JP6399482B2 - 金属異物検出装置 - Google Patents
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Description
図13は、電気自動車用非接触給電装置を模式的に示している。図13(a)は側面図、図13(b)は平面図である。送電ユニット10及び受電ユニット20の本体は、角形状のフェライト板101、201と、その中央部分に巻回されたコイル102、202とで構成され、コイル102、202から露出するフェライト板101、201の両端が磁極となり、給電時には、主磁束30が送電ユニット10の磁極と受電ユニット20の磁極とを通過して循環する。送電ユニット10は、電磁遮蔽用のアルミ板103を介して地表に設置され、受電ユニット20は、アルミ板203を介して自動車の車底に設置される。
しかし、電気自動車用非接触給電装置では、地表の送電ユニット10と、自動車の車底の受電ユニット20との間で給電が行われるため、それらの空隙に存在する金属異物を目視で確認することが難しい。また、その空隙は、携帯機器の非接触給電時の空隙に比べて遥かに大きく、異物が混入し易い。
そのため、電気自動車の非接触給電の実用化を図る上で、金属異物の検知技術は欠かせない。
下記特許文献1には、送電ユニット及び受電ユニットの送電コイル、受電コイルに電流を流し、給電効率の変化等から金属異物を検知する方法が開示されている。
下記特許文献2には、図14に示すように、送信ユニットの磁極上に多数の8字形のサーチコイル602、604、606を配置して小さな異物を検知する異物検出装置が記載されている。給電中の主磁束が8字形サーチコイルに鎖交したとき、対を成す二つのコイルに鎖交する磁束量が等しければ、各コイルの誘起電圧が打ち消されて、8字形サーチコイルの出力電圧は0になる。一方、小さな異物が存在すると磁束が乱れ、二つのコイルに鎖交する磁束の量が違って来る。そのため、8字形サーチコイルからは、二つのコイルの誘起電圧の差分に相当する電圧が出力される。給電中に、マルチプレクサ608が8字形サーチコイルとの接続を順次切り替えて、電圧を発生する8字形サーチコイルが検出される。検出されたサーチコイルの位置に異物が存在することになる。
また、下記特許文献3には、非接触給電の送電コイルに8字形等の検知コイルを含む共振回路を配設し、共振回路のパラメータ(例えばQ値)の変化から異物の有無を判定する検知装置が記載されている。
異物センサユニットを構成する複数個の異物センサ単体が備える共振回路の各々は、二端子間に電気的に直列接続または並列接続され、共振回路の各々の共振周波数は、それぞれ異なっている。
交流電源は、二端子間に、共振回路の各々の共振周波数と一致する周波数またはその共振周波数の近傍の周波数の交流を、時間をずらして順次供給する。
また、異物識別手段は、二端子間の電圧、二端子間に流れる電流、または、二端子間に流れる交流の共振周波数を測定して、空隙に金属異物が存在しないときの電圧、電流、または共振周波数と比較し、金属異物の有無と金属異物の位置とを識別する。
こうすることで、各異物センサ単体の共振回路の共振周波数を違えることができる。
こうすることで、各異物センサ単体の共振回路の共振周波数を違えることができる。
給電時に閉ループが閉じていると、給電中の主磁束が閉ループを貫くことにより、閉ループに大きな循環電流が流れ、サーチコイルの許容電流値を超える虞がある。給電時に閉ループを開放すれば、それが防止できる。
例えば、異物センサ単体のサーチコイルを、8字形コイルとしても良い。
給電中の主磁束が、8字形コイルの対を成す二つのコイルを貫いても、二つのコイルで発生する誘起電流が相殺されるため、大きな循環電流の発生が防止できる。
この場合も、各コイルで発生する誘起電圧が相殺されるため、大きな循環電流の発生が防止できる。
主磁束の磁束密度が高くても、サーチコイルの面積を小さくし、コイルを貫く磁束量を減らすことで、給電時の誘起電流を少なくできる。
共振回路の共振周波数を主磁束の周波数から離すことで、給電時の誘起電流を少なくできる。
サーチコイル間の隙間を無くすことで、金属異物の検出精度を高めることができる。
こうすることで、給電途中に紛れ込んだ金属異物を検出することができる。
この装置は、サーチコイルLとコンデンサCとの共振回路で構成された異物センサ単体(その一つを符号40で示す)の複数個で構成された異物センサユニット4と、異物センサユニットの各共振回路に交流を供給する可変周波数電源51と、金属異物の有無と金属異物の位置とを識別する異物識別部52とを備えている。
異物センサユニット4の各共振回路のサーチコイルLは、非接触給電装置の送電ユニット上の金属異物を検知しようとする領域に配置される。
異物センサユニット4は、図3(a)に示すように、サーチコイルLとコンデンサCとを直列接続した直列共振回路の複数を二端子間に並列に接続して構成され、あるいは、図3(b)に示すように、サーチコイルLとコンデンサCとを並列接続した並列共振回路の複数を二端子間に直列に接続して構成される。
異物センサユニット4の各共振回路は、異なる共振周波数を有している。そのために、各共振回路は、同一巻数のサーチコイルと、異なる値のコンデンサとを用いて構成され、あるいは、異なる巻数のサーチコイルと、同一の値のコンデンサとを用いて構成される。
このとき、異物センサユニット4の二端子間の電圧及び電流は、送電ユニット10の磁極上での金属異物の有無により変化する。
図4、図5では、金属異物が無いときの周波数特性を実線で示し、共振周波数が160kHzの共振回路のサーチコイル付近に金属異物を置いたときの周波数特性を点線で示している。
また、並列共振回路の直列接続(図5)の場合、金属異物が無いとき、各共振回路の共振周波数で極大になり、金属異物が在るとき、金属異物が存在するサーチコイルの共振周波数付近でのみインピーダンスが減少する。
閉ループが存在すると、送電ユニット10から受電ユニット20への給電時に、主磁束が閉ループを貫通し、誘起電圧が発生して、図3(a)(b)に矢印で示す循環電流Irが流れる。この循環電流Irは、給電効率を低下させる。また、主磁束の磁束密度が高い箇所では、循環電流がサーチコイルの許容電流値を超える虞がある。
スイッチは、金属異物を検出するときにオンとし、給電中はオフとする。
これは、サーチコイルを、特許文献2に記載されているように、8字形コイルの形状に成形することで実現できる。
この場合、図7に示すように、主磁束により、対を成す二つのコイルに同じ大きさの誘導電流が発生すれば、それらが相殺されて循環電流が発生しない。
図8は、磁極の上に8字形のサーチコイルを多数配置した送電ユニット10を示している。
また、サーチコイルを、8字形コイルを二つ組合わせたクローバー形コイルとしても循環電流の発生が防止できる。
また、共振回路の共振周波数が主磁束や主磁束の高調波の周波数に近いと、共振して循環電流が大きくなるため、磁束密度の高い主磁束が到達する箇所に配置されるサーチコイルの共振周波数は、主磁束や主磁束の高調波の周波数からできるだけ離すことが望ましい。
この実験では、図9に示すように、6個の8字形コイルを2mmのアクリル板で挟んだ異物センサユニット140を作成し、測定を行った。
図10(a)は、この異物センサユニット140のコイル3に対して図11のA、B、Cの位置に百円硬貨を置いたときのコイル3のインピーダンスと、百円硬貨が無いときのコイル3のインピーダンスとを比較し、また、コイル3とコイル4の間に図11のDの状態で百円硬貨を置いたときのコイル3、コイル4のインピーダンスと、百円硬貨が無いときのコイル3、コイル4のインピーダンスとを比較して示している。
隣接するサーチコイルの間に金属異物があるときのインピーダンス比が最も小さく、この状態のとき、異物の検知能力が低いことが分かる。
図12(a)は、直列共振回路を並列接続した異物センサユニット140に100mAの定電流を流し、駆動周波数を一つのコイルの共振周波数に設定して、そのコイルの上に金属異物を置いたとき、及び、置かないときの異物センサユニット140の二端子間の電圧を測定し、これをコイル1〜6の全てに対して行い、その測定結果と、算出した電圧比とを示している。
また、図12(b)は、並列共振回路を直列接続した異物センサユニット140に7.7Vの定電圧を印加し、駆動周波数を一つのコイルの共振周波数に設定して、そのコイルの上に金属異物を置いたとき、及び、置かないときの異物センサユニット140の二端子間の電流を測定し、これをコイル1〜6の全てに対して行い、その測定結果と、算出した電流比とを示している。
また、この実験結果から、送電ユニットの磁極上のサーチコイルは、図8に示すように、隣接するサーチコイルとの間に隙間が生じないように配置することが望ましいと分かる。また、隣接するサーチコイルと一部が重なるように、各サーチコイルを送電ユニット上に配置しても良い。これらの策を講じることで、閾値を高く設定することができ、金属異物の検知精度の向上を図ることができる。
また、サーチコイルの内径が小さく、巻数が多く、検知周波数が高い方がインピーダンスの変化が大きくなるため、そうすることにより、閾値を上げ、金属異物の検知能力を高めるようにしても良い。
内径の小さいサーチコイルは、印刷技術により容易に製造することが可能であり、また、印刷したサーチコイルを積層して巻数を増やすこともできる。
10 送電ユニット
20 受電ユニット
30 主磁束
40 異物センサ単体
51 可変周波数電源
52 異物識別部
101 フェライト板
102 コイル
103 アルミ板
140 異物センサユニット
201 フェライト板
202 コイル
203 アルミ板
Claims (15)
- 送電ユニットから空隙を隔てた受電ユニットに電磁誘導により給電する非接触給電装置の前記空隙に紛れ込んだ金属異物を検出する金属異物検出装置であって、
サーチコイルとコンデンサとを含む単一の共振回路を備える異物センサ単体の複数個で構成され、少なくとも、前記サーチコイルが送電ユニット上に配置された異物センサユニットと、
前記異物センサユニットを構成する全ての前記異物センサ単体の共振回路に交流を供給する交流電源と、
前記送電ユニット上の金属異物の有無と該金属異物の位置とを識別する異物識別手段と、
を備え、
前記異物センサユニットを構成する前記複数個の異物センサ単体が備える前記共振回路の各々は、二端子間に電気的に直列接続または並列接続され、前記共振回路の各々の共振周波数は、それぞれ異なっており、
前記交流電源は、前記二端子間に、前記共振回路の各々の共振周波数と一致する周波数または該共振周波数の近傍の周波数の交流を、時間をずらして順次供給し、
前記異物識別手段は、前記二端子間の電圧、前記二端子間に流れる電流、または、前記二端子間に流れる交流の共振周波数を測定して、前記空隙に金属異物が存在しないときの前記電圧、電流、または共振周波数と比較し、金属異物の有無と該金属異物の位置とを識別する、
ことを特徴とする金属異物検出装置。
- 請求項1に記載の金属異物検出装置であって、前記異物センサ単体の共振回路に含まれる前記コンデンサが前記サーチコイルと直列に接続し、前記異物センサユニットの前記二端子間に、複数の前記異物センサ単体の共振回路が並列に接続している、ことを特徴とする金属異物検出装置。
- 請求項1に記載の金属異物検出装置であって、前記異物センサ単体の共振回路に含まれる前記コンデンサが前記サーチコイルと並列に接続し、前記異物センサユニットの前記二端子間に、複数の前記異物センサ単体の共振回路が直列に接続している、ことを特徴とする金属異物検出装置。
- 請求項1から3のいずれかに記載の金属異物検出装置であって、前記異物センサユニットを構成する複数の前記異物センサ単体は、各々、同一巻数の前記サーチコイルと、異なる値の前記コンデンサとを含む前記共振回路を備える、ことを特徴とする金属異物検出装置。
- 請求項1から3のいずれかに記載の金属異物検出装置であって、前記異物センサユニットを構成する複数の前記異物センサ単体は、各々、異なる巻数の前記サーチコイルと、同一の値の前記コンデンサとを含む前記共振回路を備える、ことを特徴とする金属異物検出装置。
- 請求項1から5のいずれかに記載の金属異物検出装置であって、前記異物センサユニットは、さらに、前記二端子間に電気接続する複数の前記共振回路の閉ループを開放するスイッチを備え、前記スイッチが、金属異物の検出時には前記閉ループを閉じ、送電ユニットから受電ユニットへの給電時には前記閉ループを開放する、ことを特徴とする金属異物検出装置。
- 請求項1から5のいずれかに記載の金属異物検出装置であって、前記異物センサ単体の前記サーチコイルが、複数のコイル部分から成り、送電ユニットから受電ユニットへの給電時の主磁束により、前記複数のコイル部分に、互いに打ち消し合う逆向きの電流が誘起されることを特徴とする金属異物検出装置。
- 請求項7に記載の金属異物検出装置であって、前記サーチコイルが、8字形コイルである、ことを特徴とする金属異物検出装置。
- 請求項7に記載の金属異物検出装置であって、前記サーチコイルが、8字形コイルを二つ組合わせたクローバー形コイルである、ことを特徴とする金属異物検出装置。
- 請求項1から5のいずれかに記載の金属異物検出装置であって、前記送電ユニット上に配置された前記異物センサユニットのサーチコイルの面積が、送電ユニットから受電ユニットへの給電時に磁束密度の高い主磁束が到達する箇所では、前記磁束密度の低い主磁束が到達する箇所に比べて、狭く設定されている、ことを特徴とする金属異物検出装置。
- 請求項1から5のいずれかに記載の金属異物検出装置であって、送電ユニットから受電ユニットへの給電時に、磁束密度の高い主磁束や主磁束の高調波が到達する箇所に前記サーチコイルが配置された前記異物センサ単体の共振回路の共振周波数は、前記磁束密度の低い主磁束が到達する箇所に前記サーチコイルが配置された前記異物センサ単体の共振回路の共振周波数に比べて、前記主磁束や主磁束の高調波の周波数との差分が大きくなるように設定されている、ことを特徴とする金属異物検出装置。
- 請求項1から11のいずれかに記載の金属異物検出装置であって、前記サーチコイルが印刷技術で形成されていることを特徴とする金属異物検出装置。
- 請求項1から12のいずれかに記載の金属異物検出装置であって、前記サーチコイルは、隣接する前記サーチコイルと一部が重なるように配置されていることを特徴とする金属異物検出装置。
- 請求項1に記載の金属異物検出装置であって、送電ユニットから受電ユニットへの給電が一時停止されて、前記交流電源から前記異物センサユニットの各共振回路への交流の供給が行われ、前記異物識別手段が金属異物を識別しなかったとき、前記給電が再開される、ことを特徴とする金属異物検出装置。
- 請求項1から14のいずれかに記載の金属異物検出装置であって、送電ユニットが地表に設置され、受電ユニットが自動車の車底に設置され、前記異物センサユニットの前記サーチコイルが前記送電ユニット上に配置される、ことを特徴とする金属異物検出装置。
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