JP6399396B2 - 気体通路の通気量変更具 - Google Patents

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Description

この発明は、容器内に収納する、芳香剤・消臭剤・害獣忌避剤、等、収納容器内に充填した液体の成分を、長期間に亘って収納容器廻りに発散させようとするものに関する。
従来における、これらの収納液体の成分を収納容器廻りに強制発散する物には、内装した液体を、手動のエヤーポンプで直接または間接的に、外部に強制的に吐出散布する「手動・短期の強制的散布」や、内装した液体を、電動モーターを介したファンや電動のエヤーポンプあるいは、電子制御手段や容器内加圧力等を介して、外部に強制的に定量を吐出散布する「自動・長期の連続散布」があった。
これ等は、作動に、人力や動力、加圧力、等、外力の助けが必要である。
他に、これらの収納液体の成分を収納容器廻りに自然発散するものがある。
自然発散のものは、単に、液体を外部に滴下して液成分を発散・拡散するものや、内部の液体と外気の間に毛細管現象を利用した吸上げ筒軸体や、平板面な海綿様の蒸発皿を介して、液成分を外部に発散していた。
これ等、自然力利用のものは、人力や別の動力は不要だが、安定した性能を発揮するのが難しかった。
特開平10−127337号公開特許公報 特開2005−82224号公開特許公報 実開平06−75179号公開実用新案公報 実開昭57−81842号公開実用新案公報
従来公知の形態で、液体を容器外へとの外部散布を、人力や動力や圧力等別エネルギーを使うものは、別エネルギー無し状態では使用できない。その上、別エネルギー使用のための、機構や装置等部品増加による直接的コストアップや、部品増加に伴う故障増加の要因等を内在している。
自然力利用の場合、別エネルギーの必要性は無いが、「特許文献4」で示す構成のものは、容器内の液体と外部空間の間に通液性材料(毛細管現象を利用した吸上げ筒軸体)から成る給液部材を配し、この給液部材上端に揮散体(平板面な海綿様の蒸発皿)を接触状態に配置し、揮散体内に取り込んだ揮散性液体を外気に揮発散布している。
この公知例で示すものは、拡散の散布開始時点では、問題なく液体成分を外気に揮発散布している。しかしこのような、液を保管する容器本体と大気の間に、蒸発皿である揮散体を配置した場合、揮散体が常にきれいさを保てず、液内に混合された蒸発成分の成分差に応じて、揮発性の遅い成分が残渣物として残り始め、使用期間が長くなるに伴い拡散散布能力が低下し、揮散体の清掃や交換を求められるという課題があった。
また従来公知の、容器内に収納する芳香剤・消臭剤・害獣忌避剤、等は、所定の容器で使用するものが多く、本発明の如く、100cc程度の小容器から、一斗缶やドラム缶等、18L(リットル。以後、同じ。)から200L程度の中・大容量までに亘って共に使用できる、液剤成分発散装置は見かけなかった。
この発明は、その主要部を、熱可塑性や熱硬化性樹脂であるプラスチック系の合成樹脂材を使用しており、上記課題を解決するために、つぎの如き技術手段を講じている。
まず、請求項1の発明は、内周部に部分的な突起から成る雌ネジ(3)を設けたスリーブ筒体(8)の該雌ネジ(3)部分に噛み合って、上下移動可能に連続する螺旋状の羽根から成る雄ネジ(4)を外周部に設けた伸縮移動の内部軸(12)であって、この内部軸(12)の軸外径(12a)と雄ネジ(4)上下面間とスリーブ筒体(8)の内径面(8a)との間に、入口側の内気(15a)を出口側大気中に案内する螺旋連続状の空間部である案内通路(6)と、この案内通路(6)終端近傍に上下一対の斜面から成り案内通路を開・閉鎖する通気閉鎖部(7)を設けると共に、雌ネジ(3)と雄ネジ(4)の関係を、通気閉鎖部(7)を開方向に動かすに伴い出口側への案内通路(6)の有効通路長又は有効容積量を変化させることを特徴とした気体通路の通気量変更具(H)であって、この構成としたことにより、大小適当な液体容器に設けた開口取付穴に、この気体通路の通気量変更具(H)の脚筒(23)部やスリーブ筒体(8)部を差し込むと、即座に液体容器の一部に、容器内成分の発散装置を取付け得ることができる。
そして、スリーブ筒体(8)の雌ネジ(3)に噛み合った内部軸(12)を回転して、案内通路(6)終端近傍に設けた通気閉鎖部(7)を開操作して、案内通路(6)の有効長さ、または、有効容積量を変化させると、容器内成分を外気側の大気に発散する量の多寡を通常速、または、至急速に変更して放出することができる。
次に、請求項2の発明は、雌ネジ(3)を設けたスリーブ筒体(8)の内径面(8a)に対し、その内方で雄ネジ(4)である螺旋状の螺旋羽根(13)を外周部に設けた内部軸(12)の軸外径(12a)との間隙間隔(T)の増減変更や、螺旋状に設ける雄ネジ(4)のピッチ(P)の変更や、内部軸(12)の外観をテーパー内部軸(12b)等に変更することで、案内通路(6)の断面容積量を変えるものにおいて、前記スリーブ筒体(8)の内径面(8a)に対する、螺旋状の螺旋羽根(13)の外径方向の外径面(13a)又は等外径螺旋羽根(13b)の外径方向の径面(13a)との間を、気体が自由に通過しない程度の微細間隙(17)とすることを特徴とした気体通路の通気量変更具(H)であって、この構成により案内通路(6)を開く際に、事前に案内通路(6)の断面積を大通路や小通路や急変通路等に前もって変えることができるから、大容器における液成分の少量長期発散や、多量長期発散等、さらに、小容器における液成分の少量長期発散や、多量長期発散等、散布発散量や散布発散期間を事前に大まかに調整できると共に、その調整をじっくりと時間を掛けて丁寧に行なうか、至急に短時間で行なうかを選ぶことが出来る。
まず、請求項1の発明は、スリーブ筒体(8)と内部軸(12)の両者間に雌ネジ(3)と雄ネジ(4)の組合せで成る案内通路(6)を有した通気量変更具(H)を設け、この通気量変更具(H)の有効通路長を、閉鎖状態や長・短状態に長さ変更自在、または、有効断面容積量を、広・狭、多・小に変更可能としたので、この通気量変更具(H)を取り付ける収納ケースを大・中・小各種変更しても、適量気体の液成分発散を通気量変更具(H)で簡単・容易に変更することができる。
次に、請求項2の発明は、通気量変更具(H)である雌ネジ(3)と雄ネジ(4)の組合せを、
「(イ)両者の間隙間隔(T)の変更による寸法変更。」
「(ロ)雄ネジ(4)である螺旋羽根(13)のピッチ(P)の寸法変更。」
「(ハ)内部軸(12)をテーパー状として等外径螺旋羽根(13b)として、軸方向の少量移動で、液成分発散を大容量変化させる。」
と、雄ネジ(4)側の部材のみを変更することで、案内通路(6)の長さや断面容積を変え、さらに、螺旋羽根(13)の外径面(13a)と、雌ネジ(3)を設けたスリーブ筒体(8)の内径面(8a)との両者間隙を、微細間隙(17)として気体が自由に通過できなくしているので、収納ケース(1)内からケース外部に発散する液成分の発散気体は、必ず、通気量変更具(H)である案内通路(6)を通過するので、案内通路(6)の雄ネジ(4)側の部材を各種に取替えるだけで、大幅な通気量の変更と、変更後の精密な制御、または速い可変操作が、この部分で簡単・容易に調整できる。
小型容器を断面して現す、通気閉鎖時の全体断正面図。 通気閉鎖部を開とする、内気発散状態時の全体断正面図。 図1の要部蓋側を取外した状態の、全体断正面図。 第1実施例、要部説明用の、分解断正面図。 第2実施例、細ピッチネジ通路形態を示す、部分断正面図。 第2実施例、浅い溝通路形態を示す、部分断正面図。 第2実施例、少量の追加小穴通路形態を示す、部分断正面図。 第2実施例、多量の追加小穴通路形態を示す、部分断正面図。 第3実施例、下方波立防止具を示す、全体断正面図 第3実施例、上方波立防止具を示す、全体断正面図 第4実施例、大型容器での使用例を示す、一部断面正面図。 第5実施例、テーパー形内部軸の通気閉鎖時の全体断正面図。 第5実施例、内部軸廻りの通気量(小)時の全体断正面図。 第5実施例、内部軸廻りの通気量(大)時の全体断正面図。 第5実施例、要部説明用の、分解断正面図。 第5実施例、全体斜視図。
第4実施例以外の収納ケース(1)は、100ccから200cc程度の小容量の容器とした、自動車の車内に積載の香気ケースとしている。
他に、収納ケースとして、図示はしていないが、トイレ用の芳香剤・消臭剤として1L(リットル、以下同じ。)程度の小収納ケースから、ビル室内清掃用業者の、芳香剤・消臭剤として4Lから18L程度の中収納ケースや、第4実施例で示す、屋外の田畑・山林等で使用の消毒や害獣忌避剤容器としての、100Lから200L程度の大容量収納ケースが考えられる。形状は、丸型・角型・楕円型等、何でも良い。
従来、容器内に収納する芳香剤・消臭剤・害獣忌避剤、等は、所定の容器で使用するものが多く、小収納ケースから中・大容量までのケースに亘って共に使用できる、液剤成分発散装置は見かけなかった。
まず第1実施例について、図1乃至図4を主体に説明する。理解容易化のため、上・下や左・右を使って図の説明を行うが、部材が水平方向や垂直方向配置でも同効果の場合、その方向は読み替える。
この収納ケース(1)は、前述したように、100ccから200cc程度の小容量の容器とした、自動車の車内に積載の香気ケースとしている。
自動車の車室内のように、気候により室温が零度以下から摂氏70度以上にと変化が激しいものは、液体の収納ケース(1)の内気とケース外の外気をつなぐ連通路が所定の太さのままであると、温度が低い場合は内外の香気連通が少なく、温度が高くなると内外の香気連通量が増えてしまう。
連通量の増減は、車室内の香りが変動するので、どうしても内外気の連通路の途中には、変化を規制する規制具や変更具が必要となる。
本願発明は、内外気の連通路である案内通路(6)の香気通過量を変更する通気量変更具(H)に関し、小収納ケースから中・大容量までのケースに亘って共に使用できる、液剤成分発散装置を提供しようとする物である。
通気量変更具(H)は、その主要部を熱可塑性や熱硬化性樹脂であるプラスチック系の合成樹脂材を使用しており、収納ケース(1)の上面に突設した取付座(18)の取付穴(2)に収納されている。
その主要部は、雌ネジ(3)側のスリーブ筒体(8)と、雄ネジ(4)側の螺旋羽根(13)を有する内部軸(12)である。
スリーブ筒体(8)は、図4の分解図や図3で示すように、円筒状の内径面(8a)に部分的に(円周を3等配した位置に設けた、1点または2点の突起から成る。)設けた雌ネジ(3)(3)と上端縁で鍔状に筒体外方に広がる鍔部(9)を有する等内径の筒主部と、両者の交点に設けた後述する通気閉鎖部(7)の為の下斜面(7b)、および、中央に開口孔(21)を設けた底板(22)や、その下方に延出の細径の脚筒(23)から成る。
図示しないが、雌ネジ(3)は連続ネジ溝及び1条ネジ・多条ネジにしていても、同効である。
内部軸(12)は、同様に円筒状の軸外径(12a)外周囲に螺旋状に設ける雄ネジ(4)と成る螺旋羽根(13)を備え、その外径面部は所定寸法の外面(13a)として、前述のスリーブ筒体(8)の内径面(8a)に微細間隙(17)を介して組み付け可能の構成としている。
また、内部軸(12)上方部は外径の大きな径大部(20)としており、軸上下方向に設けた中央空間部(19)の上端部を天板(5)付きの握り(11)で閉鎖している。
(24)は係止環であって、径大部(20)の外周に突出したリング状に設けられ、握り(11)内周部の凹環溝(24a)と係合嵌合することで、蓋体である天板(5)付きの握り(11)を内部軸(12)に固着一体化している。
天板(5)の取り付け前は、内部軸(12)の軸上下方向に設けた中央空間部(19)は、スリーブ筒体(8)の脚筒(23)内まで開放連通している。
径大部(20)の下縁コーナー部には、通気閉鎖部(7)の為の上斜面(7a)を設けている。
これ等、スリーブ筒体(8)の雌ネジ(3)部分に、雄ネジ(4)側の螺旋羽根(13)を組み合わせたものが、通気量変更具(H)である。
この通気量変更具(H)を、大・小、各種の収納ケース(1)・(1)の取付座(18)に取り付けて使用するのである。
図1・図2で示す収納ケース(1)は、前述のように、自動車の車内に積載の小容量香気ケースとしている。
小容量香気ケースに於いては、収納ケース(1)の上面に上方突設する取付座(18)を設け、この取付座(18)の中央に開けた取付穴(2)に、スリーブ筒体(8)を挿入する。
取付座(18)の外周囲には太ネジ山(25)が設けられ、スリーブ筒体(8)の鍔部(9)を共締め状態に、外周囲蓋体(10)内壁に設けた太雌ネジで収納ケース(1)の取付座(18)部に取り付けている。
外周囲蓋体(10)の中央部には太大穴(26)が開口し、この太大穴(26)に雄ネジ(4)側の螺旋羽根(13)を有する内部軸(12)を挿入し、組み付け一体化している。(27)はシール用弾性材の平弾性座金である。
第1実施例で図1から図4で示すように、螺旋羽根(13)の外径面(13a)を、スリーブ筒体(8)の雌ネジ(3)に噛み合わせて組み立てると、内部軸(12)の軸外径(12a)から螺旋羽根(13)の外面(13a)間の内外径の寸法差と羽根ピッチ間の通路断面積を有する案内通路(6)が生じる。
案内通路(6)に関しては、第2実施例の図6で示すように、軸外径(12a)を大きく径大化して螺旋羽根(13)の突出長さを短螺旋(T1)としたり、第2実施例の図5で示すように螺旋羽根(13)の羽根ピッチを細螺旋(P1)とする等、目的や作用に応じ案内通路(6)の断面積を小さく変更するのは当然である。
他の図例として、第5実施例の図15で示すように、内部軸(12)の外径を下端側を小径のテーパー軸としたテーパー内部軸(12b)としながら、雄ネジ(4)の外径は、等外径螺旋羽根(13b)のテーパー雄ネジ(4a)とし、スリーブ筒体(8)の内径面(8a)の雌ネジ(3)に所定間隙を介して取付けることで、案内通路の容量を通気入口側の大容量案内通路(6a)から、通気出口側の小容量案内通路(6b)へと変化させている。作用については、後述する。
案内通路(6)の断面積変更は、内部軸(12)側の螺旋羽根(13)や等外径螺旋羽根(13b)への交換で済むので、収納ケース(1)のスリーブ筒体(8)側は変更せずにすみ、基本部材の取り付けが簡単であり、また、変更部材も少量ですみ、変更部材が多いものに比し、取り扱いや操作が楽になる。
案内通路(6)の別図例を、図7・図8で説明する。
図7は、内部軸(12)の外周囲に雄ネジ(4)である螺旋羽根(13)を設けているが、この螺旋羽根(13)上下間の軸壁片側に小穴(29)を開口している。
この小穴(29)は、図例では案内通路(6)の出口側上半部に開口しているが、入口側下半部でも良く、数も1個でも複数個でも良い。
図8は、内部軸(12)の外周囲に雄ネジ(4)である螺旋羽根(13)を設け、この螺旋羽根(13)上下間の軸壁両側に対向状に小穴(29)を、上下全壁に開口している。この小穴(29)は、案内通路(6)の断面積を拡大する増加変更である。
図示しないが雄ネジ(4)は、1条ネジや2条・3条ネジと条数が増えるにつれ、ネジ1回転での突出高さ量が大きくなる。その場合、対応雌ネジ(3)も替えておく。
また、多条ネジではないが、同様効果を奏するものとして、第5実施例を説明する。(図12〜図16)
通気量変更具(H)として、雌ネジ(3)側のスリーブ筒体(8)と、雄ネジ(4)側の螺旋羽根(13)を有する内部軸(12)とする主要部は同じであり、異なっている点を主体に説明する。
図例は、丸型の収納ケース(1)の上面に突設した取付座(18)の縦長の取付穴(2)に、略等外径の脚筒(23)とスリーブ筒体(8)が収納され、スリーブ筒体(8)の鍔部(9)を外周囲蓋体(10)で取付座(18)に締め付け固定している。
脚筒(23)とスリーブ筒体(8)を略等径として、下方の気体通路入口である脚筒(23)の吸入効率を上げた以外は、他の図例と同効である。
本構成の特徴は前述したように、図12や図15で示すように、内部軸(12)の外径を下端側を小径のテーパー軸としたテーパー内部軸(12b)としながら、雄ネジ(4)の外径をdφとした、等外径螺旋羽根(13b)のテーパー雄ネジ(4a)とし、スリーブ筒体(8)の孔Dφである内径面(8a)の雌ネジ(3)に微細間隙(17)を介して取付けることで、案内通路の容量を通気入口側の大容量案内通路(6a)から、通気出口側の小容量案内通路(6b)へと変化させている。
これは、通気閉鎖部(7)を開けて少し緩め方向に握り(11)を廻すと、上部の小容量案内通路(6b)が多条ネジの場合と同様に、通路容積の大きな大容量案内通路(6a)へと、同ピッチでネジ移動しても、急激な気体通気量の変更が行なえる。
その開度変化を、図12の全閉状態から、図13の通気量「小」状態、図14の通気量「大」状態へと、図で示す。図15は、2部材取り外し状態を示す。
図16で、通気閉鎖部(7)の閉鎖時状態を、斜視図として示す。
図9・図10で示すものは、第3実施例であって、図9は、スリーブ筒体(8)下部の脚筒(23)内の空洞部に、波立防止具(16)を詰めている。
波立防止具(16)は、不織布や海綿体等の液体吸着部材であって、この部材を備えることで、通気入口(14)に直接液体が進入するのを防止している。
図10で示すものは、波立防止具(16)の設置場所を、螺旋羽根(13)内方の中央空間部(19)に配したもので、スリーブ筒体(8)の底板(22)中央の開口孔(21)廻りに上方突設した保持筒(28)内に、不織布や海綿体等の液体吸着部材である液飛散防止体(16a)を挿入保持している。
次に、図例の作用について、説明する。
図1状態の、使用前に通気閉鎖部(7)で閉鎖された香液収納ケースでは、ケース内の香気は外部に発散せず、自動車の車室内では香気発生が生じない。
次に、握り(11)を回転して通気閉鎖部(7)を開操作する図2状態では、脚筒(23)内にある液体(15)や内気(15a)である、香液または香気が揮発し、案内通路(6)最下端の通気入口(14)から香気が進入して案内通路(6)を通り抜け、通気閉鎖部(7)の上下斜面(7a)(7b)間から室内へと矢印(A)の如く拡散する。
厳冬期等の気温が低いときは、香気の揮発発散が鈍くなるので、握り(11)を大きく回転してネジ嵌合部を利用しての螺旋羽根(13)の抜き出しを多くすると、案内通路(6)の入口から出口までの通過長さが短くなって、脚筒(23)内の香気がすぐ車室に拡散される。また、案内通路(6)の通過距離を短くしても香気の拡散が少ない時や香りが薄い場合は、案内通路(6)の断面積をより大きなものに内部軸(12)側を交換して、通路の基本性能変更で対応する。
また、ネジ条数の組合せを多条に、或いは内部軸をテーパー内部軸(12b)にしておくと、握り(11)の少回転で案内通路(6)の通気量変化が大きくなる。
外気温が高い場合で揮発発散が活発で香りが強過ぎたり、ほのかな香りが望みの場合、握り(11)の開操作量を少なくして通気閉鎖部(7)の上下斜面(7a)(7b)間から室内へと拡散する香気量を規制して案内通路(6)の気体通過量を少なくして香り発散の低下規制を行なう。
この操作で、望みの香気発散に達すれば、後は通気閉鎖部(7)の少ない開度調整で香気調和が保たれる。
また夏季に、通気閉鎖部(7)を閉鎖近くまで絞っても、車室内の雰囲気温度の変動差が大きく、発散香気状態が安定せず調整操作が面倒な時は、案内通路(6)の気体通路断面積をより小さな図5・図6で示すようなネジピッチを細かくした細螺旋(P1)や短螺旋(T1)等に、内部軸(12)自体の交換による通路基本性能変更で対応し、通気閉鎖部(7)の調整開度を開度中央側範囲に拡大移動し、少々の開度調整動作では発散香気の変動量を少なくして、調整操作の容易化を図ることができる。
次に、波立防止具(16)や液飛散防止体(16a)は、液体(15)に浸っているか跳ね掛っているかの差は有しているが、図9・図10の矢印で示すように、両者ともに液体(15)通過中に気液を分離し、気体のみが案内通路(6)の通気入口(14)から進入する構成としている。
また、ケース移動時の大きな振動や短時間の転倒時等に、液体(15)が案内通路(6)に流れ込むのを防止している。
これにより、案内通路(6)内壁に、液乾燥残渣物の付着が無く、通気性能が悪化しない。
図11で示すものは、ドラム缶や一斗缶等の大・中型容器(1A)を使用するもので、通気量変更具(H)は、小型用の収納ケース(1)と同じものである。
大・中型容器(1A)の図例では、天井板(1B)または側壁上部など適所に設けた取付座(18)の取付穴(2)に、通気量変更具(H)のスリーブ筒体(8)を挿入し、外周囲蓋体(10)内壁の太雌ネジ部を介し、スリーブ筒体(8)の鍔部(9)を大・中型容器(1A)上部または側方上部に設けた取付座(18)の太ネジ山(25)に固着する。
大・中型容器(1A)内には、例えばライオン・トラ・狼等の肉食獣の糞・尿等の排泄物を入れ、山林農地の田畑近傍に放置する。
通気量変更具(H)は、車室内で使用時と同様に最初、環境や雰囲気状態に合わせ、適宜操作しておく。
これにより、近年問題になっている猿・鹿・猪等の迷惑生物に作物を荒らされる恐れが少なくなる。
また、使用期間の長短や発散臭いの強弱等に応じ、雰囲気の状態は簡単容易に調整や変更ができる。そして、使用容器は、取付座(18)さえ寸法を合わせておけば良く、山林内樹木部の狭い場所から公園・田畑等広い場所へと、害獣忌避の容器設置の場所や移動が、容器の大きさ変更のみで楽になる。
同様に、芳香利用や害獣忌避だけでなく、放置建物の防カビ剤、家屋消臭剤、家庭用害虫駆除剤の散布や、田畑農作業での防虫、消毒など、長い間隔での少ない調整での使用も可能となり、定置作業に安定使用できる。
このように本願発明主体の通気量変更具(H)は、使用容器の取付座(18)に設けた取付穴(2)を同寸法とし、外周囲蓋体(10)内壁太雌ネジ部で主体のスリーブ筒体(8)の鍔部(9)を、容器取付座(18)の太ネジ山(25)に一体取り付けするだけで、芳香の香りから悪臭・異臭の害獣忌避剤や薬剤等へと、小容器から中容器や大容器へと基本の通気路形態を同じにしながら、夫々において、ほのかな臭いから強烈な臭いまで、また、短期発散から中・長期発散まで対応することが可能となった。
収納液体によって、どうしても案内通路(6)に残渣物が付着して汚染する場合、握り(11)部を廻してやると雄ネジ(4)側の内部軸(12)が外れ、また樹脂材であるから、その掃除は水洗いで簡単に行え、安定作業に復帰できる。
標準構造の通気量変更具(H)で対応できない場合は、着脱可能な、雄ネジ(4)側の案内通路(6)の断面積変更形に「大・小」交換し、通路長さを「短・長」手動変更調整することで、標準形以上の「長・短」期間や、臭気発散度(香りも含む。)を「細く・太く」組合せに応じ、その調整範囲を必要な調整部分を拡大範囲側に移して、容易に微細調整することができる。
1 収納ケース 1A 大型容器
1B 天井板 2 取付穴
3 雌ネジ 4 雄ネジ
4a テーパー雄ネジ 5 天板
6 案内通路 6a 大容量案内通路
6b 小容量案内通路 7 通気閉鎖部
7a 上斜面 7b 下斜面
8 スリーブ筒体 8a 内径面
9 鍔部 10 外周囲蓋体
11 握り 12 内部軸
12a 軸外径 12b テーパー内部軸
12c テーパー軸外径 13 螺旋羽根
13a 外径面 13b 等外径螺旋羽根
14 通気入口 15 液体
15a 内気 16 波立防止具
16a 液飛散防止体 17 微細間隙
18 取付座 19 中央空間部
20 径大部 21 開口孔
22 底板 23 脚筒
24 係止環 25 太ネジ山
26 太大穴 27 平弾性座金
28 保持筒 29 小穴
H 通気量変更具 T 間隙間隔
T1 短螺旋 P ピッチ
P1 細螺旋

Claims (2)

  1. 内周部に部分的な突起から成る雌ネジ(3)を設けたスリーブ筒体(8)の該雌ネジ(3)部分に噛み合って、上下移動可能に連続する螺旋状の羽根から成る雄ネジ(4)を外周部に設けた伸縮移動の内部軸(12)であって、この内部軸(12)の軸外径(12a)と雄ネジ(4)上下面間とスリーブ筒体(8)の内径面(8a)との間に、入口側の内気(15a)を出口側大気中に案内する螺旋連続状の空間部である案内通路(6)と、この案内通路(6)終端近傍に上下一対の斜面から成り案内通路を開・閉鎖する通気閉鎖部(7)を設けると共に、雌ネジ(3)と雄ネジ(4)の関係を、通気閉鎖部(7)を開方向に動かすに伴い出口側への案内通路(6)の有効通路長又は有効容積量を変化させることを特徴とした気体通路の通気量変更具。
  2. 雌ネジ(3)を設けたスリーブ筒体(8)の内径面(8a)に対し、その内方で雄ネジ(4)である螺旋状の螺旋羽根(13)を外周部に設けた内部軸(12)の軸外径(12a)との間隙間隔(T)の増減変更や、螺旋状に設ける雄ネジ(4)のピッチ(P)の変更や、内部軸(12)の外形をテーパー内部軸(12b)等に変更することで、案内通路(6)の断面積量を変えるものにおいて、前記スリーブ筒体(8)の内径面(8a)に対する、螺旋状の螺旋羽根(13)の外径方向の外径面(13a)又は等外径螺旋羽根(13b)の外径方向の外径面(13a)との間を、気体が自由に通過しない程度の微細間隙(17)とすることを特徴とした気体通路の通気量変更具。
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