JP6408838B2 - トレーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生体管腔内インターベンション手技を訓練するために用いられるトレーニング装置に関する。
生体管腔の治療においては、近年、生体管腔内インターベンション手技を実施する機会が増加している。インターベンション手技では、カテーテル等の医療デバイスを生体内に挿入して、その先端部により病変部を治療する。このような現状から、インターベンション手技の習得や上達を図るため、様々なトレーニング装置が提案されている。
例えば、特許文献1に開示されている心血管系シミュレーションモデル(トレーニング装置)は、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の訓練に使用される。このトレーニング装置は、大腿動脈から冠状動脈に至る模擬血管(大腿動脈経路、腹部大動脈経路、胸部大動脈経路、大動脈弓経路、上行大動脈経路、右冠動脈経路、左冠動脈経路等)を備える。トレーニング装置の使用時には、冠動脈経路に狭窄部パーツを埋め込むことで血管内の狭窄部(送達対象)を仮想的に構成し、この送達対象にカテーテルを送達する訓練を行う。
特開2008−237304号公報
ところで、この種のトレーニング装置は、実際の治療時や診断時における様々な要因(患者の状態、医療デバイス、医師の手技能力等)に対応可能となるように、平準化した(基本的な)技術を医師に習得させることが好ましい。例えば、一の医師が所定の医療デバイスを使用した場合の送達対象にかける操作力と、他の医師が同じデバイスを使用した場合の送達対象にかける操作力とが概ね同じであれば、実際の手技でも汎用性の高い処置を行うことができる。このように基本的な感覚を習得すれば、インターベンション手技の応用範囲が広がる。このため、訓練では、ユーザ操作下の医療デバイスが送達対象にかける操作力を把握可能であることが要望されている。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであって、模擬体の送達対象における医療デバイスの操作力を認識可能とすることで、インターベンション手技の訓練をより効果的に行うことができるトレーニング装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係るトレーニング装置は、生体器官を模すように構成され、長尺な医療デバイスを挿入可能な通路を内部に有する模擬体と、前記通路を通って前記医療デバイスの先端部が進出する所定の送達対象領域と、前記送達対象領域に設けられ、前記医療デバイスの操作力を検出するセンサと、を備え、前記センサは、前記通路に対向し前記医療デバイスの先端部が当接可能な受部と、前記受部に当接した前記医療デバイスの進出力を検出可能な検出本体部と、を備えることを特徴とする。
上記によれば、トレーニング装置は、送達対象領域に設けられたセンサにより、ユーザの操作する医療デバイスが送達対象にかける操作力を認識することができる。従って、ユーザは、訓練においてインターベンション手技の感覚を良好に把握することが可能となり、医療デバイスの平準化した取り扱いを習得することができる。また、トレーニング装置は、広範なユーザに平準化した訓練を行わせることで、インターベンション手技の汎用性を高めることができる。
また、トレーニング装置は、センサが受部及び検出本体部を備えることで、受部に向かって進出する医療デバイスの進出力を簡単に検出することができる。
また、前記受部は、前記通路の内径よりも大径の開口を構成し、且つ前記開口から前記医療デバイスの進出方向に向かって先細りとなるテーパ状の受面を有するとよい。
このように、受部がテーパ状の受面を有することで、通路を送出した医療デバイスを開口から確実に受け入れて、受面の適宜な位置で医療デバイスの進出力を受けることができる。すなわち、センサは、医療デバイスを逸らすことなく受部において確実に接触保持するので、操作力を良好に検出することができる。
さらに、前記受部の中心部には、前記医療デバイスの外径よりも小径な内径に形成され前記受面の反対側に貫通する口部が設けられるとよい。
このように、受部に口部が設けられることで、トレーニング装置は、医療デバイスの送達において先行するガイドワイヤを口部に挿入することができる。よって、医療デバイスの操作力の検出においてガイドワイヤの影響を抑えることができ、一層精度よく操作力を検出することが可能となる。
上記構成に加えて、前記受部は、前記口部に連通する孔部を有する管状部をさらに備えてもよい。
このように、管状部を備えることで、トレーニング装置は、ガイドワイヤを管状部に沿って誘導することができ、例えば、検出本体部への干渉を回避することが可能となる。
ここで、前記模擬体は、前記通路に連通し、前記送達対象領域において前記医療デバイスを送出可能な送出口を有し、前記トレーニング装置は、前記模擬体から離間した位置に設けられる前記受部に対し、前記送出口を対向するように位置決め固定する位置決め支持部をさらに有していてもよい。
トレーニング装置は、受部が模擬体から離間した位置に設けられても、位置決め支持部により送出口を位置決め固定することで、受部と送出口を確実に対向させることができる。
また、前記模擬体は、水槽内に収容されて該水槽に貯留される液体に水没され、前記センサは、前記液体の露出位置に前記検出本体部を配置する一方で、前記検出本体部から延出する延出支持部を介して前記液体内に前記受部を水没させる構成であってもよい。
このように、トレーニング装置は、延出支持部を介して受部を水没させることで、医療デバイスの操作力の検出を液体内で行うことができる。また液体は、実際に生体管腔内を流れる体液を模擬することが可能であり、ユーザにより現実に近い訓練を提供することができる。
さらに、前記トレーニング装置は、前記センサが検出した操作力の時間的変化を記憶又は表示する処理装置を備えることが好ましい。
このように処理装置を備えることで、ユーザは、医療デバイスの操作力の時間的変化を認識することが可能となる。よってインターベンション手技の習得効率を高めることができる。
本発明によれば、トレーニング装置は、模擬体の送達対象における操作力を認識可能とすることで、インターベンション手技の訓練をより効果的に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るトレーニング装置の全体構成を概略的に示す側面図である。 図1の模擬体及び水槽を示す平面図である。 図1の血管モデル及び検出システムを概略的に示す一部側面断面図である。 図4Aは、図1のトレーニング装置における訓練時の医療デバイスの動作を示す第1説明図であり、図4Bは、図4Aに続く医療デバイスの動作を示す第2説明図である。 図5Aは、図4Bに続いて医療デバイスの動作と検出システムの関係性を示す第3説明図であり、図5Bは、図5Aに続く医療デバイスの動作を示す第4説明図である。 第1変形例に係る検出システムを概略的に示す一部側面断面図である。 第2変形例に係る検出システムを概略的に示す一部側面断面図である。
以下、本発明に係るトレーニング装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係るトレーニング装置10は、図1に示すように、人体内の冠状動脈に生じる狭窄部を長尺な医療デバイス12(図3参照)により治療する訓練、つまりPCI用の実習機として構成される。なお、本発明に係るトレーニング装置10は、PCIの訓練に限定されるものではなく、種々の生体管腔内インターベンション手技の訓練に適用し得る。
トレーニング装置10は、製造コストを低減するため、PCIの訓練のみに特化した簡易な構造に構築されている。具体的には、トレーニング装置10は、実際のPCIの実施時に医療デバイス12の経路となる血管を模した血管モデル14(模擬体)を有する。さらに、トレーニング装置10は、この血管モデル14を収容する水槽16と、血管モデル14を撮影する撮影システム18と、医療デバイス12の操作力を検出する検出システム20とを含む。
血管モデル14は、図1及び図2に示すように、管状に形成された樹脂材料を連ねることにより人体内の一部の血管を模すように構成される。本実施形態では、血管モデル14として、大動脈モデル22と、この大動脈モデル22に接続される複数の動脈モデル24とを有する。
大動脈モデル22は、人体内の大動脈に似せて形成される。具体的には、上行大動脈、大動脈弓、下行大動脈、胸部大動脈及び腹部大動脈を模した一連のチューブに形成されている。大動脈モデル22の内部には、軸方向に沿って中空状の大動脈内腔22aが設けられている。大動脈内腔22aは、現実に近い訓練環境を提供するために、人体の平均的な大動脈に略一致する比較的大径な内径に形成されることが好ましい。
動脈モデル24は、大動脈モデル22よりも細く形成された複数のチューブによって構成され、大動脈モデル22の所定箇所に連結されている。具体的には、総腸骨動脈及び大腿動脈を模した2つの大腿動脈管26(右大腿動脈管26a、左大腿動脈管26b)と、腕頭動脈、鎖骨下動脈、上腕動脈、橈骨動脈等を模した2つの橈骨動脈管28(右橈骨動脈管28a、左橈骨動脈管28b)と、冠状動脈を模した2つの冠状動脈管30(右冠状動脈管30a、左冠状動脈管30b)とを含む。なお、動脈モデル24(右大腿動脈管26a、左大腿動脈管26b、右橈骨動脈管28a、左橈骨動脈管28b、右冠状動脈管30a及び左冠状動脈管30b)の左右の区別は患者側に準じており、図2中の左右方向とは逆となる。動脈モデル24の内部には、医療デバイス12を送達可能な動脈内腔24aが設けられている。動脈内腔24aも、各動脈の平均的な内径に対応して大動脈内腔22aよりも小径な内径に形成されることが好ましい。
右大腿動脈管26aと左大腿動脈管26bは、大動脈モデル22の腹部大動脈寄りの端部に一端が各々接続されて2股に分岐している。これら各大腿動脈管26a、26bは、大動脈モデル22から左右方向に相互に離れつつ水槽16の側壁42(図2中の下側の側壁42a)の一つに至り、この側壁42aから水槽16の外部に露出されている。外部に露出された各大腿動脈管26a、26bの端部には、動脈内腔24aに対する医療デバイス12の挿入を許容する挿入用端子32が設けられている。この挿入用端子32には、動脈内腔24aに入り込む水の漏洩を防止する図示しない弁部が設けられているとよい。
右橈骨動脈管28aと左橈骨動脈管28bは、その一端が大動脈モデル22の大動脈弓(湾曲部分)の側面に各々接続され、平面視で、大動脈モデル22の上側に向かいつつ右側と左側に相互に離れる。右橈骨動脈管28aと左橈骨動脈管28bは、さらに、大動脈モデル22の両側方を回り込んで、各大腿動脈管26a、26bが接続される水槽16の側壁42aに延び、この側壁42aから外部に露出されている。外部に露出された各橈骨動脈管28a、28bの端部には、各大腿動脈管26a、26bと同様に挿入用端子32が設けられている。
右冠状動脈管30aと左冠状動脈管30bは、その一端が大動脈モデル22の上行大動脈の側面に各々接続され、相互に反対方向に延びている。各冠状動脈管30a、30bは、実際の冠状動脈に近くなるように複数の分岐チューブ34によって構成されている。また、各冠状動脈管30a、30b(分岐チューブ34)は、全体として、擬似的に心臓を回り込むように延び、さらに屈曲又は湾曲するように形状付けられている。
例えば、右冠状動脈管30aは、図2中において大動脈モデル22から1本の分岐チューブ34として左側に突出し、その途中で湾曲することにより下側且つ右側に向かい、下側の所定位置にて複数の分岐チューブ34に分岐している。一方、左冠状動脈管30bは、図2中において大動脈モデル22から1本の分岐チューブ34として右側に突出し、その右側への延在途中で複数の分岐チューブ34に分岐し、各分岐チューブ34が各々適当な位置で下側又は左側に向かって湾曲している。なお、血管モデル14は、各冠状動脈管30a、30bの形状を心臓に沿うように維持するため、心臓に模した心臓モデル(図示せず)を供え、この心臓モデルの周面に沿って設けられてもよい。
上記のように構成される血管モデル14は、実際の生体器官と同程度の剛性や可撓性を有し、且つ医療デバイス12が視認可能となるように透明性(又は半透明性)を有することが好ましい。血管モデル14を構成する樹脂材料は、特に限定されるものではないが、例えば、シリコンゴム(シリコンエラストマー)や熱硬化性のポリウレタンエラストマー等のエラストマー系材料、又はシリコンハイドロゲルやPVAハイドロゲルやゼラチン等のゲル、或いはシリコン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、不飽和ポリエステル、フェノール樹脂、ユリア樹脂等の熱硬化性樹脂や、ポリメタクリル酸メチル等の熱可塑性樹脂を単独で、或いは複数組み合わせたもの等が挙げられる。また、血管モデル14は、水の屈折率に近くなるように構成され、水に浸かった状態で視認し難くなっているとよい。
なお、模擬体は、上述したPCIに使用される血管モデル14(大動脈モデル22、動脈モデル24)だけに限定されるものではなく、他の血管モデル14を加えて複雑に構成してもよく、さらに血管以外の生体器官を含んでもよい。また、PCI以外の訓練を行う場合、模擬体は、その訓練内容に応じて適宜の生体器官(例えば、他の血管、胆管、気管、食道、尿道、胃、腸、肝臓、膵臓、腎臓等)を模すように構成されればよい。
そして、トレーニング装置10は、以上の血管モデル14と、血管モデル14の近傍位置とに、図1に示すように、医療デバイス12の先端が送達される送達対象領域36を任意に設定することができる。本実施形態に係る送達対象領域36には、各冠状動脈管30a、30bを構成する複数の分岐チューブ34のうちいずれか1つの分岐チューブ34と、この分岐チューブ34に近接配置される検出システム20のインサータ70とが含まれる。換言すれば、送達対象領域36とは、トレーニング装置10において、血管の病変部(狭窄部等)を想定した部位である。
以下では、訓練者であるユーザが、送達対象領域36として左冠状動脈管30bの分岐チューブ34の1つを選択した場合について説明する。送達対象領域36に選択された分岐チューブ34は、所望位置に延出端を有するように切断等され、この延出端には動脈内腔24aに連通する送出口38が設けられる。勿論、送達対象領域36は、これに限定されず、模擬体内に形成される空洞(医療デバイス12が通ることが可能な通路)が含まれればよく、例えば後述する第2変形例のように血管モデル14(模擬体)内だけで構成されてもよい。この送達対象領域36の構成については、後に詳述する。
トレーニング装置10の水槽16は、底壁40及び該底壁40の四方を囲う側壁42により水(液体)を貯留可能な貯留空間44を有する箱状に形成されている。貯留空間44には上記の血管モデル14が収容される。水槽16のサイズは、平均的な人体の上半身のサイズに近似するように(例えば、横幅が肩幅に対応し、縦幅が肩から股下までの長さに対応し、高さが胸部付近の体厚に対応するように)設定されているとよい。これにより、一層現実に近い訓練を行うことが可能となる。なお、水槽16の形状は自由に設計することが可能であり、例えば、人体に模したマネキンを適用してもよい。
水槽16の内部には、水槽16の底壁40から所定の高さで血管モデル14を支持する支持棒46が設けられる。支持棒46は、大動脈モデル22の所定部位(本実施形態では、上行大動脈の端部付近)を支持し、各冠状動脈管30a、30bを底壁40から離間した状態としている。
水槽16内に貯留される水は、ユーザによって訓練毎に適量貯留される。このため、水槽16の側壁42には、水の水面高さ又は貯留量を示す目盛(図示せず)が設けられることが好ましい。この水は、血管モデル14に設けられた複数の穴部48から大動脈内腔22a及び動脈内腔24aにも浸入して、血管内の血液を模擬する。例えば、穴部48は、上行大動脈の端部(人体の大動脈弁に相当する箇所)、各冠状動脈管30a、30bを構成する分岐チューブ34の延出端、各大腿動脈管26a、26bや各橈骨動脈管28a、28bの一部に設けられるとよい。
なお、トレーニング装置10は、血管モデル14にポンプを接続することにより、その内部(大動脈内腔22a、動脈内腔24a)に供給される水を循環する構造であってもよい。例えば、血管モデル14と共に心臓モデルを設けた場合には、心臓モデルをポンプとして機能させてもよい。また水は、基本的に血管モデル14全体が水没するまで貯留され、血管モデル14を視認し難くすることが好ましいが、例えば少ない貯留量で水槽16に貯留されることで血管モデル14を水から露出し視認し易くしてもよい。
図2中に示す水槽16の側壁42aには、左から右に向かって、右橈骨動脈管28a、右大腿動脈管26a、左大腿動脈管26b、左橈骨動脈管28bが挿通されており、この挿通部には内側から外側に通過させるプラグ50が形成されている。プラグ50は、貯留空間44から水を漏出しないように動脈モデル24を貫通保持する。
図1に戻り、水槽16の周辺部には、血管モデル14を撮影するための撮影システム18が設置されている。撮影システム18は、動画を撮影可能なカメラ52と、このカメラ52に接続され撮影された画像を記憶する録画装置54と、画像を表示するモニタ56とを含む。カメラ52は、図示しない支持フレームによって水槽16の上方に配置され、水槽16及び血管モデル14を俯瞰した所定サイズの画像を撮影する。この場合、カメラ52は、実際のPCIを行う際のX線画像に近くなるように、画面のサイズを調整するとよい。
録画装置54は、訓練中の医療デバイス12の画像を録画することで、訓練後にその動作を再確認するために使用するとよい。なお、撮影システム18の構成は、特に限定されるものではなく、例えば、実際の手技に近い訓練を行うため、X線撮影装置を適用してもよい。
一方、トレーニング装置10の検出システム20は、訓練時に、送達対象領域36に送達した医療デバイス12の押圧力(操作力)を検出するために設置される。この検出システム20は、押圧力を検出するセンサ60と、センサ60を支持する固定部材62と、センサ60に接続されるメータ64(表示器)と、センサ60(又はメータ64)に接続される処理装置66と、処理装置66に接続されるモニタ68とを有する。なお、以下の説明では、送達対象領域36における医療デバイス12の進退動作に基づき、進出に沿う方向を先端方向(先端側)、後退に沿う方向を基端方向(基端側)ともいう。
センサ60は、図3に示すように、医療デバイス12の進出方向に対向する位置に受部を配置して、その進出力を検出する検出装置(いわゆるフォースゲージ)となっている。このセンサ60は、固定部材62によって水槽16の所定位置に配置され、水槽16の周囲に配置されたメータ64や処理装置66に検出値を出力する。具体的に、センサ60は、インサータ70、支持部材72(延出支持部)及び検出本体部74を備える。
インサータ70は、上記の受部に相当し、送達対象領域36に設定された1本の分岐チューブ34の送出口38に対向配置される。インサータ70は、基端側で円錐形状に形成された円錐状部76と、この円錐状部76の先端に連なり管状に形成され先端方向にさらに延びる管状部78とを有する。インサータ70の円錐状部76と管状部78は、同軸となるように連なり、その軸心が分岐チューブ34の軸心に略一致するように位置決めされる。
円錐状部76は、医療デバイス12の先端が当たる部位であり、内部に中空且つ円錐状の挿入空間76aを有する。円錐状部76の基端は、挿入空間76aに連通する基端開口80が設けられる。この基端開口80は、分岐チューブ34の外径よりも多少大径(又は略同一径)に形成されている。また、円錐状部76内の先端側中心部(軸心部)には、挿入空間76aに連通する連通口部82が設けられている。連通口部82は、医療デバイス12を案内するガイドワイヤ90(図3参照)を挿入可能である一方、医療デバイス12の外径よりも小径な内径に形成されている。
この円錐状部76は、基端開口80の口縁から連通口部82の口縁に向かってテーパ状に先細りとなる受面77により、挿入空間76aを内側に構成している。受面77は、先端方向にテーパ状に傾斜していることで、医療デバイス12が進出した際に、基端開口80よりも先端側位置で該医療デバイス12の先端外縁が接触する。この先端外縁は、受面77を滑って受面77の中心部に案内され、連通口部82よりも基端側位置で外縁全体が受面77に接触することで、進出が規制される。すなわち、受面77は、医療デバイス12がインサータ70の軸心から多少ずれたとしても、その先端を確実に受けることができる。
円錐状部76の先端に連なる管状部78は、先端方向に所定長さを有すると共に、円錐状部76の連通口部82に連通して軸心に沿って延びる貫通孔84(孔部)を備える。貫通孔84の内径は、連通口部82の内径に一致しており、ガイドワイヤ90を通すことが可能である。管状部78の先端には、貫通孔84に連通する先端開口84aが設けられ、この先端開口84aは貫通孔84を通ったガイドワイヤ90を送出させる。
インサータ70は、弾性変形することなく医療デバイス12の先端が当接可能な剛性を有することが好ましい。インサータ70の構成材料は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリサルホン、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。特にインサータ70は、透明性を有するように形成されることが望ましく、これにより訓練時に医療デバイス12の先端やガイドワイヤ90を外側から視認することができる。或いはインサータ70は金属材料により構成されてもよい。
インサータ70は、管状部78の基端側(円錐状部76との連結部分)が支持部材72に支持されて、検出本体部74から下方に離間する位置に配置される。インサータ70は、水槽16に一定量の水が貯留された場合に、支持部材72によりその全体が水に水没する位置に配置される。
支持部材72は、インサータ70の姿勢を変えることなく支持可能な剛性を有する中実状の部材に形成されている。支持部材72の一端部はインサータ70に固着され、支持部材72の他端部は検出本体部74の突起74aに固着される。支持部材72は、支持部材72自体の軸心がインサータ70の軸心及び突起74aの軸心に対し直交するように接続される。この支持部材72により、インサータ70の軸心と突起74aの軸心は互いの平行状態が強固に維持される。
検出本体部74は、上記の突起74aを有し、突起74aにかかる圧力を検出して検出値(電気信号)としてメータ64又は処理装置66に出力するロードセルとして構成されている。従って、一般に市販されているロードセルを適用することが可能である。検出本体部74は、固定部材62に対し適宜の取付手段(例えば、ねじ止め等)により取り付けられ、一定量貯留した水からは露出される。
検出本体部74の突起74aには、支持部材72を介してインサータ70が接続されていることで、インサータ70にかかる押圧力が平行にかかる。従って、センサ60は、インサータ70にかかる医療デバイス12の進出力を検出本体部74においてそのまま検出することができる。
また、センサ60を支持する固定部材62は、板材86と、板材86の所定位置から垂下する位置決め支持部材88とを含む。板材86は、水槽16の左右の幅よりも長い長方形状、且つ所定の剛性を有する板厚に形成されている。この板材86は、水槽16の一対(左右)の側壁42の上端間を懸架するように取り付けられる。板材86の下面には、上述したセンサ60と、位置決め支持部材88がねじ止め固定される。また、板材86は、透明性を有する樹脂材料(例えばアクリル樹脂)により構成されることが好ましい。これにより、板材86の上方から板材86の下側に配置される送達対象領域36を視認することが可能となる。
位置決め支持部材88は、分岐チューブ34の送出口38をインサータ70の基端開口80に対向させるための部材であり、センサ60の基端側に設置される。この位置決め支持部材88は、板材86の下面から下方に突出する突出部88aと、突出部88aの下端で分岐チューブ34を支持する支持筒部88bとを有する。突出部88aの突出量は、検出本体部74及び支持部材72によって板材86の下方に配置されるインサータ70に対応する。なお、支持部材72や突出部88aは、下方に突出する突出量が調整可能な調整手段を有していることが好ましい。
支持筒部88bは、分岐チューブ34を内側に挿入して分岐チューブ34を密着保持する。この支持筒部88bは、分岐チューブ34の端部付近を所定範囲にわたって支持する軸方向長さに形成されている。支持筒部88bの軸心は、突出部88aにより、インサータ70の軸心に一致するように配置される。
位置決め支持部材88は、分岐チューブ34の取付状態で、分岐チューブ34の端部がインサータ70に非接触となるように分岐チューブ34を支持する。従って、センサ60と分岐チューブ34は、固定部材62により相互に離間(独立)した状態で支持される。そのため、センサ60は、分岐チューブ34から送出された医療デバイス12の押圧力を、分岐チューブ34の影響を省いて検出することができる。
検出システム20のメータ64は、検出本体部74に電気的に接続されており、検出本体部74が送信する検出値を表示部64aに表示する機能を有する。よって、ユーザはメータ64の表示部64aを確認することで、操作中の医療デバイス12の押圧力を認識することができる。
一方、検出システム20の処理装置66は、センサ60が出力する検出値を連続的に記憶し、グラフや表等の適宜の表示方法でモニタ68に出力する。この処理装置66は、入出力部、演算部、記憶部を有する公知のコンピュータを適用することができる。処理装置66には、トレーニング装置10の操作力の検出に供されるプログラムが記憶されている。このプログラムは、例えば、センサ60が所定値以上の圧力を検出した場合に、センサ60から送られる検出値を一定時間毎に記憶するように処理装置66を動作させ、さらに検出値の時間的変化をグラフにしてモニタ68に表示させる。
ユーザは、このモニタ68を確認することで、医療デバイス12がセンサ60にかける圧力、すなわちPCIの訓練時に送達対象(この場合、インサータ70)にかける圧力を認識することができる。実際のPCIの手技では、基本的に、狭窄部が生じている血管に対し急激に強い圧力をかけることは望ましくない。従って、ユーザは、医療デバイス12によりセンサ60にかける押圧力を徐々に高めるように訓練する。処理装置66は、センサ60が検出する圧力の時間的変化を表示することで、ユーザに医療デバイス12の適切な操作を促すことができる。
本実施形態に係るトレーニング装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下その作用効果について説明する。
トレーニング装置10を用いたインターベンション手技の訓練では、準備段階において、先ず血管モデル14の冠状動脈管30を構成する複数の分岐チューブ34のうち適当なものを選択して、送達対象領域36(すなわち病変部)を設定する。この際、血管モデル14は水槽16の貯留空間44に収容され、センサ60も固定部材62を介して適宜な位置に配置されているとよい。ユーザは、分岐チューブ34を固定部材62の位置決め支持部材88により支持させることで、分岐チューブ34の送出口38をセンサ60のインサータ70に対向させる。
次に、水槽16の貯留空間44に、血管モデル14全体が水没するまで水を溜めていく。血管モデル14が水没した状態では、インサータ70も水没することになる。さらに、撮影システム18や検出システム20をセッティングして動作状態とすることにより、ユーザが訓練を行う環境が整えられる。
トレーニング装置10を用いた訓練を開始すると、ユーザは、水槽16の側壁42aから出ている動脈モデル24のいずれかにガイドワイヤ90を先行挿入し、さらにガイドワイヤ90を挿入した医療デバイス12を挿入する。すなわち、実際のPCIと同様の挿入手順を踏む。以下の説明では、左大腿動脈管26bから医療デバイス12を挿入した場合について説明する。
なお、PCIの訓練においてユーザが操作する医療デバイス12としては、例えばバルーンカテーテル92が挙げられる。バルーンカテーテル92は、実際のPCIと同様にガイディングカテーテル94内に収容された状態で訓練が行われるとよい。
ユーザにより、左大腿動脈管26bに挿入されたガイディングカテーテル94の先端は、先行するガイドワイヤ90に追従して動脈内腔24aを移動していく。そして、左大腿動脈管26b(動脈内腔24a)から大動脈モデル22(大動脈内腔22a)に入り込むと、大動脈内腔22aに沿って腹部大動脈、胸部大動脈、下行大動脈、大動脈弓及び上行大動脈に相当する経路を移動する。この際、ユーザは、血管モデル14や水槽16を直接見ずに、カメラ52が撮影した動画をモニタ56で視認しながら、ガイディングカテーテル94(医療デバイス12)の操作を行う。これにより、一層現実に近い訓練を行うことができる。
ユーザは、ガイディングカテーテル94の先端を上行大動脈の端部近くに送達すると、図4Aに示すように、その先端を左冠状動脈管30bの入口に配置する。ここで、大動脈モデル22の端部には、水を大動脈内腔22aに供給するための穴部48が形成されており、心臓から流出する血液の影響を受ける実際の手技と同様に、ガイディングカテーテル94の位置決めを難しくしている。
ガイディングカテーテル94を位置決めした後は、ガイディングカテーテル94の先端からバルーンカテーテル92を送出し、バルーンカテーテル92を左冠状動脈管30bに挿入する。そして、図4Bに示すように、ユーザは、ガイドワイヤ90を先行させつつガイドワイヤ90の案内下にバルーンカテーテル92を進出させる。この進出操作により、バルーンカテーテル92の先端は、送達対象領域36に設定された分岐チューブ34(動脈内腔24a)内に挿入され、分岐チューブ34をさらに前進していく。
その結果、図3に示すように、バルーンカテーテル92の先端は、分岐チューブ34の送出口38から送出される。ユーザは、バルーンカテーテル92の送出後、ガイドワイヤ90を先行して進出させることで、ガイドワイヤ90をインサータ70に進入させる。この場合、ガイドワイヤ90の先端はインサータ70(円錐状部76)の受面77に接触してガイドされることで、受面77の中心位置(連通口部82)に案内される。なお、センサ60は、ガイドワイヤ90が受面77に接触した程度では大きな押圧力を検出しないため、例えば処理装置66による押圧力の記憶や表示を開始しないように構成することができる。そして、ガイドワイヤ90は、連通口部82から貫通孔84に挿入されると、図5Aに示すように、貫通孔84に沿って先端方向に進出し、インサータ70の先端開口84aから露出される。なお、インサータ70が透明に構成されていれば、このガイドワイヤ90の進出状態を容易に視認することができ、ガイドワイヤ90の進出操作を簡単に行うことができる。
ガイドワイヤ90の進出後、ユーザは、図5Bに示すように、バルーンカテーテル92を進出させる。バルーンカテーテル92の先端は、送出口38から一定量送出されると、インサータ70の基端開口80から挿入空間76aに入り込む。そして、さらに進出操作がなされるとバルーンカテーテル92は、その先端外縁の一部がインサータ70の受面77に接触して、受面77のテーパ状に沿って先端方向に摺動する。
センサ60は、バルーンカテーテル92の一部が受面77に接触することで、バルーンカテーテル92から比較的弱い押圧力を検出する。この押圧力は、センサ60に接続されたメータ64や処理装置66において検出値として取得されて記憶又は表示される。処理装置66は、この初期接触時の低い検出値に基づき、バルーンカテーテル92の押圧力の時間的変化をグラフとして表示するように処理を開始するとよい。
その後、バルーンカテーテル92の先端は、ユーザによりさらに押込み操作がなされると、受面77の軸方向途中位置で、その先端外縁全体が受面77に嵌り込む(環状に密着する)。これにより、バルーンカテーテル92の先端の進出移動が規制される。この状態で、センサ60(インサータ70)は、バルーンカテーテル92の先端からかけられる押圧力を精度よく検出することが可能となる。特に、インサータ70は、分岐チューブ34から離間しているので、分岐チューブ34の状態に影響することなく、バルーンカテーテル92の押圧力を純粋に検出することができる。そのため、ユーザは、自身が操作している医療デバイス12(バルーンカテーテル92)の押圧力を良好に認識することができ、PCIの習得に役立てることができる。
以上のように、本実施形態に係るトレーニング装置10によれば、送達対象領域36に設けられたセンサ60により、ユーザの操作する医療デバイス12が送達対象にかける操作力を認識することができる。従って、ユーザは、訓練においてインターベンション手技の感覚を良好に把握することが可能となり、医療デバイス12の平準化した取り扱いを習得することができる。また、トレーニング装置10は、広範なユーザに平準化した訓練を行わせることで、インターベンション手技の汎用性を高めることができる。さらに、トレーニング装置10は、使用状態を変えないまま、医療デバイス12のみを代えて操作力を検出することにより、異なる医療デバイス12間で比較や評価を行うことができる。
この場合、インサータ70がテーパ状の受面77を有することで、動脈内腔24aを送出した医療デバイス12を基端開口80から確実に受け入れて、受面77の適宜な位置で医療デバイス12の進出力を受けることができる。すなわち、センサ60は、医療デバイス12を逸らすことなくインサータ70において確実に接触保持するので、操作力を良好に検出することができる。
また、トレーニング装置10は、インサータ70に連通口部82が設けられることで、先行するガイドワイヤ90を連通口部82に挿入することができる。よって、医療デバイス12の操作力の検出においてガイドワイヤ90の影響を抑えることができ、一層精度よく操作力を検出することが可能となる。
さらに、トレーニング装置10は、インサータ70が血管モデル14から離間した位置に設けられても、位置決め支持部材88により分岐チューブ34の送出口38を位置決め固定することで、インサータ70と送出口38を確実に対向させることができる。またさらに、トレーニング装置10は支持部材72を介してインサータ70を水没させることで、医療デバイス12の操作力の検出を水の中で行うことができる。この水は、実際に生体管腔内を流れる血液を模擬することが可能であり、ユーザにより現実に近い訓練を提供することができる。さらにまた、処理装置66を備えることで、ユーザは、医療デバイス12の操作力の時間的変化を認識することが可能となる。よって、インターベンション手技の習得効率を高めることができる。
なお、本発明にかかるトレーニング装置10は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の応用例及び変形例をとり得る。例えば、トレーニング装置10は、撮影システム18のカメラ52により血管モデル14を撮影する際に、検出システム20のメータ64(表示部)を同時に撮影する構成としてもよい。これにより撮影システム18のモニタ56に表示部64aが映し出されるので、ユーザはモニタ56を確認しながら医療デバイス12の操作を行い、且つ医療デバイス12の押圧力を同時に認識することができる。この場合、検出システム20(例えば固定部材62)や水槽16は、訓練時に、カメラ52が撮影する範囲内にメータ64を配置固定する配置部を備えるとよい。
また例えば、インサータ70は、管状部78を省いて円錐状部76によって形成してもよい。或いは、インサータ70は、分岐チューブ34の送出口38の前面に配置され、医療デバイス12の進出を遮る板状部材でもよい。この板状部材は、ガイドワイヤ90を通過させる一方で、医療デバイス12の先端を通過させない小径の口部を備えるとよい。
さらに、処理装置66は、手技に応じた操作力の基準値や圧力の時間的変化の基準形状を記憶しており、操作力を検出した際に適切な操作を行ったか否かを基準値や基準形状と比較して判別する構成であってもよい。特に、手技に優れた医師が手技を行った場合の操作力のデータを記憶しておけば、このデータを参考に手技を訓練することもできる。
以下、図6及び図7を参照して、トレーニング装置10の検出システム20の変形例(第1及び第2変形例)について説明する。なお、以降の説明において、本実施形態に係るトレーニング装置10と同一の構成又は同一の機能を有する構成については、同一の符号を付し詳細な説明については省略する。
図6に示す第1変形例に係る検出システム20Aは、検出本体部106に防水機能を持たせることで、検出本体部106及び固定部材62を水槽16内に貯留される水に水没させた構成としている。また、センサ102は、上述した支持部材72を省いて、インサータ104と、検出本体部106とで構成している。
インサータ104は、適宜の固定手段(例えば、固定バンド108)により検出本体部106の突起106aに強固に固定されることで板材86近くに配置されている。円錐状部76は、突起106aの端部から基端方向に突出して、分岐チューブ34の送出口38の対向位置に配置される。管状部105は、所定位置で湾曲するように形成されており、ガイドワイヤ90を検出本体部106に接触しないように案内する。一方、固定部材62の位置決め支持部材110は、インサータ104の設置位置に対応して、分岐チューブ34を板材86の近くで支持している。
このように構成されたセンサ102は、血管モデル14(分岐チューブ34)の軸心とインサータ104の軸心とを略同一線上に配置する他に、インサータ104の軸心を突起106aの軸心に近接且つ平行させることができる。このため、検出本体部106は、インサータ104に接触した医療デバイス12の先端の押圧力を直線的に受けることが可能となり、医療デバイス12の押圧力をより一層高精度に検出して、ユーザに認識させることができる。また、湾曲した管状部105は、ガイドワイヤ90を管状部105の湾曲形状に沿って所定方向(図6中では下向き)に誘導することができ、検出本体部106への干渉を回避させる。
図7に示す第2変形例に係る検出システム20Bは、血管モデル14の分岐チューブ34内にセンサ120の受部を備えた構成としている。すなわち血管モデル14は、上記実施形態のように送達対象領域36を離間する構造とせず、動脈内腔24a(通路)内に送達対象領域36Aを設定している。
例えば、受部は、実際の血管の狭窄部を模し所定の弾性力を有する筒状検出部122として構成される。この筒状検出部122は、分岐チューブ34の溝部124内に配置される、又は分岐チューブ34に接続可能な別チューブ内に配置されるとよい。この場合、センサ120は、感圧センサや触覚センサとして、検出本体部126が筒状検出部122に電圧をかけ、その電圧変化に基づき操作力を検出する構造であればよい。
このように、センサ120を血管モデル14内に配置した構成とすることで、血管モデル14を人体に近い状態(自然状態)に近づけることができ、一層現実に近い訓練を行うことができる。なお、筒状検出部122は、医療デバイス12の先端の操作力として、押圧力の他に、医療デバイス12の回転力や変形力(バルーンの拡張等)を検出可能な構成であってもよい。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…トレーニング装置 12…医療デバイス
14…血管モデル 16…水槽
18…撮影システム 20、20A、20B…検出システム
34…分岐チューブ 36、36A…送達対象領域
38…送出口 44…貯留空間
60、102、120…センサ 64…メータ
66…処理装置 70、104…インサータ
72…支持部材 74、106、126…検出本体部
76…円錐状部 77…受面
78、105…管状部 82…連通口部
84…貫通孔 88、110…位置決め支持部材
122…筒状検出部

Claims (7)

  1. 生体器官を模すように構成され、長尺な医療デバイスを挿入可能な通路を内部に有する模擬体と、
    前記通路を通って前記医療デバイスの先端部が進出する所定の送達対象領域と、
    前記送達対象領域に設けられ、前記医療デバイスの操作力を検出するセンサと、を備え
    前記センサは、
    前記通路に対向し前記医療デバイスの先端部が当接可能な受部と、
    前記受部に当接した前記医療デバイスの進出力を検出可能な検出本体部と、を備え
    ことを特徴とするトレーニング装置。
  2. 請求項記載のトレーニング装置において、
    前記受部は、前記通路の内径よりも大径の開口を構成し、且つ前記開口から前記医療デバイスの進出方向に向かって先細りとなるテーパ状の受面を有する
    ことを特徴とするトレーニング装置。
  3. 請求項記載のトレーニング装置において、
    前記受部の中心部には、前記医療デバイスの外径よりも小径な内径に形成され前記受面の反対側に貫通する口部が設けられる
    ことを特徴とするトレーニング装置。
  4. 請求項記載のトレーニング装置において、
    前記受部は、前記口部に連通する孔部を有する管状部をさらに備える
    ことを特徴とするトレーニング装置。
  5. 請求項のいずれか1項に記載のトレーニング装置において、
    前記模擬体は、前記通路に連通し、前記送達対象領域において前記医療デバイスを送出可能な送出口を有し、
    前記トレーニング装置は、前記模擬体から離間した位置に設けられる前記受部に対し、前記送出口を対向するように位置決め固定する位置決め支持部をさらに有する
    ことを特徴とするトレーニング装置。
  6. 請求項のいずれか1項に記載のトレーニング装置において、
    前記模擬体は、水槽内に収容されて該水槽に貯留される液体に水没され、
    前記センサは、前記液体の露出位置に前記検出本体部を配置する一方で、前記検出本体部から延出する延出支持部を介して前記液体内に前記受部を水没させる
    ことを特徴とするトレーニング装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載のトレーニング装置において、
    前記トレーニング装置は、前記センサが検出した操作力の時間的変化を記憶又は表示する処理装置を備える
    ことを特徴とするトレーニング装置。
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