JP6413560B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本開示は、表示装置に関する。
従来、複数本の走査電極と複数本の信号電極とをマトリクス状に交差配置し、マトリクスの各交差点で表示素子を走査電極と信号電極との間の電圧によって駆動するドットマトリクス表示装置が提案された(特許文献1参照)。
特開2001−109433号公報
しかしながら、上記従来のドットマトリクス表示装置(表示装置)では、走査開始時に、最初に走査された走査電極(共通ライン)から複数の信号電極(駆動ライン)に向けて電流がリークし、これにより最初に走査された走査電極(共通ライン)に接続されている表示素子(発光素子)が誤点灯するという問題があった。
上記課題は、例えば、次の手段により解決することができる。
複数の発光素子と、前記複数の発光素子の一端に接続された複数の共通ラインと、前記複数の発光素子の他端に接続された複数の駆動ラインと、前記複数の共通ラインを第1走査周期で走査するソースドライバと、前記複数の駆動ラインのうち点灯対象となる発光素子に接続されている1つ以上の駆動ラインから電流を引き込むシンクドライバと、を備えた表示装置であって、前記ソースドライバは、前記第1走査周期での走査を開始する前に、前記複数の共通ラインのすべてまたは一部を前記第1走査周期より短い第2走査周期で走査することを特徴とする表示装置。
上記の表示装置によれば、走査開始時において最初に走査された共通ラインに接続されている発光素子が誤点灯することを防止することができる。
実施形態1に係る表示装置の回路図である。 実施形態1に係る表示装置のタイミングチャートである。 実施形態2に係る表示装置の回路図である。 実施形態2に係る表示装置のタイミングチャートである。 実施形態3に係る表示装置の回路図である。 実施形態3に係る表示装置のタイミングチャートである。 実施形態4に係る表示装置の回路図である。 実施形態4に係る表示装置のタイミングチャートである。
[実施形態1に係る表示装置]
図1Aは実施形態1に係る表示装置の回路図であり、図1Bは実施形態1に係る表示装置のタイミングチャートである。図1A、図1Bに示すように、実施形態1に係る表示装置は、複数の発光素子1〜4と、複数の発光素子1〜4の一端に接続された複数の共通ラインCOM1、2と、複数の発光素子1〜4の他端に接続された複数の駆動ラインSEG1、2と、複数の共通ラインCOM1、2を第1走査周期T1で走査するソースドライバと、複数の駆動ラインSEG1、2のうち点灯対象となる発光素子に接続されている1つ以上の駆動ラインSEG1、2から電流を引き込むシンクドライバと、を備えた表示装置であって、ソースドライバは、第1走査周期T1での走査を開始する前に、複数の共通ラインCOM1、2のすべてまたは一部を第1走査周期T1より短い第2走査周期T6で走査する表示装置である。以下、詳細に説明する。
(複数の発光素子1〜4)
複数の発光素子1〜4には、例えば図1に示した発光ダイオードを用いる。
(複数の共通ラインCOM1、2、複数の駆動ラインSEG1、2)
複数の共通ラインCOM1、2は複数の発光素子1〜4の一端に接続されており、複数の駆動ラインSEG1、2は複数の発光素子1〜4の他端に接続されている。共通ラインCOM1、2や駆動ラインSEG1、2には銅箔など(例:プリント配線基板の配線の一部)を用いる。共通ラインCOM1、2や駆動ラインSEG1、2は、プリント配線基板などにおいて、線状、面状(例:四角状、円状)などの様々な形状に形成することができる。「ライン」としたのは、プリント配線基板などに形成される共通ラインCOM1、2の実際の形状を線状に限定する趣旨ではなく、単に、回路図において共通ラインCOM1、2や駆動ラインSEG1、2を模式化した場合にこれを線で表示可能であるからに過ぎない。
(ソースドライバ)
ソースドライバとしては、例えば、半導体スイッチSW1、2(例:PNPトランジスタ、Pチャネル型FET)、半導体スイッチSW1、2を開閉するFPGA(Field Programmable Gate Array)あるいはマイコンなどの制御回路、及び定電圧源Vを備えた回路を用いることができる。ソースドライバは、複数の共通ラインCOM1、2のすべてまたは一部を第2走査周期T6で走査した後、複数の共通ラインCOM1、2を第1走査周期T1で走査する。第1走査周期T1での走査や第2走査周期T6での走査は例えば制御回路を用いて半導体スイッチSW1、2を時分割で開閉することにより、共通ラインCOM1、2を定電圧源Vに接続し、共通ラインCOM1、2に順に電圧を印加することにより行うことができる。なお、第2走査周期T6での走査は、特に限定されるわけではないが、例えば、電源の投入やスリープ状態(パワーセーブ状態)からの復帰などにより開始される。
(ソースドライバ:第1走査周期T1での走査)
ソースドライバは、複数の共通ラインCOM1、2を第1走査周期T1で走査し、これにより、表示装置に所望の画像を表示させる。走査とは、複数の共通ラインCOM1、2に対して順に電圧を印加することをいい、走査周期とは、ある共通ラインCOM1、2に対して電圧を印加し始めてから次の共通ラインCOM1、2に対して電圧を印加し始めるまでの期間をいう。
第1走査周期T1での走査は第1の繰り返し走査周期T8(繰り返し走査周期とは、ある共通ラインに対して電圧を印加し始めてから当該共通ラインに対して再び電圧が印加されるまでの期間をいう。以下、同じ。)で繰り返され、例えば、共通ラインCOM1と共通ラインCOM2という2本の共通ラインがある場合、第1走査周期T1での走査は、「共通ラインCOM1→共通ラインCOM2→共通ラインCOM1→共通ラインCOM2→共通ラインCOM1→共通ラインCOM2・・・」などのように繰り返される。繰り返しの回数は特に限定されない。
第1走査周期T1の長さは、特に限定されるものではないが、例えば16本の共通ラインが設けられた1/16Dutyで点灯制御を行う表示装置においては、65.1usなどとすることができる。この場合、1画面の表示(全16本の共通ラインの走査の一巡)は960Hz周期で行われるので、リフレッシュレートは960Hzとなる。第1走査周期T1は、第1走査周期T1での走査時間T2(走査時間とは、一の共通ラインに対して電圧が印加される時間をいう。以下、同じ。)より長くてもよいし、短くてもよいし、第1走査周期T1での走査時間T2(以下、第1走査周期T1での走査時間を「第1走査時間」という。)と同じであってもよい。第1走査周期T1が第1走査時間T2より長い場合は、非走査時間T3(非走査時間とは、どの共通ラインにも電圧が印加されない期間をいう。以下、同じ。)が生じるため、この間に、共通ラインCOM1、2の寄生容量C1、2を放電することができる。もっとも、一の共通ラインの寄生容量の放電は、非走査時間のほか、例えば、次に走査される共通ラインの走査開始時(次の共通ラインへの電圧印加開始後、駆動ラインから電流を引き込むまでの間)に行うこともできる。なお、実施形態1では、一例として、第1走査周期T1が第1走査時間T2より長いものとする。したがって、一の共通ラインの第1走査時間T2とそれ以外の共通ラインの第1走査時間T2が重なる期間は存在せず、一の共通ラインに対する電圧印加中にそれ以外の共通ラインに電圧が印加されることはない。
(ソースドライバ:第2走査周期T6での走査)
ソースドライバは、第1走査周期T1での走査を開始する前に、複数の共通ラインCOM1、2のすべてまたは一部を第1走査周期T1より短い第2走査周期T6で走査し、これにより、複数の駆動ラインSEG1、2の寄生容量C3、C4を充電する。すなわち、第2走査周期T6での走査により複数の共通ラインCOM1、2のすべてまたは一部に対して電圧を順に印加していくと、それら共通ラインCOM1、2の各々から複数の駆動ラインSEG1、2に向けてリーク電流が順に流れるので、この順に流れるリーク電流を利用して、複数の駆動ラインSEG1、2の寄生容量C3、C4を充電する。このようにすれば、第1走査周期T1での走査開始前に、複数の駆動ラインSEG1、2の電位が高められ、第1走査周期T1での走査において最初に走査される予定の共通ラインCOM1と複数の駆動ラインSEG1、2との電位差が小さくなるため、第1走査周期T1での走査開始時において、最初に走査される共通ラインCOM1から複数の駆動ラインSEG1、2に向けて流れるリーク電流の値が小さくなる。したがって、第1走査周期T1での走査開始時において最初に走査される共通ラインCOM1上の発光素子1、2が誤点灯(あるいは目立って誤点灯)することが防止される。
ここで、第2走査周期T6を第1走査周期T1より短くしたのは、複数の駆動ラインSEG1、2の寄生容量C3、C4を複数の共通ラインCOM1、2のすべてまたは一部によって時間的に分担して充電することにより、個々の共通ラインCOM1、2からリーク電流が流れ出る時間を短くし、これにより第2走査周期T6での走査中に発光素子1、2が誤点灯(あるいは目立って誤点灯)することを防止するためである。すなわち、上述のとおり、第2走査周期T6による走査では、複数の共通ラインCOM1、2のすべてまたは一部に対して電圧が順に印加され、それら共通ラインCOM1、2の各々から複数の駆動ラインSEG1、2に向けてリーク電流が順に流れるが、第2走査周期T6が第1走査周期T1以上の長さである場合には、第2走査周期T6で最初に走査される1本の共通ラインCOM1から比較的長い時間をかけて大きなリーク電流が流れ出てしまい、第2走査周期T6での走査中にこの最初に走査される共通ラインCOM1上の発光素子1、2が誤点灯(あるいは目立って誤点灯)してしまう。また、複数の駆動ラインSEG1、2の寄生容量C3、C4が、この最初に走査される共通ラインCOM1から流れ出たリーク電流によって充電され尽くしてしまい、複数の共通ラインCOM1、2のすべてまたは一部を第2走査周期T6で走査すること、すなわち、第2走査周期T6で複数の共通ラインCOM1、2のすべてまたは一部に電圧を順に印加することにした意味がなくなってしまう。そこで、実施形態1では、第2走査周期T6を第1走査周期T1より短い長さとすることにより、複数の駆動ラインSEG1、2の寄生容量が複数の共通ラインCOM1、2のすべてまたは一部によって時間的に分担して充電されるものとし、これにより、個々の共通ラインCOM1、2からリーク電流が流れ出る時間を短くした。このようにすれば、第2走査周期T6で最初に走査される1本の共通ラインCOM1から流れ出るリーク電流によって複数の駆動ラインSEG1、2の寄生容量C3、C4が充電され尽くしてしまうということもない。したがって、第2走査周期T6での走査中に発光素子1、2が誤点灯(あるいは目立って誤点灯)することがない。なお、第2走査周期T6は、例えば数us以下にすることができるが、短ければ短いほど好ましい。短ければ短いほど、個々の共通ラインCOM1、2からリーク電流が流れ出る時間が短くなるためである。
第2走査周期T6での走査は、例えば、複数の駆動ラインSEG1、2が、第1走査周期T1での走査によりすべての共通ラインCOM1、2に一通り電圧が印加された後において有する電位と同程度の電位を有するものとなるよう行なわれることが好ましい。このようにすれば、第1走査周期T1での走査開始時における複数の駆動ラインSEG1、2の寄生容量C3、C4が第1走査周期T1での走査一巡後の電位と同程度になるため、第1走査周期T1での走査開始時において複数の駆動ラインSEG1、2の寄生容量C3、C4が充電不十分であることに基づくリーク電流の発生あるいは増大を防止して、第1走査周期T1の走査開始時において最初に走査される共通ラインCOM1上の発光素子1、2が誤点灯(あるいは目立って誤点灯)することを防止することができる。
ソースドライバは、第2走査周期T6での走査を1回だけ行なってもよいし、図1Bに示すように第2の繰り返し走査周期T9で繰り返し行ってもよい。すなわち、例えば、共通ラインCOM1と共通ラインCOM2という2本の共通ラインがある場合、「共通ラインCOM1→共通ラインCOM2→共通ラインCOM1→共通ラインCOM2→共通ラインCOM1→共通ラインCOM2・・・」などのように2本の共通ラインCOM1、2への電圧印加を繰り返してもよい。なお、第2走査周期T6での走査を繰り返し行う場合は、複数回の走査に分けて複数の駆動ラインSEG1、2の寄生容量C3、C4を充電することになるため、各共通ラインCOM1、2から流れ出るリーク電流が、第2走査周期T6での走査を行う期間全域で時間的に離散され、Duty比も50%に近づく。したがって、第2走査周期T6での走査を1回だけ行なう場合よりも、第2走査周期T6での走査中における発光素子1、2の誤点灯(あるいは目立った誤点灯)を防止することができる。
第2走査周期T6は、第2走査周期T6での走査時間T5(以下、「第2走査時間T5」という。)より長くてもよいし、短くてもよいし、第2走査時間T5と同じであってもよいし、零であってもよい。第2走査周期T6が零である場合は、複数の共通ラインCOM1、2に対して一斉に電圧が印加される。なお、実施形態1では、一例として、第2走査周期T6が第2走査時間T5と同じであるものとする。このようにすれば、一の共通ラインに対する電圧印加中にそれ以外の共通ラインに電圧が印加されることはないが、この場合における第2走査周期T6での走査は、共通ラインの本数が2本である場合において、複数の発光素子1〜4をDuty比50%の点灯率でダイナミック点灯制御させる場合の動作と同じ動作となる。なお、後述する実施形態2により非走査時間T7を設ければ点灯率をさらに下げることができる。第2走査時間T5は第1走査時間T2より短い方が好ましい。第1走査周期T1での走査を開始するまでの時間が短くなるからである。
(ソースドライバ:放電期間)
複数の共通ラインCOM1、2の寄生容量C1、C2は、第2走査周期T6での走査を終えた後、第1走査周期T1での走査を開始する前に、各共通ラインCOM1、2の電位が所定の範囲(例:2〜3V)に収まるよう放電されることが好ましい。各共通ラインCOM1、2の電位が所定の範囲を大きく超えていると、第1走査周期T1での走査開始後、点灯対象となる発光素子に接続されている共通ラインから駆動ラインを介して電流を引き込む際に、他の共通ラインの寄生容量が、当該他の共通ラインから点灯対象ではない発光素子を介して上記駆動ラインにリークしてしまい、点灯対象ではない発光素子が不要に点灯してしまう。他方、各共通ラインの電位が所定の範囲より小さくなると、それに伴って駆動ラインの電位も下がるため、ソースドライバによって第2走査周期T6での走査を行った意味がなくなり、第1走査周期T1での走査開始時に発光素子1、2が誤点灯をしてしまう。しかしながら、所定の範囲(例:2〜3V)に収まるように放電すれば、これらの問題は解決され、第1走査開始時における誤点灯(あるいは目立った誤点灯)を防止しつつ、第1走査開始後における不要な点灯を防止することができる。なお、本明細書では、駆動ラインSEG1、2の寄生容量C3、C4が十分に充電されていない場合の誤点灯を、共通ラインCOM1、2の寄生容量C1、C2が充電され過ぎている場合の誤点灯と区別するべく、前者の誤点灯を単に誤点灯といい、後者の誤点灯を不要な点灯と呼ぶことにする。
各共通ラインCOM1、2の寄生容量C1、C2は、第1走査周期T1での走査開始後においては、ソースドライバによる走査が行なわれるたびに、各共通ラインCOM1、2の電位が所定の範囲(例:2〜3V)に収まるようそれぞれ放電されることが好ましい。このようにすれば、第1走査周期T1での走査開始後において、発光素子1から4が不要に点灯することを防止することができる。なお、第1走査周期T1での走査開始後における各放電は、例えば、どの共通ラインにも電圧が印加されない期間や、個別の共通ラインの走査開始時(共通ラインへの電圧印加開始後、駆動ラインから電流を引き込むまでの間)などに行うことができる。
(放電回路)
共通ラインCOM1、2の寄生容量C1、C2の放電は、例えば、放電回路を用いて行うことができる。放電回路は、例えば、抵抗素子R1、2と、コンデンサC11、12と、半導体スイッチSW5、6と、半導体スイッチSW5、6を開閉するFPGAあるいはマイコンなどの制御回路と、を有している。半導体スイッチSW5は、例えば、共通ラインCOM1への電圧印加中(すなわち半導体スイッチSW1が閉じている間)は閉じており、共通ラインCOM1への電圧印加が終わると開く(すなわち半導体スイッチSW1が開くと開く)。これにより、共通ラインCOM1の寄生容量C1の一部が共通ラインCOM1への電圧印加終了後にコンデンサC11へと移動し、共通ラインCOM1の寄生容量C1が共通ラインCOM1の電位が所定の範囲(例:ソースドライバの電圧印加が5Vであれば2〜3V)に収まるよう放電される。また、半導体スイッチSW6は、例えば、共通ラインCOM2への電圧印加中(すなわち半導体スイッチSW2が閉じている間)は閉じており、共通ラインCOM2への電圧印加が終わると開く(すなわち半導体スイッチSW2が開くと開く)。これにより、共通ラインCOM2の寄生容量C2の一部が共通ラインCOM2への電圧印加終了後にコンデンサC12へと移動し、共通ラインCOM2の寄生容量C2が共通ラインCOM2の電位が所定の範囲(例:ソースドライバの電圧印加が5Vであれば2〜3V)に収まるよう放電される。そして、コンデンサC11、12に移動した寄生容量は、それぞれスイッチSW5、6の閉じている間に放電される。
(シンクドライバ)
シンクドライバは、第1走査周期T1での走査において、複数の駆動ラインSEG1、2のうち点灯対象となる発光素子に接続されている1つ以上の駆動ラインから電流を引き込む。これにより、点灯対象となる発光素子が点灯する。なお、シンクドライバによる電流の引き込みは、ソースドライバが第1走査周期T1での走査を行っている間に行なわれる。シンクドライバは第2走査周期T6での走査においては駆動ラインから電流を引き込まない。シンクドライバとしては、例えば、半導体スイッチSW3、4(例:NPNトランジスタ、Nチャネル型FET)とFPGA(Field Programmable Gate Array)あるいはマイコンなどと備える回路を用いることができる。シンクドライバは、例えば、制御回路を用いて半導体スイッチSW3、4を開閉することにより、複数の駆動ラインSEG1、2のうち点灯対象となる発光素子に接続されている1つ以上の駆動ラインから電流を引き込む。
以上説明した実施形態1によれば、第1走査周期T1での走査を開始する前に、複数の共通ラインCOM1、2のすべてまたは一部が第2走査周期T6で走査され、これにより、複数の共通ラインCOM1、2のすべてまたは一部から複数の駆動ラインSEG1、2に向けてリーク電流が流れ、複数の駆動ラインSEG1、2の寄生容量C3、4が充電される。複数の駆動ラインSEG1、2の寄生容量が複数の共通ラインCOM1、2のすべてまたは一部によって分担して充電されるため、第2走査周期T6での走査中に発光素子1、2が誤点灯(あるいは目立って誤点灯)することはない。したがって、実施形態1によれば、発光素子1、2を誤点灯(あるいは目立って誤点灯)させることなく複数の駆動ラインSEG1、2の寄生容量C3、C4を充電してこれらの電位を高め、これにより第1走査周期T1での走査開始時において最初に走査される共通ラインCOM1から複数の駆動ラインSEG1、2に向けて流れるリーク電流の値を小さくすることができる。よって、実施形態1によれば、第1走査開始時において最初に走査された共通ラインCOM1に接続されている発光素子1、2が誤点灯することを防止することができる。
[実施形態2に係る表示装置]
図2Aは実施形態2に係る表示装置の回路図であり、図2Bは実施形態2に係る表示装置のタイミングチャートである。図2A、図2Bに示すように、実施形態2に係る表示装置は、非走査時間T7が生じるよう第2繰り返し走査周期の長さが設定される点で、実施形態1に係る表示装置と相違する。共通ラインの数や駆動ラインの寄生容量の大きさ如何によっては、第2走査周期T6での走査により発光素子1、2が誤点灯しやすくなることがあるが(あるいは誤点灯が目立ちやすくなることがあるが)、非走査時間T7が生じるよう第2繰り返し走査周期の長さを設定すれば、第2走査周期T6での走査における点灯率(リーク電流が流れる時間(6×T5)/第2走査周期T6での走査に費やす総時間(5×T6+T5))を低下させることができるため、共通ラインの数や駆動ラインの寄生容量の大きさ如何にかかわらず、第2走査周期T6での走査により発光素子1、2が誤点灯(あるいは目立って誤点灯)することを防止することができる。
[実施形態3に係る表示装置]
図3Aは実施形態3に係る表示装置の回路図であり、図3Bは実施形態3に係る表示装置のタイミングチャートである。図3A、図3Bに示すように、実施形態3に係る表示装置は、第2走査周期T6が第2走査時間T5より短い点で、実施形態2に係る表示装置と相違する。第2走査周期T6を第2走査時間T5より短くすれば、図3Bに示すように、第2走査周期T6での走査において、複数の共通ラインのうちの少なくとも2本の走査時間が少なくとも一部において重なる。したがって、実施形態3によれば、例えば、実施形態2であれば1本の共通ラインから例えば大きさXで流れ出るリーク電流が、n本以上の共通ライン(nは2以上の整数)から同時に例えばX/nでそれぞれ流れ出ることになる。したがって、実施形態3によれば、より一層、第2走査周期T6での走査により発光素子1、2が誤点灯(あるいは目立って誤点灯)することを防止することができる。なお、2本以上の共通ラインにおいて第2走査時間T5の重なる期間が長いほど、1本の共通ラインからのみリーク電流が流れ出る時間を短くでき、かつ、リーク電流の大きさを小さく抑えることができる。また、駆動ラインSEG1、2を十分に充電するには、第2走査時間T5を長くとり、第2走査時間T5に対して第2走査周期T6の割合を小さくするのが望ましい。
[実施形態4に係る表示装置]
図4Aは実施形態4に係る表示装置の回路図であり、図4Bは実施形態4に係る表示装置のタイミングチャートである。図4A、図4Bに示すように、実施形態4に係る表示装置は、第2走査周期T6が第2走査時間T5より短い点で、実施形態1に係る表示装置と相違する。このようにしても、実施形態3の場合と同様に、より一層、第2走査周期T6での走査により発光素子1、2が誤点灯(あるいは目立って誤点灯)することを防止することができる。
[その他]
以上、実施形態1から4について説明したが、第1走査周期T1での走査は、第2走査周期T6での走査を終えた後(放電が行なわれる場合には放電を終えた後)、第1走査周期T1以内に開始することが好ましい。すなわち、第2走査周期T6での走査を終えてから第1走査周期T1での走査を開始するまでの期間T4は第1走査周期T1以下であることが好ましい。このようにすれば、充電された駆動ラインSEG1、2の寄生容量C3、C4が第1走査周期T1での走査を開始するまでの間に自然放電(シンクドライバのリーク電流を含む。)してしまうことを抑制することができる。
次に、実施例1に係る表示装置について説明する。
実施例1に係る表示装置では、実施形態3とほぼ同様の構成をとり、512個の発光ダイオード(Red、Green、Blueからなる3種類の発光ダイオードチップが含まれる。)を縦横4mm間隔で配置し、横方向に発光ダイオードのアノードを一端とした16本の共通ラインと、縦方向に発光ダイオードのカソードを一端とした96本(32本×3色)の駆動ラインを配置した。
各共通ラインに時分割で電圧を印加するソースドライバには5Vで動作するPチャネル型FETを用い、駆動ラインから電流を引き込むシンクドライバには15mA程度に設定した定電流駆動のNPNトランジスタを用い、それらの制御にはFPGAを用いた。
放電回路の抵抗素子、コンデンサ、及び半導体スイッチには、それぞれ、1kΩの抵抗素子、0.01uFのコンデンサ、及びNPNトランジスタを用いた。
第1走査周期での走査において最初に走査される共通ラインに接続された発光素子の誤点灯が防止されるという効果を分かりやすいように、あえてマトリクス状に配置された512個の発光ダイオードをすべて非点灯で表示をさせる。
第2走査周期での走査においては、各共通ラインへの電圧印加を65.1usの第2繰返し走査周期で70回程度繰返す。1つの第2繰返し走査周期内では、95.2nsの第2走査周期でもって順次、共通ラインへの選択が行われ、選択された共通ラインにおいてソースドライバが5Vの電圧を印加する第2走査時間を1.6usとし、以降すべての共通ラインへの電圧印加が一巡するまで、すなわち27.0us(=1.6us×16+95.2ns×15)の間これを繰り返した後、残りの38.1us(=65.1us−27.0us)は非走査時間として各共通ラインに対して順次電圧を印加していたのを停止する。なお、シンクドライバは常時OFFである。そして、最後の電圧印加の後、各共通ラインの寄生容量を所定の範囲(例:2.4V)に収まるよう放電した後、第1走査周期での走査に移行する。
第1走査周期での走査においては、1/16のDuty比でダイナミック駆動させ、第1繰返し走査周期は1.04ms、選択された共通ラインにおいてソースドライバが5Vの電圧を印加する第1走査時間を55.1usとし、第1走査周期65.1usで次の共通ラインが選択され、以降これを繰り返す。この時、発光ダイオードは全て非点灯として制御されるため、各共通ラインの電圧印加に対して、駆動ライン側の電流引き込みは必要ないので、シンクドライバは常時OFFとしている。
このような表示装置について、暗室にて目視により確認したところ、発光ダイオードの誤点灯は確認されなかった。したがって、実施例1に係る表示装置は高品質な表示装置であると評価できる。
[比較例1]
次に、比較例1に係る表示装置について検討する。比較例1に係る表示装置としては、実施例1に係る表示装置と基本的には同じ構成を有しているが、第2走査周期での走査をしていない。これにより、暗室にて目視により確認したところ、第1走査周期での走査において一番目に走査される共通ラインに繋がる発光ダイオードが一瞬チラッと光る横線として誤点灯することが確認できた。したがって、比較例1に係る表示装置は、品質の悪い表示装置であると評価することができる。
以上、実施形態及び実施例について説明したが、これらの説明は、一例に関するものであり、特許請求の範囲に記載した構成を何ら限定するものではない。
1〜4 発光素子
COM1、2 共通ライン
SEG1、2 駆動ライン
C1〜4 寄生容量
SW1〜6 半導体スイッチ
V 定電圧源
C11、C12 コンデンサ
R1、2 抵抗素子
T1 第1走査周期
T2 第1走査時間
T3 非走査時間
T4 第2走査周期での走査を終えてから第1走査周期での走査を開始するまでの期間
T5 第2走査時間
T6 第2走査周期
T7 非走査時間
T8 第1の繰り返し走査周期
T9 第2の繰り返し走査周期

Claims (7)

  1. 複数の発光素子と、前記複数の発光素子の一端に接続された複数の共通ラインと、前記複数の発光素子の他端に接続された複数の駆動ラインと、前記複数の共通ラインを第1走査周期で走査するソースドライバと、前記複数の駆動ラインのうち点灯対象となる発光素子に接続されている1つ以上の駆動ラインから電流を引き込むシンクドライバと、を備えた表示装置であって、
    前記ソースドライバは、前記第1走査周期での走査を開始する前に、前記複数の共通ラインのすべてまたは一部を前記第1走査周期より短い第2走査周期で走査し、
    前記第2走査周期での走査においては、前記複数の共通ラインのうちの少なくとも2本の走査時間が少なくとも一部において重なることを特徴とする表示装置。
  2. 複数の発光素子と、前記複数の発光素子の一端に接続された複数の共通ラインと、前記複数の発光素子の他端に接続された複数の駆動ラインと、前記複数の共通ラインを第1走査周期で走査するソースドライバと、前記複数の駆動ラインのうち点灯対象となる発光素子に接続されている1つ以上の駆動ラインから電流を引き込むシンクドライバと、を備えた表示装置であって、
    前記ソースドライバは、前記第1走査周期での走査を開始する前に、前記複数の共通ラインのすべてまたは一部を前記第1走査周期より短い第2走査周期で走査し、
    前記複数の共通ラインの寄生容量は、前記第2走査周期での走査を終えた後、前記第1走査周期での走査開始前に、各共通ラインの電位が所定の範囲に収まるよう放電されることを特徴とする表示装置。
  3. 複数の発光素子と、前記複数の発光素子の一端に接続された複数の共通ラインと、前記複数の発光素子の他端に接続された複数の駆動ラインと、前記複数の共通ラインを第1走査周期で走査するソースドライバと、前記複数の駆動ラインのうち点灯対象となる発光素子に接続されている1つ以上の駆動ラインから電流を引き込むシンクドライバと、を備えた表示装置であって、
    前記ソースドライバは、前記第1走査周期での走査を開始する前に、前記複数の共通ラインのすべてまたは一部を前記第1走査周期より短い第2走査周期で走査し、
    前記第2走査周期での走査においては、前記複数の共通ラインのうちの少なくとも2本の走査時間が少なくとも一部において重なり、
    前記複数の共通ラインの寄生容量は、前記第2走査周期での走査を終えた後、前記第1走査周期での走査開始前に、各共通ラインの電位が所定の範囲に収まるよう放電されることを特徴とする表示装置。
  4. 複数の発光素子と、前記複数の発光素子の一端に接続された複数の共通ラインと、前記複数の発光素子の他端に接続された複数の駆動ラインと、前記複数の共通ラインを第1走査周期で走査するソースドライバと、前記複数の駆動ラインのうち点灯対象となる発光素子に接続されている1つ以上の駆動ラインから電流を引き込むシンクドライバと、を備えた表示装置であって、
    前記ソースドライバは、前記第1走査周期での走査を開始する前に、前記複数の共通ラインのすべてまたは一部を前記第1走査周期より短い第2走査周期で走査し、
    前記シンクドライバは前記第2走査周期での走査においては前記駆動ラインから電流を引き込まないことを特徴とする表示装置。
  5. 前記第2走査周期での走査においては、前記複数の共通ラインのうちの少なくとも2本の走査時間が少なくとも一部において重なることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記複数の共通ラインの寄生容量は、前記第2走査周期での走査を終えた後、前記第1走査周期での走査開始前に、各共通ラインの電位が所定の範囲に収まるよう放電される請求項4または5に記載の表示装置。
  7. 前記ソースドライバは、前記第2走査周期での走査を終えた後、前記第1走査周期以内に前記第1走査周期での走査を開始する請求項1からのいずれか1項に記載の表示装置。
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