本実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態にかかる電子レシートシステムの構成全体を示す構成図である。図1に示すように、店舗1には、商品販売データ処理を実行する商品販売データ処理装置であるPOS(Point of Sales)端末2(図1では1台のみ示すが複数台であっても良い)と、ルータ3とが設置されている。POS端末2とルータ3とは、店舗内LAN4(Local Area Network)によって接続されている。ルータ3は、店舗内LAN4とインターネットやVPN(Virtual Private Network)であるネットワーク5とを接続するための機器である。なお、特に図示しないが、店舗1には、POS端末2を統括するストアサーバを設けるようにしても良い。
ネットワーク5には、電子レシートサーバ6が接続されている。電子レシートサーバ6は、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、食品販売店、ドラッグストア、アパレル販売店、家電販売店、百貨店、生活雑貨店、飲食店などの店舗またはチェーン店舗(以下、店舗という)を運営する商品またはサービスの販売者である企業単位で複数台設けられており、店舗を運営する企業を示す企業コード毎の電子レシート情報を記憶して管理する企業用のレシート管理サーバとして機能する。なお、電子レシートサーバ6は、店舗を運営する各企業の売上管理、売上分析、在庫管理などの機能を持つPOSシステムの本部サーバを適用するようにしても良い。
また、ネットワーク5には、携帯端末8が、Wi−Fi(Wireless Fidelity)等の規格に従って無線通信を行う基地局7を介して接続されている。携帯端末8は、Webブラウザを実装する、例えばスマートフォン、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータなどの情報処理装置である。なお、携帯端末8に代えて、ノートPCなどのパーソナルコンピュータ等の情報処理装置を適用しても良い。
さらに、ネットワーク5には、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報を一括に記憶して管理する顧客用レシート管理サーバとして機能する電子レシート管理サーバ9も接続されている。予め電子レシートのサービスを受けるために会員登録されている消費者は、ネットワーク5を通して携帯端末8を用いて電子レシート管理サーバ9から電子レシート情報を得ることができる。電子レシート管理サーバ9は、例えば、電子レシートサーバ6で電子レシート情報を管理する企業以外の第三者機関によって管理される。なお、電子レシートサーバ6についても第三者機関等が管理しても良い。また、電子レシートサーバ6の機能を電子レシート管理サーバ9に持たせて1つのサーバで管理しても良い。また、店舗を運営する企業を示す企業毎の電子レシート情報を複数の企業コードで一括に管理する機能を、例えばクラウドコンピューティングの一種であるSaaS(Software as a Service)の形態でサービス(アプリケーション)が提供されるようにしても良い。
なお、電子レシートサービスを受けるための消費者の会員登録は、例えば次のようにして行われる。図2は、消費者の会員登録における画面の遷移例を示す遷移図である。消費者は、携帯端末8からネットワーク5を通して会員管理サーバ(図示せず)に対して空メールを送信する。会員管理サーバは、受信したメールアドレスに会員登録のためのページを示すURL(Uniform Resource Locator)を送信する。消費者は、携帯端末8から会員登録のためのページを示すURLにアクセスして入力画面Hを表示させ(図2(a)参照)、会員登録に必要な事項を入力する。消費者による必要事項の入力終了後の携帯端末8には、入力確認画面Iが表示される(図2(b)参照)。そして、消費者による入力確認後には、会員マスタに対する会員登録が実行される。その後、会員管理サーバは、携帯端末8に対して会員コードおよびパスワードを含む会員登録完了メールを配信する。これにより、会員登録が終了する。なお、図2(c)は、登録完了後において、携帯端末8に表示される登録完了画面Jである。登録完了画面Jには、「トップ画面表示」ボタンB10が設けられている。消費者がこの「トップ画面表示」ボタンB10を操作することにより、携帯端末8は、図2(d)に示すトップ画面Kを表示する。
なお、消費者の会員登録に際しては、入力画面Hにおいて他の消費者(例えば、家族など)の会員コードを関連付けることによって電子レシートシステムの会員間でグループを任意に設定することができる。
なお、上述したグループの設定は、会員登録の際に限るものではなく、会員登録後の任意のタイミングで設定できるのは、言うまでもない。
かかる構成の電子レシートシステムにおいては、店舗1のPOS端末2で商品販売データ処理が行なわれて生成された決済の内容を示す電子レシート情報が、ネットワーク5を介して電子レシートサーバ6を介して電子レシート管理サーバ9に伝送され、この電子レシート管理サーバ9から、会員の携帯端末8に電子レシート情報が送信される。会員は、携帯端末8の表示部に電子レシート情報を表示させ、その内容を確認することができる。また、電子レシート管理サーバ9は、電子レシート情報をWeb上に公開する。Webブラウザを実装してなる携帯端末8は、URL(Uniform Resource Locator)を指定することにより、Web上に公開された電子レシート情報を携帯端末8にダウンロードしてWebブラウザで閲覧することができる。なお、携帯端末8に電子レシート情報を閲覧するためのアプリケーションソフトウェアをインストールして閲覧するようにしても良い。
携帯端末8は、上述のようにして消費者が取得した会員コードおよびパスワードを記憶部13(図3参照)などに記憶する。このようにして記憶した会員コードの出力方法としては、バーコードによる表示、二次元コードによる表示、近接場型の無線通信であるNFC(Near Field Communication)による情報通信による送信等がある。
更に、消費者が電子レシートサービスを受けるために取得した会員コードと、チェーン店等の企業が運営するポイントサービス等の既存の企業会員カードとの関連付けを、各小売店舗のPOS端末2もしくは各個人の携帯端末8で実現するようにしても良い。
ここで、上述したような消費者が取得した会員コードと既存の企業会員カードとの関連付けの運用例について説明する。
1.店舗のPOS端末2における運用例
(1)まず、POS端末2を操作するチェッカーが、商品登録(決済)時に電子レシートサービスを実施するか否かと、ポイントカードの有無を確認する。電子レシートサービスを実施する場合、消費者は、携帯端末8とポイントカードを提示する。
(2)チェッカーは、携帯端末8に記憶されている会員コードとポイントカードの企業会員コードをそれぞれ読み取る。ここで、携帯端末8に記憶されている会員コードの読取は、POS端末2に設けられたI/Oに依存するが、上述のようなバーコード・二次元コード・NFC等が適用される。
(3)POS端末2は、電子レシート管理サーバ9へトランザクションと(3)で読み取った会員コード及びポイントカードの企業会員コードを送信する。
(4)電子レシート管理サーバ9は、(3)で送信された情報を受け取り、店舗1のPOS端末2で商品販売データ処理が行なわれて生成された決済の内容を示す電子レシート情報及び会員コードと、ポイントカードの企業会員コードが同時送信されたことが初回の場合、当該電子レシート管理サーバ9に登録する。
以後、消費者は、携帯端末8もしくはポイントカードのみの提示で、電子レシートシステムにおけるサービスとポイント付与のサービスを受けることができる。
2.携帯端末8における運用例
(1)まず、消費者は所有の携帯端末8から特定URLにアクセスもしくは携帯端末8にインストールされているアプリケーションよりポイントカード登録メニューにログインする。消費者は、登録の対象となるポイントカードを発行している企業を入力・選択する。次いで、消費者は、登録の対象となるポイントカードの企業会員コードを入力し、番号確認後、登録ボタンを押下し、電子レシート管理サーバ9に登録内容送信する。なお、企業会員コードの入力は、手入力やカメラ撮影、磁気読取などにより行うことができる。
(2)電子レシート管理サーバ9は、(1)での携帯端末8における登録内容を受信し、各企業の顧客情報と照合し、消費者の携帯端末8へ確認の表示画面を返信する。
(3)消費者は、電子レシート管理サーバ9から返された確認の表示画面を確認し、同意ボタンを押下することで電子レシートの会員コードと既存の企業会員カードとの関連付けが完了する。
以上のようにして、一意の電子レシートの会員コードで電子レシートシステムにおけるサービスやポイント付与のサービスを管理することにより、従来のポイントカードを所有している店舗ではポイントカードを提示することで、ポイントカードを所有していない店舗では、携帯端末8を提示することで、電子レシートシステムにおけるサービスを受けることが可能になる。その結果、電子レシートの会員コードが各企業の各企業会員カードを関連付けるHUBの役割としての存在となることができる。
以下、この点を含み、本実施形態の電子レシートシステムを構築する各部の構成について説明する。
まず、情報処理装置である携帯端末8の要部構成を、図3のブロック図を用いて説明する。図3に示すように、携帯端末8は、制御部本体を構成するCPU(Central Processing Unit)11、データを一時的に記憶しておくためのメモリ12、CPU11からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等が記憶される記憶部13、ネットワーク5を含む各種公衆網に接続されるネットワークインターフェース14、各種情報を表示可能な表示部17、携帯端末8を操作するための入力部18、時間を計時する時計部19等で構成されている。入力部18は、表示部17に積層されたタッチパネルや、筐体上に設けられたキーである。
記憶部13には、Web上に公開されている各種情報(コンテンツ)を閲覧するためのWebブラウザの他、商品販売データ処理による決済後に生成される電子レシート情報を電子レシート管理サーバ9から受け取るための電子レシート対応プログラムP11と、受け取った電子レシート情報を閲覧するための電子レシート閲覧プログラムP12とが予めインストールされている。
加えて、記憶部13には、後述する各企業の電子レシートサーバ6から受け取った電子レシート情報を、企業コードや業種・業態コードに基づいて統計した統計情報を生成するための統計情報生成プログラムP13が予めインストールされている。
さらに、記憶部13には、電子レシート情報を分割して他人に委譲するためのレシート情報委譲プログラムP14が予めインストールされている。
なお、携帯端末8で実行される電子レシート対応プログラムP11と電子レシート閲覧プログラムP12と統計情報生成プログラムP13とレシート情報委譲プログラムP14は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、携帯端末8で実行される電子レシート対応プログラムP11と電子レシート閲覧プログラムP12と統計情報生成プログラムP13とレシート情報委譲プログラムP14を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、携帯端末8で実行される電子レシート対応プログラムP11と電子レシート閲覧プログラムP12と統計情報生成プログラムP13とレシート情報委譲プログラムP14をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
次に、商品販売データ処理装置であるPOS端末2の要部構成を、図4のブロック図を用いて説明する。図4に示すように、POS端末2は、制御部本体を構成するCPU(Central Processing Unit)21、データを一時的に記憶しておくためのメモリ22、CPU21からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等が記憶される記憶部23、店舗内LAN4に接続されるネットワークインターフェース24、プリンタが接続されるプリンタインターフェース25、オペレータに対して各種情報を表示するためのオペレータ用表示部28、時間を計時する時計部29、客に対して種々の情報を表示するための客用表示部30、POS端末2を操作するための入力部31等で構成されている。
記憶部23には、当該POS端末2のPOSナンバーに加えて、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コード、当該POS端末2が設置される店舗1を示す店舗コード、などを予め記憶するための領域として識別コード管理領域23aが確保されている。ここで、業種・業態コードは、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、薬局、レストラン、飲食店などとして、店舗の業種・業態を区別するコード(分類コード)である。なお、このような業種・業態は、ユーザの好みによって任意に変更可能である。なお、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コードについては、電子レシートサーバ6に登録されていても良い。
また、記憶部23には、商品販売データ処理を含む各種のPOS業務を実行するためのソフトウェアの他、商品販売データ処理の際に印字発行されるレシートあるいは領収書に代えて電子的に処理した電子レシート情報を処理するための電子レシート処理プログラムP15が予めインストールされている。
なお、POS端末2で実行される電子レシート処理プログラムP15は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、POS端末2で実行される電子レシート処理プログラムP15を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、POS端末2で実行される電子レシート処理プログラムP15をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
次に、企業用のレシート管理サーバとして機能する電子レシートサーバ6の要部構成を、図5のブロック図を用いて説明する。電子レシートサーバ6は、制御部本体を構成するCPU(Central Processing Unit)41、データを一時的に記憶しておくためのメモリ42、CPU41からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等が記憶される記憶部43、ネットワーク5に接続されるネットワークインターフェース44等で構成されている。
記憶部43には、店舗を運営する企業毎の電子レシート情報を記憶するための領域として電子レシート管理領域43aが確保されている。電子レシート情報は、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コード、店舗コード、消費者の会員コード、POS端末2のPOSナンバー、レシートナンバー、商品販売データなどを含んでいる。
また、記憶部43には、各店舗1のPOS端末2から受け取った電子レシート情報を電子レシート管理領域43aで管理するための電子レシート管理プログラムP1が予めインストールされている。
また、記憶部43には、電子レシート管理領域43aで管理されている電子レシート情報を電子レシート管理サーバ9へ送信するための情報送信プログラムP2も予めインストールされている。
さらに、記憶部43には、所望の商品、会員、企業、店舗に対応付けられる各種の付加情報を記憶する情報管理領域43bが設けられている。ここで、付加情報とは、企業のキャンペーンに関連付けられたホームページにリンクするURL、企業のCMに関連付けられたホームページにリンクするURL、企業のクーポンにリンクするURLなどのアクセス情報である。
なお、電子レシートサーバ6で実行される電子レシート管理プログラムP1および情報送信プログラムP2は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、電子レシートサーバ6で実行される電子レシート管理プログラムP1および情報送信プログラムP2を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、電子レシートサーバ6で実行される電子レシート管理プログラムP1および情報送信プログラムP2をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
次に、顧客用レシート管理サーバとして機能する電子レシート管理サーバ9の要部構成を、図6のブロック図を用いて説明する。電子レシート管理サーバ9は、制御部本体を構成するCPU(Central Processing Unit)51、データを一時的に記憶しておくためのメモリ52、CPU51からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等が記憶される記憶部53、ネットワーク5に接続されるネットワークインターフェース54等で構成されている。
記憶部53には、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報を一括に記憶するための領域として電子レシート管理領域53aが確保されている。より詳細には、電子レシート管理領域53aは、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報および付加情報を会員毎に管理する。電子レシート情報は、会員コード、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、店舗コード、POS端末2のPOSナンバー、レシートナンバー、商品販売データ、付加情報などを含んでいる。
また、記憶部53には、各企業の電子レシートサーバ6から受け取った付加情報および電子レシート情報を電子レシート管理領域53aで管理するための電子レシート管理プログラムP3が予めインストールされている。
また、記憶部53には、電子レシート情報および所望の商品の付加情報を携帯端末8へ送信するための情報送信プログラムP4が予めインストールされている。
なお、電子レシート管理サーバ9で実行される電子レシート管理プログラムP3および情報送信プログラムP4は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、電子レシート管理サーバ9で実行される電子レシート管理プログラムP3および情報送信プログラムP4を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、電子レシート管理サーバ9で実行される電子レシート管理プログラムP3および情報送信プログラムP4をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
続いて、本実施の形態のシステムを構築する各部の動作について説明する。
まず、POS端末2のCPU21が電子レシート処理プログラムP15に従って動作することにより実行される電子レシート処理について、図7に示す機能ブロック図および図8に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
図7に示すように、POS端末2で実行される電子レシート処理プログラムP15は、電子レシート生成手段として機能する電子レシート生成部26、送信手段として機能する送信部27を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしてはCPU21が記憶部23から電子レシート処理プログラムP15を読み出して実行することにより上記各部がメモリ22上にロードされ、電子レシート生成部26、送信部27がメモリ22上に生成されるようになっている。
電子レシート生成部26は、店舗を運営する企業を示す企業コードを含み、商品販売データ処理の際に印字発行されるレシートあるいは領収書に代えて電子的に処理した電子レシート情報を、消費者の会員コードに対応付けて生成する。
送信部27は、電子レシート生成部26で生成した電子レシート情報を、企業コードに応じた企業単位で管理する電子レシートサーバ6に送信する。
図8に示すように、POS端末2のCPU21(電子レシート生成部26)は、商品取引の締め処理を開始する締め操作キー等の入力があると、会員コードの入力、電子レシート発行有無の確認、締め操作に応じた決済処理に対応した電子レシート発行指示があったか否かを判断する(ステップS1)。
会員が、電子レシート発行指示を示すためには、例えば下記に示すような方法が考えられる。
1.店員がPOS端末2の入力部31(例えば、キーボード)に設けられた「電子レシート発行」ボタンを操作する。
2.会員である消費者が携帯端末8の表示部17にトリガーとなるコードを含むバーコードを表示し、店員がPOS端末2の入力部31(例えば、バーコードスキャナ)で読み取る。
3.会員である消費者が客用表示部30に押下可能に表示された「電子レシート発行」ボタンを操作する。
4.会員である消費者が携帯端末8の表示部17にトリガーとなるコードを含むバーコードを表示し、会員である消費者自らがPOS端末2の入力部31(例えば、バーコードスキャナ(商品登録で使用するスキャナとは別のスキャナが好ましい))で読み取る。
5.会員である消費者がポイントサービスを受けるための企業会員カードを提示し、POS端末2の入力部31(例えば、バーコードスキャナ、磁気カードリーダ、またはNFCなど)で企業会員カードの企業会員コードを読み取り、その読み取った企業会員コードに電子レシートの会員コードが関係付けられている場合は、電子レシート発行指示があったと判断する。
POS端末2のCPU21(電子レシート生成部26)は、電子レシート発行指示があったと判断した場合(ステップS1のYes)、商品取引データを本部サーバに送信し、商品取引データとは別に、商品販売データ処理による決済時に登録された商品の情報および決済の情報に基づいて、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コード、店舗コード、消費者の会員コード、POS端末2のPOSナンバー、レシートナンバー、商品販売データなどを記憶部23に設けられた識別コード管理領域23aから抽出し、電子レシート情報を生成する(ステップS2)。
次いで、POS端末2のCPU21(送信部27)は、ネットワークインターフェース24を介して店舗内LAN4およびネットワーク5に接続し、生成された電子レシート情報を電子レシートサーバ6に送信し(ステップS3)、処理を終了する。一方、電子レシート発行指示がなかったと判断した場合(ステップS1のNo)、紙レシートを印字して発行し(ステップS4)、商品取引データを本部サーバに送信(ステップS5)して処理を終了する。
なお、POS端末2のCPU21は、本部サーバへ商品取引データ(トランザクションデータ)を送信する時にオフライン状態に陥った場合、以下の対応を実施して障害を回避する。
1.リトライ送信の自動実施。
2.1.で対応不可の場合には、オンライン復旧するまで商品取引データ(トランザクションデータ)を記憶し、オンライン復旧後に本部サーバへ発信する。この場合、POS端末2のCPU21は、オペレータ用表示部28に「商品取引データ(トランザクションデータ)は後ほど送信します。」などの表示を行う。
次に、電子レシートサーバ6のCPU41が、電子レシート管理プログラムP1に従って動作することにより実行される電子レシート管理処理および情報送信プログラムP2に従って動作することにより実行される情報送信処理の流れを、図9に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
電子レシートサーバ6のCPU41は、POS端末2から送信された電子レシート情報をネットワークインターフェース44を介して受信すると(ステップS11のYes)、記憶部43の電子レシート管理領域43aに企業毎の電子レシート情報として記憶する(ステップS12)。すなわち、電子レシートサーバ6のCPU41は、電子レシート情報を企業コードに応じた企業単位で記憶部43に管理する電子レシート管理手段として機能する。
また、電子レシートサーバ6のCPU41は、受信した電子レシート情報を記憶した後、予め設定された送信タイミングになると(ステップS11のNo、ステップS13のYes)、情報管理領域43bに管理されている付加情報および電子レシート管理領域43aで管理されている電子レシート情報を電子レシート管理サーバ9に送信し(ステップS14)、ステップS11に戻る。
なお、POS端末2のCPU21(電子レシート生成部26)が電子レシート情報を生成して電子レシートサーバ6に送信するようにしたが、これに限るものではない。例えば、POS端末2のCPU21が、商品販売データ処理による決済時に登録された商品の情報および決済の情報に基づいて、店舗コード、消費者の会員コード、POS端末2のPOSナンバー、レシートナンバー、商品販売データなどを電子レシートサーバ6に送信し、電子レシートサーバ6のCPU41が、企業コード、業種・業態コードなどを付加して、電子レシート情報を生成しても良い。
次に、電子レシート管理サーバ9のCPU51が、電子レシート管理プログラムP3に従って動作することにより実行される電子レシート管理処理および情報送信プログラムP4に従って動作することにより実行される商品情報送信処理の流れを、図10に示す機能ブロック図および図11に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
図10に示すように、電子レシート管理サーバ9で実行される電子レシート管理プログラムP3および情報送信プログラムP4は、受信手段として機能する受信部55、電子レシート一括管理手段として機能する電子レシート一括管理部56、電子レシート送信手段として機能する電子レシート送信部57を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしてはCPU51が記憶部53から電子レシート管理プログラムP3および情報送信プログラムP4を読み出して実行することにより上記各部がメモリ52上にロードされ、受信部55、電子レシート一括管理部56、電子レシート送信部57がメモリ52上に生成されるようになっている。
受信部55は、店舗を運営する企業を示す企業コードを含み、商品販売データ処理の際に印字発行されるレシートあるいは領収書に代えて電子的に処理した企業単位の電子レシート情報を受信する。
電子レシート一括管理部56は、受信部55により受信した企業単位の電子レシート情報を記憶部53の電子レシート管理領域53aに記憶して一括管理する。
電子レシート送信部57は、所定の消費者の会員コードに対応付けられた携帯端末8に対し、当該会員コードに対応付けられていて少なくとも1以上の企業コードを含む電子レシート情報を電子レシート管理領域53aから取得して送信する。
図11に示すように、電子レシート管理サーバ9のCPU51(受信部55)は、各企業の電子レシートサーバ6から送信された電子レシート情報および付加情報をネットワークインターフェース54を介して受信したか否かを判断する(ステップS21)。
電子レシート情報および付加情報を受信した場合(ステップS21のYes)、電子レシート管理サーバ9のCPU51(電子レシート一括管理部56)は、記憶部53の電子レシート管理領域53aに各種企業の電子レシート情報および付加情報を一括に記憶する(ステップS22)。
また、電子レシート管理サーバ9のCPU51(電子レシート送信部57)は、電子レシート管理領域53aに電子レシート情報および付加情報を一括に記憶した後、電子レシート情報および付加情報を携帯端末8に送信し(ステップS23)、ステップS21に戻る。なお、電子レシート情報の送信を完了すると、電子レシート管理領域58aの電子レシート情報に対して送信完了を意味するフラグを記憶することで、電子レシート情報の送信結果を管理することができる。
また、電子レシート管理サーバ9のCPU51(電子レシート送信部57)は、携帯端末8から電子レシート情報照会があった場合(ステップS21のNo、ステップS24のYes)、電子レシート管理領域53aに管理されている付加情報および電子レシート情報を、電子レシート情報照会の内容に従って抽出した後(ステップS25)、照会があった携帯端末8に送信し(ステップS26)、ステップS21に戻る。
次に、携帯端末8のCPU11が、電子レシート対応プログラムP11に従って動作することにより実行される電子レシート受け取り処理および電子レシート閲覧プログラムP12に従って動作することにより実行される電子レシート閲覧処理の流れを、図12に示す機能ブロック図および図13に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
図12に示すように、携帯端末8で実行される電子レシート対応プログラムP11および電子レシート閲覧プログラムP12は、会員対応付け手段として機能する会員対応付け部81、電子レシート受信手段として機能する電子レシート受信部82、電子レシート表示手段として機能する電子レシート表示部83を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしてはCPU11が記憶部13から電子レシート対応プログラムP11および電子レシート閲覧プログラムP12を読み出して実行することにより上記各部がメモリ12上にロードされ、会員対応付け部81、電子レシート受信部82、電子レシート表示部83がメモリ12上に生成されるようになっている。
会員対応付け部81は、所定の消費者の会員コードを対応付ける。
電子レシート受信部82は、会員コードに対応付けられていて少なくとも1以上の企業コードを含む電子レシート情報を、当該電子レシート情報を一括管理する電子レシート管理サーバ9から受信する。
電子レシート表示部83は、電子レシート受信部82により受信した電子レシート情報を、企業コード単位で整列させて表示部17に表示する。
図13に示すように、まず、携帯端末8のCPU11(会員対応付け部81)は、電子レシート管理サーバ9にアクセスして会員コードおよびパスワードの入力によって認証処理を実行する(ステップS31)。これにより、携帯端末8と所定の消費者の会員コードとが対応付けられる。
認証後、携帯端末8のCPU11(電子レシート受信部82)は、入力された当該会員コードに対応して電子レシート管理領域53aに管理されている付加情報および電子レシート情報を受信する(ステップS32)。なお、付加情報および電子レシート情報の受信については、電子メールによって受信するものであっても良い。
次に、携帯端末8のCPU11(電子レシート表示部83)は、電子レシート情報に含まれる購入日を表示部17に一覧表示する(ステップS33)。このように購入日を表示部17に一覧表示することにより、携帯端末8は、消費者であるユーザに対して情報の選択を促す。
図14は、携帯端末8の表示部17における表示例Xを示す正面図である。図14に示すように、表示例Xは、電子レシート管理サーバ9にアクセスした携帯端末8を所有するユーザが各種企業の店舗で買物をした日について色を変えてカレンダー形式で一覧表示したものである。また、携帯端末8のCPU11(電子レシート表示部83)は、色を変えて一覧表示された日の中から入力部18の入力に追従するカーソルで所望の日を選択できるように表示を行う。
なお、図14に示すように、表示例Xには、検索キーとなる言語やキーワードを指定するための検索窓Aが設けられている。携帯端末8のCPU11は、検索窓Aにおいて指定された言語やキーワードを含む電子レシート情報に絞り込むようにしても良い。
また、表示例Xは、図14に示すように、カーソルで所望の日を選択した後に確定するための「レシート照会」ボタンB1を有している。携帯端末8のCPU11は、ユーザが所望の日をタップしただけで選択したと判断するようにしても良いし、ユーザが所望の日をタップした後に「レシート照会」ボタンB1を操作した場合に選択したと判断するようにしても良い。
さらに、表示例Xは、図14に示すように、応募型キャンペーンページに遷移するための「キャンペーン」ボタンB2を有している。
なお、図15は表示例Xの変形例である。図15に示す表示例Xにおいては、電子レシート管理サーバ9にアクセスした携帯端末8を所有するユーザが各種企業の店舗で買物をした日に対して、当該企業の店舗のマークM等を付すことにより、買い物をした店舗を直感的に把握することができる。すなわち、図15に示す表示例Xによれば、どの企業の店舗で買い物を頻繁に行っているかという情報を容易に知ることができる。なお、店舗のマークMを表示するために、電子レシート情報に含まれる企業コードに対してマークを予め対応付けておくテーブルを用意する。
携帯端末8のCPU11(電子レシート表示部83)は、ユーザが所望の日をタップして選択したと判断すると(ステップS34のYes)、その選択された日に対応した電子レシート情報を表示部17に表示する(ステップS35)。
図16は、携帯端末における表示例Yを示す正面図である。図16に示すように、表示例Yは、電子レシート管理サーバ9にアクセスした携帯端末8を所有するユーザが買物をした各種企業の店舗を日別に一覧表示したものである。より詳細には、表示例Yは、電子レシート情報を受信した順に時系列に表示したものであって、企業マーク、取引時間、企業名、店舗名が表示される。また、携帯端末8のCPU11(電子レシート表示部83)は、一覧表示された日別の店舗情報の中から入力部18の入力に追従するカーソルで所望の日別の店舗を選択できるように表示を行う。
なお、図17は表示例Yの変形例である。図17の表示例Yには、一定時間間隔で時刻が表示されている「時刻バー」が配置されている。図17に示す例では、1時間間隔である。このように一定の時間間隔で電子レシート情報が表示されるため、電子レシート情報が表示されない空白の時間の状況を把握し、電子レシート情報が無い、つまり店舗で買物をしていない時間をイメージしやすくなっている。
また、図18も表示例Yの変形例である。図18の表示例Yは、表示例Yの企業マークをタッチすることによって、特定の企業の店舗での利用履歴のみを時系列でソートして一覧表示したものである。このように利用頻度の高い企業の店舗のみを一覧表示することで、利用状況を把握することが容易になる。
携帯端末8のCPU11(電子レシート表示部83)は、ユーザが所望の日別の店舗を選択したと判断すると(ステップS36のYes)、その選択された日別の店舗に対応した電子レシート情報を表示部17に表示する(ステップS37)。
図19は、携帯端末8の表示部17における表示例Zを示す正面図である。図19に示すように、表示例Zは、電子レシート管理サーバ9にアクセスした携帯端末8を所有するユーザが買物をした所望の日における所望の店舗の電子レシート情報を表示したものである。表示例Zは、電子レシート情報を解析して紙のレシートと同様のレイアウトであるとともに、その中で入力部18の入力に追従するカーソルで商品a、または、商品に対応付けられる各種の付加情報を表すアイコンb(図19では「応募」というボタン形状のアイコン)に対して、フォーカスを当てることができる。
なお、画面表示イメージは、必ずしもレシートイメージにする必要はない。しかしながら、電子レシート情報は、紙のレシート情報に代わるものであり、商品を購入したことを証明する電子的な商品購入証明情報である。表示例Zにおいては、返品がある場合には店舗に商品購入証明情報として提示する場合に使用するため、以下の情報が表示される。
・店舗名
・購入日時
・購入商品明細
・売上合計額
・お預り金額
・お釣り金額
・レジナンバー
・取引ナンバー
ここで、返品処理の概略について説明する。上述のように、消費者は自身の会員コードをキーとして過去の電子レシート情報を参照することができる。
本実施形態における返品処理は、紙レシートによる返品処理の場合と同様、返品する際に、携帯端末8の表示部17に電子レシート情報を表示させて確認するか、あらかじめ印字したレシート情報を確認して返品を行う。
1.消費者は、返品する商品と一緒に対象の電子レシート情報を携帯端末8の表示部17に表示させ、店舗に提示する。
2.店員は、提示された電子レシート情報から売上日時、レジナンバー、取引ナンバーをもとにジャーナル検索を行い、取引内容を確認する。
3.店員は、POS端末2を操作して返品処理を行う。
4.POS端末2のCPU21は、返品処理実行後、元の電子レシート情報を無効にする必要があるため、電子レシートサーバ6の電子レシート管理領域43aで管理されている電子レシート情報を更新する。
5.POS端末2のCPU21は、返品時の電子レシート情報を発行する。
6.合わせて、電子レシートサーバ6は、顧客用レシート管理サーバとして機能する電子レシート管理サーバ9の電子レシート管理領域53aで管理されている電子レシート情報を更新し、元の電子レシート情報を無効にする。その後、電子レシートサーバ6は、電子レシート管理サーバ9の電子レシート管理領域53aを返品時の電子レシート情報で更新して、保存する。
ここでユーザが適当な商品、または、商品に対応付けられるアイコンを選択すると(ステップS38のYes)、携帯端末8のCPU11(電子レシート表示部83)は、ネットワークインターフェース14を介してネットワーク5に接続し、選択された商品またはアイコンに関連付けられたアクセス情報を元に基づく各種の情報をネットワーク5上から取得して表示部17に表示する(ステップS39)。
例えば、商品aに対するアクセス情報として商品に関連付けられたホームページが商品情報リンクとして設定されている場合には、所望の商品が選択された場合、当該商品に関連付けられたホームページが表示部17に表示される。
また、「応募」というボタン形状のアイコンbに対してアクセス情報として応募キャンペーンに関連付けられたホームページが設定されている場合には、「応募」ボタンが選択された場合、当該「応募」ボタンに関連付けられた応募キャンペーンページが表示部17に表示される。
また、アイコンの一種であるバナーcに対してアクセス情報としてCMに関連付けられたホームページが設定されている場合には、バナーcが選択された場合、当該バナーcに関連付けられたCMが表示部17に表示される。
携帯端末8のCPU11は、入力部18から電子レシート閲覧処理の終了が宣言されると(ステップS40のYes)、処理を終了する。
携帯端末8のCPU11は、入力部18から電子レシート閲覧処理の終了が宣言されない場合には(ステップS40のNo)、ステップS38に戻り、商品、または、商品に対応付けられるアイコンの選択に待機する。
また、上述した図11のステップS23で説明したように、携帯端末8から電子レシート管理サーバ9にアクセスするのではなく、電子レシート管理サーバ9から携帯端末8が電子レシート情報および付加情報を受信した場合についても図20のフローチャートを参照して説明する。
携帯端末8のCPU11(電子レシート受信部82)は、電子レシート管理サーバ9から電子レシート情報および付加情報を受信する(ステップS61)。
その後、電子レシート閲覧プログラムP12が起動されると(ステップS62のYes)、携帯端末8のCPU11(電子レシート表示部83)は、受信した電子レシート情報および付加情報を、企業コードに関連付けて表示する(ステップS63)。
図21は、携帯端末8の表示部17における表示遷移例を示す正面図である。図21に示す表示例Oは、電子レシート管理サーバ9から受信した順に企業コード単位で電子レシート情報を整列して表示したものである。図21に示す表示例Oにおいては、入力部18(表示部17に積層されたタッチパネル)に対するフリック操作(指の左右のスライド)及びタッチによって、一の電子レシート情報を選択することが可能である。また、クーポン情報が付加された電子レシートには、図21に示す表示例Oに示すように、「クーポンあるよ」というメッセージが付加情報として表示される。
一の電子レシート情報を選択した場合、図21に示す表示例Pに示すように、携帯端末8の表示部17には、選択された電子レシート情報が表示される。表示例Pは、電子レシート情報を解析して紙のレシートと同様のレイアウトであるとともに、その中で入力部18(表示部17に積層されたタッチパネル)に対するスクロールが可能である。また、商品に対応付けられる各種の付加情報を表すアイコンb(図21では「クーポン情報」というボタン形状のアイコン)に対する入力部18(表示部17に積層されたタッチパネル)を介した操作が可能である。
次に、携帯端末8のCPU11が、統計情報生成プログラムP13に従って動作することにより実行される統計情報生成処理の流れを図22に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
携帯端末8のCPU11は、電子レシート管理サーバ9にアクセスして会員コードおよびパスワードの入力によって認証処理を実行する(ステップS51)。
認証後、携帯端末8のCPU11は、統計情報を生成するための期間や統計情報の種別等の統計情報の生成に必要な情報の入力があったと判断すると(ステップS52のYes)、入力された当該会員コードおよび統計情報の生成に必要な情報に対応して電子レシート管理領域53aに管理されている電子レシート情報を受信する(ステップS53)。
次いで、携帯端末8のCPU11は、取得した電子レシート情報から統計情報の生成に必要な情報(例えば、企業コードや業種・業態コード)に基づいて統計した統計情報を生成し(ステップS54)、生成した統計情報を表示部17に表示する(ステップS55)。
図23は、携帯端末8の表示部17における表示例C1を示す正面図である。図23に示すように、表示例C1は、所定期間における電子レシート情報に含まれる商品販売データ中の売上合計額について、業種・業態別に統計した結果を円グラフで表示したものである。表示例C1によれば、業種・業態別の消費額や、どの業種・業態の店舗で買い物を頻繁に行っているかという情報を容易に知ることができる。
なお、図23に示す円グラフは、電子レシート情報に含まれる業種・業態コード別に統計したものであるが、業種・業態コードを会員が任意に設定できるようにし、任意に企業を分類する分類コードとしてとして使用しても良い。
図24は、携帯端末8の表示部17における別の表示例C2を示す正面図である。図24に示すように、表示例C2は、月別の電子レシート情報に含まれる商品販売データ中の売上合計額について、カテゴリ別に統計した結果を棒グラフで表示したものである。表示例C2によれば、カテゴリ別の消費額や割合を容易に知ることができる。
次に、携帯端末8のCPU11が、レシート情報委譲プログラムP14に従って動作することにより実行されるレシート情報委譲の流れを図25に示す画面遷移図を参照しつつ説明する。
従来、消費者は、食品スーパー等で家族・友人の代行で商品を購入した際には、チェックアウト時にその証明として複数枚のレシートを印字発行するようにキャッシャに依頼して代行相手に渡すか、または1枚だけ発行したレシートの内容を代行相手に提示することで、代行相手から代金を受け取るようにしている。
この点、本実施形態においては、電子レシートシステムに会員登録している家族や友人に対しては、代行購入品についての購入データである電子レシート情報を分割して委譲することができるようにし、正確な買物証明を行うことができるようにしている。
図25は、レシート情報委譲の流れを示す画面遷移図である。図25(a)に示す表示例Zは、図19で説明したように、電子レシート管理サーバ9にアクセスした携帯端末8を所有するユーザが買物をした所望の日における所望の店舗の電子レシート情報を表示したものである。また、図25(a)に示す表示例Zには、電子レシート情報を分割して委譲することを宣言する「レシート分割」ボタンdが表示されている。
図25(a)に示すように「レシート分割」ボタンdが操作されると、携帯端末8のCPU11は、電子レシートシステムに会員登録している家族や友人の中から電子レシート情報を委譲する相手を選択させるための表示例D(図25(b)参照)を表示する。
図25(b)に示すように、電子レシートシステムに会員登録している家族や友人の中から何れか一の家族や友人が選択操作されると、携帯端末8のCPU11は、電子レシート情報の表示例Zに戻し(図25(c))、委譲対象となる購入商品を選択させる。また、図25(c)に示す表示例Zには、電子レシート情報の分割配信を確定したことを宣言する「友人へ配信」ボタンeが表示されている。
図25(c)に示すように、電子レシート情報から委譲対象となる購入商品が選択され、「友人へ配信」ボタンeが操作されると、表示例Dで選択した委譲相手に対して分割された電子レシート情報が配信される。
図26は、委譲先の携帯端末8の表示部17における表示例を示す正面図である。図26に示す表示例Fには、委譲された電子レシート情報が表示される。また、図26に示す表示例Fには、電子レシート情報を受け取ったことを宣言する「レシート受取」ボタンfが表示されている。
図26に示す「レシート受取」ボタンfが操作されると、委譲元の相手に対して電子レシート情報を受け取ったことを示す情報が送信される。
そして、図25(d)に示すように、委譲先の携帯端末8から電子レシート情報を受け取ったことを示す情報を受信すると、携帯端末8のCPU11は、表示例Zにおいて委譲した購入商品に対して委譲した旨(例えば、「Xさんへレシートを送付致しました」)gを追加する。
なお、このようなシステムを応用することにより、飲食店やアミューズメントパーク等で電子レシートを用いた割前勘定が可能になる。また、割前勘定時は、均等金額による分割や特定の重みを乗じた分割や端数金額分を切り上げた分割も可能になる。
なお、電子レシートの会員間で電子レシート情報を共有することも可能である。複数の会員コードを関連付けることで、例えば、家族やグループ、企業の部署等で、各個人が購入した商品の商品販売データを共有することが可能になる。
図27は、実施形態にかかる電子レシートシステムにおいて商品販売データを共有した場合の構成全体を示す構成図である。図27に示すように、販売データを共有した個人の携帯端末8(図27では3台を示すが、3台以上であっても以下であってもよい)ごとに、グループ10が設けられている。
ここで、上述したような商品販売データを共有したグループ10の設定例について図を用いて説明する。ここで、図28は、商品販売データを共有するグループ10の設定登録における画面の遷移例を示す遷移図である。
(1)まず、グループ10の代表者である消費者は、所有の携帯端末8から特定URLにアクセスもしくは携帯端末8にインストールされているアプリケーションよりログインする。その後、代表者は、商品販売データを共有するグループ10の設定を登録する画面にアクセスする。アクセスすると、携帯端末8は、商品販売データを共有するグループ10の設定登録画面H1を表示させる(図28(a))。設定登録画面H1は、グループ10に参加して欲しい消費者の会員名や会員コードを登録する画面である。代表者は、グループ10に参加して欲しい消費者の電子レシートの会員名と会員コードとを入力し、OKボタンB11を押下する。また、キャンセルボタンB12が押下された場合には、携帯端末8は、グループ10の設定登録画面H1を消去して設定登録を中止する。
(2)OKボタンB11が押下されると、携帯端末8は、設定確認画面I1を表示させる(図28(b))。設定確認画面I1は、設定登録画面H1の登録内容を確認するための画面である。OKボタンB13が押下されると、携帯端末8は、電子レシート管理サーバ9に登録内容を送信する。また、キャンセルボタンB14が押下されると、携帯端末8は、設定登録画面H1を再度表示させる。
(3)電子レシート管理サーバ9は、(2)での携帯端末8における登録内容を受信し、(2)で登録された消費者に、グループ10に参加するか否かを問い合わせる。問い合わせを受けた消費者の携帯端末8は、参加登録画面J1を表示させる(図28(c))。参加登録画面J1は、グループ10への参加を求められたことを表示する画面である。承認ボタンB15が押下されると、携帯端末8は、電子レシート管理サーバ9にグループ10への参加を承認する旨の回答を送信する。一方、拒否ボタンB16が押下されると、携帯端末8は、電子レシート管理サーバ9にグループ10への参加を拒否する旨の回答を送信する。
(4)電子レシート管理サーバ9は、代表者に回答を送信する。承認された旨の回答であった場合に、代表者の携帯端末8は、承認画面K1aを表示させる。OKボタンB17が押下された場合に、承認画面K1aを消去してグループ登録を終了する(図28(d))。一方、拒否された旨の回答であった場合に、代表者の携帯端末8は、拒否画面K1bを表示させる。OKボタンB18が押下された場合に、拒否画面K1bを消去してグループ登録を終了する(図28(d))。
図29は、携帯端末における表示例Y2を示す正面図である。図29に示すように、表示例Y2は、グループ10のメンバーである消費者が買物をした各種企業の店舗を日別に一覧表示したものである。より詳細には、表示例Y2は、電子レシート情報を受信した順に時系列に表示したものであって、企業マーク、取引時間、企業名、店舗名、メンバー名が表示される。また、携帯端末8のCPU11(電子レシート表示部83)は、一覧表示された日別の店舗情報の中から入力部18の入力に追従するカーソルで所望の日別の店舗を選択できるように表示を行う。
図30は、携帯端末における表示例Y3を示す正面図である。図30に示すように、表示例Y3のメンバー名をタッチすることによって、メンバー名の利用履歴を時系列でソートして一覧表示したものである。このようにメンバーを一覧表示することで、利用状況を把握することが容易になる。
図31は、携帯端末8の表示部17における表示例Z2を示す正面図である。図31に示すように、表示例Z2は、グループ10のメンバーである消費者が買物をした所望の日における所望の店舗の電子レシート情報を表示したものである。表示例Z2は、電子レシート情報を解析して紙のレシートと同様のレイアウトであるとともに、買物を行ったメンバーの会員名を表すアイコンnを表示させる。また、図31は、太郎が買物をしたことを示している。
なお、電子レシートの会員間で商品販売データを共有する場合に、条件を付けてもよい。共有に条件を付けることで、例えば、プライバシーを保護することが可能となる。
ここで、上述したような商品販売データの共有に関する条件付けの設定例について図を用いて説明する。ここで、図32は、商品販売データの共有について設定する設定登録における画面の遷移例を示す遷移図である。
(1)まず、グループ10のメンバーは、所有の携帯端末8から特定URLにアクセスもしくは携帯端末8にインストールされているアプリケーションよりログインする。ログインすると、携帯端末8は、初期画面H2を表示させる(図32(a))。初期画面H2は、各種操作を行うためのボタンを表示する。メンバーは、商品販売データの共有について設定を行う設定ボタンB21を押下する。図32(a)は、レシート提供ボタン、キャンペーンボタン、家計簿ボタン、設定ボタンB21、及び更新ボタンが表示された図である。レシート提供ボタンは、例えば、電子レシート情報の提供を受ける場合に使用するボタンである。キャンペーンボタンは、例えば、セールなどのキャンペーン情報を表示させるボタンである。家計簿ボタンは、例えば、電子レシート情報から生成された家計簿が表示させるボタンである。更新ボタンは、例えば、前述した各種ボタンの内容を更新する場合に使用するボタンである。
(2)設定ボタンB21が押下されると、携帯端末8は、設定画面I2を表示させる。設定画面I2は、各種設定を行う画面である。設定画面I2は、家計簿設定PM1と、電子レシート設定と、個人設定等を行うプルダウンメニューを有している。家計簿設定PM1は、商品販売データの共有について設定を行う場合にタップする。電子レシート設定は、電子レシートに関する各種設定を行う場合にタップする。個人設定は、携帯端末8の表示方法などの設定を行う場合にタップする。家計簿設定PM1をタップすると、携帯端末8は、非表示となっていたお買物シェアボタンB22と、ひみつボタンB23とを引き出すように表示させる(図32(b))。お買物シェアボタンB22は、共有している商品販売データの家計簿に、電子レシートの商品を登録させる場合に押下するボタンである。ひみつボタンB23は、共有している商品販売データの家計簿に登録したとしても、特定のメンバーに対しては非表示との設定をするボタンである。キャンセルボタンB24は、押下されると設定は行わずに初期画面H2を表示させるボタンである。
(3)お買物シェアボタンB22が押下されると、携帯端末8は、設定手段であるお買物シェア画面J2を表示させる(図32(c))。一方、ひみつボタンB23が押下されると、携帯端末8は、非公開設定手段であるひみつ画面K2を表示させる(図32(d))。
お買物シェアとは、グループ10のメンバーと電子レシート情報の商品販売データを共有することである。さらに具体的には、お買物シェアとは、メンバーが行った買物の電子レシート情報の商品販売データから特定の商品を、共有している商品販売データの家計簿に登録することである。また、お買物シェアは、SNS(Social Networking Service)を予め設定することにより、設定したSNSに商品販売データを投稿することができる。これによりメンバーは、各々が行った買物を把握できる。また、例えば、家族でお買物シェアを行った場合には、その家族の予算管理などを容易に行うことができる。
ひみつ設定とは、メンバーと、電子レシート情報の商品販売データ等とを設定することにより、設定した特定のメンバーには、特定の商品販売データを非公開とする設定である。さらに具体的には、グループ10のメンバーである消費者は、グループ10のメンバーを選択する。また、消費者は、選択したメンバーに対してひみつにする所定の電子レシート又は、所定のお店から発行された全ての電子レシート又は、所定の商品名を選択する。これにより、特定のメンバーには、特定の商品販売データ等が非公開となる。これにより、例えば、過度な干渉によるプライバシーの侵害を防止することができる。
まず、お買物シェア画面J2の設定例について図を用いて説明する。ここで、図32(c)に戻る。お買物シェア画面J2は、レシートから選択ボタンB25と、お店から選択ボタンB26と、商品名から選択ボタンB27と、キャンセルボタンB28とを有している。レシートから選択ボタンB25は、レシート一覧から共有する商品等を探す場合に使用するボタンである。お店から選択ボタンB26は、お店一覧から共有する商品等を探す場合に使用するボタンである。商品名から選択ボタンB27は、商品名から共有する商品等を探す場合に使用するボタンである。キャンセルボタンB28は、押下されると設定は行わずに設定画面I2を表示させるボタンである。
まず、レシートから選択ボタンB25が押下された場合について説明を行う。ここで、図33は、レシート一覧から共有する商品等を探す場合における画面の遷移例を示す遷移図である。
(1)レシートから選択ボタンB25が押下されると、携帯端末8は、レシート選択画面H3を表示させる(図33(a))。レシート選択画面H3は、電子レシート管理サーバ9にアクセスした携帯端末8を所有するメンバーがした買物の電子レシートを日別に一覧を表示したものである。メンバーは、共有する電子レシートをタップして選択すると、商品選択画面I3を表示させる。キャンセルボタンB29は、押下されるとお買物シェア画面J2を表示させるボタンである。
(2)商品選択画面I3は、共有する商品を選択する画面である(図33(b))。商品選択画面I3は、店名ロゴと、店名と、店舗名と、取引日時と、購入した商品一覧と、購入した商品の合計金額とを有している。また、商品選択画面I3は、商品ごとに、家計簿チェックボックスCB1と、SNSチェックボックスCB2とを有している。また、商品選択画面I3は、登録ボタンB30と、キャンセルボタンB31とを有している。家計簿チェックボックスCB1は、選択した商品を共有している商品販売データの家計簿に登録する場合にチェックするチェックボックスである。SNSチェックボックスCB2は、予め設定されているSNSに商品販売データを投稿する場合にチェックするチェックボックスである。登録ボタンB30は、設定内容を登録する場合に押下するボタンである。キャンセルボタンB31は、押下されると設定は行わずにレシート選択画面H3を表示させるボタンである。メンバーは、商品選択画面I3から共有したい商品を選び登録する。図33(b)は、商品Aについて家計簿とSNSとに商品販売データを共有することを示している。
次に、お店から選択ボタンB26が押下された場合について説明を行う。ここで、図34は、お店一覧から共有する商品等を探す場合における画面の遷移例を示す遷移図である。
(1)お店から選択ボタンB26が押下されると、携帯端末8は、企業選択画面H4を表示させる(図34(a))。企業選択画面H4は、電子レシート管理サーバ9にアクセスした携帯端末8を所有するメンバーが買物をしたお店の一覧を表示したものである。企業選択画面H4は、企業ボタンB32と、キャンセルボタンB33とを有している。メンバーは、共有したい商品の電子レシートを発行した企業ボタンB32をタップする。キャンセルボタンB33は、押下されるとお買物シェア画面J2を表示させるボタンである。
(2)企業ボタンB32がタップされると、携帯端末8は、企業レシート一覧画面I4を表示させる(図34(b))。企業レシート一覧画面I4は、電子レシート管理サーバ9にアクセスした携帯端末8を所有するメンバーが選択した企業でした買物の電子レシートを一覧に表示したものである。メンバーは、電子レシートをタップして選択すると、商品選択画面I3を表示させる(図34(c))。商品選択画面I3は、レシートから選択ボタンB25から表示させた商品選択画面I3と同様の画面レイアウトである。なお、キャンセルボタンB34は、押下されると設定は行わずに企業選択画面H4を表示させるボタンである。
次に、商品名から選択ボタンB27が押下された場合について説明を行う。ここで、図35は、商品名から共有する商品等を探す場合における画面の遷移例を示す遷移図である。
(1)商品名から選択ボタンB27が押下されると、携帯端末8は、商品名選択画面H5を表示させる(図35(a))。商品名選択画面H5は、共有したい商品名を検索することにより所望の商品を選択させる画面である。商品名選択画面H5は、入力欄EFと、前方一致検索ボタンB35と、後方一致検索ボタンB36と、あいまい検索ボタンB37と、キャンセルボタンB38とを有している。入力欄EFは、検索する商品名を入力する欄である。前方一致検索ボタンB35は、入力欄EFに入力した検索文字と商品名の先頭とが一致するものを抽出する場合に使用するボタンである。後方一致検索ボタンB36は、入力欄EFに入力した検索文字と商品名の末尾とが一致するものを抽出する場合に使用するボタンである。あいまい検索ボタンB37は、入力欄EFに入力した検索文字と商品名とが完全に一致していなくても一定のルールのもとで抽出する場合に使用するボタンである。あいまい検索の検索手法は、公知の技術を用いるものとする。なお、キャンセルボタンB38は、押下されるとお買物シェア画面J2を表示させるボタンである。
(2)入力欄EFに検索文字が入力後に、前方一致検索ボタンB35、後方一致検索ボタンB36、あいまい検索ボタンB37の何れかが押下されると、携帯端末8は、検索レシート一覧画面I5を表示させる(図35(b))。検索レシート一覧画面I5は、電子レシート管理サーバ9にアクセスした携帯端末8を所有するメンバーが検索した商品名の商品がある電子レシートの一覧を表示したものである。検索レシート一覧画面I5は、商品の購入日時と、購入店と、購入店の店舗名と、検索条件と一致した商品の商品名とが表示される。メンバーは、電子レシートをタップして選択すると、商品選択画面I3を表示させる。商品選択画面I3は、レシートから選択ボタンB25を押下して表示させた商品選択画面I3と同様の画面レイアウトである。なお、キャンセルボタンB39は、押下されると設定は行わずに企業選択画面H4を表示させるボタンである。
なお、上述において共有する商品販売データは、電子レシートの商品ごとに選択しているが、選択した電子レシートの商品販売データを全て共有させる方式であってもよい。または、選択した企業から発行された電子レシートの商品販売データを全て共有させる方式であってもよい。または、選択した商品名の商品販売データを全て共有させる方式であってもよい。
次に、ひみつ画面K2が表示された後の設定例について図を用いて説明する。図32(d)は、ひみつボタンB23が押下された場合のひみつ画面K2を示している。ひみつ画面K2は、メンバー選択チェックボックスBC3と、レシートを選択ボタンB40と、お店を選択ボタンB41と、商品を選択ボタンB42と、キャンセルボタンB43とを有している。
メンバー選択チェックボックスBC3は、グループのメンバーが表示されており、ひみつにするメンバーを選択するチェックボックスである。レシートを選択ボタンB40は、特定の電子レシートをひみつに設定する場合に押下するボタンである。お店を選択ボタンB41は、特定のお店から発行された全ての電子レシートをひみつに設定する場合に押下するボタンである。商品を選択ボタンB42は、特定の商品名の電子レシートをひみつに場合に押下するボタンである。キャンセルボタンB43は、押下されると設定は行わずに設定画面I2を表示させるボタンである。
まず、レシートを選択ボタンB40が押下された場合について説明を行う。ここで、図36は、電子レシート一覧からひみつにする電子レシート等を探す場合における画面の遷移例を示す遷移図である。
(1)レシートを選択ボタンB40が押下されると、携帯端末8は、ひみつレシート選択画面H6を表示させる(図36(a))。ひみつレシート選択画面H6は、電子レシート管理サーバ9にアクセスした携帯端末8を所有するメンバーがした買物の電子レシートを日別に一覧を表示したものである。メンバーは、電子レシートをタップして選択すると、ひみつレシート確認画面I6を表示させる。キャンセルボタンB44は、押下されるとひみつ画面K2を表示させるボタンである。
(2)ひみつレシート確認画面I6は、ひみつにする対象メンバーと、対象レシートとが表示される(図36(b))。また、ひみつレシート確認画面I6は、登録ボタンB45とキャンセルボタンB46とを有している。登録ボタンB45が押下されると、携帯端末8は、表示内容を登録する。キャンセルボタンB46が押下されると、携帯端末8は、登録は行わずにひみつレシート選択画面H6を表示させる。
次に、お店を選択ボタンB41が押下された場合について説明を行う。ここで、図37は、お店一覧からひみつにする企業等を探す場合における画面の遷移例を示す遷移図である。
(1)お店を選択ボタンB41が押下されると、携帯端末8は、ひみつ企業選択画面H7を表示させる(図37(a))。ひみつ企業選択画面H7は、電子レシート管理サーバ9にアクセスした携帯端末8を所有するメンバーが買物をしたお店の一覧を表示したものである。ひみつ企業選択画面H7は、企業ボタンB47と、キャンセルボタンB48とを有している。メンバーは、ひみつにしたい企業の企業ボタンB47をタップする。キャンセルボタンB48は、押下されるとひみつ画面K2を表示させるボタンである。
(2)ひみつ企業確認画面I7は、ひみつにする対象メンバーと、対象お店とが表示される(図36(b))。また、ひみつ企業確認画面I7は、登録ボタンB49とキャンセルボタンB50とを有している。登録ボタンB49が押下されると、携帯端末8は、表示内容を登録する。キャンセルボタンB50が押下されると、携帯端末8は、登録は行わずにひみつ企業選択画面H7を表示させる。
次に、商品を選択ボタンB42が押下された場合について説明を行う。ここで、図38は、商品名からひみつにする商品等を探す場合における画面の遷移例を示す遷移図である。
(1)商品を選択ボタンB42が押下されると、携帯端末8は、ひみつ商品選択画面H8を表示させる(図38(a))。ひみつ商品選択画面H8は、ひみつにしたい商品名を検索することにより所望の商品を選択させる画面である。ひみつ商品選択画面H8は、入力欄EF2と、前方一致検索ボタンB51と、後方一致検索ボタンB52と、あいまい検索ボタンB53と、キャンセルボタンB54とを有している。入力欄EF2は、検索する商品名を入力する欄である。前方一致検索ボタンB51は、入力欄EF2に入力した検索文字と商品名の先頭とが一致するものを抽出する場合に使用するボタンである。後方一致検索ボタンB52は、入力欄EF2に入力した検索文字と商品名の末尾とが一致するものを抽出する場合に使用するボタンである。あいまい検索ボタンB53は、入力欄EF2に入力した検索文字と商品名とが完全に一致していなくても一定のルールのもとで抽出する場合に使用するボタンである。あいまい検索の検索手法は、公知の技術を用いるものとする。
(2)入力欄EF2にキーワードが入力後に、前方一致検索ボタンB35又は、後方一致検索ボタンB36又は、あいまい検索ボタンB37の何れかが押下されると、携帯端末8は、ひみつ商品一覧画面I8を表示させる(図38(b))。ひみつ商品一覧画面I8は、ひみつにする対象メンバーと、対象商品名とが表示される。対象商品名には、押下したボタンの検索方法で、入力欄EF2の検索文字と一致する商品名が表示される。商品名の右側には、ひみつ商品選択チェックボックスCB4を有している。ひみつ商品選択チェックボックスCB4は、選択した商品名の商品をひみつに設定するチェックボックスである。図38(b)は、美味しいお米がひみつにされることを示している。そして、ひみつ商品一覧画面I8は、登録ボタンB55とキャンセルボタンB56とを有している。登録ボタンB55が押下されると、携帯端末8は、表示内容を登録する。キャンセルボタンB56が押下されると、携帯端末8は、登録は行わずにひみつ商品選択画面H8を表示させる。
以上のようにして、各消費者の電子レシートの会員コードをグループ10ごとに関連付けることにより、グループ10のメンバーは、メンバーの商品販売データを共有することが可能となる。なお、メンバーの商品販売データは、グループ10に参加する以前から共有させることとしてもよい。
上述のように、メンバーの商品販売データを共有することにより、グループ10での商品販売データの管理の利便性が改善される。
また、メンバーの商品販売データを知ることができるため、単身赴任等で家族が離れている場合であっても、メンバーは、家族が偏食となっていないか知ることができる。また、年配者の生存確認にも使用することができる。さらに、家族単位での商品販売データがわかることから、企業は、新たなマーケティングデータとして活用することが可能となる。
このように、本実施形態の電子レシートシステムによれば、従来の企業単位での電子レシートの仕組みとは異なり、企業の枠を超えて電子レシートの仕組みを導入することができるので、電子レシートの導入促進を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。