以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の一実施の形態に係る商品登録装置は、顧客自身が、購入する商品の登録を行うことができるセルフチェックアウト装置である。
図1は、本実施形態に係るセルフチェックアウト装置の外観構成例を示す図である。図2は、本実施形態に係るセルフチェックアウト装置の左側面側から見た、カメラスキャナの読取方向を模式的に示す図である。図3は、本実施形態に係るセルフチェックアウト装置において、操作案内モニタの、表示画面を含む上面を、買物袋懸吊部に吊り下げられた買物袋と買物カゴ計量装置に載置された買物カゴと共に、模式的に示す図である。
図1に示したように、セルフチェックアウト装置10は、筐体11と筐体12を備える。
筐体11及び筐体12は、セルフチェックアウト装置10を統括的に制御する不図示の制御装置や、外部との通信を行う不図示の通信装置や、不図示の電源装置等を収容する。
また、セルフチェックアウト装置10は、筐体11の上方に、LCD(Liquid Crystal Display)13、タッチパネル14、カードR/W(Reader/Writer)15、カメラスキャナ16、不図示のハンディスキャナ、レシートプリンタ17、操作案内モニタ18、及び金銭取扱装置収容部19を備え、筐体11の右側方に買物カゴ計量装置20を備え、筐体12の上方に買物袋懸吊部21を備える。
LCD13は、各種の情報を表示する。例えば、LCD13は、セルフチェックアウト装置10の操作案内及び操作メニューや、読み取ったバーコード(商品情報)に基づく商品名、商品単価、商品重量等の商品精算に伴う情報、精算時の預かり金額、買い物合計の金額、及び釣銭額等の情報を表示する。なお、バーコードは、商品に付されているコードの一例である。
タッチパネル14は、LCD13の表示に従った顧客のタッチ操作による操作情報の入力を受け付ける。
カードR/W15は、磁気カード(例えば、クレジットカード)の磁気ストライプに記録された情報を読み取る。
カメラスキャナ16は、図2に示したように下方読取方式のスキャナであって、セルフチェックアウト装置10に固定されている。カメラスキャナ16は、操作案内モニタ18の表示画面に表示される読取領域18aを所定のフレームレートで撮像し、得られた画像内に、商品に付されているバーコードの存在が認識された場合に、そのバーコードを読み取る。なお、操作案内モニタ18の表示画面に表示される読取領域18aは、カメラスキャナ16の読取可能範囲に対応すると共に、カメラスキャナ16の撮像範囲に対応する。
図示しないハンディスキャナは、カメラスキャナ16で読み取ることができないバーコードを読み取ることができるように、セルフチェックアウト装置10に有線又は無線で接続され、移動可能である。図示しないハンディスキャナは、商品に付されているバーコードにレーザ走査線を照射し、そのバーコードを読み取る。
レシートプリンタ17は、購入した商品の名称(商品名)、商品単価、預かり金額、釣銭金額等の情報が記載されたレシートを印刷する。
操作案内モニタ18は、商品登録のための顧客操作が行われる顧客操作範囲に対応する範囲に設けられる。より詳しくは、操作案内モニタ18は、その上面に表示画面を有し、その表示画面が、商品登録のための顧客操作が行われる顧客操作範囲に対応する範囲に設けられる。なお、商品登録のための顧客操作が行われる顧客操作範囲は、顧客が、買物カゴ計量装置20に載置した買物カゴから商品を取り出し、当該商品に付されているバーコードが操作案内モニタ18の表示画面に表示されている読取領域18a上を通過するように当該商品を移動させてカメラスキャナ16にバーコードを読み取らせ、買物袋懸吊部21に吊り下げられている買物袋に当該商品を入れる、という一連の顧客操作が行われる範囲である。従って、操作案内モニタ18の表示画面は、セルフチェックアウト装置10の作業台上面も兼ねる。以下では、商品登録のための顧客操作が行われる顧客操作範囲を、単に、顧客操作範囲と言う。
また、操作案内モニタ18は、その上面に、図3に示したように、9個の近接センサー22(22−1、22−2、22−3、22−4、22−5、22−6、22−7、22−8、22−9)を備える。近接センサー22−1、22−2、22−3は、表示画面18bの外側に設けられ、近接センサー22−4、22−5、22−6、22−7、22−8、22−9は、表示画面18bの内側に設けられる。また、9個の近接センサー22は一列に設けられる。近接センサー22−1、22−2、22−3、22−4、22−5、22−6は間隔d1で等間隔に設けられ、近接センサー22−6、22−7は間隔d2(d2>d1)で設けられ、近接センサー22−7、22−8、22−9は、間隔d3(d3>d2)で等間隔に設けられる。このような9個の近接センサー22は、顧客操作範囲における顧客操作の位置として、顧客の手又は腕(前腕)の位置を検出するために設けられ、各近接センサー22は、顧客の手又は腕等の検出対象物が近接したときにオンし、そうでないときはオフする。
また、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示領域は、図3に示したように、座標により規定されている。
操作案内モニタ18は、このような表示画面18bに、上述の読取領域18aを表示すると共に、詳しくは後述するように、近接センサー22の検出結果に基づいて、顧客操作範囲における顧客操作を誘導又は牽制するための顧客操作案内等を表示する。
金銭取扱装置収容部19は、不図示の釣札機(紙幣取扱装置)と不図示の釣銭機(硬貨取扱装置)を収容する。また、金銭取扱装置収容部19は、紙幣投入口19a、紙幣出金口19b、硬貨投入口19c、硬貨返却口19d、及び硬貨出金口19eを備える。紙幣投入口19aは、釣札機に入金する紙幣の投入口である。紙幣出金口19bは、釣札機から出金する紙幣の取り出し口である。硬貨投入口19cは、釣銭機に入金する硬貨の投入口である。硬貨返却口19dは、釣銭機から返却される硬貨の取り出し口である。硬貨出金口19eは、釣銭機から出金する硬貨の取り出し口である。
買物カゴ計量装置20は、当該買物カゴ計量装置20に載置された買物カゴに入れられている商品の総重量を計量する。なお、買物カゴの重量は既知であるから、買物カゴ計量装置20は、商品が入れられている買物カゴの総重量を計量し、その計量値から、買物カゴの重量を減算することにより、買物カゴに入れられている商品の総重量を計量することができる。
買物袋懸吊部21は、商品登録後の商品が入れられる買物袋を吊り下げるためのものである。なお、買物袋は、レジ袋等であってもよい。
図4は、本実施形態に係るセルフチェックアウト装置10のハードウェア構成例を示す図である。
図4に示したように、セルフチェックアウト装置10は、CPU(Central Processing Unit)101やRAM(Random Access Memory)102等を含む制御装置100を備え、制御装置100は、LCD13やタッチパネル14等を含む各種装置と接続されている。制御装置100は各種装置を統括的に制御する。セルフチェックアウト装置10は、制御装置100に含まれるCPU101によって制御される。
CPU101には、バス107を介して、RAM102、HDD(Hard Disk Drive)103、通信インタフェース104、グラフィック処理装置105、入出力インタフェース106が接続されている。CPU101は、バス107を介して、HDD103からRAM102上にプログラムを読み出し、実行する。これにより、後述の操作案内表示動作やバーコード読取動作等を含む、セルフチェックアウト装置10の各種動作が行われる。
RAM102には、CPU101により実行される、OS(Operating System)やアプリケーション等のプログラムの一部が一時的に格納される他、図5乃至13を用いて後述するテーブルデータや画像データ等、CPU101の処理に必要な各種データが格納される。
HDD103には、プログラムや各種データが格納されている。なお、HDD103に格納されるプログラムや各種データは、例えば、不図示のプログラム提供者端末装置から不図示のネットワーク及び通信インタフェース104を介して格納されるものであってもよい。
通信インタフェース104は、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して、外部装置と通信を行う。
グラフィック処理装置105には、操作案内モニタ18とLCD13が接続されている。グラフィック処理装置105は、CPU101の制御の下に、操作案内モニタ18の表示画面18bに表示させる画像データを生成し、当該画像データを画像信号に変換して、操作案内モニタ18へ出力する。また、グラフィック処理装置105は、CPU101の制御の下に、LCD13に表示させる画像データを生成し、当該画像データを画像信号に変換して、LCD13へ出力する。
入出力インタフェース106には、タッチパネル14、カメラスキャナ16、ハンディスキャナ23、カードR/W15、レシートプリンタ17、音声出力装置24、入出金装置25、買物カゴ計量装置20、及びセンサー信号入力装置26が接続されている。
音声出力装置24は、ブザーを含み、商品登録から支払いまでの一連の処理の中で、必要な音声を出力する。例えば、音声出力装置24は、カメラスキャナ16によりバーコードが読み取られた時に読取音を出力する。
入出金装置25は、上述した釣札機及び釣銭機を含む。
センサー信号入力装置26は、9個の近接センサー22の検出信号が入力され、当該検出信号に応じた検出データをCPU101に出力する。
また、入出力インタフェース106には、不図示の媒体読取装置も接続されており、当該媒体読取装置にセットされた可搬型記憶媒体に対して、データの書込み又は読み出しが可能である。なお、CPU101により実行されるプログラムは、その可搬型記憶媒体に記憶されていてもよい。この場合、CPU101は、媒体読取装置にセットされた可搬記憶媒体からRAM102上にプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。可搬型記憶媒体は、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリなど様々な形式の記憶媒体のいずれでもよい。
図5は、RAM102に格納される表示データテーブルの一例を示す図である。図6及び図7は、RAM102に格納される画像データの一例を示す図である。
図5に示したように、表示データテーブルは、「種別」と「表示ファイル名」との対応関係を示すテーブルである。図5に示した例では、その対応関係として、「種別1」と「腕の一部.GIF」が対応し、「種別2」と「腕全体.GIF」が対応することを示している。なお、「腕の一部.GIF」のファイルは、図6に示したように、腕の一部が表された画像データのファイルである。「腕全体.GIF」のファイルは、図7に示したように、バーコードが付されている商品を手にしているときの手及び腕を表した画像データのファイルである。これらの画像データは、操作案内モニタ18の表示画面18bに表示される、顧客操作範囲における顧客操作を誘導又は牽制するための顧客操作案内の一例である。
図8は、RAM102に格納される読取スピード閾値テーブルの一例を示す図である。
図8に示したように、読取スピード閾値テーブルは、「閾値名」と「値」との対応関係を示すテーブルである。図8に示した例では、その対応関係として、「閾値1」と「0.150秒」が対応することを示している。なお、この「値」は、カメラスキャナ16が、操作案内モニタ18の表示画面18bに表示されている読取領域18a上を通過する商品に付されているバーコードを読み取る際の、推奨されるバーコードのスピード(速度)に対応する時間を示す。この時間に対応するスピードでバーコードが読取領域18a上を通過することによって、カメラスキャナ16は、読取エラーを生じることなく、バーコードを読み取ることができる。従って、この時間は、顧客操作の推奨される速度と言うこともできる。
図9は、RAM102に格納されるデモ表示スピードテーブルの一例を示す図である。
図9に示したように、デモ表示スピードテーブルは、「スピード名」と「値」との対応関係を示すテーブルである。図9に示した例では、その対応関係として、「デモ1」と「0.3M/秒」(秒速0.3メートル)が対応することを示している。なお、この「値」は、商品登録のための顧客操作のスピードとして推奨されるスピードを示し、このスピードで商品登録のための顧客操作が行われることによって、カメラスキャナ16は、操作案内モニタ18の表示画面18bに表示されている読取領域18a上を通過する商品に付されているバーコードを、読取エラーを生じることなく、読み取ることができる。
図10は、RAM102に格納される表示管理テーブルの一例を示す図である。図11は、表示管理テーブルに含まれる「表示角度」を説明する図である。
図10に示したように、表示管理テーブルは、「表示パターン」と、「表示位置」と、「座標」と、「表示データ種別」と、「センサー」と、「表示角度」と、「センサー反応時刻」と、「時間差」との対応関係を示すテーブルである。但し、この対応関係において、「センサー反応時刻」及び「時間差」は、商品登録のための顧客操作が行われる過程で格納又はクリアされるものである。図10に示した例では、そのような対応関係の1つとして、「パターン2」と、「表示位置2」と、「(X85,Y15)」と、「種別1」と、「2」と、「15」と、「10:00:00.200」と、「0.20秒」が対応することを示している。なお、このような対応関係において、「座標」は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示領域の座標を示す(図3参照)。「表示データ種別」は、表示データテーブル(図5参照)の「種別」に対応する。「センサー」の「1」〜「9」は、近接センサー22−1〜22−9に対応する。「表示角度」は、対応する画像データを表示する際の、その画像データの回転角度を示す。このときの回転方向は、表示する画像データを例えば「腕全体.GIF」(図7参照)のファイルの画像データとして説明すると、図11に示したように、「表示角度」が正(+)の値の場合には時計回りの方向となり、「表示角度」が負(−)の値の場合には反時計周りの方向となる。なお、「表示角度」が「0」の場合には回転しない。「センサー反応時刻」は、対応する近接センサー22が反応した時刻(顧客操作を検出した時刻)を示す。「時間差」は、対応する近接センサー22が反応した時刻と、その右側(近接センサー22−1側)に隣接する近接センサー22が反応した時刻との時間差を示す。例えば、「時間差」の「0.20秒」は、対応する近接センサー22−2(「センサー」の「2」)が反応した時刻「10:00:00.200」と、その右側に隣接する近接センサー22−1(「センサー」の「1」)が反応した時刻「10:00:00.000」との時間差を示す。
図12は、RAM102に格納される買物カゴ計量テーブルの一例を示す図である。
図12に示したように、買物カゴ計量テーブルは、「計量種別」と「値」との対応関係を示すテーブルである。但し、この対応関係において、「値」は、商品登録のための顧客操作が行われる過程で格納、更新(変更)、又はクリアされるものである。図12に示した例では、そのような対応関係として、「初期値」と「2750g」が対応し、「変更値」と「2700g」が対応することを示している。なお、この「値」は、買物カゴ計量装置20による計量値を示す。
図13は、RAM102に格納されるバーコード読取カウンタテーブルの一例を示す図である。
図13に示したように、バーコード読取カウンタテーブルは、「種別」と「値」との対応関係を示すテーブルである。図13に示した例では、そのような対応関係として、「規定値」と「10回」が対応し、「カウント値」と「10回」が対応することを示している。但し、この対応関係において、「種別」が「カウント値」の「値」は、商品登録のための顧客操作が行われる過程で格納、更新(変更)、又はクリアされるものである。
なお、上述のように構成されたセルフチェックアウト装置10において、カメラスキャナ16は、商品に付されているコードを読み取る読取部の一例である。操作案内モニタ18は、顧客が商品を手に持ち、当該商品に付されているコードが読取部の読取可能範囲を通過するように当該商品を移動させる、という一連の顧客操作が行われる顧客操作範囲に対応する範囲に設けられる表示部の一例である。9個の近接センサー22は、顧客操作範囲における顧客操作の位置を検出する検出部の一例である。CPU101がHDD103等からプログラムを読み出し実行することによって実現される機能の一部は、検出部により検出された顧客操作の位置に基づいて顧客操作の速度を算出する算出部の一例である。
次に、本実施形態に係るセルフチェックアウト装置10の動作について説明する。
図14乃至17は、セルフチェックアウト装置10の操作案内表示動作の一例を示すフローチャートである。なお、この操作案内表示動作は、操作案内モニタ18の表示画面18bに、商品登録のための顧客操作を案内するための表示を行う動作である。図18乃至27は、その動作中における、顧客操作例及び操作案内モニタ18の表示画面18bの表示例を示す図である。図28は、セルフチェックアウト装置10のバーコード読取動作の一例を示すフローチャートである。なお、このバーコード読取動作は、カメラスキャナ16によるバーコード読取動作である。
このような操作案内表示動作及びバーコード読取動作は、制御装置100のCPU101がHDD103等に記憶されているプログラムを読み出し実行することによって、並列に実施されるものであり、セルフチェックアウト装置10の電源スイッチがオンされ、セルフチェックアウト装置10が起動すると、開始する。
まず、操作案内表示動作を、図14乃至27を用いて説明する。
図14に示したように、セルフチェックアウト装置10が起動して、本動作が開始すると、CPU101は、まず、初期処理を行う(S101)。この初期処理では、CPU101が、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の「センサー反応時刻」及び「時間差」のクリア、及び、RAM102に格納されている買物カゴ計量テーブル(図12参照)の「値」のクリア等を行う。また、このときに、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bに読取領域18aを表示する。なお、この読取領域18aは、以後、S106の判定結果がYesになるまで継続して表示される。
続いて、CPU101は、買物カゴ計量装置20から計量値を取得し(S102)、その計量値がゼロ以下か否かを判定する(S103)。なお、計量値がゼロである場合は、買物カゴ計量装置20に載置されている買物カゴの中身が空であることを示し、計量値がマイナスである場合は、買物カゴ計量装置20に何も載置されていないことを示す。
S103の判定結果がYesの場合、CPU101は、RAM102に格納されている買物カゴ計量テーブル(図12参照)の「値」をクリアする(S104)。なお、このS104の処理は、省略することもできる。
S104の後、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bにデモ表示を行い、そして、そのデモ表示をクリアする(S105)。より詳しくは、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の「表示パターン」における「パターン1」から「パターン9」までの各々に従った表示を、RAM102に格納されているデモ表示スピードテーブル(図9参照)の、「スピード名」が「デモ1」に対応する「値」である「0.3M/秒」に従ったスピードで、順次行う。このようなデモ表示において、例えば「パターン1」に従った表示では、その「パターン1」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」が、「X95,Y15」、「種別1」、及び「15」であることから、「種別1」に対応する「腕の一部.GIF」の画像データに係る画像が15°(+15°)回転された状態で、表示画面18bの表示領域上の座標「X95,Y15」の位置に表示される。このようなデモ表示により、商品登録のための適切な顧客操作がデモ表示される。そして、このようなデモ表示が終了すると、CPU101は、表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする。
S105の後、CPU101は、営業終了か否かを判定する(S106)。なお、この判定では、例えば、セルフチェックアウト装置10の電源スイッチがオフされていると営業終了と判定され、電源スイッチがオンされていると営業終了でないと判定される(後述の図28のS208も同様)。
S106の判定結果がYesの場合は本動作が終了し、S106の判定結果がNoの場合には処理がS102へ戻る。
一方、S103の判定結果がNoの場合、CPU101は、S102で取得された計量値(例えば「2750g」)を、RAM102に格納されている買物カゴ計量テーブル(図12参照)に、当該テーブルの「計量種別」が「初期値」に対応する「値」として、格納する(S107)。
S107の後、CPU101は、センサー信号入力装置26から、9個の近接センサー22の検出信号に応じた検出データを取得し(S108)、その検出データに基づいて近接センサー22−1がオンしたか否かを判定する(S109)。
S109の判定結果がNoの場合には、処理がS108へ戻る。
一方、S109の判定結果がYesの場合、CPU101は、近接センサー22−1がオンした時刻(例えば「10:00:00.000」)を、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)に、当該テーブルの「表示位置」が「表示位置1」に対応する「センサー反応時刻」として、格納する(S110)。
S110の後、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の、「表示位置」が「表示位置1」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」に従って、「種別1」に対応する「腕の一部.GIF」(図6参照)の画像データに係る画像を15°(+15°)回転させて、表示画面18bの表示領域上の座標「X95,Y15」の位置に表示する(S111)。これにより、例えば図18に示したように、「腕の一部.GIF」の画像データに係る画像31が、バーコードが付されている商品を手にした顧客の手及び腕32の位置よりも先行されるように表示され、顧客操作を誘導するような操作案内表示が行われる。
S111の後、CPU101は、センサー信号入力装置26から、9個の近接センサー22の検出信号に応じた検出データを取得し(S112)、その検出データに基づいて近接センサー22−2がオンしたか否かを判定する(S113)。
S113の判定結果がNoの場合には、処理がS112へ戻る。
一方、S113の判定結果がYesの場合、CPU101は、近接センサー22−2がオンした時刻(例えば「10:00:00.200」)を、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)に、当該テーブルの「表示位置」が「表示位置2」に対応する「センサー反応時刻」として、格納する(S114)。
S114の後、CPU101は、S114で格納された、近接センサー22−2がオンした時刻から、S110で格納された、近接センサー22−1がオンした時刻を減算して、両時刻の時間差を求め、当該時間差(例えば「0.20秒」)を、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)に、当該テーブルの「表示位置」が「表示位置2」に対応する「時間差」として、格納する(S115)。なお、この時間差は、顧客の手又は腕32が、近接センサー22−1の位置から近接センサー22−2の位置まで、移動するのに要した時間と言うこともできることから、顧客操作の速度を示すものと言うこともできる(後述のS123、S132、S141、及びS150の各処理でも同様)。
S115の後、CPU101は、S115で格納された時間差が、RAM102に格納されている読取スピード閾値テーブル(図8参照)の「閾値名」が「閾値1」に対応する「値」である「0.150秒」より大きいか否かを判定する(S116)。なお、この判定結果がYesになる場合には、顧客の操作速度が、推奨される操作速度よりも遅い(推奨操作速度未満である)ことを示し、Noの場合には、顧客の操作速度が、推奨される操作速度と等しいか又は推奨される操作速度よりも速い(推奨操作速度以上である)ことを示している(後述のS125、S134、S143、及びS152の各判定も同様)。
S116の判定結果がYesの場合(顧客操作速度が推奨操作速度未満の場合)、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする(S117)。そして、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の、「表示位置」が「表示位置2」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」に従って、「種別1」に対応する「腕の一部.GIF」(図6参照)の画像データに係る画像を15°(+15°)回転させて、表示画面18bの表示領域上の座標「X85,Y15」の位置に表示する(S118)。これにより、例えば図19に示したように、「腕の一部.GIF」の画像データに係る画像31が、バーコードが付されている商品を手にした顧客の手及び腕32の位置よりも先行されるように表示され、顧客操作を誘導するような操作案内表示が行われる。
一方、S116の判定結果がNoの場合(顧客操作速度が推奨操作速度以上の場合)、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする(S119)。そして、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の、「表示位置」が「表示位置1」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」に従って、「種別1」に対応する「腕の一部.GIF」(図6参照)の画像データに係る画像を15°(+15°)回転させて、表示画面18bの表示領域上の座標「X95,Y15」の位置に表示する(S120)。これにより、図示はしないが、「腕の一部.GIF」の画像データに係る画像が、バーコードが付されている商品を手にした顧客の手及び腕32の位置よりも後行されるように表示され、顧客操作を牽制するような操作案内表示が行われる。
S118又はS120の後、CPU101は、センサー信号入力装置26から、9個の近接センサー22の検出信号に応じた検出データを取得し(S121)、その検出データに基づいて近接センサー22−3がオンしたか否かを判定する(S122)。
S122の判定結果がNoの場合には、処理がS121へ戻る。
一方、S122の判定結果がYesの場合、CPU101は、近接センサー22−3がオンした時刻(例えば「10:00:00.420」)を、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)に、当該テーブルの「表示位置」が「表示位置3」に対応する「センサー反応時刻」として、格納する(S123)。
S123の後、CPU101は、S123で格納された、近接センサー22−3がオンした時刻から、S114で格納された、近接センサー22−2がオンした時刻を減算して、両時刻の時間差を求め、当該時間差(例えば「0.22秒」)を、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)に、当該テーブルの「表示位置」が「表示位置3」に対応する「時間差」として、格納する(S124)。
S124の後、CPU101は、S124で格納された時間差が、RAM102に格納されている読取スピード閾値テーブル(図8参照)の「閾値名」が「閾値1」に対応する「値」である「0.150秒」より大きいか否かを判定する(S125)。
S125の判定結果がYesの場合(顧客操作速度が推奨操作速度未満の場合)、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする(S126)。そして、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の、「表示位置」が「表示位置3」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」に従って、「種別2」に対応する「腕全体.GIF」(図7参照)の画像データに係る画像を10°(+10°)回転させて、表示画面18bの表示領域上の座標「X80,Y25」の位置に表示する(S127)。これにより、例えば図20に示したように、「腕全体.GIF」の画像データに係る画像33が、バーコードが付されている商品を手にした顧客の手及び腕32の位置よりも先行されるように表示され、顧客操作を誘導するような操作案内表示が行われる。
一方、S125の判定結果がNoの場合(顧客操作速度が推奨操作速度以上の場合)、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする(S128)。そして、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の、「表示位置」が「表示位置2」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」に従って、「種別1」に対応する「腕の一部.GIF」(図6参照)の画像データに係る画像を15°(+15°)回転させて、表示画面18bの表示領域上の座標「X85,Y15」の位置に表示する(S129)。これにより、図示はしないが、「腕の一部.GIF」の画像データに係る画像が、バーコードが付されている商品を手にした顧客の手及び腕32の位置よりも後行されるように表示され、顧客操作を牽制するような操作案内表示が行われる。
S127又はS129の後、CPU101は、センサー信号入力装置26から、9個の近接センサー22の検出信号に応じた検出データを取得し(S130)、その検出データに基づいて近接センサー22−4がオンしたか否かを判定する(S131)。
S131の判定結果がNoの場合には、処理がS130へ戻る。
一方、S131の判定結果がYesの場合、CPU101は、近接センサー22−4がオンした時刻(例えば「10:00:00.710」)を、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)に、当該テーブルの「表示位置」が「表示位置4」に対応する「センサー反応時刻」として、格納する(S132)。
S132の後、CPU101は、S132で格納された、近接センサー22−4がオンした時刻から、S123で格納された、近接センサー22−3がオンした時刻を減算して、両時刻の時間差を求め、当該時間差(例えば「0.29秒」)を、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)に、当該テーブルの「表示位置」が「表示位置4」に対応する「時間差」として、格納する(S133)。
S133の後、CPU101は、S133で格納された時間差が、RAM102に格納されている読取スピード閾値テーブル(図8参照)の「閾値名」が「閾値1」に対応する「値」である「0.150秒」より大きいか否かを判定する(S134)。
S134の判定結果がYesの場合(顧客操作速度が推奨操作速度未満である場合)、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする(S135)。そして、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の、「表示位置」が「表示位置4」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」に従って、「種別2」に対応する「腕全体.GIF」(図7参照)の画像データに係る画像を5°(+5°)回転させて、表示画面18bの表示領域上の座標「X70,Y30」の位置に表示する(S136)。これにより、例えば図21に示したように、「腕全体.GIF」の画像データに係る画像33が、バーコードが付されている商品を手にした顧客の手及び腕32の位置よりも先行されるように表示され、顧客操作を誘導するような操作案内表示が行われる。
一方、S134の判定結果がNoの場合(顧客操作速度が推奨操作速度以上の場合)、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする(S137)。そして、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の、「表示位置」が「表示位置3」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」に従って、「種別2」に対応する「腕全体.GIF」(図7参照)の画像データに係る画像を15°(+15°)回転させて、表示画面18bの表示領域上の座標「X80,Y25」の位置に表示する(S138)。これにより、図示はしないが、「腕全体.GIF」の画像データに係る画像が、バーコードが付されている商品を手にした顧客の手及び腕32の位置よりも後行されるように表示され、顧客操作を牽制するような操作案内表示が行われる。
S136又はS138の後、CPU101は、センサー信号入力装置26から、9個の近接センサー22の検出信号に応じた検出データを取得し(S139)、その検出データに基づいて近接センサー22−5がオンしたか否かを判定する(S140)。
S140の判定結果がNoの場合には、処理がS139へ戻る。
一方、S140の判定結果がYesの場合、CPU101は、近接センサー22−5がオンした時刻(例えば「10:00:00.950」)を、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)に、当該テーブルの「表示位置」が「表示位置5」に対応する「センサー反応時刻」として、格納する(S141)。
S141の後、CPU101は、S141で格納された、近接センサー22−5がオンした時刻から、S132で格納された、近接センサー22−4がオンした時刻を減算して、両時刻の時間差を求め、当該時間差(例えば「0.24秒」)を、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)に、当該テーブルの「表示位置」が「表示位置5」に対応する「時間差」として、格納する(S142)。
S142の後、CPU101は、S142で格納された時間差が、RAM102に格納されている読取スピード閾値テーブル(図8参照)の「閾値名」が「閾値1」に対応する「値」である「0.150秒」より大きいか否かを判定する(S143)。
S143の判定結果がYesの場合(顧客操作速度が推奨操作速度未満の場合)、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする(S144)。そして、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の、「表示位置」が「表示位置5」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」に従って、「種別2」に対応する「腕全体.GIF」(図7参照)の画像データに係る画像を回転させずに、表示画面18bの表示領域上の座標「X60,Y30」の位置に表示する(S145)。これにより、例えば図22に示したように、「腕全体.GIF」の画像データに係る画像33が、バーコードが付されている商品を手にした顧客の手及び腕32の位置よりも先行されるように表示され、顧客操作を誘導するような操作案内表示が行われる。なお、図22に示したように、表示画面18bに表示される、「腕全体.GIF」の画像データに係る画像33と読取領域18aとが重なる場合があるが、この場合には、読取領域18a上に「腕全体.GIF」の画像データに係る画像33が重畳されるようにして表示される。
一方、S143の判定結果がNoの場合(顧客操作速度が推奨操作速度以上の場合)、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする(S146)。そして、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の、「表示位置」が「表示位置4」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」に従って、「種別2」に対応する「腕全体.GIF」(図7参照)の画像データに係る画像を15°(+15°)回転させて、表示画面18bの表示領域上の座標「X70,Y30」の位置に表示する(S147)。これにより、例えば図23に示したように、「腕全体.GIF」の画像データに係る画像33が、バーコードが付されている商品を手にした顧客の手及び腕32の位置よりも後行されるように表示され、顧客操作を牽制するような操作案内表示が行われる。
S145又はS147の後、CPU101は、センサー信号入力装置26から、9個の近接センサー22の検出信号に応じた検出データを取得し(S148)、その検出データに基づいて近接センサー22−6がオンしたか否かを判定する(S149)。
S149の判定結果がNoの場合には、処理がS148へ戻る。
一方、S149の判定結果がYesの場合、CPU101は、近接センサー22−6がオンした時刻(例えば「10:00:01.240」)を、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)に、当該テーブルの「表示位置」が「表示位置6」に対応する「センサー反応時刻」として、格納する(S150)。
S150の後、CPU101は、S150で格納された、近接センサー22−6がオンした時刻から、S141で格納された、近接センサー22−5がオンした時刻を減算して、両時刻の時間差を求め、当該時間差(例えば「0.29秒」)を、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)に、当該テーブルの「表示位置」が「表示位置6」に対応する「時間差」として、格納する(S151)。
S151の後、CPU101は、S151で格納された時間差が、RAM102に格納されている読取スピード閾値テーブル(図8参照)の「閾値名」が「閾値1」に対応する「値」である「0.150秒」より大きいか否かを判定する(S152)。
S152の判定結果がYesの場合(顧客操作速度が推奨操作速度未満の場合)、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする(S153)。そして、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の、「表示位置」が「表示位置6」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」に従って、「種別2」に対応する「腕全体.GIF」(図7参照)の画像データに係る画像を回転させずに、表示画面18bの表示領域上の座標「X50,Y30」の位置に表示する(S154)。これにより、例えば図24に示したように、「腕全体.GIF」の画像データに係る画像33が、バーコードが付されている商品を手にした顧客の手及び腕32の位置よりも先行されるように表示され、顧客操作を誘導するような操作案内表示が行われる。
一方、S152の判定結果がNoの場合(顧客操作速度が推奨操作速度以上の場合)、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする(S155)。そして、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の、「表示位置」が「表示位置5」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」に従って、「種別2」に対応する「腕全体.GIF」(図7参照)の画像データに係る画像を回転させずに、表示画面18bの表示領域上の座標「X60,Y30」の位置に表示する(S156)。これにより、図示はしないが、「腕全体.GIF」の画像データに係る画像が、バーコードが付されている商品を手にした顧客の手及び腕32の位置よりも後行されるように表示され、顧客操作を牽制するような操作案内表示が行われる。
S154又はS156の後、CPU101は、センサー信号入力装置26から、9個の近接センサー22の検出信号に応じた検出データを取得し(S157)、その検出データに基づいて近接センサー22−7がオンしたか(反応したか)否かを判定する(S158)。
S158の判定結果がNoの場合には、処理がS157へ戻る。
一方、S158の判定結果がYesの場合、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする(S159)。
S159の後、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の、「表示位置」が「表示位置7」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」に従って、「種別2」に対応する「腕全体.GIF」(図7参照)の画像データに係る画像を−5°回転させて、表示画面18bの表示領域上の座標「X40,Y25」の位置に表示する(S160)。これにより、例えば図25に示したように、「腕全体.GIF」の画像データに係る画像33が、バーコードが付されている商品を手にした顧客の手及び腕32の位置よりも先行されるように表示され、顧客操作を誘導するような操作案内表示が行われる。なお、図25に示した例は、表示画面18bに表示されている読取領域18a上で、顧客が手にしている商品に付されているバーコードがカメラスキャナ16により読み取られた瞬間の状態も示しており、この状態では、読取領域18aの反転表示又は高輝度表示(明るい表示)と共に音声出力装置24による読取音の出力等によって、バーコードの読取完了が顧客に通知される。カメラスキャナ16によるバーコードの読取処理については、図28を用いて後述する。
S160の後、CPU101は、センサー信号入力装置26から、9個の近接センサー22の検出信号に応じた検出データを取得し(S161)、その検出データに基づいて近接センサー22−8がオンしたか否かを判定する(S162)。
S162の判定結果がNoの場合には、処理がS161へ戻る。
一方、S162の判定結果がYesの場合、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする(S163)。
S163の後、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の、「表示位置」が「表示位置8」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」に従って、「種別2」に対応する「腕全体.GIF」(図7参照)の画像データに係る画像を−10°回転させて、表示画面18bの表示領域上の座標「X25,Y25」の位置に表示する(S164)。これにより、例えば図26に示したように、「腕全体.GIF」の画像データに係る画像33が、バーコードが付されている商品を手にした顧客の手及び腕32の位置よりも先行されるように表示され、顧客操作を誘導するような操作案内表示が行われる。
S164の後、CPU101は、センサー信号入力装置26から、9個の近接センサー22の検出信号に応じた検出データを取得し(S165)、その検出データに基づいて近接センサー22−9がオンしたか(反応したか)否かを判定する(S166)。
S166の判定結果がNoの場合には、処理がS165へ戻る。
一方、S166の判定結果がYesの場合、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする(S167)。
S167の後、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の、「表示位置」が「表示位置9」に対応する「座標」、「表示データ種別」、及び「表示角度」に従って、「種別1」に対応する「腕の一部.GIF」(図6参照)の画像データに係る画像を−15°回転させて、表示画面18bの表示領域上の座標「X5,Y15」の位置に表示する(S168)。これにより、例えば図27に示したように、「腕の一部.GIF」の画像データに係る画像31が、バーコードが付されている商品を手にした顧客の手及び腕32の位置よりも先行されるように表示され、顧客操作を誘導するような操作案内表示が行われる。
S168の後、CPU101は、S168の処理が終了した時点から、RAM102に格納されている読取スピード閾値テーブル(図8参照)の、「閾値名」が「閾値1」に対応する「値」である「0.150秒」が経過したか否かを判定する(S169)。
S169の判定結果がNoの場合は、本判定を繰り返す。
一方、S169の判定結果がYesの場合、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bの表示を、読取領域18aの表示を除いて、クリアする(S170)。
S170の後、CPU101は、買物カゴ計量装置20から計量値を取得し(S171)、その計量値(例えば「2700g」)を、RAM102に格納されている買物カゴ計量テーブル(図12参照)に、当該テーブルの「計量種別」が「変更値」に対応する「値」として、格納する(S172)。
S172の後、CPU101は、RAM102に格納されている買物カゴ計量テーブル(図12参照)において、「計量種別」が「初期値」に対応する「値」が、「計量種別」が「変更値」に対応する「値」より大きいか否かを判定する(S173)。
S173の判定結果がNoの場合、処理がS171へ戻る。
一方、S173の判定結果がYesの場合、CPU101は、RAM102に格納されている表示管理テーブル(図10参照)の「センサー反応時刻」及び「時間差」をクリアし(S174)、処理がS102へ戻る。
次に、バーコード読取動作を、図28を用いて説明する。
図28に示したように、セルフチェックアウト装置10が起動して、本動作が開始すると、CPU101は、まず、初期処理を行う(S201)。この初期処理では、CPU101が、カメラスキャナ16の起動、及び、RAM102に格納されているバーコード読取カウンタテーブル(図13参照)の「種別」が「カウント値」に対応する「値」のクリア等を行う。
続いて、CPU101は、カメラスキャナ16により所定のフレームレートで撮像されている画像(表示画面18bに表示されている読取領域18aの撮像画像)内に、バーコードが存在するか否かを判定する(S202)。
S202の判定結果がNoの場合は、本判定を繰り返す。
一方、S202の判定結果がYesの場合、CPU101は、RAM102に格納されているバーコード読取カウンタテーブル(図13参照)の「種別」が「カウント値」に対応する「値」を、インクリメント(+1)する(S203)。
S203の後、CPU101は、RAM102に格納されているバーコード読取カウンタテーブル(図13参照)において、「種別」が「規定値」に対応する「値」が、「種別」が「カウント値」に対応する「値」より大きいか否かを判定する(S204)。
S173の判定結果がYesの場合は、処理がS202に戻る。
一方、S173の判定結果がNoの場合、CPU101は、カメラスキャナ16によるバーコードの読み取りを行う(S205)。
S205の後、CPU101は、操作案内モニタ18の表示画面18bに表示されている読取領域18aを反転表示又は高輝度表示(明るく表示)する(S206)。また、このときに、CPU101は、音声出力装置24による読取音の出力も行う。
S206の後、CPU101は、RAM102に格納されているバーコード読取カウンタテーブル(図13参照)の「種別」が「カウント値」に対応する「値」をクリアする(S207)。
S207の後、CPU101は、営業終了か否かを判定し(S208)、その判定結果がYesの場合には本動作が終了し、Noの場合には処理がS202に戻る。
以上のように、本実施形態に係るセルフチェックアウト装置10によれば、顧客が、購入する商品を入れた買物カゴを買物カゴ計量装置20に載置した後、商品登録のための操作を行う過程において、顧客操作速度(顧客の手又は腕の速度)が推奨操作速度より遅い場合には、顧客操作案内(腕の一部又は腕全体の画像)を顧客操作より先行させて表示させることで顧客操作を誘導し、顧客操作速度が推奨操作速度と等しいか又は推奨操作速度よりも速い場合には、顧客操作案内を顧客操作より後行させて表示させることで顧客操作を牽制することができる。これにより、商品に付されているバーコードを、具体的にどの程度の速度で、カメラスキャナ16の読取可能範囲を通過させれば良いのか、顧客に判り易く案内することができる。また、操作案内モニタ18の表示画面18bには、その読取可能範囲に対応する読取領域18aが表示されているので、商品に付されているバーコードを、具体的にどの位置でカメラスキャナ16に読み取らせれば良いのか、顧客に判り易く案内することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。