JP6401453B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに関する。
スロットマシンは、一般に、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が描かれた複数(通常は3つ)のリールを有する可変表示装置を備えており、まず遊技者のBET操作により賭数を設定し、規定の賭数が設定された状態でスタート操作することによりリールの回転が開始し、各リールに対応して設けられたストップスイッチを操作することにより回転を停止する。そして、全てのリールの回転を停止したときに入賞ライン上に予め定められた入賞図柄の組合せ(例えば、7−7−7、以下図柄の組合せを役とも呼ぶ)が揃ったことによって入賞が発生する。すなわち遊技者の操作によってゲームが進行するようになっている。
これら入賞役には、遊技者にとって有利な特定遊技状態への移行を伴う特別役(例えばボーナス)、メダルなどの遊技用価値の付与を伴う小役、遊技用価値を用いずにゲームを行うことが可能な再遊技の付与を伴う再遊技役などがある。これら入賞役は、スタート操作と同時に行われる役抽選に当選したことを条件に当選役の入賞が可能となるものが一般的である。
この種のスロットマシンとして、内部抽選の結果に対して遊技者に期待を抱かせる演出を行なうことによって遊技の興趣を向上させるスロットマシンが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−336427号公報
上記のようなスロットマシンが行なう演出は、もしかすると、ある結果が当選しているかもしれないという思いを遊技者に与えることによって、その後のゲームの進行に期待を持たせ、遊技の興趣を図るものである。一方、内部抽選の結果に応じて、入賞させるための情報を遊技者に報知する機能は、通常、内部当選している事実を前提として、入賞を得るための操作態様などを遊技者に教えるものである。そのため、上記のような演出を行なうスロットマシンに対して、入賞を得るための情報を報知する機能を搭載した場合、演出に加えて報知が併せて実行されてしまうと、遊技者に内部当選している結果が確定的に認識されてしまう。その結果、上記の演出による興趣向上の効果が十分に発揮されない虞があるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、内部当選の結果に期待を抱かせる演出による遊技興趣効果が低下してしまうような不都合を防ぐができるスロットマシンを提供することを目的とする。
本発明のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
表示結果を導出させるために操作される導出操作手段と、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段と、
特定状態中に前記事前決定手段の決定結果が所定結果であるときに当該所定結果に対応する前記導出操作手段の操作態様を特定可能な特定情報を報知可能な報知手段と、
前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果と当該所定結果よりも有利な特定結果とのうちのいずれかであることを示唆する決定結果示唆演出と、有利度に関する情報を示唆する有利度示唆演出とを実行可能な示唆演出実行手段とを備え、
前記報知手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果である場合において、前記特定状態中の第1期間においては前記特定情報を報知する一方で、前記特定状態中の第2期間においては前記特定情報を報知せず、
前記示唆演出実行手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果である場合において、前記第1期間において前記特定情報が報知されるときには前記決定結果示唆演出を実行せずに前記有利度示唆演出を実行可能である一方で、前記第2期間において前記特定情報が報知されないときには前記決定結果示唆演出を実行可能であり、
前記特定結果には、第1特定結果と、前記第1特定結果よりも有利な第2特定結果と、
を含み、
前記示唆演出実行手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記第1特定結果であるとき、前記第2特定結果であるときのいずれにおいても前記決定結果示唆演出を実行可能である、
ことを特徴とする。
手段1のスロットマシンは、
遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置(リール2L、2C、2R)に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン(スロットマシン1)であって、
遊技の制御を行う遊技制御手段(メイン制御部41)と、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)から送信された制御情報(コマンド)に基づいて演出の制御を行う演出制御手段(サブ制御部91)と、
前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)に表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
を備え、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)と前記演出制御手段(サブ制御部91)とは当該遊技制御手段(メイン制御部41)から当該演出制御手段(サブ制御部91)への一方向通信のみ可能に接続されており、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)は、
前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)に表示結果が導出される前に、前記入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が操作されたときに、前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)に表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段リールの停止制御)と、
前記事前決定手段の決定結果が所定結果(通常リプレイ)となったときに、複数の異なる操作態様から所定操作態様(ART開始を判定停止順)を設定する所定操作態様設定手段(停止順種別の選択)と、
前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果(通常リプレイ)となったときに、前記所定操作態様設定手段により設定された所定操作態様(ART開始を判定する停止順)を特定可能な所定制御情報(通常リプレイの当選及び停止順種別を示す内部当選コマンド)を前記制御情報として前記演出制御手段(サブ制御部91)に対して送信する所定制御情報送信手段(内部当選コマンドの送信)と、
を含み、
前記演出制御手段は、
所定演出制御状態(ART開始)に制御する所定演出制御状態制御手段と、
前記所定演出制御状態(ART開始)に制御されている状態で前記所定制御情報(通常リプレイの当選及び停止順種別を示す内部当選コマンド)を受信したときに、前記複数の異なる操作態様のうち該所定制御情報から特定される所定操作態様(ART開始を判定する停止順)を特定可能に報知する所定時操作態様報知手段(通常リプレイ当選時のナビ演出)と、
を含み、
前記遊技制御手段は、
前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果(通常リプレイ)となったときに、前記所定操作態様設定手段により設定された所定操作態様(ART開始を判定する停止順)で前記導出操作手段が操作されたことに基づいて前記演出制御手段(サブ制御部91)の演出制御状態が前記所定演出制御状態(ART開始)である旨を特定する所定演出制御状態特定手段と、
前記所定演出制御状態特定手段が前記所定演出制御状態(ART開始)である旨を特定したときに所定制御(ART信号の出力)を行う所定制御手段と、
をさらに含み、
前記所定操作態様設定手段は、前記複数の異なる操作態様のうち遊技者に対して推奨する推奨操作態様(推奨停止順(左リールを第1停止とする停止順))よりも高い割合で該推奨操作態様以外の操作態様を前記所定操作態様として設定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、演出制御手段側の演出制御状態が所定演出制御状態である場合には、事前決定手段の決定結果が所定結果となったときに、遊技制御手段側で設定された所定操作態様を特定可能に報知し、報知された操作態様での操作を遊技者に対して促し、報知された操作態様で導出操作手段の操作が遊技者により行われることで、所定結果となったときの操作態様が、所定演出制御状態であれば遊技制御手段側で設定された所定操作態様と一致することとなる。これにより遊技制御手段は、所定結果となったときの操作態様が遊技制御手段側で設定された所定操作態様と一致することに基づいて演出制御手段側で所定演出制御状態に制御されていることを特定することが可能となり、演出制御手段側の演出制御状態が所定演出制御状態となったときに所定制御を行うことが可能となる。
この際、遊技制御手段側で事前決定手段が所定結果となったときに、所定操作態様設定手段により遊技者に対して推奨する推奨操作態様よりも高い割合で該推奨操作態様以外の操作態様が所定操作態様として設定されることにより、演出制御手段側の演出制御状態が定演出制御状態でない場合には、遊技者が推奨操作態様にて導出操作手段の操作を行っている限りは、遊技制御手段側で所定演出制御状態であると判定されない操作態様を遊技者に対して強いる割合が低くなるので、遊技者の負担を軽減することができる。
手段2のスロットマシンは、
遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置(リール2L、2C、2R)に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン(スロットマシン1)であって、
遊技の制御を行う遊技制御手段(メイン制御部41)と、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)から送信された制御情報(コマンド)に基づいて演出の制御を行う演出制御手段(サブ制御部91)と、
前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)に表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
を備え、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)と前記演出制御手段(サブ制御部91)とは当該遊技制御手段(メイン制御部41)から当該演出制御手段(サブ制御部91)への一方向通信のみ可能に接続されており、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)は、
前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)に表示結果が導出される前に、前記入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が操作されたときに、前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)に表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段リールの停止制御)と、
前記事前決定手段の決定結果が所定結果(通常リプレイ)となったときに、複数の異なる操作態様から所定操作態様(ART開始を判定停止順)を設定する所定操作態様設定手段(停止順種別の選択)と、
前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果(通常リプレイ)となったときに、前記所定操作態様設定手段により設定された所定操作態様(ART開始を判定する停止順)を特定可能な所定制御情報(通常リプレイの当選及び停止順種別を示す内部当選コマンド)を前記制御情報として前記演出制御手段(サブ制御部91)に対して送信する所定制御情報送信手段(内部当選コマンドの送信)と、
を含み、
前記演出制御手段は、
所定演出制御状態(ART開始)に制御する所定演出制御状態制御手段と、
前記所定演出制御状態(ART開始)に制御されている状態で前記所定制御情報(通常リプレイの当選及び停止順種別を示す内部当選コマンド)を受信したときに、前記複数の異なる操作態様のうち該所定制御情報から特定される所定操作態様(ART開始を判定する停止順)を特定可能に報知する所定時操作態様報知手段(通常リプレイ当選時のナビ演出)と、
を含み、
前記遊技制御手段は、
前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果(通常リプレイ)となったときに、前記所定操作態様設定手段により設定された所定操作態様(ART開始を判定する停止順)で前記導出操作手段が操作されたことに基づいて前記演出制御手段(サブ制御部91)の演出制御状態が前記所定演出制御状態(ART開始)である旨を特定する所定演出制御状態特定手段と、
前記所定演出制御状態特定手段が前記所定演出制御状態(ART開始)である旨を特定したときに所定制御(ART信号の出力)を行う所定制御手段と、
をさらに含み、
前記所定操作態様設定手段は、前記複数の異なる操作態様のうち遊技者に対して推奨する推奨操作態様(推奨停止順(左リールを第1停止とする停止順))以外の操作態様を前記所定操作態様(ART開始を判定する停止順)として設定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、演出制御手段側の演出制御状態が所定演出制御状態である場合には、事前決定手段の決定結果が所定結果となったときに、遊技制御手段側で設定された所定操作態様を特定可能に報知し、報知された操作態様での操作を遊技者に対して促し、報知された操作態様で導出操作手段の操作が遊技者により行われることで、所定結果となったときの操作態様が、所定演出制御状態であれば遊技制御手段側で設定された所定操作態様と一致することとなる。これにより遊技制御手段は、所定結果となったときの操作態様が遊技制御手段側で設定された所定操作態様と一致することに基づいて演出制御手段側で所定演出制御状態に制御されていることを特定することが可能となり、演出制御手段側の演出制御状態が所定演出制御状態となったときに所定制御を行うことが可能となる。
この際、遊技制御手段側で事前決定手段が所定結果となったときに、所定操作態様設定手段により遊技者に対して推奨する推奨操作態様以外の操作態様が所定操作態様として設定されることにより、演出制御手段側の演出制御状態が所定演出制御状態でない場合には、遊技者が推奨操作態様にて導出操作手段の操作を行っている限りは、遊技制御手段側で所定演出制御状態であると判定されない操作態様を遊技者に対して強いることがないので、遊技者の負担を軽減することができる。
尚、上記遊技機において導出操作手段の操作態様は、複数の異なる操作タイミングのうちいずれかの操作タイミングで操作する操作態様、複数の操作順のうちいずれかの操作順で操作する操作態様、これらの組み合わせによる操作態様等が該当する。
また、上記遊技機において所定操作態様設定手段は、所定結果が複数種類からなる場合に、複数の異なる操作態様からその種類に応じて定められた所定操作態様を設定するようにしても良いし、所定結果が複数種類か否かに関わらず、複数の異なる操作態様から所定操作態様をランダムに設定するようにしても良い。
また、上記遊技機において前記所定操作態様設定手段により設定された所定操作態様を特定可能な所定制御情報とは、所定結果が複数種類からなる場合に、複数の異なる操作態様からその種類に応じて定められた所定操作態様を設定する構成であれば、所定結果の種類を特定可能な制御情報、所定結果の種類に応じて定められた所定操作態様を特定可能な制御情報などが該当し、所定結果となった場合に、複数の異なる操作態様から所定操作態様をランダムに設定する構成であれば、設定された所定操作態様を特定可能な制御情報などが該当する。
また、上記遊技機において所定演出制御状態特定手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果となったときに、前記所定操作態様設定手段により設定された所定操作態様で前記導出操作手段の操作態様が操作された回数が1回でも前記演出制御手段の演出制御状態が前記所定演出制御状態である旨を特定する構成としても良いし、所定の期間(例えば、前記所定結果となり所定操作態様で操作された後、予め定められたゲーム数までの期間や、前記所定結果となり所定操作態様で操作された後、前記所定結果となり所定操作態様以外で操作されるまでの期間など)において前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果となったときに、前記所定操作態様設定手段により設定された所定操作態様で前記導出操作手段の操作態様が操作された回数がN(N≧2)回以上となることで前記演出制御手段の演出制御状態が前記所定演出制御状態である旨を特定する構成としても良い。
また、上記遊技機において所定演出制御状態とは、演出制御手段が実行する複数の演出制御状態のうち他の演出制御状態とは有利度や演出内容が異なる演出制御状態を適用しても良いし、他の演出制御状態と有利度や演出内容は同じであるが、遊技制御手段に対して所定制御を実行させたい状態を適用しても良い。後者の場合は、上記遊技機において所定制御を実行させたくない状態において、遊技者が推奨操作態様にて導出操作手段の操作を行っている限りは、遊技制御手段に所定制御を実行させない操作態様を遊技者に対して強いる割合が低くなり、上記遊技機において所定制御を実行させたくない状態において、遊技者が推奨操作態様にて導出操作手段の操作を行っている限りは、遊技制御手段に所定制御を実行させない操作態様を遊技者に対して強いることがなくなる。
また、上記遊技機において推奨操作態様とは、事前決定手段により許容された入賞が入賞する割合の高い、すなわち当該入賞を取りこぼす割合の低い操作態様、事前決定手段により許容された入賞の種類を判別しやすい操作態様、遊技者に対して不利益が発生することのない操作態様またはその可能性のない操作態様などが該当する。
手段3のスロットマシンは、手段1または手段2のスロットマシンであって、
前記演出制御手段は、
通常状態よりも遊技者にとって有利な有利状態(ART)に所定期間制御するとともに終了条件(残りゲーム数の消化)の成立で制御中の該有利状態(ART)を終了させる有利状態制御手段と、
前記有利状態(ART)に制御する権利(ナビストック)を付与するか否かを決定する権利付与決定手段(ナビストック抽選)と、
前記有利状態(ART)において付与された権利(ナビストック)に基づいて該通常状態から前記有利状態(ART)に制御する有利状態開始制御手段と、
前記有利状態制御手段により制御された有利状態(ART)でさらなる権利(ナビストック)が付与されているときに該有利状態(ART)の終了条件の成立後以降にさらなる権利に基づく有利状態(ART)に継続して制御する有利状態継続制御手段と、
を含み、
前記所定演出制御状態は、前記有利状態(ART)の開始を示す期間(ART開始)であり、
前記所定演出制御状態特定手段は、
前記有利状態開始制御手段が制御する有利状態(1セット目のART)において第1の期間(ART開始が連続して3回判定されるまでの期間)で該有利状態の開始を示す期間(ART開始)である旨を特定し、前記有利状態継続制御手段が制御する有利状態(2セット目以降のART)において前記第1の期間より短い第2の期間(ART開始が連続して2回判定されるまでの期間)で該有利状態の開始を示す期間(ART開始)である旨を特定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利状態の開始を示す期間であることを偶然に判定してしまうことを防止しながらも、有利状態が開始するタイミングと有利状態の開始を示す期間であることを判定するタイミングとのずれを小さくすることができる。
手段4のスロットマシンは、手段1〜3のいずれかのスロットマシンであって、
前記可変表示装置は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な複数の可変表示領域(リール2L、2C、2R)のそれぞれに表示結果を導出させることが可能であり、
前記複数の可変表示領域(リール2L、2C、2R)の全てに前記表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、1ゲームの結果として前記複数の可変表示領域(リール2L、2C、2R)のそれぞれに導出された前記表示結果の組み合わせに応じて入賞が発生可能とされており、
前記導出操作手段は、前記複数の可変表示領域を導出させる際に操作されるそれぞれの導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)を含み、
前記遊技制御手段は、前記事前決定手段の決定結果が特定結果(押し順ベル)となったときに該特定結果となった旨を特定可能な特定制御情報(押し順ベルの当選及びその際選択された停止順種別を示す内部当選コマンド)を前記制御情報として前記演出制御手段(サブ制御部91)に対して送信する特定制御情報送信手段(内部当選コマンドの送信)を含み、
前記導出制御手段は、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定結果(押し順ベル)であるときに、識別情報が変動表示されている前記複数の可変表示領域のうち該特定結果に応じた可変表示領域に対応する導出操作手段が最初に操作される特定操作順(小役を確実に入賞させる第1停止リールを第1停止とする停止操作)で前記導出操作手段が操作され、その後に残りの可変表示領域に対応する導出操作手段が操作されて全ての可変表示領域に表示結果が導出されたときには残りの可変表示領域に対応する導出操作手段が操作された順番に関わらず遊技者に対する利益が同一になる特定の組合せ(右下がりベル、中段ベル)を導出させる制御を行い、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定結果(押し順ベル)であるときに、前記特定操作順(小役を確実に入賞させる第1停止リールを第1停止とする停止操作)以外の順番で前記導出操作手段が操作され、その後に残りの可変表示領域に対応する導出操作手段が操作されて全ての可変表示領域に表示結果が導出されたときには前記特定の組み合わせ(右下がりベル、中段ベル)を導出させない制御を行い、
前記所定演出制御状態特定手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果(通常リプレイ)となったときに、前記所定操作態様設定手段により設定された所定操作態様(ART開始を判定する停止順)で前記導出操作手段が操作されたことに加え、前記事前決定手段の決定結果が前記特定結果(押し順ベル)となり、前記特定操作順(小役を確実に入賞させる第1停止リールを第1停止とする停止操作)で前記導出操作手段が操作されたときの残りの可変表示領域に対応する導出操作手段が操作された順番に基づいて前記演出制御手段(サブ制御部91)の演出制御状態が前記所定演出制御状態(ART開始)である旨を特定し、
前記演出制御手段は、前記所定演出制御状態(ART開始)に制御されている状態で前記特定制御情報(押し順ベルの当選及びその際選択された停止順種別を示す内部当選コマンド)を受信したときに、該特定制御情報から特定される特定結果(押し順ベルの種類、停止順種別)に応じた特定操作順(小役を確実に入賞させる第1停止リールを第1停止とする停止操作)及び該特定結果(押し順ベルの種類、停止順種別)に応じた前記所定演出制御状態(ART開始)が特定される残りの操作順を特定可能に報知可能とする特定時操作態様報知手段(ナビ演出)を含み、
前記特定時操作態様報知手段は、前記所定演出制御状態(ART開始)に制御されている状態で前記特定制御情報(押し順ベルの当選及びその際選択された停止順種別を示す内部当選コマンド)を受信したときに、前記所定演出制御状態特定手段が前記所定演出制御状態(ART開始)である旨を特定するまでの特定期間において前記特定結果(押し順ベルの種類、停止順種別)に応じた特定操作順(小役を確実に入賞させる第1停止リールを第1停止とする停止操作)及び該特定結果(押し順ベルの種類、停止順種別)に応じた前記残りの操作順を特定可能に報知し(6択のナビ演出)、該判定期間の経過後の期間において前記特定操作順(小役を確実に入賞させる第1停止リールを第1停止とする停止操作)のみを特定可能に報知可能とする(3択のナビ演出)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定期間の経過後は特定操作順のみを特定可能に報知可能となるので、所定制御が実行された後は所定演出制御状態を特定するための残りの可変表示領域に対応する導出操作手段を任意の順番で操作することが可能となり、さらに遊技者の負担を軽減できる。
手段5のスロットマシンは、手段1〜4のいずれかのスロットマシンであって、
前記遊技制御手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果(通常リプレイ)とは異なる特殊結果(弱チェリー、強チェリー)となったときに、該特殊結果となった旨を特定可能な特殊制御情報(弱チェリー、強チェリーの当選を示す内部当選コマンド)を制御情報として演出制御手段(サブ制御部91)に対して送信する特殊制御情報送信手段(内部当選コマンドの送信)をさらに含み、
前記演出制御手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果(通常リプレイ)と前記特殊結果(弱チェリー、強チェリー)とを含む複数種類の決定結果のうちいずれかとなった旨を示唆する示唆演出(特定当選役示唆演出)を実行する示唆演出実行手段をさらに含み、
前記示唆演出実行手段は、前記所定制御情報(通常リプレイの当選及びその際選択された停止順種別を示す内部当選コマンド)を受信し、前記所定時操作態様報知手段により前記所定操作態様(ART開始を判定する停止順)が報知されるときには、前記示唆演出(特定当選役示唆演出)の実行を規制する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、事前決定手段の決定結果が所定結果と特殊結果とを含む複数種類の決定結果のうちいずれかとなった旨を示唆する示唆演出が実行されるため、遊技の興趣を向上させることができる。さらに、事前決定手段の決定結果が所定結果となったときに所定操作態様が報知される場合には示唆演出の実行が規制されるため、示唆演出を実行したにも関わらず所定操作態様の報知によって所定結果となったことが遊技者に確定的に認識されてしまい遊技の興趣が低下してしまうような不都合を防ぐことができる。
手段6のスロットマシンは、手段1〜5のいずれかのスロットマシンであって、
前記導出制御手段は、前記事前決定手段(内部抽選)の決定結果が特定結果(リプレイGR11〜13)となり、前記導出操作手段が複数種類の操作態様のうち少なくとも2種類以上の特定操作態様(第1の停止順、第2の停止順)のいずれかの種類の特定操作態様で操作されたときに、遊技者に対する利益が同一となる表示結果(通常リプレイ)を導出させる制御を行い、
前記遊技制御手段は、前記事前決定手段(内部抽選)の決定結果が前記特定結果(リプレイGR11〜13)となったときに、該特定結果(リプレイGR11〜13)に応じた特定制御情報(リプレイGR11〜13の当選を示す内部当選コマンド)を前記制御情報として前記演出制御手段(サブ制御部91)に対して送信する特定制御情報送信手段(内 前記演出制御手段は、前記特定制御情報(リプレイGR11〜13の当選を示す内部当選コマンド)を受信したときに、前記特定操作態様(第1の停止順、第2の停止順)のうち前記演出制御状態制御手段により制御されている演出制御状態(ナビストックの有無)の種類に応じた操作態様を特定可能に報知する特定時操作態様報知手段(リプレイGR11〜13当選時のナビ演出)と、
を含み、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)は、
特定タイミング(ART終了時)を設定する特定タイミング設定手段(ゲーム数抽選)と、
前記特定タイミング(ART終了時)が設定された後、該特定タイミングまでの期間において前記事前決定手段(内部抽選)の決定結果が前記特定結果(リプレイGR11〜13)となったときに、前記導出操作手段の操作態様に基づいて前記演出制御手段(サブ制御部91)の前記演出制御状態(ナビストックの有無)を判定する演出制御状態判定手段(リプレイGR11〜13当選時のナビストックの有無の判定)と、
前記特定タイミング設定手段に設定された前記特定タイミング(ART終了時)となったときに、前記演出制御状態判定手段が判定した前記演出制御状態(ナビストックの有無)に応じて特定制御(フリーズ1)を行う特定制御手段(フリーズ1の制御)と、
をさらに含み、
前記演出制御状態判定手段は、
前記特定タイミング(ART終了時)が設定された後、前記事前決定手段(内部抽選)の決定結果が前記所定結果(リプレイGR11〜13)となったときに前記導出操作手段の操作態様に基づいて一の演出制御状態(ナビストックの有無)を仮決定する仮決定手段(ナビストック有無の仮決定)と、
前記仮決定手段により前記一の演出制御状態(ナビストックの有無)が仮決定された後、前記特定タイミング(ART終了時)までの期間において前記事前決定手段(内部抽選)の決定結果が前記特定結果(リプレイGR11〜13)となったときの前記導出操作手段の操作態様に基づいて前記仮決定した前記一の演出制御状態(ナビストックの有無)が正しいか否かを確認する確認手段(仮決定後のナビストックの有無の確認)と、
を含み、
前記仮決定手段により仮決定した前記一の演出制御状態(当初仮決定したナビストックの有無)と、前記確認手段による確認結果(確認期間におけるナビストックの有無の判定結果)と、に基づいて前記特定タイミング(ART終了時)における前記演出制御状態(ナビストックの有無)を判定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、演出制御手段が、特定タイミングが設定された後、該特定タイミングまでの期間において事前決定手段の決定結果が所定結果となったときに、演出制御状態に応じて定められた操作態様を特定可能に報知し、報知された操作態様での操作を遊技者に対して促すことで、報知された操作態様で導出操作手段の操作が遊技者により行われることで、特定結果となったときの操作態様が、演出制御状態に応じた操作態様となる。これにより遊技制御手段は、特定結果となったときの操作態様に基づいて演出制御状態を特定することが可能となり、特定タイミングにおいて演出制御手段の演出制御状態に応じて特定制御を行うことが可能となる。
この際、遊技制御手段側で演出制御状態の判定を行う演出制御状態判定手段が、特定タイミングが設定された後、事前決定手段の決定結果が前記所定結果となったときの導出操作手段の操作態様に基づいて一の演出制御状態を仮決定し、この仮決定の後、特定タイミングまでの期間において事前決定手段の決定結果が所定結果となったときの導出操作手段の操作態様に基づいて仮決定した一の演出制御状態が正しいか否かを確認し、仮決定した一の演出制御状態と、特定タイミングまでの確認結果と、に基づいて特定タイミングにおける演出制御状態を判定するので、特定タイミングにおける演出制御状態の判定精度を高めることができる。
尚、事前決定手段の決定結果が特定結果となったときの導出操作手段の特定操作態様は、事前決定手段の決定結果が特定結果となる毎に変動しない操作態様でも良いし、事前決定手段の決定結果が特定結果となる毎に変動する操作態様でも良い。
また、特定結果に応じた特定制御情報とは、特定結果が1種類の場合には、事前決定手段の決定結果が特定結果となった旨を特定可能な制御情報であれば良く、また、特定結果が複数種類からなり、かつその種類に応じて特定操作態様が変化するものにおいては、事前決定手段の決定結果が特定結果となった旨に加え、その種類を特定可能な制御情報とすれば良い。
また、遊技者に対する利益が同一となる表示結果とは、いずれの表示結果が導出されても一切利益が付与されない表示結果、いずれの表示結果が導出されても同一の価値の利益が付与される表示結果などが該当する。また、この場合の利益とは、遊技用価値や遊技者にとって有利な遊技状態へ移行すること、遊技者にとって有利な遊技状態からそれよりも不利な遊技状態へ移行しないことなどが該当する。
また、仮決定手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果となった1ゲームの操作態様に基づいて前記一の演出制御状態を仮決定する構成でも良いし、前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果となった複数ゲームの操作態様に基づいて前記一の演出制御状態を仮決定する構成でも良い。
本発明が適用された実施例1のスロットマシンの正面図である。 スロットマシンの内部構造を示す斜視図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 メイン制御部の構成を示すブロック図である。 小役の種類、小役の図柄組み合わせ、及び小役に関連する技術事項について説明するための図である。 再遊技役の種類、再遊技役の図柄組み合わせ、及び再遊技役に関連する技術事項について説明するための図である。 移行出目の図柄組み合わせ、及び移行出目に関連する技術事項について説明するための図である。 遊技状態の遷移を説明するための図である。 遊技状態の概要を示す図である。 遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組み合わせについて説明するための図である。 遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組み合わせについて説明するための図である。 抽選対象役により入賞が許容される役の組み合わせについて説明するための図である。 複数の小役当選時のリール制御を説明するための図である。 複数の再遊技役当選時のリール制御を説明するための図である。 ナビストック抽選の当選確率を示す図である。 サブ制御部によるATの制御の流れを示すフローチャートである。 サブ制御部によるARTの制御の流れを示すフローチャートである。 サブ制御部側で管理する抽選モードと、RT0におけるリプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23当選時の停止順種別に対応するナビ演出の選択状況、実際の停止順に基づきメイン制御部が判定するメイン制御部側の抽選モードの関係を示す図である。 サブ制御部側で管理する抽選モードと、RT0におけるリプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23当選時の停止順種別に対応するナビ演出の選択状況、実際の停止順に基づきメイン制御部が判定するメイン制御部側の抽選モードの関係を示す図である。 メイン制御部がRT0においてゲーム数抽選の抽選モードを決定するまでの制御の流れを示すフローチャートである。 メイン制御部がRT0においてゲーム数抽選の抽選モードを決定するまでの制御の流れを示すフローチャートである。 ゲーム数抽選の当選確率を示す図である。 サブ制御部側で管理するナビストックの有無と、RT2におけるリプレイGR11〜13当選時の停止順種別に対応するナビ演出の選択状況、実際の停止順に基づきメイン制御部が判定するナビストックの有無の関係を示す図である。 サブ制御部側で管理するナビストックの有無と、RT2におけるリプレイGR11〜13当選時の停止順種別に対応するナビ演出の選択状況、実際の停止順に基づきメイン制御部が判定するナビストックの有無の関係を示す図である。 メイン制御部がRT2においてナビストックの有無を決定するまでの制御の流れを示すフローチャートである。 メイン制御部によるナビストックの有無の判定状況を示す図である。 サブ制御部による判定期間及び非判定期間での通常リプレイ当選時の停止順種別に対応するナビ演出の選択状況、実際の停止順に基づきメイン制御部が判定するARTの開始判定の関係を示す図である。 サブ制御部による判定期間及び非判定期間での押し順ベル当選時の停止順種別に対応するナビ演出の選択状況、実際の停止順に基づきメイン制御部が判定するARTの開始判定の関係を示す図である。 メイン制御部がRT2においてART開始を判定する制御の流れを示すフローチャートである。 メイン制御部によるART開始の判定状況を示す図である。 メイン制御部によるART開始の判定状況を示す図である。 当選役示唆演出及び継続示唆演出の演出態様を示す図である。
本発明に係るスロットマシンを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明が適用されたスロットマシンの実施例を図面を用いて説明すると、本実施例のスロットマシン1は、図2に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。
本実施例のスロットマシン1の筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、図3に示すように、それぞれ「黒7」、「網7(図中網掛け7)」、「白7」、「BAR」、「リプレイ」、「プラム」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」、「オレンジ」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、前面扉1bのリールパネル1c略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示される。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられリールモータ32L、32C、32R(図4参照)によって回転させることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
リール2L、2C、2Rの内側には、リール2L、2C、2Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサ33L、33C、33Rと、リール2L、2C、2Rを背面から照射するリールLED55と、が設けられている。また、リールLED55は、リール2L、2C、2Rの連続する3つの図柄に対応する12のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
前面扉1bにおける各リール2L、2C、2Rに対応する位置には、リール2L、2C、2Rを前面側から透視可能とする横長長方形状の透視窓3が設けられており、該透視窓3を介して遊技者側から各リール2L、2C、2Rが視認できるようになっている。
前面扉1bには、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数(本実施例ではいずれの遊技状態においても3)を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8R、演出に用いるための演出用スイッチ56が遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
尚、本実施例では、回転を開始した3つのリール2L、2C、2Rのうち、最初に停止するリールを第1停止リールと称し、また、その停止を第1停止と称する。同様に、2番目に停止するリールを第2停止リールと称し、また、その停止を第2停止と称し、3番目に停止するリールを第3停止リールと称し、また、その停止を第3停止あるいは最終停止と称する。
また、前面扉1bには、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられた遊技用表示部13が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図4参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図4参照)がそれぞれ設けられている。
また、前面扉1bにおけるストップスイッチ8L、8C、8Rの下方には、スロットマシン1のタイトルや後述する配当表1などが印刷された下部パネルが設けられている。
前面扉1bの内側には、所定のキー操作により後述するエラー状態及び後述する打止状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、後述のRT2終了時に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36a、後述のRT2終了時に自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず精算(返却)する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算スイッチ36b、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体1a内部に設けられた後述のホッパータンク34a(図2参照)側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、メダル投入部4から投入され、ホッパータンク34a側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31を有するメダルセレクタ(図示略)、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25(図4参照)が設けられている。
筐体1a内部には、図2に示すように、前述したリール2L、2C、2R、リールモータ32L、32C、32R(図4参照)、各リール2L、2C、2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33L、33C、33R(図4参照)からなるリールユニット2、外部出力信号を出力するための外部出力基板1000(図4参照)、メダル投入部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク34a、ホッパータンク34aに貯留されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34b(図4参照)、ホッパーモータ34bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ34c(図4参照)からなるホッパーユニット34、電源ボックス100が設けられている。
ホッパーユニット34の側部には、ホッパータンク34aから溢れたメダルが貯留されるオーバーフロータンク35が設けられている。オーバーフロータンク35の内部には、貯留された所定量のメダルを検出可能な高さに設けられた左右に離間する一対の導電部材からなる満タンセンサ35a(図4参照)が設けられており、導電部材がオーバーフロータンク35内に貯留されたメダルを介して接触することにより導電したときに内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったこと、すなわちオーバーフロータンクが満タン状態となったことを検出できるようになっている。
電源ボックス100の前面には、図2に示すように、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLN(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施例では、規定数の賭数として遊技状態に関わらず3枚が定められて規定数の賭数が設定されると入賞ラインLNが有効となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組み合わせが入賞図柄の組み合わせであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。尚、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用しても良い。
また、本実施例では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組み合わせが揃ったことを認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1〜4を設定している。無効ラインLM1〜4は、これら無効ラインLM1〜4に揃った図柄の組み合わせによって入賞が判定されるものではなく、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組み合わせが揃った際に、無効ラインLM1〜4のいずれかに入賞ラインLNに揃った場合に入賞となる図柄の組み合わせ(例えば、ベル−ベル−ベル)が揃う構成とすることで、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組み合わせが揃ったことを認識しやすくするものである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの上段、リール2Cの上段、リール2Rの上段、すなわち上段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM1、リール2Lの下段、リール2Cの下段、リール2Rの下段、すなわち下段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM2、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM3、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM4の4種類が無効ラインLMとして定められている。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN上に予め定められた図柄の組み合わせ(以下、役とも呼ぶ)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組み合わせが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組み合わせに応じた遊技状態に移行するようになっている。
尚、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールが1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良く、2以上のリールを用いた構成においては、2以上の全てのリールに導出された表示結果の組み合わせに基づいて入賞を判定する構成とすれば良い。
また、本実施例におけるスロットマシン1にあっては、ゲームが開始されて各リール2L、2C、2Rが回転して図柄の変動が開始した後、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに、当該ストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリールの回転が停止して図柄が停止表示される。ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作から対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止するまでの最大停止遅延時間は190ms(ミリ秒)である。
リール2L、2C、2Rは、1分間に80回転し、80×21(1リール当たりの図柄コマ数)=1680コマ分の図柄を変動させるので、190msの間では最大で4コマの図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停止図柄として選択可能なのは、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分の図柄である。
このため、例えば、ストップスイッチ8L、8C、8Rのいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの下段に表示されている図柄を基準とした場合、当該図柄から4コマ先までの図柄を下段に表示させることができるため、リール2L、2C、2R各々において、ストップスイッチ8L、8Rのうちいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの中段に表示されている図柄を含めて5コマ以内に配置されている図柄を入賞ライン上に表示させることができる。
図4は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図4に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、電源基板101が設けられており、遊技制御基板40によって遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御され、電源基板101によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板101には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40及び遊技制御基板40を介して接続された演出制御基板90に供給されるようになっている。また、後述するメイン制御部41からサブ制御部91へのコマンド伝送ラインと、遊技制御基板40から演出制御基板90に対して電源を供給する電源供給ラインと、が一系統のケーブル及びコネクタを介して接続されており、これらケーブルと各基板とを接続するコネクタ同士が全て接続されることで演出制御基板90側の各部が動作可能となり、かつメイン制御部41からのコマンドを受信可能な状態となる。このため、メイン制御部41からコマンドを伝送するコマンド伝送ラインが演出制御基板90に接続されている状態でなければ、演出制御基板90側に電源が供給されず、演出制御基板90側のみが動作してしまうことがない。尚、演出制御基板に対して電源を供給する電源供給ラインが遊技制御基板40を介さず、電源基板101から演出制御基板90に直接接続され、電源基板101から演出制御基板90に対して直接電源が供給される構成としても良い。
また、電源基板101には、前述したホッパーモータ34b、払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39が接続されている。
遊技制御基板40には、前述したMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、投入メダルセンサ31、ドア開放検出スイッチ25、リールセンサ33L、33C、33Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述した払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述したクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールモータ32L、32C、32Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述したホッパーモータ34bが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、メイン制御部41、制御用クロック生成回路42、乱数用クロック生成回路43、スイッチ検出回路44、モータ駆動回路45、ソレノイド駆動回路46、LED駆動回路47、電断検出回路48、リセット回路49が搭載されている。
メイン制御部41は、1チップマイクロコンピュータにて構成され、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM41b、ワークメモリとして使用されるRAM41c、プログラムに従って制御動作を行うCPU41aが内蔵されており、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
また、メイン制御部41においてCPU41aがROM41bに格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、メイン制御部41(またはCPU41a)が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU41aがプログラムに従って制御を実行することである。このことは、後述するサブ制御部91についても同様である。
また、RAM41cは、その一部または全部がバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、スロットマシン1に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM41cの一部または全部の内容は保存される。そして、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータに基づいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させることが可能となる。尚、本実施例では、RAM41cの全部が、電源バックアップされるようになっている。
制御用クロック生成回路42は、メイン制御部41の外部にて、所定周波数の発振信号となる制御用クロックCCLKを生成する。制御用クロック生成回路42により生成された制御用クロックCCLKは、例えば、後述する図5に示すようなメイン制御部41の制御用外部クロック端子を介してクロック回路502に供給される。乱数用クロック生成回路43は、メイン制御部41の外部にて、制御用クロックCCLKの発振周波数とは異なる所定周波数の発振信号となる乱数用クロックRCLKを生成する。乱数用クロック生成回路43により生成された乱数用クロックRCLKは、例えば、後述する図5に示すようなメイン制御部41の乱数用外部クロック端子(RCK端子)を介して乱数回路508a,508bに供給される。一例として、乱数用クロック生成回路43により生成される乱数用クロックRCLKの発振周波数は、制御用クロック生成回路42により生成される制御用クロックCCLKの発振周波数以下となるようにすれば良い。あるいは、乱数用クロック生成回路43により生成される乱数用クロックRCLKの発振周波数は、制御用クロック生成回路42により生成される制御用クロックCCLKの発振周波数よりも高周波となるようにしても良い。
尚、本実施例では、乱数用クロック生成回路43から専用の乱数用クロックRCLKを乱数回路508a,508bに入力する場合を示しているが、そのような態様に限られない。例えば、専用のクロックを用いるのではなく、制御用クロック生成回路42からの制御用クロックCCLKをメイン制御部41内部で乱数回路508a,508bに入力させるように構成しても良い。この場合、例えば、制御用クロックCCLKを分周した信号を用いて乱数回路508a,508b内蔵の乱数カウンタ(後述する乱数生成回路525a,525b)を更新させるようにしても良い。また、この場合、乱数用クロック生成回路43は遊技制御基板40上に設けなくても良い。
スイッチ検出回路44は、遊技制御基板40に直接または電源基板101を介して接続されたスイッチ類から入力された検出信号を取り込んでメイン制御部41に伝送する。モータ駆動回路45は、メイン制御部41から出力されたモータ駆動信号をリールモータ32L、32C、32Rに伝送する。ソレノイド駆動回路46は、メイン制御部41から出力されたソレノイド駆動信号を流路切替ソレノイド30に伝送する。LED駆動回路は、メイン制御部41から出力されたLED駆動信号を遊技制御基板40に接続された各種表示器やLEDに伝送する。電断検出回路48は、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をメイン制御部41に対して出力する。リセット回路49は、電源投入時または電源遮断時などの電源が不安定な状態においてメイン制御部41にシステムリセット信号を与える。
図5は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41の構成例を示している。図5に示すメイン制御部41は、図5に示すメイン制御部41は、1チップマイクロコンピュータであり、外部バスインタフェース501と、クロック回路502と、照合用ブロック503と、固有情報記憶回路504と、演算回路505と、リセット/割込みコントローラ506と、CPU(Central Processing Unit)41aと、ROM(Read Only Memory)41bと、RAM(Random Access Memory)41cと、フリーランカウンタ回路
507と、乱数回路508a,508bと、タイマ回路509と、割り込みコントローラ510と、パラレル入力ポート511と、シリアル通信回路512と、パラレル出力ポート513と、アドレスデコード回路514と、を備えて構成される。
メイン制御部41が搭載する乱数回路には、8ビット乱数を発生させる8ビット乱数回路508aと、16ビット乱数を発生させる16ビット乱数回路508bとがある。尚、図5に示す例では、8ビット乱数回路508aと、16ビット乱数を発生させる16ビット乱数回路508bとが1つずつ図示されているが、メイン制御部41は、8ビット乱数回路508aと、16ビット乱数を発生させる16ビット乱数回路508bとを、それぞれ4回路(4チャネル)ずつ搭載している。
リセット/割り込みコントローラ506は、指定エリア外走行禁止(IAT)回路506aとウオッチドッグタイマ(WDT)506bとを備える。IAT回路506aは、ユーザプログラムが指定エリア内で正しく実行されているか否かを監視する回路であり、指定エリア外でユーザプログラムが実行されたことを検出するとIAT発生信号を出力する機能を備える。また、ウオッチドッグタイマ506bは、設定期間ごとにタイムアウト信号を発生させる機能を備える。
外部バスインタフェース501は、メイン制御部41を構成するチップの外部バスと内部バスとのインタフェース機能や、アドレスバス、データバス及び各制御信号の方向制御機能などを有するバスインタフェースである。例えば、外部バスインタフェース501は、メイン制御部41に外付けされた外部メモリや外部入出力装置などに接続され、これらの外部装置との間でアドレス信号やデータ信号、各種の制御信号などを送受信するものであれば良い。
クロック回路502は、例えば制御用外部クロック端子EXに入力される発振信号を2分周することなどにより、内部システムクロックSCLKを生成する回路である。尚、生成された内部システムクロックは、外部出力端子(CLKO端子)から外部に出力される。
照合用ブロック503は、外部の照合機と接続し、チップの照合を行う機能を備える。
固有情報記憶回路504は、例えばメイン制御部41の内部情報となる複数種類の固有情報を記憶する回路である。一例として、固有情報記憶回路504は、ROMコード、チップ個別ナンバー、IDナンバーといった3種類の固有情報を記憶する。ROM41bコードは、ROM41bの所定領域における記憶データから生成される4バイトの数値であり、生成方法の異なる4つの数値が準備されれば良い。チップ個別ナンバーは、メイン制御部41の製造時に付与される4バイトの番号であり、メイン制御部41を構成するチップ毎に異なる数値を示している。IDナンバーは、メイン制御部41の製造時に付与される8バイトの番号であり、メイン制御部41を構成するチップ毎に異なる数値を示している。ここで、チップ個別ナンバーはユーザプログラムから読み取ることができる一方、IDナンバーはユーザプログラムから読み取ることができないように設定されていれば良い。尚、固有情報記憶回路504は、例えばROM41bの所定領域を用いることなどにより、ROM41bに含まれるようにしても良い。あるいは、固有情報記憶回路504は、例えばCPU41aの内蔵レジスタを用いることなどにより、CPU41aに含まれるようにしても良い。
演算回路505は、乗算及び除算を行う回路である。
リセット/割込みコントローラ506は、メイン制御部41の内部や外部にて発生する各種リセット、割込み要求を制御するためのものである。リセット/割込みコントローラ506が制御するリセットには、システムリセットとユーザリセットが含まれている。システムリセットは、外部システムリセット端子XSRSTに一定の期間にわたりローレベル信号が入力されたときに発生するリセットである。尚、本実施例では、リセット設定(KRES)の設定により、ウォッチドッグタイマ(WDT)のタイムアウト信号が発生したときや、指定エリア外走行禁止(IAT)が発生したときにも、システムリセットが発生することがある。ユーザリセットは、ウォッチドッグタイマ(WDT)のタイムアウト信号が発生したことや、指定エリア外走行禁止(IAT)が発生したことなど、所定の要因により発生するリセットである。
リセット/割込みコントローラ506が制御する割込みには、ノンマスカブル割込みNMIとマスカブル割込みINTが含まれている。ノンマスカブル割込みNMIは、CPU41aの割込み禁止状態でも無条件に受け付けられる割込みであり、外部ノンマスカブル割込み端子XNMI(入力ポートPI6と兼用)に一定の期間にわたりローレベル信号が入力されたときに発生する割込みである。マスカブル割込みINTは、CPU41aの設定命令により、割込み要求の受け付けを許可/禁止できる割込みであり、優先順位設定による多重割込みの実行が可能である。マスカブル割込みINTの要因としては、外部マスカブル割込み端子XINT(入力ポートPI5と兼用)に一定の期間にわたりローレベル信号が入力されたこと、タイマ回路509にてタイムアウトが発生したこと、シリアル通信回路512にてデータ受信またはデータ送信による割込み要因が発生したこと、乱数回路508a,508bにて乱数値となる数値データの取込による割込み要因が発生したことなど、複数種類の割込み要因があらかじめ定められていれば良い。
CPU41aは、ROM41bから読み出した制御コードに基づいてユーザプログラム(ゲーム制御用の遊技制御処理プログラム)を実行することにより、スロットマシン1における遊技制御を実行する制御用CPUである。こうした遊技制御が実行されるときには、CPU41aがROM41bから固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU41aがRAM41cに各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU41aがRAM41cに一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU41aが外部バスインタフェース501やパラレル入力ポート511、シリアル通信回路512などを介してメイン制御部41の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU41aが外部バスインタフェース501やシリアル通信回路512、パラレル出力ポート513などを介してメイン制御部41の外部へと各種信号を出力する送信動作等も行われる。
ROM41bには、ユーザプログラム(ゲーム制御用の遊技制御処理プログラム)を示す制御コードや固定データ等が記憶されている。
RAM41cは、ゲーム制御用のワークエリアを提供する。ここで、RAM41cの少なくとも一部は、バックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであれば良い。すなわち、スロットマシン1への電力供給が停止しても、所定期間はRAM41cの少なくとも一部の内容が保存される。
フリーランカウンタ回路507として、8ビットのフリーランカウンタを4チャネル搭載している。
乱数回路508a,508bは、8ビット乱数や16ビット乱数といった、所定の更新範囲を有する乱数値となる数値データを生成する回路である。本実施例では、乱数回路508a,508bのうち16ビット乱数回路508bが生成するハードウェア乱数は、後述する内部抽選用の乱数、後述するフリーズ抽選用の乱数、後述する成功回数抽選用の乱数として用いられる。尚、CPU41aは、乱数回路508a,508bから抽出した数値データに基づき、乱数回路508a,508bとは異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによって各種の数値データを加工あるいは更新することで、遊技に用いられる乱数値の全部または一部を示す数値データをカウントするようにしても良い。あるいは、CPU41aは、乱数回路508a,508bを用いることなく、ソフトウェアによって大当り判定用乱数などの乱数値を示す数値データの一部をカウント(更新)するようにしても良い。一例として、ハードウェアとなる乱数回路508a,508bからCPU41aにより抽出された数値データを、ソフトウェアにより加工することで、内部抽選用乱数を示す数値データが更新され、それ以外の乱数値(例えば、後述するフリーズ抽選用の乱数や後述する成功回数抽選用の乱数等)を示す数値データは、CPU41aがランダムカウンタなどを用いてソフトウェアにより更新すれば良い。
タイマ回路509は、8ビットプログラマブルタイマであり、メイン制御部41は、タイマ回路509として、8ビットのカウンタを3チャネル備える。本実施例では、タイマ回路509を用いてユーザプログラムによる設定により、リアルタイム割り込み要求や時間計測を行うことが可能である。
割り込みコントローラ510は、PI5/XINT端子からの外部割り込み要求や、内蔵の周辺回路(例えば、シリアル通信回路512、乱数回路508a,508b、タイマ回路509)からの割り込み要求を制御する回路である。
パラレル入力ポート511は、8ビット幅の入力専用ポート(PIP)を内蔵する。また、図5に示すメイン制御部41が備えるパラレル出力ポート513は、11ビット幅の出力専用ポート(POP)を内蔵する。
シリアル通信回路512は、外部に対する入出力において非同期シリアル通信を行う回路である。尚、メイン制御部41は、シリアル通信回路512として、送受信両用の1チャネルの回路と、送信用のみの3チャネルの回路とを備える。
アドレスデコード回路514は、メイン制御部41の内部における各機能ブロックのデコードや、外部装置用のデコード信号であるチップセレクト信号のデコードを行うための回路である。チップセレクト信号により、メイン制御部41の内部回路、あるいは、周辺デバイスとなる外部装置を、選択的に有効動作させて、CPU41aからのアクセスが可能となる。
本実施例においてメイン制御部41は、パラレル出力ポート513を介してサブ制御部91に各種のコマンドを送信する。メイン制御部41からサブ制御部91へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、サブ制御部91からメイン制御部41へ向けてコマンドが送られることはない。また、本実施例では、パラレル出力ポート513を介してサブ制御部91に対してコマンドが送信される構成、すなわちコマンドがパラレル信号にて送信される構成であるが、シリアル通信回路512を介してサブ制御部91に対してコマンドを送信する構成、すなわちコマンドをシリアル信号にて送信する構成としても良い。
また、メイン制御部41は、遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態がパラレル入力ポート511から入力される。そしてメイン制御部41は、これらパラレル入力ポート511から入力される各種スイッチ類の検出状態に応じて段階的に移行する基本処理を実行する。
また、メイン制御部41は、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行できるようになっている。本実施例では、タイマ回路509にてタイムアウトが発生したこと、すなわち一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎に後述するタイマ割込処理(メイン)を実行する。
また、メイン制御部41は、割込処理の実行中に他の割込を禁止するように設定されているとともに、複数の割込が同時に発生した場合には、予め定められた順位によって優先して実行する割込が設定されている。尚、割込処理の実行中に他の割込要因が発生し、割込処理が終了してもその割込要因が継続している状態であれば、その時点で新たな割込が発生することとなる。
メイン制御部41は、基本処理として遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態が変化するまでは制御状態に応じた処理を繰り返しループし、各種スイッチ類の検出状態の変化に応じて段階的に移行する処理を実行する。また、メイン制御部41は、一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎にタイマ割込処理(メイン)を実行する。尚、タイマ割込処理(メイン)の実行間隔は、基本処理において制御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理(メイン)の実行時間とを合わせた時間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理(メイン)との間で必ず制御状態に応じて繰り返す処理が最低でも一巡することとなる。
演出制御基板90には、演出用スイッチ56が接続されており、この演出用スイッチ56の検出信号が入力されるようになっている。
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面扉1bに配置された液晶表示器51(図1参照)、演出効果LED52、スピーカ53、54、前述したリールLED55等の演出装置が接続されており、これら演出装置は、演出制御基板90に搭載された後述のサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
尚、本実施例では、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の演出装置の出力制御が行われる構成であるが、サブ制御部91とは別に演出装置の出力制御を直接的に行う出力制御部を演出制御基板90または他の基板に搭載し、サブ制御部91がメイン制御部41からのコマンドに基づいて演出装置の出力パターンを決定し、サブ制御部91が決定した出力パターンに基づいて出力制御部が演出装置の出力制御を行う構成としても良く、このような構成では、サブ制御部91及び出力制御部の双方によって演出装置の出力制御が行われることとなる。
また、本実施例では、演出装置として液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55を例示しているが、演出装置は、これらに限られず、例えば、機械的に駆動する表示装置や機械的に駆動する役モノなどを演出装置として適用しても良い。
演出制御基板90には、サブCPU91a、ROM91b、RAM91c、I/Oポート91dを備えたマイクロコンピュータにて構成され、演出の制御を行うサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の表示制御を行う表示制御回路92、演出効果LED52、リールLED55の駆動制御を行うLED駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94、電源投入時またはサブCPU91aからの初期化命令が一定時間入力されないときにサブCPU91aにリセット信号を与えるリセット回路95、演出制御基板90に接続された演出用スイッチ56から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路96、日付情報及び時刻情報を含む時間情報を出力する時計装置97、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をサブCPU91aに対して出力する電断検出回路98、その他の回路等、が搭載されており、サブCPU91aは、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
リセット回路95は、遊技制御基板40においてメイン制御部41にシステムリセット信号を与えるリセット回路49よりもリセット信号を解除する電圧が低く定められており、電源投入時においてサブ制御部91は、メイン制御部41よりも早い段階で起動するようになっている。一方で、電断検出回路98は、遊技制御基板40においてメイン制御部41に電圧低下信号を出力する電断検出回路48よりも電圧低下信号を出力する電圧が低く定められており、電断時においてサブ制御部91は、メイン制御部41よりも遅い段階で停電を検知し、後述する電断処理(サブ)を行うこととなる。
サブ制御部91は、メイン制御部41と同様に、割込機能を備えており、メイン制御部41からのコマンド受信時に割込を発生させて、メイン制御部41から送信されたコマンドを取得し、バッファに格納するコマンド受信割込処理を実行する。また、サブ制御部91は、システムクロックの入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定間隔毎に割込を発生させて後述するタイマ割込処理(サブ)を実行する。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41とは異なり、コマンドの受信に基づいて割込が発生した場合には、タイマ割込処理(サブ)の実行中であっても、当該処理に割り込んでコマンド受信割込処理を実行し、タイマ割込処理(サブ)の契機となる割込が同時に発生してもコマンド受信割込処理を最優先で実行するようになっている。
また、サブ制御部91にも、停電時においてバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM91cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものである。詳しくは、後述する内部抽選、ナビストック抽選等において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をon状態としてからスロットマシン1の電源をonする必要がある。設定キースイッチ37をon状態として電源をonすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定6からさらに操作されたときは、設定1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がoffされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
また、設定値を確認するためには、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で設定キースイッチ37をon状態とすれば良い。このような状況で設定キースイッチ37をon状態とすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示されることで設定値を確認可能な設定確認状態に移行する。設定確認状態においては、ゲームの進行が不能であり、設定キースイッチ37をoff状態とすることで、設定確認状態が終了し、ゲームの進行が可能な状態に復帰することとなる。
本実施例のスロットマシン1においては、メイン制御部41は、タイマ割込処理(メイン)を実行する毎に、電断検出回路48からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定する停電判定処理を行い、停電判定処理において電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、電断処理(メイン)を実行する。電断処理(メイン)では、レジスタを後述するRAM41cのスタックに退避し、RAM41cにいずれかのビットが1となる破壊診断用データ(本実施例では、5AH)、すなわち0以外の特定のデータを格納するとともに、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0となるようにRAMパリティ調整用データを計算し、RAM41cに格納する処理を行うようになっている。尚、RAMパリティとはRAM41cの該当する領域(本実施例では、全ての領域)の各ビットに格納されている値の排他的論理和として算出される値である。このため、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0であれば、RAMパリティ調整用データは0となり、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが1であれば、RAMパリティ調整用データは1となる。
そして、メイン制御部41は、システムリセットによるかユーザリセットによるかに関わらず、その起動時においてRAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づいてRAMパリティを計算するとともに、破壊診断用データの値を確認し、RAMパリティが0であり、かつ破壊診断用データの値も正しいことを条件に、RAM41cに記憶されているデータに基づいてメイン制御部41の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAMパリティが0でない場合(1の場合)や破壊診断用データの値が正しくない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをレジスタにセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。尚、RAM異常エラー状態は、通常のエラー状態と異なり、リセットスイッチ23やリセット/設定スイッチ38を操作しても解除されないようになっており、前述した設定変更状態において新たな設定値が設定されるまで解除されることがない。
尚、本実施例では、RAM41cに格納されている全てのデータが停電時においてもバックアップ電源により保持されるとともに、メイン制御部41は、電源投入時においてRAM41cのデータが正常であると判定した場合に、RAM41cの格納データに基づいて電断前の制御状態に復帰する構成であるが、RAM41cに格納されているデータのうち停電時において制御状態の復帰に必要なデータのみをバックアップし、電源投入時においてバックアップされているデータに基づいて電断前の制御状態に復帰する構成としても良い。
また、電源投入時において電断前の制御状態に復帰させる際に、全ての制御状態を電断前の制御状態に復帰させる必要はなく、遊技者に対して不利益とならない最低限の制御状態を復帰させる構成であれば良く、例えば、入力ポートの状態などを全て電断前の状態に復帰させる必要はない。
また、サブ制御部91もタイマ割込処理(サブ)において電断検出回路98からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定し、電圧低下信号が検出されていると判定した場合に電断処理(サブ)を実行する。電断処理(サブ)では、レジスタを後述するRAM91cのスタックに退避し、RAM91cにいずれかのビットが1となる破壊診断用データを格納するとともに、RAM91cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0となるようにRAMパリティ調整用データを計算し、RAM91cに格納する処理を行うようになっている。
そして、サブ制御部91は、その起動時においてRAM91cの全ての領域に格納されたデータに基づいてRAMパリティを計算するとともに、破壊診断用データの値を確認し、RAMパリティが0であり、かつ破壊診断用データの値も正しいことを条件に、RAM91cに記憶されているデータに基づいてサブ制御部91の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAMパリティが0でない場合(1の場合)や破壊診断用データの値が正しくない場合には、RAM異常と判定し、RAM91cを初期化するようになっている。この場合、メイン制御部41と異なり、RAM91cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
また、サブ制御部91は、その起動時においてRAM91cのデータが正常であると判断された場合でも、メイン制御部41から設定変更状態に移行した旨を示す後述の設定コマンドを受信した場合、起動後一定時間が経過してもメイン制御部41の制御状態が復帰した旨を示す後述の復帰コマンドも設定コマンドも受信しない場合にも、RAM91cを初期化するようになっている。この場合も、RAM91cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
尚、本実施例では、RAM91cに格納されている全てのデータが停電時においてもバックアップ電源により保持されるとともに、サブ制御部91は、電源投入時においてRAM91cのデータが正常であると判定した場合に、RAM91cの格納データに基づいて電断前の制御状態に復帰する構成であるが、RAM91cに格納されているデータのうち停電時において制御状態の復帰に必要なデータのみをバックアップし、電源投入時においてバックアップされているデータに基づいて電断前の制御状態に復帰する構成としても良い。
また、電源投入時において電断前の制御状態に復帰させる際に、全ての制御状態を電断前の制御状態に復帰させる必要はなく、遊技者に対して不利益とならない最低限の制御状態を復帰させる構成であれば良く、入力ポートの状態や、演出が途中で中断された場合の途中経過などを全て電断前の状態に復帰させる必要はない。
次に、メイン制御部41のRAM41cの初期化について説明する。メイン制御部41のRAM41cの格納領域は、重要ワーク、非保存ワーク、一般ワーク、特別ワーク、未使用領域、スタック領域に区分されている。
重要ワークは、各種表示器やLEDの表示用データ、I/Oの入出力データ、遊技時間の計時カウンタ等、初期化すると不都合があるデータが格納されるワークである。非保存ワークは、各種スイッチ類の状態を保持するワークであり、起動時にRAM41cのデータが破壊されているか否かに関わらず必ず値が設定されることとなる。一般ワークは、停止制御テーブル、停止図柄、メダルの払出枚数等、一定の契機(例えば、RT2の終了時)に初期化することが可能なデータが格納されるワークである。特別ワークは、各種ソフトウェア乱数等、設定開始前にのみ初期化されるデータが格納されるワークである。未使用領域は、RAM41cの格納領域のうち使用していない領域であり、後述する複数の初期化条件のいずれか1つでも成立すれば初期化されることとなる。スタック領域は、メイン制御部41のレジスタから退避したデータが格納される領域であり、このうちの未使用スタック領域は、未使用領域と同様に、後述する複数の初期化条件のいずれか1つでも成立すれば初期化されることとなるが、使用中スタック領域は、プログラムの続行のため、初期化されることはない。
本実施例においてメイン制御部41は、設定キースイッチ37がonの状態での起動時、RAM異常エラー発生時、RT3終了時、設定キースイッチ37がoffの状態での起動時でRAM41cのデータが破壊されていないとき、1ゲーム終了時の5つからなる初期化条件が成立した際に、各初期化条件に応じて初期化される領域の異なる4種類の初期化を行う。
初期化1は、起動時において設定キースイッチ37がonの状態であり、設定変更状態へ移行する場合において、その前に行う初期化、またはRAM異常エラー発生時に行う初期化であり、初期化1では、RAM41cの格納領域のうち、重要ワーク及び使用中スタック領域を除く全ての領域(未使用領域及び未使用スタック領域を含む)、すなわち非保存ワークから未使用スタック領域までの領域が初期化される。初期化2は、RT2終了時に行う初期化であり、初期化2では、RAM41cの格納領域のうち、一般ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域、すなわち一般ワークから未使用スタック領域までの領域が初期化される。初期化3は、起動時において設定キースイッチ37がoffの状態であり、かつRAM41cのデータが破壊されていない場合において行う初期化であり、初期化3では、非保存ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化4は、1ゲーム終了時に行う初期化であり、初期化4では、RAM41cの格納領域のうち、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。
尚、本実施例では、初期化1を設定変更状態の移行前に行っているが、設定変更状態の終了時に行ったり、設定変更状態移行前、設定変更状態終了時の双方で行うようにしても良い。
本実施例のスロットマシン1は、遊技状態に応じて設定可能な賭数の規定数(本実施例ではいずれの遊技状態であっても3)が定められており、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されたことを条件にゲームを開始させることが可能となる。尚、本実施例では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定された時点で、入賞ラインLNが有効化される。
本実施例のスロットマシン1は、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(本実施例の場合、常に全ての入賞ラインが有効化されるため、以下では、有効化された入賞ラインを単に入賞ラインと呼ぶ)上に役と呼ばれる図柄の組み合わせが揃うと入賞となる。役は、同一図柄の組み合わせであっても良いし、異なる図柄を含む組み合わせであっても良い。入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、後述する内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAM41cに設定されている必要がある。
尚、これら各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組み合わせが揃うまで有効とされ、許容された役の組み合わせが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組み合わせを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されることとなる。
また、本実施例では、上記の役のうち特別役を備えず、小役、再遊技役のみ内部抽選及び入賞の対象となる構成であるが、特別役を備え、特別役が内部抽選及び入賞の対象となる構成としても良い。
以下、本実施例の内部抽選について説明する。内部抽選は、上記した各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出表示される以前に(実際には、スタートスイッチ7の検出時)決定するものである。内部抽選では、まず、スタートスイッチ7の検出時に内部抽選用の乱数値(0〜65535の整数)を取得する。詳しくは、乱数回路508bにより生成され、乱数回路508bの乱数値レジスタに格納されている値をRAM41cに割り当てられた抽選用ワークに設定する。そして、遊技状態(RTの種類)に応じて定められた各役について、抽選用ワークに格納された数値データと、現在の遊技状態(RTの種類)、賭数及び設定値に応じて定められた各役の判定値数に応じて行われる。
内部抽選では、内部抽選の対象となる役、現在の遊技状態(現在のRTの種類)及び設定値に対応して定められた判定値数を、内部抽選用の乱数値(抽選用ワークに格納された数値データ)に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役に当選したものと判定される。このため、判定値数の大小に応じた確率(判定値数/65536)で役が当選することとなる。
そして、いずれかの役の当選が判定された場合には、当選が判定された役に対応する当選フラグをRAM41cに割り当てられた内部当選フラグ格納ワークに設定する。内部当選フラグ格納ワークは、2バイトの格納領域にて構成されており、そのうちの上位バイトが、特別役の当選フラグが設定される特別役格納ワークとして割り当てられ、下位バイトが、一般役の当選フラグが設定される一般役格納ワークとして割り当てられている。詳しくは、特別役が当選した場合には、当該特別役が当選した旨を示す特別役の当選フラグを特別役格納ワークに設定し、一般役格納ワークに設定されている当選フラグをクリアする。また、一般役が当選した場合には、当該一般役が当選した旨を示す一般役の当選フラグを一般役格納ワークに設定する。尚、いずれの役及び役の組み合わせにも当選しなかった場合には、一般役格納ワークのみクリアする。
尚、本実施例では、特別役を備えていない構成であるため、上記内部当選フラグ格納ワークのうち一般役格納ワークのみが用いられる。
また、本実施例では、抽選対象役毎に当選と判定される判定値の数である判定値数を定めておくとともに、抽選対象役毎に判定値数を乱数値に順次加算(減算)し、オーバーフローした場合に、判定値数に対応する役の当選を判定する構成であるが、抽選対象役毎に当選と判定される乱数値の範囲を定めておくとともに、乱数値が属する範囲に対応する役の当選を判定する構成としても良い。
次に、リール2L、2C、2Rの停止制御について説明する。
メイン制御部41は、リールの回転が開始したとき、及びリールが停止し、かつ未だ回転中のリールが残っているときに、ROM41bに格納されているテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して、回転中のリール別に停止制御テーブルを作成する。そして、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作が有効に検出されたときに、該当するリールの停止制御テーブルを参照し、参照した停止制御テーブルの滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御を行う。
テーブルインデックスには、内部抽選による当選フラグの設定状態(以下、内部当選状態と呼ぶ)別に、テーブルインデックスを参照する際の基準アドレスから、テーブル作成用データが格納された領域の先頭アドレスを示すインデックスデータが格納されているアドレスまでの差分が登録されている。これにより内部当選状態に応じた差分を取得し、基準アドレスに対してその差分を加算することで該当するインデックスデータを取得することが可能となる。尚、役の当選状況が異なる場合でも、同一の制御が適用される場合においては、インデックスデータとして同一のアドレスが格納されており、このような場合には、同一のテーブル作成用データを参照して、停止制御テーブルが作成されることとなる。
テーブル作成用データは、停止操作位置に応じた滑りコマ数を示す停止制御テーブルと、リールの停止状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスと、からなる。
リールの停止状況に応じて参照される停止制御テーブルは、全てのリールが回転しているか、左リールのみ停止しているか、中リールのみ停止しているか、右リールのみ停止しているか、左、中リールが停止しているか、左、右リールが停止しているか、中、右リールが停止しているか、によって異なる場合があり、更に、いずれかのリールが停止している状況においては、停止済みのリールの停止位置によっても異なる場合があるので、それぞれの状況について、参照すべき停止制御テーブルのアドレスが回転中のリール別に登録されており、テーブル作成用データの先頭アドレスに基づいて、それぞれの状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスが特定可能とされ、この特定されたアドレスから、それぞれの状況に応じて必要な停止制御テーブルを特定できるようになっている。尚、リールの停止状況や停止済みのリールの停止位置が異なる場合でも、同一の停止制御テーブルが適用される場合においては、停止制御テーブルのアドレスとして同一のアドレスが登録されているものもあり、このような場合には、同一の停止制御テーブルが参照されることとなる。
停止制御テーブルは、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能なデータである。本実施例では、リールモータ32L、32C、32Rに、336ステップ(0〜335)の周期で1周するステッピングモータを用いている。すなわちリールモータ32L、32C、32Rを336ステップ駆動させることでリール2L、2C、2Rが1周することとなる。そして、リール1周に対して16ステップ(1図柄が移動するステップ数)毎に分割した21の領域(コマ)が定められており、これらの領域には、リール基準位置から0〜20の領域番号が割り当てられている。一方、1リールに配列された図柄数も21であり、各リールの図柄に対して、リール基準位置から0〜20の図柄番号が割り当てられているので、0番図柄から20番図柄に対して、それぞれ0〜20の領域番号が順に割り当てられていることとなる。そして、停止制御テーブルには、領域番号別の滑りコマ数が所定のルールで圧縮して格納されており、停止制御テーブルを展開することによって領域番号別の滑りコマ数を取得できるようになっている。
前述のようにテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して作成される停止制御テーブルは、領域番号に対応して、各領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に位置するタイミング(リール基準位置からのステップ数が各領域番号のステップ数の範囲に含まれるタイミング)でストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された場合の滑りコマ数がそれぞれ設定されたテーブルである。
次に、停止制御テーブルの作成手順について説明すると、まず、リール回転開始時においては、そのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスを取得する。具体的には、まずテーブルインデックスを参照し、内部当選状態に対応するインデックスデータを取得し、そして取得したインデックスデータに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから全てのリールが回転中の状態に対応する各リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して全てのリールについて停止制御テーブルを作成する。
また、いずれか1つのリールが停止したとき、またはいずれか2つのリールが停止したときには、リール回転開始時に取得したインデックスデータ、すなわちそのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから停止済みのリール及び当該リールの停止位置の領域番号に対応する未停止リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して未停止のリールについて停止制御テーブルを作成する。
次に、メイン制御部41がストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出したときに、該当するリールに表示結果を導出させる際の制御について説明すると、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出すると、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数に基づいて停止操作位置の領域番号を特定し、停止操作が検出されたリールの停止制御テーブルを参照し、特定した停止操作位置の領域番号に対応する滑りコマ数を取得する。そして、取得した滑りコマ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。具体的には、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数から、取得した滑りコマ数引き込んで停止させるまでのステップ数を算出し、算出したステップ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。これにより、停止操作が検出された停止操作位置の領域番号に対応する領域から滑りコマ数分先の停止位置となる領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に停止することとなる。
本実施例のテーブルインデックスには、一の遊技状態(RTの種類)における一の内部当選状態に対応するインデックスデータとして1つのアドレスのみが格納されており、更に、一のテーブル作成用データには、一のリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルの格納領域のアドレスとして1つのアドレスのみが格納されている。すなわち一の遊技状態(RTの種類)における一の内部当選状態に対応するテーブル作成用データ、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルが一意的に定められており、これらを参照して作成される停止制御テーブルも、一の遊技状態における一の内部当選状態、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対して一意となる。このため、遊技状態(RTの種類)、内部当選状態、リールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)の全てが同一条件となった際に、同一の停止制御テーブル、すなわち同一の制御パターンに基づいてリールの停止制御が行われることとなる。
また、本実施例では、滑りコマ数として0〜4の値が定められており、停止操作を検出してから最大4コマ図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5コマの範囲から図柄の停止位置を指定できるようになっている。また、1図柄分リールを移動させるのに1コマの移動が必要であるので、停止操作を検出してから最大4図柄を引き込んでリールを停止させることが可能であり、停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5図柄の範囲から図柄の停止位置を指定できることとなる。
本実施例では、いずれかの役に当選している場合には、当選役を入賞ライン上に4コマの範囲で最大限引き込み、当選していない役が入賞ライン上に揃わないように引き込む滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う一方、いずれの役にも当選していない場合には、いずれの役も揃わない滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、最大4コマの引込範囲で揃えずに停止させる制御が行われることとなる。
尚、本実施例では、特別役を備えない構成であるが、特別役を備える構成においては、特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役が当選した場合など、特別役と小役が同時に当選している場合には、当選した小役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められているとともに、当選した小役を入賞ラインに最大4コマの範囲で引き込めない停止操作位置については、当選した特別役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行うようにすれば良い。これにより、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を引き込めない場合には、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している特別役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、4コマの引込範囲で揃えずに停止させる制御が行われることとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも小役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、小役を引き込めない場合にのみ、特別役を入賞させることが可能となる。尚、特別役と小役を同時に引き込める場合には、小役のみを引き込み、特別役と同時に小役が入賞ライン上に揃わないようになる。
また、特別役と小役が同時に当選している場合に、小役よりも特別役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、特別役を引き込めない場合にのみ、小役を入賞ライン上に揃える制御を行っても良い。
また、特別役を備える構成においては、特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で再遊技役が当選した場合など、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で再遊技役の図柄を揃えて停止させる制御が行われるようにすれば良い。尚、この場合、再遊技役を構成する図柄または同時当選する再遊技役を構成する図柄は、リール2L、2C、2Rのいずれについても5図柄以内、すなわち4コマ以内の間隔で配置されており、4コマの引込範囲で必ず任意の位置に停止させることができるので、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらずに、必ず再遊技役が揃って入賞することとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも再遊技役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、必ず再遊技役が入賞することとなる。尚、特別役と再遊技役を同時に引き込める場合には、再遊技役のみを引き込み、再遊技役と同時に特別役が入賞ライン上に揃わないようになる。
本実施例においてメイン制御部41は、リール2L、2C、2Rの回転が開始した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。尚、リール回転エラーの発生により、一時的にリールの回転が停止した場合でも、その後リール回転が再開した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。
尚、本実施例では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっているが、リールの回転が開始してから、予め定められた自動停止時間が経過した場合に、リールの停止操作がなされない場合でも、停止操作がなされたものとみなして自動的に各リールを停止させる自動停止制御を行うようにしても良い。この場合には、遊技者の操作を介さずにリールが停止することとなるため、例え、いずれかの役が当選している場合でもいずれの役も構成しない表示結果を導出させることが好ましい。
本実施例においてメイン制御部41は、ゲームの開始後、リールの回転を開始させる毎にその時点、すなわちリールの回転を開始させた時点から経過した時間であるゲーム時間を計時するようになっており、1ゲームの終了後、メダルの投入等により規定数の賭数が設定され、ゲームの開始操作が有効となった状態でゲームの開始操作がされたときに、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が所定の規制時間(本実施例では4.1秒)以上であれば、すなわち前のゲームのリール回転開始時点から所定の規制時間が経過していれば、その時点で当該ゲームにおけるリールの回転を開始させる。
一方、1ゲームの終了後、メダルの投入等により規定数の賭数が設定され、ゲームの開始操作が有効となった状態でゲームの開始操作がされたときに、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が所定の規制時間未満であれば、すなわち前のゲームのリール回転開始時点から所定の規制時間が経過していなければ、その時点ではリールの回転を開始させず、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が所定の規制時間に到達するまで待機し、所定の規制時間に到達した時点で当該ゲームにおけるリールの回転を開始させる。
すなわちメイン制御部41は、前のゲームにおけるリールの回転開始から所定の規制時間が経過していない場合には、この所定の規制時間が経過するまでゲームの進行を規制することで、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制するようになっている。
尚、本実施例では、前のゲームにおけるリールの回転開始から所定の規制時間が経過していない場合には、この所定の規制時間が経過するまでゲームの進行を規制することで、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制する構成であるが、少なくとも1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制する構成であれば良く、1ゲームにおけるリールの回転開始以外の一のタイミング(例えば、ゲーム終了時など)からゲーム時間の計時を開始し、次のゲームにおける同じ一のタイミングまでに所定の規制時間が経過していれば遊技を進行可能とする一方、次のゲームにおける同じ一のタイミングまでに所定の規制時間が経過していなければ遊技を進行させず所定の規制時間が経過するまで待機し、所定の規制時間が経過した時点で遊技を進行可能とすることで、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制する構成としても良い。
本実施例のスロットマシン1は、遊技状態やエラーの発生状況などを示す外部出力信号を出力する。
これら外部出力信号は、メイン制御部41の制御により遊技制御基板40より出力され、外部出力基板1000、スロットマシン1が設置される遊技店(ホール)の情報提供端子板(図示略)を介してホールコンピュータやスロットマシン1に対応して設置されたデータ表示端末などの外部機器に出力されるようになっている。
遊技制御基板40から外部出力基板1000に対しては、賭数の設定に用いられたメダル数を示すメダルIN信号、入賞の発生により遊技者に付与されたメダル数を示すメダルOUT信号、遊技状態が後述するRB中の旨を示すRB中信号、遊技状態が後述するBB中の旨を示すBB中信号、RT2の開始及び終了のいずれか一方を示すRT2信号、1セット毎のARTの開始を示すART信号、前面扉1bが開放中の旨を示すドア開放信号、後述する設定変更モードに移行している旨を示す設定変更信号、メダルセレクタの異常を示す投入エラー信号、ホッパーユニット34の異常を示す払出エラー信号がそれぞれ出力される。
次に、メイン制御部41がサブ制御部91に対して送信するコマンドについて説明する。
本実施例では、メイン制御部41がサブ制御部91に対して、投入枚数コマンド、クレジットコマンド、内部当選コマンド、フリーズコマンド、ARTゲーム数コマンド、リール回転開始コマンド、リール停止コマンド、入賞番号コマンド、払出開始コマンド、払出終了コマンド、復帰コマンド、遊技状態コマンド、待機コマンド、ART信号出力コマンド、打止コマンド、エラーコマンド、復帰コマンド、設定コマンド、設定確認コマンド、ドアコマンド、操作検出コマンドを含む複数種類のコマンドを送信する。
これらコマンドは、コマンドの種類を示す1バイトの種類データとコマンドの内容を示す1バイトの拡張データとからなり、サブ制御部91は、種類データからコマンドの種類を判別できるようになっている。
投入枚数コマンドは、メダルの投入枚数、すなわち賭数の設定に使用されたメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、電断復帰時、または規定数の賭数が設定されていない状態においてメダルが投入されるか、MAXBETスイッチ6が操作されて賭数が設定されたときに送信される。また、投入枚数コマンドは、賭数の設定操作がなされたときに送信されるので、投入枚数コマンドを受信することで賭数の設定操作がなされたことを特定可能である。
クレジットコマンドは、クレジットとして記憶されているメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、規定数の賭数が設定されている状態において、メダルが投入されてクレジットが加算されたときに送信される。
内部当選コマンドは、内部抽選結果を特定可能なコマンドであり、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したときに送信される。また、内部当選コマンドは、スタートスイッチ7が操作されたときに送信されるので、内部当選コマンドを受信することでスタートスイッチ7が操作されたことを特定可能である。また、後述のように通常リプレイ、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23の当選時には、通常リプレイ、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23が当選したことに加え、その際選択される停止順種別も特定可能とされている。
フリーズコマンドは、フリーズ(制御の進行を所定時間遅延させる制御状態)の種別(後述するフリーズ1、2、3)、フリーズの開始及びフリーズに制御される時間を特定可能なコマンドであり、フリーズの開始時に送信される。
ARTゲーム数コマンドは、後述の特殊リプレイ入賞時、メイン制御部41が管理するARTの残りゲーム数(次回後述するフリーズ1に制御されるまでのゲーム数)が0となり、さらにナビストックありが判定される場合に実行するゲーム数抽選にてARTのゲーム数を決定したときに送信される。
リール回転開始コマンドは、リールの回転の開始を通知するコマンドであり、リール2L、2C、2Rの回転が開始されたときに送信される。
リール停止コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれかであるか、該当するリールの停止操作位置の領域番号、該当するリールの停止位置の領域番号、を特定可能なコマンドであり、各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に送信される。また、リール停止コマンドは、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに送信されるので、リール停止コマンドを受信することでストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたことを特定可能である。
入賞番号コマンドは、入賞ラインLNに揃った図柄の組み合わせ、入賞の有無、並びに入賞の種類、入賞時のメダルの払出枚数を特定可能なコマンドであり、全リールが停止して入賞判定が行われた後に送信される。
払出開始コマンドは、メダルの払出開始を通知するコマンドであり、入賞やクレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が開始されたときに送信される。また、払出終了コマンドは、メダルの払出終了を通知するコマンドであり、入賞及びクレジットの精算によるメダルの払出が終了したときに送信される。
復帰コマンドは、メイン制御部41が電断前の制御状態に復帰した旨を示すコマンドであり、メイン制御部41の起動時において電断前の制御状態に復帰した際に送信される。
遊技状態コマンドは、次ゲームの遊技状態(RT0〜3のいずれか)を特定可能なコマンドであり、ゲームの終了時に送信される。
待機コマンドは、待機状態へ移行する旨を示すコマンドであり、1ゲーム終了後、賭数が設定されずに一定時間経過して待機状態に移行するとき、クレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が終了し、払出終了コマンドが送信された後に送信される。
ART信号出力コマンドは、サブ制御部91側の1セット毎のART開始を判定し、これに伴いART信号を出力することを特定可能なコマンドであり、ART信号を出力するときに送信される。
打止コマンドは、打止状態の発生または解除を示すコマンドであり、RT2終了後、打止状態が開始した時点で打止状態の発生を示す打止コマンドが送信され、リセット操作がなされて打止状態が解除された時点で、打止状態の解除を示す打止コマンドが送信される。
エラーコマンドは、エラー状態の発生または解除、エラー状態の種類を示すコマンドであり、エラーが判定され、エラー状態に制御された時点でエラー状態の発生及びその種類を示すエラーコマンドが送信され、リセット操作がなされてエラー状態が解除された時点で、エラー状態の解除を示すエラーコマンドが送信される。
設定コマンドは、設定変更状態の開始または終了、設定変更後設定値を示すコマンドであり、設定変更状態に移行する時点で設定変更状態の開始を示す設定コマンドが送信され、設定変更状態の終了時に設定変更状態の終了及び設定変更後の設定値を示す設定コマンドが送信される。また、設定変更状態への移行に伴ってメイン制御部41の制御状態が初期化されるため、設定開始を示す設定コマンドによりメイン制御部41の制御状態が初期化されたことを特定可能である。
設定確認コマンドは、設定確認状態の開始または終了を示すコマンドであり、設定確認状態に移行する際に設定確認開始を示す設定確認コマンドが送信され、設定確認状態の終了時に設定確認終了を示す設定確認コマンドが送信される。
ドアコマンドは、ドア開放検出スイッチ25の検出状態、すなわちon(開放状態)/off(閉状態)を示すコマンドであり、電源投入時、1ゲーム終了時(ゲーム終了後、次のゲームの賭数の設定が開始可能となる前までの時点)、ドア開放検出スイッチ25の検出状態が変化(onからoff、offからon)した時に送信される。
操作検出コマンドは、操作スイッチ類(MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R)の検出状態(on/off)を示すコマンドであり、一定時間毎に送信される。
これらコマンドのうちドアコマンド及び操作検出コマンド以外のコマンドは、基本処理において生成され、RAM41cに設けられたコマンドキューに一時格納され、前述したタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
一方、ドアコマンドは、タイマ割込処理(メイン)のドア監視処理において生成され、ドアコマンド格納領域に格納される。ドアコマンド格納領域には、電源投入時または1ゲーム終了時にその時点のドア開放検出スイッチ25の検出状態を示すドアコマンドが格納され、ドア開放検出スイッチ25の検出状態が変化した時にその変化後の検出状態を示すドアコマンドが格納される。また、ドアコマンド格納領域に格納されたドアコマンドは、当該ドアコマンドが送信された後もクリアされることがなく、その後、新たに格納されるドアコマンドによって上書きされるようになっている。尚、電源投入時または1ゲーム終了時には、ドアコマンド格納領域に格納されているドアコマンドの送信を要求するドアコマンド送信要求1が設定され、ドアコマンド送信要求1が設定されているか、ドア開放検出スイッチ25の検出状態が変化したときに、RAM41cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
また、操作検出コマンドは、タイマ割込処理(メイン)のスイッチ入力判定処理においてに生成され、RAM41cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
次に、メイン制御部41が演出制御基板90に対して送信するコマンドに基づいてサブ制御部91が実行する演出の制御について説明する。
サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドを受信した際に、コマンド受信割込処理を実行する。コマンド受信割込処理では、RAM91cに設けられた受信用バッファに、コマンド伝送ラインから取得したコマンドを格納する。
受信用バッファには、最大で16個のコマンドを格納可能な領域が設けられており、複数のコマンドを蓄積できるようになっている。
サブ制御部91は、タイマ割込処理(サブ)において、受信用バッファに未処理のコマンドが格納されているか否かを判定し、未処理のコマンドが格納されている場合には、そのうち最も早い段階で受信したコマンドに基づいてROM91bに格納された制御パターンテーブルを参照し、制御パターンテーブルに登録された制御内容に基づいて液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の各種演出装置の出力制御を行う。
制御パターンテーブルには、複数種類の演出パターン毎に、コマンドの種類に対応する液晶表示器51の表示パターン、演出効果LED52の点灯態様、スピーカ53、54の出力態様、リールLEDの点灯態様等、これら演出装置の制御パターンが登録されており、サブ制御部91は、コマンドを受信した際に、制御パターンテーブルの当該ゲームにおいてRAM91cに設定されている演出パターンに対応して登録された制御パターンのうち、受信したコマンドの種類に対応する制御パターンを参照し、当該制御パターンに基づいて演出装置の出力制御を行う。これにより演出パターン及び遊技の進行状況に応じた演出が実行されることとなる。
尚、サブ制御部91は、あるコマンドの受信を契機とする演出の実行中に、新たにコマンドを受信した場合には、実行中の制御パターンに基づく演出を中止し、新たに受信したコマンドに対応する制御パターンに基づく演出を実行するようになっている。すなわち演出が最後まで終了していない状態でも、新たにコマンドを受信すると、受信した新たなコマンドが新たな演出の契機となるコマンドではない場合を除いて実行していた演出はキャンセルされて新たなコマンドに基づく演出が実行されることとなる。
特に、本実施例では、演出の実行中に賭数の設定操作がなされたとき、すなわちサブ制御部91が、賭数が設定された旨を示す投入枚数コマンドを受信したときに、実行中の演出を中止するようになっている。このため、遊技者が、演出を最後まで見るよりも次のゲームを進めたい場合には、演出がキャンセルされ、次のゲームを開始できるので、このような遊技者に対して煩わしい思いをさせることがない。また、演出の実行中にクレジットまたは賭数の精算操作がなされたとき、すなわちサブ制御部91が、ゲームの終了を示す遊技状態コマンドを受信した後、ゲームの開始を示す内部当選コマンドを受信する前に、払出開始コマンドを受信した場合には、実行中の演出を中止するようになっている。クレジットや賭数の精算を行うのは、遊技を終了する場合であり、このような場合に実行中の演出を終了させることで、遊技を終了する意志があるのに、不要に演出が継続してしまわないようになっている。
演出パターンは、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じた選択率にて選択され、RAM91cに設定される。演出パターンの選択率は、ROM91bに格納された演出テーブルに登録されており、サブ制御部91は、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じて演出テーブルに登録されている選択率を参照し、その選択率に応じて複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを選択し、選択した演出パターンを当該ゲームの演出パターンとしてRAM91cに設定するようになっており、同じコマンドを受信しても内部当選コマンドの受信時に選択された演出パターンによって異なる制御パターンが選択されるため、結果として演出パターンによって異なる演出が行われることがある。
図6〜図8は、入賞役の種類、入賞役の図柄組み合わせ、及び入賞役に関連する技術事項について説明するための図である。また、図9は、メイン制御部41により制御される遊技状態の遷移を説明するための図であり、図10は、遊技状態及びRTの概要を示す図である。
本実施例におけるスロットマシンは、図9に示すように、RT0〜3のいずれかに制御される。
図6を参照して、入賞役のうち小役について説明する。入賞役のうち小役には、中段ベル、右下がりベル、上段ベル1〜8、下段チェリー、1枚役が含まれる。
中段ベルは、入賞ラインLNに「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、8枚のメダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、ベルは、左リール2L、中リール2C、右リール2R各々において5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において中段ベルに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
右下がりベルは、入賞ラインLNに「リプレイ−ベル−リプレイ」、「リプレイ−ベル−プラム」、「プラム−ベル−リプレイ」、「プラム−ベル−プラム」のいずれかの組み合わせが揃ったときに入賞となり、8枚のメダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lのリプレイ及びプラムは、ベルの1つ下の位置に配置されており、右リール2Rのリプレイ及びプラムは、ベルの1つ上の位置に配置されているので、「リプレイ−ベル−リプレイ」、「リプレイ−ベル−プラム」、「プラム−ベル−リプレイ」、「プラム−ベル−プラム」のいずれかの組み合わせが揃うと、「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが右下がり、すなわち無効ラインLM3に揃うこととなる。
また、プラム、リプレイのいずれか一方は、左リール2L、右リール2R各々において5コマ以内に配置されており、ベルは、中リール2Cにおいて5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において右下がりベルに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
次に、上段ベル1〜8について説明する。上段ベル1は、入賞ラインLNに「リプレイ−オレンジ−オレンジ」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル2は、入賞ラインLNに「リプレイ−オレンジ−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル3は、入賞ラインLNに「リプレイ−BAR−オレンジ」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル4は、入賞ラインLNに「リプレイ−BAR−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル5は、入賞ラインLNに「プラム−オレンジ−オレンジ」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル6は、入賞ラインLNに「プラム−オレンジ−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル7は、入賞ラインLNに「プラム−BAR−オレンジ」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル8は、入賞ラインLNに「プラム−BAR−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lのリプレイ及びプラム、中リールのBAR及びオレンジ、右リール2RのBAR及びオレンジは、ベルの1つ下の位置に配置されているので、「リプレイ−オレンジ−オレンジ」、「リプレイ−オレンジ−BAR」、「リプレイ−BAR−オレンジ」、「リプレイ−BAR−BAR」、「プラム−オレンジ−オレンジ」、「プラム−オレンジ−BAR」、「プラム−BAR−オレンジ」、「プラム−BAR−BAR」のいずれかの組み合わせが揃うと、「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが上段、すなわち無効ラインLM1に揃うこととなる。
また、左リール2Lにおいて、リプレイ及びプラムは、5コマ以内に配置されておらず、中リール2C、右リール2Rの各々について、オレンジ及びBARは、5コマ以内に配置されていない。このため、後述する内部抽選において上段ベル1〜8のいずれかに当選していても、当選している上段ベルの構成図柄に対応するストップスイッチ8L、8C、8Rを適正なタイミングで操作しなければ、当選している上段ベルに入賞することはない。
下段チェリーは、入賞ラインLNに「BAR−オレンジ−ANY(ANYはいずれの図柄でも可)」、「BAR−BAR−ANY」、「BAR−ベル−ANY」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。下段チェリーが入賞すると2枚メダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、左リール2LのBARは、チェリーの1つ上の位置に配置されているので、「BAR−オレンジ−ANY(ANYはいずれの図柄でも可)」、「BAR−BAR−ANY」、「BAR−ベル−ANY」のいずれかの組み合わせが揃うと、左リールの「チェリー」が下段に停止することとなり、「チェリー−ANY−ANY」の組み合わせが下段及び右上がり、すなわち無効ラインLM2及びLM4に揃うこととなる。
また、中リール2Cにおいてオレンジ、BAR、ベルのいずれかは、5コマ以内に配置されているが、左リール2Lにおいて、BARは、5コマ以内に配置されていない。このため、後述する内部抽選において下段チェリーに当選していても、左リール2Lに対応するストップスイッチ8Lを適正なタイミングで操作しなければ、下段チェリーに入賞することはない。
1枚役は、入賞ラインLNに「黒7−チェリー−網7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。1枚役が入賞すると1枚メダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lの黒7、中リールのチェリー、右リールの網7は、5コマ以内に配置されていない。このため、後述する内部抽選において1枚役に当選していても、左リール2L、中リール2C、右リール2Rに対応するストップスイッチ8L、8C、8Rを適正なタイミングで操作しなければ、1枚役に入賞することはない。
次に、図7を参照して、入賞役のうち再遊技役について説明する。入賞役のうち再遊技役には、通常リプレイ、下段リプレイ、転落リプレイ、昇格リプレイ1、2、特殊リプレイ含まれる。
通常リプレイは、入賞ラインLNに「リプレイ−リプレイ−リプレイ」、「リプレイ−リプレイ−プラム」、「プラム−リプレイ−リプレイ」、「プラム−リプレイ−プラム」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。リプレイ、プラムは、左リール2L、中リール2C、右リール2R各々において5コマ以内に配置されている。よって、通常リプレイについては、原則として、当選していれば、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
下段リプレイは、入賞ラインLNに「ベル−オレンジ−オレンジ」、「ベル−オレンジ−チェリー」、「ベル−オレンジ−スイカ」、「ベル−オレンジ−黒7」、「ベル−オレンジ−網7」、「ベル−オレンジ−白7」、「ベル−BAR−オレンジ」、「ベル−BAR−チェリー」、「ベル−BAR−スイカ」、「ベル−BAR−黒7」、「ベル−BAR−網7」、「ベル−BAR−白7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lのベルは、リプレイまたはプラムの1つ上の位置に配置されており、中リール2Cのオレンジ、BARは、リプレイの1つ上の位置に配置されているので「ベル−オレンジ−オレンジ」、「ベル−オレンジ−チェリー」、「ベル−オレンジ−スイカ」、「ベル−オレンジ−黒7」、「ベル−オレンジ−網7」、「ベル−オレンジ−白7」、「ベル−BAR−オレンジ」、「ベル−BAR−チェリー」、「ベル−BAR−スイカ」、「ベル−BAR−黒7」、「ベル−BAR−網7」、「ベル−BAR−白7」のいずれかの組み合わせが揃うと、「リプレイ−リプレイ−スイカ/リプレイ/プラム/チェリー/網7/白7」、「リプレイ−プラム−リプレイ−リプレイ−スイカ/リプレイ/プラム/チェリー/網7/白7」、「プラム−リプレイ−リプレイ−リプレイ−スイカ/リプレイ/プラム/チェリー/網7/白7」、「プラム−プラム−リプレイ−リプレイ−スイカ/リプレイ/プラム/チェリー/網7/白7」の組み合わせが下段、すなわち無効ラインLM2に揃うこととなる。
また、左リール2Lにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、中リールにおいてオレンジ、BARは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてオレンジ、チェリー、スイカ、黒7、網7、白7の1つは、5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において下段リプレイに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
転落リプレイは、入賞ラインLNに「ベル−リプレイ−ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lのベルは、リプレイまたはプラムの1つ上の位置に配置されており、右リール2Rのベルは、リプレイの1つ下の位置に配置されているので「ベル−リプレイ−ベル」の組み合わせが揃うと、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」、「リプレイ−リプレイ−プラム」、「プラム−リプレイ−リプレイ」、「プラム−リプレイ−プラム」の組み合わせが右上がり、すなわち無効ラインLM4に揃うこととなる。
また、左リール2Lにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、中リールにおいてリプレイは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてベルは、5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において転落リプレイに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
図9に示すように、RT0、RT2において転落リプレイに入賞した後は、RT1に制御される。
昇格リプレイ1は、入賞ラインLNに「リプレイ−リプレイ−ベル」、「プラム−リプレイ−ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。左リール2Lにおいてリプレイ、プラムの1つは、5コマ以内に配置されており、中リール2Cにおいてリプレイは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてベルは、5コマ以内に配置されている。よって、昇格リプレイ1については、原則として、当選していれば、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
昇格リプレイ2は、入賞ラインLNに「ベル−オレンジ−リプレイ」、「ベル−オレンジ−プラム」、「ベル−BAR−リプレイ」、「ベル−BAR−プラム」のいずれかの組み合わせが揃ったときに入賞となる。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lのベルは、リプレイまたはプラムの1つ上の位置に配置されており、中リール2Cのオレンジ、BARは、リプレイの1つ上の位置に配置されており、右リール2Rのリプレイ、プラムは、ベルの1つ上の位置に配置されているので「ベル−オレンジ−リプレイ」、「ベル−オレンジ−プラム」、「ベル−BAR−リプレイ」、「ベル−BAR−プラム」の組み合わせが揃うと、「リプレイ−リプレイ−ベル」、「プラム−リプレイ−ベル」の組み合わせが下段、すなわち無効ラインLM2に揃うこととなる。
また、左リール2Lにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、中リールにおいてオレンジ、BARは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてリプレイ、プラムは、5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において昇格リプレイ2に当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
図9に示すように、RT1において昇格リプレイ(昇格リプレイ1または昇格リプレイ2)に入賞した後は、RT0に制御される。後述するように、昇格リプレイは、RT2、RT3における内部抽選においては当選しないように設定されている。このため、RT2、RT3においては昇格リプレイに入賞しない。その結果、RT2、RT3からRT0に制御されないように構成されており、RT1であるときにのみ昇格リプレイが入賞し、当該RT1からのみRT0に制御されるように構成されている。
特殊リプレイは、入賞ラインLNに「ベル−リプレイ−リプレイ」、「ベル−リプレイ−プラム」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。左リール2Lにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、中リール2Cにおいてリプレイは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてリプレイ、プラムの1つは、5コマ以内に配置されている。よって、特殊リプレイについては、原則として、当選していれば、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
図9に示すように、RT0において特殊リプレイに入賞した後は、RT2に制御される。後述するように、特殊リプレイは、RT1、RT3における内部抽選においては当選しないように設定されている。このため、RT1、RT3においては特殊リプレイに入賞しない。その結果、RT1、RT3からRT2に制御されないように構成されており、RT0であるときにのみ特殊リプレイ入賞し、当該RT0からのみRT2に制御されるように構成されている。
次に、図8を参照して、移行出目について説明する。移行出目は、図8に示すように、「リプレイ−オレンジ−ベル」、「リプレイ−BAR−ベル」、「プラム−オレンジ−ベル」、「プラム−BAR−ベル」、「リプレイ−ベル−オレンジ」、「リプレイ−ベル−BAR」、「プラム−ベル−オレンジ」、「プラム−ベル−BAR」、「黒7−オレンジ−オレンジ」、「黒7−オレンジ−BAR」、「黒7−BAR−オレンジ」、「黒7−BAR−BAR」、「白7−オレンジ−オレンジ」、「白7−オレンジ−BAR」、「白7−BAR−オレンジ」、「白7−BAR−BAR」、「スイカ−オレンジ−オレンジ」、「スイカ−オレンジ−BAR」、「スイカ−BAR−オレンジ」、「スイカ−BAR−BAR」からなる20種類の組み合わせである。本実施例では、後述する左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4が当選し、中段ベルの入賞条件となるリール以外を第1停止とし、かつ当選している上段ベルを取りこぼした場合に、上記の移行出目が入賞ラインLNに揃う。
図9に示すように、RT0、RT2、RT3において移行出目が入賞ラインLNに揃った後は、RT1に制御される。尚、RT1において移行出目が入賞ラインLNに揃った場合には、RT1が維持されることとなる。
次に、図11〜図13を参照して、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組み合わせについて説明する。本実施例では、遊技状態が、RT0であるか、RT1であるか、RT2であるか、RT3であるか、によって内部抽選の対象となる役及びその当選確率が異なる。尚、抽選対象役として後述するように、複数の入賞役が同時に読出されて、重複して当選し得る。図11〜図13においては、入賞役の間に“+”を表記することにより、内部抽選において同時に抽選対象役として読み出されることを示す。
図11及び図12においては、縦の欄に抽選対象役を示し、横の欄に遊技状態を示す。また、遊技状態と抽選対象役とが交差する欄の○印は、当該遊技状態であるときに当該抽選対象役が読み出されることを示し、×印は、当該遊技状態であるときに当該抽選対象役が読み出されないこと、すなわち抽選の対象外であることを示している。
また、○印の下に示す数値は、所定の設定値(例えば設定値1)の判定値数を示す。当該判定値数を用いて内部抽選が行われる。尚、判定値数の分母は、内部抽選用の乱数(0〜65535の整数)に対応させて、「65536」に設定されている。このため、例えば、判定値数として「360」が設定されている抽選対象役の当選確率は、360/65536となる。
また、図11及び図12は、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される特別役の組み合わせを示し、図13は、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される役の組み合わせを示している。
RT0であるときには、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱チェリー、強チェリー、1枚役、リプレイGR11、リプレイGR12、リプレイGR13、リプレイGR21、リプレイGR22、リプレイGR23が内部抽選の対象役となる。
RT1であるときには、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱チェリー、強チェリー、1枚役、通常リプレイ、リプレイGR1、リプレイGR2、リプレイGR3、リプレイGR4、リプレイGR5、リプレイGR6が内部抽選の対象役となる。
RT2であるときには、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱チェリー、強チェリー、1枚役、通常リプレイ、リプレイGR11、リプレイGR12、リプレイGR13、リプレイGR21、リプレイGR22、リプレイGR23が内部抽選の対象役となる。
RT3であるときには、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱チェリー、強チェリー、1枚役、通常リプレイが内部抽選の対象役となる。
尚、図13に示すように、弱チェリーとは、下段チェリー単独であり、強チェリーとは、下段チェリー+1枚役である。弱チェリー当選時、強チェリー当選は、ともに「BAR」の引込範囲内となるタイミングで左リールの停止操作が行われた場合に、下段に「チェリー」が停止することとなるが、弱チェリー当選時は、左リールを第1停止とし、「チェリー」が下段に停止した場合に、右リールの中段に「BAR」以外の図柄を停止させる制御を行い、強チェリー当選時は、左リールを第1停止とし、「チェリー」が下段に停止した場合に、右リールの中段に「BAR」を引込可能に制御を行う。尚、左リール以外を第1停止とした場合には、弱チェリー当選時と同様に右リールの中段に「BAR」以外の図柄を停止させる制御を行う。
このため、左リールを第1停止として下段に「チェリー」が停止した後、右リールの中段に「BAR」が停止するか否かによって強チェリーであるか弱チェリーであるかを認識できる。一方、左リール以外を第1停止とした場合には、強チェリーであっても右リールの中段に「BAR」以外の図柄が停止するので、強チェリーであるか弱チェリーであるかを認識できない。すなわち本実施例では、左リールを第1停止とした場合のみ強チェリーであるか弱チェリーであるかを区別して認識できることとなる。
以下では、左リールの下段に「チェリー」が停止し、かつ右リール中段に「BAR」が停止する停止態様を強チェリー目と呼び、左リールの下段に「チェリー」が停止し、かつ右リールの中段に「BAR」以外の図柄が停止する停止態様を弱チェリー目と呼ぶ。
尚、強チェリーの当選時であり、左リールを第1停止とした場合であっても、左リールのみ「BAR」が引込範囲となるタイミングで停止操作がされ、右リールにおいて「BAR」が引込範囲となるタイミングで停止操作がなされなければ、弱チェリー当選時と同様の出目、すなわち弱チェリー出目が導出されることとなる。
ベルとは、中段ベル+右下がりベルである。左ベル1とは、右下がりベル+上段ベル5+上段ベル8であり、左ベル2とは、右下がりベル+上段ベル6+上段ベル7であり、左ベル3とは、右下がりベル+上段ベル2+上段ベル3であり、左ベル4とは、右下がりベル+上段ベル2+上段ベル4である。左ベル1〜4を単に左ベルとも呼ぶ。中ベル1とは、中段ベル+上段ベル2+上段ベル5であり、中ベル2とは、中段ベル+上段ベル1+上段ベル6であり、中ベル3とは、中段ベル+上段ベル4+上段ベル7であり、中ベル4とは、中段ベル+上段ベル3+上段ベル8である。中ベル1〜4を単に中ベルとも呼ぶ。右ベル1とは、中段ベル+上段ベル3+上段ベル5であり、右ベル2とは、中段ベル+上段ベル1+上段ベル7であり、右ベル3とは、中段ベル+上段ベル4+上段ベル6であり、右ベル4とは、中段ベル+上段ベル2+上段ベル8である。右ベル1〜4を単に右ベルとも呼ぶ。また、これら左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4を単に押し順ベルとも呼ぶ。
昇格リプレイとは、昇格リプレイ1+昇格リプレイ2である。
リプレイGR1とは、通常リプレイ+昇格リプレイ1であり、リプレイGR2とは、通常リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2であり、リプレイGR3とは、通常リプレイ+昇格リプレイ1+下段リプレイであり、リプレイGR4とは、通常リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2+下段リプレイであり、リプレイGR5とは、通常リプレイ+昇格リプレイ2であり、リプレイGR6とは、通常リプレイ+昇格リプレイ2+下段リプレイである。
リプレイGR11とは、転落リプレイ+通常リプレイであり、リプレイGR12とは、転落リプレイ+通常リプレイ+下段リプレイであり、リプレイGR13とは、転落リプレイ+通常リプレイ+昇格リプレイ1である。
リプレイGR21とは、特殊リプレイ+通常リプレイであり、リプレイGR22とは、特殊リプレイ+通常リプレイ+下段リプレイであり、リプレイGR23とは、特殊リプレイ+通常リプレイ+昇格リプレイ1である。
このように、遊技状態がRT0〜3のいずれかであるかによって、内部抽選の対象となる再遊技役が異なるとともに、RT0〜3のいずれかであるかによって、対象となる再遊技役及びその当選確率が異なる抽選テーブルを用いて内部抽選が行われる。
本実施例では、複数種類の再遊技役が同時に当選している場合には、図14に示すように、同時当選した再遊技役の種類及び停止操作順に応じて定められた再遊技役を入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で揃えて停止させる制御が行われる。図14は、複数のリプレイが同時当選したときのリール制御を説明するための図である。
リプレイGR1(通常リプレイ+昇格リプレイ1)が当選し、左中右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ1の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左中右以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR2(通常リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2)が当選し、左右中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ1の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左右中以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR3(通常リプレイ+昇格リプレイ1+下段リプレイ)が当選し、中左右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ1の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中左右以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR4(通常リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2+下段リプレイ)が当選し、中右左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ1の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中右左以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR5(通常リプレイ+昇格リプレイ2)が当選し、右左中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ2の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、右左中以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR6(通常リプレイ+昇格リプレイ2+下段リプレイ)が当選し、右中左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ2の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、右中左以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
図3に示すように、昇格リプレイ1、昇格リプレイ2及び通常リプレイを構成する図柄は、左リール2L、中リール2C、右リール2Rの全てにおいて5コマ以内の間隔で配置されているため、停止操作順に応じて、ストップスイッチ8L〜8Rの停止操作タイミングに関わらず、昇格リプレイ1、昇格リプレイ2または通常リプレイが必ず入賞するようにリール制御が行われる。
このように、リプレイGR1〜6とで、昇格リプレイ1、2に入賞させるための操作態様として異なる操作態様が設定されている。
このため、リプレイGR1〜6が内部抽選の対象となるRT1において、リプレイGR1〜6のいずれかが当選していれば1/6の確率で昇格リプレイが入賞することとなり、RT0に移行することとなる。
リプレイGR11(転落リプレイ+通常リプレイ)が当選し、左中右または左右中の順番で停止操作がなされた場合、すなわち左リールを第1停止とした場合には、当選した再遊技役のうち通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左中右及び左右中以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR12(転落リプレイ+通常リプレイ+下段リプレイ)が当選し、中左右または中右左の順番で停止操作がなされた場合、すなわち中リールを第1停止とした場合には、当選した再遊技役のうち通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中左右及び中右左以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR13(転落リプレイ+通常リプレイ+昇格リプレイ1)が当選し、右左中または右中左の順番で停止操作がなされた場合、すなわち右リールを第1停止とした場合には、当選した再遊技役のうち通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、右左中及び右中左以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
図3に示すように、転落リプレイ及び通常リプレイを構成する図柄は、左リール2L、中リール2C、右リール2Rの全てにおいて5コマ以内の間隔で配置されているため、停止操作順に応じて、ストップスイッチ8L〜8Rの停止操作タイミングに関わらず、転落リプレイまたは通常リプレイが必ず入賞するようにリール制御が行われる。
このように、リプレイGR11〜13とで、転落リプレイを回避するため操作態様として異なる操作態様が設定されている。
このため、リプレイGR11〜13が内部抽選の対象となるRT0、RT2において、リプレイGR11〜13のいずれかが当選していれば1/3の確率で通常リプレイが入賞してRT1への移行を回避できる一方で、2/3の確率で転落リプレイが入賞してRT1に移行することとなる。
リプレイGR21(特殊リプレイ+通常リプレイ)が当選し、左中右または左右中の順番で停止操作がなされた場合、すなわち左リールを第1停止とした場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左中右及び左右中以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR22(特殊リプレイ+通常リプレイ+下段リプレイ)が当選し、中左右または中右左の順番で停止操作がなされた場合、すなわち中リールを第1停止とした場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中左右及び中右左以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
リプレイGR23(特殊リプレイ+通常リプレイ+昇格リプレイ1)が当選し、右左中または右中左の順番で停止操作がなされた場合、すなわち右リールを第1停止とした場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、右左中及び右中左以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
図3に示すように、特殊リプレイ及び通常リプレイを構成する図柄は、左リール2L、中リール2C、右リール2Rの全てにおいて5コマ以内の間隔で配置されているため、停止操作順に応じて、ストップスイッチ8L〜8Rの停止操作タイミングに関わらず、特殊リプレイまたは通常リプレイが必ず入賞するようにリール制御が行われる。
このように、リプレイGR21〜23とで、特殊リプレイを入賞させるため操作態様として異なる操作態様が設定されている。
このため、リプレイGR21〜23が内部抽選の対象となるRT0において、リプレイGR21〜23のいずれかが当選していれば1/3の確率で特殊リプレイが入賞してRT2へ移行することとなる。
次に、複数種類の小役が同時に当選している場合には、図15に示すように、同時当選した小役の種類及び停止操作順に応じて定められた小役を入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で揃えて停止させる制御が行われる。図15は、複数の小役が同時当選したときのリール制御を説明するための図である。
左ベル1(右下がりベル+上段ベル6+上段ベル7)が当選し、左押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち右下がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル6、上段ベル7または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
左ベル2(右下がりベル+上段ベル5+上段ベル8)が当選し、左押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち右下がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル5、上段ベル6または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
左ベル3(右下がりベル+上段ベル2+上段ベル3)が当選し、左押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち右下がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル2、上段ベル3または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
左ベル4(右下がりベル+上段ベル2+上段ベル4)が当選し、左押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち右下がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル2、上段ベル4または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
図3に示すように、右下がりベルの構成図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内の間隔で配置されており、左ベル1〜4が当選した場合に、左押しにて停止操作を行った場合には、停止操作のタイミングに関わらず、必ず右下がりベルを入賞ラインLNに揃える制御が行われる一方で、上段ベル1〜8を構成する図柄は、全てのリールにおいて5コマ以上の間隔で配置されている箇所があるため、左ベル1〜4が当選した場合でも、中押しまたは右押しにて停止操作を行った場合には、当選した上段ベル1〜8の構成図柄の引込範囲となる適切なタイミングで停止操作を行わなければ、当選した上段ベルを入賞ラインLNに揃えることはできず、その場合には、移行出目が入賞ラインLNに揃うように制御される。
中ベル1(中段ベル+上段ベル2+上段ベル5)が当選し、中押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル2、上段ベル5または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
中ベル2(中段ベル+上段ベル1+上段ベル6)が当選し、中押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル1、上段ベル6または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
中ベル3(中段ベル+上段ベル4+上段ベル7)が当選し、中押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル4、上段ベル7または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
中ベル4(中段ベル+上段ベル3+上段ベル8)が当選し、中押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル3、上段ベル8または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
図3に示すように、中段ベルの構成図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内の間隔で配置されており、中ベル1〜4が当選した場合に、中押しにて停止操作を行った場合には、停止操作のタイミングに関わらず、必ず中段ベルを入賞ラインLNに揃える制御が行われる一方で、上段ベル1〜8を構成する図柄は、全てのリールにおいて5コマ以上の間隔で配置されている箇所があるため、中ベル1〜4が当選した場合でも、左押しまたは右押しにて停止操作を行った場合には、当選した上段ベル1〜8の構成図柄の引込範囲となる適切なタイミングで停止操作を行わなければ、当選した上段ベルを入賞ラインLNに揃えることはできず、その場合には、移行出目が入賞ラインLNに揃うように制御される。
右ベル1(中段ベル+上段ベル3+上段ベル5)が当選し、右押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル3、上段ベル5または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
右ベル2(中段ベル+上段ベル1+上段ベル7)が当選し、右押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル1、上段ベル7または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
右ベル3(中段ベル+上段ベル4+上段ベル6)が当選し、右押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル4、上段ベル6または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
右ベル4(中段ベル+上段ベル2+上段ベル8)が当選し、右押しで停止操作を行った場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル2、上段ベル8または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
図3に示すように、中段ベルの構成図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内の間隔で配置されており、右ベル1〜4が当選した場合に、右押しにて停止操作を行った場合には、停止操作のタイミングに関わらず、必ず中段ベルを入賞ラインLNに揃える制御が行われる一方で、上段ベル1〜8を構成する図柄は、全てのリールにおいて5コマ以上の間隔で配置されている箇所があるため、右ベル1〜4が当選した場合でも、左押しまたは中押しにて停止操作を行った場合には、当選した上段ベル1〜8の構成図柄の引込範囲となる適切なタイミングで停止操作を行わなければ、当選した上段ベルを入賞ラインLNに揃えることはできず、その場合には、移行出目が入賞ラインLNに揃うように制御される。
このように本実施例では、左ベル、中ベル、右ベル、すなわち押し順ベルのいずれかが当選した場合には、当選役の種類に応じた特定の操作態様で停止操作を行うことで、右下がりベルまたは中段ベルが必ず入賞する一方で、当選役の種類に応じた特定の操作態様以外の操作態様で停止操作を行うことで、1/4で上段ベルが揃うが、3/4で上段ベルが揃わず移行出目が揃うこともある。
このため、押し順ベルの当選時には、当選役の種類に応じた特定の操作態様で操作されたか否かによって払い出されるメダル数の期待値を変えることができる。すなわち押し順ベルのいずれかが当選しても、その種類が分からなければ意図的に特定の操作態様を選択することはできないことから、1/3の割合で右下がりベルまたは中段ベルを確実に入賞させることにより確実にメダルを獲得できるものの、2/3の割合ではさらに1/4でしか上段ベルを入賞させることができず、確実にメダルを獲得することができない。また、特にRT0、2、3においては、移行出目が停止することでRT1へ移行することとなる。
また、特に図示しないが、ベル(中段ベル+右下がりベル)が当選した場合には、リールの停止順及び操作のタイミングに関わらず、入賞ラインLNに「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃うように制御される。
本実施例では、図9及び図10に示すように、RT0〜3のいずれかに制御される。
RT0は、RT1において昇格リプレイが入賞したとき(リプレイGR1〜6のいずれかが当選し、昇格リプレイが入賞する順番で停止操作がなされたとき)に移行する。そして、RT0は、RT0に移行してからのゲーム数に関わらず、転落リプレイの入賞または移行出目の停止によりRT1に移行するか、特殊リプレイの入賞によりRT2に移行することで終了する。
RT0における再遊技役の当選確率は、約1/1.4であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1以上となる。前述のように再遊技役としては、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23のみが内部抽選の対象とされており、通常リプレイ、転落リプレイ、特殊リプレイが入賞し得る。RT0において内部抽選の対象となる役のうちリプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23は、図12に示すように、ともに最も当選確率の高い役である。
RT1は、RT0、RT2、RT3において移行出目が停止するか、RT0、RT2において転落リプレイが入賞したときに移行する。そして、RT1は、昇格リプレイが入賞することでRT0に移行することで終了する。
RT1における再遊技役の当選確率は、約1/7.3であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1未満となる。前述のように再遊技役としては、通常リプレイ、リプレイGR1〜6のみが内部抽選の対象とされており、通常リプレイ、転落リプレイ、昇格リプレイが入賞し得る。
RT2は、RT0において特殊リプレイが入賞したときに移行する。そして、RT2は、転落リプレイが入賞するか移行出目が停止してRT1に移行することで終了する。
RT2における再遊技役の当選確率は、約1/1.13であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1以上となる。前述のように再遊技役としては、通常リプレイ、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23のみが内部抽選の対象とされており、通常リプレイ、転落リプレイ、特殊リプレイが入賞し得る。RT2において内部抽選の対象となる役のうち通常リプレイ、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23は、図12に示すように、ともに最も当選確率の高い役である。
RT3は、設定変更後に移行する。そして、RT3は、RT3に移行してからのゲーム数に関わらず、移行出目が停止してRT1に移行することで終了する。
RT3における再遊技役の当選確率は、約1/7.3であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1未満となる。前述のように再遊技役としては、通常リプレイのみが内部抽選の対象とされており、通常リプレイのみが入賞し得る。
RT0〜3のうちRT0、2は、再遊技役の当選確率が高確率となり、1ゲームあたりのメダルの払出率がRT1、3に比較して高い点において、RT1、3よりも遊技者にとって有利な状態といえる。
本実施例におけるスロットマシンは、遊技状態がRT0〜3であるときに、サブ制御部91により、内部抽選結果を報知するナビ演出を実行可能な報知期間となるアシストタイム(以下、ATという)に演出状態を制御可能となっている。
ここで本実施例の遊技状態の移行状況について説明すると、図9に示すように、設定変更後にRT3に移行する。
RT3では、移行出目が停止することで、RT1に移行する。
RT3において左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、かつ小役を入賞させることができなかった場合に移行出目が停止することとなるため、RBまたはBB(RB)の終了後に移行したRT3において左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、かつ小役を入賞させることができなかった場合に、RT1に移行することとなる。
RT1では、昇格リプレイが入賞することでRT0に移行する。
RT1においてリプレイGR1〜6が当選し、停止順が正解することで昇格リプレイが入賞することとなるため、RT1では、リプレイGR1〜6が当選し、停止順に正解することでRT0へ移行することとなる。
RT0では、転落リプレイが入賞するか、移行出目が停止することでRT1に移行し、特殊リプレイが入賞することでRT2へ移行する。
RT0においてリプレイGR11〜13が当選し、停止順が不正解であると転落リプレイが入賞する。また、リプレイGR21〜23が当選し、停止順が正解すると特殊リプレイが入賞する。また、RT0において左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、かつ小役を入賞させることができなかった場合に移行出目が停止する。このため、RT0では、リプレイGR21〜23が当選し、停止順が正解することでRT2へ移行し、リプレイGR11〜13が当選し、停止順が不正解となるか、左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、小役を入賞させることができなかった場合にRT1へ移行することとなる。
RT2では、転落リプレイが入賞するか、移行出目が停止することでRT1に移行する。
RT2においてリプレイGR11〜13が当選し、停止順が不正解であると転落リプレイが入賞する。また、左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、かつ小役を入賞させることができなかった場合に移行出目が停止する。このため、RT2では、リプレイGR11〜13が当選し、停止順が不正解となるか、左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、小役を入賞させることができなかった場合にRT1へ移行することとなる。
サブ制御部91は、後述のAT(RT2移行後はART)に制御されている場合には、遊技状態に応じたナビ対象役に当選することにより、ナビ演出を実行する。遊技状態に応じたナビ対象役とは、RT1であるときにはリプレイGR1〜6であり、RT0であるときにはリプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23である。また、RT2であるときにはリプレイGR11〜13である。RT0〜2のいずれにおいても、押し順ベルが共通のナビ対象役である。また、本実施例においてサブ制御部91は、ATにもARTにも制御していない通常状態(RT1かつ非ATの状態)であっても、一定の条件を満たすことでナビ演出を実行する。
本実施例のナビ演出は、液晶表示器51からのナビ画像の表示と、スピーカ53、54からのナビ音声の出力とによって行われる。ナビ画像として、第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールそれぞれを報知するナビ演出、すなわち6通りの停止順を報知する6択のナビ演出と、第1停止リールのみ報知するナビ演出、すなわち3通りの停止順を報知する3択のナビ演出と、がある。
6択のナビ演出では、例えば、「123」(リール2Lが第1停止、リール2Cが第2停止、リール2Rが第3停止であることを示す)や「132」(リール2Lが第1停止、リール2Cが第3停止、リール2Rが第2停止であることを示す)といったストップスイッチ8L、8C、8Rの押下順序を示す押下順序画像と、スロットマシン1のモチーフに合わせたキャラクタ画像とを表示する。また、ナビ音声として、例えば、「左中右!」(リール2Lが第1停止、リール2Cが第2停止、リール2Rが第3停止であることを示す)や「左右中!」(リール2Lが第1停止、リール2Cが第3停止、リール2Rが第2停止であることを示す)といったストップスイッチの押下順序を示す音声を出力する。尚、ナビ音声は、遊技者が最初あるいは次に押下すべきストップスイッチのみが出力される。したがって、全リールの回転中であれば、例えば最初に「左!」と出力され、リール2Lを停止させると次に「中!」と出力され、リール2L及びリール2Cを停止させると次に「右!」といった音声が出力される。
3択のナビ演出では、例えば、リプレイGR11や左ベルに当選したときには、「1−−」または「左−−」(リール2Lが第1停止であることを示す)、「−1−」または「−中−」(リール2Cが第1停止であることを示す)、「−−1」または「−−右」(リール2Rが第1停止であることを示す)といったストップスイッチ8L、8C、8Rの押下順序を示す押下順序画像と、スロットマシン1のモチーフに合わせたキャラクタ画像とを表示する。また、ナビ音声として、例えば、「左!」(リール2Lが第1停止であることを示す)、「中!」(リール2Cが第1停止であることを示す)、「右!」(リール2Rが第1停止であることを示す)といったストップスイッチの押下順序を示す音声を出力する。
リプレイGR1〜6に当選したときのナビ演出としては、6択のナビ演出が実行され、当選状況に応じて昇格リプレイを入賞させるための停止順(図14参照)が報知される。
リプレイGR11〜13に当選したときのナビ演出としては、6択のナビ演出が実行され、当選状況に応じて転落リプレイを回避するための停止順(図14参照)が報知される。
リプレイGR21〜23に当選したときのナビ演出としては、6択のナビ演出が実行され、当選状況に応じて特殊リプレイを入賞させるための停止順(図14参照)が報知される。
また、押し順ベルのいずれかに当選したときのナビ演出としては、3択のナビ演出または6択のナビ演出が実行され、右下がりベルまたは中段ベルを確実に入賞させるための停止順(図15参照)が報知される。
また、通常リプレイが当選したときには、どの停止順でも必ず通常リプレイが入賞することとなるが、本実施例では、通常リプレイが当選したときにも3択のナビ演出または6択のナビ演出が実行されることがある。
以上のように、本実施例におけるナビ演出は、遊技者にとって有利となる操作態様を想起させるメッセージが、ナビ対象役の種類に関わらず同じ態様で報知される。このため、遊技者は、当選したナビ対象役の種類を意識せずに遊技者にとって有利となる操作態様で操作することができる。
そして、ナビ演出が実行されることにより、意図的に当選した昇格リプレイ入賞、特殊リプレイ入賞、ベル入賞を入賞させること、転落リプレイの入賞、移行出目の停止を回避させることができる。
尚、ナビ演出の態様は、このような態様に限らず、遊技者が当選状況に応じて区別可能な態様であればどのようなものであっても良い。また、ナビ演出は、液晶表示器51に表示するものに限らず、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等を用いて実行するものであっても良い。
本実施例においてサブ制御部91は、抽選対象役(本実施例では、単独ベル(ベルの単独当選)、弱チェリー、強チェリー、1枚)が当選した場合にART(RT2でATに制御される状態)に制御するか否かを決定するナビストック抽選を行う。対象役の当選時のナビストック抽選では、0を含むナビストック数を決定することにより、ナビストック数を付与するか否か及び付与する場合にはその個数が決定される。
ナビストック数とは、所定ゲーム数(本実施例では1セットのART開始時にメイン制御部が決定するARTのゲーム数)にわたりARTに制御される権利の数を示す。ナビストック数を1消費(減算)することにより、所定ゲーム数の間、ARTに制御され、その間ナビ演出が実行される。このため、決定されたナビストック数が多い程、遊技者にとって有利度合いが高いといえる。
尚、ナビストック数が残っているときに、ナビストック数を新たに獲得したときには、残っているナビストック数に今回獲得したナビストック数を上乗せ加算させる。
本実施例では、サブ制御部91が管理する抽選モード、抽選契機となった役の種類に応じてナビストック抽選におけるナビストックの平均当選個数が異なる。
詳しくは、図16(a)に示すように、抽選モードが通常モードの場合には、1枚の当選時におけるナビストック5個の当選確率が100%と定められており、単独ベルの当選時におけるナビストック0個の当選確率が90%、ナビストック1個の当選確率が5%、ナビストック2個の当選確率が3%、ナビストック3個の当選確率が1.5%、ナビストック5個の当選確率が0.5%と定められており、弱チェリーの当選時におけるナビストック0個の当選確率が95%、ナビストック1個の当選確率が3%、ナビストック2個の当選確率が1%、ナビストック3個の当選確率が0.8%、ナビストック5個の当選確率が0.2%と定められており、強チェリーの当選時におけるナビストック0個の当選確率が50%、ナビストック1個の当選確率が30%、ナビストック2個の当選確率が10%、ナビストック3個の当選確率が8%、ナビストック5個の当選確率が2%と定められている。
また、図16(b)に示すように、抽選モードが高確率モードの場合には、1枚の当選時におけるナビストック5個の当選確率が100%と定められており、単独ベルの当選時におけるナビストック0個の当選確率が70%、ナビストック1個の当選確率が20%、ナビストック2個の当選確率が8%、ナビストック3個の当選確率が1.5%、ナビストック5個の当選確率が0.5%と定められており、弱チェリーの当選時におけるナビストック0個の当選確率が80%、ナビストック1個の当選確率が16%、ナビストック2個の当選確率が3%、ナビストック3個の当選確率が0.8%、ナビストック5個の当選確率が0.2%と定められており、強チェリーの当選時におけるナビストック0個の当選確率が30%、ナビストック1個の当選確率が40%、ナビストック2個の当選確率が20%、ナビストック3個の当選確率が8%、ナビストック5個の当選確率が2%と定められている。
すなわち1枚の当選時を除いて抽選モードが高確率モードの場合に、通常モードの場合よりも平均個数が高くなるように当選確率が定められており、抽選契機が成立した場合の抽選モードが高確率モードであるか、通常モードであるか、に応じてナビストックの獲得期待度が変化するようになっている。
また、抽選モードが同じ場合には、1枚、強チェリー、単独ベル、弱チェリーの順番で平均個数が高くなるように当選確率が定められており、対象となった役に応じてナビストックの獲得期待度が変化するようになっている。特に本実施例では、1枚当選時には、ナビストック5個以上の当選が確定するようになっている。
サブ制御部91は、弱チェリー当選時に高確率モードに制御されるゲーム数を決定する高確率モード抽選を行い、当選したゲーム数の間、抽選モードとして高確率モードに制御する。尚、高確率モード中に新たに高確率モード抽選にて高確率モードのゲーム数が当選した場合には、高確率モードのゲーム数が上乗せされるようになっている。尚、高確率モードに制御されていない期間は、通常モードとなる。
本実施例においてメイン制御部41は、図12に示すように、RT1において左リールを第1停止とする停止順にてRT0へ移行することとなる昇格リプレイが入賞することとなるリプレイGR1、2の当選確率が、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順にてRT0へ移行することとなる昇格リプレイが入賞することとなるリプレイGR3〜6の当選確率よりも低く設定されている。また、図12に示すように、左リールを第1停止とする停止順にて小役を確実に入賞させることが可能となる左ベル1〜4の当選確率が、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順にて小役を確実に入賞させることが可能となる中ベル1〜4、右ベル1〜4の当選確率よりも低く設定されている。
一方サブ制御部91は、ATまたはARTに制御されておらず、またはナビ演出も実行されていない状況において、推奨停止順(本実施例では左リールを第1停止とする停止順)以外の停止順、すなわち中リールまたは右リールを第1停止とする停止順(以下、変則押しとも呼ぶ)にて停止操作が行われた場合に、一定期間(本実施例では10ゲーム)にわたりペナルティ期間に制御する。尚、サブ制御部91は、ATやARTに制御していない状態でもナビ演出を実行することがあり、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順を報知するナビ演出が実行され、それに従って中リールまたは右リールを第1停止とする停止順にて停止操作を行った場合には、ペナルティ期間に制御されることはない。
ペナルティ期間では、抽選対象役が当選してもナビストック抽選が行われず、ATまたはARTに制御されておらず、またはナビ演出も実行されていない状況において、変則押し、すなわち推奨停止順以外の停止順にて停止操作がされることでペナルティ期間に制御され、遊技者にとって不利益となることから、このような状況においては、左リールを第1停止とする停止操作を遊技者に対して促すことが可能となり、これによりRT1においてATに制御されていないにも関わらず、RT0やRT2へ移行したり、押し順ベルの当選時に高確率で小役が入賞してしまうことを防止できる。
本実施例では遊技において大半を占めるRT1においては、推奨停止順以外の停止順で停止操作を行った結果、前述のペナルティ期間に制御されることから、推奨停止順で停止操作するほうが、他の停止順で操作したときよりも、遊技者が遊技において獲得できる遊技価値の期待値が高くなるようになっているように設計されている。ここで規定する期待値とは、RT1における1ゲームだけの期待値ではなく、当該1ゲームによりその後に得られるARTへの権利(ナビストック)の付与についても考慮した遊技を継続して行うことを前提とした期待値を示す。従って、遊技者は推奨停止順で停止操作したほうが良いことになる。
すなわち本実施例では変則押しすることでリプレイ確率の高いRT0やRT2に移行しやすくなるが、ナビストックの付与に対してペナルティが発生するため、RT1では推奨停止順で停止操作したほうが他の停止順で停止操作したときよりも遊技者にとって期待値は高くなる。
また、推奨停止順で停止操作するほうが、遊技者にとって有利なARTとなるための権利(ナビストック)が付与される確率が他の停止順で停止操作したときよりも高くなるように設定されているので、遊技者は推奨停止順で停止操作したほうが良いことになる。
また、本実施例では前述のように推奨停止順、すなわち左リールを第1停止リールとする順番で停止操作を行った場合のみ、弱チェリーまたは強チェリー当選時に弱チェリーであるか強チェリーであるかを認識可能な停止態様が導出されるようになっており、推奨停止順で停止操作を行うことにより遊技者にとって有利な状況を特定し易くなることで、遊技者は推奨停止順で停止操作したほうが良いこととなる。
また、サブ制御部91は、ATにもARTにも制御していない通常状態で、かつ通常状態におけるナビ演出も実行されていないにも関わらず、変則押し、すなわち推奨停止順以外の停止順にて停止操作がされた場合に、警告報知を行う。警告報知では、指定された停止順以外で停止操作が行われたことによりペナルティが付与される旨が報知される。
尚、本実施例では、ATにもARTにも制御していない通常状態で、かつ通常状態におけるナビ演出も実行されていないにも関わらず、変則押し、すなわち推奨停止順以外の停止順にて停止操作がされることでペナルティ期間に制御され構成であるが、例えば、推奨停止順以外の停止順で停止操作を行っただけではペナルティ期間に制御せず、そのうち中ベルまたは右ベルが当選し、推奨停止順以外の停止順にて停止操作した結果、右下がりベルや上段ベルが入賞してメダルが付与されたり、リプレイGR1〜6のいずれかが当選し、推奨停止順以外の停止順で停止操作した結果、昇格リプレイが入賞してRT0へ移行したときのみ、すなわち推奨停止順以外の停止順にて停止操作を行った結果、実際に遊技者に対して有利となったときのみペナルティ期間に制御する構成としても良く、このような構成とすることで、推奨停止順以外の停止順で停止操作しても遊技者が利益を得なければペナルティは付与せず、推奨停止順以外の停止順で停止操作を行ったものの、利益を得ていない場合にまでペナルティが課されることによる遊技者の遊技への不満が高まることを防止できる。
また、本実施例では、ATにもARTにも制御していない通常状態で、かつ通常状態におけるナビ演出が実行された場合に、推奨停止順で停止操作を行っている限りは、ペナルティが付与されない構成であるが、ATにもARTにも制御していない状態でナビ演出が実行された場合に、ナビ演出により報知された停止順以外で停止操作を行った場合に、ペナルティが付与される構成としても良く、このような構成とすることで、設計通りの遊技性を実現できる。例えば、RT1においてリプレイGR1またはリプレイGR2が当選した場合に、推奨停止順、すなわち左リールを第1停止とする停止順にて停止操作を行うことで昇格リプレイが入賞してRT0へ移行する可能性があるが、このような場合に、ナビ演出を無視した停止順にて停止操作を行った場合にペナルティを付与することで、ナビ演出に従って停止順での停止操作を促すことが可能となり、ATに制御されていない状態でRT0やRT2に移行してしまうことを防止できる。
次に、サブ制御部91が行うARTの制御の流れを図17及び図18のフローチャートに基づいて説明する。
図17に示すように、サブ制御部91は、ナビストック抽選において1以上のナビストックが決定されたときに、ナビストック数をRAM91cの所定領域に格納する(Ss1)。そして、RAM91cのナビストックの有無に基づき、ATに制御するか否かを特定する。1以上のナビストックが残っている場合には、ART確定報知(Ss2)を経てARTの当選が報知された後にATに制御する。
サブ制御部91は、ATの制御を開始すると、対象役が当選した場合にナビ演出を実行する。まず、AT移行後は、RT1に制御されており、この間は、リプレイGR1〜6の当選時(Ss3)に昇格リプレイを入賞させる停止順をナビ演出により報知する。これにより報知された停止順に従って停止操作を行うことにより昇格リプレイが入賞して(Ss4)、RT1からRT0に移行させることが可能となる。尚、報知された停止順と異なる停止順にて停止操作を行った結果、昇格リプレイが入賞しなかった場合は、その時点でATの制御も終了する。
また、ATの制御開始後は、RT0〜2のどの遊技状態であっても押し順ベルの当選時にはベルを入賞させる停止順が報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、確実にメダルを獲得することも可能となる。この際、3択のナビ演出でベルを入賞させる停止順が報知される構成でも良いし、6択のナビ演出でベルを入賞させる停止順が報知される構成でも良く、前者の構成とすることで、第1停止以外のリールの停止順が任意となるので、遊技者の負担を軽減することができる。
RT1において昇格リプレイが入賞し、RT0に移行した後は、リプレイGR11〜13の当選時(Ss5)に、転落リプレイの入賞を回避する停止順をナビ演出により報知する(Ss6)。
この際、転落リプレイの入賞を回避する停止順が2通り存在するが、図19及び図20に示すように、後述する停止順種別及びサブ制御部91が管理する抽選モードに応じて定められた6択の停止順を報知するナビ演出を実行する。
リプレイGR11〜13の当選時に報知された停止順に従って停止操作を行うことにより転落リプレイの入賞を回避して(Ss5)、RT0からRT1への移行を回避することが可能となる。尚、報知された停止順と異なる停止順にて停止操作を行った結果、転落リプレイが入賞してRT1へ移行した場合は、その時点でATの制御も終了する。
また、RT0に移行した後、リプレイGR21〜23の当選時(Ss8)に、特殊リプレイを入賞させる停止順をナビ演出により報知する(Ss9)。
この際、特殊リプレイを入賞させる停止順が2通り存在するが、図19及び図20に示すように、後述する停止順種別及びサブ制御部91が管理する抽選モードに応じて定められた6択の停止順を報知するナビ演出を実行する。
リプレイGR21〜23の当選時に報知された停止順に従って停止操作を行うことにより特殊リプレイを入賞させて(Ss10)、RT0からRT2へ移行させることが可能となり、特殊リプレイが入賞してRT2へ移行することに伴ってARTが開始することとなる。尚、報知された停止順と異なる停止順にて停止操作を行った結果、通常リプレイが入賞した場合は、ATの制御を継続する。
図18に示すように、RT0において特殊リプレイが入賞し、RT2に移行することで、次ゲームのスタート操作を契機に、ナビストックを1消費(減算)する(Ss101)。
そして、スタート操作の後、メイン制御部41から送信されるARTのゲーム数をRAM91cに設定し(Ss102)、設定したARTのゲーム数に応じたART開始演出を後述するメイン制御部41の制御によるフリーズ1に合わせて実行し(Ss103)、ARTの制御が開始するとともに、メイン制御部41がARTの開始を判定する判定期間である旨をRAM91cに設定し(Ss104)、ARTの残りゲーム数の計数を開始する。
ART開始後は、1ゲーム毎に、サブ制御部91が管理するARTの残りゲーム数を1ずつ減算し(Ss105)、通常リプレイが当選しているか(Ss106)、押し順ベルが当選しているか(Ss113)、リプレイGR11〜13またはリプレイGR21〜23が当選しているか(Ss122)、を判定する。
ART開始後のゲームにおいて通常リプレイが当選している場合には、RAM91cの設定に基づいて判定期間であるか否かを判定し(Ss107)、判定期間であれば、図28に示すように、後述する判定期間及び停止順種別に応じて定められた6択の停止順を報知するナビ演出を実行する(Ss108)。その後、ART信号出力コマンドを受信したか否かに基づいてメイン制御部41がサブ制御部91側の1セット毎のART開始を判定し、これに伴いART信号を出力したか否かを判定し(Ss109)、メイン制御部41がART信号を出力したと判定した場合には、RAM91cに設定されている判定期間を非判定期間に設定する(Ss110)。一方、メイン制御部41がART信号を出力していない場合には、RAM91cに設定されている判定期間を維持する。
また、ART開始後のゲームにおいて通常リプレイが当選しており、判定期間でない場合には、ART開始が判定される停止順にて停止操作がされることで、通常リプレイまたは押し順ベル当選時に連続してART開始が判定される停止順で停止操作された回数、すなわち通常リプレイまたは押し順ベルが当選し、かつART開始が判定される停止順にて停止操作がされた際に1加算され、通常リプレイまたは押し順が当選し、かつART開始が判定されない停止順にて停止操作がされることでクリアされるカウンタの値が、メイン制御部41によりART開始が確定的に判定される判定回数(1セット目のARTでは3回、2セット目以降のARTでは2回)となるか否かを判定し(Ss111)、通常リプレイまたは押し順ベル当選時に連続してART開始が判定される停止順で停止操作された回数が判定回数となる場合には、図28に示すように、後述する非判定期間及び停止順種別に応じて定められた6択の停止順を報知するナビ演出を実行する(Ss112)。一方、通常リプレイまたは押し順ベル当選時に連続してART開始が判定される停止順で停止操作された回数が判定回数とならない場合には、ナビ演出を実行しない。
ART開始後のゲームにおいて押し順ベルが当選している場合には、RAM91cの設定に基づいて判定期間であるか否かを判定し(Ss114)、判定期間であれば、図29に示すように、後述する判定期間及び停止順種別に応じて定められた6択の停止順を報知するナビ演出を実行する(Ss115)。その後、ART信号出力コマンドを受信したか否かに基づいてメイン制御部41がサブ制御部91側の1セット毎のART開始を判定し、これに伴いART信号を出力したか否かを判定し(Ss116)、メイン制御部41がART信号を出力したと判定した場合には、RAM91cに設定されている判定期間を非判定期間に設定する(Ss117)。一方、メイン制御部41がART信号を出力していない場合には、RAM91cに設定されている判定期間を維持する。
また、ART開始後のゲームにおいて押し順ベルが当選しており、判定期間でない場合には、ART開始が判定される停止順にて停止操作がされることで、通常リプレイまたは押し順ベル当選時に連続してART開始が判定される停止順で停止操作された回数が、メイン制御部41によりART開始が確定的に判定される判定回数となるか否かを判定し(Ss118)、通常リプレイまたは押し順ベル当選時に連続してART開始が判定される停止順で停止操作された回数が判定回数(1セット目のARTでは3回、2セット目以降のARTでは2回)となる場合には、図29に示すように、後述する非判定期間及び停止順種別に応じて定められた6択の停止順を報知するナビ演出を実行する(Ss119)。一方、通常リプレイまたは押し順ベル当選時に連続してART開始が判定される停止順で停止操作された回数が判定回数とならない場合には、図29に示すように、後述する非判定期間及び停止順種別に応じて定められた3択の停止順を報知するナビ演出を実行する(Ss120)。
押し順ベルの当選時に報知された停止順に従って停止操作を行うことによりRT1への移行を回避しつつ、確実にメダルを獲得することも可能となる。また、移行出目が入賞したか否かを判定し(Ss121)、報知された停止順と異なる停止順にて停止操作を行った結果、移行出目が停止してRT1へ移行した場合は、その時点でARTの制御も終了する。
ART開始後のゲームにおいてリプレイGR11〜13またはリプレイGR21〜23のいずれかが当選している場合には、図24及び図25に示すように、後述する停止順種別及びサブ制御部91が管理するナビストック数の有無に応じて定められた6択の停止順を報知するナビ演出を実行する(Ss123)。
リプレイGR11〜13の当選時に報知された停止順に従って停止操作を行うことによりRT1への移行を回避することが可能となる。また、転落リプレイが入賞したか否かを判定し(Ss124)、報知された停止順と異なる停止順にて停止操作を行った結果、転落リプレイが入賞してRT1へ移行した場合は、その時点でARTの制御も終了する。
また、ART開始後の各ゲームでは、ARTの残りゲーム数が0となったか否かを判定し(Ss125)、ARTの残りゲーム数が0となった場合には、メイン制御部41によるフリーズ2に合わせてARTの終了を報知する終了報知を行い(Ss126)、ナビストックが残っているか否かを判定し(Ss127)、ナビストックが残っていれば、次ゲームのスタート操作を待って、ARTの制御を再開する(Ss101)。一方、ナビストックが残っていない場合には、ARTの制御を終了させる。
本実施例においてメイン制御部41は、RT0、RT2において内部抽選の対象となるリプレイGR11〜13の当選時において、転落リプレイの入賞を回避し、通常リプレイを入賞させる停止順として、それぞれ2通りの停止順が割り当てられており、どちらの停止順で停止操作を行った場合でも通常リプレイが入賞し、転落リプレイの入賞を回避することが可能となる。すなわちリプレイGR11〜13の当選時において転落リプレイの入賞を回避し、通常リプレイを入賞させる2通りの停止順は、ともに遊技者に対する価値の変わらない表示態様を導出させる停止順といえる。
また、RT0において内部抽選の対象となるリプレイGR21〜23の当選時において、RT2へ移行させるための特殊リプレイを入賞させる停止順として、それぞれ2通りの停止順が割り当てられており、どちらの停止順で停止操作を行った場合でも特殊リプレイが入賞し、RT2へ移行させることが可能となる。すなわちリプレイGR21〜23の当選時において特殊リプレイを入賞させる2通りの停止順は、ともに遊技者に対する価値の変わらない表示態様を導出させる停止順といえる。
また、RT2において内部抽選の対象となる通常リプレイの当選時において、いずれの停止順であっても必ず通常リプレイが入賞することとなるが、通常リプレイを入賞させる停止順として、6通りの停止順が割り当てられており、どの停止順で停止操作を行った場合でも通常リプレイを入賞させることが可能となる。すなわち通常リプレイの当選時において通常リプレイを入賞させる6通りの停止順は、ともに遊技者に対する価値の変わらない表示態様を導出させる停止順といえる。
また、RT2において内部抽選の対象となる押し順ベルの当選時において、移行出目の停止を回避し、小役を確実に入賞させる停止順として、それぞれ2通りの停止順が割り当てられており、どちらの停止順で停止操作を行った場合でも移行出目の停止を回避し、かつ小役を確実に入賞させることが可能となる。すなわち押し順ベルの当選時において移行出目の停止を回避し、小役を確実に入賞させる2通りの停止順は、ともに遊技者に対する価値の変わらない表示態様を導出させる停止順といえる。
そしてメイン制御部41は、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23、通常リプレイ、押し順ベルの当選時において、これら遊技者に対する価値の変わらない表示態様を導出させる2通りの停止順のうち第1の停止順に対して第1の制御状態が判定され、第2の停止順に対して第2の制御状態が判定される第1の停止順種別、遊技者に対する価値の変わらない表示態様を導出させる2通りの停止順のうち第2の停止順に対して第1の制御状態が判定され、第1の停止順に対して第2の制御状態が判定される第2の停止順種別からなる複数種類の停止順種別からいずれかの停止順種別を均等な割合でランダムに選択し、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23、通常リプレイ、押し順ベルが当選した旨に加え、選択した停止順種別を示す内部当選コマンドをサブ制御部91に対して送信する。
サブ制御部91は、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23、通常リプレイ、押し順ベルの当選を示す内部当選コマンドから特定される停止順種別と、サブ制御部91の制御状態と、に対応して定められた停止順を報知するナビ演出を実行することで、報知された停止順での停止操作を遊技者に対して促す。この際、サブ制御部91の制御状態が第1の制御状態であり、第1の停止順種別が特定された場合には、遊技者に対する価値の変わらない表示態様を導出させる2通りの停止順のうち第1の停止順を報知するナビ演出を実行し、サブ制御部91の制御状態が第1の制御状態であり、第2の停止順種別が特定された場合には、遊技者に対する価値の変わらない表示態様を導出させる2通りの停止順のうち第2の停止順を報知するナビ演出を実行する。一方、サブ制御部91の制御状態が第2の制御状態であり、第1の停止順種別が特定された場合には、遊技者に対する価値の変わらない表示態様を導出させる2通りの停止順のうち第2の停止順を報知するナビ演出を実行し、サブ制御部91の制御状態が第2の制御状態であり、第2の停止順種別が特定された場合には、遊技者に対する価値の変わらない表示態様を導出させる2通りの停止順のうち第1の停止順を報知するナビ演出を実行する。
そして、メイン制御部41は、停止操作がされた際に、遊技者がナビ演出により報知された停止順にて停止操作が行われたと推定して、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23、通常リプレイ、押し順ベルの当選時に選択した停止順種別が第1の停止順種別であり、実際の停止順が第1の停止順であれば、サブ制御部91の制御状態が第1の制御状態であると判定し、実際の停止順が第2の停止順であれば、サブ制御部91の制御状態が第2の制御状態であると判定する。一方、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23、通常リプレイ、押し順ベルの当選時に選択した停止順種別が第2の停止順種別であり、実際の停止順が第1の停止順であれば、サブ制御部91の制御状態が第2の制御状態であると判定し、実際の停止順が第2の停止順であれば、サブ制御部91の制御状態が第1の制御状態であると判定する。
このようにメイン制御部41が、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23、通常リプレイ、押し順ベルの当選時において、複数種類の停止順種別からいずれかの停止順種別をランダムに選択し、その結果に基づいてサブ制御部91がメイン制御部41により選択された停止順種別と、サブ制御部91の制御状態と、に基づいてナビ演出を実行することで、停止順種別とサブ制御部91の制御状態とに基づく停止順による停止操作を遊技者に促し、メイン制御部41が、選択した停止順種別と、実際の停止順と、からサブ制御部91の制御状態を特定できるようになっている。
また、本実施例では、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23、通常リプレイ、押し順ベルの当選時において複数種類の停止順種別からいずれかの停止順種別を均等な割合でランダムに選択し、その結果に基づいてサブ制御部91がメイン制御部41により選択された停止順種別と、サブ制御部91の制御状態と、に基づいてナビ演出を実行するとともに、メイン制御部41が、選択した停止順種別と、実際の停止順と、からサブ制御部91の制御状態を特定するようになっており、遊技者が意図的に停止操作の操作態様を選択することにより、メイン制御部41にサブ制御部91の制御状態を誤って判定させることが困難となる。
尚、本実施例では、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23、通常リプレイ、押し順ベルのいずれかが当選した際に、停止順種別を均等な割合でランダムに選択する構成であるが、当選役の種類に応じて停止順種別がランダムに変化する構成とした場合でも上記と同様の効果を得られる。
また、本実施例では、11〜13、リプレイGR21〜23、通常リプレイ、押し順ベルの当選時において複数種類の停止順種別からいずれかの停止順種別を均等な割合でランダムに選択し、その結果に基づいてサブ制御部91がメイン制御部41により選択された停止順種別と、サブ制御部91の制御状態と、に基づいてナビ演出を実行するとともに、メイン制御部41が、選択した停止順種別と、実際の停止順と、からサブ制御部91の制御状態を特定する構成であるが、遊技者に対する価値の変わらない表示態様を導出させる少なくとも2通りの操作態様を備える所定の抽選結果となった場合に、サブ制御部91は、サブ制御部91の制御状態が第1の制御状態であれば、遊技者に対する価値の変わらない表示態様を導出させる少なくとも2通りの操作態様のうち第1の操作態様を報知するナビ演出を実行し、サブ制御部91の制御状態が第2の制御状態であれば、遊技者に対する価値の変わらない表示態様を導出させる少なくとも2通りの操作態様のうち第2の操作態様を報知するナビ演出を実行し、この結果、メイン制御部が、実際の操作態様が第1の操作態様である場合にサブ制御部91の制御状態が第1の制御状態であると判定し、実際の操作態様が第2の操作態様である場合にサブ制御部91の制御状態が第2の制御状態であると判定することで、メイン制御部41がサブ制御部91の制御状態を特定する構成としても良い。この際、所定の抽選結果は、1種類でも良いし、複数種類からなるものでも良い。
また、本実施例では、遊技者に対する価値の変わらない表示態様を導出させる少なくとも2通りの操作態様を備える役として、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23、通常リプレイ、押し順ベル、すなわちどちらの操作態様を選択しても同一の表示態様が導出される役を適用しているが、一方の操作態様を選択した場合に導出される表示態様と他方の操作態様を選択した場合に導出される表示態様とが異なっても、双方の表示態様が導出された際に遊技者に対する価値の変わらない役であれば適用可能である。この際、遊技者に対する価値の変わらない表示態様とは、いずれの表示態様が導出されても一切利益が付与されない表示態様、いずれの表示態様が導出されても同一の価値の利益が付与される表示態様などが該当する。また、この場合の利益とは、メダルなどの遊技用価値や遊技者にとって有利な遊技状態へ移行すること、遊技者にとって有利な遊技状態からそれよりも不利な遊技状態へ移行しないことなどが該当する。
また、本実施例では、操作態様として停止順、すなわち停止操作の順番が異なる構成であるが、操作態様としてリールの停止タイミングを適用しても良いし、停止順と停止タイミングの組み合わせを適用しても良い。
また、本実施例では、AT中のリプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23の当選時、ART中のリプレイGR11〜13、通常リプレイ、押し順ベルの当選時において、同一の演出態様にてナビ演出を実行するので、遊技者がナビ演出を無視して停止操作を行った場合に、不利益(RT1への移行)を被る可能性があり、その結果、ART中においてナビ演出に従って停止操作を行うことを促すことが可能となり、遊技者が意図的に停止操作の操作態様を選択することにより、メイン制御部41にサブ制御部91の制御状態を誤って判定させることを効果的に防止できる。
本実施例においてメイン制御部41は、RT0においてリプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23が当選した際の実際の停止順からサブ制御部91側の抽選モードを特定し、これに基づいてART開始時にこのARTのゲーム数(次回フリーズ2までのゲーム数)を決定するゲーム数抽選の抽選モードに反映させるようになっている。
また、メイン制御部41は、RT2においてリプレイGR11〜13が当選した際の停止順からサブ制御部91側のナビストックの有無を特定し、これに基づいて後述するフリーズ1を行うか否かの決定に反映させるようになっている。
また、メイン制御部41は、RT2において通常リプレイ、押し順ベルが当選した際の停止順からサブ制御部91側の1セット毎のART開始か否かを特定し、これに基づいてART信号を出力する制御を行うようになっている。
図19及び図20は、サブ制御部91側で管理する抽選モードと、RT0におけるリプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23当選時の停止順種別に対応するナビ演出の選択状況、実際の停止順に基づきメイン制御部41が判定するゲーム数抽選の抽選モードの関係を示す図である。
リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23の当選時には、それぞれ0〜3の4種類の停止順種別からいずれかの停止順種別が選択される。
メイン制御部41は、RT0におけるリプレイGR11、リプレイGR21の当選時に停止順種別0を選択した場合に、実際の停止順が左中右の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定し、実際の停止順が左右中の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして高確率モードと判定し、実際の停止順が左中右及び左右中以外の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定する。
一方サブ制御部91は、RT0におけるリプレイGR11、リプレイGR21の当選時に停止順種別0が選択された場合に、サブ制御部91の抽選モードが通常モードの場合には、左中右の停止順を報知するナビ演出を実行し、サブ制御部91の抽選モードが高確率モードの場合には、左右中の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT0におけるリプレイGR11、リプレイGR21の当選時に停止順種別1を選択した場合に、実際の停止順が左中右の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして高確率モードと判定し、実際の停止順が左右中の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定し、実際の停止順が左中右及び左右中以外の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定する。
一方サブ制御部91は、RT0におけるリプレイGR11、リプレイGR21の当選時に停止順種別1が選択された場合に、サブ制御部91の抽選モードが通常モードの場合には、左右中の停止順を報知するナビ演出を実行し、サブ制御部91の抽選モードが高確率モードの場合には、左中右の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT0におけるリプレイGR11、リプレイGR21の当選時に停止順種別2を選択した場合に、実際の停止順が左中右の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして維持と判定し、実際の停止順が左右中の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして低確率モードと判定し、実際の停止順が左中右及び左右中以外の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定する。
一方サブ制御部91は、RT0におけるリプレイGR11、リプレイGR21の当選時に停止順種別2が選択された場合に、サブ制御部91の抽選モードが通常モードの場合にも高確率モードの場合にも、左中右の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT0におけるリプレイGR11、リプレイGR21の当選時に停止順種別3を選択した場合に、実際の停止順が左中右の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして低確率モードと判定し、実際の停止順が左右中の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして維持と判定し、実際の停止順が左中右及び左右中以外の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定する。
一方サブ制御部91は、RT0におけるリプレイGR11、リプレイGR21の当選時に停止順種別3が選択された場合に、サブ制御部91の抽選モードが通常モードの場合にも高確率モードの場合にも、左右中の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT0におけるリプレイGR12、リプレイGR22の当選時に停止順種別0を選択した場合に、実際の停止順が中左右の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定し、実際の停止順が中右左の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして高確率モードと判定し、実際の停止順が中左右及び中右左以外の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定する。
一方サブ制御部91は、RT0におけるリプレイGR12、リプレイGR22の当選時に停止順種別0が選択された場合に、サブ制御部91の抽選モードが通常モードの場合には、中左右の停止順を報知するナビ演出を実行し、サブ制御部91の抽選モードが高確率モードの場合には、中右左の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT0におけるリプレイGR12、リプレイGR22の当選時に停止順種別1を選択した場合に、実際の停止順が中左右の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして高確率モードと判定し、実際の停止順が中右左の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定し、実際の停止順が中左右及び中右左以外の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定する。
一方サブ制御部91は、RT0におけるリプレイGR12、リプレイGR22の当選時に停止順種別1が選択された場合に、サブ制御部91の抽選モードが通常モードの場合には、中右左の停止順を報知するナビ演出を実行し、サブ制御部91の抽選モードが高確率モードの場合には、中左右の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT0におけるリプレイGR12、リプレイGR22の当選時に停止順種別2を選択した場合に、実際の停止順が中左右の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして維持と判定し、実際の停止順が中右左の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして低確率モードと判定し、実際の停止順が中左右及び中右左以外の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定する。
一方サブ制御部91は、RT0におけるリプレイGR12、リプレイGR22の当選時に停止順種別2が選択された場合に、サブ制御部91の抽選モードが通常モードの場合にも高確率モードの場合にも、中左右の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT0におけるリプレイGR12、リプレイGR22の当選時に停止順種別3を選択した場合に、実際の停止順が中左右の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして低確率モードと判定し、実際の停止順が中右左の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして維持と判定し、実際の停止順が中左右及び中右左以外の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定する。
一方サブ制御部91は、RT0におけるリプレイGR12、リプレイGR22の当選時に停止順種別3が選択された場合に、サブ制御部91の抽選モードが通常モードの場合にも高確率モードの場合にも、中右左の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT0におけるリプレイGR13、リプレイGR23の当選時に停止順種別1を選択した場合に、実際の停止順が右左中の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして高確率モードと判定し、実際の停止順が右中左の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定し、実際の停止順が右左中及び右中左以外の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定する。
一方サブ制御部91は、RT0におけるリプレイGR13、リプレイGR23の当選時に停止順種別1が選択された場合に、サブ制御部91の抽選モードが通常モードの場合には、右中左の停止順を報知するナビ演出を実行し、サブ制御部91の抽選モードが高確率モードの場合には、右左中の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT0におけるリプレイGR13、リプレイGR23の当選時に停止順種別2を選択した場合に、実際の停止順が右左中の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして維持と判定し、実際の停止順が右中左の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして低確率モードと判定し、実際の停止順が右左中及び右中左以外の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定する。
一方サブ制御部91は、RT0におけるリプレイGR13、リプレイGR23の当選時に停止順種別2が選択された場合に、サブ制御部91の抽選モードが通常モードの場合にも高確率モードの場合にも、右左中の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT0におけるリプレイGR13、リプレイGR23の当選時に停止順種別3を選択した場合に、実際の停止順が右左中の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして低確率モードと判定し、実際の停止順が右中左の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして維持と判定し、実際の停止順が右左中及び右中左以外の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定する。
一方サブ制御部91は、RT0におけるリプレイGR13、リプレイGR23の当選時に停止順種別3が選択された場合に、サブ制御部91の抽選モードが通常モードの場合にも高確率モードの場合にも、右中左の停止順を報知するナビ演出を実行する。
このため、遊技者がナビ演出により報知された停止順にて停止操作を行った場合に、サブ制御部91の抽選モードが通常モードであれば、メイン制御部41は、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定し、サブ制御部91の抽選モードが高確率モードであれば、メイン制御部41は、ゲーム数抽選の抽選モードとして高確率モードと判定することとなる。
また、メイン制御部41が、リプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23の当選時において、停止順種別2、3を選択した際に、サブ制御部91は、サブ制御部91の抽選モードが通常モードであるか、高確率モードであるか、に関わらず、共通の停止順を報知するナビ演出を実行し、この際、ナビ演出に従って停止操作を行うと、それ以前に判定されたゲーム数抽選の抽選モードが維持される一方、ナビ演出に従わずに停止操作を行うと、通常モードよりも不利な低確率モードと判定されてしまうこととなるため、サブ制御部91が制御する抽選モードの大半が通常モードであることから、遊技者がサブ制御部91の抽選モードが通常モードであると推測して第2停止以降の停止順をナビ演出が報知する停止順と異なる停止順にて停止操作を行った場合でも、ゲーム数抽選の抽選モードとして高確率モードを判定させることが困難となる。
次に、メイン制御部41がRT0においてゲーム数抽選の抽選モードを決定するまでの制御の流れを図21及び図22に示すフローチャートに基づいて説明する。
メイン制御部41は、昇格リプレイの入賞に伴いRT0に移行すると(Sm1)、まず、RAM41cに割り当てられた抽選モード設定領域にモード0を設定する(Sm2)。
その後、1ゲーム毎に、リプレイGR11〜13が当選しているか(Sm3)、リプレイGR21〜23が当選しているか(Sm17)、を判定する。
リプレイGR11〜13のいずれかが当選している場合には、停止順種別0〜3のいずれかを均等な確率(1/4)でランダムに選択する(Sm4)。
そして、リプレイGR11〜13のいずれかが当選したゲームにおいて選択した停止順種別と実際の停止順とから通常モードか否かを判定し(Sm5)、通常モードと判定された場合には、転落リプレイの停止順で停止された可能性があるので、転落リプレイが入賞しているか否かを判定し(Sm6)、転落リプレイが入賞している場合には、RT0が終了し、RT1へ移行することで、抽選モードの決定も終了する。この場合には、RT2へ移行せず、ゲーム数抽選も行われることはない。
また、Sm6の判定において転落リプレイが入賞していなければ、抽選モード設定領域に設定されている抽選モード、すなわち前回以前にリプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23が当選した際に判定された抽選モードが低確率モードであるか否かを判定し(Sm7)、低確率モードであれば、抽選モード設定領域に設定されている低確率モードを維持する(Sm8)。一方、抽選モード設定領域に設定されている抽選モードが低確率モードではない場合には、抽選モード設定領域の抽選モードを通常モードに更新する(Sm9)。
また、Sm5の判定において通常モードではないと判定された場合には、リプレイGR11〜13のいずれかが当選したゲームにおいて選択した停止順種別と実際の停止順とから高確率モードか否かを判定し(Sm10)、高確率モードと判定された場合には抽選モード設定領域に設定されている抽選モードが通常モードまたは低確率モードであるか否かを判定し(Sm11)、通常モードまたは低確率モードであれば、抽選モード設定領域に設定されている現在の抽選モードを維持する(Sm12)。
また、Sm11の判定において通常モードでも低確率モードでもないと判定した場合、すなわちモード0が設定されている場合には、抽選モード設定領域に設定されている抽選モードを高確率モードに更新する(Sm13)。
また、Sm10の判定において高確率モードでないと判定した場合には、リプレイGR11〜13のいずれかが当選したゲームにおいて選択した停止順種別と実際の停止順とから低確率モードか否かを判定し(Sm14)、低確率モードであれば、抽選モード設定領域に設定されている抽選モードを低確率モードに更新する(Sm15)。
また、Sm14の判定において低確率モードでないと判定された場合、すなわちリプレイGR11〜13のいずれかが当選したゲームにおいて選択した停止順種別と実際の停止順とからの判定内容が維持の場合には、抽選モード設定領域に設定されている現在の抽選モードを維持する(Sm16)。
Sm3の判定においてリプレイGR21〜23のいずれかが当選している場合には、停止順種別0〜3のいずれかを均等な確率(1/4)でランダムに選択する(Sm18)。
そして、リプレイGR21〜23のいずれかが当選したゲームにおいて選択した停止順種別と実際の停止順とから通常モードか否かを判定し(Sm19)、通常モードと判定された場合には、抽選モード設定領域に設定されている抽選モードが低確率モードであるか否かを判定し(Sm20)、低確率モードであれば、抽選モード設定領域に設定されている低確率モードを維持する(Sm21)。一方、抽選モード設定領域に設定されている抽選モードが低確率モードではない場合には、抽選モード設定領域の抽選モードを通常モードに更新する(Sm22)。
次いで、Sm19の判定にて通常モードと判定されている場合には、特殊リプレイが入賞している場合と、通常リプレイが入賞している場合と、の双方の場合があるので、特殊リプレイが入賞しているか否かを判定し(Sm23)、特殊リプレイが入賞している場合には、抽選モード設定領域に設定されている抽選モードを確定し(Sm24)、特殊リプレイの入賞に伴いRT2に移行し(Sm25)、これに伴い、Sm24にて確定した抽選モードにてゲーム数抽選を行うこととなる。
また、Sm19の判定において通常モードではないと判定された場合には、リプレイGR21〜23のいずれかが当選したゲームにおいて選択した停止順種別と実際の停止順とから高確率モードか否かを判定し(Sm26)、高確率モードと判定された場合には抽選モード設定領域に設定されている抽選モードが通常モードまたは低確率モードであるか否かを判定し(Sm27)、通常モードまたは低確率モードであれば、抽選モード設定領域に設定されている現在の抽選モードを維持する(Sm28)。一方、Sm28の判定において通常モードでも低確率モードでもないと判定した場合、すなわちモード0が設定されている場合には、抽選モード設定領域に設定されている抽選モードを高確率モードに更新する(Sm29)。
次いで、Sm26の判定において高確率モードと判定されている場合には、特殊リプレイが入賞しているので、抽選モード設定領域に設定されている抽選モードを確定し(Sm24)、特殊リプレイの入賞に伴いRT2に移行し(Sm25)、これに伴い、Sm24にて確定した抽選モードにてゲーム数抽選を行うこととなる。
また、Sm26の判定において高確率モードでないと判定した場合には、リプレイGR21〜23のいずれかが当選したゲームにおいて選択した停止順種別と実際の停止順とから低確率モードか否かを判定し(Sm30)、低確率モードであれば、抽選モード設定領域に設定されている抽選モードを低確率モードに更新する(Sm31)。
また、Sm30の判定において低確率モードでないと判定された場合、すなわちリプレイGR21〜23のいずれかが当選したゲームにおいて選択した停止順種別と実際の停止順とからの判定内容が維持の場合には、抽選モード設定領域に設定されている現在の抽選モードを維持する(Sm32)。
次いで、Sm30の判定において低確率モードと判定されたか否かに関わらず、Sm19のステップにおいて通常モードと判定されていない場合には、特殊リプレイが入賞しているので、抽選モード設定領域に設定されている抽選モードを確定し(Sm24)、特殊リプレイの入賞に伴いRT2に移行し(Sm25)、これに伴い、Sm24にて確定した抽選モードにてゲーム数抽選を行うこととなる。
この際、リプレイGR21〜23のいずれかが当選したゲームにおいて選択した停止順種別と実際の停止順とからの判定内容が維持であり、Sm32において抽選モード設定領域に設定されている抽選モードが維持された場合、モード0が設定されている場合(RT0に移行後、リプレイGR11〜13が当選する前にリプレイGR21〜23が当選し、モード0が維持された場合)があるので、抽選モード設定領域に設定されている抽選モードがモード0か否かを判定し(Sm33)、モード0が設定されている場合には、抽選モード設定領域に設定されている抽選モードを通常モードに更新し(Sm34)、抽選モード設定領域に設定されている抽選モードを確定するようになっている(Sm24)。
メイン制御部41は、RT2の開始に伴いARTを開始するとき、及びその後ARTゲーム数が0となり、ナビストックを消費してARTを再開するときに、当該ARTのゲーム数を決定するゲーム数抽選を行う。
ゲーム数抽選では、Sm24にて確定した抽選モード、すなわちRT2の開始に伴うARTを開始する場合には、その直前のRT0終了時に確定した抽選モード、ナビストックを消費してARTを再開する場合には、一連のARTが開始する直前のRT0終了時に確定した抽選モードに応じた確率にてゲーム数を決定する。
詳しくは、図23に示すように、抽選モードが低確率モードである場合には、33ゲームの当選確率が100%に定められており、この場合の平均ゲーム数は33ゲームである。
また、抽選モードが通常モードである場合には、33ゲームの当選確率が68%、77ゲームの当選確率が16%、111ゲームの当選確率が8%、222ゲームの当選確率が4%、333ゲームの当選確率が2%、444ゲームの当選確率が1%、555ゲームの当選確率0.5%、777ゲームの当選確率が0.5%に定められており、この場合の平均ゲーム数は70.3ゲームである。
また、抽選モードが高確率モードである場合には、33ゲームの当選確率が28%、77ゲームの当選確率が40%、111ゲームの当選確率が16%、222ゲームの当選確率が8%、333ゲームの当選確率が4%、444ゲームの当選確率が2%、555ゲームの当選確率1%、777ゲームの当選確率が1%に定められており、この場合の平均ゲーム数は111.1ゲームである。
すなわち抽選モードが高確率モードの場合には、通常モードの場合に比較してARTに制御されるゲーム数が多くなる可能性が高まり、低確率モードの場合には、通常モードの場合に比較してARTに制御されるゲーム数が少なくなる可能性が高まる。このため、高確率モードの場合には通常モードよりも遊技者にとって有利となり、低確率モードの場合には通常モードよりも遊技者にとって不利となる。
このような制御によれば、メイン制御部41は、サブ制御部91によるATの制御に伴ってRT0に移行した後、特殊リプレイが入賞してRT2へ移行し、ARTが開始するまでの期間においてリプレイGR11〜13、リプレイGR21〜23が当選した全てのゲームで、その際に選択された停止順種別及び実際の停止順から高確率モードが判定された場合のみ、その後のART開始時に行われるゲーム数抽選にて高確率モードに応じた確率が適用されることとなる一方、1回でも通常モードが判定された場合には、その後のART開始時に行われるゲーム数抽選にて通常モードに応じた確率が適用されることとなり、さらに、1回でも低確率モードが判定された場合には、その後のART開始時に行われるゲーム数抽選にて通常モードに応じた確率が適用されることとなる。
図24及び図25は、サブ制御部91側で管理するナビストックの有無と、RT2におけるリプレイGR11〜13当選時の停止順種別に対応するナビ演出の選択状況、実際の停止順に基づきメイン制御部41が判定するナビストックの有無の関係を示す図である。
前述のようにリプレイGR11〜13の当選時には、それぞれ0〜3の4種類の停止順種別からいずれかの停止順種別が選択される。
メイン制御部41は、RT2におけるリプレイGR11の当選時に停止順種別0を選択した場合に、実際の停止順が左中右の場合には、ナビストック無しと判定し、実際の停止順が左右中の場合には、ナビストックありと判定し、実際の停止順が左中右及び左右中以外の場合には、ナビストック無しと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2におけるリプレイGR11の当選時に停止順種別0が選択された場合に、ナビストックが残っていない場合には、左中右の停止順を報知するナビ演出を実行し、ナビストックが残っている場合には、左右中の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2におけるリプレイGR11の当選時に停止順種別1を選択した場合に、実際の停止順が左中右の場合には、ナビストックありと判定し、実際の停止順が左右中の場合には、ナビストック無しと判定し、実際の停止順が左中右及び左右中以外の場合には、ナビストック無しと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2におけるリプレイGR11の当選時に停止順種別1が選択された場合に、ナビストックが残っていない場合には、左右中の停止順を報知するナビ演出を実行し、ナビストックが残っている場合には、左中右の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2におけるリプレイGR11の当選時に停止順種別2を選択した場合に、実際の停止順が左中右の場合には、ナビストック維持(前回以前の判定を維持)と判定し、実際の停止順が左右中の場合には、ナビストック無しと判定し、実際の停止順が左中右及び左右中以外の場合には、ナビストック無しと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2におけるリプレイGR11の当選時に停止順種別2が選択された場合に、ナビストックが残っているか否か関わらず左中右の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2におけるリプレイGR11の当選時に停止順種別3を選択した場合に、実際の停止順が左中右の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして低確率モードと判定し、実際の停止順が左右中の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして維持と判定し、実際の停止順が左中右及び左右中以外の場合には、ゲーム数抽選の抽選モードとして通常モードと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2におけるリプレイGR11の当選時に停止順種別3が選択された場合に、ナビストックが残っているか否か関わらず左右中の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2におけるリプレイGR12の当選時に停止順種別0を選択した場合に、実際の停止順が中左右の場合には、ナビストック無しと判定し、実際の停止順が中右左の場合には、ナビストックありと判定し、実際の停止順が中左右及び中右左以外の場合には、ナビストック無しと判定する。
一方サブ制御部91は、RT0におけるリプレイGR12の当選時に停止順種別0が選択された場合に、ナビストックが残っていない場合には、中左右の停止順を報知するナビ演出を実行し、ナビストックが残っている場合には、中右左の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2におけるリプレイGR12の当選時に停止順種別1を選択した場合に、実際の停止順が中左右の場合には、ナビストックありと判定し、実際の停止順が中右左の場合には、ナビストック無しと判定し、実際の停止順が中左右及び中右左以外の場合には、ナビストック無しと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2におけるリプレイGR12の当選時に停止順種別1が選択された場合に、ナビストックが残っていない場合には、中右左の停止順を報知するナビ演出を実行し、ナビストックが残っている場合には、中左右の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2におけるリプレイGR12の当選時に停止順種別2を選択した場合に、実際の停止順が中左右の場合には、ナビストック維持と判定し、実際の停止順が中右左の場合には、ナビストック無しと判定し、実際の停止順が中左右及び中右左以外の場合には、ナビストック無しと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2におけるリプレイGR12の当選時に停止順種別2が選択された場合に、ナビストックが残っているか否か関わらず中左右の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2におけるリプレイGR12の当選時に停止順種別3を選択した場合に、実際の停止順が中左右の場合には、ナビストック無しと判定し、実際の停止順が中右左の場合には、ナビストック維持と判定し、実際の停止順が中左右及び中右左以外の場合には、ナビストック無しと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2におけるリプレイGR12の当選時に停止順種別3が選択された場合に、ナビストックが残っているか否か関わらず中右左の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2におけるリプレイGR13の当選時に停止順種別1を選択した場合に、実際の停止順が右左中の場合には、ナビストックありと判定し、実際の停止順が右中左の場合には、ナビストック無しと判定し、実際の停止順が右左中及び右中左以外の場合には、ナビストック無しと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2におけるリプレイGR13の当選時に停止順種別1が選択された場合に、ナビストックが残っていない場合には、右中左の停止順を報知するナビ演出を実行し、ナビストックが残っている場合には、右左中の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2におけるリプレイGR13の当選時に停止順種別2を選択した場合に、実際の停止順が右左中の場合には、ナビストック維持と判定し、実際の停止順が右中左の場合には、ナビストック無しと判定し、実際の停止順が右左中及び右中左以外の場合には、ナビストック無しと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2におけるリプレイGR13の当選時に停止順種別2が選択された場合に、ナビストックが残っているか否かに関わらず右左中の停止順を報知するナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2におけるリプレイGR13の当選時に停止順種別3を選択した場合に、実際の停止順が右左中の場合には、ナビストック無しと判定し、実際の停止順が右中左の場合には、ナビストック維持と判定し、実際の停止順が右左中及び右中左以外の場合には、ナビストック無しと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2におけるリプレイGR13の当選時に停止順種別3が選択された場合に、ナビストックが残っているか否かに関わらず右中左の停止順を報知するナビ演出を実行する。
このため、遊技者がナビ演出により報知された停止順にて停止操作を行った場合に、サブ制御部91側にナビストックが残っていなければ、メイン制御部41は、ナビストック無しと判定し、サブ制御部91側にナビストックが残っていれば、メイン制御部41は、ナビストックありと判定することとなる。
また、メイン制御部41が、リプレイGR11〜13の当選時において、停止順種別2、3を選択した際に、サブ制御部91は、ナビストックが残っているか否かに関わらず、共通の停止順を報知するナビ演出を実行し、この際、ナビ演出に従って停止操作を行うと、それ以前に判定されたナビストックの有無が維持される一方、ナビ演出に従わずに停止操作を行うと、ナビストック無しと判定されてしまうこととなるため、遊技者が第2停止以降の停止順をナビ演出が報知する停止順と異なる停止順にて停止操作を行った場合に、ナビストックが残っていないにも関わらず、ナビストックありと判定されてしまうことを防止できる。
次に、メイン制御部41がRT2においてナビストックの有無を決定するまでの制御の流れを図26に示すフローチャートに基づいて説明する。
メイン制御部41は、特殊リプレイの入賞に伴いRT2に移行すると(Sm101)、まず、抽選モード設定領域に設定されている抽選モードに応じた確率にてARTのゲーム数(次回フリーズ2に制御するまでのゲーム数)を決定するゲーム数抽選を行い(Sm102)、ゲーム数抽選にて当選したゲーム数をRAM41cに割り当てられた残りゲーム数カウンタに設定する(Sm103)。
次いで、ゲーム数抽選にて当選したゲーム数に基づいてショート(5秒)、ロング(10)からいずれか一方のフリーズ時間を選択する(Sm104)。この際、ゲーム数抽選にて33ゲームまたは77ゲームのゲーム数が当選している場合にはショートを選択し、111ゲーム以上のゲーム数が当選している場合にはロングを選択する。
その後、最初のゲーム開始操作がされることを契機に、停止操作が有効化されるまでの期間をSm104にて選択した時間にわたり遅延させるフリーズ1に制御する(Sm105)。フリーズ1に制御されている期間においては、リール2L、2C、2Rを用いたリール演出が行われるとともに、サブ制御部91側でもリール演出に合わせて当選したゲーム数、すなわちARTのゲーム数とともにARTの開始を報知するART開始演出が行われる。
フリーズ1の後、1ゲーム毎に、リプレイGR11〜13が当選しているか(Sm106)を判定する。
リプレイGR11〜13のいずれかが当選している場合には、停止順種別0〜3のいずれかを均等な確率(1/4)でランダムに選択する(Sm107)。
そして、リプレイGR11〜13のいずれかが当選したゲームにおいて選択した停止順種別と実際の停止順とからナビストック無しであるか否かを判定し(Sm108)、ナビストック無しと判定された場合には、仮決定がされていなければナビストック無しを仮決定し、ナビストックありが仮決定されていれば仮決定をナビストック無しに変更する(Sm109)。尚、ナビストックありが仮決定されていれば維持する。
また、Sm108の判定においてナビストック無しではないと判定された場合には、リプレイGR11〜13のいずれかが当選したゲームにおいて選択した停止順種別と実際の停止順とからナビストックありであるか否かを判定し(Sm114)、ナビストックありと判定された場合には、RAM41cに割り当てられたストックありカウンタに1加算し(Sm115)、ART開始後、ナビストックの有無の仮決定がされているか否かを判定する(Sm116)。
ナビストックの有無が仮決定されている場合には、仮決定されている内容がナビストック無しであるか否かを判定し(Sm117)、仮決定されている内容がナビストック無しであれば、ストックありカウンタの値が5であるか否かを判定し(Sm118)、ストックありカウンタの値が5であれば、仮決定をナビストックありに変更し(Sm119)、ストックありカウンタの値をクリアして0とする(Sm120)。
また、Sm116の判定においてナビストックの有無が仮決定されていない場合には、ストックありカウンタの値が2であるか否かを判定し(Sm121)、ストックありカウンタの値が2であれば、ナビストックありを仮決定し(Sm122)、ストックありカウンタの値をクリアして0とする(Sm123)。
また、1ゲーム終了毎に、残りゲーム数カウンタの値が0か否かを判定し(S110)、残りゲーム数カウンタの値が0であれば、当該ゲーム終了時に一定時間にわたり次ゲームの賭数設定操作(最終ゲームで再遊技役が入賞していない場合)または次ゲームの開始操作(最終ゲームで再遊技役が入賞している場合)の有効化を遅延させるフリーズ2に制御する(Sm111)。
その後、仮決定されているナビストックありまたはナビストック無しを確定し(Sm112)、確定した結果に基づいてナビストックがあるか否かを判定し(Sm113)、ナビストック無しの場合には、当該制御を終了する。
一方、Sm113の判定においてナビストックありと判定された場合には、Sm102に進み、ゲーム数抽選を行い、ゲーム開始操作に伴いフリーズ1に制御し、ARTを再開させるようになっている。
このような制御によれば、メイン制御部41は、サブ制御部91によるATの制御に伴ってRT2に移行し、ARTが開始した後、ART開始時に決定したARTのゲーム数が0となるまでの期間において、リプレイGR11〜13が当選したゲームでその際に選択された停止順種別及び実際の停止順からナビストックの有無を判定し、その結果に基づいて、ARTのゲーム数が0となり、1セットのARTが終了した時点でナビストック無しと判定した場合には、ARTに伴う制御を終了させる一方で、ナビストックありと判定した場合には、その後、ゲーム開始操作に伴いフリーズ1に制御し、ARTを再開させるようになっている。
また、ナビストックの有無の判定に際して、図27(a)(b)に示すように、リプレイGR11〜13が当選したゲームにおいて、ナビストックの有無を仮決定した後、ARTの残りゲーム数が0となるまでの期間(確認期間)において、リプレイGR11〜13が当選したゲームにおいてその際に選択された停止順種別及び実際の停止順からナビストックの有無を判定することで、仮決定が正しいか否かを確認し、その結果に基づいて仮決定を変更可能とし、ARTの残りゲーム数が0となった時点の仮決定の内容に基づいて最終的にART終了時点のナビストックの有無を確定させるようになっている。
また、ナビストック無しは、リプレイGR11〜13が当選したゲームにおいてナビストック無しが1回判定されることで仮決定されるのに対して、ナビストックありは、リプレイGR11〜13が当選したゲームにおいてナビストックありが複数回連続して判定されることで仮決定されるようになっており、ナビストック無しよりもナビストックありの方が仮決定され難いようになっている。このため、ナビストックが実際残っていないにも関わらず、ナビストックありと判定され、それに基づく制御が行われてしまうことを防止できる。
また、ナビストックありが仮決定された後、確認期間において1度でもナビストック無しが判定されると、仮決定がナビストック無しに変更されるのに対して、ナビストック無しが仮決定された後は、確認期間において、仮決定が行われていない状態でナビストックありを仮決定するのに要するナビストックありの判定の連続回数(2回)よりも多くの回数(5回)にわたり連続してナビストックありが判定されなければ、仮決定がナビストック有りに変更されないようになっており、一度ナビストック無しが仮決定されると、確認期間においてナビストックありの仮決定に変更され難いようになっている。このため、ナビストックが実際残っていないにも関わらず、ナビストックありと判定され、それに基づく制御が行われてしまうことを防止できる。
このように本実施例では、メイン制御部41が、ART開始時にARTのゲーム数を決定した後、決定したARTのゲーム数が0となるまでの期間において、リプレイGR11〜13が当選したゲームでその際に選択された停止順種別及び実際の停止順からサブ制御部91側のナビストックの有無を判定し、その結果に基づいて、ARTのゲーム数が0となり、1セットのARTが終了した時点でナビストック無しと判定した場合には、ARTに伴う制御を終了させる一方で、ナビストックありと判定した場合には、その後、ゲーム開始操作に伴いフリーズ1に制御し、ARTを再開させるようになっている。
このような本実施例の構成、すなわちサブ制御部91が、メイン制御部41側の内部抽選結果と、サブ制御部91側の制御状態と、に基づく操作態様を促す報知を行い、メイン制御部41が、役の種類に応じて定められた操作態様との一致状況を確認し、その結果に基づいてサブ制御部91側の制御状態を判断する構成では、遊技者が必ずしも報知された操作態様にて停止操作を行うとは限らず、遊技者が誤って報知された操作態様とは異なる操作態様で停止操作が行われた場合に、メイン制御部41がサブ制御部91側の制御状態を正確に判定できなくなってしまう虞がある。
これに対して本実施例では、1セットのART終了時のナビストックの有無の決定に際して、ARTの開始後、リプレイGR11〜13が当選したゲームにおいてナビストックの有無を仮決定し、その後ARTの残りゲーム数が0となるまでの期間(確認期間)において、リプレイGR11〜13が当選したゲームにおいてその際に選択された停止順種別及び実際の停止順からナビストックの有無を判定することで、仮決定が正しいか否かを確認し、仮決定の結果と、その後の確認期間の確認結果と、に基づいてART終了時点のナビストックの有無を確定させるようになっているので、ART終了時点におけるサブ制御部91側のナビストックの有無の判定精度を高めることができる。
また、本実施例では、ART開始時にARTのゲーム数を決定した後、決定したARTのゲーム数が0となるまでの期間において、リプレイGR11〜13が当選したゲームでその際に選択された停止順種別及び実際の停止順からサブ制御部91側のナビストックの有無、すなわちサブ制御部91側の有利度の異なる状況を判定し、その結果に応じて、メイン制御部41の制御を行うようになっており、この際、サブ制御部91が制御する有利度を高い判定精度にて特定できるので、実際の有利度と異なる有利度にてメイン制御部41の制御が行われてしまうことが防止でき、実際の有利度と異なる有利度にてメイン制御部41の制御が行われてしまうことにより、遊技者に対して無用な誤解を与えてしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、メイン制御部41が、サブ制御部91の制御する有利度としてナビストックの有無を特定し、ナビストックの有無に応じてメイン制御部41の制御を行う構成であるが、ナビストックの有無に限らず、例えば、ナビストック数など、サブ制御部91が管理する有利な遊技状態へ移行させるための権利数、前述したサブ制御部91側の抽選モードなど、サブ制御部91側で管理する有利な遊技状態に関する抽選確率、また、サブ制御部91側でART等の有利な遊技状態のゲーム数や継続率を管理する構成であれば、これら有利な遊技状態のゲーム数や継続率をメイン制御部41が特定し、特定したサブ制御部91側の有利度に応じてメイン制御部41が制御を行う構成とした場合でも上記と同様の効果を得られる。
さらに、メイン制御部41が、サブ制御部91の制御する有利度以外の制御状態、例えば、サブ制御部91側が判定した異常、不正行為の可能性、時間などをメイン制御部41が特定し、特定したサブ制御部91側の制御状態に応じてメイン制御部41が制御を行う構成としても良い。
また、本実施例では、1セットのART開始時に当該1セットのART終了時が設定される構成であり、当該1セットのART終了時が設定された時点からART終了時点までの期間において、リプレイGR11〜13が当選したゲームでその際に選択された停止順種別及び実際の停止順からサブ制御部91側のナビストックの有無、すなわちサブ制御部91側の制御状態を判定する構成であるが、当該1セットのART終了時が設定された後、ART終了時が延長される構成において、1セットのART開始時からART終了時点までの期間において、リプレイGR11〜13が当選したゲームでその際に選択された停止順種別及び実際の停止順からサブ制御部91側のナビストックの有無、すなわちサブ制御部91側の制御状態を判定する構成としても良い。
さらに、1セットのARTが終了抽選に当選することや終了条件となる停止態様となったことにより当該1セットのARTが終了する構成、すなわちART開始当初から終了時が予め決まっていない構成において、1セットのART開始時からART終了時点までの期間において、リプレイGR11〜13が当選したゲームでその際に選択された停止順種別及び実際の停止順からサブ制御部91側のナビストックの有無、すなわちサブ制御部91側の制御状態を判定する構成としても良い。
また、本実施例では、ナビストックの有無の判定に際して、リプレイGR11〜13が当選したゲームにおいて、ナビストックの有無を仮決定した後、ARTの残りゲーム数が0となるまでの期間(確認期間)において、リプレイGR11〜13が当選したゲームにおいてその際に選択された停止順種別及び実際の停止順からナビストックの有無を判定することで、仮決定が正しいか否かを確認し、その結果に基づいて仮決定を変更可能とし、ARTの残りゲーム数が0となった時点の仮決定の内容に基づいて最終的にART終了時点のナビストックの有無を確定させるようになっているので、当初仮決定されたサブ制御部91の制御状態と、実際のサブ制御部91の制御状態が異なる場合に、ART終了時までの期間において仮決定されたサブ制御部91の制御状態を実際のサブ制御部91の制御状態の仮決定に補正することができる。
尚、本実施例では、当初仮決定された内容を、ART終了時点までの確認期間における確認結果に応じて変更させる構成であるが、例えば、仮決定の内容は変更せず、その後の確認期間における確認結果に基づいて最終結果のみ変更する構成としても良い。
また、本実施例では、ナビストック無しが仮決定された後は、確認期間において、仮決定が行われていない状態でナビストックありを仮決定するのに要するナビストックありの判定の連続回数(2回)よりも多くの回数(5回)にわたり連続してナビストックありが判定されなければ、仮決定がナビストック有りに変更されないようになっており、一度ナビストック無しが仮決定されると、確認期間においてナビストックありの仮決定に変更され難いようになっている。すなわちこのような状況においては、当初ナビストックありを仮決定する場合よりナビストックありを仮決定するための条件を厳しくすることで、遊技者がナビ演出に従わずに停止操作を行っている場合であっても、ART終了時点において誤ってナビストックありと判定されてしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、ナビストックありが仮決定された場合に、その後ナビストック無しが1回でも判定されればナビストック無しの仮決定に変更される構成であるが、ナビストック無しについても、当初決定される場合よりも多くの回数にわたり連続してナビストック無しが判定されることで、ナビストック無しの仮決定に変更される構成としても良い。
また、本実施例では、ナビストックありを仮決定するに際して、連続して複数回ナビストックありが判定される必要があり、ナビストックあり、すなわち遊技者にとって有利な状況である旨の判定精度を高めることが可能となり、遊技者にとって有利な状況でないにも関わらず、遊技者にとって有利な状況に応じた制御が行われてしまうことを防止できることから好ましいが、ナビストックありが1回判定されるのみでナビストックありの仮決定が行われる構成としても良い。
また、本実施例では、RT2においてナビストックの有無が判定されることとなるリプレイGR11〜13の当選確率が、RT2において最も高く設定されているので、サブ制御部91の制御状態を仮決定する機会並びにその後の確認期間において仮決定したサブ制御部91の制御状態が正しいか否かを確認する機会を増やすことができる。
尚、本実施例では、RT2においてサブ制御部91の制御状態を判定する構成であることから、RT2において最も当選確率の高いリプレイGR11〜13の当選時にサブ制御部91の制御状態を判定する構成としているが、例えば、RT1、3など、内部抽選の結果としてハズレが最も高い確率にて割り当てられている場合には、ハズレ時にサブ制御部91の制御状態を判定する構成とすることで、上記と同様にサブ制御部91の制御状態を仮決定する機会並びにその後の確認期間において仮決定したサブ制御部91の制御状態が正しいか否かを確認する機会を増やすことができる。また、特定の小役の当選確率が最も高くなる遊技状態(いわゆるボーナス)であれば、当該特定小役の当選時にサブ制御部91の制御状態を判定する構成とすることで、上記と同様にサブ制御部91の制御状態を仮決定する機会並びにその後の確認期間において仮決定したサブ制御部91の制御状態が正しいか否かを確認する機会を増やすことができる。
図28及び図29は、ART開始か否かの判定期間か否かと、RT2における通常リプレイ、押し順ベル当選時の停止順種別に対応するナビ演出の選択状況、実際の停止順に基づきメイン制御部41が判定するART開始の判定内容の関係を示す図である。
前述のように通常リプレイ、押し順ベルの当選時には、それぞれ0〜3の4種類の停止順種別からいずれかの停止順種別が選択される。
メイン制御部41は、RT2における通常リプレイの当選時に停止順種別0を選択した場合に、実際の停止順が中右左の場合には、ART開始と判定し、実際の停止順が中左右の場合には、ART開始でないと判定し、実際の停止順が中右左及び中右左以外の場合には、ART開始でないと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2における通常リプレイの当選時に停止順種別0が選択された場合に、判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信するまでの期間)の場合には、中右左の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、非判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信した後の期間)には、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数(1セット目のARTでは3回、2セット目以降のARTでは2回)となる場合に、左リールを第1停止の停止順を報知する3択のナビ演出を実行し、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数とならない場合には、ナビ演出を実行しない。
メイン制御部41は、RT2における通常リプレイの当選時に停止順種別1を選択した場合に、実際の停止順が中左右の場合には、ART開始と判定し、実際の停止順が中右左の場合には、ART開始でないと判定し、実際の停止順が中左右及び中右左以外の場合には、ART開始でないと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2における通常リプレイの当選時に停止順種別1が選択された場合に、判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信するまでの期間)の場合には、中左右の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、非判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信した後の期間)には、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数(1セット目のARTでは3回、2セット目以降のARTでは2回)となる場合に、左リールを第1停止の停止順を報知する3択のナビ演出を実行し、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数とならない場合には、ナビ演出を実行しない。
メイン制御部41は、RT2における通常リプレイの当選時に停止順種別2を選択した場合に、実際の停止順が右左中の場合には、ART開始と判定し、実際の停止順が右中左の場合には、ART開始でないと判定し、実際の停止順が右左中及び右中左以外の場合には、ART開始でないと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2における通常リプレイの当選時に停止順種別2が選択された場合に、判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信するまでの期間)の場合には、右左中の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、非判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信した後の期間)には、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数(1セット目のARTでは3回、2セット目以降のARTでは2回)となる場合に、左リールを第1停止の停止順を報知する3択のナビ演出を実行し、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数とならない場合には、ナビ演出を実行しない。
メイン制御部41は、RT2における通常リプレイの当選時に停止順種別3を選択した場合に、実際の停止順が右中左の場合には、ART開始と判定し、実際の停止順が右左中の場合には、ART開始でないと判定し、実際の停止順が右左中及び右中左以外の場合には、ART開始でないと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2における通常リプレイの当選時に停止順種別3が選択された場合に、判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信するまでの期間)の場合には、右中左の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、非判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信した後の期間)には、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数(1セット目のARTでは3回、2セット目以降のARTでは2回)となる場合に、左リールを第1停止の停止順を報知する3択のナビ演出を実行し、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数とならない場合には、ナビ演出を実行しない。
メイン制御部41は、RT2における押し順ベルのうち左ベル1〜4のいずれかの当選時に停止順種別0または停止順種別1を選択した場合に、実際の停止順が左中右の場合には、ART開始と判定し、実際の停止順が左右中の場合には、ART開始でないと判定し、実際の停止順が左中右及び左右中以外の場合には、ART開始でないと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2における押し順ベルのうち左ベル1〜4のいずれかの当選時に停止順種別0または停止順種別1が選択された場合に、判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信するまでの期間)の場合には、左中右の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、非判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信した後の期間)には、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数(1セット目のARTでは3回、2セット目以降のARTでは2回)となる場合に、左右中の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数とならない場合には、左リールを第1停止の停止順を報知する3択のナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2における押し順ベルのうち左ベル1〜4のいずれかの当選時に停止順種別2または停止順種別3を選択した場合に、実際の停止順が左右中の場合には、ART開始と判定し、実際の停止順が左中右の場合には、ART開始でないと判定し、実際の停止順が左中右及び左右中以外の場合には、ART開始でないと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2における押し順ベルのうち左ベル1〜4のいずれかの当選時に停止順種別2または停止順種別3が選択された場合に、判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信するまでの期間)の場合には、左右中の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、非判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信した後の期間)には、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数(1セット目のARTでは3回、2セット目以降のARTでは2回)となる場合に、左中右の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数とならない場合には、左リールを第1停止の停止順を報知する3択のナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2における押し順ベルのうち中ベル1〜4のいずれかの当選時に停止順種別0または停止順種別1を選択した場合に、実際の停止順が中左右の場合には、ART開始と判定し、実際の停止順が中右左の場合には、ART開始でないと判定し、実際の停止順が中左右及び中右左以外の場合には、ART開始でないと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2における押し順ベルのうち中ベル1〜4のいずれかの当選時に停止順種別0または停止順種別1が選択された場合に、判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信するまでの期間)の場合には、中左右の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、非判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信した後の期間)には、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数(1セット目のARTでは3回、2セット目以降のARTでは2回)となる場合に、中右左の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数とならない場合には、中リールを第1停止の停止順を報知する3択のナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2における押し順ベルのうち中ベル1〜4のいずれかの当選時に停止順種別2または停止順種別3を選択した場合に、実際の停止順が中右左の場合には、ART開始と判定し、実際の停止順が中左右の場合には、ART開始でないと判定し、実際の停止順が中左右及び中右左以外の場合には、ART開始でないと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2における押し順ベルのうち中ベル1〜4のいずれかの当選時に停止順種別2または停止順種別3が選択された場合に、判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信するまでの期間)の場合には、中右左の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、非判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信した後の期間)には、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数(1セット目のARTでは3回、2セット目以降のARTでは2回)となる場合に、中左右の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数とならない場合には、中リールを第1停止の停止順を報知する3択のナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2における押し順ベルのうち右ベル1〜4のいずれかの当選時に停止順種別0または停止順種別1を選択した場合に、実際の停止順が右左中の場合には、ART開始と判定し、実際の停止順が右中左の場合には、ART開始でないと判定し、実際の停止順が右左中及び右中左以外の場合には、ART開始でないと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2における押し順ベルのうち右ベル1〜4のいずれかの当選時に停止順種別0または停止順種別1が選択された場合に、判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信するまでの期間)の場合には、右左中の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、非判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信した後の期間)には、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数(1セット目のARTでは3回、2セット目以降のARTでは2回)となる場合に、右中左の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数とならない場合には、右リールを第1停止の停止順を報知する3択のナビ演出を実行する。
メイン制御部41は、RT2における押し順ベルのうち右ベル1〜4のいずれかの当選時に停止順種別2または停止順種別3を選択した場合に、実際の停止順が右中左の場合には、ART開始と判定し、実際の停止順が右左中の場合には、ART開始でないと判定し、実際の停止順が右左中及び右中左以外の場合には、ART開始でないと判定する。
一方サブ制御部91は、RT2における押し順ベルのうち右ベル1〜4のいずれかの当選時に停止順種別2または停止順種別3が選択された場合に、判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信するまでの期間)の場合には、右中左の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、非判定期間(1セットのART開始後、ART出力コマンドを受信した後の期間)には、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数(1セット目のARTでは3回、2セット目以降のARTでは2回)となる場合に、右左中の停止順を報知する6択のナビ演出を実行し、ART開始の停止順で操作された場合にメイン制御部41側でART開始の判定が確定する判定回数とならない場合には、右リールを第1停止の停止順を報知する3択のナビ演出を実行する。
このため、遊技者がナビ演出により報知された停止順にて停止操作を行った場合に、サブ制御部91側がART開始時の判定期間であれば、メイン制御部41は、ART開始と判定し、サブ制御部91側が非判定期間であれば、メイン制御部41は、ART開始でないと判定することとなる。
次に、メイン制御部41がRT2においてART開始を特定するまでの制御の流れを図30に示すフローチャートに基づいて説明する。
メイン制御部41は、特殊リプレイの入賞に伴いRT2に移行すると(Sm201)、まず、RAM41cに一連のARTのうち1セット目のART信号の出力までの判定期間である初回出力である旨を設定する(Sm202)。
そして、RT2移行後の1ゲーム毎に、通常リプレイまたは押し順ベルが当選しているか(Sm203、Sm204)を判定する。
通常リプレイまたは押し順ベルのいずれかが当選している場合には、停止順種別0〜3のいずれかを均等な確率(1/4)でランダムに選択する(Sm205)。
そして、通常リプレイまたは押し順ベのいずれかが当選したゲームにおいて選択した停止順種別と実際の停止順とからART開始か否かを判定し(Sm206)、ART開始を判定した場合には、RAM41cに割り当てられ、通常リプレイまたは押し順ベル当選時に連続してART開始が判定される停止順で停止操作された回数を計数する判定カウンタの値に1を加算する(Sm207)。
次いで、初回出力がRAM41cに設定されているか否か、すなわち一連のARTのうち1セット目のART信号の出力までの判定期間であるか否かを判定し(Sm208)、初回出力が設定されていれば判定カウンタの値が3であるか、すなわち通常リプレイまたは押し順ベル当選時に連続してART開始が判定される停止順で停止操作された回数が3回に到達したか否かを判定し(Sm209)、判定カウンタの値が3であればART信号を出力し(Sm211)、判定カウンタの値を0に更新し(Sm212)、初回出力が設定されていれば(Sm213)、初回出力をクリアする。
一方、判定カウンタの加算後、初回出力がRAM41cに設定されていなければ、判定カウンタの値が2であるか、すなわち通常リプレイまたは押し順ベル当選時に連続してART開始が判定される停止順で停止操作された回数が2回に到達したか否かを判定し(Sm210)、判定カウンタの値が3であればART信号を出力し(Sm211)、判定カウンタの値を0に更新し(Sm212)、初回出力が設定されていれば(Sm213)、初回出力をクリアする。
また、通常リプレイまたは押し順ベルのいずれかが当選したゲームにおいて、選択した停止順種別と実際の停止順とからART開始でないと判定された場合には、判定カウンタの値を0に更新し(Sm215)、転落リプレイが入賞したか移行出目が停止することでRT2が終了したか否かを判定し(Sm216)、RT2が終了したと判定した場合には、当該制御を終了する。
また、RT2移行後のゲームにおいて通常リプレイも押し順ベルも当選していない場合にも、転落リプレイが入賞したか移行出目が停止することでRT2が終了したか否かを判定し(Sm216)、RT2が終了したと判定した場合には、当該制御を終了する。
このような制御によれば、メイン制御部41は、図31に示すように、特殊リプレイが入賞してRT2へ移行した後、通常リプレイまたは押し順ベル当選時にART開始が判定される停止順で停止操作がされる毎に判定カウンタを1加算していき、判定カウンタの値、すなわち通常リプレイまたは押し順ベル当選時に連続してART開始が判定される停止順で停止操作されてART開始が判定された回数が判定回数である3回に到達することでART開始を確定的に判定してART信号を出力する。
一方、サブ制御部91は、図31に示すように、ATの開始に伴って特殊リプレイが入賞することでRT2に移行し、1セット目のARTを開始させた後、メイン制御部41がART開始を判定し、ART信号を出力するまでの判定期間、すなわち通常リプレイまたは押し順ベル当選時に連続してART開始が判定される停止順で停止操作された回数がART開始を確定的に判定する判定回数(1セット目は3回)となるまでの判定期間において、通常リプレイまたは押し順ベルの当選時にART開始が判定される停止順(図28、図29参照)を報知する6択のナビ演出を実行し、遊技者に対してART開始が判定される停止順での操作を促すことで、遊技者により報知された停止順にて停止操作が行われることにより、1セット目のART開始に伴いメイン制御部41がART開始を確定的に判定させ、ART信号を出力させることができる。
また、メイン制御部41は、図31に示すように、ART開始を確定的に判定し、ART信号を出力した際に、判定カウンタの値を0に更新し、図32に示すように、その後通常リプレイまたは押し順ベル当選時にART開始が判定される停止順で停止操作がされ、ART開始が判定される毎に判定カウンタを1加算していき、判定カウンタの値、すなわち通常リプレイまたは押し順ベル当選時に連続してART開始が判定される停止順で停止操作されてART開始が判定された回数が判定回数である2回に到達することでART開始を確定的に判定して再びART信号を出力する。
一方、サブ制御部91は、図32に示すように、1セットのART終了後、さらに1セットのARTを継続して開始させると、その後、メイン制御部41がART開始を判定し、ART信号を出力するまでの判定期間、すなわち通常リプレイまたは押し順ベル当選時に連続してART開始が判定される停止順で停止操作された回数がART開始を確定的に判定する判定回数(2セット目以降は2回)となるまでの判定期間において、通常リプレイまたは押し順ベルの当選時にART開始が判定される停止順(図28、図29参照)を報知する6択のナビ演出を実行し、遊技者に対してART開始が判定される停止順での操作を促すことで、遊技者により報知された停止順にて停止操作が行われることにより、2セット目以降のART開始に伴いメイン制御部41がART開始を確定的に判定させ、ART信号を出力させることができる。
また、サブ制御部91は、図31に示すように、1セットのARTの開始に伴いメイン制御部41がART開始を確定的に判定し、ART信号を出力してから当該1セットのARTが終了するまでの期間である非判定期間、すなわちART信号の出力が規制される期間において通常リプレイが当選した場合に、判定カウンタが0の場合、すなわちあと1回ART開始が判定される停止順で停止操作がされても判定回数(必ず2セット目以降なので2回)とならない場合には、ナビ演出を実行せず、非判定期間において通常リプレイが当選した場合に、判定回数が1の場合、すなわちあと1回ART開始が判定される停止順で停止操作がされる停止順で停止操作がされることで判定回数となる場合には、ART開始でない旨が判定される停止順(図28、図29参照)を報知する6択のナビ演出を実行し、遊技者により報知された停止順にて停止操作が行われることにより、1セットのART開始に伴うART信号の出力後、次セットのARTが開始していないにも関わらず、メイン制御部がART開始を確定的に判定してART信号を出力してしまうことがないようになっている。
本実施例では、メイン制御部41がRT2における通常リプレイまたは押し順ベルの当選時に、複数種類の停止順からART開始を判定する停止順を選択する一方、サブ制御部91は、ART開始後の判定期間において通常リプレイまたは押し順ベルの当選時にメイン制御部41が選択したART開始を判定する停止順を報知するナビ演出を実行し、当該停止順での停止操作を遊技者に対して促すことで、遊技者が報知された停止順にて停止操作を行うことによりメイン制御部41側でサブ制御部91側がARTを開始したことを特定できるようになっている。
このような構成においては、メイン制御部41がARTの開始を判定する判定期間以外においても、通常リプレイまたは押し順ベルの当選時にART開始を判定する停止順にて停止操作がされることで判定期間でなくともART開始を判定してしまい、これに伴って1セットのARTが開始していないにも関わらずART信号が出力されてしまうこととなるため、判定期間以外の非判定期間においては、メイン制御部41がART開始を判定しないように、ART開始でない旨が判定される停止順を報知して、遊技者にART開始が判定されない停止順を促す必要があり、ART中において通常リプレイまたは押し順ベルが当選する毎に遊技者に対してナビ演出により報知された停止順での停止操作を強いることになり、遊技者の負担が増加してしまうこととなる。
これに対して本実施例では、メイン制御部41がART開始を判定する通常リプレイの当選時においてART開始を判定する停止順として、6種類の停止順のうち中リールを第1停止とする停止順(中左右、中右左)、右リールを第1停止とする停止順(右左中、右中左)からいずれかの停止順からいずれかの停止順を選択する。すなわち左リールを第1停止とする停止順以外の停止順からART開始を判定する停止順を選択するようになっている。このため、非判定期間、すなわちサブ制御部91がART中においてART開始を判定させる期間でない場合には、遊技者が推奨停止順、すなわち左リールを第1停止とする停止順にて停止操作を行っている限りは、メイン制御部41側でART開始であると判定されない停止順を遊技者に対して強いることがないので、遊技者の負担を軽減することができる。
また、本実施例では、メイン制御部41がART当選開始を複数回判定することでART開始を確定的に判定するとともに、ART開始を判定可能な役として通常リプレイ及び押し順ベルからなる複数の当選役を適用しており、ART開始後、メイン制御部41がART開始を判定する機会が増えることで、ART開始を判定するまでの期間を短縮することができ、サブ制御部91がARTを開始してからART信号を出力するまでのタイムラグを小さくすることができる。
また、本実施例では、通常状態から最初に移行する1セット目のART開始時においてはART開始が確定的に判定されるまでにART開始が判定される回数よりも、2セット目以降のART開始時においてART開始が確定的に判定されるまでにART開始が判定される回数の方が少なく設定されており、1セット目のART開始時よりも2セット目以降のART開始時の方が短い期間でART開始が確定的に判定されるようになっている。これは、通常状態であっても偶然RT2に移行することがあるため、1セット目のART開始を判定するには、より長い期間にわたりART開始を判定する停止順にて操作がされたのか否かを確認することにより、偶然RT2に移行したのか、ATに制御されることによってRT2に移行したのか、を確認する必要があるのに対して、2セット目以降のART開始の場合には、偶然RT2に移行したとはほぼ考えられず、また2セット目以降のARTでは、ナビ演出により報知された停止順に従って停止操作することへの遊技者の意識が既に高まっており、報知に従わずに停止操作をすることは考えにくいため、短い期間であってもART開始である旨を正確に判定することができるからである。これにより、ARTに制御されていないにも関わらず、偶然にART開始と判定されてしまうことを防止しつつ、2セット目以降のARTにおいては、サブ制御部91がARTを開始してからART信号を出力するまでのタイムラグを小さくすることができる。
また、本実施例では、メイン制御部41が通常リプレイの当選時において、6択の停止順(実際には4択の停止順)からいずれかの停止順をART開始を判定する停止順として選択するようになっており、第1停止リール及び第2停止リールの双方の停止順が選択した停止順と一致しなければ、ART開始を判定することはないが、第1停止リールが一致しなければ第2停止リールに関わらず、ART開始を判定することはない。一方、サブ制御部91は、判定期間において通常リプレイが当選した場合にART開始を判定する停止順を第1停止リール及び第2停止リールともに報知する6択のナビ演出を実行するのに対して、非判定期間においては、通常リプレイ当選時にART開始が判定されない停止順を第1停止リールのみ報知する3択のナビ演出を実行するようになっている。このため、非判定期間において通常リプレイが当選し、ナビ演出が実行された場合でも遊技者は報知された第1停止リールを第1停止とする停止操作をすれば、第2停止以降のリールの停止順は報知されず、任意の順番で停止操作を行うことが可能となるので、さらに遊技者の負担を軽減することができる。
また、本実施例では、メイン制御部41が通常リプレイ、押し順ベルの当選時に連続してART開始を判定する停止順となった回数が2以上の判定回数となることで、ART開始を確定的に判定するとともに、非判定期間における通常リプレイ当選時において、ART開始を判定する停止順となっても判定回数とならない場合には、ナビ演出を実行しないようになっており、このような場合に遊技者は任意の順番で停止操作を行うことが可能となるので、さらに遊技者の負担を軽減することができる。
また、本実施例では、メイン制御部41が押し順ベルの当選時において、小役を確実に入賞させる第1停止リールが割り当てられているとともに、第2停止リール以降の停止順にからART開始を判定する停止順を選択するようになっており、第1停止リールが小役を確実に入賞させる停止順と一致すれば、その後の停止順に関わらず、遊技者に対して付与される価値は同一となる一方で、第2停止リール以降の停止順も選択した停止順と一致しなければ、ART開始を判定しないようになっている。また、前述のようにメイン制御部41は、通常リプレイ、押し順ベルの当選時に連続してART開始を判定する停止順となった回数が2以上の判定回数となることで、ART開始を確定的に判定するとともに、サブ制御部91は、判定期間において押し順ベルが当選した場合には、ART開始を判定する停止順を第1停止リール及び第2停止リールともに報知する6択のナビ演出を実行するのに対して、非判定期間においてART開始を判定する停止順となっても判定回数とならない場合には、ベル当選時に、小役を確実に入賞させる第1停止リールのみ報知する3択のナビ演出を実行するようになっている。このため、非判定期間においてART開始を判定する停止順となっても判定回数とならない場合には、押し順ベルが当選し、ナビ演出が実行された場合でも遊技者は報知された第1停止リールを第1停止とする停止操作をすれば、第2停止以降のリールの停止順は報知されず、任意の順番で停止操作を行うことが可能となるので、さらに遊技者の負担を軽減することができる。
尚、本実施例では、メイン制御部41がART開始を判定する通常リプレイの当選時においてART開始を判定する停止順として、6種類の停止順のうち左リールを第1停止とする停止順以外の停止順からART開始を判定する停止順を選択する構成、すなわち必ず推奨停止順以外の停止順にてART開始を判定する構成であるが、メイン制御部41がART開始を判定する通常リプレイの当選時においてART開始を判定する操作態様として、遊技者に対して推奨する推奨操作態様を選択する割合よりも該推奨操作態様以外の操作態様が選択される割合が高く設定されている構成であれば、非判定期間、すなわちサブ制御部91がART中においてART開始を判定させる期間でない場合には、遊技者が推奨操作態様にて停止操作を行っている限りは、メイン制御部41側でART開始であると判定されない操作態様を遊技者に対して強いる割合が低くなるので、遊技者の負担を軽減することができる。
また、メイン制御部41がART開始を判定する通常リプレイの当選時においてART開始を判定する操作態様として、推奨操作態様を選択する割合よりも該推奨操作態様以外の操作態様が選択される割合が高く設定されているとは、推奨操作態様以外の操作態様が複数からなる場合に、推奨操作態様を選択する割合よりも推奨操作態様以外の複数の操作態様それぞれが選択される割合の合算割合が高く設定されているものであれば、推奨操作態様以外の操作態様の一部が選択される割合が推奨操作態様が選択される割合と同一またはそれよりも高い割合に設定されていても、遊技者が推奨操作態様にて停止操作を行っている限りは、メイン制御部41側でART開始であると判定されない操作態様を遊技者に対して強いる割合が低くなるので、遊技者の負担を軽減することができる。
例えば、左リールを第1停止とする停止順の操作態様を推奨操作態様とし、中左右の停止順の操作態様、中右左の停止順の操作態様、右左中の停止順の操作態様、右中左の停止順の操作態様を推奨操作態様ではない操作態様とした場合に、メイン制御部41がART開始を判定する通常リプレイの当選時においてART開始を判定する操作態様として、左リールを第1停止とする停止順の操作態様を20%、中左右の停止順の操作態様、中右左の停止順の操作態様、右左中の停止順の操作態様、右中左の停止順の操作態様をそれぞれ20%の割合で選択した場合に、推奨操作態様が選択される割合と、推奨操作態様以外の操作態様が選択される割合と、がそれぞれの操作態様で比較すると均等に選択されているが、推奨操作態様が選択される割合よりも推奨操作態様以外の操作態様が選択される割合の合算割合が高く設定されることで、遊技者が推奨操作態様にて停止操作を行っている限りは、メイン制御部41側でART開始であると判定されない操作態様を遊技者に対して強いる割合が低くなるので、遊技者の負担を軽減することができる。
また、本実施例では、メイン制御部41がART開始を判定する停止態様としてリールの停止順、すなわち各リールに対応するストップスイッチ8L、8C、8Rを操作した順番を適用しているが、少なくともいずれかのリールを停止操作したタイミングを適用しても良いし、停止順と停止操作したタイミングの双方を適用しても良い。
また、本実施例では、メイン制御部41がART開始を判定する通常リプレイの当選時においてART開始を判定する操作態様として、スロットマシン1に対して設定された推奨停止順、すなわち遊技者に対して推奨する推奨操作態様以外の操作態様のみを選択する構成、または遊技者に対して推奨する操作態様よりも高い割合で遊技者に対して推奨する推奨操作態様以外の操作態様を選択する構成であるが、ART開始を判定する操作態様として少なくとも一の操作態様を選択する割合よりも一の操作態様以外の操作態様を選択する割合が高く設定されている構成であれば、非判定期間、すなわちサブ制御部91がART中においてART開始を判定させる期間でない場合には、メイン制御部41側でART開始と判定されないようにナビ演出により報知される操作態様が一の操作態様となる割合を相対的に高めることが可能であり、メイン制御部41側でART開始と判定されないように遊技者に対して強いる操作態様が変動しづらくなるので、遊技者の負担を軽減することができる。
また、本実施例では遊技者に対して推奨する推奨操作態様として、ATまたはARTに制御されておらず、またはナビ演出も実行されていない状況においてペナルティが発生することがなく、遊技者が遊技において獲得できる遊技価値の期待値が高くなる操作態様であり、かつ遊技者にとって有利な状況を特定し易くなる操作態様を適用しているが、当選役を最も取りこぼし難い操作態様、当選役を特定し易い操作態様などを適用しても良いし、これらの操作態様の組み合わせを適用しても良い。
また、本実施例では、メイン制御部41がART開始を判定する役として通常リプレイ、押し順ベルの2種類を適用しているが、いずれか一方の役のみを適用しても良いし、他の役を適用しても良い。
また、本実施例では、通常リプレイ、押し順ベルの当選時に停止順種別をランダムに選択し、選択した停止順種別に応じてART開始を判定する停止態様が変化する構成であるが、押し順ベルのように内部抽選結果が異なる複数の当選役の組み合わせからなる場合には、当選役の組み合わせに応じてART開始を判定する停止態様が変化する構成としても良く、このような構成とした場合には、当選役の組み合わせに応じて判定期間であればART開始を判定する停止態様を報知し、非判定期間であればART開始でない旨を判定する停止態様を報知する構成とすれば良い。
また、本実施例では、通常リプレイ、押し順ベルの当選時に、当該役が当選した旨に加えその際選択された停止順種別も特定可能な内部当選コマンドがサブ制御部91に対して送信され、サブ制御部91側がART開始が判定される停止順を特定可能となる構成であるが、内部当選コマンドとは別に停止順種別を特定可能なコマンドを送信することで、サブ制御部91がART開始が判定される停止順を特定可能となる構成としても良い。また、上記のように内部抽選結果が異なる複数の当選役の組み合わせからなる場合には、内部当選コマンドから特定される当選役の組み合わせに応じてART開始が判定される停止順を特定可能とすれば良い。
また、本実施例では、メイン制御部41が特定するサブ制御部91の制御状態としてART開始を適用しているが、サブ制御部91の制御状態として所定制御状態と所定制御状態でない状態とに制御可能であり、メイン制御部41所定制御状態か否かを特定可能となる構成としても良く、このような構成において、メイン制御部41が所定制御状態を判定する所定役の当選時において所定制御状態を判定する操作態様として、推奨操作態様以外の操作態様を選択する構成、または推奨操作態様を選択する割合よりも推奨操作態様以外の操作態様が選択される割合が高く設定されている構成であれば、非判定期間、すなわちサブ制御部91がART中においてART開始を判定させる期間でない場合には、遊技者が推奨操作態様にて停止操作を行っている限りは、メイン制御部41側でART開始であると判定されない操作態様を遊技者に対して強いることがなく、またはその割合が低くなるので、遊技者の負担を軽減することができる。
また、本実施例では、メイン制御部41が通常リプレイまたは押し順ベルの当選時に、連続してART開始が判定された回数が2以上の判定回数(1セット目は3回、2セット目以降は2回)に到達することでART開始を確定的に判定する構成であるが、通常リプレイまたは押し順ベルの当選時に、1回でもART開始が判定されることでART開始を判定する構成としても良いし、通常リプレイまたは押し順ベルの当選時にART開始が連続して判定されない場合でも一定期間において通常リプレイまたは押し順ベルが当選した際にART開始が判定された回数が判定回数以上のART開始が判定されることでART開始を判定する構成としても良い。
また、本実施例では、通常状態から最初に移行する1セット目のART開始時においてはART開始が確定的に判定されるまでにART開始が判定される回数よりも、2セット目以降のART開始時においてART開始が確定的に判定されるまでにART開始が判定される回数の方が少なく設定されることで、1セット目のART開始時よりも2セット目以降のART開始時の方が短い期間でART開始が確定的に判定される構成であるが、例えば、1セット目のART開始時においては、通常リプレイのみART開始を判定可能な役として適用し、2セット目以降のART開始時においては、通常リプレイに加え押し順ベルをART開始を判定可能な役として適用すること、すなわち1セット目のART開始時よりも2セット目以降のART開始時においてART開始を判定可能な役の種類を増やすことにより、1セット目のART開始時よりも2セット目以降のART開始時の方が短い期間でART開始を確定的に判定することで、1セット目のART開始時よりも2セット目以降のART開始時の方が短い期間でART開始が確定的に判定される構成としても良く、このような構成とした場合でも、ARTに制御されていないにも関わらず、偶然にART開始と判定されてしまうことを防止しつつ、2セット目以降のARTにおいては、サブ制御部91がARTを開始してからART信号を出力するまでのタイムラグを小さくすることができる。
また、ART開始が一度判定された後、所定ゲーム数が経過するまでの期間においてART開始が判定されること、またはART開始が一度判定された後、所定ゲーム数が経過するまでの期間において所定回数以上ART開始が判定されることによりART開始を確定的に判定する構成において、1セット目のART開始時よりも2セット目以降のART開始時の方が少ない所定ゲーム数の期間が適用されることで、1セット目のART開始時よりも2セット目以降のART開始時の方が短い期間でART開始が確定的に判定される構成としても良く、このような構成とした場合でも、ARTに制御されていないにも関わらず、偶然にART開始と判定されてしまうことを防止しつつ、2セット目以降のARTにおいては、サブ制御部91がARTを開始してからART信号を出力するまでのタイムラグを小さくすることができる。
本実施例においてサブ制御部91は、ART中のゲーム開始時に、当該ゲームにおける内部抽選の結果に応じて当選役示唆演出を実行することが可能である。当選役示唆演出は、当該ゲームにおいていずれかの役が当選している旨を示唆する演出であり、複数の役のいずれか一方が当選している旨を示唆する当選役示唆演出を含む。
また、サブ制御部91は、ART中のゲーム開始時に、ナビストックの有無に応じて継続示唆演出を実行することが可能である。継続示唆演出は、ナビストックが残っており、現在実行中のART終了後も、さらに次セットのARTが継続する可能性を示唆する演出である。
サブ制御部91は、ART中において通常リプレイ当選時にも、ナビストック抽選の契機となる弱チェリー、強チェリー当選時、すなわち通常リプレイ当選時より遊技者にとって有利な状況となる役の当選時にも、図33(a)に示すように、通常リプレイに対応する図柄と強チェリー、弱チェリーに対応する図柄の双方が表示されることで、通常リプレイまたは弱チェリー、強チェリーの一方が当選している旨を示唆する当選役示唆演出を実行することが可能とされている。以下では、通常リプレイまたは弱チェリー、強チェリーの一方が当選している旨を示唆する当選役示唆演出を特定当選役示唆演出と呼ぶ。
また、サブ制御部91は、ART中において少なくとも通常リプレイ当選時に、図33(b)に示すように、ナビ演出に伴う停止順の報知と同時にARTが継続する可能性を示唆する継続示唆演出を実行することが可能とされている。
ART中に通常リプレイが当選した際に、特定当選役示唆演出を実行するか否か、継続示唆演出を実行するか否かは、サブ制御部91がART中に通常リプレイの当選を示す内部当選コマンドを受信した際に、特定当選役示唆演出に対応する演出パターンが選択されるか、継続示唆演出を実行する演出パターンが選択されるか、特定当選役示唆演出、継続示唆演出のいずれの演出パターンも選択されないか、によって決定される。
特に本実施例では、ART中において通常リプレイが当選した場合に、前述の非判定期間であり、かつART開始でない旨が判定される停止順を報知するナビ演出を実行しない場合には、特定当選役示唆演出を実行する旨の演出パターンも、継続示唆演出を実行する演出パターンも、選択され得る、すなわち特定当選役示唆演出についても継続示唆演出についても実行され得るのに対して、ART中において通常リプレイが当選した場合に、前述の判定期間であり、ART開始が判定される停止順を報知するナビ演出を実行する場合、非判定期間であり、ART開始でない旨が判定される停止順を報知するナビ演出を実行する場合には、特定当選役示唆演出を実行する旨の演出パターン及び継続示唆演出を実行する演出パターンのうち継続示唆演出を実行する演出パターンのみ選択され得るようになっている。すなわちこのような場合には、特定当選役示唆演出の実行が規制され、特定当選役示唆演出及び継続示唆演出のうち継続示唆演出のみが実行されるようになっている。
また、ART中において通常リプレイが当選した場合に、前述の判定期間であり、ART開始が判定される停止順を報知するナビ演出を実行する場合、非判定期間であり、ART開始でない旨が判定される停止順を報知するナビ演出を実行する場合には、ART中において通常リプレイが当選した場合に、前述の非判定期間であり、かつART開始でない旨が判定される停止順を報知するナビ演出を実行しない場合よりも継続示唆演出を実行する演出パターンが選択される割合が高くなるように定められており、特定当選役示唆演出の実行が制限される分、継続示唆演出が実行される割合が高まるようになっている。
本実施例では、ART中において通常リプレイ当選時に、メイン制御部41が停止順に応じてART開始か否かを判定するとともに、サブ制御部91が、メイン制御部41がART開始か否かを判定するための停止順を報知するナビ演出を実行するようになっている。
一方、サブ制御部91は、ART中の通常リプレイ当選時、通常リプレイ当選時よりも遊技者にとって有利となる弱チェリー、強チェリー当選時に、通常リプレイまたは弱チェリー、強チェリーの一方が当選している旨を示唆する特定当選役示唆演出を実行することが可能とされており、通常リプレイ当選時にも、リールが停止されるまでの期間において弱チェリーまたは強チェリーの当選を期待させることができるようになっているが、通常リプレイ当選時に、メイン制御部41がART開始か否かを判定するための停止順を報知するナビ演出を実行する場合に、併せて特定当選役示唆演出を実行すると、特定当選役示唆演出を実行したにも関わらず、いずれのリールも停止させる前に通常リプレイの当選が確定してしまうことで、特定当選役示唆演出を実行したにも関わらず、弱チェリーまたは強チェリーの当選を期待させることができなくなってしまうこととなる。
これに対して本実施例では、ART中において通常リプレイが当選した場合に、ART開始が判定される停止順を報知するナビ演出またはART開始でない旨が判定される停止順を報知するナビ演出を実行する場合には、特定当選役示唆演出の実行が規制され、特定当選役示唆演出が実行されないようになっており、特定当選役示唆演出が実行されたにも関わらず、ナビ演出が実行されることにより通常リプレイよりも遊技者にとって有利となる弱チェリーまたは強チェリーの当選が否定され、通常リプレイの当選が確定してしまうことにより、特定当選役示唆演出が実行されたにも関わらず、弱チェリーまたは強チェリーの当選を期待させることができなくなってしまうことを防止できる。
また、本実施例では、ART中において通常リプレイが当選した場合に、次セットのARTが継続する可能性、すなわち当該ゲームの当選役とは直接関連しない遊技者にとって有利な状況である可能性を示唆する継続示唆演出を実行可能であり、ART中において通常リプレイが当選した場合に、ART中において通常リプレイが当選した場合に、ART開始が判定される停止順を報知するナビ演出またはART開始でない旨が判定される停止順を報知するナビ演出を実行する場合には、ART開始が判定される停止順を報知するナビ演出またはART開始でない旨が判定される停止順を報知するナビ演出を実行しない場合よりも高い割合で継続示唆演出が実行されるようになっているので、当選役示唆演出の実行が規制されることで間延びした期間を継続示唆演出によって埋めることができる。
尚、本実施例では、ART中の通常リプレイ当選時、ナビストック抽選の対象となることで通常リプレイ当選時よりも遊技者にとって有利となる弱チェリー、強チェリー当選時に、通常リプレイまたは弱チェリー、強チェリーの一方が当選している旨を示唆する特定当選役示唆演出を実行することが可能とされている一方で、通常リプレイ当選時に、メイン制御部41がART開始か否かを判定するための停止順を報知するナビ演出を実行する構成において、通常リプレイ当選時にナビ演出が実行される場合に特定当選役示唆演出の実行が規制される構成であるが、少なくとも第1の役と、第1の役よりも遊技者にとって有利な状況となる第2の役を備え、第1の役または第2の役の一方が当選している旨を示唆する特定当選役示唆演出を実行可能とされ、第1の役の当選時にメイン制御部41がサブ制御部91の制御状態を判定する停止順が報知されるナビ演出を実行する構成であれば、第1の役当選時にナビ演出が実行される場合に特定当選役示唆演出の実行が規制されることにより、特定当選役示唆演出が実行されたにも関わらず、ナビ演出が実行されることにより第1の役よりも遊技者にとって有利となる第2の役の当選が否定され、第1の役の当選が確定してしまうことにより、特定当選役示唆演出が実行されたにも関わらず、第2の役の当選を期待させることができなくなってしまうことを防止できる。尚、この場合において第2の役が第1の役よりも遊技者にとって有利になるとは、第1の役よりも多くのメダルが付与されたり、ナビストック抽選が実行されるなど遊技者にとって有利な特典が付与されたり、またこれら遊技者にとって有利な特典が付与される際に第1の役よりも優遇されることなどが該当する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
前記実施例では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例ついて説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記実施例1で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマシンを適用しても良い。
1 スロットマシン
2L、2C、2R リール
6 MAXBETスイッチ
7 スタートスイッチ
8L、8C、8R ストップスイッチ
41 メイン制御部
51 液晶表示器
91 サブ制御部

Claims (1)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
    前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
    表示結果を導出させるために操作される導出操作手段と、
    導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段と、
    特定状態中に前記事前決定手段の決定結果が所定結果であるときに当該所定結果に対応する前記導出操作手段の操作態様を特定可能な特定情報を報知可能な報知手段と、
    前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果と当該所定結果よりも有利な特定結果とのうちのいずれかであることを示唆する決定結果示唆演出と、有利度に関する情報を示唆する有利度示唆演出とを実行可能な示唆演出実行手段とを備え、
    前記報知手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果である場合において、前記特定状態中の第1期間においては前記特定情報を報知する一方で、前記特定状態中の第2期間においては前記特定情報を報知せず、
    前記示唆演出実行手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果である場合において、前記第1期間において前記特定情報が報知されるときには前記決定結果示唆演出を実行せずに前記有利度示唆演出を実行可能である一方で、前記第2期間において前記特定情報が報知されないときには前記決定結果示唆演出を実行可能であり、
    前記特定結果には、第1特定結果と、前記第1特定結果よりも有利な第2特定結果と、
    を含み、
    前記示唆演出実行手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記第1特定結果であるとき、前記第2特定結果であるときのいずれにおいても前記決定結果示唆演出を実行可能である、スロットマシン。
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