JP6407557B2 - Control valve device - Google Patents
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Description
本発明は、コントロールバルブ装置に関する。 The present invention relates to a control valve device.
自動車の自動変速機は、駆動用のオイルによって動作制御される。このため、自動車には、自動変速機とともに、自動変速機へ駆動用のオイルを供給するためのコントロールバルブ装置が搭載される。従来のコントロールバルブ装置については、例えば、特開平11−44367号公報に記載されている。 The operation of an automatic transmission of an automobile is controlled by driving oil. For this reason, a control valve device for supplying driving oil to the automatic transmission is mounted together with the automatic transmission in the automobile. A conventional control valve device is described in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-44367.
当該公報のコントロールバルブ装置は、バルブボディ内において流路の切り替えを行うスプール弁を備えている。スプール弁は、バルブボディに設けられたスプール孔と、スプール孔中に配置されたスプールとを有し、スプール孔中におけるスプールの摺動により、流路の切り替えが行われる(段落0017参照)。また、オンオフと共に、弁の開度を細かく調整して、オイルの流量をコントロールするために、当該公報スプール弁は、スプールの位置を検出するためのセンサを備えて、流量のコントロールに対応している(段落0011,図1参照)。
特開平11−44367号公報のセンサは、リニアセンサと、リニアセンサの軸心から伸縮するセンサロッドとを有する。センサロッドは、スプールとともに移動するセンサプレートの変位に応じて伸縮する。リニアセンサは、センサロッドの伸縮量に応じて、電気信号を出力する(段落0011,図1参照)。すなわち、当該公報では、スプールの駆動を、センサプレートおよびセンサロッドを介して検出している。しかしながら、このような構造では、センサプレートおよびセンサロッドによって、部品点数が増加し、コントロールバルブ装置を小型化することが困難となる。 The sensor disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-44367 includes a linear sensor and a sensor rod that expands and contracts from the axis of the linear sensor. The sensor rod expands and contracts according to the displacement of the sensor plate that moves with the spool. The linear sensor outputs an electrical signal according to the amount of expansion / contraction of the sensor rod (see paragraph 0011, FIG. 1). That is, in this publication, the driving of the spool is detected via the sensor plate and the sensor rod. However, in such a structure, the number of parts increases due to the sensor plate and the sensor rod, and it is difficult to reduce the size of the control valve device.
本発明の目的は、スプールの軸方向の位置を検出する機能をもつコントロールバルブ装置において、スプールの位置検出に関わる部分の部品点数を低減できる構造を提供することである。 An object of the present invention is to provide a structure capable of reducing the number of parts in a part related to spool position detection in a control valve device having a function of detecting the position of the spool in the axial direction.
本願の例示的な第1発明のコントロールバルブ装置は、制御対象となる機器にオイルを供給するコントロールバルブ装置であって、内部に油路を有するバルブボディと、前記バルブボディ内に設けられ、複数の前記油路に繋がるスプール穴と、前記スプール穴内に配置され、前記スプール穴の手前側から奥側へ軸方向に延びるスプールと、前記スプールの軸方向の位置を検出するストロークセンサと、を有し、 前記スプールは金属製であり、前記ストロークセンサは、前記スプールと略同軸に配置されたコイルと、前記コイルと電気的に接続されるセンサ回路と、を有し、前記スプールの手前側の端部の移動範囲の少なくとも一部分が、前記コイルの内側に位置し、前記スプール穴に挿入される樹脂製のセンサ筒部を有し、前記コイルは、前記センサ筒部内に埋め込まれ、前記センサ回路を内部に保持する樹脂製の蓋部をさらに有し、前記蓋部によって、前記スプール穴が封止される事を要旨としている。 An exemplary control valve device according to the first invention of the present application is a control valve device that supplies oil to a device to be controlled. The control valve device includes a valve body having an oil passage therein, and is provided in the valve body. A spool hole connected to the oil passage, a spool disposed in the spool hole and extending in the axial direction from the front side to the back side of the spool hole, and a stroke sensor for detecting the axial position of the spool. The spool is made of metal, and the stroke sensor includes a coil disposed substantially coaxially with the spool, and a sensor circuit electrically connected to the coil. At least a part of the movement range of the end portion is located inside the coil and has a resin sensor cylinder portion inserted into the spool hole, Serial embedded in the sensor tube portion, said sensor circuit further includes a resin cover portion for holding therein a by the lid, the spool hole is summarized as that the sealed.
本願の例示的な第1発明によれば、金属製のスプールの移動によって、コイルのインダクタンスが変化することを利用して、スプールの軸方向の位置を検出する。このように、スプールの移動を直接検出すれば、スプールの位置検出に関わる部品の追加を抑えることができる。更に、センサ回路を内部に保持する樹脂製の蓋部によって、前記スプール穴が封止されるため、部品点数を低減し、スプール弁およびストロークセンサを、全体として小型化できる。 According to the first exemplary invention of the present application, the axial position of the spool is detected by utilizing the fact that the inductance of the coil changes due to the movement of the metal spool. In this way, if the movement of the spool is directly detected, the addition of components related to the spool position detection can be suppressed. Furthermore, since the spool hole is sealed by the resin lid that holds the sensor circuit inside, the number of parts can be reduced, and the spool valve and the stroke sensor can be downsized as a whole.
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。 Hereinafter, exemplary embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
なお、本願では、スプールの中心軸に沿う方向を「軸方向」と称する。また、軸方向に沿って、スプール穴の開口側を「手前側」とし、その反対側を「奥側」として、各部の形状や位置関係を説明する。本願の各図には、「手前側」および「奥側」が、矢印で示されている。 In the present application, the direction along the center axis of the spool is referred to as “axial direction”. Further, along the axial direction, the shape and positional relationship of each part will be described with the opening side of the spool hole as “front side” and the opposite side as “back side”. In each figure of the present application, “front side” and “back side” are indicated by arrows.
<1.一実施形態に係るコントロールバルブ装置>
図1および図2は、本発明の一実施形態に係るコントロールバルブ装置1の部分縦断面図である。このコントロールバルブ装置1は、自動車などの輸送機器に搭載され、輸送機機内の無段変速機にオイル(オートマチック・トランスミッション・フルード、ATF)を供給することにより、無段変速機の駆動を制御する装置である。図1および図2に示すように、本実施形態のコントロールバルブ装置1は、バルブボディ10、スプール20、およびストロークセンサ30を有する。
<1. Control Valve Device According to One Embodiment>
1 and 2 are partial longitudinal sectional views of a control valve device 1 according to an embodiment of the present invention. The control valve device 1 is mounted on a transport device such as an automobile, and controls the drive of the continuously variable transmission by supplying oil (automatic transmission fluid, ATF) to the continuously variable transmission in the transport aircraft. Device. As shown in FIGS. 1 and 2, the control valve device 1 of this embodiment includes a
バルブボディ10は、内部に油路11を有する金属製の筐体である。バルブボディ10は、複数(例えば2〜3枚)の略板状の部材を、上下に多段に積層することにより構成される。複数の部材は、上下方向にねじ止めされることによって、互いに固定される。バルブボディ10を構成する個々の部材は、例えば、アルミニウム等の金属のダイカストにより形成される。なお、図1および図2では、バルブボディ10内の1つの金属部材の一部分が示されている。
The
バルブボディ10の内部には、オイルの流路となる複数の油路11が設けられている。複数の油路11は、バルブボディ10の内部において、複雑に入り組んでいる。また、バルブボディ10内には、複数の油路11に繋がるスプール穴12が設けられている。スプール穴12は、バルブボディ10を構成する部材の側面から、部材の内部へ向けて、水平方向に延びている。
A plurality of
本実施形態では、スプール穴12に、信号油路61、入力油路62、出力油路63、および排出油路64の4つの油路11が、繋がっている。信号油路61は、スプール穴12の最も奥側の端部に接続される。信号油路61は、後述するスプール20に対して、軸方向手前側への圧力である信号圧を供給するための油路である。信号油路61は、バルブボディ10内の他の箇所に設けられたソレノイドバルブ13を介して、バルブボディ10の外部に設置されたオイルポンプ2と繋がっている。
In the present embodiment, the four
入力油路62は、信号油路61よりもスプール穴12の手前側の位置に、接続される。出力油路63は、入力油路62よりもスプール穴12の手前側の位置に、接続される。また、排出油路64は、出力油路63よりもスプール穴12の手前側の位置に、接続される。
The
スプール20は、スプール穴12内に配置された円柱状の部材である。スプール20は、スプール穴12の手前側から奥側へ、軸方向に延びる。スプール20は、スプール穴12の内径と略同等の外径を有する大径部21と、大径部21よりも小さい外径を有する小径部22とを有する。スプール20の材料には、例えば、オイルと透磁率の異なるアルミニウム等の金属が用いられる。
The
図1および図2に示すように、スプール20と後述するセンサ保護部材34との間には、コイルばね40が介挿されている。コイルばね40は、自然長よりも軸方向に圧縮された状態で、スプール穴12内に配置される。このため、スプール20は、コイルばね40から常に軸方向奥側へ向かう反発力を受ける。また、スプール20の位置が軸方向手前側に移動するほど、コイルばね40は圧縮されるため、コイルばね40からスプール20が受ける反発力は、より大きくなる。
As shown in FIGS. 1 and 2, a
ソレノイドバルブ13が開放されて、信号油路61へオイルが供給されると、スプール20に対して、軸方向手前側へ向かう信号圧がかかる。ソレノイドバルブ13は、輸送機器内のシフトレバーの操作状態や、輸送機器の速度、エンジンの回転数などの諸条件に応じて、コントロールユニット3から供給される駆動電流に基づいて、開度が調節される。これにより、スプール20にかかる信号圧が変化する。スプール20は、オイルの信号圧と、コイルばね40の反発力とが等しくなる位置に、位置決めされる。
When the
スプール20の軸方向の位置が変化すると、入力油路62、出力油路63、および排出油路64の相互の接続状態が変化する。例えば、図1の状態では、排出油路64が、他の2つの油路62,63から孤立する。そして、入力油路62と出力油路63とが、スプール20の大径部21に設けられた切り欠き23と、小径部22の周囲の空間とを介して、互いに連通する。したがって、図1の状態では、入力油路62から導入されるオイルが、出力油路63へ流れ込み、制御対象となる無段変速機へ供給される。
When the axial position of the
図2の状態では、入力油路62が、他の2つの油路63,64から孤立する。そして、出力油路63と排出油路64とが、スプール20の大径部21に設けられた切り欠き23と、小径部22の周囲の空間とを介して、互いに連通する。したがって、図2の状態では、無段変速機から出力油路63へ返還されたオイルが、排出油路64へ流れ込み、排出油路64から外部へ排出される。
In the state of FIG. 2, the
ストロークセンサ30は、スプール20の軸方向の位置を検出する非接触式のセンサである。上述の通り、スプール20は、オイルの信号圧とコイルばね40の反発力とによって、位置決めされる。ただし、同一の信号圧をかけた場合であっても、コイルばね40のばね係数の個体差等によって、スプール20の位置に微妙な差が生じる。また、スプール20の位置が微妙に変化すると、出力されるオイルの流量も変化する。このため、このコントロールバルブ装置1では、ストロークセンサ30を用いて、スプール20の軸方向の位置を実測制御する。
The
図1および図2に示すように、本実施形態のストロークセンサ30は、コイル31、センサ回路32、樹脂部材33、およびセンサ保護部材34を有する。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
コイル31は、螺旋状に巻かれた導線により形成される。コイル31は、スプール20と略同軸に配置される。スプール20の軸方向手前側の端部は、コイル31の内側に配置される。スプール20が軸方向に移動すると、スプール20のうちコイル31の内側に配置される部分の軸方向の長さが変化する。そうすると、コイル31のインダクタンスが変化する。すなわち、コイル31のインダクタンスは、スプール20の軸方向の位置を反映したパラメータとなる。
The
センサ回路32は、スプール20の軸方向の位置を示す検出信号を生成するための電気回路である。センサ回路32は、コイル31と電気的に接続される。センサ回路32は、コイル31のインダクタンスを測定し、測定されたインダクタンスから、スプール20の軸方向の位置を算出する。そして、スプール20の軸方向の位置を示す検出信号を、コネクタ35を介して外部のコントロールユニット3へ出力する。コントロールユニット3は、受信した検出信号に基づいて、ソレノイドバルブ13の開度を調節する。これにより、スプール20の軸方向の位置が、フィードバック制御される。
The
このように、本実施形態のストロークセンサ30は、金属製のスプール20の移動によって、コイル31のインダクタンスが変化することを利用して、スプール20の軸方向の位置を検出する。すなわち、ストロークセンサ30のコイル31が、スプール20自体の移動を直接検出する。このため、本実施形態の構造では、ストロークセンサ30に別途センサプレートおよびセンサロッド等の部品を設ける必要がない。したがって、コントロールバルブ装置1の部品点数を低減できるとともに、スプール弁およびストロークセンサ30を、全体として小型化できる。
Thus, the
本実施形態のスプール20は、手前側の端部から軸方向奥側へ延びる略円筒状のスプール筒部24を有する。スプール筒部24の外径は、センサ筒部331の内径および大径部21の外径と、略同一となっている。コイルばね40の奥側の一部分は、スプール筒部24内に収容される。したがって、スプール筒部24は、コイルばね40よりも外側、すなわち、コイルばね40よりもコイル31に近い位置に、配置される。このため、スプール20の外側にコイルばね40を配置する場合よりも、コイル31とスプール20の外周面との距離が接近する。その結果、コイル31が、スプール20の軸方向の位置を、より精度よく検出できる。
The
コイル31およびセンサ回路32は、一繋がりの樹脂部材33によって、保持される。樹脂部材33は、耐熱性を有する固形の樹脂により形成される。樹脂部材33の材料には、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)が用いられる。樹脂部材33の耐熱限界温度は、スプール穴12内に充填されるオイルの温度よりも十分に高いことが好ましい。具体的には、樹脂部材33の耐熱限界温度を、例えば、200℃以上とすればよい。
The
樹脂部材33は、コイル31およびセンサ回路32をインサート部品とする樹脂モールドにより成型される。具体的には、まず、予め成型された樹脂製のボビンの周りに、導線を巻き付けて、コイル31を形成する。そして、当該ボビン、コイル31、およびセンサ回路32を、金型の内部に配置した状態で、金型内の空間に溶融樹脂を流し込む。その後、流し込まれた溶融樹脂を固化させることにより、樹脂部材33を得る。
The
本実施形態の樹脂部材33は、コイル31を保持する円筒状のセンサ筒部331と、センサ回路32を保持する略円板状の蓋部332とを有する。
The
センサ筒部331は、蓋部332の奥側の面から、軸方向奥側へ向けて略円筒状に延びている。センサ筒部331は、バルブボディ10のスプール穴12に挿入される。コイル31は、センサ筒部331の樹脂の内部に、埋め込まれている。したがって、スプール穴12内のオイルが、コイル31に直接接触することはない。また、コイル31がセンサ筒部331の外周面に巻かれる場合よりも、コイル31とスプール20との距離が近づく。これにより、コイル31によるスプール20の検出精度が向上する。
The
蓋部332は、スプール穴12の手前側の開口に取り付けられる。これにより、スプール穴12が封止される。センサ回路32は、蓋部332の樹脂の内部に、埋め込まれている。したがって、スプール穴12内のオイルが、センサ回路32に直接接触することはない。また、蓋部332内にセンサ回路32を配置することで、蓋部332とは別にセンサ回路32を配置するためのスペースを確保する必要がなくなる。その結果、コントロールバルブ装置1をより小型化できる。
The
センサ保護部材34は、センサ筒部331の内側かつ蓋部332の奥側に、配置される。センサ保護部材34の材料には、例えば、アルミニウム等の金属が用いられる。図3は、樹脂部材33、センサ保護部材34、およびコイルばね40の横断面図である。図3に示すように、センサ保護部材34は、板状部341と、一対の脚部342とを有する。板状部341は、中心軸9に対して垂直に広がる。一対の脚部342は、それぞれ、板状部341から軸方向手前側へ向けて延びる。
The
センサ保護部材34は、樹脂部材33の成型時にインサート部品として一体化されてもよく、成型後の樹脂部材33に取り付けられてもよい。コイルばね40の手前側の端部は、板状部341の奥側の面に、接触する。すなわち、本実施形態では、板状部341の奥側の面が、ばね受け面343となっている。コイル31とばね受け面343との位置関係は、常に一定となる。
The
センサ保護部材34は、蓋部332とスプール20との間に介在する。したがって、スプール20を軸方向手前側へ最大限に移動させると、スプール筒部24の手前側の端部が、センサ保護部材34に接触して停止する。これにより、スプール筒部24の手前側の端部が、蓋部332に直接衝突することが防止される。その結果、スプール20の衝撃によるセンサ回路32の損傷を抑制できる。特に、本実施形態では、センサ保護部材34が金属製であるため、樹脂製の場合と比べて、センサ保護部材34が高硬度かつ低弾性となる。このため、スプール20の手前側の停止位置を、精度よく位置決めできる。
The
リテーナ部材50は、バルブボディ10に対する樹脂部材33の相対移動を制限するための部材である。リテーナ部材50は、バルブボディ10および樹脂部材33の双方に対して、下から上へ挿入される。リテーナ部材50は、例えば、アルミニウム等の金属により、形成される。図4は、ストロークセンサ30付近におけるコントロールバルブ装置1の部分分解断面図である。図4に示すように、バルブボディ10には、スプール穴12の上側および下側に、上下に貫通する一対の貫通孔71が設けられている。また、樹脂部材33のセンサ筒部331にも、上下に貫通する一対の貫通孔72が設けられている。
The
コントロールバルブ装置1を組み立てるときには、まず、バルブボディ10のスプール穴12に、スプール20と、コイルばね40とを、この順に挿入する。次に、スプール穴12に、樹脂部材33のセンサ筒部331を挿入する。そして、バルブボディ10の一対の貫通孔71と、樹脂部材33の一対の貫通孔72とが、上下に重なるまで、樹脂部材33を押し込みながら、これらの貫通孔71,72に、リテーナ部材50挿入する。これにより、スプール穴12から樹脂部材33が手前側に抜けることが防止される。
When the control valve device 1 is assembled, first, the
なお、リテーナ部材50の下端部は、軸方向に屈曲している。リテーナ部材50を貫通孔71に挿入した後、リテーナ部材50の下方には、バルブボディ10の他の部材または蓋体が配置される。これにより、リテーナ部材50が下方へ脱落することが、防止される。
The lower end portion of the
図3に示すように、リテーナ部材50は、センサ保護部材34の板状部341と、樹脂部材33の蓋部332との間に配置される。また、センサ保護部材34は、コイルばね40から常に軸方向手前側への反発力を受ける。これにより、板状部341の手前側の面は、リテーナ部材50の奥側の面に接触する。また、リテーナ部材50の手前側の面は、バルブボディ10の一対の貫通孔71の縁に接触する。これにより、バルブボディ10、リテーナ部材50、およびストロークセンサ30の相互の軸方向の位置関係が、常に固定される。すなわち、このコントロールバルブ装置1では、コイルばね40の反発力によって、ストロークセンサ30の軸方向のがたつきが抑制されている。その結果、ストロークセンサ30による検出精度がより向上する。
As shown in FIG. 3, the
<2.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態には限定されない。
<2. Modification>
As mentioned above, although exemplary embodiment of this invention was described, this invention is not limited to said embodiment.
図5は、一変形例に係るコントロールバルブ装置1Aの部分縦断面図である。図5の例では、リテーナ部材50Aの上端部が、スプール穴12A内に位置する。すなわち、図5の例では、リテーナ部材50Aが、バルブボディ10Aを構成する部材を、貫通していない。このような構造であっても、バルブボディ10A、リテーナ部材50A、および樹脂部材33Aが、相互に軸方向に接触していれば、スプール穴12Aからの樹脂部材33Aの抜けを防止し、ストロークセンサ30Aの軸方向のがたつきを抑制できる。このように、リテーナ部材は、バルブボディおよび樹脂部材を、必ずしも貫通していなくてもよい。
FIG. 5 is a partial longitudinal sectional view of a
また、リテーナ部材は、必ずしも上下方向に挿入されるものでなくてもよい。例えば、リテーナ部材は、上下方向に対して斜めに挿入されるものであってもよい。つまり、リテーナ部材は、バルブボディおよび樹脂部材の双方に、軸方向に対して略垂直に挿入されるものであればよい。 Moreover, the retainer member does not necessarily need to be inserted in the up-down direction. For example, the retainer member may be inserted obliquely with respect to the vertical direction. That is, the retainer member may be any member that is inserted into both the valve body and the resin member substantially perpendicular to the axial direction.
図6は、他の変形例に係るコントロールバルブ装置1Bの部分縦断面図である。図6の例では、スプール20Bの手前側の端部付近に、スプール穴12Bの内径よりも小さい外径を有する小径部22Bが設けられている。そして、コイルばね40Bの内側に、小径部22Bが挿入されている。したがって、中心軸9Bに対して小径部22Bよりも外側に、コイルばね40Bが配置されている。このような構造にすれば、コイルばね40Bの径を大きくすることができる。したがって、コイルばね40Bの座屈を抑制して、スプール20Bをより正確に位置決めできる。
FIG. 6 is a partial longitudinal sectional view of a
図7は、他の変形例に係るコントロールバルブ装置1Cの部分縦断面図である。図7の例では、ストロークセンサ30Cのセンサ保護部材34Cに、凸部344Cが設けられている。凸部344Cは、センサ保護部材34Cのばね受け面343Cから、軸方向奥側へ向けて突出する。そして、コイルばね40Cの内側に、凸部344Cが挿入される。このようにすれば、凸部344Cによって、コイルばね40Cの座屈を抑制できる。したがって、スプール20Cをより正確に位置決めできる。また、図6の構造よりも、スプール20Cの外周面とコイル31Cとの距離が近づくため、ストロークセンサ30Cの検出感度を向上させることができる。
FIG. 7 is a partial longitudinal sectional view of a
また、上記の実施形態では、輸送機器の無段変速機を制御対象としていたが、本発明のコントロールバルブ装置は、無段変速機以外の自動変速機を、制御対象とするものであってもよい。また、本発明のコントロールバルブ装置は、オイルにより制御される自動変速機以外の機器を、制御対象とするものであってもよい。 In the above-described embodiment, the continuously variable transmission of the transport device is a control target. However, the control valve device of the present invention may be an automatic transmission other than the continuously variable transmission. Good. In addition, the control valve device of the present invention may be a control target for equipment other than the automatic transmission controlled by oil.
また、上記の実施形態では、スプール20が水平方向に移動していたが、コントロールバルブ装置の使用時の姿勢において、スプール20の移動方向は、必ずしも水平方向でなくてもよい。
In the above embodiment, the
また、上記の実施形態では、スプール20の手前側の端部が、常にコイルの内側に位置していた。しかしながら、スプールの手前側の端部は、コイルの奥側の端部よりも奥側の位置まで、移動してもよい。すなわち、スプールの手前側の端部の移動範囲の少なくとも一部分が、コイルの内側に位置していればよい。
In the above embodiment, the front end of the
また、コントロールバルブ装置の本発明の構成要件以外の部分については、特に限定されない。また、バルブボディ、スプール、ストロークセンサ等の細部の形状については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。 Moreover, it does not specifically limit about parts other than the structural requirements of this invention of a control valve apparatus. Further, the detailed shape of the valve body, spool, stroke sensor, etc. may be different from the shape shown in each drawing of the present application.
また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。 Moreover, you may combine suitably each element which appeared in said embodiment and modification in the range which does not produce inconsistency.
本発明は、コントロールバルブ装置に利用できる。 The present invention can be used for a control valve device.
1,1A,1B,1C コントロールバルブ装置
2 オイルポンプ
3 コントロールユニット
9,9B 中心軸
10,10A バルブボディ
11 油路
12,12A,12B スプール穴
13 ソレノイドバルブ
20,20B,20C スプール
21 大径部
22,22B 小径部
23 切り欠き
24 スプール筒部
30,30A,30C ストロークセンサ
31 コイル
32 センサ回路
33,33A 樹脂部材
34,34C センサ保護部材
35 コネクタ
40,40B,40C コイルばね
50,50A リテーナ部材
61 信号油路
62 入力油路
63 出力油路
64 排出油路
71,72 貫通孔
331 センサ筒部
332 蓋部
341 板状部
342 脚部
343,343C ばね受け面
344C 凸部
1, 1A, 1B, 1C
Claims (7)
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Applications Claiming Priority (1)
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