JP6400646B2 - 起振機連動式バイブロハンマ及び杭の施工方法 - Google Patents

起振機連動式バイブロハンマ及び杭の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の起振機を連動させる起振機連動式バイブロハンマ及びこれを用いた杭の施工方法に関する。
バイブロハンマは、主要な構成要素として起振機、ベース及びチャックを有する。起振機はベース上に設置される。チャックはベース下面に取り付けられ、杭を把持する爪を具備する。土木工事又は建築工事における下部工としてバイブロハンマにより杭を施工する場合、対象の地盤強度を考慮して、杭直径、杭長及び杭の根入れ長等に応じた機種が選定される。選定された機種の能力を補う補助工法として、オーガー先行削孔やウォータージェット併用があるが、前者は排土工法であるため杭の支持力が低下する欠点があり、後者は周辺地盤をジェット効果により乱すという欠点がある。従って、これらの補助工法を用いることなく、選定された機種のバイブロハンマのみで杭の施工を行うことが理想的である。
1台の起振機の構成として、2軸1段、2軸2段、4軸2段等、多段多軸の種々の構成が知られている。杭の天端に設置される起振機が1台の場合、一般的に、杭の重心(通常、杭中心)の位置に起振機の起振中心線(通常、平面視にてxy方向における起振機の略二等分線)が合致するように、ベース上に起振機を配置する。また、起振機の偏心モーメントを変化させるべく偏心重錘の位相を変更するための位相変換器の構成も知られている。
さらに、杭を打設するバイブロハンマの能力を確保するために、経済性・施工性を考慮して、1つのベース上に1台の起振機を配置する替わりに複数の起振機を配置し、複数の起振機が同位相で同期回転するように連動させる方式がある。この方式のバイブロハンマを、本明細書では「起振機連動式バイブロハンマ」と称する。これらの公知技術は、例えば特許文献1〜3等に開示されている。
特開2012−7315号公報 特開2012−237174号公報 特開2014−39907号公報
杭の打設において、起振機を1台とするか複数台を連動させるかの境界は、管状杭の場合、一般的に杭直径が2.0m、杭長40〜50mとされている。なお、杭直径が1.2mを超え3.0m程度の場合も、複数の起振機を連動させる場合がある。起振機を複数台連動させる場合、連結部材としてユニバーサルジョイント又はタイヤカップリング等を使用した機械的連動方式が採られる。杭直径が20mを超える場合は、ベース上に複数の起振機を例えば環状に配置し、ユニバーサルジョイントを用いて連結することは容易である。
杭直径が1.2m〜20mの場合、特に3m〜10mの場合は、杭の天端に必要な複数台の起振機を集結させて、ユニバーサルジョイント又はタイヤカップリングにより連結することが容易でないことが多い。例えば、ユニバーサルジョイントでは角度的に、タイヤカップリングでは距離的に連結が難しくなる場合が生じ易いため、各起振機の配置を合理的に設定することが困難となる。複数台の起振機の合理的配置とは、各起振機の起振中心線がベース上にバランス良く配置され、それによりバイブロハンマ全体として起振力が杭に対して均等かつ安定に伝達されるような配置である。
また、起振機により発生する起振力を損失無く杭に伝達するためには、チャックの把持性能が良く、かつベースの質量は軽い方が好ましく、そのためにはベースがコンパクトであることが望ましい。さらに、ベースは、その機能上、分割・組立式の構造とすることができず、一体物として製造する必要がある。従って、運搬及び設置等の問題からも、ベースの寸法及び質量をできるだけコンパクトとしたい要望がある。
以上に鑑み、本発明は、杭直径が1.2m〜20mの杭の施工のために複数台の起振機を連動させる起振機連動式バイブロハンマであって、各起振機の配置を合理的に設定可能とすることを目的とする。また、そのバイブロハンマを用いた杭の施工方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を提供する。括弧内の数字は、後述する図面の符号であり、参考のために付する。
・ 本発明の一態様は、連動される2台の起振機(1A,1B)と、前記起振機を設置するベース(3)と、前記ベース(3)の下面に取り付けられたチャック(4)とを有する起振機連動式バイブロハンマ(V1)において、
2台の起振機(1A,1B)が、該2台の起振機(1A,1B)の起振中心線(c,c)間の距離(LPO)が該起振中心線(c,c)に平行な直径(D2)で分割された杭(P)の2つの半円断面の各重心(G,G)間の距離(YGO)の1.5〜2倍となるように、前記ベース(3)上に配置され
前記2台の起振機(1A,1B)の互いの軸同士が連結部材を用いて直接連結されており、かつ、
前記2台の起振機(1A,1B)の連結部材としてタイヤカップリングを用いた場合、該2台の起振機(1A,1B)の筐体間に該タイヤカップリングと平行に棒状部材のストッパ(9)が設置されていることを特徴とする
・ 本発明の別の態様は、連動される3台(1A,1B,1C)の起振機と、前記起振機を設置するベース(3)と、前記ベース(3)の下面に取り付けられたチャック(4)とを有する起振機連動式バイブロハンマ(V2)において、
2台の起振機(1A,1B)が、該2台の起振機(1A,1B)の起振中心線(c,c)間の距離(LPO)が該起振中心線(c,c)に平行な直径(D2)で分割された杭(P)の2つの半円断面の各重心(G,G)間の距離(YGO)の1.5〜2倍となるように、前記ベース(3)上に配置されており、かつ、
前記2台の起振機(1A,1B)以外の別の1台の起振機(1C)が、前記直径(D2)上に配置されると共に、前記2台の起振機及び前記別の1台の起振機(1C)のそれぞれの筐体長さの略二等分線が前記直径(D2)に垂直な別の直径(D1)上に位置しており、かつ、
前記別の1台の起振機(1C)の軸の一方の側が、前記2台の起振機(1A,1B)のうち一方の起振機(1A)の軸と連結部材を用いて直接連結されていると共に、
前記別の1台の起振機(1C)の軸の他方の側が、前記2台の起振機(1A,1B)のうち他方の起振機(1B)の軸と連結部材を用いて直接連結されていることを特徴とする。
・ 本発明の別の態様は、連動される4台の起振機(1A,1B,1C,1D)と、前記起振機を設置するベース(3)と、前記ベース(3)の下面に取り付けられたチャック(4)とを有する起振機連動式バイブロハンマ(V3)において、
2台の起振機(1A,1B)が、該2台の起振機(1A,1B)の起振中心線(c,c)間の距離(LPO)が該起振中心線(c,c)に平行な直径(D2)で分割された杭(P)の2つの半円断面の各重心(G,G)間の距離(YGO)の1.5〜2倍となるように、前記ベース(3)上に配置されており、かつ、
前記2台の起振機(1A,1B)以外の別の2台の起振機(1C,1D)が、該別の2台の起振機(1C,1D)の起振中心線(c,c)間の距離(LPO)が該起振中心線(c,c)に平行であって前記直径(D2)に垂直な別の直径(D1)で分割された杭(P)の2つの半円断面の各重心(G,G)間の距離(YGO)の1.5〜2倍となるように、前記ベース(3)上に配置されており、かつ、
前記2台の起振機(1A,1B)の互いの軸同士が連結部材を用いて直接連結されていると共に、前記別の2台の起振機(1C,1D)の互いの軸同士が連結部材を用いて直接連結されていることを特徴とする。
・ 本発明の別の態様は、連動される6台の起振機と、前記起振機を設置するベース(3)と、前記ベース(3)の下面に取り付けられたチャック(4)とを有する起振機連動式バイブロハンマ(V4)において、
各組2台からなる4台の起振機(1A,1B,1C,1D)の、各組における2台の起振機(1A,1B/1C,1D)が、該2台の起振機(1A,1B/1C,1D)の起振中心線(c,c)間の距離(LPO)が該起振中心線(c,c)に平行な直径(D2)で分割された杭(P)の2つの半円断面の各重心(G,G)間の距離(YGO)の1.5〜2倍となるように、前記ベース(3)上に配置され
前記4台の起振機(1A,1B,1C,1D)以外の別の2台の起振機(1E,1F)が、前記直径(D2)の略両端に配置されており、かつ、
2台の前記起振機の連結部材としてタイヤカップリングを用いた場合、2台の該起振機の筐体間に該タイヤカップリングと平行に棒状部材のストッパ(9)が設置されていることを特徴とする。
上記態様において、前記4台の起振機の連結部材の一部としてマイタ歯車が用いられることが、好適である。
・ 上記態様において、2台の前記起振機の連結部材としてタイヤカップリングを用いた場合、2台の該起振機の筐体間に該タイヤカップリングと平行に棒状部材のストッパ(9)が設置されていることが、好適である。
・ 上記態様において、前記ストッパ(9)が剛体で形成され、互いに溶接された受容側棒体(91)と挿入側棒体(92)とを有することが、好適である。
・ 上記態様において、前記ストッパ(9)が一対の剛体の棒体(95,95)と、それらの間に介在する圧縮型防振ゴム(96)とを有することが、好適である。
本発明の別の態様は、上記いずれかの態様の起振機連動式バイブロハンマを用いて、杭の打込み又は引抜きを行うことを特徴とする杭の施工方法である。
本発明のバイブロハンマは、杭直径が1.2m〜20mの杭の施工のために複数台の起振機を連動させるバイブロハンマであって、各起振機の配置を、杭の断面半円の重心に基づいた計算式により合理的に設定することができる。これにより、タイヤカップリング又はユニバーサルジョイントを用いて連結可能な距離に各起振機が配置されると共に、各起振機の起振中心線がバランス良く配置されることになり、杭に対して振動を均等かつ安定に伝達することができる。加えて、ベースの寸法及び質量を可能な限りコンパクトとして、必要な打設性能を低下させずに確保することができる。
図1は、本発明のバイブロハンマを適用される杭の重心の算出方法を説明する図である。 図2は、第1の実施形態に係るバイブロハンマの概略的な平面図である。 図3は、図2のバイブロハンマの概略的な正面図である。 図4は、第2の実施形態に係るバイブロハンマの概略的な平面図である。 図5は、図4のバイブロハンマの概略的な正面図である。 図6(a)(b)は、第3の実施形態に係るバイブロハンマの上段及び下段の概略的な平面図である。 図7(a)(b)は、第4の実施形態に係るバイブロハンマの上段及び下段の概略的な平面図である。 図8(a)(b)は、本発明のバイブロハンマにおける起振機の好適な構成例を、上段と下段に分離してそれぞれ概略的かつ模式的に示した平断面図である。 図9は、図8の起振機の要部を概略的かつ模式的に示した側面図である。 図10は、上述したバイブロハンマの各実施形態で示したベースを杭と共に示した概略的な底面図である。 図11は、起振機に生じる揺動を説明するための正面図である。 図12(a)(b)は、図11に示したバイブロハンマの揺動現象を抑制するためのストッパを設けたバイブロハンマの例を概略的に示す正面図である。 図13は、図12(a)の2台連動の場合の概略平面図であり、(a)は上段を、(b)は下段を示している。 図14(a)(b)は、ストッパ9の構成例を示す図である。
以下、実施例を示す図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
本発明による起振機連動式バイブロハンマ(以下、「バイブロハンマ」と称する)は、2台以上の起振機を連動させるものである。本発明のバイブロハンマは、断面円形の杭、好適には鋼管杭の打込又は引抜の施工に適用される。適用される杭直径は、1.2m〜20mであり、好適には3m〜10mである。
(1)杭の重心の算出方法
本発明の原理を説明する前に、図1を参照して本発明のバイブロハンマを適用される杭の重心の算出方法について説明する。本明細書における「杭の重心」とは、杭の断面半円の重心の意味である。従って、1つの断面円に2つの重心が存在する。
図1(a)は、杭Pの板厚tを考慮する場合の重心Gの位置を示す。杭Pの中心Cと重心Gの間の距離Yは以下の式1で表される。
=(3/8)・(R−r)/(R−r) (式1)
R:杭の外半径
r:杭の内半径
なお、杭の板厚tはR−rである。
図1(b)は、杭Pの板厚を無視できる場合の重心Gの位置を示す。杭直径に対して杭の板厚が0.1%未満であれば板厚を無視できる。断面が扇形の場合、杭Pの中心Cと重心Gの間の距離Yは以下の式2で表される。
=(2/3)・(Rsinα°/α°)・(180°/π) (式2)
R :杭の半径
2α°:中心角
半円(2α°=180°)の場合、Yは式3で表される。
=0.4246R (式3)
(2)本発明の各実施形態
(2−1)第1の実施形態 <2台連動>
図2は、第1の実施形態に係るバイブロハンマV1の概略的な平面図であり、図3は、概略的な正面図である。第1の実施形態では、2台の起振機1A、1Bを連動させている。
図2に例示したバイブロハンマV1は、異なる直径の杭に適用可能であり、図2では、現在適用されている杭Pを実線で示している。バイブロハンマV1は、さらに大きい直径の点線で示した杭P’にも適用できる。一例として、杭Pが直径4.5mであり、杭P’が直径6.0mである。このため、ベース3は、最大杭直径に適用可能な大きさを有する。しかしながら、異なる直径の杭に適用可能な構成自体は、本発明のバイブロハンマの特徴ではない。別の例として、バイブロハンマV1を杭Pのみに適用する場合、ベース3をさらに小型にすることができる。
図3には、ベース3の下面に取り付けられ、杭Pの天端を把持している4組のチャック4のうち、2組のチャック4の可動爪41と固定爪42を示している。
2台の起振機1A、1Bは、ベース3上の所定の位置に設置されている。各起振機は、略直方体の筐体を有する。図2に示すように、平面視にて筐体は長手方向とそれより短い幅方向を有する。幅方向が起振機の軸方向である。さらに各起振機1A、1Bは、長手方向に平行な起振中心線c、cをそれぞれ有する。起振中心線cは、筐体幅の略二等分線に一致する。これを実現するように、起振機全体の重量バランスが設計されている。
各起振機1A、1Bは、杭Pの1つの直径D1について対称に配置されている。すなわち各起振機の筐体長さの略二等分線が直径D1上に位置する。
各起振機1A、1Bの起振中心線c、cは、杭Pの直径D1に垂直な別の直径D2からそれぞれ反対側の等距離に位置している。この直径D2は、起振中心線c、cに平行な直径である。
杭Pにおける直径D2で分割された2つの半円断面の各重心G、Gの位置は、上記の式1又は式3により算出される。杭Pの中心Oと各重心G、G間の距離がYであり、各重心G、G間の距離YGOは2Yである(YGO=2Y)。
さらに、各起振機1A、1Bの起振中心線c、c間の距離LPOは、各重心G、G間の距離YGOの1.5〜2倍の範囲内となるように設定されている(LPO=1.5YGO〜2YGO)。
起振中心線c、cの位置をこのように設定することで、各起振機1A、1Bをベース3上に好適に配置することができる。すなわち、2つの起振中心線c、cがバランスよく配置されることにより、杭に対する起振力の均等かつ安定な伝達を実現できる。
加えて、このような起振機の配置設定方式には、以下の利点もある。
仮に直径D2で分割された2つの半円断面の各重心G、Gに、第2の起振中心線c2、c2を合致させて配置しようとすると、起振機1Aと起振機1Bの距離が近すぎてタイヤカップリングでも連結することができない。そこで、起振機1Aと起振機1Bを互いに離していくと、タイヤカップリングで連結可能な距離となる。しかしながら、起振機1Aと起振機1Bの距離が長くなるほど、ベース3を大きくする必要がある。ベース3が大きくなるとその質量も増大するため、起振機の発生する起振力がベース3の質量によって損失を生じる(振幅が小さくなる)こととなる。またベース3は、その機能上、分割・組立方式の構造とすることができず、一体物として製造されるが、寸法及び質量が過大となると、運搬や設置作業に支障を生じる。
このような事情から、起振機1Aと起振機1Bは、これらを連結可能とするために重心G、Gの位置よりも互いに離間させなければならないが、できるだけ離間させる距離を小さく留めることが好ましい。上記の通り、起振中心線c、c間の距離LPOを、LPO=1.5YGO〜2YGOの範囲内とすることで、2台の起振機1A、1Bの好適な配置を設定できる。
図2及び図3に示した2台連動のバイブロハンマV1の配置例を示す。
・杭直径:4.5m
・板厚 :0.055m
・LPO :3.5m
上記の配置例における起振中心線間の距離LPOの決定は、以下の各距離の算出結果に基づいて行ったものである。
・Y :1.111m (式1より)
・YGO :2.222m (YGO=2Y
・LPO :3.334〜4.445m (LPO=1.5YGO〜2YGO
POの算出結果を基に、3.334<LPO<4.445を満たす位置3.5mを決定した。
(2−2)第2の実施形態 <3台連動>
図4は、第2の実施形態に係るバイブロハンマV2の概略的な平面図であり、図5は、概略的な正面図である。第2の実施形態では、3台の起振機1A、1B、1Cを直線状に連結し、連動させている。
各起振機1A、1B、1Cは、杭P’の1つの直径D1について対称に配置されている。すなわち各起振機の筐体長さの略二等分線が直径D1上に位置する。
さらに中央の起振機1Cは、起振中心線cが直径D1に垂直な別の直径D2上に位置するように配置されている。
3台連動の場合は、左右の2台の起振機1A、1Bに対して、上述した第1の実施形態の2台連動と同じ配置設定方式を適用する。よって起振機1A、1Bの起振中心線c、c間の距離LPOは、直径D2で分割された半円断面の各重心G、G間の距離YGOの1.5〜2倍の範囲内となるように設定されている(LPO=1.5YGO〜2YGO)。
図4及び図5に示した3台連動のバイブロハンマV2の配置例を示す。
・杭直径:6.0m
・板厚 :0.055m
・LPO :5.0m
上記の配置例における起振中心線間の距離LPOの決定は、以下の各距離の算出結果に基づいて行ったものである。
・Y :1.486m (式1より)
・YGO :2.973m (YGO=2Y
・LPO :4.459〜5.945m (LPO=1.5YGO〜2YGO
POの算出結果を基に、4.459<LPO<5.945を満たす位置5.0mを決定した。
(2−3)第3の実施形態 <4台連動>
図6は、第3の実施形態に係るバイブロハンマV3の概略的な平面図である。第3の実施形態では、4台の起振機1A、1B、1C、1Dを連動させている。図6の例では、各起振機が2段構成であるため、図6(a)に起振機の上段を、(b)に起振機の下段を、分離して示している。起振機の好適な構成例は、後述する図8及び図9で説明する。
先ず、起振機1Aと起振機1Bの組に対して、上述した第1の実施形態と同様の配置設定方式を適用する。起振機1Aと起振機1Bは、それぞれ杭Pの断面円の1つの直径D1に対称に配置されている。すなわち各起振機の筐体長さの略二等分線が直径D1上に位置する。
さらに、起振機1Aと起振機1Bの起振中心線c、c間の距離LPOは、直径D1に垂直な別の直径D2で分割された半円断面の各重心G、G間の距離YGOの1.5〜2倍の範囲内となるように設定されている(LPO=1.5YGO〜2YGO)。
同様に、起振機1Cと起振機1Dの組に対して、上述した第1の実施形態と同様の配置設定方式を適用する。起振機1Cと起振機1Dの組は、起振機1Aと起振機1Bの組の位置を90°回転した位置に配置される。従って、起振機1Cと起振機1Dは、直径D2に対称に配置されている。すなわち各起振機の筐体長さの略二等分線が直径D2上に位置する。
さらに図6(a)には示していないが、起振機1Cと起振機1Dの起振中心線c、c間の距離もまた、直径D1で分割された半円断面の各重心間の距離の1.5〜2倍の範囲内であり、起振機1Aと起振機1Bの起振中心線c、c間の距離LPOと等しくなるように設定されている。
このように配置された4台の起振機1A、1B、1C、1Dの連結は、下段で行うことが好ましい。この場合、2本の直線状の連結が必要となりかつそれらが交差するので、図6(b)に示すように、マイタ歯車8を交点に配置し、マイタ歯車8から四方に延在するユニバーサルジョイント7により各起振機と連結している。距離の短い箇所は,ユニバーサルジョイント7に替えてタイヤカップリングでもよい。
(2−4)第4の実施形態 <6台連動>
図7は、第4の実施形態に係るバイブロハンマV4の概略的な平面図である。第4の実施形態では、6台の起振機1A、1B、1C、1D、1E、1Fを連動させている。図7の例では、各起振機が2段構成であるため、図7(a)に起振機の上段を、(b)に起振機の下段を、分離して示している。起振機の好適な構成例は、後述する図8及び図9で説明する。
第4の実施形態では、全ての起振機1A、1B、1C、1D、1E、1Fの長手方向が平行となるように配置されている。6台のうち2台の起振機1E、1Fは、杭Pの断面円の1つの直径D1の両端又は両端近傍(「略両端」と称する)に配置され、それらの起振中心線cは、直径D1の両端における断面円の接線と平行である。
図7(a)に示すように、第4の実施形態における残りの4台の起振機1A、1B、1C、1Dについては、直径D1について対称に配置されかつ直径D1に垂直な別の直径D2についても対称に配置されている。
これら4台の起振機1A、1B、1C、1Dのうち、起振機1Aと起振機1Bからなる第1の組、並びに、起振機1Cと起振機1Dからなる第2の組のそれぞれに対して、上述した第1の実施形態と同様の配置設定方式を適用する。
起振機1Aと起振機1Bの起振中心線c、c間の距離LPOは、直径D2で分割された半円断面の各重心G、G間の距離YGOの1.5〜2倍の範囲内となるように設定されている(LPO=1.5YGO〜2YGO)。
同じく、起振機1Cと起振機1Dの起振中心線c、c間の距離LPOもまた、直径D2で分割された各重心G、G間の距離YGOの1.5〜2倍の範囲内となるように設定されている(LPO=1.5YGO〜2YGO)。
このように配置された6台の起振機1A、1B、1C、1D、1E、1Fの連結は下段で行うことが好ましい。連結部材として、距離の短い箇所はタイヤカップリング5を、距離の長い箇所はユニバーサルジョイント7を用いている。この連結形状は、全体として1A−1E−1C−1D−1F−1Bの略C字状となる。
(3)起振機の構成例
(3−1)起振機の基本構成
図8は、本発明のバイブロハンマにおける起振機の好適な構成例を、上段と下段に分離してそれぞれ概略的かつ模式的に示した平断面図である。
図8に示す起振機1は、平面視にて縦が横に比べて比較的長い略矩形の外郭形状をもつ筐体19を有する。筐体19の内部は上下2段構成となっている。図8(a)は上段1Uの構成を、(b)は下段1Lの構成を示す。
起振機1の起振中心線cは、筐体19の長手方向に平行な略二等分線である。起振機1は、6軸2段の起振機である。筐体19内の上段1Uには1つの駆動軸151Uと一対の重錘回転軸13U、14Uとを備え、下段1Lにも1つの駆動軸151Lと一対の重錘回転軸13L、14Lとを備えている。これらの軸は幅方向に平行である。上下各段の駆動軸151Uと151Lは、筐体19の長手方向の一方の端部に設けられている。
上段の駆動軸151Uの左端は筐体19の左側壁により回転可能に支持され、右端には駆動軸151Uを回転駆動する第1駆動装置15Uが取り付けられている。また、下段の駆動軸151Lの右端は筐体7の右側壁により回転可能に支持され、左端には駆動軸151Lを回転駆動する第2駆動装置15Lが取り付けられている。第1駆動装置15Uと第2駆動装置15Lは、平面視にて筐体19の起振中心線cに対して対称に配置されている。
第1及び第2駆動装置15U、15Lは、電動モータ又は油圧モータである。これらを起振中心線cに対して対称に配置することにより、起振機1の幅方向の均等な重量バランスに寄与する。
また、上段の駆動軸151Uの左端近傍には、円板状の第1駆動歯車152Uが取り付けられ、下段の駆動軸151Lの右端近傍には、円板状の第2駆動歯車152Lが取り付けられている。第1駆動歯車152Uと第2駆動歯車152Lは、筐体19の幅方向において互いに反対側の端部に位置する。このことも、起振機1の幅方向の均等な重量バランスに寄与する。第1及び第2駆動歯車152U、152Lは、外周に歯を具備する平歯車である。
上段1Uの一対の重錘回転軸13U、14Uの両端は、筐体19の両側壁により回転可能に支持され、これらの軸と共に回転する一対の偏心重錘11U、12Uがそれぞれ固定されている。偏心重錘11Uと偏心重錘12Uは、同じ略扇形の断面形状及び質量を有し、筐体長さの略中央に対して対称に配置されている。このことは、起振機1の長手方向の均等な重量バランスに寄与する。
偏心重錘11U、12Uの各々における幅方向左端の外周には、互いに噛み合う外歯153Uと外歯154Uがそれぞれ形成されている。また、外歯153Uは第1駆動歯車152Uと噛み合っている。これにより、偏心重錘11Uと偏心重錘12Uが第1駆動装置15Uにより回転駆動され、偏心重錘11Uと偏心重錘12Uが同期回転する。起振機1では、偏心重錘の外周上に外歯が形成されていることにより、偏心重錘に隣接する円板状歯車を別途設ける構成に比べて、起振機の幅を小さくすることができる。
同様に、下段1Lの一対の重錘回転軸13L、14Lの両端は、筐体19の両側壁により回転可能に支持され、これらの軸と共に回転する一対の偏心重錘11L、12Lがそれぞれ固定されている。偏心重錘11L、12Lの各々における幅方向右端の外周には、互いに噛み合う外歯153Lと外歯154Lがそれぞれ形成されている。また、外歯153Lは第2駆動歯車152Lと噛み合っている。これにより、偏心重錘11Lと偏心重錘12Lが第2駆動装置15Lにより回転駆動され、偏心重錘11Lと偏心重錘12Lが同期回転する。
上段の偏心重錘11U、12Uの外歯153U、154Uと、下段の偏心重錘11L、12Lの外歯153L、154Lが、平面視にて幅方向における互いに反対側の端部にそれぞれ形成されていることは、起振機1の幅方向の重量バランスに寄与する。
このように起振機1では、上段の偏心重錘11U、12Uと下段の偏心重錘11L、12Lが、独立した2つの駆動装置15Uと15Lにより別個に回転駆動される。これにより、回転駆動力の伝達が各段において効率的に行われる。また、比較的出力の小さい2つの駆動装置を対称的に設けることにより、起振機1をコンパクトにすることができる。なお、2つの駆動装置15U、15Lは、同じ回転数で同期回転するように制御される。
(3−2)起振機の位相変換器
起振機1は、上段の一対の偏心重錘11U、12Uと、下段の一対の偏心重錘11L、12Lの、互いの回転位相差を調整するための1つの位相変換器18を有する。図9は、図8の起振機1の要部を概略的かつ模式的に示した側面図である。図8も参照しつつ、位相変換器18について説明する。
図8に示すように、位相変換器18は、筐体19の内部に配置されたアクチュエータ部16と、筐体19の外部に配置された制御部17とを具備する。アクチュエータ部16は、筐体19の長手方向において、駆動軸151U、151L(すなわち第1及び第2駆動装置15U、15L)とは反対側の端部に設けられている。このことは、起振機1の長手方向の均等な重量バランスに寄与する。
なお、図8では起振機1を、(a)上段と(b)下段に分離して示しているので、アクチュエータ部16の構成要素のうち、上段・下段の各々と動作的に直接関係する部分をそれぞれの図に実線で示し、直接関係しない部分を点線で示している。図示の例では、アクチュエータ部16のうち、ケーシング161とシュー162が上段の偏心重錘11U、12Uと一体的に回転し、アクチュエータ軸163とベーン164が下段の偏心重錘11L、12Lと一体的に回転する。
図8に示すように、アクチュエータ部16のケーシング161は、幅方向の左端側に円板状の第1位相伝達歯車155Uを一体的に取り付けられている。第1位相伝達歯車155Uは、上段の偏心重錘12Uの外歯154Uと噛み合う。また、アクチュエータ部16のアクチュエータ軸163は、幅方向の右端側に円板状の第2位相伝達歯車155Lを一体的に取り付けられている。第2位相伝達歯車155Lは、下段の偏心重錘12Lの外歯154Lと噛み合う。
なお、図示の例とは逆に、アクチュエータ部16のケーシング161が下段の偏心重錘と、アクチュエータ軸163が上段の偏心重錘と連動してもよい。
位相変換器18の制御部17は、アクチュエータ部16に対する給油を制御するとともにアクチュエータ部16からの排油を油圧源タンクに戻すための構成を備えている。制御部17は、回転要素であるアクチュエータ部16に対して外部から給排油を行うためにロータリージョイント171を備えている。
図9(a)に示すように、アクチュエータ部16は、シングルベーン形の揺動アクチュエータとして構成されている。アクチュエータ部16は、ケーシング161内に設けたアクチュエータ軸163と、アクチュエータ軸163から径方向外方に延びる1つのベーン164と、アクチュエータ軸周りの圧油漏れを防ぎかつベーン164のストッパとしてケーシング161から径方向内方に延びる1つのシュー162とを具備する。シングルベーン形は、上段と下段の偏心重錘の位相差として0°〜180°を確保できる。
アクチュエータ軸163には、軸方向に油路165、166が内設されている。油路165はA室に開口し、油路166はB室に開口する。油路165、166は、図8に示す制御部17に繋がっており、制御部17から油路165、166を通して作動油が流入・排出される。
ケーシング161がアクチュエータ軸163に対して相対的に静止しているとき、ケーシング161とアクチュエータ軸163の位相差は一定に保持される。ケーシング161とアクチュエータ軸163の位相差は、上段の偏心重錘11U、12Uと下段の偏心重錘11L、12Lとの位相差(相対角度)である。ケーシング161とアクチュエータ軸163の位相差が変化すると、上段の偏心重錘11U、12Uと下段の偏心重錘11L、12Lの位相差が変化し、すなわち起振機1の偏心モーメントが変化することとなる。
図9(a)に示すように、例えば、油路165からA室に給油されるとA室が拡張し、B室から油路166に排油されることによりB室が縮小する。この結果、ケーシング161がアクチュエータ軸23に対して白抜き矢印の方に回動する。これに連動して、上段の偏心重錘11U、12Uが下段の偏心重錘11L、12Lに対して回動し、これらの位相差が変化する。油路165、166の給排油を逆転させると、逆方向に回動する。この動作は、起振機1の稼働中すなわち各偏心重錘の回転中にも行うことができる。
図9(b)は、図8の起振機1の上段の第1駆動装置15U及び偏心重錘11U、12U、下段の第1駆動装置15L及び偏心重錘11L、12L、並びに位相変換器のアクチュエータ部16の位置関係を示すための側面から視た模式図である。図9(b)は、偏心モーメント最大の状態を示している。
なお、別の構成例として、図8及び図9に示した起振機1において、位相変換器18を省いた形態とすることができる。
(3−3)起振機の連結方法
図8及び図9に示した起振機1を、別の1台又は2台の起振機1と連動させる場合、下段1Lにおける1本又は2本の軸の一端又は両端を用いて連結することが好適である。例えば下段の重錘回転軸13L及び/又は14Lについては、各々の一端又は両端を用いて連結することができる。あるいは、下段の駆動軸151Lについては、空いている一端を用いて連結することができる。さらにまた、アクチュエータ軸163の空いている一端を用いて連結することもできる。
別の構成例として、上段1Uの軸を用いて別の起振機と連結してもよい。さらに別の構成例として、下段1Lと上段1Uの双方の軸を用いて別の起振機と連結してもよい。
(4)ベースの構成例
図10は、上述したバイブロハンマの各実施形態で示したベース3を杭P、P’と共に示した概略的かつ模式的な底面図である。
図10では、右半図が杭Pを把持している状態を示し、左半図が杭P’を把持している状態を示す。各チャック4は、把持対象の杭P、P’の大きさに応じて変位する。このために各チャック4は、レール機構(図示せず)や固定位置の異なるボルト孔(図示せず)等により、ベース3の底面に沿って直線的に位置を変更可能である(白抜き矢印参照)。
各チャック4は、可動爪41と固定爪42を有する。杭P、P’の直径の両端に位置する対向するチャック4同士は、一方が杭外に可動爪41を、杭内に固定爪42を配置し,他方が杭内に可動爪41を、杭外に固定爪42を配置している。これにより、杭P、P’に歪みを生じること無く把持することができる。
(5)ストッパの構成例
起振機は、図8及び図9に示した通り、平面視にて幅方向(軸方向)が短く、長手方向(軸に垂直な方向)に長い形状が好適である。これは、バイブロハンマの偏心重錘の運動特性及びそれによる杭の打設特性の観点から、このような形状が有利であることによる。
しかしながらこのような起振機形状は、図11に両矢印点線で示すように、起振機の軸方向の前後揺動を生じやすい。この現象は、起振機1Aと起振機1Bをタイヤカップリング5で連結した場合に顕著に現れ、バイブロハンマの稼働中に大きな揺動となることがある。これは、タイヤカップリング5が、接続点間の偏角、偏心、位置ずれ等を許容するために大きな可撓性を有することに起因する。起振機の大きな揺動が生じると、起振中心線が移動することになり、連結軸系統及びベースに負荷がかかり損傷を与える可能性もある。さらに、連動によりバイブロハンマの能力を増強させたにも拘わらず、予定していた能力が低下するおそれもある。
図12は、図11に示したバイブロハンマの揺動現象を抑制するためのストッパを設けたバイブロハンマの例を概略的に示す正面図である。図12(a)は2台連動の場合を、(b)は3台連動の場合を示している。図13は、図12(a)の2台連動の場合の模式的な概略平面図であり、(a)は上段を、(b)は下段を示している。なお図示の例では、タイヤカップリング5により起振機同士を下段のみでなく上段でも連結している。
図12(a)に示すように、起振機1Aと起振機1Bの筐体同士を連結するストッパ9を設けている。図12(b)では、起振機1Aと起振機1Cの間、及び起振機1Cと起振機1Bの間にストッパ9を設けている。さらに図13に示すように、ストッパ9は、同じ高さにおいて、起振機の長手方向の両端近傍の2箇所にそれぞれ設けることが好適である。
このストッパ9により、図11に示した起振機の揺動現象を抑制することができる。ストッパ9は、略棒状部材であり、起振機筐体の上半部に取り付けることが好適である。さらに、上半部の中でも上端に近い位置に取り付けることが効果的である。これは、起振機の揺動が、上方に行くほど大きくなるためである。
図14は、ストッパ9の具体的な構成例を示す図である。ストッパ9は、隣り合う2つの起振機の各々の筐体19の外面上に、ボルト止め等により着脱可能に固定される。
図14(a)の断面図に示すストッパ9Aは、受容側棒体91と挿入側棒体92とを有し、全体が剛体で形成されている。受容側棒体91は、筐体19への固定部から延びる棒状部の先端部に凹部93が形成されている。挿入側棒体92は、筐体19への固定部から延びる棒状部を具備し、棒状部は受容側棒体92の凹部93に対して嵌合可能である。取付けの際は、受容側棒体91に挿入側棒体92を挿入する。固定状態において凹部93に若干の空間が残るように長さが設定されている。ストッパ9Aの両端を双方の起振機の筐体19に固定した後、受容側棒体91と挿入側棒体92を溶接(符号94)する。
図14(b)の側面図に示すストッパ9Bは、双方の起振機の筐体19にそれぞれ固定される一対の剛体の棒体95、95の間に圧縮型防振ゴム96を介在させた構成である。
(6)杭の施工方法
本発明による杭の施工方法は、上述した本発明のバイブロハンマを用いて行うものである。バイブロハンマのチャックにより杭の天端を把持し、起振機を稼動させて打ち込み又は引き抜きを行う。位相変換器を備えている場合、打ち込み又は引き抜きの工程において、地盤状況などの施工条件に応じて適切な起振力が得られるように位相変換器による偏心モーメントの制御を行う。
1A、1B、1C、1D、1E、1F 起振機
3 ベース
4 チャック
5 タイヤカップリング
7 ユニバーサルジョイント
9 ストッパ
1U 上段
1L 下段
11U、12U 上段の偏心重錘
11L、12L 下段の偏心重錘
15U 第1駆動装置
15L 第2駆動装置
151U、151L 駆動軸
16 アクチュエータ部
161 ケーシング
162 シュー
163 アクチュエータ軸
164 ベーン
165、166 油路
17 制御部
171 ロータリージョイント
18 位相変換器
19 筐体
O 中心
G 重心
c 起振中心線

Claims (9)

  1. 連動される2台の起振機(1A,1B)と、前記起振機を設置するベース(3)と、前記ベース(3)の下面に取り付けられたチャック(4)とを有する起振機連動式バイブロハンマ(V1)において、
    2台の起振機(1A,1B)が、該2台の起振機(1A,1B)の起振中心線(c,c)間の距離(LPO)が該起振中心線(c,c)に平行な直径(D2)で分割された杭(P)の2つの半円断面の各重心(G,G)間の距離(YGO)の1.5〜2倍となるように、前記ベース(3)上に配置され
    前記2台の起振機(1A,1B)の互いの軸同士が連結部材を用いて直接連結されており、かつ、
    前記2台の起振機(1A,1B)の連結部材としてタイヤカップリングを用いた場合、該2台の起振機(1A,1B)の筐体間に該タイヤカップリングと平行に棒状部材のストッパ(9)が設置されていることを特徴とする
    起振機連動式バイブロハンマ。
  2. 連動される3台(1A,1B,1C)の起振機と、前記起振機を設置するベース(3)と、前記ベース(3)の下面に取り付けられたチャック(4)とを有する起振機連動式バイブロハンマ(V2)において、
    2台の起振機(1A,1B)が、該2台の起振機(1A,1B)の起振中心線(c,c)間の距離(LPO)が該起振中心線(c,c)に平行な直径(D2)で分割された杭(P)の2つの半円断面の各重心(G,G)間の距離(YGO)の1.5〜2倍となるように、前記ベース(3)上に配置されており、
    前記2台の起振機(1A,1B)以外の別の1台の起振機(1C)が、前記直径(D2)上に配置されると共に、前記2台の起振機及び前記別の1台の起振機(1C)のそれぞれの筐体長さの略二等分線が前記直径(D2)に垂直な別の直径(D1)上に位置しており、かつ、
    前記別の1台の起振機(1C)の軸の一方の側が、前記2台の起振機(1A,1B)のうち一方の起振機(1A)の軸と連結部材を用いて直接連結されていると共に、
    前記別の1台の起振機(1C)の軸の他方の側が、前記2台の起振機(1A,1B)のうち他方の起振機(1B)の軸と連結部材を用いて直接連結されていることを特徴とする
    起振機連動式バイブロハンマ。
  3. 連動される4台の起振機(1A,1B,1C,1D)と、前記起振機を設置するベース(3)と、前記ベース(3)の下面に取り付けられたチャック(4)とを有する起振機連動式バイブロハンマ(V3)において、
    2台の起振機(1A,1B)が、該2台の起振機(1A,1B)の起振中心線(c,c)間の距離(LPO)が該起振中心線(c,c)に平行な直径(D2)で分割された杭(P)の2つの半円断面の各重心(G,G)間の距離(YGO)の1.5〜2倍となるように、前記ベース(3)上に配置されており、かつ、
    前記2台の起振機(1A,1B)以外の別の2台の起振機(1C,1D)が、該別の2台の起振機(1C,1D)の起振中心線(c,c)間の距離(LPO)が該起振中心線(c,c)に平行であって前記直径(D2)に垂直な別の直径(D1)で分割された杭(P)の2つの半円断面の各重心(G,G)間の距離(YGO)の1.5〜2倍となるように、前記ベース(3)上に配置されており、かつ、
    前記2台の起振機(1A,1B)の互いの軸同士が連結部材を用いて直接連結されていると共に、前記別の2台の起振機(1C,1D)の互いの軸同士が連結部材を用いて直接連結されていることを特徴とする
    起振機連動式バイブロハンマ。
  4. 連動される6台の起振機と、前記起振機を設置するベース(3)と、前記ベース(3)の下面に取り付けられたチャック(4)とを有する起振機連動式バイブロハンマ(V4)において、
    各組2台からなる4台の起振機(1A,1B,1C,1D)の、各組における2台の起振機(1A,1B/1C,1D)が、該2台の起振機(1A,1B/1C,1D)の起振中心線(c,c)間の距離(LPO)が該起振中心線(c,c)に平行な直径(D2)で分割された杭(P)の2つの半円断面の各重心(G,G)間の距離(YGO)の1.5〜2倍となるように、前記ベース(3)上に配置され
    前記4台の起振機(1A,1B,1C,1D)以外の別の2台の起振機(1E,1F)が、前記直径(D2)の略両端に配置されており、かつ、
    2台の前記起振機の連結部材としてタイヤカップリングを用いた場合、2台の該起振機の筐体間に該タイヤカップリングと平行に棒状部材のストッパ(9)が設置されていることを特徴とする
    起振機連動式バイブロハンマ。
  5. 前記4台の起振機の連結部材の一部としてマイタ歯車が用いられることを特徴とする請求項3に記載の起振機連動式バイブロハンマ。
  6. 2台の前記起振機の連結部材としてタイヤカップリングを用いた場合、2台の該起振機の筐体間に該タイヤカップリングと平行に棒状部材のストッパ(9)が設置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の起振機連動式バイブロハンマ。
  7. 前記ストッパ(9)が剛体で形成され、互いに溶接された受容側棒体(91)と挿入側棒体(92)とを有することを特徴とする請求項1、4又は6に記載の起振機連動式バイブロハンマ。
  8. 前記ストッパ(9)が一対の剛体の棒体(95,95)と、それらの間に介在する圧縮型防振ゴム(96)とを有することを特徴とする請求項1、4又は6に記載の起振機連動式バイブロハンマ。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の起振機連動式バイブロハンマを用いて、杭の打込み又は引抜きを行うことを特徴とする杭の施工方法。
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