JP6406455B2 - 影響度算出装置及び影響度算出プログラム - Google Patents
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Description
しかし、従来の人手による評価では、担当者毎の認識の差異によって、担当者毎に評価結果に差異が生じる場合があった。すなわち、従来技術では、配電系統設備の評価を定量的に行うことができなかった。
以下、図1を参照して配電設備DSの概要について説明する。
図1は、配電設備DSの構成の一例を示す模式図である。配電設備DSとは、変電所SSから電力の供給を受ける需要家CLへ電力を供給する設備である。変電所SSは、複数の変圧器QBを備える。この一例では、変電所SS1が変圧器QB1、変圧器QB2、及び変圧器QB3を備える場合について説明する。以降、変圧器QB1、変圧器QB2、及び変圧器QB3を特に区別しない場合には、これらを総称して変圧器QBと記載する。
変圧器QBには、配電線Lが接続される。配電線Lは、変圧器QBと、需要家CLとを接続する。配電線Lには、複数の開閉器SWが直列に接続される。配電線Lは、これらの開閉器SWによって、複数の区間SCに区分される。区間SCとは、配電線Lに接続される複数の開閉器SWのうち、隣接する開閉器SWによって区分される配電線Lの範囲である。
開閉器SWは、接続される区間SCへの電力の供給を制御する。開閉器SWは、現場での手動操作、遠隔操作、または自動制御によって開閉状態が切り換えられる。
この一例では、変圧器QB1には、配電線L1が接続される場合について説明する。また、変圧器QB2には、配電線L2が接続される場合について説明する。また、変圧器QB3には、配電線L3が接続される場合について説明する。
配電線L2には、4つの開閉器SW、すなわち開閉器SW21〜SW24が直列に接続される。配電線L2は、3つの区間SC、すなわち区間SC21〜SC23に区分される。区間SC21とは、開閉器SW21と、開閉器SW22とによって区分される範囲である。区間SC22とは、開閉器SW22と、開閉器SW23とによって区分される範囲である。区間SC23とは、開閉器SW23と、開閉器SW24とによって区分される範囲である。
ここで、ある変圧器QBと、この変圧器QBに接続される配電線Lと、この配電線Lに直列に接続される開閉器SWとを総称して系統LAとも称する。具体的には、変圧器QB1、配電線L1、開閉器SW11、開閉器SW12、開閉器SW13を総称して系統LA1とも称する。また、変圧器QB2、配電線L2、開閉器SW21、開閉器SW22、開閉器SW23を総称して系統LA2とも称する。また、変圧器QB3、配電線L3、開閉器SW31、開閉器SW32、開閉器SW33を総称して系統LA3とも称する。すなわち、変電所SS1は、系統LA1と、系統LA2と、系統LA3との3つの系統LAを備える。
ここで、方向dr1、方向dr2、及び方向dr3が示す電力の供給される方向のうち、変電所SS1に近い側、すなわち供給方向の始点側を上流と称する。また、区間SC13、区間SC23、及び区間SC33に近い側、すなわち供給方向の終点側を下流と称する。例えば、区間SC11は、区間SC12より上流である。また区間SC13は、区間SC12より下流である。
ここで、配電設備DSは、ある区間SCが地絡や電気火災等によって支障した場合の予備として、支障した区間SCを含む系統LA以外の系統LAから電力を供給することができる構成を有する。より具体的には、配電設備DSは、ある区間SCが支障した場合、支障した区間SCを含む系統LA以外の系統LAであって、開閉器SWを介して隣接する系統LAに含まれる区間SCから、支障した区間SCより下流の健全な区間SCへ電力を供給する。この支障した区間SCより下流に位置する健全な区間SCへ支障した区間SCを含む系統LA以外の系統LAから電力を供給することを応援と称する。このため、配電設備DSは、各区間SCに少なくとも2つ以上の変圧器QBから配電線Lと、開閉器SWとを介して電力が供給することが可能な構成を有する。
区間SC12には、変圧器QB1から系統LA1を介して電力が供給される。また、区間SC12より上流が支障した場合、区間SC12は、他の系統LAである系統LA2に含まれる配電線L2と、開閉器SW1222とを介して区間SC22から応援される。
区間SC13には、変圧器QB1から系統LA1を介して電力が供給される。また、区間SC13より上流が支障した場合、区間SC13は、変電所SS1とは異なる他の変電所SSが備える他変圧器QBO1に接続される配電線L11と、開閉器SW14とを介して区間SCO1から応援される。
区間SC22には、変圧器QB2から配電線L2を介して電力が供給される。また、区間SC22より上流が支障した場合、区間SC22は、他の系統LAである系統LA1に含まれる配電線L1と、開閉器SW1222とを介して区間SC12から応援される。
区間SC23には、変圧器QB2から配電線L2を介して電力が供給される。また、区間SC23より上流が支障した場合、区間SC23は、変電所SS1とは異なる他の変電所SSが備える他変圧器QBO2に接続される配電線L12と、開閉器SW24とを介して区間SCO2から応援される。
区間SC32には、変圧器QB3から配電線L3を介して電力が供給される。また、区間SC32より上流が支障した場合、区間SC32は、変電所SS1とは異なる他の変電所SSが備える他変圧器QBO5に接続される配電線L5と、開閉器SW5とを介して区間SCO5から応援される。
区間SC33には、変圧器QB3から配電線L3を介して応援される。また、区間SC33より上流が支障した場合、区間SC33は、変電所SS1とは異なる他の変電所SSが備える他変圧器QBO3に接続される配電線L13と、開閉器SW34とを介して区間SCO3から応援される。
影響度算出装置10は、ある区間SCが支障した場合、支障した区間SCを含む系統LA以外の系統LAから支障した区間SCより下流の健全な区間SCへの応援が可能か否かを各種情報に基づいて判定する。また、影響度算出装置10は、判定結果に基づく各種情報を算出する。
以下、図1を参照して影響度算出装置10の第1実施形態について説明する。
本実施形態の影響度算出装置10は、各系統LAが供給する電流値を測定した結果に基づいて判定する。この一例では、変電所SS1は、各系統LAが供給する電流値を測定する測定装置TMを備える場合について説明する。具体的には、変電所SS1は、測定装置TM1と、測定装置TM2と、測定装置TM3とを備える。測定装置TM1は、系統LA1が供給する電流を測定する。測定装置TM2は、系統LA2が供給する電流を測定する。測定装置TM3は、系統LA3が供給する電流値を測定する。測定装置TMは、ネットワークNに接続される。このネットワークNとは、例えばLAN(Local Area
Network)である。測定装置TMは、各系統LAが供給する電流値を測定した測定結果を、ネットワークNを介して影響度算出装置10へ供給する。影響度算出装置10は、ネットワークNを介して測定装置TMが測定した測定結果を取得する。影響度算出装置10は、取得した測定結果に基づいて応援の可否を判定する。
また、この一例では、ネットワークNがLANである場合について説明したが、これに限られない。測定装置TMと、影響度算出装置10との接続方法は、情報の送受が可能な通信を備えていればよく、いずれの接続方法であってもよい。
まず、測定装置TMについて説明する。測定装置TMは、測定部MSと、送信部SDとを備える。測定部MSは、系統LAが供給する電流値を測定する。測定部MSは、測定した電流値を示す測定結果を送信部SDへ供給する。送信部SDは、測定部MSが測定した電流値を示す測定結果をネットワークNを介して影響度算出装置10へ送信する。
この一例では、測定装置TM1は、機能部として測定部MS1と、送信部SD1とを備える場合について説明する。また、測定装置TM2は、機能部として測定部MS2と、送信部SD2とを備える場合について説明する。また、測定装置TM3は、機能部として測定部MS3と、送信部SD3とを備える場合にについて説明する。測定装置TM1は、系統LA1が供給する電流値を示す測定結果MR1を影響度算出装置10へ送信する。測定装置TM2は、系統LA2が供給する電流値を示す測定結果MR2を影響度算出装置10へ送信する。測定装置TM3は、系統LA3が供給する電流値を示す測定結果MR3を影響度算出装置10へ送信する。
以下、図3を参照して設備情報EIについて説明する。図3は、本実施形態における設備情報EIの一例を示す表である。設備情報EIは、配電設備DSが供給することのできる許容電流値を示す表である。具体的には、設備情報EIは、変圧器QB毎、配電線L毎、区間SC毎、及び開閉器SW毎に供給することのできる許容電流値を示す表である。この許容電流値とは、設備の性能を維持できる電流値である。また、許容電流値とは、配電設備DSがその機能を維持しつつ、需要家CLへ供給することのできる電流値である。配電設備DSが許容電流値を越えて電流を供給した場合、配電設備DSが焼損、又は溶断等するおそれがある。これにより、配電設備DSには、許容電流値が設定される。
この一例では、図3に示す通り、設備情報EIには、系統LAの名称と、系統LAに含まれる変圧器QBの許容電流値を示す変圧器許容電流値PQBと、配電線Lの許容電流値を示す配電線許容電流値PLと、各区間SCの配電線Lの許容電流値である区間毎配電線許容電流値PLSと、各開閉器SWの許容電流値である開閉器許容電流値PSWとが含まれる場合について説明する。また、この一例では、配電線許容電流値PLと、区間毎配電線許容電流値PLSとが同じ値である場合について説明する。
また、系統LA1に含まれる変圧器QB1の給電端と、区間SC11とを区分する開閉器SW11の開閉器許容電流値PSW11と、区間SC11と、区間SC12とを区分する開閉器SW12の開閉器許容電流値PSW12と、区間SC12と、区間SC13とを区分する開閉器SW13の開閉器許容電流値PSW13とは、いずれも600Aである。
また、系統LA2に含まれる変圧器QB2の給電端と、区間SC21とを区分する開閉器SW21の開閉器許容電流値PSW21と、区間SC21と、区間SC22とを区分する開閉器SW12の開閉器許容電流値PSW22と、区間SC22と、区間SC23とを区分する開閉器SW13の開閉器許容電流値PSW23とは、いずれも600Aである。
また、系統LA3に含まれる変圧器QB3の給電端と、区間SC31とを区分する開閉器SW31の開閉器許容電流値PSW31と、区間SC31と、区間SC32とを区分する開閉器SW32の開閉器許容電流値PSW32と、区間SC32と、区間SC33とを区分する開閉器SW33の開閉器許容電流値PSW33とは、いずれも600Aである。
また、系統LA2に含まれる区間SC21と、系統LA3に含まれる区間SC31とを区分する開閉器SW2131の開閉器許容電流値PSW2131は、600Aである。
この一例では、図4に示す通り、契約情報CIには、変電所SSの名称と、系統LAの名称と、変圧器QBの名称と、区間SCの名称と、区間毎契約電流値SSCとが含まれる場合について説明する。
具体的には、この一例の場合、変電所SS1が備える系統LA1に含まれる変圧器QB1から電力が供給される区間SC11の区間毎契約電流値SSC11は、23Aである。
また、区間SC12の区間毎契約電流値SSC12は、27Aである。また、区間SC13の区間毎契約電流値SSC13は、31Aである。
また、この一例の場合、変電所SS1が備える系統LA2に含まれる変圧器QB2から電力が供給される区間SC21の区間毎契約電流値SSC21は、37Aである。また、区間SC22の区間毎契約電流値SSC22は、139Aである。また、区間SC23の区間毎契約電流値SSC23は、118Aである。
また、この一例の場合、変電所SS1が備える系統LA3に含まれる変圧器QB3から電力が供給される区間SC31の区間毎契約電流値SSC31は、49Aである。また、区間SC32の区間毎契約電流値SSC32は、169Aである。また、区間SC33の区間毎契約電流値SSC33は、70Aである。
受信部1010は、測定装置TMから測定結果MRを受信する。具体的には、受信部1010は、測定装置TM1、測定装置TM2、及び測定装置TM3からそれぞれ測定結果MR1、測定結果MR2、及び測定結果MR3を受信する。また、受信部1010は、受信した測定結果MRを系統測定情報MIとして推定消費電流値算出部1013へ供給する。
図5に示す通り、系統測定情報MIには、系統LAの名称と、系統測定電流値MLAが含まれる場合について説明する。具体的には、系統測定情報MIには、受信部1010が受信した測定結果MR1、測定結果MR2、及び測定結果MR3のうち、ある時刻における測定結果MR1、測定結果MR2、及び測定結果MR3を示す系統測定電流値MLA1、系統測定電流値MLA2、及び系統測定電流値MLA3が含まれる。
また、この一例の場合、系統LA1の系統測定電流値MLA1は、81Aである。また、系統LA2の系統測定電流値MLA2は、294Aである。また、系統LA3の系統測定電流値MLA3は、288Aである。
応援経路設備抽出部1012は、抽出した配電設備DSを示す抽出情報SIを設備毎許容判定部1100に供給する。
例えば、応援される区間SCを示す情報が区間SC22を示す場合、応援区間推定電流値算出部1110は、推定消費電流値情報FIから区間SC22に応じた区間毎推定消費電流値FSCである区間毎推定消費電流値FSC22を算出する。この場合、図6に示す通り、応援区間推定電流値算出部1110は、区間毎推定消費電流値FSC22である98Aを算出する。
応援区間推定電流値算出部1110は、応援区間情報HSCIに基づいて算出した区間毎推定消費電流値FSCを変数Aとして設備毎応援可否判定部1111に供給する。
上述した通り、電流は、変圧器QBから方向drが示す通り配電設備DSの下流に向かって流れる。つまり、変圧器QBに近い上流の電流には、下流に供給される電流が含まれる。このため、配電設備DSを通過する電流値は、上流ほど大きい値を示し、下流ほど小さい値を示す。つまり、配電設備DSを通過する電流値とは、配電設備DSの変圧器QBからの位置と、各区間SCが消費する電流値とに基づいて算出される電流値である。設備通過電流値算出部1121は、推定消費電流値情報FIが示す区間毎推定消費電流値FSCに基づいて、通過電流値情報TIを算出する。ここで、通過電流値情報TIとは、配電設備DSを通過する電流の電流値を配電設備DS毎に示す情報である。
この一例において、系統LA1に含まれる変圧器QB1が供給する系統測定電流値MLA1は、81Aである。すなわち、変圧器QB1を通過する変圧器通過電流値TQB1は、81Aである。また、系統LA1に含まれる区間SCのうち、最下流の区間SC13を通過する区間毎配電線通過電流値TLS13と、開閉器SW13の開閉器通過電流値TSW13とは、区間毎推定消費電流値FSC13が示す27Aである。また、区間SC13より1つ上流の区間SC12は、区間SC12と、区間SC13とにおいて消費される電流が通過する。このため、区間SC12の区間毎配電線通過電流値TLS12と、開閉器SW12の開閉器通過電流値TSW12とは、区間毎推定消費電流値FSC12と、区間毎配電線通過電流値TLS13との和を示す54Aである。また、区間SC12より1つ上流の区間SC11は、区間SC11と、区間SC12と、区間SC13とにおいて消費される電流が通過する。このため、区間SC11の区間毎配電線通過電流値TLS11と、開閉器SW11の開閉器通過電流値TSW11とは、区間毎推定消費電流値FSC11と、区間毎配電線通過電流値TLS12との和を示す81Aである。
設備許容電流値算出部1122は、設備情報EIのうち、抽出情報SIが示す配電設備DSに応じた設備情報EIを変数Cとして設備毎応援可否判定部1111に供給する。例えば、区間SC21が支障した場合、設備許容電流値算出部1122は、設備情報EIのうち、開閉器SW1222に応じた開閉器許容電流値PSW1222(600A)と、区間SC12に応じた区間毎配電線許容電流値PLS12(510A)と、開閉器SW12に応じた開閉器許容電流値PSW12(600A)と、区間SC11に応じた区間毎配電線許容電流値PLS11(510A)と、開閉器SW11に応じた開閉器許容電流値PSW11(600A)と、変圧器QB1に応じた変圧器許容電流値PQB1(550A)とを変数Cとして設備毎応援可否判定部1111に供給する。
設備毎応援可否判定部1111は、設備使用度URが所定の閾値を越えない場合、応援区間情報HSCIが示す区間SCへの応援が可能であると配電設備DS毎に判定する。また、設備毎応援可否判定部1111は、設備使用度URが所定の閾値を越えた場合、応援区間情報HSCIが示す区間SCへの応援が不可能であると配電設備DS毎に判定する。
設備毎応援可否判定部1111は、判定した結果を示す判定結果情報JIを総合許容度判定部1210へ供給する。
図8は、本実施形態における判定結果情報JIの一例を示す表である。図8は、支障した区間SCが区間SC21である場合の設備毎応援可否判定部1111を一例として示す。
図8に示す通り、支障した区間SCが区間SC21の場合、応援区間情報HSCIは、区間SC22を示す。これにより、応援経路設備抽出部1012は、応援区間情報HSCIに基づいて、開閉器SW1222と、区間SC12と、開閉器SW12と、区間SC11と、開閉器SW11と、変圧器QB1とを抽出情報SIとして抽出する。また、これにより、応援区間推定電流値算出部1110は、推定消費電流値情報FIのうち区間SC22に応じた区間毎推定消費電流値FSC22(98A)を変数Aとして算出する。
また、図8に示す通り、設備通過電流値算出部1121は、抽出情報SIに基づいて、開閉器通過電流値TSW1222(0A)と、区間毎配電線通過電流値TLS12(54A)と、開閉器通過電流値TSW12(54A)と、区間毎配電線通過電流値TLS11(81A)と、開閉器通過電流値TSW11(81A)と、変圧器通過電流値TQB1(81A)とを変数Bとして算出する。
また、図8に示す通り、設備許容電流値算出部1122は、抽出情報SIに基づいて、開閉器許容電流値PSW1222(600A)と、区間毎配電線許容電流値PLS12(510A)と開閉器許容電流値PSW12(600A)と、区間毎配電線許容電流値PLS11(510A)と、開閉器許容電流値PSW11(600A)と、変圧器許容電流値PQB1(550A)とを変数Cとして算出する。
この一例の場合、図8に示す通り、設備毎応援可否判定部1111は、変数A、変数B、及び変数Cに基づいて開閉器SW1222の設備使用度URSW1222を0.16と算出する。また、設備毎応援可否判定部1111は、区間SC12の設備使用度URSC12を0.30と算出する。また、設備毎応援可否判定部1111は、開閉器SW12の設備使用度URSW12を0.25と算出する。また、設備毎応援可否判定部1111は、区間SC11の設備使用度URSC11を0.35と算出する。また、設備毎応援可否判定部1111は、開閉器SW11の設備使用度URSW11を0.30と算出する。また、設備毎応援可否判定部1111は、変圧器QB1の設備使用度URQB1を0.33と算出する。これにより、この一例の場合、設備毎応援可否判定部1111は、抽出情報SIに示される配電設備DSはいずれも応援可能である判定をする。
設備毎応援可否判定部1111は、抽出情報SIと、変数Aと、変数Bと、変数Cと、配電設備DS毎の判定結果との情報を判定結果情報JIとして総合判定部1200へ供給する。
影響度算出部1213は、取得した総合判定結果TJIが応援不可能を示す場合、記憶部120から契約情報CIを読み出す。影響度算出部1213は、契約情報CIのうち、応援区間情報HSCIが示す区間SCに応じた区間毎契約電流値SSCを算出する。影響度算出部1213は、算出した区間毎契約電流値SSCが示す電流値を影響度として出力する。
図9に示す通り、応援区間判定部1011は、既知の手順により求められる支障点情報を取得する(ステップS100)。応援区間判定部1011は、取得した支障点情報に基づいて応援区間情報HSCIを算出する(ステップS110)。応援区間判定部1011は、算出した応援区間情報HSCIを応援経路設備抽出部1012と、設備毎許容判定部1100とへ供給する(ステップS120)。
応援経路設備抽出部1012は、応援区間判定部1011から応援区間情報HSCIを取得する(ステップS130)。応援区間判定部1011は、応援区間情報HSCIに基づいて抽出情報SIを算出する(ステップS140)。その結果、図10に示す通り、開閉器SW1222と、区間SC12と、開閉器SW12と、区間SC11と、開閉器SW11と、変圧器QB1とが抽出される。図9に戻り、応援経路設備抽出部1012は、算出した抽出情報SIを設備毎許容判定部1100へ供給する(ステップS150)。受信部1010は、測定装置TMから測定結果MRを取得する(ステップS160)。受信部1010は、測定結果MRを系統測定情報MIとして推定消費電流値算出部1013へ供給する(ステップS170)。
推定消費電流値算出部1013は、受信部1010から系統測定情報MIを取得する(ステップS180)。推定消費電流値算出部1013は、記憶部120から設備情報EIを読み出す(ステップS190)。推定消費電流値算出部1013は、系統測定情報MIと、設備情報EIとに基づいて推定消費電流値情報FIを算出する(ステップS200)。推定消費電流値算出部1013は、算出した推定消費電流値情報FIを設備毎許容判定部1100へ供給する(ステップS210)。
この結果、図10に示す通り、抽出情報SIに含まれる配電設備DSに応じた通過電流値情報TIが適応される。具体的には、開閉器SW1222の設備使用度URSW1222を算出する変数Bに、開閉器通過電流値TSW1222が適応される。また、区間SC12の設備使用度URSC12を算出する変数Bに、区間毎配電線通過電流値TLS12が適応される。また、開閉器SW12の設備使用度URSW12を算出する変数Bに、開閉器通過電流値TSW12が適応される。また、区間SC11の設備使用度URSC11を算出する変数Bに、区間毎配電線通過電流値TLS11が適応される。また、開閉器SW12の設備使用度URSW11を算出する変数Bに、開閉器通過電流値TSW11が適応される。また、変圧器QB1の設備使用度URQB1を算出する変数Bに、変圧器通過電流値TQB1が適応される。
この結果、図10に示す通り、抽出情報SIに含まれる配電設備DSに応じた設備情報EIが適応される。具体的には開閉器SW1222の設備使用度URSW1222を算出する変数Cに、開閉器許容電流値PSW1222が適応される。また、区間SC12の設備使用度URSC12を算出する変数Cに、区間毎配電線許容電流値PLS12が適応される。また、開閉器SW12の設備使用度URSW12を算出する変数Cに、開閉器許容電流値PSW12が適応される。また、区間SC11の設備使用度URSC11を算出する変数Cに、区間毎配電線許容電流値PLS11が適応される。また、開閉器SW11の設備使用度URSW11を算出する変数Cに、開閉器許容電流値PSW11が適応される。また、変圧器QB1の設備使用度URQB1を算出する変数Cに、変圧器許容電流値PQB1が適応される。
要因判定部1211は、総合許容度判定部1210から総合判定結果TJIを取得する(ステップS480)。要因判定部1211は、取得した総合判定結果TJIが応援不可能である判定を示すか否かを判定する(ステップS490)。要因判定部1211は、総合判定結果TJIが応援不可能である判定を示す場合(ステップS490;YES)、判定結果情報JIに含まれる配電設備DS毎の判定結果のうち、応援不可能である配電設備DSの名称や設備使用度URを出力する(ステップS500)。
影響度算出部1213は、総合許容度判定部1210から総合判定結果TJIを取得する(ステップS510)。影響度算出部1213は、取得した総合判定結果TJIが応援不可能である判定を示すか否かを判定する(ステップS520)。影響度算出部1213は、総合判定結果TJIが応援不可能である判定を示す場合(ステップS520;YES)、記憶部120から契約情報CIを読み出す(ステップS530)。影響度算出部1213は、契約情報CIのうち、応援区間情報HSCIが示す区間SCに応じた区間毎契約電流値SSCを算出する(ステップS540)。影響度算出部1213は、算出した区間毎契約電流値SSCが示す電流値を影響度として出力する(ステップS550)。
設備毎許容判定部1100が備える設備通過電流値算出部1121は、推定消費電流値情報FIを取得する。設備通過電流値算出部1121は、取得した推定消費電流値情報FIに基づいて、通過電流値情報TIを算出する。また、設備通過電流値算出部1121は、抽出情報SIを取得する。設備通過電流値算出部1121は、算出した通過電流値情報TIのうち、抽出情報SIに応じた通過電流値情報TIを変数Bとして設備毎応援可否判定部1111へ供給する。
設備毎許容判定部1100が備える設備毎応援可否判定部1111は、応援区間推定電流値算出部1110から変数Aを取得する。また、設備毎応援可否判定部1111は、設備通過電流値算出部1121から変数Bを取得する。また、設備毎応援可否判定部1111は、設備許容電流値算出部1122から変数Cを取得する。設備毎応援可否判定部1111は、変数A、変数B、及び変数Cに基づいて、抽出情報SIに含まれる配電設備DS毎に設備使用度URを算出する。設備毎応援可否判定部1111は、算出した設備使用度URが所定の閾値を越えない場合、応援区間情報HSCIが示す区間SCへの応援が可能であると判定する。また、設備毎応援可否判定部1111は、設備使用度URが所定の閾値を越えた場合、応援区間情報HSCIが示す区間SCへの応援が不可能であると判定する。設備毎応援可否判定部1111は、判定結果情報JIを総合判定部1200へ供給する。
総合許容度判定部1210は、判定した総合判定結果TJIを、要因判定部1211と、影響度算出部1213とに供給する。
総合判定部1200が備える影響度算出部1213は、取得した総合判定結果TJIが応援不可能を示す場合、記憶部120から契約情報CIを読み出す。影響度算出部1213は、契約情報CIのうち、応援区間情報HSCIが示す区間SCに応じた区間毎契約電流値SSCを算出する。影響度算出部1213は、算出した区間毎契約電流値SSCが示す電流値を影響度として出力する。これにより、本実施形態の影響度算出装置10は、測定装置TMの測定結果MRと、設備情報EIと、契約情報CIとに基づいて、応援区間情報HSCIが示す応援される区間SCへの応援の可否を判定することができる。すなわち、本実施形態の影響度算出装置10は、設備情報と、配電設備DSを定量的に評価することができる。
以下、図11から図13を参照して影響度算出装置10の第2実施形態について説明する。図11は、第2実施形態における影響度算出装置10の構成の一例を示す概要図である。本実施形態の影響度算出装置10は、契約情報CIに含まれる区間毎契約電流値SSCに基づいて判定する。なお、上述した第1実施形態と同様の構成及び動作については、同一の符号を付してその説明を省略する。
また、この一例の場合、設備通過電流値算出部1121が、契約情報CIに基づいて、応援される区間SCが消費する電流が重畳された場合の配電設備DSを通過する電流値を算出する場合について説明する。具体的には、設備通過電流値算出部1121は、記憶部120から契約情報CIを読み出す。設備通過電流値算出部1121は、読み出した契約情報CIに基づいて、配電設備DSを通過する電流値を算出する。
この一例において、系統LA1に含まれる区間SCのうち、最下流の区間SC13を通過する区間毎配電線通過電流値TLS13と開閉器SW13の開閉器通過電流値TSW13とは、区間毎契約電流値SSC13が示す31Aである。また、区間SC13より1つ上流の区間SC12は、区間SC12と、区間SC13とにおいて消費される電流が通過する。このため、区間SC12の区間毎配電線通過電流値TLS12と、開閉器SW12の開閉器通過電流値TSW12とは、区間毎契約電流値SSC12と、区間毎配電線通過電流値TLS13との和を示す58Aである。また、区間SC12より1つ上流の区間SC11は、区間SC11と、区間SC12と、区間SC13とにおいて消費される電流が通過する。このため、区間SC11の区間毎配電線通過電流値TLS11と、開閉器SW11の開閉器通過電流値TSW11とは、区間毎契約電流値SSC11と、区間毎配電線通過電流値TLS12との和を示す81Aである。これにより、変圧器QB1を通過する変圧器通過電流値TQB1は、81Aである。
以降の影響度算出装置10の構成については、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図13は、第3実施形態における影響度算出装置10の動作の一例を示す流れ図である。
図13に示す通り、応援区間推定電流値算出部1110は、記憶部120から契約情報CIを読み出す(ステップS1000)。応援区間推定電流値算出部1110は、応援区間情報HSCIに応じた区間毎契約電流値SSCを変数Aとして算出する(ステップS1010)。応援区間推定電流値算出部1110は、算出した変数Aを設備毎応援可否判定部1111へ供給する(ステップS1020)。
以降の影響度算出装置10の動作については、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
設備毎許容判定部1100が備える応援区間推定電流値算出部1110は、記憶部120から契約情報CIを読み出す。また、応援区間推定電流値算出部1110は、応援区間情報HSCIを取得する。応援区間推定電流値算出部1110は、契約情報CIのうち、応援区間情報HSCIに応じた区間毎契約電流値SSCを算出する。応援区間推定電流値算出部1110は、算出した区間毎契約電流値SSCを変数Aとして設備毎応援可否判定部1111へ供給する。
設備毎許容判定部1100が備える設備通過電流値算出部1121は、記憶部120から契約情報CIを読み出す。設備通過電流値算出部1121は、読出した契約情報CIに基づいて、通過電流値情報TIを算出する。また、設備通過電流値算出部1121は、抽出情報SIを取得する。設備通過電流値算出部1121は、算出した通過電流値情報TIのうち、抽出情報SIに応じた通過電流値情報TIを変数Bとして設備毎応援可否判定部1111へ供給する。
以下、図14から図16を参照して影響度算出装置10の第3実施形態について説明する。まず、図14は、第3実施形態における影響度算出装置10の構成の一例を示す概要図である。本実施形態の影響度算出装置10は、各区間SCに供給される電流値を測定した結果に基づいて判定する。なお、上述した第1実施形態と同様の構成及び動作については、同一の符号を付してその説明を省略する。
影響度算出装置10は、ネットワークNを介して測定装置TMが測定した測定結果を取得する。影響度算出装置10は、取得した測定結果に基づいて応援の可否を判定する。
この一例では、図15に示す通り、区間SC11の区間毎測定電流値MSC11は、23Aである。区間SC12の区間毎測定電流値MSC12は、27Aである。区間SC13の区間毎測定電流値MSC13は、31Aである。区間SC21の区間毎測定電流値MSC21は、37Aである。区間SC22の区間毎測定電流値MSCは、139Aである。区間SC23の区間毎測定電流値MSC23は、118Aである。区間SC31の区間毎測定電流値MSC31は、49Aである。区間SC32の区間毎測定電流値MSC32は、169Aである。区間SC33の区間毎測定電流値MSC33は、70Aである。受信部1010は、受信した測定結果MRを区間測定情報SMIとして設備毎許容判定部1100へ供給する。
また、応援区間推定電流値算出部1110は、応援区間判定部1011から応援区間情報HSCIを取得する。応援区間推定電流値算出部1110は、区間測定情報SMIと、応援区間情報HSCIとに基づいて、応援区間情報HSCIに応じた区間毎測定電流値MSCを変数Aとして算出する。
以降の影響度算出装置10の構成については、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図16に示す通り、受信部1010は、区間毎測定電流値MSCを取得する(ステップS2000)。受信部1010は、区間測定情報SMIを受信した測定結果MRを区間測定情報SMIとして設備毎許容判定部1100へ供給する(ステップS2010)。
応援区間推定電流値算出部1110は、受信部1010から区間測定情報SMIを取得する(ステップS2020)。応援区間推定電流値算出部1110は、応援区間情報HSCIに応じた区間毎測定電流値MSCを変数Aとして算出する(ステップS2030)。
応援区間推定電流値算出部1110は、算出した変数Aを設備毎応援可否判定部1111へ供給する(ステップS2040)。
設備通過電流値算出部1121は、受信部1010から区間測定情報SMIを取得する(ステップS2050)。設備許容電流値算出部1122は、取得した区間測定情報SMIに基づいて、通過電流値情報TIを算出する(ステップS2060)。
以降の影響度算出装置10の動作については、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
設備毎許容判定部1100が備える応援区間推定電流値算出部1110は、受信部1010から区間測定情報SMIを取得する。応援区間推定電流値算出部1110は、取得した区間測定情報SMIのうち、応援区間情報HSCIに応じた区間毎測定電流値MSCを算出する。応援区間推定電流値算出部1110は、算出した区間毎測定電流値MSCを変数Aとして設備毎応援可否判定部1111へ供給する。
設備毎許容判定部1100が備える設備通過電流値算出部1121は、受信部1010から区間測定情報SMIを取得する。設備通過電流値算出部1121は、取得した区間測定情報SMIに基づいて、通過電流値情報TIを算出する。また、設備通過電流値算出部1121は、抽出情報SIを取得する。設備通過電流値算出部1121は、算出した通過電流値情報TIのうち、抽出情報SIに応じた通過電流値情報TIを変数Bとして設備毎応援可否判定部1111へ供給する。これにより、本実施形態の影響度算出装置10は、区間測定装置TMSCの区間毎測定電流値MSCを示す区間測定情報SMIと、設備情報EIと、契約情報CIとに基づいて、応援区間情報HSCIが示す応援される区間SCへの応援の可否を判定することができる。すなわち、本実施形態の影響度算出装置10は、設備情報EIと、区間SC毎の、配電設備DSを定量的に評価することができる。
第1、及び第2実施形態の変形例1として、系統測定情報に基づく判定と、区間予測情報に基づく判定との比較について説明する。
上述の第1、及び第2実施形態では、影響度算出装置10は、設備情報EIと、系統測定情報MI、又は契約情報CIとに基づいて応援の可否を判定した。変形例1では、影響度算出装置10が設備情報EIと、系統測定情報MIとに基づいて応援区間情報HSCIに示す区間SCへの応援の可否を判定した判定結果と、設備情報EIと、契約情報CIとに基づいて応援区間情報HSCIに示す区間SCへの応援の可否を判定した判定結果とを比較する。この比較結果に基づいて、影響度算出装置10は、系統測定情報MIのみに基づいて判定した場合と、契約情報CIのみに基づいて判定した場合とより、より精度の高い判定をすることができる。これにより、影響度算出装置10は、配電設備DSをより定量的に評価することができる。
次に、図17を参照して、第1、第2、及び第3実施形態の変形例2として、需要家重要度CLPについて説明する。図17は、変形例2における需要家重要度CLPの情報が含まれる契約情報CIの一例を示す表である。
需要家CLには、病院や官公庁等、公共性の高い需要家CLが含まれる。また、需要家CLには、化学薬品工場や、大型プラント等、電力の応援が不可能となることにより支障や損害が懸念される需要家CLが含まれる。第1、第2、及び第3の実施形態では、需要家CLは、一律に扱われたが、変形例2では、需要家CL毎に重みづけが行われる場合について説明する。例えば、需要家CLは、契約時に需要家重要度CLPを設定される。この一例では、需要家重要度CLPは、A、B、及びCによって区分される。また、この一例では、需要家CLは、その重要度が高い場合はAを、重要度が低い場合はCを設定される。また、この一例では、図17に示す通り、需要家CL毎の需要家重要度CLPが、契約情報CIによって管理される場合について説明する。具体的には、この一例の場合、図17に示す通り、需要家重要度CLPは、区間SC毎に設定される。区間SC毎の需要家重要度CLPは、各区間SCに複数存在する需要家CLのうち、需要家重要度CLPが1番高い需要家CLの需要家重要度CLPが設定される。より具体的には、区間SC11に需要家重要度CLPがAである需要家CLと、需要家重要度CLPがBである需要家CLとが混在した場合、契約情報CIに示される区間SC11の需要家重要度CLPは、重要度の高いAが設定される。
この一例では、図17に示す通り、区間SC11、区間SC12、区間SC13、区間SC21、区間SC22、区間SC32、及び区間SC33の需要家重要度CLPは、Cである。また、区間SC23の需要家重要度CLP23は、Bである。また、区間SC31の需要家重要度CLP31は、Aである。
ここで、応援区間情報HSCIが区間SC31を示す場合を一例にして説明する。影響度算出部1213は、取得した総合判定結果TJIが応援不可能を示す場合、記憶部120から契約情報CIを読み出す。影響度算出部1213は、契約情報CIのうち、応援区間情報HSCIである区間SC31に応じた区間毎契約電流値SSC31と、需要家重要度CLP31とを算出する。すなわち、影響度算出部1213は、影響度として49A(SSC31)と、A(CLP31)とを出力する。
次に、図18を参照して、第1、第2、及び第3実施形態の変形例3として、区間重要度SCPについて説明する。図18は、変形例3における区間重要度SCPの情報が含まれる契約情報CIの一例を示す表である。変形例3では、区間SCに区間重要度SCPが設定される場合について説明する。
配電設備DSに含まれる区間SCには、山間部の携帯基地局に電力を供給する区間SC等が含まれる。これら区間SCは、その立地から他の区間SCからの応援を受けることが難しいため、区間重要度SCPが高く設定される。また、繁華街などの人口が多い区間SCは、応援が不可能となった場合に影響を受ける人口が大きいため、その区間重要度SCPが高く設定される。第1、第2、及び第3の実施形態では、区間SCは、一律に扱われたが、変形例3では、区間SC毎に重みづけが行われる場合について説明する。例えば、区間SCには、区間重要度SCPが設定される。この一例では、区間重要度SCPは、A、B、及びCによって区分される。また、この一例では、区間重要度SCPは、その重要度が高い場合はAを、重要度が低い場合はCを設定される。また、図18に示す通り、この一例では、区間重要度SCPは、契約情報CIによって管理される場合について説明する。この一例では、図18に示す通り、区間SC11、区間SC12、区間SC13、区間SC21、区間SC22、区間SC32、及び区間SC33の区間重要度SCPは、Cである。また、区間SC23の区間重要度SCP23は、Bである。また、区間SC31の区間重要度SCP31は、Aである。
ここで、応援区間情報HSCIが区間SC31を示す場合を一例にして説明する。影響度算出部1213は、取得した総合判定結果TJIが応援不可能を示す場合、記憶部120から契約情報CIを読み出す。影響度算出部1213は、契約情報CIのうち、応援区間情報HSCIである区間SC31に応じた区間毎契約電流値SSC31と、区間重要度SCP31とを算出する。すなわち、影響度算出部1213は、影響度として49A(SSC31)と、A(SCP31)とを出力する。
影響度算出装置10は、制御部110と、記憶部120とを備える。
影響度算出装置10は、設備情報EIと、系統測定情報MI、契約情報CI、又は区間測定情報SMIとに基づいて各区間SCが他の系統LAから応援がされるか否かを判定する。また、影響度算出装置10は、総合判定結果TJIが応援区間情報HSCIに示される区間SCに応援が不可能である判定を示す場合、応援区間情報HSCIに示される区間SCが停電することによって受ける影響度を算出する。これにより、影響度算出装置10は、実測した配電設備DSの供給電力、又は予測した配電設備DSの供給電力に基づいて配電設備DSを定量的に評価することができる。
110…制御部
120…記憶部
SC…区間
LA…系統
EI…設備情報
CI…契約情報
MI…系統測定情報
SMI…区間測定情報
CL…需要家
Claims (7)
- 電力供給源に接続される給電端と、前記給電端から順に開閉器を介して接続される区間を複数含む配電線とをそれぞれ含む複数の配電系統のうち、第1の配電系統と、前記第1の配電系統のいずれかの区間に支障が発生した場合に、当該発生した支障区間よりも少なくとも下流側の区間に電力を融通する第2の配電系統とについて、
前記配電線の区間毎の電力需要者の契約電流値または契約容量を示す情報が含まれる契約情報、前記電力供給源の電力を配電する配電設備が供給可能な電力の上限を前記配電系統の区間毎に示す情報が含まれる設備情報、及び測定装置によって測定される区間毎の電流値を示す区間測定情報のうち、いずれかの情報に基づいて算出される、前記電力の融通に要する電流値に基づいて、前記第2の配電系統が、前記第1の配電系統に対して電力の融通が可能か否かを判定する融通可否判定部と、
前記融通可否判定部が電力を融通可能でないと判定した場合に、前記支障区間よりも下流側の区間の停電の影響度を、前記区間毎の電力需要者の契約電流値または契約容量を示す情報が含まれる契約情報に基づいて算出する影響度算出部と、
を少なくとも含む影響度算出装置。 - 前記融通可否判定部は、
前記電力の融通に要する電流値としての、前記区間測定情報に基づいて算出される電流値に基づいて、前記第2の配電系統が、前記第1の配電系統に対して電力の融通が可能か否かを判定する、
請求項1に記載の影響度算出装置。 - 前記融通可否判定部は、
前記電力の融通に要する電流値としての、前記契約情報に基づいてそれぞれ算出される区間毎契約電流値と、設備通過電流値とに基づいて、前記第2の配電系統が、前記第1の配電系統に対して電力の融通が可能か否かを判定する、
請求項1に記載の影響度算出装置。 - 前記融通可否判定部が電力を融通可能でないと判定した場合に、融通可能でないと判定された要因を判定する融通不可能要因判定部を、
更に含む請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の影響度算出装置。 - 前記影響度算出部は、
前記融通可否判定部が電力を融通可能でないと判定した場合に、前記支障区間よりも下流側の区間の停電の影響度を、前記電力需要者毎に設定された重要度に更に基づいて算出する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の影響度算出装置。 - 前記影響度算出部は、
前記融通可否判定部が電力を融通可能でないと判定した場合に、前記支障区間よりも下流側の区間の停電の影響度を、前記配電系統の区間毎に設定された重要度に更に基づいて算出する、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の影響度算出装置。 - 電力供給源に接続される給電端と、前記給電端から順に開閉器を介して接続される区間を複数含む配電線とをそれぞれ含む複数の配電系統のうち、第1の配電系統と、前記第1の配電系統のいずれかの区間に支障が発生した場合に、当該発生した支障区間よりも少なくとも下流側の区間に電力を融通する第2の配電系統とについて、
コンピュータに、
前記配電線の区間毎の電力需要者の契約電流値または契約容量を示す情報が含まれる契約情報、前記電力供給源の電力を配電する配電設備が供給可能な電力の上限を前記配電系統の区間毎に示す情報が含まれる設備情報、及び測定装置によって測定される区間毎の電流値を示す区間測定情報のうち、いずれかの情報に基づいて算出される、前記電力の融通に要する電流値に基づいて、前記第2の配電系統が、前記第1の配電系統に対して電力の融通が可能か否かを判定する融通可否判定ステップと、
前記融通可否判定ステップが電力を融通可能でないと判定した場合に、前記支障区間よりも下流側の区間の停電の影響度を、前記区間毎の電力需要者の契約電流値または契約容量を示す情報が含まれる契約情報に基づいて算出する影響度算出ステップと、
を実行させるための影響度算出プログラム。
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