JP6404264B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技媒体を検出可能な遊技媒体検出手段(SE26,SE29)と、所定の状態を検出する状態検出手段(SE242,SE21)と、前記状態検出手段(SE242,SE21)による検出回数に基づいて所定の異常が発生したかを判定する異常判定手段(S609)とを備えた遊技機において、
前記状態検出手段(SE242,SE21)による検出回数を記憶可能な複数の記憶領域(PA3,PA4)と、
前記複数の記憶領域(PA3,PA4)の内から更新領域を指定する領域指定手段(S608)と、
前記状態検出手段(SE242,SE21)による検出を契機として、前記領域指定手段(S608)により指定された更新領域が記憶する前記検出回数を更新する検出回数更新手段(S605)とを備え、
前記領域指定手段(S608)は、前記複数の記憶領域(PA3,PA4)において予め定めた更新順序に従って前記遊技媒体検出手段(SE26,SE29)により検出される遊技媒体の数が所定数増加する毎に前記更新領域を変更すると共に、最後尾順位の記憶領域(PA3,PA4)を更新領域として指定した後には、先頭順位の記憶領域(PA3,PA4)を更新領域として指定することで、前記複数の記憶領域(PA3,PA4)において更新領域を循環させるよう構成され、
前記異常判定手段(S609)は、前記遊技媒体検出手段(SE26,SE29)により検出される遊技媒体の数が所定数増加する毎に、前記複数の記憶領域(PA3,PA4)の内で更新順序が連続する2以上の記憶領域(PA3,PA4)に記憶された前記検出回数の合計回数に基づいて前記所定の異常が発生したかを判定すると共に、前記状態検出手段(SE242,SE21)による検出毎に、前記複数の記憶領域(PA3,PA4)の内でその検出時点において前記更新領域に指定されている記憶領域に記憶された前記検出回数の合計回数に基づいて前記所定の異常が発生したかを判定するよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、所定の異常が発生したかの判定対象となる期間を、遊技媒体検出手段により検出される遊技媒体の数に基づいて一部ずつ更新することで、遊技者による遊技が行われる期間において異常の発生を厳密に判定することが可能となる。
遊技媒体を検出可能な遊技媒体検出手段(SE26,SE29)と、所定の状態を検出する状態検出手段(SE242,SE21)と、前記状態検出手段(SE242,SE21)による検出回数に基づいて所定の異常が発生したかを判定する異常判定手段(S609)とを備えた遊技機において、
前記状態検出手段(SE242,SE21)による検出回数を記憶可能な複数の記憶領域(PA3,PA4)と、
前記複数の記憶領域(PA3,PA4)の内から更新領域を指定する領域指定手段(S608)と、
前記状態検出手段(SE242,SE21)による検出を契機として、前記領域指定手段(S608)により指定された更新領域が記憶する前記検出回数を更新する検出回数更新手段(S605)とを備え、
前記領域指定手段(S608)は、前記複数の記憶領域(PA3,PA4)において予め定めた更新順序に従って前記遊技媒体検出手段(SE26,SE29)により検出される遊技媒体の数が所定数増加する毎に前記更新領域を変更すると共に、最後尾順位の記憶領域(PA3,PA4)を更新領域として指定した後には、先頭順位の記憶領域(PA3,PA4)を更新領域として指定することで、前記複数の記憶領域(PA3,PA4)において更新領域を循環させるよう構成され、
前記異常判定手段(S609)は、前記複数の記憶領域(PA3,PA4)の内で更新順序が連続する2以上の記憶領域(PA3,PA4)に記憶された前記検出回数の合計回数に基づいて前記所定の異常が発生したかを判定するよう構成され、
前記所定の異常が発生したことを前記異常判定手段(S609)が判定した場合に、前記複数の記憶領域(PA3,PA4)の記憶内容を初期化して、前記領域指定手段(S608)が前記先頭順位の記憶領域を前記更新領域として指定するよう構成されると共に、
前記所定の異常が発生したことに対応する異常報知を実行可能な報知手段(17)を備え、前記異常判定手段(S609)により前記所定の異常が発生したと判定された回数が増加することに応じて、前記報知手段(17)が実行する異常報知の態様が変化するよう構成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、所定の異常が発生したかの判定対象となる期間を、遊技媒体検出手段により検出される遊技媒体の数に基づいて一部ずつ更新することで、遊技者による遊技が行われる期間において異常の発生を厳密に判定することが可能となる。
また、所定の異常が1回発生するのに対して異常判定手段が当該所定の異常の発生を連続的に複数回判定するのを防ぐことができるから、異常の発生回数を正確に把握し得る。
当該遊技機の電源が投入されたことを契機として、前記検出回数更新手段(S605)による前記検出回数の更新が可能な判定対象期間に移行するよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、電源投入を契機として判定対象期間に移行することで、所定の異常が発生するタイミングに関わらず当該所定の異常の発生を把握できる。
前記状態検出手段(SE242,SE21)は、入球口(96a,91a)に入球した遊技球を検出するよう構成され、
前記状態検出手段(SE242,SE21)による検出を契機として遊技者に有利な遊技状態を生起する生起手段(S309,S310)を備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、入球口に対して遊技球を強制的に入球させて有利な遊技状態を不正に生起させようとする行為が行われた状態を、所定の異常が発生した状態として判定することができる。
前記状態検出手段(SE242,SE21)として、第1の入球口(96a)に入球した遊技球を検出する第1の状態検出手段(SE242)と、第2の入球口(91a)に入球した遊技球を検出する第2の状態検出手段(SE21)とを備えると共に、
前記複数の記憶領域(PA3,PA4)として、前記第1の状態検出手段(SE242)による検出回数を記憶可能な第1の複数の記憶領域(PA3)と、前記第2の状態検出手段(SE21)による検出回数を記憶可能な第2の複数の記憶領域(PA4)とを備え、
前記異常判定手段(S609)は、前記第1の複数の記憶領域(PA3)の内で更新順序が連続する2以上の記憶領域(PA3)に記憶された前記検出回数の合計回数に基づいて前記所定の異常が発生したかを判定すると共に、前記第2の複数の記憶領域(PA4)の内で更新順序が連続する2以上の記憶領域(PA4)に記憶された前記検出回数の合計回数に基づいて前記所定の異常が発生したかを判定するよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、複数の入球口の何れかに対して遊技球を強制的に入球させて有利な遊技状態を不正に生起させようとする行為が行われた状態を、所定の異常が発生した状態として判定することができる。
遊技球が流下可能な遊技領域に複数の入球口(91a,92a,96a)が設けられ、
所定の入球口(96a)への遊技球の入球を契機として遊技者に有利な遊技状態を生起させるか否かの当り判定を行うと共に、前記所定の入球口(96a)とは別の入球口(91a,92a)への遊技球の入球を契機として前記当り判定を行う当り判定手段(S307)と、
前記当り判定手段(S307)による当り判定の結果に対応する図柄を表示する表示部(17)とを備え、
前記状態検出手段(SE242,SE21)は、前記所定の入球口(96a)または前記別の入球口(91a)に入球した遊技球を検出するよう構成され、
前記所定の入球口(96a)を通過した遊技球が前記遊技領域(20a)の外側へ案内される一方、前記別の入球口(91a,92a)を通過した遊技球が前記遊技領域(20a)の内側へ案内されるよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、同一の表示部に図柄を表示させる契機となる複数の入球口のうち一方を通過した遊技球が遊技領域の外側へ案内され、他方を通過した遊技球が遊技領域の内側へ案内される構成により、遊技の興趣を高め得る。
実施例1に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する中枠(遊技機本体)12が開閉および着脱可能に組み付けられている。また、中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された球発射装置(球発射ソレノイド)12Aを作動する操作ハンドル16が設けられている。操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで球発射装置12Aが作動されて、打出し位置から前記遊技盤20の前面側に画成された遊技領域20aに向けてパチンコ球が1球ずつ発射されるようになっている。操作ハンドル16は、内蔵されたタッチセンサ16b(図3参照)によって遊技者の接触を検出している状態で、操作レバー16aの回動量に応じて前記球発射装置12Aによるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成され、遊技者が操作ハンドル16の操作レバー16aを右回りに回転させて回動量を調節することで、球発射装置12Aに打ち出されるパチンコ球が遊技領域20aの適宜の位置に導かれるようになっている。そして、打ち出されたパチンコ球が遊技領域20aの後述する始動入賞口31a,32aに入賞した場合には、当該入賞(当り判定条件の成立)を契機として特図当り判定(当り判定)が実行され、この当り判定の結果が当りの判定となることで、遊技者に有利な大当り遊技(特図当り遊技)が生起されるようになっている。なお、中枠12に配設される遊技盤20には、演出(表示演出)を実行可能な演出手段としての図柄表示装置(表示手段)17が着脱可能に配設されている。この図柄表示装置17の表示部17aでは、始動入賞口31a,32aへのパチンコ球の入賞(始動条件の成立)を契機として演出用の図柄(以下飾図という)を変動表示させて図柄変動演出を行い、最終的に停止表示(確定停止表示)する飾図によって当り判定の結果を報知するようになっている。実施例1では、図柄表示装置17として、飾図の他に各種絵柄やキャラクタ等を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されているが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
前記パチンコ機10の後面側には、図3に示すように、パチンコ遊技に関する統括的な制御を行う主制御CPU60aを備えた主制御基板60が配設されている。また、パチンコ機10の後面側には、演出に関する制御を行う演出制御CPU65aを備えた演出制御基板65と、この演出制御基板65(演出制御CPU65a)で決定した演出内容に応じて前記図柄表示装置17での画像表示を制御する表示制御CPU66aを備えた表示制御基板66とが配設されている。主制御基板60(主制御CPU60a)には、遊技に関する各種の情報を表示する遊技情報表示器Mが電気的に接続されており、該遊技情報表示器Mの表示内容(発光態様)を主制御CPU60aが切替制御するよう構成されている。
次に、前記遊技盤20の構成について説明する。遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材から所定板厚の略矩形状に形成された平板状の透明板(遊技領域形成部材)により構成されている。遊技盤20の前側には、図2に示す如く、前面(盤面)に配設された略円形状の案内レール22によりパチンコ球が流下可能(移動可能)な遊技領域20aが画成されて、前記球発射装置12Aから発射されたパチンコ球が発射球通路22a(図2参照)を通じて当該遊技領域20a内に打ち出されることで遊技が行われるようになっている。なお、遊技盤20は、ベニヤ材や合成樹脂材等の非光透過性の板部材の表面に装飾シール等を貼付したものであってもよい。
前記遊技盤20には、前記案内レール22で囲まれた遊技領域20aの略中央部分が開口する装着口に、前後に開口する開口部25aが形成された振分ユニット25(図2参照)が取り付けられ、該振分ユニット25の開口部25aを介して図柄表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。振分ユニット25は、遊技盤20の前面より前方に突出して遊技領域20aの内周を画成する庇状部25bと、該庇状部25bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部25cとを備えている。そして、台板部25cを遊技盤20の前面に当接させて取付位置に位置合わせした状態で該台板部25cをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、振分ユニット25が遊技盤20に取り付けられる。ここで、庇状部25bは、開口部25aの外周を囲うように設けられており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が開口部25aの内側(すなわち表示部17aの前面側)へと進入するのを規制している。
図2に示す如く、前記遊技盤20には、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞口31a,32aを備えた始動入賞部31,32が設けられている。具体的には、前記振分ユニット25における前記振分部27,28,29の下流側に、第1球流下経路21aを流下する過程で前記導入口26aに入球したパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞口(入球口)31aを備えた第1始動入賞部31が配設されている。また、振分ユニット25に対して右側方に離間する位置に、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球が入賞可能な第2始動入賞口(入球口、可変入球口)32aを備えた第2始動入賞部32が設けられている。ここで、第1始動入賞部31は、第1始動入賞口31aが常に第3振分部29と連通して(常時開放して)、前記第3振分部29によって振り分けられるパチンコ球を第1始動入賞口31aから常に受け入れるよう構成されている。一方、第2始動入賞部32は、所定の開放条件および閉鎖条件に従って第2始動入賞口32aが、遊技領域20aに導かれたパチンコ球が接触可能な遊技部材としての始動用開閉部材32bにより開閉される開閉型の入賞部とされている。すなわち、第2始動入賞口32aは、パチンコ球が入賞(入球)可能な開状態および入賞(入球)不可能な閉状態に変化する。なお、第2始動入賞部32は、始動用開閉部材32bを開閉作動(駆動)する駆動手段としての始動入賞ソレノイドSL1(図3参照)を備え、該始動入賞ソレノイドSL1が主制御CPU60aによって駆動制御されるよう構成される。
図2に示すように、前記遊技盤20には、前記振分ユニット25の右下方に離間する位置に、遊技領域20a(第2球流下経路21b)を流下するパチンコ球が入賞(入球)可能な特別入賞部33が設けられている。特別入賞部33は、遊技領域20a(第2球流下経路21b)に開口する特別入賞口(入球口、可変入球口)33aを開閉自在に閉成する特別用開閉部材33bを備えている。そして、特別入賞部33は、特別用開閉部材(遊技領域20aに導かれたパチンコ球が接触可能な遊技部材)33bを開閉作動(駆動)する駆動手段としての特別入賞ソレノイドSL2(図3参照)を備え、該特別入賞ソレノイドSL2が主制御CPU60aによって駆動制御されるよう構成されている。すなわち、特別入賞口33aは、パチンコ球が入賞(入球)可能な開状態および入賞(入球)不可能な閉状態に変化する。また、特別入賞部33には、特別入賞口33aに入賞したパチンコ球を検出する入球検出センサ(入球検出手段)としての特別入賞検出センサSE3(図3参照)が設けられている。特別入賞検出センサSE3は、前記主制御基板60(主制御CPU60a)と電気的に接続されており、特別入賞検出センサSE3がパチンコ球を検出(すなわち特別入賞口33aへのパチンコ球の入賞による検出条件の成立)すると、検出信号を主制御基板60(主制御CPU60a)に出力し、該主制御基板60(主制御CPU60a)は、特別入賞検出センサSE3からの検出信号の入力を賞球の払出条件として前記払出制御基板61に賞球払出指令コマンドを出力して、前記球払出装置12Bに規定個数(例えば9個)のパチンコ球(賞球)を払い出させるようになっている。
図2に示すように、前記遊技盤20には、前記振分ユニット25の右側方に離間する位置に、遊技領域20a(第2球流下経路21b)を流下するパチンコ球が通過(入球)可能なゲート部35が設けられている。ゲート部35には、パチンコ球が上下に通過(入球)可能なゲート口(作動口)35aが設けられており、該ゲート口35aをパチンコ球が通過したことを検出する入球検出センサ(入球検出手段)としてのゲートセンサSE5(図3参照)が配設される。ゲートセンサSE5は、前記主制御基板60(主制御CPU60a)と電気的に接続されている。そして、ゲートセンサSE5から主制御基板60(主制御CPU60a)への検出信号の入力、すなわちゲートセンサSE5のパチンコ球の検出(ゲート口35aへのパチンコ球の入球による検出条件の成立)に伴って各種作動入球情報(後述する各種乱数の値)が取得され、この取得した遊技情報に基づいて普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り判定が当りの判定結果となり、普図当り遊技が付与される場合には、前記始動入賞ソレノイドSL1が駆動制御されて始動用開閉部材32bが開閉動作する(第2始動入賞口32aを開閉する)ようになっている。
図2に示すように、前記遊技盤20には、前記振分ユニット25の左側方に離間する位置に、遊技領域20a(第1球流下経路21a)を流下するパチンコ球が入賞(入球)可能な普通入賞部34が設けられている。図2に示すように、前記普通入賞部34は、前記遊技領域20aの左側縁(第1球流下経路21a)において、パチンコ球が入賞可能な普通入賞口34aが上方に常時開口するよう前記遊技盤20に設けられており、第1球流下経路21aを流下するパチンコ球が一定の確率で普通入賞口34aに入賞し得るようになっている。普通入賞部34は、普通入賞口34aに入賞(入球)したパチンコ球を検出する入球検出センサ(入球検出手段)としての普通入賞検出センサSE4(図3参照)が設けられている。前記普通入賞検出センサSE4は、前記主制御基板60(主制御CPU60a)と電気的に接続されている。そして、普通入賞検出センサSE4からの検出信号が主制御基板60(主制御CPU60a)に入力されることを賞球の払出条件として、該主制御基板60(主制御CPU60a)が賞球の払い出しを決定し、前記払出制御基板61に対して賞球払出指令コマンドを出力して、前記球払出装置12Bに規定個数(例えば15個)のパチンコ球(賞球)を払い出させるようになっている。
図2に示すように、遊技盤20には、各種の遊技情報を表示可能な遊技情報表示器Mが配設されている。遊技情報表示器Mは、複数の表示部Ma,Mb,Mc,Md,Me,Mf,Mgを備えると共に、主制御基板60の主制御CPU60aと電気的に接続され、主制御CPU60aによって表示内容(発光態様)が制御されるようになっている。遊技情報表示器Mは、遊技盤20における遊技領域20a外の位置に配設されることで、前記図柄表示装置17で実行されている演出に注目している遊技者にとって妨げにならないように構成されている。また、遊技情報表示器Mは、1つの表示ユニットとして図柄表示装置17よりも表示領域が小さく構成されており、各表示部Ma,Mb,Mc,Md,Me,Mf,Mgに表示される情報(遊技情報)をまとめて確認することが容易となっている。なお、実施例1の遊技情報表示器Mは、各表示部Ma,Mb,Mc,Md,Me,Mf,Mgが個別に点灯制御可能な複数のLEDからなる発光表示部で構成されているが、対応する情報を表示乃至報知し得るものであれば、7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の表示手段を採用できる。
遊技情報表示器Mには、前記第1始動入賞口31aおよび第2始動入賞口32aへの入賞を契機として行われる特図当り判定(大当り抽選)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する特図表示部(表示手段)Ma,Mbが設けられている(図2参照)。特図表示部Ma,Mbは、前記第1始動入賞口31aへの入賞(第1始動入賞検出センサSE1による検出)を契機として変動表示を開始した後に最終的に複数種類の図柄(特別図柄)の内の1つを停止表示する複数のLED(実施例1では8個)から構成された発光表示部としての第1特図表示部Maと、第2始動入賞口32aへの入賞(第2始動入賞検出センサSE2による検出)を契機として変動表示を開始した後に最終的に複数種類の特別図柄(以下、「特図」という)の内の1つを停止表示する複数のLED(実施例1では8個)から構成された発光表示部としての第2特図表示部Mbとからなる。なお、第1および第2特図表示部Ma,Mbに停止表示される特図としては、大当り遊技が付与されることを認識し得る大当り図柄としての複数種類の特図と、はずれを認識し得るはずれ表示(はずれ図柄)としての1種類の特図とが、各特図表示部Ma,Mbに対応して夫々設定されている。なお、以下の説明では、第1特図表示部Maで行われる特図変動表示を「第1特図変動表示」と称し、該第1特図変動表示の結果、第1特図表示部Maに停止表示される特図を特図1と称する場合がある。同様に、第2特図表示部Mbで行われる特図変動表示を「第2特図変動表示」と称し、該第2特図変動表示の結果、第2特図表示部Mbに停止表示される特図を特図2と称する場合がある。
特図保留表示部Mc,Mdは、第1始動入賞口31aおよび第2始動入賞口32aにパチンコ球が入賞した際に取得される始動入賞情報(各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(具体的には、主制御基板60に備えられた主制御RAM60c)に始動保留情報(特図保留情報)として記憶する場合に、当該始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、前記特図保留表示部Mc,Mdは、前記第1始動入賞口31aにパチンコ球が入賞した際に取得される始動入賞情報(各種乱数情報)を主制御RAM60cが第1始動保留情報として記憶した保留数を表示する第1特図保留表示部Mcと、第2始動入賞口32aにパチンコ球が入賞した際に取得される始動入賞情報(各種乱数情報)を主制御RAM60cが第2始動保留情報として記憶した保留数を表示する第2特図保留表示部Mdとからなり、各特図保留表示部Mc,Mdの何れも複数個の発光表示部により構成されている。この第1始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例1では2個)から構成された発光表示部としての第1特図保留表示部Mcが設けられると共に、該第2始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例1では2個)から構成された発光表示部としての第2特図保留表示部Mdが設けられている。すなわち、第1および第2特図保留表示部Mc,Mdの表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動演出の回数)が報知される。
遊技情報表示器Mには、ゲートセンサSE5のパチンコ球の検出(ゲート口(作動口)35aへのパチンコ球の通過)を契機として変動表示を開始した後に最終的に複数種類の図柄(普通図柄)の内の1つを停止表示する複数のLED(実施例1では2個)から構成された発光表示部としての普図表示部Meが設けられている(図2参照)。なお、普図表示部Meに停止表示される普通図柄(以下、「普図」という)としては、普図当り遊技が付与されることを認識し得る当り図柄としての複数種類の普図と、はずれを認識し得るはずれ表示(はずれ図柄)としての1種類の普図とが設定されている。
普図保留表示部Mfは、ゲート部35をパチンコ球が通過した際に取得される作動入球情報(普図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(具体的には主制御RAM60c)に作動保留情報(普図保留情報)として記憶する場合に、当該作動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、普図保留表示部Mfは、図2に示すように、複数のLED(実施例1では2個)により構成された発光表示部であり、該普図保留表示部Mfの表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。普図保留表示部Mfで表示される作動保留記憶数は、ゲート部35をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、作動保留記憶数には所定の上限数(実施例1では「4」)が設定されており、該上限数まで作動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。
状態表示部Mgは、パチンコ機10において遊技が行われる複数種類の遊技状態が設定されている場合に、当該遊技状態を特定可能に表示する表示部であって、複数個(実施例1では3個)のLEDにより構成されている。ここで、実施例1のパチンコ機10は、遊技が行われる遊技状態として後述のように確変状態および時短状態が設定されていることから、状態表示部MgのLEDが異なった点灯パターン(点灯位置、点灯数、点灯色等)で点灯することで遊技状態としての確変状態および時短状態を報知するようになっている。ここで、状態表示部Mgは、特図表示部Ma,Mbが当り図柄(大当り図柄)を表す点灯パターンで点灯したと同時またはその後の大当り遊技が行われる時に、当選した当り図柄に対応した大当り遊技の終了後の遊技状態を示すパターンで点灯するよう設定される。また、状態表示部Mgは、確変状態や時短状態が終了して特図表示部Ma,Mbにおいて次の特図変動表示が行われるまで、点灯パターンを維持するよう設定されている。
図柄表示装置17は、表示制御基板66と電気的に接続され、演出制御基板65の演出制御CPU65aから出力される特図変動パターン指定コマンド等の制御信号に基づく表示制御基板66の制御によって表示内容が更新されるようになっている。図柄表示装置17の表示部17aには、演出用の図柄である飾図を変動表示可能な図柄列が複数列設定されており、前記第1始動入賞口31aまたは第2始動入賞口32aへの入賞(始動条件の成立)を契機として、各図柄列の飾図が変動開始されるようになっている。そして、各図柄列に定められた有効停止位置を組み合わせた停止図柄有効ラインに停止表示(確定表示)される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。すなわち、図柄表示装置17では、始動条件の成立を契機として飾図(図柄)を変動表示した後に、所定の飾図(図柄)を有効停止位置に停止表示(確定表示)するよう構成される。図柄表示装置17には、主制御CPU60aが決定した特図変動パターンにより特定される変動時間に亘って図柄変動演出(飾図の変動表示)が行われ、該変動時間の終了タイミングで飾図が停止表示(確定表示)されるようになっている。ここで、第1特図表示部Maと図柄表示装置17とでは、第1特図変動表示と該第1特図変動表示に関する図柄変動演出とが同時に開始され、特図1と飾図とが同時に停止表示される。同様に、第2特図表示部Mbと図柄表示装置17とでは、第2特図変動表示と該第2特図変動表示に関する図柄変動演出とが同時に開始され、特図2と飾図とが同時に停止表示される。
実施例1のパチンコ機10は、エラー(異常)を検出可能なエラー検出センサを複数種類備えている。具体的には、図3および図4に示すように、主制御CPU60aと電気的に接続されるエラー検出センサ(状態検出手段)として、磁気を検出する磁気検出センサSE6、電波を検出する電波検出センサSE7、振動を検出する振動検出センサSE8が設けられている。また、開閉可能な入球口である第2始動入賞口32aおよび特別入賞口33aに対応する入球検出センサとしての前記第2始動入賞検出センサSE2および前記特別入賞検出センサSE3が、後述する閉時入賞エラー(普電入賞エラー、特電入賞エラー)を検出するエラー検出センサとして機能していると共に、開閉しない入球口である第1始動入賞口31aおよび普通入賞口34aに対応する入球検出センサとしての第1始動入賞検出センサSE1および普通入賞検出センサSE4が、後述する過剰入球エラー(始動入賞エラー、普通入賞エラー)を検出するエラー検出センサとして機能している。更に、払出制御CPU61aと電気的に接続されるエラー検出センサとして、前記球受け皿14,15の満杯状態を検出する満杯検出センサSE9、前枠13の開閉状態を検出する前枠開放検出センサSE10が設けられている。以下、エラー検出手段(磁気検出センサSE6、電波検出センサSE7、振動検出センサSE8、第2始動入賞検出センサSE2、特別入賞検出センサSE3、始動入賞検出センサSE1、普通入賞検出センサSE4、満杯検出センサSE9および前枠開放検出センサSE10)について説明する。
実施例1のパチンコ機10は、磁気を検出可能な磁気検出センサSE6を備えている(図3参照)。この磁気検出センサSE6は、振分ユニット25の導入口26a、ステージ26および振分部27,28,29等を含む範囲で磁気(磁気発生状態)を検出可能な姿勢、位置に配設されている。より具体的には、実施例1の磁気検出センサSE6は、ステージ26(すなわち、パチンコ球が第1振分部27に到達するタイミングが一定となるのを防ぐためのタイミング調整手段)における第1振分部27へ向けた出口付近を含む範囲で磁気を検出可能な姿勢、位置に配設されている。そして、磁気(磁気発生状態)を検出して主制御基板60(主制御CPU60a)へ検出信号を出力すると共に、主制御CPU60aが磁気検出センサSE6からの検出信号の入力に基づいて当該パチンコ機10の異常(別の異常)としての磁気検出センサエラーを判定するよう構成されている。これにより、磁気発生機器で発生させた磁気によって遊技領域20aでのパチンコ球の挙動に変化を与えようとする不正行為が行われた状態を磁気検出センサエラーとして認識することが可能となっている。また、磁気検出センサSE6からの検出信号の入力に基づいて主制御基板60(主制御CPU60a)が磁気検出センサエラーを判定した場合に、該主制御基板60(主制御CPU60a)は、遊技に関する制御処理(後述)の実行を停止する遊技停止状態に移行する(図4参照)と共に、磁気検出センサエラーの発生を示す磁気エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)および払出制御基板61(払出制御CPU61a)に出力し得るよう構成されている。
実施例1のパチンコ機10は、電波を検出可能な電波検出センサSE7を備えている(図3参照)。この電波検出センサSE7は、例えば前記始動入賞検出センサSE1,SE2の周辺で電波(電波発生状態)を検出可能な姿勢、位置に配設されている。そして、電波(電波発生状態)を検出して主制御基板60(主制御CPU60a)へ検出信号を出力すると共に、主制御CPU60aが電波検出センサSE7からの検出信号の入力に基づいて当該パチンコ機10の異常としての電波検出センサエラーを判定するよう構成されている。これにより、電波出力機器からの電波を始動入賞検出センサSE1,SE2に当てて擬似検出状態を作り出すことで賞球を得ようとする不正行為が行われた状態を電波検出センサエラーとして認識することが可能となっている。また、電波検出センサSE7からの検出信号の入力に基づいて主制御基板60(主制御CPU60a)が電波検出センサエラーを判定した場合に、該主制御基板60(主制御CPU60a)は電波検出センサエラーの発生を示す電波エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)および払出制御基板61(払出制御CPU61a)に出力し得るよう構成されている。
実施例1のパチンコ機10は、振動を検出可能な振動検出センサSE8を備えている(図3参照)。この振動検出センサSE8は、例えば所定の周波数の衝撃を検出すると2つの状態系のバランスが変化するマルチバイブレータ回路を備えている。そして、パチンコ機10の振動(振動発生状態)を検出して主制御基板60(主制御CPU60a)へ検出信号を出力すると共に、主制御CPU60aが振動検出センサSE8からの検出信号の入力に基づいて当該パチンコ機10の異常としての振動検出センサエラーを判定するよう構成されている。これにより、パチンコ機10の外面を故意に叩いて前記振分ユニット25内でのパチンコ球の挙動に変化を与えようとする不正行為が行われた状態を振動検出センサエラーとして認識することが可能となっている。また、振動検出センサSE8からの検出信号の入力に基づいて主制御基板60(主制御CPU60a)が振動検出エラーを判定した場合に、該主制御基板60(主制御CPU60a)は振動検出センサエラーの発生を示す振動エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)および払出制御基板61(払出制御CPU61a)に出力し得るよう構成されている。
実施例1のパチンコ機10は、始動用開閉部材32bの開閉動作に応じて(始動入賞ソレノイドSL1の駆動に応じて)、パチンコ球が入賞(入球)可能な開状態および入賞(入球)不可能な閉状態に第2始動入賞口32aの状態が変化するよう構成されると共に、該第2始動入賞口32aに入賞(入球)したパチンコ球を検出する第2始動入賞検出センサSE2を備えている(図3参照)。この第2始動入賞検出センサSE2は、パチンコ球を検出すると第2始動入賞口32aが開放されているかに関係なく検出信号を主制御基板60(主制御CPU60a)へ向けて出力するよう構成されている。これに対し、主制御CPU60aは、第2始動入賞口32aが閉状態とされる期間における第2始動入賞検出センサSE2による検出の発生に基づいて、当該パチンコ機10の異常としての普電入賞エラーを判定するよう構成されている。これにより、開閉機構の故障・破損に起因して始動用開閉部材32bが開放したり、始動用開閉部材32bを不正具で強制開放する不正行為が行われたりした場合における第2始動入賞口32aへの入賞の発生状態を、普電入賞エラーとして認識することが可能となっている。また、第2始動入賞検出センサSE2からの検出信号の入力タイミングに基づいて主制御基板60(主制御CPU60a)が普電入賞エラーの発生を判定した場合に、該主制御基板60(主制御CPU60a)は普電入賞エラーの発生を示す普電入賞エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)および払出制御基板61(払出制御CPU61a)に出力し得るよう構成されている。
実施例1のパチンコ機10は、特別用開閉部材33bの開閉動作に応じて(特別入賞ソレノイドSL2の駆動に応じて)、パチンコ球が入賞(入球)可能な開状態および入賞(入球)不可能な閉状態に特別入賞口33aの状態が変化するよう構成されると共に、該特別入賞口33aに入賞(入球)したパチンコ球を検出する特別入賞検出センサSE3を備えている(図3参照)。この特別入賞検出センサSE3は、パチンコ球を検出すると特別入賞口33aが開放されているかに関係なく検出信号を主制御基板60(主制御CPU60a)へ向けて出力するよう構成されている。これに対し、主制御CPU60aは、特別入賞口33aが閉状態とされる期間における特別入賞検出センサSE3による検出の発生に基づいて、当該パチンコ機10の異常としての特電入賞エラーを判定するよう構成されている。これにより、開閉機構の故障・破損に起因して特別用開閉部材33bが開放したり、特別用開閉部材33bを不正具で強制開放する不正行為が行われたりした場合における特別入賞口33aへの入賞の発生状態を、特電入賞エラーとして認識することが可能となっている。また、特別入賞検出センサSE3からの検出信号の入力タイミングに基づいて主制御基板60(主制御CPU60a)が特電入賞エラーの発生を判定した場合に、該主制御基板60(主制御CPU60a)は特電入賞エラーの発生を示す特電入賞エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)および払出制御基板61(払出制御CPU61a)に出力し得るよう構成されている。
実施例1のパチンコ機10は、第1始動入賞口31aに入賞(入球)したパチンコ球(所定の状態)を検出する第1始動入賞検出センサ(状態検出手段、第1の状態検出手段)SE1を備えている(図3参照)。この第1始動入賞検出センサSE1は、パチンコ球を検出すると検出信号を主制御基板60(主制御CPU60a)へ向けて出力するよう構成されている。これに対し、主制御CPU60aは、所定の期間(実施例1では、20分の基準時間および1分の単位時間)における第1始動入賞検出センサSE1による検出の発生回数(検出信号の入力回数)に基づいて、当該パチンコ機10の異常としての始動入賞エラー(過剰入球エラー)を判定するよう構成されている。これにより、第1始動入賞口31aへの入賞の発生頻度が通常では生じ得ない程度に高い状態(すなわち、パチンコ球を強制的に第1始動入賞口31aへ入賞させる不正行為が行われている可能性のある状態)を、始動入賞エラーとして認識することが可能となっている。また、第1始動入賞検出センサSE1からの検出信号の入力回数に基づいて主制御基板60(主制御CPU60a)が始動入賞エラーの発生を判定した場合に、該主制御基板60(主制御CPU60a)は始動入賞エラーの発生を示す始動入賞エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)および払出制御基板61(払出制御CPU61a)に出力し得るよう構成されている。
実施例1のパチンコ機10は、普通入賞口34aに入賞(入球)したパチンコ球(所定の状態)を検出する普通入賞検出センサ(状態検出手段、第2の状態検出手段)SE4を備えている(図3参照)。この普通入賞検出センサSE4は、パチンコ球を検出すると検出信号を主制御基板60(主制御CPU60a)へ向けて出力するよう構成されている。これに対し、主制御CPU60aは、所定の期間(実施例1では、20分の基準時間および1分の単位時間)における普通入賞検出センサSE4による検出の発生回数(検出信号の入力回数)に基づいて、当該パチンコ機10の異常としての普通入賞エラー(過剰入球エラー)を判定するよう構成されている。これにより、普通入賞口34aへの入賞の発生頻度が通常では生じ得ない程度に高い状態(すなわち、パチンコ球を強制的に普通入賞口34aへ入賞させる不正行為が行われている可能性のある状態)を、普通入賞エラーとして認識することが可能となっている。また、普通入賞検出センサSE4からの検出信号の入力回数に基づいて主制御基板60(主制御CPU60a)が普通入賞エラーの発生を判定した場合に、該主制御基板60(主制御CPU60a)は普通入賞エラーの発生を示す普通入賞エラー指定コマンド(エラー情報)を演出制御基板65(演出制御CPU65a)および払出制御基板61(払出制御CPU61a)に出力し得るよう構成されている。
実施例1のパチンコ機10は、前記球受け皿14,15よりも上流側の前記上皿連絡通路71でパチンコ球を検出する満杯検出センサSE9を備えている(図3参照)。この満杯検出センサSE9は、上皿連絡通路71でパチンコ球を検出(すなわち、払い出されたパチンコ球が下球受け皿15より上流側にある状態を検出)して、検出の有無に応じて払出制御基板61(払出制御CPU61a)へ向けた検出信号の信号出力状態を変化させる(なお、実施例1では、検出がある場合に検出信号を出力する)と共に、払出制御CPU61aでは、満杯検出センサSE9からの検出信号の入力に基づいて当該パチンコ機10の異常としての満杯エラーを判定するよう構成されている。これにより、球受け皿14,15の貯留量が過剰となった状態(満杯状態)を、満杯エラーとして認識することが可能となっている。また、満杯検出センサSE9からの検出信号の入力に基づいて払出制御基板61(払出制御CPU61a)が満杯エラーを判定した場合に、該払出制御基板61(払出制御CPU61a)は、前記球払出装置12B(払出モータMT1)の駆動を強制停止して賞球の払い出しを行わない払出停止状態に制御状態を移行させると共に、満杯エラーの発生を示す満杯エラー指定コマンド(エラー情報)を主制御基板60(主制御CPU60a)を介して演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。
実施例1のパチンコ機10は、前記前枠13が前記中枠12に対して閉鎖位置(施錠位置)にあるか否かを検出する前枠開放検出センサSE10を備えている(図3参照)。この前枠開放検出センサSE10は、前枠13の開閉状態に応じて検出信号の信号出力状態が変化するよう構成されている。そして、実施例1では、前枠13が中枠12に対して閉鎖位置から開放位置へ向けて変位した状態を検出して、発射制御基板62の図示しない回路を経由して払出制御基板61(払出制御CPU61a)へ向けて検出信号を出力すると共に、払出制御CPU61aが前枠開放検出センサSE10からの検出信号の入力に応じて当該パチンコ機10の異常としての扉開放エラーを判定するよう構成されている。これにより、中枠12の前面側から遊技領域20aへの不正アクセスが容易な前枠13の開放状態を、前枠開放エラーとして認識することが可能となっている。また、前枠開放検出センサSE10からの検出信号に基づいて払出制御基板61(払出制御CPU61a)が扉開放エラーを判定した場合に、該払出制御基板61(払出制御CPU61a)は、前記球払出装置12B(払出モータMT1)の駆動を強制停止して賞球の払い出しを行わない払出停止状態に制御状態を移行させると共に、扉開放エラーの発生を示す扉開放エラー指定コマンド(エラー情報)を主制御基板60(主制御CPU60a)を介して演出制御基板65(演出制御CPU65a)に出力し得るよう構成されている。
次に、パチンコ機10が備える電源基板59、主制御基板60、払出制御基板61、発射制御基板62、演出制御基板65および表示制御基板66の基板構成等について説明する。
前記電源基板59には、電源のON−OFFを切り替えるための電源スイッチ(図示せず)と、所定の制御基板60,61,65に備えられる制御RAM60a,61a,65aを初期化(バックアップした記憶内容を消去)するためのクリアスイッチ(図示せず)とが設けられている。また、電源基板59には、電源回路(図示せず)に供給される電源電圧(以下、監視電源電圧という場合もある)の電圧値が閾値電圧に降下したかを監視する電源断監視回路(図示せず)が設けられている。ここで、監視電源電圧が閾値電圧に降下するのは、例えば、前記電源スイッチのOFF操作や停電によって機外部からの電力供給が遮断された場合(電源断時)である。更に、電源基板59には、前記クリアスイッチに接続するクリアスイッチ回路(図示せず)が設けられている。実施例1では、クリアスイッチをON操作した状態で電源スイッチをON操作(電源投入)したときに限り、前記クリアスイッチ回路から制御基板60,61,65にクリア信号が出力され、該クリア信号を受けた所定の制御基板60,61,65の制御CPU60a,61a,65aが制御RAM60c,61c,65cを初期化する処理(後述する図5におけるステップS104の処理)を行うよう設定される。なお、実施例1では、電源基板59からのクリア信号の出力に応じて、主制御基板60、払出制御基板61および演出制御基板65に夫々備えられる制御RAM60c,61c,65cを初期化するよう構成されている。
前記主制御基板60は、図3に示すように、制御処理を実行する主制御CPU60a、該主制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶する主制御ROM60b、当該主制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な主制御RAM60c、後述する特図当り判定および普図当り判定に用いるハードウエア乱数を発生させる乱数発生回路60d等が備えられている。主制御CPU60aは、図4に示すように、第1始動入賞検出センサSE1、第2始動入賞検出センサSE2、特別入賞検出センサSE3、普通入賞検出センサSE4、ゲートセンサSE5、磁気検出センサSE6、電波検出センサSE7、振動検出センサSE8等の各種の検出センサと電気的に接続され、各検出センサからの検出信号を夫々入力すると共に、該検出信号の入力の有無を夫々判定するよう構成されている。また、主制御CPU60aは、前記第2始動入賞口32aを開閉する始動用開閉部材32bに連繋する始動入賞ソレノイドSL1、特別入賞口33aを開閉する特別用開閉部材33bに連繋する特別入賞ソレノイドSL2、前記振分ユニット25の振分回転体27a,29aに連繋する振分用モータMT2等の各種の駆動手段と電気的に接続され、各駆動手段を夫々駆動制御するよう構成されている。更に、主制御CPU60aは、遊技情報表示器Mと電気的に接続され、当該遊技情報表示器Mに備えられる各表示部Ma,Mb,Mc,Md,Me,Mf,Mgの表示内容(発光態様)を夫々制御するよう構成されている。主制御RAM60cでは、遊技状態を特定可能な情報や、遊技の進行状況を特定可能な情報といった遊技に関する情報(後述する特定の情報)が、パチンコ機10の動作中には常用記憶エリアに記憶され、電源断時(主制御基板60への電源断信号の入力時)にはバックアップエリアに記憶されるようになっている。すなわち、主制御RAM60cは、遊技に関する情報を記憶する記憶手段として機能している。
ここで、主制御CPU60aが行うメイン処理について、図5を参照しながら詳細に説明する。先ず、主制御CPU60aは、前記電源基板59の前記電源スイッチがOFFからONに切り替えられてパチンコ機10の電源が投入された場合に、主制御CPU60aを正常動作させるために必要な初期設定処理を実行する(ステップS101)。そして、初期設定処理を終了すると、主制御CPU60aは、主制御RAM60cをアクセス許可状態に設定する(ステップS102)。
次に、主制御CPU60aが行うタイマ割込処理について、図7を参照しながら詳細に説明する。タイマ割込処理では、パチンコ機10のエラー(異常)が発生したか否かの判定を行うエラー判定処理(ステップS301の処理)と、遊技に関する複数種類の制御処理(ステップS302からステップS311までの各処理)とを実行するようになっている。
ステップS302において、主制御CPU60aは、遊技の進行に関する遊技時間(変動時間等)を計測する計時処理を実行する。具体的に、主制御CPU60aは、遊技の進行に関する遊技時間として、特図変動パターンによって特定される特図変動時間と、特図変動表示の終了タイミングから次の特図変動表示の開始タイミングまでの待機時間である特図変動インターバル時間と、普図変動パターンによって特定される普図変動時間と、普図変動表示の終了タイミングから次の普図変動表示の開始タイミングまでの待機時間である普図変動インターバル時間と、大当り遊技においてオープニング演出が行われる時間であるオープニング時間と、大当り遊技においてエンディング演出が行われる時間であるエンディング時間と、各ラウンド遊技の最大継続時間である特電開放時間と、ラウンド遊技の終了時点から次のラウンド遊技の開始までの待機時間であるラウンドインターバル時間と、普図当り遊技における第2始動入賞口32aの開放時間である普電開放時間とを、当該計時処理(ステップS302)において計測可能に構成されている。なお、実施例1では、ラウンド遊技が付与される期間に亘って特別用開閉部材33bが開放されるようになっているが、ラウンド遊技が付与される期間の一部において特別用開閉部材33bが開放されるようにしてもよい。この場合には、当該ステップS302において、ラウンド遊技の開始タイミングからの最大継続時間を計測すると共に、この最大継続期間のうち一部を特電開放時間として計測することができる。
ステップS303において、主制御CPU60aは、当該主制御CPU60aと電気的に接続されている検出センサ(第1始動入賞検出センサSE1、第2始動入賞検出センサSE2、特別入賞検出センサSE3、普通入賞検出センサSE4、ゲートセンサSE5、磁気検出センサSE6、電波検出センサSE7、振動検出センサSE8等)からの検出信号が入力されているか否かを判定するための検出判定処理を実行する。この検出判定処理において、主制御CPU60aは、各種の入球検出センサSE1,SE2,SE3,SE4,SE5からの検出信号の入力の有無に応じて、入球検出センサ毎に検出状態であるか否かを判定すると共に、各種のエラー検出センサSE6,SE7,SE8(,SE1,SE2,SE3,SE4)からの検出信号の入力の有無に応じて、エラー検出センサ毎に検出状態であるか否かを判定するようになっている。なお、このステップS303の処理のうち、入球検出センサSE1,SE2,SE3,SE4,SE5毎に行う個々の判定処理の夫々が「遊技に関する制御処理」に相当する処理となる。ここで、主制御CPU60aは、複数の入球検出センサSE1,SE2,SE3,SE4のうち何れかの検出状態(検出信号が入力されていること)を判定した場合に、検出状態に対応する入球検出センサSE1,SE2,SE3,SE4の種類に応じた賞球を払い出すことを決定する。そして、主制御CPU60aは、払い出すことを決定した賞球に応じた賞球払出指令コマンドを設定する。なお、設定された賞球払出指令コマンドは、前述したコマンド入出力処理(図5参照)の実行に応じて払出制御CPU61aへ向けて出力される。
ステップS304において、主制御CPU60aは、特図の大当り図柄を決定するために用いられるソフトウエア乱数としての特図決定用乱数の値と、特図変動パターンを決定するために用いられるソフトウエア乱数としての特図変動パターン振分用乱数の値と、普図の当り図柄を決定するために用いられるソフトウエア乱数としての普図決定用乱数の値と、普図変動パターンを決定するために用いられるソフトウエア乱数としての普図変動パターン決定用乱数の値とを更新する(ソフトウエア乱数更新処理を実行する)。このソフトウエア乱数更新処理では、特図決定用乱数としての「0」〜「100」の全101通りの整数値と、特図変動パターン振分用乱数としての「0」〜「250」の全251通りの整数値と、普図決定用乱数としての「0」〜「100」の全101通りの整数値と、普通図変動パターン振分用乱数としての「0」〜「250」の全251通りの整数値とを、1回の更新処理につき夫々「1」更新する。すなわち、実施例1では、タイマ割込み処理が1回発生する毎に(4ms毎に)、特図決定用乱数、特図変動パターン振分用乱数、普図決定用乱数および普図変動パターン振分用乱数の各乱数の値が「1」ずつ更新される(なお、更新前の値が最大値の場合は、ランダムな値に決定される初期値へと更新する)ようになっている。
ステップS305において、主制御CPU60aは、遊技状態を切り替える遊技状態切替処理を実行する。具体的に、主制御CPU60aは、大当り遊技を開始するタイミング(特図変動表示の結果として大当り図柄(特図)を停止表示してから所定時間が経過するタイミング)で、主制御RAM60cに記憶される大当りフラグの設定値を「0」から「1」に変更し、大当り遊技を終了するタイミングで、大当りフラグの設定値を「1」から「0」に変更する。主制御CPU60aは、大当りフラグの値を「1」に変更するのに応じて大当り開始コマンドを設定する。一方、主制御CPU60aは、大当りフラグの値を「0」に変更するのに応じて大当り終了コマンドを設定する。
ステップS306において、主制御CPU60aは、特図に関する特図入力処理を実行する。この特図入力処理において、主制御CPU60aは、前述した検出判定処理(ステップS303)において始動入賞検出センサSE1,SE2からの検出信号の入力があったと判定された場合(すなわち、始動入賞口31a,32aへのパチンコ球の入賞が発生した場合)に、始動入賞情報としての各種乱数値を取得すると共に主制御RAM60cの始動記憶領域に記憶する。ここで、始動入賞情報として主制御RAM60cの始動記憶領域に記憶される乱数の値としては、特図当り判定用乱数カウンタによりカウントされる特図当り判定用乱数(ハードウエア乱数)の値の他に、特図決定用乱数や特図変動パターン振分用乱数といったソフトウエア乱数の値がある。なお、主制御RAM60cの始動記憶領域は、第1始動入賞検出センサSE1からの検出信号の入力があったと判定された場合に始動入賞情報を記憶する始動記憶領域と、第2始動入賞検出センサSE2からの検出信号の入力があったと判定された場合に始動入賞情報を記憶する始動記憶領域とが個別に設定されており、各始動記憶領域において予め定めた上限数(実施例1では、4個)までの始動入賞情報を、時系列に従って、対応する特図変動表示が開始されるまで始動保留情報として記憶(保留)可能となっている。このため、主制御CPU60aは、第1始動入賞検出センサSE1からの検出信号の入力があったと判定された場合には、該第1始動入賞検出センサSE1に対応する始動記憶領域における始動入賞情報(始動保留情報)の記憶数(保留数)が上限に達しているかを確認し、上限に達していない場合に限り、新たな始動入賞情報を始動記憶領域に記憶すると共に、当該始動記憶領域における現在の記憶数(保留数)を示す数値情報を更新(加算)する。また、主制御CPU60aは、第2始動入賞検出センサSE2からの検出信号の入力があったと判定された場合には、該第2始動入賞検出センサSE2に対応する始動記憶領域における始動入賞情報(始動保留情報)の記憶数(保留数)が上限に達しているかを確認し、上限に達していない場合に限り、新たな始動入賞情報を始動記憶領域に記憶すると共に、当該始動記憶領域における現在の記憶数(保留数)を示す数値情報を更新(加算)する。また、特図入力処理(ステップS306)では、主制御RAM60cの始動記憶領域に記憶される始動入賞情報(始動保留情報)の記憶数(保留数)等が変化するタイミングで、変化後の記憶数(保留数)等を特定するための始動入賞コマンドを設定する。なお、始動入賞コマンドとしては、第1始動入賞検出センサSE1による検出に応じて出力される場合と、第2始動入賞検出センサSE2による検出に応じて出力される場合とで異なるコマンドが設定される。また、設定された始動入賞コマンドは、前述したコマンド入出力処理(図5参照)の実行に応じて演出制御CPU65a(および払出制御CPU61a)へ向けて出力される。
ステップS307において、主制御CPU60aは、主制御RAM60cに記憶した始動入賞情報に基づいて(各種乱数の値に基づいて)遊技内容を決定して特図変動表示(図柄変動演出)を開始させる特図開始処理を実行する。特図開始処理において、主制御CPU60aは、特図変動表示の変動開始条件が成立したかを判定し、この変動開始条件が成立したと判定した場合に、主制御RAM60cの始動記憶領域に記憶されている始動入賞情報(複数ある場合は、最も早く記憶された始動入賞情報)を読み出す。そして、主制御CPU60aは、読み出した始動入賞情報が記憶された始動記憶領域における現在の記憶数(保留数)を示す数値情報を更新(減算)する。次に、主制御CPU60aは、読み出した始動入賞情報のうち特図当り判定用乱数の値が、主制御ROM60bに記憶されている特図当り判定値と一致するか否かを判定する(特図当り判定)。ここで、特図当り判定では、非確変状態の時(確変フラグの値が「0」の時)には3275/65536の確率で当りの判定結果となり、確変状態の時(確変フラグの値が「1」の時)には9300/65536の確率で当りの判定結果となるよう設定されている。そして、特図当り判定がはずれの判定結果となった場合には、特図変動表示の結果として特図表示部Ma,Mbに停止表示する特図として、はずれを示す特図を決定する。一方、特図当り判定が当りの判定結果となった場合には、読み出した始動入賞情報のうち特図決定用乱数の値が、主制御ROM60bに記憶されている特図決定用判定値の何れと一致するかによって、特図変動表示の結果として特図表示部Ma,Mbに大当り図柄として停止表示する特図を複数種類のうちから決定する。次に、主制御CPU60aは、特図当り判定が当りの判定結果であったか、はずれの判定結果であったかに応じて、異なる変動パターンテーブルを参照して特図変動パターンを決定する。そして、主制御CPU60aは、決定した特図(当りの種類)および決定した特図変動パターンを示す特図変動パターン指定コマンドを設定して、特図変動表示を開始するタイミングに応じて演出制御CPU65aへ向けて出力する。なお、設定された特図変動パターン指定コマンドは、前述したコマンド入出力処理(図5参照)の実行に応じて演出制御CPU65aへ向けて出力される。
ステップS308において、主制御CPU60aは、遊技情報表示器M(第1および第2特図表示部Ma,Mb、普図表示部Me)での特図や普図の表示内容を制御する表示制御処理を実行する。具体的に、前記特図変動時間を計測している期間に対応して、特図変動表示中であることを示す発光態様で特図表示部Ma,Mbを点灯および消灯制御(切替制御)すると共に、前記特図変動時間の計測終了に合わせて、変動表示の結果としての特図を示す発光態様で、特図表示部Ma,Mbを点灯制御する。一方、特図変動時間を計測していない期間(大当り遊技中を含む)には、各表示部Ma,Mbの各々において、最も新しい特図変動表示の結果として停止表示した特図を示す発光態様の点灯制御を維持する。ここで、主制御CPU60aは、主制御RAM60cの対応する始動記憶領域に記憶された始動入賞情報(始動保留情報)の記憶数(保留数)が増減するタイミングで、特図保留表示部Mc,Mdでの保留数を示す発光態様を変更制御すると共に、変更した発光態様を次に記憶数が増減するまで維持させる。また、前記普図変動時間を計測している期間に対応して、普図変動表示中であることを示す発光態様で、普図表示部Meを点灯および消灯制御(切替制御)すると共に、前記普図変動時間の計測終了に合わせて、変動表示の結果としての普図を示す発光態様で、普図表示部Meを点灯制御する。一方、普図変動時間を計測していない期間(普図当り遊技中を含む)には、前回の普図変動表示の結果として停止表示した普図を示す発光態様での普図表示部Meの点灯制御を継続する。ここで、主制御CPU60aは、主制御RAM60cの対応する作動記憶領域に記憶された作動入球情報(作動保留情報)の記憶数(保留数)が増減するタイミングで、普図保留表示部Mfでの保留数を示す発光態様を変更制御すると共に、変更した発光態様を次に記憶数が増減するまで維持させる。更に、主制御CPU60aは、前述した遊技状態切替処理(ステップS305)で設定された確変フラグおよび時短フラグの各値に基づいて、状態表示部Mgを現在の遊技状態(非確変状態かつ非時短状態、確変状態かつ時短状態、確変状態かつ非時短状態、非確変状態かつ時短状態の4種類)を示す発光態様とするよう制御を行う。なお、表示情報表示器Mは、後述するエラー情報設定・遊技停止処理(図6参照)において消灯状態に制御(非表示化)されることがある。
ステップS309において、主制御CPU60aは、普図当り遊技を付与する期間に、始動入賞ソレノイドSL1を駆動して始動用開閉部材32bを開放する第1駆動処理を実行する。具体的に、主制御CPU60aは、前述した計時処理(ステップS302)での普電開放時間の計測を開始するタイミングで、始動入賞ソレノイドSL1を消磁状態から励磁状態に切り替える(始動用開閉部材32bを開放する)と共に、第2始動入賞検出センサSE2による規定個数のパチンコ球の検出または前述した計時処理(ステップS302)での計測における普電開放時間の経過を契機として、始動入賞ソレノイドSL1を励磁状態から消磁状態に切り替える(始動用開閉部材32bを閉鎖する)。なお、始動入賞ソレノイドSL1は、後述するエラー情報設定・遊技停止処理(図6参照)において駆動停止状態(消磁状態)に切り替えられることがある。
ステップS310において、主制御CPU60aは、大当り遊技を付与する期間(主制御RAM60cにおける大当りフラグの設定値が「1」とされる期間)に、特別入賞ソレノイドSL2を駆動して特別用開閉部材33bを開放する第2駆動処理を実行する。具体的に、主制御CPU60aは、前述した計時処理(ステップS302)での特電開放時間の計測を開始するタイミング(言い換えれば、オープニング時間やラウンドインターバル時間の計測を終了するタイミング)で、特別入賞ソレノイドSL2を消磁状態から励磁状態に切り替える(特別用開閉部材33bを開放する)と共に、特別入賞検出センサSE3による規定個数のパチンコ球の検出または前述した計時処理(ステップS302)での計測における特電開放時間の経過を契機として、特別入賞ソレノイドSL2を励磁状態から消磁状態に切り替える(特別用開閉部材33bを閉鎖する)。ここで、主制御CPU60aは、特別入賞ソレノイドSL2を消磁状態から励磁状態に切り替えるタイミング(各ラウンド遊技の開始タイミング)で、特別用開閉部材33bを開放することを示す開放コマンドを設定する。また、主制御CPU60aは、特別入賞ソレノイドSL2を励磁状態から消磁状態に切り替えるタイミング(各ラウンド遊技の終了タイミング)で、特別用開閉部材33bを閉鎖することを示す閉鎖コマンドを設定する。なお、設定された開放コマンドや閉鎖コマンドは、前述したコマンド入出力処理(図5参照)の実行に応じて払出制御CPU61aおよび演出制御CPU65aへ向けて出力される。また、特別入賞ソレノイドSL2は、後述するエラー情報設定・遊技停止処理(図6参照)において駆動停止状態(消磁状態)に切り替えられることがある。
ステップS311において、主制御CPU60aは、振分ユニット25の振分回転体27a,29aに一定の回転動作を行わせるよう振分用モータMT2を駆動する第3駆動処理を実行する。そして、主制御CPU60aは、ステップS311の処理の終了に応じてタイマ割込処理を終了する。ステップS311において、主制御CPU60aは、大当り遊技が付与されているか、および第1〜第4の遊技状態の何れであるかに関係なく、当該第3駆動処理(ステップS311)によって振分用モータMT2に一定の回転動作を行わせる。なお、振分用モータMT2は、後述するエラー情報設定・遊技停止処理(図6参照)において駆動停止状態(原位置で停止する状態)に切り替えられることがある。
次に、主制御CPU60aが行うエラー判定処理について、図8を参照しながら詳細に説明する。このエラー判定処理では、パチンコ機10においてエラー(異常)が発生したか否かを判定して、該エラーが発生したと判定した場合に、その発生したエラーに対応するエラー判定フラグの設定値を「1」に設定するようになっている。
ステップS401において、主制御CPU60aは、乱数発生回路60dによるハードウエア乱数更新処理の異常が発生した状態を「主基板エラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、主制御基板60に備えられる前記乱数発生回路60dからの乱数確認信号を主制御CPU60aが正常に入力しているか否かを確認(検出)し、乱数発生回路60dからの乱数確認信号の入力が正常でない状態を検出したことに応じて主基板エラーが発生したと判定するようになっている。主制御CPU60aは、主基板エラーが発生したと判定する場合に、主制御RAM60cに記憶される主基板エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。そして、主制御CPU60aは、主基板エラー判定フラグの設定値を「1」に変更した場合ことに応じて、当該ステップS401の判定の実行を電源断まで回避するための処理を行うようになっている。なお、主基板エラー判定フラグの設定値は、後述するエラー情報設定・遊技停止処理(図6参照)において参照される。ここで、実施例1の主制御CPU60aは主基板エラーが解消したかを判定しないよう構成され、仮に主基板エラーが解消したとしても該主基板エラーに関するエラー報知(後述)を電源断まで継続するようになっている。これに対し、主基板エラーが解消したかを判定して、主基板エラーが解消したと判定する場合にエラー報知を中止させるよう構成してもよい。
ステップS402において、主制御CPU60aは、磁気検出センサSE6による磁気の検出状態を「磁気検出センサエラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、主制御CPU60aが磁気検出センサSE6からの検出信号を所定時間(例えば、300ms)の間連続して入力したと判定した場合に、磁気検出センサエラーが発生したと判定するようになっている。主制御CPU60aは、磁気検出センサエラーが発生したと判定する場合に、主制御RAM60cに記憶される磁気エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。なお、磁気エラー判定フラグの設定値は、後述するエラー情報設定・遊技停止処理(図6参照)において参照される。そして、主制御CPU60aは、磁気エラー判定フラグの値が「1」に設定されたことに応じて、遊技に関する制御処理の実行を停止させる遊技停止処理をエラー情報設定・遊技停止処理(図6参照)において実行するようになっている。ここで、実施例1の主制御CPU60aは、磁気検出センサエラーが解消したかを判定しないよう構成され、仮に磁気検出センサエラーが解消したとしても該磁気検出センサエラーに関するエラー報知(後述)を電源断まで継続するようになっている。これに対し、磁気検出センサエラーが解消したかを判定して、磁気検出センサエラーが解消したと判定する場合にエラー報知を中止させるよう構成してもよい。
ステップS403において、主制御CPU60aは、電波検出センサSE7による電波の検出状態を「電波検出センサエラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、主制御CPU60aが電波検出センサSE7からの検出信号を所定時間(例えば、5000ms)の間に所定回数(例えば、10回)以上入力したと判定した場合に、電波検出センサエラーが発生したと判定するようになっている。主制御CPU60aは、電波検出センサエラーが発生したと判定する場合に、主制御RAM60cに記憶される電波エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。そして、主制御CPU60aは、電波センサエラー判定フラグの設定値を「1」に変更したことに応じて、当該ステップS403の判定の実行を電源断まで回避するための処理を行うようになっている。なお、電波エラー判定フラグの設定値は、後述するエラー情報設定・遊技停止処理(図6参照)において参照される。ここで、実施例1の主制御CPU60aは電波検出センサエラーが解消したかを判定しないよう構成され、仮に電波検出センサエラーが解消したとしても該電波検出センサエラーに関するエラー報知(後述)を電源断まで継続するようになっている。これに対し、電波検出センサエラーが解消したかを判定して、電波検出センサエラーが解消したと判定する場合にエラー報知を中止させるよう構成してもよい。
ステップS404において、主制御CPU60aは、振動検出センサSE8による振動の検出状態を「振動検出センサエラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、主制御CPU60aが振動検出センサSE8からの検出信号を所定時間(例えば、200ms)の間連続して入力したと判定した場合に、振動検出センサエラーが発生したと判定するようになっている。ここで、主制御CPU60aは、振動検出センサエラーが発生したと判定する場合に、主制御RAM60cに記憶される振動エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。そして、主制御CPU60aは、振動センサエラー判定フラグの設定値を「1」に変更したことに応じて、当該ステップS404の判定の実行を電源断まで回避するための処理を行うようになっている。ここで、実施例1の主制御CPU60aは振動検出センサエラーが解消したかを判定しないよう構成され、仮に振動検出センサエラーが解消したとしても該振動検出センサエラーに関するエラー報知(後述)を電源断まで継続するようになっている。これに対し、振動検出センサエラーが解消したかを判定して、振動検出センサエラーが解消したと判定する場合にエラー報知を中止させるよう構成してもよい。
ステップS405において、主制御CPU60aは、特別入賞口33aへのパチンコ球の入賞(入球)が特別用開閉部材33bを閉状態とする期間(特別入賞ソレノイドSL2を消磁状態とする期間)に所定回数(実施例1では、2回)以上発生した状態を「特電入賞エラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、主制御CPU60aが大当り遊技における最終回目のラウンド遊技を終了するタイミング以降であって次の大当り遊技が付与されるまでの期間において、主制御CPU60aが特別入賞検出センサSE3からの検出信号に基づいて所定回数(2回)以上の特別入賞口33aへの入賞を判定した場合に、その所定回数目以降の入賞が判定される毎に、特電入賞エラーが発生したと判定するようになっている。ここで、主制御CPU60aは、特電入賞エラーが発生したと判定する毎に、主制御RAM60cに記憶される特電入賞エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更するよう構成されている。なお、特電入賞エラー判定フラグの設定値は、後述するエラー情報設定・遊技停止処理(図6参照)において参照される。実施例1のパチンコ機10は、演出制御CPU65aが所定の条件に応じて特電入賞エラーに関する報知(特電入賞エラー報知)を終了または継続するよう構成されている(後述する)が、電源断まで報知を継続するよう構成してもよい。
ステップS406において、主制御CPU60aは、第2始動入賞口32aへのパチンコ球の入賞(入球)が始動用開閉部材32bを閉状態とする期間(始動入賞ソレノイドSL1を消磁状態とする期間)に所定回数(実施例1では、2回)以上発生した状態を「普電入賞エラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、主制御CPU60aが普図当り遊技を終了するタイミング以降であって次の普図当り遊技が付与されるまでの期間において、主制御CPU60aが第2始動入賞検出センサSE2からの検出信号に基づいて所定回数(2回)以上の第2始動入賞口32aへの入賞を判定した場合に、その所定回数目以降の入賞が判定される毎に、普電入賞エラーが発生したと判定するようになっている。ここで、主制御CPU60aは、普電入賞エラーが発生したと判定する毎に、主制御RAM60cに記憶される普電入賞エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更するよう構成されている。なお、普電入賞エラー判定フラグの設定値は、後述するエラー情報設定・遊技停止処理(図6参照)において参照される。実施例1のパチンコ機10は、演出制御CPU65aが所定の条件に応じて普電入賞エラーに関する報知(普電入賞エラー報知)を終了または継続するよう構成されている(後述する)が、電源断まで報知を継続するよう構成してもよい。なお、ステップS406の処理を終了すると、主制御CPU60aは、エラー判定処理を終了し、図7に示すタイマ割込処理のステップS302の処理(計時処理)に移行する。
実施例1のパチンコ機10は、ステップS407において、第1始動入賞口(入球口)31aへの入賞頻度が過剰に発生する状態を「始動入賞エラー(過剰入球エラー)」と判定し得るように構成されている。ここで、主制御CPU(異常判定手段)60aは、始動入賞エラーが発生したかの定期判定処理(後述)を、判定対象期間(後述)において定期的に(実施例では1分の単位時間(後述)の経過毎に)、かつ当該判定時点から所定時間前まで(実施例1では20分前まで)の基準時間(後述)に発生した第1始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞回数に基づいて行う。また、主制御CPU60aは、始動入賞エラーが発生したかの入賞時判定処理(後述)を、判定対象期間において第1始動入賞口31aへの入賞が発生する毎に、かつ当該判定時点から前回の定期判定処理が行われた時点まで(実施例1では最大1分間)において発生した第1始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞回数に基づいて行うよう構成されている。なお、実施例1のパチンコ機10において、始動入賞エラーが発生したかの判定(定期判定処理および入賞時判定処理)は、パチンコ機10が電源ON状態であり、かつ判定対象期間として設定される状態において主制御CPU60aが実行するようになっている。
実施例1のパチンコ機10は、ステップS408において、普通入賞口(入球口)34aへの入賞頻度が過剰に発生する状態を「普通入賞エラー(過剰入球エラー)」と判定し得るように構成されている。ここで、主制御CPU(異常判定手段)60aは、普通入賞エラーが発生したかの定期判定処理(後述)を、判定対象期間において定期的に(実施例では1分の単位時間(後述)の経過毎に)、かつ当該判定時点から所定時間前まで(実施例1では20分前まで)の基準時間(後述)に発生した普通入賞口34aへのパチンコ球の入賞回数に基づいて行う。また、主制御CPU60aは、普通入賞エラーが発生したかの入賞時判定処理(後述)を、判定対象期間において普通入賞口34aへの入賞が発生する毎に、かつ当該判定時点から前回の定期判定処理が行われた時点まで(実施例1では最大1分間)において発生した普通入賞口34aへのパチンコ球の入賞回数に基づいて行うよう構成されている。なお、実施例1のパチンコ機10において、普通入賞エラーが発生したかの判定(定期判定処理および入賞時判定処理)は、パチンコ機10が電源ON状態であり、かつ判定対象期間として設定される状態において主制御CPU60aが実行するようになっている。ここで、普通入賞エラーの「判定対象期間」は、普通入賞エラーが発生したかの判定(定期判定処理)が所定の単位時間(1分)の経過毎に実行される期間であり、当該「判定対象期間」の期間内で主制御CPU60aが単位時間を計測するようになっている。なお、普通入賞エラーの「判定対象期間」は、当該普通入賞エラーの発生を契機として終了する点で、前述した始動入賞エラーの判定が行われる判定対象期間とは必ずしも一致しない。
次に、主制御CPU60aが行うエラー情報設定・遊技停止処理について、図6を参照しながら詳細に説明する。このエラー情報設定・遊技停止処理では、前述したエラー判定処理(図8参照)でパチンコ機10のエラー(異常)の何れかの発生を判定した場合に、そのエラーの発生に関するエラー情報を含むコマンドの出力設定を行うエラー情報設定処理(ステップS202およびステップS203の処理)と、エラー判定処理(図8参照)で特定のエラー(実施例1では、磁気センサエラー)が発生したと判定された場合に、遊技に関する制御処理を停止させる遊技停止処理(ステップS205からステップS207までの処理)とを実行するようになっている。
主制御CPU60aは、エラー情報設定処理(ステップS202およびステップS203)において先ず、主制御RAM60cに記憶されている複数種類のエラー判定フラグの設定値を夫々確認し、何れかのエラー判定フラグの値が「1」となっているかを判定する(ステップS202)。具体的には、主制御CPU60aは、主制御RAM60cに記憶されているエラー判定フラグとしての主基板エラー判定フラグ、磁気エラー判定フラグ、電波エラー判定フラグ、振動エラー判定フラグ、特電入賞エラー判定フラグ、普電入賞エラー判定フラグ、始動入賞エラー判定フラグおよび普通入賞エラー判定フラグの各値を確認し、各エラー判定フラグの値が「1」であるか否かを判定する。そして、何れかのエラー判定フラグの設定値が「1」である場合(肯定判定の場合)には、主制御CPU60aは、ステップS203の処理に移行する。一方で、主制御CPU60aは、全てのエラー判定フラグの設定値が「0」である場合(否定判定の場合)には、エラー情報設定・遊技停止処理を終了して、メイン処理(図5参照)におけるステップS111の処理に移行する。
主制御CPU60aは、遊技停止処理(ステップS205からステップS207まで)において先ず、タイマ割込処理(図7参照)の禁止設定を行うようになっている(ステップS205)。すなわち、実施例1のパチンコ機10は、前述したエラー判定処理(図8参照)において磁気検出センサエラーが発生したと判定した場合に、タイマ割込処理(図7参照)で実行される各制御処理の実行を停止する(遊技停止する)ように構成されている。その結果、主制御CPU60aと電気的に接続される各種電気部品との関係では、図4に示すように、各検出センサSE1,SE2,SE3,SE4,SE5,SE6,SE7,SE8の検出状態(検出信号が入力されているか)を主制御CPU60aが判定し得ない状態となり、各駆動手段SL1,SL2,MT2が駆動停止される。なお、払出制御CPU61aや発射制御CPU62aと電気的に接続される各種電気部品との関係では、図4に示すように、各検出センサSE9,SE10,SE11については検出状態を判定し得る状態が維持され、払出モータMT1の駆動制御も停止されないようになっている。
次に、払出制御基板61について説明する。払出制御基板61は、図3に示すように、制御処理を実行する払出制御CPU61a、該払出制御CPU61aが実行する制御プログラムを記憶する払出制御ROM61b、当該払出制御CPU61aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な払出制御RAM61c等が備えられている。払出制御CPU61aは、図4に示すように、払出検出センサSE11、満杯検出センサSE9等の検出センサと電気的に接続されると共に、発射制御基板62に備えられる所定の回路を介して前枠開放検出センサSE10と電気的に接続されており、各検出センサからの検出信号を夫々入力すると共に、該検出信号の入力の有無を夫々判定するよう構成されている。また、払出制御CPU61aは、前記払出スプロケット(図示せず)を回転させてパチンコ球(賞球)を払い出させる駆動手段としての払出モータMT1と電気的に接続され、該払出モータMT1を駆動制御するよう構成されている。更に、払出制御CPU61aは、図3および図4に示すように賞球残数表示器51と電気的に接続され、当該賞球残数表示器51の表示内容(発光態様)を制御するよう構成されている。更にまた、払出制御CPU61aは、図3に示すように、外部情報出力端子盤63と電気的に接続され、当該外部情報出力端子盤63に備えられる複数の出力端子の夫々を介して、パチンコ機10に関する各種の情報を示す情報信号を機外部(ホールコンピュータ)へ向けて出力するよう構成されている。
払出制御CPU61aは、主制御CPU60aからの賞球払出指令コマンドの入力に基づいて、該賞球払出指令コマンドにより特定される賞球数に対応する値を、払出制御RAM61cの記憶エリアに記憶される払い出すべきパチンコ球の個数に対応する値(賞球残数)に加算する。また、払出制御CPU61aは、払出制御RAM61cに記憶される賞球残数の値が1以上の賞球個数を示す場合に、払出モータMT1を駆動制御して前記払出スプロケットを回転動作させ、賞球残数に応じたパチンコ球(賞球)を払い出させる。更に、払出制御CPU61aは、払出検出センサSE11からの検出信号の入力の有無を判定する検出判定処理を実行して、該検出判定処理において払出検出センサSE11からの検出信号の入力があると判定した場合に、払出制御RAM61cの記憶エリアに記憶される賞球残数の値から1減算する。そして、払出制御CPU61aは、払出制御RAM61cの記憶エリアに記憶される賞球残数の値が増加または減少する毎に、賞球残数表示器51での賞球残数の表示内容を更新するようになっている。
払出制御CPU61aは、満杯検出センサSE9による継続的な検出状態を「満杯エラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、払出制御CPU61aは、満杯検出センサSE9からの検出信号の入力の有無を判定する検出判定処理を実行して、該検出判定処理において満杯検出センサSE9からの検出信号の入力があると判定する状態が所定時間(例えば、1000ms)の間連続した場合に、満杯エラーが発生したと判定するようになっている。ここで、払出制御CPU61aは、満杯エラーが発生したと判定する場合に、払出制御RAM61cに記憶される満杯エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。そして、満杯エラー判定フラグの設定値を「1」に変更したことに応じて、払出モータMT1の駆動制御を実行停止する。すなわち、払出制御CPU61aは、満杯エラーが発生したと判定する場合に、賞球残数が1以上であるか否かに関わらず、払出モータMT1を駆動制御しない状態へと移行させる。この場合に、払出制御RAM61cにおいて賞球残数の値は記憶保持されると共に、賞球残数表示器51での賞球残数の表示は継続されるようになっている。なお、払出制御CPU61aは、主制御CPU60aからのエラー指定コマンドを入力しても(主制御CPU60aがエラーの発生を判定しても)、払出モータMT1の駆動制御を実行停止しない。
払出制御CPU61aには、発射制御基板62に配線接続された前枠開放検出センサSE10からの検出信号が入力されるようになっており、払出制御CPU61aは、前枠開放検出センサSE10による検出状態を「前枠開放エラー」として判定し得るよう構成されている。具体的には、払出制御CPU61aは、前枠開放検出センサSE10からの検出信号の入力の有無を判定する検出判定処理を実行して、該検出判定処理において前枠開放検出センサSE10からの検出信号の入力があると判定する状態が所定時間(例えば、1000ms)の間連続した場合に、前枠開放エラーが発生したと判定するようになっている。ここで、払出制御CPU61aは、前枠開放エラーが発生したと判定する場合に、払出制御RAM61cに記憶される前枠開放エラー判定フラグの設定値を「0」から「1」に変更する。そして、前枠開放エラー判定フラグの設定値を「1」に変更したことに応じて、払出モータMT1の駆動制御を実行停止する。すなわち、払出制御CPU61aは、前枠開放エラーが発生したと判定する場合に、賞球残数が1以上であるか否かに関わらず、払出モータMT1を駆動制御しない状態へと移行させる。この場合に、払出制御RAM61cの記憶エリアにおける賞球残数の値は記憶保持されると共に、賞球残数表示器51での賞球残数の表示も継続されるようになっている。なお、払出制御CPU61aは、主制御CPU60aからのエラー指定コマンドを入力しても(主制御CPU60aがエラーの発生を判定しても)、払出モータMT1の駆動制御を実行停止しない。
払出制御CPU61aは、主制御CPU60aから出力される各種のコマンド(例えば、賞球払出指令コマンド、始動入賞コマンド、大当り開始コマンド、大当り終了コマンド、開放コマンド、閉鎖コマンド、特図変動パターン指定コマンド、確変開始コマンド、確変終了コマンド、時短開始コマンド、時短終了コマンド、エラー指定コマンド等)に基づいて、遊技に関する各種情報を得ると共に、該遊技に関する各種情報を外部情報出力端子盤63の出力端子から機外部のホールコンピュータへ向けて情報信号として出力し得るよう構成されている。ここで、払出制御CPU61aと電気的に接続される外部情報出力端子盤63には、出力端子1から出力端子9までの合計9つの出力端子が設けられており、各出力端子に応じて異なる情報に対応する情報信号を出力するようになっている。
次に、セキュリティーに関する情報信号(第9情報信号)を出力する構成について説明する。外部情報出力端子盤63の出力端子9(所定の端子)は、主制御RAM60aについてのRAMクリアが実行されたこと(図5のステップS104を参照)や、パチンコ機10においてエラー(異常)の発生が判定されたこと(図8参照)や、遊技停止処理が実行されたこと(図6のステップS204からステップS207を参照)等の情報(セキュリティーに関する情報)を示す第9情報信号を出力する出力端子として用いられる。なお、セキュリティーに関する情報のうち前枠開放エラーについては、出力端子1から第1情報信号として出力される。
次に、発射制御基板62について説明する。発射制御基板62は、図3に示すように、制御処理を実行する発射制御CPU62a、該発射制御CPU62aが実行する制御プログラムを記憶する発射制御ROM62b、当該発射制御CPU62aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な発射制御RAM62c等が備えられている。発射制御CPU62aは、図4に示すように、操作ハンドル16の前記タッチセンサ16bと電気的に接続され、該タッチセンサ16bからの検出信号の入力の有無を判定するよう構成されている。また、発射制御CPU62aは、前記球発射装置(球発射ソレノイド)12Aと電気的に接続され、該球発射装置12Aを駆動制御するよう構成されている。なお、実施例1では、発射制御基板62に配線接続された前枠開放検出センサSE10の検出信号が払出制御CPU61aに入力され、前枠開放エラーが発生したかの判定を払出制御CPU61aが行うよう構成されているが、前枠開放検出センサSE10の検出信号を発射制御CPU62aに入力するよう構成して、前枠開放エラーが発生したかの判定を発射制御CPU62aが行うようにしてもよい。
次に、演出制御基板65について説明する。演出制御基板65には、図3に示すように、制御処理を実行する演出制御CPU65a、該演出制御CPU65aが実行する制御プログラムを記憶する演出制御ROM65b、当該演出制御CPU65aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な演出制御RAM65c等が備えられている。演出制御CPU65aには、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されており、演出制御RAM65cに記憶される各種乱数の値を演出制御CPU65aが所定の周期毎に更新して、更新後の値を演出制御RAM65cに記憶(設定)するようになっている。
ここで、演出制御CPU65aは、主制御CPU60aや払出制御CPU61aから出力される各種のエラー指定コマンド(主基板エラー指定コマンド、磁気エラー指定コマンド、電波エラー指定コマンド、振動エラー指定コマンド、特電入賞エラー指定コマンド、普電入賞エラー指定コマンド、始動入賞エラー指定コマンド、普通入賞エラー指定コマンド、満杯エラー指定コマンド、前枠開放エラー指定コマンド)に基づいて、各種エラーの発生を周知させるためのエラー報知を統括的に制御するよう構成されている。また、演出制御CPU65aは、主制御CPU60aから出力されるRAMクリア指定コマンドに基づいて、RAMクリア操作の実行を示す報知を統括的に制御するよう構成されている。なお、実施例1では、RAMクリア操作の実行を示す報知についてもエラー報知の一種として以下に説明する。
演出制御CPU65aは、主制御CPU60aからのRAMクリア指定コマンドの入力に基づいて、報知手段としての図柄表示装置17、スピーカ18、枠ランプ19を統括的に制御し、RAMクリア報知を実行させるよう構成されている。具体的に、演出制御CPU65aは、枠ランプ19を所定時間(実施例1では、30000ms)に亘って橙色で点灯するよう発光制御すると共に、スピーカ18から「RAMクリア」を特定可能なRAMクリア音を所定時間(実施例1では、30000ms)に亘って音声出力させる。そして、解除条件となる所定時間(30000ms)の経過に応じて、RAMクリア報知を解除するようになっている。なお、図柄表示装置17の表示部17aには、少なくともRAMクリア報知の間において、パチンコ機10に設定される初期画像が表示される。この初期画像は、第1の遊技状態(非確変状態かつ非時短状態)に対応する背景画像と、初期図柄として予め定められた飾図の組み合わせの停止表示とで構成される。
演出制御CPU65aは、主制御CPU60aからの主基板エラー指定コマンドの入力に基づいて、報知手段としての図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19を統括的に制御し、主基板エラー報知を実行させるよう構成されている。ここで、演出制御CPU65aは、この主基板エラー報知を主基板エラー指定コマンドの入力に応じて開始した後、電源断まで継続させるようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、図柄表示装置17において表示部17aの全面を同一色(例えば黄色)で表示(全画面エラー表示)した状態で、「主基板エラー」の文字(種別表示)および「係員をお呼び下さい」(対処用表示)の文字を表示するよう表示制御する。すなわち、図柄表示装置17では、表示部17aの全画面を用いて主基板エラー報知が行われることから、エラー発生前まで表示部17aに表示されていた飾図(図柄)や背景等は表示されなくなる。また、演出制御CPU65aは、枠ランプ19を赤色で点灯するよう発光制御すると共に、スピーカ18から「主基板に異常を検出しました」の音声を、電源断までの間に定期的に、または所定回数(例えば、3回)に限って、出力させる。
演出制御CPU65aは、主制御CPU60aからの磁気検出センサエラー指定コマンドの入力に基づいて、報知手段としての図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19を統括的に制御し、磁気検出センサエラー報知を実行させるよう構成されている。すなわち、主制御CPU(別の異常判定手段)61aによるエラー発生の判定に応じて、報知手段17,18,19がエラー報知を行うようになっている。ここで、演出制御CPU65aは、この磁気検出センサエラー報知を磁気エラー指定コマンドの入力に応じて開始した後、電源断まで継続させるようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、図柄表示装置17において表示部17aの全面を同一色(例えば黄色)で表示(全画面エラー表示)した状態で、「磁気検出センサエラー」の文字(種別表示)と、「係員をお呼び下さい」の文字(対処用表示)と、「遊技を停止しました」の文字(遊技停止用表示)とを表示するよう表示制御する。すなわち、図柄表示装置17では、表示部17aの全画面を用いて磁気検出センサエラー報知が行われることから、エラー発生前まで表示部17aに表示されていた飾図(図柄)や背景等は表示されなくなる。また、演出制御CPU65aは、枠ランプ19を黄色で点灯するよう発光制御すると共に、スピーカ18から「磁気検出センサが反応しました。遊技を停止しました」の音声を、電源断までの間に定期的に、または所定回数(例えば、3回)に限って、出力させる。
演出制御CPU65aは、主制御CPU60aからの電波検出センサエラー指定コマンドの入力に基づいて、報知手段としての図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19を統括的に制御し、電波検出センサエラー報知を実行させるよう構成されている。ここで、演出制御CPU65aは、この電波検出センサエラー報知を電波エラー指定コマンドの入力に応じて開始した後、電源断まで継続させるようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、図柄表示装置17において表示部17aの全面を同一色(例えば黄色)で表示(全画面エラー表示)した状態で、「電波検出センサエラー」の文字(種別表示)と、「係員をお呼び下さい」の文字(対処用表示)とを表示するよう表示制御する。すなわち、図柄表示装置17では、表示部17aの全画面を用いて電波検出センサエラー報知が行われることから、エラー発生前まで表示部17aに表示されていた飾図(図柄)や背景等は表示されなくなる。また、演出制御CPU65aは、枠ランプ19を緑色で点灯するよう発光制御すると共に、スピーカ18から「電波検出センサが反応しました」の音声を、電源断までの間に定期的に、または所定回数(例えば、3回)に限って、出力させる。
演出制御CPU65aは、主制御CPU60aからの振動検出センサエラー指定コマンドの入力に基づいて、報知手段としての図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19を統括的に制御し、振動検出センサエラー報知を実行させるよう構成されている。ここで、演出制御CPU65aは、この振動検出センサエラー報知を振動エラー指定コマンドの入力に応じて開始した後、電源断まで継続させるようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、図柄表示装置17において表示部17aの全面を同一色(例えば黄色)で表示(全画面エラー表示)した状態で、「振動検出センサエラー」の文字(種別表示)と、「係員をお呼び下さい」の文字(対処用表示)とを表示するよう表示制御する。すなわち、図柄表示装置17では、表示部17aの全画面を用いて振動検出センサエラー報知が行われることから、エラー発生前まで表示部17aに表示されていた飾図(図柄)や背景等は表示されなくなる。また、演出制御CPU65aは、枠ランプ19を白色で点灯するよう発光制御すると共に、スピーカ18から「振動検出センサが反応しました」の音声を、電源断までの間に定期的に、または所定回数(例えば、3回)に限って、出力させる。
演出制御CPU65aは、主制御CPU60aからの特電入賞エラー指定コマンドの入力に基づいて、報知手段としての図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19を統括的に制御し、特電入賞エラー報知を実行させるよう構成されている。すなわち、主制御CPU60aによるエラー発生の判定に応じて、報知手段17,18,19がエラー報知(第2エラー報知)を行うようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、図柄表示装置17において表示部17aの全面の大きさと比べて小さな表示領域に、進行中の図柄変動演出において停止表示された飾図と重ならないように、例えば表示部17aの外縁付近や飾図の停止表示位置の間に「閉時入賞エラー(特電)」の文字(種別表示)を表示(小エラー表示)するよう表示制御する。なお、図柄表示装置17での特電入賞エラー報知は、他のエラー報知(具体的には、普電入賞エラーおよび満杯エラーに伴う各エラー報知)と同時に表示可能とされ、「閉時入賞エラー(特電)」の文字表示を行う表示領域は、他のエラー報知による文字表示の表示領域とは異なる領域が設定されている。また、演出制御CPU65aは、枠ランプ19を青色で点灯するよう発光制御すると共に、スピーカ18からはエラー音(例えば、ブーブーという音)を連続で出力させる。なお、特電入賞エラー指定コマンドは、大当り遊技における最後の閉鎖コマンドを主制御CPU60aから入力するタイミング以降であって主制御CPU60aから大当り開始コマンドを入力されるまでの期間(すなわち、特別入賞ソレノイドSL2が消磁状態とされる所定の期間)において主制御CPU60aから入力されることから、以下の説明では、入力タイミングが当該所定の期間の開始タイミングに近いコマンドから順にコマンドの入力順を特定することがある。なお、当該所定の期間以外で特電入賞エラー指定コマンドを入力した場合に、演出制御CPU65aは、通信異常と判断して入力された特電入賞エラー指定コマンドを無視する。
演出制御CPU65aは、主制御CPU60aからの普電入賞エラー指定コマンドの入力に基づいて、報知手段としての図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19を統括的に制御し、普電入賞エラー報知を実行させるよう構成されている。すなわち、主制御CPU60aによるエラー発生の判定に応じて、報知手段17,18,19がエラー報知(第2エラー報知)を行うようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、図柄表示装置17において表示部17aの全面の大きさと比べて小さな表示領域に、進行中の図柄変動演出において停止表示された飾図と重ならないように、例えば表示部17aの外縁付近や飾図の停止表示位置の間に「閉時入賞エラー(普電)」の文字(種別表示)を表示(小エラー表示)するよう表示制御する。なお、図柄表示装置17での普電入賞エラー報知は、他のエラー報知(具体的には、特電入賞エラーおよび満杯エラーに伴う各エラー報知)と同時に表示可能とされ、「閉時入賞エラー(普電)」の文字表示を行う表示領域は、他のエラー報知による文字表示の表示領域とは異なる領域が設定されている。また、演出制御CPU65aは、枠ランプ19を青色で点灯するよう発光制御すると共に、スピーカ18からはエラー音(例えば、ブーブーという音)を連続で出力させる。なお、普電入賞エラー指定コマンドは、普図当り終了コマンドを主制御CPU60aから入力するタイミング以降であって主制御CPU60aから普図当り開始コマンドが入力されるまでの期間(すなわち、始動入賞ソレノイドSL1が消磁状態とされる所定の期間)において主制御CPU60aから入力されることから、以下の説明では、入力タイミングが当該所定の期間の開始タイミングに近いコマンドから順にコマンドの入力順を特定することがある。なお、当該所定の期間以外で普電入賞エラー指定コマンドを入力した場合に、演出制御CPU65aは、通信異常と判断して、入力された普電入賞エラー指定コマンドを無視する。
演出制御CPU65aは、主制御CPU60aからの始動入賞エラー指定コマンドの入力に基づいて、報知手段としての図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19を統括的に制御し、始動入賞エラー報知を実行させるよう構成されている。すなわち、主制御CPU(異常判定手段)61aによるエラー(所定の異常)発生の判定に応じて、報知手段17,18,19がエラー報知(過剰入球エラー報知)を行うようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、図柄表示装置17において表示部17aの全面の大きさと比べて小さな表示領域に、進行中の図柄変動演出において停止表示された飾図と重ならないように、例えば表示部17aの外縁付近や飾図の停止表示位置の間に「過剰入球エラー(第1始動入賞口):α回」の文字(種別表示)を表示(小エラー表示)するよう制御する。ここで、「α」は、10を上限とする整数であり、演出制御CPU65aが始動入賞エラー指定コマンドを入力する毎に「α」の部分に表示する数字を1ずつ増加させるよう表示制御を行う。すなわち、演出制御CPU65aは、主制御CPU60aが始動入賞エラーが発生したと判定する回数が増加することに応じて、始動入賞エラー報知としての表示内容を変更するよう構成されている。なお、払出制御CPU61aは、主制御CPU60aから始動入賞エラー指定コマンドを入力する毎に外部情報出力端子盤63の出力端子9を介して始動入賞エラーの発生を示す第9情報信号を外部出力するよう構成されている。また、図柄表示装置17での始動入賞エラー報知は、他のエラー報知(具体的には、普電入賞エラー、普通入賞エラーおよび満杯エラーに伴う各エラー報知)と同時に表示可能とされ、「過剰入球エラー(第1始動入賞口):α回」の文字表示を行う表示領域は、他のエラー報知による文字表示の表示領域とは異なる領域が設定されている。また、演出制御CPU65aは、枠ランプ19を紫色で点灯するよう発光制御すると共に、スピーカ18からはエラー音(例えば、ピピピ、ピピピという音)を連続で出力させる。
演出制御CPU65aは、主制御CPU60aからの普通入賞エラー指定コマンドの入力に基づいて、報知手段としての図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19を統括的に制御し、始動入賞エラー報知を実行させるよう構成されている。すなわち、主制御CPU(異常判定手段)61aによるエラー(所定の異常)発生の判定に応じて、報知手段17,18,19がエラー報知(過剰入球エラー報知)を行うようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、図柄表示装置17において表示部17aの全面の大きさと比べて小さな表示領域に、進行中の図柄変動演出において停止表示された飾図と重ならないように、例えば表示部17aの外縁付近や飾図の停止表示位置の間に「過剰入球エラー(普通入賞口):α回」の文字(種別表示)を表示(小エラー表示)するよう制御する。ここで、「α」は、10を上限とする整数であり、演出制御CPU65aが始動入賞エラー指定コマンドを入力する毎に「α」の部分に表示する数字を1ずつ増加させるよう表示制御を行う。すなわち、演出制御CPU65aは、主制御CPU60aが普通入賞エラーが発生したと判定する回数が増加することに応じて、普通入賞エラー報知としての表示内容を変更するよう構成されている。なお、払出制御CPU61aは、主制御CPU60aから普通入賞エラー指定コマンドを入力する毎に外部情報出力端子盤63の出力端子9を介して普通入賞エラーの発生を示す第9情報信号を外部出力するよう構成されている。また、図柄表示装置17での普通入賞エラー報知は、他のエラー報知(具体的には、普電入賞エラー、始動入賞エラーおよび満杯エラーに伴う各エラー報知)と同時に表示可能とされ、「過剰入球エラー(普通入賞口):α回」の文字表示を行う表示領域は、他のエラー報知による文字表示の表示領域とは異なる領域が設定されている。また、演出制御CPU65aは、枠ランプ19を紫色で点灯するよう発光制御すると共に、スピーカ18からはエラー音(例えば、ピピピ、ピピピという音)を連続で出力させる。
演出制御CPU65aは、払出制御CPU61aからの満杯エラー指定コマンドの入力に基づいて、報知手段としての図柄表示装置17およびスピーカ18を統括的に制御し、満杯エラー報知を実行させるよう構成されている。すなわち、払出制御CPU61aによるエラー発生の判定に応じて、報知手段17,18がエラー報知(第2エラー報知)を行うようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、図柄表示装置17において表示部17aの全面の大きさと比べて小さな表示領域に、進行中の図柄変動演出において停止表示された飾図と重ならないように、例えば表示部17aの外縁付近や飾図の停止表示位置の間に「球を抜いて下さい」の文字(対処用表示)を表示(小エラー表示)するよう表示制御する。なお、図柄表示装置17での満杯エラー報知は、他のエラー報知(具体的には、特電入賞エラー、普電入賞エラー、始動入賞エラーおよび普通入賞エラーに伴う各エラー報知)と同時に表示可能とされ、「球を抜いて下さい」の文字表示を行う表示領域は、他のエラー報知による文字表示の表示領域とは異なる領域が設定されている。また、演出制御CPU65aは、スピーカ18から「球を抜いて下さい」の音声を所定回数(実施例1では1回のみ)のみ出力させる。演出制御CPU65aは、払出制御CPU61aから満杯エラー指定コマンドを入力したタイミングで図柄表示装置17およびスピーカ18による満杯エラー報知を実行開始させると共に、満杯エラーが解消したと判定した場合に払出制御CPU61aから出力される満杯エラー解消コマンドを入力したタイミングで、満杯エラー報知を終了させるようになっている。
演出制御CPU65aは、払出制御CPU61aからの前枠開放エラー指定コマンドの入力に基づいて、報知手段としてのスピーカ18を音声出力制御し、前枠開放エラー報知を実行させるよう構成されている。すなわち、払出制御CPU61aによるエラー発生の判定に応じて、報知手段18がエラー報知(第2エラー報知)を行うようになっている。具体的な報知態様として、演出制御CPU65aは、スピーカ18から「扉が開いています」の音声を所定回数(実施例1では1回のみ)のみ出力させる。演出制御CPU65aは、払出制御CPU61aから前枠開放エラー指定コマンドを入力したタイミングでスピーカ18による前枠開放エラー報知を実行開始させると共に、前枠開放エラーが解消したと判定した場合に払出制御CPU61aから出力される前枠開放エラー解消コマンドを入力したタイミングで、前枠開放エラー報知を終了させるようになっている。
次に、表示制御基板66について説明する。表示制御基板66には、図3に示すように、制御処理を実行する表示制御CPU66a、該表示制御CPU66aが実行する制御プログラムを記憶する表示制御ROM66b、当該表示制御CPU66aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な表示制御RAM66c等が備えられている。表示制御CPU66aには、表示制御ROM66bおよび表示制御RAM66cが接続されると共に、図柄表示装置17が接続されている。そして、表示制御ROM66bには、図柄表示装置17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。この表示制御ROM66bには、図柄変動演出に関する各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されていると共に、エラー報知に関する各種の画像データが記憶されている。また、表示制御RAM66cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)される。
次に、前述した実施例1に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
第1および第3の遊技状態(非時短状態)において、遊技者は、遊技領域20aにおける第1球流下経路21aにパチンコ球を導いて振分ユニット25の導入口26aへ入球させるよう球発射装置12Aの打球力を適宜調整して遊技を行う。ここで、第1球流下経路21aを流下するパチンコ球が振分ユニット25の導入口26aに入球すると、該導入口26aに入球したパチンコ球はステージ26に導かれて転動し、該ステージ26の出口から所定のタイミングで振分部(第1〜第3振分部)27,28,29に導かれる。そして、振分部(第1〜第3振分部)27,28,29で振り分けられた結果、パチンコ球は、第1始動入賞口31aに入賞(入球)するか、入賞せずに機外部へと排出される。
一方、第2および第4の遊技状態(時短状態)においては、パチンコ球を第1始動入賞口31aに入賞させるよりも第2始動入賞口32aに入賞させる方が容易な状態となることから、遊技者は、遊技領域20aにおける第2球流下経路21bにパチンコ球を導いてゲート部35のゲート口35aへ入球させるよう球発射装置12Aの打球力を適宜調整して遊技を行う。ゲート口35aへの入球に基づいて(ゲートセンサSE5による検出に基づいて)主制御CPU60aが普図当り判定を行い、普図当り判定が当りの判定結果となった場合には、普図変動表示の終了後に始動入賞ソレノイドSL1が駆動制御(励磁)されて始動用開閉部材32bが開放される(普図当り遊技が生起される)ことで、第2始動入賞口32aへのパチンコ球の入賞が可能となる。
始動入賞口31a,32aに入賞したパチンコ球は、始動入賞検出センサSE1,SE2により検出される。そして、始動入賞検出センサSE1,SE2から主制御CPU60aに入力される検出信号に基づいて、始動入賞検出センサSE1,SE2による検出状態(検出があったこと)が主制御CPU60aにより判定される。この場合には、主制御CPU60aから払出制御CPU61aへ向けて賞球払出指令コマンド(払出情報信号)が出力され、この賞球払出指令コマンドを入力した払出制御CPU61aは、当該賞球払出指令コマンドにより特定される賞球数(始動入賞口31a,32aへの入賞に対する賞球数)を払出制御RAM61cに記憶される賞球残数の値に加算する。そして、払出制御CPU61aは、球払出装置12Bの払出モータMT1を駆動して払出スプロケットを回転させ、払出制御RAM61cに記憶される賞球残数に応じた数のパチンコ球(賞球)を払い出させる。なお、他の入球検出センサとしての特別入賞検出センサSE3、ゲートセンサSE5および普通入賞検出センサSE4も同様に、パチンコ球を検出すると検出信号が主制御CPU60aに入力されて検出状態が主制御CPU60aにより判定される。そして、特別入賞検出センサSE3および普通入賞検出センサSE4による検出状態が主制御CPU60aにより判定された場合も、賞球払出指令コマンドが払出制御CPU61aへ向けて出力され、払出制御CPU61aは賞球払出指令コマンドに応じた賞球を球払出装置12Bに払い出させる。
大当り遊技では、主制御CPU60aは、大当り遊技の開始タイミングからオープニング時間を計測して、この大当り遊技の開始タイミングで大当り開始コマンドを演出制御CPU65aへ向けて出力すると共に、オープニング時間の経過後に1回目のラウンド遊技を開始させる。主制御CPU60aは、1回目のラウンド遊技の開始タイミングで、特別入賞ソレノイドSL2の駆動制御を開始(励磁)して特別用開閉部材33bを開放させ、ラウンド遊技の最大継続時間である特電開放時間の計測を開始すると共に、1回目のラウンド遊技に応じた開放コマンドを演出制御CPU65aへ向けて出力する。また、1回目のラウンド遊技の終了条件が成立すると、主制御CPU60aは、特別入賞ソレノイドSL2の駆動制御を終了(消磁)して特別用開閉部材33bを閉鎖させ、特電開放時間の計測を終了すると共に、1回目のラウンド遊技に応じた閉鎖コマンドを演出制御CPU65aへ向けて出力する。この1回目のラウンド遊技の終了タイミングで、主制御CPU60aは、ラウンドインターバル時間の計測を開始する。次に、主制御CPU60aは、このラウンドインターバル時間の経過後に2回目のラウンド遊技を開始させる。なお、2回目のラウンド遊技が開始されてから最終回目のラウンド遊技が終了するまで、主制御CPU60aは、1回目のラウンド遊技と同様の制御を行う。そして、主制御CPU60aは、最終回目のラウンド遊技の終了タイミングでエンディング時間の計測を開始し、該エンディング時間の経過後に大当り終了コマンドを演出制御CPU65aへ向けて出力して、大当り遊技を終了させる。また、大当り遊技において演出制御CPU65aは、主制御CPU60aから演出制御CPU65aへ向けて出力される大当り開始コマンド、各ラウンド遊技に応じた開放コマンド、各ラウンド遊技に応じた閉鎖コマンド、大当り終了コマンドの入力に基づいて、演出手段としての図柄表示装置17、スピーカ18、枠ランプ19および遊技盤ランプ24等に実行させる演出内容を適宜切り替える。
球払出装置12Bにより払い出されたパチンコ球は、球受け皿14,15に貯留される。この球受け皿14,15でのパチンコ球の貯留量が過剰(満杯)になると、球受け皿14,15に入りきらないパチンコ球は下球受け皿15より上流側の球通路(下皿連絡通路72および上皿連絡通路71)に貯留される。そして、払い出しが継続された場合には、第1球通路に貯留されるパチンコ球が球払出装置12Bまで達して球払出装置12Bの故障の原因となり得る。ここで、払出制御CPU61aは、上皿連絡通路71に臨むように設けた満杯検出センサSE9からの検出信号の入力がある状態が1000msの間連続したと判定することで満杯エラーの発生を判定して、球払出装置12Bを駆動停止させる。これにより、パチンコ球の貯留量の増大による球払出装置12Bの故障を防止することができる。また、払出制御CPU61aは、満杯エラーの発生を判定した後に、満杯検出センサSE9からの検出信号の入力がない状態が200msの間連続したと判定することで、満杯エラーが解消したと判定する。なお、払出制御CPU61aは、満杯エラーの発生時には、外部情報出力端子盤63を通じた情報の外部出力は行わない。払出制御CPU61aは、満杯エラーが発生したと判定することに応じて満杯エラー指定コマンドを主制御CPU60aを介して演出制御CPU65aに入力させると共に、満杯エラーが解消したと判定することに応じて満杯エラー解消コマンドを主制御CPU60aを介して演出制御CPU65aに入力させる。これに対し、演出制御CPU65aは、満杯エラー指定コマンドの入力に応じて報知手段17,18での満杯エラー報知を実行開始させると共に、満杯エラー解消コマンドの入力に応じて満杯エラー報知を実行終了させるようにする。図柄表示装置17での具体的なエラー報知の内容としては、表示部17aの全面の大きさと比べて小さな表示領域に、進行中の図柄変動演出において停止表示された飾図と重ならないように、エラーへの対処方法を示す対処用表示(「球を抜いて下さい」の文字)を表示させる。
パチンコ機10では、機外部から遊技領域20aに不正具を侵入させる不正行為の対象となり得る。ここで、払出制御CPU61aは、中枠12の右上端部(開放側端部)に設けた前枠開放検出センサSE10からの検出信号の入力がある状態が1000msの間連続したと判定することで前枠開放エラーの発生を判定する。これにより、遊技領域20aへの不正なアクセスが容易な状態を識別することができる。なお、前枠開放エラーの発生を判定した場合に、払出制御CPU61aは、球払出装置12Bを駆動停止させる。そして、払出制御CPU61aは、前枠開放エラーの発生を示す第1情報信号を外部情報出力端子盤63の出力端子1から約56msの期間に亘って外部出力する。なお、払出制御CPU61aは、満杯エラーの発生を判定した後に、前枠開放検出センサSE10からの検出信号の入力がない状態が200msの間連続したと判定することで、前枠開放エラーが解消したと判定する。払出制御CPU61aは、前枠開放エラーが発生したと判定することに応じて前枠開放エラー指定コマンドを主制御CPU60aを介して演出制御CPU65aに入力させると共に、前枠開放エラーが解消したと判定することに応じて前枠開放エラー解消コマンドを主制御CPU60aを介して演出制御CPU65aに入力させる。これに対し、演出制御CPU65aは、前枠開放エラー指定コマンドの入力に応じて報知手段18での前枠開放エラー報知を実行開始させると共に、前枠開放エラー解消コマンドの入力に応じて前枠開放エラー報知を実行終了させるようにする。
遊技領域20aに設けられる第1始動入賞口31a(普通入賞口34a)は、常に上方へ向けて開放し、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能となっている。そして、例えば、不正行為者が遊技領域20aに侵入させた不正具を利用して第1始動入賞口31a(普通入賞口34a)へ向けた誘導経路を不正に形成し、または不正具によって遊技釘の曲げる等して第1始動入賞口31a(普通入賞口34a)への入賞が容易となるように遊技領域20aに改変を施した場合には、不正行為者が遊技領域20aに打ち出したパチンコ球を高確率で第1始動入賞口31a(普通入賞口34a)へ入賞させることが可能な状態となることから、不正行為に応じて賞球の払い出しや特図当り判定の機会が発生し得る。ここで、主制御CPU60aは、エラー判定処理(ステップS301)において、所定の期間(1分の単位時間、および20分の基準時間)に、第1始動入賞検出センサSE1(普通入賞検出センサSE4)からの検出信号の入力が20回以上発生すると、始動入賞エラーの発生(普通入賞エラーの発生)を判定する。具体的に、主制御CPU60aは、過剰入球エラー判定用記憶部の第1バッファ(第2バッファ)を構成する複数の第1記憶領域PA1(複数の第2記憶領域PA2)のうち1個の第1記憶領域PA1(1個の第2記憶領域PA2)を、ポインタの値に応じて更新領域として指定する。そして、計時カウンタによって1分の単位時間を連続的に計測し、各単位時間の経過毎にポインタの値を変更して、更新領域として指定する第1記憶領域PA1(第2記憶領域PA2)を予め定めた更新順序に従って単位時間毎に変更していく。これにより、単位時間毎に異なる第1記憶領域PA1(第2記憶領域PA2)を対象として第1始動入賞検出センサSE1(普通入賞検出センサSE4)による検出回数が更新される。そして、主制御CPU60aは、1個の第1記憶領域PA1(第2記憶領域PA2)に記憶される検出回数に基づいて、始動入賞エラー(普通入賞エラー)が発生したか否かを判定すると共に、更新順序が連続する2以上(実施例1では20個全て)の第1記憶領域PA1(第2記憶領域PA2)に記憶される検出回数の合計回数に基づいて、始動入賞エラー(普通入賞エラー)が発生したか否かを判定する。
遊技領域20aに設けられる特別入賞部33(第2始動入賞部32)は、特別入賞ソレノイドSL2(始動入賞ソレノイドSL1)が駆動制御されていない状態(消磁状態)であっても、例えば、特別用開閉部材33b(始動用開閉部材32b)の開閉機構が故障して特別用開閉部材33b(始動用開閉部材32b)が閉鎖し得なくなったり、不正行為者が遊技領域20aに不正具を侵入させて特別用開閉部材33b(始動用開閉部材32b)が強制開放されたりすると、特別入賞口33a(第2始動入賞口32a)が開放されてパチンコ球が入賞し、賞球が払い出され得る。ここで、主制御CPU60aは、エラー判定処理(ステップS301)において、所定の期間(特電入賞エラーの判定においては、大当り遊技の最終回目のラウンド遊技を終了するタイミングから次の大当り遊技が付与されるタイミングまでの期間であり、普電入賞エラーの判定においては、普図当り遊技が終了するタイミングから次の普図当り遊技が開始されるタイミングまでの期間)に、特別入賞検出センサSE3(第2始動入賞検出センサSE2)からの検出信号の入力が2回以上発生したと判定すると、該2回目以降の検出信号の入力が判定される毎に、特電入賞エラーの発生(普電入賞エラーの発生)を判定する。そして、特電入賞エラーの発生(普電入賞エラーの発生)を判定する毎に、主制御CPU60aは、コマンド入出力処理(ステップS109)において、特電入賞エラー指定コマンド(普電入賞エラー指定コマンド)を払出制御CPU61aおよび演出制御CPU65aへ向けて出力する。これに対し、払出制御CPU61aは、特電入賞エラー指定コマンド(普電入賞エラー指定コマンド)の入力に応じて、特電入賞エラーの発生(普電入賞エラーの発生)を示す第9情報信号を外部情報出力端子盤63の出力端子9から約56msの期間に亘って外部出力する。これにより、特電入賞エラー(普電入賞エラー)が発生したというエラー情報が機外部のホールコンピュータに伝達される。なお、払出制御CPU61aは、特電入賞エラー指定コマンド(普電入賞エラー指定コマンド)を入力しても、球払出装置12Bの駆動制御については停止しない。
大当り遊技(特図当り遊技)を付与するか否かの特図当り判定は、主制御基板60の乱数発生回路60dで発生させる特図当り判定用乱数の値に基づいて行われる。また、普図当り遊を付与するか否かの普図当り判定は、主制御基板60の乱数発生回路60dで発生させる普図当り判定用乱数の値に基づいて行われる。このため、乱数発生回路60dから主制御CPU60aに対して乱数確認信号が正常に入力されないと、遊技者が折角遊技を行っても始動条件の成立を契機として乱数値が取得されず、該遊技が無駄になる虞がある。ここで、主制御CPU60aは、エラー判定処理(ステップS301)において、乱数発生回路60dから主制御CPU60aへ向けた乱数確認信号の入力が正常でない状態を判定することで、主基板エラーの発生を判定する。この場合に、主制御CPU60aは、コマンド入出力処理(ステップS109)において、主基板エラー指定コマンドを払出制御CPU61aおよび演出制御CPU65aへ向けて出力する。これに対し、払出制御CPU61aは、主基板エラー指定コマンドの入力に応じて、主基板エラーの発生を示す第9情報信号を外部情報出力端子盤63の出力端子9から約56msの期間に亘って外部出力する。これにより、主基板エラーが発生したというエラー情報が機外部のホールコンピュータに伝達される。なお、払出制御CPU61aは、主基板エラー指定コマンドを入力しても、球払出装置12Bの駆動制御については停止しない。また、演出制御CPU65aは、主基板エラー指定コマンドの入力に応じて、報知手段としての図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19に電波検出センサエラー報知を実行させる。この場合に、演出制御CPU65aは、主基板エラー報知を電源断まで実行させる。図柄表示装置17の具体的なエラー報知の内容としては、表示部17aの全面を同一色で表示した状態(すなわち図柄変動演出を表示しない状態、全画面エラー表示)で、エラーの種類を示す種別表示(「主基板エラー」の文字)と、主基板エラーへの対処方法を示す対処用表示(「係員をお呼び下さい」の文字)とを表示させる。
遊技領域20aに設けられる始動入賞部31,32は、始動入賞口31a,32aに入賞したパチンコ球を検出する始動入賞検出センサSE1,SE2を備えており、不正行為者が電波出力機器を用いて例えば始動入賞検出センサSE1,SE2に電波を当てることで、当該始動入賞検出センサSE1,SE2による擬似検出状態が発生して、賞球が払い出され得ると共に、特図当り判定が行われて大当り遊技が付与され得る。ここで、主制御CPU60aは、エラー判定処理(ステップS301)において、始動入賞検出センサSE1,SE2の周辺で電波を検出可能な電波検出センサSE7からの検出信号を、5000msの間に10回入力したことを判定することで、電波検出センサエラーの発生を判定する。この場合に、主制御CPU60aは、コマンド入出力処理(ステップS109)において、電波検出センサエラー指定コマンドを払出制御CPU61aおよび演出制御CPU65aへ向けて出力する。これに対し、払出制御CPU61aは、電波検出センサエラー指定コマンドの入力に応じて、電波検出センサエラーの発生を示す第9情報信号を外部情報出力端子盤63の出力端子9から約56msの期間に亘って外部出力する。これにより、電波検出センサエラーが発生したというエラー情報が機外部のホールコンピュータに伝達される。なお、払出制御CPU61aは、電波検出センサエラー指定コマンドを入力しても、球払出装置12Bの駆動制御については停止しない。また、演出制御CPU65aは、電波検出センサエラー指定コマンドの入力に応じて、報知手段としての図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19に電波検出センサエラー報知を実行させる。この場合に、演出制御CPU65aは、電波検出センサエラー報知を電源断まで実行させる。図柄表示装置17の具体的なエラー報知の内容としては、表示部17aの全面を同一色で表示した状態(すなわち図柄変動演出を表示しない状態、全画面エラー表示)で、エラーの種類を示す種別表示(「電波検出センサエラー」の文字)と、電波検出センサエラーへの対処方法を示す対処用表示(「係員をお呼び下さい」の文字)とを表示させる。
遊技領域20aに設けられる振分ユニット25は、導入口26aに入球したパチンコ球を第1始動入賞口31aおよび機外部に振り分ける振分部27,28,29と、第1振分部27にパチンコ球が到達するタイミングが一定となるのを防ぐタイミング調整手段としてのステージ26とを備えており、不正行為者がパチンコ機の外面を故意に叩くことで、ステージ26や振分部27,28,29でのパチンコ球の挙動が変化して、第1始動入賞口31aに振り分けられる頻度が不正に高められる可能性がある。ここで、主制御CPU60aは、エラー判定処理(ステップS301)において、振動検出センサSE8からの検出信号を200msの間連続して入力したことを判定することで、振動検出センサエラーの発生を判定する。この場合に、主制御CPU60aは、コマンド入出力処理(ステップS109)において、振動検出センサエラー指定コマンドを払出制御CPU61aおよび演出制御CPU65aへ向けて出力する。これに対し、払出制御CPU61aは、振動検出センサエラー指定コマンドの入力に応じて、振動検出センサエラーの発生を示す第9情報信号を外部情報出力端子盤63の出力端子9から約56msの期間に亘って外部出力する。これにより、振動検出センサエラーが発生したというエラー情報が機外部のホールコンピュータに伝達される。なお、払出制御CPU61aは、振動検出センサエラー指定コマンドを入力しても、球払出装置12Bの駆動制御については停止しない。また、演出制御CPU65aは、振動検出センサエラー指定コマンドの入力に応じて、報知手段としての図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19に振動検出センサエラー報知を実行させる。この場合に、演出制御CPU65aは、振動検出センサエラー報知を電源断まで実行させる。図柄表示装置17の具体的なエラー報知の内容としては、表示部17aの全面を同一色で表示した状態(すなわち図柄変動演出を表示しない状態、全画面エラー表示)で、エラーの種類を示す種別表示(「振動検出センサエラー」の文字)と、振動検出センサエラーへの対処方法を示す対処用表示(「係員をお呼び下さい」の文字)とを表示させる。
遊技領域20aに設けられる振分ユニット25は、導入口26aに入球したパチンコ球を第1始動入賞口31aおよび機外部に振り分ける振分部27,28,29と、第1振分部27にパチンコ球が到達するタイミングが一定となるのを防ぐタイミング調整手段としてのステージ26とを備えており、不正行為者が磁気発生機器で発生させた磁気によってパチンコ球が第1振分部27に振り分けられるタイミングを調整することで、ステージ26でのパチンコ球の挙動が変化して、第1振分部27に導かれたパチンコ球が特別ルート27bに振り分けられる頻度が不正に高められる可能性がある。ここで、主制御CPU60aは、エラー判定処理(ステップS301)において、ステージ26における第1振分部27へ向けた出口付近を含む範囲で磁気を検出可能な磁気検出センサSE6からの検出信号を300msの間連続して入力したことを判定することで、磁気検出センサエラーの発生を判定する。
図12に示す如く、装飾体100は、遊技盤20の前面より前方に突出して遊技領域20aの内周を画成する庇状部100bと、該庇状部100bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部100cとを備えている。庇状部100bは、開口部100aの外周を囲うように設けられており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が開口部100aの内側(すなわち表示部17aの前面側)へと進入するのを規制している。この装飾体100は、開口部100aの内周下部に設けられてパチンコ球が転動可能な振分転動部96(後述)と、この振分転動部96(開口部100a)および遊技領域20a(第1球流下経路21a)を連通するよう庇状部25bに形成された球導入通路101とを備えており、当該球導入通路101における庇状部100bに開口する入口に入球したパチンコ球を球導入通路101の出口から振分転動部96へ向けて導出可能に構成されている。振分転動部96は、球導入通路101から導かれたパチンコ球を不規則に転動させて、最終的に振分固定作動口96aおよび複数の第2アウト口96bの何れかに入球させるよう振り分ける構成とされ、具体的には、パチンコ球を約30パーセントの確率で振分固定作動口96aに入球させ、約70パーセントの確率で複数の第2アウト口96bの何れかに入球させるように構成されている。また、装飾体100における庇状部100bの右側部には、入球口(作動口)としての庇可変作動口97aを有する庇可変入賞部97(後述)が設けられている。更に、装飾体100には、パチンコ球を検出する各種センサ(第2の普図2用センサSE222、第2の普図4用センサSE242、球導入検出センサSE26)や、駆動手段としての後述する庇可変ソレノイドSLhが配設されている。
図12に示すように、左ゲート部91には、パチンコ球が上下に通過(入球)可能な左固定作動口(左ゲート口)91aが設けられており、該左固定作動口91aを通過するパチンコ球を検出する入球検出センサ(入球検出手段)としての普図1用センサSE21(図15参照)が配設されている。この普図1用センサSE21は、主制御基板60(主制御CPU60a)と電気的に接続されている。そして、主制御CPU60aは、検出判定処理において、普図1用センサSE21からの検出信号の入力があったと判定された場合(すなわち、左固定作動口91aへのパチンコ球の入球が発生した場合)に、普図入力処理において、作動入球情報としての各種乱数値(第1の普図当り判定用乱数、第1の普図決定用乱数および第1の普図変動パターン振分用乱数の各値)を取得すると共に主制御RAM60cの第1作動記憶領域に記憶する。なお、主制御RAM60cの第1作動記憶領域は、普図1用センサSE21からの検出信号の入力があったと判定された場合に作動入球情報を作動保留情報として予め定めた上限数(実施例では、4個)まで時系列に従って記憶(保留)可能となっている。このため、主制御CPU60aは、検出判定処理において普図1用センサSE21からの検出信号の入力があったと判定された場合には、普図入力処理において、第1作動記憶領域における作動入球情報(作動保留情報)の記憶数(保留数)が上限に達しているかを確認し、上限に達していない場合に限り、新たな作動入球情報を第1作動記憶領域に記憶すると共に、第1作動記憶領域における現在の記憶数(保留数)を示す数値情報を更新(加算)する。また、主制御CPU60aは、第1作動記憶領域における作動入球情報の記憶数が増加したことに伴い、表示制御処理において、第1作動記憶領域での記憶数(保留数)を表示する第1普図保留表示部Mi(図12参照)の表示内容を更新する。そして、主制御CPU60aは、普図入力処理において主制御RAM60cに記憶された作動入球情報(作動保留情報)のうち最も早く記憶された作動入球情報を普図開始処理において読み出して、読み出した作動入球情報に応じて、第1の普図当り判定(第1の普図当り抽選)を実行すると共に、第1の普図当り判定の結果に対応する普図変動表示の結果として第1普図表示部Mh(図12参照)に停止表示する普図や普図変動パターンを決定し、決定した普図および普図変動パターンに応じて普図変動パターン指定コマンドを設定して、設定した普図変動パターン指定コマンドを普図変動表示の開始タイミングに応じて演出制御CPU65aへ向けて出力するよう構成される。これに対し、演出制御CPU65aは、普図変動パターン指定コマンドにより特定される内容で、普図に対応する装飾図柄(飾図)による変動表示を図柄表示装置17に表示制御するよう構成されている。また、主制御CPU60aは、読み出した作動入球情報が記憶された第1作動記憶領域における現在の記憶数(保留数)を示す数値情報を更新(減算)する。また、主制御CPU60aは、第1作動記憶領域における作動入球情報の記憶数が減少したことに伴い、表示制御処理において第1普図保留表示部Miの表示内容を更新する。ここで、主制御CPU60aは、約78分の1で当りとなる確率で第1の普図当り判定を行うよう構成されている。そして、第1の普図当り判定が当りの判定結果となったことに応じて普図当り遊技を付与する場合には、第1駆動処理において、上可変入賞部93に設けられる上可変ソレノイドSLtを消磁状態から励磁状態に切り替える(上開閉作動部材93bを閉状態から開状態に変化させて上可変作動口93aを開放する)と共に、予め定めた普電開放時間の経過または規定個数(実施例2では4個)のパチンコ球の入球を契機として上可変ソレノイドSLtを励磁状態から消磁状態に切り替える(上開閉作動部材93bを開状態から閉状態に変化させて上可変作動口93aを閉鎖する)。なお、主制御CPU60aは、上可変ソレノイドSLtを励磁状態とする期間全体を少なくとも含む期間において、遊技情報表示器Mに設けられる第1右打ち表示部Mp(図12参照)を点灯状態とするよう表示制御処理を実行することで、遊技者に対し第2球流下経路21bへ向けたパチンコ球の打ち出しを促すよう構成されている。
図12に示すように、上可変入賞部93には、パチンコ球が入賞(入球)可能な上可変作動口93aが設けられると共に、この上可変入賞口93aを閉鎖する閉状態および開放する開状態に変化可能な上開閉作動部材93bと、前述した第1の普図当り判定が当りの判定結果となった場合に上開閉作動部材93bを閉状態から開状態に変化させる駆動手段としての上可変ソレノイドSLtと、上可変作動口93aに入球したパチンコ球を検出する入球検出センサ(入球検出手段)としての第1の普図2用センサSE221(図15参照)が配設されている。ここで、上可変ソレノイドSLtおよび第1の普図2用センサSE221は、主制御基板60(主制御CPU60a)と電気的に接続されている。そして、主制御CPU60aは、検出判定処理において、第1の普図2用センサSE221からの検出信号の入力があったと判定された場合(すなわち、上可変作動口93aへのパチンコ球の入球が発生した場合)に、払出制御基板61に対して払出情報信号としての賞球払出指令コマンドを出力して、球払出装置12Bに規定個数のパチンコ球(賞球)を払い出させる。また、普図入力処理において、作動入球情報としての各種乱数値(第2の普図当り判定用乱数、第2の普図決定用乱数および第2の普図変動パターン振分用乱数の各値)を取得すると共に主制御RAM60cの第2作動記憶領域に記憶する。なお、主制御RAM60cの第2作動記憶領域は、第1の普図2用センサSE221または後述する第2の普図2用センサ222からの検出信号の入力があったと判定された場合に作動入球情報を作動保留情報として予め定めた上限数(実施例では、4個)まで時系列に従って記憶(保留)可能となっている。このため、主制御CPU60aは、検出判定処理において第1の普図2用センサSE221からの検出信号の入力があったと判定された場合には、普図入力処理において、第2作動記憶領域における作動入球情報(作動保留情報)の記憶数(保留数)が上限に達しているかを確認し、上限に達していない場合に限り、新たな作動入球情報を第2作動記憶領域に記憶すると共に、第2作動記憶領域における現在の記憶数(保留数)を示す数値情報を更新(加算)する。また、主制御CPU60aは、第2作動記憶領域における作動入球情報の記憶数が増加したことに伴い、表示制御処理において、第2作動記憶領域での記憶数(保留数)を表示する第2普図保留表示部Mk(図12参照)の表示内容を更新する。そして、主制御CPU60aは、普図入力処理において主制御RAM60cに記憶された作動入球情報(作動保留情報)のうち最も早く記憶された作動入球情報を普図開始処理において読み出して、読み出した作動入球情報に応じて、第2の普図当り判定(第2の普図当り抽選)を実行すると共に、第2の普図当り判定の結果に対応する普図変動表示の結果として第2普図表示部Mj(図12参照)に停止表示する普図や普図変動パターンを決定し、決定した普図および普図変動パターンに応じて普図変動パターン指定コマンドを設定して、設定した普図変動パターン指定コマンドを普図変動表示の開始タイミングに応じて演出制御CPU65aへ向けて出力するよう構成される。これに対し、演出制御CPU65aは、普図変動パターン指定コマンドにより特定される内容で、普図に対応する装飾図柄(飾図)による変動表示を図柄表示装置17に表示制御するよう構成されている。また、主制御CPU60aは、読み出した作動入球情報が記憶された第2作動記憶領域における現在の記憶数(保留数)を示す数値情報を更新(減算)する。また、主制御CPU60aは、第2作動記憶領域における作動入球情報の記憶数が減少したことに伴い、表示制御処理において第2普図保留表示部Mkの表示内容を更新する。ここで、主制御CPU60aは、1分の1(または100分の99等)で当りとなる確率で第2の普図当り判定を行うよう構成されている。そして、第2の普図当り判定が当りの判定結果となったことに応じて普図当り遊技を付与する場合には、第1駆動処理において、中可変入賞部94に設けられる中可変ソレノイドSLmを消磁状態から励磁状態に切り替える(中開閉作動部材94bを閉状態から開状態に変化させて中可変作動口94aを開放する)と共に、予め定めた普電開放時間の経過または規定個数(実施例2では4個)のパチンコ球の入球を契機として中可変ソレノイドSLmを励磁状態から消磁状態に切り替える(中開閉作動部材94bを開状態から閉状態に変化させて中可変作動口94aを閉鎖する)。なお、主制御CPU60aは、中可変ソレノイドSLmを励磁状態とする期間全体を少なくとも含む期間において、遊技情報表示器Mに設けられる第2右打ち表示部Mq(図12参照)を点灯状態とするよう表示制御処理を実行することで、遊技者に対し第2球流下経路21bへ向けたパチンコ球の打ち出しを促すよう構成されている。
図12に示すように、中可変入賞部94には、パチンコ球が入賞(入球)可能な中可変作動口94aが設けられると共に、この中可変入賞口94aを閉鎖する閉状態および開放する開状態に変化可能な中開閉作動部材94bと、前述した第2の普図当り判定が当りの判定結果となった場合および後述する第4の普図当り判定が当りの判定結果となった場合に中開閉作動部材94bを閉状態から開状態に変化させる駆動手段としての中可変ソレノイドSLmと、中可変作動口94aに入球したパチンコ球を検出する入球検出センサ(入球検出手段)としての普図3用センサSE23(図15参照)が配設されている。ここで、中可変ソレノイドSLmおよび普図3用センサSE23は、主制御基板60(主制御CPU60a)と電気的に接続されている。そして、主制御CPU60aは、検出判定処理において、普図3用センサSE23からの検出信号の入力があったと判定された場合(すなわち、中可変作動口94aへのパチンコ球の入球が発生した場合)に、払出制御基板61に対して払出情報信号としての賞球払出指令コマンドを出力して、球払出装置12Bに規定個数のパチンコ球(賞球)を払い出させる。また、普図入力処理において、作動入球情報としての各種乱数値(第3の普図当り判定用乱数、第3の普図決定用乱数および第3の普図変動パターン振分用乱数の各値)を取得すると共に主制御RAM60cの第3作動記憶領域に記憶する。なお、主制御RAM60cの第3作動記憶領域は、普図3用センサSE23からの検出信号の入力があったと判定された場合に作動入球情報を作動保留情報として予め定めた上限数(実施例では、4個)まで時系列に従って記憶(保留)可能となっている。このため、主制御CPU60aは、検出判定処理において普図3用センサSE23からの検出信号の入力があったと判定された場合には、普図入力処理において、第3作動記憶領域における作動入球情報(作動保留情報)の記憶数(保留数)が上限に達しているかを確認し、上限に達していない場合に限り、新たな作動入球情報を第3作動記憶領域に記憶すると共に、第3作動記憶領域における現在の記憶数(保留数)を示す数値情報を更新(加算)する。また、主制御CPU60aは、第3作動記憶領域における作動入球情報の記憶数が増加したことに伴い、表示制御処理において、第3作動記憶領域での記憶数(保留数)を表示する第3普図保留表示部Mm(図12参照)の表示内容を更新する。そして、主制御CPU60aは、普図入力処理において主制御RAM60cに記憶された作動入球情報(作動保留情報)のうち最も早く記憶された作動入球情報を普図開始処理において読み出して、読み出した作動入球情報に応じて、第3の普図当り判定(第3の普図当り抽選)を実行すると共に、第3の普図当り判定の結果に対応する普図変動表示の結果として第3普図表示部Ml(図12参照)に停止表示する普図や普図変動パターンを決定し、決定した普図および普図変動パターンに応じて普図変動パターン指定コマンドを設定して、設定した普図変動パターン指定コマンドを普図変動表示の開始タイミングに応じて演出制御CPU65aへ向けて出力するよう構成される。これに対し、演出制御CPU65aは、普図変動パターン指定コマンドにより特定される内容で、普図に対応する装飾図柄(飾図)による変動表示を図柄表示装置17に表示制御するよう構成されている。また、主制御CPU60aは、読み出した作動入球情報が記憶された第3作動記憶領域における現在の記憶数(保留数)を示す数値情報を更新(減算)する。また、主制御CPU60aは、第3作動記憶領域における作動入球情報の記憶数が減少したことに伴い、表示制御処理において第3普図保留表示部Mmの表示内容を更新する。ここで、主制御CPU60aは、1分の1(または100分の99等)で当りとなる確率で第3の普図当り判定を行うよう構成されている。そして、第3の普図当り判定が当りの判定結果となったことに応じて普図当り遊技を付与する場合には、第1駆動処理において、下可変入賞部95に設けられる下可変ソレノイドSLuを消磁状態から励磁状態に切り替える(下開閉作動部材95bを閉状態から開状態に変化させて可変入賞口95aを開放する)と共に、予め定めた普電開放時間の経過または規定個数(実施例2では4個)のパチンコ球の入球を契機として下可変ソレノイドSLuを励磁状態から消磁状態に切り替える(下開閉作動部材95bを開状態から閉状態に変化させて可変入賞口95aを閉鎖する)。なお、主制御CPU60aは、下可変ソレノイドSLuを励磁状態とする期間全体を少なくとも含む期間において、遊技情報表示器Mに設けられる第3右打ち表示部Mr(図12参照)を点灯状態とするよう表示制御処理を実行することで、遊技者に対し第2球流下経路21bへ向けたパチンコ球の打ち出しを促すよう構成されている。
図12に示すように、下可変入賞部95には、パチンコ球が入賞(入球)可能な可変入賞口95aが設けられると共に、この可変入賞口95aを閉鎖する閉状態および開放する開状態に変化可能な下開閉作動部材95bと、前述した第3の普図当り判定が当りの判定結果となった場合に下開閉作動部材95bを閉状態から開状態に変化させる駆動手段としての下可変ソレノイドSLuと、可変入賞口95aに入球したパチンコ球を検出する入球検出センサ(入球検出手段)としての下可変入賞検出センサSE25(図15参照)が配設されている。ここで、下可変ソレノイドSLuおよび下可変入賞検出センサSE25は、主制御基板60(主制御CPU60a)と電気的に接続されている。そして、主制御CPU60aは、検出判定処理において、下可変入賞検出センサSE23からの検出信号の入力があったと判定された場合(すなわち、可変入賞口95aへのパチンコ球の入球が発生した場合)に、払出制御基板61に対して払出情報信号としての賞球払出指令コマンドを出力して、球払出装置12Bに規定個数のパチンコ球(賞球)を払い出させるように構成されている。
図12に示すように、右ゲート部92には、パチンコ球が上下に通過(入球)可能な右固定作動口(右ゲート口)92aが設けられており、該右固定作動口92aを通過するパチンコ球を検出する入球検出センサ(入球検出手段)としての第1の普図4用センサSE241(図15参照)が配設されている。この第1の普図4用センサSE241は、主制御基板60(主制御CPU60a)と電気的に接続されている。そして、主制御CPU60aは、検出判定処理において、第1の普図4用センサSE241からの検出信号の入力があったと判定された場合(すなわち、右固定作動口92aへのパチンコ球の入球が発生した場合)に、普図入力処理において、作動入球情報としての各種乱数値(第4の普図当り判定用乱数、第4の普図決定用乱数および第4の普図変動パターン振分用乱数の各値)を取得すると共に主制御RAM60cの第4作動記憶領域に記憶する。なお、主制御RAM60cの第4作動記憶領域は、第1の普図4用センサSE241または後述する第2の普図4用センサSE242からの検出信号の入力があったと判定された場合に作動入球情報を作動保留情報として予め定めた上限数(実施例では、4個)まで時系列に従って記憶(保留)可能となっている。このため、主制御CPU60aは、検出判定処理において第1の普図4用センサSE241からの検出信号の入力があったと判定された場合には、普図入力処理において、第4作動記憶領域における作動入球情報(作動保留情報)の記憶数(保留数)が上限に達しているかを確認し、上限に達していない場合に限り、新たな作動入球情報を第4作動記憶領域に記憶すると共に、第4作動記憶領域における現在の記憶数(保留数)を示す数値情報を更新(加算)する。また、主制御CPU60aは、第4作動記憶領域における作動入球情報の記憶数が増加したことに伴い、表示制御処理において、第4作動記憶領域での記憶数(保留数)を表示する第4普図保留表示部Mo(図12参照)の表示内容を更新する。そして、主制御CPU60aは、普図入力処理において主制御RAM60cに記憶された作動入球情報(作動保留情報)のうち最も早く記憶された作動入球情報を普図開始処理において読み出して、読み出した作動入球情報に応じて、第4の普図当り判定(第4の普図当り抽選)を実行すると共に、第4の普図当り判定の結果に対応する普図変動表示の結果として第4普図表示部Mn(図12参照)に停止表示する普図や普図変動パターンを決定し、決定した普図および普図変動パターンに応じて普図変動パターン指定コマンドを設定して、設定した普図変動パターン指定コマンドを普図変動表示の開始タイミングに応じて演出制御CPU65aへ向けて出力するよう構成される。これに対し、演出制御CPU65aは、普図変動パターン指定コマンドにより特定される内容で、普図に対応する装飾図柄(飾図)による変動表示を図柄表示装置17に表示制御するよう構成されている。また、主制御CPU60aは、読み出した作動入球情報が記憶された第4作動記憶領域における現在の記憶数(保留数)を示す数値情報を更新(減算)する。また、主制御CPU60aは、第4作動記憶領域における作動入球情報の記憶数が減少したことに伴い、表示制御処理において第4普図保留表示部Moの表示内容を更新する。ここで、主制御CPU60aは、約67分の1で当りとなる確率で第4の普図当り判定を行うよう構成されている。そして、第4の普図当り判定が当りの判定結果となったことに応じて普図当り遊技を付与する場合には、第1駆動処理において、庇可変入賞部97に設けられる庇可変ソレノイドSLhを消磁状態から励磁状態に切り替える(庇開閉作動部材97bを閉状態から開状態に変化させて庇可変作動口97aを開放する)と共に、予め定めた普電開放時間の経過または規定個数(実施例2では4個)のパチンコ球の入球を契機として庇可変ソレノイドSLhを励磁状態から消磁状態に切り替える(庇開閉作動部材97bを開状態から閉状態に変化させて庇可変作動口97aを閉鎖する)。なお、主制御CPU60aは、庇可変ソレノイドSLhを励磁状態とする期間全体を少なくとも含む期間において、遊技情報表示器Mに設けられる第4右打ち表示部Ms(図12参照)を点灯状態とするよう表示制御処理を実行することで、遊技者に対し第2球流下経路21bへ向けたパチンコ球の打ち出しを促すよう構成されている。
図12に示すように、装飾体100には、パチンコ球が入賞(入球)可能な振分固定作動口96aが振分転動部96に設けられており、該振分固定作動口96aを通過するパチンコ球を検出する入球検出センサ(入球検出手段)としての第2の普図4用センサSE242(図15参照)が配設されている。この第2の普図4用センサSE242は、主制御基板60(主制御CPU60a)と電気的に接続されている。そして、主制御CPU60aは、検出判定処理において、第2の普図4用センサSE241からの検出信号の入力があったと判定された場合(すなわち、振分固定作動口96aへのパチンコ球の入球が発生した場合)に、普図入力処理において、作動入球情報としての各種乱数値(第4の普図当り判定用乱数、第4の普図決定用乱数および第4の普図変動パターン振分用乱数の各値)を取得すると共に主制御RAM60cの第4作動記憶領域に記憶する。なお、主制御RAM60cの第4作動記憶領域は、第2の普図4用センサSE242または前述した第1の普図4用センサSE241からの検出信号の入力があったと判定された場合に作動入球情報を作動保留情報として予め定めた上限数(実施例では、4個)まで時系列に従って記憶(保留)可能となっている。このため、主制御CPU60aは、検出判定処理において第2の普図4用センサSE242からの検出信号の入力があったと判定された場合には、第1の普図4用センサSE241からの検出信号の入力があった場合と同様の制御処理を実行するよう構成されている。
図12に示すように、庇可変入賞部97には、パチンコ球が入賞(入球)可能な庇可変作動口97aが設けられると共に、この庇可変入賞口97aを閉鎖する閉状態および開放する開状態に変化可能な庇開閉作動部材97bと、前述した第4の普図当り判定が当りの判定結果となった場合に庇開閉作動部材97bを閉状態から開状態に変化させる駆動手段としての庇可変ソレノイドSLhと、庇可変作動口97aに入球したパチンコ球を検出する入球検出センサ(入球検出手段)としての第2の普図2用センサSE222(図15参照)が配設されている。ここで、庇可変ソレノイドSLhおよび第2の普図2用センサSE222は、主制御基板60(主制御CPU60a)と電気的に接続されている。そして、主制御CPU60aは、検出判定処理において、第2の普図2用センサSE222からの検出信号の入力があったと判定された場合(すなわち、庇可変作動口97aへのパチンコ球の入球が発生した場合)に、払出制御基板61に対して払出情報信号としての賞球払出指令コマンドを出力して、球払出装置12Bに規定個数のパチンコ球(賞球)を払い出させる。また、普図入力処理において、作動入球情報としての各種乱数値(第2の普図当り判定用乱数、第2の普図決定用乱数および第2の普図変動パターン振分用乱数の各値)を取得すると共に主制御RAM60cの第2作動記憶領域に記憶する。なお、主制御RAM60cの第2作動記憶領域は、第2の普図2用センサSE222または前述した第1の普図2用センサSE221からの検出信号の入力があったと判定された場合に作動入球情報を作動保留情報として予め定めた上限数(実施例では、4個)まで時系列に従って記憶(保留)可能となっている。このため、主制御CPU60aは、検出判定処理において第2の普図2用センサSE222からの検出信号の入力があったと判定された場合には、第1の普図2用センサSE221からの検出信号の入力があった場合と同様の制御処理を実行するよう構成されている。
図12に示すように、第1普通入賞部98は、パチンコ球が入賞可能な第1普通入賞口98aが上方へ向けて常時開口するよう設けられており、かつ遊技領域20a(第1球流下経路21a)における左ゲート部91の下方位置に配設されている。すなわち、実施例2のパチンコ機10は、左固定作動口91aを通過したパチンコ球が比較的高い頻度で第1普通入賞口98aに入球し得る(他の作動口92aを通過したパチンコ球よりも高い頻度で入球し得る)よう構成されている。また、第2普通入賞部99は、パチンコ球が入賞可能な第2普通入賞口99aが上方へ向けて常時開口するよう設けられており、かつ遊技領域20aにおける装飾体100の左下方(遊技領域20aの左下縁部)に配設されており、第1球流下経路21aを流下するパチンコ球が第2普通入賞口99aに入球し得るよう構成されている。第1普通入賞部98には、第1普通入賞口98aに入賞(入球)したパチンコ球を検出する入球検出センサ(入球検出手段)としての第1普通入賞検出センサSE28(図15参照)が夫々設けられている。また、第2普通入賞部99には、第2普通入賞口99aに入賞(入球)したパチンコ球を検出する入球検出センサ(入球検出手段)としての第2普通入賞検出センサSE29(図15参照)が夫々設けられている。これらの普通入賞検出センサSE28,SE29は、前記主制御基板60(主制御CPU60a)と電気的に接続されている。そして、普通入賞検出センサSE28,SE29からの検出信号が主制御基板60(主制御CPU60a)に入力されることを賞球の払出条件として、該主制御基板60(主制御CPU60a)が賞球の払い出しを決定し、前記払出制御基板61に対して賞球払出指令コマンドを出力して、前記球払出装置12Bに規定個数のパチンコ球(賞球)を払い出させるようになっている。
実施例2のパチンコ機10は、固定作動口(入球口)91a,96aへの入賞頻度が過剰に発生する状態を「作動入球エラー(過剰入球エラー)」と判定し得るように構成されている。ここで、実施例2では、作動入球エラーが発生したかの判定において、単位時間を計測する計測カウンタを用いない代わりに、パチンコ球(遊技媒体)を検出可能な遊技球検出センサ(遊技媒体検出手段)SE26,SE29による検出回数を計数する導入数カウンタを用い、該導入数カウンタの値が所定回更新される毎に(すなわち、遊技球検出センサSE26,SE29により検出されるパチンコ球の数が所定数増加する毎に)、第3バッファを構成する複数の第3記憶領域PA3の内で主制御CPU60a(領域指定手段)が指定する更新領域を変更するよう構成されている。そして、主制御CPU60a(異常判定手段)が、複数の第3記憶領域の内で更新順序が連続する2以上の第3記憶領域PA3に記憶された入球検出センサ(状態検出手段)SE21,SE242による検出回数の合計回数に基づいて、作動入球エラー(第1の作動入球エラー、第2の作動入球エラー)が発生したかを判定するよう構成されている。
ここで、演出制御CPU65aは、主制御CPU60aから出力される作動入球エラー指定コマンドや作動入球エラー指定コマンドに基づいて、作動入球エラーの発生を周知させるための作動入球エラー報知を統括的に制御するよう構成されている。演出制御CPU65aは、図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19を統括的に制御することで、発生した第1または第2の作動入球エラーに応じた作動入球エラー報知を実行させる。すなわち、演出手段として用いられる図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19は、作動入球エラー報知を実行する報知手段として機能している。ここで、報知手段としての図柄表示装置17は、第1の作動入球エラーおよび第2の作動入球エラーの各過剰入球エラーに対応する場合には、表示部17aにおいて飾図を視認し得る形態で、表示部17aの一部領域のみを用いて、エラー報知としての表示(小エラー表示)を実行するようになっている。なお、これらのエラー報知として図柄表示装置17に表示される情報や報知期間については、実施例1で説明した「始動入賞エラー」や「普通入賞エラー」と基本的に同じであるため、実施例2では説明を省略する。
次に、前述した実施例2に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
遊技領域20aに設けられる振分転動部96は、装飾体100において球導入通路101を通過したパチンコ球のみが導かれると共に、振分固定作動口96aおよび第2アウト口96bが常に開口するよう設けられており、振分転動部96に導かれたパチンコ球の約30パーセントのみが振分固定作動口96aに入球し、残りの約70パーセントは第2アウト口96bに入球する構成となっている。そして、例えば、不正行為者が機外部から振分転動部96に多数のパチンコ球を直接投入し、または遊技領域20aに侵入させた不正具を利用して振分転動部96に改変を施した場合には、不正行為者が遊技領域20aに打ち出したパチンコ球を高確率で振分固定作動口96aへ入球させることが可能な状態となり、不正行為に応じて賞球の払い出しや当り判定の機会が発生し得る。ここで、主制御CPU60aは、エラー判定処理(ステップS301)において、所定の期間(球導入検出センサSE26による検出回数が5個増加するまでの単位計数期間、および球導入検出センサSE26による検出回数が50個増加するまでの基準計数期間)に、第2の普図4用センサSE242からの検出信号の入力が35回以上発生すると、第1の作動入球エラーの発生を判定する。具体的に、主制御CPU60aは、過剰入球エラー判定用記憶部の第3バッファを構成する複数の第3記憶領域PA3のうち1個の第3記憶領域PA3を、ポインタの値に応じて更新領域として指定する。そして、導入数カウンタの値(球導入検出センサSE26による検出回数)が5(所定数)増加する毎にポインタの値を変更して、更新領域として指定する第3記憶領域PA3を予め定めた更新順序に従って変更していく。これにより、単位計数期間毎に異なる第3記憶領域PA3を対象として第2の普図4用センサSE242による検出回数が更新される。そして、主制御CPU60aは、1個の第3記憶領域PA3に記憶される第2の普図4用センサSE242による検出回数に基づいて、第1の作動入球エラーが発生したか否かを判定すると共に、更新順序が連続する2以上(実施例1では10個全て)の第3記憶領域PA3に記憶される検出回数の合計回数に基づいて、第1の作動入球エラーが発生したか否かを判定する。
実施例3のパチンコ機10は、複数の入球口98a,99aの少なくとも一方への入賞頻度が過剰に発生する状態を「過剰入球エラー」と判定し得るように構成されている。ここで、主制御CPU60aは、判定対象期間において、連続する2以上の単位時間(実施例3では1分)に相当する基準時間(実施例3では20分)のうちに第1普通入賞口98aおよび第2普通入賞口99aへの入賞が合計で所定の許容上限数(実施例3では39個)を超える回数発生した状態を「第2の普通入賞エラー(過剰入球エラー)」として判定し得るよう構成されている。また、主制御CPU60aは、判定対象期間において、単位時間(実施例3では1分)のうちに第1普通入賞口98aおよび第2普通入賞口99aへの入賞が合計で所定の許容上限数(実施例3では39個)を超える回数発生した状態も「第2の普通入賞エラー(過剰入球エラー)」として判定し得るよう構成されている。
ここで、演出制御CPU65aは、主制御CPU60aから出力される第2の普通入賞エラー指定コマンド(過剰入球エラー指定コマンド)に基づいて、エラーの発生を周知させるためのエラー報知を統括的に制御するよう構成されている。演出制御CPU65aは、図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19を統括的に制御することで、発生したエラーに応じた第2の普通入賞エラー報知を実行させる。すなわち、演出手段として用いられる図柄表示装置17、スピーカ18および枠ランプ19は、第2の普通入賞エラーエラー報知を実行する報知手段として機能している。ここで、報知手段としての図柄表示装置17は、第2の普通入賞エラーに対応する場合には、表示部17aにおいて飾図を視認し得る形態で、表示部17aの一部領域のみを用いて、第2の普通入賞エラー報知としての表示(小エラー表示)を実行するようになっている。なお、第2の普通入賞エラー報知として図柄表示装置17に表示される情報や報知期間については、実施例1で説明した「普通入賞エラー」と基本的に同じであるため、実施例2では説明を省略する。
次に、前述した実施例3に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
遊技領域20aに設けられる第1普通入賞口98aおよび第2普通入賞口99aは、常に上方へ向けて開放し、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能となっている。そして、例えば、不正行為者が遊技領域20aに侵入させた不正具を利用して第1普通入賞口98aや第2普通入賞口99aへ向けた誘導経路を不正に形成し、または不正具によって遊技釘の曲げる等して第1普通入賞口98aや第2普通入賞口99aへの入賞が容易となるように遊技領域20aに改変を施した場合には、不正行為者が遊技領域20aに打ち出したパチンコ球を高確率で第1普通入賞口31aや第2普通入賞口99aへ入賞させることが可能な状態となることから、不正行為に応じて賞球の払い出しが発生し得る。ここで、主制御CPU60aは、エラー判定処理(ステップS301)において、所定の期間(1分の単位時間、および20分の基準時間)に、第1普通入賞検出センサSE28および第2普通入賞検出センサSE29からの検出信号の入力が合計で40回以上発生すると、第2の普通入賞エラーの発生を判定する。具体的に、主制御CPU60aは、過剰入球エラー判定用記憶部の第1バッファを構成する複数の第1記憶領域PA1のうち1個の第1記憶領域PA1を、ポインタの値に応じて更新領域として指定する。そして、計時カウンタによって1分の単位時間を連続的に計測し、各単位時間の経過毎にポインタの値を変更して、更新領域として指定する第1記憶領域PA1を予め定めた更新順序に従って単位時間毎に変更していく。これにより、単位時間毎に異なる第1記憶領域PA1を対象として第1普通入賞検出センサSE28および第2普通入賞検出センサSE29による同種合算検出回数(各検出回数の合算)が更新される。そして、主制御CPU60aは、1個の第1記憶領域PA1に記憶される同種合算検出回数に基づいて、第2の普通入賞エラーが発生したか否かを判定すると共に、更新順序が連続する2以上(実施例2では20個全て)の第1記憶領域PA1に記憶される各同種合算検出回数の合計回数に基づいて、第2の普通入賞エラーが発生したか否かを判定する。
すなわち、実施例4に係るパチンコ機10は、左固定作動口91a(または振分固定作動口96a)に入球したパチンコ球(所定の状態)を検出する普図1用センサSE21(または第2の普図4用センサSE242)と、普図1用センサSE21(または第2の普図4用センサSE242)による検出回数に基づいて過剰入球エラー(所定の異常)が発生したかを判定する主制御CPU60aとを備えている。また、普図1用センサSE21(または第2の普図4用センサSE242)による検出回数を記憶可能な複数の第2記憶領域PA2(または複数の第1記憶領域PA1)により構成される第2バッファ(または第1バッファ)が過剰入球エラー判定用記憶部に設けられている。そして、主制御CPU60aは、複数の第2記憶領域PA2(または複数の第1記憶領域PA1)の内から更新領域を指定し、普図1用センサSE21(または第2の普図4用センサSE242)による検出を契機として更新領域が記憶する検出回数を更新する。ここで、主制御CPU60aは、複数の第2記憶領域PA2(または複数の第1記憶領域PA1)において予め定めた更新順序に従って所定の単位時間の経過毎に更新領域を変更すると共に、最後尾順位の第2記憶領域PA2(または第1記憶領域PA1)を更新領域として指定した後には、先頭順位の第2記憶領域PA2(または第1記憶領域PA1)を更新領域として指定することで、複数の第2記憶領域PA2(または複数の第1記憶領域PA1)において更新領域を循環させる。これに対し、主制御CPU60aは、複数の第2記憶領域PA2(または複数の第1記憶領域PA1)の内で更新順序が連続する2以上の第2記憶領域PA2(または第1記憶領域PA1)に記憶された検出回数の合計回数に基づいて過剰入球エラーとしての第4の作動入球エラー(または第3の作動入球エラー)が発生したかを判定する。すなわち、過剰入球エラーが発生したかの判定対象期間を一部ずつ定期的に更新することで、過剰入球エラーの発生を厳密に判定することが可能となる。
本発明は、前述の実施例1〜4に限定されず、以下の如く変更することも可能である。
(1) 実施例1〜4では、過剰入球エラー(所定の異常)が発生したか否かを、記憶手段としての主制御RAM(過剰入球エラー判定用記憶部)に設けた複数の記憶領域の内で更新順序が連続する全ての記憶領域に記憶された検出回数の合計回数に基づいて主制御CPU(異常判定手段)が判定するよう構成したが、複数の記憶領域の内で更新順序が連続する2以上かつ総数未満の記憶領域に記憶された検出回数の合計回数に基づいて主制御CPU(異常判定手段)が判定するよう構成してもよい。
(2) 実施例1〜4では、主制御CPU(領域指定手段)が検出回数を更新する対象の記憶領域(更新領域)を複数の記憶手段の内から指定するよう構成したが、複数の記憶領域を主制御RAM以外の記憶手段に設けて、過剰入球エラー(所定の異常)が発生したか否かを主制御CPU以外の異常判定手段(例えば、演出制御CPUや払出制御CPU等)が判定すると共に、主制御CPU以外の領域指定手段(例えば、演出制御CPUや払出制御CPU等)が更新領域を指定するよう構成してもよい。
(3) 実施例1〜4では、エラー検出センサとして入球口に入球した遊技球(所定の状態)を検出可能な入球検出センサ(状態検出手段)を備えると共に、該入球検出センサによる検出回数を各記憶領域に記憶可能とし、複数の記憶領域の内で更新順序が連続する2以上の記憶領域に記憶された検出回数の合計回数に基づいて過剰入球エラー(所定の異常)が発生したか否かを判定するよう構成したが、入球検出センサ以外のエラー検出センサ(状態検出手段)による検出回数を各記憶領域に記憶可能とし、複数の記憶領域の内で更新順序が連続する2以上の記憶領域に記憶された検出回数の合計回数に基づいて過剰入球エラー(所定の異常)が発生したか否かを判定するよう構成してもよい。
この場合には例えば、エラー検出センサの1種としての電波検出センサによる検出回数を各記憶領域に記憶可能とし、複数の記憶領域の内で更新順序が連続する2以上の記憶領域に記憶された検出回数の合計回数に基づいて電波検出センサエラー(所定の異常)が発生したか否かを判定するよう構成してもよい。
(4) 実施例1〜4では、入賞時判定処理において1個の記憶領域に記憶された検出回数(同種合算検出回数を含む)を判定対象とする場合の許容上限数と、定期判定処理において2以上の記憶領域に記憶された検出回数(同種合算検出回数を含む)の合計回数を判定対象とする場合の許容上限数とを同一としたが、各許容上限数を異ならせてもよい。
この場合には例えば、入賞判定処理における許容上限数を定期判定処理における許容上限数より小さく設定する。なお、入賞判定処理における許容上限数を定期判定処理における許容上限数より大きく設定してもよい。
(5) 実施例1〜4では、常に開口して開口寸法が変化しない入球口(具体的には、第1始動入賞口、普通入賞口、固定作動口)に入球した遊技球を検出する入球検出センサ(状態検出手段)による検出回数に基づいて、過剰入球エラーが発生したか否かを主制御CPU(異常判定手段)が判定する構成としたが、開口寸法が変化する入球口(例えば、特別入賞口、第2始動入賞口、可変作動口、可変入賞口)に入球した遊技球を検出する入球検出センサ(状態検出手段)による検出回数に基づいて、過剰入球エラーが発生したか否かを主制御CPU(異常判定手段)が判定する構成としてもよい。
この場合には、入球口が開状態(遊技球が入球可能な状態)とされる期間を判定対象期間として設定し、この判定対象期間において、予め定めた更新順序に従って、所定の単位時間(例えば5秒等)の経過毎に、主制御CPU(領域指定手段)が更新領域を更新すると共に、複数の記憶領域の内で更新順序が連続する2以上の記憶領域に記憶された検出回数の合計回数に基づいて過剰入球エラー(所定の異常)が発生したか否かを判定するよう構成することができる。
なお、実施例2〜4では、当り判定の契機となる複数の入球口(作動口)の内で、開口寸法が変化しない固定作動口への入球回数を対象として過剰入球エラーが発生したかの判定を行うよう構成したが、開口寸法が変化する可変作動口への入球回数を対象として過剰入球エラーが発生したかの判定を行うよう構成してもよい。この場合には、1個または複数個の可変作動口への入球回数だけを対象として過剰入球エラーが発生したかの判定を行うよう構成してもよいし、1個または複数個の固定作動口(例えば全ての固定作動口)への入球回数と、1個または複数個の可変作動口(例えば全ての可変作動口)への入球回数との両方を夫々対象として過剰入球エラーが発生したかの判定を行うよう構成してもよい。
(6) 実施例1では、第1始動入賞検出センサによる検出回数を記憶する複数の記憶領域としての第1バッファと、普通入賞検出センサによる検出回数を記憶する複数の記憶領域としての第2バッファとについて、予め定めた更新順序に従って、所定の単位時間(具体的には1分)の経過毎に、主制御CPU(領域指定手段)が更新領域を更新すると共に、複数の記憶領域の内で更新順序が連続する2以上の記憶領域に記憶された検出回数の合計回数に基づいて過剰入球エラー(所定の異常)が発生したか否かを判定するよう構成したが、他の入球検出センサ(例えば、特別入賞検出センサやゲートセンサ)による検出回数を過剰入球エラーの判定対象として複数の記憶領域に記憶するよう構成してもよい。
また、発射球通路や振分ユニットの導入口を通過する遊技球を検出する遊技球検出センサ(遊技媒体検出手段)を設け、該遊技球検出センサにより検出される遊技球の数が所定数増加する毎に、主制御CPU(領域指定手段)が更新領域を更新するよう構成してもよい。
(7) 実施例2では、第2の普図4用センサによる検出回数を記憶する複数の記憶領域として第3バッファと、普図1用センサによる検出回数を記憶する複数の記憶領域としての第4バッファとについて、予め定めた更新順序に従って、所定の単位時間(具体的には1分)の経過毎に、主制御CPU(領域指定手段)が更新領域を更新すると共に、複数の記憶領域の内で更新順序が連続する2以上の記憶領域に記憶された検出回数の合計回数に基づいて過剰入球エラー(所定の異常)が発生したか否かを判定するよう構成したが、他の入球検出センサ(例えば、第2普通入賞検出センサ)による検出回数を過剰入球エラーの判定対象として複数の記憶領域に記憶するよう構成してもよい。
また、発射球通路を通過する遊技球を検出する遊技球検出センサ(遊技媒体検出手段)を設け、該遊技球検出センサにより検出される遊技球の数が所定数増加する毎に、主制御CPU(領域指定手段)が更新領域を更新するよう構成すると共に、第1の普図4用センサによる検出回数を過剰入球エラーの判定対象として複数の記憶領域に記憶するよう構成してもよい。
(8) 実施例1〜4では、主制御CPU(異常判定手段)が過剰入球エラーの発生を判定した場合に、複数の記憶領域の記憶内容(検出回数)や、ポインタの値や、計数カウンタ(または導入数カウンタ)の値を初期化するようにしたが、初期化することなく引き続き判定対象期間を継続するようにしてもよい。
(9) 実施例1〜4では、遊技機への電源投入を契機として判定対象期間を開始するよう構成したが、電源投入後に所定の開始条件が成立することを契機として判定対象期間を開始するよう構成してもよい。
この場合には例えば、電源投入後における入球検出センサ(状態検出手段)による最初の検出を開始条件の成立として、判定対象期間を開始するよう構成することができる。
(10) 実施例1、実施例3および実施例4では、複数の入球検出センサ(複数の状態検出手段)による各検出回数を対象として過剰入球エラー(所定の異常)が発生したかの判定を行うよう構成したが、1個の入球検出センサ(状態検出手段)による検出回数のみを対象として過剰入球エラーが発生したかを判定するよう構成してもよい。
(11) 実施例3では、同種の複数の入球検出センサ(同種の複数の状態検出手段)による合算検出回数(同種合算検出回数)を複数の記憶領域の夫々に記憶すると共に、更新順序が連続する2以上の記憶領域に記憶された同種合算検出回数の合計回数に基づいて過剰入球エラー(所定の異常)が発生したかを判定するよう構成したが、相互に種類が異なる複数の入球検出センサ(相互に種類が異なる状態検出手段)による合算検出回数(異種合算検出回数)を複数の記憶領域の夫々に記憶すると共に、更新順序が連続する2以上の記憶領域に記憶された異種合算検出回数の合計回数に基づいて過剰入球エラー(所定の異常)が発生したかを判定するよう構成してもよい。
(12) 実施例2〜4では、当り判定の契機となる複数の入球口(作動口)の内で、開口寸法が変化しない固定作動口への入球回数を対象として過剰入球エラーが発生したかの判定を行うよう構成したが、開口寸法が変化する可変作動口への入球回数を対象として過剰入球エラーが発生したかの判定を行うよう構成してもよい。この場合には、1個または複数個の可変作動口への入球回数だけを対象として過剰入球エラーが発生したかの判定を行うよう構成してもよいし、1個または複数個の固定作動口(例えば全ての固定作動口)への入球回数と、1個または複数個の可変作動口(例えば全ての可変作動口)への入球回数との両方を夫々対象として過剰入球エラーが発生したかの判定を行うよう構成してもよい。
(13) 実施例1〜4では、遊技球(遊技媒体)が流下可能な遊技領域を備え、遊技者が遊技領域に遊技球を打ち出して遊技を行うパチンコ機を例として説明したが、遊技者が規定数のメダル(遊技媒体)を投入し、操作レバーを押下操作することで、複数種類の絵柄が表示された複数のリール(回胴)を回転させた後に、ストップボタンを操作して各リールを停止させ、各リールの絵柄が所定の組み合わせとなる場合に規定数のメダル(遊技媒体)の払出を行う回胴式遊技機(スロットマシーン)に本願発明を適用してもよい。
この場合には例えば、遊技者が投入したメダル(遊技媒体)を検出可能な投入メダル検出センサ(遊技媒体検出手段)と、絵柄が所定の組み合わせ(入賞)となる回転位置で各リールが停止した状態を検出する入賞検出センサ(状態検出手段)とを備えると共に、入賞検出センサによる検出回数に基づいて、所定の絵柄の組み合わせ(入賞)が過剰に発生する過剰入球エラー(所定の異常)が発生したかを主制御CPU(異常判定手段)が判定するよう構成する。そして、主制御RAMに、入賞検出センサによる検出回数を記憶可能な複数の記憶領域を備えるようにし、主制御CPU(領域指定手段)が記複数の記憶領域の内から更新領域を指定すると共に、状態検出手段による検出を契機として、主制御CPU(検出回数更新手段)が更新領域の検出回数を更新するよう構成する。更に、主制御CPU(領域指定手段)を、複数の記憶領域において予め定めた更新順序に従って、投入メダル検出センサにより検出されるメダルの数が所定数増加する毎に更新領域を変更すると共に、最後尾順位の記憶領域を更新領域として指定した後には、先頭順位の記憶領域を更新領域として指定することで、複数の記憶領域において更新領域を循環させるよう構成する。そして、主制御CPU(異常判定手段)を、複数の記憶領域の内で更新順序が連続する2以上の記憶領域に記憶された検出回数の合計回数に基づいて過剰入賞エラーが発生したかを判定するよう構成する。
(14) 実施例1〜4では、磁気検出センサエラー(別の異常)が発生したことを主制御CPU(第2の異常判定手段)が判定した場合に、過剰入球エラー等のエラーに関する制御処理や、遊技に関する制御処理の実行を停止させる構成としたが、主基板エラーや、電波検出センサエラーや、振動検出センサエラー等のエラーが発生したことを主制御CPUが判定した場合に、遊技に関する制御処理を停止させるよう構成してもよい。
また、主制御基板(主制御CPU)と配線接続される電気部品(例えば、実施例1で示した各種の検出センサや、振分用モータや、遊技情報表示器等)の接続状態が正常でない状態(配線の接続状態が正常でない状態、断線エラー)が発生したかを主制御CPU(異常判定手段)が判定し、断線エラー(別の異常)が発生したことを契機として遊技に関する制御処理の実行を停止させることにより、遊技者による当該エラー中の遊技が無駄になったりするといった遊技者側の不利益の発生または拡大を防止することができる。
また、主制御基板(主制御CPU)と他の制御基板(他の制御CPU)との間のコマンド(制御信号)の入出力が正常でない状態(通信エラー)が発生したかを主制御CPU(異常判定手段)が判定し、通信エラー(別の異常)が発生したことを契機として遊技に関する制御処理の実行を停止させることにより、遊技者による当該エラー中の遊技が無駄になったりするといった遊技者側の不利益の発生または拡大を防止することができる。
(15) 実施例1では、磁気検出センサエラーが発生した場合に、遊技に関する制御処理としての計時処理、検出判定処理、ソフトウエア乱数更新処理、遊技状態切替処理、特図入力処理、特図開始処理、表示制御処理、第1〜第3駆動処理の各処理の実行を停止させるようにしたが、これらの処理の少なくとも何れかを停止させないようにしてもよい。
例えば、実施例1では、遊技状態に関係なく一定動作を行う振分回転体を駆動制御するための第3駆動処理を主制御CPU(制御処理実行手段)が実行するよう構成すると共に、磁気検出センサエラーが発生した場合に第3駆動処理の実行を停止するよう構成したが、磁気検出センサエラーが発生した場合に第3駆動処理の実行を停止しないよう構成してもよい。
また、磁気検出センサエラーが発生した場合に、遊技に関する制御処理としてのコマンド入出力処理を停止したり、払出制御CPUによる球払出装置(球払出手段)の駆動制御処理を停止したり、払出制御CPUによる賞球残数表示器の表示制御処理を停止したり、発射制御CPUによる球発射装置(球発射手段)の駆動制御処理を停止したりすることも可能である。
また、特図当り判定用乱数や普図当り判定用乱数をソフトウエア乱数で構成することで、ソフトウエア乱数更新処理の実行停止に伴って特図当り判定用乱数や普図当り判定用乱数の値の更新を停止させるようにしてもよい。
(16) 実施例1では、遊技に関する制御処理としての計時処理、検出判定処理、ソフトウエア乱数更新処理、遊技状態切替処理、特図入力処理、特図開始処理、表示制御処理、第1〜第3駆動処理を、主制御CPUによるメイン処理に対して定期的に割込み発生するタイマ割込処理において実行するようにし、磁気検出センサエラーが発生した場合にタイマ割込処理の発生を禁止することで、遊技に関する各制御処理の実行を一斉に停止させるよう構成したが、計時処理、検出判定処理、ソフトウエア乱数更新処理、遊技状態切替処理、特図入力処理、特図開始処理、表示制御処理、第1〜第3駆動処理のうち少なくとも何れかをメイン処理で行うと共に、該メイン処理で行う制御処理の実行を磁気検出センサエラーが発生したことを契機に停止させるようにしてもよい。
(17) 実施例1〜4では、磁気検出センサエラーが発生した場合に計時処理の実行を停止して遊技時間の計測を停止させると共に、停止時点での遊技時間を主制御RAM(記憶手段)に記憶して、電源断後において電源供給が再開された場合に、主制御RAM(記憶手段)に記憶された遊技時間に基づいて遊技の進行が再開するよう構成したが、磁気検出センサエラーが発生した場合に計測が停止された遊技時間を主制御RAM(記憶手段)に記憶しない(遊技の進行を電源断後に再開し得ない)ようにしてもよい。
(18) 実施例1〜4では、磁気検出センサエラーが発生した場合に、エラーの判定に関する制御処理として、主基板エラー、磁気検出センサエラー、電波検出センサエラー、振動検出センサエラー、特電入賞エラー、普電入賞エラー、始動入賞エラー、普通入賞エラー(作動入球エラー、第2の普通入賞エラー)の各エラーが発生したかの判定の実行を停止させる構成としたが、これらのエラー判定のうち少なくとも何れかを停止しないようにしてもよい。
また、前述した断線エラーまたは通信エラーの判定を行う場合には、断線エラーまたは通信エラーの判定の実行を磁気検出センサエラーが発生した場合に停止させるよう構成してもよいし、停止しないよう構成してもよい。
(19) 実施例1〜4では、磁気検出センサエラーが発生した場合に、払出制御CPUによる満杯エラーが発生したかの判定および前枠開放エラーが発生したかの判定については実行を停止しないよう構成したが、満杯エラーおよび前枠開放エラーのうち少なくとも何れかについての判定を磁気検出センサエラーが発生した場合に停止するようにしてもよい。なお、満杯エラーおよび前枠開放エラーは、主制御CPUが実行する制御処理(例えば、エラー判定処理)の中でエラー判定を行うようにしてもよい。この場合には、満杯検出センサや前枠開放検出センサを主制御基板(主制御CPU)と電気的に接続するよう構成してもよい。
(20) 実施例1〜4では、報知手段としての図柄表示装置、スピーカおよび枠ランプの少なくとも何れかを利用してエラー報知を実行するよう構成したが、遊技盤ランプや可動体を報知手段としてエラー報知を実行するようにしてもよい。なお、エラーの種類と報知手段の種類との関係は、実施例1の構成に限られるものではない。
(21) 実施例1〜4では、磁気検出センサエラー報知、主基板エラー報知、電波検出センサエラー報知および振動検出センサエラー報知の各エラー報知を電源断まで夫々継続するよう構成した。これに対し、磁気検出センサエラー報知、主基板エラー報知、電波検出センサエラー報知および振動検出センサエラー報知のうち少なくとも何れかのエラー報知について、所定の報知終了条件の成立(例えば、所定時間が経過したことや、報知終了ボタンの押下等の所定の操作が行われたことを条件の成立とする)に伴って報知を終了するようにしてもよい。
例えば、磁気検出センサエラーが発生した場合に、主制御CPUによる遊技に関する制御処理の実行を電源断まで停止する一方で、磁気検出センサエラー報知を報知手段としての図柄表示装置、スピーカおよび枠ランプが実行するようにする。そして、予め定めた時間が経過した場合(報知終了条件が成立した場合)に、パチンコ機に設定される初期画像を図柄表示装置に表示して該図柄表示装置でのエラー報知を終了し、スピーカを無音状態として該スピーカでのエラー報知を終了し、枠ランプを全消灯状態として該枠ランプでのエラー報知を終了するようにする。
(22) 実施例1〜4では、磁気検出センサエラーが発生したことを主制御CPU(第2の異常判定手段)が判定した場合に、遊技に関する制御処理の実行を電源断まで停止させる構成としたが、所定の遊技停止終了条件の成立(例えば、所定時間が経過したことや、遊技停止解除ボタンの押下等の所定の操作が行われたことを条件の成立とする)に伴って、遊技に関する制御処理の実行を再開するようにしてもよい。なおこの場合には、制御処理の実行の再開に伴ってエラー報知を終了するようにすることが好ましい。
(23) 実施例1〜4では、磁気検出センサエラー報知、主基板エラー報知、電波検出センサエラー報知および振動検出センサエラー報知の各エラー報知を、複数の報知手段としての図柄表示装置、スピーカおよび枠ランプが電源断まで夫々継続するよう構成した。これに対し、磁気検出センサエラー報知、主基板エラー報知、電波検出センサエラー報知および振動検出センサエラー報知のうち少なくとも何れかのエラー報知について、少なくとも1つの演出手段による報知を電源断まで継続させる一方、他の演出手段による報知を所定の報知終了条件の成立(例えば、所定時間が経過したことや、報知終了ボタンの押下等の所定の操作が行われたことを条件の成立とする)に伴って終了するようにしてもよい。
例えば、磁気検出センサエラー(別の異常)が発生した場合に、主制御CPUによる遊技に関する制御処理の実行を電源断まで停止する一方で、磁気検出センサエラー報知を報知手段としての図柄表示装置、スピーカおよび枠ランプが実行するようにする。そして、予め定めた時間が経過した場合(報知終了条件が成立した場合)に、スピーカを無音状態として該スピーカでのエラー報知を終了し、枠ランプを全消灯状態として該枠ランプでのエラー報知を終了するようにする一方で、図柄表示装置でのエラー報知については電源断まで継続するようにする。
(24) 実施例1では、閉時入賞エラー報知(特電入賞エラー報知、普電入賞エラー報知)が開始されてから所定時間が経過するまでの期間に主制御CPUから演出制御CPUへ向けて閉時入賞エラー指定コマンドが入力されない場合に、報知手段としての図柄表示装置、スピーカおよび枠ランプによる閉時入賞エラー報知を当該所定時間の経過時点で終了させる一方で、報知開始から所定時間が経過するまでの期間中に閉時入賞エラー指定コマンドが入力された場合には、スピーカおよび枠ランプによる閉時入賞エラー報知のみを終了させ、図柄表示装置による閉時入賞エラー報知は電源断まで終了させないようにした。これに対し、報知開始から所定時間が経過するまでの期間中に閉時入賞エラー指定コマンドが入力された場合に、図柄表示装置による閉時入賞エラー報知のみを終了させ、スピーカおよび枠ランプのうち少なくとも何れかによる閉時入賞エラー報知を電源断まで終了させないようにしてもよい。また、報知手段としての図柄表示装置、スピーカおよび枠ランプによる閉時入賞エラー報知を必ず電源断まで継続するよう構成してもよい。
(25) 実施例1では、閉時入賞エラー(特電入賞エラー、普電入賞エラー)が発生したことを判定することに応じて主制御CPUが閉時入賞エラー指定コマンドを出力する毎に、払出制御CPU(外部出力手段)が外部情報出力端子盤の出力端子からセキュリティーに関する第9情報信号を出力するよう構成する一方、演出制御CPUは、閉時入賞エラー報知(特電入賞エラー報知、普電入賞エラー報知)を1回目の閉時入賞エラー指定コマンドの入力時に開始させないよう構成した。すなわち、実施例1では、閉時入賞エラー(特電入賞エラー、普電入賞エラー)が発生した場合に、外部情報出力端子盤の出力端子から情報信号が出力されるタイミングよりも遅れて閉時入賞エラー報知が開始される(または、外部情報出力端子盤の出力端子から情報信号が出力されたとしても閉時入賞エラー報知が開始されない)よう構成した。これに対し、閉時入賞エラー(特電入賞エラー、普電入賞エラー)が発生した場合において外部情報出力端子盤の出力端子から情報信号が出力される条件と、閉時入賞エラー報知が実行開始される条件とを同一にしてもよい。
(26) 実施例1〜4では、磁気検出センサエラーが発生した場合に、遊技情報表示器の表示制御を行うための表示制御処理の実行を停止すると共に、遊技情報表示器を非表示化するよう構成したが、磁気検出センサエラーが発生した時点での遊技情報表示器の表示態様を維持するようにしてもよい。
(27) 実施例1では、磁気検出センサエラーが発生した場合に、始動入賞ソレノイドを駆動制御するための第1駆動処理の実行や、特別入賞ソレノイドを駆動制御するための第2駆動処理の実行を停止すると共に、始動入賞ソレノイドや特別入賞ソレノイドを消磁状態とするよう構成したが、第2始動入賞検出センサや特別入賞検出センサによる検出状態を判定する検出判定処理の実行を停止するのであれば、これらのソレノイドについては磁気検出センサエラーが発生した時点の状態(励磁状態または消磁状態)を維持するようにしてもよい。
(28) 実施例1〜4では、磁気検出センサエラーが発生した場合に、当該エラー発生前に生じた入球口への入球を契機とする賞球の払い出しが当該エラー発生後においても実行される(未払出球が払い出される)よう構成したが、当該エラー発生時点で存在する未払出球の払い出しを無効にするよう構成してもよい。
(29) 実施例1〜4では、外部情報出力端子盤を払出制御CPUと電気的に接続し、払出制御CPUが外部情報出力端子盤の端子(出力端子)を介して情報信号を機外部へ向けて出力するよう構成したが、外部情報出力端子盤を主制御CPUと電気的に接続し、主制御CPUが外部情報出力端子盤の端子(出力端子)を介して情報信号を機外部へ向けて出力するよう構成してもよい。
(30) 実施例1〜4では、磁気検出センサエラーが発生した場合に、遊技に関する制御処理の実行が停止されたことを示す情報信号(遊技停止情報信号)を機外部へ向けて出力するよう構成した。ここで、実施例1では、磁気検出センサエラーが発生した場合の情報信号と、他のエラーが発生した場合の情報信号とを異なる態様で同一の出力端子から出力するようにしたが、同じ態様の情報信号として出力してもよい。また、異なる出力端子から出力するようにしてもよい。例えば、磁気検出センサエラーが発生した場合に、他のエラーが発生した場合と同様に情報信号を所定時間が経過するまでの期間(約56msが経過するまで)に限って出力するよう構成することができる。また、例えば、外部情報出力端子盤に出力端子1〜9とは別の出力端子を設けておき、磁気検出センサエラーが発生した場合には該別の出力端子を介して情報信号(遊技停止情報信号)を出力するよう構成することができる。
(31) 実施例1〜4では、磁気検出センサエラーが発生した場合に、遊技に関する制御処理の実行が停止されたことを示す情報信号(遊技停止情報信号)を、電源断(所定の出力終了条件の成立)まで継続的に機外部へ向けて出力するよう構成したが、所定時間の経過まで(所定の出力終了条件の成立まで、例えば、他のエラーが発生した場合の情報信号の出力期間である約56msより長い10000msの経過まで)に限って出力するようにしてもよい。
(32) 実施例1では、磁気検出センサを、振分ユニットのステージにおける振分部へ向けた出口付近を含む範囲で磁気を検出可能な姿勢および位置に設けるようにしたが、第1始動入賞口や第2始動入賞口や特別入賞口等の入球口を含む範囲で磁気を検出可能な姿勢および位置に設けてもよい。
(33) 実施例1では、第1始動入賞部(第1始動入賞口)を振分ユニットの内部に設けるよう構成したが、第1始動入賞部を振分ユニットとは別に遊技領域に設け、遊技領域を流下する遊技球が直接的に(振分ユニットへの入球を条件とせずに)第1始動入賞口に入球し得るよう構成してもよい。なお、振分ユニットを備えない構成としてもよい。
(34) 実施例1では、特別用開閉部材を閉状態とする期間としての、大当り遊技の最終回目のラウンド遊技を終了するタイミング以降であって次の大当り遊技が付与されるまでの期間において、特別入賞口への遊技球の入賞が所定回数以上発生した場合に、特電入賞エラーが発生したと主制御CPUが判定するよう構成したが、ラウンドインターバルを更に含む期間において特別入賞口への遊技球の入賞が所定回数以上発生した場合に、主制御CPUが特電入賞エラーの発生を判定するよう構成してもよい。
また、大当り遊技の最終回目のラウンド遊技を終了するタイミングから所定時間(例えば、500ms)が経過する時点以降であって次の大当り遊技が付与されるまでの期間において特別入賞口への遊技球の入賞が所定回数以上発生した場合に、特電入賞エラーが発生したと主制御CPUが判定するよう構成してもよい。
更に、大当り遊技の各ラウンド遊技を終了するタイミングから所定時間(例えば、500ms)が経過する時点以降であって次のラウンド遊技が開始されるまでの期間において特別入賞口への遊技球の入賞が所定回数以上発生した場合に、特電入賞エラーが発生したと主制御CPUが判定するよう構成してもよい。
(35) 実施例1では、始動用開閉部材を閉状態とする期間としての、普図当り遊技を終了するタイミング以降であって次の普図当り遊技が付与されるまでの期間において、第2始動入賞口への遊技球の入賞が所定回数以上発生した場合に、普電入賞エラーが発生したと主制御CPUが判定するよう構成したが、普図当り遊技を終了するタイミングから所定時間(例えば、500ms)が経過する時点以降であって次の普図当り遊技が付与されるまでの期間において第2始動入賞口への遊技球の入賞が所定回数以上発生した場合に、普電入賞エラーが発生したと主制御CPUが判定するよう構成してもよい。
(36) 実施例1では、特別用開閉部材を閉状態とする期間としてラウンドインターバルを含む期間において特別入賞口への遊技球の入賞が所定回数以上発生した場合に、主制御CPUが特電入賞エラーが発生したと判定し、特電入賞エラー報知を行うよう構成した。ここで更に、特別入賞ソレノイドが駆動制御されていない状態(消磁状態)のときに特別用開閉部材が閉状態から開状態へと変位するのを規制する開放規制機構を備えることで、特電入賞エラーの発生可能性を低減させるようにしてもよい。
20a 遊技領域
60a 主制御CPU(異常判定手段、領域指定手段、検出回数更新手段、生起手段)
91a 左固定作動口(入球口、第2の入球口、別の入球口)
92a 右固定作動口(入球口、別の入球口)
96a 振分固定作動口(入球口、第1の入球口、所定の入球口)
PA3 第3記憶領域(記憶領域)
PA4 第4記憶領域(記憶領域)
SE21 普図1用センサ(状態検出手段、第2の状態検出手段)
SE242 第2の普図4用センサ(状態検出手段、第1の状態検出手段)
Claims (2)
- 遊技媒体を検出可能な遊技媒体検出手段と、所定の状態を検出する状態検出手段と、前記状態検出手段による検出回数に基づいて所定の異常が発生したかを判定する異常判定手段とを備えた遊技機において、
前記状態検出手段による検出回数を記憶可能な複数の記憶領域と、
前記複数の記憶領域の内から更新領域を指定する領域指定手段と、
前記状態検出手段による検出を契機として、前記領域指定手段により指定された更新領域が記憶する前記検出回数を更新する検出回数更新手段とを備え、
前記領域指定手段は、前記複数の記憶領域において予め定めた更新順序に従って前記遊技媒体検出手段により検出される遊技媒体の数が所定数増加する毎に前記更新領域を変更すると共に、最後尾順位の記憶領域を更新領域として指定した後には、先頭順位の記憶領域を更新領域として指定することで、前記複数の記憶領域において更新領域を循環させるよう構成され、
前記異常判定手段は、前記遊技媒体検出手段により検出される遊技媒体の数が所定数増加する毎に、前記複数の記憶領域の内で更新順序が連続する2以上の記憶領域に記憶された前記検出回数の合計回数に基づいて前記所定の異常が発生したかを判定すると共に、前記状態検出手段による検出毎に、前記複数の記憶領域の内でその検出時点において前記更新領域に指定されている記憶領域に記憶された前記検出回数の合計回数に基づいて前記所定の異常が発生したかを判定するよう構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技媒体を検出可能な遊技媒体検出手段と、所定の状態を検出する状態検出手段と、前記状態検出手段による検出回数に基づいて所定の異常が発生したかを判定する異常判定手段とを備えた遊技機において、
前記状態検出手段による検出回数を記憶可能な複数の記憶領域と、
前記複数の記憶領域の内から更新領域を指定する領域指定手段と、
前記状態検出手段による検出を契機として、前記領域指定手段により指定された更新領域が記憶する前記検出回数を更新する検出回数更新手段とを備え、
前記領域指定手段は、前記複数の記憶領域において予め定めた更新順序に従って前記遊技媒体検出手段により検出される遊技媒体の数が所定数増加する毎に前記更新領域を変更すると共に、最後尾順位の記憶領域を更新領域として指定した後には、先頭順位の記憶領域を更新領域として指定することで、前記複数の記憶領域において更新領域を循環させるよう構成され、
前記異常判定手段は、前記複数の記憶領域の内で更新順序が連続する2以上の記憶領域に記憶された前記検出回数の合計回数に基づいて前記所定の異常が発生したかを判定するよう構成され、
前記所定の異常が発生したことを前記異常判定手段が判定した場合に、前記複数の記憶領域の記憶内容を初期化して、前記領域指定手段が前記先頭順位の記憶領域を前記更新領域として指定するよう構成されると共に、
前記所定の異常が発生したことに対応する異常報知を実行可能な報知手段を備え、前記異常判定手段により前記所定の異常が発生したと判定された回数が増加することに応じて、前記報知手段が実行する異常報知の態様が変化するよう構成された
ことを特徴とする遊技機。
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