JP6409185B2 - 個別基礎情報秘匿化プログラム、及び個別基礎情報秘匿化装置 - Google Patents
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Description
(1)例えば、世帯数が少ない地域を含んだ世帯分布図を作成する場合でも、直接的あるいは間接的に個人世帯が特定されることがないため、安心して公開目的等に利用することができる。
(2)秘匿目的の合算処理がなされたとしても、社会的あるいは地形的に意味ある領域が維持されているため、合算処理後の世帯分布図等は適切に利用することができる。
(3)人による特別な判断を必要としないため、ヒューマンエラーによる誤りのない結果を得ることができるとともに、多大な労力を要することなく容易に結果を得ることができる。
図1は、本願発明の個別基礎情報秘匿化プログラムにおける主な処理の流れを示すフロー図である。図1の中央の列には実施する処理を示しており、左列にはその処理に必要な入力情報を、右列にはその処理から生まれる出力情報を示している。なお、この図に示す処理は、具体的にはコンピュータによって実行される。以下、これらフロー図を参考にしながら、本実施形態について説明する。
本願発明で利用する「個別基礎情報」は、少なくとも位置情報を含むものであって、個人や世帯を表す情報である。なお、この個別基礎情報には、個人情報を保護する理由から「氏名情報」が含まれないことが望ましい。したがって図1に示すように、住民基本データを利用する場合、このデータから「氏名」という属性を取り除く属性秘匿化処理(Step10)が行われ、以降の処理では氏名情報を含まない個別基礎情報が用いられる。ここでは、住民基本データから氏名を除いたものを個別基礎情報としているが、本願発明に用いる個別基礎情報は、位置情報を含んで個人や世帯を表す情報であれば、これに限らず国勢調査の結果、あるいはその他の調査結果等、種々の情報を利用することができる。
次に、地図座標を基に個別基礎情報を空間配置し、あらかじめ設定された(このタイミングで設定しても良い)単位区画と重ねられる。この単位区画は、所定範囲を多数に平面分割した結果形成される小領域のことであり、いわゆる「メッシュ」と呼ばれるものである。なお、一般的にメッシュは正方格子による矩形分割とされるが、もちろんこれに限らず任意形状で平面分割されたものもメッシュに含まれる。ここでは、個別基礎情報が世帯を表すものであるから、位置情報としては「点」で表現され、一方の単位区画は「面」で表現される。すなわち、個別基礎情報は、いずれかの単位区画に含まれ、逆に単位区画は、1以上の個別基礎情報を含むものもあれば、全く個別基礎情報を含まないものもある。
秘匿化区画が抽出されると、次に「判別領域」を単位区画に重ね合わせる(Step50)。ここで判別領域について説明する。判別領域は、社会的な意義を有する「社会的判別領域」と、地形条件的に設定される「地形的判別領域」に大別される。
判別領域が設定されると、Step40で抽出された秘匿化区画に対して、適切な「包含区画」を選定する(Step60)。図2は、単位区画10に判別領域20を重ねて「包含区画」を選定する手法を示す説明図である。なお、この図では判別領域20を、社会的判別領域である自治会区としている。また、世帯(個別基礎情報)数が3未満の単位区画10を秘匿化区画として抽出しており、つまり図2では、2世帯のみを含む単位区画10であるC区(以下、「秘匿化区画10C」という。)と、1世帯のみを含む単位区画10であるE区(以下、「秘匿化区画10E」という。)が抽出されている。
秘匿化区画と包含区画の組み合わせが定まれば、これらをひとつの単位区画に合成した「結合区画」が形成される(Step70)。そして、結合区画内あるすべての主題数、つまり秘匿化区画の主題数と包含区画の主題数の合計が、新たな主題数として設定する合算処理が行われる(Step80)。具体的には図2の下段に示すように、秘匿化区画10Cと単位区画10F(包含区画)からなる結合区画31の主題数が7世帯とされ、秘匿化区画10Eと単位区画10D(包含区画)からなる結合区画32の主題数が4世帯とされる。
結合区画が形成されて合算処理も行われると、最後に世帯分布図(あるいは人口分布図)として出力し(Step90)、一連の処理が完了する。
図3は、本願発明の個別基礎情報秘匿化装置400の主な構成を示すブロック図であり、結合・合算処理までの一連の流れも合わせて示している。以下、このブロック図を参考にしながら、本実個別基礎情報秘匿化装置400について説明する。
20 判別領域
31 (C区とF区からなる)結合区画
32 (E区とD区からなる)結合区画
400 本実個別基礎情報秘匿化装置
401 住民基本データ記憶手
402 個別基礎情報記憶手段
403 住所辞書データ記憶手段
404 メッシュデータ記憶手段
405 閾値記憶手段
406 秘匿化区画記憶手段
407 判別領域記憶手段
Claims (4)
- 位置情報を含む個人又は世帯を表す個別基礎情報を、該位置情報に基づいて、所定範囲を多数に平面分割した単位区画ごとに割り当てる際、該個別基礎情報の数が閾値を下回る単位区画を秘匿化区画とし、該秘匿化区画の周辺の単位区画を選定して包含区画とするとともに、該包含区画と秘匿化区画を合わせて結合区画を作成し、該結合区画に秘匿化区画及び包含区画の個別基礎情報を割り当てる処理を、コンピュータに実行させるプログラムであって、
前記所定範囲内であらかじめ設定された判別領域を読み出す判別領域読み出し処理と、
前記判別領域に基づいて、前記秘匿化区画に適した前記包含区画を選定する包含区画選定処理と、を備え、
前記判別領域が、通学区域、字界区、街区、自治会区、町会区、又は統計調査区に基づいて設定された領域であり、
前記包含区画選定処理は、前記秘匿化区画の全部又は一部を含む前記判別領域内にある前記単位区画から、前記包含区画を選定する、ことを特徴とする個別基礎情報秘匿化プログラム。 - 位置情報を含む個人又は世帯を表す個別基礎情報を、該位置情報に基づいて、所定範囲を多数に平面分割した単位区画ごとに割り当てる際、該個別基礎情報の数が閾値を下回る単位区画を秘匿化区画とし、該秘匿化区画の周辺の単位区画を選定して包含区画とするとともに、該包含区画と秘匿化区画を合わせて結合区画を作成し、該結合区画に秘匿化区画及び包含区画の個別基礎情報を割り当てる処理を、コンピュータに実行させるプログラムであって、
前記所定範囲内であらかじめ設定された判別領域を読み出す判別領域読み出し処理と、
前記判別領域に基づいて、前記秘匿化区画に適した前記包含区画を選定する包含区画選定処理と、を備え、
前記判別領域が、道路、線路、又は河川で区切られた領域であり、
前記包含区画選定処理は、前記秘匿化区画の全部又は一部を含む前記判別領域内にある前記単位区画から、前記包含区画を選定する、ことを特徴とする個別基礎情報秘匿化プログラム。 - 位置情報を含む個人又は世帯を表す個別基礎情報を、該位置情報に基づいて、所定範囲を多数に平面分割した単位区画ごとに割り当てる際、該個別基礎情報の数が閾値を下回る単位区画を秘匿化区画とし、該秘匿化区画の周辺の単位区画を選定して包含区画とするとともに、該包含区画と秘匿化区画を合わせて結合区画を作成し、該結合区画に秘匿化区画及び包含区画の個別基礎情報を割り当てる装置であって、
前記所定範囲内であらかじめ設定された判別領域を記憶する判別領域記憶手段と、
前記判別領域を読み出し、前記単位区画に重ね合わせる領域重畳手段と、
前記判別領域に基づいて、前記秘匿化区画に適した前記包含区画を選定する包含区画選定手段と、を備え、
前記判別領域が、通学区域、字界区、街区、自治会区、町会区、又は統計調査区に基づいて設定された領域であり、
前記包含区画選定手段は、前記秘匿化区画の全部又は一部と重なる前記判別領域内にある前記単位区画から、前記包含区画を選定する、ことを特徴とする個別基礎情報秘匿化装置。 - 位置情報を含む個人又は世帯を表す個別基礎情報を、該位置情報に基づいて、所定範囲を多数に平面分割した単位区画ごとに割り当てる際、該個別基礎情報の数が閾値を下回る単位区画を秘匿化区画とし、該秘匿化区画の周辺の単位区画を選定して包含区画とするとともに、該包含区画と秘匿化区画を合わせて結合区画を作成し、該結合区画に秘匿化区画及び包含区画の個別基礎情報を割り当てる装置であって、
前記所定範囲内であらかじめ設定された判別領域を記憶する判別領域記憶手段と、
前記判別領域を読み出し、前記単位区画に重ね合わせる領域重畳手段と、
前記判別領域に基づいて、前記秘匿化区画に適した前記包含区画を選定する包含区画選定手段と、を備え、
前記判別領域が、道路、線路、又は河川で区切られた領域であり、
前記包含区画選定手段は、前記秘匿化区画の全部又は一部と重なる前記判別領域内にある前記単位区画から、前記包含区画を選定する、ことを特徴とする個別基礎情報秘匿化装置。
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