JP6392103B2 - 吸音装置、遠心圧縮機、および過給機 - Google Patents

吸音装置、遠心圧縮機、および過給機 Download PDF

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Description

本発明は、吸音装置、遠心圧縮機、および過給機に関する。
従来、過給機の空気吸入口に吸入される吸入空気の吸音を行うサイレンサが知られている。サイレンサは、吸入される吸入空気の流路に吸音体を設けることにより吸入される空気の吸音を行うものである(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、2枚の円板間に形成される吸入空気の流路を、両円板の円周方向に間隔を隔てて配置された複数の吸音スプリッタで細分化することにより、吸音量を増加するようにしたサイレンサが開示されている。また、特許文献1では、吸音スプリッタを2つの屈曲部を有するZ形とすることにより、基本周波数より高い周波数の音波の通り抜けを防止している。
特開平11−200969号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたサイレンサは、2つの屈曲部を有する吸音スプリッタを用いるため、複雑な形状の吸音スプリッタを製造する製造コストが高くなり、組立に手間がかかるという問題がある。
また、基本周波数より高い周波数の音波の通り抜けを防止できるものの、多様な周波数の騒音を効果的に吸音することができなかった。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、多様な周波数の騒音を効果的に吸音しつつ製造コストを低減した吸音装置、遠心圧縮機、および過給機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を採用する。
本発明の一態様に係る吸音装置は、圧縮機に吸入される吸入流体の吸入口に取り付けられる円筒状の吸音装置であって、前記圧縮機が配置される軸線と同軸に配置されるとともに前記吸入口に取り付けられる開口部が形成された第1円板部材と、前記軸線と同軸に配置されるとともに前記第1円板部材と平行に配置される第2円板部材と、前記第2円板部材に取り付けられるとともに前記第2円板部材から前記吸入口に向けて突出する錐台状の錘台部材と、前記第1円板部材および前記第2円板部材の互いに対向する一対の面と前記錘台部材の外周面とにより形成される前記吸入流体の流路に取り付けられる吸音部材とを備え、前記第2円板部材と前記錘台部材とで形成される閉空間が仕切部材によって複数の空間に分割されており、前記錘台部材には、前記複数の空間のそれぞれと前記流路とを連通させる複数の連通穴が形成されており、前記複数の空間と前記複数の連通穴とにより複数対の共鳴器が形成されるとともに、該複数対の共鳴器が2以上の異なる共鳴周波数を有する。
本発明の一態様に係る吸音装置は、第1円板部材と平行に配置される第2円板部材に取り付けられる錘台状の錘台部材を有する。錘台部材は、圧縮機の吸入口に向けて突出する錐台状の部材である。そのため、第1円板部材と第2円板部材とで挟まれた円筒状の空間の外周側から錘台部材へ向けて流入した吸入流体は、錘台部材の外周面に沿って圧縮機の吸入口に向けて導かれる。吸入流体を圧縮機の吸入口に導く流路には、吸音部材が取り付けられているため、圧縮機の騒音が吸音される。
本発明の一態様に係る吸音装置は、第2円板部材と錘台部材とで形成される閉空間が仕切部材によって複数の空間に分割されるとともに、各空間が連通穴によって吸入流体の流路と連通している。そして、複数の空間と複数の連通穴とにより形成される複数対の共鳴器が、2以上の異なる共鳴周波数を有する。そのため、流路を流通する吸入流体から、多様な周波数の騒音を効果的に吸音することができる。また、複数の空間は、吸入流体を圧縮機の吸入口に導く流路を形成する錘台部材によって形成される。そのため、吸音のための特別な部材を製造することなく、流路を形成する錘台部材を利用して複数対の共鳴器を形成することができる。
本発明の一態様に係る吸音装置において、前記複数対の共鳴器は、第1共鳴器と第2共鳴器とを有し、前記第1共鳴器を形成する第1の前記連通穴の横断面積と前記第2共鳴器を形成する第2の前記連通穴の横断面積とが同一であり、前記第1共鳴器を形成する第1の前記連通穴の長さと前記第2共鳴器を形成する第2の前記連通穴の長さとが同一であり、前記第1共鳴器を形成する第1の前記空間の容積と前記第2共鳴器を形成する第2の前記空間の容積とが異なる構成であってもよい。
本構成によれば、複数対の共鳴器が有する第1共鳴器および第2共鳴器の連通穴の形状(横断面積および長さ)を同じにしつつそれらの空間の容積を異ならせることにより、2以上の異なる共鳴周波数を有するようにすることができる。そのため、仕切部材によって仕切られる空間の容積を異ならせるという比較的容易な設計により、2以上の異なる共鳴周波数を吸音させることができる。
本発明の一態様に係る遠心圧縮機は、上記のいずれかに記載の吸音装置が取り付けられている。
このようにすることで、多様な周波数の騒音を効果的に吸音しつつ製造コストを低減した遠心圧縮機を提供することができる。
本発明の一態様に係る過給機は、上記のいずれかに記載の吸音装置と、吸入流体の吸入口に前記吸音装置が取り付けられるとともに前記吸入流体を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機に連結されるタービンとを備える。
このようにすることで、多様な周波数の騒音を効果的に吸音しつつ製造コストを低減した過給機を提供することができる。
本発明の一態様に係る遠心圧縮機は、ロータ軸に取り付けられるとともに取込口から流入する流体を圧縮して吐出口から吐出する羽根車と、該羽根車を収容するとともに前記ロータ軸の軸線方向に延びる筒状の案内筒と、該案内筒よりも前記軸線方向に直交する径方向の外周側に配置されるとともに前記吐出口から吐出された圧縮流体が流入する渦形室を形成するスクロール部と、を備え、前記スクロール部は、前記径方向の内周側に配置される内側スクロールケーシングと、前記径方向の外周側に配置される外側スクロールケーシングとを有し、前記内側スクロールケーシングと他の部材とで形成される閉空間が、前記軸線回りに等間隔に配置された仕切部材によって複数の空間に分割されており、前記内側スクロールケーシングには、前記複数の空間のそれぞれと前記渦形室とを連通させる複数の連通穴が形成されており、前記複数の空間と前記複数の連通穴とにより複数対の共鳴器が形成されるとともに、該複数対の共鳴器が2以上の異なる共鳴周波数を有する。
本発明の一態様に係る遠心圧縮機は、スクロール部が有する内側スクロールケーシングと他の部材により閉空間が形成され、その閉空間が仕切部材によって複数の空間に分割されている。複数の空間のそれぞれは、内側スクロールケーシングに形成された複数の連通穴により渦形室と連通している。そして、複数の空間と複数の連通穴とにより形成される複数対の共鳴器が、2以上の異なる共鳴周波数を有する。そのため、渦形室を流通する圧縮流体から、多様な周波数の騒音を効果的に吸音することができる。また、複数の空間は、内側スクロールケーシングによって形成される。そのため、吸音のための特別な部材を製造することなく、スクロール部が有する内側スクロールケーシングを利用して複数対の共鳴器を形成することができる。
本発明の一態様に係る遠心圧縮機において、前記複数対の共鳴器は、第1共鳴器と第2共鳴器とを有し、前記第1共鳴器を形成する第1の前記連通穴の横断面積と前記第2共鳴器を形成する第2の前記連通穴の横断面積とが同一であり、前記第1共鳴器を形成する第1の前記連通穴の長さと前記第2共鳴器を形成する第2の前記連通穴の長さとが同一であり、前記第1共鳴器を形成する第1の前記空間の容積と前記第2共鳴器を形成する第2の前記空間の容積とが異なる構成であってもよい。
本構成によれば、複数対の共鳴器が有する第1共鳴器および第2共鳴器の連通穴の形状(横断面積および長さ)を同じにしつつそれらの空間の容積を異ならせることにより、2以上の異なる共鳴周波数を有するようにすることができる。そのため、仕切部材によって仕切られる空間の容積を異ならせるという比較的容易な設計により、2以上の異なる共鳴周波数を吸音させることができる。
本発明の一態様に係る遠心圧縮機において、前記他の部材は、前記軸線に沿って延びるとともに前記内側スクロールケーシングより前記径方向の内周側かつ前記案内筒より前記径方向の外周側に配置される円筒部材である構成としてもよい。
本構成によれば、内側スクロールケーシングと案内筒との間に円筒部材が配置され、この円筒部材によって閉空間が形成される。そのため、案内筒の外周面は、渦形室から連通穴を介して複数の空間に流入する比較的高温の圧縮流体と直接的に接触することがない。そのため、圧縮流体が案内筒の外周面に直接的に接触し、案内筒が熱膨張する不具合が抑制される。
本発明の一態様に係る遠心圧縮機において、前記他の部材は、前記案内筒であってもよい。
このようにすることで、内側スクロールケーシングと案内筒との間に別途の円筒部材を配置することなく、内側スクロールケーシングと案内筒との間を閉空間として仕切部材を設けることにより、複数の空間を形成することができる。
本発明の一態様に係る過給機は、上記のいずれかに記載の遠心圧縮機と、前記遠心圧縮機に連結されるタービンとを備える。
このようにすることで、多様な周波数の騒音を効果的に吸音しつつ製造コストを低減した過給機を提供することができる。
本発明によれば、多様な周波数の騒音を効果的に吸音しつつ製造コストを低減した吸音装置、遠心圧縮機、および過給機を提供することができる。
第1実施形態の過給機を示す縦断面図である。 図1に示すサイレンサのA−A矢視断面図である。 図1に示すサイレンサのB−B矢視断面図である。 図1に示すサイレンサのC−C矢視断面図である。 図1に示すサイレンサのD−D矢視断面図である。 図1に示すサイレンサの連通穴近傍の拡大図である。 図1に示す縦断面で切断した内側スクロールケーシングの斜視図である。 図1に示すスクロール部の連通穴近傍の拡大図である。 第2実施形態の過給機を示す縦断面図である。
〔第1実施形態〕
第1実施形態の過給機100について、図面を参照して説明する。
本実施形態の過給機100は、吸入した気体を圧縮し、エンジンに送り込む装置である。気体は通常空気であるが、他の流体あるいは気体と混合されている場合もある。
図1に示すように、本実施形態の過給機100は、タービン(図示略)と、遠心圧縮機10と、サイレンサ15(吸音装置)とを備える。タービンと遠心圧縮機10とは、それぞれロータ軸30に連結されている。ロータ軸30は、軸受台20の軸受部20bによって軸線X回りに回転可能な状態で支持されている。
以下、過給機100が備えるタービンと、遠心圧縮機10と、サイレンサ15とについてそれぞれ説明する。
タービン(図示略)は、タービン翼が取り付けられるとともにロータ軸30に連結されるタービンディスク(図示略)を有する。タービンディスクは、エンジンから排出されてタービン翼に導かれる排ガスによって、軸線X回りに回転する。タービンディスクが軸線X回りに回転することにより、タービンディスクが連結されたロータ軸30が軸線X回りに回転する。
遠心圧縮機10は、過給機100の外部から流入する空気を圧縮し、エンジンを構成するシリンダライナ(図示略)の内部と連通する掃気トランク(図示略)に圧縮した空気(以下、圧縮空気(圧縮流体)という。)を供給する装置である。
遠心圧縮機10は、羽根車11と、案内筒12と、スクロール部13とを備える。
羽根車11は、図1に示すように、軸線Xに沿って延びるロータ軸30に取り付けられており、ロータ軸30が軸線X回りに回転するのに伴って軸線X回りに回転する。羽根車11は、軸線X回りに回転することにより、取込口11aから流入する空気を圧縮して吐出口11bから吐出する。
図1に示すように、羽根車11は、ロータ軸30に取り付けられるハブ11cと、ハブ11cの外周面上に取り付けられるブレード11dと、流路11eとを備える。羽根車11には、ハブ11cの外周面と案内筒12の内周面により形成される空間が設けられ、この空間が複数枚のブレード11dにより複数の空間に仕切られている。羽根車11は、軸線X方向に沿って取込口11aから流入する空気に仕事を与えて軸線X方向に直交した径方向に吐出させ、吐出口11bから吐出された圧縮空気をディフューザ13aに流入させる。
案内筒12は、羽根車11を軸線X回りに収容するとともに軸線Xに沿って吸入口12aから流入する空気を吐出口11bから吐出する筒状の部材である。案内筒12は、羽根車11とともに、軸線Xに沿って取込口11aから流入する空気を、軸線Xに直交する径方向に案内して吐出口11bへ導く流路11eを形成する。
スクロール部13は、吐出口11bから吐出された圧縮空気が流入するとともに、圧縮空気に付与された運動エネルギー(動圧)を圧力エネルギー(静圧)に変換する装置である。スクロール部13は、案内筒12よりも軸線X方向に直交する径方向の外周側に配置されている。
スクロール部13は、ディフューザ13aと、外側スクロールケーシング13bと、内側スクロールケーシング13cと、円筒部材13fとを備える。
ディフューザ13aは、羽根車11の吐出口11bの下流側に配置される翼形の部材であり、吐出口11bから渦形室13dに圧縮空気を導く流路を形成する。ディフューザ13aは、羽根車11の全周に設けられる圧縮空気の吐出口11bを囲むように設けられている。
ディフューザ13aは、羽根車11の吐出口11bから吐出された圧縮空気の流速を減速させることにより、圧縮空気に付与された運動エネルギー(動圧)を圧力エネルギー(静圧)に変換する。ディフューザ13aを通過する際に流速が減速された圧縮空気は、ディフューザ13aと連通した渦形室13dに流入する。渦形室13dに流入した作動流体は、吐出配管(図示略)へと吐出される。
外側スクロールケーシング13bおよび内側スクロールケーシング13cは、ディフューザ13aを通過した圧縮空気が流入する渦形室13dを形成する部材である。
図1に示すように、外側スクロールケーシング13bは、締結ボルト16によって軸受台20のフランジ部20aに締結されるとともに締結ボルト18によってサイレンサケーシング15aに締結されている。
また、図1に示すように、内側スクロールケーシング13cは、締結ボルト17によって案内筒12の吸入口12a側の端部に締結されるとともに締結ボルト18によってサイレンサケーシング15aに締結されている。
締結ボルト16,締結ボルト17,締結ボルト18と、それらに対応する締結穴は、軸線X回りの周方向の複数箇所に設けられている。
円筒部材13fは、軸線Xに沿って延びるとともに内側スクロールケーシング13cより径方向の内周側かつ案内筒12より径方向の外周側に配置される円筒状の部材である。円筒部材13fの外周面と内側スクロールケーシング13cとの間には、閉空間S2が形成される。
閉空間S2は、後述する複数対の共鳴器を形成するものである。共鳴器についての説明は後述する。
サイレンサ15(吸音装置)は、遠心圧縮機10によって発生する騒音の一部を吸音して騒音レベルを低下させる装置である。サイレンサ15は、遠心圧縮機10の案内筒12の吸入口12aに取り付けられるとともに軸線Xを中心に円筒状に形成される装置である。
図1に示すように、サイレンサ15は、仕切板14(仕切部材)と、サイレンサケーシング15a(第1円板部材)と、サイレンサケーシング15b(第2円板部材)と、サイレンサコーン15cと、吸音部材15hとを備える。
仕切板14は、案内筒12の吸入口12aよりも空気の流通方向の上流側に設けられるとともに軸線X方向に所定の長さを有する板状部材である。
仕切板14は、複数枚で構成されている。図2は4枚の例を示すもので、4枚の仕切板14a,14b,14c,14dにより構成されている。4枚の仕切板14a,14b,14c,14dは、軸線Xを中心として放射状に配置されている。仕切板14は、サイレンサケーシング15aとサイレンサケーシング15bとサイレンサコーン15cとを支持するとともに、サイレンサ15内を流通する空気を整流する整流板として機能する。
サイレンサケーシング15aは、軸線Xと同軸に配置されるとともに案内筒12の吸入口12aに取り付けられる円板状の部材である。
図1に示すように、サイレンサケーシング15aは、締結ボルト18によって内側スクロールケーシング13cに取り付けられている。また、内側スクロールケーシングは、締結ボルト17によって案内筒12の吸入口12a側の端部に取り付けられている。このようにして、サイレンサケーシング15aは、案内筒12の吸入口12aに取り付けられている。サイレンサケーシング15aの吸入口12aに対向する位置には、平面視が円形の開口部15fが形成されている。
サイレンサケーシング15bは、軸線Xと同軸に配置されるとともにサイレンサケーシング15aと平行に配置される円板状の部材である。
サイレンサコーン15cは、サイレンサケーシング15bに取り付けられるとともにサイレンサケーシング15bから案内筒12の吸入口12aに向けて突出する円錐台状の部材である。ここでは、サイレンサコーン15cが円錐台状であるものとしたが、六角錘や八角錘などの角錘からできる角錘台状としてもよい。
サイレンサケーシング15aおよびサイレンサケーシング15bの互いに対向する一対の面とサイレンサコーン15cの外周面とは、図1中に矢印で示す方向から流入する空気を、案内筒12の吸入口12aに導く流路15gを形成する。
図1に示すように、外部からサイレンサ15に流入する空気の流入方向は、軸線Xに直交する径方向の外側から内側に向かう方向となっている。一方、案内筒12の吸入口12aは、軸線Xに沿って空気を流入させるようになっている。そのため、サイレンサ15は、軸線Xに直交する径方向に流入する空気の流通方向を90度変更して軸線Xに沿った方向にする必要がある。
サイレンサ15が備えるサイレンサコーン15cは、案内筒12の吸入口12aに向けて突出する円錐台状となっている。そのため、軸線Xに直交する径方向に沿って流路15gに流入した空気(吸入流体)は、サイレンサコーン15cの外周面に沿って案内筒12の吸入口12aに向けて導かれる。サイレンサコーン15cは、これを設けない場合に比べ、流れをさほど乱さず吸音面積を増やせる点で有利である。
また、サイレンサコーン15cを設けることにより、過給機100の構造強度を高めるとともに、サイレンサケーシング15bから過給機100が備える他の部材に騒音が伝播することを抑制することができる。
吸音部材15hは、サイレンサケーシング15aおよびサイレンサケーシング15bの互いに対向する一対の面とサイレンサコーン15cの外周面より形成される流路15gに取り付けられる部材である。吸音部材15hとしては、例えば、アルミニウムなどの金属からなるパンチングメタルにより被覆されている内側に網状あるいは不織布状の吸音体(グラスウール等)を収納したものを用いることができる。
次に、サイレンサコーン15cとサイレンサケーシング15bとで形成される閉空間S1によって形成される複数対の共鳴器について説明する。
図1に示すように、サイレンサコーン15cとサイレンサケーシング15bとで形成される閉空間S1は、円板状の仕切板15d(仕切部材)と、円板状の仕切板15e(仕切部材)により、軸線Xに沿って3分割されている。
また、軸線Xに沿って3分割された閉空間S1のそれぞれは、4枚の仕切板14a,14b,14c,14dによって、更に軸線X回りの周方向に3分割される。
以下、図3〜図5を用いて閉空間S1を4枚の仕切板14a,14b,14c,14dによって分割する構造について説明する。図3,図4,図5は、それぞれ図1のB−B矢視断面図,C−C矢視断面図,D−D矢視断面図である。なお、図3,図4,図5においては、吸音部材15hの図示を省略している。
図3(図1のB−B矢視断面図)に示すように、サイレンサコーン15cの頂部側と仕切板15dとで形成される空間は、仕切板14a,14b,14c,14dによって軸線X回りに互いに連通していない4つの共鳴空間S1a,S1b,S1c,S1dに分割される。
仕切板14a,14b,14c,14dは、軸線X回りに90度ずつの等間隔で配置されているため、4つの共鳴空間S1a,S1b,S1c,S1dの容積は、同一のV1となっている。
また、図4(図1のC−C矢視断面図)に示すように、サイレンサコーン15cと仕切板15dと仕切板15eとで形成される空間は、仕切板14a,14b,14c,14dによって軸線X回りに互いに連通していない4つの共鳴空間S1e,S1f,S1g,S1hに分割される。
仕切板14a,14b,14c,14dは、軸線X回りに90度ずつの等間隔で配置されているため、4つの共鳴空間S1e,S1f,S1g,S1hの容積は、同一のV2となっている。
また、図5(図1のD−D矢視断面図)に示すように、サイレンサコーン15cと仕切板15eとサイレンサケーシング15bとで形成される空間は、仕切板14a,14b,14c,14dによって軸線X回りに互いに連通していない4つの共鳴空間S1i,S1j,S1k,S1lに分割される。
仕切板14a,14b,14c,14dは、軸線X回りに90度ずつの等間隔で配置されているため、4つの共鳴空間S1i,S1j,S1k,S1lの容積は、同一のV3となっている。
以上のように、閉空間S1は、2枚の仕切板15d,15eと、4枚の仕切板14a,14b,14c,14dによって、12個の共鳴空間S1a〜S1lに分割される。
図2(図1のA−A矢視断面図)に示すように、サイレンサコーン15cの外周面には、12個の共鳴空間S1a〜S1lのそれぞれと流路15gとを連通させる12個の連通穴15iが形成されている。連通穴15iの形状は同一であり、図6に示すようになっている。なお、図2においては、吸音部材15hの図示を省略している。
図6に示す連通穴15iは、平面視が円形の貫通穴であり貫通穴が延びる方向の長さがL1となっている。また、連通穴15iの横断面積はSA1となっている。
12個の共鳴空間S1a〜S1lのそれぞれは、各共鳴空間に形成される連通穴15iとともに12対のヘルムホルツ共鳴器を形成する。ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数fnは、以下の式(1)で表される。
ここで、Cは音速(m/s)であり、SAは連通穴15iの横断面積であり、Lは連通穴15iの長さであり、Vは共鳴空間の容積である。
Figure 0006392103
前述したように、12個の連通穴15iの形状は同一であるため、横断面積SAと長さLはそれぞれSA1とL1の一定値である。一方、12個の共鳴空間S1a〜S1lのうち、第1組の共鳴空間S1a,S1b,S1c,S1dの容積V1と、第2組の共鳴空間S1e,S1f,S1g,S1hの容積V2と、第3組の共鳴空間S1i,S1j,S1k,S1lの容積V3とは、以下の式(2)の関係となっている。
V1<V2<V3 (2)
したがって、12個の共鳴空間S1a〜S1lと、各共鳴空間に形成される連通穴15iにより形成される12対のヘルムホルツ共鳴器は、3種類の異なる共鳴周波数を有するものとなる。
次に、内側スクロールケーシング13cと円筒部材13fとで形成される閉空間S2によって形成される複数対の共鳴器について図7および図8を参照して説明する。
図7は、図1に示す縦断面で切断した内側スクロールケーシング13cの斜視図である。
閉空間S2は、軸線Xに沿って延びるとともに軸線X回りに配置される6枚の仕切板13gによって6個の共鳴空間に分割される。図7には、6枚の仕切板13gのうち3枚の仕切板13gが示されている。また、図7には、仕切板13gによって形成される6個の共鳴空間のうち、3つの共鳴空間S2a,S2b,S2cが示されている。
内側スクロールケーシング13cには、6個の共鳴空間のそれぞれと渦形室13dとを連通させる6つの連通穴13eがそれぞれ形成されている。連通穴13eの形状は同一であり、図8に示すようになっている。
図8に示す連通穴13eは、平面視が円形の貫通穴であり貫通穴が延びる方向の長さがL2となっている。また、連通穴13eの横断面積はSA2となっている。
6個の共鳴空間のそれぞれは、各共鳴空間に形成される連通穴13eとともに6対のヘルムホルツ共鳴器を形成する。ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数fnは、前述した式(1)で表される。
仕切板13gは、軸線X回りに60度の間隔で等間隔に配置されている。図7に示すように、内側スクロールケーシング13cの閉空間S2を形成する面の形状は、軸線X回りの各位置で異なった形状となっている。このように異なった形状となっているのは、渦形室13dを、軸線X回りの周方向に沿って横断面積が徐々に大きくなる形状としているからである。仕切板13gが軸線X回りに等間隔で配置される一方で内側スクロールケーシング13cの形状が軸線X回りの周方向に沿ってことなるため、6個の共鳴空間の容積は、それぞれ異なったものとなる。
なお、ここでは仕切板13gが60度の間隔で等間隔に配置されているものとしたが、他の任意の角度(例えば、30度,90度)で軸線X回りに等間隔に配置してもよい。また、例えば、仕切板13gの軸線X回りの配置間隔をそれぞれ異ならせるようにしてもよい。
閉空間S2を分割して形成される6個の共鳴空間は、それぞれ容積が異なっている。一方、6個の共鳴空間と渦形室13dを連通させる6個の連通穴13eの形状は同一となっている。
したがって、式(1)から算出される6対のヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数fnは、6種類の異なる共鳴周波数を有するものとなる。
以上説明した本実施形態の過給機100が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態のサイレンサ15は、サイレンサケーシング15aと平行に配置されるサイレンサケーシング15bに取り付けられるサイレンサコーン15cを有する。サイレンサコーン15cは、遠心圧縮機10の吸入口12aに向けて突出する円錐台状の部材である。そのため、サイレンサケーシング15aとサイレンサケーシング15bとで挟まれた円筒状の空間の外周側からサイレンサコーン15cへ向けて流入した空気は、サイレンサコーン15cの外周面に沿って吸入口12aに向けて導かれる。空気を吸入口12aに導く流路15gには、吸音部材15hが取り付けられているため、流路15gを流通する空気の騒音が吸音される。
本実施形態のサイレンサ15は、サイレンサケーシング15bとサイレンサコーン15cとで形成される閉空間S1が仕切板15d,15e,14a,14b,14c,14dによって12個の共鳴空間に分割されるとともに、各共鳴空間が連通穴15iによって流路15gと連通している。そして、12個の共鳴空間S1a〜S1lと12個の連通穴15iとにより形成される12対の共鳴器が、2以上の異なる共鳴周波数を有する。
そのため、流路15gを流通する空気から、多様な周波数の騒音を効果的に吸音することができる。また、12個の共鳴空間S1a〜S1lは、空気を吸入口12aに導く流路15gを形成するサイレンサコーン15cによって形成される。そのため、吸音のための特別な部材を製造することなく、流路15gを形成するサイレンサコーン15cを利用して12対の共鳴器を形成することができる。
また、本実施形態のサイレンサ15によれば、12対の共鳴器の連通穴15iの形状(横断面積および長さ)を同じにしつつ共鳴空間の容積を異ならせることにより、2以上の異なる共鳴周波数を有するようにすることができる。そのため、仕切板15d,15e,14a,14b,14c,14dによって仕切られる空間の容積を異ならせるという比較的容易な設計により、2以上の異なる共鳴周波数を吸音させることができる。
また、本実施形態の遠心圧縮機10は、スクロール部13が有する内側スクロールケーシング13cと円筒部材13fにより閉空間S2が形成され、その閉空間S2が仕切板13gによって6個の共鳴空間に分割されている。6個の共鳴空間のそれぞれは、内側スクロールケーシング13cに形成された6個の連通穴13eにより渦形室13dと連通している。そして、6個の共鳴空間と6個の連通穴13eとにより形成される6対の共鳴器が、2以上の異なる共鳴周波数を有する。
そのため、渦形室13dを流通する圧縮空気から、多様な周波数の騒音を効果的に吸音することができる。また、6個の共鳴空間は、内側スクロールケーシング13cによって形成される。そのため、吸音のための特別な部材を製造することなく、スクロール部13が有する内側スクロールケーシング13cを利用して6対の共鳴器を形成することができる。
また、本実施形態の遠心圧縮機10によれば、6対の共鳴器の連通穴13eの形状(横断面積および長さ)を同じにしつつ共鳴空間の容積を異ならせることにより、2以上の異なる共鳴周波数を有するようにすることができる。そのため、軸線X回りの等間隔に6枚の仕切板13gを配置することにより、周方向に形状のことなる内側スクロールケーシング13cとの間に6個のそれぞれ容積の異なる共鳴空間を形成することができる。したがって、比較的容易な設計により、2以上の異なる共鳴周波数を吸音させることができる。
また、本実施形態の遠心圧縮機10によれば、内側スクロールケーシング13cと案内筒12との間に円筒部材13fが配置され、この円筒部材13fによって閉空間S2が形成される。そのため、案内筒12の外周面は、渦形室13dから連通穴13eを介して6個の共鳴空間に流入する比較的高温の圧縮空気と直接的に接触することがない。そのため、圧縮空気が案内筒12の外周面に直接的に接触し、案内筒12が熱膨張する不具合が抑制される。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態の過給機100’について、図9を参照して説明する。
第2実施形態は第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
第1実施形態の過給機100は、遠心圧縮機10のスクロール部13の内側スクロールケーシング13cより径方向の内周側かつ案内筒12の外周側に円筒部材13fを配置して閉空間S2を形成するものであった。
それに対して本実施形態の過給機100’は、遠心圧縮機10の内側スクロールケーシング13cと案内筒12との間に閉空間S3を形成するものである。
図9に示すように、遠心圧縮機10の内側スクロールケーシング13cと案内筒12との間には、閉空間S3が形成される。この閉空間S3は、軸線X回りの周方向に例えば60度ずつの等間隔で配置される6枚の仕切板13hによって、6つの共鳴空間に分割される。
第1実施形態と同様に、6つの共鳴空間のそれぞれは、内側スクロールケーシング13cに形成される6個の連通穴13eによって、渦形室13dと連通している。連通穴13eの形状は同一であり、図8に示すようになっている。
第1実施形態と同様に、閉空間S3を形成する内側スクロールケーシング13cの面の形状は、軸線X回りの各位置で異なった形状となっている。このように異なった形状となっているのは、渦形室13dを、軸線X回りの周方向に沿って横断面積が徐々に大きくなる形状としているからである。仕切板13hが軸線X回りに等間隔で配置される一方で内側スクロールケーシング13cの形状が軸線X回りの周方向に沿ってことなるため、6個の共鳴空間の容積は、それぞれ異なったものとなる。
閉空間S3を分割して形成される6個の共鳴空間は、それぞれ容積が異なっている。一方、6個の共鳴空間と渦形室13dを連通させる6個の連通穴13eの形状は同一となっている。
したがって、式(1)から算出される6対のヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数fnは、6種類の異なる共鳴周波数を有するものとなる。
本実施形態によれば、内側スクロールケーシング13cと案内筒12との間に別途の円筒部材13fを配置することなく、内側スクロールケーシング13cと案内筒12との間を閉空間S3として仕切板13hを設けることにより、複数の共鳴空間を形成することができる。各共鳴空間によって形成される複数対のヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数を異ならせることにより、多様な周波数の騒音を効果的に吸音することができる。
〔他の実施形態〕
以上の説明においては、閉空間S1を12個の共鳴空間に分割し、閉空間S2を6個の共鳴空間に分割するものとしたが、分割する個数は複数であればその他の任意の個数としてもよい。
また、上記の説明において、サイレンサ15が備える4枚の仕切板14a,14b,14c,14dは、軸線X回りに90度ずつの等間隔で配置するものとしたが、他の態様であってもよい。
例えば、90度以外の他の角度(例えば、30度,60度等)ずつの等間隔で複数枚の仕切板を配置するようにしてもよい。
また例えば、30度,60度,90度,180度の間隔等、隣合う2枚の仕切板が配置される間隔をそれぞれ異なるものとして複数枚の仕切板を配置するようにしてもよい。
この場合、複数枚の仕切板によって分割された空間の容積が、それぞれ異なったものとなる。このようにすることで、閉空間S1を複数枚の仕切板によって分割されるn個(nは2以上の任意の整数)の共鳴空間が、それぞれ異なった容積となる。そして、各共鳴空間を流路15gと連通させる連通穴15iの形状を同一にすることにより、n個の共鳴空間の共鳴周波数がそれぞれ異なったものとなる。そのため、多様な周波数の騒音を効果的に吸音することが可能なn対のヘルムホルツ共鳴器を形成することができる。
また、上記の説明において、サイレンサコーン15cに形成される12個の連通穴15iの形状は同一であるものとしたが、他の態様であってもよい。
例えば、共鳴空間S1a,S1b,S1c,S1dに対応する4つの連通穴15iの形状をそれぞれ異なる形状としてもよい。このようにすることで、共鳴空間S1a,S1b,S1c,S1dの容積がV1で同一であっても、連通穴15iの横断面積SAおよび長さLが異なるため、各共鳴空間と連通穴15iを組み合わせて形成される4対のヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数がそれぞれ異なったものとなる。
同様に、共鳴空間S1e,S1f,S1g,S1hに対応する4つの連通穴15iの形状をそれぞれ異なる形状とし、共鳴空間S1i,S1j,S1k,S1lに対応する4つの連通穴15iの形状をそれぞれ異なる形状としてもよい。
このようにすることで、12個の共鳴空間の共鳴周波数がそれぞれ異なったものとなる。そのため、多様な周波数の騒音を効果的に吸音することが可能な12対のヘルムホルツ共鳴器を形成することができる。
以上の説明において、図6に示す連通穴15iと図8に示す連通穴13eは、それぞれ板厚方向(各穴が形成される位置における部材の面の法線方向)に延びるものであったが、他の態様であってもよい。例えば、図6に示す連通穴15iと図8に示す連通穴13eは、それぞれ板厚方向から傾斜した任意の方向に延びるものであってもよい。
以上の説明において、図6に示す連通穴15iと図8に示す連通穴13eは、それぞれ平面視が円形の貫通穴であるものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、平面視が正方形,長方形,その他の形状の貫通穴としてもよい。
10 遠心圧縮機
11 羽根車
11a 取込口
11b 吐出口
11c ハブ
11d ブレード
11e 流路
12 案内筒
12a 吸入口
13 スクロール部
13a ディフューザ
13b 外側スクロールケーシング
13c 内側スクロールケーシング
13d 渦形室
13e 連通穴
13f 円筒部材
13g 仕切板(仕切部材)
13h 仕切板(仕切部材)
14 仕切板(仕切部材)
15 サイレンサ(吸音装置)
15a サイレンサケーシング(第1円板部材)
15b サイレンサケーシング(第2円板部材)
15c サイレンサコーン(錘台部材)
15d,15e 仕切板(仕切部材)
15f 開口部
15g 流路
15h 吸音部材
15i 連通穴
16,17,18 締結ボルト
20 軸受台
20a フランジ部
30 ロータ軸
100,100’ 過給機
S1,S2 閉空間
X 軸線

Claims (9)

  1. 圧縮機に吸入される吸入流体の吸入口に取り付けられる円筒状の吸音装置であって、
    前記圧縮機が配置される軸線と同軸に配置されるとともに前記吸入口に取り付けられる開口部が形成された第1円板部材と、
    前記軸線と同軸に配置されるとともに前記第1円板部材と平行に配置される第2円板部材と、
    前記第2円板部材に取り付けられるとともに前記第2円板部材から前記吸入口に向けて突出する錐台状の錘台部材と、
    前記第1円板部材および前記第2円板部材の互いに対向する一対の面と前記錘台部材の外周面とにより形成される前記吸入流体の流路に取り付けられる吸音部材とを備え、
    前記第2円板部材と前記錘台部材とで形成される閉空間が仕切部材によって複数の空間に分割されており、
    前記錘台部材には、前記複数の空間のそれぞれと前記流路とを連通させる複数の連通穴が形成されており、
    前記複数の空間と前記複数の連通穴とにより複数対の共鳴器が形成されるとともに、該複数対の共鳴器が2以上の異なる共鳴周波数を有する吸音装置。
  2. 前記複数対の共鳴器は、第1共鳴器と第2共鳴器とを有し、
    前記第1共鳴器を形成する第1の前記連通穴の横断面積と前記第2共鳴器を形成する第2の前記連通穴の横断面積とが同一であり、
    前記第1共鳴器を形成する第1の前記連通穴の長さと前記第2共鳴器を形成する第2の前記連通穴の長さとが同一であり、
    前記第1共鳴器を形成する第1の前記空間の容積と前記第2共鳴器を形成する第2の前記空間の容積とが異なる請求項1に記載の吸音装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の吸音装置が取り付けられた遠心圧縮機。
  4. 請求項1または請求項2に記載の吸音装置と、
    吸入流体の吸入口に前記吸音装置が取り付けられるとともに前記吸入流体を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機に連結されるタービンとを備える過給機。
  5. ロータ軸に取り付けられるとともに取込口から流入する流体を圧縮して吐出口から吐出する羽根車と、
    該羽根車を収容するとともに前記ロータ軸の軸線方向に延びる筒状の案内筒と、
    該案内筒よりも前記軸線方向に直交する径方向の外周側に配置されるとともに前記吐出口から吐出された流体が流入する渦形室を形成するスクロール部と、を備え、
    前記スクロール部は、前記径方向の内周側に配置される内側スクロールケーシングと、前記径方向の外周側に配置される外側スクロールケーシングとを有し、
    前記内側スクロールケーシングと他の部材とで形成される閉空間が、前記軸線回りに等間隔に配置された仕切部材によって複数の空間に分割されており、
    前記内側スクロールケーシングには、前記複数の空間のそれぞれと前記渦形室とを連通させる複数の連通穴が形成されており、
    前記複数の空間と前記複数の連通穴とにより複数対の共鳴器が形成されるとともに、該複数対の共鳴器が2以上の異なる共鳴周波数を有する遠心圧縮機。
  6. 前記複数対の共鳴器は、第1共鳴器と第2共鳴器とを有し、
    前記第1共鳴器を形成する第1の前記連通穴の横断面積と前記第2共鳴器を形成する第2の前記連通穴の横断面積とが同一であり、
    前記第1共鳴器を形成する第1の前記連通穴の長さと前記第2共鳴器を形成する第2の前記連通穴の長さとが同一であり、
    前記第1共鳴器を形成する第1の前記空間の容積と前記第2共鳴器を形成する第2の前記空間の容積とが異なる請求項5に記載の遠心圧縮機。
  7. 前記他の部材は、前記軸線に沿って延びるとともに前記内側スクロールケーシングより前記径方向の内周側かつ前記案内筒より前記径方向の外周側に配置される円筒部材である請求項5または6に記載の遠心圧縮機。
  8. 前記他の部材は、前記案内筒である請求項5または6に記載の遠心圧縮機。
  9. 請求項5から8のいずれか1項に記載の遠心圧縮機と、
    前記遠心圧縮機に連結されるタービンとを備える過給機。
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