JP6422417B2 - コネクタ用封止部材の設計方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタ用封止部材の設計方法に関する。
防水性を備えたコネクタとしては、コネクタハウジングと、コネクタハウジングに装着される封止部材と、コネクタハウジングの端子収容室に収容された端子とを備えたものが従来より提案されている。封止部材55には、図9に示すように、電線挿通孔55aが形成されている。端子60は、図10に示すように、相手端子が挿入され、筒体62の内部に弾性変形部が設けられた相手端子接続部61と、電線が加締めによって接続される電線接続部63を備えている。
図9では、電線付きの端子60が封止部材55を貫通する直前位置を示すが、電線付きの端子60は、封止部材55の電線挿通孔55aに貫通することでコネクタハウジング(図示せず)の端子収容室に収容される。端子60に接続された電線は、電線挿通孔55a内に密着収容される。これにより、コネクタハウジングより外部に導き出された電線を伝ってコネクタハウジングの端子収容室に水等が入り込むのを防止する(特許文献1参照)。
特開2014−78326号公報
ところで、端子60のコネクタハウジングへの装着過程にあって、端子60が封止部材55の電線挿通孔55aを貫通する際には、端子60が電線挿通孔55aを押し広げながら進入する。特に、端子60の筒体62の角部62cが最も電線挿通孔55aを押し広げるよう封止部材55に外力を作用させる。
また、従来の端子60では、筒体62は、図10に示すように、一枚の板材が複数箇所で折り曲げられて筒形状とされ、封止部材55への挿入方向Dに延びる板材の端面62aが筒体62の角部62cの近傍に位置するため、端面62aのエッジが封止部材55に直接接触する。端面62aのエッジによって封止部材55が損傷(切れ破損)する。
このように、従来の端子60では、封止部材55の電線挿通孔55aを貫通する過程で封止部材55が損傷(切れ破損)する可能性が高い。封止部材55が損傷すると防水性能が低下する。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、電線付きの端子が電線挿通孔を貫通する際の損傷を確実に防止できるコネクタ用封止部材の設計方法を提供することを目的とする。
本発明は、内周面にリップ部が突設された電線挿通孔を有し、前記電線挿通孔には、相手端子が挿入される筒体を有する端子が貫通され前記端子に接続された電線が圧入状態で配置される封止部材の設計方法であって、前記端子が前記電線挿通孔を貫通する過程における前記電線挿通孔の内周面に接触可能な前記筒体のエッジ部の曲率半径をR1とすると共に前記リップ部の圧縮率をCR1とすると、前記曲率半径R1と前記圧縮率CR1とをパラメータとして切れ破損する範囲と切れ破損しない範囲を求め、切れ破損しない範囲に前記圧縮率CR1と前記曲率半径R1を設定することを特徴とするコネクタ用封止部材の設計方法である。
本発明によれば、端子の貫通過程で封止部材が損傷(切れ破損)しない値に、圧縮率CR1と曲率半径R1を設定することにより、端子が封止部材の電線挿通孔に貫通する過程での損傷(切れ破損)を確実に防止できる。
本発明の実施形態を示し、(a)はコネクタハウジング側の断面図、(b)は封止部材の斜視図である。 本発明の実施形態を示し、(a)は端子の斜視図、(b)は封止部材への挿入先端側である端子の前面図、(c)は(b)のE部拡大図である。 本発明の実施形態を示し、(a)は端子の封止部材の貫通過程を示す要部断面図、(b)は電線が封止部材の電線挿通孔に配置された状態を示す要部断面図、(c)はリップ部の圧縮率を説明する図。 (a)は端子のエッジ部の曲率半径と切れ荷重の関係を示す実測図、(b)は端子のエッジ部の曲率半径と圧縮率の関係を示す実測(仮想特性線付き)図、(c)は封止部材のリップ部の先端側の曲率半径とシール圧力(シール性)の関係を示す特性線図。 封止部材の端子貫通時の圧縮率(切れにくさ性)と封止部材の電線圧入時(シール性)の圧縮率を共に満足する圧縮率範囲を示す図。 端子の第1変形例を示し、(a)は端子の斜視図、(b)は封止部材への挿入先端側である端子の前面図である。 端子の第2変形例を示し、(a)は端子の斜視図、(b)は封止部材への挿入先端側である端子の前面図である。 端子の第3変形例を示し、(a)は端子の斜視図、(b)は封止部材への挿入先端側である端子の前面図、(c)は応用例の端子の前面図である。 従来例にあって、端子が封止部材を貫通する状態を示す断面図である。 従来例を示し、(a)は端子の斜視図、(b)は封止部材への挿入先端側である端子の前面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
図1〜図5は本発明の一実施形態を示す。図1(a)に示すように、コネクタは、コネクタハウジング20と、コネクタハウジング20に収容された封止部材であるマットシール21と、マットシール21の後方でマットシール21を保持するリアホルダ22と、コネクタハウジング20に装着される電線W付きの端子1とを備えている。
コネクタハウジング20には、複数の端子収容室20aとこれら端子収容室20aの電線引出側である後方に配置されたマットシール収容室20bが形成されている。
マットシール21は、マットシール収容室20bに収容されている。マットシール21は、ゴム材等の軟質の弾性材より形成されている。
マットシール21には、図1(b)に示すように、各端子収容室20aに対応する位置に電線挿通孔21aがそれぞれ形成されている。電線挿通孔21aの内周面には、電線挿通孔21aの軸方向に間隔を置いて複数のリップ部21b(図3に示す)が設けられている。各リップ部21bは、電線挿通孔21aの内周面より内側(軸中心)に向かって突出している。各リップ部21bは、先端が円弧状の山形状である。各リップ部21bの先端側の曲率半径については、下記に詳述する。電線挿通孔21aのリップ部21bの先端位置での内径は、電線Wの外径より大きいサイズである。
リアホルダ22は、コネクタハウジング20の後方面よりマットシール収容室20bに配置されている。リアホルダ22には、マットシール21の各電線挿通孔21aに対応する位置に電線孔22aがそれぞれ形成されている。この各電線孔22aは、端子1の外径サイズより大きな孔サイズである。
端子1は、図2(a)、(b)に示すように、所定形状に形成された1枚の導電性の板材を折り曲げ加工することによって形成されている。端子1は、相手端子(図示せず)が電気的に接続される相手端子接続部2と、電線Wが接続される電線接続部10とを備えている。
相手端子接続部2は、四角形状の筒体3と、この筒体3内に配置された弾性接触部(図示せず)とを有する。筒体3は、弾性接触部と共に、一枚の板材が複数箇所で折り曲げられて筒形状に形成されている。
詳細には、筒体3は、底面部30と、底面部30の両端より折り曲げられ、垂直方向に延びる一対の側面部31,32と、各側面部31,32の上端よりそれぞれ折り曲げられた一対の天面部33,39とを備えている。一対の天面部33,39は、折り重なるように配置されている。双方の天面部33,39の先端がマットシール21への挿入方向(相手端子との相対的挿入方向)Dに延びる板材の端面3a,3bである。
このように構成された筒体3は、マットシール21の電線挿通孔21aに貫通する過程でマットシール21に接触する可能性のあるエッジ部が全てアール面(湾曲面)に形成されている。エッジ部は、この実施形態では、マットシール21への挿入方向(相手端子との相対的挿入方向)Dに延びる板材の端面3aと、筒体3のマットシール21への挿入先端となる端面3dと、板材の折れ曲がりによる角部3c(詳細には、その外周面)である。エッジ部である端面3a,角部3c及び端面3dの曲率半径については、次に詳述するが、説明の便宜上、エッジ部3a,3c,3dとして説明する。
端子1の筒体3のエッジ部3a,3c,3dの曲率半径R1(部位によって曲率半径が異なる場合には、以下では最小の曲率半径をいうものとする)と、リップ部21bの先端側の曲率半径R2と、マットシール21の圧縮率(下記するように圧縮率CR1とCR2)は、次のようにして設定されている。
端子1の電線挿通孔21aへの貫通過程で電線挿通孔21aの内周面に接触可能な筒体3のエッジ部3a,3c,3dの曲率半径をR1とし、電線挿通孔21aの貫通過程(図3(a)の状態)におけるマットシール21のリップ部21bの圧縮率をCR1とすると、マットシール21の切れにくさ(切れ荷重)=f(R1/CR1)の(1)式が成立する。
マットシール21の圧縮率CR1(下記する圧縮率CR2も同様)は、図3(c)に示すように、荷重が作用しない状態での高さをh1とし、荷重が作用して収縮した収縮寸法をd1とすると、CR1=d1/h1である。
つまり、マットシール21は、図4(a)に示すように、筒体3のエッジ部3a,3c,3dの曲率半径R1を大きくすればするほど切れにくくなり(切れ荷重が大きくなり)、マットシール21の圧縮率CR1を小さくすれば切れにくくなる(切れ荷重が大きくなる)。そして、図4(b)に示すように、筒体3のエッジ部3a,3c,3dの曲率半径R1とマットシール21の圧縮率CR1をパラメータとして切れ破損する範囲と切れ破損しない範囲に区分けできることが実験で確かめられた。従って、マットシール21は、切れ破損しない範囲で曲率半径R1と圧縮率CR1を設定すれば、端子貫通時に損傷(切れ破損)しないマットシール21となる。
また、リップ部21bの先端側の曲率半径をR2とし、電線Wが電線挿通孔21aに配置された状態(図3(b)の状態)におけるリップ部21bの圧縮率をCR2とすると、マットシール21のシール性=f(R2×リップ数/R2)の(2)式が成立する。
つまり、シール性は、シール圧力に依存し、圧縮率CR2が大きくなれば大きくなり、図4(c)に示すように、リップ部21bの先端側の曲率半径R2が小さくなればなるほど大きくなる。詳細には、図3(c)に示すように、シール性は、シール圧力内のピーク圧力の大きさに依存する。又、シール性は、リップ部21bの数が増えれば大きくなる(以下、リップ部21bの数については説明の単純化のため省略する)。従って、上記(2)式に基づき、所望のシール性(シール圧力)が得られる曲率半径R2と圧縮率CR2を設定すれば、電線圧入時にあって所望のシール性を有するマットシール21となる。
ここで、圧縮率CR1は、端子1の筒体3の外形寸法とマットシール21の電線挿通孔21aのリップ部21b先端位置の内径(以下、電線挿通孔21aの最小内径)によって決定される。圧縮率CR2は、電線Wの外径とマットシール21の電線挿通孔21aの最小内径によって決定される。つまり、圧縮率CR1と圧縮率CR2は、互いに独立した値でなく、互いに関連する値である。
従って、図5に示すように、端子貫通時(切れにくさ性)のリップ部21bの圧縮率CR1の許容範囲(OK範囲)と、電線圧入時(シール性)のリップ部21bの圧縮率CR2の許容範囲(OK範囲)を共に満足する範囲において、上記した圧縮率CR1と圧縮率CR2が決定されている。そして、この決定された圧縮率CR1の値に基づき上記した曲率半径R1の値が設定され、決定された圧縮率CR2の値に基づき上記した曲率半径R2が設定されている。
上記構成において、電線Wが接続された端子1を、コネクタハウジング20の後面に開口したマットシール収容室20bより挿入する。すると、端子1がリアホルダ22の電線孔22aを経てマットシール21の電線挿通孔21aに入り込む。端子1がマットシール21の電線挿通孔21aを貫通する際に、端子1の筒体3が電線挿通孔21aを押し広げながら進み、端子1が端子収容室20aに配置される。この端子1のマットシール21への貫通過程では、上記した理由により、マットシール21が損傷(切れ破損)しない。
端子1が端子収容室20aに挿入された状態では、端子1に接続された電線Wがマットシール21の電線挿通孔21aに配置される。電線Wは、上記した理由により、マットシール21より所望のシール圧力を受けた状態で配置され、所望のシール性(防水性)確保される。以上より、端子1がマットシール21の電線挿通孔21aに貫通されて装着されるコネクタにあって、所望のシール性(防水性)を確保しつつマットシール21の損傷(切れ破損)を防止できる。
圧縮率CR1の許容範囲と圧縮率CR2の許容範囲を共に満足する圧縮率範囲で、曲率半径R1と曲率半径R2が設定されている(図5参照)。従って、端子1の貫通過程でのマットシール21の損傷(切れ破損)防止と電線Wが圧入された状態でのマットシール21のシール性の確保とを確実に達成できる。
上記(1)式より、筒体3のエッジ部3a,3c,3dの曲率半径R1を大きくすれば、マットシール21の圧縮率CR1の許容最大値(図5の切れにくさ性のNGとOKとの境界値)を可変できるため、これにより設計自由度を広げることができる。
上記(2)式より、リップ部21bの先端側の曲率半径R2を小さくすれば、マットシール21のリップ部21bの圧縮率CR2の許容最小値(図5のシール性のOKとNGの境界値)を可変できるため、これにより設計自由度を広げることができる。
次に、端子1の各変形例を説明する。各変形例においても、上記実施形態と同様に、筒体3は、マットシール21の電線挿通孔21aに貫通する過程でマットシール21に接触する可能性のあるエッジ部が全て上記した曲率半径R1に設定されている。各変形例では、当該エッジ部は、筒体3のマットシール21への挿入先端となる端面3dと、板材の折れ曲がりによる角部3c(詳細には、その外周面)であり、マットシール21への挿入方向(相手端子との相対的挿入方向)Dに延びる板材の端面3aを含まない。
(端子の第1変形例)
図6は第1変形例に係る端子1Aを示す。端子1Aは、所定形状に形成された1枚の導電性の板材を折り曲げ加工することによって形成されている。端子1Aは、相手端子(図示せず)が電気的に接続される相手端子接続部2と、電線Wが接続される電線接続部10とを備えている。
相手端子接続部2は、四角形状の筒体3と、この筒体3内に配置された弾性接触部(図示せず)とを有する。筒体3は、弾性接触部と共に、一枚の板材が複数箇所で折り曲げられて筒形状に形成されている。
詳細には、筒体3は、底面部30と、この底面部30の一端より折り曲げられ、垂直方向に延びる一方の側面部31と、一方の側面部31の上端より折り曲げられた天面部33と、天面部33の一端より折り曲げられた上方側面部32aと、底面部30の他端より折り曲げられ、垂直方向に延びる他方の下方側面部32bと、下方側面部32bの上端より内側に折り曲げられ、水平方向に延びる内部天面部34とから構成されている。
天面部33は、中央が上方に突出する円弧形状とされている。
上方側面部32aと下方側面部32bによって他方の側面部32が形成されている。上方側面部32aの下端がマットシール21への挿入方向D(相手端子との相対的挿入方向)に延びる板材の一方の端面3aであり、この端面3aは、下方側面部32bの上端に近接配置されている。内部天面部34の先端がマットシール21への挿入方向D(相手端子との相対的挿入方向)に延びる板材の他方の端面3bである。
このように構成された筒体3は、筒形状の隣り合う角部3cの間を直線で結ぶ輪郭線L1と筒形状の実際の輪郭線L2との内で、外側に位置する輪郭線分がある区間ではそれを優先して仮想輪郭線L3を形成すると(この実施形態では、実際の輪郭線L2=仮想輪郭線L3)、この仮想輪郭線L3の内側(範囲内)に、(マットシール21への挿入方向D(相手端子との相対的挿入方向)に延びる板材の端面3a,3bが位置している。具体的には、一方の端面3aは、隣り合う角部3cの間の位置で、且つ、仮想輪郭線L3に沿う位置に位置している。他方の端面3bは、筒体3の内部に位置しているため、仮想輪郭線L3の内側に入り込んだ位置に位置している。
弾性接触部(図示せず)は、例えば底面部30より延設され、筒体3内に折り曲げによって配置された板バネ部(図示せず)を有し、この板バネ部(図示せず)と内部天面部34との間に挿入された相手端子が板バネ部(図示せず)の弾性復帰力を接触圧として圧接される。
上記構成において、電線Wが接続された端子1Aを、コネクタハウジング20の後面に開口したマットシール収容室20bより挿入する。すると、端子1Aがリアホルダ22の電線孔22aを経てマットシール21の電線挿通孔21aに入り込む。端子1Aがマットシール21の電線挿通孔21aを貫通する際に、端子1Aの筒体3が電線挿通孔21aを押し広げながら進むが、その際にマットシール21への挿入方向に延びる板材の端面3a,3bが電線挿通孔21aの内壁面に接触しない。又、端子1Aの筒体3の角部3cが他の箇所より電線挿通孔21aを強く押し広げるようマットシール21に外力を作用させるが、角部3cにマットシール21への挿入方向に延びる板材の端面3a,3bが存在しないため、角部3cがマットシール21を損傷させる恐れが低減される。以上より、マットシール21の電線挿通孔21aに貫通されてコネクタハウジング20に装着される端子1Aにあって、マットシール21の損傷を極力防止できる。
(端子の第2変形例)
図7は第2変形例に係る端子1Bを示す。第2変形例の端子1Bは、前記第1変形例と比較して筒体3の構造のみが相違する。つまり、筒体3は、底面部30と、底面部30の一端より折り曲げされ、垂直方向に延びる一方の側面部31と、底面部30の他端より折り曲げられ、垂直方向に延びるが一方の側面部31より低い他方の側面部32と、他方の側面部32の上端より折り曲げられた第1の天面部35と、一方の側面部31の上端より折り曲げられ、第1の天面部35に折り重なる第2の天面部36とを備えている。第1の天面部35は、水平方向より下方に向かって傾斜し、途中で逆に水平方向より上方に向かって傾斜している。この第1の天面部35の先端がマットシール21への挿入方向に延びる板材の一方の端面3aである。第2の天面部36は、水平方向より下方に向かって傾斜し、この第2の天面部36の先端がマットシール21への挿入方向に延びる板材の他方の端面3bである。第2の天面部36の端面3bは、第1の天面部35の屈曲位置の上方に位置している。
このように構成された筒体3は、筒形状の隣り合う角部3cの間を直線で結ぶ輪郭線L1と筒形状の実際の輪郭線L2の内で外側に位置する輪郭線分がある場合にはこれを優先して仮想輪郭線L3を形成すると(この実施形態では、輪郭線L1=仮想輪郭線L3)、この仮想輪郭線L3の内側(範囲内)に、(マットシール21への挿入方向D(相手端子との相対的挿入方向)に延びる板材の端面3a,3bが位置している。具体的には、一方の端面3aは、筒体3の内部に位置しているため、仮想輪郭線L3の内側に入り込んだ位置に位置している。他方の端面3bは、隣り合う角部3cの間の位置で、且つ、外面に露出しているが仮想輪郭線L3より内側に入り込む位置に位置している。
この第2変形例においても、前記第1変形例と同様に、端子1Bをマットシール21の電線挿通孔21aに挿入してもマットシール21の損傷を極力防止できる。特に、板材の他方の端面3bは、隣り合う角部3cの間の位置で、且つ、仮想輪郭線L3より内側に入り込む位置に位置しているため、マットシール21の電線挿通孔21aの内壁面に接触するのを確実に防止できる。
(端子の第3変形例)
図8(a)、(b)は第3変形例に係る端子1Cを示す。第3変形例の端子1Cは、前記第1変形例と比較して筒体3の構造のみが相違する。つまり、筒体3は、底面部30と、底面部30の両端より折り曲げされ、垂直方向に延びる一対の側面部31,32と、各側面部31,32の上端よりそれぞれ折り曲げられた一対の天面部33a,33bと、各天面部33a,33bの互いに近接対向する位置から下方に垂直に折り曲げられた一対の突き合わせ面部37a,37bとを備えている。
このように構成された筒体3は、筒形状の隣り合う角部3cの間を直線で結ぶ輪郭線L1と筒形状の実際の輪郭線L2の内で外側に位置する輪郭線分がある場合にはこれを優先して仮想輪郭線L3を形成すると(この実施形態では、輪郭線L1=実際の輪郭線L2=仮想輪郭線L3)、この仮想輪郭線L3の内側(範囲内)に、(マットシール21への挿入方向D(相手端子との相対的挿入方向)に延びる板材の端面3a,3bが位置している。具体的には、双方の端面3a,3bは、隣り合う角部3cの間の位置で、且つ、仮想輪郭線L3より内側に入り込む位置に位置している。双方の端面3a,3bは、筒体3の内部に位置している。
この第3変形例においても、前記第1変形例のものと同様に、端子1Cをマットシール21の電線挿通孔21aに挿入してもマットシール21の損傷を極力防止できる。特に、双方の端面3a,3bは、隣り合う角部3cの間の位置で、且つ、仮想輪郭線L3より内側に入り込む位置に位置しているため、マットシール21の電線挿通孔21aの内壁面に接触するのを確実に防止できる。
(端子の第3変形例の応用例)
図8(c)は、第3変形例の応用例を示す。他方の突き合わせ面部37bは、一方の突き合わせ面部37aより長く形成され、この箇所が凹状の係止部38とされている。係止部38は、他方の突き合わせ面部37bと共に一方の突き合わせ面部37aの端面3a付近を囲んでいる。他の構成は、前記第3変形例と同じであるため、図面に同一符号を付して説明を省略する。
この第3変形例の応用例においても、前記第1変形例と同様に、端子をマットシール21の電線挿通孔21aに挿入してもマットシール21の損傷を極力防止できる。特に、筒体3の双方の端面3a,3bは、隣り合う角部3cの間の位置で、且つ、仮想輪郭線L3より内側に入り込む位置に位置しているため、双方の端面3a,3bがマットシール21の電線挿通孔21aの内面に接触するのを確実に防止できる。
係止部38は、他方の突き合わせ面部37bと共に一方の突き合わせ面部37aの端面3a付近を挟むようにして囲んでいるため、筒体3の開き方向への変位を確実に防止できる。
1A〜1C 端子
3 筒体
3a,3b,3d 端面(エッジ部)
3c 角部(エッジ部)
21 マットシール(封止部材)
21a 電線挿通孔
21b リップ部
D 封止部材への挿入方向

Claims (3)

  1. 内周面にリップ部が突設された電線挿通孔を有し、
    前記電線挿通孔には、相手端子が挿入される筒体を有する端子が貫通され前記端子に接続された電線が圧入状態で配置されるコネクタ用封止部材の設計方法であって、
    前記端子が前記電線挿通孔を貫通する過程における前記電線挿通孔の内周面に接触可能な前記筒体のエッジ部の曲率半径をR1とすると共に前記リップ部の圧縮率をCR1とすると、
    前記曲率半径R1と前記圧縮率CR1とをパラメータとして切れ破損する範囲と切れ破損しない範囲を求め、
    切れ破損しない範囲に前記圧縮率CR1と前記曲率半径R1を設定することを特徴とするコネクタ用封止部材の設計方法。
  2. 請求項1記載のコネクタ用封止部材の設計方法であって、
    前記リップ部の先端側の曲率半径をR2とし、前記電線が前記電線挿通孔に配置された状態における前記封止部材の圧縮率をCR2とすると、
    所望のシール性が得られる範囲に、前記圧縮率CR2と前記曲率半径R2とを設定することを特徴とするコネクタ用封止部材の設計方法。
  3. 請求項2記載のコネクタ用封止部材の設計方法であって、
    前記圧縮率CR1の許容範囲と前記圧縮率CR2の許容範囲を共に満足する圧縮率範囲で、前記曲率半径R1と前記曲率半径R2とを設定することを特徴とするコネクタ用封止部材の設計方法。
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