JP6419352B2 - 振動式メーターによる不正確な流量測定値の検出 - Google Patents

振動式メーターによる不正確な流量測定値の検出 Download PDF

Info

Publication number
JP6419352B2
JP6419352B2 JP2017554338A JP2017554338A JP6419352B2 JP 6419352 B2 JP6419352 B2 JP 6419352B2 JP 2017554338 A JP2017554338 A JP 2017554338A JP 2017554338 A JP2017554338 A JP 2017554338A JP 6419352 B2 JP6419352 B2 JP 6419352B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density
flow
reference value
measurement
meter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017554338A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018512595A (ja
Inventor
パトリック ジョン ジマー,
パトリック ジョン ジマー,
クレイグ アンドリュー リギンス,
クレイグ アンドリュー リギンス,
Original Assignee
マイクロ モーション インコーポレイテッド
マイクロ モーション インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マイクロ モーション インコーポレイテッド, マイクロ モーション インコーポレイテッド filed Critical マイクロ モーション インコーポレイテッド
Publication of JP2018512595A publication Critical patent/JP2018512595A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6419352B2 publication Critical patent/JP6419352B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/76Devices for measuring mass flow of a fluid or a fluent solid material
    • G01F1/78Direct mass flowmeters
    • G01F1/80Direct mass flowmeters operating by measuring pressure, force, momentum, or frequency of a fluid flow to which a rotational movement has been imparted
    • G01F1/84Coriolis or gyroscopic mass flowmeters
    • G01F1/8409Coriolis or gyroscopic mass flowmeters constructional details
    • G01F1/8436Coriolis or gyroscopic mass flowmeters constructional details signal processing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F15/00Details of, or accessories for, apparatus of groups G01F1/00 - G01F13/00 insofar as such details or appliances are not adapted to particular types of such apparatus
    • G01F15/02Compensating or correcting for variations in pressure, density or temperature
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F25/00Testing or calibration of apparatus for measuring volume, volume flow or liquid level or for metering by volume
    • G01F25/10Testing or calibration of apparatus for measuring volume, volume flow or liquid level or for metering by volume of flowmeters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Details Of Flowmeters (AREA)

Description

後述の実施形態は、振動式メーターに関するものであり、とくに振動式メーターにより不正確な流量測定値を検出することに関するものである。
振動式メーター、たとえば振動式デンシトメーターおよびコリオリ式流量計は一般的に知られており、導管内の物質の質量流量などを測定するのに用いられている。振動式メーターはセンサー組立体と電子機器部とを備えている。センサー組立体内の物質は流れていてもよいしまたは静止していてもよい。各タイプのセンサーは、固有の特性を有しており、振動式メーターは最適な性能を達成するためにこれらの特性を考慮しなければならない。
例示的なコリオリ式流量計は、特許文献1、特許文献2および特許文献3に開示されている。これらの特許はすべてJ.E.スミスらへ付与されたものである。コリオリ式流量計のセンサー組立体は真っ直ぐなまたは湾曲した1つ以上の導管を備えている。センサー組立体の各導管構造は、単純曲げモード、ねじれモードまたは結合モードでありうる一組の固有の振動モードを有している。好ましいモードで振動するように各導管を振動させることができる。物質は、センサー組立体の流入口側に接続されているパイプラインからセンサー組立体の中に流れ込み、1つ以上の導管を通り、センサー組立体の流出口側からセンサー組立体を出るようになっている。物質で満たされて振動しているシステムの固有振動モードは、導管の質量と導管内を流れる物質の質量とを組み合わせた質量により部分的に決まる。
流体がセンサー組立体を流れていない場合、振動力が導管に加えられると、導管に沿ったすべての部位が、同一の位相で振動するかまたはわずかな時間だけ遅れて振動する。このゼロ流量において測定される時間遅れのことを「ゼロオフセット」と呼ぶ。物質がセンサー組立体を流れ始めると、コリオリ力により導管に沿った各部位が異なる位相を有するようになる。たとえば、センサー組立体の流入口端部の位相は中央のドライバの位置の位相より遅れ、流出口の位相は中央のドライバの位置の位相よりも進んでいる。導管上のピックオフセンサーは当該導管の運動を表す正弦波信号を生じる。2つ以上のピックオフセンサーから出力される信号を処理してこれらのピックオフセンサー間の位相差が求められる。2つ以上のピックオフセンサー間の位相差は導管を流れる物質の質量流量に比例する。
ドライバに接続されているメーター電子機器は、ドライブ信号を出力してドライバを動作させ、また、ピックオフセンサーから受け取られる信号から材料の質量流量および他の特性を求める。ドライバは複数の周知の構成のうちの1つの構成を有しうるが、流量計産業では、磁石とそれに対向するドライブコイルとからなるドライバの構成が非常に高い評価を受けている。交流がドライブコイルに流され、導管が所望のフローチューブの振幅および振動数で振動する。また、上述のドライバの構成と類似したマグネットとコイルとからなる構成のようにピックオフセンサーを形成することも当該技術分野において知られている。しかしながら、ドライバは運動を引き起こす電流を受け取ることができ、ピックオフセンサーはドライバにより引き起こされる運動を利用して電圧を誘発することができる。
振動式メーターは管理輸送(custody transfer)を含む多くの用途において用いられている。通常、管理輸送では、たとえばタンクで販売者から買い手へと1バッチの物質が移送される。管理輸送の一例はバンカリング(燃料補給)である。バンカリングとは、バンカー燃料として知られる船用燃料油を格納および移送することを指している。バンカー燃料は、暖房にまたは大規模な産業用および/もしくは船舶用のエンジンに用いられる比較的重い石油派生物を含有している。バンカー燃料はガソリンまたはディーゼルよりも一般的に重くかつ粘度が高い。
船の給油に関していえば、燃料を海岸から船まで移送する目的で大量の燃料がバージまたは他の容器に一時的に格納されている。ドックまたは他のポート設備にバンカー(bunker)が配置されていてもよいし、またはバンカーがバージもしくは他の燃料補給手段により運ばれるようになっていてもよい。通常、バンカリングの間の燃料測定には、空にする行程、充填する行程および空にする行程からなるバッチプロセス(空−充填−空バッチプロセス)が伴う。この空−充填−空バッチプロセスでは、燃料に気体が混入されてしまう場合がある。
米国特許第4109524号明細書 米国特許第4491025号明細書 米国再発行特許発明第31450号明細書
振動式メーターの改良により、気体が混入した場合であっても燃料の正確な測定をすることが可能となった。しかしながら流れが停止される時、たとえばバンカリングの開始時または終了時には常に、振動式メーターのゼロオフセットが変わることによる問題が生じる恐れがある。振動式メーターを通る燃料の流れを停止した後でさえ、フローチューブは振動し続ける。フローチューブを流れる流量をゼロにした時、理想的には、ピックオフセンサーとピックオフセンサーとの間の時間遅れが元のゼロオフセット値へと戻るはずである。時間遅れが元のゼロオフセット値に戻れば、振動式メーターは質量流量がゼロである旨報告する。しかしながら、さまざまな要因がセンサー組立体のゼロオフセット値に寄与しており、これらの要因のうちのいくつかは、バンカリングプロセス中にまたは最後のゼロ調整の後に変わってしまう場合がある。
たとえば、ほとんどの振動式メーターが気体の混入にもかかわらず正確な測定を維持することができるものの、フローチューブを通る流量がゼロまで下がってしまうようないくつかの状況下では、気体の混入により、不均衡が生じ、振動式メーターのセンサー組立体の流入口側と流出口側との間で非対称な減衰が生じてしまう場合もある。非対称な減衰により、ピックオフセンサーとピックオフセンサーとの間には元のゼロオフセットとは異なる時間遅れが生じてしまい、本当の流れとして解釈されてしまう恐れがある。この問題は、たとえばセンサー組立体が流体で部分的にしか満たされていない場合にも生じる恐れがある。このような状況はたとえばバンカリング中に起きる可能性がある。
このような訳で、振動式メーターにより不正確な流量測定値を検出する必要性がある。また、既存の設置済み流量計を用いてかつ追加のハードウェアを設置する必要もなく不正確な流量測定値を検出するための方法および装置を提供する必要性がある。
振動式メーターにより不正確な流量測定値を検出する方法が提供されている。ある実施形態によれば、かかる方法は、振動式メーターに流体を流して振動式メーターを用いて流体の流量および密度を測定することと、流体の密度変化率を計算することとを含んでいる。かかる方法は、密度測定値と密度参照値との間の比較および密度変化率と密度変化率参照値との間の比較に基づいて不流量測定値が正確か否かを判断する。
振動式メーターにより不正確な流量測定値を検出するための装置が提供されている。ある実施形態によれば、かかる装置は、振動式メーターから流量測定値および密度測定値を受け取るように構成されるインターフェースと、インターフェースと通信可能に結合される処理システムとを備えている。処理システムは、流体の密度変化率を計算し、密度測定値と密度参照値との間の比較および密度変化率と密度変化率参照値との間の比較に基づいて流量測定値が不正確か否かを判断するように構成されている。
態様
ある態様によれば、振動式メーターにより不正確な流量測定値を検出する方法は、振動式メーターに流体を流して振動式メーターを用いて流体の流量測定値および密度測定値を求めることと、 流体の密度変化率を計算することと、 密度測定値と密度参照値との間の比較および密度変化率と密度変化率参照値との間の比較に基づいて流量測定値が不正確か否かを判断することとを含んでいる。
好ましくは、かかる方法は、流量測定値が不正確な場合、流量測定値を総流量計算から除外することをさらに含んでいる。
好ましくは、密度参照値は振動式メーター内の流体の密度の測定よりも前に測定される密度である。
好ましくは、密度測定値と密度参照値との間の比較は、密度測定値が密度参照値よりも小さいか否かを判断することを含んでいる。
好ましくは、密度変化率と密度変化率参照値との間の比較は、密度変化率が密度変化率参照値よりも小さいか否かを判断することを含んでいる。
好ましくは、流量測定値が不正確であるという判断は、振動式メーターのドライブ利得測定値とドライブ利得参照値との間の比較にさらに基づくものである。
好ましくは、ドライブ利得とドライブ利得参照値との間の比較は、ドライブ利得がドライブ利得参照値よりも大きいか否かを判断することを含んでいる。
好ましくは、流量測定値が不正確であるという判断は、流量測定値と流量参照値との間の比較にさらに基づくものである。
好ましくは、流量測定値と流量参照値との間の比較は、流量測定値が流量参照値よりも小さいか否かを判断することを含んでいる。
好ましくは、流体の密度変化率は密度測定値から計算されている。
ある態様によれば、振動式メーター(5)により不正確な流量測定値を検出するための装置(900)は、 振動式メーター(5)から流量測定値および密度測定値を受け取るように構成されるインターフェース(901)と、 インターフェース(901)と通信可能に結合される処理システム(910)とを備えており、処理システム(910)は、流体の密度変化率を計算し、 密度測定値と密度参照値との間の比較および密度変化率と密度変化率参照値との間の比較に基づいて流量測定値が不正確か否かを判断するように構成されている。
好ましくは、処理システム(910)は、流量測定値が不正確な場合に流量測定値を総流量計算から除外するようにさらに構成されている。
好ましくは、密度参照値は、振動式メーター(5)内の流体の密度の測定よりも前に測定される密度である。
好ましくは、密度測定値と密度参照値との間の比較は、密度測定値が密度参照値よりも小さいか否かを判断することを含んでいる。
好ましくは、密度変化率と密度変化率参照値との間の比較は、密度変化率が密度変化率参照値よりも小さいか否かを判断することを含んでいる。
好ましくは、処理システム(910)は、振動式メーター(5)のドライブ利得測定値とドライブ利得参照値との比較に基づいて流量測定値が不正確であることについて判断するようにさらに構成されている。
好ましくは、ドライブ利得とドライブ利得参照値との間の比較は、ドライブ利得がドライブ利得参照値よりも大きいか否かを判断することを含んでいる。
好ましくは、処理システム(910)は、流量測定値と流量参照値との間の比較に基づいて流量測定値が不正確であることについて判断するようにさらに構成されている。
好ましくは、流量測定値と流量参照値との間の比較は、流量測定値が流量参照値よりも小さいか否かを判断することを含んでいる。
好ましくは、流体の密度変化率は密度測定値から計算されている。
すべての図面において同一の参照番号は同一の部品を表わしている。また、図面は必ずしも同一の縮尺ではないことに留意されたい。
メーター組立品10とメーター電子機器20とを備える振動式メーター5を示す図である。 振動式メーターによる測定値を示す荷積みプロファイルグラフ200である。 図2に示されている測定値に加えてドライブ利得測定値を示す他の荷積みプロファイルグラフ300である。 振動式メーターによる測定値を示す荷下ろしプロファイルグラフ400である。 荷下ろしプロファイルグラフ400に記載のタンク浚え/配管洗浄セグメント440eを示す拡大荷下ろしグラフ500である。 完全停止セグメントの間の密度測定値および流量測定値の変動を示す荷下ろし停止グラフ600である。 ある実施形態に従って不正確な流量測定値を検出するための方法700を示す図である。 ある実施形態に従って不正確な流量測定値を検出するための方法800を示す図である。 振動式メーターによる不正確な流量測定値を検出するために装置900を示す図である。
図1〜図9および下記の記載には、振動式メーターにより不正確な流量測定値を検出する技術を最良のモードで実施および利用する方法を当業者に教示するための具体的な実施形態の例が示されている。本発明の原理を教示するために、従来技術の一部が単純化または省略されている。当業者にとって明らかなように、これらの実施形態の変形例もまた本発明の範囲に含まれる。また当業者にとって明らかなように、後述の構成要素をさまざまな方法で組み合わせることにより不正確な流量測定値を検出するための技術の複数の変形例を形成することもできる。したがって、後述の実施形態は、後述の具体的な例に限定されるものではなく、特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定されるものである。
図1には、メーター組立品10とメーター電子機器20とを備える振動式メーター5が示されている。メーター組立体10はプロセス材料の質量流量および密度に反応するようになっている。メーター電子機器20は、リード線100を介してメーター組立体10と接続されて、経路26を介して密度、質量流量、温度に関する情報などを提供する。コリオリ式流量計の構成について説明されているものの、いうまでもなく本発明は、振動管式デンシトメーター、チューニングフォークデンシトメータなどとして実施されてもよい。
メーター組立体10は、1対のマニホルド150、150’と、フランジネック110、110’を有する1対のフランジ103、103と、1対の平行なフローチューブ130、130’と、ドライブ機構180と、抵抗温度センサー(RTD)190と、1対のピックオフセンサー170l、170rとを有している。フローチューブ130、130’は、フローチューブマウント用ブロック120、120’に向けてお互いに近づいていく2つの実質的に真っ直ぐな流入口脚部131、131’と流出口脚部134、134’とを有している。フローチューブ130、130’は、それらの長さ方向に沿った位置にある2つの対称な部位で曲がり、かつ、それらの長さ方向に沿って実質的に平行になっている。ブレースバー140、140’は、フローチューブ130、130’がそれぞれ振れる軸線W、W’を規定している。フローチューブ130、130’の脚部131、131’、134、134’はフローチューブマウント用ブロック120、120’に固定され、次いで、これらのブロックはマニホルド150、150’に固定されている。このことにより、メーター組立体10を通る連続しかつ閉じた物質経路が形成されることになる。
測定するプロセス物質を移送するプロセス配管(図示せず)と孔102、102’を有するフランジ103、103’とを流入口端部104および流出口端部104’を介して接続すると、プロセス物質は、フランジ103内のオリフィス101を通り、フローメーターの流入口端部104の中へ流入し、マニホルド150を通り、表面121を有するフローチューブマウント用ブロック120へと導かれていく。そして、プロセス物質は、マニホルド150内で分流し、フローチューブ130、130’を通って流れる。プロセス物質は、フローチューブ130、130’から流出すると、表面121’を有するブローチューブマウント用のブロック120’およびマニホルド150’の中で合流して1つのストリームとなり、その後、流出口端部104’へ導かれる。この流出口端部104’は、孔102’を有しているフランジ103’によりプロセス配管(図示せず)と接続されている。
フローチューブ130、130’は、それぞれ、曲げ軸線W−W、W’−W’に対して実質的に同一の質量分布、慣性モーメントおよびヤング率を有するように、選択され、フローチューブマウント用ブロック120、120’に適切にマウントされる。これらの曲げ軸線は、ブレースバー140、140’を貫通するようになっている。フローチューブのヤング率が温度とともに変化し、この変化が流量および密度の計算に影響を与えるため、RTD190がフローチューブ130’にマウントされてフローチューブ130’の温度が連続的に測定される。フローチューブ130’の温度、ひいては所与の電流値におけるRTD190の両端の電圧は、フローチューブ130’を流れる物質の温度によって決まる。RTD190の両端に現れる温度依存性電圧は、フローチューブ温度の変化に起因するフローチューブ130、130’の弾性率の変化を補償するためにメーター電子機器20により周知の方法で用いられる。RTD190はリード線195によりメーター電子機器20へ接続されている。
フローチューブ130およびフローチューブ130’は、それぞれ曲げ軸線Wおよび曲げ軸線W’に対してかつフローメーターの第一の逆位相曲げモードと呼ばれるモードで、ドライブ機構180により互いに反対方向に向けて振動させられるようになっている。このドライブ機構180は、マグネットがフローチューブ130’にマウントされ反対側のコイルがフローチューブ130にマウントされるような複数の周知の構成のうちのいずれか一つの構成を有することができ、また、ドライブ機構に交流電流を流してこれらのフローチューブを振動させるようになっている。メーター電子機器20により適切なドライブ信号がリード線185を通じてドライブ機構180へ加えられる。
メーター電子機器20は、RTD温度信号をリード線195を通じて受け取る。左側速度信号および右側速度信号がそれぞれリード線165lおよびリード線165rに現れる。メーター電子機器20は、ドライブ機構180向けのドライブ信号をリード線185に発生し、チューブ130、130’を振動させる。メーター電子機器20は、左側速度信号、右側速度信号およびRTD信号を処理して、メーター組立体10を流れる物質の質量流量および密度を計算する。メーター電子機器20は、他の情報とともにこの情報を径路26を通じて送る。
経路26を通じて送られる情報は流量測定、密度測定および温度測定の如き材料特性の測定のために用いることができる。さらに他の測定がなされてもよい。これらおよび他の測定値は、ある測定値が不正確か否かを判断するために用いることができる。たとえば、密度測定値と密度参照値とを比較し、密度変化率と密度変化率参照値とを比較することによりある測定値が不正確か否かを判断することができる。このことについては例示的な荷積みプロセスおよび荷下ろしプロセスについて以下に説明する際にさらに詳細に説明されている。
荷積みプロセス
先に記載のように、バッチアプリケーション(batch application)は通常荷積みプロセスおよび荷下ろしプロセスに分割される。実施形態によっては、バンカー燃料の如き材料の荷積みおよび荷下ろしは同じ振動式メーターにより測定されるようになっている場合もある。たとえば、ドックのバンカーに接続されているポンプが船舶の燃料ポートに結合されていてもよい。コリオリ式流量計の如き振動式メーターが燃料ポートとタンカーの1つ以上のタンクとの間にあってもよい。荷積みプロセス時、ポンプが燃料をバンカーから振動式メーターを通してタンクの中へと送り込むことができる。荷下ろしプロセス時、異なるドックの異なるポンプが材料を1つ以上のタンクから振動式メーターを通して汲み出すことができる。このような訳で、振動式メーターは、荷積みプロセス時および荷下ろしプロセス時のそれぞれの間に転送される燃料の総質量を計算することができる。このことについては以下にさらに詳細に説明されている。
図2は、振動式メーターによる測定値を示す荷積みプロファイルグラフ200である。振動式メーターは、図1に関連して先に記載された振動式メーター5であってもよい。荷積みプロファイルグラフ200は、バンカー燃料がタンカーに荷積みされている間に振動式メーターにより得られる例示的な測定値を示している。しかしながら、他の実施形態では、他のプロファイルが用いられるようになっていてもよい。荷積みプロファイルグラフ200は、時間軸210と、密度/質量流量軸220と、温度軸230とを有している。荷積みプロファイルグラフ200は測定値プロット240をさらに含んでいる。図2に示されているように、測定値プロット240には質量流量プロット242、密度プロット244および温度プロット246が含まれている。
測定値プロット240は、たとえば流れのある状態または流れのない状態を含む様々な流れ状態の下で求めることができる。たとえば、燃料補給時、振動式メーターは、ドックのバルブがオフになっているため流れのない状態の下での流体流量を示しているかもしれない。また、燃料補給時、振動式メーターは、排水状態などの状態にあるために気体を混入している材料流を示しているかもしれない。材料流は様々な成分、たとえば混入した空気、微粒子などを含んでいる場合もある。
流れ状態が異なると、それに応じて、流量、密度、ドライブ利得および他の測定値が異なる場合もある。このような訳で、測定値プロット240は異なるセグメントに分割することができ、異なるセグメントはそれぞれのセグメントにおける流れ状態が異なるため異なる特性を有している。図2に示されている実施形態では、測定値プロット240は、振動式メーターの導管の充填および排液に相当するいくつかの異なるセグメントに分割することができる。これらの異なるセグメントは、測定値プロット240において、充填セグメント240a、部分的充填セグメント240b、材料流れセグメント240c、排液セグメント240dおよび空セグメント240eとして表されている。
充填セグメント240aでは、材料が振動式メーターを充填し始める。図から分かるように、充填セグメント240aにおいて、密度プロット244は約800kg/mの位置にある。質量流量プロット242は材料が振動式メーターをまだ流れていないので約0の位置にある。加えて、流量測定値が0であるので、位相差はゼロオフセットの位置にある。したがっていうまでもなく、先に記載の不均衡状態は存在していない。充填セグメント240aから右へと移ると、振動式メーターの導管が材料で満タンにされるにつれて密度プロット244が振れ始めていることが分かる。
密度読取値は、充填セグメント240aから部分充填セグメント240bに行くにつれて約820kg/mから約995kg/mまで上昇している。この理由は、導管内の気体または流体が材料と入れ替わるからである。しかしながら、導管がまだ充填途中にあるので振動式メーターに流れはまだ発生していない。振動式メーターに流れが発生していないので、質量流量プロット242はゼロに留まったままである。このことは、2つのセンサー間に位相差を誘発するコリオリ力が存在していないからである。したがって、充填セグメント240aおよび部分充填セグメント240bにより示される充填プロセスは振動式メーターの総流量計算値には寄与しない。振動式メーターが満タンにされると、燃料が振動式メーターを流れ始めることができる。このことは材料流れセグメント240cにより示されている。
材料流れセグメント240cの初期段階では、密度プロット244は振れ、その後、約995kg/mで安定している。密度プロット244の振れはスラグ流に起因すると考えられる。振動式メーターの充填中に気体が導管内に取り込まれてスラグが存在していると考えられる。材料が流れ始めると、混入気体が振動式メーターを流れて移動し、密度読取値に乱れを引き起こしてしまう。また、材料が振動式メーターを流れるために、流量が毎時0〜約−800メートルトンにまで下降してしまう。この場合の流量は負の値である。というのは、材料が振動式メーターを逆方向に向かって流れるからである。このような訳で、逆方向に向けた流れの測定値の大きさが材料の流量である。さらに図2から分かるように、材料流れセグメント240cの初期段階では、温度プロット246が上昇している。材料流れセグメント240cでは、約5000秒時点で、質量流量プロット242、密度プロット244および温度プロット246がそれぞれ約1000kg/m、毎時800メートルトンおよび50℃で安定している。
材料流れセグメント240cから右へとさらに移行すると、密度プロット244が安定して留まったままであるが、質量流量プロット242の大きさが下降し始めている。質量流量プロット242の下降は流量を低減するためにバルブが閉じられたためであると考えられる。より詳細にいえば、約13000秒時点から、質量流量プロット242には一連の段部が形成されている。しかしながら、質量流量プロット242の大きさが下降しているのに密度プロット244が一定に留まったままである。このような訳で、密度プロット244が安定しているので、質量流量プロット242のそれに対応する部分が正確な流量測定値であると考えられることが分かる。約13500秒時点および材料流れセグメント240cの終了時点の近くでは、質量流量プロット242が毎時約800メートルトンから毎時約550メートルトンまで下降している。
たとえばドックのバルブが閉じられたために燃料の流れが止まると、振動式メーターの排出が始まる。図2に示されている実施形態では、排出セグメント240dが約16000秒時点で開始され、質量流量プロット242の大きさが毎時約550メートルトンから毎時0メートルトンまで下降し始める。質量流量プロット242の大きさがゼロまで下降しているが、密度プロット244は振れているもののゼロよりも大きな値で留まったままである。密度プロット244は、たとえば振動式メーター内の材料のスラッグ流および特性のために振れていると考えられる。温度プロット246も下降し、約38度に向かい始めている。
約16500秒時点で始まる空セグメント240eにより、振動式メーターが空になった時に密度プロット244が約820kg/mに向かうことが示されている。約820kg/mとは荷積みプロセスの初期段階での測定値とほぼ同じである。排出セグメント240dと空セグメント240eとの間においては、質量流量プロット242の大きさがゼロで留まったままであるものの約16500秒時点には乱れが存在している。このような訳で、空セグメント240eの間の質量流量プロット242は振動式メーターを総質量流量計算値には寄与しない。加えて、空セグメント240eの間、不正確な測定値に結びつく不均衡状態が存在しないことが分かる。
質量流量プロット242、密度プロット244および温度プロット246が振動式メーター内の材料の流れ状態についての重要な情報を提供することができるものの、たとえばドライブ利得を測定することにより流れ状態についてのさらなる情報が求められてもよい。したがって、以下には例示的なドライブ利得の測定値についてさらに詳細に説明されている。ただし他の実施形態では、その他の適切な測定値、たとえばピックオフ電圧が用いられるようになっていてもよい。
図3は、図2に示されている測定値に加えてドライブ利得測定値を示す他の荷積みプロファイルグラフ300である。荷積みプロファイルグラフ300は、時間軸310と、密度/質量流量軸320と、温度/ドライブ利得軸330とを有している。また、荷積みプロファイルグラフ300は測定値プロット340をさらに有している。図3に示されているように、測定値プロット340には質量流量プロット342、密度プロット344および温度プロット346が含まれている。これらは、それぞれ、図2に示されている質量流量プロット242、密度プロット244および温度プロット246に相当する。図3には、図2を参照して説明されたセグメント240a〜240eが、充填セグメント340a、部分充填セグメント340b、材料流れセグメント340c、排出セグメント340dおよび空セグメント340eとしてさらに示されている。図3には、荷積みプロセス時のドライブ利得の変化を示すドライブ利得プロット348がさらに示されている。
図2および図3から分かるように、密度プロット244、344は、荷積みプロセスのかなりの部分においてほとんど一定である。密度プロット244、344は、振動式メーターを流れるスラッグ流または混入気体流が存在する時に変化する。同様に、質量流量プロット242、342も一定である。このような訳で、振動式メーターを流れる総流量は質量流量プロット242、342により示される流量から計算することが可能である。この計算には、たとえば、図2および図3に示されている質量流量プロット242、342を積分することが含まれていてもよい。しかしながら他の実施形態では、他の計算方法が用いられるようになっていてもよい。
ドライブ利得プロット348は約100%の利得から始まっている。ドライブ利得プロット348は、質量流量プロット242、342により材料が振動式メーターを流れることが示されるまで約100%に留まったままである。材料流れセグメント340cでは、ドライブ利得プロット348は約60%よりも小さい。ドライブ利得プロット348が60%よりも小さい理由は導管が共鳴周波数で振動するためであると考えられる。振動式メーターの排出時または振動式メーターが空の時、ドライブ利得プロットは約100%まで上昇するが、60%未満まで下降する乱れが複数ある。
ドライブ利得プロット348は導管が空状態にあるのかまたは部分充填状態にあるのかを示すことができることが分かる。このような訳で、ドライブ利得プロット348がたとえば85%を超えていればフローメーターが不均衡状態にあると指摘することができる。しかしながら、材料流れセグメント340cの間であっても、ドライブ利得プロット348には85%を超える乱れが複数ある。このような訳で、ドライブ利得プロット348のこれらの乱れがたとえばスラッグ流などに関連する状態を示したものであり、先に記載の不均衡状態とは考えられない場合もある。というのは、これらの乱れは一つの流れ状態の間に生じるからである。
先の記載は荷積みプロセスおよびそれに付随する複数の流れ状態について説明したものである。荷下ろしプロセスは、荷積みプロセス時に存在する流れ状態とは異なる流れ状態をもたらしうることが分かる。たとえば、荷下ろしプロセスは荷積みプロセスよりもさらに多くのスラグ流または混入気体流を生じる可能性がある。加えて、荷下ろしプロセスは零停止セグメントを有していてもよい。零停止セグメントでは、タンクからの燃料くみ出し中にポンプがオフにされる。これら2つの状態では、不正確な質量流量測定値をもたらす不均衡な流れ状態が生じる恐れがある。以下には、例示的な荷下ろしプロセスが説明されている。
荷下ろしプロセス
図4は、振動式メーターによる測定値を示す荷下ろしプロファイルグラフ400である。先に記載の荷積みプロファイルグラフ200、300の作成に用いられた振動式メーターが図4に示されている荷下ろしプロファイルグラフ400の作成に用いられた。しかしながら、他の実施形態では、第一の振動式メーターがタンクの中に燃料を荷積みするのに用いられ、第二の振動式メーターがそのタンクから燃料を荷下ろしするのに用いられるようになっていてもよい。また、他の構成が採用されてもよい。
荷下ろしプロファイルグラフ400は時間軸410と、密度/質量流量420と、温度/ドライブ利得軸430とを有している。また、荷下ろしプロファイルグラフ400は測定値プロット440をさらに有している。図4に示されているように、測定値プロット440には質量流量プロット442、密度プロット444、温度プロット446およびドライブ利得プロット448が含まれている。先に記載の荷積みプロセスと同様、荷下ろしプロセスをいくつかのセグメントに分割することができる。
図4に示されている実施形態では、荷下ろしプロセスは、空セグメント440a、部分充填セグメント440b、停止セグメント440dにより分割される材料流れセグメント440cおよびタンク除去/配管洗浄セグメント440eに分割することができる。タンク浚え/配管洗浄セグメント440eについては図5を参照して説明されている。これらのセグメントは、バンカー燃料の如き材料をタンクから初期段階にある空の振動式メーターへ送り、振動式メーターを充填し、振動式メーターを通してタンクを排液することに相当する。このような訳で、荷下ろしプロセスは空セグメント440aから始まる。
空セグメント440aとは振動式メーターが材料で充填されていない流れ状態のことである。空セグメント440aの間、材料はタンクから振動式メーターと結合されている配管の中へと送られる。密度プロット444は約800kg/mで一定に留まったままである。質量流量プロット442はゼロで、何一つ乱れが存在していない。温度プロット446は約32℃で、ドライブ利得プロット448は約100%である。
部分充填セグメント440bの初期段階である約6000秒時点では、密度プロット444は振れ始めているが質量流量プロット442はゼロで留まったままである。振動式メーターが充填され、材料が流れ始めると、密度プロット444が振れ、そして約6800秒時点で約800kg/mから約995kg/mまで上昇している。しかしながら、振動式メーターを通過する流れがないので、質量流量プロット442はゼロに留まったままである。このことは、2つのセンサー間の位相差を誘発するコリオリ力が存在していないからである。したがって、部分充填セグメント440bの間に求められた流量測定値は、振動式メーターを通る総流量計算値には寄与しない。振動式メーターが満タンにされると、材料が振動式メーターを通って流れ始めることができる。
材料流れセグメント440cの間、密度プロット444の値は約995kg/mである。また材料流れセグメント440cの間、密度プロット444も比較的安定していることが分かる。質量流量プロット442は毎時約0から約650メートルトンまで上昇している。温度プロット446は約32℃から約48℃まで上昇している。ドライブ利得プロット448は、約50%まで下降しており、約10500秒時点に約80%乱れを有している。
材料流れセグメント440cは約12500秒時点で停止セグメント440dにより中断されている。停止セグメント440dは、密度プロット444が一定に留まったまま質量流量プロット442の大きさが毎時0メートルトンまで下降するという特徴を有している。温度プロット446は約32℃に向かい、ドライブ利得448は実質的に一定の傾斜で約55%まで上昇している。停止セグメント440dは約16500秒時点で終了し、材料流れセグメント440cが再び始まっている。
約16500秒時点から約27000秒時点までの材料流れセグメント440cの間、質量流量プロット442および密度プロット444は実質的に一定である。質量流量プロット442および密度プロット444の値は、停止セグメント440dよりも前の材料流れセグメント440cの間と同じである。加えて、ドライブ利得プロット448にはいくつかの乱れが存在している。これらの乱れの間、質量流量プロット442は一定に留まったままかまたは下降している。材料流れセグメント440cはタンクが実質的に空になった頃に終了する。
このような訳で、荷下ろしプロファイルグラフ400はタンク浚え/配管洗浄セグメント440eをさらに有している。このことについては、図5を参照してさらに詳細に説明されている。タンカーの1つ以上のタンクおよびラインから残余燃料が空になった時にタンク浚え/配管洗浄セグメント440eが始まる。通常、タンク浚え/配管洗浄セグメント440eは、断続的な材料流れ、たとえば燃料の流れとそれに続く空気とが比較的高速で連続したものを含んでいる。したがって、タンク浚え/配管洗浄セグメント440eは、材料の密度および流量の高速な振れを示す。
図4から分かるように、密度プロット444は、荷下ろしプロセスのかなりの部分でほとんど一定である。図4と図2および図3との比較から分かるように、測定値は同様の流れ状態の下ではほぼ同じである。しかしながら図2および図3を参照して先に記載された例示的な荷積みプロセスとは対照的に、図4に記載の荷下ろしプロセスでは、質量流量プロット442に振れが誘発されている。これらの振れは、ゼロでない流量を含みうるので、振動式メーターを通る総材料流量の計算に寄与しうる。
以下には、先に記載されている例示的なバッチプロセスの間の様々な流れ状態を参照して、不正確な流量測定値を検出するための実施形態が記載されている。たとえば、以下には、どのようにして密度測定値を用いることによりそれに対応する流量値が不正確な測定値であるか否かを判断することができるようになるのかが記載されている。この不正確な流量測定値を検出する方法では、振動式メーターによる他の測定値が用いられてもよい。以下には、図5を参照して例示的な正確な流量測定値について説明することから始め、次いで、図6に示されている不正確な流量測定値について説明することが記載されている。
例示的な正確な流量測定値
図5は、荷下ろしプロファイルグラフ400に示されているタンク浚え/配管洗浄セグメント440eを示す拡大荷下ろしグラフ500である。拡大荷下ろしグラフ500は、時間軸510と、密度/質量流量軸520と、ドライブ利得軸530とを有している。拡大荷下ろしグラフは測定値プロット540をさらに有している。測定値プロット540には質量流量プロット542、密度プロット544およびドライブ利得プロット548が含まれている。
図5から分かるように、密度プロット544と質量流量プロット542とは類似している。たとえば、密度プロット544が下降する時には通常振動式メーターを通るスラッグ流が存在しており、質量流量プロット542も下降している。具体的にいえば、約0まで下降する。振動式メーターを通るスラッグ流が存在している頃に質量流量プロット542が0まで下降するということは、タンク浚え/配管洗浄セグメント440eの間の質量流量測定値が正確であり、振動式メーターを通る総材料流量の計算に含むべきであることを意味している。
加えて、ドライブ利得プロット548は短期間の一過性の下降を除くと実質的に一定に留まったままである。質量流量プロット542および密度プロット544に振れが存在していてもドライブ利得プロット548が一定に留まったままであるということは、図5に示されている質量流量測定値が正確であることをさらに意味しうる。
このような訳で、フローメーターがタンク浚え/配管洗浄セグメント440eの間において振動式メーターを通る材料の流量を正確に測定できることが分かる。しかしながら、他の荷下ろしセグメントが不正確な流量測定値を誘発する場合がある。これら不正確な流量測定値は検出することができる。このことについては、図6に示されている実施形態を参照して以下に記載されている。
例示的な不正確な流量測定値
図6は、完全停止セグメントの間の密度測定値および流量測定値の変化を示す荷下ろし停止グラフ600である。荷下ろし停止グラフ600は時間軸610と、密度/質量流量軸620と、ドライブ利得軸630とを有している。また、荷下ろし停止グラフ600は測定値プロット640をさらに有している。測定値プロット640には質量流量プロット642、密度プロット644およびドライブ利得プロット648が含まれている。
荷下ろし停止グラフ600は第一の停止セグメント650および第二の停止セグメント660を有している。第一の停止セグメント650および第二の停止セグメント660の各々の中には、傾斜密度測定値644aおよび不正確な流量測定値642aが存在している。第一の停止セグメント650および第二の停止セグメント660の各々の中には、0流量における密度測定値644bと0流量測定値642bとがさらに示されている。
ゼロ流量測定値642bとは、毎時約0メートルトンを示す質量流量プロット642のセグメントのことである。それとは対照的に、不正確な流量測定値642aはゼロを上回っている。振動式メーターが流れ停止状態にある時も不正確な流量測定値642aが生じる。このような訳で、振動式メーターが流量を検出していても、振動式メーターを通る実際の材料流量はゼロである。不正確な流量測定値642aは、振動式メーターを通る実際の材料の流れに対応していない不均衡なフローチューブの状態または他の状態に起因するものである可能性が高い。
傾斜密度測定値644aは、不正確な流量測定値642aに対応し、傾斜がゼロでない。また、傾斜密度測定値644aの密度変化率は0流量における密度測定値644bにおける密度変化率よりも小さい。したがって、密度プロット644の密度変化率を密度変化率参照値と比較することにより、振動式メーターにより不正確な測定値を特定することができる。たとえば、比較結果が傾斜密度測定値644aの密度変化率が0流量測定値642bに対応する密度変化率よりも小さいことを示す場合、不正確な流量測定値642aをフローメーターを通る総流量から除くことが可能となる。他の実施形態では、他の密度変化率参照値が用いられるようになっていてもよい。
先に記載のように、密度プロット644の密度変化率を密度変化率参照値と比較することにより不正確な流量測定値642aを検出することができるようになる。ある例示的な実施形態では、密度プロット644の密度変化率がユーザにより設定されるスカラー値と比較されるようになっていてもよい。スカラー値は極大値であってもよい。この実施形態では、密度プロット644の密度変化率が密度変化率参照値よりも小さい場合、それに対応する流量測定値642aが不正確であると考えられる。以下には、これらおよび他の不正確な流量測定値を検出する方法がさらに詳細に記載されている。
図7には、ある実施形態に従って不正確な流量測定値を検出するための方法700が示されている。方法700はステップ710で振動式メーターを通して流体を流すことから開始される。振動式メーターは図1を参照して記載されている振動式メーター5であってもよいが、実施形態によって、いかなる適切な振動式メーターが用いられるようになっていてもよい。ステップ720では、方法700は振動式メーターを用いて流体の流量および密度が測定される。図示されている実施形態では、流量は質量流量のことであるが、実施形態によっては、いかなる適切な流量が用いられるようになっていてもよい。ステップ730では、方法700は、密度測定値から密度変化率が求められる。密度変化率は、たとえばあるサンプルサイズの以前の測定値の移動平均の如き様々なやり方で求めることができる。
図8には、ある実施形態に従って不正確な流量測定値を検出するための方法800が示されている。方法800はステップ810で振動式メーターを通して流体を流すことから開始される。振動式メーターは、図1を参照して先に記載の振動式メーター5であってもよい。ステップ820では、方法800は振動式メーターを用いて流体の流量および密度を測定する。流量は質量流量であってもよいが、実施形態によっては、いかなる適切な流量が用いられてもよい。ステップ830では、方法800は振動式メーターのドライブ利得を測定する。ステップ840〜880では、方法800は測定値を参照値と比較し、振動式メーターによる測定値が不正確か否かを判断する。ステップ840〜880でなされた比較結果がすべて真(不正確)である場合、ステップ880で、流量測定値が不正確であると示される。
図8に示されているように、方法800は、密度測定値、密度測定値の密度変化率、流量測定値およびドライブ利得測定値をそれに対応する参照値と比較する。ステップ840では、方法800は密度測定値を密度参照値と比較する。具体的にいえば、方法800は、密度測定値が密度参照値よりも小さいか否かを判断する。密度参照値は前もって決められた密度参照値であってもよい。たとえば、図1〜図6に示されている実施形態を参照すると、密度参照値は950kg/mでありうる。950kg/mという密度参照値を選択することにより、950kg/mを上回る密度測定値に対応する流量値が振動式メーターを通る材料の総流量計算値に加えられることを確保することができる。
ステップ850では、密度測定値の密度変化率が密度変化率参照値と比較される。たとえば、密度変化率が密度変化率参照値よりも小さい場合、方法800はステップ860に進む。密度変化率参照値は前もって決められた密度変化率参照値であってもよい。たとえば、図1〜図6に示されている実施形態を参照すると、密度変化率参照値は毎秒当たり10kg/mでありうる。このような訳で、密度測定値が密度参照値よりも小さく、密度変化率が密度変化率参照値よりも小さい場合、方法800はステップ860に進む。
ステップ860では、方法800は流量測定値を流量参照値と比較する。具体的にいえば、流量測定値が流量参照値よりも小さい場合、方法800はステップ870に進む。流量参照値は前もって決められた参照値であってもよい。たとえば、図1〜図6に示されている実施形態を参照すると、流量参照値は毎時100メートルトンでありうる。このような訳で、密度測定値が密度参照値よりも小さく、密度測定値の密度変化率が密度変化率参照値よりも小さく、流量測定値は流量参照値よりも小さい場合、方法800はステップ870に進む。
ステップ870では、方法800はドライブ利得測定値をドライブ利得参照値と比較する。具体的にいえば、方法800はドライブ利得測定値がドライブ利得参照値より大きいか否かを判断する。たとえば、図1〜図6に示されている実施形態を参照すると、ドライブ利得参照値は85%でありうる。このような訳で、密度測定値が密度参照値よりも小さく、密度変化率が密度変化率参照値よりも小さく、流量測定値が流量参照値よりも小さく、ドライブ利得測定値がドライブ利得参照値よりも大きい場合、方法800はステップ880に進む。
ステップ880では、方法800は流量測定値が不正確であることを示す。流量測定値はステップ820で測定された流量と同じであってもよい。すなわち、流量、密度およびドライブ利得がほぼ同時に測定されるようになっていてもよい。しかしながら、他の実施形態では、ステップ820〜830で測定される流量、密度およびドライブ利得が他の点で一致するようにしてもよい(たとえば、測定時間がずれている)。図8に示されているように、密度測定値、流量測定値およびドライブ利得測定値はほぼ同時に測定されるという点で互いに一致している。
流量測定値が不正確であることは様々な方法で示すことができる。たとえば、メーター電子機器に格納されている流量測定値が補足ビットを有し、ステップ840〜870で流量測定値が不正確であることが示されると補足ビットが0に反転されるようにしてもよい。すなわち、たとえば「正確である」ということを示す初期値である1を有するフラグとともに流量測定値が格納されるようにしてもよい。方法800が流量測定値が不正確であることを示す場合、このビットが0に反転されるようになっていてもよい。このような訳で、振動式メーターを通る総流量に不正確な流量測定値が加えられることはない。実施形態によっては、流量測定値が不正確であることを示すのに他の方法が用いられるようになっていてもよい。これらの方法は、図1を参照して記載されているメーター電子機器20により実行されるようになっていてもよい。以下には、例示的なメーター電子機器20が記載されている。
図9には、振動式メーターによる不正確な流量測定値を検出するための装置900が示されている。図9に示されている実施形態では、装置900は、図1を参照して先に記載されたメーター電子機器20を備えている。メーター電子機器20はインターフェース901と処理システム910とを有することができる。処理システム910は格納システム920を有していてもよい。格納システム920は、図示されているように内部メモリーを有していてもよいし、またはそれに代えて、外部メモリーを有していてもよい。
インターフェース901は、ドライブ機構180およびピックオフセンサー170l、170rからリード線165r、165l、185を通じてセンサーシグナルを受け取ることができる。インターフェース901は、いかなるフォーマッティング、増幅、バッファリングなどの如きいかなる必要なまたは所望の信号調節を行なってもよい。それに代えて、信号調整のうちの一部または全部を処理システム910において行なってもよい。加えて、インターフェース901により、メーター電子機器20と外部デバイスとの間の通信を可能とすることができるようになっていてもよい。インターフェース901は、いかなる電子通信、光学通信または無線通信をも可能とすることができる。
ある実施形態では、インターフェース901は、センサー信号がアナログ信号であるデジタイザを有していてもよい。デジタイザは、アナログ信号をサンプリングしてデジタル化し、デジタル信号を生成することができる。また、デジタイザは、必要とされる信号処理量を減らして処理時間を短縮するためにデジタル信号を間引き(decimated)するいかなる必要なデシメーションを実行することもできる。
処理システム910は、汎用コンピュータであってもよいし、マイクロプロセッシングシステムであってもよいし、論理回路であってもよいし、または、他のなんらかの汎用のもしくはカスタム化された処理デバイスであってもよい。処理システム910は複数の処理デバイスの間に分散させることができる。処理システム910は、格納システム920の如きいかなる統合されたまたは独立した電子格納媒体を有していてもよい。
いうまでもなく、メーター電子機器20は、当該技術分野において公知となっているさまざま他の構成要素や機能を有していてもよい。便宜上、これらさらなる構成要素は明細書および図面では省略されている。したがって、本発明は、図示されているまたは説明されている特定の実施形態に限定されるべきではない。
メーター電子機器20は、格納されたドライブ信号を用いてリード線185を通じてドライブ機構180へ送られるドライブ信号を生成、供給することができる。たとえば、図1を参照して記載のドライブ信号は、格納されたドライブ信号からデジタル−アナログ変換器を用いて生成されうる。加えて、メーター電子機器20は、リード線165l、165rを通じて受け取られるセンサー信号を受け取り、コード化し、格納することにより、格納されたセンサー信号を生成することができる。実施形態によっては、センサー信号には、ドライブ機構180から受け取られる信号を含んでいる場合もある。また、メーター電子機器20は、RTD信号(図示せず)としてRTD190からのRTD信号をさらに受け取り、コード化し、格納してもよい。RTD190はフローチューブ130、130’と結合されている。メーター電子機器20はフローチューブ130、130’を通って流れる材料の流量特性を得るようにセンサー信号を処理することができる。
メーター電子機器20は流量測定値921、密度測定値922およびドライブ利得測定値923を受け取り格納することができる。流量測定値921、密度測定値922およびドライブ利得測定値923は、図9に示されているように、インターフェース901を通じて受け取られ、格納システム920に格納されてもよい。流量測定値921、密度測定値922およびドライブ利得測定値923は、測定時刻スタンプの如き関連する日付、有効性ビットなどと共にデジタル値として格納することができる。
また、メーター電子機器20は密度変化率(DCR)参照値928をさらに計算することができる。密度変化率参照値928は、前もって決められたサンプルサイズと共に時系列密度測定値922を格納することにより計算することができる。時系列密度測定値922の各々間の差を合計して差の数で除算するようにしてもよい。サンプルサイズは1であってもよいしまたはそれを超える数であってもよい。たとえば、インターフェース901を通じて受け取られる密度測定値は、格納システム920に格納されている密度測定値922から減算することができる。結果は密度変化率924として格納することができる。
図9に示されている実施形態では、メーター電子機器20は流量測定値921、密度測定値922およびドライブ利得測定値923を処理することができる。たとえば、先に記載の実施形態を参照すると、メーター電子機器20は、メーター組立品10からインターフェース901を通じて流量測定値921、密度測定値922およびドライブ利得測定値923を受け取り、格納することができる。また、メーター電子機器20は、先に記載の方法800を用いて、流量測定値921、密度測定値922およびドライブ利得測定値923を参照値と比較することもできる。
たとえば、メーター電子機器20は流量測定値921を流量参照値925と比較することができる。同様に、メーター電子機器20は密度測定値922を密度参照値926と比較し、ドライブ利得測定値923をドライブ利得参照値927と比較することができる。この比較は、図8を参照して記載されている方法800を用いて処理システム910により実行することができるが、メーター電子機器20により他の方法が実行されてもよい。
密度参照値926およびドライブ利得参照値927は前もって決めることができる。すなわち、流量、密度およびドライブ利得を測定する前に、密度参照値926およびドライブ利得参照値927がたとえばユーザにより入力されてもよいしまたはアルゴリズムにより求められてもよい。しかしながら、他の実施形態では、参照値925〜928を求めて格納するために様々な他の方法が用いられるようになっていてもよい。たとえば、メーター電子機器20に燃料タイプおよび相関する参照値を有するテーブルが格納されるようになっていてもよい。ユーザはユーザインターフェースを通じてメーター電子機器20に燃料タイプを入力するようになっていてもよい。メーター電子機器20は格納システム920から相関する参照値925〜928を読み取るようになっていてもよい。
メーター電子機器20は、測定値921〜924を参照値925〜928と比較することにより流量測定値921が不正確な測定値か否かを判断することができる。たとえば、方法800は、流量測定値921が流量参照値925よりも小さいか否か、密度測定値922が密度参照値926よりも小さいか否か、ドライブ利得測定値923がドライブ利得参照値927よりも小さいか否か、密度変化率924が密度変化率参照値928よりも小さいか否かを判断することができる、先に記載のこれらの比較が真である場合、メーター電子機器20は総流量計算から流量測定値921を除外することができる。
さらに、メーター電子機器20は総流量を計算してもよい。たとえば、メーター電子機器20は、荷積みプロセスまたは荷下ろしプロセスの期間にわたる時系列流量測定値を積分するようになっていてもよい。他の実施形態では、他の方法が用いられるようになっていてもよい。
上述の実施形態により、振動式メーターにより不正確な流量測定値を検出するための方法700、800および装置900が提供されている。先に記載されているように、振動式メーターにより不正確な流量測定値を検出するための方法700、800および装置900は測定値を参照値と比較するようになっていてもよい。この比較は、流量測定値が不正確か否か示すことができる。流量測定値が不正確な場合、流量測定値は総流量計算に含まれない。
このような訳で、総流量計算値は不正確な流量測定値を含んでいない。荷積みプロセスおよび荷下ろしプロセスを含むバッチアプリケーションによっては、測定値が同じ場合もあればまたは相互に同意された許容範囲内に含まれている場合もある。加えて、比較をメーター電子機器20内で行うことが可能なので、さらなる測定検証デバイスを必要としない。
上述の実施形態の詳細な記載は、本発明者らにより本発明に含まれると考えられる実施形態すべてを網羅するものではない。もっと正確にいえば、当業者にとって明らかなように、上述の実施形態のうちのいくつかの構成要素をさまざまに組み合わせてまたは除去してさらなる実施形態を作成してもよく、また、このようなさらなる実施形態も本明細書の技術範囲内および教示範囲内に含まれる。また当業者にとって明らかなように、上述の実施形態を全体的にまたは部分的に組み合わせて本明細書の技術および教示の範囲に含まれるさらなる実施形態を作成してもよい。
以上のように、特定の実施形態または実施例が例示の目的で本明細書に記載されているが、当業者にとって明らかなように、本明細書の技術範囲内において、さまざまな変更が可能である。本明細書に記載の教示は、振動式メーターにより不正確な流量測定値を検出するための他の方法および装置にも適用することができ、上述のおよび添付の図面に示されている実施形態にのみに適用されるものではない。たとえば、荷積みプロセスおよび荷下ろしプロセスの間に不正確な流量測定値を検出する技術は、燃料補給用途または燃料タンカー用途に適用することが可能なだけでなく、空−充填−空プロセスが伴ういかなる用途にも適用可能である。したがって、上述の実施形態の範囲は添付の特許請求の範囲により決定されるべきである。

Claims (20)

  1. 振動式メーターにより不正確な流量測定値を検出する方法であって、
    前記振動式メーターに流体を流して前記振動式メーターを用いて前記流体の流量測定値および密度測定値を求めることと、
    前記流体の密度変化率を計算することと、
    前記密度測定値と密度参照値との比較および前記密度変化率と密度変化率参照値との比較に基づいて前記流量測定値が不正確か否かを判断することと
    を含む、方法。
  2. 前記流量測定値が不正確な場合、前記流量測定値を総流量計算から除外することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記密度参照値が、前記振動式メーター内の前記流体の密度の測定よりも前に測定される密度である、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 前記密度測定値と前記密度参照値との間の比較が、前記密度測定値が前記密度参照値よりも小さいか否かを判断することを含む、請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記密度変化率と前記密度変化率参照値との間の比較が、前記密度変化率が前記密度変化率参照値よりも小さいか否かを判断することを含む、請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記流量測定値が不正確であるという判断が、前記振動式メーターのドライブ利得測定値とドライブ利得参照値との間の比較にさらに基づくものである、請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記ドライブ利得と前記ドライブ利得参照値との間の比較が、前記ドライブ利得が前記ドライブ利得参照値よりも大きいか否かを判断することを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記流量測定値が不正確であるという判断が、前記流量測定値と前記流量参照値との間の比較にさらに基づくものである、請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記流量測定値と前記流量参照値との間の比較が、前記流量測定値が前記流量参照値よりも小さいか否かを判断することを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記流体の前記密度変化率が前記密度測定値から計算される、請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載の方法。
  11. 振動式メーター(5)により不正確な流量測定値を検出するための装置(900)であって、
    前記振動式メーター(5)から流量測定値および密度測定値を受け取るように構成されるインターフェース(901)と、
    前記インターフェース(901)と通信可能に結合される処理システム(910)とを備え、
    該処理システム(910)が、
    前記流体の密度変化率を計算し、
    前記密度測定値と密度参照値との間の比較および前記密度変化率と密度変化率参照値との間の比較に基づいて前記流量測定値が不正確か否かを判断するように構成されてなる、装置(900)。
  12. 前記処理システム(910)は、前記流量測定値が不正確な場合に前記流量測定値を総流量計算から除外するようにさらに構成されてなる、請求項11に記載の装置(900)。
  13. 前記密度参照値が、前記振動式メーター(5)内の前記流体の密度の測定よりも前に測定される密度である、請求項11または請求項12に記載の装置(900)。
  14. 前記密度測定値と前記密度参照値との間の比較が、前記密度測定値が前記密度参照値よりも小さいか否かを判断することを含んでなる、請求項11乃至13のうちのいずれか一項に記載の装置(900)。
  15. 前記密度変化率と前記密度変化率参照値との間の比較が、前記密度変化率が前記密度変化率参照値よりも小さいか否かを判断することを含んでなる、請求項11乃至14のうちのいずれか一項に記載の装置(900)。
  16. 前記処理システム(910)が、前記振動式メーター(5)のドライブ利得測定値とドライブ利得参照値との比較に基づいて前記流量測定値が不正確であることについて判断するようにさらに構成されてなる、請求項11乃至15のうちのいずれか一項に記載の装置(900)。
  17. 前記ドライブ利得と前記ドライブ利得参照値との間の比較が、前記ドライブ利得が前記ドライブ利得参照値よりも大きいか否かを判断することを含んでなる、請求項16に記載の装置(900)。
  18. 前記処理システム(910)が、前記流量測定値と流量参照値との比較に基づいて前記流量測定値が不正確であることについて判断するようにさらに構成されてなる、請求項11乃至17のうちのいずれか一項に記載の装置(900)。
  19. 前記流量測定値と前記流量参照値との間の比較が、前記流量測定値が前記流量参照値よりも小さいか否かを判断することを含んでなる、請求項18に記載の装置(900)。
  20. 前記流体の前記密度変化率が前記密度測定値から計算されるように構成されてなる、請求項11乃至19のうちのいずれか一項に記載の装置(900)。
JP2017554338A 2015-04-14 2015-04-14 振動式メーターによる不正確な流量測定値の検出 Active JP6419352B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US2015/025807 WO2016167752A1 (en) 2015-04-14 2015-04-14 Detecting an inaccurate flow rate measurement by a vibratory meter

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018512595A JP2018512595A (ja) 2018-05-17
JP6419352B2 true JP6419352B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=54545399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017554338A Active JP6419352B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 振動式メーターによる不正確な流量測定値の検出

Country Status (13)

Country Link
US (1) US10473512B2 (ja)
EP (1) EP3283856B1 (ja)
JP (1) JP6419352B2 (ja)
KR (2) KR20190058723A (ja)
CN (1) CN107466361B (ja)
AU (1) AU2015391008B2 (ja)
BR (1) BR112017021996B1 (ja)
CA (1) CA2982732C (ja)
HK (1) HK1248305A1 (ja)
MX (1) MX361368B (ja)
RU (1) RU2683413C1 (ja)
SG (1) SG11201708423UA (ja)
WO (1) WO2016167752A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6608396B2 (ja) * 2017-01-18 2019-11-20 横河電機株式会社 フィールド機器及びフィールド機器管理システム
KR20210146390A (ko) * 2019-04-03 2021-12-03 마이크로 모우션, 인코포레이티드 증기 압력을 검증하기 위한 유체의 농도 측정치의 사용
CN110514259A (zh) * 2019-10-14 2019-11-29 沃森测控技术(河北)有限公司 一种高精度科式流量计的检测方法
DE102020114713A1 (de) * 2020-06-03 2021-12-09 Krohne Ag Verfahren zur Ermittlung von Durchflussmesswerten eines Coriolis- Massedurchflussmessgeräts beim Vorliegen einer Zweiphasenströmung

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4109524A (en) 1975-06-30 1978-08-29 S & F Associates Method and apparatus for mass flow rate measurement
USRE31450E (en) 1977-07-25 1983-11-29 Micro Motion, Inc. Method and structure for flow measurement
SE447161C (sv) * 1977-07-25 1990-09-10 Micro Motion Inc Apparat foer maetning av massfloede hos ett stroemmande medium
US4491025A (en) * 1982-11-03 1985-01-01 Micro Motion, Inc. Parallel path Coriolis mass flow rate meter
US5054326A (en) * 1990-03-05 1991-10-08 The Foxboro Company Density compensator for coriolis-type mass flowmeters
US5594180A (en) * 1994-08-12 1997-01-14 Micro Motion, Inc. Method and apparatus for fault detection and correction in Coriolis effect mass flowmeters
US5687100A (en) * 1996-07-16 1997-11-11 Micro Motion, Inc. Vibrating tube densimeter
US6092409A (en) * 1998-01-29 2000-07-25 Micro Motion, Inc. System for validating calibration of a coriolis flowmeter
US6327914B1 (en) * 1998-09-30 2001-12-11 Micro Motion, Inc. Correction of coriolis flowmeter measurements due to multiphase flows
US6318156B1 (en) * 1999-10-28 2001-11-20 Micro Motion, Inc. Multiphase flow measurement system
JP2002062169A (ja) 2000-08-21 2002-02-28 Nitto Seiko Co Ltd 流量計測システム
US6556931B1 (en) * 2000-11-03 2003-04-29 Micro Motion, Inc. Apparatus and method for compensating mass flow rate of a material when the density of the material causes an unacceptable error in flow rate
US6636815B2 (en) * 2001-08-29 2003-10-21 Micro Motion, Inc. Majority component proportion determination of a fluid using a coriolis flowmeter
US6932114B2 (en) * 2002-02-22 2005-08-23 Integrated Sensing Systems, Inc. Fluid delivery system and method
KR100975092B1 (ko) * 2004-06-22 2010-08-11 마이크로 모우션, 인코포레이티드 유량계 어셈블리 내의 잔여물을 탐지하기 위한 계측전자부품 및 그 방법
CN101213426B (zh) * 2005-06-29 2010-05-12 微动公司 用于测量多组分流中的一个组分密度的方法和设备
US7360453B2 (en) * 2005-12-27 2008-04-22 Endress + Hauser Flowtec Ag In-line measuring devices and method for compensation measurement errors in in-line measuring devices
CN101663566B (zh) * 2007-05-03 2013-06-19 微动公司 用于修正流动材料的二相流的夹带(entrained)相的振动流量计和方法
DE102008050115A1 (de) * 2008-10-06 2010-04-08 Endress + Hauser Flowtec Ag In-Line-Meßgerät
DE102008050113A1 (de) * 2008-10-06 2010-04-08 Endress + Hauser Flowtec Ag In-Line-Meßgerät
JP5307292B2 (ja) * 2009-05-27 2013-10-02 マイクロ モーション インコーポレイテッド 振動式フローメーターの流量誤差を求める方法および装置
EP2454563A1 (en) 2009-07-13 2012-05-23 Micro Motion, Inc. Meter electronics and fluid quantification method for a fluid being transferred
JP4694645B1 (ja) * 2010-02-19 2011-06-08 株式会社オーバル 信号処理方法、信号処理装置、及び振動型密度計
EP2667159B1 (en) * 2012-05-24 2021-12-01 Air Products And Chemicals, Inc. Method of, and Apparatus for, Measuring the Mass Flow Rate of a Gas
US10641633B2 (en) * 2015-03-04 2020-05-05 Micro Motion, Inc. Flowmeter measurement confidence determination devices and methods

Also Published As

Publication number Publication date
CA2982732C (en) 2020-03-10
KR102212368B1 (ko) 2021-02-04
CN107466361A (zh) 2017-12-12
HK1248305A1 (zh) 2018-10-12
KR20190058723A (ko) 2019-05-29
CN107466361B (zh) 2019-12-13
US20180052036A1 (en) 2018-02-22
KR20170136626A (ko) 2017-12-11
MX2017012417A (es) 2018-01-11
RU2683413C1 (ru) 2019-03-28
SG11201708423UA (en) 2017-11-29
US10473512B2 (en) 2019-11-12
CA2982732A1 (en) 2016-10-20
BR112017021996B1 (pt) 2021-06-22
AU2015391008A1 (en) 2017-10-19
WO2016167752A1 (en) 2016-10-20
EP3283856A1 (en) 2018-02-21
BR112017021996A2 (pt) 2018-07-10
JP2018512595A (ja) 2018-05-17
MX361368B (es) 2018-12-05
EP3283856B1 (en) 2020-12-16
AU2015391008B2 (en) 2018-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101567836B1 (ko) 이송되는 유체를 위한 유체 정량화 방법 및 계측 전자장치
KR102042007B1 (ko) 다상 코리올리 측정 디바이스 및 방법
KR101633771B1 (ko) 진동계의 허위 유동 측정을 방지하는 시스템 및 방법
JP6419352B2 (ja) 振動式メーターによる不正確な流量測定値の検出
MX2013014108A (es) Medidor de flujo vibratorio y metodo de verificacion cero.
JP2024023472A (ja) 流体の密度測定値を使用する蒸気圧の検証
JP2023166540A (ja) 流動蒸気圧装置および関連方法
CA3135826C (en) Using vapor pressure to determine concentrations of components in a multi-component fluid
CA3135823C (en) Determining a vapor pressure of a fluid in a meter assembly
JP7258180B2 (ja) 蒸気圧計器係数を使用する蒸気圧の決定

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181009

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6419352

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250