JP6403713B2 - スポーツボール用のカーカス - Google Patents

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Description

本発明は、スポーツボール用のカーカスに関する。
スポーツボール、特にサッカーなどのスポーツ用のボールは、通常、皮革または合成皮革の個々の部片から互いに縫い合わされており、または通常はプラスチックからなるパネルがブラダ上に接着されている。後者のボールは、積層ボールとしても知られている。
縫製されたボールは、皮革または合成皮革の複数の部片から形成され、それらの部片の縁部は、内側に折り返され、編針によって互いに縫い合わされる。皮革または合成皮革の部片の幾何形状の適切な選択により、縫い合わされたときにほぼ球状の形状が得られる。補強のために、通常、皮革または合成皮革の部片の裏に生地が接着される。通常、例えばゴムからなるブラダが、手縫いのボールに導入され、これは、必要な気密性を保証する。ブラダは、ボールを膨張させるための弁も有する。
積層されたスポーツボールにおいても、縫製されたスポーツボールにおいても、通常、ブラダと皮革または合成皮革のパネルまたは部片との間に、生地のカーカス、または周りを取り囲む1本もしくは複数本の糸のカーカスが配置されて、ブラダを強化して保護する。また、カーカスは、例えばブラダにパネルを積層するために、ボールの製造中にブラダに圧力を加えることを可能にする。カーカスがないと、ブラダは大きく膨張しすぎ、ボール完成品の直径よりもかなり大きい直径になる。
スポーツボール用のカーカスを経編みまたは緯編みする方法が知られている。例えば、米国特許第8,192,311B2号は、シースと、布地保定構造と、ブラダとを有するスポーツボールに関する。シースは、ボールの外面の少なくとも一部を形成する。保定構造は、シース内に配置され、平坦でない構成(non−level configuration)を有するシームレスセグメントを有する布地要素を含む。ブラダは、保定構造内に配置される。布地要素は、編地でよい。
しかし、そのようなニットカーカスの欠点は、それらが不均質であり、形状安定性を有さないことであることが判明している。したがって、ループサイズが、カーカスの「赤道」に向けて大きく増加し、それにより、はるかに狭いループ、したがってより多くの材料が、カーカスの「赤道」よりも「極」に存在する。したがって、カーカスは不均質であり、カーカスが使用されるスポーツボールの不均衡をもたらす。さらに、カーカスは、打たれたときまたは蹴られたときなど、「赤道の近く」の外部からの付力に対してブラダをもはや保護できないか、または適切な保護ができない。
したがって、本発明の問題は、形状安定性を有し、均質であり、外部からの付力に対してブラダを保護する、スポーツボール用の経編または緯編カーカスを提供することである。
第1の態様によれば、この問題は、スポーツボール用のカーカスであって、一体として経編みまたは緯編みされ、カーカスの形状を画定する布地要素を有し、布地要素が、少なくとも2つのセグメントを有し、2つのセグメントが、経編または緯編シームによって互いに接合され、経編または緯編シームが、2つのセグメントと一体として経編みまたは緯編みされた、カーカスによって解決される。
したがって、本発明によれば、カーカスは、シングル経編または緯編プロセスで編まれる。少なくとも2つのセグメントがこのようにして形成され、セグメントは、経編または緯編シームによって互いに接合される。経編または緯編シームは、シングル緯編または緯編プロセス中に形成される。したがって、これは、縫上げプロセスの場合のように、事前に別々の2つの編地セグメントを互いに接合するシームではない。そうではなく、シームは、カーカスの表面上の、目に見える知覚可能な長さ方向構造である。
本発明によれば、シームは、例えばネット列として形成することができる。ネット列は、編地片の第1のループまたはループコースに関する編成用語である。その後、この開始コースにさらなるループが編まれる。
さらに、本発明によれば、シームは、保護列として形成することができる。これは、最終パターンニット列の上の1つまたは複数の追加のループ列を含み、これらは、応力下でニット終端部が開き、その後、落ちたステッチが生地を使用不可能にするのを防止する。保護列は、パターン形成された撚糸を使用して、あるいはまた高温溶融接着剤など特別な撚糸を使用して編むことができる。
さらに、本発明によれば、シームは、リンキング列として形成することができる。これは、リンキング機でのリンキングプロセスと同様の、編機でループを直接固定する技法である。リンキングされた列は、ニット製品の一部であり、後のプロセスで除去されない。
さらに、本発明によれば、シームは、閉止列として形成することができる。閉止列は、特別なループコースに関する編成用語であり、例えば、第1のニット部分(布地要素の第1のセグメントなど)のニット終端部を第2のニット部分のニット開始部(布地要素の第2のセグメントなど)に接続し、それにより、自動製造プロセスが可能にされる。同様に、これは、個々の編地片への分離のために編成プロセスを準備することもできる。
シームは、ニット構造全体内に意図的に編まれた摺動領域が均質なままであり、制御しなくても中断されたりずらされたり変位されたりしないように成型される。編成領域、すなわち同一または同様の編成状態である領域(インターシャなど)の境界が、摺動ラインを形成する。これらのラインは、ウェールとループコースとの両方にわたって延びることができる。このようにして、任意の所望の角度位置でラインを形成することが可能になる。この文脈で、摺動とは、ニット構造内のインターレース要素を制御下でずらし、また定位置に戻すことができることを意味する。このようにして、特にカーカスがその使用中に受ける応力(負荷状況)に合わせてニット構造を設計することが可能になる。
本発明に従って提供されるシームは、編地の編成中に形成されることによって、この課題を達成する。シームは、ニットステッチ構成によって形成される。さらに、シームを形成するために補強糸を使用することができる。
本発明によれば、シームは、様々な方法によって、例えば、リンキング、ラッチング、溶融撚糸の使用、溶接(超音波またはレーザ溶接など)などによって閉じることができる。これらの方法を組み合わせることもできる。例えば、リンキングされたシームと、両面編みされたシームとの両方が、溶融撚糸を有することができ、および/または溶接によって処理することができる。
シームの形成中、有利には、密度、歪、およびループ幅(ステッチ幅)などのパラメータを調節および変更することができる。
本発明によるカーカスの構造は、追加の補強手段なしでのカーカスの使用を可能にする。ニットシームは、様々なインターレースおよび技術機械パラメータ(ループサイズ、生地牽引力、針床オフセットなど)に基づいて、カーカスの所要の用途(性能)に合わせて調節することができる。したがって、様々な要件プロファイルを満たすことができる。このようにして、コストおよび作業ステップが削減される。
シームは、カーカスを取り囲むシームでよい。このようにすると、カーカスはまた、「赤道の近く」で所要の形状安定性を有し、カーカス内に配置されたブラダを最適に保護することもできる。
シームは、ジャガード構造、インターシャ、またはタックステッチでよい。例えば、ダブルフェースネット列から、シングルフェースシーム(インターシャ)を直接編むことができる。通常の編成物とは異なり、ここで、例えば特定の移送操作(transfer operations)によって、摺動領域に関して両面編が既に実現されている。最も単純な例では、1つのループヘッドが、隣接するループヘッドの周りに螺旋状に360°回転される。同じことが、閉じた列にも成り立つが、ここでは、リンキングまたは保護編成列によって端部で編成を固定しなければならない。
ダブルフェースニットの場合、編成プロセスは同様にネット列で始まるが、一方、ネット列は、所望の編針間隔(1×1、2×1、2×2など)で既に成型されている。ここで、摺動領域のための両面編は、最も単純な例では特別なニットあや織り生地を形成し、これもまた、シングルフェースシームに関して述べた移送操作を含むことができる。
さらに、カーカスは、布地要素に複数のノードを有することができ、ノードで、ループの摺動領域がブロックされる。ノードは、強度理論によって表すことができる。従来の意味合いでは、ノードは、作用する力が収束する、吸収される、あるいはまた糸材料によってさらに分散される支持部である。
編成の場合には、糸が引張力を吸収し、カーカス内の空気圧が圧縮力を生み出す。ゲームプレイの要件に対応する表面全体にわたるノード(ニット支持点)の分布が、カーカス支持構造を形成する。
各ノードは、少なくとも2つのループの移送によって形成することができる。移送は、ステッチの移送を表す。通例、ループは、1本の編針(目移し針)から第2の編針(受取り針)に移送される。編機内の調節デバイスにより、所与のオフセット窓内の全ての編針を、受取り針の位置に移動させることができる。このようにして、前述したように、個々のループを、オフセット窓からの任意の所望のループによって螺旋状に取り囲むことを含め、非常に複雑な移送プロセスが可能である。この形態での移送インターレース構造は、いくつかのウェールにわたって、およびいくつかのニットコースにわたって実現することができる。
移送操作によって、個々のループをいくつかの編針に分散させることもできる。その結果、例えば、編成は、空いているループヘッドによって繰返し行うことができる。そのような移送操作は、「ループスプリット」としても知られている。
さらに、移送プロセス中に、目移し針の空いているフックで新たなループを形成できる可能性がある。この場合、編針ガイドは、移送プロセス中に、目移し針のフックに新たな糸材料を導入する。
カーカスの布地要素は、カーカス内に配置された、ブラダの表面の20%〜30%を被覆するように構成することができる。このようにして、ブラダは、依然として衝撃に対して適切に保護することができる。他方、この被覆の度合いは、不必要に余分なカーカス材料をなくし、それにより、ボール完成品の重量も製品コストも減少させることができる。ニットカーカスによるブラダの表面の20%〜30%の被覆は、本発明によるカーカスの構造によってのみ可能である。従来のニットカーカスは、そのような低い被覆では十分な形状安定性を有さない。
一般に、カーカスの布地要素は、ブラダの表面を100%まで被覆するように成型することができる。
布地要素は、ブラダの挿入のための開口を有することができる。内圧をかけられたブラダの周りの糸として覆われる、またはブラダの上に生地片として接着される従来のカーカスとは異なり、本発明によるカーカスは、まず、例えば編機で形成することができ、次いで、圧力のない状態でのブラダを、開口を通してブラダ内に挿入することができる。
本発明の別の態様は、前述したカーカスを有するスポーツボールに関する。
スポーツボールは、サッカーボールでよい。特にサッカーボールに関して、例えばキックによってブラダに作用する、サイズを変えるような力により、適切な保護が必要とされる。本発明によるニットカーカスの構造は、その均質性および形状安定性によってこの課題を達成する。
本発明のさらに別の態様は、スポーツボール用のカーカスを形成するための方法であって、一体として布地要素を編むステップであって、それにより、布地要素が、カーカスの形状を画定し、布地要素が、少なくとも2つのセグメントを有する、ステップと、ニットシームを形成するステップであって、ニットシームが、2つのセグメントを互いに接合し、ニットシームが、2つのセグメントと一体として編まれる、ステップとを含む方法に関する。
シームは、カーカスを取り囲むシームでよい。このようにすると、カーカスはまた、「赤道の近く」で所要の形状安定性を有し、カーカス内に配置されたブラダを最適に保護することもできる。
シームは、ジャガード構造、インターシャ、またはタックステッチでよい。
この方法は、さらに、布地要素に複数のノードを形成するステップを含むことができ、これらのノードで、ループの摺動領域がブロックされる。
各ノードは、少なくとも2つのループの移送によって形成することができる。
この方法は、さらに、布地要素の編成中に布地要素に開口を形成するステップと、カーカス内にブラダを配置するステップと、ブラダに圧力を加えるステップであって、圧力が、カーカスの適用対象のスポーツボールを使用するときの通常の圧力よりも高い、ステップと、ブラダの圧力を、カーカスの適用対象のスポーツボールの使用中に一般的な圧力に低下させるステップとを含むことができる。カーカスを、ボール完成品でのカーカスの直径よりも大きい直径まで伸長させ、次いで最終的な直径に収縮させることによって、カーカスの均質性および形状安定性をさらに改良することができる。ニットカーカスは、ノードでの糸コースの向きに関してより高い圧力を受け、これは、糸材料を最適に方向付けて固定する。
本発明の態様を、以下に、添付図面を参照してより詳細に説明する。
本発明に使用することができる布地構造の概略図である。 本発明で使用することができる固定糸を有する編成の概略図である。 本発明で使用することができる編成の3つの異なるラッピングを示す図である。 本発明で使用することができる編成のループ列およびウェールを示す図である。 編成時のべら針によるループ形成を示す図である。 本発明で使用することができる編成物で使用される撚糸のための繊維の断面図である。 本発明で使用することができる編地の正面図および背面図である。 本発明によるスポーツボール用のカーカス70の例示的実施形態を示す図である。 図7の例示的実施形態の詳細図である。 ネットワークノードのインターレース設計を示す図である。 ニット構造の形成のためのネットワークパターンを示す図である。 ニットネットワークの概略図である。 本発明によるカーカスの例示的実施形態のニット布地要素のネットワーク設計を示す図である。
以下、本発明の例示実施形態および変形形態を、スポーツボール用のカーカスを使ってより詳細に説明する。まず、基本的な編成技法を述べる。これは、本発明を理解する助けとなるであろう。
編成物
本発明で使用される編成物は、一方としての緯編物および単糸の編物と、他方としての経編物とに分けられる。編成物の本質的な特徴は、編成物が相互接続された撚糸または糸ループから形成されていることである。これらの糸ループは、メッシュとも呼ばれ、1つまたは複数の撚糸または糸から形成することができる。
撚糸または糸は、その直径に比べて長い1つまたは複数の繊維の形成物である。繊維は、その長さに比べて比較的細い可撓性の形成物である。それらの用途に関して実質的に無制限の長さの非常に長い繊維は、フィラメントとして知られている。モノフィラメントは、単一のフィラメント、すなわち単一の繊維からなる撚糸である。
緯編みされた単糸ニットに関して、ループ形成は、少なくとも1本の糸または1本の撚糸を必要とし、糸は、ニットの横方向に延びており、すなわち製造プロセス中にニットが形成される方向に本質的に垂直に延びている。経編物の場合、ループ形成は、少なくとも1つの経編システム、すなわち複数のいわゆる経糸を必要とする。これらのループ形成糸は、長さ方向に、すなわち製造プロセス中にニットが形成される方向に延びる。
図1aは、織布10と、緯編生地11および12と、経編生地13との基本的な相違を示す。織物10は、互いに概して直角に配置された少なくとも2つの糸システムを有する。糸は、互いに重ねて敷かれ、ループを形成しない。緯編生地11および12は、糸を左から右に編んで、ループを相互接続させることによって生成される。図11は、緯編編成物の表側(ニットの右側とも呼ぶ)を示し、図12は裏側(ニットの左側とも呼ぶ)を示す。ニットの左右の側では、ステッチレッグ14の延び方が異なる。ニット12の左側では、右側11とは対照的に、ステッチレッグ14が隠されている。
図1bは、いわゆる固定糸15を有する、本発明の有利な修正形態に関して使用することができる緯編生地の変形形態を示す。固定糸15は、2つのウェール間に長さ方向に挿入された糸の伸びであり、他のインターレース要素の横方向に延びる糸によって保持される。固定糸15と他のインターレース要素との組合せによって、編地の特性が影響を及ぼされ、または様々なパターン効果が実現される。例えば、固定糸15によって、ウェールの方向に沿った編成物の伸縮性を低下させることができる。
経編物13は、図1aに示されるように、多くの糸を上から下に編むことによって生成される。1本の糸のループが、隣接する糸のループにフックされる。隣接する糸のループが相互接続されるパターンに応じて、以下の7つの知られている基本的なインターレース(経編の場合には「ラッピング」とも呼ばれる)の1つが得られる:ピラー、トリコット、クロス、サテン、ビロード、アトラス、およびあや織り。
例えば、図2は、ラッピングのうちのトリコット21、クロス22、およびアトラス23を示す。一例として強調される糸24のループが隣接する糸のループ内にどのようにフックされるかに応じて、異なるラッピングが得られる。トリコットラッピング21では、各ループ形成糸が、長さ方向で編成物を通ってジグザグに延び、2つの隣接するウェールの間をインターレースする。クロスラッピング22は、トリコットラッピング21と同様にインターレースするが、各ループ形成経糸がウェールを飛び越す。アトラスラッピング23では、各ループ形成経糸は、段状に変向点まで延び、次いでその方向を変える。
ウェールとは、共通のインターレース点を有する互いに上下に配置されたループを意味する。図3に、一例として、1つのウェールが、緯編生地に関して参照番号31で示されている。用語「ウェール」は、経編生地に関しても同様に使用される。したがって、ウェールは、ループ素材を通って垂直に延びる。ステッチコースとは、例えば緯編生地に関して図3において参照番号32で示されているように、互いに並んで配置されたステッチコースを意味する。用語「ステッチコース」は、経編生地に関しても同様に使用される。したがって、ステッチコースは、ループ素材を通って横方向に延びる。
緯編生地に関して知られている3つの基本的なインターレースがあり、それらは、ウェールに沿ったループのコースによって認識される。右−左ステッチ構成では、右側のループのみがニットの片側でウェールに沿って見られ、左側のループのみがニットの反対側で見られる。このインターレースは、編機の編針列、すなわち隣接する緯編針の構成で生成され、シングルフェースまたはシングルジャージインターレースとしても知られている。右−右ステッチ構成では、ステッチコース内で、すなわちウェールに沿って左右のループが交互にあり、生地のどちら側を見ているかに応じて、左のループのみまたは右のループのみが見える。このインターレースは、2つの編針列で生成され、ここで、編針は互いにずらされている(set off)。左−左インターレースでは、ウェール内で左右のループが交互にある。生地の両側が同じように見える。このインターレースは、図4に示されるようなべら針を用いて、ループ移送によって生成される。ループの移送は、両端に1つのフックと1つのべらを有する両頭べら針を使用することによってなくすことができる。
織布に勝る編成物の主な利点は、このようにして生成することができる構造および表面の多様性である。すなわち、本質的に同じ製造技法によって、非常に重いおよび/または堅い編成物と、非常に柔らかい、透明な、および/または伸縮性のある編成物との両方を生成することができる。材料特性に影響を及ぼすことがあるパラメータは、基本的には、経編または緯編パターン、使用される撚糸、編針のサイズまたは編針の間隔、および撚糸が編針に送られる際の引張り応力である。
緯編は、特定の自由に選択された場所に撚糸を編むことができるという利点を有する。このようにして、選択された区域に特定の特性を与えることができる。
選択された場所に特定の撚糸を編むことによって、追加の要素を適用する必要はない。
産業の文脈での編成物は、機械で製造される。これらの機械は、一般に複数の編針を有する。緯編では、通常べら針41が使用され、各べら針41が、図4に示されるように可動のべら42を有する。このべら42は、編針41のフック43を閉じ、それにより、編針41がループ45に突っかかることなく、糸44をループ45に通して引っ張ることができる。緯編では、べら針は一般に個別に可動であり、したがって、個々の編針がループ形成のために1本の糸を把持するように編針をそれぞれ案内することができる。
横編機と丸編機とが区別される。横編機では、糸の送給は、複数の編針列の1つにわたって糸を前後に送る。丸編機では、編針が円状に配置され、糸の送給は、それに従って、1つまたは複数の編針列にわたって円運動で行われる。
緯編機は、単一の編針列ではなく、2つの平行な編針列を有することもできる。2つの編針列の編針は、例えば、横から見たときに互いに直角に立つことができる。このようにすると、より複雑な構造またはインターレースを生成することが可能である。2つの編針列の使用は、シングルフェースまたはダブルフェースの緯編生地の製造を可能にする。シングルフェース生地は、第1の編針で作成されたループが、第2の編針列で作成されたループと編まれるときに得られる。ダブルフェース生地は、それに従って、第1の編針列で作成されたループが、第2の編針列で作成されたループと編まれない、またはいくつかの点でしか編まれない、および/またはこれらが生地の縁でのみ互いに編まれるときに得られる。第1の編針列で作成されたループが、追加の撚糸によって、第2の編針列で作成されたループといくつかの点でしか編まれない場合、スペーサファブリックとも呼ばれる。したがって、モノフィラメントなど追加の撚糸が2つのプライ間で前後に導かれ、それにより、2つのプライ間に空間が生成される。2つのプライは、例えばいわゆるタックステッチによって互いに接合することができる。
したがって、本質的に、2つの編針列を有する編機で、以下の緯編生地を生成することができる:ただ1つの編針列が使用される場合には、シングルプライ緯編生地が得られる。2つの編針列が使用されるときには、2つの編針列のループを全体にわたって相互接続することができ、それにより、得られる編成物がシングルプライを有する。2つの編針列を使用するとき、2つの編針列のループが互いに接合されない場合、または縁で点状にしか接合されない場合、2つのプライが得られる。2つの編針列を使用するとき、2つの編針列のループが、追加の糸によって点状に交互に接合される場合、スペーサファブリックが得られる。追加の糸は、スペーサ糸とも呼ばれ、これは、個別の糸送給機構によって導入することができる。
互いに移動される編針を用いて、単糸ニット(経編地とも呼ばれる)が生成される。代替として、編針は固定であり、クロスが移動される。緯編とは対照的に、編針は、個々に移動させることはできない。緯編と同様に、経編用の横編機と経編用の丸編機が存在する。
経編では、1つまたは複数の糸鎖、すなわち互いに並んで巻き上げられる糸が使用される。ループ形成中、個々のチェーン糸が、編針の周りに配置され、編針は一緒に移動される。
ここで述べる技法、および編成物の製造のさらなる態様は、例えば、"Fachwissen Bekleidung", 6th ed.by H. Eberle et al. (appearing in English with the title "Clothing Technology"), in "Textil- and Modelexikon" 6th ed. by Alfons Hofer, in "Maschenlexikon", 11th ed. by Walter Holthaus and in DIN EN ISO 23606:2009 ("Textiles - Loop materials - Presentations and Drafting (ISO 23606:2009); German version EN ISO 23606:2009")で見られる。
3次元編成物
緯編機および経編機、特に横編機は、3次元(3D)編成物を製造するために使用することもできる。これは、緯編または単一のプロセスで編まれるが、空間的構造を有する編成物である。3次元緯編および経編技法は、シームをつなぐ、所定サイズに切断する、または仕上げ操作を行う必要なく、一体として、かつ単一のプロセスで、空間的な編成物を製造することを可能にする。例えば、本発明によるカーカスは、中空球の形態での3次元構造を有する。本明細書で以下に述べる技法によって、この3次元構造を、横編機または丸編機で製造することができる。
3次元編成物は、例えば、部分ステッチコースの形成によって、ウェール方向でのループ数を変えることによって製造することができる。対応する機械プロセスは、「編針パーキング(needle parking)」と呼ばれる。必要に応じて、これは、構造的な変更、および/またはステッチコース方向でのループ数の変更と組み合わせることができる。部分ステッチコースの形成中、ループは、緯編または経編生地の部分的な幅のみにわたって一時的に形成される。ループ形成に関わらない編針は、編成がこの位置で続けられるまで、ハーフループを静止して保つ(「編針パーキング」)。このようにして、例えば、バルジを作成することができる。
機能的編成物
本明細書において、編成物、特に緯編生地に一連の機能的特性を与えて、有利に使用することができる。
緯編技法によって、様々な機能領域を有するが、同時にそれらの外形を保つ編成物を製造することが可能である。編成物の構造は、緯編パターン、撚糸、編針のサイズまたは編針の間隔、または撚糸が編針に送られる際の引張り応力を適切に選択することによって、特定の領域内での機能要件に適合させることができる。
例えば、2つ以上のプライを有する編成物は、多くの利益を提供する多くの設計可能性を開く。「編成物」の節で前述したように、2つ以上(例えば2つ)のプライを有する編成物は、いくつか(例えば2つ)の編針列を備える緯編機または経編機で、単一のプロセスで編むことができる。代替として、いくつか(例えば2つ)のプライを個々のプロセスで編み、次いで、互いに上下に配置し、場合によっては例えば縫着、接着、溶接、またはリンキングによって互いに接合することができる。
基本的には、複数のプライは、編成物の強度および安定性を高める。得られる強度は、どれほど広範に、どの技法でプライが互いに接合されるかに応じて決まる。個々のプライに関して、同じ撚糸を使用しても、異なる撚糸を使用してもよい。例えば、緯編生地では、1つのプライを多繊維の撚糸から緯編みし、1つのプライをモノフィラメントから緯編みすることができ、それらのニットループが互いに編まれる。異なる撚糸のこの組合せにより、編まれたプライの伸縮性が特に低下される。この構成の1つの有利な変形は、多繊維の撚糸の2つのプライの間にモノフィラメントのプライを配置して、編成物の伸縮性を低下させ、強度を高めることである。これは、編成物の両側で、多繊維の撚糸の好適な表面を生み出す。
「編成物」の節で説明した2プライ編成物の1つの変形は、スペーサファブリックと呼ばれる。ここで、2つの緯編みまたは経編みされたプライの間に、スペーサ撚糸が多少緩く緯編みまたは経編みされ、このスペーサ撚糸は、2つのプライを互いに接合し、同時にフィラーとして働く。スペーサ撚糸は、ポリエステルなどプライ自体と同じ材料を有していても、異なる材料を有していてもよい。スペーサ撚糸は、モノフィラメントでもよく、これは、スペーサファブリックに安定性を与える。
しかし、そのようなスペーサファブリックは、3次元編地としても知られているが、「3次元編成物」の節で前述した成形3D編地とは区別される必要があり、より高い安定性が望まれる場合には常に使用されうる。
複数プライ構成により、異なるプライに関して異なる色を使用することによって、色設計に関する機会も得られる。このようにして、編成物に、例えば表側と裏側に関して2つの異なる色を与えることができる。
編成物の機能設計に関するさらなる可能性は、基本的なインターレースの特定の修正形態の使用である。緯編では、例えば、特定の場所に肥厚部、リブ、またはウェーブを編むことができ、これらの場所での補強を達成する。例えば、編成物の1つのプライの上へのループの蓄積によってウェーブを作成することができる。これは、1つのプライにおいて別のプライよりも多くのループが編まれることを意味する。代替として、1つのプライに異なるループが編まれ、例えば、よりしっかりと、より広く、または別のプライとは異なる撚糸を使用して編まれる。どちらの変形形態でも肥厚部が生成される。
2プライ編成物の2つのプライの間で接続がなされるように、または2つのプライの間で接続がなされないようにウェーブを編むことができる。ウェーブはまた、2つのプライの接続を伴って、または伴わずに、両側に右−左ウェーブとして編むこともできる。編成物の表側と裏側での不均一なループ比によって、編成物に構造を生み出すことができる。
本発明の文脈での編成物の機能設計に関するさらなる可能性は、既に編成プロセス中に編成物に開口を提供することである。したがって、例えば、ブラダの挿入のための開口を、本発明によるカーカスに提供することができる。
その構成により、編成物は、ループ方向(長さ方向)で特に伸縮性がある。この伸縮力は、例えば編成物の後続のポリマーコーティングによって低下させることができる。また、伸縮力は、編成物自体の製造中に低下させることもできる。1つの可能な方法は、ループ幅を減少させること、すなわちより小さい編針サイズを使用することである。より小さいループは、基本的には、編成物の伸縮力をより低くする。さらに、編成物の伸縮力は、3次元構造など、ニット補強によって低下させることができる。さらに、ナイロンなど非伸縮性の撚糸を、編成物に沿ってトンネル内に敷くこともでき、伸長を非伸縮性の撚糸の長さに制限する。
いくつかの色を有する着色領域を、異なる糸の使用によって、および/または追加の層によって作成することができる。滑らかな色の移行を実現するために、移行領域内では、より小さいループ幅(より小さい編針サイズ)が使用される。
さらなる効果を、ニット挿入(インターシャ)またはジャガード編成によって実現することができる。インターシャは、特定の色の撚糸など、ただ1つの特定の撚糸のみを有する領域である。例えば、異なる色の異なる撚糸を有することがある隣接する領域が、いわゆるタックステッチによって互いに接合される。
ジャガード編成では、2つの編針列が使用され、例えば2つの異なる撚糸が全ての領域を通って延びる。しかし、特定の領域では、一方の撚糸のみが、生地の見える側に現れ、他方の撚糸は、生地の反対側で見えないように延びる。
本発明のカーカスなど、編成物から形成される製品は、経編機または経編機で一体(single piece)から製造することができる。機能領域は、本明細書で述べるように、対応する技法によって編成中に既に準備することができる。
個々の編成物を他の布地に接続するため、または開口、例えば本発明によるカーカスでの開口を閉じるための適切な接続技法は、縫着、接着、または溶接である。2つの編成物を接続するための別の可能性は、リンキングである。ここで、編成物の2つの縁部は、ループに合わせて(概してループごとに)互いに接合される。
布地、特にプラスチックの撚糸または糸からなる布地の溶接のための1つの可能な方法は、超音波溶接である。このプロセスでは、超音波周波数範囲内の機械的振動が、ソノトルード(sonotrode)として知られるツールに伝送される。振動は、ソノトルードによって、圧力下で、接合される布地に伝送される。得られる摩擦により、布地は、ソノトルードの接触部位の領域内で加熱され、軟化され、最終的に接合される。超音波溶接は、特にプラスチックの撚糸または糸を用いた布地に関して、高速で経済的な接合を可能にする。さらに、例えば接着によって溶接シームにバンドを貼り付けることができ、これは、溶接シームをさらに強化し、見た目をより良くする。
布地領域を接続する別の可能性は、接着テープの使用である。これは、縫着シームや溶接シームなど、既に存在する接続に加えて使用することもできる。接着テープは、汚れや水からの保護など、接続の機能以外の他の機能を果たすこともできる。接着テープは、その長さに沿って異なる特性を有することができる。
繊維
本発明の編成物に関して使用される撚糸および糸は、一般には繊維を有する。上で説明したように、繊維は、その長さに対して比較的細い可撓性の形成物である。それらの用途に関して実質的に無制限の長さの非常に長い繊維は、フィラメントと呼ばれる。繊維は、紡いでまたは合撚して、糸または撚糸にされる。しかし、繊維は長いこともあり、合撚して撚糸にすることができる。繊維は、天然素材または合成素材からなることがある。天然繊維は、堆肥にすることができるので環境に優しい。天然繊維は、例えば、コットン、ウール、アルパカ、ヘンプ、ココナッツ繊維、またはシルクを含む。合成繊維は、例えば、ナイロン(商標)、ポリエステル、エラスタン(elastan)、スパンデックス、またはケブラー(商標)などポリマーベースの繊維を含み、これらは、従来からの繊維として、または高性能繊維もしくは技術的繊維として使用することができる。
繊維、および繊維から形成される撚糸の機械的および物理的特性は、図5に示されるように、繊維の断面によっても示される。これらの異なる断面、これらの特性、およびそのような断面を有する材料の例を以下に説明する。
円形断面510を有する繊維は、中実でも中空でもよい。中実繊維が最も一般的な場合である。これは、容易に曲げることができ、柔らかい感触である。中実繊維と同じ重量対長さの比を有する中空円としての繊維は、より大きい断面、およびより大きい剛軟度を有する。円形断面を有する繊維の例は、ナイロン(商標)、ポリエステル、およびリヨセルである。
骨状の断面530を有する繊維は、水分を伝達する性質を有する。そのような繊維のための材料の例は、アクリルまたはスパンデックスである。繊維の中央にある凹形の領域が、長さ方向での水分の搬送をサポートし、それにより水分は、特定の位置から急速に搬送除去されて分散される。
以下のさらなる断面が図5に示されている。
− ブルーム(bloom)を有する多角形断面511;例えば、亜麻
− 重なり合うセグメントを有する長円形から円形の断面512;例えば、ウール
− 広がりおよび折畳みを有する平らな長円形の断面513;例えば、コットン;
− 数か所に溝を有する円形の歯付きの断面514;例えば、ビスコース;
− 豆状の断面520;滑らかな表面;
− 歯付きの豆状断面521;例えば、Avril(商標)ビスコース;
− 丸みのある縁部を有する三角形の断面522;例えば、シルク;
− 3つの歯が付いた星形断面523;例えば、より光沢のある外観を有する三角形の繊維;
− 数か所に溝を有する葉状の断面524;キラキラ光る外観;例えば、アセテート;
− 平坦な広い断面531;例えば、別の構成でのアセテート;
− 星形または蛇腹断面532;
− 中空中心を有する押し潰された管の形態での断面533;および
− 空隙を有する正方形の断面534;例えば、AnsoIV(商標)ナイロン
以下、個々の繊維について、それらの特性、例えば本発明に関する編成物の製造に重要なものを述べる。
− アラミド繊維:摩耗および有機溶媒に対する良好な耐性;非導電性;500℃までの耐温度性;低い可燃性。
− パラアラミド繊維:商標名Kelver(商標)、Techova(商標)、およびTwaron(商標)によって知られているもの;重量に対して優れた強度;高い弾性率および高い引張り強度(メタアラミドのものよりも高い);低い伸縮性および低い破断時伸び(約3.5%)。
− メタアラミド:商標名Numex(商標)、Teijinconex(商標)、NewStar(商標)、X−Fiper(商標)によって知られているもの。
− Dyneema繊維:全ての既知の熱可塑材のうち最高の耐性;酸化剤以外の腐食化学物質に対する高い耐性;非常に低い吸水性;ナイロン(商標)およびアセテートよりもかなり低く、テフロン(登録商標)と同等の、非常に低い摩擦係数;自己潤滑性;高い耐摩耗性(鋼の15倍);テフロン(登録商標)よりも良い耐摩耗性;無毒性。
− 炭素繊維:実質的に炭素原子からなる約0.005〜0.010mmの直径を有する非常に細い繊維;サイズに対して非常に安定;撚糸は、数千本の炭素繊維からなる;高い引張り強度;低い重量;低い熱膨張率;非常に高い伸縮力または剛軟度;熱伝導性および導電性。
− ガラス繊維:高い表面対重量の比;空気包含により、ガラス繊維のブロックは良好な断熱性を有する;熱伝導率は、0.05W/(m×K);より細い繊維がより湾曲性を有するので、最も細い繊維が最も安定である;ガラスはアモルファス構造を有するので、ガラス繊維の性質は、繊維に沿って、およびそれらの断面にわたって均一である;繊維の曲げ直径と繊維直径との相関性;断熱性および電気絶縁性、ならびに防音性;炭素繊維よりも高い破断時伸び。
撚糸
本発明で使用される編成物の製造のために、様々な異なる撚糸を使用することができる。既に定義したように、撚糸は、その直径に対して長い1つまたは複数の繊維の形成物である。
機能性撚糸は、導電性、自己洗浄性、熱調整および断熱性、難燃性、およびUV吸収性を有するものでよく、赤外放射の反射を可能にすることができる。それらは、センサに適していることがある。
ステンレス鋼の撚糸は、ナイロンまたはポリエステルと鋼とのブレンドの繊維を含む。その特性は、高い耐摩耗性、高い耐切断性、高い耐熱摩耗性、高い熱伝導性および導電性、高い引張り応力、ならびに高い重量を含む。
導電性の撚糸は、電子デバイスの集積用の編成物からなる布地で使用することができる。例えば、これらの撚糸は、センサからの電気パルスを、パルスを処理するためのデバイスに中継することができ、または撚糸自体がセンサとして働き、例えば電流または磁場を測定することができる。布地ベースの電極の使用の例は、欧州特許出願第1916323号で見られる。
溶融撚糸は、熱可塑性の撚糸と非熱可塑性の撚糸とのブレンドでよい。基本的には、3種類の溶融撚糸が存在する:非熱可塑性の撚糸によって取り囲まれた熱可塑性の撚糸;熱可塑性の撚糸によって取り囲まれた非熱可塑性の撚糸;熱可塑材からなる純粋な溶融撚糸。溶融温度まで加熱した後、熱可塑性の撚糸は、非熱可塑性の撚糸(例えばポリエステルまたはナイロン(商標))と共に溶融し、編成物を補剛する。熱可塑性の撚糸の溶融温度は、それに従って設定され、一般に、撚糸ブレンドの場合の非熱可塑性の撚糸の溶融温度よりも低い。
本発明の文脈では、熱硬化性の撚糸を使用することもできる。これらは、硬化後、変形することができない、または非常に大きい力の作用下でしか変形することができない撚糸である。
収縮性撚糸は、2つの成分を有する撚糸である。外側成分が、所定の温度を超えると収縮する収縮性材料である。内側成分は、ポリエステルまたはナイロンなどの非収縮性の撚糸である。収縮は、布地素材の剛性を高める。
編成物で使用するための別の撚糸は、発光性または反射性の撚糸であり、いわゆる「インテリジェント」撚糸である。インテリジェント撚糸の例は、水分、高温、または低温に反応し、それに従って特性を変える撚糸であり、例えば収縮し、それによりループを減少させ、または体積を変え、したがって透気率を高める。圧電繊維からなる撚糸、または圧電物質でコーティングされた撚糸は、運動エネルギーまたは圧力変化を電圧に変換することができ、これは、例えば、センサ、送信機、または蓄電池にエネルギーを供給することができる。
さらに、撚糸は、伸縮力、色、または耐水性など特定の特性を得るために、本質的に後処理、例えばコーティングすることができる。
ポリマーコーティング
緯編または経編生地は、ループを有するそれらの構成により、織布よりもはるかに可撓性および伸縮性がある。したがって、特定の用途および要件では、この可撓性および伸縮性を低下させて、適切な安定性を実現する必要がある。
このために、(緯編みまたは経編みされた)編成物の片側もしくは両側に、および基本的にはまた他の布地素材にポリマーコーティングを塗布することができる。そのようなポリマーコーティングは、編成物の強化および/または補剛を生み出す。さらに、編成物の弾性、特に伸縮性が低下される。さらに、ポリマー層は、摩耗から編成物を保護する。さらに、圧縮成形によって、ポリマーコーティングを使って編成物に3次元形状を与えることができる。
ポリマーコーティングプロセスの第1のステップでは、ポリマー材料は、編成物の片側に塗布される。ポリマー材料は、両側に塗布することもできる。材料の塗布は、噴霧、ドクターブレード、刷毛塗布、圧痕、焼結、アイロン、または拡散によって行うことができる。フィルム形態でのポリマー材料を含む場合、これは、編成物上に敷かれ、例えば熱および圧力によって編成物に結合される。最も重要な塗布法は、噴霧である。これは、高温接着剤ガンと同様のツールを用いて行うことができる。噴霧は、薄層でのポリマー材料の均一な塗布を可能にする。さらに、噴霧は、高速の技法である。着色顔料などの特殊効果顔料をポリマーコーティングに混ぜることができる。
ポリマーは、好ましくは、0.2〜1mmの厚さで少なくとも1つの層として塗布される。1つまたは複数のコートを塗布することができ、コートは、場合によっては、異なる厚さおよび/または色を有する。異なる厚さのポリマーコーティングを有する隣接する領域の間に、より薄いポリマーコーティングを有する領域からより厚いポリマーコーティングを有する領域への連続的な移行が存在してもよい。同様に、以下に述べるように、異なるポリマーを異なる領域で使用することができる。
塗布プロセスにおいて、ポリマー材料は、一方で、編成物の撚糸の接触点またはノード点に配置され、他方で、撚糸間の隙間に配置され、以下に述べる処理ステップ後に、編成物上に閉じたポリマー表面を形成する。しかし、布地構造において比較的大きいループ幅または隙間が存在する場合には、この閉じたポリマー表面は中断することもできる。これはまた、堆積される材料の厚さにも依存する。堆積されるポリマー材料が薄ければ薄いほど、ポリマー表面はより中断されやすくなる。さらに、ポリマー材料は、撚糸内に貫入して含浸することもでき、それにより撚糸の強度に寄与する。
ポリマー材料の塗布後、編成物は、プレス機で、熱および圧力下で押圧される。このステップ中、ポリマー材料は液化して、布地素材の撚糸に結合する。さらなる任意選択のステップでは、編成物は、成形プレス機で押圧して3次元形状にすることができる。
以下のポリマー材料を使用することができる:ポリエステル;ポリエステル−ウレタンプレポリマー;アクリレート;アセテート;反応性ポリオレフィン;コポリエステル;ポリアミド;コポリアミド;反応性の系(主に、HOまたはOと反応するポリウレタン系);ポリウレタン;熱可塑性ポリウレタン;およびポリマー分散剤。
ポリマー材料の粘性の適切な範囲は、90〜150℃で50〜80Pa・s(パスカル秒)である。110〜150℃で15〜50Pa・s(パスカル秒)の範囲が特に好ましい。
硬化されたポリマー材料の硬さに関する好ましい範囲は、40〜60ショアDである。しかし、用途に応じて、他の硬さ範囲も想定可能である。
前述のポリマーコーティングは、支持機能、補剛、より高い耐摩耗性、張力の除去、より高い快適性、および/または所与の3次元幾何形状への適合性が望まれる場合には常に好適に使用することができる。
補強用のモノフィラメント
既に定義したように、モノフィラメントは、単一のフィラメント、すなわち単一の繊維からなる撚糸である。したがって、モノフィラメントの伸縮性は、多数の繊維からなる撚糸の伸縮性よりも実質的に低い。これはまた、モノフィラメントからなる、またはモノフィラメントを有する本発明で使用される編成物の伸縮性を低下させる。モノフィラメントは、典型的には、ポリアミドから形成される。しかし、ポリエステルまたは熱可塑材など他の材料も想定可能である。
したがって、モノフィラメントの編成物は、かなり高い剛性および低い伸縮性を有するが、この編成物は、従来の編成物と同様に、布地構造の滑らかさ、色、外観、および多様性など所望の表面特性を有さない。この欠点は、以下に述べる編成物によって克服されている。
図6は、多繊維の撚糸など第1の撚糸のニットプライと、モノフィラメントのニットプライとを有する緯編生地を示す。モノフィラメントのプライは、第1の撚糸のプライに編まれる。得られる2プライ編成物は、単独の撚糸の層よりもはるかに高い強度および低い伸縮性を有する。モノフィラメントが容易に溶融される場合、モノフィラメントは、第1の撚糸にさらに良く結合する。
図6は、特に、2プライ編成物60の表側61および裏側62を示す。どちらの図も、第1の撚糸の第1の緯編プライ63と、モノフィラメントの第2の緯編プライ64とを示す。第1の撚糸の第1の布地プライ63は、第2のプライ64にループ65によって接続される。このようにして、モノフィラメントの第2の布地プライ64のより高い強度および低い伸縮性が、第1の撚糸の第1の布地プライ63に移される。
また、モノフィラメントは、第1の撚糸のプライと結合して伸長をさらに制限するように容易に溶融することもできる。次いで、モノフィラメントは、第1の撚糸との接触点に溶融し、モノフィラメントのプライに対して第1の撚糸を固定する。
モノフィラメントとポリマーコーティングの組合せ
2つのプライを有する前節で述べた緯編生地は、「ポリマーコーティング」の節で既に述べたように、ポリマーコーティングによってさらに強化することができる。ポリマー材料は、モノフィラメントの緯編プライ上に配置される。モノフィラメントの表面は非常に滑らかであるので、ポリマー材料は、モノフィラメントの材料(ポリアミド材料など)とは結合せずに、代わりに下にある第1の撚糸(ポリエステル撚糸)の第1のプライ内に本質的に貫入する。したがって、後続の押圧中、ポリマー材料は、第1のプライの第1の撚糸に結合し、第1のプライを強化する。ポリマー材料は、第1のプライの第1の撚糸および第2のプライのモノフィラメントよりも低い融点を有する。押圧中の温度は、ポリマー材料のみが溶融し、モノフィラメントおよび第1の撚糸は溶融しないように選択される。
溶融撚糸
強化のためおよびより低い伸縮力のために、本発明に従って使用される編成物の撚糸は、追加としてまたは代替として溶融撚糸でよく、これは、加熱され、次いで冷却された後に、編成物を強化する。本質的に、3種類の溶融撚糸が存在する:非熱可塑性の撚糸によって取り囲まれた熱可塑性の撚糸;熱可塑性の撚糸によって取り囲まれた非熱可塑性の撚糸;および熱可塑材からなる純粋な溶融撚糸。熱可塑性の撚糸と非熱可塑性の撚糸との結合を改良するために、非熱可塑性の撚糸の表面にテクスチャ付けすることができる。
加熱は、好ましくは110〜150℃の温度、特に好ましくは130℃で行われる。熱可塑性の撚糸は、ここで少なくとも一部溶融し、非熱可塑性の撚糸に結合する。加熱後、編成物が冷却され、それにより、結合が硬化されて固定される。
一実施形態では、溶融撚糸は、編成物内に緯編みされる。いくつかのプライがある場合、溶融撚糸を編成物の1つ、いくつか、または全てのプライに編むことができる。
別の実施形態では、溶融撚糸は、編成物の2つのプライの間に配置することができる。溶融撚糸は、プライの間に単純に配置することができる。プライ間への配置は、溶融撚糸とモールドとの直接の接触がないので、押圧および成形中にモールドが汚損されないという利点を有する。
補強用の熱可塑性布地
本発明に使用することができる編成物の強化のための別の可能性は、熱可塑性布地の使用である。これは、熱可塑性生地または熱可塑性編成物である。熱可塑性布地は、熱の作用下で少なくとも一部溶融し、冷却時に固化する。熱可塑性布地は、例えば、圧力および熱の印加によって、本発明によるカーカスの表面に貼着することができる。冷却すると、熱可塑性布地が固化し、特にそれが貼着された領域でカーカスを強化する。
熱可塑性布地は、特に、補強のための形態、厚さ、および構造で作製することができる。さらに、その特性は、所定の領域内で変えることもできる。例えば、ループ構造、ステッチ構成、および/または使用される撚糸を、異なる領域内で異なる特性が実現されるように変えることができる。
熱可塑性布地の一実施形態は、熱可塑性の撚糸の緯編物または経編物である。さらに、熱可塑性布地は、非熱可塑性の撚糸を有することもできる。
熱可塑性布地の別の実施形態は、緯糸および/または経糸が熱可塑性である生地である。緯方向と経方向で異なる特性(伸縮性など)を実現するために、熱可塑性生地の緯方向と経方向で異なる撚糸を使用することができる。
熱可塑性布地の別の実施形態は、熱可塑性材料のスペーサファブリックである。ここで、例えば、1つのプライのみが熱可塑性でよく、例えば本発明によるカーカスに貼着される。代替として、例えば皮革または合成皮革のパネルまたは部片をカーカスに接合するために、両方のプライが熱可塑性である。
熱可塑性の緯編物または経編物は、「編成物」の節で述べた編成物に関する製造技法で製造することができる。
熱可塑性布地は、補強される表面に、圧力および熱の下で部分的にのみ接合することができ、それにより、熱可塑性布地のいくつかの領域のみまたは1つの特定の領域のみが表面に結合する。他の領域または別の領域は、結合しない。
スポーツボール用のカーカス
以下、本発明によるスポーツボールのカーカスに関して、例示的実施形態を述べる。
図7は、本発明によるスポーツボール用のカーカス70の例示的実施形態を示す。カーカス70は、布地要素71を有し、布地要素71は、一体として緯編みされて、カーカス70の形状を画定する。図7の例示的実施形態では、カーカス70は球状であり、例えばサッカーボールで見られるものである。ラグビーやフットボールなど他のスポーツのスポーツボール用のカーカスでは、カーカスは、長円など非球形状を画定することもできる。布地要素71は、少なくとも2つのセグメント72aおよび72bを有し、これらのセグメント72aおよび72bは、緯編シーム73aによって互いに接合される。緯編シーム73aは、2つのセグメント72aおよび72bと一体として編まれる。
一般に、図7に示されるカーカス70は、緯編機でほぼ自動で製造することができる。本発明によれば、カーカス70は、対応する経編機での経編によってほぼ自動で製造することもできる。基本的な緯編および経編技法、適切な繊維および撚糸、ならびに編成物の後処理の可能性は、本明細書で既に述べてあり、本発明によるカーカス70に使用することができる。
特に、2cN/dTexなど高い引張り強度を有する撚糸、フィラメント、マルチプルフィード合撚ポリエステル、高い引張り応力の複数糸のPE(pes)、様々なグレード、タイタ、および処理のポリエステル撚糸(マルチフィラメント撚糸、合撚マルチフィラメント撚糸、高強度撚糸)、またはUHMWPEを、本発明によるカーカスに使用することができる。
また、カーカス用の機能性撚糸を使用することも可能である。この機能性撚糸の例は、導電性、反射性、蛍光性、リン光性、および発光性の撚糸である。また、センサの役割を果たし、例えば引張り応力または温度に応じて電気抵抗を変える撚糸を使用することも可能である。別の可能性は、空隙を有する撚糸、例えば図5に示される繊維533および534をベースとする撚糸である。最初は液体であり、しかし熱やUV光など特定の条件下で硬化する材料を空隙内に充填することができる。このようにして、カーカスを補剛することができ、その形状安定性を改良することができる。これに対する代替は、溶融撚糸の使用であり、これは既に述べた。
特別な糸材料のクラッディングによって、あるいはまたハイブリッド撚糸の使用によって、ボールの外皮用のプライマまたは基質を糸構造上または糸構造内に組み込むこともできる。どちらの技法も同様に、所望の性能(反跳や構造ダイナミクスなど)を保証するための糸材料の適合方法に適している。
したがって、図7の例示的実施形態でのカーカス70は、単一の編成プロセスで編まれる。少なくとも2つのセグメント72aおよび72bがこのようにして形成され、これらのセグメント72aおよび72bは、ニットシーム73aによって互いに接合される。ニットシーム73aは、単一の編成プロセス中に形成される。したがって、これは、縫上げプロセスの場合のように、事前に別々の2つの編成物セグメントを互いに接合するシームではない。そうではなく、シームは、カーカス70の表面上の、目に見える知覚可能な長さ方向構造である。
シーム73aは、ニット構造全体内に意図的に編まれた摺動領域が均質なままであり、制御しなくても中断されたりずらされたり変位されたりしないように形成される。編成領域、すなわち同一または同様の編成状態である領域(インターシャなど)の境界が、摺動ラインを形成する。これらのラインは、ウェールとループコースとの両方にわたって延びることができる。このようにして、任意の所望の角度位置でラインを形成することが可能になる。この文脈で、摺動とは、ニット構造内のインターレース要素を制御下でずらし、また定位置に戻すことができることを意味する。このようにして、特にカーカスがその使用中に受ける応力(負荷状況)に合わせてニット構造を設計することが可能になる。
本発明に従って提供されるシーム73aは、編成物の編成中に形成されることによって、この課題を達成する。シームは、ニットステッチ構成によって形成される。さらに、シームを形成するために補強糸を使用することができる。
本発明によれば、シーム73aは、例えばネット列として形成することができる。ネット列は、編地片の第1のループまたはループコースに関する編成用語である。その後、この開始コースにさらなるループが編まれる。
さらに、本発明によれば、シーム73aは、保護列として形成することができる。これは、最終パターンニット列の上の1つまたは複数の追加のループ列を含み、これらは、応力下でニット終端部が開き、その後、落ちたステッチが生地を使用不可能にするのを防止する。保護列は、パターン形成された撚糸を使用して、あるいはまた高温溶融接着剤など特別な撚糸を使用して編むことができる。
さらに、本発明によれば、シーム73aは、リンキング列として形成することができる。これは、リンキング機でのリンキングプロセスと同様の、編機でループを直接固定する技法である。リンキングされた列は、ニット製品の一部であり、後のプロセスで除去されない。
図7の例示的実施形態では、シーム73aは、カーカスを取り囲むシームである。基本的には、シーム73aは、ただ1つの半球など、カーカス70の部分セグメントのみに配置することもできる。
図7の例示的実施形態では、カーカスの布地要素71は、シーム73aの他に、2つの追加のシーム73bおよび73cも有し、これらも同様に周りを取り囲むものである。ニットシームの数は、本質的に変えることができる。しかし、本発明によれば、カーカス70の布地要素71は、少なくとも1つのニットシームを有さなければならない。
シーム73aは、シーム73bおよび73Cと同様に、ジャガード構造、インターシャ、またはタックステッチでよい。例えば、ダブルフェースネット列から、シングルフェースシーム(インターシャ)を直接編むことができる。通常の編地とは異なり、ここで、例えば特定の移送操作によって、摺動領域に関して両面編が既に実現されている。最も単純な例では、1つのループヘッドが、隣接するループヘッドの周りで螺旋状に360°回転される。同じことが、閉じた列にも成り立つが、ここでは、リンキングまたは保護編成列によって端部で編成を固定しなければならない。
ダブルフェースニットの場合、編成プロセスは同様にネット列で始まるが、ネット列は、所望の編針間隔(1×1、2×1、2×2など)で既に成型されている。ここで、摺動領域のための両面編は、最も単純な例では特別なニットあや織り生地を形成し、これもまた、シングルフェースシームに関して述べた移送操作を含むことができる。
図1の例示的実施形態では、カーカスは開口も有し、開口はシーム74によって閉じられる。シーム73a、73b、および73Cとは異なり、このシーム74はニットシームではなく、すなわち、シーム74は、カーカス70の編成中に形成されなかった。シーム74によって閉じられる開口により、カーカス70の編成後にカーカス70内にブラダが導入され、次いで開口が縫い上げられ、それによりシーム74を形成した。代替として、開口はまた、リンキング、接着、溶接、接着テープ(例えばポリウレタンもしくは熱可塑性ポリウレタンをベースとする)、または生地バンドによって閉じることもできる。
図7の例示的実施形態では、カーカス70は、さらに、布地要素71内に複数のノードを有し、それらのノードで、ループの摺動面がブロックされる。これらのノードのうちの3つが、図7の例示的実施形態の詳細図である図8に参照番号75で示されている。各ノード75は、少なくとも2つのループの移送によって形成することができる。移送は、ステッチの移送を表す。通例、ループは、1本の編針(目移し針)から第2の編針(受取り針)に移送される。編機内の調節デバイスにより、所与のオフセット窓内の全ての編針を、受取り針の位置に移動させることができる。このようにして、前述したように、個々のループを、オフセット窓からの任意の所望のループによって螺旋状に取り囲むことを含め、非常に複雑な移送プロセスが可能である。移送インターレース構造は、いくつかのウェールにわたって、およびいくつかのニットコースにわたって実現することができる。
移送操作によって、個々のループをいくつかの編針に分散させることもできる。その結果、例えば、編成は、空いているループヘッドによって繰返し行うことができる。そのような移送操作は、「ループスプリット」としても知られている。
さらに、移送プロセス中に、目移し針の空いているフックで新たなループを直接形成できる可能性がある。この場合、編針ガイドは、移送プロセス中に、目移し針のフックに新たな糸材料を導入する。
図9は、ノード75のインターレース設計を示し、ノード75は、図9の例示的実施形態ではネットワークノードとして形成されている。図9は、パターンプログラミングシステム(Stoll M1+)からのジャガード表現を示す。
図10は、本発明によるカーカスの緯編構造を構成するためのネットワークテンプレートを概略的に示す。図10は、CADシミュレーションからのシミュレーションネットワーク幾何形状を示す。この直交ネットワークは、緯編機に関するジャガードモデルでのネットワーク幾何形状を実現するための基礎をなす。
図11は、本発明によるカーカスの別の例示的実施形態の緯編構造の概略図を示す。図11は、編地片の表面のレンダリング画像を示す。ノード点およびシームは、ここでは示されていない。
図12は、本発明によるカーカス10の例示的実施形態の緯編布地要素11のネットワーク設計を示す。図12は、重ね合わされてレンダリングされたループ構造を有するシミュレーションネットワーク幾何形状を示す。ノードは、ネットワーク幾何形状の接続点によって定義される。図12は、ループ構造のみを用いてレンダリングされている。ニットノードの表現は組み込まれていない。
カーカス70の緯編または経編中、布地要素71の編成中に布地要素71に開口を形成することもできる。次に、ブラダがカーカス71内に配置され、カーカス71が意図されるスポーツボールを使用するときの通常の圧力よりも高い圧力を受ける。この後、ブラダの圧力は、カーカス71の適用対象のスポーツボールの使用中に一般的な圧力に低下される。カーカス71を、ボール完成品でのカーカス71の直径よりも大きい直径まで伸長させ、次いで最終的な直径に収縮させることによって、カーカス71の均質性および形状安定性をさらに改良することができる。
以下、本発明の理解を容易にするためにさらなる実施例を説明する。
1. スポーツボール用のカーカス(70)であって、
一体として経編みまたは緯編みされており、前記カーカス(70)の形状を画定する布地要素(71)を有し、
前記布地要素(71)が、少なくとも2つのセグメント(72a、72b)を有し、前記2つのセグメント(72a、72b)が、経編または緯編シーム(13a)によって互いに接合されており、
前記経編または緯編シーム(13a)が、前記2つのセグメント(72a、72b)と一体として経編みまたは緯編みされている、
カーカス(70)。
2. 前記シームが、前記カーカスを取り囲んでいるシームである、実施例1に記載のカーカス。
3. 前記シームが、ジャガード構造、インターシャ、またはタックステッチである、実施例1または2に記載のカーカス。
4. さらに、前記布地要素に複数のノードを有し、前記ノードで、ループの摺動領域がブロックされている、実施例1から3のいずれか1つに記載のカーカス。
5. 各ノードが、少なくとも2つのループの移送によって形成されている、実施例1から4のいずれか1つに記載のカーカス。
6. 前記カーカスの前記布地要素が、前記カーカス内に配置された、ブラダの表面の20%〜30%を被覆するように構成される、実施例1から5のいずれか1つに記載のカーカス。
7. 前記布地要素が、ブラダを挿入するための開口を有する、実施例1から6のいずれか1つに記載のカーカス。
8. 実施例1から7のいずれか1つに記載のカーカスを有するスポーツボール。
9. サッカーボールである、実施例8に記載のスポーツボール。
10. スポーツボール用のカーカス(70)を形成するための方法であって、
一体として布地要素(71)を緯編みまたは経編みするステップであって、それにより、前記布地要素(71)が、前記カーカス(70)の形状を画定し、前記布地要素(71)が、少なくとも2つのセグメント(72a、72b)を有する、ステップと、
経編または緯編シーム(73)を形成するステップであって、前記シーム(73)が、前記2つのセグメント(72a、72b)を互いに接合し、前記経編または緯編シーム(73)が、前記2つのセグメント(72a、72b)と一体として経編みまたは緯編みされる、ステップと
を含む方法。
11. 前記シームが、前記カーカスを取り囲むシームである、実施例10に記載の方法。
12. 前記シームが、ジャガード構造、インターシャ、またはタックステッチである、実施例10または11に記載の方法。
13. さらに、前記布地要素内に複数のノードを形成し、前記ノードで、前記ループの前記摺動領域がブロックされるステップを含む、実施例10から12のいずれか1つに記載の方法。
14. 各ノードが、少なくとも2つのループの移送によって形成される、実施例13に記載の方法。
15. さらに、
前記布地要素の前記緯編または経編中に前記布地要素に開口を形成するステップと、
前記カーカス内にブラダを配置するステップと、
前記ブラダに圧力を加えるステップであって、前記圧力が、前記カーカスの適用対象の前記スポーツボールを使用するときの通常の圧力よりも高い、ステップと、
前記ブラダの圧力を、前記カーカスの適用対象の前記スポーツボールの使用中に一般的な圧力に低下させるステップと
を含む、実施例10から14のいずれか1つに記載の方法。
図面に示したまたは前述した構成要素の異なる構成、ならびに図示されていないまたは説明されていない構成要素およびステップも可能である。同様に、いくつかの特徴および部分的な組合せが有用であり、他の特徴および部分的な組合せを参照せずに採用することができる。本発明の実施形態を、限定の目的ではなく例示の目的で説明してきた。本特許を読めば代替実施形態が明らかであろう。したがって、本発明は、前述したまたは図面に示した実施形態に限定されず、以下の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく様々な実施形態および修正形態をなすことができる。
10 織布
11 緯編生地
12 緯編生地
13 経編生地
13a シーム
14 ステッチレッグ
15 固定糸
21 トリコット
22 クロス
23 アトラス
24 糸
41 べら針
42 べら
43 フック
44 糸
45 ループ
70 カーカス
72 布地要素
72a、72b セグメント

Claims (13)

  1. スポーツボール用のカーカスであって、
    一体として経編みまたは緯編みされており、前記カーカスの形状を画定する布地要素を有し、
    前記布地要素が、少なくとも2つのセグメントを有し、前記2つのセグメントが、経編または緯編シームによって互いに接合されており、
    前記経編または緯編シームが、前記2つのセグメントと一体として経編みまたは緯編みされ
    前記布地要素に複数のノードをさらに有し、前記ノードで、ループの摺動領域がブロックされており、
    前記少なくとも2つのセグメントの前記摺動領域の境界に形成される摺動ラインに前記経編または緯編シームが設けられる、
    カーカス。
  2. 前記シームが、前記カーカスを取り囲んでいるシームである、請求項1に記載のカーカス。
  3. 前記シームが、ジャガード構造、インターシャ、またはタックステッチである、請求項1または2に記載のカーカス。
  4. 各ノードが、少なくとも2つのループの移送によって形成されている、請求項1からのいずれか1つに記載のカーカス。
  5. 前記カーカスの前記布地要素が、前記カーカス内に配置された、ブラダの表面の20%〜30%を被覆するように構成される、請求項1からのいずれか1つに記載のカーカス。
  6. 前記布地要素が、ブラダを挿入するための開口を有する、請求項1からのいずれか1つに記載のカーカス。
  7. 請求項1からのいずれか1つに記載のカーカスを有するスポーツボール。
  8. サッカーボールである、請求項に記載のスポーツボール。
  9. スポーツボール用のカーカスを形成するための方法であって、
    一体として布地要素を緯編みまたは経編みするステップであって、それにより、前記布地要素が、前記カーカスの形状を画定し、前記布地要素が、少なくとも2つのセグメントを有する、ステップと、
    前記布地要素内に複数のノードを形成し、前記ノードで、前記ループの前記摺動領域がブロックされるステップと、
    経編または緯編シームを形成するステップであって、前記シームが、前記少なくとも2つのセグメントの前記摺動領域の境界に形成される摺動ラインに設けられ、前記2つのセグメントを互いに接合し、前記経編または緯編シームが、前記2つのセグメントと一体として経編みまたは緯編みされる、ステップと
    を含む方法。
  10. 前記シームが、前記カーカスを取り囲むシームである、請求項に記載の方法。
  11. 前記シームが、ジャガード構造、インターシャ、またはタックステッチである、請求項または10に記載の方法。
  12. 各ノードが、少なくとも2つのループの移送によって形成される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記布地要素の前記緯編または経編中に前記布地要素に開口を形成するステップと、
    前記カーカス内にブラダを配置するステップと、
    前記ブラダに圧力を加えるステップであって、前記圧力が、前記カーカスの適用対象の前記スポーツボールを使用するときの通常の圧力よりも高い、ステップと、
    前記ブラダの圧力を、前記カーカスの適用対象の前記スポーツボールの使用中に一般的な圧力に低下させるステップと
    をさらに含む、請求項から12のいずれか1つに記載の方法。
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