JP6391658B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技媒体を用いた遊技機に関するものである。
パチンコ機などの遊技機では、液晶画面を備える画像表示装置や、音声出力装置(スピーカー)、電動役物などを用いた各種の演出が行われ、遊技者の興趣を高める工夫がなされている。
例えば、始動口への遊技球の入球を契機として行われた図柄の抽選結果に基づいて演出パターンが決定され、この演出パターンに応じて画像表示装置(液晶画面)に演出画像が表示される(例えば、特許文献1参照)。
昨今では、このような画像表示装置を複数備えた遊技機も増えており、画像表示装置に表示する演出画像は、演出の向上を目的に高品位化(高画質、高解像度、高フレームレート)する傾向にある。
特開2015−062748公報
本発明は、複数の液晶画面を用いて適切な表示を行うことが可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態により実現することが可能である。
本発明に係る第1の形態は、制御コマンドを出力する主制御手段と、前記制御コマンドに基づいて演出を制御する演出制御手段と、第1の表示装置と、第1の表示制御手段と、該第1の表示制御手段による制御に基づいて前記第1の表示装置に対する描画を制御する第1の描画制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、演出を指定する演出コマンドを前記第1の表示制御手段に対して出力し、前記第1の表示制御手段は、演出コマンドで指定された演出に係る演出画像の表示指示を前記第1の描画制御手段に対して出力し、前記第1の描画制御手段は、表示を指示された演出画像を前記第1の表示装置に描画させるとともに、第1の表示更新周期の到来に伴って前記第1の表示装置の表示を更新させるための第1の垂直同期信号を前記第1の表示装置に対して出力可能であり、第2の表示装置と、第2の表示制御手段と、該第2の表示制御手段による制御に基づいて前記第2の表示装置に対する描画を制御する第2の描画制御手段と、をさらに備え、前記演出制御手段は、演出を指定する演出コマンドを前記第2の表示制御手段に対して出力し、前記第2の表示制御手段は、演出コマンドで指定された演出に係る演出画像の表示指示を前記第2の描画制御手段に対して出力し、前記第2の描画制御手段は、表示を指示された演出画像を前記第2の表示装置に描画させるとともに、第2の表示更新周期の到来に伴って前記第2の表示装置の表示を更新させるための第2の垂直同期信号を前記第2の表示装置に対して出力可能であり、前記第1の表示更新周期と前記第2の表示更新周期とが異なることにより、異なるタイミングで行われる前記第1の表示装置の表示更新と前記第2の表示装置の表示更新を同期させる場合には、前記第1の描画制御手段は、前記第1の表示装置に対して前記第1の垂直同期信号を出力するとともに、前記第2の表示制御手段に対して前記第1の垂直同期信号を出力し、前記第2の表示制御手段は、前記第1の描画制御手段から前記第1の垂直同期信号を入力されたことを契機に、前記第2の描画制御手段に対して演出コマンドで指定された演出に係る演出画像の表示指示を出力し、前記第2の描画制御手段は、前記第2の表示更新周期に係わらず前記第2の表示装置の表示を更新させる遊技機を特徴とする。
上記のように構成したので、本発明によれば、複数の液晶画面を用いて適切な表示を行うことが可能な遊技機を提供することが出来る。
本発明の実施形態に係る遊技機の正面図である。 本発明の実施形態の一部を示す概略平面図である。 本実施形態に係る遊技機に備えられている遊技制御装置の構成を示したブロック図である。 画像制御基板の構成を示したブロック図である。 パチンコ機の主制御基板において取得される各種乱数の説明図である。 主制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。 主制御基板のCPUが実行する始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。 主制御基板のCPUが実行するゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。 主制御基板のCPUが実行する特別図柄処理の一例を示したフローチャートである。 主制御基板のCPUが実行する客待ち設定処理の一例を示したフローチャートである。 主制御基板のCPUが実行する特別遊技判定処理の一例を示したフローチャートである。 主制御基板のCPUが実行する変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。 変動パターンテーブルの一例を示した図である。 主制御基板のCPUが実行する停止中処理の一例を示したフローチャートである。 主制御基板のCPUが実行する補助図柄処理の一例を示したフローチャートである。 主制御基板のCPUが実行する大入賞口処理の一例を示したフローチャートである。 ラウンド回数/作動パターンの設定例を示した図である。 主制御基板のCPUが実行する遊技状態設定処理の一例を示したフローチャートである。 主制御基板のCPUが実行する第2始動口開放処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行するコマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行する演出選択処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行する変動演出終了中処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行する当たり演出選択処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行するエンディング演出選択処理の一例を示したフローチャートである。 液晶画面の基本構成を説明する図である。 固定モードの画像表示装置で用いられる同期信号を示す図である。 解像度が同一の2つの画像表示装置に対する表示を制御する、独立した2つの表示制御系統における垂直同期(Vブランク割込)の周期の違いを説明する図である。 本実施形態の遊技機が備える2つの表示制御系統を示す概念図である。 解像度が同一の2つの画像表示装置に対する表示を制御する2つの表示制御系統における垂直同期信号(Vブランク割込)の同期方法を説明する図である。 図30の場合に対応する、画像制御基板によるメイン処理を説明するフローチャートである。 図30の場合に対応する、マスター側画像制御基板による割込処理を説明するフローチャートである。 図30の場合に対応する、スレイブ側画像制御基板による割込処理を説明するフローチャートである。 2つの画像表示装置の解像度が異なる場合に発生する不具合を説明する図である。 解像度が異なる2つの画像表示装置に入力される同期信号を比較する図である。 図34に示した解像度が異なる画像表示装置に対する表示を制御する独立した2つの表示制御系統における、垂直同期(Vブランク割込)の周期の違いを説明する図である。 解像度が異なる画像表示装置に対する表示を制御する2つの表示制御系統における垂直同期信号(Vブランク割込)の同期方法を説明する図である。 図37の場合に対応する、画像表示装置に入力する同期信号を説明する図である。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
<遊技機の構成>
図1は、本実施形態に係る遊技機の一例を示した正面図、図2は、本実施形態に係る遊技機の裏面側の一例を示した斜視図、図3は、本実施形態に係る遊技機に備えられている遊技制御装置の構成を示したブロック図である。
この図1に示す遊技機1には、遊技ホールの島構造体に取付けられる外枠2に内枠(開閉枠)3が開閉可能に装着され、この内枠3にガラス枠4が開閉可能に装着されている。
ガラス枠4には窓4aが形成され、その窓4aに透明板4bが装着されている。内枠3には遊技球が打出される盤面を有する遊技盤10が装着され、この遊技盤10の盤面とその前側の透明板4bとの間に遊技球が転動、流下可能な遊技領域10aが形成されている。透明板4bは、例えばガラス板であり、ガラス枠4に対して着脱可能に固定されている。
またガラス枠4は、左右方向の一端側(例えば遊技機に正対して左側)においてヒンジ機構部5を介して外枠2に連結されており、ヒンジ機構部5を支点として左右方向の他端側(例えば遊技機に正対して右側)を外枠2から開放させる方向に回動可能とされている。ガラス枠4は、ガラス板4bとともに遊技盤10を覆い、ヒンジ機構部5を支点として扉のように回動することによって、遊技盤10を含む外枠2の内側部分を開放することができる。ガラス枠4の他端側には、ガラス枠4の他端側を外枠2に固定するロック機構が設けられている。ロック機構による固定は、専用の鍵によって解除することが可能とされている。また、ガラス枠4には、ガラス枠4が外枠2から開放されているか否かを検出する扉開放スイッチ136(図3参照)が設けられている。
ガラス枠4の下部(窓4aの下側部分)には、遊技球を貯留する貯留皿6(上皿6aと下皿6b)を有する皿ユニット7が設けられ、その皿ユニット7に、遊技者が押下操作可能な演出ボタン8と、遊技者が種々の選択操作を実行可能な十字キー40と、下皿6bに貯留された遊技球を遊技機外部へ排出する排出ボタン9とが装備されている。
演出ボタン8は、例えば、後述する第1画像表示装置31aに当該演出ボタン8を操作するようなメッセージが表示されたときのみ有効となる。演出ボタン8には、演出ボタン検出スイッチ8a(図3参照)が設けられており、この演出ボタン検出スイッチ8aが遊技者の操作を検出すると、この操作に応じてさらなる演出が実行される。
ガラス枠4の右下側には、操作ハンドル11が設けられている。操作ハンドル11は、遊技者が操作ハンドル11に触れると、操作ハンドル11内にあるタッチセンサ11a(図3参照)が、操作ハンドル11に遊技者が触れたことを検知し、後述する発射制御基板160にタッチ信号を送信する。発射制御基板160は、タッチセンサ11a(図3参照)からタッチ信号を受信すると、発射用ソレノイド12aの通電を許可する。そして、操作ハンドル11の回転角度を変化させると、操作ハンドル11に直結しているギアが回転し、ギアに連結した発射ボリューム11b(図3参照)のつまみが回転する。この発射ボリューム11bの検出角度に応じた電圧が、遊技球発射機構に設けられた発射用ソレノイド12aに印加される。そして、発射用ソレノイド12a(図3参照)に電圧が印加されると、発射用ソレノイド12aが印加電圧に応じて作動するとともに、操作ハンドル11の回動角度に応じた強さで遊技球が遊技盤10の遊技領域10aへ発射される。
遊技盤10における遊技領域10aの周囲には、外レールR1及び内レールR2が設けられている。これら外レールR1及び内レールR2は、操作ハンドル11を操作したときに遊技球発射機構から発射された遊技球を遊技領域10aの上部に案内する。遊技領域10aの上部に案内された遊技球は、遊技領域10a内を落下する。このとき、遊技領域10aに設けられた複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
遊技盤10の略中央には、センター部材12が配置されている。センター部材12には、液晶表示装置等からなる第1画像表示装置31aと、「刀」を模した演出用役物装置32が設けられている。
また、第1画像表示装置31aの下方前面側には、第2画像表示装置31bが設けられている。
また、センター部材12の中央下側の遊技領域10aには、遊技球が入球可能な第1始動口13が設けられている。そして、この第1始動口13の下方に第2始動口14が設けられている。第2始動口14は、開閉扉14bを有しており、開閉扉14bが閉状態に維持される第1の態様と、開閉扉14bが開状態となる第2の態様とに可動制御される。従って、第2始動口14は、第1の態様にあるときには遊技球の入賞機会がなく、第2の態様にあるときには遊技球の入賞機会が増すこととなる。
なお、本実施形態では、第2始動口14が第1の態様に制御されているときは、当該第2始動口14に遊技球が入球することがないようにしている。しかしながら、第2の態様に制御されているときよりも第1の態様に制御されているときの方が遊技球の入球機会が少なければ、第1の態様に制御されているときに第2始動口14に遊技球が入球しても構わない。つまり、第1の態様には、第2始動口14への遊技球の入球が不可能または困難な状態が含まれる。
上記第1始動口13および第2始動口14には、遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ13a(図3参照)および第2始動口検出スイッチ14aがそれぞれ設けられており、これら検出スイッチが遊技球の入球を検出すると、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たりの抽選」という)が行われる。また、第1始動口検出スイッチ13aおよび第2始動口検出スイッチ14aが遊技球の入球を検出した場合にも、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
なお、本実施形態の遊技機1では、第1始動口13および第2始動口14に遊技球が入球した場合、例えば3個の遊技球の払い出しを行うようにしているが、遊技球の入球に伴う払い出しは必ずしも行う必要は無い。また、例えば第1始動口13の払い出し個数を3個、第2始動口14の払い出し個数を1個といったように始動口ごとに払い出し個数を異なるように構成しても良い。
センター部材12の両側の遊技領域10aには、遊技球が通過可能なゲート15が設けられている。ゲート15には、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ15a(図3参照)が設けられており、このゲート検出スイッチ15aが遊技球の通過を検出すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。
さらに、センター部材12の右側の遊技領域10aには、遊技球が入球可能な第1大入賞口16および第2大入賞口17が設けられている。このため、操作ハンドル11を大きく回動させ、強い力で打ち出された遊技球でないと、第1大入賞口16および第2大入賞口17には遊技球が入賞しないように構成されている。
第1大入賞口16は、通常は開閉扉16bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、後述する大当たり遊技が開始されると、開閉扉16bが開放されるとともに、この開閉扉16bが遊技球を第1大入賞口16内に導く受け皿として機能し、遊技球が第1大入賞口16に入球可能となる。第1大入賞口16には第1大入賞口スイッチ16aが設けられており、この第1大入賞口スイッチ16aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
第2大入賞口17は、通常は可動片17bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、後述する大当たり遊技が開始されると、可動片17bが作動して開放されるとともに、この可動片17bが遊技球を第2大入賞口17内に導く誘導路として機能し、遊技球が第2大入賞口17に入球可能となる。第2大入賞口17には第2大入賞口スイッチ17aが設けられており、この第2大入賞口スイッチ17aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
さらに、遊技領域10aには、複数の一般入賞口18が設けられている。これら各一般入賞口18に遊技球が入賞すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
遊技領域10aの最下部には、一般入賞口18、第1始動口13、第2始動口14、第1大入賞口16および第2大入賞口17のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口19が設けられている。
上記第1画像表示装置31aは、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入球したときには、抽選結果を遊技者に報知する演出図柄35が変動表示される。
演出図柄35とは、例えば第1図柄(左図柄)、第2図柄(右図柄)、第3図柄(中図柄)という3つの図柄(数字)をそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、特定の図柄(数字)を配列表示するものである。
これにより、図柄のスクロール中には、あたかも現在抽選が行われているような印象を遊技者に与えるとともに、スクロールの停止時に表示される図柄によって、抽選結果が遊技者に報知される。この演出図柄35の変動表示中に、さまざまな画像やキャラクタ等を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにしている。
また、図示しないが、第1画像表示装置31aには、上記演出図柄35とは別に第4図柄が表示されている。第4図柄は、大当たり抽選処理による抽選結果の報知に用いる演出図柄35の変動状態を示している図柄である。
なお、第4図柄は、必ずしも第1画像表示装置31aに表示する必要は無く、別途、第4図柄表示ランプを設けて表示するようにしても良い。
ガラス枠4の上部には、左右1対の演出用照明装置33が装備されている。演出用照明装置33は、それぞれ複数のライトを備えており、各ライトの光の照射方向や発光色を変更しながら、さまざまな演出を行うようにしている。
また、演出用照明装置33は、それぞれ複数のライトを備えており、各ライトの光の照射方向や発光色を変更しながら、さまざまな演出を行うようにしている。
さらに、図1には示していないが、遊技機1にはスピーカからなる音声出力装置34(図3参照)が設けられており、上記の各演出装置に加えて、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出も行うようにしている。
遊技領域10aの左側下方には、後述する第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、ラウンド回数表示器26等の表示領域28が設けられている。
上記第1特別図柄表示装置20は、第1始動口13に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するものであり、複数のLEDで構成されている。つまり、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1特別図柄表示装置20に大当たりの抽選結果に対応する特別図柄(点灯態様)を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。このようにして表示される特別図柄はすぐに表示されるわけではなく、所定時間変動表示(点滅)された後に、停止表示されるようにしている。
より詳細には、第1始動口13に遊技球が入球すると、大当たりの抽選が行われることとなるが、この大当たりの抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、所定時間を経過したところで遊技者に報知される。そして、所定時間が経過したところで、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。
第2特別図柄表示装置21は、第2始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するためのもので、その表示態様は、上記第1特別図柄表示装置20における特別図柄の表示態様と同一である。
普通図柄表示装置22は、ゲート15を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するためのものである。詳しくは後述するが、この普通図柄の抽選によって所定の当たりに当選すると普通図柄表示装置22が点灯し、その後、上記第2始動口14が所定時間、第2の態様に制御される。なお、この普通図柄についても、ゲート15を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、所定時間が経過するまで、普通図柄表示装置22を点滅させる等、普通図柄が変動表示するようにしている。
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入球して、即座に大当たりの抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで大当たりの抽選の権利が留保される。より詳細には、第1始動口13に遊技球が入球して留保される大当たりの抽選の権利は第1保留として留保され、第2始動口14に遊技球が入球して留保される大当たりの抽選の権利は第2保留として留保される。
これら両保留は、それぞれ上限留保個数を4個に設定し、その留保個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
そして、普通図柄の上限留保個数も4個に設定されており、その留保個数が、上記第1特別図柄保留表示器23および第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって、普通図柄保留表示器25において表示される。
ラウンド回数表示器26は、後述する特別遊技中に行われるラウンド遊技のラウンド回数を報知するためのものである。
図2に示すように、遊技機1の裏面には、主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130、電源基板170、遊技情報出力端子板27などが設けられている。また、電源基板170に遊技機に電力を給電するための電源プラグ171や、図示しない電源スイッチが設けられている。
次に、演出ボタン8について説明する。
演出ボタン8は、皿ユニット7の中央部分に組込まれている。
演出ボタン8は、図示しない通常操作位置と、通常操作位置よりも下方へ退入した押下位置と、通常操作位置よりも上方へ突出した突出操作位置とに亙って進退可能に構成されている。また、演出ボタン8は通常操作位置及び突出操作位置を含む任意の位置から押下位置へ押下操作可能に構成されている。
なお、本明細書では演出ボタン8の詳細な構造については、例えば特開2013−116168公報等に開示されているので説明を省略する。
<遊技制御装置の構成>
次に、図3を用いて、本実施形態の遊技機1において遊技の進行を制御する遊技制御装置について説明する。
この図3において、主制御基板110は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板110は、メインCPU111、メインROM112、メインRAM113から構成されるワンチップマイコン114と、主制御用の入力ポートと出力ポート(図示せず)とを少なくとも備えている。
メインCPU111は、各検出スイッチからの入力信号に基づいて、メインROM112に格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインRAM113は、メインCPU111の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
上記主制御基板110の入力側には、第1始動口検出スイッチ13a、第2始動口検出スイッチ14a、ゲート検出スイッチ15a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、一般入賞口検出スイッチ18aが接続されており、遊技球の検出信号を主制御基板110に入力するようにしている。
また、主制御基板110の出力側には、第2始動口14の開閉扉14bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド14c、第1大入賞口16の開閉扉16bを開閉動作させる第1大入賞口開閉ソレノイド16c、第2大入賞口17の可動片17bを開閉動作させる第2大入賞口開閉ソレノイド17cが接続されている。
さらに、主制御基板110の出力側には、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、およびラウンド回数表示器26が接続されており、出力ポートを介して各種信号を出力するようにしている。
また、主制御基板110は、遊技店のホールコンピュータ等において遊技機の管理をするために必要となる外部情報信号を遊技情報出力端子板27に出力する。
主制御基板110のメインROM112には、後述する遊技制御用のプログラムや各種の遊技に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
また、主制御基板110のメインRAM113は、複数の記憶領域を有している。
例えば、メインRAM113には、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、判定記憶領域、第1特別図柄記憶領域、第2特別図柄記憶領域、高確率遊技回数(X)記憶領域、時短遊技回数(J)記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、第1大入賞口入球数(C1)記憶領域、第2大入賞口入球数(C2)記憶領域、遊技状態記憶領域、遊技状態バッファ、停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域等が設けられている。そして、遊技状態記憶領域は、時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域、特図特電処理データ記憶領域、普図普電処理データ記憶領域を備えている。なお、上述した記憶領域は一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
遊技情報出力端子板27は、主制御基板110において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板27は、主制御基板110と配線接続されるとともに、遊技店のホールコンピュータ等に接続をするためのコネクタが設けられている。
電源基板170は、電源プラグ171から供給される電源電圧を所定電圧に変換して各制御基板に供給する。また、電源基板170はコンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU111は動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU111は動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
演出制御基板120は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板120は、サブCPU121、サブROM122、サブRAM123を備えており、主制御基板110に対して、当該主制御基板110から演出制御基板120への一方向に通信可能に接続されている。
サブCPU121は、主制御基板110から送信されたコマンド、または、ランプ制御基板140を介して入力される演出ボタン検出スイッチ8aからの入力信号に基づいて、サブROM122に格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板140または画像制御基板(マスター側画像制御基板150、スレイブ側画像制御基板180)に送信する。サブRAM123は、サブCPU121の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
演出制御基板120のサブROM122には、演出制御用のプログラムや各種の遊技に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、主制御基板110から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定するための変動演出パターン決定テーブル(図示省略)、停止表示する演出図柄35の組み合わせを決定するための演出図柄パターン決定テーブル(図示省略)等がサブROM122に記憶されている。なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
演出制御基板120のサブRAM123は、複数の記憶領域を有している。
サブRAM123には、コマンド受信バッファ、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域、判定記憶領域(第0記憶領域)、第1保留記憶領域、第2保留記憶領域等が設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
また、演出制御基板120には、現在時刻を出力するRTC(リアルタイムクロック)124が搭載されている。サブCPU121は、RTC124から現在の日付を示す日付信号や現在の時刻を示す時刻信号を入力し、現在の日時に基づいて各種処理を実行する。
RTC124は、通常、遊技機に電源が供給されているときには遊技機からの電源によって動作し、遊技機の電源が切られているときには、電源基板170に搭載されたバックアップ電源から供給される電源によって動作する。したがって、RTC124は、遊技機の電源が切られている場合であっても現在の日時を計時することができる。なお、RTC124は、演出制御基板120上に電池を設けて、かかる電池によって動作するようにしてもよい。
払出制御基板130は、遊技球の発射制御と賞球の払い出し制御を行う。この払出制御基板130は、払出CPU131、払出ROM132、払出RAM133を備えており、主制御基板110に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出CPU131は、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数スイッチ135、扉開放スイッチ136からの入力信号に基づいて、払出ROM132に格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板110に送信する。
また、払出制御基板130の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の賞球を遊技者に払い出すための賞球払出装置の払出モータ134が接続されている。払出CPU131は、主制御基板110から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROM132から所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、賞球払出装置の払出モータ134を制御して所定の賞球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAM133は、払出CPU131の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
また、図示しない遊技球貸出装置(カードユニット)が払出制御基板130に接続されているか確認し、遊技球貸出装置(カードユニット)が接続されていれば、発射制御基板160に遊技球を発射させることを許可する発射制御データを送信する。
発射制御基板160は、払出制御基板130から発射制御データを受信すると発射の許可を行う。そして、タッチセンサ11aからのタッチ信号および発射ボリューム11bからの入力信号を読み出し、発射用ソレノイド12aおよび球送りソレノイド12bを通電制御し、遊技球を発射させる。
発射用ソレノイド12aは、ロータリーソレノイドにより構成されている。発射用ソレノイド12aには、図示しない打出部材が直結されており、発射用ソレノイド12aが回転することで打出部材を回転させる。
ここで、発射用ソレノイド12aの回転速度は、発射制御基板160に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技球数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
球送りソレノイド12bは、直進ソレノイドにより構成され、上皿6a(図1参照)にある遊技球を発射用ソレノイド12aに直結された打出部材に向けて1個ずつ送り出す。
ランプ制御基板140は、上記演出制御基板120に双方向通信可能に接続されており、その入力側には演出ボタン8に設けられている演出ボタン検出スイッチ8aが接続されており、演出ボタン検出スイッチ8aから検出信号が入力された場合は、演出制御基板120に出力するようにしている。
また、ランプ制御基板140には、遊技盤10に設けられた演出用役物装置32や演出用照明装置33が接続されており、ランプ制御基板140は、演出制御基板120から送信されたデータに基づいて、演出用照明装置33を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。また、演出用役物装置32を動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。なお、本実施形態では、演出ボタン8が突出するように構成されているので演出役物装置32は演出ボタン8を含む。
マスター側画像制御基板150は、上記演出制御基板120に双方向通信可能に接続されており、その出力側に上記第1画像表示装置31aおよび音声出力装置34を接続している。
スレイブ側画像制御基板180は、マスター側画像制御基板150と同様に演出制御基板120に双方向通信可能に接続されており、出力側には、第2画像表示装置31bを接続している。
<画像制御基板の構成>
ここで、図4を用いてマスター側画像制御基板150、スレイブ側画像制御基板180の構成について説明する。
図4は、画像制御基板の構成を示したブロック図であり、(a)は、マスター側画像制御基板の構成を示し、(b)は、スレイブ側画像制御基板の構成を示している。
図4(a)に示すように、マスター側画像制御基板150は、第1画像表示装置31aの画像表示制御を行うためマスター側ホストCPU(以下、マスターCPU)151、マスター側ホストRAM152、マスター側ホストROM153、マスター側CGROM154、マスター側水晶発振器155、マスター側VRAM156、マスター側VDP(Video Display Processor)200を備えている。
また、後述するようにマスター側VDP200は、遊技機における音声出力を制御するための音声制御回路300を含んでいる。
マスターCPU151は、演出制御基板120から受信した演出パターン指定コマンドに基づいて、マスター側VDP200にマスター側CGROM154に記憶されている画像データを第1画像表示装置31aに表示させる指示を行う。かかる指示は、マスター側VDP200の制御レジスタ201におけるデータの設定、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストの出力によって行われる。
また、マスターCPU151は、マスター側VDP200からVブランク割込信号や描画終了信号を受信すると、適宜割り込み処理を行う。
さらに、マスターCPU151は、マスター側VDP200に含まれる音声制御回路300にも、演出制御基板120から受信した演出パターン指定コマンドに基づいて、所定の音声データを音声出力装置34に出力させる指示を行う。
マスター側ホストRAM152は、マスターCPU151に内蔵されており、マスターCPU151の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、マスター側ホストROM153から読み出されたデータを一時的に記憶するものである。
また、マスター側ホストROM153は、マスクROMで構成されており、マスターCPU151の制御処理のプログラム、演出図柄の図柄番号と演出図柄35の種類とを対応付けた図柄配列情報、ディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報等が記憶されている。
このアニメパターンは、演出パターンのアニメーションを表示するにあたり参照され、その演出パターンに含まれるアニメシーン情報の組み合わせや各アニメシーン情報の表示順序等を記憶している。また、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、パラメータ(スプライトの表示位置、転送先アドレス等)、描画方法等などの情報を記憶している。
マスター側CGROM154は、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。なお、前記画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。
さらに、マスター側CGROM154には、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。
なお、マスター側CGROM154は、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
また、マスター側CGROM154には、後述するように音声データも多数格納されている。
マスター側水晶発振器155は、パルス信号をマスター側VDP200のクロック生成回路205に出力し、このパルス信号を分周することで、クロック生成回路205にてマスター側VDP200が制御を行うためのシステムクロック、画像表示装置31と同期を図るための同期信号等が生成される。
マスター側VRAM156は、画像データの書込みまたは読み出しが高速なSRAMで構成されている。
また、マスター側VRAM156は、マスターCPU151から出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域156aと、伸長回路206により伸長された画像データを記憶する展開記憶領域156bと、画像を描画または表示するための、(マスター側)第1フレームバッファ156c、(マスター側)第2フレームバッファ156dと、を有している。また、マスター側VRAM156には、パレットデータも記憶される。
なお、第1フレームバッファ156c、第2フレームバッファ156dは、描画の開始毎に、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
マスター側VDP200は、いわゆる画像プロセッサであり、マスターCPU151からの指示に基づいて、いずれかのフレームバッファ(表示用フレームバッファ)から画像データを読み出し、読み出した画像データに基づいて、映像信号(RGB信号等)を生成して、画像表示装置に出力するものである。
ただし、本実施形態の遊技機において、マスター側VDP200は単に画像プロセッサであるに留まらず、音声出力機能を有している。
また、マスター側VDP200は、制御レジスタ201と、CGバスI/F202と、CPU I/F203と、クロック生成回路205と、伸長回路206と、描画回路207と、表示回路208と、メモリコントローラ209と、音声制御回路300と、を備えている。
制御レジスタ201は、マスター側VDP200が描画や表示の制御を行うためレジスタであり、制御レジスタ201に対するデータの書き込みと読み出しで、描画の制御や表示の制御が行われる。マスターCPU151は、CPU I/F203を介して、制御レジスタ201に対するデータの書き込みと読み出しを行うことができる。
この制御レジスタ201は、マスター側VDP200が動作するために必要な基本的な設定を行うシステム制御レジスタと、データの転送に必要な設定をするデータ転送レジスタと、描画の制御をするための設定をする描画レジスタと、バスのアクセスに必要な設定をするバスインターフェースレジスタと、圧縮された画像の伸長に必要な設定をする伸長レジスタと、表示の制御をするための設定をする表示レジスタと、6種類のレジスタを備えている。
CGバスI/F202は、マスター側CGROM154との通信用のインターフェース回路であり、CGバスI/F202を介して、マスター側CGROM154からの画像データがマスター側VDP200に入力される。
また、CPU I/F203は、マスターCPU151との通信用のインターフェース回路であり、CPU I/F203を介して、マスターCPU151がマスター側VDP200にディスプレイリストを出力したり、制御レジスタにアクセスしたり、マスター側VDP200からの各種の割込信号をマスターCPU151が入力したりする。
データ転送回路204は、各種デバイス間のデータ転送を行う。
具体的には、マスターCPU151とマスター側VRAM156とのデータ転送、マスター側CGROM154とマスター側VRAM156とのデータ転送、マスター側VRAM156の各種記憶領域(フレームバッファも含む)の相互間のデータ転送を行う。
クロック生成回路205は、マスター側水晶発振器155よりパルス信号を入力し、マスター側VDP200の演算処理速度を決定するシステムクロックを生成する。また、同期信号生成用クロックを生成し、表示回路を介して同期信号を画像表示装置に出力する。
伸長回路206は、マスター側CGROM154に圧縮された画像データを伸長するための回路であり、伸長した画像データを展開記憶領域153bに記憶させる。
描画回路207は、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストによるシーケンス制御を行う回路である。
表示回路208は、マスター側VRAM156にある「表示用フレームバッファ」に記憶された画像データ(デジタル信号)から、映像信号として画像の色データを示すRGB信号(アナログ信号)を生成し、生成した映像信号(RGB信号)を第1画像表示装置31aに出力する回路である。さらに、表示回路208は、第1画像表示装置31aと同期を図るための同期信号(垂直同期信号、水平同期信号等)も第1画像表示装置31aに出力する。
なお、本実施形態では、映像信号として、デジタル信号をアナログ信号に変換したRGB信号第1画像表示装置31aに出力するように構成したが、デジタル信号のまま映像信号を出力してもよい。
メモリコントローラ209は、マスターCPU151からフレームバッファ切換えの指示があると、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とを切り替える制御を行うものである。
音声制御回路300は、演出制御基板120から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置34における音声出力制御をする。
音声制御回路300は、マスター側CGROM154に格納されたに格納された音声データを用いて音声を出力する。この場合、マスター側CGROM154は、音声データを格納するための音源ROMを含むものとする。
なお、音声データは、マスター側CGROM154に格納するのではなく、音源ROMを、マスター側VDP200に別途設けても良い。
この場合、容量が固定化されたマスター側CGROM154に音声データを格納せず、より多くの画像データを格納することが出来るため、映像を用いた演出をより多彩且つ印象深いものとすることが出来る。
また、音声制御回路300は、マスター側VDP200に含まれず、画像制御基板150内で、独立して設けられていても良い。その場合、音源ROMは、音声制御回路300に含まれていても良い。
なお、第1画像表示装置31aは、液晶を駆動するためのLCDドライバ36aを備えており、マスター側VDP200から制御信号は、このLCDドライバに入力される。
また、図4(b)に示すスレイブ側画像制御基板180は、図4(a)に示したマスター側画像制御基板と略同一の構成を備えている。
ただし、音声制御については本実施形態においてスレイブ側画像制御基板180の機能を使用する必要がないので、表示及び説明を省略している。
スレイブ側画像制御基板180は、第2画像表示装置31bの画像表示制御を行うためスレイブ側ホストCPU(以下、スレイブCPU)181、スレイブ側ホストRAM182、スレイブ側ホストROM183、スレイブ側CGROM184、スレイブ側水晶発振器185、スレイブ側VRAM186、スレイブ側VDP210を備えている。
スレイブCPU181は、演出制御基板120から受信した演出パターン指定コマンドに基づいて、スレイブ側VDP210に対して、スレイブ側CGROM184に記憶されている画像データを第2画像表示装置31bに表示させる指示を行う。
かかる指示は、スレイブ側VDP210の制御レジスタ211におけるデータの設定、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストの出力によって行われる。
スレイブCPU181は、スレイブ側VDP210からVブランク割込信号や描画終了信号を受信すると、適宜割り込み処理を行う。
スレイブ側ホストRAM182は、スレイブCPU181に内蔵されており、スレイブCPU181の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、スレイブ側ホストROM183から読み出されたデータを一時的に記憶するものである。
スレイブ側水晶発振器185は、パルス信号をスレイブ側VDP210のクロック生成回路215に出力し、このパルス信号を分周することで、クロック生成回路215にてスレイブ側VDP210が制御を行うためのシステムクロック、第2画像表示装置31bと同期を図るための同期信号等が生成される。
また、スレイブ側VRAM186は、スレイブCPU181から出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域186aと、伸長回路216により伸長された画像データを記憶する展開記憶領域186bと、画像を描画または表示するための、(スレイブ側)第1フレームバッファ186c、(スレイブ側)第2フレームバッファ186dと、を有している。
なお、第1フレームバッファ186c、第2フレームバッファ186dは、描画の開始毎に、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
スレイブ側VDP210は、制御レジスタ211と、CGバスI/F212と、CPU I/F213と、クロック生成回路215と、伸長回路216と、描画回路217と、表示回路218と、メモリコントローラ219と、を備えている。
制御レジスタ211は、スレイブ側VDP210が描画や表示の制御を行うためレジスタであり、スレイブ側ホストCPU181による制御レジスタ211に対するデータの書き込みと読み出しで、描画の制御や表示の制御が行われる。
制御レジスタ211が備えるレジスタは、マスター側画像制御基板150のVDP200の制御レジスタ201が備えるものと同様である。
クロック生成回路215は、スレイブ側水晶発振器185よりパルス信号を入力し、スレイブ側VDP210の演算処理速度を決定するシステムクロックを生成する。また、同期信号生成用クロックを生成し、表示回路を介して同期信号を画像表示装置に出力する。
伸長回路216は、スレイブ側CGROM184に圧縮された画像データを伸長するための回路であり、伸長した画像データを展開記憶領域183bに記憶させる。
描画回路217は、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストによるシーケンス制御を行う回路である。
表示回路218は、スレイブ側VRAM186にある「表示用フレームバッファ」に記憶された画像データ(デジタル信号)から、映像信号として画像の色データを示すRGB信号(アナログ信号)を生成し、生成した映像信号(RGB信号)を第2画像表示装置31bに出力する回路である。さらに、表示回路218は、第2画像表示装置31bと同期を図るための同期信号(垂直同期信号、水平同期信号等)も第2画像表示装置31bに出力する。
メモリコントローラ219は、スレイブCPU181からFB切換えの指示があると、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とを切り替える制御を行う。
スレイブ側VDP210から制御信号は、第2画像表示装置31bが備える液晶を駆動するためのLCDドライバ36bに入力される。
<主制御基板>
次に、本実施形態のパチンコ機1の主制御基板である主制御基板110が実行する各種動作について説明する。
図5は、パチンコ機1の主制御基板110において取得される各種乱数の説明図であり、(a)は特別図柄判定用乱数、(b)は大当たり図柄判定用乱数、(c)はリーチ判定用乱数、(d)は補助図柄判定用乱数の一例を夫々示した図である。
主制御基板110では、図5(a)に示す特別図柄判定用乱数と図5(b)に示す大当たり図柄判定用乱数とにより特別図柄が決定される。また、図5(d)に示す補助図柄判定用乱数により補助図柄が決定される。
図5(a)に示す特別図柄判定用乱数は、始動口入賞時、例えば「0」〜「299」までの300個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。
図5(a)に示す特別図柄判定用乱数の場合、低確率遊技状態(通常遊技状態)では、大当たりの割合が1/300に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「3」のときに大当たりと判定される。
一方、高確率遊技状態では、大当たりの割合が、例えば低確率遊技状態の10倍である10/300に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「3」、「7」、「37」、「67」、「97」、「127」、「157」、「187」、「217」、「247」のときに大当たりと判定される。また、図5(a)に示す特別図柄判定用乱数では、ハズレの一種である小当たりの抽選も行っている。ここでは、小当たりの割合が3/300に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「150」、「200」、「250」のときに小当たりと判定される。
次に、図5(b)に示す大当たり図柄判定用乱数は、「0」〜「249」までの250個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。そして取得した大当たり図柄判定用乱数値に基づいて、複数種類の大当たりの中から何れか1つの大当たりを決定する。
本実施形態では、複数種類の大当たりとして、通常時短付き長当たり、通常時短付き短当たり、高確率時短付き長当たり、高確率時短付き短当たり、高確率時短無し短当たりが用意されている。
なお、時短遊技状態とは、通常遊技状態よりも第2始動口14に遊技球が入賞し易い遊技状態をいう。即ち、後述する所定条件が成立したときに第2始動口14の第2始動口開閉扉14bを遊技球が入賞し難い閉状態から遊技球が入賞し易い開状態に変化させることにより、第2始動口14への遊技球の入球確率を高めた第2始動口開閉扉14bの開放サポートを伴う遊技状態をいう。
通常時短付き長当たりは、大当たり遊技時における第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放時間が比較的長く、比較的大量の出球の払い出しが期待できると共に、大当たり遊技終了後、特別図柄が所定回数(例えば100回)変動するまでの期間、時短遊技を付与する大当たりである。
通常時短付き短当たりは、大当たり遊技時における第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後、特別図柄が所定回数(例えば100回)変動するまでの期間、時短遊技を付与する大当たりである。
高確率時短付き長当たりは、大当たり遊技時における第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放時間が長く最も大量の出球の払い出しが期待できると共に、大当たり遊技終了後に大当たりの当選確率を高めた高確率遊技と時短遊技の両方を付与する大当たりである。
高確率時短付き短当たりは、大当たり遊技時における第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後に大当たりの当選確率を高めた高確率遊技と時短遊技の両方を付与する大当たりである。
高確率時短無し短当たりは、大当たり遊技時における第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後に大当たりの当選確率を高めた高確率遊技を付与する大当たりである。
また、本実施形態のパチンコ機1では、第1始動口13に遊技球が入球した場合と第2始動口14に遊技球が入球した場合とでは、一部の種類の大当たりについては選択される割合が異なるように構成されている。
例えば、通常時短付き長当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合と第2始動口14に遊技球が入賞した場合のいずれも35/250で同一とされる。同様に通常時短付き短当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合と第2始動口14に遊技球が入賞した場合のいずれも15/250で同一とされる。
具体的には、図5(b)に示すように、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入賞した時に取得された大当たり図柄判定用乱数値が「0」〜「34」であれば、通常時短付き長当たりが選択され、「35」〜「49」であれば、通常時短付き短当たりが選択される。
一方、高確率時短付き長当たり及び高確率時短付き短当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合と、第2始動口14に遊技球が入賞した場合で異なり、例えば高確率時短付き長当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合は25/250、第2始動口14に遊技球が入賞した場合は175/250とされる。
また、高確率時短付き短当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合は75/250、第2始動口14に遊技球が入賞した場合は25/250とされる。
また、高確率時短無し短当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合のみ100/250とされる。
具体的には、第1始動口13に遊技球が入賞した時に取得された大当たり図柄判定用乱数値が「50」〜「74」であれば、高確率時短付き長当たりが選択され、「75」〜「149」であれば、高確率時短付き短当たりが選択され、「150」〜「249」であれば、高確率時短無し短当たりが選択される。
これに対して、第2始動口に遊技球が入賞した時に取得された大当たり図柄判定用乱数値が「50」〜「224」であれば、高確率時短付き長当たりが選択され、「225」〜「249」であれば、高確率時短付き短当たりが選択される。
また、図5(c)に示すリーチ判定用乱数は、始動入賞時、「0」〜「249」までの250個の乱数の中から一つの乱数値を取得し、取得したリーチ判定用乱数値が「0」〜「21」のときに「リーチ有り」、取得したリーチ判定用乱数値が「22」〜「249」のときに「リーチ無し」と判定する。
また、図5(d)に示す補助図柄判定用乱数は、ゲート通過時、「0」〜「9」までの10個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。
そして、時短フラグと高確フラグが共にOFFとなる低確率遊技状態または時短フラグがOFFで高確フラグがONとなる高確率時短無し遊技状態のときは取得した補助図柄判定用乱数値が「7」のときのみ当たりと判定する。
一方、時短フラグがON、高確フラグがOFFとなる低確率時短遊技状態、又は時短フラグと高確フラグが共にONとなる高確率時短遊技状態のときは、取得した補助図柄判定用乱数値が「0」〜「9」のときに当たりと判定する。
次に、本実施形態に係るパチンコ機1の主制御基板110が実行する主要な処理について説明する。なお、以下に説明する処理は、主制御基板110のメインCPU111がメインROM112に格納されているプログラムを実行することにより実現することができる。なお、乱数更新処理については説明を省略する。
[タイマ割込処理]
図6は、主制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU111は、タイマ割込処理として、乱数更新処理(S10)、始動口SW処理(S20)、ゲートSW処理(S30)、特別図柄処理(S40)、客待ち設定処理(S50)、補助図柄処理(S60)、大入賞口処理(S70)、第2始動口開放処理(S80)等を実行する。
次に、上記タイマ割込処理として実行される各種処理について説明する。
[始動口SW処理]
図7は、主制御基板のCPUが実行する始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU111は、ステップS101において、第1始動口13の第1始動口SW13aがオンであるか否かの判定を行い、第1始動口SW13aがオンであると判定した場合は、ステップS102において、第1始動口SW13aの保留個数U1が「4」より少ないか否かの判定を行う。
ここで、保留個数U1が「4」より少ないと判定した場合は、ステップS103において、保留個数U1に「1」を加算する。この後、ステップS104において、特別図柄用の特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値及び変動パターン乱数値等を取得して、メインRAM113に格納する。
なお、本実施形態では、変動パターン乱数値が180個(0〜179)用意されているものとする。
次いで、メインCPU111は、ステップS105において、第1特別図柄保留表示器23に表示する保留数を増加させると共に、第1保留数増加コマンドをセットする。メインCPU111は、第1保留数増加コマンドがセットされたら、演出制御基板120に対して第1保留数増加コマンドを送信する。なお、ステップS102において、否定結果が得られた場合、つまり保留個数U1が最大保留可能個数である「4」と判定した場合は、ステップS103〜S105の処理をスキップしてステップS106に進む。
次に、メインCPU111は、ステップS106において、第2始動口14の第2始動口SW14aがオンであるか否かの判定を行い、第2始動口SW14aがオンであると判定した場合は、ステップS107において、第2始動口SW14aの保留個数U2が「4」より少ないか否かの判定を行う。
ここで、保留個数U2が「4」より少ないと判定した場合は、ステップS108において、保留個数U2に「1」を加算する。この後、ステップS109において、特別図柄用の特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、及び変動パターン乱数値等を取得して、メインRAM113に格納する。
次いで、メインCPU111は、ステップS110において、第2特別図柄保留表示器24の保留数を増加させると共に、第2保留数増加コマンドをセットする。メインCPU111は、第2保留数増加コマンドがセットされたら、演出制御基板120に対して第2保留数増加コマンドを送信して、始動口SW処理を終了する。なお、ステップS107において、否定結果が得られた場合、つまり保留個数U2が最大保留可能個数である「4」と判定した場合は、始動口SW処理を終了する。
[ゲートSW処理]
図8は、主制御基板のCPUが実行するゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU111は、ステップS121において、ゲート15のゲートSW15aがオンであるか否かの判定を行い、ゲートSW15aがオンであると判定した場合は、ステップS122において、ゲートSW15aのゲート通過回数Gが「4」より少ないか否かの判定を行う。
ステップS122において、ゲート通過回数Gが「4」より少ないと判定した場合は、ステップS123において、ゲート通過回数Gに「1」を加算し、続くステップS124において、補助図柄判定用の乱数を取得してメインRAM113に格納して、ゲートSW処理を終了する。
なお、ステップS121において、ゲートSW15aがオンでないと判定した場合、或いはステップS122において、否定結果が得られた場合、つまりゲート通過回数Gが最大保留可能個数である「4」と判定した場合は、ゲートSW処理を終了する。
[特別図柄処理]
図9は、主制御基板のCPUが実行する特別図柄処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU111は、ステップS131において、特別遊技フラグがONであるか否か、つまり大当たり遊技中または小当たり遊技中であるか否かの判定を行い、大当たり遊技中または小当たり遊技中でないと判定した場合は、続くステップS132において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21の特別図柄が変動中であるか否かの判定を行う。
ステップS132において、特別図柄が変動中でないと判定した場合は、次にステップS133において、優先的に消化する第2始動口SW14aの保留個数U2が「1」より多いか否かの判定を行い、ステップS133において、保留個数U2が「1」より多いと判定した場合は、ステップS134において、保留個数U2を「1」減算する。
一方、ステップS133において、保留個数U2が≧1でないと判定した場合、つまり保留個数U2が「0」である場合は、次にステップS135において、第1始動口SW13aの保留個数U1が「1」より多いか否かの判定を行い、ステップS135において、保留個数U1が「1」より多いと判定した場合は、続くステップS136において、保留個数U1を「1」減算する。
次に、メインCPU111は、ステップS137において、客待ちフラグがONであればOFFにした後、ステップS138において、後述する特別遊技判定処理(図11)を実行する。ステップS138における特別遊技判定処理実行後は、ステップS139において、後述する変動パターン選択処理(図12)を実行する。ステップS139における変動パターン選択処理実行後は、ステップS140において、対応する第1特別図柄表示装置20、または第2特別図柄表示装置21の図柄変動を開始させると共に、続くステップS141において、演出制御基板120に送信する変動開始コマンドをセットする。
変動開始コマンドには、特別図柄の変動時間を示した変動パターンコマンド、大当たり抽選の抽選結果を示す大当たりまたは小当たりコマンド、大当たり図柄の抽選結果を示す大当たり図柄コマンド、リーチ抽選の抽選結果を示すリーチコマンド、現在の遊技状態に関する遊技状態コマンド等が含まれる。
次に、メインCPU111は、ステップS142において、第1または第2特別図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判定を行う。
ステップS142において、所定の変動時間を経過したと判定した場合は、続くステップS143において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21の変動を停止して所定特別図柄を表示させる。
この後、ステップS144において、変動停止コマンドをセットし、続くステップS145において、後述する停止中処理(図14)を実行して特別図柄処理を終了する。
なお、ステップS131において、特別遊技フラグがONであると判定した場合、或いはステップS142において、特別図柄の変動時間が所定の変動時間に達していないと判定した場合は、特別図柄処理を終了する。
また、ステップS132において、特別図柄が変動中であると判定した場合は、ステップS142に進み、特別図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判定を行う。
また、ステップS135において、保留個数U1が≧1でないと判定した場合、つまり保留個数U1、U2の保留が無いと判定した場合は、ステップS146において、図10に示す客待ち設定処理に実行して特別図柄処理を終了する。
[客待ち設定処理]
図10は、主制御基板のCPUが実行する客待ち設定処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU111は、ステップS151において、客待ちフラグがONであるか否かの判定を行い、客待ちフラグがONであると判定した場合は、客待ち設定処理を終了する。
一方、ステップS151において、客待ちフラグがONでないと判定した場合は、ステップS152において、客待ちコマンドをセットし、続くステップS153において、客待ちフラグをONにしてから客待ち設定処理を終了する。
なお、客待ちフラグは、大当たり状態でなく、また特別図柄の保留が無い状態が所定期間継続したときに、OFFからONになる。
[特別遊技判定処理]
図11は、主制御基板のCPUが実行する特別遊技判定処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU111は、ステップS161において、メインRAM113に記憶された特別図柄判定用乱数値の判定を行い、続くステップS162において、大当たりに当選したか否かの判定を行う。
ステップS162において、大当たりに当選したと判定した場合は、続くステップS163において、メインRAM113に記憶された大当たり図柄判定用乱数値の判定を行い、ステップS164において、その判定結果に基づいて、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に表示する大当たり図柄を設定して、特別遊技判定処理を終了する。
一方、ステップS162において、大当たりに当選していないと判定した場合は、次にステップS165において、特別図柄判定用乱数値に基づいて小当たりに当選したか否かの判定を行う。
ステップS165において、小当たりに当選したと判定した場合は、続くステップS166において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に表示する小当たり図柄を設定して、特別遊技判定処理を終了する。
また、ステップS165において、小当たりに当選していない判定した場合は、ステップS167において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に表示するハズレ図柄を設定して特別遊技判定処理を終了する。
[変動パターン選択処理]
図12は、主制御基板のCPUが実行する変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU111は、先ず、ステップS171において、時短遊技状態であることを示す時短フラグがONであるか否かの判定を行う。ステップS171において、時短フラグがONであると判定した場合は、続くステップS172において、変動パターンテーブルとして、時短遊技状態用テーブルをセットしてステップS174に進む。
一方、ステップS171において、時短フラグがONでないと判定した場合は、ステップS173において、変動パターンテーブルとして、非時短遊技状態用テーブルをセットしてステップS174に進む。
次に、メインCPU111は、ステップS174において、先に取得した変動パターン乱数値の判定を行い、続くステップS175において、セットされた変動パターンテーブルと変動パターン乱数値とに基づいて、変動パターンの設定を行って、変動パターン選択処理を終了する。
図13は、変動パターンテーブルの一例を示した図であり、(a)は非時短遊技状態用変動パターンテーブル、(b)は時短遊技状態用変動パターンテーブルの一例を夫々示した図である。
先ず、図13(a)に示す非時短遊技状態用変動パターンテーブルについて説明する。
図13(a)に示す非時短遊技状態用変動パターンテーブルでは、特別図柄判定用乱数値が「3」の大当たりであって、変動パターン乱数値が「0〜89」のときは、変動時間が90秒と長い変動パターン1が選択される。変動パターン1が選択された場合はリーチAを伴う当たり演出が行われる。
また特別図柄判定用乱数値が「3」の大当たりであって、変動パターン乱数値が「90〜179」のときは、変動時間が60秒とされる変動パターン2が選択される。変動パターン2が選択された場合はリーチBを伴う当たり演出が行われる。
また特別図柄判定用乱数値が「150、200、250」の小当たりの場合は、選択される変動パターン乱数値「0〜179」に関わらず、変動時間が60秒とされる変動パターン3を選択する。変動パターン3が選択された場合はチャンス演出が行われる。
次に、特別図柄判定用乱数値が「3、150、200、250」以外のハズレであって遊技状態が非時短遊技状態の場合について説明する。
特別図柄判定用乱数値がハズレの場合は、第1特別図柄の保留球数、リーチ判定用乱数値、変動パターン乱数値等に基づいて変動パターンが決定される。
具体的には、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「0〜2」であって、リーチ判定用乱数値が「22〜249」のリーチ無しの場合は、選択される変動パターン乱数値「0〜179」に関わらず、変動時間が12秒とされる変動パターン4を選択する。変動パターン4が選択された場合は通常変動Aの演出が行われる。
一方、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「0〜2」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「0〜29」の場合は、変動時間が90秒とされる変動パターン5を選択する。変動パターン5が選択された場合はリーチAを伴うハズレ演出が行われる。
また、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「0〜2」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「30〜179」の場合は、変動時間が30秒とされる変動パターン6を選択する。変動パターン6が選択された場合はリーチBを伴うハズレ演出が行われる。
次に、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「3」であって、リーチ判定用乱数値が「22〜249」のリーチ無しの場合は、選択される変動パターン乱数値「0〜179」に関わらず、変動時間が8秒とされる変動パターン7を選択する。変動パターン7が選択された場合は通常変動Bの演出が行われる。
また第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「3」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「0〜29」の場合は、上記した変動時間が90秒とされる変動パターン5を選択する。
また第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「3」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「30〜179」の場合は、上記した変動時間が30秒とされる変動パターン6を選択する。
また、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「4〜8」であって、リーチ判定用乱数値が「22〜249」のリーチ無しの場合は、選択される変動パターン乱数値「0〜179」に関わらず、変動時間が4秒とされる変動パターン8を選択する。変動パターン8が選択された場合は短縮変動Aの演出が行われる。
また、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「4〜8」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「0〜29」の場合は、上記した変動時間が90秒とされる変動パターン5が選択される。
また、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「4〜8」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「30〜179」の場合は、上記した変動時間が30秒とされる変動パターン6が選択される。
次に、図13(b)に示す時短遊技状態用変動パターンテーブルについて説明する。なお、図13(b)に示す時短遊技状態用変動パターンテーブルは、大当たりまたは小当たり時における変動パターンの決定方法が、図13(a)に示す非時短遊技状態用変動パターンテーブルと同一とされるので説明は省略し、ここでは特別図柄判定用乱数値がハズレであって遊技状態が時短遊技状態の場合についてのみ説明する。
特別図柄判定用乱数値がハズレである場合は、第2特別図柄の保留球数、リーチ判定用乱数値、変動パターン乱数値等に基づいて変動パターンが決定される。
具体的には、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「0〜5」であって、リーチ判定用乱数値が「22〜249」のリーチ無しの場合は、選択される変動パターン乱数値「0〜179」に関わらず、変動時間が12秒とされる変動パターン4を選択する。変動パターン4が選択された場合は通常変動Aの演出が行われる。
一方、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「0〜5」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「0〜29」の場合は変動時間が90秒とされる変動パターン5を選択する。変動パターン5が選択された場合はリーチAを伴うハズレ演出が行われる。
また、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「0〜5」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「30〜179」の場合は、変動時間が30秒とされる変動パターン6を選択する。変動パターン6が選択された場合はリーチBを伴うハズレ演出が行われる。
一方、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「6〜8」であって、リーチ判定用乱数値が「22〜249」のリーチ無しの場合は、選択される変動パターン乱数値「0〜179」に関わらず、変動時間が2秒とされる変動パターン9を選択する。変動パターン9が選択された場合は短縮変動Bの演出が行われる。
また、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「6〜8」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「0〜29」の場合は、上記変動パターン5が選択される。
また、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「6〜8」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「30〜179」の場合は、上記変動パターン6が選択される。
なお、本実施形態では、大当たり当選時、特別図柄判定用乱数値と変動パターン乱数値とに基づいて変動パターンを決定するようにしているが、これはあくまでも一例であり、特別図柄判定用乱数値と大当たり図柄判定用乱数値とに基づいて変動パターンを決定したり、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値及び変動パターン乱数値に基づいて変動パターンを決定するようにしてもよい。
[停止中処理]
図14は、主制御基板のCPUが実行する停止中処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU111は、ステップS181において、時短フラグがONであるか否かの判定を行い、時短フラグがONであると判定した場合は、続くステップS182において、メインRAM113に記憶されている時短ゲームの残ゲーム回数Jから「1」減算する。
次に、メインCPU111は、ステップS183において、残ゲーム回数Jが「0」であるか否かの判定を行い、残ゲーム回数Jが「0」であれば、時短ゲームにおいて特別図柄の変動表示が所定回数(例えば100回)行われたことを意味するので、続くステップS184において、時短フラグをOFFにする。
なお、ステップS181において時短フラグがONでないと判定した場合、或いはステップS183において、残ゲーム回数Jが「0」でないと判定した場合は、ステップS185に移行する。
次に、メインCPU111は、続くステップS185において、高確フラグがONであるか否かの判定を行い、高確フラグがONであると判定した場合は、続くステップS186において、メインRAM113に記憶されている高確率ゲームの残ゲーム回数Xから「1」減算する。
次に、メインCPU111は、ステップS187において、残ゲーム回数Xが「0」であるか否かの判定を行い、残ゲーム回数Xが「0」であれば、高確率ゲームにおいて特別図柄の変動表示が所定回数(例えば10000回)行われたことを意味するので、続くステップS188において、高確フラグをOFFにする。
なお、ステップS185において、高確フラグがONでないと判定した場合、或いはステップS187において、残ゲーム回数Xが「0」でないと判定した場合は、ステップS189に移行する。
次に、メインCPU111は、ステップS189において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21にセットされた特別図柄により大当たりであるか否かの判定を行い、大当たりでないと判定した場合は、次にステップS190において、セットされている特別図柄が「小当たり」であるか否かの判定を行う。ここで、小当たりであると判定した場合は、ステップS191において、小当たり遊技フラグをONにする。この後、ステップS192において、大当たりのオープニングを開始すると共に、ステップS193において、大当たりオープニングコマンドをセットして、停止中処理を終了する。
一方、ステップS190において、小当たりでないと判定した場合は、小当たり遊技フラグをONにすることなく変動停止中処理を終了する。
また、ステップS189において、大当たりであると判定した場合は、次にステップS194において、大当たりが長当たりであるか否かの判定を行い、長当たりであると判定した場合は、ステップS195において、長当たり遊技フラグ(特別遊技フラグ)をONにし、そうでなければステップS196において、短当たり遊技フラグ(特別遊技フラグ)をONにする。この後、ステップS197において、時短ゲームの残ゲーム回数J、及び高確率ゲームの残回数Xを夫々「0」にセットして、残ゲーム回数J/Xをリセットした後、ステップS198において、時短フラグと高確フラグをOFFにして、ステップS192に進む。
[補助図柄処理]
図15は、主制御基板のCPUが実行する補助図柄処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU111は、ステップS201において、補助遊技フラグがONであるか否かの判定を行い、補助遊技フラグがONであると判定した場合は、補助図柄処理を終了する。
一方、ステップS201において、補助遊技フラグがONでないと判定した場合は、ステップS202において、補助図柄が変動中であるか否かの判定を行う。ステップS202において、補助図柄が変動中でないと判定した場合は、ステップS203において、遊技球がゲートSW15aを通過した回数を記憶したゲート通過回数Gが「1」より多いか否かの判定を行い、ゲート通過回数Gが「1」より多い場合は、続くステップS204において、ゲート通過回数Gを「1」減算し、ゲート通過回数Gが「1」より多くないと判定した場合、つまり「0」の場合は、補助図柄処理を終了する。
次に、メインCPU111は、ステップS205において、補助図柄判定用乱数値の判定を行い、続くステップS206において、補助図柄表示装置22に停止表示する停止図柄を設定し、ステップS207において、変動時間を設定する。
ここで、補助図柄の変動時間は、時短フラグがOFFであれば、例えば4.0秒、時短フラグがONであれば、例えば1.5秒に設定することが考えられる。
次に、メインCPU111は、ステップS209において、補助図柄の変動時間が所定時間経過したか否かの判定を行い、所定の変動時間を経過したと判定した場合は、ステップS210において、変動を停止する。一方、ステップS209において、補助図柄の変動時間が所定時間経過していないと判定した場合は、補助図柄処理を終了する。
次に、メインCPU111は、ステップS211において、補助図柄が当たり図柄であるか否かの判定を行い、補助図柄が当たり図柄である場合は、ステップS212において、補助遊技フラグをONにして、補助図柄処理を終了する。
なお、ステップS211において、停止図柄が当たり図柄でないと判定した場合は、補助遊技フラグをONにすることなく、補助図柄処理を終了する。
また、ステップS202において、補助図柄が変動中であると判定した場合は、ステップS209に進み、補助図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判定を行う。
[大入賞口処理]
図16は、主制御基板のCPUが実行する大入賞口処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU111は、ステップS221において、小当たり遊技フラグ又は特別遊技フラグがONであるか否かの判定を行い、小当たり遊技フラグ又は特別遊技フラグがONであると判定した場合は、ステップS222において、オープニング中であるか否かの判定を行う。ステップS222において、大当たりのオープニング中であると判定した場合は、次にステップS223において、オープニング時間を経過したか否かの判定を行う。ステップS223において、オープニング時間を経過したと判定した場合は、続くステップS224において、ラウンド回数Rの値に「0」をセットする共に、ラウンド回数(R数)/作動パターンの設定を行う。
図17は、ラウンド回数/作動パターンの設定例を示した図であり、例えば特別遊技が通常時短付き長当たりであった場合は、ラウンド数(R数)を4R、1R中の作動パターンを29.5秒開放×1回に設定する。また大当たりが通常時短付き短当たりであった場合は、ラウンド数(R数)を2R、1R中の作動パターンを0.1秒開放×1回に設定する。更に大当たりが高確率時短付き長当たりであった場合は、ラウンド数(R数)を16R、1R中の作動パターンを29.5秒開放×1回に設定し、大当たりが高確率時短付き短当たり及び高確率時短無し短当たりであった場合は、夫々ラウンド数(R数)を2R、1R中の作動パターンを0.1秒開放×1回に設定する。
また小当たりであった場合は、例えばラウンド数(R数)を1R、1R中の作動パターンを0.1秒開放×2回に設定する。
次に、メインCPU111は、ステップS225において、第1大入賞口16または第2大入賞口17への1ラウンドあたりの入賞個数を示す個数カウンタCに「0」をセットすると共に、続くステップS226において、ラウンド回数Rの値に「1」を加算する。そして、続くステップS227において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動を開始する。つまり、第1大入賞口16または第2大入賞口17の何れかを閉状態から開状態にする。
次に、メインCPU111は、ステップS228において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動時間が所定時間を経過したか否かの判定を行い、作動時間が所定時間を経過していないと判定した場合は、続くステップS229において、個数カウンタCの値が規定個数に達したか否かの判定を行う。
ステップS229において、個数カウンタCの値が規定個数Cであると判定した場合は、ステップS230において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動を終了する。つまり、開状態にある第1大入賞口16または第2大入賞口17を閉状態にする。
一方、個数カウンタCの値が規定個数に達していないと判定した場合は、大入賞口処理を終了する。
また、ステップS228において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動時間が所定の作動時間を経過していた場合は、ステップS229の処理をスキップして、個数カウンタCの個数をチェックすることなく、ステップS230において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動を終了する。
次に、メインCPU111は、ステップS231において、大当たりラウンド回数が最大ラウンド回数Rであるか否かの判定を行う。つまり、大当たりラウンドが最終ラウンドであるか否かの判定を行う。
ステップS231において、大当たりラウンドが最終ラウンドであると判定した場合は、ステップS232において、エンディングを開始すると共に、ステップS233において、エンディングコマンドをセットする。
次いで、メインCPU111は、ステップS234において、ラウンド回数Rの値を「0」にセットする。この後、ステップS235において、エンディング時間が経過したか否かの判定を行い、エンディング時間を経過したと判定した場合は、続くステップS236において、後述する遊技状態設定処理を実行する。この後、ステップS237において、特別遊技フラグをOFFにして、大入賞口処理を終了する。
また、ステップS222において、大当たりのオープニング中でないと判定した場合は、ステップS238において、エンディング中であるか否かの判定を行い、エンディング中であると判定した場合は、ステップS235に進み、エンディング中でないと判定した場合は、ステップS239において、大入賞口が作動中であるか否かの判定を行う。
ステップS239において、第1大入賞口16または第2大入賞口17が作動中であると判定した場合は、ステップS228に移行し、第1大入賞口16または第2大入賞口17が作動中でないと判定した場合はステップS225に移行する。
なお、ステップS221において、オープニング時間を経過していないと判定した場合は、大入賞口処理を終了する。また、同様にステップS229において、個数カウンタCの値が規定個数に達していないと判定した場合や、ステップS231において大当たりラウンドが最終ラウンドでないと判定した場合、或いはステップS235においてエンディング時間を経過していないと判定した場合も、大入賞口処理を終了する。
[遊技状態設定処理]
図18は、主制御基板のCPUが実行する遊技状態設定処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU111は、先ず、ステップS241において、小当たりであるか否かの判定を行い、小当たりであると判定した場合は、遊技状態設定処理を終了する。
一方、ステップS241において、小当たりでないと判定した場合は、次にステップS242において、通常当たり(通常時短付き長当たりまたは通常時短付き短当たり)であるか否かの判定を行い、通常当たりであると判定した場合は、ステップS243において、時短フラグをONにすると共に、ステップS244において、時短ゲームの残ゲーム回数Jに例えば「100」をセットして、遊技状態設定処理を終了する。
また、ステップS242において、通常当たりでないと判定した場合は、高確率遊技を付与する大当たりであるので、ステップS245において、高確フラグをONにすると共に、ステップS246において、高確ゲームの残ゲーム回数Xに例えば「10000」をセットする。
次に、メインCPU111は、ステップS247において、当たりが時短付き当たりであるか否かの判定を行い、時短付き当たりであると判定した場合は、ステップS248において、時短フラグをONにすると共に、ステップS249において、時短ゲームの残ゲーム回数Jに例えば「10000」をセットして、遊技状態設定処理を終了する。一方、ステップS247において、時短付き当たりでないと判定した場合、ステップS250において、時短フラグをOFFにすると共に、ステップS251において、時短ゲームの残ゲーム回数Jをリセットして、遊技状態設定処理を終了する。
[第2始動口開放処理]
図19は、主制御基板のCPUが実行する第2始動口開放処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU111は、ステップS261において、補助遊技フラグがONであるか否かの判定を行い、補助遊技フラグがONであると判定した場合は、次にステップS262において、第2始動口開閉扉14bが作動中であるか否かの判定を行う。ステップS262において、第2始動口開閉扉14bが作動中(開放中)でなければ、ステップS263において、遊技状態に応じて第2始動口開閉扉14bの作動パターンを設定し、ステップS264において、第2始動口開閉扉14bの作動を開始する。
ここで、設定する第2始動口開閉扉14bの作動パターン(時間)は、例えば時短フラグがOFFであれば、0.15秒開放×1回、時短フラグがONであれば、1.80秒開放×3回に設定することが考えられる。
次に、メインCPU111は、ステップS265において、第2始動口開閉扉14bの作動時間が所定の時間を経過したか否かの判定を行い、所定の作動時間が経過したと判定した場合は、ステップS266において、補助遊技フラグをOFFにして、第2始動口開放処理を終了する。
なお、ステップS262において、第2始動口開閉扉14bが作動中であると判定した場合は、ステップS265に移行する。
また、ステップS261において、補助遊技フラグがONでないと判定した場合、またはステップS265において、第2始動口14の作動時間が経過していないと判定した場合は、第2始動口開放処理を終了する。
このように本実施形態のパチンコ機1では、例えば第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に表示されている特別図柄の変動が停止しているときに第1始動口13に遊技球が入球すると、この入球を契機に特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値等を抽選により取得すると共に、第1特別図柄表示装置20の第1特別図柄を変動表示させる。そして、取得した特別図柄判定用乱数値が特別遊技に当選したと判定した場合は、第1特別図柄表示装置20の第1特別図柄を特定の図柄で停止させる。この後、上記した長当たり、短当たり、または小当たりの何れかの特別遊技を実行する。
長当たり遊技中は、開放状態になる第1大入賞口16または第2大入賞口17を狙って遊技球を発射することで出球を獲得することができる。
一方、短当たり遊技中は、大入賞口の開放時間が極めて短いため、第1大入賞口16または第2大入賞口17を狙って遊技球を発射しても殆ど出球を獲得することができないようになっている。
同様に、例えば第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に表示されている特別図柄の変動が停止しているときに第2始動口14に遊技球が入球すると、この入球を契機に特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値等を抽選により取得すると共に、第2特別図柄表示装置21の第2特別図柄を変動表示させる。
そして、取得した特別図柄判定用乱数値が特別遊技に当選したと判定した場合は、第2特別図柄表示装置21の第2特別図柄を特定の図柄で停止させる。この後、上記した大当たり(長当たりまたは短当たり)、または小当たりの何れかの特別遊技を実行する。長当たり遊技中は、所定期間、開放状態になる第1大入賞口16または第2大入賞口17を狙って遊技球を発射することで出球を獲得することができる。一方、上記同様、短当たり遊技中は、大入賞口の開放時間が極めて短いため、第1大入賞口16または第2大入賞口17を狙って遊技球を発射しても殆ど出球を獲得することができないようになっている。
大当たり遊技終了後は、大当たり図柄判定用乱数値の抽選結果に基づいて、特典遊技として、第2始動口開閉扉14bの開放サポートを伴う時短遊技を所定期間行う通常時短遊技、上記時短遊技と大当たり当選確率が高確率とされる高確率遊技とを所定期間行う高確率時短遊技(所謂、確変遊技)、または高確率遊技のみを所定期間行う高確率時短無し遊技(所謂、潜伏確変遊技)のいずれかの遊技状態に移行する。
高確率遊技は、特別図柄の変動回数が予め設定した設定回数(例えば10000回)に達するか、或いは再度大当たりに当選するまで継続して行われる。
一方、時短遊技は、特別図柄の変動回数が予め設定した設定回数(例えば通常時短遊技であれば100回、高確率時短遊技であれば10000回)に達するか、或いは再度大当たりに当選するまで継続して行われる。
また、時短遊技中は、特別図柄の変動開始から変動停止までの変動時間が通常遊技中より短時間に設定されると共に、補助図柄の当選確率が通常遊技中より高確率に設定される。
さらに補助図柄の当選時における第2始動口開閉扉14bの開放時間が通常遊技中より長く設定される。
従って、時短遊技中は、第2始動口14への遊技球の入賞率が通常遊技中より高くなるため、遊技者は第2始動口14を狙って遊技球を発射することで通常遊技中に比べて遊技効率を大幅に高めることができる。
さらに本実施形態のパチンコ機1は、第2始動口14に遊技球が入球したときのほうが、第1始動口13に遊技球が入球したときより遊技者に有利な大当たりに当選する割合が高くなっていることから時短遊技中は通常遊技中より遊技者に有利な大当たりに当選し易い構成になっている。
次に、演出制御基板120が実行する処理について説明する。
[タイマ割込処理]
図20は、演出制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。なお、図20に示すタイマ割込み処理は、演出制御基板120のサブCPU121がサブROM122に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
この場合、演出制御基板120のサブCPU121は、タイマ割込処理として、コマンド受信処理(ステップS310)、演出ボタン処理(ステップS320)、コマンド送信処理(ステップS330)等を実行する。
次に、演出制御基板120のサブCPU121がタイマ割込処理として実行する主要な処理の一例について説明する。なお、以下に説明する処理も演出制御基板120のサブCPU121がサブROM122に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
[コマンド受信処理]
図21は、演出制御基板のCPUが実行するコマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。
サブCPU121は、ステップS401において、保留数増加コマンドを受信したか否かの判定を行い、保留数増加コマンドを受信したと判定した場合は、ステップS402において、保留数増加コマンド受信処理を実行する。
次に、サブCPU121は、ステップS403において、変動開始コマンドを受信したか否かの判定を行い、変動開始コマンドを受信したと判定した場合は、続くステップS404において、演出選択処理を実行する。
ステップS404の演出選択処理は、特別図柄の変動中に行う演出を選択する処理である。
なお、ステップS403において、変動開始コマンドを受信していないと判定した場合は、演出選択処理を実行することなくステップS405に進む。
次に、サブCPU121は、ステップS405において、変動停止コマンドを受信したか否かの判定を行い、変動停止コマンドを受信したと判定した場合は、続くステップS406において、変動演出終了中処理を実行する。
変動演出終了中処理としては、変動停止コマンドの解析、解析結果に基づいてモードフラグの変更等の各種処理、及び変動演出終了コマンドをセットする処理等が挙げられる。
なお、ステップS405において、変動停止コマンドを受信していないと判定した場合は、変動演出終了中処理を実行することなくステップS407に進む。
次に、サブCPU121は、ステップS407において、オープニングコマンドを受信したか否かの判定を行い、オープニングコマンドを受信したと判定した場合は、続くステップS408において、特別遊技演出選択処理を実行する。
特別遊技演出選択処理としては、オープニングコマンドの解析、特別遊技演出パターン選択処理、及びオープニング演出開始コマンドをセットする処理等が挙げられる。
なお、ステップS407において、オープニングコマンドを受信していないと判定した場合は、特別遊技演出選択処理を実行することなくステップS409に進む。
次に、サブCPU121は、ステップS409において、エンディング演出選択処理を実行するエンディングコマンドを受信したか否かの判定を行い、エンディングコマンドを受信したと判定した場合は、続くステップS410において、エンディング演出選択処理を実行する。
エンディング演出選択処理としては、エンディングコマンドの解析、エンディング演出パターン選択、及びエンディング演出開始コマンドをセットする処理等が挙げられる。
なお、ステップS409において、エンディングコマンドを受信していないと判定した場合は、エンディング演出選択処理を実行することなくステップS411に進む。
次に、サブCPU121は、ステップS411において、客待ちコマンド受信処理を実行して、コマンド受信処理を終了する。
[演出選択処理]
図22は、演出制御基板のCPUが実行する演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、サブCPU121は、先ず、ステップS421において、変動開始コマンドの解析を行い、続くステップS422において、サブRAM123に記憶されている保留球の保留数を減算する。
次に、ステップS423において、変動開始コマンドの解析結果に基づいて変動演出パターンを選択し、続くステップS424において、変動演出開始コマンドをセットして、演出選択処理を終了する。
[変動演出終了中処理]
図23は、演出制御基板のCPUが実行する変動演出終了中処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、サブCPU121は、ステップS431において、変動停止コマンドの解析を行い、解析結果に基づいてモードフラグの変更等の各種処理を行った後、次のステップS432において、変動演出終了コマンドをセットして、変動演出終了中処理を終了する。
[オープニング演出選択処理]
図24は、演出制御基板のCPUが実行する当たり演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、サブCPU121は、ステップS441において、オープニングコマンドの解析を行い、続くステップS442において、当たり演出パターン選択処理を行う。この後、ステップS443において、オープニング演出開始コマンドをセットして、オープニング演出選択処理を終了する。
[エンディング演出選択処理]
図25は、演出制御基板のCPUが実行するエンディング演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、サブCPU121は、ステップS451において、エンディングコマンドの解析を行い、続くステップS452において、エンディング演出パターン選択を行う。この後、ステップS453において、エンディング演出開始コマンドをセットして、エンディング演出選択処理を終了する。
以下に、本実施形態の遊技機の特徴的な構成を説明する。
本実施形態の構成を説明するに先だって、遊技機が有する画像表示装置(液晶画面)に画像(映像)を表示するための基本的な仕組みを概説する。
図26は、液晶画面の基本構成を説明する図である。
液晶画面は、周知のごとくマトリックス状に配置された多数の画素によって構成され、横方向に配設された画素によって1ラインの走査線(水平ライン)が構成される。
そして、(VGA)入力信号に従って、走査線(水平ライン)を、1ラインずつ(例えば、左方向から右方向へ)、上下方向(縦方向)に走査(画素を駆動)することによって映像が表示される。
また、液晶画面には、実際に画像が表示される有効画素からなる表示エリア(有効画素領域)50の周囲に、水平方向、垂直方向の非表示エリア(=ブランク領域)が設定され得る。
図26(a)に示す例では、有効画素領域50の水平方向、垂直方向に設定されるブランク領域は、水平フロントポーチ51、水平バックポーチ52、垂直フロントポーチ53、垂直バックポーチ54を含む。
これらバックポーチ、フロントポーチの大きさを調整することにより液晶画面内の表示エリア(有効画素領域)50の位置を変更することが可能である。
有効画素領域50の上側に設定されるブランク領域が垂直フロントポーチ53、有効画素領域50の下側に設定されるブランク領域が垂直バックポーチ54である。
また、有効画素領域50を含む水平ラインにおいて、左側(走査開始側)に設定されるブランク領域が水平フロントポーチ51、右側(走査終了側)のブランク領域が水平バックポーチ52である。
なお、ブランク領域は、必ずしも、有効画素領域50の上下、前後に分かれて設定される必要はなく、図26(b)に示すように、有効画素領域50の前側あるいは後側に水平ブランク領域55として設定されても良く、上側あるいは下側に垂直ブランク領域56としてまとめて設定されてもよい。
固定モードで動作する画像表示装置(液晶画面)において、VDPから入力される入力信号は主に、クロック信号と、映像に準拠した輝度信号及び色信号(映像信号)と、同期信号(H−SYNC信号、V−SYNC信号、ブランク信号)と、を含む。
図27は、固定モードで動作する画像表示装置で用いられる同期信号を示す図である。
VDPからV−SYNC信号が入力されると、画像表示装置が備えるLCDドライバは、V−BLANK信号の状態に応じて液晶画面の最初のドットから1ラインずつ走査(駆動)を行う。
V−SYNC信号が入力された後、V−BLANK信号が無効な期間が、垂直ブランク領域56(垂直フロントポーチ53+垂直バックポーチ54)に相当する。
V−BLANK信号の有効期間では、有効画素領域50に対する描画が行われる。
V−BLANK信号の有効期間における不図示のH−BLANK信号の無効期間は、水平ブランク領域55(水平フロントポーチ51+水平バックポーチ52)に相当する。H−BLANK信号が有効な場合は、有効画素による実際の表示(画素の駆動)が行われる。
1ラインに対する走査中にH−SYNC信号が入力されると、次のラインの走査を行う。
垂直バックポーチ期間後、V-SYNC信号が入力されると、画面のリフレッシュ(書き換え)タイミングとなって、次の画面の走査が開始される。
また、垂直ブランキング期間56(垂直フロントポーチ期間53+垂直バックポーチ期間54)は、V−BLANK信号によって規定される。
図26(b)に示したように、ブランク領域を有効画素領域の前後の何れかにまとめて設定している場合には、垂直フロントポーチ53+垂直バックポーチ54を合わせたブランキング期間の最後にV−SYNC信号が入力されて次画面の最初の画素に戻る。
このタイミングが画面のリフレッシュ(書き換え)タイミングである。
<複数の画像表示装置の解像度が同一の場合>
上記のように(図3、図4)、本実施形態に係る遊技機1は、複数の液晶画面(第1画像表示装置31a、第2画像表示装置31b)を備えている。
なお、第1画像表示装置31aと第2画像表示装置31bは、画素数やリフレッシュレート(Hz)(表示更新周期)等の仕様が共通とする。
これらの画像表示装置31a、31bに対する画像表示を行うために、遊技機1は、それぞれの画像表示装置に対応するVDP(マスター側VDP200、スレイブ側VDP210)と、これらを制御するホストCPU(マスター側ホストCPU151、スレイブ側ホストCPU181)とを、夫々備えたマスター側画像制御基板150、スレイブ側画像制御基板180を備えている。
従って、遊技機1は、一つの画像制御基板に搭載されたCPU及びVDPよりなる表示制御系統を、2系統備えていることになる。
そして、これらの2つの表示制御系統(マスター側画像制御基板150によるマスター系統/スレイブ側画像制御基板180によるスレイブ系統)では、夫々対応する画像表示装置に対する表示制御が独立して行われる。
その結果、下記の図28に示すような、2つの表示制御系統によって表示制御される画像表示装置における垂直同期タイミングが同期しない状態が発生し得る。
各画像表示装置における垂直同期タイミング(画像フレームの表示開始タイミング)が自然に同期することは考えにくい。
図28は、同一解像度の2つの画像表示装置に対する表示を制御するための2つの表示制御系統における垂直同期(Vブランク割込)周期の違いを説明する図である。
以下では、マスター側ホストCPU151、スレイブ側ホストCPU181を、夫々マスターCPU151、スレイブCPU181と略記する。
(a)はマスター系統のマスターCPU151によるVブランク割込みの周期を、(b)はスレイブ系統のスレイブCPU181によるVブランク割込みの周期を示している。
図28に示すように、マスターCPU151がマスター側VDP200から受信したV_SYNC−1(Vブランク割込信号)のタイミングと、スレイブ側ホストCPU(以下、スレイブCPU)181がスレイブ側VDP210から受信するV_SYNC−2(Vブランク割込信号)のタイミングがずれている。
結果的に、Vブランク割込信号(垂直同期信号)の入力を契機としたVブランク割込み、すなわちFB切換えタイミングもずれるため、第1画像表示装置31a、第2画像表示装置31b間の画像フレーム表示開始タイミングもずれることになる。
そこで、本実施形態の遊技機では、2つの画像表示装置31a、31bにおける表示の同期をとるために、マスター系統(マスターCPU151及びマスター側VDP200)による第1画像表示装置31aに対する表示制御に対して、スレイブ系統(スレイブCPU181及びスレイブ側VDP210)による表示制御を同期させるように制御を行う。
図29は、本実施形態の遊技機が備える2つの表示制御系統(マスター/スレイブ)を示す概念図である。
図29を用いて、2つの表示制御系統における画像表示制御を説明する。
マスター側画像制御基板150が有するマスターCPU151は、演出制御基板120からの演出用のコマンドを受信すると、受信した演出用のコマンドに基づいてマスター側ホストROM(不図示)からアニメーション制御プログラムを読み出して、第1画像表示装置31aにおける画像表示を制御する。
具体的には、マスター側VDP200に対する各種のレジスタ設定を行い、マスター側VDP200が、第1画像表示装置31aのLCDドライバ36aに対して映像信号、クロック信号(CLK−1)、同期信号(垂直同期信号V_SYNC−1、水平同期信号H_SYNC−1)を入力することによって、画像表示制御が行われる。
スレイブ側画像制御基板180におけるスレイブCPU181は、演出制御基板120からの演出用のコマンドを受信すると、受信した演出用のコマンドに基づいて、スレイブ側ホストROM(不図示)からアニメーション制御プログラムを読み出して、第2画像表示装置31bにおける画像表示を制御する。
具体的には、スレイブ側VDP210に対する各種のレジスタ設定を行い、スレイブ側VDP200が、第2画像表示装置31aのLCDドライバ36bに対して映像信号、クロック信号、同期信号(垂直同期信号V_SYNC−2、水平同期信号H_SYNC−2)を入力することによって、画像表示が行われる。
図4においても述べたが、本実施形態の遊技機では、マスター側画像制御基板150のマスター側VDP200から、スレイブ側画像制御基板180のスレイブCPU181に対してSYNC信号(V_SYNC−1信号)を入力可能となっている。
また、マスター側VDP200からは、スレイブ側画像制御基板180のスレイブ側VDP210に対するドットクロックCLK−1の供給も可能となっている。
その結果、以下に説明するようなマスター系統/スレイブ系統の同期制御が可能となる。
なお、クロック信号については、スレイブ側VDP210が独自にドットクロックCLK−2を生成し、第2画像表示装置31bに供給するようにしてもよい。その場合、マスター系統/スレイブ系統の同期制御という観点から、ドットクロックCLK−2は、ドットクロックCLK−1と同一のクロックであることが望ましい。
図30は、本実施形態の遊技機が備える解像度が同一の2つの画像表示装置に対する表示を制御する2つの表示制御系統における、垂直同期信号(Vブランク割込)の同期方法を説明する図である。
(a)はマスターCPU151によるVブランク割込みの周期を、(b)はスレイブCPU181によるVブランク割込みの周期を示している。
(a)に示すように、マスター側VDP200は、第1画像表示装置31aのLCDドライバにV_SYNC−1信号を入力するタイミングでマスターCPU151に対してVブランク割込信号(V_SYNC−1信号)を入力する。
それを受けて、マスターCPU151は、FB(フレームバッファ)切換え指示と、描画指示をマスター側VDP200に対して行う(Vブランク割込み)。
マスター側VDP200は、それと同時に、V_SYNC−1信号(=Vブランク割込信号)をスレイブCPU181にも供給する。
スレイブCPU181は、マスター側VDP200からのV_SYNC−1信号の入力を待機する。
同期を行うタイミングは適宜決定可能であるが、スレイブ側VDP210から第2画像表示装置31bに入力したV_SYNC−2信号に基づくVブランク割込信号を受信しても、スレイブCPU181は、それを契機にスレイブ側VDP210に対するFB切換え指示等を行うことなく、マスター側VDP200からのV_SYNC−1信号の入力を待機する。
この時点では、V_SYNC−1信号とV_SYNC−2信号は同期していないので、V_SYNC−2信号に基づいて第2画像表示装置31bの表示制御を行うと、第1画像表示装置31aと同期させることは出来ない。
マスター側VDP200からV_SYNC−1信号が入力されると、スレイブCPU181は、それを契機にスレイブ側VDP210に対するFB切換え指示等を行い、第2画像表示装置31bに対する表示を開始させる。
このような制御によって、スレイブCPU181は、マスター系統(マスターCPU151、マスター側VDP200)と同期した画像表示制御が可能なFB切換えタイミングを知り得る。
さらに、マスター側VDP200は、スレイブ側VDP210に対してドットクロックCLK−1を供給可能となっており、スレイブ側VDP210は、入力されたドットクロックに同期して第2画像表示装置31bの画素を駆動させる。
マスター側VDP200から供給されるV_SYNC−1信号を用いて表示開始タイミング(FB切換えタイミング)を合わせるとともに、同じドットクロックを用いて表示を行うことで、解像度が同一の2つの液晶の表示を同期させることが出来る。
上記したが、スレイブ側VDP210から出力する、トックロックCLK−1と同一クロックのドットクロックCLK−2によって第2画像表示装置31bの画素を駆動させてもよい。
スレイブCPU181は、次フレーム以降についても、第2画像表示装置31bに入力したV_SYNC−2信号に基づくVブランク割込信号をスレイブ側VDP210から受信しても、それを契機としてスレイブ側VDP210に対するFB切換え指示等を行うことをせず、マスター側VDP200からのV_SYNC−1信号の入力を待機する。
そして、V_SYNC−1信号が入力されたことを契機に、スレイブCPU181は、FB切換え指示をスレイブ側VDP210に入力することで第2画像表示装置31bの表示(垂直同期タイミング)を、第1画像表示装置31aに同期させ続けることが出来る。
なお、第1画像表示装置31aと、第2画像表示装置31bの解像度が一致する場合には、V_SYNC−1信号とV_SYNC−2信号が自然に同期する(垂直同期の周期が一致する)ため、起動直後などに、V_SYNC−1信号を用いて一度同期処理を行った後には、必ずしも、再び同様の同期処理を行う必要はない。
初回の同期後は、マスター系統/スレイブ系統が夫々独立して画面の表示制御が可能である。
一度の同期後にV_SYNC−2信号に基づいて第2画像表示装置31bのフレームバッファ切換えを行うことにより第1画像表示装置31a、第2画像表示装置31bの両画面間でフレーム開始タイミングがずれて来た場合には、再びマスター側VDPからのV_SYNC−1信号に合わせてFB切換え指示をスレイブ側VDP210に入力することで改めて同期化を図ることが出来る。
なお、マスター系統とスレイブ系統が同期した後には、マスター側VDP200からホストCPU181にV_SYNC−1信号が入力されるタイミングと、スレイブ側VDP210からホストCPU181にV_SYNC−2信号が入力されるタイミングとは、ほぼ等しいことが考えられるので、初回の同期以降には、V_SYNC−1、V_SYNC−2の何れの信号を使うかには大きな違いがない。
しかし、フレーム毎に、マスター側と同じタイミングで常にスレイブ側のフレームバッファ切換えを行うことで、より厳密に同期をとることが可能となる。
以下、マスターCPU151、スレイブCPU181により実行される処理について説明する。
図31は、図30の場合に対応する、画像制御基板によるメイン処理を説明するフローチャートである。
なお、この処理は、マスター側画像制御基板150、スレイブ側画像制御基板180で共通して実行し得る処理である。
電源基板170から電源が供給されると、マスターCPU151(スレイブCPU181)にシステムリセットが発生し、マスターCPU151(スレイブCPU181)は、以下のメイン処理を行う。
先ず、ステップS901において、マスターCPU151(スレイブCPU181)は、初期化処理を行う。この処理において、マスターCPU151(スレイブCPU181)は、電源投入に応じて、マスター側ホストROM153(スレイブ側ホストROM183)からメイン処理プログラムを読み込むと共に、マスターCPU151(スレイブCPU181)の各種モジュールやマスター側VDP200(スレイブ側VDP210)の初期設定を指示する。
ステップS902において、マスターCPU151(スレイブCPU181)は、演出制御基板120から送信された演出パターン指定コマンド(マスター側ホストRAM152)の受信バッファに格納されているコマンド)を解析する演出パターン指定コマンド解析処理を行う。
なお、マスター側画像制御基板150、スレイブ側画像制御基板180は、演出制御基板120から送信されたコマンドを受信すると、コマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、ステップS902において受信したコマンドの解析処理が行われる。
演出パターン指定コマンド解析処理は、受信バッファに演出パターン指定コマンドが記憶されているか否かを確認する。受信バッファに演出パターン指定コマンドが記憶されていなければ、そのままステップS903に処理を移す。
受信バッファに演出パターン指定コマンドが記憶されていれば、新たな演出パターン指定コマンドを読み込み、読み込んだ演出パターン指定コマンドに基づいて、実行する1つ又は複数のアニメグループを決定すると共に、それぞれのアニメグループからアニメパターンを決定する。そして、アニメパターンを決定すると、読み込んだ演出パターン指定コマンドを送信バッファから消去する。
ステップS903において、マスターCPU151(スレイブCPU181)は、アニメーション制御処理を行う。この処理において、後述するステップS921において更新される「シーン切換えカウンタ」、「ウェイトフレーム」、「フレームカウンタ」と、上記ステップS902で決定されたアニメパターンとに基づいて、各種アニメシーンのアドレスを更新する。
ステップS904において、マスターCPU151(スレイブCPU181)は、アニメシーンが属するアニメグループの優先順位(描画順序)に従って、更新したアドレスにあるアニメシーンの1フレームの表示情報(スプライトの識別番号、表示位置等)から、ディスプレイリストを生成していく。そして、ディスプレイリストの生成が完了すると、マスターCPU151(スレイブCPU181)はディスプレイリストをマスター側VDP200(スレイブ側VDP210)に出力する。
なお、ここで出力されたディスプレイリストは、マスター側VDP200(スレイブ側VDP210)におけるCPU I/F203(CPU I/F213)を介して、マスター側VRAM156(スレイブ側VRAM186)のディスプレイリスト記憶領域156a(ディスプレイリスト記憶領域186a)に記憶される。
ステップS905において、マスターCPU151(スレイブCPU181)は、FB切換えフラグ=01であるか否かを判定する。
ここで、FB切換えフラグは、図32(b)、図33(b)で後述するように、液晶画面のリフレッシュレート(約60Hz)に基づく1/60秒(約16.6ms)毎のVブランク割込みにおいて、前回のディスプレイリストの描画が完了していれば、FB切換えフラグ=01になる。即ち、ステップS905では、前回の描画が完了したか否かを判定することになる。
マスターCPU151(スレイブCPU181)は、FB切換えフラグ=01であれば(ステップS905でYes)、ステップS906に処理を移し、FB切換えフラグ=00であれば(ステップS905でNo)、FB切換えフラグ=01になるまで待機をする。
ステップS906において、マスターCPU151(スレイブCPU181)は、FB切換えフラグ=00をセットして(FB切換えフラグをオフにして)、ステップS906に処理を移す。
ステップS907において、マスターCPU151(スレイブCPU181)は、描画実行開始処理を行う。
この処理において、既に出力したディスプレイリストに対する描画の実行をマスター側VDP200(スレイブ側VDP210)に指示するため、描画レジスタに描画実行開始データをセットする。即ち、上記ステップS904で出力されたディスプレイリストに対する描画の実行が指示されることになる。
以降は、図32、図33に示す所定の割り込みが発生するまで、ステップS902〜ステップS907の処理を繰り返し行う。
図32を用いてマスター側画像制御基板150の割込処理を説明する。
画像制御基板150の割込処理には、描画終了割込信号を入力したことで行う描画終了割込処理と、Vブランク割込信号を入力したことで行うVブランク割込処理とを少なくとも備えている。
図32(a)は、画像制御基板による描画終了割込処理を説明するフローチャートである。
マスター側VDP200は、所定単位のフレーム(1フレーム)の描画が終了すると、CPU I/F203を介して、マスターCPU151に描画終了割込信号を出力する。
マスターCPU151は、マスター側VDP200から描画終了割込信号を入力すると、描画終了割込処理を実行する。
描画終了割込処理においては、ステップS911において、マスターCPU151は、描画終了フラグ=01をセット(描画終了フラグをオン)して、今回の描画終了割込処理を終了する。即ち、描画の終了毎に描画終了フラグがオンになる。
図32(b)は、マスター側画像制御基板によるVブランク割込処理を説明するフローチャートである。
マスター側VDP200は、液晶画面のリフレッシュレート(約60Hz)に基づく1/60秒(約16.6ms)毎に、CPU I/F203を介して、マスターCPU151にVブランク割込信号(垂直同期信号)を出力する。
マスターCPU151は、マスター側VDP200からVブランク割込信号を入力すると、Vブランク割込処理を実行する。
なお、Vブランク割込信号の入力が行われた場合であっても、ホストCPUは無条件にはフレームバッファの切り換えを行わず、適切な切換タイミングとなったかどうかを判断した後でフレームバッファの切り換えを行う場合がある。
例えば、フレームレートが30fpsの動画像を、リフレッシュレートが約60Hz(割込周期1/60=16.6ms)の画像表示装置で表示する場合、1フレームに対して画面の書き換えを2回発生する計算となる。
ホスト側VDP200からVブランク割込信号の入力があった場合、前回のフレームバッファ切換え後、これが2回目のVブランク割込信号の入力であるかを判断したうえで、フレームバッファの切換えを行う。
前回のフレームバッファ切換え後、1回目のVブランク割込信号の入力であれば、フレームバッファ切換えを行わない。
フレームレートが30fpsの動画像を、リフレッシュレートが約30Hz(割込周期1/30=33.3ms)の画像表示装置で表示する場合、1フレームに対して画面の書き換えを1回発生する計算となるので、Vブランク割込信号の入力に対して無条件に、フレームバッファの切換えを行うことが出来る。
これに関連して、下記にも説明があるように本実施形態の遊技機における第2画像表示装置31bのリフレッシュレートは第1画像表示装置31aと同じ約60Hzである。
それに対して、第2画像表示装置31bのリフレッシュレートが仮に約30Hzである場合、Vブランク割込信号の入力周期は1/30秒(約33ms)であり、第1画像表示装置31aとは異なる(約1/2)。
このようにリフレッシュレートの異なる液晶画面が混在するような遊技機においても、第1画像表示装置31aと第2画像表示装置31bのリフレッシュレートに夫々適合したフレームレートの動画像を用意すれば各ホストCPUは、Vブランク割込信号の入力を受けてフレームバッファ切換えを行えば良い。
しかし、低リフレッシュレートの画像表示装置に合わせる場合には、高リフレッシュレートでありVブランク割込みのタイミングが早いほうの画面(第1画像表示装置31a)について、同一フレームを2回表示することによって、Vブランク割込みのタイミングが遅い方の画面とフレーム同期をとる必要がある。
このような場合、ホストCPU151では、ホスト側VDP200からVブランク割込信号の入力があった場合、前回のフレームバッファ切換え後、これが2回目のVブランク割込信号の入力であるかを判断したうえで、フレームバッファの切換えを行う。
図32に戻り、ステップS921において、マスターCPU151は、「シーン切換えカウンタ」、「ウェイトフレーム」、「フレームカウンタ」の各種カウンタを更新する処理を行う。
ステップS922において、マスターCPU151は、描画終了フラグ=01であるか否かを判定する。即ち、所定単位のフレームの描画が終了しているか否かを判定する。
マスターCPU151は、描画終了フラグ=01であれば(ステップS922でYes)、ステップS923に処理を移し、描画終了フラグ=01でなければ(ステップS922でNo)、今回のVブランク割込処理を終了する。即ち、Vブランク割込信号を入力しても、描画が終了していなければ、ステップS923以降の処理が行われない。
ステップS923において、マスターCPU151は、描画終了フラグ=00をセットする(描画終了フラグをオフにする)。
ステップS924において、マスターCPU151は、VDP200のメモリコントローラ209に「表示用フレームバッファ」と「描画用フレームバッファ」とを切り替える指示を与える。
ステップS925において、マスターCPU151は、FB切換えフラグ=01をセットし(FB切換えフラグをオンにし)、上記ステップS905(図26参照)における待機状態を解除して、今回のVブランク割込処理を終了する。
図33を用いてスレイブ側画像制御基板180の割込処理を説明する。
スレイブ側画像制御基板180の割込処理には、マスター側画像制御基板150の割り込み処理と同様に、描画終了割込信号を入力したことで行う描画終了割込処理と、Vブランク割込信号を入力したことで行うVブランク割込処理とを少なくとも備えている。
図33(a)は、スレイブ側画像制御基板による描画終了割込処理を説明するフローチャートである。
スレイブ側VDP210は、所定単位のフレーム(1フレーム)の描画が終了すると、CPU I/F213を介して、スレイブCPU181に描画終了割込信号を出力する。
スレイブCPU181は、スレイブ側VDP210から描画終了割込信号を入力すると、描画終了割込処理を実行する。
描画終了割込処理においては、ステップS931において、スレイブCPU181は、描画終了フラグ=01をセット(描画終了フラグをオン)して、今回の描画終了割込処理を終了する。即ち、描画の終了毎に描画終了フラグがオンになる。
図33(b)は、スレイブ側画像制御基板によるフレームバッファ切換え処理を説明するフローチャートである。
なお、本フローチャートに示す処理は、スレイブCPU181が、毎フレームに亘って、マスター側VDP200から入力されるV_SYNC−1信号に基づいてFB切換えを行う方式(図30)に対応している。
図33(b)に示すように、スレイブCPU181は、ステップS941において、「シーン切換えカウンタ」、「ウェイトフレーム」、「フレームカウンタ」の各種カウンタを更新する処理を行う。
ステップS922において、スレイブCPU181は、描画終了フラグ=01であるか否かを判定する。即ち、所定単位のフレームの描画が終了しているか否かを判定する。
スレイブCPU181は、描画終了フラグ=01であれば(ステップS922でYes)、ステップS943に処理を移し、描画終了フラグ=01でなければ(ステップS922でNo)、今回のVブランク割込処理を終了する。即ち、Vブランク割込信号を入力しても、描画が終了していなければ、ステップS943以降の処理が行われない。
ステップS943において、スレイブCPU181は、描画終了フラグ=00をセットする(描画終了フラグをオフにする)。
次に、スレイブCPU181は、ステップS944において、マスター側VDP200から同期信号(垂直同期信号)を受信したか否かを判定する。
同期信号を受信した場合には(ステップS944でYes)、スレイブCPU181は、これを契機に第2画像表示装置31bへの表示を開始するために、ステップS945において、スレイブ側VDP210のメモリコントローラ219に「表示用フレームバッファ」と「描画用フレームバッファ」とを切り替える指示を与える。
ステップS946において、スレイブCPU181は、FB切換えフラグ=01をセットし(FB切換えフラグをオンにし)、上記ステップS905(図26参照)における待機状態を解除して、今回のフレームバッファ切換え処理を終了する。
以上のような処理を行うことにより、本実施形態の遊技機によれば、夫々CPU、GDPを有する独立した表示制御系統を有することで、複数の画像表示装置によって高負荷、高品質な映像表現を可能としつつ、画像表示装置間で垂直同期タイミング(フレームの表示開始タイミング)を合わせることが出来る。
なお、遊技機の起動直後等にV_SYNC−1を利用した同期を一度行い、その後はスレイブ系統がマスター系統とは独立して画像表示を行う場合には、スレイブCPU181は、マスター側VDP200からV_SYNC−1信号を受信したことを契機に、スレイブ側VDP210に対してマスター側VDP200と同タイミングでフレームバッファの切り換えを行わせた後は、V_SYNC−1信号に依存せずにスレイブ側VDP210に対する制御を行う。
実際には、図32(b)と同じ処理を行う。スレイブ側VDP210は1/60秒(約16.6ms)毎に、CPU I/F213を介して、スレイブCPU181にVブランク割込信号(垂直同期信号)を出力する。
スレイブCPU181は、スレイブ側VDP210からVブランク割込信号を入力すると、Vブランク割込処理を実行する。
<複数の画像表示装置の解像度が異なる場合>
上記では、第1画像表示装置31a、第2画像表示装置31bの解像度が同一の場合を説明した。
解像度が同じであれば、垂直同期信号の入力タイミングを、一回合わせた上で、駆動クロック周波数を同じにすれば、自ずと画像表示装置間で1フレーム毎の書き換えタイミングを合わせること自体は可能である。
しかし、両画像表示装置間で解像度が異なる場合には、垂直同期信号の入力タイミングを一度合わせても、解像度の違いに起因するリフレッシュレートの違いから、1フレーム毎に書き換えタイミング(フレーム開始タイミング)がずれていってしまう。
図34は、2つの画像表示装置(第1画像表示装置、第2画像表示装置)の解像度が異なる場合に発生する不具合(フレーム開始タイミングのズレ)を説明する図である。
図34において、(a)に示す第1画像表示装置31aの方が、(b)に示す第2画像表示装置31bよりも解像度が高い(画素数が多い)とする。
図34(a)において、第1画像表示装置31aの有効画素数(有効画素領域50a)は、1,280(H)×1,024(V)であり、ブランク領域を含めると画面全体で1,632(H)×1,102(V)ドット(クロック)である。
上記したように、液晶画面を構成する全ての画素と駆動クロックが対応するので、この場合、第1画像表示装置31aの総駆動数は、1,632×1,102=1,798,464である。
第1画像表示装置31aの駆動クロック周波数が108MHzの場合、リフレッシュレート(駆動クロック周波数/総駆動数=1秒間に描画可能な画面数)は60.05124373Hzである。
これは、1,632×1,102ドットの液晶を約60Hzで動作させるには108MHzの駆動クロック周波数が必要であるとも言える。
図34(b)において、第2画像表示装置31bの有効画素数(有効画素領域50b)は862(H)×260(V)であり、ブランク領域を含めると、画面全体で1,056(H)×394(V)である。
この場合、第2画像表示装置31bの総駆動数は、1,056×394=416,064である。
第2画像表示装置31bの駆動クロック周波数が25MHzの場合、リフレッシュレートは60.08691Hzである。
これは、1,056×394ドットの液晶を約60Hzで動作させるには25MHzの駆動クロック周波数が必要とも言える。
このような仕様である第2画像表示装置31bのリフレッシュレート(60.08691Hz)は、第1画像表示装置31aのリフレッシュレート(60.05124373Hz)よりも僅かに値が大きい。
これは、ブランク領域も含み1画面を走査(表示)するのに要する時間(垂直同期タイミング間の時間=書き換え(リフレッシュ)速度)は第2画像表示装置31bの方が僅かに短いことを意味する。
図34は、(a)、(b)何れも同じタイミングでの走査(駆動)位置を示している。
図34(b)に示す第2画像表示装置31bで垂直バックポーチ54bに対応する垂直バックポーチ期間が終了したタイミングで、図34(a)に示す第1画像表示装置31aでは、垂直バックポーチ54aに対応する垂直バックポーチ期間が終了していない。
第2画像表示装置31bは、図34に示すタイミングの直後に先頭画素に戻って次の画面の表示を始めるが、第1画像表示装置31aについて垂直バックポーチ期間が終了するまではまだ時間があることになる。
その結果、第1画像表示装置31a、第2画像表示装置31b間で垂直同期(リフレッシュ)のタイミングがずれ、画像フレームの開始タイミングもずれることになる。
この状態を、2つの液晶画面に入力される同期信号等を用いてより詳細に説明する。
図35は、解像度が異なる2つの画像表示装置に入力される同期信号を比較する図であり、(i)は第2画像表示装置31bのLCDドライバ36bに入力される同期信号、(ii)は第1画像表示装置31aのLCDドライバ36aに入力される同期信号を示している。
第1画像表示装置31aと第2画像表示装置31bとではブランキング期間(垂直フロントポーチ53、垂直バックポーチ54に対応する期間)の長さが本来異なるが、図30の表示では便宜上同じ長さとして表示している。
第1画像表示装置31aと第2画像表示装置31bとでは、リフレッシュレートが異なるので、図35に示すように、両液晶で垂直同期期間(表示期間+ブランキング期間)の長さが異なり、V−SYNC信号の入力タイミングが異なっている。
V−SYNC信号の入力タイミングの遅れがそのまま垂直同期(リフレッシュ)の遅れとなり、その結果、図29に示したような、第2画像表示装置31bに対する、第1画像表示装置31aの垂直同期の遅延が生じることになる。
図36は、解像度が異なる画像表示装置に対する表示制御を行う2つの表示制御系統における、垂直同期(Vブランク割込)の周期の違いを説明する図である。
図36(a)に示す、マスターCPU151がマスター側VDP200から受信したV_SYNC−1(Vブランク割込信号)のタイミングと、図36(b)に示す、スレイブCPU181がスレイブ側VDP210から受信するV_SYNC−2(Vブランク割込信号)のタイミングがずれている。
結果的に、Vブランク割込信号(垂直同期信号)の入力を契機としたFB切換えタイミングもずれるため、第1画像表示装置31a、第2画像表示装置31b間のフレーム表示開始タイミングもずれることになる。
さらに、両画像表示装置間のリフレッシュレートの違いから、マスターCPU151が受信するV_SYNC−1の周期と、スレイブCPU181が受信するV_SYNC−2の周期が異なっているため、複数の画像表示装置間のフレーム開始タイミングの表示タイミングのズレは経時とともに大きくなる。
図30に示したように、第1画像表示装置31a、第2画像表示装置31bが同一解像度であれば、マスターCPU151に入力されるV_SYNC−1を、スレイブCPU181を一度入力して、FB切換えタイミングを合わせることでも、両画像表示装置間で表示を同期させることが出来る。
しかし、解像度が異なる場合には、以下に説明するような制御を行う。
図37は、解像度が異なる画像表示装置に対する表示制御を行う2つの表示制御系統における垂直同期信号(Vブランク割込)の同期方法を説明する図である。
(a)に示すマスター側VDP200は、第1画像表示装置31aのLCDドライバ36aにV_SYNC−1信号を入力するタイミングでマスターCPU151に対してVブランク割込信号を入力する。
それを受けてマスターCPU151は、FB(フレームバッファ)切換え指示と、描画指示をマスター側VDP200に対して行う。
(b)に示すマスター側VDP200は、それと同時にV_SYNC−1信号(=Vブランク割込信号)をスレイブCPU181にも供給する。
スレイブCPU181は、マスター側VDP200からのV_SYNC−1信号の入力を待機する。
同期を行うタイミングは適宜決定可能であるが、スレイブ側VDP210から第2画像表示装置31bに入力したV_SYNC−2信号に基づくVブランク割込信号を受信しても、スレイブCPU181は、それを契機にスレイブ側VDP210に対するFB切換え指示等を行うことなく、マスター側VDP200からのV_SYNC−1信号の入力を待機する。
マスター側VDP200からV_SYNC−1信号が入力されると、スレイブCPU181は、それを契機にスレイブ側VDP210に対するFB切換え指示等を行い、第2画像表示装置31bに対する表示を開始させる。
スレイブ側ホストCPU151は、スレイブ側VDP210から送られてくるV_SYNC−2信号を無視するとともに、FB切換え指示のタイミングを決定する契機として、マスター側VDP200から入力されるV_SYNC−1信号を使用する
このような制御によって、スレイブCPU181は、マスター系統(マスターCPU151、マスター側VDP200)と同期した画像表示制御が可能なFB切換えタイミングを知り得る。
図38は、図37の制御に対応する、VDPが画像表示装置に入力する同期信号を説明する図であり、(a)は第2画像表示装置31bに入力する垂直同期信号、(b)は第1画像表示装置31aに入力する垂直同期信号を示している。
上記のように、本実施形態の遊技機では、スレイブCPU181がスレイブ側VDPからV_SNYC−2を受信した後もFB切換えを行わず、マスター側VDP200からのV_SNYC−1の受信を待ってFB切換を行うようにしている。
図38(a)に示すように、第2画像表示装置31bについて垂直バックポーチ54bに対応する規定の期間の経過後、V_SYNC−2信号が入力された後でも、次の垂直フロントポーチ53aまで所定期間待機し、第1画像表示装置31aの垂直フロントポーチ53aと同じタイミングとする。
この待機期間が、スレイブCPU181がマスター側VDP200からのV_SYNC−1信号を待機した時間に該当する。
図26(b)のように、垂直ブランク領域56をまとめて設定している場合には、垂直フロントポーチ53b、垂直バックポーチ54bの区別を考慮する必要がない。
垂直ブランク領域56後に、スレイブCPU181に対してスレイブ側VDP210からV_SYNC−2が入力されるが、マスターCPU151からのV_SYNC−1の入力を待って表示期間を開始することで、第1画像表示装置31aと第2画像表示装置31bの表示タイミングを合わせることが出来る。
図37の場合に対応する処理として、図33(b)の処理と同じ処理によって実現することが出来る。
スレイブ側VDP210は、図33(b)に示すように毎フレームについてマスター側VDP200からの同期信号(V_SNYC−1信号)の入力を待ってフレームバッファの切換えを行う。
なお、第1画像表示装置31a、第2画像表示装置31bの解像度、リフレッシュレートが一致していた図30の場合とは異なり、両画像表示装置の解像度、リフレッシュレートが異なっている図37の場合では、一度両画像表示装置の垂直同期タイミングを同期させた場合でも経時とともに垂直同期タイミングが必ずずれていく。
従って、遊技機の起動直後等に一度、V_SYNC−1信号を用いて第1画像表示装置31a、第2画像表示装置31bの表示(フレーム開始タイミング)を同期させ、それ以降は、マスター系統とスレイブ系統で独立して表示を行うという方法はとりえない。
なお、遊技機1の画像表示装置としては、液晶表示装置、リアプロジェクタ、その他、任意の表示装置を採用することができる。
また、本発明の画像表示装置の表示態様は、パチンコ機のみならず、スロットマシン、その他、表示装置を有した遊技機、ゲーム機一般に適用することができる。
1 遊技機、10 遊技盤、13 第1始動口、14 第2始動口、31a 第1画像表示装置、31b 第2画像表示装置、35 装飾図柄、50 有効画素領域、51 水平フロントポーチ、52 水平バックポーチ、53 垂直フロントポーチ、54 垂直バックポーチ、110 主制御基板、111 メインCPU、112 メインROM、113 メインRAM、120 演出制御基板、121 サブCPU、122 サブROM、123 サブRAM、140 ランプ制御基板、150 画像制御基板、151 ホストCPU、152 ホストRAM、153 ホストROM

Claims (1)

  1. 制御コマンドを出力する主制御手段と、
    前記制御コマンドに基づいて演出を制御する演出制御手段と、
    第1の表示装置と、
    第1の表示制御手段と、
    該第1の表示制御手段による制御に基づいて前記第1の表示装置に対する描画を制御する第1の描画制御手段と、を備え、
    前記演出制御手段は、演出を指定する演出コマンドを前記第1の表示制御手段に対して出力し、
    前記第1の表示制御手段は、演出コマンドで指定された演出に係る演出画像の表示指示を前記第1の描画制御手段に対して出力し、
    前記第1の描画制御手段は、表示を指示された演出画像を前記第1の表示装置に描画させるとともに、第1の表示更新周期の到来に伴って前記第1の表示装置の表示を更新させるための第1の垂直同期信号を前記第1の表示装置に対して出力可能であり、
    第2の表示装置と、
    第2の表示制御手段と、
    該第2の表示制御手段による制御に基づいて前記第2の表示装置に対する描画を制御する第2の描画制御手段と、をさらに備え、
    前記演出制御手段は、演出を指定する演出コマンドを前記第2の表示制御手段に対して出力し、
    前記第2の表示制御手段は、演出コマンドで指定された演出に係る演出画像の表示指示を前記第2の描画制御手段に対して出力し、
    前記第2の描画制御手段は、表示を指示された演出画像を前記第2の表示装置に描画させるとともに、第2の表示更新周期の到来に伴って前記第2の表示装置の表示を更新させるための第2の垂直同期信号を前記第2の表示装置に対して出力可能であり、
    前記第1の表示更新周期と前記第2の表示更新周期とが異なることにより、異なるタイミングで行われる前記第1の表示装置の表示更新と前記第2の表示装置の表示更新を同期させる場合には、
    前記第1の描画制御手段は、前記第1の表示装置に対して前記第1の垂直同期信号を出力するとともに、前記第2の表示制御手段に対して前記第1の垂直同期信号を出力し、
    前記第2の表示制御手段は、前記第1の描画制御手段から前記第1の垂直同期信号を入力されたことを契機に、前記第2の描画制御手段に対して演出コマンドで指定された演出に係る演出画像の表示指示を出力し、
    前記第2の描画制御手段は、前記第2の表示更新周期に係わらず前記第2の表示装置の表示を更新させることを特徴とする遊技機。
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