JP6421082B2 - 出入庫管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、出入庫管理システムに関する。
従来、タクシー車両の出庫及び入庫を管理する出入庫管理システムが提案されている。このシステムによれば、前回入庫時刻と現在(出庫時刻)との差分や過去の労働時間などから、労務管理を行うことができる(例えば特許文献1参照)。
特開2013−88933号公報
ここで、タクシー車両の出庫前においては、車両の安全性を確保する車両点検、乗務員の血中アルコール濃度が所定値未満であるかを確認するアルコールチェック、及び、乗務員が免許有効期限を徒過していないかを確認する免許証チェックなどが行われる。しかし、免許証チェックを行って免許有効期限を徒過していないかを確認したために、例えばチェック後に乗務員が自己の免許証をテーブル等に置いてしまい、免許不携帯となって営業に出てしまう可能性があった。また、営業に出るタクシー車両の割り振りについては口頭で行われることが多く、例えば2号車に乗って営業に出るように口頭で伝えられたとしても、その者が誤って3号車に乗ってしまうなど、誤った配車状態となってしまうことがあった。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、有効期限のチェックを行ったことによる免許証の不携帯、及び、配車ミスを防止することが可能な出入庫管理システムを提供することにある。
本発明の出入庫管理システムは、複数のタクシー車両のそれぞれに搭載された車載器と、事務所内に設けられた出入庫管理装置と、を備えた出入庫管理システムであって、前記車載器は、ICが搭載される免許証の前記IC内に格納されている免許証情報を読み取る読取手段と、自己が搭載されるタクシー車両を示す車両情報を記憶した記憶手段と、前記読取手段により読み取られた免許証情報と、前記記憶手段に記憶されている車両情報とを出入庫管理装置に送信する車載器側送信手段と、を備え、前記出入庫管理装置は、前記車載器側送信手段により送信された免許証情報及び車両情報を受信する装置側受信手段と、前記装置側受信手段にて受信した免許証情報が示す免許証の有効期限の情報に基づいて免許証が有効期限内であるかを判断する第1判断手段と、前記装置側受信手段にて受信した免許証情報が示す免許証の所有者と、前記装置側受信手段にて受信した車両情報が示すタクシー車両に予め割り当てられている乗務員とが一致するかを判断する第2判断手段と、前記第1判断手段により有効期限内であると判断され、且つ前記第2判断手段により一致すると判断された場合に、前記車両情報が示すタクシー車両の出庫を許可する許可手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の出入庫管理システムによれば、車載器にてICが搭載される免許証の免許証情報を読み取って出入庫管理装置に送信し、出入庫管理装置にて免許証が有効期限内であるかを判断するため、事務所内において免許証の有効期限チェックを行う必要が無く、車載器にて免許証内のICの情報を読み取らせることで有効期限チェックを行うこととなる。しかも、乗務員はタクシー車両内で有効期限チェックを行うことから、免許証が不携帯となってしまう事態を防止することができる。
さらに、タクシー車両の車両情報についても出入庫管理装置に送信し、免許証情報が示す免許証の所有者と、車両情報が示すタクシー車両に予め割り当てられている乗務員とが一致するかを判断する。そして、一致しない場合には出庫が許可されない。このため、免許証情報が示す免許証の所有者とタクシー車両に割り当てられている乗務員とが一致しない場合にはタクシー車両は出庫できず、配車ミスが防止される。
従って、出庫時に有効期限のチェックを行ったことによる免許証の不携帯、及び、配車ミスを防止することができる。
さらに、前記車載器は、タクシー車両の運転席に着座する運転者の情報を取得する取得手段をさらに備え、前記車載器側送信手段は、前記取得手段により取得された運転者情報を送信し、前記装置側受信手段は、前記車載器側送信手段により送信された運転者情報を受信し、前記出入庫管理装置は、前記装置側受信手段により受信された運転者情報が示す運転者と前記装置側受信手段により受信された免許証情報が示す免許証の所有者とが一致するかを判断する第3判断手段をさらに備え、前記許可手段は、さらに前記第3判断手段により一致すると判断された場合に、前記車両情報が示すタクシー車両の出庫を許可することを特徴とする
本発明の出入庫管理システムによれば、タクシー車両の運転席に着座する運転者の情報を取得して出入庫管理装置に送信し、出入庫管理装置にて運転者情報が示す運転者と免許証情報が示す免許証の所有者とが一致するかを判断する。このため、何らかの事情から乗務員同士で免許証が入れ替わってしまった場合などにおいても、運転者情報に基づいてこれを確認することができる。よって、配車ミスが発生してしまう可能性を一層低減することができる。
また、本発明の出入庫管理システムにおいて、前記車載器は、タクシー車両の運行記録及び営業記録の情報を前記出入庫管理装置に送信するときに操作される送信操作部と、前記送信操作部が操作されたことにより、前記運転者情報の入力を促す入力誘導手段と、をさらに備え、前記車載器側送信手段は、前記入力誘導手段により促されて入力された前記運転者情報と前記記憶手段により記憶される車両情報とを送信し、前記装置側受信手段は、前記入力誘導手段により促されて入力され前記車載器側送信手段により送信された運転者情報と前記記憶手段により記憶される車両情報とを受信し、前記出入庫管理装置は、前記装置側受信手段により受信した車両情報が示すタクシー車両において、前記装置側受信手段により受信した運転者情報に基づき、前記許可手段による出庫許可時における運転者と、現在の運転者とが一致するかを判断する第4判断手段をさらに備えることが好ましい。
この出入庫管理システムによれば、タクシー車両の運行記録及び営業記録の情報を出入庫管理装置に送信するときに操作される送信操作部が操作された場合に、出庫許可時における運転者と、現在の運転者とが一致するかを判断する。このため、出庫時と入庫時とにおいて運転者が入れ替わっていることを確認することができ、運転者同士の不正等の防止につなげることができる。
また、本発明の出入庫管理システムにおいて、前記読取手段は、免許証情報の1つとして、運転時に眼鏡等の着用が必要か否かの情報を読み取り、前記取得手段は、タクシー車両の運転席に着座する運転者の顔情報を取得する撮像手段であり、前記出入庫管理装置は、前記装置側受信手段により受信された免許証情報から運転時に眼鏡等の着用が必要であると判断した場合に、前記装置側受信手段により受信された運転者の顔情報から眼鏡が着用されているかを判断し、眼鏡を着用していないと判断した場合に、自身又は前記車載器から警報を出力させる処理を実行することが好ましい。
この出入庫管理システムによれば、免許証情報から運転時に眼鏡等の着用が必要であると判断した場合に運転者の顔情報から眼鏡が着用されているかを判断し、眼鏡を着用していないと判断した場合に、出入庫管理装置自身又は車載器から警報を出力させる処理を実行するため、眼鏡の着用を促したり、コンタクトレンズを着用しているかを確認させたりすることができ、運転条件を満たさないまま営業に出てしまう可能性を低減することができる。
また、本発明の出入庫管理システムは、複数のタクシー車両のそれぞれに搭載された車載器と、事務所内に設けられた出入庫管理装置と、を備えた出入庫管理システムであって、前記車載器は、ICが搭載される免許証の前記IC内に格納されている免許証情報を読み取る読取手段と、自己が搭載されるタクシー車両を示す車両情報を記憶した記憶手段と、前記読取手段により読み取られた免許証情報と、前記記憶手段に記憶されている車両情報とを出入庫管理装置に送信する車載器側送信手段と、を備え、前記出入庫管理装置は、前記車載器側送信手段により送信された免許証情報及び車両情報を受信する装置側受信手段と、前記装置側受信手段にて受信した免許証情報が示す免許証の有効期限の情報に基づいて免許証が有効期限内であるかを判断する第1判断手段と、前記装置側受信手段にて受信した免許証情報が示す免許証の所有者と、前記装置側受信手段にて受信した車両情報が示すタクシー車両に予め割り当てられている乗務員とが一致するかを判断する第2判断手段と、前記第1判断手段により有効期限内であると判断され、且つ前記第2判断手段により一致すると判断された場合に、前記車両情報が示すタクシー車両の出庫を許可する許可手段と、を備え、前記第1判断手段は、前記装置側受信手段にて受信した免許証情報が示す免許証の有効期限の情報に基づいて免許証が有効期限内であるかを判断した場合、有効期限前の所定期間内であるかを判断し、前記出入庫管理装置は、前記第1判断手段により所定期間内であると判断された場合に、自身又は前記車載器から警報を出力させる処理を実行することを特徴とする。
本発明の出入庫管理システムによれば、車載器にてICが搭載される免許証の免許証情報を読み取って出入庫管理装置に送信し、出入庫管理装置にて免許証が有効期限内であるかを判断するため、事務所内において免許証の有効期限チェックを行う必要が無く、車載器にて免許証内のICの情報を読み取らせることで有効期限チェックを行うこととなる。しかも、乗務員はタクシー車両内で有効期限チェックを行うことから、免許証が不携帯となってしまう事態を防止することができる。さらに、タクシー車両の車両情報についても出入庫管理装置に送信し、免許証情報が示す免許証の所有者と、車両情報が示すタクシー車両に予め割り当てられている乗務員とが一致するかを判断する。そして、一致しない場合には出庫が許可されない。このため、免許証情報が示す免許証の所有者とタクシー車両に割り当てられている乗務員とが一致しない場合にはタクシー車両は出庫できず、配車ミスが防止される。従って、出庫時に有効期限のチェックを行ったことによる免許証の不携帯、及び、配車ミスを防止することができる。さらに、免許証が有効期限前の所定期間内である場合に、出入庫管理装置自身又は車載器から警報を出力させるため、近々有効期限が切れる旨を警報することができ、免許証の更新遅れの防止に貢献することができる。
また、本発明の出入庫管理システムにおいて、前記車載器は、予め定められた所定時間内に前記読取手段により前記免許証情報が読み取られない場合、又は、前記読取手段により前記免許証情報が読み取られる前にタクシー車両が移動した場合に、警報を出力させることが好ましい。
この出入庫管理システムによれば、予め定められた所定時間内に免許証情報が読み取られない場合や、免許証情報が読み取られる前にタクシー車両が移動した場合に、警報を出力させるため、免許証情報が入力されない場合や、入力されないまま営業に出ようとしているときに警報することができ、免許証情報の入力を促すことができる。
本発明によれば、有効期限のチェックを行ったことによる免許証の不携帯、及び、配車ミスを防止することが可能な出入庫管理システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る出入庫管理システムの概略を示す構成図である。 図1に示した車載器の詳細を示すブロック図である。 図1に示した出入庫管理装置の詳細を示すブロック図である。 図1に示した車載器の出庫時における処理を示すフローチャートである。 図1に示した出入庫管理装置の出庫時における処理を示すフローチャートである。 図1に示した車載器の入庫時における処理を示すフローチャートである。 図1に示した出入庫管理装置の入庫時における処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る車載器の出庫時における処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る出入庫管理装置の出庫時における処理を示すフローチャートであって、前半部分を示している。 第2実施形態に係る出入庫管理装置の出庫時における処理を示すフローチャートであって、後半部分を示している。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではない。
図1は、本発明の第1実施形態に係る出入庫管理システムの概略を示す構成図である。図1に示すように、出入庫管理システム1は、複数のタクシー車両Vのそれぞれに搭載された車載器100と、事務所側に設けられた出入庫管理装置200とを備えて構成されている。なお、以下の説明において、乗務員とはタクシー業者の従業員等であり、運転者とはタクシー車両Vに乗車して運転席に着座した状態の乗務員をいうものとする。
図1に示す複数のタクシー車両Vそれぞれには、出庫前に運転者A〜Nが割り当てられており、出入庫管理装置200は、このような割り当てデータを記憶している。複数の運転者A〜Nは、事務所処理(アルコールチェック、点呼、及び車両点検等であって、本実施形態においては免許証の有効期限チェックを含まなくともよい)を経た後に、それぞれ自己に割り当てられたタクシー車両Vに乗り込む。
そして、運転者A〜Nは、それぞれ車載器100に対して所定の操作を行う。各車載器100と出入庫管理装置200とは無線通信を行うようになっており、通信の結果、出入庫管理装置200により出庫の許可がされると、その旨が該当の車載器100に表示される。運転者A〜Nは、これを確認して出庫することとなる。
図2は、図1に示した車載器100の詳細を示すブロック図である。図2に示すように、車載器100は、NFC(Near field communication)リーダ(読取手段)10と、タクシーメータ20と、本人情報取得装置(取得手段)30とを備えている。
NFCリーダ10は、ICチップが搭載される免許証(以下IC免許証)DLのICチップ内に格納されている免許証情報を読み取るものである。このNFCリーダ10は、十数センチメートル以内といった極小距離において通信可能である。NFCリーダ10にIC免許証DLがかざされると、IC免許証DLはNFCリーダ10からの電波を受けてICチップ内に格納される免許証情報をNFCリーダ10に送信する。これにより、NFCリーダ10は免許証情報を読み取る。
なお、本実施形態において免許証情報とは、IC免許証DLの所有者の情報、及びIC免許証DLの有効期限の情報を意味するが、これらのほか、所有者の本籍及び現住所の情報、所有者の生年月日の情報、運転可能車両の情報、及び運転時の条件(例えば眼鏡等)の情報の1つ以上がさらに含まれていてもよい。
タクシーメータ20は、乗客により指定された行先までの走行距離、及び賃走状態(迎車待状態を含む)における停車時間に応じて、料金を演算のうえ表示するものである。このようなタクシーメータ20は、操作部21と、表示部(入力誘導手段)22と、営業データ格納部23と、設定データ格納部(記憶手段)24と、WLAN(Wireless Local Area Network)モジュール(車載器側送信手段)25と、外部I/F26,27と、演算部28とを備えている。
操作部21は、空車、実車、合計、迎車、迎車待、3割増、高速、支払など、タリフ状態の変更操作用の各種操作ボタンから構成されている。例えば、操作部21において実車ボタンが押下されるとタリフ状態が「実車」となり、合計ボタンが押下されるとタリフ状態が「支払」となり、空車ボタンが押下されるとタリフ状態が「空車」となる。
さらに、操作部21は、タクシー車両Vの運行記録及び営業記録の情報を出入庫管理装置200に送信するための書込みボタン(送信操作部)を備えている。このボタンが操作されると、WLANモジュール25を通じて、1日の運行記録及び営業記録の情報が無線にて出入庫管理装置200に送信される。
表示部22は、例えば賃走時における現時点のタクシー料金や、タリフ状態を表示するものである。また、本実施形態において表示部22は、後述するように不図示の音声出力部と共に操作をガイドするためのアナウンスを行うようになっている。
営業データ格納部23は、1日の営業記録の情報を記憶しておくものであり、RAM(Random Access Memory)により構成されている。また、営業記録の情報のほか、運行記録の情報についても、この営業データ格納部23に記憶される。
設定データ格納部24は、初乗り運賃、何km走行で何円加算するか、何分停車で何円加算するかなどの設定値を有した料金テーブルや、タクシーメータ20が搭載されるタクシー車両Vの車両情報(例えば車両番号であってX号車などの情報)が記憶されている。
WLANモジュール25は、出入庫管理装置200から所定のエリア内に存在する場合に、出入庫管理装置200と通信可能となる機能部であり、車載器100の情報を出入庫管理装置200に送信したり、出入庫管理装置200からの情報を受信したりするものである。
第1外部I/F26は、NFCリーダ10とタクシーメータ20との接続インターフェースとなる部位である。第2外部I/F27は、本人情報取得装置30とタクシーメータ20との接続インターフェースとなる部位である。
本人情報取得装置30は、タクシー車両Vの運転席に着座する運転者の情報を取得するものである。具体的に本人情報取得装置30は、運転者の顔情報を取得する撮像装置や、運転者の指紋情報を取得する指紋認証リーダなどが該当する。また、これに限らず、本人情報取得装置30は、運転者の音声情報を取得するマイクや、運転者の指静脈の情報を取得する指静脈認証リーダなどであってもよい。
演算部28は、上記各構成を制御するものであり、いわゆるCPU(Central Processing Unit)によって構成されている。この演算部28は、タクシー車両Vの運行記録及び営業記録の情報の記憶処理や、情報の送受信処理などを実行するものである。
このような車載器100において、出庫前に乗務員がタクシー車両Vに搭乗すると、IC免許証DLをNFCリーダ10にかざし、且つ、運転者の情報を本人情報取得装置30に取得させるよう、表示部22及び音声出力部からアナウンスが行われる。そして、IC免許証DLがNFCリーダ10にかざされて読み取られた免許証情報と、本人情報取得装置30に取得された運転者情報とは、WLANモジュール25によって出入庫管理装置200に送信される。また、この際、設定データ格納部24に記憶されている車両情報についても、WLANモジュール25によって出入庫管理装置200に送信される。
図3は、図1に示した出入庫管理装置200の詳細を示すブロック図である。図3に示すように、出入庫管理装置200は、操作部41と、表示部42と、RAM43と、ROM44と、WLANモジュール(装置側受信手段)45と、演算部46とを備えている。この出入庫管理装置200は、事務所に設置されるパーソナルコンピュータに所定のソフトがインストールされることにより実現されている。
操作部41は、例えばパーソナルコンピュータに接続されるキーボードやマウスである。表示部42は、例えばパーソナルコンピュータの液晶表示画面である。RAM43は、処理実行時における作業エリアを提供するものである。ROM44は、出入庫管理装置200を実現するためのプログラムが記憶されたものである。なお、上記の割り当てデータは、例えばRAM43や不図示の補助記憶装置(例えばハードディスク)に記憶される。また、出入庫管理装置200を実現するためのプログラムはROM44でなく補助記憶装置に記憶されていてもよい。
WLANモジュール45は、出入庫管理装置200から所定のエリア内に車載器100が存在する場合に、車載器100と通信可能となる機能部であり、車載器100からの免許証情報、車両情報、及び運転者情報を受信するものとして機能する。なお、WLANモジュール45は、これに限らず、他の情報について受信したり、出入庫管理装置200の情報を車載器100に送信したりする。
演算部46は、上記各構成を制御するものであり、いわゆるCPU(Central Processing Unit)によって構成されている。また、本実施形態において演算部46は、第1〜第3判断部(第1〜第3判断手段)46a〜46cと、許可部(許可手段)46dと、第4判断部(第4判断手段)46eとを備えている。
第1判断部46aは、WLANモジュール45にて受信した免許証情報が示すIC免許証DLの有効期限の情報に基づいて、IC免許証DLが有効期限内であるかを判断するものである。この第1判断部46aは、例えば時計IC(不図示)からの現在日時の情報とIC免許証DLの有効期限の情報とを対比させてIC免許証DLが有効期限内であるかを判断する。
第2判断部46bは、WLANモジュール45にて受信した免許証情報が示すIC免許証DLの所有者と、WLANモジュール45にて受信した車両情報が示すタクシー車両Vに予め割り当てられている乗務員とが一致するかを判断するものである。すなわち、第2判断部46bは、車両情報と割り当てデータから、車両情報が示すタクシー車両Vの乗務員を決定し、これがIC免許証DLの所有者と一致するかを判断する。
第3判断部46cは、WLANモジュール45にて受信した運転者情報が示す運転者と、WLANモジュール45にて受信した免許証情報が示すIC免許証DLの所有者とが一致するかを判断するものである。本実施形態において例えば補助記憶装置には乗務員の指紋や顔画像等の情報が記憶されている。第3判断部46cは、WLANモジュール45にて運転者情報を受信すると、記憶されている情報と照合して運転者が乗務員のうち誰であるかを特定する。そして、第3判断部46cは、特定された乗務員とIC免許証DLの所有者とが一致するかを判断する。これにより、IC免許証DLを本人が携帯しているかを確認する。
許可部46dは、第1判断部46aにより有効期限内であると判断され、第2判断部46b及び第3判断部46cにより一致すると判断された場合に、車両情報が示すタクシー車両Vの出庫を許可するものである。この許可部46dは、タクシー車両Vの出庫を許可する際に、WLANモジュール45を通じて出庫OK情報を送信する。タクシー車両Vの車載器100は、これを受信すると出庫OKである旨を表示部22に表示させる。これにより、運転者は出庫してよい旨を把握し、営業を開始することとなる。
第4判断部46eは、許可部46dによる出庫許可時における運転者と、現在(入庫時)の運転者が一致するかを判断するものである。すなわち、第4判断部46eは、第3判断部46cでの一致判断の際に使用したデータである運転者の情報を車両情報と関連付けて記憶させておく。その後、第4判断部46eは、車両情報が示すタクシー車両Vにおいて、入庫時に入力されて出入庫管理装置200に送信された運転者情報が、出庫時と同じであるかを判断して、出庫許可時における運転者と、現在(入庫時)の運転者が一致するかを判断する。
次に、本実施形態に係る出入庫管理システム1の動作を説明する。図4は、図1に示した車載器100の出庫時における処理を示すフローチャートである。図4に示すように、まず演算部28は、表示部22及び音声出力部を制御して、免許証情報の入力を促すアナウンスを行う(S1)。その後、演算部28は、免許証情報を読み取ったかを判断する(S2)。
免許証情報を読み取っていないと判断した場合(S2:NO)、処理はステップS1に移行する。一方、免許証情報を読み取ったと判断した場合(S2:YES)、演算部28は、設定データ格納部24から車両情報を読み出す(S3)。次に、演算部28は、表示部22及び音声出力部を制御して、運転者情報の入力を促すアナウンスを行う(S4)。その後、演算部28は、運転者情報を取得したかを判断する(S5)。
運転者情報を取得していないと判断した場合(S5:NO)、処理はステップS4に移行する。一方、運転者情報を取得したと判断した場合(S5:YES)、演算部28は、車載器100が出入庫管理装置200への情報送信可能エリア内かを判断する(S6)。
送信可能エリア内でないと判断した場合(S6:NO)、処理はステップS1に移行する。なお、この場合においては、後述のステップS7の処理が実行されず情報送信が行われないことから、例えば表示部22や音声出力部を通じて警告音やメッセージを出力することが好ましい。さらには、勝手に送信可能エリアから出てしまったタクシー車両Vが営業できないように、空車ボタン以外をロックして操作できないようにすることが好ましい。
一方、送信可能エリア内であると判断した場合(S6:YES)、演算部28は、WLANモジュール25を制御して、免許証情報、車両情報、及び運転者情報を出入庫管理装置200に送信する(S7)。なお、ステップS7においては、これらの情報に限らず、必要に応じて他の情報を送信するようにしてもよい。
その後、演算部28は、タリフ状態が空車であるかを判断する(S8)。タリフ状態が空車でないと判断した場合(S8:NO)、空車であると判断するまで、この処理が繰り返される。一方、タリフ状態が空車であると判断した場合(S8:YES)、演算部28は、出庫OK情報を受信したかを判断する(S9)。
出庫OK情報を受信したと判断した場合(S9:YES)、演算部28は、表示部22を制御して、出庫OKである旨を表示させる(S10)。そして、図4に示す処理は終了する。
出庫OK情報を受信していないと判断した場合(S9:NO)、演算部28は、出庫NG情報を受信したかを判断する(S11)。出庫NG情報を受信していないと判断した場合(S11:NO)、処理はステップS9に移行する。一方、出庫NG情報を受信したと判断した場合(S11:YES)、演算部28は、表示部22を制御して、出庫NGである旨を表示させる(S12)。なお、出庫NGである場合にもタクシー車両Vが営業できないように、空車ボタン以外をロックして操作できないようにすることが好ましい。そして、図4に示す処理は終了する。
図5は、図1に示した出入庫管理装置200の出庫時における処理を示すフローチャートである。まず、演算部46は、図4に示すステップS7において送信された各種情報を受信する。このとき、演算部46は後述の図7に示す処理を実行するために運転者情報を車両情報と関連付けて記憶させておく。次いで、第2判断部46bは、車両情報が示すタクシー車両Vに割り当てられている乗務員と、免許証情報が示すIC免許証DLの所有者とが一致するかを判断する(S20)。
一致すると判断した場合(S20:YES)、演算部46は、車両情報が示すタクシー車両Vにおいて事務所処理が完了しているかを判断する(S21)。ここでの事務所処理は、アルコールチェック、点呼、及び車両点検等であってIC免許証DLの有効期限チェックを含まない。
事務所処理が完了したと判断した場合(S21:YES)、第1判断部46aは、免許証情報が示すIC免許証DLの有効期限の情報に基づいて、IC免許証DLが有効期限内であるかを判断する(S22)。
IC免許証DLが有効期限内であると判断した場合(S22:YES)、第3判断部46cは、図4に示すステップS7において送信された運転者情報が示す運転者と、免許証情報が示すIC免許証DLの所有者とが一致するかを判断する(S23)。これにより、第3判断部46cは、IC免許証DLを本人が携帯しているかを判断する。
運転者情報が示す運転者とIC免許証DLの所有者とが一致すると判断した場合(S23:YES)、演算部46は、労務関係がOKであるかを判断する(S24)。例えば演算部46は、前回入庫時刻と現在(出庫時刻)との差分や過去の労働時間などに問題がないかを判断する。
労務関係がOKであると判断した場合(S24:YES)、許可部46dは、WLANモジュール45を通じて出庫OK情報を送信させる(S25)。そして、図5に示す処理は終了する。
一方、車両情報が示すタクシー車両Vに割り当てられている乗務員と、免許証情報が示すIC免許証DLの所有者とが一致しないと判断した場合(S20:NO)、車両情報が示すタクシー車両Vにおいて事務所処理が完了していないと判断した場合(S21:NO)、IC免許証DLが有効期限内でないと判断した場合(S22:NO)、運転者情報が示す運転者と、免許証情報が示すIC免許証DLの所有者とが一致しないと判断した場合(S23:NO)、又は、労務関係がOKでないと判断した場合(S24:NO)、許可部46dは、WLANモジュール45を通じて出庫NG情報を送信させる(S26)。そして、図5に示す処理は終了する。
図6は、図1に示した車載器100の入庫時における処理を示すフローチャートである。図6に示すように、まず演算部28は、書込みボタンが押下されたかを判断する(S30)。書込みボタンが押下されていないと判断した場合(S30:NO)、書込みボタンが押下されたと判断されるまで、この処理が繰り返される。
書込みボタンが押下されたと判断した場合(S30:YES)、演算部28は、表示部22及び音声出力部を制御して、免許証情報の入力を促すアナウンスを行う(S31)。その後、演算部28は、免許証情報を読み取ったかを判断する(S32)。
免許証情報を読み取っていないと判断した場合(S32:NO)、処理はステップS31に移行する。一方、免許証情報を読み取ったと判断した場合(S32:YES)、演算部28は、設定データ格納部24から車両情報を読み出す(S33)。次に、演算部28は、表示部22及び音声出力部を制御して、運転者情報の入力を促すアナウンスを行う(S34)。その後、演算部28は、運転者情報を取得したかを判断する(S35)。
運転者情報を取得していないと判断した場合(S35:NO)、処理はステップS34に移行する。一方、運転者情報を取得したと判断した場合(S35:YES)、演算部28は、タリフ状態が空車であるかを判断する(S36)。タリフ状態が空車でないと判断した場合(S36:NO)、営業中である可能性があることから、処理はステップS31に移行する。一方、タリフ状態が空車であると判断した場合(S36:YES)、演算部28は、車載器100が出入庫管理装置200への情報送信可能エリア内かを判断する(S37)。
送信可能エリア内でないと判断した場合(S37:NO)、処理はステップS30に移行する。なお、この場合においては、情報送信が行われないことから、例えば表示部22や音声出力部を通じて、書込みボタンを再度押下する旨の警告音やメッセージを出力することが好ましい。
一方、送信可能エリア内であると判断した場合(S37:YES)、演算部28は、WLANモジュール25を制御して、免許証情報、車両情報、及び運転者情報を出入庫管理装置200に送信する(S38)。なお、ステップS38においては、これらの情報に限らず、運行記録及び営業記録の情報についても送信されることはいうまでもない。
図7は、図1に示した出入庫管理装置200の入庫時における処理を示すフローチャートである。まず、演算部46は、図6に示すステップS38において送信された各種情報を受信する。次に、第4判断部46eは、車両情報が示すタクシー車両Vにおいて、運転者情報が、出庫時と同じであるかを判断して、出庫許可時における運転者と、現在(入庫時)の運転者が一致するかを判断する(S40)。
一致すると判断した場合(S40:YES)、演算部46は運行記録及び営業記録の情報を補助記憶装置等に書き込む(S41)。そして、図7に示す処理は終了する。一方、一致しないと判断した場合(S40:NO)、演算部46は入庫エラーであると判断する(S42)。そして、図7に示す処理は終了する。なお、入庫エラーであると判断された場合、その旨の情報を車載器100に送信することが好ましい。
ここで、図7に示すステップS40において演算部46は、出庫許可時における運転者と、現在(入庫時)の運転者が一致するかを判断しているが、これに加えて、出庫許可時におけるIC免許証DLと、現在(入庫時)のIC免許証DLが一致するかを判断するようにしてもよい。これにより、タクシー車両Vが出庫した後に運転者が他のIC免許証DLを利用することを抑止できるからである。IC免許証DLの一致については、免許証情報に含まれる免許証番号を利用すればよい。
このようにして、第1実施形態に係る出入庫管理システム1によれば、車載器100にてICチップが搭載されるIC免許証DLの免許証情報を読み取って出入庫管理装置200に送信し、出入庫管理装置200にてIC免許証DLが有効期限内であるかを判断するため、事務所内において免許証の有効期限チェックを行う必要が無く、車載器100にてIC免許証DL内のICチップの情報を読み取らせることで有効期限チェックを行うこととなる。しかも、乗務員はタクシー車両内で有効期限チェックを行うことから、IC免許証DLが不携帯となってしまう事態を防止することができる。
さらに、タクシー車両Vの車両情報についても出入庫管理装置200に送信し、免許証情報が示す免許証の所有者と、車両情報が示すタクシー車両Vに予め割り当てられている乗務員とが一致するかを判断する。そして、一致しない場合には出庫が許可されない。このため、免許証情報が示すIC免許証DLの所有者とタクシー車両Vに割り当てられている乗務員とが一致しない場合にはタクシー車両Vは出庫できず、配車ミスが防止される。
従って、出庫時に有効期限のチェックを行ったことによる免許証の不携帯、及び、配車ミスを防止することができる。
また、タクシー車両Vの運転席に着座する運転者の情報を取得して出入庫管理装置200に送信し、出入庫管理装置200にて運転者情報が示す運転者と免許証情報が示すIC免許証DLの所有者とが一致するかを判断する。このため、何らかの事情から乗務員同士でIC免許証DLが入れ替わってしまった場合などにおいても、運転者情報に基づいてこれを確認することができる。よって、配車ミスが発生してしまう可能性を一層低減することができる。
また、タクシー車両Vの運行記録を出入庫管理装置に送信するための書込みボタンが操作され場合に、出庫許可時における運転者と、現在の運転者とが一致するかを判断する。このため、出庫時と入庫時とにおいて運転者が入れ替わっていることを確認することができ、運転者同士の不正等の防止につなげることができる。
また、本実施形態では、出庫OK情報、及び出庫NG情報から、点呼後に未出庫のタクシー車両Vを把握することができ、且つ、出庫OKでない場合にタクシー車両Vが営業できないように、空車ボタン以外をロックして操作できないようにすることで、未出庫状態で営業を開始してしまうことを防止することができる。
また、通常の出入庫管理システムのように労務管理を行うことができることはもちろん、運行記録及び営業記録の情報を車載器100から出入庫管理装置200に送信してしまうため、運行記録用及び営業記録用の乗務員カードを持ち運びする必要がなくなる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る出入庫管理システムは、第1実施形態のものと同様であるが、一部処理内容が異なっている。以下、第1実施形態との相違点について説明する。
図8は、第2実施形態に係る車載器100の出庫時における処理を示すフローチャートである。なお、図8において図4に示す処理と同じ処理については、図4と同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、免許証情報の入力を促すアナウンスを行った後(S1の後)、演算部28は、免許証情報を読み取ったかを判断する(S50)。ここで、第2実施形態では、IC免許証DLの所有者の情報、及びIC免許証DLの有効期限の情報に加えて、運転時に眼鏡等が必要であるか否かの情報についても読み取ったかが判断される。
免許証情報を読み取っていないと判断した場合(S50:NO)、演算部28は、予め定められた所定時間が経過したかを判断する(S51)。このとき、演算部28は、イグニッションスイッチがオンされてから所定時間が経過したかを判断する。所定時間が経過していないと判断した場合(S51:NO)、処理はステップS1に移行する。
一方、所定時間が経過したと判断した場合(S51:YES)、演算部28は、警報を行う(S52)。このとき、演算部28は、表示部22の表示状態を警報状態とし、且つ、不図示の音声出力部から警報音を出力させる。そして、図8に示す処理は終了する。
なお、演算部28は、所定時間経過したかを判断することに代えて、NFCリーダ10により免許証情報が読み取られる前にタクシー車両Vが移動したかを判断してもよい。タクシー車両Vが移動したか否かについては、車速計に入力される車速パルス等が入力され、これに基づいて判断される。そして、免許証情報が読み取られる前にタクシー車両Vが移動した場合、演算部28は、表示部22の表示状態を警報状態とし、且つ、不図示の音声出力部から警報音を出力させる。一方、そうでない場合には、処理はステップS1に移行する。
ところで、免許証情報を読み取ったと判断した場合(S2:YES)、演算部28は、設定データ格納部24から車両情報を読み出す(S3)。次に、演算部28は、表示部22及び音声出力部を制御して、運転者の顔情報の取得を促す撮像アナウンスを行う(S53)。その後、演算部28は、運転者の顔情報を取得したかを判断する(S54)。
運転者の顔情報を取得していないと判断した場合(S54:NO)、処理はステップS53に移行する。一方、運転者の顔情報を取得したと判断した場合(S54:YES)、演算部28は、車載器100が出入庫管理装置200への情報送信可能エリア内かを判断する(S6)。
その後、上記したステップS7〜S12の処理を経て、図8に示す処理は終了する。
図9及び図10は、第2実施形態に係る出入庫管理装置200の出庫時における処理を示すフローチャートである。なお、図9及び図10において図5に示す処理と同じ処理については、図5と同一の符号を付して説明を省略する。
まず、図9に示すように、許可部46dは、WLANモジュール45を通じて出庫OK情報を送信させる(S25)。その後、第1判断部46aは、免許証情報が示すIC免許証DLの有効期限の情報に基づいて、現時点が有効期限前の所定期間(例えば1カ月)内であるかを判断する(図10:S60)。
所定期間内であるかを判断した場合(S60:YES)、出入庫管理装置200の演算部46は、警報処理を実行する(S61)。ここで、警報処理とは、出入庫管理装置200自身、又は、車載器100から警報を出力させる処理である。出入庫管理装置200自身から警報出力する場合、演算部46は、表示部42の表示状態を警報状態とし、且つ、不図示の音声出力部から警報音を出力させる。また、車載器100から警報を出力させる場合、演算部46は、WLANモジュール45を通じてその旨の情報を車載器100に送信する。車載器100は、WLANモジュール25を通じてその旨の情報を受信した場合、上記した図8に示すステップS52の処理と同様に警報を出力させる。なお、ここでの警報は、近々有効期限が切れる旨の予備警報である。警報後、図10に示す処理は終了する。
所定期間内でないと判断した場合(S60:NO)、演算部46は、受信した免許証情報から運転時に眼鏡等の着用が必要であるかを判断する(S62)。眼鏡等の着用が必要でないと判断した場合(S62:NO)、図10に示す処理は終了する。
眼鏡等の着用が必要であると判断した場合(S62:YES)、演算部46は、撮像によって得られた顔情報に基づいて、眼鏡が着用されているかを判断する(S63)。ここで、眼鏡が着用されているか否かは、例えば眼鏡のフレームに相当する特徴が検出されることによって判断される。さらに詳細に説明すると、眼の位置を検出する手法は多数が公知となっている。このような公知の手法にて検出された眼の位置の複数点(例えば眼の内眼角と外眼角の位置)から、画像縦方向の延長方向に画素値の検出を行い、フレームに相当する画素値が延長方向の全てで得られる場合には、眼鏡が着用されていると判断する。
眼鏡が着用されていると判断した場合(S63:YES)、図10に示す処理は終了する。一方、眼鏡が着用されていないと判断した場合(S63:NO)、処理はステップS61に移行し、演算部46は、警報処理を実行する(S61)。ここで、警報処理とは、上記と同様に、出入庫管理装置200自身、又は、車載器100から警報を出力させる処理である。ここでの警報は、眼鏡を着用するように促し又はコンタクトレンズを着用しているかを確認させる旨の予備警報である。警報後、図10に示す処理は終了する。
このようにして、第2実施形態に係る出入庫管理システム1によれば、第1実施形態と同様に、出庫時に有効期限のチェックを行ったことによる免許証の不携帯、及び、配車ミスを防止することができる。さらに、配車ミスが発生してしまう可能性を一層低減することができ、出庫時と入庫時とにおいて運転者が入れ替わっていることを確認することができ、運転者同士の不正等の防止につなげることができる。また、出庫OK情報、及び出庫NG情報から、点呼後に未出庫のタクシー車両Vを把握することができ、且つ、出庫OKでない場合にタクシー車両Vが営業できないように、空車ボタン以外をロックして操作できないようにすることで、未出庫状態で営業を開始してしまうことを防止することができる。加えて、通常の出入庫管理システムのように労務管理を行うことができることはもちろん、運行記録及び営業記録の情報を車載器100から出入庫管理装置200に送信してしまうため、運行記録用及び営業記録用の乗務員カードを持ち運びする必要がなくなる。
さらに、第2実施形態によれば、免許証情報から運転時に眼鏡等の着用が必要であると判断した場合に運転者の顔情報から眼鏡が着用されているかを判断し、眼鏡を着用していないと判断した場合に、出入庫管理装置200自身又は車載器100から警報を出力させる処理を実行するため、眼鏡の着用を促したり、コンタクトレンズを着用しているかを確認させたりすることができ、運転条件を満たさないまま営業に出てしまう可能性を低減することができる。
また、予め定められた所定時間内に免許証情報が読み取られない場合や、免許証情報が読み取られる前にタクシー車両が移動した場合に、警報を出力させるため、免許証情報が入力されない場合や、入力されないまま営業に出ようとしているときに警報することができ、免許証情報の入力を促すことができる。
また、免許証が有効期限前の所定期間内である場合に、出入庫管理装置200自身又は車載器100から警報を出力させるため、近々有効期限が切れる旨を警報することができ、免許証の更新遅れの防止に貢献することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能な範囲で各実施形態に記載の技術や他の公知の技術を組み合わせるようにしてもよい。
例えば本実施形態において許可部46dは、第1判断部46aにより有効期限内であると判断され、第2判断部46b及び第3判断部46cにより一致すると判断された場合に、車両情報が示すタクシー車両Vの出庫を許可する。しかし、これに限らず、第1判断部46aにより有効期限内であると判断され、第2判断部46bにより一致すると判断された場合に、車両情報が示すタクシー車両Vの出庫を許可してもよい。
また、車載器100の演算部28は、NFCリーダ10によって免許証情報を読み取った場合に、設定データ格納部24に格納される安全運転を促す音声、又は出入庫管理装置200との通信によって得られた安全運転を促す音声を出力させることが好ましい。ここで、安全運転を促す音声とは、例えば乗務員の家族の音声が挙げられる。このような音声を出力させることにより、安全運転意識を向上させることができるからである。家族の音声は、免許証の所有者の情報に基づいて判断され、設定データ格納部24から抽出されたり出入庫管理装置200から送信されたりする。この際、免許証情報を家族等の音声で読み上げるように、家族等に予め音声を入力してもらうようにしてもよいし、単に安全運転を呼び掛ける音声を家族等に予め入力してもらうようにしてもよい。また、このような音声出力タイミングは、免許証情報を読み取った後であれば、どのタイミングであってもよく、出庫がOKされた後でもよいし、免許証情報を読み取った直後であってもよい。さらに、安全運転を促す音声は、家族の音声に限らず、単に安全運転を促す旨の「制限速度を守って下さい。」や「本日は雨ですのでスリップに注意して下さい。」などの機械音声であってもよい。
さらに、車載器100の演算部28は、免許証情報の1つである免許証の所有者の生年月日の情報に基づいて、本日が誕生日である場合、その旨を音声にて出力させることが好ましい。本日が誕生日であるか否かの判断は、車載器100で行われてもよいし、出入庫管理装置200にて行われてもよい。また、誕生日に代えて、本日がクリスマス、元旦、大安、及び、祝日である場合などのカレンダー情報を音声にて出力させるようにしてもよい。
加えて、営業にて出た乗務員のリフレッシュの観点から、演算部28は、タクシー車両Vの停車時にスロットゲームなどが操作可能となるなど、エンターテイメント機能を備えていてもよい。
また、本人情報取得装置30は、乗務員の音声や静脈認証等を行う機器であり、出入庫管理装置200は、本人情報取得装置30にて取得された運転者情報に基づいて、その運転者が興奮状態であるか、又は疲労状態であるかを判断する機能を有し、興奮状態や疲労状態である場合には、出入庫管理装置200自身又は車載器100から警報を出力させるようにしてもよい。
1 :出入庫管理システム
10 :NFCリーダ(読取手段)
20 :タクシーメータ
21 :操作部
22 :表示部(入力誘導手段)
23 :営業データ格納部
24 :設定データ格納部(記憶手段)
25 :WLANモジュール(車載器側送信手段)
26,27 :外部I/F
28 :演算部
30 :本人情報取得装置(取得手段)
41 :操作部
42 :表示部
43 :RAM
44 :ROM
45 :WLANモジュール(装置側受信手段)
46 :演算部
46a :第1判断部(第1判断手段)
46b :第2判断部(第2判断手段)
46c :第3判断部(第3判断手段)
46d :許可部(許可手段)
46e :第4判断部(第4判断手段)
100 :車載器
200 :出入庫管理装置
DL :IC免許証
V :タクシー車両

Claims (5)

  1. 複数のタクシー車両のそれぞれに搭載された車載器と、事務所内に設けられた出入庫管理装置と、を備えた出入庫管理システムであって、
    前記車載器は、
    ICが搭載される免許証の前記IC内に格納されている免許証情報を読み取る読取手段と、
    自己が搭載されるタクシー車両を示す車両情報を記憶した記憶手段と、
    前記読取手段により読み取られた免許証情報と、前記記憶手段に記憶されている車両情報とを出入庫管理装置に送信する車載器側送信手段と、を備え、
    前記出入庫管理装置は、
    前記車載器側送信手段により送信された免許証情報及び車両情報を受信する装置側受信手段と、
    前記装置側受信手段にて受信した免許証情報が示す免許証の有効期限の情報に基づいて免許証が有効期限内であるかを判断する第1判断手段と、
    前記装置側受信手段にて受信した免許証情報が示す免許証の所有者と、前記装置側受信手段にて受信した車両情報が示すタクシー車両に予め割り当てられている乗務員とが一致するかを判断する第2判断手段と、
    前記第1判断手段により有効期限内であると判断され、且つ前記第2判断手段により一致すると判断された場合に、前記車両情報が示すタクシー車両の出庫を許可する許可手段と、を備え
    前記車載器は、タクシー車両の運転席に着座する運転者の情報を取得する取得手段をさらに備え、
    前記車載器側送信手段は、前記取得手段により取得された運転者情報を送信し、
    前記装置側受信手段は、前記車載器側送信手段により送信された運転者情報を受信し、
    前記出入庫管理装置は、前記装置側受信手段により受信された運転者情報が示す運転者と前記装置側受信手段により受信された免許証情報が示す免許証の所有者とが一致するかを判断する第3判断手段をさらに備え、
    前記許可手段は、さらに前記第3判断手段により一致すると判断された場合に、前記車両情報が示すタクシー車両の出庫を許可する
    ことを特徴とする出入庫管理システム。
  2. 前記車載器は、タクシー車両の運行記録及び営業記録の情報を前記出入庫管理装置に送信するときに操作される送信操作部と、
    前記送信操作部が操作されたことにより、前記運転者情報の入力を促す入力誘導手段と、をさらに備え、
    前記車載器側送信手段は、前記入力誘導手段により促されて入力された前記運転者情報と前記記憶手段により記憶される車両情報とを送信し、
    前記装置側受信手段は、前記入力誘導手段により促されて入力され前記車載器側送信手段により送信された運転者情報と前記記憶手段により記憶される車両情報とを受信し、
    前記出入庫管理装置は、前記装置側受信手段により受信した車両情報が示すタクシー車両において、前記装置側受信手段により受信した運転者情報に基づき、前記許可手段による出庫許可時における運転者と、現在の運転者とが一致するかを判断する第4判断手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の出入庫管理システム。
  3. 前記読取手段は、免許証情報の1つとして、運転時に眼鏡等の着用が必要か否かの情報を読み取り、
    前記取得手段は、タクシー車両の運転席に着座する運転者の顔情報を取得する撮像手段であり、
    前記出入庫管理装置は、前記装置側受信手段により受信された免許証情報から運転時に眼鏡等の着用が必要であると判断した場合に、前記装置側受信手段により受信された運転者の顔情報から眼鏡が着用されているかを判断し、眼鏡を着用していないと判断した場合に、自身又は前記車載器から警報を出力させる処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の出入庫管理システム。
  4. 複数のタクシー車両のそれぞれに搭載された車載器と、事務所内に設けられた出入庫管理装置と、を備えた出入庫管理システムであって、
    前記車載器は、
    ICが搭載される免許証の前記IC内に格納されている免許証情報を読み取る読取手段と、
    自己が搭載されるタクシー車両を示す車両情報を記憶した記憶手段と、
    前記読取手段により読み取られた免許証情報と、前記記憶手段に記憶されている車両情報とを出入庫管理装置に送信する車載器側送信手段と、を備え、
    前記出入庫管理装置は、
    前記車載器側送信手段により送信された免許証情報及び車両情報を受信する装置側受信手段と、
    前記装置側受信手段にて受信した免許証情報が示す免許証の有効期限の情報に基づいて免許証が有効期限内であるかを判断する第1判断手段と、
    前記装置側受信手段にて受信した免許証情報が示す免許証の所有者と、前記装置側受信手段にて受信した車両情報が示すタクシー車両に予め割り当てられている乗務員とが一致するかを判断する第2判断手段と、
    前記第1判断手段により有効期限内であると判断され、且つ前記第2判断手段により一致すると判断された場合に、前記車両情報が示すタクシー車両の出庫を許可する許可手段と、を備え、
    前記第1判断手段は、前記装置側受信手段にて受信した免許証情報が示す免許証の有効期限の情報に基づいて免許証が有効期限内であるかを判断した場合、有効期限前の所定期間内であるかを判断し、
    前記出入庫管理装置は、前記第1判断手段により所定期間内であると判断された場合に、自身又は前記車載器から警報を出力させる処理を実行する
    ことを特徴とする出入庫管理システム。
  5. 前記車載器は、予め定められた所定時間内に前記読取手段により前記免許証情報が読み取られない場合、又は、前記読取手段により前記免許証情報が読み取られる前にタクシー車両が移動した場合に、警報を出力させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の出入庫管理システム。
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