JP6391550B2 - 波面センサ及び波面処理方法 - Google Patents

波面センサ及び波面処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6391550B2
JP6391550B2 JP2015222732A JP2015222732A JP6391550B2 JP 6391550 B2 JP6391550 B2 JP 6391550B2 JP 2015222732 A JP2015222732 A JP 2015222732A JP 2015222732 A JP2015222732 A JP 2015222732A JP 6391550 B2 JP6391550 B2 JP 6391550B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavefront
image
aberration
unit
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015222732A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017090327A (ja
Inventor
佳史 三輪
佳史 三輪
鈴木 二郎
二郎 鈴木
貴雄 遠藤
貴雄 遠藤
俊行 安藤
俊行 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015222732A priority Critical patent/JP6391550B2/ja
Publication of JP2017090327A publication Critical patent/JP2017090327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6391550B2 publication Critical patent/JP6391550B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Description

本発明は、光学系で透過または反射した光束の波面を計測する技術に関する。
波面センサは、光学レンズ、光反射面または生体の眼球などの光学系で透過または反射などした光束の波面形状を計測することができる。波面センサとしては、シャックハルトマン(Shack−Hartmann)型波面センサが広く使用されており、シャックハルトマン型波面センサは、たとえば、特許文献1(特表2004−524053号公報)及び下記の非特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されているシャックハルトマン型波面センサは、ピンホールアレイまたはレンズレットアレイにより形成された複数の光スポットを検出するCCD(Charge Coupled Device)アレイと、その検出結果を示すCCD画像に基づいてそれら光スポットの重心位置を算出し、当該重心位置の基準点からのシフト量に基づいて波面形状を算出するプロセッサとを備えている。このプロセッサは、所定のプロファイルを有する空間フィルタを用いて当該CCD画像をフィルタリングすることにより、非一様な背景ノイズが除去されたフィルタ画像を生成することができ、そのフィルタ画像に基づいて波面形状を算出している。
また、非特許文献1には、レンズレットアレイにより形成された結像画像と基準画像との相互相関を演算し、その演算結果を用いて波面形状を計測する相関シャックハルトマン波面センサ(Correlating Shack−Hartmann wavefront sensor)が開示されている。
特表2004−524053号公報
Living Reviews in Solar Physics, 8, (2011),2.
測定対象である被検光学系の出射光束は、理想的な光源の光だけでなく、散乱光などの迷光または外乱光を含むことがある。この場合、その迷光または外乱光といった、波面計測に不要な光(以下「不要光」という。)が波面センサの計測精度を低下させるという問題がある。上述の通り、特許文献1のシャックハルトマン型波面センサは、空間フィルタを用いてCCD画像中の非一様な背景ノイズを除去することができる。しかしながら、空間フィルタのプロファイルに適合しない想定外の不要光成分がCCD画像に含まれていると、空間フィルタを用いてその種の不要光成分の影響を排除することが難しい。
また、非特許文献1の相関シャックハルトマン波面センサでは、レンズレットアレイにより形成された結像画像に不要光成分が含まれていると、当該結像画像と基準画像との間の相互相関に基づいて波面が計測されるため、不要光成分の影響を排除することが難しい。
上記に鑑みて本発明の目的は、迷光または外乱光などの不要光が入射光束に含まれる場合でも、不要光成分の影響を効率良く排除することができる波面センサ及び波面処理方法を提供する点にある。
本発明の一態様による波面センサは、入射された光の波面を空間的に分割して複数のスポット光学像を形成するレンズレットアレイと、前記複数のスポット光学像を撮像する撮像部と、前記レンズレットアレイへの入射光の光路に既知の光学収差量が付与される既知収差状態と当該光路に前記既知の光学収差量が付与されない無収差状態とを発生させる既知収差発生部と、前記レンズレットアレイに入射された基準波面について、前記無収差状態のときに前記撮像部から出力された第1の基準波面画像の画像成分と前記既知収差状態のときに前記撮像部から出力された第2の基準波面画像の画像成分との比較結果を示す基準データが記憶されているデータ記憶部と、前記レンズレットアレイに入射された被測定波面について、前記無収差状態のときに前記撮像部から出力された第1の波面画像の画像成分と前記既知収差状態のときに前記撮像部から出力された第2の波面画像の画像成分との比較結果を示す比較データを算出し、当該比較データと前記基準データとの比較結果に応じた補正量で前記第1の波面画像の当該画像成分を補正し、更にその補正結果を示す特徴量データを出力する特徴量抽出部と、前記特徴量データを用いて前記被測定波面の計測誤差を推定する波面計測部とを備えることを特徴とする。
本発明の他の態様による波面処理方法は、入射された光の波面を空間的に分割して複数のスポット光学像を形成するレンズレットアレイと、前記複数のスポット光学像を撮像する撮像部と、前記レンズレットアレイへの入射光の光路に既知の光学収差量が付与される既知収差状態と当該光路に前記既知の光学収差量が付与されない無収差状態とを発生させる既知収差発生部と、前記レンズレットアレイに入射された基準波面について前記無収差状態のときに前記撮像部から出力された第1の基準波面画像の画像成分と前記既知収差状態のときに前記撮像部から出力された第2の基準波面画像の画像成分との比較結果を示す基準データが記憶されているデータ記憶部とを備えた波面センサにおいて実行される波面処理方法であって、前記レンズレットアレイに入射された被測定波面について、前記無収差状態のときに前記撮像部から出力された第1の波面画像の画像成分と前記既知収差状態のときに前記撮像部から出力された第2の波面画像の画像成分との比較結果を示す比較データを算出するステップと、当該比較データと前記基準データとの比較結果に応じた補正量で前記第1の波面画像の当該画像成分を補正し、その補正結果を示す特徴量データを出力するステップと、前記特徴量データを用いて前記被測定波面の計測誤差を推定するステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、迷光または外乱光などの不要光が入射光束に含まれる場合でも、不要光成分の影響を効率良く排除することができる。したがって、信頼性の高い計測誤差を算出することができる。
本発明に係る実施の形態1の波面センサの概略構成を示す図である。 レンズレットアレイの概略図である。 図3A及び図3Bは、基準波面測定モード時に取得された基準波面画像の例を示す図である。 図3A及び図3Bにそれぞれ示した基準波面画像を重ね合わせて得られる合成画像を示す図である。 実施の形態1に係る基準波面測定の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図6A及び図6Bは、被測定波面処理モード時に取得された画像の例を示す図である。 図6A及び図6Bにそれぞれ示した撮像画像を重ね合わせて得られる合成画像を示す図である。 被測定波面処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図9A及び図9Bは、特徴量算出方法の方法を説明するための図である。 図10A〜図10Cは、特徴量算出方法の方法を説明するための図である。 実施の形態1の波面処理部のハードウェア構成例を示すブロック図である。 実施の形態1の波面処理部の他のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態2の波面センサの概略構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態3の波面センサの概略構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る実施の形態について詳細に説明する。なお、図面全体において同一符号を付された構成要素は、同一構成及び同一機能を有するものとする。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る実施の形態1の波面センサ1の概略構成を示す図である。この波面センサ1は、光源LSから被検光学系OJTを介して伝搬した光束を受光するように配置されている。光源LSの出射光束は、被検光学系OJTで透過もしくは反射、または透過及び反射の双方をした後に波面センサ1に入射される。図1に示されるように、本実施の形態の波面センサ1は、可変絞り機構10、既知収差発生部11、コリメータレンズ12、レンズレットアレイ13、撮像部20及び波面処理部25を備える。
可変絞り機構10は、波面センサ1に入射された光束が通過する開口部を有している。この可変絞り機構10は、波面処理部25からの絞り制御信号Caに応じて開口部の大きさを変更することができる。この可変絞り機構10は、後述するように、波面収差の無い球面波を出力するピンホール部を形成するために使用される。なお、可変絞り機構10に代えて、スライド機構付きのピンホール板を使用してもよい。
既知収差発生部11は、波面処理部25からの収差制御信号Cnに応じて、可変絞り機構10とコリメータレンズ12との間の光路に既知の光学収差量(以下「既知収差量」という。)が付与される既知収差状態と、この光路に光学収差が付与されない無収差状態とを選択的に発生させるモジュールである。既知収差発生部11は、たとえば、光軸方向またはこれに垂直な方向に移動自在な光学レンズ(図示せず)と、この光学レンズを駆動する電動ステージまたはアクチュエータ(図示せず)とを用いて構成されればよい。この光学レンズを光軸方向に垂直な方向に変位させることでコマ収差または非点収差を発生させることができる。また、この光学レンズを光軸方向に沿って変位させることでデフォーカス状態による光学収差を発生させることも可能である。この構成により、既知収差状態と無収差状態との間を切り替えることができる。なお、後述する実施の形態3の既知収差発生部50(図14)を用いて既知収差発生部11の構成を実現してもよい。
コリメータレンズ12は、入射光を平行光に変換してレンズレットアレイ13に入射させる。レンズレットアレイ13は、光軸に垂直な方向に2次元配列された多数のマイクロレンズ(レンズレットとも呼ばれる。)で構成されている。図2は、光軸方向から視たときのレンズレットアレイ13の一例を示す図である。レンズレットアレイ13は、多数のマイクロレンズL,L,…,L,…の配列からなり、入射された光学像を空間的に分割して撮像部20の撮像面に複数のスポット光学像(以下「スポット像」ともいう。)を形成する機能を有している。
撮像部20は、CCD(Charge−Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子21と、撮像素子21の出力信号に信号処理を施して画像信号ISを出力する信号処理部22とで構成されている。この撮像部20は、撮像素子21の撮像面上に形成された複数のスポット光学像を撮像することができる。
波面処理部25は、図1に示されるように、特徴量抽出部31、画像比較部32、画像変位検出部33、波面演算部34、誤差推定部35、動作制御部36及びデータ記憶部37を備えて構成されている。この波面処理部25の構成のうち、画像比較部32、画像変位検出部33、波面演算部34及び誤差推定部35によって、被測定波面の収差を計測し且つ被測定波面の計測誤差を推定する波面計測部が構成され得る。
動作制御部36は、絞り制御信号Caを可変絞り機構10に供給して可変絞り機構10の絞りを制御することができ、収差制御信号Cnを既知収差発生部11に供給して上記した既知収差状態及び無収差状態を選択的に発生させることができる。また、動作制御部36は、動作モード制御信号Swを特徴量抽出部31、画像比較部32、画像変位検出部33及び波面演算部34に供給することにより、波面処理部25の動作モードを基準波面処理モード及び被測定波面処理モードのうちの一方から他方へ切り替えることができる。基準波面処理モード時には、動作制御部36は、絞り制御信号Caにより可変絞り機構10の開口部をピンホールにする。これにより、可変絞り機構10は、波面収差の無い基準波面を有する球面波を既知収差発生部11に出射することができる。
また、基準波面処理モード時には、動作制御部36は、絞り制御信号Caの供給により可変絞り機構10に基準波面を発生させる。また、動作制御部36は、収差制御信号Cnの供給により既知収差発生部11に無収差状態と既知収差状態とを順次発生させる。図1に示される画像変位検出部33は、基準波面処理モード時に動作する画像変位検出部33Rを有している。この基準変位検出部33Rは、基準波面について、無収差状態のときの撮像部20の出力画像(以下「第1の基準波面画像」)IMG1の画像成分と既知収差状態のときの撮像部20の出力画像(以下「第2の基準波面画像」)IMG2の画像成分とを互いに比較し、その比較結果を示す基準データを算出する。たとえば、第1の基準波面画像IMG1に対する第2の基準波面画像IMG2の局所変位量Δ(iは、マイクロレンズLに対応する局所領域画像の番号である。)を基準データとして算出すればよい。
図3A及び図3Bは、基準波面処理モード時における第1の基準波面画像IMG1及び第2の基準波面画像IMG2の例を模式的に示す図である。図3Aに示される第1の基準波面画像IMG1では、複数のスポット像の中心(重心位置)が記号「+」で示されており、図3Bに示される第2の基準波面画像IMG2では、既知収差により局所的に変位した複数のスポット像の中心(重心位置)が記号「×」で示されている。図4Aは、図3A及び図3Bに示した第1及び第2の基準波面画像IMG1,IMG2を互いに重畳して得られる合成画像IMG3を示す図であり、図4Bは、i番目のマイクロレンズLにより形成された2個のスポット像を有する局所領域画像sを示す図である。
図4Bの例に示されるように、基準変位検出部33Rは、次式(1)によりベクトル量である局所変位量Δを算出することができる。

Figure 0006391550
ここで、Δxは、水平画素方向の変位量を示し、Δyは、垂直画素方向の変位量を示している。局所変位量Δは、第1の基準波面画像IMG1の各スポット像の中心を原点とする局所的な座標値で特定される量である。局所変位量ΔのデータTd(以下、「基準データTd」ともいう。)は、データ記憶部37に格納される。
また、図1に示される波面演算部34は、基準波面処理モード時に動作する既知収差量演算部34Nを有している。この既知収差量演算部34Nは、局所変位量Δを基準波面の局所勾配に相当するものとして、既知収差量ΔW(X,Y)を算出することができる。ここで、X,Yは、撮像部20の出力画像全体における座標位置を指定する値であり、Xは、水平画素方向における座標値を、Yは、垂直画素方向における座標値をそれぞれ示している。
具体的には、次式(2)に基づいて基準波面の局所勾配を求めることができる。

Figure 0006391550
ここで、fLAは、レンズレットアレイ13の各マイクロレンズの焦点距離である。
そして、既知収差量演算部34Nは、式(2)により得られた局所勾配を、公知のゼルニケ多項式(Zernike polynomial)などの関数でフィッティングすることにより、既知収差量ΔW(X,Y)を算出することができる。このフィッティングは、たとえば公知の最小自乗法を用いて実行可能である。既知収差量ΔW(X,Y)のデータTwは、データ記憶部37に格納される。
図5は、基準波面処理の手順の一例を概略的に示す図である。図5に示されるように、動作制御部36は、絞り制御信号Caを可変絞り機構10に供給して基準波面を発生させる(ステップST1)。次いで、動作制御部36は、収差制御信号Cnを既知収差発生部11に供給して既知収差をゼロにする(ステップST2)。そして、画像変位検出部33は、撮像部20の出力画像ISをサンプリングすることで第1の基準波面画像IMG1を取得する(ステップST3)。その後、動作制御部36は、収差制御信号Cnを既知収差発生部11に供給して既知収差を発生させる(ステップST4)。そして、画像変位検出部33は、撮像部20の出力画像ISをサンプリングすることで第2の基準波面画像IMG2を取得する(ステップST5)。
次に、基準変位検出部33Rは、上述したように、第1及び第2の基準波面画像IMG1,IMG2間の局所変位量Δを算出し(ステップST6)、これら局所変位量Δを示す基準データTdをメモリすなわちデータ記憶部37に記録する(ステップST7)。その後、既知収差量演算部34Nは、上述したように、局所変位量Δに基づいて既知収差量ΔW(X,Y)を算出し(ステップST8)、これら既知収差量ΔW(X,Y)を示すデータTwをメモリすなわちデータ記憶部37に記録する(ステップST9)。
次に、被測定波面処理モードについて説明する。このとき、動作制御部36は、絞り制御信号Caにより可変絞り機構10の開口部を開放する。これにより、可変絞り機構10は、被検光学系OJTで生じた被測定波面を有する光束を既知収差発生部11に出射する。
また、被測定波面処理モード時には、動作制御部36は、収差制御信号Cnの供給により既知収差発生部11に無収差状態と既知収差状態とを順次発生させる。図6A及び図6Bは、無収差状態のときの撮像部20の出力画像(以下「第1の波面画像」)IMG4と既知収差状態のときの撮像部20の出力画像(以下「第2の波面画像」)IMG5とを例示する図である。図6Aに示される第1の波面画像IMG4では、複数のスポット像の中心(重心位置)が記号「○」で示されており、図6Bに示される第2の波面画像IMG5では、既知収差により局所的に変位した複数のスポット像の中心(重心位置)が記号「△」で示されている。図7は、図6A及び図6Bに示した第1及び第2の波面画像IMG4,IMG5を互いに重畳して得られる合成画像IMG6を示す図である。
図1に示される画像比較部32は、被測定波面処理モード時に動作する第1画像比較部32A及び第2画像比較部32Bを有し、画像変位検出部33は、被測定波面処理モード時に動作する第1変位検出部33A及び第2変位検出部33Bを有している。また、波面演算部34は、被測定波面処理モード時に動作する第1相対波面演算部34A、第2相対波面演算部34B及び被測定波面演算部34Cを有する。誤差推定部35も、被測定波面処理モード時に動作する。
以下、図8を参照しつつ、被測定波面処理について説明する。図8は、被測定波面処理の手順の一例を示す図である。
図8を参照すると、動作制御部36は、収差制御信号Cnを既知収差発生部11に供給して既知収差をゼロにする(ステップST11)。次に、特徴量抽出部31は、撮像部20の出力画像ISをサンプリングすることで第1の波面画像IMG4を取得する(ステップST12)。その後、動作制御部36は、収差制御信号Cnを既知収差発生部11に供給して既知収差を発生させる(ステップST13)。次に、特徴量抽出部31は、撮像部20の出力画像ISをサンプリングすることで第2の波面画像IMG5を取得する(ステップST14)。ここで、第1の波面画像IMG4及び第2の波面画像IMG5は、第1画像比較部32A及び第2画像比較部32Bの処理でも使用されるため、画像メモリ(図示せず)に格納される。
その後、特徴量抽出部31は、第1の波面画像IMG4及び第2の波面画像IMG5に基づいて第1の波面画像IMG4の特徴量(光源LSの特徴量も含む。)を検出し(ステップST15)、その特徴量のデータTcをメモリすなわちデータ記憶部37に記録する(ステップST16)。
以下、特徴量算出方法の例について説明する。この例においては、特徴量抽出部31は、先ず、第1の波面画像IMG4の画像成分と第2の波面画像IMG5の画像成分とを互いに比較し、その比較結果を示す比較データを算出する。画像成分の一種である位相成分に着目すれば、特徴量抽出部31は、第1の波面画像IMG4の位相成分と第2の波面画像IMG5の位相成分との間の差分を比較データとして算出することができる。次に、特徴量抽出部31は、そのような比較データを基準データTdと比較し、その比較結果に応じた補正量で第1の波面画像IMG4の画像成分を補正し、その補正結果を特徴量として出力することができる。これにより、後述するように第1の波面画像IMG4の不要光成分を低減させることが可能となる。
今、無収差状態での第1の波面画像IMG4におけるi番目のマイクロレンズLに対応する局所領域画像をsi,a(x,y)とし、既知収差状態での第2の波面画像IMG5におけるi番目のマイクロレンズLに対応する局所領域画像をsi,b(x,y)とする。特徴量抽出部31は、次式(3)に示されるように、局所領域画像si,a(x,y)に離散フーリエ変換Fを施すことで、空間周波数成分Si,a(k,k)を得る。

Figure 0006391550
ここで、W,Wは、次式(4)で定義される。

Figure 0006391550
また、特徴量抽出部31は、次式(5)に示されるように、局所領域画像si,b(x,y)に離散フーリエ変換Fを施すことで、空間周波数成分Si,b(k,k)を得る。

Figure 0006391550
特徴量抽出部31は、上式(3),(5)に現れる位相成分の差θi,a(k,k)−θi,b(k,k)を比較データとして算出し、上記基準データTd(局所変位量Δ)と比較することができる。具体的には、特徴量抽出部31は、次式(6)の位相差パラメータΔθ(k,k)に基づいてその比較を行うことが可能である。

Figure 0006391550
不要光が発生しない理想的な状況では、位相差パラメータΔθ(k,k)の値は略ゼロになる。ところで、上式(3),(5)に現れる強度成分同士の比較は、次式(7)の強度残差パラメータΔA(k,k)で与えられる。

Figure 0006391550
ここで、gi,a、gi,bは、オフセット成分Ai,a(0,0)、Ai,b(0,0)をゼロにし、オフセット成分以外の強度成分が同等の大きさとなるように調整された一様なゲインである。また不要光が発生しない理想的な状況では、強度残差パラメータΔA(k,k)の値が略ゼロとなるように、ゲインgi,a、gi,bの値が調整されている。
次式(8)に示されるように、位相差パラメータΔθ(k,k)と強度残差パラメータΔA(k,k)とを独立変数とする重みD(k,k)を定めることができる。

Figure 0006391550
また、次式(9),(10)に示されるように、重みD(k,k)及びゲインgi,aを用いて、第1の波面画像IMG4の空間周波数成分Si,a(k,k)を補正して空間周波数成分Pi,a(k,k)を算出することができる。

Figure 0006391550
Figure 0006391550
特徴量抽出部31は、この補正された空間周波数成分Pi,a(k,k)を特徴量として算出することができる。重みD(k,k)は、位相差パラメータΔθ(k,k)の絶対値が大きいほど小さい値となり、且つ、強度残差パラメータΔA(k,k)の絶対値が大きいほど小さい値となるように設定される。不要光成分が大きいほど、位相差パラメータΔθ(k,k)が大きくなり、あるいは、不要光成分が大きいほど、強度残差パラメータΔA(k,k)が大きくなると考えられるため、式(10)に示した空間周波数成分Pi,a(k,k)は、不要光成分が低減された第1の波面画像(以下「補正波面画像」という。)の空間周波数成分と考えることができる。
次に、図8を参照すると、上記ステップST16の後は、図1の第1画像比較部32A及び第1変位検出部33Aは、特徴量データTcに基づいて第1の波面画像IMG4の局所変位量Δp,a(p=1,2,3,…)を検出し(ステップST17)、第2画像比較部32B及び第2変位検出部33Bは、特徴量データTcに基づいて第2の波面画像IMG5の局所変位量Δp,b(p=1,2,3,…)を検出する(ステップST18)。
具体的には、第1画像比較部32Aは、画像メモリ(図示せず)から第1の波面画像IMG4を読み出し、上記特徴量データTcと第1の波面画像IMG4の画像成分とを互いに比較する。第1変位検出部33Aは、その比較結果に基づいて第1の波面画像IMG4の局所変位量Δp,aを算出することができる(ステップST17)。第2画像比較部32Bも、画像メモリ(図示せず)から第2の波面画像IMG5を読み出し、上記特徴量データTcと第2の波面画像IMG5の画像成分とを互いに比較する。第2変位検出部33Bは、その比較結果に基づいて第2の波面画像IMG5の局所変位量Δp,bを算出することができる(ステップST18)。
より具体的に説明すると、第1画像比較部32Aは、次式(11)に示されるように補正波面画像の空間周波数成分である特徴量Pi,a(k,k)と、第1の波面画像IMG4のp番目の局所領域画像sp,aの空間周波数成分Ki,a(k,k)との相互相関値、すなわち相互パワースペクトルRp,a(k,k)を算出することができる。

Figure 0006391550
ここで、iは、特定の番号であり、pは、全ての局所領域画像の番号(=1,2,3,…)をとり得るものとする。また、第1画像比較部32Aは、次式(12)に示されるように、相互パワースペクトルRp,a(k,k)に逆離散フーリエ変換F−1を施すことで、相関関数rp,a(x,y)を算出することができる。

Figure 0006391550
相関関数rp,a(x,y)のピーク位置は、補正波面画像に対する第1の波面画像IMG4の局所変位量Δp,aを示すので、第1変位検出部33Aは、相関関数rp,a(x,y)のピーク位置に基づいて次式(13)の局所変位量Δp,aを算出することができる(ステップST17)。

Figure 0006391550
なお、式(11)に代えて、位相成分のみを用いる次式(14)を使用してもよい。

Figure 0006391550
同様に、第2画像比較部32Bは、次式(15)に示されるように補正波面画像の空間周波数成分である特徴量Pi,a(k,k)と、第2の波面画像IMG5のp番目の局所領域画像sp,bの空間周波数成分Ki,b(k,k)との相互相関値、すなわち相互パワースペクトルRp,b(k,k)を算出することができる。

Figure 0006391550
ここでも、iは、特定の番号であり、pは、全ての局所領域画像の番号(=1,2,3,…)をとり得るものとする。また、第2画像比較部32Bは、次式(16)に示されるように、相互パワースペクトルRp,b(k,k)に逆離散フーリエ変換F−1を施すことで、相関関数rp,b(x,y)を算出することができる。

Figure 0006391550
第2変位検出部33Bは、相関関数rp,b(x,y)のピーク位置に基づいて次式(17)の局所変位量Δp,bを算出することが可能である(ステップST18)。

Figure 0006391550
なお、式(15)に代えて、位相成分のみを用いる次式(18)を使用してもよい。

Figure 0006391550
上記ステップST18の後は、被測定波面演算部34Cは、被検光学系OJTの波面収差を算出する(ステップST19)。すなわち、被測定波面演算部34Cは、前記第1の波面画像の局所変位量Δp,aに基づいて被測定波面の収差量W(X,Y)を計測し、その計測データWFを出力する。
具体的には、被測定波面演算部34Cは、第1の波面画像IMG4の局所変位量Δp,a(p=1,2,3,…)のうち当該第1の波面画像IMG4の画像中心位置における局所変位量Δκ,a(p=κ)に着目し、次式(19)に示されるように、この局所変位量Δκ,aで、当該第1の波面画像IMG4の全ての局所変位量Δp,aをオフセットすることで、局所変位量Δp,cを算出することができる。

Figure 0006391550
次いで、被測定波面演算部34Cは、次式(20)に基づいて被測定波面の局所勾配を求めることができる。

Figure 0006391550
そして、被測定波面演算部34Cは、式(20)により得られた局所勾配を、公知のゼルニケ多項式などの関数でフィッティングすることにより、波面収差量W(X,Y)を算出することができる(ステップST19)。
ステップST19の後は、第1相対波面演算部34Aは、次式(21)に基づいて第1の波面画像IMG4の局所勾配を求め、これら局所勾配を公知のゼルニケ多項式などの関数でフィッティングすることにより、相対波面分布W(X,Y)を算出する(ステップST20)。

Figure 0006391550
また、第2相対波面演算部34Bは、次式(22)に基づいて第2の波面画像IMG5の局所勾配を求め、これら局所勾配を公知のゼルニケ多項式などの関数でフィッティングすることにより、相対波面分布W(X,Y)を算出する(ステップST21)。

Figure 0006391550
そして、誤差推定部35は、次式(23)により、被測定波面の計測誤差Er(X,Y)を算出し、そのデータErを出力する(ステップST22)。以上で、被測定波面処理は完了する。

Figure 0006391550
計測誤差Er(X,Y)からは、波面精度に関する様々な情報を得ることができる。たとえば、波面収差量W(X,Y)のRMS(Root Mean Square:二乗平均平方根)の誤差を、計測誤差Er(X,Y)のRMS値で推定することができる。このRMS値は、計測誤差Er(X,Y)を二乗して得られる値の平均の平方根である。また、計測誤差Er(X,Y)のRMS値を21/2で除算することで不偏推定量という統計量を得ることができる。更に、上述の通り、既知収差量ΔW(X,Y)と相対波面分布W(X,Y),W(X,Y)とは、それぞれゼルニケ多項式展開で表現され得ることから、計測誤差Er(X,Y)もゼルニケ多項式展開で表現することができる。このため、計測誤差Er(X,Y)を表現するゼルニケ多項式の各次数の項から、特定の波面収差成分(たとえば、非点収差成分またはコマ収差成分)の計測誤差を得ることが可能である。
なお、上記ステップST11,ST12の組とステップST13,ST14の組とは、この順番で実行される必要はなく、逆の順番であるいは同時並行に実行されてもよい。また、上記ステップST17,ST18も、この順番で実行される必要はなく、逆の順番であるいは同時並行に実行されてよい。更に、上記ステップST20,ST21も、この順番で実行される必要はなく、逆の順番であるいは同時並行に実行されてよい。
ところで、上記ステップST15での特徴量算出処理を別の方法で行い、この方法で得られた特徴量を用いて、上記ステップST17,ST18の方法とは異なる方法で局所変位量Δp,a,Δp,bの算出を行うことも可能である。以下、この方法について説明する。
特徴量抽出部31は、無収差状態で得た第1の波面画像IMG4の局所領域画像si,aから、基準値以上の明るさ(輝度)を持つ画像成分を有するスポット領域PA,…,PA(Kは正整数)を抽出し、これらスポット領域PA,…,PAにそれぞれ識別番号を付ける。次に、特徴量抽出部31は、これらスポット領域PA,…,PAの光量分布に基づいてそれぞれの対応する重心座標を算出する。同様に、特徴量抽出部31は、既知収差状態で得た第2の波面画像IMG5の局所領域画像si,bから、基準値以上の明るさ(輝度)を持つ画像成分を有するスポット領域PB,…,PB(Qは正整数)を抽出し、これらスポット領域PB,…,PBにそれぞれ識別番号を付ける。次に、特徴量抽出部31は、これらスポット領域PB,…,PBの光量分布に基づいてそれぞれの対応する重心座標を算出する。
図9A及び図9Bは、第1の波面画像IMG4の局所領域画像si,a内のスポット領域PA〜PAの例、及び、第2の波面画像IMG5の局所領域画像si,b内のスポット領域PB〜PBの例をそれぞれ示す図である。図9Aに示されるスポット領域PA〜PAは、図1の光源LSをなす複数の点光源のスポット像を表すスポット領域と、不要光を表す偽のスポット領域とが混在したものである。図9Bに示されるスポット領域PB〜PBも同様である。
次に、特徴量抽出部31は、局所領域画像si,a内のスポット領域PA,…,PAと局所領域画像si,b内のスポット領域PB,…,PBとを互いに比較し、その比較結果を示す差分ベクトルを比較データとして算出する。具体的には、特徴量抽出部31は、第1の波面画像IMG4と第2の波面画像IMG5との間で重心座標が一致または近接するスポット領域同士を関連付け、これら関連付けられたスポット領域の重心座標間の差分ベクトルを算出する。今、局所領域画像si,a内のスポット領域PAに対する局所領域画像si,b内のスポット領域PBの差分ベクトルをδ(u,v)で表すとき、この差分ベクトルδ(u,v)は次式で与えられる。
δ(u,v)=(x−x,y−y
ここで、(x,y)は、u番目のスポット領域PAの重心座標を表し、(x,y)は、v番目のスポット領域PBの重心座標を表している。
次に、特徴量抽出部31は、上記差分ベクトルδ(u,v)を上記基準データTd(局所変位量Δ)と比較し、上記差分ベクトルδ(u,v)の中から、ベクトル空間内で局所変位量Δと一致または近接する差分ベクトルを選択する。具体的には、特徴量抽出部31は、差分ベクトルδ(u,v)と局所変位量Δとの間の差分の大きさが一定範囲内にある差分ベクトルのみを選択することができる。更に、特徴量抽出部31は、局所領域画像si,a内のスポット領域PA,…,PAの中から、当該選択された差分ベクトルを構成しないスポット領域を除外する。
図10Aは、図9Aの局所領域画像si,aからスポット領域の一部を除外して得られる局所領域画像zi,aの一例を示す図である。図10Aの局所領域画像zi,aでは、図9Aのスポット領域PAは、不要光を表す偽のスポット領域であるとして除外されている。よって、局所領域画像zi,aは、図9Aの局所領域画像si,a中の不要光成分を低減させたものとみることができる。
次に、特徴量抽出部31は、不要光成分が低減された局所領域画像zi,aの中のスポット領域間の相対位置ベクトルを特徴量として算出する。局所領域画像zi,a内の任意のスポット領域PA,PA間の相対位置ベクトルVi,a(t,u)は、次式で与えられる。
i,a(t,u)=(x−x,y−y
そして、特徴量抽出部31は、相対位置ベクトルVi,a(t,u)を示す特徴量データTcをデータ記憶部37に記録する。図10Aの例では、3つの相対位置ベクトルVi,a(1,2),Vi,a(2,3),Vi,a(1,3)が特徴量として算出される。このような相対位置ベクトルV(t,u)は、光源LSをなす単数または複数の光源の特徴を表すものであり、第1の波面画像IMG4を構成する全ての局所領域画像s1,a,s2,a,…において共通の特徴量とみなすことができる。よって、相対位置ベクトルV(t,u)は、第1の波面画像IMG4を構成する局所領域画像s1,a,s2,a,…のうちの特定の1つの局所領域画像si,aについて算出されていればよい。
その後、第1画像比較部32Aは、特徴量データTcと、他の局所領域画像sp,a(p≠i)内のスポット領域間の相対位置ベクトルとを互いに比較し、第1変位検出部33Aは、その比較結果に基づいて第1の波面画像IMG4の局所変位量Δp,a(p=1,2,3,…)を検出する。同様に、第2画像比較部32Bは、特徴量データTcと、局所領域画像sp,b(p=1,2,3,…)内のスポット領域間の相対位置ベクトルとを互いに比較し、第2変位検出部33Bは、その比較結果に基づいて第2の波面画像IMG5の局所変位量Δp,b(p=1,2,3,…)を検出する。
具体的には、第1画像比較部32Aは、他の局所領域画像sp,a(p≠i)のスポット領域間の相対位置ベクトルVp,a(t,u)を算出し、当該相対位置ベクトルVp,a(t,u)のうち、ベクトル空間内で特徴量データTcと一致または近接する相対位置ベクトルのみを選択してその選択結果を第1変位検出部33Aに通知する。第1画像比較部32Aは、相対位置ベクトルVp,a(t,u)と特徴量データTcとの間の差分の大きさが一定範囲内にある相対位置ベクトルのみを選択することができる。第1変位検出部33Aは、当該他の局所領域画像sp,a(p≠i)内のスポット領域のうち、当該選択された相対位置ベクトルを構成するスポット領域のみを選択する。そして、第1変位検出部33Aは、局所領域画像zi,a内のスポット領域の重心の平均座標に対する、当該他の局所領域画像sp,a(p≠i)内の選択されたスポット領域の重心の平均座標の相対位置を局所変位量Δp,a(p=1,2,3,…)として算出することができる。
図10Bは、当該他の局所領域画像sp,a内のスポット領域PP〜PPの例を示す図である。この場合、スポット領域PPは、不要光を表すものとして選択されない。よって、第1変位検出部33Aは、図10Aのスポット領域PA〜PAの重心の平均座標に対する、図10Bのスポット領域PP〜PPの重心の平均座標の相対位置を局所変位量Δp,aとして算出する。
同様に、第2画像比較部32Bは、第2の波面画像IMG5の局所領域画像sp,b(p=1,2,3,…)のスポット領域間の相対位置ベクトルVp,b(t,u)を算出し、当該相対位置ベクトルVp,b(t,u)のうち、ベクトル空間内で特徴量データTcと一致または近接する相対位置ベクトルのみを選択してその選択結果を第2変位検出部33Bに通知する。次に、第2変位検出部33Bは、当該局所領域画像sp,b内のスポット領域のうち、当該選択された相対位置ベクトルを構成するスポット領域のみを選択する。そして、第2変位検出部33Bは、局所領域画像zi,a内のスポット領域の重心の平均座標に対する、当該局所領域画像sp,b内の選択されたスポット領域の重心の平均座標の相対位置を局所変位量Δp,b(p=1,2,3,…)として算出することができる。
図10Cは、当該局所領域画像sp,b内のスポット領域PB〜PBの例を示す図である。この場合、スポット領域PB,PBは、不要光を表すものとして選択されない。よって、第2変位検出部33Bは、図10Aのスポット領域PA〜PAの重心の平均座標に対する、図10Cのスポット領域PB〜PBの重心の平均座標の相対位置を局所変位量Δp,bとして算出することとなる。
以上に説明した波面処理部25のハードウェア構成は、たとえば、ワークステーションまたはメインフレームなどの、CPU(Central Processing Unit)内蔵のコンピュータで実現可能である。あるいは、上記波面処理部25のハードウェア構成は、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field−Programmable Gate Array)などのLSI(Large Scale Integrated circuit)により実現されてもよい。
図11は、LSIなどの信号処理回路を用いて構成される波面処理部25のハードウェア構成例を示すブロック図である。図11の例では、波面処理部25は、信号処理回路70、入力インタフェース部71、出力インタフェース部72、記録媒体73及びバスなどの信号路74により構成されている。記録媒体73は、データ記憶部37、及び、画像信号ISを一時的に記憶する画像メモリとして利用され得る。記録媒体73としては、たとえば、SDRAM(Synchronous DRAM)などの揮発性メモリ、HDD(ハードディスクドライブ)またはSSD(ソリッドステートドライブ)を使用することが可能である。
一方、図12は、コンピュータを用いて構成される波面処理部25のハードウェア構成例を示すブロック図である。図12の例では、波面処理部25は、CPU80cを内蔵するプロセッサ80、RAM(Random Access Memory)81、ROM(Read Only Memory)82、入力インタフェース部83、出力インタフェース部84、記録媒体85及びバスなどの信号路86により構成されている。記録媒体85は、データ記憶部37、及び、画像信号ISを一時的に記憶する画像メモリとして利用され得る。記録媒体85としては、たとえば、SDRAMなどの揮発性メモリ、HDDまたはSSDを使用することが可能である。
以上に説明したように実施の形態1の波面センサ1は、不要光成分の影響が低減された特徴量データTcを用いて被検光学系OJTの波面収差量W(X,Y)を計測し、被測定波面の計測誤差Er(X,Y)を推定している。したがって、迷光または外乱光などの不要光が入射光束に含まれる場合でも、不要光成分の影響を効率良く排除して高い精度で波面収差量W(X,Y)を計測し、信頼性の高い計測誤差Er(X,Y)を推定することができる。
実施の形態2.
次に、本発明に係る実施の形態2について説明する。図13は、本発明に係る実施の形態2の波面センサ2の概略構成を示す図である。図13に示されるように波面センサ2は、波長選択フィルタ41及び接合レンズ42からなる既知収差発生部40と、撮像部20Cとを備える点を除いて、上記実施の形態1の波面センサ1と同様の構成を有している。
既知収差発生部40は、入射光のうち第1波長域λ1及び第2波長域λ2の光を選択的に透過させる波長選択フィルタ41と、入射光の第1波長域λ1に対して上記の無収差状態を発生させると同時に入射光の第2波長域λ2に対しては上記の既知収差状態を発生させる接合レンズ42とを有する。接合レンズ42は、正のパワーを有する第1のレンズと負のパワーを有する第2のレンズとを貼り合わせて構成される色収差発生レンズである。接合レンズ42は、たとえば、フリントガラスの凸レンズと、クラウンガラスの凹レンズとを貼り合わせて構成されればよい。この接合レンズ42は、クラウンガラスの凸レンズとフリントガラスの凹レンズとを貼り合わせて構成される公知の色消しレンズとは光学的に逆の構成を有するので、単レンズよりも大きな色収差を発生することができる。
また、撮像部20Cは、カラー撮像素子21Cと、このカラー撮像素子21Cの出力を信号処理する信号処理部22Cとを備えている。信号処理部22Cは、レンズレットアレイ13により形成された複数のスポット光学像のうち第1波長域λ1の光学像群を検出して第1画像信号ISaを出力すると同時に、複数のスポット光学像のうち第2波長域λ2の光学像群を検出して第2画像信号ISbを出力することができる。
カラー撮像素子21Cとしては、たとえば、第1波長域λ1の色の光を透過させるフィルタと第2波長域λ2の色の光を透過させるフィルタとの配列からなるカラーフィルタ素子と、単一撮像面とを有する単板式の撮像素子を使用することができる。あるいは、第1波長域λ1の色の光を検出する撮像面と、第2波長域λ2の色の光を検出する撮像面とを有する複数板式の撮像素子を撮像素子21Cとして使用してもよい。これら撮像素子には、CCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサを使用可能である。
波面処理部25Cは、上記実施の形態1の波面処理部25と同様に、特徴量抽出部31、画像比較部32、画像変位検出部33、波面演算部34、誤差推定部35及びデータ記憶部37を有している。また、波面処理部25Cは、動作制御部36Cを有しており、この動作制御部36Cは、上記実施の形態1の動作制御部36と同様に、絞り制御信号Caを可変絞り機構10に供給して可変絞り機構10の絞りを制御する機能と、動作モード制御信号Swを特徴量抽出部31、画像比較部32、画像変位検出部33及び波面演算部34に供給して動作モードを切り替える機能とを有する。
このような構成により、基準波面処理モード時には、波面処理部25Cは、第1画像信号ISaに基づいて上記した第1の基準波面画像IMG1を取得し、第2画像信号ISbに基づいて上記した第2の基準波面画像IMG2を取得することができる。また、被測定波面処理モード時には、波面処理部25Cは、第1画像信号ISaに基づいて上記した第1の波面画像IMG4を取得し、第2画像信号ISbに基づいて上記した第2の波面画像IMG5を取得することができる。よって、本実施の形態の波面処理部25Cも、上記実施の形態1の波面処理部25と同様に、高い精度で波面収差量W(X,Y)を計測し、信頼性の高い計測誤差Er(X,Y)を推定することができる。したがって、本実施の形態においても、上記実施の形態1と同様の効果を奏することが可能である。
本実施の形態の構成は、被検光学系OJTが反射型光学系などである場合に当該被検光学系OJTの色収差を無視することができる場合に適した構成である。また、上記実施の形態1の場合と比べると、本実施の形態の構成は、既知収差状態と無収差状態との間の切り替えに可動部品を必要としないため、長寿命化と高信頼性とを確保することができる。
実施の形態3.
次に、本発明に係る実施の形態3について説明する。本実施の形態は上記実施の形態1の変形例である。すなわち、図14に示されるように、本実施の形態の波面センサ3の構成は、既知収差発生部50を除いて、上記実施の形態1の波面センサ1の構成と同様である。
既知収差発生部50は、可変絞り機構10からの入射光を第1光束と第2光束とに分割するビームスプリッタ51と、既知収差発生光学系55、反射ミラー56及びシャッタ57を含む第1の光路と、対照光学系52、反射ミラー53及びシャッタ54を含む第2の光路と、これら第1の光路と第2の光路とが合流する位置に配置される光合波器58とを有している。光合波器58は、第1の光路を伝搬した光束と第2の光路を伝搬した光束とを合波してコリメータレンズ12に出力する。図14に示されるように、対照光学系52を含む第2の光路では無収差状態が発生し、第1の光路では既知収差発生光学系55が既知収差状態(たとえば色収差)を発生させる。また、シャッタ54,57の開閉状態によって、第1の光路または第2の光路のいずれか一方を遮蔽することができる。
このような構成により、一方のシャッタ57を閉状態にして第1の光路を遮光し且つ他方のシャッタ54を開状態にして第2の光路を開放することにより、撮像部20は、無収差状態時の画像信号ISを波面処理部25に供給することができる。また、一方のシャッタ57を開状態にして第1の光路を開放し且つ他方のシャッタ54を閉状態にして第2の光路を遮光することにより、撮像部20は、既知収差状態時の画像信号ISを波面処理部25に供給することができる。したがって、本実施の形態の波面処理部25も、上記実施の形態1の波面処理部25と同様に、高い精度で波面収差量W(X,Y)を計測し、信頼性の高い計測誤差Er(X,Y)を推定することができる。
本実施の形態の構成は、被検光学系OJTが屈折型光学系などである場合に当該被検光学系OJTの色収差が無視することができない場合に適した構成である。また、シャッタ54,57を同時に開放することで、干渉計により既知収差量ΔW(X,Y)を精密に評価し調整することができるという利点がある。更に、収差発生量が可動部品の運動精度に依存しないため、収差発生量をメンテナンスフリーで長期間一定に保つ必要がある用途にも本実施の形態の構成は適している。
また、実施の形態3の変形例として、撮像部20及び波面処理部25の組み合わせに代えて、上記実施の形態2の撮像部20C及び波面処理部25Cの組み合わせを使用する形態もあり得る。この場合、非波長選択型のビームスプリッタ51に代えて、波長選択型ビームスプリッタを使用することが可能である。この変形例では、波長選択型ビームスプリッタは、入射光のうち第1波長域λ1の光を対照光学系52の方向に出射するが、その他の波長域の光を対照光学系52の方向に出射しない。また、波長選択型ビームスプリッタは、入射光のうち第2波長域λ2の光を既知収差発生光学系55の方向に出射するが、その他の波長域の光を既知収差発生光学系55の方向に出射しない。このような構成により、シャッタ54,57が共に開放状態にあるときには、撮像部20Cは、上記実施の形態2の撮像部20Cと同様に第1画像信号ISa及び第2画像信号ISbを波面処理部25Cに出力することができる。したがって、この変形例の波面処理部25Cも、上記実施の形態2の波面処理部25Cと同様に、高い精度で波面収差量W(X,Y)を計測し、信頼性の高い計測誤差Er(X,Y)を推定することができる。
以上、図面を参照して本発明に係る種々の実施の形態について述べたが、これら実施の形態は本発明の例示であり、これら実施の形態以外の様々な形態を採用することができる。
なお、本発明の範囲内において、上記実施の形態1〜3の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、または各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
本発明は、被検光学系で透過または反射した光の波面形状を計測する任意の機器に適用可能なものである。たとえば、天体観測機器、眼球の波面収差測定機器、または半導体ウエハの平面度を測定する機器に本発明を適用することができる。
OJT 被検光学系、LS 光源、1〜3 波面センサ、10 可変絞り機構、11 既知収差発生部、20 撮像部、21 撮像素子、22 信号処理部、25 波面処理部、31 特徴量抽出部、32 画像比較部、33 画像変位検出部、34 波面演算部、35 誤差推定部、36 動作制御部、37 データ記憶部、40 既知収差発生部、41 波長選択フィルタ、42 接合レンズ、50 既知収差発生部、51 ビームスプリッタ、52 対照光学系、53 反射ミラー、54 シャッタ、55 既知収差発生光学系、56 反射ミラー、57 シャッタ、58 光合波器。

Claims (17)

  1. 入射された光の波面を空間的に分割して複数のスポット光学像を形成するレンズレットアレイと、
    前記複数のスポット光学像を撮像する撮像部と、
    前記レンズレットアレイへの入射光の光路に既知の光学収差量が付与される既知収差状態と当該光路に前記既知の光学収差量が付与されない無収差状態とを発生させる既知収差発生部と、
    前記レンズレットアレイに入射された基準波面について、前記無収差状態のときに前記撮像部から出力された第1の基準波面画像の画像成分と前記既知収差状態のときに前記撮像部から出力された第2の基準波面画像の画像成分との比較結果を示す基準データが記憶されているデータ記憶部と、
    前記レンズレットアレイに入射された被測定波面について、前記無収差状態のときに前記撮像部から出力された第1の波面画像の画像成分と前記既知収差状態のときに前記撮像部から出力された第2の波面画像の画像成分との比較結果を示す比較データを算出し、当該比較データと前記基準データとの比較結果に応じた補正量で前記第1の波面画像の当該画像成分を補正し、更にその補正結果を示す特徴量データを出力する特徴量抽出部と、
    前記特徴量データを用いて前記被測定波面の計測誤差を推定する波面計測部と
    を備えることを特徴とする波面センサ。
  2. 請求項1記載の波面センサであって、
    前記波面計測部は、
    前記特徴量データと前記第1の波面画像の画像成分とを互いに比較し、且つ前記特徴量データと前記第2の波面画像の画像成分とを互いに比較する画像比較部と、
    前記画像比較部による比較結果に基づいて、前記第1の波面画像の局所変位量と前記第2の波面画像の局所変位量とを検出する画像変位検出部と、
    前記第1の波面画像の局所変位量に基づいて第1の相対波面分布を算出し、且つ前記第2の波面画像の局所変位量に基づいて第2の相対波面分布を算出する波面演算部と、
    前記第1の相対波面分布、前記第2の相対波面分布及び前記既知の光学収差量に基づいて前記計測誤差を算出する誤差推定部と
    を含むことを特徴とする波面センサ。
  3. 請求項2記載の波面センサであって、前記波面演算部は、前記第1の波面画像の局所変位量に基づいて前記被測定波面の収差を計測することを特徴とする波面センサ。
  4. 請求項2または請求項3記載の波面センサであって、前記画像比較部は、前記補正波面画像と前記第1の波面画像との相互相関を演算することにより前記補正波面画像と前記第1の波面画像とを互いに比較し、且つ前記補正波面画像と前記第2の波面画像との相互相関を演算することにより前記補正波面画像と前記第2の波面画像とを互いに比較することを特徴とする波面センサ。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の波面センサであって、前記基準データは、前記第1の基準波面画像に対する前記第2の基準波面画像の局所変位量を示すデータであることを特徴とする波面センサ。
  6. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の波面センサであって、前記既知収差発生部は、前記既知収差状態と前記無収差状態とを選択的に発生させることを特徴とする波面センサ。
  7. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の波面センサであって、
    前記既知収差発生部は、前記入射光の第1波長域に対して前記無収差状態を発生させると同時に前記入射光の第2波長域に対して前記既知収差状態を発生させ、
    前記撮像部は、前記複数のスポット光学像のうち前記第1波長域の光学像群を検出して前記第1の波面画像を出力し、且つ、前記複数のスポット光学像のうち前記第2波長域の光学像群を検出して前記第2の波面画像を出力する、
    ことを特徴とする波面センサ。
  8. 請求項7記載の波面センサであって、前記既知収差発生部は、前記光路に色収差を付与して前記既知収差状態を発生させる光学素子を含むことを特徴とする波面センサ。
  9. 請求項8記載の波面センサであって、前記光学素子は、正のパワーを有する第1のレンズと負のパワーを有する第2のレンズとを含む接合レンズであることを特徴とする波面センサ。
  10. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の波面センサであって、
    前記既知収差発生部は、
    前記入射光を第1光束と第2光束とに分割するビームスプリッタと、
    前記第1光束が伝搬する第1の光路と、
    前記第2光束が伝搬する第2の光路と、
    前記第1の光路と前記第2の光路とが合流する位置に配置される光合波器とを含み、
    前記第1の光路は前記既知収差状態を発生させ、前記第2の光路は前記無収差状態を発生させることを特徴とする波面センサ。
  11. 請求項10記載の波面センサであって、前記第1の光路及び前記第2の光路のうちの一方の光路を遮断し、他方の光路を開放するシャッタ機構を更に備えることを特徴とする波面センサ。
  12. 請求項1から請求項11のうちのいずれか1項記載の波面センサであって、前記基準波面を持つ球面波を発生させる絞り機構を更に備えることを特徴とする波面センサ。
  13. 請求項1から請求項12のうちのいずれか1項記載の波面センサであって、前記波面計測部は、前記特徴量データが出力される前に、前記基準データを算出して前記データ記憶部に記憶することを特徴とする波面センサ。
  14. 請求項1から請求項13のうちのいずれか1項記載の波面センサであって、前記波面計測部は、前記基準データに基づいて前記既知の光学収差量を算出する既知収差量演算部を含むことを特徴とする波面センサ。
  15. 入射された光の波面を空間的に分割して複数のスポット光学像を形成するレンズレットアレイと、前記複数のスポット光学像を撮像する撮像部と、前記レンズレットアレイへの入射光の光路に既知の光学収差量が付与される既知収差状態と当該光路に前記既知の光学収差量が付与されない無収差状態とを発生させる既知収差発生部と、前記レンズレットアレイに入射された基準波面について前記無収差状態のときに前記撮像部から出力された第1の基準波面画像の画像成分と前記既知収差状態のときに前記撮像部から出力された第2の基準波面画像の画像成分との比較結果を示す基準データが記憶されているデータ記憶部とを備えた波面センサにおいて実行される波面処理方法であって、
    前記レンズレットアレイに入射された被測定波面について、前記無収差状態のときに前記撮像部から出力された第1の波面画像の画像成分と前記既知収差状態のときに前記撮像部から出力された第2の波面画像の画像成分との比較結果を示す比較データを算出するステップと、
    当該比較データと前記基準データとの比較結果に応じた補正量で前記第1の波面画像の当該画像成分を補正し、その補正結果を示す特徴量データを出力するステップと、
    前記特徴量データを用いて前記被測定波面の計測誤差を推定するステップと
    を備えることを特徴とする波面処理方法。
  16. 請求項15記載の波面処理方法であって、
    前記特徴量データと前記第1の波面画像の画像成分とを互いに比較し、且つ前記特徴量データと前記第2の波面画像とを互いに比較するステップと、
    当該比較結果に基づいて、前記第1の波面画像の局所変位量と前記第2の波面画像の局所変位量とを検出するステップと、
    前記第1の波面画像の局所変位量に基づいて第1の相対波面分布を算出するステップと、
    前記第2の波面画像の局所変位量に基づいて第2の相対波面分布を算出するステップとを更に備え、
    前記計測誤差は、前記第1の相対波面分布、前記第2の相対波面分布及び前記既知の光学収差量に基づいて算出されることを特徴とする波面処理方法。
  17. 請求項16記載の波面処理方法であって、前記第1の波面画像の局所変位量に基づいて前記被測定波面の収差を計測するステップを更に備えることを特徴とする波面処理方法。
JP2015222732A 2015-11-13 2015-11-13 波面センサ及び波面処理方法 Active JP6391550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015222732A JP6391550B2 (ja) 2015-11-13 2015-11-13 波面センサ及び波面処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015222732A JP6391550B2 (ja) 2015-11-13 2015-11-13 波面センサ及び波面処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017090327A JP2017090327A (ja) 2017-05-25
JP6391550B2 true JP6391550B2 (ja) 2018-09-19

Family

ID=58767843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015222732A Active JP6391550B2 (ja) 2015-11-13 2015-11-13 波面センサ及び波面処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6391550B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111860104A (zh) * 2020-05-14 2020-10-30 中国人民解放军空军预警学院 一种基于Zernike多项式的杂散光估计方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003121300A (ja) * 2001-10-16 2003-04-23 Canon Inc 光学系の波面収差測定方法及び装置
US7390999B1 (en) * 2005-06-22 2008-06-24 University Of Central Florida Research Foundation, Inc. Differential Shack-Hartmann curvature sensor
EP2184596B1 (en) * 2007-08-27 2018-11-14 Nikon Corporation Wavefront aberration measuring device and method and wavefront aberration adjusting method
JP2009192411A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Nikon Corp 波面計測装置およびプログラム
JP5544765B2 (ja) * 2009-06-12 2014-07-09 株式会社ニコン 波面形状測定装置及び波面形状測定方法
US9182289B2 (en) * 2011-10-14 2015-11-10 Canon Kabushiki Kaisha Apparatus and method for estimating wavefront parameters
JP2016211933A (ja) * 2015-05-07 2016-12-15 キヤノン株式会社 面形状計測装置、面形状計測方法、及び加工装置、並びにそれによって加工された光学素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017090327A (ja) 2017-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105283118B (zh) 用于确定待测试光学系统的波前像差数据的方法
JP5774734B2 (ja) ダイナミックフォーカススイープおよび窓平均化を用いた光コヒーレンストモグラフィ
US10681259B2 (en) Imaging apparatus, imaging method, and imaging system
EP1626257B1 (en) Method and device for wave-front sensing
JP2015055544A (ja) 波面計測装置、波面計測方法、光学素子の製造方法、および、光学システムの組み立て調整装置
TW201241547A (en) System, device and method for acquiring depth image
JP2007330558A (ja) 分光眼底測定装置及びその測定方法
US11067477B2 (en) Wavefront measurement device and wavefront measurement system
KR20180010659A (ko) 개선된 홀로그래픽 복원 장치 및 방법
EP3416366B1 (en) Image pickup apparatus and image pickup method
KR20180057291A (ko) 단일 생성 위상 천이 기법을 이용한 디지털 홀로그래픽 복원 장치 및 방법
TWI589851B (zh) 光學波前量測裝置與方法
JP6391550B2 (ja) 波面センサ及び波面処理方法
JP2012058228A (ja) 面形状検査装置及び面形状検査方法
JP2014531160A (ja) 電気光学センサ用のぼけキャリブレーションシステム及び移動マルチ焦点マルチターゲットコンステレーションを用いる方法
CA2713418C (en) System and methods of phase diversity wavefront sensing
JP5857887B2 (ja) 波面測定装置
JP2007025503A (ja) 可変形状ミラーの変形方法、その方法を用いた光学装置、及び眼底観察装置
JP6831506B2 (ja) 光測定装置及び光測定方法
Yoon Wavefront sensing and diagnostic uses
KR20190072020A (ko) 결함 검출 방법 및 장치
US9971137B2 (en) Image generation apparatus and image generation method
JP6688712B2 (ja) 反射スペクトルの測定方法
WO2020094484A1 (en) Wavefront curvature sensor involving temporal sampling of the image intensity distribution
JP6494885B1 (ja) 波面計測装置、波面計測方法及び移動体観測装置、移動体観測方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6391550

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250