JP6418169B2 - 遅延最小値算出装置、情報送信装置、遅延最小値算出方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

遅延最小値算出装置、情報送信装置、遅延最小値算出方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報通信網を通して情報を送信する際の送信レートを制御する技術に関する。
近年、インターネットの回線容量の向上や多様な情報を処理する技術の開発に伴い、ユーザが、携帯端末装置を利用して、文字や静止画だけでなく音声や動画をも含む情報を時間や場所によらずに得られるようになってきている。このような情報取得を支える技術として、LTE(Long Term Evolution)やLTE−A(Long Term Evolution - Advanced)というような通信方式がある。
LTEでは、例えば、リンクアダプテーション技術によって、通信の性能(例えば通信速度)および品質(例えば、繋がり易さや、SN(Signal-Noise)比)の向上が図られている。具体例を挙げると、基地局(LTEではeNodeBと呼ばれている)は、ユーザの携帯端末装置までの距離や電波の電力などに応じて、データの変調方式を、QPSK(Quadrature Phase-Shift Keying)から64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)に変更する。QPSKはノイズや干渉の影響を受け難いデータ変調方式である。64QAMは1シンボルで多くのデータを送れるデータ変調方式である。そのようにデータ変調方式を変更することは、ネットワーク資源当たりの伝送容量(単位時間当たりに伝送可能な情報量)が動的に変動する事態を招く。この伝送容量の変動に伴ってシリアライズ(シリアル化)遅延時間が変動する。
また、携帯端末装置は、移動する等の要因によって通信状況が悪くなりそうな場合に、例えばコンテンツの配信元との通信を継続するために、利用する通信システムを、通信方式の異なる別の通信システムに切り換えることがよくある。例えば、携帯端末装置は、通信方式の一つであるLTEのシステムから別の通信方式である3G(3rd Generation)のシステムに切り替える。なお、3Gとは、ITU (International Telecommunication Union(国際電気通信連合))によって定められた規格に準拠したデジタル携帯電話の通信方式である。
このように、携帯端末装置が利用している通信システムが、異なる通信方式の通信システムに切り替わる場合には、携帯端末装置および当該携帯端末装置が利用する通信システムにおいて、ハンドオーバ処理が実行される。このような、互いに異なる通信システム間でのハンドオーバは垂直ハンドオーバと呼ばれる。この垂直ハンドオーバに係る処理によって、通信経路における情報伝送の遅延時間や伝送容量などが変動し、これに起因して伝搬遅延やシリアライズ(シリアル化)遅延(以降、伝搬遅延等と呼ぶ)が頻繁に変動する。
ところで、有線と無線の何れのデータ通信においても広く用いられているTCP(Transmission Control Protocol)では、多くのトラヒックが並存する近年の通信環境に対応するために、輻輳制御にかかる技術が高度化されている。
これに関連する技術として、非特許文献1に示されているTCP Vegasや、非特許文献2に示されているFAST TCPに代表される遅延ベースのTCPがある。この遅延ベースのTCPでは、例えば通信制御を行うサーバ装置は、ネットワーク中に滞留しているキュー量を推定することによって、ネットワークにおけるデータ(情報)の輻輳を検知する。そして、当該サーバ装置は、輻輳を検知した場合には、パケットロスが発生する前にデータ(情報)の送信レートを抑える。これにより、サーバ装置は、ネットワークの破綻を免れてスループットの安定化が可能となる。より具体的には、遅延ベースのTCPでは、サーバ装置は、可用帯域(利用可能な伝送容量)または送信レートと、キューイング遅延との積によって、ネットワーク中に滞留しているキュー量を見積もる。そして、サーバ装置は、その見積もったキュー量が閾値を超えた場合に、輻輳状態にあると判断し、データの送信レートを下げる方向に送信レートを制御する。
ここで、キューイング遅延とは、現在の遅延(情報(データ)が発信されてから宛先に到達するまでの時間、あるいは、情報が発信されてから当該情報を受け取った宛先による返信情報を情報の発信元が受け取るまでの往復時間)から伝搬遅延等を差し引いた時間である。TCPでは、伝搬遅延等は、データ(情報)通信において計測された遅延の最小値dminで見積もられ、当該最小値dminが伝搬遅延等の値として例えばサーバ装置の記憶装置に格納される。この伝搬遅延等の値は、その見積もられた値dminよりも小さい遅延の最小値dminが計測された場合に、新たに計測された最小値dminに更新されることが一般的である。しかしながら、この場合には、より小さい遅延(最小値dmin)が計測された場合にのみ伝搬遅延等の値が更新されるため、伝搬遅延等が増加した場合に、この増加は伝搬遅延等の値に反映されないという問題がある。
つまり、伝搬遅延等が増加した場合には、実際の伝搬遅延等と、サーバ装置が認識している伝搬遅延等とがずれることとなる。この伝搬遅延等のずれにより、キューイング遅延の見積もり値もずれる結果、サーバ装置は、そのキューイング遅延を利用して実際のキュー量よりも大きなキュー量を推定してしまう。このために、サーバ装置は、その誤ったキュー量に基づいて、ネットワークが輻輳状態になったと誤って認識し、遅延ベースのTCPでは、送信レートを不要に低下させる。これにより、TCPのスループットが低下してしまうという不都合が生じる。
これに対し、非特許文献3には、その問題の改善策が提案されている。非特許文献3に提案されている手法では、サーバ装置は、一定間隔(非特許文献3に示されている例では一定パケット数)ごとに伝搬遅延等が増加したか否かを確認し、増加している場合には伝搬遅延等の値dminを再設定する。具体的には、サーバ装置は、N個(Nは2以上の整数)の確認応答(ACK(ACKnowledge))ごとの遅延の最小値をdmin_estとして求める。そして、サーバ装置は、この求めた値dmin_estから伝搬遅延等として設定されている値dminを差し引いた値(dmin_est−dmin)がキューイング遅延よりもL回(Lは2以上の整数)連続で大きかった場合に、伝搬遅延等が増加したと判断する。これにより、サーバ装置は、伝搬遅延等の値dminを直近の遅延の最小値dmin_estに再設定する。これにより、サーバ装置は、一定パケット数(L×Nパケット)以内に伝搬遅延等の増加を認識できる。
L. S. Brakmo, S. W. O'Malley, and L. L. Peterson, "TCP Vegas: New Techniques for Congestion Detection and Avoidance", In Proc. of ACM SIGCOMM 1994, pp. 24-35, London, UK, Aug. 1994 C. Jin, D. X. Wei, and S. H. Low, "FAST TCP: Motivation, Architecture, Algorithms, Performance", In Proc. of IEEE INFOCOM 2004, Vol. 4, pp.2490-2501, Hong Kong, China, Mar. 2004 J. Mo, R. J. La, V. Anantharam, and J. Walrand, "Analysis and Comparison of TCP Reno and Vegas", In Proc. of IEEE INFOCOM 1999, Vol. 3, pp. 1556-1563, USA, Mar. 1999
しかしながら、非特許文献3の手法では、伝搬遅延等の最小値dmin_estを求める適切な間隔の設定が難しいという課題を抱えている。つまり、最小値dmin_estを求める一定間隔を長くすると、伝搬遅延等が増加したときに当該増加を伝搬遅延等の値dminに反映できるまでの時間が長くなるという不都合がある。反対に、最小値dmin_estを求める一定間隔を短くすると、伝搬遅延等が大きく変動していない場合でも伝搬遅延等の値dminが増加することが多くなる。これにより、サーバ装置は、キューイング遅延を過小評価し、ネットワークに過剰なトラヒックを流してしまうという不都合が生じる。また、携帯端末装置やネットワークの通信状況は、例えば、携帯端末装置の移動に因る周囲状況変化や、携帯端末装置と基地局との間の電波状況変化や、クロストラヒック状態変化によって、時々刻々と変動する。このように通信状況が動的に変動するにも拘わらず、最小値dmin_estを求める間隔を一定に固定することは、ネットワークの通信状態の最適化に限界を招いてしまう。
本発明は上記課題を解決するためになされた。すなわち、本発明の主な目的は、情報通信において、情報の送信レートを適切に制御するために、伝搬遅延等(遅延最小値)を適切に検知できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の遅延最小値算出装置は、
情報が発信されてから当該情報が宛先に到達するまでの時間、あるいは、情報が発信されてから当該情報を受け取った宛先による返信情報を前記情報の発信元が受け取るまでの往復時間である遅延の計測値が入力した場合に、その遅延の計測値が、遅延最小値として設定されている値よりも小さい場合には、前記設定されている遅延最小値を前記遅延の計測値に更新する最小値設定部(手段)と、
前記遅延の計測値に基づいて、前記設定されている遅延最小値を見直す見直しタイミングを決定するタイミング決定部(手段)と、
その決定された見直しタイミングでもって、前記設定されている遅延最小値を、前記遅延の計測値を利用して算出した遅延最小値に更新するか、あるいは、前記設定されている遅延最小値を予め設定されている初期値に更新する最小値見直し部(手段)とを備えている。
本発明の情報送信装置は、
上記本発明の遅延最小値算出装置と、
前記遅延最小値算出装置により設定されている遅延最小値に基づいて算出した送信レートでもって、情報を送信する送信部(手段)とを備えている。
本発明の遅延最小値算出方法は、
情報が発信されてから当該情報が宛先に到達するまでの時間、あるいは、情報が発信されてから当該情報を受け取った宛先による返信情報を前記情報の発信元が受け取るまでの往復時間である遅延の計測値が入力した場合に、その遅延の計測値が、遅延最小値として設定されている値よりも小さい場合には、前記設定されている遅延最小値を前記遅延の計測値に更新し、
また、前記遅延の計測値に基づいて、前記設定されている遅延最小値を見直す見直しタイミングを決定し、
当該決定された見直しタイミングでもって、前記設定されている遅延最小値を、前記遅延の計測値を利用して算出した遅延最小値に更新するか、あるいは、前記設定されている遅延最小値を予め設定されている初期値に更新する。
本発明のプログラム記憶媒体は、
コンピュータに、
情報が発信されてから当該情報が宛先に到達するまでの時間、あるいは、情報が発信されてから当該情報を受け取った宛先による返信情報を前記情報の発信元が受け取るまでの往復時間である遅延の計測値が入力した場合に、その遅延の計測値が、遅延最小値として設定されている値よりも小さい場合には、前記設定されている遅延最小値を前記遅延の計測値に更新する処理と、
また、前記遅延の計測値に基づいて、前記設定されている遅延最小値を見直す見直しタイミングを決定する処理と、
当該決定された見直しタイミングでもって、前記設定されている遅延最小値を、前記遅延の計測値を利用して算出した遅延最小値に更新するか、あるいは、前記設定されている遅延最小値を予め設定されている初期値に更新する処理とを実行させるコンピュータプログラムが格納されている。
なお、本発明の前記目的は、上記構成の遅延最小値算出装置に対応する本発明の遅延最小値算出方法によっても達成される。また、同目的は、本発明の遅延最小値算出装置、遅延最小値算出方法をコンピュータによって実現するコンピュータプログラム、およびそれが格納されているプログラム記憶媒体によっても達成される。
本発明によれば、情報通信において、情報の送信レートを適切に制御するために、伝搬遅延等(遅延最小値)を適切に検知できる。
本発明に係る第1実施形態の遅延最小値算出装置の構成を簡略化して表すブロック図である。 本発明に係る情報送信装置の一実施形態を説明するブロック図である。 本発明に係る第2実施形態の遅延最小値算出装置を含む情報送信装置の構成を簡略化して表すブロック図である。 第2実施形態における、遅延最小値の見直しと設定に関する動作の一例を説明するフローチャートである。 第2実施形態における、遅延最小値の見直しと設定に関する動作の別の例を説明するフローチャートである。
以下に、本発明に係る実施形態を図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る第1実施形態の遅延最小値算出装置の構成を簡略化して表すブロック図である。この第1実施形態の遅延最小値算出装置1は、最小値設定部(最小値設定手段)2と、タイミング決定部(タイミング決定手段)3と、最小値見直し部(最小値見直し手段)4とを備えている。なお、第1実施形態では、遅延最小値算出装置1には、当該装置1の外部から、計測された遅延の計測値が入力する構成となっている。ここでの遅延とは、情報が発信されてから当該情報が宛先に到達するまでの時間、あるいは、情報が発信されてから当該情報を受け取った宛先による返信情報を前記情報の発信元が受け取るまでの往復時間である。
最小値設定部2は、遅延の計測値が入力した場合に、その遅延の計測値(以下、遅延計測値とも記す)が、遅延最小値として設定されている値よりも小さい場合には、その遅延最小値を遅延計測値に更新する機能を備えている。換言すれば、最小値設定部2は、遅延計測値が、設定されている遅延最小値よりも小さい場合には、遅延計測値を新たな遅延最小値として設定する機能を備えている。
タイミング決定部3は、遅延計測値に基づいて、設定されている遅延最小値を見直す見直しタイミングを決定(検知)する機能を備えている。
最小値見直し部4は、その決定された見直しタイミングでもって、設定されている遅延最小値を更新する機能を備えている。その更新する遅延最小値は、遅延計測値を利用して算出した値であるか、あるいは、予め設定されている初期値である。この最小値見直し部4により遅延最小値が更新された以降には、最小値設定部2は、その更新された遅延最小値を利用して前記の如く遅延最小値を設定する。
最小値設定部2とタイミング決定部3と最小値見直し部4は、例えば、制御装置(例えばCPU(Central Processing Unit))5により実現される。すなわち、この第1実施形態の遅延最小値算出装置1は、例えば、制御装置5と記憶装置(記憶媒体)6を備えている。記憶装置6には、遅延最小値算出装置1の全体的な動作を制御する制御手順(処理手順)を表すコンピュータプログラム(プログラム)7が格納されている。制御装置5は、記憶装置6から読み出したプログラム7を実行することにより、最小値設定部2とタイミング決定部3と最小値見直し部4の各々の機能を実現する。
この第1実施形態の遅延最小値算出装置1は、遅延最小値を見直す見直しタイミングを、タイミング決定部3により、遅延計測値に基づいて決定する機能を備えている。つまり、遅延最小値算出装置1は、遅延の変動に応じて遅延最小値の見直しタイミングを可変する機能を備えている。このため、遅延最小値算出装置1は、遅延の変動が考慮された適切なタイミングでもって遅延最小値を見直すことが可能となり、通信状況に合った遅延最小値を算出できる。
図2は、本発明に係る情報送信装置の一実施形態の構成を簡略化して表すブロック図である。この情報送信装置10は、上述した遅延最小値算出装置1と、送信部(送信手段)11とを備えている。送信部11は、遅延最小値算出装置1により算出された遅延最小値に基づいて送信レートを算出し、当該算出した送信レートでもって情報を送信する機能を備えている。
この情報送信装置10は、遅延最小値算出装置1により算出された遅延最小値(つまり、通信状況に合った遅延最小値)に基づいて算出した送信レートでもって情報を送信する。このため、情報送信装置10は、通信状況の変化に迅速かつ正確に追従した送信レートの制御が可能となる。これにより、情報送信装置10は、情報送信のスループットの向上に大きく寄与できる。
<第2実施形態>
以下に、本発明に係る第2実施形態を説明する。
図3は、本発明に係る第2実施形態の遅延最小値算出装置を含む情報送信装置の構成を簡略化して表すブロック図である。この第2実施形態の情報送信装置20は、例えばインターネット等の情報通信網35を介して情報供給先であるユーザの通信機能付き装置(以下、ユーザ端末機と記す)36と接続している。情報送信装置20は、ユーザ端末機36により要求された情報(データ)を、情報通信網35を通してユーザ端末機36に送信(返信)する機能を備えた装置である。情報送信装置20の具体例としては、オリジンサーバを挙げることができる。あるいは、情報送信装置20は、オリジンサーバとユーザ端末機36との間の通信経路に介設され情報通信を一度終端する情報中継装置(具体的には、例えば、キャッシュサーバ、プロキシサーバ、エッジサーバ)であってもよい。あるいは、情報送信装置20は、情報通信システムを構築する通信機器(例えば、P−GW(Packet Data Network Gateway)、S−GW(Serving Gateway))であってもよい。なお、情報送信装置20が、オリジンサーバとユーザ端末機36との間の通信経路に介設される場合には、情報送信装置20とユーザ端末機36とを接続する情報通信網と、情報送信装置20とオリジンサーバとを接続する情報通信網とは異なる情報通信網であってもよい。
この情報送信装置20におけるハードウェア構成は、制御装置30と記憶装置(記憶媒体)31を有している。記憶装置31は例えばハードディスク装置である。記憶装置31には、情報送信装置20の動作を制御するコンピュータプログラム(以下、略してプログラムとも記す)32や、各種データが格納されている。制御装置30は、CPU(図示せず)を備えており、当該CPUが記憶装置31から読み出したプログラム32を実行することにより、以下に述べるような機能を持つことができる。すなわち、第2実施形態では、制御装置30は、機能部として、最小値設定部(最小値設定手段)21と、タイミング決定部(タイミング決定手段)22と、最小値見直し部(最小値見直し手段)23と、更新間隔算出部(更新間隔算出手段)24と、計測部(計測手段)25と、送信部(送信手段)26とを備えている。なお、この第2実施形態では、CPUにより実現する最小値設定部21とタイミング決定部22と最小値見直し部23と更新間隔算出部24と、記憶装置31(プログラム32)とにより、遅延最小値算出装置33が構成される。
計測部25は、情報通信網35における情報通信の遅延を計測する機能を備えている。ここでの遅延とは、情報送信装置20が情報(データパケット)を宛先であるユーザ端末機36に向けて発信してから、当該情報を受けたユーザ端末機36による返信情報であるACK(ACKnowledge)パケットを情報送信装置20が受信するまでの情報の往復時間である。このような情報の往復時間である遅延(往復遅延)は、RTT(Round Trip Time)と呼ばれることがある。なお、遅延は、情報送信装置20が情報(データパケット)を発信してから、当該情報を宛先であるユーザ端末機36が受け取るまでの時間(単方向遅延とも記す)により定義される場合もある。計測部25が計測する遅延は、上述したような往復遅延であってもよいし、単方向遅延であってもよく、適宜に定めてよい。
この第2実施形態では、計測部25は、情報送信装置20が送信したデータパケットに対するACKパケットを情報送信装置20が受信したとき、あるいは、予め設定されたタイミング毎に次のように遅延を計測する。例えば、情報送信装置20(計測部25)は、データパケットとは別のパケット(探査パケット)を送信し、当該探査パケットの伝搬時間を利用して遅延を計測する。なお、遅延を計測する手法には様々な手法があり、情報送信装置20(計測部25)は、探査パケットを利用する計測以外の計測手法によって遅延を計測してもよく、ここでは、その説明は省略する。
計測部25は、さらに、計測により得られた遅延の計測値(以下、遅延計測値dmとも記す)を予め定められた期間(例えば設定された時間あるいは設定のパケット数を送信する期間)に亘り保持する機能を備えている。さらに、計測部25は、遅延計測値dmを計測する度に、当該遅延計測値dmを最小値設定部21に出力する機能を備えている。なお、計測部25が遅延計測値dmを最小値設定部21に出力するタイミングは、遅延計測値dmを計測する度とは限らず、例えば、予め定めた計測回数毎としてもよい。
最小値設定部21は、遅延最小値として設定されている値(以下、設定されている遅延最小値を遅延最小値dminとも記す)を保持する機能を備えている。さらに、最小値設定部21は、計測部25により計測された遅延計測値dmが入力する度に、当該遅延計測値dmを遅延最小値dminに比較する機能を備えている。さらにまた、最小値設定部21は、遅延計測値dmが遅延最小値dmin以下である場合には、保持している遅延最小値dminを遅延計測値dmに更新する(換言すれば、遅延最小値dminの値を遅延計測値dmの値に設定し直す)機能を備えている。
タイミング決定部22は、最小値設定部21が保持している遅延最小値dminを見直す見直しタイミングを決定する機能を備えている。すなわち、タイミング決定部22は、計測部25が遅延計測値dmを計測する度に、当該遅延計測値dmが最小値設定部21が保持している遅延最小値dminである、あるいは、その近傍の値であるか否かを判断する。そして、タイミング決定部22は、遅延計測値dmが遅延最小値dminである、あるいは、その近傍の値であると判断した場合には、見直しタイミングである(通信状況が遅延最小値dminを見直す状況にある)と決定する。
具体例を挙げると、タイミング決定部22は、遅延計測値dmが式(1)を満たす場合に、遅延計測値dmは遅延最小値dminの近傍の値(遅延計測値dmが遅延最小値dminである場合(dm=dmin)も含む)であると判断する。
dm≦e×dmin・・・・・(1)
ただし、式(1)中の“e”は1よりも大きい予め設定される定数である。なお、定数“e”は、情報送信装置20が使用している通信方式等を考慮して適宜設定される数値であり、1よりも大きい数値であれば限定されるものではないが、例えば、1よりも大きく、かつ、1.5又は2以下の範囲内の数値が設定される。
あるいは、タイミング決定部22は、次のような場合に遅延計測値dmが遅延最小値dminの近傍の値であると判断してもよい。例えば、タイミング決定部22は、予め定められた期間M内に遅延最小値dminとして設定されたことのある複数の値の変動幅hと標準偏差sの一方を算出する。ここで、期間Mとは、例えば、実行中の通信を開始した時点から、変動幅h又は標準偏差sを算出する時点までの期間である。あるいは、期間Mは、変動幅h又は標準偏差sを算出する時点から予め定められたタイミングまで遡った時点までの期間としてもよい。
そして、タイミング決定部22は、遅延計測値dmが、変動幅hを利用した式(2)、あるいは、標準偏差sを利用した式(3)を満たす場合に、遅延計測値dmは遅延最小値dminの近傍の値であると判断する。
dm≦dmin+(f×h)・・・・・(2)
dm≦dmin+(g×s)・・・・・(3)
ただし、式(2)中の“f”は0よりも大きい予め設定される定数である。式(3)中の“g”は0よりも大きい予め設定される定数である。なお、式(2)における定数“f”および式(3)における定数“g”は、0よりも大きい数値であれば適宜設定されるものであり、数値が限定されるものではない。ただ、変動幅hや標準偏差sは、遅延最小値dminのばらつきを表す数値であることから、そのばらつきよりも小さければ遅延最小値dminの近傍の値であるとした場合には、例えば、定数“f”は、0よりも大きく、かつ、0.5よりも小さい数値範囲内において適宜設定される。また、定数“g”は、0よりも大きく、かつ、1.0よりも小さい数値範囲内において適宜設定される。
タイミング決定部22は、上記のような手法により、遅延計測値dmが遅延最小値dminの近傍の値であると判断した場合に、遅延最小値dminを見直す見直しタイミングであると決定する。さらに、タイミング決定部22は、決定した見直しタイミングを表す情報(例えば、時刻情報)を保持する機能を備えている。
更新間隔算出部24は、タイミング決定部22が見直しタイミングであることを決定した場合に、遅延最小値dminを見直す処理にて利用する更新間隔(以下、更新間隔INTupdateとも記す)を算出する機能を備えている。例えば、更新間隔算出部24は、タイミング決定部22が見直しタイミングであることを決定した場合に、その決定された見直しタイミングと、その直近の見直しタイミングとの情報をタイミング決定部22から取り込む。そして、更新間隔算出部24は、それら見直しタイミング間の間隔(以下、間隔INT_mと記す)を算出する。なお、その間隔INT_mは、時間により表されることもあるし、パケット数により表される場合もある。
更新間隔算出部24は、算出した間隔INT_mに基づいて、次のように更新間隔INTupdateを算出する。例えば、更新間隔算出部24は、間隔INT_mを定数倍した値を更新間隔INTupdateとして算出する。あるいは、更新間隔算出部24は、予め定めた期間中に算出した複数の間隔INT_mの平均値を算出し、当該平均値を定数倍して得られた値を更新間隔INTupdateとして算出する。あるいは、更新間隔算出部24は、算出された間隔INT_mの指数移動平均をとった値に定数を掛けて得られた値を更新間隔INTupdateとして算出する。なお、上述したような定数倍する数値は、通信方式等を考慮して適宜設定されるものであり、限定されない。
あるいは、更新間隔算出部24は、予め定めた期間中に算出した複数の間隔INT_mのヒストグラムを求め、当該ヒストグラムを確率分布関数に近似し、当該近似した確率分布関数の平均μと標準偏差σを算出する。そして、更新間隔算出部24は、式(4)を利用して更新間隔INTupdateを算出する。なお、式(4)におけるkは予め設定された定数である。
INTupdate=μ+k×σ・・・・・(4)
あるいは、更新間隔算出部24は、情報の通信経路を待ち行列でモデル化し、間隔INT_mに基づいて待ち行列の利用率ρを算出し、現在の送信レートと利用率ρに基づいて更新間隔INTupdateを算出する。
最小値見直し部23は、タイミング決定部22が見直しタイミングであると決定した場合に、遅延最小値dminを見直す機能を備えている。例えば、最小値見直し部23は、見直しタイミングであると決定される度に、見直しタイミングであると決定された時点から更新間隔INTupdateの時間分だけ遡った時点に至るまでの期間Hにおいて計測された複数の遅延計測値dmを計測部25から取得する。そして、最小値見直し部23は、その期間Hにおける複数の遅延計測値dmのうちの最小値dm_minを検知し、当該最小値dm_minを遅延最小値dmin_kとして算出する。
あるいは、最小値見直し部23は、次にようにして遅延最小値dmin_kを算出してもよい。例えば、最小値見直し部23は、最小値設定部21に保持されている遅延最小値dminおよび予め設定された平滑化係数αを利用した式(5)に基づき、遅延最小値dmin_kを算出する。すなわち、最小値見直し部23は、更新間隔INTupdateに基づいた期間Hにおける遅延計測値dmのうちの最小値dm_minを指数移動平均した値を遅延最小値dmin_kとして算出する。
dmin_k=α×dm_min+(1−α)×dmin・・・・・(5)
なお、最小値見直し部23が遅延最小値dmin_kを算出する手法としては、上記以外の手法を採用してもよい。例えば、最小値見直し部23は、見直しタイミングであると決定される度に、予め定められた初期値を遅延最小値dmin_kとして算出してもよい。このように、遅延最小値dmin_kの算出手法には様々な手法があり、ここでは、適宜な手法を採用して遅延最小値dmin_kを算出してよい。
さらに、最小値見直し部23は、上記のように遅延最小値dmin_kを算出した場合には、最小値設定部21に保持されている遅延最小値dminを、算出した遅延最小値dmin_kに更新する。
このように、最小値見直し部23により遅延最小値dminが更新された以降には、最小値設定部21は、その更新された遅延最小値dminに基づいて遅延最小値dminを設定(更新)する。
送信部26は、ユーザ端末機36に送信するデータの送信レートを制御しつつ、データを送信する機能を備えている。例えば、送信部26は、計測部25が遅延dmを計測する度に、あるいは、予め定められた時間間隔毎、あるいは、予め定められたパケット数毎に、送信レートを制御(変更)する機能を備えている。ここでは、送信部26は、計測部25による遅延計測値dmと、最小値設定部21に保持されている遅延最小値dminと、現在の送信レートを利用して、送信レートを制御する。より具体的には、例えば、送信部26は、TCP Westwood+として提案されている通信制御手法と同様に、パケットロスが発生した場合に情報通信網35が輻輳状態にあると判断する。そして、送信部26は、輻輳状態にある情報通信網35の現在のスループットの推定値と、遅延最小値dminとの積を算出し、その積の値となるように送信レートを制御する。
あるいは、送信部26は、TCP Vegasとして提案されている通信制御手法と同様に、計測された遅延計測値dmと遅延最小値dminとの差分に基づいてキューイング遅延を算出する。そして、送信部26は、可用帯域あるいは現在の送信レートと、キューイング遅延との積に基づいて、情報送信装置20から情報通信網35を介したユーザ端末機36までの通信経路におけるキュー量を見積もる。さらに、送信部26は、そのキュー量が、設定された閾値を超えた場合に情報通信網35が輻輳状態にあると判断し、送信レートを予め定められた調整レート分だけ下げる。このようにして送信部26は、送信レートを制御してもよい。なお、送信部26は、上記以外の手法でもって送信レートを制御してもよい。
なお、この第2実施形態の情報送信装置20がオリジンサーバである場合には、情報送信装置20に内蔵あるいは外部接続されている記憶装置に送信対象のオリジナルの情報(オリジナルデータ)が保持されている。このため、情報送信装置20は、オリジナルデータをユーザ端末機36に向けて送信部26により制御された送信レートでもって送信できる。また、情報送信装置20は、中継サーバ装置や通信システムを構築する通信機器(例えばP−GW、S−GW)である場合には、外部から受け取った送信(中継)対象の情報を自身の記憶装置にキャッシュしたり、データストリームを一時的にバッファとして保持する。これにより、情報送信装置20(中継サーバ装置や上記通信機器)は、オリジンサーバとのスループットに影響されずに、送信部26により制御された送信レートでもって送信(中継)対象の情報を送信できる。
なお、情報送信装置20が中継サーバ装置や前述したような通信機器である場合に、オリジンサーバに代わって情報(データ)をユーザ端末機36に送信する場合がある。この場合には、ユーザ端末機36からオリジンサーバに向けて送信されたデータ要求メッセージを、情報送信装置20が取得する必要が有る。この要求メッセージの取得手法としては、例えば、情報送信装置20は、ユーザ端末機36とオリジンサーバとを接続する通信経路に介設されているルータに接続される。そして、そのルータが、要求メッセージのヘッダ情報に基づいて、オリジンサーバ宛ての要求メッセージを情報送信装置20に転送するようにする。
また、ユーザ端末機36が情報送信装置20をプロキシサーバとして明示的に指定した要求メッセージを送信するようにしてもよい。さらに、ユーザ端末機36がオリジンサーバに要求メッセージを送信するためにDNS(Domain Name System)等を利用して宛先のアドレスを取得する場合には次のようにして要求メッセージを取得してもよい。すなわち、DNS(Domain Name System)等がオリジンサーバのアドレスに代えて情報送信装置20のアドレスを返答するようにする。これにより、情報送信装置20は、オリジンサーバに代わって、ユーザ端末機36の要求メッセージを取得できる。
以下に、情報送信装置20における遅延最小値の見直しと設定に関わる動作の一例を図4を参照しつつ説明する。なお、図4に表されるフローチャートは、制御装置30(CPU)が実行する処理手順を表している。
例えば、制御装置30の計測部25が遅延を計測すると(ステップS101)、タイミング決定部22は、遅延最小値dminを見直す見直しタイミングであるか否かを前記の如く判断する(ステップS102)。そして、タイミング決定部22が見直しタイミングであると判断(決定)した場合には、更新間隔算出部24は、更新間隔INTupdateを算出する(ステップS103)。その後、最小値見直し部23は、その更新間隔INTupdateと、計測された遅延の値(遅延計測値dm)とを利用して、遅延最小値dmin_kを算出する(ステップS104)。そして、最小値見直し部23は、最小値設定部21に設定されている遅延最小値dminを、その算出した遅延最小値dmin_kに更新(設定)する(ステップS105)。
その後、最小値設定部21は、計測された遅延の値(遅延計測値dm)が、設定されている遅延最小値dmin以下であるか否かを判断する(ステップS106)。なお、ステップS102の判断動作において、タイミング決定部22が見直しタイミングではないと判断した場合には、ステップS103〜S105の動作は実行されず、最小値設定部21によるステップS106の動作が開始される。
遅延計測値dmが遅延最小値dmin以下である場合には、最小値設定部21は、遅延最小値dminを遅延計測値dmに更新(設定)する(ステップS107)。
制御装置30は、上記のように遅延最小値dminの見直しと設定に関わる動作を実行する。
この第2実施形態の情報送信装置20は、遅延が増加する方向に変化している場合には遅延最小値dminを大きくする方向に、また反対に、遅延が減少する方向に変化している場合には遅延最小値dminを小さくする方向に見直すことができる。つまり、情報送信装置20は、通信状況に応じて遅延最小値dminを見直すことができる。
また、情報送信装置20は、遅延最小値dminを見直すタイミングを通信状況に応じて変化できるので、通信状況に合った適切なタイミングでもって遅延最小値dminを見直すことができる。
その上、情報送信装置20は、遅延最小値dminを見直す際に利用する更新間隔INTupdate(つまり、遅延最小値dminを算出する際に利用する遅延計測値dmを選択する範囲)の幅を、通信状況に応じて可変する機能を備えている。このため、情報送信装置20は、通信状況の変化の速さを考慮した遅延最小値dminを算出できる。
このように、情報送信装置20は、通信状況に合った遅延最小値を設定できるので、その遅延最小値を利用する送信レートの制御を精度良く行うことが可能となる。これにより、情報送信装置20は、情報通信のスループットの向上を図ることが容易となる。
<その他の実施形態>
なお、本発明は第1と第2の実施形態に限定されることはなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、第2実施形態では、情報を送信する際に利用する通信プロトコルがTCPである場合を例にして説明しているが、本発明は、TCP以外の例えばUDP(User Datagram Protocol)等の通信プロトコルを利用して情報を通信する装置等にも適用可能である。
また、第2実施形態では、図4に表されるように、ステップS106、S107における遅延最小値の設定に関わる動作(処理)は、ステップS102〜S105における遅延最小値の見直しに関わる動作(処理)の後に実行される。これに対し、図5に表されるように、遅延最小値の設定に関わる動作(ステップS202、S203)は、遅延最小値の見直しに関わる動作(ステップS204〜S207)の前に実行されてもよい。
さらに、第2実施形態では、遅延が計測される度に、見直しタイミングであるか否かを判断しているが、遅延が予め設定された回数、計測される毎に、見直しタイミングであるか否かを判断するようにしてもよい。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2013年12月26日に出願された日本出願特願2013−268402を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1,33 遅延最小値算出装置
2,21 最小値設定部
3,22 タイミング決定部
4,23 最小値見直し部
6,31 記憶装置
24 更新間隔算出部
25 計測部
26 送信部

Claims (7)

  1. 情報が自装置又は外部装置により発信されてから当該情報が宛先に到達するまでの時間、あるいは、前記情報が発信されてから当該情報を受け取った宛先による返信情報を前記情報の発信元である自装置又は前記外部装置が受け取るまでの往復時間を遅延として計測する計測手段と、
    前記遅延の計測値が遅延最小値として設定されている値よりも小さい場合には、前記遅延の計測値を前記遅延最小値として設定する最小値設定手段と、
    前記遅延最小値あるいはその近傍の値が計測されたタイミングの情報を利用して、前記遅延最小値を見直す見直しタイミングを決定するタイミング決定手段と、
    その決定された見直しタイミングでもって、当該見直しタイミングとその直近の見直しタイミングとの間の間隔を利用して定まる期間の前記遅延の計測値を利用して遅延最小値を算出し当該算出された遅延最小値を新たな前記遅延最小値として更新する最小値見直し手段と
    を備えている遅延最小値算出装置。
  2. 前記最小値見直し手段は、前記遅延最小値を算出する場合には、前記見直しタイミングを利用して定まる更新間隔の期間中に計測された前記遅延の計測値のうちの最小値を前記遅延最小値として算出するか、あるいは、前記更新間隔の期間中に計測された前記遅延の計測値のうちの最小値を指数移動平均することにより得られた値を前記遅延最小値として算出する請求項に記載の遅延最小値算出装置。
  3. 記見直しタイミングと、その直近の見直しタイミングとの間隔をINT_mとし、前記更新間隔をINTupdateとした場合に、INTupdate=INT_m×a(ただし、aは1よりも大きい定数)の数式に基づいて前記更新間隔を算出するか、あるいは、予め定められた期間に得られた複数の前記間隔INT_mの平均値をAとした場合に前記更新間隔をINTupdate=A×b(ただし、bは1よりも大きい定数)の数式に基づいて算出するか、あるいは、前記間隔INT_mを指数移動平均して得られた値をBとした場合に前記更新間隔をINTupdate=B×c(ただし、cは1よりも大きい定数)の数式に基づいて算出するか、あるいは、予め定められた期間に得られた複数の前記間隔INT_mのヒストグラムを確率分布関数に近似し当該確率分布関数の平均値をμとし、前記確率分布関数の標準偏差をσとした場合に前記更新間隔をINTupdate=μ+k×σ(ただし、kは定数)の数式に基づいて算出するか、あるいは、前記情報の通信経路における情報の待ち行列の利用率を前記間隔INT_mを利用して算出し当該算出した利用率と前記情報の送信レートとに基づいて前記更新間隔を算出する請求項又は請求項に記載の遅延最小値算出装置。
  4. 前記遅延の計測値をdmとし、前記設定されている遅延最小値をdminとし、遅延最小値として設定されたことのある複数の遅延の値の変動幅をhとし、遅延最小値として設定されたことのある複数の遅延の値の統計的な標準偏差をsとした場合に、
    前記タイミング決定手段は、前記遅延の計測値dmがdm≦e×dmin(ただし、eは1よりも大きい定数)の数式を満たす条件と、前記遅延の計測値dmがdm≦dmin+(f×h)(ただし、fは0よりも大きい定数)の数式を満たす条件と、前記遅延の計測値dmがdm≦dmin+(g×s)(ただし、gは0よりも大きい定数)の数式を満たす条件とのうちの予め定められた条件が満たされた場合に、前記遅延最小値の近傍の値が計測されたと判断する請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の遅延最小値算出装置。
  5. 請求項1乃至請求項の何れか一つに記載されている遅延最小値算出装置と、
    前記遅延最小値算出装置により設定されている遅延最小値に基づいて算出した送信レートでもって、情報を送信する送信手段と
    を備えている情報送信装置。
  6. 情報が自装置又は外部装置により発信されてから当該情報が宛先に到達するまでの時間、あるいは、情報が発信されてから当該情報を受け取った宛先による返信情報を前記情報の発信元である自装置又は前記外部装置が受け取るまでの往復時間を遅延として計測し、
    前記遅延の計測値遅延最小値として設定されている値よりも小さい場合には、前記遅延の計測値を前記遅延最小値として設定し、
    また、前記遅延最小値あるいはその近傍の値が計測されたタイミングの情報を利用して、前記設定されている遅延最小値を見直す見直しタイミングを決定し、
    当該決定された見直しタイミングでもって、当該見直しタイミングとその直近の見直しタイミングとの間の間隔を利用して定まる期間の前記遅延の計測値を利用して遅延最小値を算出し当該算出された遅延最小値を新たな前記遅延最小値として更新する遅延最小値算出方法。
  7. 情報が自装置又は外部装置により発信されてから当該情報が宛先に到達するまでの時間、あるいは、情報が発信されてから当該情報を受け取った宛先による返信情報を前記情報の発信元である自装置又は前記外部装置が受け取るまでの往復時間を遅延として計測する処理と、
    前記遅延の計測値遅延最小値として設定されている値よりも小さい場合には、前記遅延の計測値を前記遅延最小値として設定する処理と、
    また、前記遅延最小値あるいはその近傍の値が計測されたタイミングの情報を利用して、前記設定されている遅延最小値を見直す見直しタイミングを決定する処理と、
    当該決定された見直しタイミングでもって、当該見直しタイミングとその直近の見直しタイミングとの間の間隔を利用して定まる期間の前記遅延の計測値を利用して遅延最小値を算出し当該算出された遅延最小値を新たな前記遅延最小値として更新する処理と
    をコンピュータに実行させる処理手順を表すコンピュータプログラム。
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