JP6396720B2 - 食品可搬用パッケージ - Google Patents
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Description
また、このような食品に味付けをする調味料(ソース、ディップ、香辛料、薬味等)が知られている。ファーストフード店においてもこのような調味料をつけながら食べる食品が販売されている。このような食品を購入して店舗外で歩きながら食べる場合、食品が収納されているパッケージを手で持って、パッケージに入っている食品を手で掴んで、調味料が収納されているソース容器にその食品を部分的に浸したり入れたりすることになる。
すなわち、本発明に係る食品可搬用パッケージは、開口部を備えた立体形状からなり、食品が収納される本体部と、前記開口部の上縁から延設され、前記本体部と一体に形成された支持部と、を含む。この食品可搬用パッケージは、前記食品とは異なる食品が収納さ
れる容器が前記支持部に支持され、前記本体部の側面に前記支持部の一部を接合する接合部を備える。前記支持部は、開口平面と平行な平面に折り曲げられる第1の支持平面と、前記第1の支持平面から前記上縁に対向する方向へ延設され、前記第1の支持平面から前記本体部の側面に向けて折り曲げられる第2の支持平面と、前記第2の支持平面から延設され、前記接合部に接合される切片部とを含む。前記第1の支持平面は、前記容器を収納するための収納穴であって、前記容器における前記第1の支持平面の位置の形状に対応した第1の収納穴を備える。
さらに好ましくは、前記第2の支持平面は、前記容器における前記第2の支持平面の位置の形状に対応した第2の収納穴を備え、2つの収納穴に前記容器を収納するように構成することができる。
以下において、上述した図1および図2に加えて、図3および図4に示す立体形状の食品可搬用パッケージ100の側面図ならびに図5に示す立体形状の食品可搬用パッケージ100の上面図を参照して、この食品可搬用パッケージ100の構造を、立体構造と平面(展開)構造とに分けて詳しく説明した後に、この食品可搬用パッケージ100の使用方法について詳しく説明する。
図2〜図5に示すように、この食品可搬用パッケージ100は、開口部114を備えた立体形状からなり(ここでは立体形状は三角錐形状)、食品Fが収納される本体部110と、開口部114の上縁116(支持側面120の上縁116とも言える)から延設され、本体部110と平面的には一体に形成され立体的には接合された支持部150とを含む。この支持部150には、食品Fとは異なる食品(食品Fにつけるソース等)が収納されるソース容器Cが支持される。本体部110の1つの側面(支持側面120)には支持部150の一部(詳しくは切片部156)を接合する接合部である切り込み124を備える。
上述したように、本実施の形態に係る食品可搬用パッケージ100の本体部110の立体形状は三角錐形状としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、4以上の角錐、4以上の角柱、円錐、円柱、楕円錐、楕円柱、これらを組み合わせた立体形状であっても構わない。錘形状にすると手に持ちやすい点で好ましい。
[平面(展開)構造]
以上のような立体形状を備えた食品可搬用パッケージ100は、上述したように図1の展開図に示す平面部材を、点線を山折りに一点鎖線を谷折りに折り曲げて形成されている。図1に示す展開図を参照して、この食品可搬用パッケージ100の平面(展開)構造について説明する。なお、山折りや谷折りにする部分にその折り線に細長い穴や切り込みを設けるようにすると、折り曲げやすくなる点で好ましい。ただし、図1においては折り曲げ線(点線、一点鎖線)が認識しにくくなるので、このような細長い穴や切り込みは記載していない。
また、支持側面120には、切片部156を係止して本体部110に支持部150を接合する切り込み124が設けられている。この切り込み124の幅Wは、切片部156の切片切欠部158の幅Wに対応している。さらに、この切り込み124は、この切り込み124を図1の紙面における手前に折り曲げやすくなるように接合切欠部126を備える。
る第1の支持平面152に当接されている。
[使用方法]
上述したように、本実施の形態に係る食品可搬用パッケージ100は、図1の展開図に示す平面部材(硬質の紙製)を、点線を山折りに一点鎖線を谷折りに折り曲げて、側面切片部122を側面嵌合穴132に嵌合させて本体部110を形成して、切欠部154H1および切欠部154H2を折り曲げて第2の収納穴154Hを形成して、切片部156を切り欠き124に係止して本体部に支持部150を接合させて、図2の斜視図に示す立体形状に形成される。
(1)このようにして、重力によりソース容器Cに作用する力を三角形の形状により受けるので、力が集中することなく分散して受けることができ、力が集中する作用点がなく補強する必要がない。
(2)先行技術文献のように、ソース容器Cを支持する支持部の端部が1枚の紙の自由端でなくなるのでソース容器Cを安定して支持することができるようになるとともに、ソース容器Cを2つの支持平面(第1の支持平面152および第2の支持平面154)で支持するのでソース容器Cを安定して支持することができるようになる(ホールド性が向上する)。
(3)上記に加えて、力F3は、切片部156を切り込み124の方向へ押し込む力として作用するので、支持部150が本体部110に強固に接合され、食品可搬用パッケージ100の全体が安定する。
さらに、本実施の形態に係る食品可搬用パッケージ100は、図3に示すように、平面形状の切欠部154H2における周縁154H3に対向する端部154H4は、他の支持平面である第1の支持平面152に当接されていたり、図3に点線で示すように、上縁1
16の裏面または本体部110の支持側面120に当接されていたりする。このため、第1の支持平面152と第2の支持平面154と本体部110の支持側面120とにより形成された三角形が補強されることになる。
なお、上述したように、第2の支持平面154に替えたりまたは第2の支持平面154に加えたりして第1の支持平面152に切欠部154H1および切欠部154H2に対応する切欠部を設けて両方とも下方へ向けて折り曲げることにより第1の収納穴152Hを形成するとともに端部154H4に対応する端部を第2の支持平面154に当接させるようにした場合にも、同じように三角形を補強することができて、上述した作用効果を発現させることができる。
以上のようにして、所定の形状を備え、予め定められた位置に切り欠き等を有する平面部材である硬質の紙を折り曲げて立体形状とした本実施の形態に係る食品可搬用パッケージによると、重力によりソース容器Cに作用する力は第1の支持平面と第2の支持平面と支持側面(の上部)とを3辺とする三角形により支持されるので、力を集中させることなくバランス良く受けることができる。また、ソース容器を支持する支持部の端部が1枚の紙の自由端でなくなる。また、重力によりソース容器Cに作用する力は支持部と本体部とを強固に接合する力となって作用する。その結果、支持部が下方へ変形することもなく、支持部が本体に強固に接合され、安定した食品可搬用パッケージを提供することができる。
110 本体部
112(112A、112B、112C) 側面
114 開口部
116 上縁
120 支持側面
122 側面切片部
124 接合部(切り込み)
126 接合切欠部
132 側面嵌合穴
150 支持部
152 第1の支持平面
154 第2の支持平面
156 切片部
158 切片切欠部
C ソース容器
H 手
F 食品
Claims (3)
- 開口部を備えた立体形状からなり、食品が収納される本体部と、
前記開口部の上縁から延設され、前記本体部と一体に形成された支持部と、を含む食品可搬用パッケージであって、
前記食品とは異なる食品が収納される容器が前記支持部に支持され、
前記本体部の側面に前記支持部の一部を接合する接合部を備え、
前記支持部は、
開口平面と平行な平面に折り曲げられる第1の支持平面と、
前記第1の支持平面から前記上縁に対向する方向へ延設され、前記第1の支持平面から前記本体部の側面に向けて折り曲げられる第2の支持平面と、
前記第2の支持平面から延設され、前記接合部に接合される切片部とを含み、
前記第1の支持平面は、前記容器を収納するための収納穴であって、前記容器における前記第1の支持平面の位置の形状に対応した第1の収納穴を備え、
前記第2の支持平面は、前記容器における前記第2の支持平面の位置の形状に対応した第2の収納穴を備え、
前記第1の収納穴に、または、前記第1の収納穴および前記第2の収納穴に、前記容器が収納可能に構成され、
前記第1の収納穴が、前記第1の支持平面上において前記本体部側の周縁を残した平面形状の切り欠きを、前記周縁の位置で前記第2の支持平面側へ折り曲げることにより形成される第1の形態、および、前記第2の収納穴が、前記第2の支持平面上において前記本体部側の周縁を残した平面形状の切り欠きを、前記周縁の位置で前記第1の支持平面側へ折り曲げることにより形成される第2の形態、の少なくともいずれかの形態により形成され、
前記第1の形態により前記第1の収納穴が形成される場合において、前記第1の収納穴を形成するために前記周縁の位置で前記第2の支持平面側へ折り曲げられた前記周縁の反対側の端部は前記第2の支持平面における折り曲げられていない部位に当接され、前記第2の形態により前記第2の収納穴が形成される場合において、前記第2の収納穴を形成するために前記周縁の位置で前記第1の支持平面側へ折り曲げられた前記周縁の反対側の端部は前記第1の支持平面における折り曲げられていない部位に当接され、収納穴を形成する支持平面どうしが当接されている、
食品可搬用パッケージ。 - 前記接合部は、前記本体部の側面に設けられた切り込みであって、前記切り込みに前記切片部が係止されて接合される、請求項1に記載の食品可搬用パッケージ。
- 前記食品可搬用パッケージは、所定の形状を備えた平面部材を折り曲げて立体形状に形成され、かつ、その側面視において、前記第1の支持平面と前記第2の支持平面と前記本体部の側面とにより三角形を形成する、請求項1または請求項2に記載の食品可搬用パッケージ。
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