以下に、本願に係るサーバ装置、生成方法及び生成プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係るサーバ装置、生成方法及び生成プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図(1)である。図1では、実施形態に係る情報処理装置100によって、実施形態に係る情報処理が実行される例について説明する。また、図1では、実施形態に係るミラーストアサーバ50によって、実施形態に係る生成処理が実行される例について説明する。
図1に示す情報処理装置100は、ネットワーク上のショッピングモールを管理する管理者によって運用される情報処理装置である。情報処理装置100は、ショッピングモールにストアを出店する出店者から受け付ける要求に従い、種々の処理を行う。
具体的には、情報処理装置100は、ショッピングモールにストアを出店することを所望する出店者に対して、ショッピングモール内でのストアを特定するドメイン(以下、「管理ドメイン」と称する)を提供する。出店者は、管理ドメインによって特定される管理領域に、ショッピングモールにおけるストア(以下、「モールストア」と称する)を出店することができる。また、情報処理装置100は、出店者に対して、ショッピングモールの出店において利用可能な各機能を提供する。例えば、情報処理装置100は、モールストアで利用可能なショッピングカート(以下、「カート」と称する)機能を実現するためのソフトウェアプログラムやAPI(Application Programming Interface)を提供する。また、情報処理装置100は、ストアで販売を所望する商品の登録を受け付け、受け付けた情報に基づいて当該商品の販売ページ等を生成する等の機能を提供する。すなわち、出店者は、情報処理装置100に対して種々の要求を行うことによって、ショッピングモールへの出店処理を簡易に行うことができる。
ここで、一般的なネットワーク上のショッピングモールでは、各モールストアはショッピングモール内に存在する一つのストアであり、各モールストアを特定するためのドメインは、ショッピングモールが管理する管理ドメインとなる。このため、各モールストアは、ドメイン名を用いてストアの独自性をユーザにアピールすることは難しい。また、ショッピングモールでは、モールストアのコンテンツ(具体的には、モールストアのウェブページ等)には定型的な雛形(フォーマット)が利用されることが多い。この点においても、出店者は、コンテンツの独自性を出すことが難しく、あくまでショッピングモールの一ストアとしてユーザから認識されるため、ストアとしてのブランディング(branding)効果を高めることができない場合がある。
そこで、実施形態に係る情報処理装置100は、以下に説明する情報処理を行うことにより、ユーザにストアをアピールしたいというストア側の要望に応える。具体的には、情報処理装置100は、管理ドメインに対応付けられるドメインであって、管理ドメインとは異なるドメインである独自ドメインの提供に関する要求を出店者から受け付け、受け付けられた要求に従って、出店者に対して独自ドメインを提供する。出店者は、独自ドメインで特定される管理領域に自身のストアを出店することにより、ショッピングモールとは異なる態様のコンテンツをユーザに提供したり、ショッピングモールの規定に縛られない店舗運営を行ったりすることができる。
さらに、情報処理装置100は、モールストアと、独自ドメインによって特定される新たなストア(以下、「ミラーストア」と称する)とを対応付ける。情報処理装置100によってモールストアと対応付けられたミラーストアは、機能や商品をモールストアと共有可能となる。例えば、情報処理装置100は、モールストアで利用されるカート機能をミラーストアでも利用可能なように設定する。また、情報処理装置100は、モールストアで取り扱う商品情報(すなわち、ショッピングモールにおいて管理されている商品情報)をミラーストアに反映させることで、ミラーストアでも同一の商品を表示したり、販売したりすることを可能に設定する。これにより、出店者は、ミラーストアにおける商品情報の設定等を行わずとも、ショッピングモールとは異なるプラットフォームにおいて、簡易な処理で独自のストアをネットワーク上に展開することができる。このように、情報処理装置100によれば、ストア(出店者)からの要望に柔軟に対応した出店サービスを提供することができる。以下、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について、流れに沿って説明する。
図1に示す例において、情報処理装置100は、ショッピングモールサーバ30及びミラーストアサーバ50とストア情報を共有する。図1に示すショッピングモールサーバ30は、ネットワーク上のショッピングモールをユーザに提供するウェブサーバである。図1に示す例では、ショッピングモールサーバ30は、ショッピングモールの一例であるショッピングモールAAAに係るコンテンツをユーザに提供する。具体的には、ショッピングモールサーバ30は、ショッピングモールに出店されたモールストアに係るコンテンツ(例えば各モールストアのウェブページ)を生成し、生成したコンテンツをユーザに提供する。
図1に示すミラーストアサーバ50は、独自ドメインによって特定される管理領域において、ミラーストアに係るコンテンツを保持するウェブサーバである。図1の例では、ミラーストアサーバ50は、ショッピングモールAAAの管理ドメインに対応付けられた独自ドメインによって特定される管理領域を有する。そして、ミラーストアサーバ50は、出店者からの要求に従い、独自ドメインによって特定される管理領域に、ショッピングモールとは異なるストアであって、ショッピングモールにおけるモールストアと共通する商品情報や機能を有するミラーストアに関するコンテンツを生成する。
図1に示す出店者A01は、情報処理端末であるストア端末20を用いて、情報処理装置100に対して種々の要求を行う。なお、図1において、出店者A01は、ショッピングモールAAAへの出店を所望し、情報処理装置100から管理ドメインの提供を受けているものとする。また、図1の例では、出店者A01は、名称が「BBB」であるモールストアを出店する意図を有しているものとする。この場合、出店者A01は、例えば、「www.store.shoppingmall.AAA.co.jp/storeBBB」といった文字列で特定される管理ドメインの提供を情報処理装置100から受ける。言い換えれば、出店者A01は、ショッピングモールAAA内の上記の管理ドメインで特定される管理領域において、モールストアを出店する権利を有する。
そして、出店者A01は、ショッピングモールAAAへの出店処理を行う(ステップS01)。例えば、出店者A01は、ショッピングモールAAAから提供されるコンテンツの雛形等を利用して、自身のモールストアをどのような態様で生成するかを要求する。出店者A01は、要求する内容をショッピングモールサーバ30に送信し、ショッピングモールAAAにおいて自身のモールストアを生成させる。
ショッピングモールサーバ30は、出店者A01の要求に従い、モールストアBBBに関するコンテンツC01を生成する。図1に示すように、コンテンツC01は、ショッピングモールAAAを示すテキストT01や、ショッピングモールAAAが管理する広告枠AD01や広告枠AD02を含む態様で生成される。例えば、テキストT01や広告枠AD01や広告枠AD02の配置(レイアウト)等は、ショッピングモールAAAの指定に基づくものであり、出店者A01が自由に配置を変更することは不可能であるように設定される。
ショッピングモールサーバ30は、ショッピングモールAAA用のコンテンツC01を、ユーザに提供可能なように設定する(ステップS02)。すなわち、ショッピングモールサーバ30は、コンテンツC01をショッピングモールAAAの一ストアとしてユーザが利用可能なように設定を行う。このようにして、出店者A01は、ショッピングモールAAAへモールストアBBBを出店することができる。
また、出店者A01は、モールストアBBBで取り扱う商品情報(例えば、商品の名称や識別情報、価格、在庫情報等)をショッピングモールサーバ30に登録(アップロード)する。かかる情報は、ショッピングモールサーバ30と情報処理装置100との間で共有され、例えば、情報処理装置100が有する商品情報DB01に記憶される。
また、ショッピングモールサーバ30は、モールストアBBBで取り扱う商品がユーザから購買等された場合には、商品の売上を計上する。このような売上に関する情報(以下、「売上情報」と総称する)についても、ショッピングモールサーバ30と情報処理装置100との間で共有され、例えば、情報処理装置100が有する売上情報DB02に記憶される。
その後、出店者A01は、ショッピングモールAAAとは異なるプラットフォームにおいて、自身のストアを構築したいと所望したとする。この場合、出店者A01は、情報処理装置100に対して、独自ドメインの提供を要求する(ステップS03)。
情報処理装置100は、出店者A01に提供している管理ドメインと対応付けた独自ドメインを発行する(ステップS04)。情報処理装置100は、例えば、「www.BBB・・・.com」といった文字列で特定される管理ドメインを発行する。そして、情報処理装置100は、独自ドメインを出店者A01に提供する(ステップS05)。
出店者A01は、提供された独自ドメインを利用して、ミラーストアサーバ50に出店を行う(ステップS06)。例えば、出店者A01は、情報処理装置100に対してミラーストアサーバ50で出店を行う旨の要求を行い、情報処理装置100が発行した独自ドメインに対応する管理領域をミラーストアサーバ50内に保持させる。そして、出店者A01は、情報処理装置100を介して、ミラーストアサーバ50への出店処理を行う。
例えば、出店者A01は、ショッピングモールAAAで利用されているものとは異なるコンテンツの雛形の提供を情報処理装置100から受ける。言い換えれば、出店者A01は、情報処理装置100が準備する所定のテンプレートを用いて、ミラーストアサーバ50に出店するミラーストアの態様を指定する。なお、情報処理装置100は、ミラーストア用の雛形として、ショッピングモールAAAで利用されている雛形と比較して、出店者A01が選択可能なレイアウトや色の自由度の高い雛形を出店者A01に提供するようにしてもよい。
その後、ミラーストアサーバ50は、情報処理装置100を介して、出店者A01が所望するミラーストアの態様の要求を受け付ける。そして、ミラーストアサーバ50は、ミラーストア用のコンテンツC02を生成する(ステップS07)。図1に示すように、ミラーストア用のコンテンツC02は、ショッピングモールAAAに属することを示すテキストT01や、広告枠AD01や広告枠AD02を含まない態様であってもよい。すなわち、出店者A01は、ストアを利用するユーザから見ればショッピングモールAAAとは無関係に出店された独自のオンラインストアであるような、ミラーストアに係るコンテンツC02を生成させることができる。
なお、ミラーストアサーバ50におけるコンテンツC02の生成に際して、情報処理装置100は、管理ドメインと独自ドメインとを対応付けるための情報(以下、「対応付け情報」と称する)に基づいて、モールストアとミラーストアとの商品情報等の対応付けを行う(ステップS08)。具体的には、情報処理装置100は、ミラーストアで取り扱う商品や在庫の情報をモールストアと共有させる。また、ミラーストアサーバ50は、共有した商品情報等に基づいてコンテンツC02を生成する。具体的には、ミラーストアサーバ50は、モールストアと同一の商品販売ページを有したり、モールストアと同一のカート機能を有したりするコンテンツC02を生成する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ショッピングモールAAAを管理する管理者(図1の例では、情報処理装置100)から各ストア(出店者)に提供される管理ドメインに対応付けられるドメインであって、管理ドメインとは異なるドメインである独自ドメインの提供に関する要求を出店者A01から受け付ける。そして、情報処理装置100は、受け付けられた要求に従って、要求を行った出店者A01に対して独自ドメインを提供する。
また、実施形態に係るミラーストアサーバ50は、同一の事業者(図1の例では、出店者A01)によって経営される複数のストアのうち、ショッピングモールAAAに出店されているストアであるモールストアと、モールストアとは異なるドメインを有するミラーストアとの対応付け情報を取得する。そして、ミラーストアサーバ50は、取得した対応付け情報に基づいて、モールストアの情報を反映させたミラーストアに関するコンテンツC02を生成する。
また、実施形態に係る情報処理装置100は、モールストアとミラーストアとの対応付け情報を取得し、取得した対応付け情報に基づいて、モールストアとミラーストアの商品情報を共有するよう設定する。また、情報処理装置100は、ショッピングモールAAAから各ストアに提供される機能のうちモールストアで利用されている機能を、ミラーストアにおいて利用可能に設定する。具体的には、情報処理装置100は、モールストアBBBで利用されているカート機能を、モールストアBBBに対応するミラーストアでも利用可能に設定する。
以上のように、実施形態に係る情報処理装置100やミラーストアサーバ50によれば、出店者A01は、ショッピングモールAAAで利用可能な管理ドメインのみならず、独自ドメインの提供を受け得る。これにより、出店者A01は、ショッピングモールAAAのコンテンツC01の態様や規則に縛られず、かつ、ショッピングモールAAAに出店したストアにおける商品情報等を利用可能なミラーストアを容易に出店することができる。すなわち、情報処理装置100やミラーストアサーバ50は、ショッピングモールAAAに依存せず、独自のドメイン名やストアによってブランディングを図ろうとするストアの要望に柔軟に対応することができる。
なお、独自ドメインを利用して出店されるミラーストアは、商品情報やカート機能を共有するのみならず、種々の情報や機能をモールストアと共有するよう設定されてもよい。一例として、ミラーストアは、当該ミラーストアにおける売上やユーザレビュー等がショッピングモールAAAにおけるモールストアの評価機能に反映されるよう設定されてもよい。この点について、図2を用いて説明する。図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図(2)である。
図2に示すユーザ端末10は、ユーザによって利用される情報処理端末である。図2の例では、ユーザ端末10は、ユーザの一例であるユーザU01によって利用される。例えば、ユーザ端末10は、スマートフォンやタブレット型端末である。なお、本明細書中においては、ユーザ端末10と、ユーザ端末10を利用するユーザとを同一視する場合がある。例えば、「ユーザU01にコンテンツC02を送信する」とは、実際には、「ユーザU01が利用するユーザ端末10にコンテンツC02を送信する」ことを意味する場合がある。
ユーザ端末10は、ユーザU01による操作に従ってミラーストアサーバ50にアクセスする(ステップS11)。ミラーストアサーバ50は、ユーザ端末10からアクセスを受け付けた場合に、ミラーストアサーバ50が提供するミラーストアに係るコンテンツC02をユーザに提供する(ステップS12)。
その後、ミラーストアサーバ50は、ユーザU01からミラーストアにおける購買等を受け付ける(ステップS13)。ミラーストアサーバ50は、ミラーストアで購買された商品の個数や、商品の販売価格等を含む売上情報等を情報処理装置100に送信する(ステップS14)。
情報処理装置100は、ミラーストアの売上情報等をショッピングモールAAAの情報に反映させる(ステップS15)。具体的には、情報処理装置100は、ミラーストアにおける売上情報等に基づいて、商品情報DB01や売上情報DB02を更新する。そして、情報処理装置100は、ミラーストアの情報を反映させたモールストアの情報を送信する(ステップS16)。
ショッピングモールサーバ30は、情報処理装置100から受信した情報に基づいて、ショッピングモールAAAのランキング等を生成する(ステップS17)。図2において、ランキングとは、ショッピングモールAAA内におけるモールストア(又は個々の商品)の順位付けを示す。例えば、ランキングは、ショッピングモールAAA内における売上が多いモールストアの順位付けや、売上の上昇が多いモールストアの順位付けや、ユーザからのレビュー点数が高いモールストアの順位付けや、ユーザからのレビューの多いモールストアの順位付け等である。
すなわち、実施形態に係る情報処理によれば、ミラーストアで販売された商品等の売上情報等が、ミラーストアの元となるモールストアのランキング等の評価に反映される。これにより、モールストアとミラーストアとの双方を経営する出店者A01にとっては、いずれのストアで商品を売り上げたとしても、ショッピングモールAAA内における評価を高めることができる。ショッピングモールAAA内におけるストアの評価が高まると、ショッピングモールAAAにおいてストアが検索され易くなったり、ユーザからのアクセスが増加したりするため、出店者A01にとって望ましい結果が得られる。
図2を用いて説明したように、実施形態に係る情報処理によれば、モールストアとミラーストアとで種々の機能や情報を共有することができる。かかる処理により、出店者A01は、ミラーストアにおける売上情報やユーザレビュー等をモールストアにおける評価として利用することができるため、モールストアにおける集客力を向上させることができる。このため、実施形態に係る情報処理によれば、出店者A01が独自ドメインに基づいてミラーストアを出店しようとする動機付けを与えることができる。
なお、図1及び図2で説明した処理においては、情報処理装置100やミラーストアサーバ50は、種々の既知の技術を利用してもよい。例えば、ミラーストアサーバ50は、公開されているAPI等の種々の既知の技術を利用して、既存の雛形に基づいてコンテンツ(ウェブページやスマートフォン用アプリで動作する専用コンテンツ等)を生成してもよい。
以下、図1で説明した処理を行う情報処理装置100やミラーストアサーバ50やショッピングモールサーバ30、及び、情報処理装置100等を含む情報処理システム1の構成等について、詳細に説明する。
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図3に例示するように、実施形態に係る情報処理システム1には、ユーザ端末10と、ストア端末20と、ショッピングモールサーバ30と、ミラーストアサーバ50と、情報処理装置100とが含まれる。これらの各種装置は、ネットワークN(例えば、インターネット)を介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図3に示した情報処理システム1が含む装置の数は、図示したものに限られない。例えば、情報処理システム1は、複数台のユーザ端末10等を含んでもよい。
ユーザ端末10は、例えば、スマートフォンや、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット型端末や、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)等の情報処理装置である。ユーザ端末10は、ユーザによる操作に従って、ショッピングモールサーバ30やミラーストアサーバ50にアクセスすることで、モールストアやミラーストアに関するコンテンツを取得する。そして、ユーザ端末10は、取得したコンテンツを表示装置(例えば、液晶ディスプレイ)に表示する。
ストア端末20は、ストアを出店する出店者によって利用される情報処理端末である。ストア端末20は、例えば、デスクトップ型PCや、ノート型PC等である。ストア端末20は、出店者の操作に従って、商品情報を情報処理装置100にアップロードしたり、ストアに関するコンテンツの生成要求をミラーストアサーバ50に送信したりする。
ショッピングモールサーバ30及びミラーストアサーバ50は、ユーザ端末10からアクセスされた場合に、各種コンテンツを提供するサーバ装置である。実施形態では、ショッピングモールサーバ30は、ショッピングモールに係るコンテンツをユーザに提供する。また、ミラーストアサーバ50は、ミラーストアに係るコンテンツをユーザに提供する。
なお、ショッピングモールサーバ30やミラーストアサーバ50によって配信されるコンテンツには、レコメンドや広告を表示するためのレコメンド枠や広告枠が含まれてもよい。レコメンド枠や広告枠を含むコンテンツには、当該枠に表示するレコメンドや広告を取得するための取得命令が含まれる。例えば、コンテンツを形成するHTML(HyperText Markup Language)ファイル等には、広告やレコメンドを配信するサーバのURL等が取得命令として記述される。この場合、ユーザ端末10は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、所定のサーバからレコメンドや広告の配信を受ける。
情報処理装置100は、ショッピングモールサーバ30によって提供されるショッピングモールに関する情報を管理したり、ショッピングモールへの出店を所望する出店者へ各種ツールを提供したりする情報処理装置である。例えば、情報処理装置100は、ショッピングモールに出店を所望する出店者に対して管理ドメインを発行する。また、情報処理装置100は、管理ドメインに対応付けられる独自ドメインの提供に関する要求を出店者から受け付け、受け付けられた要求に従って、当該要求を行った出店者に対して独自ドメインを提供する。また、情報処理装置100は、モールストアとミラーストアとを対応付けるための対応付け情報を取得し、取得した対応付け情報に基づいて、モールストアとミラーストアの商品情報を共有するよう設定する。また、情報処理装置100は、ショッピングモールから各ストアに提供される機能のうちモールストアで利用されている機能を、当該モールストアに対応するミラーストアにおいて利用可能に設定する。
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、ショッピングモールサーバ30やミラーストアサーバ50等との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、モールストア情報記憶部121と、ドメイン情報記憶部122と、ミラーストア情報記憶部123とを有する。
(モールストア情報記憶部121について)
モールストア情報記憶部121は、モールストアに関する情報を記憶する。ここで、図5に、実施形態に係るモールストア情報記憶部121の一例を示す。図5は、実施形態に係るモールストア情報記憶部121の一例を示す図である。図5に示した例では、モールストア情報記憶部121は、「モールストアID」、「出店者ID」、「管理ドメイン」、「商品情報」、「在庫情報」、「売上情報」、「レビュー情報」、「ストア評価情報」、「オプション設定情報」、「ランキング情報」といった項目を有する。
「モールストアID」は、モールストアを識別するための識別情報を示す。「出店者ID」は、出店者又はストア端末20を識別するための識別情報を示す。なお、本明細書中では、図5に示すような識別情報を参照符号として用いる場合がある。例えば、出店者ID「A01」によって識別される出店者を「出店者A01」と表記する場合がある。
「管理ドメイン」は、ショッピングモールにおいて出店者に割り当てられたドメインを示す。図5に示した例では、「管理ドメイン」を「X01」といった概念で示しているが、実際には、管理ドメインの項目には、ドメインを示す具体的な文字列が記憶される。
「商品情報」は、モールストアに登録される商品情報を示す。なお、図5に示した例では、説明のため、「商品情報」等の各項目の情報を「B01」のような概念で示しているが、実際には、各項目には、各項目に対応する具体的な情報が記憶される。例えば、商品情報の項目には、出店者からアップロードされた商品の名称や価格、商品のカテゴリ等の具体的な情報が記憶される。「在庫情報」は、各商品の在庫に関する情報を示す。また、在庫情報は、所定の商品が売切れであることを示す情報や入荷予定日の情報など種々の情報を含んでもよい。
「売上情報」は、モールストアの売上に関する情報を示す。売上情報は、売上の金額に限らず、例えば、モールストアへのアクセス数や、実際に商品が購買された数や、売上金額の上昇率などの種々の情報を含んでもよい。「レビュー情報」は、各商品に対するユーザレビューに関する情報を示す。レビュー情報は、例えば、商品に対するユーザのコメントや、ユーザが商品を評価した点数(例えば5段階の数値で示される)等を含んでもよい。
「ストア評価情報」は、モールストアに対する評価に関する情報を示す。ストア評価情報は、ユーザがモールストアに対して評価した情報であってもよいし、ショッピングモール側が各ストアに対して評価した情報であってもよい。ストア評価情報は、例えば、5段階の数値で示される。また、ショッピングモールサーバ30は、ストア評価の高いモールストアについて、優先的に検索結果の上位に表示させたり、当該モールストアが取り扱う商品がレコメンドされ易く設定したりするなど、所定の優遇処理を行ってもよい。
「オプション設定情報」は、モールストアに対して設定されたオプション機能に関する情報を示す。例えば、ショッピングモールでは、ユーザレビューをコンテンツ内に表示する機能や、モールストアがランキングに参加する機能や、モールストアにアクセスしたユーザに対してリターゲティングメールを配信したりする機能など、各種機能をオプションとして提供する場合がある。オプション設定情報は、ショッピングモール側が提供しているオプション機能のうち、各モールストアが利用しているオプション機能を示す情報である。
「ランキング情報」は、ショッピングモールにおけるランキングの情報を示す。具体的には、ランキング情報は、ショッピングモールにおけるモールストアの順位付けを示す。ランキングは、種々の基準に基づき決定される。ランキングは、例えば、売上金額や、ユーザレビューの数や、ユーザレビューの評価値の高さや、アクセス数の多さ等に基づいて決定される。
すなわち、図5に示したデータの一例は、モールストアID「ST01」によって識別されるモールストアST01は、出店者ID「A01」によって識別される出店者A01が運営するストアであり、その管理ドメインは「X01」であることを示している。また、モールストアST01の商品情報は「B01」であり、在庫情報は「D01」であり、売上情報は「E01」であり、レビュー情報は「F01」であり、ストア評価情報は「G01」であり、オプション設定情報は「H01」であり、ランキング情報は「J01」であることを示している。
(ドメイン情報記憶部122について)
ドメイン情報記憶部122は、出店者に提供されるドメインに関する情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係るドメイン情報記憶部122の一例を示す。図6は、実施形態に係るドメイン情報記憶部122の一例を示す図である。図6に示した例では、ドメイン情報記憶部122は、「モールストアID」、「出店者ID」、「管理ドメイン」、「独自ドメイン」といった項目を有する。
「モールストアID」、「出店者ID」及び「管理ドメイン」は、図5に示した同一の項目に対応する。「独自ドメイン」は、出店者に割り当てられた独自ドメインを示す。図6に示した例では、「独自ドメイン」を「Y01」といった概念で示しているが、実際には、独自ドメインの項目には、ドメインを示す具体的な文字列が記憶される。
すなわち、図6に示したデータの一例は、モールストアST01を運営する出店者A01には、管理ドメイン「X01」と独自ドメイン「Y01」が提供されていることを示している。
(ミラーストア情報記憶部123について)
ミラーストア情報記憶部123は、ミラーストアに関する情報を記憶する。ここで、図7に、実施形態に係るミラーストア情報記憶部123の一例を示す。図7は、実施形態に係るミラーストア情報記憶部123の一例を示す図である。図7に示した例では、ミラーストア情報記憶部123は、「ミラーストアID」、「出店者ID」、「独自ドメイン」、「対応付け情報」、「売上情報」、「ストア評価情報」、「ミラーストア設定情報」といった項目を有する。
「ミラーストアID」は、ミラーストアを識別するための識別情報を示す。「出店者ID」は、ミラーストアを出店する出店者又はストア端末20を識別するための識別情報を示す。「独自ドメイン」は、ミラーストアが保持される管理領域を特定するドメインであって、情報処理装置100から提供されるドメインを示す。
「対応付け情報」は、管理ドメインと独自ドメインとを対応付ける情報を示す。具体的には、対応付け情報は、管理ドメインに対応する独自ドメインを特定するための情報や、管理ドメイン及び独自ドメインを提供された出店者を特定するための情報を含む。すなわち、情報処理装置100やミラーストアサーバ50等は、対応付け情報を参照することにより、管理ドメインに対応するモールストアや、独自ドメインに対応するミラーストアや、各ストアを出店する出店者を一意に特定することができる。
「売上情報」は、図5に示した同一の項目に対応し、ミラーストアの売上に関する情報を示す。「ストア評価情報」は、図5に示した同一の項目に対応し、ミラーストアに対する評価に関する情報を示す。
「ミラーストア設定情報」は、ミラーストアに対して設定された情報を示す。ミラーストアに対して設定された情報とは、例えば、ショッピングモールからモールストアに対して提供されている機能のうちミラーストアにおいても利用可能に設定されている機能(例えば、図5で示したオプション機能)や、ミラーストアがモールストアと共有する情報等の内容を示す。
すなわち、図7に示したデータの一例は、ミラーストアID「MS01」によって識別されるミラーストアMS01は、出店者ID「A01」によって識別される出店者A01が運営するストアであり、その独自ドメインは「Y01」であることを示している。また、ミラーストアMS01における対応付け情報は「K01」であり、売上情報は「L01」であり、ストア評価情報は「M01」であり、ミラーストア設定情報は「P01」であることを示している。
なお、図5や図7での図示は省略したが、モールストア情報記憶部121やミラーストア情報記憶部123は、さらに種々の情報を記憶してもよい。例えば、モールストア情報記憶部121やミラーストア情報記憶部123は、ストアの規模や、ストアが扱う商品のカテゴリや、ストアが販売先の主な対象とするユーザの属性等が記憶されてもよい。例えば、ストアの規模は、資本金や取り扱う商品数等に応じてサービス側(例えば、ストアが出店しているショッピングモール側)から設定される。また、ストアが扱う商品のカテゴリとは、食料品や家電など、ストアが取り扱う商品の具体的なカテゴリの情報を含む。また、ストアが販売先の主な対象とするユーザの属性とは、例えば、男性向けや女性向け、若者向けや年配向けなど、ストアが想定する主な客層を示す。なお、ストアが販売先の主な対象とするユーザの属性は、商品のカテゴリ等に基づいて自動的に設定されてもよいし、出店者自身で設定を行ってもよい。
また、商品情報は、商品がターゲットとするユーザの属性情報や、商品を撮像した画像データ等を含んでもよい。また、商品情報は、商品を一意に識別する識別子等を含んでもよい。例えば、識別子は、国家や公共性の高い団体等により付与される事業者コードや、「どの事業者が作成したどの商品か」を識別することができる商品コード(例えば、日本ではJANコード(Japanese Article Number)が知られている)であってもよい。また、識別子は、ショッピングモールが独自に各商品に割り当てる識別情報であってもよい。
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部130は、受信部131と、受付部132と、提供部133と、取得部134と、設定部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受信部131について)
受信部131は、各種情報を受信する。例えば、受信部131は、ショッピングモールサーバ30から、モールストアに関する情報を受信する。例えば、受信部131は、ショッピングモールサーバ30が管理するショッピングモールにおいて出店した出店者の情報や、出店されたモールストアにおいて登録された商品情報等を受信する。受信部131は、モールストアにおいて商品が登録されたタイミングや商品が販売されたタイミングで情報を受信してもよいし、所定時間ごと(例えば1時間ごとなど)に情報を受信してもよい。
受信部131は、受信した情報をモールストア情報記憶部121に格納する。なお、受信部131は、ショッピングモールサーバ30に限らず、ストア端末20やミラーストアサーバ50からモールストアに関する情報を受信してもよい。
(受付部132について)
受付部132は、ショッピングモールを管理する管理者から当該ショッピングモールに出店する各ストアに対して提供されるドメインである管理ドメインに対応付けられるドメインであって、当該管理ドメインとは異なるドメインである独自ドメインの提供に関する要求を出店者から受け付ける。
例えば、受付部132は、出店者がモールストアの管理を行うための専用プラットフォームのユーザインターフェイスを介して、独自ドメインの提供の要求を受け付ける。具体的には、受付部132は、ストア端末20内に表示されるユーザインターフェイスの画面上で、出店者が「独自ドメインを申し込む」等の意図を示すボタンのクリック等の操作を行ったことを契機として、独自ドメインの提供の要求を受け付ける。
受付部132は、独自ドメインの提供の要求を受け付けた場合、要求を行った出店者を特定するとともに、当該出店者に対して既に提供されている管理ドメインを特定する。そして、受付部132は、独自ドメインの提供の要求を受け付けた旨とともに、特定した情報を提供部133に送る。
(提供部133について)
提供部133は、受付部132によって受け付けられた要求に従って、当該要求を行った出店者に対して独自ドメインを提供する。
具体的には、提供部133は、出店者がショッピングモールに出店するストアとは異なるストアであるストア(区別のため、「第2ストア」と表記する場合がある。第2ストアの一例は、ミラーストアサーバ50によって管理されるミラーストアである)のドメインとして、独自ドメインを提供する。
例えば、提供部133は、出店者がショッピングモールに出店するストアと商品情報及び在庫情報を共有する第2ストアのドメインとして、独自ドメインを提供する。具体的には、提供部133は、対応付け情報に基づいて、商品情報と在庫情報とをモールストアと共有するようなミラーストアのためのドメインとして、独自ドメインを提供する。
また、提供部133は、出店者がショッピングモールに出店するストアとカート機能を共有する第2ストアのドメインとして、独自ドメインを提供する。具体的には、提供部133は、対応付け情報に基づいて、カート機能を共有するようなミラーストアのためのドメインとして、独自ドメインを提供する。例えば、第2ストアでユーザが商品をカートに入れたり、カート内の商品を決済したりしようとする場合には、その商品に対する在庫変更処理や決済処理は、ショッピングモールにおけるモールストアのカート機能を利用して行われる。
なお、提供部133は、上記のような商品情報やカート機能に限らず、種々の情報や機能を共有する第2ストアのためのドメインとして、独自ドメインを提供してもよい。すなわち、提供部133が提供する独自ドメインは、モールストアとの情報を共有するミラーストアの管理領域を特定するためのドメインとして提供される。提供部133は、提供した独自ドメインに関する情報をドメイン情報記憶部122に格納する。
(取得部134について)
取得部134は、各種情報を取得する。例えば、取得部134は、同一の事業者(すなわち、出店者)によって経営される複数のストアのうち、所定のショッピングモールに出店されているストア(区別のため、「第1ストア」と表記する場合がある。)と、第1ストアとは異なるドメインを有する第2ストアとの対応付け情報を取得する。
例えば、取得部134は、提供部133によって提供された独自ドメインに関する情報が格納されたドメイン情報記憶部122を参照する。そして、取得部134は、出店者の識別情報、管理ドメイン及び独自ドメインが互いに対応付けられた情報を取得する。さらに、取得部134は、管理ドメインに基づいて第1ストアを特定し、かつ、独自ドメインに基づいて第2ストアを特定することにより、第1ストアと第2ストアとの対応付け情報を取得する。
具体的には、取得部134は、第1ストアと、ショッピングモール以外で出店されるストアである第2ストアとの対応付け情報を取得する。例えば、取得部134は、ショッピングモールとは異なるプラットフォーム(例えば、ミラーストアサーバ50から提供される管理領域)において出店される第2ストアと第1ストアとの対応付け情報を取得する。
取得部134は、対応付け情報を参照することにより、種々の情報を取得することが可能となる。一例として、取得部134は、第2ストアにおける商品情報を特定しようとする場合、対応付け情報に基づいて、当該第2ストアに対応する第1ストアを特定する。そして、取得部134は、第2ストアにおける商品情報として、特定された第1ストアの商品情報を取得する。
(設定部135について)
設定部135は、取得部134によって取得された対応付け情報に基づいて、第1ストアと第2ストアの商品情報を共有するよう設定するとともに、ショッピングモールから各ストアに提供される機能のうち第1ストアで利用されている機能を、第2ストアにおいて利用可能に設定する。
例えば、設定部135は、第1ストアにおいて、当該第1ストアが取り扱う商品に対するユーザレビューを表示する機能が利用されている場合には、第2ストアが取り扱う商品であって第1ストアと共有する商品に対するユーザレビューを表示する機能を、第2ストアにおいて利用可能に設定する。すなわち、設定部135は、第2ストアにおいても、第1ストアに関するコンテンツで表示されるものと同じユーザレビューを表示する機能を設定する。言い換えれば、設定部135は、例えば第2ストアへのアクセスや利用数が充分でなく、第2ストアで信頼のおけるユーザレビューが蓄積されていない段階であっても、ショッピングモールで蓄積されたユーザレビューを第2ストアに流用し、活用することができる。これにより、設定部135は、例えば、出店(コンテンツを生成)して間もない段階の第2ストアであっても、ユーザレビューというユーザにとって有用な情報を提供することが可能なストアに設定することができる。
また、設定部135は、第1ストアにおいて、第1ストアが取り扱う商品に関する検索機能が利用されている場合には、第2ストアが取り扱う商品であって当該第1ストアと共有する商品に対する検索機能を、第2ストアにおいて利用可能に設定する。一般に、ショッピングモールに出店しているモールストアに対しては、ショッピングモールサーバ30が提供する機能として、商品検索のための所定の検索エンジンが提供される。一方、ミラーストアサーバ50の仕様によっては、第2ストアでは上記のような検索エンジンが利用できない場合がある。設定部135は、このような場合、第1ストアで利用可能な検索エンジンを第2ストアでも利用可能なように設定し(例えば、検索エンジンを機能させるAPIを第2ストアに関するコンテンツに提供し)、双方のストアで利用可能な状態にする。これにより、設定部135は、第2ストアのユーザビリティを向上させることができる。
また、設定部135は、第1ストアにおいて、第1ストアにアクセスしたユーザ又は当該第1ストアで商品を購入したユーザに対する追跡機能が利用されている場合には、第2ストアにアクセスしたユーザ又は当該第2ストアで商品を購入したユーザに対する追跡機能を、第2ストアにおいて利用可能に設定する。追跡機能とは、例えば、リターゲティングメールや、リターゲティング広告機能である。設定部135は、このようなショッピングモールで提供されるオプション機能を第2ストアでも利用可能に設定することで、第2ストアの集客力を高めることができる。
また、設定部135は、第1ストアにおいて、第1ストアの売上情報に基づいてショッピングモールにおける検索順位が変動する機能が利用されている場合には、さらに第2ストアの売上情報に基づいて、ショッピングモールにおける第1ストアの検索順位が変動されるよう第1ストアの機能を設定する。すなわち、設定部135は、第1ストアが属するショッピングモールにおいて、第2ストアの売上等が反映されるよう、第1ストアのランキング機能を設定する。設定部135は、例えば、ランキングの集計等に用いるAPIやスクリプトを第2ストアに埋め込むことにより、第2ストアの売上が第1ストアと合算して集計されるように設定することができる。これにより、出店者は、第2ストアの売上等を第1ストアのランキングに反映させることができるので、第1ストアでの知名度を向上させ、集客力を向上させることができる。
また、設定部135は、第1ストアにおいて、ショッピングモールにおけるポイント又はクーポンを利用可能とする機能が利用されている場合には、ショッピングモールにおけるポイント又はクーポンを第2ストアにおいて利用可能に設定してもよい。ショッピングモールに出店しているモールストアでは、ショッピングモールが独自に発行するポイントやクーポンを通貨の代替として利用できる場合がある。このような場合、設定部135は、第2ストアにおいても、第1ストアと同様にポイントやクーポンを用いた決済機能を利用可能に設定する。これにより、設定部135は、第2ストアを利用するユーザの便宜を図ることができる。
〔4.ショッピングモールサーバの構成〕
次に、図8を用いて、実施形態に係るショッピングモールサーバ30の構成について説明する。図8は、実施形態に係るショッピングモールサーバ30の構成例を示す図である。図8に示すように、ショッピングモールサーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ユーザ端末10やストア端末20や情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部32は、コンテンツ(実施形態では、モールストアに関するウェブページ等)に関する情報を記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、コンテンツを形成するHTMLファイルや、コンテンツに表示される静止画像や動画像を記憶する。なお、コンテンツ記憶部32に記憶されるコンテンツには、広告を表示する広告枠や、レコメンドを表示するレコメンド枠が含まれてもよい。また、コンテンツ記憶部32には、コンテンツに対応付けて、モールストアが取り扱う商品の情報や、モールストアに設定される機能等の情報が記憶されてもよい。
制御部33は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、ショッピングモールサーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図8に示すように、制御部33は、受付部34と、配信部35と、送信部36とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、図8に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、図8に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部34は、ユーザ端末10からコンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、コンテンツの取得要求として、HTTP(HyperText Transfer Protocol)リクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34によってコンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、コンテンツをユーザ端末10に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のコンテンツを取得し、取得したコンテンツをユーザ端末10に配信する。
送信部36は、各種情報を送信する。例えば、送信部36は、ユーザ端末10がコンテンツにおいて行った行動に関する情報(すなわち、モールストアに対するアクセスや滞在時間や購買行動等の行動ログ)を情報処理装置100に送信する。
〔5.ミラーストアサーバの構成〕
次に、図9を用いて、実施形態に係るミラーストアサーバ50の構成について説明する。図9は、実施形態に係るミラーストアサーバ50の構成例を示す図である。図9に示すように、ミラーストアサーバ50は、通信部51と、コンテンツ記憶部52と、制御部53とを有する。
通信部51は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部51は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ユーザ端末10やストア端末20や情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
コンテンツ記憶部52は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部52は、コンテンツ(実施形態では、ミラーストアに関するウェブページ等)に関する情報を記憶する。例えば、コンテンツ記憶部52は、コンテンツを形成するHTMLファイルや、コンテンツに表示される静止画像や動画像を記憶する。なお、コンテンツ記憶部52に記憶されるコンテンツには、広告を表示する広告枠や、レコメンドを表示するレコメンド枠が含まれてもよい。また、コンテンツ記憶部52には、コンテンツに対応付けて、ミラーストアが取り扱う商品の情報や、ミラーストアに設定される機能等の情報が記憶されてもよい。
制御部53は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、ミラーストアサーバ50内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(例えば、実施形態に係る生成プログラム)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部53は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図9に示すように、制御部53は、取得部54と、生成部55と、受付部56と、配信部57と、実行部58と、送信部59とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部53の内部構成は、図9に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部53が有する各処理部の接続関係は、図9に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
取得部54は、各種情報を取得する。例えば、取得部54は、同一の事業者(すなわち、出店者)によって経営される複数のストアのうち、所定のショッピングモールに出店されている第1ストアと、第1ストアとは異なるドメインを有する第2ストアとの対応付け情報を取得する。取得部54は、例えば、出店者から独自ドメインの提供の要求を情報処理装置100が受け付けたことを契機として、当該要求に基づいて出店者に提供される独自ドメインと、当該出店者に既に提供されている管理ドメインとを対応付けた対応付け情報を情報処理装置100から取得する。
また、取得部54は、独自ドメインの提供を受けた出店者から(あるいは、情報処理装置100を介して)、ミラーストアサーバ50が管理する管理領域において第2ストアの出店を所望する旨の要求を受け付ける。また、取得部54は、ショッピングモール側(ここでは、情報処理装置100)から提供されるコンテンツの雛形や、雛形を基にして生成されるコンテンツで表示する情報(例えば、ストアのウェブページで表示するテキストや画像等)等を取得する。後述する生成部55は、取得部54によって取得された各種情報に基づいて、第2ストアに関するコンテンツを生成する。
また、取得部54は、対応付け情報に基づいて、第2ストアと対応する第1ストア(モールストア)に関する情報を取得する。モールストアに関する情報は、例えば、モールストアで取り扱われている商品に関する情報や、モールストアで利用されている機能等の情報を含む。
生成部55は、取得部54によって取得された対応付け情報に基づいて、第1ストアの情報を反映させた第2ストアに関するコンテンツを生成する。具体的には、生成部55は、ユーザがアクセス可能なウェブページ等の態様で、第2ストアに関するコンテンツを生成する。より具体的には、生成部55は、情報処理装置100から取得した雛形や、出店者がコンテンツの生成に際して指定した情報を組合せ、既存の技術を利用してHTMLファイルを生成することで、コンテンツを生成する。また、生成部55は、生成したコンテンツを独自ドメインに対応させる。後述する配信部57は、独自ドメインで示される管理領域にユーザがアクセスを行った場合に、当該独自ドメインに対応するコンテンツをユーザに配信する。
例えば、生成部55は、ショッピングモール側から提供されるコンテンツの雛形に第1ストアの情報を組み込むことにより、第2ストアに関するコンテンツを生成する。すなわち、生成部55は、ショッピングモールに出店された第1ストアとは異なる独自のドメインを有するストアでありながら、第1ストアに関する情報を共有するような第2ストアに関するコンテンツを生成する。これにより、出店者は、第2ストアにおいて新たに商品情報を登録するといった手間をかけず、第2ストアの出店を要求するといった簡易な処理によって、独自のドメインを有するストアを持つことができる。
また、生成部55は、出店者から指定される内容に基づいて、ショッピングモールの態様に捉われないコンテンツを生成可能である。一般に、ショッピングモールに係るコンテンツでは、広告枠の位置や、購買しようとする際にクリックするボタン(いわゆる、「カートに入れる」ボタン等)の配置が、ショッピングモールによって指定される。しかし、生成部55によれば、出店者は、ショッピングモールに強制されずにコンテンツを設計できるため、自身の独自性をユーザにアピールするようなコンテンツを生成させることができる。
また、生成部55は、第1ストアの商品情報及び在庫情報を反映させた第2ストアに関するコンテンツを生成する。具体的には、生成部55は、第2ストアの商品ページ(コンテンツの一例)を生成する際には、共有する第1ストアの商品情報を適宜取得し、取得した情報に基づいて商品ページを生成する。また、生成部55は、第1ストアにおいて所定の商品が在庫切れ等の状況にある場合、第2ストアにおいても、当該所定の商品は同様に在庫切れの状況にある旨を表示する商品ページを生成する。
また、生成部55は、第1ストアとカート機能を共有する第2ストアに関するコンテンツを生成してもよい。具体的には、生成部55は、第1ストアにおいて出店者が利用しているカート機能を第2ストアに組み込んだ態様で、第2ストアに関するコンテンツを生成する。これにより、出店者は、第2ストアの決済処理(例えば、ユーザが支払った代金を受領する口座の設定など)や、販売によって商品の在庫を増減させたりする処理を、第1ストアと共通に行うことができるため、煩わしい手間を掛けることなく第2ストアの運営を行うことができる。
なお、生成部55は、上記で例示したような商品情報やカート機能以外の種々の情報を共通に利用可能とするよう、第2ストアのコンテンツを生成してもよい。例えば、生成部55は、第1ストアで出店者が利用しているオプション機能を利用可能なように第2ストアのコンテンツを生成する。この場合、生成部55は、情報処理装置100にアクセスし、情報処理装置100が設定した情報であって、第2ストアで利用可能なオプション機能等を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、第2ストアのコンテンツを生成してもよい。生成部55は、生成したコンテンツをコンテンツ記憶部52に格納する。
受付部56は、ユーザ端末10からコンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、受付部56は、コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部57は、受付部56によってコンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、コンテンツをユーザ端末10に配信する。具体的には、配信部57は、コンテンツ記憶部52から取得要求対象のコンテンツを取得し、取得したコンテンツをユーザ端末10に配信する。
また、受付部56は、第2ストアに対するユーザからの要求を受け付ける。例えば、受付部56は、ユーザから第2ストアで取り扱う商品に関する要求を受け付ける。また、受付部56は、ユーザから第2ストアのカート機能の利用要求を受け付ける。すなわち、受付部56は、ユーザ端末10に表示されたオンラインショッピングサイトである第2ストアに対する、ユーザの商品閲覧要求や、商品の購買要求等を受け付ける。
実行部58は、第2ストアに関する処理を実行する。例えば、実行部58は、受付部56によって要求が受け付けられた場合には、第1ストアに関する情報を用いて、第2ストアに対する要求に応答する処理を実行する。
具体的には、実行部58は、受付部56によって商品に関する要求が受け付けられた場合には、第1ストアの商品情報及び在庫情報を用いて、商品に関する要求に応答する処理を実行する。例えば、実行部58は、商品の販売ページにユーザがアクセスした場合には、第1ストアと共有する情報である当該商品の商品情報(現在価格や在庫の状況など)を情報処理装置100から取得し、取得した情報を反映させた販売ページをユーザに提供する。より具体的には、実行部58は、取得した情報に基づいて販売ページに表示される価格や在庫の状況を書き換える処理を実行する。これにより、実行部58は、第1ストアと同じ情報であって、リアルタイムに変化する商品情報等をユーザに確実に提供することができる。
また、実行部58は、受付部56によってカート機能の利用要求が受け付けられた場合には、第1ストアと共有するカート機能を用いて、カート機能の利用要求に応答する処理を実行する。なお、実行部58は、第1ストアと共有するカート機能を利用して、第2ストア単独で決済処理等を行ってもよいし、決済処理等を第1ストアと共通させるようにしてもよい。例えば、実行部58は、ユーザが商品をカートに入れる等の行動が行われた場合、実際にはその商品が第1ストアのカートに入れられたものとして、当該行動を処理する。一例として、実行部58は、第1ストアのコンテンツに表示されるカートと、第2ストアのコンテンツに表示されるカートとに同じリンクを設定する。これにより、実行部58は、いずれのストアでユーザが商品をカートに入れたり購買を要求したりしたとしても、共通したカート機能を用いて応答処理を実行することができる。
送信部59は、各種情報を送信する。例えば、送信部59は、ユーザ端末10がコンテンツにおいて行った行動に関する情報(すなわち、ミラーストアに対するアクセスや滞在時間や購買行動等の行動ログ)を情報処理装置100に送信する。
なお、送信部59は、ユーザの行動ログを蓄積して、蓄積した情報を情報処理装置100に送信するのではなく、ユーザからアクセスされた情報をそのまま情報処理装置100に送信してもよい。例えば、ミラーストアサーバ50が所定のプロキシサーバを介してユーザからのアクセスを受け付ける場合、送信部59は、当該プロキシサーバへのアクセス情報が情報処理装置100に送信(転送)されるような設定を行ってもよい。
〔6.処理手順〕
次に、図10、図11及び図12を用いて、実施形態に係る情報処理装置100やミラーストアサーバ50による処理の手順について説明する。まず、図10を用いて、情報処理装置100が、独自ドメインを提供する処理の手順を説明する。図10は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャート(1)である。
図10に示すように、情報処理装置100は、管理ドメインによって特定されるモールストアを既に出店している出店者から、独自ドメインの提供の要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。独自ドメインの提供の要求を受け付けていない場合(ステップS101;No)、情報処理装置100は、要求を受け付けるまで待機する。
一方、独自ドメインの提供の要求を受け付けた場合(ステップS101;Yes)、情報処理装置100は、管理ドメインと対応付けた独自ドメインを発行する(ステップS102)。そして、情報処理装置100は、発行した独自ドメインを出店者に対して提供する(ステップS103)。
次に、図11を用いて、ミラーストアサーバ50が独自ドメインによって特定されるミラーストアを出店する処理(言い換えれば、ミラーストアに関するコンテンツを生成する処理)の手順を説明する。図11は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャート(2)である。
図11に示すように、ミラーストアサーバ50は、ストア端末20から、ミラーストアに関するコンテンツ生成の要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。コンテンツ生成の要求を受け付けていない場合(ステップS201;No)、ミラーストアサーバ50は、要求を受け付けるまで待機する。
一方、コンテンツ生成の要求を受け付けた場合(ステップS201;Yes)、ミラーストアサーバ50は、提示された独自ドメインと管理ドメインとを対応付ける対応付け情報を取得する(ステップS202)。
そして、ミラーストアサーバ50は、対応付け情報に基づいて、生成するミラーストアに対応するモールストアの情報を取得する(ステップS203)。続けて、ミラーストアサーバ50は、取得したモールストアに関する情報を反映させて、ミラーストアに関するコンテンツを生成する(ステップS204)。
次に、図12を用いて、モールストアとミラーストアとで利用可能な機能を共通化させる処理の手順を説明する。図12は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャート(3)である。
図12に示すように、情報処理装置100は、出店者から、機能の共有に関する要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS301)。情報処理装置100は、要求を受け付けていない場合(ステップS301;No)、受け付けるまで待機する。
一方、要求を受け付けた場合(ステップS301;Yes)、情報処理装置100は、要求に係るミラーストアに関する対応付け情報を取得する(ステップS302)。これにより、情報処理装置100は、機能の要求に係るミラーストアと対応するモールストアを特定することができる。続けて、情報処理装置100は、特定したモールストアの機能をミラーストアでも利用可能なように設定する(ステップS303)。これにより、出店者は、ショッピングモール以外のプラットフォームに置かれたミラーストアにおいても、ショッピングモールにおいて提供されるような種々の機能を利用することができる。
〔7.変形例〕
上述した情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
〔7−1.ミラーストアの管理領域〕
上記実施形態では、出店者は、情報処理装置100が提供した独自ドメインを取得し、当該独自ドメインで特定される管理領域を有するミラーストアサーバ50においてミラーストアを出店する例を示した。ここで、出店者は、自身が指定するドメイン(以下、「指定ドメイン」と称する)を利用して、ミラーストアを出店してもよい。例えば、ショッピングモールに出店を希望する出店者の中には、ショッピングモールとは別に既存のオンラインストアを既に運営している出店者が存在する場合がある。この場合、出店者にとっては、既存のオンラインストアのドメインを放棄するのではなく、そのままミラーストアとして活用することができた方が望ましい。
そこで、情報処理装置100は、必ずしも自身が発行した独自ドメインによって特定されるミラーストアとモールストアとの対応付けを行うのではなく、出店者が指定した指定ドメインによって特定されるミラーストアとモールストアとの対応付けを行うようにしてもよい。
すなわち、情報処理装置100は、ミラーストアのドメインとして出店者が指定するドメインである指定ドメインを受け付け、指定ドメインが受け付けられた場合には、独自ドメインに代えて、指定ドメインがミラーストアに対応付けられるよう、種々の設定を変更してもよい。
これにより、出店者は、既存のドメインを放棄することなく、また、ショッピングモールに出店したモールストアと機能や商品情報を共有させたストアを持つことができる。このため、情報処理装置100によれば、出店者が積極的にショッピングモールに出店したり、ミラーストアを出店したりする動機付けを与えることができる。
〔7−2.オプション機能のバリエーション〕
情報処理装置100は、上記実施形態で示した機能以外にも、ショッピングモールで利用される種々の機能をミラーストアで利用可能に設定してもよい。
例えば、情報処理装置100は、ショッピングモールで利用されるアフィリエイトプログラムを、ミラーストアで利用可能なように設定してもよい。アフィリエイトは、例えば、外部サイトがショッピングモールで取り扱う商品へのリンクを貼り、そのリンクを介してショッピングモールへアクセスしたユーザが商品を購買した場合に、ショッピングモールから外部サイトに報酬が支払われる制度である。情報処理装置100は、かかる機能をミラーストアでも利用可能にすることにより、ミラーストアへの集客力を向上させることができる。
また、情報処理装置100は、ショッピングモールで利用される翻訳エンジンをミラーストアで利用可能に設定してもよい。例えば、ショッピングモールでは、日本語で記載されたコンテンツを他の言語に翻訳するための翻訳エンジンが提供される場合がある。情報処理装置100は、このような翻訳機能をミラーストアでも利用可能なように設定してもよい。具体的には、情報処理装置100は、ミラーストアのコンテンツを、ショッピングモールで利用されるクラウド上の翻訳エンジンに入力し、出力された結果をミラーストアサーバ50に送ること等によって、ミラーストアにおける翻訳処理を実現することができる。
〔7−3.共有する情報の選択〕
上記実施形態では、第2ストアを、ショッピングモールに出店される第1ストア(モールストア)とは異なるドメインを有するストアであり、商品や機能を第1ストアと共有させた、いわゆる第1ストアのコピーとしてのストア(ミラーストア)として説明した。しかし、第2ストアは、必ずしも第1ストアと商品や機能を完全に共有させることを要しない。
例えば、情報処理装置100は、出店者の要求に従い、第1ストアで取り扱う商品を第2ストアでは取り扱わない設定を行ったり、第2ストアのみで取り扱う独自の商品の出品の設定を行ったりしてもよい。また、情報処理装置100は、第1ストアで利用している機能の全てを第2ストアで利用可能と設定せず、第2ストアで利用可能とする機能を出店者によって選択させてもよい。
〔7−4.ストアの数〕
上記実施形態では、情報処理装置100は、一つの管理ドメインに対して一つの独自ドメインを対応付ける例を示した。しかし、情報処理装置100は、一つの管理ドメインに対して複数の独自ドメインを対応付けてもよい。また、ミラーストアサーバ50は、一つのモールストアに対応する複数のミラーストアの出店を受け付けてもよい。この場合、情報処理装置100は、商品の売上等について複数のストアの売上を集計してもよい。また、情報処理装置100は、集計された売上情報を用いて、元となるモールストアのショッピングモールにおけるランキング等を算出してもよい。
〔7−5.サービスの種別〕
情報処理装置100は、ショッピングサービスに限らず、種々のサービスに関するストアのための独自ドメインを提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、オークションサービスや、飲食店や旅行予約サービスを提供するストアのために独自ドメインを提供してもよい。
〔7−6.コンテンツの種別〕
上記実施形態では、ストアに関するコンテンツとして、ショッピングモールサーバ30やミラーストアサーバ50が配信するウェブページを例に挙げた。しかし、コンテンツは、ウェブページに限らず、例えば、スマートフォン用の専用アプリで表示されるためのコンテンツ等であってもよい。
〔8.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置100やショッピングモールサーバ30やミラーストアサーバ50は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報処理装置100を例に挙げて説明する。図13は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を記憶する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(図3に示したネットワークNに対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網500を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に記憶されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが記憶される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網500を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔9.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図4に示した受信部131と取得部134とは統合されてもよい。また、例えば、記憶部120に記憶される情報は、ネットワークNを介して、外部に備えられた所定の記憶装置に記憶されてもよい。
また、上記実施形態では、情報処理装置100が、独自ドメインの提供に関する要求を受け付ける受付処理と、独自ドメインの提供処理とを行う例を示した。しかし、上述した情報処理装置100は、受付処理を行う受付装置と、提供処理を行う提供装置とに分離されてもよい。この場合、受付装置は、少なくとも受付部132を有する。また、提供装置は、少なくとも提供部133を有する。そして、上記の情報処理装置100による処理は、受付装置と提供装置とを有する情報処理システム1によって実現される。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔10.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、受付部132と、提供部133とを有する。受付部132は、ショッピングモールを管理する管理者からショッピングモールに出店する各ストアに対して提供されるドメインである管理ドメインに対応付けられるドメインであって、管理ドメインとは異なるドメインである独自ドメインの提供に関する要求を、ショッピングモールにストアを出店する出店者から受け付ける。提供部133は、受付部132によって受け付けられた要求に従って、要求を行った出店者に対して独自ドメインを提供する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ショッピングモールが管理する管理ドメインと対応付けたドメインである独自ドメインの提供を受け得る。すなわち、情報処理装置100は、ドメインの文字列の中にショッピングモールの名称等が存在しない独自ドメインを出店者に提供することで、出店者によるショッピングモールの出店を継続させつつ、出店者の独自のストアの出店等を促すことができる。言い換えれば、情報処理装置100によれば、出店者は、ショッピングモールに依存せず、独自のドメイン名によってブランディングを図ろうとするストアの要望に柔軟に対応することができる。
また、提供部133は、出店者がショッピングモールに出店するストアとは異なるストアである第2ストアのドメインとして、独自ドメインを提供する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ショッピングモール以外のプラットフォームにおける出店のための独自ドメインを提供することで、ショッピングモールの規則等に縛られずに自由にストアの運営を行いたいという出店者の要望に応えることができる。
また、提供部133は、出店者がショッピングモールに出店するストアと商品情報及び在庫情報を共有する第2ストアのドメインとして、独自ドメインを提供する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、管理ドメインと独自ドメインとを対応付けることによって、第2ストアにおける商品情報や在庫情報を第1ストアと共有させることができる。これにより、情報処理装置100は、第2ストアを出店する出店者の負担を軽減することができる。
また、提供部133は、出店者がショッピングモールに出店するストアとカート機能を共有する第2ストアのドメインとして、独自ドメインを提供する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、管理ドメインと独自ドメインとを対応付けることによって、第2ストアにおけるカート機能を第1ストアと連動させることができる。これにより、情報処理装置100は、第2ストアにおいて独自にカート機能等を導入するような手間を出店者に掛けさせずに済むため、出店者の負担を軽減することができる。
また、受付部132は、第2ストアのドメインとして出店者が指定するドメインである指定ドメインを受け付ける。提供部133は、受付部132によって指定ドメインが受け付けられた場合には、独自ドメインに代えて、指定ドメインが第2ストアに対応付けられるよう設定を変更する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、例えば出店者が従来から利用していたドメイン等である指定ドメインと管理ドメインとを対応付けてもよい。これにより、情報処理装置100は、従来から出店者が有しているドメイン等を有効に活用して、ショッピングモールと連動する第2ストアを出店させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部134と、設定部135とを有する。取得部134は、同一の事業者によって経営される複数のストアのうち、所定のショッピングモールに出店されているストアである第1ストアと、第1ストアとは異なるドメインを有する第2ストアとの対応付け情報を取得する。設定部135は、取得部134によって取得された対応付け情報に基づいて、第1ストアと第2ストアの商品情報を共有するよう設定するとともに、ショッピングモールから各ストアに提供される機能のうち第1ストアで利用されている機能を、第2ストアにおいて利用可能に設定する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、第1ストア(ショッピングモール)で利用されている機能を第2ストアでも利用可能に設定する。これにより、情報処理装置100は、ショッピングモールのドメインやコンテンツにおける広告枠の配置の規則等によらずに出店を行いたいという出店者の要望と、ショッピングモールの機能については利用したいという出店者の要望とを同時に達成することができる。すなわち、情報処理装置100は、ストアの要望に柔軟に対応することができる。
また、取得部134は、第1ストアと、ショッピングモール以外で出店されるストアである第2ストアとの対応付け情報を取得する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、プラットフォームを異にする二つのストアにおける対応付け情報を取得する。このため、情報処理装置100は、管理ドメインを発行するショッピングモール以外で出店される第2ストアに対しても、ショッピングモールの機能を共有させることができる。
また、設定部135は、第1ストアにおいて第1ストアが取り扱う商品に対するユーザレビューを表示する機能が利用されている場合には、第2ストアが取り扱う商品であって第1ストアと共有する商品に対するユーザレビューを表示する機能を、第2ストアにおいて利用可能に設定する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、第1ストアで得られたユーザレビュー情報を第2ストアでも利用させることで、第2ストアの信頼感を高めたり、第2ストアを利用するユーザに有用な情報をしたりすることができる。
また、設定部135は、第1ストアにおいて第1ストアが取り扱う商品に関する検索機能が利用されている場合には、第2ストアが取り扱う商品であって第1ストアと共有する商品に対する検索機能を、第2ストアにおいて利用可能に設定する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、第1ストアで利用される検索エンジン等を第2ストアでも利用させることで、第2ストアのユーザビリティを高めたり、検索エンジンを第2ストアで設定するといった出店者の負担を軽減させたりすることができる。
また、設定部135は、第1ストアにおいて第1ストアにアクセスしたユーザ又は第1ストアで商品を購入したユーザに対する追跡機能が利用されている場合には、第2ストアにアクセスしたユーザ又は第2ストアで商品を購入したユーザに対する追跡機能を、第2ストアにおいて利用可能に設定する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、第1ストアで利用される追跡機能(リターゲティングメールやリターゲティング広告等)を第2ストアでも利用させることで、第2ストアの集客力を向上させることができる。
また、設定部135は、第1ストアにおいて第1ストアの売上情報に基づいてショッピングモールにおける検索順位が変動する機能が利用されている場合には、さらに第2ストアの売上情報に基づいて、ショッピングモールにおける第1ストアの検索順位が変動されるよう第1ストアの機能を設定する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、第2ストアの売上等を第1ストアのランキング等に反映させることができる。これにより、出店者は、第2ストアでの売上を向上させることで、ショッピングモールにおける第1ストアの知名度を向上させることができるなど、複数のストアを連動させる種々の恩恵を受けることができる。
また、設定部135は、第1ストアにおいてショッピングモールにおけるポイント又はクーポンを利用可能とする機能が利用されている場合には、ショッピングモールにおけるポイント又はクーポンを第2ストアにおいて利用可能に設定する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ショッピングモールで利用されるポイント等による決済機能を第2ストアでも利用可能にすることで、第2ストアにおけるユーザの利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係るミラーストアサーバ50(本願に係るサーバ装置の一例)は、取得部54と、生成部55とを有する。取得部54は、同一の事業者によって経営される複数のストアのうち、所定のショッピングモールに出店されているストアである第1ストアと、第1ストアとは異なるドメインを有する第2ストアとの対応付け情報を取得する。生成部55は、取得部54によって取得された対応付け情報に基づいて、第1ストアの情報を反映させた第2ストアに関するコンテンツを生成する。
このように、実施形態に係るミラーストアサーバ50は、第1ストアとの対応付け情報に基づいて第2ストアのコンテンツを生成することで、ショッピングモールに依存しないストアの出店を希望し、かつ、出店に際して手間を掛けたくない出店者の要望に応えることができる。
また、生成部55は、ショッピングモール側から提供されるコンテンツの雛形に第1ストアの情報を組み込むことにより、第2ストアに関するコンテンツを生成する。
このように、実施形態に係るミラーストアサーバ50は、予め準備された雛形と、第1ストアの情報とに基づいて、第2ストアに関するコンテンツを生成する。これにより、ミラーストアサーバ50は、出店者に煩わしい手間を掛けさせずに、第2ストアに関するコンテンツを生成することができる。
また、生成部55は、第1ストアの商品情報及び在庫情報を反映させた第2ストアに関するコンテンツを生成する。
このように、実施形態に係るミラーストアサーバ50は、第1ストアの商品情報等を組み込んだコンテンツを生成することで、第2ストアのために商品情報の登録等を受け付けずとも、コンテンツを生成することができる。
また、生成部55は、第1ストアとカート機能を共有する第2ストアに関するコンテンツを生成する。
このように、実施形態に係るミラーストアサーバ50は、第2ストアのためのカート機能の設定等を行わずとも、第1ストアが利用しているカート機能を流用することができるため、手間を掛けずにコンテンツを生成することができる。
また、実施形態に係るミラーストアサーバ50は、第2ストアに対するユーザからの要求を受け付ける受付部56と、受付部56によって要求が受け付けられた場合には、第1ストアに関する情報を用いて、第2ストアに対する要求に応答する処理を実行する実行部58と、をさらに有する。
このように、実施形態に係るミラーストアサーバ50は、第2ストアに対する要求に対して、データベース(実施形態では、情報処理装置100が備える記憶部120等)を共有する第1ストアの情報を用いて応答することができる。これにより、ミラーストアサーバ50は、第1ストアと第2ストアとの情報をリアルタイムに連動させることができる。
また、受付部56は、ユーザから第2ストアで取り扱う商品に関する要求を受け付ける。実行部58は、受付部56によって商品に関する要求が受け付けられた場合には、第1ストアの商品情報及び在庫情報を用いて、商品に関する要求に応答する処理を実行する。
このように、実施形態に係るミラーストアサーバ50は、第2ストアに対する要求に対して、共有する第1ストアの商品情報等を用いて応答することで、第2ストアで個別に商品情報等を管理することを要さずに、適切な応答を行うことができる。これにより、ミラーストアサーバ50は、第2ストアを管理する事業者(出店者)のストア運営の負担を軽減させることができる。
また、受付部56は、ユーザから第2ストアのカート機能の利用要求を受け付ける。実行部58は、受付部56によってカート機能の利用要求が受け付けられた場合には、第1ストアと共有するカート機能を用いて、カート機能の利用要求に応答する処理を実行する。
このように、実施形態に係るミラーストアサーバ50は、第2ストアに対する要求に対して、共有する第1ストアのカート機能を用いて応答することで、第2ストアで個別にカート機能等を設定することを要さずに、適切な応答を行うことができる。これにより、ミラーストアサーバ50は、第2ストアを管理する事業者(出店者)のストア運営の負担を軽減させることができる。
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。