JP6415795B1 - 混雑予測装置及び混雑予測方法 - Google Patents

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Abstract

情報抽出部(10)は、センサ(2)が出力した計測データを用いて、人物ごとの移動の様子を示す人物移動特性情報を生成する。相関分析部(11)は、人物移動特性情報を用いて、人物をグループ分けしたグループ情報を生成する。情報補正部(12)は、グループごとの移動の様子を示すグループ移動特性情報を生成する。混雑予測部(13)は、グループ移動特性情報を用いて混雑予測の演算をする。

Description

この発明は、災害発生時、又は、催し物であるイベントの開催時等に、人々が行動することによって生じる混雑を予測する装置に関するものである。
大規模な自然災害発生時に避難指定先へ人々が避難する際、あるいは、大規模施設にて災害発生時に当該施設から人々が避難する際、避難にどの程度の時間がかかるか、また、どのような経路で人の流れが滞るのかを計算機シミュレーションで推定し、避難計画に活用することが行われている。
例えば特許文献1には、ある避難者について、空間データと人間データとに基づいて当該避難者の位置情報を時間ステップごとに算出して、人々が時間とともに移動していく様子をシミュレーションする避難行動予測システムが記載されている。その際、当該避難行動予測システムは、条件に応じて避難者をグループに統合し、人々がグループを構成して移動していく様子もシミュレーションしている。
特開2014−164540号公報
ところで、街中を歩行する人々は、単独で行動している場合もあれば、複数人で行動している場合もある。また、人々は、通路を他の歩行者に合わせて歩くなど、必ずしも見知った間柄でなくても他者と協調した行動をとる場合もある。それに対して、従来のシミュレーションでは、1人1人に異なる条件を当てはめて個々人の行動に自由を与える工夫、及び、状況によっては条件を限定して複数人が類似した行動をするように共通の移動速度及び移動先となるように仕向ける工夫がなされているものの、計算の単位としては1人1人を単独な存在として扱って処理が行われている。例えば上記特許文献1には、各避難者ごとに人間データが設定されること、人間個人を人間オブジェクトとしてモデル化すること、及び、人間データ等から、ある避難者の、次の時間ステップ後の位置を算出すること等が記載されており、1人1人を計算の単位としてシミュレーションが行われている。
混雑時等の非常時になれば、家族及び仲間等といったグループにおいては、個々人が離れずに集団を維持して移動するような心理が働き、通常時とは異なる強い結びつきのある行動を、現実には人々はとる。しかしながら、このような事象は、上記特許文献1のように1人1人を計算の単位とする従来のシミュレーションでは、扱いにくい事象であった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、現実の人々の行動に近い演算となるように演算の対象を定義した上で、混雑予測の演算をすることができる混雑予測装置を得ることを目的とする。
この発明に係る混雑予測装置は、人物ごとの移動の様子を示す人物移動特性情報を生成する第1特性情報生成部と、人物移動特性情報を用いて、位置の近接度及び行動の類似度に基づき、行動を共にするグループごとに人物をグループ分けする相関分析部と、相関分析部のグループ分けにより形成されたグループごとに、グループの移動の様子を示すグループ移動特性情報を生成する第2特性情報生成部と、グループ移動特性情報を用いて、グループを対象に混雑予測の演算をする混雑予測部とを備え、前記第1特性情報生成部は、映像を画像処理して得られた移動速度を含む人物移動特性情報を生成し、前記第2特性情報生成部は、同じグループに属する人物に対応する人物移動特性情報が示す移動速度の平均値と、当該グループに属する人物の占有領域を包含する占有領域とを、当該グループのグループ移動特性情報に含めることを特徴とするものである。
この発明によれば、人物をグループ分けして、そのグループを対象に混雑予測の演算をするので、現実の人々の行動に近い演算となるように演算の対象を定義した上で、混雑予測の演算をすることができる。
この発明の実施の形態1に係る混雑予測装置を含む混雑予測システムを示す構成図である。 センサの設置例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る混雑予測装置のハードウェア構成例を示す図である。 情報抽出部が行う処理を示すフローチャートである。 相関分析部が行う処理を示すフローチャートである。 情報補正部が行う処理を示すフローチャートである。 人々が移動する様子を示す図である。 図8A〜図8Dは、情報補正部が行う処理を説明するイメージ図である。 混雑予測部が行う処理を示すフローチャートである。 混雑度分析部が行う処理を示すフローチャートである。 混雑度分析部が行う処理を説明するイメージ図である。 荷物等を持っている人物が移動する様子を示す図である。 図13A及び図13Bは、情報補正部によって定義されるグループの占有領域を説明する図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る混雑予測装置1を含む混雑予測システムを示す構成図である。
混雑予測装置1は、例えば、大勢の人々が集まるようなイベント開催時に、鉄道の駅若しくはバス停留所等の公共交通機関、又は、駐車場等といった人々が来訪する場所からイベント会場までの移動経路における混雑状況を予測するものである。つまり、当該移動経路が、混雑予測対象領域となる。
混雑予測対象領域において、当該領域へ人々が流入する箇所を「人々が発生する場所」、当該領域から人々が流出する箇所を「人々が到着する場所」と表現したとき、鉄道の駅等の人々が発生する場所からイベント会場等の人々が到着する場所までの移動経路上において、センサ2が設置された位置を、計測地点と呼ぶ。
センサ2は、例えばカメラを備え、当該カメラで撮像した映像を画像処理することで、計測地点を往路方向又は復路方向へ通過した人数、各人物の移動速度、各人物の移動方向、各人物の位置及び各人物の属性等を検知し、それらを時系列データとして混雑予測装置1へ出力する。各人物の属性とは、子供、大人、荷物の有無、及び、車椅子等を押している等を指す。以下、センサ2が生成して出力した時系列データを、計測データと呼ぶ。
図2は、センサ2の設置例を示す図である。センサ2は、例えば、人々が発生する場所の近傍に設置される。
表示装置3は、混雑予測装置1が出力する混雑予測結果を表示する。表示装置3は、例えば液晶ディスプレイである。
ここで、混雑予測装置1の内部構成について説明する。
混雑予測装置1は、センサ2が出力した計測データを用いて、移動経路の混雑状況を予測し、混雑予測結果を表示装置3に出力して表示装置3に表示させる。
混雑予測装置1は、情報抽出部10、相関分析部11、情報補正部12、混雑予測部13、混雑度分析部14及び記憶部15を備える。
情報抽出部10は、センサ2が出力した計測データを用いて、人物ごとの移動の様子を示す人物移動特性情報を生成する。人物移動特性情報は、相関分析部11に出力される。
相関分析部11は、人物移動特性情報を用いて、人物をグループ分けしたグループ情報を生成する。グループ情報は、情報補正部12に出力される。
情報補正部12は、グループごとの移動の様子を示すグループ移動特性情報を生成し、また、混雑度分析部14が算出した混雑度に応じて、生成したグループ移動特性情報を補正する。グループ移動特性情報は、混雑予測部13に出力される。
混雑予測部13は、グループ移動特性情報を用いて混雑予測の演算をする。混雑予測結果は、表示装置3及び混雑度分析部14に出力される。
混雑度分析部14は、混雑予測結果を分析して混雑予測対象領域の混雑度を算出し、情報補正部12に出力する。
記憶部15は、混雑予測装置1が備える各部が行う処理の過程で、情報の記憶領域として利用される。
ここで、混雑予測装置1のハードウェア構成例について、図3を用いて説明する。
混雑予測装置1は、プロセッサ101、メモリ102、データ格納ストレージ103、入力インタフェース104及び出力インタフェース105等で構成される。入力インタフェース104は、センサ2から計測データを取り込むためのインタフェースである。出力インタフェース105は、算出した混雑予測結果を表示装置3へ出力するためのインタフェースである。データ格納ストレージ103は、記憶部15として機能する。
混雑予測装置1の情報抽出部10、相関分析部11、情報補正部12、混雑予測部13及び混雑度分析部14の各機能は、処理回路により実現される。すなわち、混雑予測装置1は、後述する図4、図5、図6、図9及び図10のフローチャートで示す各ステップを実行するための処理回路を備える。
処理回路は、メモリ102に格納されたプログラムを実行するプロセッサ101である。プロセッサ101は、処理装置、演算装置、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ又はDSP(Digital Signal Processor)等とも言う。
混雑予測装置1を構成する情報抽出部10、相関分析部11、情報補正部12、混雑予測部13及び混雑度分析部14の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。
ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ102に格納される。プロセッサ101は、メモリ102に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、混雑予測装置1は、プロセッサ101により実行されるときに、後述する図4、図5、図6、図9及び図10のフローチャートで示す各ステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ102を備える。また、これらのプログラムは、混雑予測装置1を構成する各部の手順又は方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
メモリ102及びデータ格納ストレージ103は、プロセッサ101が処理するソフトウェアの実行に応じて必要とされるデータ保持手段である。当該データ保持手段は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、フラッシュメモリ及びSSD(Solid State Drive)等の半導体メモリであってもよいし、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気ディスクであってもよい。また、混雑予測装置1の外部とのデータのやり取りでは、当該データ保持手段は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)及びBD(Blu−ray Disc/Blu−rayは登録商標)等の光ディスク、又は、MOディスク(Magneto Optical Disc)等の光磁気ディスクであってもよい。
次に、上記のように構成された混雑予測装置1が行う処理について、図4〜図11を用いてその一例を説明する。
なお、センサ2は、適宜のタイミングで計測データを混雑予測装置1へ出力している。
図4は、情報抽出部10が行う処理を示すフローチャートである。
まず、情報抽出部10は、センサ2が出力した計測データを取り込む(ステップST100)。
続いて、情報抽出部10は、計測データの中から1人分の人物情報を抽出する(ステップST110)。人物情報は、1人の人物に関しての、移動速度、移動方向、位置及び属性等の情報を含んで構成される。センサ2が出力する計測データは、センサ2の仕様及び設定等によって、様々な形式のデータとなっていることが考えられる。例えば、人物情報とは関係無い情報が計測データに含まれていることが考えられる。このため、情報抽出部10は、移動速度、移動方向、位置及び属性等の人物情報を構成する要素となる各情報に限って、計測データから抽出する処理を、ステップST110で行う。
続いて、情報抽出部10は、ステップST110で抽出した1人分の人物情報に対して人物番号を付与し、当該人物情報と当該人物番号とを含む人物移動特性情報を生成する(ステップST120)。人物移動特性情報は、当該人物移動特性情報の人物番号に対応する人物の移動の様子を示すものである。このように、情報抽出部10は、第1特性情報生成部として機能する。人物移動特性情報は、記憶部15に記憶される。異なる人物の人物情報には、互いに異なる人物番号が付与される。
続いて、情報抽出部10は、ステップST100で取り込んだ計測データに移動速度等が示されている全ての人物について、人物移動特性情報を生成したかを判定する(ステップST130)。
人物移動特性情報を生成していない人物が存在する場合(ステップST130;No)、情報抽出部10の処理が、ステップST110に戻る。このとき、情報抽出部10は、ステップST110の処理として、人物移動特性情報を生成していない人物のうちの1人分の人物情報を抽出する処理を行う。
一方、情報抽出部10が、全ての人物について人物移動特性情報を生成した場合(ステップST130;Yes)、情報抽出部10は、記憶部15に記憶した人物移動特性情報を全て読み出して相関分析部11に通知し、ステップST100で取り込んだ計測データを用いた処理を終了する。
なお、センサ2から次の計測データが出力された場合、情報抽出部10は、再度ステップST100から処理を開始する。
図5は、相関分析部11が行う処理を示すフローチャートである。
まず、相関分析部11は、情報抽出部10から通知された全ての人物移動特性情報の中で、1人分の人物移動特性情報を評価対象として取り出す(ステップST200)。
続いて、相関分析部11は、評価対象とした人物移動特性情報に対応する人物の近隣に、当該人物と類似した行動をする他の人物が存在するかを判定する(ステップST210)。
相関分析部11は、例えば、人物移動特性情報に示される人物の位置を用いて、評価対象とした人物移動特性情報に対応する人物と当該人物以外の人物との距離が近接閾値以内の場合、それらの人物が近隣にいると判定する。また、相関分析部11は、例えば、人物移動特性情報に示される人物の移動速度及び移動方向を用いて、評価対象とした人物移動特性情報に対応する人物と当該人物以外の人物との移動速度及び移動方向の差違が類似閾値以内の場合、それらの人物が類似した行動をしていると判定する。
近接閾値は、1つのグループを形成して行動する当該グループ内の人々がおおよそ取り得る人物同士の距離以下の値に設定される。類似閾値は、1つのグループを形成して行動する当該グループ内の人々がおおよそ取り得る移動速度及び移動方向の差違以下の値に設定される。
評価対象とした人物移動特性情報に対応する人物の近隣に、当該人物と類似した行動をする他の人物が存在しない場合(ステップST210;No)、相関分析部11は、評価対象とした人物移動特性情報に新たなグループ番号を付与する(ステップST220)。
続いて、相関分析部11は、評価対象とした人物移動特性情報と、付与したグループ番号とを含むグループ情報を生成し、記憶部15に記憶する(ステップST225)。
一方、評価対象とした人物移動特性情報に対応する人物の近隣に、当該人物と類似した行動をする他の人物が存在する場合(ステップST210;Yes)、相関分析部11は、当該他の人物の人物移動特性情報にグループ番号が既に付与されているかを判定する(ステップST230)。これは、相関分析部11が、当該他の人物に付与されている人物番号が、記憶部15に記憶されているいずれかのグループ情報に含まれているかを調べることで判定可能である。
相関分析部11が、グループ番号はまだ付与されていないと判定した場合(ステップST230;No)、相関分析部11は、評価対象とした人物移動特性情報及びステップST210で類似した行動をする他の人物として判定された人物の人物移動特性情報に、同じ新たなグループ番号を付与する(ステップST240)。
続いて、相関分析部11は、評価対象とした人物移動特性情報及びステップST210で類似した行動をする他の人物として判定された人物の人物移動特性情報と、付与したグループ番号とを含むグループ情報を生成し、記憶部15に記憶する(ステップST245)。
一方、相関分析部11が、グループ番号は既に付与されていると判定した場合(ステップST230;Yes)、相関分析部11は、当該付与されているグループ番号を、評価対象とした人物移動特性情報にも付与する(ステップST250)。
続いて、相関分析部11は、付与したグループ番号のグループ情報に、評価対象とした人物移動特性情報を追加して当該グループ情報を更新し、記憶部15に記憶する(ステップST255)。
このようにして、相関分析部11は、人物同士の位置の近接度、及び、人物同士の行動の類似度に基づき、行動を共にするグループごとに人物をグループ分けする。
ステップST225,ST245,ST255に続いて、相関分析部11は、情報抽出部10から通知された全ての人物移動特性情報について評価したかを判定する(ステップST260)。ステップST200での人物移動特性情報を評価対象として取り出す処理を、通知された全ての人物移動特性情報について相関分析部11が行っている場合、全ての人物移動特性情報について評価がされていることになる。
相関分析部11が全ての人物移動特性情報について評価していない場合(ステップST260;No)、相関分析部11の処理が、ステップST200に戻る。このとき、相関分析部11は、ステップST200の処理として、未評価の人物移動特性情報のうちの1人分の人物移動特性情報を評価対象として取り出す処理を行う。
一方、相関分析部11が全ての人物移動特性情報について評価した場合(ステップST260;Yes)、相関分析部11は、記憶部15に記憶したグループ情報を全て読み出して情報補正部12に通知し、ステップST200で通知された人物移動特性情報を用いた処理を終了する。
なお、情報抽出部10から次の人物移動特性情報が通知された場合、相関分析部11は、再度ステップST200から処理を開始する。
図6は、情報補正部12が行う処理を示すフローチャートである。
まず、情報補正部12は、相関分析部11から通知された全てのグループ情報の中で、1グループ分のグループ情報を評価対象として取り出す(ステップST300)。
続いて、情報補正部12は、評価対象としたグループ情報に含まれる人物移動特性情報を用いて、グループの移動の様子を示すグループ移動特性情報を生成する(ステップST310)。
グループ移動特性情報には、グループの占有領域、グループの移動速度等の情報が含まれる。また、グループ移動特性情報には、グループに属する人物に対応する人物移動特性情報が共に含まれていてもよい。
続いて、情報補正部12は、混雑度分析部14から混雑度が通知されているかを判定する(ステップST320)。
混雑度が通知されていない場合(ステップST320;No)、情報補正部12は、評価対象としたグループ情報に対応するグループが存在する箇所では混雑が発生していない状態にあるとしてグループ移動特性情報を補正する(ステップST330)。この場合、後述の図8Bを用いて説明する混雑度が第1混雑閾値以下と小さいときと同様の補正が、行われる。
一方、混雑度が通知されている場合(ステップST320;Yes)、情報補正部12は、評価対象としたグループ情報に対応するグループが存在する箇所の混雑度に応じて、グループ移動特性情報を補正する(ステップST340)。
図7は、人々が移動する様子を示す図である。この図を用いながら、情報補正部12によるグループ移動特性情報の生成及び補正の処理について説明する。
図7に示すように、人々が移動するとき、関係性の無い他人同士は、互いに威圧しないように、また、互いに違和感を与えないように、一定以上の距離を取って移動する。これに対し、家族又は友人等の関係性の有る人物同士がグループで行動している場合は、それらの人物は互いにあまり離れないように、一定以内の距離を保って移動する。したがって、混雑予測の演算において、1人1人を区別して処理単位とするのではなく、行動を共にする人々で構成されるグループを処理単位とすることで、演算対象を削減し、演算量を削減することができる。
グループで行動する人々は、グループを作らずに単独で行動する人々と比べて、移動速度が低下する。具体的には、例えば、グループ内で最も移動速度の遅い人物に、グループ全体としての移動速度は収束する傾向がある。また、グループに、当該グループと関係性の無い他人が割って入る状況は少ない。
そこで、グループを処理単位とするにあたり、情報補正部12は、グループの占有領域を定義し、また、当該グループの移動速度を定義する。例えば、情報補正部12は、グループ情報に含まれる人物移動特性情報を用いて、人物の占有領域を設定する。例えば、情報補正部12は、人物移動特性情報が示す位置が中心となる領域を、当該人物移動特性情報に対応する人物の占有領域として設定する。当該領域の大きさ及び形状は、人間の標準的な体格を考慮して予め設定されている。なお、情報補正部12は、人物移動特性情報で属性が子供を示す場合は、当該人物移動特性情報に対応する人物の占有領域の大きさを予め設定されたものの半分又は3分の2にして設定してもよい。そして、情報補正部12は、1つのグループに属する人物全員の占有領域を包含する領域を、当該グループの占有領域として定義し、グループ移動特性情報に含める。また、例えば、情報補正部12は、グループ内で最も移動速度の遅い人物の移動速度を、当該グループの移動速度として定義し、グループ移動特性情報に含める。グループ内の人物の移動速度については、情報補正部12が、当該グループのグループ情報に含まれる人物移動特性情報を用いて特定すればよい。あるいは、情報補正部12は、グループ内の人物の移動速度の平均値を、当該グループの移動速度として定義してもよい。
そして、情報補正部12は、このようにグループ移動特性情報として定義したグループの占有領域及びグループの移動速度を、混雑度分析部14により算出された混雑度に応じて補正する。例えば、情報補正部12は、混雑度が高いほどグループの占有領域が縮小するように補正する。また、情報補正部12は、混雑度が高いほどグループの移動速度が遅くなるように補正する。
図8A〜図8Dは、混雑予測部13がセルオートマトン法を適用した演算を行う場合に、情報補正部12が行う処理を説明するイメージ図である。
混雑予測部13が、セルオートマトン法による混雑予測シミュレーションを実施する場合、混雑予測部13は、セルと呼ばれる格子状に配置された領域を基準に演算を実施していく。その際、混雑度に応じたグループ移動特性情報の補正は、図8A〜図8Dに示すように、紙面における横方向及び縦方向という直交する2方向に並べられたセル単位に演算対象を制御することとなる。
例えば、図8Aは、各人が単独で行動している場合の例である。この場合、情報補正部12は、各人つまり各グループに占有領域として1つずつセルを割り当てる。このようにして、情報補正部12は、各人が他者と協調せずに行動し、1つのグループに1人のみ属しているものとして扱われるようにする。
また、1つのグループに複数人が属する場合、情報補正部12は、まず、当該グループの占有領域として、当該グループに属する人物の数だけセルを組み合わせた任意の形状を割り当てる。そして、以下図8B〜図8Dを用いて説明するように、情報補正部12は、混雑度に応じてその形状を補正する。
図8Bは、混雑度が第1混雑閾値以下と小さいときに、4人がグループとして行動を共にしている場合の例である。この場合、情報補正部12は、当該グループに、占有領域として紙面の横1列に連結した4つのセルを割り当てる。このようにして、情報補正部12は、4人が同一の移動方向へ横1列で一体となって行動しているものとして扱われるようにする。つまり、グループの占有領域は、紙面における横方向と縦方向という2方向のうち、グループの移動方向に直交する方向に近い横方向に沿って、セルを並べた形状となる。
また、図8Cは、混雑度が第1混雑閾値よりは大きいが第2混雑閾値よりは小さい中程度のときに、4人がグループとして行動を共にしている場合の例である。この場合、情報補正部12は、当該グループに、占有領域として紙面の縦2列×横2列に連結したセルを割り当てる。このようにして、情報補正部12は、4人が同一の移動方向へ一体となって行動しているものとして扱われるようにする。
また、図8Dは、混雑度が第2混雑閾値以上と大きいときに、4人がグループとして行動を共にしている場合の例である。この場合、情報補正部12は、当該グループに、占有領域として紙面の縦1列に連結した4つのセルを割り当てる。このようにして、情報補正部12は、4人が同一の移動方向へ縦1列で一体となって行動しているものとして扱われるようにする。つまり、グループの占有領域は、紙面における横方向と縦方向という2方向のうち、グループの移動方向に近い縦方向に沿って、セルを並べた形状となる。
図8A〜図8Dでは、4人の場合を例に説明をしたが、他の人数であっても同様である。
このように、情報補正部12は、グループの占有領域について、混雑度に応じてその大きさ及び形状等を補正する。
続いて、情報補正部12は、相関分析部11から通知された全てのグループ情報について評価したかを判定する(ステップST350)。ステップST300でのグループ情報を評価対象として取り出す処理を、通知された全てのグループ情報について情報補正部12が行っている場合、全てのグループ情報について評価がされていることになる。
情報補正部12が全てのグループ情報について評価していない場合(ステップST350;No)、情報補正部12の処理が、ステップST300に戻る。このとき、情報補正部12は、ステップST300の処理として、未評価のグループ情報のうちの1グループ分のグループ情報を評価対象として取り出す処理を行う。
一方、情報補正部12が全てのグループ情報について評価した場合(ステップST350;Yes)、情報補正部12は、生成し補正したグループ移動特性情報を混雑予測部13に通知し、ステップST300で通知されたグループ情報を用いた処理を終了する。
なお、相関分析部11から次のグループ情報が通知された場合、情報補正部12は、再度ステップST300から処理を開始する。
図9は、混雑予測部13が行う処理を示すフローチャートである。
まず、混雑予測部13は、情報補正部12から通知されたグループ移動特性情報を用いて、各グループの移動状況を予測シミュレーションする。そして、混雑予測部13は、情報補正部12からグループ移動特性情報が通知されたグループの1つを評価対象に設定し、シミュレーションの結果において混雑予測対象領域に入ったグループを探索する(ステップST400)。
続いて、混雑予測部13は、探索の結果、評価対象に設定したグループに対応するグループであって、シミュレーションの結果において混雑予測対象領域に入ったグループが存在するかを判定する(ステップST410)。
混雑予測対象領域に入ったグループが存在する場合(ステップST410;Yes)、混雑予測部13は、混雑予測処理への入力データとして当該グループのグループ移動特性情報を追加する(ステップST420)。
一方、混雑予測対象領域に入ったグループが存在しない場合(ステップST410;No)、混雑予測部13の処理は、後述のステップST430に移行する。
続いて、混雑予測部13は、情報補正部12から通知された全てのグループ移動特性情報について評価したかを判定する(ステップST430)。ステップST400での評価対象に設定する処理を、通知された全てのグループ移動特性情報について混雑予測部13が行っている場合、全てのグループ移動特性情報について評価がされていることになる。
混雑予測部13が全てのグループ移動特性情報について評価していない場合(ステップST430;No)、混雑予測部13の処理が、ステップST400へ戻る。このとき、混雑予測部13は、ステップST400の処理として、未評価のグループ移動特性情報のうちの1グループ分のグループ移動特性情報を評価対象に設定する。
一方、混雑予測部13が全てのグループ移動特性情報について評価した場合(ステップST430;Yes)、混雑予測部13は、混雑予測処理を実行する(ステップST440)。この混雑予測処理では、混雑予測部13は、ステップST400〜ST430の処理により混雑予測処理への入力データとされたグループ移動特性情報を用いて、ソーシャルフォースモデル又はセルオートマトン法等を適用したマルチエージェントシミュレーション等の周知の演算手法によって予測処理を実行する。これにより、混雑予測部13は、混雑予測対象領域内の人々の動き、実施の形態1においては各グループの動きを算出する。
このようにして、混雑予測部13は、グループを対象に混雑予測の演算をする。この演算の結果が、混雑予測結果である。
続いて、混雑予測部13は、グループ移動特性情報が混雑予測処理への入力に用いられたグループの1つを評価対象に設定して、ステップST440での混雑予測処理の結果、混雑予測対象領域から出たグループを探索する(ステップST450)。
続いて、混雑予測部13は、探索の結果、ステップST450で評価対象に設定したグループに対応するグループであって、混雑予測対象領域から出たグループが存在するかを判定する(ステップST460)。
混雑予測対象領域から出たグループが存在する場合(ステップST460;Yes)、混雑予測部13は、混雑予測処理への入力データから当該グループのグループ移動特性情報を除外する(ステップST470)。
一方、混雑予測対象領域から出たグループが存在しない場合(ステップST460;No)、混雑予測部13の処理は、後述のステップST480に移行する。
続いて、混雑予測部13は、ステップST440の混雑予測処理での入力データに用いた全てのグループ移動特性情報について評価したかを判定する(ステップST480)。ステップST450での評価対象に設定する処理を、混雑予測処理での入力データに用いた全てのグループ移動特性情報について混雑予測部13が行っている場合、全てのグループ移動特性情報について評価がされていることになる。
混雑予測部13が全てのグループ移動特性情報について評価していない場合(ステップST480;No)、混雑予測部13の処理が、ステップST450へ戻る。このとき、混雑予測部13は、ステップST450の処理として、未評価のグループ移動特性情報を評価対象に設定する。
一方、混雑予測部13が全てのグループ移動特性情報について評価した場合(ステップST480;Yes)、混雑予測部13は、混雑予測結果を混雑度分析部14及び表示装置3に通知し、ステップST400で通知されたグループ移動特性情報を用いた処理を終了する。これにより、表示装置3には、混雑予測結果を示す映像が表示される。
なお、情報補正部12から次のグループ移動特性情報が通知された場合、混雑予測部13は、再度ステップST400から処理を開始する。
図10は、混雑度分析部14が行う処理を示すフローチャートである。
まず、混雑度分析部14は、混雑予測部13から通知された混雑予測結果を混雑予測対象領域の評価領域を単位として分割する(ステップST500)。図11は、ステップST500の処理を示すイメージ図である。図11に点線で示すように、混雑度分析部14は、混雑予測対象領域を複数の評価領域に分割する。混雑度分析部14は、例えば、交差点及び曲がり角等の人物の動きが変化する部分で、主に混雑予測対象領域を分割する。
続いて、混雑度分析部14は、各評価領域内に存在するグループ数を計数して、評価領域ごとの混雑度を算出する(ステップST510)。混雑度分析部14は、例えば、単位面積当たりのグループの個数を評価領域の混雑度として扱う。または、混雑度分析部14は、評価領域の面積に対する、グループの占有領域の合計面積の割合を混雑度として扱ってもよい。
混雑度分析部14は、算出した混雑度を情報補正部12に通知し、ステップST500で通知された混雑予測結果を用いた処理を終了する。
なお、混雑予測部13から次の混雑予測結果が通知された場合、混雑度分析部14は、再度ステップST500から処理を開始する。
なお、上記では、大勢の人々が集まるようなイベント開催時に混雑予測装置1が適用されるものとして説明したが、それ以外の場面でも、混雑予測装置1は適用可能である。例えば災害発生時における混雑を予測するものとしても、混雑予測装置1は適用可能である。
また、上記では、情報補正部12は、ステップST310でグループ移動特性情報を生成し、更にその後の処理でグループ移動特性情報を補正するものとして説明した。しかしながら、グループを対象に混雑予測の演算をするためには、情報補正部12は、少なくともグループ移動特性情報を生成する第2特性情報生成部として機能するものであればよく、生成したグループ移動特性情報を補正する機能を備えなくてもよい。この場合、混雑度分析部14を省略することも可能である。
以上のように、この実施の形態1に係る混雑予測装置1は、人物をグループ分けして、グループの移動の様子を示すグループ移動特性情報を入力データに用いてグループを対象に混雑予測の演算をするので、現実の人々の行動に近い演算となるように演算の対象を定義した上で、混雑予測の演算をすることができる。
また、情報抽出部10は、映像を画像処理して得られた移動速度を含む人物移動特性情報を生成し、情報補正部12は、同じグループに属する人物に対応する人物移動特性情報が示す移動速度の平均値と、当該グループに属する人物の占有領域を包含する占有領域とを、当該グループのグループ移動特性情報に含めることとした。このように、画像処理を行う装置をセンサ2として利用することができる。
また、混雑予測部13の演算結果を用いて、混雑度を算出する混雑度分析部14と、算出された混雑度を用いて、生成したグループ移動特性情報を補正する情報補正部12とを備え、混雑予測部13は、情報補正部12により補正されたグループ移動特性情報を用いることとした。これにより、混雑の疎密に合わせた混雑予測が容易になる。
また、情報補正部12は、混雑度が高いほどグループの占有領域が縮小する補正をすることとした。これにより、混雑の疎密に応じてグループが取り得る占有領域の大きさを考慮した混雑予測が容易になる。
また、混雑予測部13は、セルオートマトン法を用いた演算を行い、情報補正部12は、グループの占有領域として当該グループに属する人物の数だけセルを組み合わせた形状を割り当てることとした。これにより、セルオートマトン法を用いる混雑予測を行う場合に適した形式のグループ移動特性情報が作成される。
また、情報補正部12は、混雑度が第1混雑閾値以下の場合には、セルが並ぶ直交する2方向のうち、グループの移動方向に直交する方向に近い方向に沿ってセルを並べた形状を当該グループの占有領域とし、混雑度が前記第1混雑閾値より大きい第2混雑閾値以上の場合には、セルが並ぶ直交する2方向のうち、グループの移動方向に近い方向に沿ってセルを並べた形状を当該グループの占有領域とする補正をすることとした。これにより、混雑の疎密に応じてグループが取り得る占有領域の形状を考慮した混雑予測が容易になる。
実施の形態2.
実施の形態2では、人物が大きな荷物等を持って移動する状況等を考慮する場合について説明する。
なお、実施の形態2に係る混雑予測装置1及び混雑予測装置1を含む混雑予測システムの構成は、図1と同じである。実施の形態1と同一又は相当する機能を有する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。以下では、図12及び図13を用いて、実施の形態1との相違点を中心に実施の形態2に係る混雑予測装置1について説明する。
図12は、荷物等を持っている人物が移動する様子を示す図である。
歩行する人物が空間内で占める領域は、キャリーバッグのような大きな荷物を持っているときと、そうでないときとで、異なる。また、歩行する人物の移動速度も、キャリーバッグのような大きな荷物を持っているときと、そうでないときとで、異なる。キャリーバッグのような人物に相当する大きさの荷物のことを、以下では大きな荷物という。
そこで、情報抽出部10は、大きな荷物を持っている人物の人物移動特性情報に、大きな荷物を持っている旨の情報を含んで人物移動特性情報を生成する。大きな荷物を持っているかは、センサ2での画像処理で判定されて、計測データとして取得できるように構成すればよい。
そして、情報補正部12は、大きな荷物を持っていることを加味して、グループの占有領域及び移動速度を定義する。具体的には、情報補正部12は、大きな荷物を持っている人物について、占有領域が移動方向に沿って倍になるようにしたうえで、当該人物が属するグループの占有領域を定義する。また、情報補正部12は、大きな荷物を持っている人物について、移動速度を遅くするなど調整したうえで、当該人物が属するグループの移動速度を定義する。
なお、車椅子、手押し車、ベビーカー又は台車を押している人物についても、上記した大きな荷物を持っている場合と同様の現象が起こり得る。したがって、車椅子、手押し車、ベビーカー又は台車についても、上記した大きな荷物と同様に扱われるようにするとよい。つまり、情報抽出部10は、車椅子、手押し車、ベビーカー又は台車を押している人物の人物移動特性情報に、車椅子、手押し車、ベビーカー又は台車を押している旨の情報を含んで人物移動特性情報を生成する。また、情報補正部12は、車椅子、手押し車、ベビーカー又は台車を押していることを加味してグループの占有領域及び移動速度を定義する。
また、混雑予測部13がセルオートマトン法による混雑予測シミュレーションを実施する場合、情報補正部12は、大きな荷物に対しても1セルを割り当てる。これにより、人物が持っている大きな荷物が、当該人物と隣接して行動するものとして扱われるようにする。
図13A及び図13Bは、混雑予測部13がセルオートマトン法を適用した演算を行う場合に、情報補正部12によって定義されるグループの占有領域を説明する図である。
図13A及び図13Bでは、1人の人物が1つのグループを形成している場合を示している。
図13Aは、人物が大きな荷物を持っていない場合を示している。このとき、情報補正部12は、当該人物が属するグループの占有領域として、1セルを割り当てる。
図13Bは、人物が大きな荷物を持っている場合を示している。このとき、情報補正部12は、当該人物が属するグループの占有領域として、荷物の分も含めて2セルを割り当てる。
なお、車椅子、手押し車、ベビーカー又は台車を押している人物の場合のセルの割り当てについても同様である。
大きな荷物、車椅子、手押し車、ベビーカー又は台車等の影響を加味する以外は、実施の形態2の混雑予測装置1は、実施の形態1の混雑予測装置1と同様の処理を行う。
以上のように、この実施の形態2に係る混雑予測装置1は、大きな荷物を持っていること、また、車椅子、手押し車、ベビーカー又は台車を押していること等を考慮して、人物の占有領域ひいては当該人物が属するグループの占有領域を定義する。したがって、この実施の形態2に係る混雑予測装置1は、実施の形態1で示した効果に加え、大きな荷物を持っている人物、また、車椅子、手押し車、ベビーカー又は台車を押している人物による混雑への影響を反映した混雑予測ができる。
また、情報抽出部10は、人物に相当する大きさの荷物を持っている人物について、占有領域が移動方向に沿って倍になる人物移動特性情報を生成することとした。このようにすることで、人物に相当する大きさの荷物を持って移動する人物を考慮することができる。
また、情報抽出部10は、車椅子、手押し車、ベビーカー又は台車を押している人物について、占有領域が移動方向に沿って倍になる人物移動特性情報を生成することとした。このようにすることで、車椅子、手押し車、ベビーカー又は台車を押して移動する人物を考慮することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態においての任意の構成要素の省略が可能である。
以上のように、この発明に係る混雑予測装置は、現実の人々の行動に近い演算となるように演算の対象を定義した上で、混雑予測の演算をすることができるので、大勢の人々が集まるようなイベント開催時に、イベント会場までの移動経路における混雑状況を予測するのに適している。
1 混雑予測装置、2 センサ、3 表示装置、10 情報抽出部、11 相関分析部、12 情報補正部、13 混雑予測部、14 混雑度分析部、15 記憶部、101 プロセッサ、102 メモリ、103 データ格納ストレージ、104 入力インタフェース、105 出力インタフェース。

Claims (8)

  1. 人物ごとの移動の様子を示す人物移動特性情報を生成する第1特性情報生成部と、
    前記人物移動特性情報を用いて、位置の近接度及び行動の類似度に基づき、行動を共にするグループごとに人物をグループ分けする相関分析部と、
    前記相関分析部のグループ分けにより形成されたグループごとに、グループの移動の様子を示すグループ移動特性情報を生成する第2特性情報生成部と、
    グループ移動特性情報を用いて、グループを対象に混雑予測の演算をする混雑予測部とを備え
    前記第1特性情報生成部は、映像を画像処理して得られた移動速度を含む人物移動特性情報を生成し、
    前記第2特性情報生成部は、同じグループに属する人物に対応する人物移動特性情報が示す移動速度の平均値と、当該グループに属する人物の占有領域を包含する占有領域とを、当該グループのグループ移動特性情報に含めることを特徴とする混雑予測装置。
  2. 前記第1特性情報生成部は、人物に相当する大きさの荷物を持っている人物について、占有領域が移動方向に沿って倍になる人物移動特性情報を生成することを特徴とする請求項1記載の混雑予測装置。
  3. 前記第1特性情報生成部は、車椅子、手押し車、ベビーカー又は台車を押している人物について、占有領域が移動方向に沿って倍になる人物移動特性情報を生成することを特徴とする請求項1記載の混雑予測装置。
  4. 前記混雑予測部の演算結果を用いて、混雑度を算出する混雑度分析部と、
    算出された混雑度を用いて、前記第2特性情報生成部が生成したグループ移動特性情報を補正する情報補正部とを備え、
    前記混雑予測部は、前記情報補正部により補正されたグループ移動特性情報を用いることを特徴とする請求項1記載の混雑予測装置。
  5. 前記情報補正部は、混雑度が高いほどグループの占有領域が縮小する補正をすることを特徴とする請求項記載の混雑予測装置。
  6. 前記混雑予測部は、セルオートマトン法を用いた演算を行い、
    前記第2特性情報生成部は、グループの占有領域として当該グループに属する人物の数だけセルを組み合わせた形状を割り当てることを特徴とする請求項記載の混雑予測装置。
  7. 前記情報補正部は、混雑度が第1混雑閾値以下の場合には、セルが並ぶ直交する2方向のうち、グループの移動方向に直交する方向に近い方向に沿ってセルを並べた形状を当該グループの占有領域とし、混雑度が前記第1混雑閾値より大きい第2混雑閾値以上の場合には、セルが並ぶ直交する2方向のうち、グループの移動方向に近い方向に沿ってセルを並べた形状を当該グループの占有領域とする補正をすることを特徴とする請求項記載の混雑予測装置。
  8. 第1特性情報生成部が、人物ごとの移動の様子を示す人物移動特性情報を生成する第1特性情報生成ステップと、
    相関分析部が、前記人物移動特性情報を用いて、位置の近接度及び行動の類似度に基づき、行動を共にするグループごとに人物をグループ分けする相関分析ステップと、
    第2特性情報生成部が、前記相関分析ステップのグループ分けにより形成されたグループごとに、グループの移動の様子を示すグループ移動特性情報を生成する第2特性情報生成ステップと、
    混雑予測部が、グループ移動特性情報を用いて、グループを対象に混雑予測の演算をする混雑予測ステップとを備え
    前記第1特性情報生成部は、前記第1特性情報生成ステップにおいて、映像を画像処理して得られた移動速度を含む人物移動特性情報を生成し、
    前記第2特性情報生成部は、前記第2特性情報生成ステップにおいて、同じグループに属する人物に対応する人物移動特性情報が示す移動速度の平均値と、当該グループに属する人物の占有領域を包含する占有領域とを、当該グループのグループ移動特性情報に含めることを特徴とする混雑予測方法。
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