JP6396466B2 - ステントの移動を防止するための溶解性又は分解性接着剤ポリマーを含むステント - Google Patents

ステントの移動を防止するための溶解性又は分解性接着剤ポリマーを含むステント Download PDF

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Description

本発明は一般に、被覆された医療装置に関する。本発明は特に、被覆されたステントと、治療部位からのステントの移動を防止するために患者の身体管腔内において粘着性を有するポリマー材料を使用する方法に関する。
本明細書において「ステント」と総称されるステント、グラフト、ステントグラフト、大静脈フィルタ、及び同様の移植型医療装置は、経皮的、尿検査的、あるいは内視鏡的方法の何れかを介して経腔的に移植可能な血管内又は内視鏡のインプラントであり、径方向に拡張可能な、あるいは自己拡張可能な内部人工器官である。ステントは、血管系、尿路、胆道をはじめ、食道、胆管、大腸、気道等を含む消化管のような、様々な身体管腔や血管に移植することができる。ステントは体内の血管を補強し、血管系における血管形成術後の再狭窄を防止するために使用することができる。これらのステントは、自己拡張型、機械的拡張型、あるいは自己拡張型と機械的拡張型のハイブリッド拡張型とすることができる。一般に、自己拡張型ステントは、二つの管からなる送達装置に取り付けられる。このステントは、ステントを解放するように外管を摺動させることによって送達される。
ステントは一般に、患者の身体管腔を通って送達するための縮径構成から、治療部位において配置される拡張構成へ、径方向に拡張可能な管状部材である。
ステントは、ステンレス鋼、ELGILOY(登録商標)、ニッケル、チタン、ニチノール(登録商標)、形状記憶ポリマーや他のポリマー材料等の様々な材料から構成することができる。金属製のステントは一般に、シートから管状部材を押出成形又は形成し、その後、その管状部材から材料をエッチング又は切断してパターンを形成することによって、形成することができる。金属製のステントはまた、繊維やフィラメントを織ったり編んだりすることによって形成することもできる。
様々な熱可塑性ポリマー材料から形成されたポリマーステントは、繊維やフィラメントを織ったり編んだりすることによって形成することができる。これらのステントはまた、シートから押出成形し、所望の形状に切断して接合し、あるいは管状に形成することによって形成することもできる。この形状は、例えばスタンピング、レーザー切断、あるいは圧縮成形等によって形成することができる。管に対して、加熱溶融、超音波接合、接着剤による接着、溶媒による結合、あるいは他の任意の適切な方法を介した接合を行うことができる。
ポリマーステントはまた、溶媒によって、あるいは熱的な押出成形の「書き込み」方法によって形成することもできる。例えば、適切な溶媒とともに薄いポリマービーズをマンドレルの周りに所望の形状に堆積することができ、この場合、そのストラットは溶媒により結合される。マンドレル上に液体ポリマーを溶融して堆積するため、3Dプリンタやピストン押出機を使用することができる。
ステントはさらに、組織の内部成長を防止するためのシリコーン被覆のような被覆を含んでもよい。この種類のステントは、本発明の譲受人に譲渡された特許文献1、及び特許文献2に開示されており、これらの文献はそれぞれ、本明細書においてその全体が参考として取り入れられている。
ステントを被覆する必要はないが、部分的に被覆し、あるいは完全に被覆することも可能である。
同様に、他の適切な被覆材料を使用することもできる。他の適切な被覆材料の例には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、発泡ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)を含むポリテトラフルオロエチレン、フッ素化エチレンプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリ(エチレンテレフタレート)、ナフタレン、ジカルボン酸誘導体、例えばポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリトリメチレンナフタレート、及びトリメチレンジオールナフタレート、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアルデヒド、ポリエーテルエーテルケトン、天然ゴム、ポリエステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエーテルや、完全に、あるいは部分的にハロゲン化されたポリエーテル、及びこれらの共重合体や混合物等が含まれるが、これらに限定されない。例えば、本発明の譲受人に譲渡され、本明細書においてその全体が参考として取り入れられている特許文献3を参照されたい。
望ましいステントの特性として、治療部位において身体管腔を開くために十分な径方向の力を有しつつも、送達の際、蛇行した身体管腔に適合可能であるように十分な柔軟性を有しているということがある。
いくつかのステントにおいては、ステント送達を支援するための圧縮性及び柔軟性の特性を有する結果、ステントが元々配置された位置から移動しやすくなるという傾向が生じてしまう。ステントへの被覆も同様に、この移動を助長させる可能性がある。ステントの移動は、食道、大腸、気道、膵臓、及び胆管ステントを含む多くの内視鏡ステントにおいて影響がある。ステントの移動に関するリスク要因については、非特許文献1に説明されている。
食道ステントは、食道の構造や蠕動等の内部状態に起因したステントの移動が特に起こりやすい。
また、完全に被覆されたステントは組織の内部成長を防止する役割があり、裸の、あるいは部分的に被覆されたステントと比較して除去が容易である。しかしながら、これらのステントはより一層、移動しやすい傾向にある。完全に被覆されたステントにおける移動の発生率は、肺や食道においては、その状態やステントによるが、約10〜50%となる。この移動は移植直後や、移植後数か月で発生する場合もある。
一時的なステントでは、除去時間は一般に、移植後6週間〜8週間である。このため、接着剤は移植後約4週間〜約6週間の間に溶解するのが望ましい。
このように、配置後の移動に抵抗するステント構成を提供することが望まれている。
ステントの移動のリスクを低減するための方法の一つとして、食道組織に対してステントの裸の金属部分を露出させるということがある。ステントの開放編組構造によって、ステント内への組織の内部成長を促進する骨格が提供される。この組織の内部成長は、ステントを所定の位置に固定することで、移動のリスクを大幅に低減する。しかしながら、組織の内部成長は食道の再閉塞に繋がる可能性もある。また、組織の内部成長によって固定された食道ステントは、侵襲的処置なしで移動し、あるいは除去することができない。組織の内部成長を抑制するため、管腔と食道壁との間に物理的障壁を生成するように、ステントはポリマーで被覆される。しかしながら、従来のポリマーで被覆された食道ステントは、裸の金属部分を有するステントと比較して移動の発生率が高い。
ステントの移動のリスクを低減するための別の方法として、食道においてフレアステントを使用するということがある。しかしながら、例えフレア構造を備えていたとしても、依然としてステントの移動の可能性は残存する。
ステントの移動のリスクを低減するためのさらに別の方法として、特許文献4、特許文献5、及び本発明の譲受人に譲渡された特許文献6に開示されるような隆起、突起、又は他の表面特徴を提供するということがある。なお、これらの文献はそれぞれ、本明細書においてその全体が参考として取り入れられている。
本発明の譲受人に譲渡され、本明細書においてその全体が参考として取り入れられている特許文献7には、トリガ生体接着剤を有する医療装置が開示されている。
棘やフレアをステント自体に追加することや、ステントを血管壁に取り付けるためのクリップや縫合糸を使用することを含め、ステントの移動を防止するための様々な技術が開発されている。
しかしながら、移動に抵抗する改良されたステントのための技術が、依然として必要とされている。
米国特許出願公開第2006/0276887号明細書 米国特許出願公開第2008/0009934号明細書 米国特許第8,114,147号明細書 米国特許出願公開第2006/0069425号明細書 米国特許出願公開第2009/0062927号明細書 米国特許出願公開第2012/0035715号明細書 米国特許出願公開第2009/0098176号明細書
ジョハンソンJF(Johanson JF)、シュマーMJ(Schmah MJ)、ジーネンJE(Geenen JE)、「胆管及び膵臓ステントの位置移動に関する発生率及びリスク要因(Incidence and risk factors for biliary and pancreatic stent migration)」、ガストロインテスティナル・エンドスコピー(Gastrointest Endosc.)、1992年5−6月、第38巻、第3号、p.341−6
本発明は上記懸案を鑑みてなされたものである。
一実施形態において、本発明は、内面及び外面を有するステントに関する。ステントの外面の少なくとも一部は、その上に配置された溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーを含む。接着剤は水性環境下に曝露されることによって活性化され、溶解性接着剤ポリマーは水性環境下において経時的に溶解し、溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーは約2psi〜約14psiの表面粘着性を有する。
別の実施形態において、本発明は、内面及び外面を有するステントに関する。ステントの外面の少なくとも一部は、第一部分がステントの外面上に配置され、且つ第二部分が治療する身体管腔内に配置されるような二部分からなる溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーを含み、溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーは、第一部分及び第二部分の接触によって活性化される。
別の実施形態において、本発明は、身体管腔にステントを送達する方法に関する。前記方法は、身体管腔内の治療部位において溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーを堆積する工程と、治療部位にステントを送達する工程と、治療部位にステントを配置する工程とを含み、溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーが治療部位からのステントの移動を防止する。
別の実施形態において、本発明は、身体管腔にステントを送達する方法に関する。前記方法は、ステントの外面上に溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーを堆積する工程と、治療部位にステントを送達する工程と、治療部位にステントを配置する工程とを含み、溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーが治療部位からのステントの移動を防止する。
別の実施形態において、本発明は、身体管腔にステントを送達する方法に関する。前記方法は、ステントの外面上に溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーを堆積する工程と、身体管腔内の治療部位において溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーを堆積する工程と、治療部位にステントを送達する工程と、治療部位にステントを配置する工程とを含み、溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーが治療部位からのステントの移動を防止する。
以下の詳細な説明及び特許請求の範囲を参照することによって、本願のこれらの、あるいは他の態様、実施形態、及び利点が当業者に直ちに明らかとなるであろう。
本発明に係るステントの一実施形態の側面図である。 図1の線2で切り取った本発明に係るステント上の粘着性を有するポリマーコーティングを示す断面図である。 粘着性を有するポリマーコーティングと、粘着性を有するポリマーコーティングの上に配置された親水性コーティング又は生分解性コーティングとを含むような、図1と同様のステントの代替実施形態の断面図である。 その上にコーティングを含む例示的なステントの斜視図である。 その上に接着剤のパッチを有する例示的なステントの斜視図である。 その上に接着剤の長手方向ストライプを有する例示的なステントの斜視図である。 その上に円周に沿って配置された円状の接着剤を有する例示的なステントの斜視図である。 本発明に係るステントの一実施形態の側面図である。 図8の線9で切り取った断面図である。 溶解性接着剤ポリマー層と、その上に配置された水溶性ポリマー層とを含むステントの部分断面図である。
本発明は様々な形態で実施することができるが、本明細書では本願の特定の実施形態について詳細に説明している。この説明は本願の原理の例示であり、本願を本明細書に示す特定の実施形態に限定することを意図するものではない。
図1は、本発明に係るコーティングを有するステントの一実施形態の側面図である。本実施形態において、ステント10は、シリコーン被覆を有するニチノール(登録商標)等の形状記憶金属から形成された自己拡張型ステントである。このステントは、編組ワイヤ構造を有する。本実施形態において、ステント10はシリコーン被覆12を有するとして示されている。ステント10はシリコーン被覆12の上に配置され、その中に部分的に埋め込まれている。図2は、図1の線2で切り取ったステントの部分断面図である。この種類のステントは、本発明の譲受人に譲渡された特許文献1、及び特許文献2に開示されており、これらの文献はそれぞれ、本明細書においてその全体が参考として取り入れられている。
図1及び2に示す実施形態において、ステントはニチノール(登録商標)から形成されているが、ステンレス鋼、ELGILOY(登録商標)、ニッケル、チタン、ニチノール(登録商標)、形状記憶ポリマーや他のポリマー材料等を含むがこれらに限定されない任意の適切なステント材料で構成することもできる。
装置を形成する際に用いることのできる熱可塑性ポリマー材料はエラストマー材料と非エラストマー材料の両方を含み、これらの例には、ポリオレフィン、例えばメタロセン触媒ポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリブチレン、ポリシクロオクテン、及びこれらの共重合体、ポリスチレン等のビニル芳香族ポリマー、スチレン−イソブチレン共重合体及びブタジエン−スチレン共重合体等のビニル芳香族共重合体、エチレン酢酸ビニル(EVA)等のエチレン共重合体、エチレン−メタクリル酸及びエチレン−アクリル酸共重合体が含まれ、ここで酸基の一部は例えば亜鉛又はナトリウムの陽イオンで中和されており(一般にアイオノマーとして知られている)、さらに、アルキルアクリレート及びメタクリレートポリマー及び共重合体、ポリアセタール、ポリ塩化ビニル(PVC)等の塩素系ポリマー、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフルオロポリマー、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリエステル−エーテル、ナイロン6及びナイロン6,6等のポリアミド、ポリアミドエーテル、ポリエーテル、エラストマー、例えばポリウレタンエラストマー及びポリウレタン共重合体、ポリカーボネート、メチルメタクリレート−N−ビニルピロリドン共重合体、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ(エチレンオキシド)(PEO)、これらの混合物、及び前述の何れかのブロック共重合体やランダム共重合体が含まれるが、これらに限定されない。
ステント10はまた、全体的に、あるいは少なくとも部分的に、生分解性又は生体吸収性ポリマー材料で形成することもできる。この例には、ポリ(α−ヒドロキシ酸)ポリマー及び共重合体、例えばポリグリコール酸(PGA)、ポリ(グリコリド−コ−ラクチド)(PGLA)、及びポリ(グリコリド−コ−トリメチレンカーボネート)(PGA/TMC)を含むグリコリドのポリマー及び共重合体、ポリ−L−ラクチド(PLLA)、ポリ−D−ラクチド(PDLA)、ポリ−DL−ラクチド(PDLLA)、ポリ(ラクチド−コ−テトラメチレングリコリド)、ポリ(ラクチド−コ−トリメチレンカーボネート)、ポリ(ラクチド−コ−δ−バレロラクトン)、ポリ(ラクチド−コ−ε−カプロラクトン)、ポリ(グリシン−コ−DL−ラクチド)、及びポリ(ラクチド−コ−エチレンオキシド)を含むポリラクチド(PLA)のポリマー及び共重合体、非対称的に3,6置換されたポリ−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン等のポリジオキサノンポリマー、ポリ(β−ヒドロキシブチラート)(PHBA)及びその共重合体、例えばポリ(β−ヒドロキシブチラート−コ−β−ヒドロキシバレラート)、ポリグルコネート、ポリ(β−ヒドロキシプロピオネート)(PHPA)、ポリ(β−ジオキサノン)(PDS)、ポリ(バレロラクトン)、ポリ(カプロラクトン)、ポリエステルアミド、シュウ酸のポリエステル、ポリジヒドロピラン、ポリ(アルキル−2−シアノアクリレート)、ポリペプチド、ポリ(β−マレイン酸)(PMLA)、ポリ(β−アルカン酸)、チロシンポリカーボネート、チロシンポリエステル、ポリ酸無水物、ポリリン酸エステル、PLA、PLGA等の分解性軟質セグメントを有するポリウレタン、キチンポリマー、及びポリマーの混合物、ブロック、及びデンドリマーが含まれるが、これらに限定されない。例えば、本発明の譲受人に譲渡され、本明細書においてその全体が参考として取り入れられている米国特許出願公開第2012/0123521号を参照されたい。この文献はまた、本明細書において使用可能なステントの様々な設計を示している。
ステントは被覆を有することができ、この被覆はニチノール(登録商標)のステントに限定されるものではない。また、ステントを被覆する必要はないが、部分的に被覆し、あるいは完全に被覆することも可能である。
同様に、他の適切な被覆材料を使用することができる。他の適切な被覆材料の例には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、発泡ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)を含むポリテトラフルオロエチレン、フッ素化エチレンプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリ(エチレンテレフタレート)、ナフタレン、ジカルボン酸誘導体、例えばポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリトリメチレンナフタレート、及びトリメチレンジオールナフタレート、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアルデヒド、ポリエーテルエーテルケトン、天然ゴム、ポリエステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエーテルや、完全に、あるいは部分的にハロゲン化されたポリエーテル、及びこれらの共重合体や混合物等が含まれるが、これらに限定されない。例えば、本発明の譲受人に譲渡され、本明細書においてその全体が参考として取り入れられている特許文献3を参照されたい。
ステント10は、図3の断面図に示すように、溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーのコーティング14をさらに含む。溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーは、一時的に治療部位からのステントの移動を防止するが、所望の際にステントの除去を可能にするため、患者の体内で経時的に溶解する。接着剤ポリマーは、適切には約1psi〜約15psi、より適切には約2psi〜約14psiの接着面粘着性を示すのが望ましい。例示的な接着剤には、セルロース及びその誘導体、炭水化物、糖タンパク質、及びムコ多糖が含まれるが、これらに限定されない。
分解性接着剤ポリマーの例には、デンプン、フィブリン糊、及びタンパク質系接着剤が含まれるが、これらに限定されない。
溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーは、体内において約1週間〜最大90日以内に溶解又は分解するように選択されるのが望ましい。上述のように、一時的なステントにおいて、除去時間は一般に、移植後6週間〜8週間である。このため、接着剤は移植後約4週間〜約6週間の間に溶解又は分解するのが望ましい。
溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーは、合成高分子材料であることが望ましい。ポリマーの分子量、ポリマー上の官能基の種類、ポリマー骨格中に存在する化学結合の種類等を制御することによって、溶解又は分解についての所望の速度を選択することができる。
溶解性接着剤又は分解性接着剤は、ステント全体、ステントの一部、あるいはステントの複数の部分に適用することができる。例えば接着剤は、ステントの遠位部、中間部、近位部、あるいはこれらを任意に組み合わせた部分に適用することができる。
溶解性接着剤又は分解性接着剤は、ステント上の唯一のコーティングであることが望ましい。
図5〜7は、ステントの周りに配置された接着剤、あるいはステントの送達前に予め身体管腔に送達される接着剤についての様々なパターンを示しているが、接着剤をステントに適用し、且つ予め身体管腔に送達しておくことも可能である。
図5は、溶解性ポリマー接着剤がステント10の上に配置され、あるいは複数のパッチ24の形態で身体管腔に送達される実施形態を示している。一つ以上のパッチを使用することが可能である。
図6は、溶解性ポリマー接着剤がステント10の上に配置され、あるいは複数の長手方向ストライプ26の形態で身体管腔に予め送達される実施形態を示している。一つ以上の長手方向ストライプを使用することが可能である。
図7は、溶解性接着剤ポリマーがステント10の上に配置され、あるいは円周に沿って配置された複数のストライプ28の形態で身体管腔に予め送達される実施形態を示している。円周に沿って配置された一つ以上のストライプを使用することが可能である。
いくつかの実施形態において、ステントは内視鏡ステントである。
いくつかの実施形態において、ステントは食道ステント、膵臓ステント、十二指腸ステント、結腸ステント、胆管ステント、又は気道ステントである。
図4は、その上にコーティングを含むことが可能な内視鏡ステント10の斜視図である。例えば、本発明の譲受人に譲渡され、本明細書においてその全体が参考として取り入れられている米国特許出願公開第2012/0128793号に開示されるように、ステント10はコイル状とすることができ、繊維やフィラメントを編組状に織った開放網状にパターン化することもできる。
いくつかの実施形態において、ステントは少なくとも一つのフレア端を有する。
一実施形態において、ステント10は編組構造20と、フレア近位端22とを有する。本実施形態において、ステント10は食道ステントである。ステント10は、形状記憶材料、並びに金属及び非金属の材料を含む任意の適切なステント材料で形成することができる。適切な材料の例には、ニチノール(登録商標)等の形状記憶合金、又は他の金属材料、例えばステンレス鋼、タンタル、チタン、ニッケル−クロム、又はコバルト−クロム合金、例えばELGILOY(登録商標)の商品名で販売されているものが含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態において、ステントは、シリコーン被覆を有するポリエチレンテレフタレート(PET)フィラメントから形成されたポリマーの自己拡張型ステントである。これらの種類のステントは、マサチューセッツ州ネイティックにあるボストン・サイエンティフィック社から、POLYFLEX(登録商標)の商品名で商業的に入手可能である。
被覆されたステントの別の例として、シリコーン被覆を有しており、且つ編組状の、あるいは織られたワイヤで形成されたニチノール(登録商標)の自己拡張型ステントがある。これらの種類のステントは、マサチューセッツ州ネイティックにあるボストン・サイエンティフィック社から、WALLFLEX(登録商標)の商品名で商業的に入手可能である。
被覆されたステントのさらに別の例として、ポリウレタン被覆を有しており、且つ編組状の、あるいは織られたワイヤで形成されたニチノール(登録商標)の自己拡張型ステントがある。これらの種類のステントは、マサチューセッツ州ネイティックにあるボストン・サイエンティフィック社から、ULTRAFLEX(登録商標)の商品名で商業的に入手可能である。
図8は、その上に溶解性接着剤コーティングを含むことが可能なステント10の別の実施形態を示している。本実施形態において、ステント10は、シリコーン被覆を有するニチノール(登録商標)のような形状記憶金属で形成された自己拡張型ステントである。ステントは編組ワイヤ構造を有する。本実施形態において、ステント10は、シリコーン被覆18を有するとして示されている。ステント10はシリコーン被覆18上に配置され、その中に部分的に埋め込まれている。
ステント10は、ポリマー被覆18で完全に、実質的あるいは部分的に被覆し、あるいは裏打ちすることができる。この被覆は、管状構造の形態とすることができる。有用なポリマー材料の非限定的な例として、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリナフタレン、ポリテトラフルオロエチレン、発泡ポリテトラフルオロエチレン、シリコーン、これらの共重合体及び混合物が挙げられる。望ましくは、ポリマー被覆18はシリコーンである。この種類のステントは、本発明の譲受人に譲渡された特許文献1、及び特許文献2に開示されており、これらの文献はそれぞれ、本明細書においてその全体が参考として取り入れられている。この被覆は、ステント10の外面上に配置することも、ステント10の内面及び外面の両方の上に配置することもできる。
本実施形態において、ステント10はさらに、ステント10の外面上にシリコーン又はウレタンのコーティング16と、溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーの層14とを有する。
ステント10がシリコーン又はウレタンのコーティング16を含む場合、シリコーン又はウレタンの面がより優れた接着性を実現するように、表面を粗くすることが有利となる。
図9は、図8の線9で切り取った拡大図である。
接着剤14は、シリコーン又はウレタンの被覆18と化学結合し、すなわちこれと反応し、あるいは架橋することができる。一実施形態において、溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマー14は、ステント被覆18と接着剤ポリマー14との間の接着をより良好なものとするため、被覆ポリマー18のブロックと化学結合する。
一実施形態において、シリコーン又はウレタンは、接着剤と化学反応する部位を提供するように、例えば酸素プラズマを用いたプラズマエッチングによって活性化される。
溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーは、ステントが治療のために配置される身体管腔へのステントの接着性を向上させる。
溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーは、強い水素結合を示すのが望ましい。
強いアニオン性電荷を有するポリマーは、適切な鎖長が選択された場合、粘膜網との鎖状の絡み合いを実現し、粘膜組織表面との良好な浸透を実現することがわかっている。鎖長は約100モノマー単位から約10,000モノマー単位までの長さとすることができる。分子量は、約20,000グラム/モルから百万以上の範囲で、適切には、50,000グラム/モルより大きい値とすることができる。
粘膜組織と同様の表面張力特性を有するポリマー配合によって、粘膜表面とのより密で、より湿潤性の高い改良された接触が促進されるであろう。
適切な溶解性接着剤ポリマーの例には、セルロース誘導体、親水コロイド、アクリレート共重合体、ゴム、多糖類等が含まれるが、これらに限定されない。接着剤の表面粘着性は、適切には約1psi〜約15psi、より適切には約2psi〜約14psiである。適切なセルロース誘導体の例には、セルロースアセテート、セルロースエーテル、及びセルロースエステルが含まれるが、これらに限定されない。
ポリマーの分子量を含むいくつかの要因によって、あるいは、混合物が使用される場合には高分子量と低分子量との比率、アイオノマーが使用される場合にはイオン性部位の置換度によって、溶解速度を制御することができる。厚さ、溶解速度、表面特性(テクスチャ)、及びフィルム強度等の機械的特性は全て、ポリマーの分子量によって制御し、著しい影響を与えることができる。より大きい分子量を有するポリマーを使用すると、崩壊時間がより長くなり、機械的強度がより高くなることが予想される。
いくつかの実施形態において、溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーは、ステントの外側にコーティングされ、一般には気道、食道、胆管、小腸、又は結腸のような身体管腔の上皮に接着されるであろう。
別の実施形態においては、溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーは、ステントの移植前に管腔に送達される。この接着剤は、例えばパッチ、バルーン、又はシリンジを用いて送達することができる。
接着剤は、患者の身体管腔を通ったステントの送達が従来の方法で実現できるように、水との接触によって活性化されるのが望ましい。
一実施形態において、接着剤は粉末状とすることができ、例えば空気ジェットを介して食道等の内腔壁上にその粉末を吹き付けることによって適用される。この接着剤はステントの配置に先立って水和され、活性化される。例えば溶解性接着剤は、水に曝されると溶解して遊離反応する触媒を含むことができ、あるいは溶解性接着剤ポリマーは、水の存在下で反応する反応基を含むことができる。
別の実施形態においては、接着剤は、第一部分がステントの外面上に配置され、且つ第二部分が内腔壁上への噴霧等を介して身体管腔に送達されるような、二部分からなる接着剤である。この接着剤は、第一部分と第二部分とが互いに接触するときに活性化される。第一部分及び第二部分が水溶性である場合、体内で反応速度が増加する。また、二部分からなる接着剤を用いることによって、反応ポリマーの分子量を増加させ、表面粘着性を向上させることができる。例えば二重管腔カテーテルを使用することができるが、そのカテーテルの遠位端は噴霧ノズルを含むとともに、一方の管腔は噴霧のための空気を提供し、他方の管腔は接着性流体を提供する。
あるいは、接着剤は患者の身体管腔を通った送達を容易にするため、水溶性ポリマーでコーティングすることができる。適切な水溶性ポリマーには、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、高分子量の炭水化物及びデンプン等が含まれるが、これらに限定されない。
図10は、溶解性接着剤又は分解性接着剤の層14の上に配置された水溶性ポリマー層24を示すステント10の部分図である。本実施形態において、ステント10は被覆層18を有するとして示されている。しかしながら、ステント10は同様に、裸のステントとすることもできる。また、ステント10は、図8及び9に示すようなシリコーン又はウレタンのコーティング16を含むこともできる。
内腔壁とのさらなる接触を実現するため、表面から突出したワイヤループ等の追加の露出したワイヤを接着剤でコーティングすることができる。このワイヤは、接着剤の内腔壁とのさらなる接触を実現するように軟組織に圧入される。
本明細書における説明は、特定の実施形態の態様についての一例として記載された特定の実施形態にその範囲を限定するものではない。本明細書に記載された方法、組成物、及び装置は、本明細書に記載された任意の特徴のみを、あるいは本明細書に記載された他の任意の特徴との組み合わせを含むことができる。実際、通常の実験を行うだけで、本明細書に図示して説明したものに加えて、様々な改変が前述の説明及び添付の図面から当業者に明らかとなるであろう。このような改変及び均等物は、添付の特許請求の範囲に含まれることを意図している。
本明細書で触れられた全ての刊行物、特許、及び特許出願は、その各々が本明細書において個別具体的に参考として取り入れられたかのように、本明細書においてその全体が参考として取り入れられている。本明細書における参考文献についての引用や考察については、これらが従来技術であると認められるというように解釈してはならない。

Claims (12)

  1. 内面及び外面を有するステントであって、前記ステントの前記外面の少なくとも一部は、
    前記ステントの前記外面の少なくとも一部の上に配置された溶解性接着剤ポリマー又は分解性接着剤ポリマーを含み、前記溶解性接着剤ポリマー又は前記分解性接着剤ポリマーは水性環境下に曝露されることによって活性化され、前記溶解性接着剤ポリマーは水性環境下において経時的に溶解し、あるいは前記分解性接着剤ポリマーは水性環境下において経時的に分解し、前記溶解性接着剤ポリマー又は前記分解性接着剤ポリマーは身体管腔内における前記ステントの移動に抵抗する初期の表面粘着性を提供し、
    前記溶解性接着剤ポリマー又は前記分解性接着剤ポリマーの下で前記ステントの前記外面上にシリコーン又はウレタンのコーティングを含み、
    シリコーン又はウレタンの前記コーティングは、前記溶解性接着剤ポリマー又は前記分解性接着剤ポリマーに化学結合又は架橋されるステント。
  2. 請求項1に記載のステントにおいて、前記溶解性接着剤ポリマー又は前記分解性接着剤ポリマーは、2psi〜14psiの表面粘着性を示すステント。
  3. 請求項1に記載のステントにおいて、前記溶解性接着剤ポリマー又は前記分解性接着剤ポリマーの表面粘着性は、前記溶解性接着剤ポリマー又は前記分解性接着剤ポリマーが溶解又は分解するにつれて経時的に減少するステント。
  4. 請求項1に記載のステントにおいて、前記溶解性接着剤ポリマーは、水素結合を示すステント。
  5. 請求項1に記載のステントにおいて、前記溶解性接着剤ポリマー又は前記分解性接着剤ポリマーは、粘膜網との鎖状の絡み合いを実現する鎖長を有するステント。
  6. 請求項1に記載のステントにおいて、前記溶解性接着剤ポリマーは、セルロース誘導体、親水コロイド、アクリレート共重合体、ゴム、及び多糖類からなる群から選択された少なくとも一つを含むステント。
  7. 請求項1に記載のステントにおいて、前記溶解性接着剤ポリマー又は前記分解性接着剤ポリマーの上に配置された水溶性ポリマーをさらに含むステント。
  8. 請求項7に記載のステントにおいて、前記水溶性ポリマーは、ハイドロゲルであるステント。
  9. 請求項7に記載のステントにおいて、前記水溶性ポリマーは、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレングリコール、高分子量の炭水化物、デンプン、及びこれらのブロック共重合体やランダム共重合体からなる群から選択された少なくとも一つを含むステント。
  10. 請求項1に記載のステントにおいて、前記ステントの前記内面の少なくとも一部の上に配置された被覆をさらに含むステント。
  11. 請求項1に記載のステントにおいて、シリコーン又はウレタンの前記コーティングは、テクスチャ又は粗面を含むステント。
  12. 請求項1に記載のステントにおいて、前記ステントは、食道ステント、膵臓ステント、十二指腸ステント、結腸ステント、胆管ステント、及び気道ステントからなる群から選択された一つを含むステント。
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