JP6404447B2 - ３つの主要構成要素を含む、複数のバッテリセルのためのハウジング - Google Patents

Description

本発明は、本発明は、３つの主要構成要素を含む、複数のバッテリセルのためのハウジング、バッテリセルモジュール、及びバッテリセルモジュールを製造する方法に関する。

世界的に、広い適用分野において、一方では、例えば風力発電所又は太陽光発電所のような定置型の設備について、他方では、例えばラップトップ（Ｌａｐｔｏｐ）及び通信機器のような携帯型の電子機器について、バッテリに対する需要が著しく高い。特に、例えばハイブリッド自動車及び電気自動車のような車両のためのバッテリに対する需要が、ここ数年で上昇することも予想される。これらの全てバッテリには、信頼性、寿命、及び性能に関して非常に高い要求が突き付けられている。

典型的に、そのために複数のバッテリセルが、直列回路及び／又は並列回路で互いに電気的に接続されて、高出力のバッテリセルモジュールを形成する。この他、バッテリセルモジュールは、バッテリセルを適切に駆動するために必要な電子部品も含んでいる。

通常では、ハウジングが、例えば湿気等の有害な外部の影響から、バッテリセルモジュールの様々な構成要素を保護している。さらに、ハウジングは、バッテリセルモジュール内の必要な全ての構成要素を収容し固定するために必要な剛性及び機械的な安定性をもたらす。さらに、例えば事故の際に心配される並はずれて強い力が作用した際にも、ハウジングは、構成要素を損傷から守る。

通常のバッテリハウジングは、典型的に、互いに接合可能な２つのハウジング部分を有する。従って例えば、米国特許出願公開第２０１２／０１２９０２８号明細書では、収容容器及びカバーから成るハウジングが開示されている。

更なる別の発展形態が、２つのハウジング部分から成るバッテリハウジングを示しており、このバッテリハウジングでは、カバーが電気部品も有しうる。従って例えば、独国特許出願公開第１０２０１２２２１７５１号明細書には、セルコネクタ及び導電経路が組み込まれたバッテリモジュールカバーが記載されている。セルコネクタがバッテリモジュールの個々のバッテリを互いに電気的に接続できる一方で、導電経路はセンサと接続可能であり、従って、センサと、バッテリセルの測定箇所と、の間の測定データの伝送のための電気的接続が形成されうる。

電気部品が組み込まれた更なる別のバッテリモジュールカバーが、独国特許出願公開第１０２０１２２０５０１９号明細書に開示されている。バッテリモジュールカバーには、セルコネクタの他に、電圧検知箇所、温度センサ、及び信号線システムも含まれる。

電気部品をバッテリハウジングのカバーに直接配置するという従来技術で公知のアプローチは、一方では、バッテリハウジングの特にコンパクトな構成という利点をもたらす。というのは、バッテリハウジングが、２つの主要構成要素のみ、即ちバッテリセルの収容容器及びカバーのみ必要とするからである。他方では、カバーは、最も外側にあるハウジング部分として、外部の影響に直接的に晒されている。例えば外部から強い力が作用した際には、ハウジングの内部に配置された構成要素を場合によってはカバーを犠牲にして防護することが、カバーによって直接的に意図されている。従って、カバーに直接配置された電気部品も同様に基本的には、損傷を受ける際には、カバーに直接配置されておらずハウジングの内部の奥に存在する電気部品よりも大きな危険に曝される。

従って例えば、欧州特許第２４５０９８２号明細書では、セルコネクタ（「ブスバー」（ｂｕｓｂａｒ））を含むプレート要素が構想されており、ここでは、プレート要素が、バッテリセルのための容器と、カバーと、の間に配置されている。セルコネクタの他に、プレート要素に設けられる他の電気部品及び／又は電子部品は記載されていない。

複数のバッテリセルのための本発明に係るハウジングは、３つの主要構成要素を含む。第１の主要構成要素は、複数のバッテリセルを収容する容器によって形成され、第２の主要構成要素は、電気部品及び／又は電子部品の基体により形成され、最後に、第３の主要構成要素は、カバーにより形成される。さらに、本発明によれば、電気部品及び／又は電子部品が少なくとも部分的にプリント基板（ＰＣＢ：Ｐｒｉｎｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ Ｂｏａｒｄ）に載置されることが必要となる。

本発明は、まず、バッテリセルモジュール内の多様な構成要素が、構成要素を収容するハウジングの気密性及び／又は清浄度に関して様々に影響を受けるという認識に基づいている。従って、例えばバッテリセルは、基本的には、電気部品及び／又は電子部品の総体を成すエレクトロニクスよりも影響を受けにくい。対応して、バッテリセルのハウジングの気密性及び／又は清浄度に対する要求も、上記エレクトロニクスについての要求よりも小さい。従って、本発明に基づいて、一方ではバッテリセルのために、他方では電気部品及び／又は電子部品のために、互いに区切られた領域をハウジング内に準備することが提案される。従って、本発明では、一方ではバッテリセルのための容器を準備し、他方では電気部品及び／又は電子部品の基体を準備することが構想される。

有利に、上記の措置により結果的に、全ハウジングの内部領域、即ち容器と基体とカバーとにより形成される内部空間全体を、高いコストを掛けてハウジングの外部環境に対して密閉する必要が無くなる。むしろ、全ハウジングの部分領域のため、即ち電気部品及び／又は電子部品の基体の内部領域のためにのみ、高度な気密性及び／又は清浄度を保証するだけで十分である。特に、湿気に対する最大可能な防護が、ハウジング全体の特別な部分領域のためにのみ必要であり、ハウジングの内部領域全体のためには必要ではない場合には、有利に全く十分である。

本発明は、電気部品及び／又は電子部品が少なくとも部分的にプリント基板に載置される場合には、ハウジングの気密性及び／又は清浄度に対する要求がさらに下げられるという更なる別の認識に基づいている。従って、一方では、必要なエレクトロニクスが最小空間に配置され、即ち、気密性及び／又は清浄度に対する要求がより高い領域が有利にさらに縮小される。他方では、プリント基板が、エレクトロニクスの少なくとも一部を保護層により被覆する可能性をもたらし、即ち、導電経路等を、プリント基板の層システムの内部に通すことが可能であり、このようにして、ハウジングの内部からの起こりうる有害な作用に対する最適な防護が獲得される。

ハウジングの別体の追加的なカバーによって、最終的に、電気部品及び／又は電子部品が直接的な外部の影響に晒される危険性が最小になる。

全体として、本発明に係る技術的特徴によって、バッテリセルモジュールの安全性、特に電気部品及び／又は電子部品の安全性が最適化され、その際に、コストが掛かる措置を取る必要がない。

本発明の有利な発展形態が従属請求項に示され、以下の明細書の記載において解説される。

本発明の実施例が、図面及び以下の明細書の記載によって詳細に解説される。
３つの主要構成要素を含む本発明の一実施形態に係るハウジング及びバッテリセルモジュールの分解図を示す。 バッテリセルモジュールを製造する方法における第１のスナップショットを示す。 バッテリセルモジュールを製造する方法における第２のスナップショットを示す。 バッテリセルモジュールを製造する方法における第３のスナップショットを示す。 バッテリセルモジュールを製造する方法における第４のスナップショットを示す。

複数のバッテリセルのための本発明に係るハウジングの第１の実施例が、図１に分解図で描かれた図を用いて解説される。基本的には、本発明によって、バッテリセル４０のためのハウジング５；１０、２０、３０が提供され、その際に、ハウジング５；１０、２０、３０は、３つの主要構成要素１０、２０、３０を含んでいる。第１の主要構成要素は、複数のバッテリセル４０を収容する容器１０により形成され、第２の主要構成要素は、電気部品及び／又は電子部品２２の基体２０により形成され、第３の主構成要素は、カバー３０により形成される。

本発明によればさらに、電気部品及び／又は電子部品２２が少なくとも部分的にプリント基板２４に載置されることが構想される。この電気的構成要素２２には、最も広い意味においてセルコネクタも入る。なぜならば、セルコネクタは、バッテリセル４０のセル端子を電気的に互いに接続し、このセルコネクタを通って電流が流れるからである。ここでは接合結合（Ｂｏｎｄｖｅｒｂｉｎｄｕｎｇ）２８の形態により実現されるセルコネクタ自体は、本発明の本実施形態では、プリント基板２４には配置されていない。しかしながら代替的に、セルコネクタをプリント基板２４に配置することも可能であろう。

いずれの場合にせよ、本発明に基づいて少なくとも部分的に、他の電気部品及び／又は電子部品２２がプリント基板２４に配置され、例えば、プリント基板２４に組み込まれている（図に示されない）導電経路が配置されている。

有利に、電気部品及び／又は電子部品２２は、測定ユニット、監視ユニット、切り替えユニット、開ループ制御ユニット及び／又は閉ループ制御ユニットを含む。従って、エレクトロニクスは、例えば、電圧及び／又は温度監視ユニットを含みうる。特に好適に、ＣＳＣ（Ｃｅｌｌ Ｓｕｐｅｒｖｉｓｉｎｇ Ｃｉｒｃｕｉｔ、セル監視回路）ユニットが、プリント基板２４に配置される。

有利に、プリント基板２４は、プラグ２６、特にＬＶ（Ｌｏｗ Ｖｏｔａｇｅ、低電圧）プラグを備える。従って、他の電気ユニットとの電気的接触のためにプリント基板２４を簡単に差し込む可能性が提供され、このために別体の構成要素が必要とならない。

特に影響を受けやすい領域の密閉を更に改善するために、ハウジング内の目的に適った箇所にシール部２５が配置されうる。有利に、基体２０は、容器１０の内部領域に対して、少なくとも１つのシール部２５によって、特に、収容されるバッテリセル４０のセル端子に周設されたシール部２５によって密閉される。ところで図１では、シール部２５自体は、分かり易さの理由から直接的には示されておらず、むしろその位置が示唆されている。ここで、図１は、本発明に係るハウジング５；１０、２０、３０、又は、このようなハウジング５；１０、２０、３０を備えたバッテリセルモジュール５０の分解図を示しており、即ち、完全に製造されたバッテリセルモジュール５０の主要構成要素１０、２０、３０は、図１では、より分かり易いように互いに空間的に分解されて示されていることに再度注意されたい。従って、例えば、ここでは接合結合の形態による電気的接続２８として構成されたセルコネクタが、実際には、各隣接するバッテリセル４０のセル端子を互いに接続させて電気的に接触させることが明らかであろう。

図２から分かるように、基体２０は、容器１０に収容されたバッテリセル４０のセル端子と対応する開口部を有しうる。バッテリセル４０が収容された容器１０に、基体２０が載設されると、容器１０の内部領域が覆われ、その際には、バッテリセル４０のセル端子のみが、基体２０の上記の開口部によって、引き続き外部に対して開いていて外部から接触可能であり、これにより互いに接続可能である。従って最適な実施形態において、バッテリセル４０の各セル端子に、当該セル端子を取り囲むシール部２５が設けられる。その際にシール部２５は、それ自体は別体の構成要素として個別に、各バッテリセル４０の端面と基体２０との間に配置されうる。代替的に、シール部２５が基体２０に組み込まれた構成要素として存在することも可能である。その場合には、シール部２５は、例えば基体２０の、容器１０の方を向いた側に、予め基体２０の開口部に固設することが可能であろう。バッテリセルモジュール５０を製造する方法については後に詳細に記載する。

図１に係る本発明の実施形態において、基体２０はフィルタ２９を有することも可能である。フィルタ２９は、好適に、基体２０に組み込まれた構成要素であり、容器１０に載設された状態で、有利に容器１０の内部領域を防護する。フィルタ２９の可能な技術的な実現は、図１に示すように、格子要素による構成である。

図示されない更なる別の実施形態において、ハウジング５；１０、２０、３０は、特に基体２０は、脱ガス装置を含みうる。即ち、バッテリセル４０、例えばリチウムイオンバッテリセルは、例えばバッテリセル４０への過充電又はバッテリハウジングの機械的損傷の際に起こりうる電気的、機械的、又は熱的に不適切な取り扱いにおいて、内部又は外部短絡を有する可能性があり、従って、バッテリセル４０が非常に短時間で許容しえないほど過熱することが知られている。この過熱によって、バッテリセル４０内の圧力が上昇することになる。

さらにその際には、強い酸化剤が放出されてカソードの分解（Ｋａｔｈｏｄｅｎｚｅｒｓｅｔｚｕｎｇ）が起きる可能性がある。このことは、電解質での強い発熱反応を引き起こし得る。その際に、バッテリセル内部空間内の圧力を上昇させる高温ガスが発生する。

この圧力は、セル内での制御不能な温度上昇（熱暴走、所謂「ｔｈｅｒｍａｌ ｒｕｎｗａｙ」）、及び、例えばセーフティベント（ｓａｆｅｔｙ ｖｅｎｔ）等のセルの安全装置の、圧力により条件付けられた開放をもたらす。セルの開放が起きなかったならば、セルが爆発する危険が発生する。従って、バッテリセル４０、又はバッテリセル４０のハウジング内部空間から出た媒体を合目的的にコントロールして排出する必要がある。

その際に、ハウジング内部空間から漏れる媒体は、液体及び／又は気体及び／又は粒子（エアゾール）でありうる。即ち、上記媒体は、本明細書では、「流体」とも総称される。その限りにおいて、本明細書における「脱ガス」という概念においても、気体の漏れとしてのみならず、液体及び／又は粒子の漏れとしても理解されたい。流体は、例えば炭酸ジメチル又は炭酸エチレン等の分解されていない電解質成分を有する可能性があり、又は、一酸化炭素、水素、又はメタン等の可燃性の分解生成物も有する可能性がある。電導度塩の分解生成物として、流体は、フッ素水素、又は、例えばオキシフッ化リン（ＰＯＦ３）のようなリン化合物を有しうる。

流体の合目的的な排出のために、しばしば、バッテリセルハウジングの適切な箇所に少なくとも１つの安全装置が配置されている。この少なくとも１つの安全装置は、例えば、図には示されない脱ガスバルブ又はバーストディスクの形態により実現され、バッテリセル４０が過熱した際には、脱ガス開口部を形成し、このようにしてバッテリセル４０を爆発から守る。

ハウジング５；１０、２０、３０の、特に基体２０の脱ガス装置は、基体２０の開口部と、これに対応する、収容されるバッテリセル４０の脱ガス箇所、特に脱ガスバルブ又はバーストディスクと、の間に好適にそれぞれが配置されたシール部を含むことが提案される。従って、バッテリセル４０から流出しうる流体が、コントロールされて基体２０の内部領域に案内される。基体２０の内部空間は、容器１０の内部空間から空間的に区切られているため、流体が容器１０の内部空間に漏れることが信頼性高く妨げられる。ところで、上記の有利な効果は、基体２０の内部空間が、容器１０の内部空間から完全には気密に区切られていない場合にさえも生じる。外部に向かって開いており外部から接触可能ないずれの接続領域も設けることなく、単に２つの内部空間を空間的に分離することによって、基体２０の内部空間から容器１０の内部空間に気体が漏れることが著しく妨げられる。その結果、バッテリセル４０がその中に配置されたハウジング５；１０、２０、３０が例えば車両で使用される場合、流体は、容器１０から乗員室に達することも不可能である。

特に好適な実現において、２つの内部領域は互いに気密に区切られうる。これにより、基体２０の内部空間から流体が漏れることが、実質的に完全に不可能となる。

必要な場合には、脱ガス装置は、バッテリセル４０の脱ガス箇所と基体２０の内部空間とを互いに接続する線も含みうる。このようにして、バッテリセル４０の脱ガス箇所と、基体２０の開口部と、の間の想定される空間的な隔たりが克服されうる。

最後に、脱ガス装置は、流体収集器として機能する脱ガス捕集装置も含みうる。脱ガスコレクタには、上記の線を介して又はバッテリセル４０の脱ガス箇所から直接的に、あらゆる流体が供給される。脱ガス捕集装置自体は、容器１０の内部空間に配置され、好適には基体２０の内部空間に配置されうる。

さらに、電気部品及び／又は電子部品２２は、少なくとも部分的に、好適には全てが、基体２０の、カバー３０の方を向いた側に配置されることが提案される。ところで、本実施形態では、カバー３０には、電気部品及び／又は電子部品２２が存在しない。

本発明によって、さらに、本発明に係るハウジング５；１０、２０、３０を備えており、当該ハウジング内にバッテリセル４０が配置されているバッテリセルモジュール５０が提供される。その際に、バッテリセル４０は、電気的接続２８、特に接合結合を介して互いに電気的に接続され、及び／又は、プリント基板２４と電気的に接続される。

本発明に係るバッテリセルモジュール５０は、多様な目的のために使用され又は組み込まれうる。例えば、自動車、特に電動駆動が可能な自動車に、本発明に係るバッテリセルモジュール５０を具備することが提案され、その際に、バッテリセルモジュール５０は、自動車の駆動システムと接続される。

最後に、本発明は、３つの主要構成要素１０、２０、３０を含むハウジング５；１０、２０、３０を備えたバッテリセルモジュール５０を製造する方法であって、
ａ）複数のバッテリセル（４０）を収容する容器（１０）を準備する工程と、
ｂ）容器（１０）に複数のバッテリセル（４０）を収容する工程と、
ｃ）電気部品及び／又は電子部品（２２）の基体（２０）を容器（１０）に載設する工程であって、電気部品及び／又は電子部品（２２）は、少なくとも部分的にプリント基板（２４）に載置される、上記載設する工程と、
ｄ）基体（２０）及び／又は容器（１０）にカバー（３０）を載設する工程と、
を含む、上記方法にも関する。

図２では、ａ）工程及びｂ）工程の後で、即ち、複数のバッテリセル４０を収容する容器１０を準備する工程、及び、容器１０に複数のバッテリセル４０を収容する工程の後で、ｃ）工程に従って、基体２０がどのように容器１０に載置されているかが示されている。ここでｃ）工程において、最初に、基体２０が、プリント基板２４が付いてない状態で容器１０に載設される。

続いて、図３に示すように、プリント基板２４が基体２０に取り付けられる。プリント基板２４は、さらに、バッテリセル４０と電気的に接続される必要がある。さらに、バッテリセル４０同士も互いに電気的に接続される。このために、電気的接続２８が必要である。

代替的に、ｃ）工程で、プリント基板２４が既に基体２４に取り付けられている場合には、基体２０が容器１０に載設されるということも可能である。

これら両方の場合に、基体２０の開口部により画定された領域が、バッテリセル４０のセル端子のために提供される。セル端子は、ｃ）工程において、即ち基体２０が容器１０に取り付けられた状態において、基体２０の開口部を通って案内される。このようにしてセル端子は、ｃ）工程の後にも引き続き外部から接触可能であり、さらに互いに接続可能である。バッテリセル４０のセル端子に周設されたシール部２５によって、基体２０が容器１０の内部空間に対して密閉されるというより向上した安全性が保証される。従って、例えば湿気が、容器１０の内部空間から、影響を受けやすいエレクトロニクスを含む基体２０の上方の領域に進入出来ない。

図４には、電気的接続２８の準備が示されている。好適な電気的接続２８として、接合結合が示されている。

図５に係る製造状態においては、ｃ）工程の後でかつｄ）工程の前に、電気的接続２８、特に接合結合が、バッテリセル４０同士の間で形成され、及び、バッテリセル４０とプリント基板２４との間で形成される。

最後に、ｄ）工程において、カバー３０が基体２０及び／又は容器１０に載設される。カバー３０は、図１に係る実施形態では基体２０にのみ接触する。しかしながら、基本的には、３つの主要構成要素の構成、及び、当該主要構成要素同士の寸法比に応じて、カバー３０が、基体２０及び容器２０に同時に接触し又は容器１０にのみ接触するということが可能である。

Claims (19)

1. 複数のバッテリセル（４０）のためのハウジング（５；１０、２０、３０）であって、前記ハウジング（５；１０、２０、３０）は、３つの主要構成要素（１０、２０、３０）を含み、第１の主要構成要素は、複数のバッテリセル（４０）を収容する容器（１０）により形成され、第２の主要構成要素は、電気部品及び／又は電子部品（２２）の基体（２０）により形成され、第３の主要構成要素は、カバー（３０）により形成される、前記ハウジング（５；１０、２０、３０）において、
   前記電気部品及び／又は電子部品（２２）は、少なくとも部分的にプリント基板（２４）に載置され、
   前記基体（２０）は、前記容器（１０）の内部領域に対して、少なくとも１つのシール部（２５）によって密閉され、
   前記基体（２０）は、収容される前記バッテリセル（４０）のセル端子に周設された少なくとも１つのシール部（２５）によって密閉されることを特徴とする、ハウジング（５；１０、２０、３０）。
2. 前記カバー（３０）には、電気部品及び／又は電子部品（２２）が存在しないことを特徴とする、請求項１に記載のハウジング（５；１０、２０、３０）。
3. 前記電気部品及び／又は電子部品（２２）は、少なくとも部分的に、前記基体（２０）の、前記カバー（３０）の方を向いた側に配置されることを特徴とする、請求項１又は２に記載のハウジング（５；１０、２０、３０）。
4. 前記電気部品及び／又は電子部品（２２）は、全てが、前記基体（２０）の、前記カバー（３０）の方を向いた側に配置されることを特徴とする、請求項３に記載のハウジング（５；１０、２０、３０）。
5. 前記電気部品及び／又は電子部品（２２）は、測定ユニット、監視ユニット、切り替えユニット、開ループ制御ユニット及び／又は閉ループ制御ユニットを含むことを特徴とする、請求項１〜４のいずれか１項に記載のハウジング（５；１０、２０、３０）。
6. 前記電気部品及び／又は電子部品（２２）は、電圧及び／又は温度監視ユニットを含むことを特徴とする、請求項５に記載のハウジング（５；１０、２０、３０）。
7. 前記プリント基板（２４）には、ＣＳＣ（Ｃｅｌｌ、Ｓｕｐｅｒｖｉｓｉｎｇ Ｃｉｒｃｕｉｔ、セル監視回路）ユニットが配置されることを特徴とする、請求項１〜６のいずれか１項に記載のハウジング（５；１０、２０、３０）。
8. 前記プリント基板（２４）は、プラグ（２６）を備えることを特徴とする、請求項１〜７のいずれか１項に記載のハウジング（５；１０、２０、３０）。
9. 前記プリント基板（２４）は、ＬＶ（Ｌｏｗ Ｖｏｌｔａｇｅ、低電圧）プラグを備えることを特徴とする、請求項８に記載のハウジング（５；１０、２０、３０）。
10. 請求項１〜９のいずれか１項に記載のハウジング（５；１０、２０、３０）を備えており、当該ハウジング（５；１０、２０、３０）内にバッテリセル（４０）が配置されているバッテリセルモジュール（５０）。
11. 前記バッテリセル（４０）は、電気的接続（２８）を介して、互いに電気的に接続され、及び／又は、プリント基板（２４）と電気的に接続されることを特徴とする、請求項１０に記載のバッテリセルモジュール（５０）。
12. 前記バッテリセル（４０）は、接合結合を介して、互いに電気的に接続され、及び／又は、前記プリント基板（２４）と電気的に接続されることを特徴とする、請求項１１に記載のバッテリセルモジュール（５０）。
13. 自動車であって、請求項１０〜１２のいずれか１項に記載のバッテリセルモジュール（５０）を備え、前記バッテリセルモジュール（５０）は、前記自動車の駆動システムと接続される、自動車。
14. 電動駆動が可能な自動車である、請求項１３に記載の自動車。
15. ３つの主要構成要素（１０、２０、３０）を含むハウジング（５；１０、２０、３０）を備えたバッテリセルモジュール（５０）を製造する方法であって、
    ａ）複数のバッテリセル（４０）を収容する容器（１０）を準備する工程と、
    ｂ）前記容器（１０）に複数のバッテリセル（４０）を収容する工程と、
    ｃ）電気部品及び／又は電子部品（２２）の基体（２０）を前記容器（１０）に載設する工程であって、前記電気部品及び／又は電子部品（２２）は、少なくとも部分的にプリント基板（２４）に載置される、前記載設する工程と、
    ｄ）前記基体（２０）及び／又は前記容器（１０）にカバー（３０）を載設する工程と、
    を含み、
    前記基体（２０）を、前記容器（１０）の内部領域に対して、少なくとも１つのシール部（２５）によって密閉し、
    前記基体（２０）を、収容される前記バッテリセル（４０）のセル端子に周設された少なくとも１つのシール部（２５）によって密閉する、方法。
16. 前記ｃ）工程では、最初に、前記基体（２０）が、前記プリント基板（２４）が付いてない状態で前記容器（１０）に載設され、続いて、前記プリント基板（２４）が、前記基体（２０）に取り付けられることを特徴とする、請求項１５に記載の方法。
17. 前記ｃ）工程では、前記プリント基板（２４）が既に前記基体（２０）に取り付けられている場合には、前記基体（２０）が前記容器（１０）に載設されることを特徴とする、請求項１５に記載の方法。
18. 前記ｃ）工程の後でかつ前記ｄ）工程の前に、電気的接続が、前記バッテリセル（４０）同士の間で形成され、及び、前記バッテリセル（４０）と前記プリント基板（２４）との間で形成されることを特徴とする、請求項１５〜１７のいずれか１項に記載の方法。
19. 前記ｃ）工程の後でかつ前記ｄ）工程の前に、接合結合が、前記バッテリセル（４０）同士の間で形成され、及び、前記バッテリセル（４０）と前記プリント基板（２４）との間で形成されることを特徴とする、請求項１８に記載の方法。

Images