるエド券20を受ける。バックアップ機構22は、受け台21の高さ位置を調整する。
受け台21は、図7に示すようにエド券20よりも若干大きい大きさの平板状の受け面21aを有する。この受け台21の両側にはホルダ部材23が固定されている。これらのホルダ部材23は、鉛直方向に延設されたガイドシャフト24にリニアボールベアリング25を介して鉛直方向に移動可能に支持されている。これにより、受け台21の受け面21aを水平方向に向けた状態で鉛直方向に移動可能に支持する案内ガイド26が形成されている。
バックアップ機構22は、少なくとも2つのプーリ(第1のプーリ27と、第2のプーリ28)と、第1のワイヤロープ(第1の張設部材)29と、第1の付勢機構30と、第2のワイヤロープ(第2の張設部材)31と、第2の付勢機構32とを具備する。第1のプーリ27と、第2のプーリ28は、集積箱本体9aの上端部に配置されている。第1のワイヤロープ29は、第1のプーリ27に架け渡され、一端が受け台21に連結されている。第1の付勢機構30は、集積箱本体9aの下端部に配置され、受け台21と受け台21に連結された周辺部材との合計の重量と釣り合う引っ張り荷重に設定され、第1のワイヤロープ29の他端部に連結されている。本実施の形態では、第1の付勢機構30とワイヤロープ29は、定荷重バネによって形成されている。第2のワイヤロープ31は、第2のプーリ28に架け渡され、一端が受け台21側に連結されている。第2の付勢機構32は、本実施の形態では、2つの引張りコイルばね(第1の引張りコイルばね33と、第2の引張りコイルばね34)によって形成されている。第1の引張りコイルばね33の一端は、第2のワイヤロープ31の他端部に連結されている。この第1の引張りコイルばね33の他端は、集積箱本体9aの下端部に固定されたスプリング調整用ブラケット35に固定されている。また、第2の引張りコイルばね34は、第2のワイヤロープ31の一端と受け台21との間に介設されている。
バックアップ機構22は、第1の引張りコイルばね33と、第2の引張りコイルばね34と、第1の付勢機構30の定荷重バネとが変形し、受け台21の位置を調整する。第1の引張りコイルばね33及び第2の引張りコイルばね34は、受け台21上に集積されるエド券20の集積数に合わせて受け台21の位置を下げる。このバックアップ機構22は、特に個別の動力は持たない。
バックアップ機構22による受け台21の初期位置は、次の通り決定される。すなわち、発券機7の投入排出口10からエド券20を放出し、エド券集積箱9のバックアップ機構22の受け台21への着地時に順番の入れ替わり、表裏反転、前後正逆、券立ちなどが発生しない落下高さをあらかじめ実験で算出しておく。ここでは、この落下高さ、つまりはエド券集積箱9のエド券投入口18からこの位置までの高さをL0とする。このL0の寸法は、媒体類の種類により異なる。
一方、第1の付勢機構30の定荷重バネは、バックアップ機構22を構成する部品(受け台21と、ホルダ部材23と、スラストベアリング25)の重量と第1のプーリ27の摺動抵抗の和に等しいように選定されている。従って、第1の付勢機構30の定荷重バネとバックアップ機構22、第1のプーリ27の関係だけを見ると、バックアップ機構22はどの位置でも停止可能である。発券機7は、投入排出口10から放出されるエド券20が受け台21の上に下から順番に集積されるエド券20の数に応じて受け台21の位置を下げる。これにより、常時、発券機7は、投入排出口10から放出されるエド券20を受けるエド券20の集積部の最上部位置を適正な受け取り位置の許容範囲内に保持する状態で調整する。
受け台21の上に下から順番に集積されるエド券20の数に応じて受け台21のバックアップ機構22の停止位置をL0とするためには、L0の位置で伸びゼロの上方に引張り力が働く第2の付勢機構32が必要である。初期的には、バックアップ機構22に集積されたエド券20の総重量が第2の付勢機構32の初張力に達するまでは第2の付勢機構32の伸びはゼロである。初張力を超えると、徐々にバックアップ機構22が下がり始める。このとき集積されたエド券20の総重量と第2の付勢機構32の初張力が釣り合った時の集積されたエド券の高さをL1とする。
エド券20の1枚の厚さは、ほぼ0.2mmなので5枚の厚さがほぼ1mm、5枚の重さが第2の付勢機構32のほぼ合計バネ定数となるように第2の付勢機構32の引張りコイルばね(第1の引張りコイルばね33と、第2の引張りコイルばね34)を選定する。従って、エド券20の集積高さがL1を超えるとこれ以降に放出されるエド券20のエド券集積箱9内における集積位置はほぼ変らないことになる。また、L0>L1の条件により安定した集積が可能となる。この安定した集積をしようとするエド券20の最大枚数は、エド券20の初張力分の枚数と第2の付勢機構32の第1の引張りコイルばね33と、第2の引張りコイルばね34の許容荷重時伸びに相当する枚数の和で表される。
バックアップ機構22に使用する第2の付勢機構32のコイルばねのバネ定数は理論上、
コイルばねのバネ定数=エド券20の1枚の重さ/エド券20の厚さ
=(0.327〜0.356)/0.2=1.635〜1.78gf/mm
=0.001635〜0.00178kgf/mm
となる。
一方、エド券20が1,000枚の厚さは、0.2mm×1,000=200mmなので初張力を無視すれば単純に最大伸びは、200mmなければならない。しかし、このようなバネは現実的に、製作が困難である。このため、本実施の形態ではコイルばねを2本直列に並べて1本当たりのバネ定数を上げて、相当するコイルばねを選定する。
例えば、外形8.0、線径0.55、自由高さ50.1、許容荷重0.425kgf、許容荷重時長さ170.4、初張力0.056kgf、バネ定数0.0031kgf/mm
これを2本直列に使用すると、合成バネ定数Kは、
K=k1×k2 /(k1+k2)
=0.00155kgf/mm(1.55gf/mm)
k1=k2=0.0031
となる。
図9は、エド券集積箱9における第1のワイヤロープ29による引張り方向の角度θを示す図である。
第1の付勢機構30の定荷重バネ側の第1のワイヤロープ29の引張り荷重Fは
F=(バックアップ機構22の重量+ホルダ部材23の重量+スラストベアリング25の重量)/COSθ+第1のプーリ27の摺動抵抗
となる。ここで、θはできるだけ小さい方がいいので定荷重側のプーリは大きくとる。
定荷重バネの選定
定荷重バネの製造誤差は0〜+15%あるので、軽ければ軽いほど誤差も少なくていい。ここでは予めバックアップ系の重量を想定し以下を選定した。
定荷重バネ:定格=200gf
実験より落下高さは、62mmなのでバックアップ機構22の受け台21の受け面21aの初期位置は、62mm以下でなければならない。しかし、第2の付勢機構32のコイルばねは初張力を持っているので、初張力の重さ分のエド券20が集積しなければバックアップ機構22の受け台21は下がらない。
初張力は、0.056kgf(=56gf)なので、エド券20の集積枚数に換算すると、
56gf/(0.327〜0.356gf)/枚=157(対最大重さ)〜171(対最小重さ)枚となり、厚さに換算すると
ロール券紙の厚さは、0.200±0.02mmであるので、
初張力分のエド券20の高さは、
157枚×min厚さ0.18mm/枚=28.26mm 〜 171枚×max厚さ0.22mm/枚=37.62mm
となる。この値はいずれも最大落下高さ 62mm より小さいので問題ない。
設計的には、バックアップ機構22の受け台21の受け面21aの初期位置を62mmにとる。このとき、この位置をキープするには第2の付勢機構32のコイルばねの伸びをこの位置でゼロにしなければならない。またこれより上にバックアップ機構22の受け台21が行かないように目安としてストッパを設ける。
図10は、第1の実施の形態に係るエド券集積箱9における集積枚数Aと第2の付勢機構の2本の引っ張りコイルばねの伸びBとの関係を示す特性図である。図10に示すように、エド券集積箱9は、エド券20の集積枚数Aの増加に対して第2の付勢機構32のコイルばねの伸びBが一次関数的に大きくなる。プーリの27、28の摺動抵抗がある場合は、多少階段状に小さくなる。
また、図11は、第1の実施の形態に係るエド券集積箱9における集積枚数Aと集積位置Cとの関係を示す特性図である。図11に示すように、エド券集積箱9は、エド券20の集積枚数Aの増加に対して集積位置Cが変化する。たとえば、エド券20の集積枚数Aと集積位置Cとの関係は、集積枚数が所定枚数に達するまで、集積枚数Aの増加に対して集積位置Cが一次関数的に単調に大きくなる。また、集積枚数Aが所定枚数に達した後は、集積枚数の増加に対して集積位置Cが一次関数的に単調に小さくなる。
この場合もプーリの27、28の摺動抵抗がある場合は多少階段状に小さくなる。
(作用・効果)
上記構成の第1の実施の形態に係るエド券集積箱9では、受け台21でエド券20を受ける際に、バックアップ機構22によって発券機7の投入排出口10から放出されるエド券20が受け台21の上に下から順番に集積されるエド券20の数に応じて受け台21の位置を下げる。これにより、発券機7の投入排出口10から放出されるエド券20が表裏反転したり、前後正逆の誤りなく正しい姿勢で受け取り可能な高さ位置である適正な受け取り位置の許容範囲でエド券20の受け取り位置を保持する。そのため、常時、発券機7の投入排出口10から放出されるエド券20を受けるエド券20の集積部の最上部位置を適正な受け取り位置の許容範囲内に保持する状態で調整することができる。
上記のように構成することによって、外部動力を必要とせずエド券20の多数枚集積が可能となり、且つ順番、表裏、前後正逆が狂うことが避けられる。従って従来のように係員が集積されたエド券20を整理する手間が省け、揃え間違いも防止できるという効果がある。したがって、外部の動力を得ることなく、放出されたエド券20の集積の順番、表裏、前後正逆の誤りなく所定枚数集積できるエド券集積箱9を提供することができる。
[第2の実施の形態]
(構成)
図12は、第2の実施の形態を示す。
図12に示す第2の実施形態に係るエド券集積箱9´は、第1の実施形態(図1乃至図11参照)に係るエド券集積箱9の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図12中で、図1乃至図11と同一部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図12に示す第2実施形態に係るエド券集積箱9´は、バックアップ機構22の第1のプーリ27は、集積箱本体9aの上端部に水平方向に間隔を置いて並設された2つのプーリ(第1のプーリ27aと、第2のプーリ27b)を有する。エド券集積箱9´は、受け台21側に配置される第2のプーリ27bの位置を受け台21に近接させる。これにより、エド券集積箱9´は、第1のワイヤロープ29における受け台21との連結端側の引っ張り方向の角度θ=0に設定する。
(作用・効果)
第2の実施形態では第1実施形態の効果に加え、第1のワイヤロープ29における受け台21との連結端側の引っ張り方向の角度θ=0に設定することができる。
なお、上述した第1及び第2の実施形態では、媒体類としてエド券20を例にとって説明したが、L0>L1が成立する構成であれば特にエド券に限定しない。さらに、第1及び第2の実施形態では初張力を有する引張りコイルばねを使用したが、初張力ゼロのピッチ巻きの引張りコイルばねであっても同様の効果を得られる。また、第1及び第2の実施形態では2つの引張りコイルばね(第1の引張りコイルばね33と、第2の引張りコイルばね34)を第2のプーリ28の前後に1本づつ使用しているが、1本あるいは複数本の使用で第2のプーリ28の前後にいかように配置しても構わない。
これらの実施形態によれば、外部動力を必要とせず、媒体類を多数枚集積が可能となり、且つ順番、表裏、前後正逆が狂うことを防止して、係員が集積された媒体類を整理する手間が省け、揃え間違いも防止できる媒体類集積箱を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明と同等の記載を付記する。
[1] 媒体類を発券する発券機の放出口に着脱可能に装着される集積箱本体と、
前記集積箱本体の内部に鉛直方向に移動可能に設けられ、前記放出口から放出される媒体類を受ける受け部と、
前記集積箱本体の内部で前記媒体類を受ける受け位置をあらかじめ設定し、前記受け部に集積される前記媒体類の数に応じて前記受け部の位置を設定範囲内に調整する受け部位置調整機構と、
を具備する媒体類集積箱。
[2] 前記受け部位置調整機構は、前記集積箱本体の上端部に配置された少なくとも2つのプーリと、
前記2つのプーリの一方の第1のプーリに架け渡され、一端が前記受け部に連結された第1の張設部材と、
前記集積箱本体の下端部に配置され、前記受け部と前記受け部に連結された周辺部材との合計の重量と釣り合う引っ張り荷重に設定され、前記第1の張設部材の他端部に連結された第1の付勢機構と、
前記2つのプーリの他方の第2のプーリに架け渡され、一端が前記受け部に連結された第2の張設部材と、
前記第2の張設部材の他端部に連結された付勢部材を有し、前記受け部上に集積される前記媒体類の集積数に合わせて前記受け部の位置を下げる状態に変形し、前記受け部の位置を調整する第2の付勢機構と
を具備する[1]に記載の媒体類集積箱。
[3] 前記第1のプーリは、前記集積箱本体の上端部に水平方向に間隔を置いて並設された2つのプーリを有し、前記第1の張設部材における前記受け部との連結端側の引っ張り方向の角度θ=0に設定した[2]に記載の媒体類集積箱。
[4] 前記第1の付勢機構は、定荷重バネである[2]に記載の媒体類集積箱。
[5] 前記第2の付勢機構は、前記第2の張設部材の他端部に連結された第1の引っ張りコイルばねと、前記第2の張設部材における前記受け部との連結端側に配置された第2の引っ張りコイルばねとを有する[2]に記載の媒体類集積箱。
[6] 前記集積箱本体は、内部に張り付けた静電気対策用のフィルム部材を有する[1]に記載の媒体類集積箱。
[7] 前記受け部は、前記放出口から放出される前記媒体類が前記受け部の上に下から順番に集積し、
前記受け部位置調整機構は、前記受け部の上に下から順番に集積される前記媒体類の数に応じて前記受け部の位置を設定位置または設定範囲内に移動させる、[1]に記載の媒体類集積箱。
7…発券機、9、9´…エド券集積箱、9a…集積箱本体、10…投入排出口(放出口)、11…受皿、11a…受皿本体、18…エド券投入口、20…エド券(媒体類)、21…受け台(受け部)、21a…受け面、22…バックアップ機構(受け部位置調整機構)、27…第1のプーリ、28…第2のプーリ、29…第1のワイヤロープ(第1の張設部材)、30…第1の付勢機構、31…第2のワイヤロープ(第2の張設部材)、32…第2の付勢機構、33…第1の引張りコイルばね、34…第2の引張りコイルばね。

Claims (4)

  1. 媒体類を発券する発券機の放出口に着脱可能に装着される集積箱本体と、
    前記集積箱本体の内部に鉛直方向に移動可能に設けられ、前記放出口から放出される媒体類を受ける受け部と、
    前記集積箱本体の内部で前記媒体類を受ける受け位置をあらかじめ設定し、前記受け部に集積される前記媒体類の数に応じて前記受け部の位置を設定範囲内に調整する受け部位置調整機構と、
    を具備し、
    前記受け部位置調整機構は、
    前記集積箱本体の上端部に配置された少なくとも2つのプーリと、
    前記2つのプーリの一方の第1のプーリに架け渡され、一端が前記受け部に連結された第1の張設部材と、
    前記集積箱本体の下端部に配置され、前記受け部と前記受け部に連結された周辺部材との合計の重量と釣り合う引っ張り荷重に設定され、前記第1の張設部材の他端部に連結された、定荷重バネである第1の付勢機構と、
    前記2つのプーリの他方の第2のプーリに架け渡され、一端が前記受け部に連結された第2の張設部材と、
    前記第2の張設部材の他端部に連結された第1の引っ張りコイルばね及び前記第2の張設部材における前記受け部との連結端側に配置された第2の引っ張りコイルばねを有する、前記受け部上に集積される前記媒体類の集積数に合わせて前記受け部の位置を下げる状態に変形し、前記受け部の位置を調整する第2の付勢機構と、
    を備え、
    前記第2の付勢機構は、バネ定数が前記媒体類の一枚の重さを前記媒体類の厚さで除した値に設定され、前記第2の付勢機構の初張力が、前記放出口から前記受け部までの高さをL0とし、前記受け部に集積された前記媒体類の総重量と前記第2の付勢機構の初張力がつりあったときの前記受け部に集積された前記媒体類の高さをL1としたときに、L0>L1となる値に設定され、前記受け部に集積された前記媒体類の総重量が前記初張力を超えると伸びる、媒体類集積箱。
  2. 前記第1のプーリは、前記集積箱本体の上端部に水平方向に間隔を置いて並設された2つのプーリを有し、前記受け部の移動方向を基準とした前記第1の張設部材における前記受け部との連結端側の引っ張り方向の角度θ=0に設定した請求項1に記載の媒体類集積箱。
  3. 前記集積箱本体は、内部に張り付けた静電気対策用のフィルム部材を有する請求項1に記載の媒体類集積箱。
  4. 前記受け部は、前記放出口から放出される前記媒体類が前記受け部の上に下から順番に集積し、
    前記受け部位置調整機構は、前記受け部の上に下から順番に集積される前記媒体類の数に応じて前記受け部の位置を設定位置または設定範囲内に移動させる、請求項1に記載の媒体類集積箱。
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