JP6391147B2 - Locking pin for scallop culture and harvesting method of scallop - Google Patents
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Description
本発明は、帆立貝の吊り下げ養殖に用いる係止ピン及び帆立貝の収穫方法の改良に関するものである。 The present invention relates to an improvement in a locking pin used for scallop suspension culture and a method for harvesting scallops.
ロープに係止ピンを介して帆立貝を係止、保持し、このロープを海中に垂らし、帆立貝を海中に吊り下げて養殖する帆立貝の垂下式養殖（耳吊り式養殖）は知られている（特許文献１参照）。 A scallop drooping culture (ear-hanging aquaculture) is known in which a scallop is locked and held via a locking pin on a rope, and the rope is hung in the sea, and the scallop is hung in the sea for cultivation (patented). Reference 1).
図２５〜図２８は、帆立貝養殖法の説明図である。
図２５は係止ピン１００を示し、係止ピン１００は、軸部１０１の両端部に先鋭な挿入部１０２，１０２を有し、挿入部１０２，１０２の軸方向内方部位に、内方且つ径方向外方に傾斜突出する起立片からなる係止部１０３，１０３を有し、軸部１０１の軸方向中間部位には「ハ」字形に一対のロープ抜止片１０４，１０４を起設し、以上の係止ピン１００は樹脂、例えば６６ナイロンを用い、各部全一体に成形されている。
25 to 28 are explanatory diagrams of the scallop culture method.
FIG. 25 shows the
図２６は、ロープ１１０に係止ピンを介して帆立貝１２０を吊り下げ保持した状態を示し、図２６は要部の拡大図であり、図２７は全体図である。
ロープ１１０に、係止ピン１００を貫通孔１１１（取付孔）を介して長さ方向と直交する方向に貫通させて挿通する。
係止ピン１００の両端部の係止部１０３，１０３に、帆立貝１２０，１２０を耳片１２１に形成した係止孔を介して挿通保持し、図２７に示したように帆立貝１２０，１２０はロープ１１０の長さ方向に離間して貫通保持した係止ピン１００により、ロープ１１０に保持される。
26 shows a state where the
The
The
ところで、係止ピン１００は、軸部１０１の中間部１０５周に設けた抜止片１０４，１０４間にロープ１１０が位置し、抜止片１０４，１０４間の軸部中間部１０５がロープの貫通孔からなる取付孔１１１に挿通している。抜止片１０４，１０４で係止ピン１００のロープ１１０からの抜脱は阻止される。
ロープ１１０は、外径が例えば６〜８ｍｍであり、長さは例えば１０〜１５ｍであり、
７〜８ｃｍ長の係止ピン１００…（…は複数を表す、以下同じ）を１０〜１３ｃｍピッチでロープに、その長さ方向に直交する方向に貫通・保持させ、各係止ピン１００…の両端部に帆立貝１０２の耳片を係止・保持されている。
図２７は、帆立貝の養殖状態を示す説明図である。
By the way, in the
The
A 7 to 8 cm long locking pin 100 (... indicates a plurality, the same applies hereinafter) is passed through and held in a rope at a pitch of 10 to 13 cm in a direction perpendicular to the length direction of each
FIG. 27 is an explanatory view showing a cultured state of scallops.
このように、海中に縦に帆立貝の稚貝をロープを介して垂下して侵浸し、帆立貝の養殖を行う。養殖期間は１０ヶ月〜１２ヶ月である。
図２８は、図２７の状態から帆立貝１２０…が生育した状態を示している。生育した帆立貝１２０…の重量もあって、係止ピン１００は、ロープ１１０を中心として逆Ｕ字形に曲がり、係止ピン１００…は抜止片１０４，１０４でロープ１１０の掛止孔１１１から脱落しないように保持される。
ところで、ロープ１１０に係止ピン１００…で保持された帆立貝１２０…を、海中に垂下・保持した状態で養殖を行うものであるが、実際には、垂下したロープや帆立貝に、イガイ（ヒルガイ）、フジツボ、ホヤ等の付着物（雑物）が付着するが、図では理解の便のため雑物を外した状態で示している。
In this way, scallops are cultivated by dripping and invading juveniles of scallops vertically through the rope. The culture period is 10 to 12 months.
FIG. 28 shows a state in which
By the way,
図２９は帆立貝の収穫作業の一例を示す説明図である。
生育後の帆立貝１２０…は、例えば、収穫船１３０上に水揚げされ、ロープ１１０から取り外され、収穫される。
海中に投入されているロープ１１０は、ガイドプーリ１３２を通ってモータで駆動される水揚げプーリ１３１（巻き揚げ機）で船上に引き上げられる。
FIG. 29 is an explanatory diagram showing an example of a harvesting operation for scallops.
The grown
The
ロープ１１０の引き上げに際し、プーリ１３１，１３２の間には、二股状、或いはＹ字形等の扱き部材１３３が配設されており、係止ピン１００で保持された帆立貝１２０を含むロープ１１０を、例えば二股状の扱き部材１３３，１３３間を通す。
扱き部材１３３，１３３の二股状部材間には、図３０に示したように、ロープ１１０の外径よりも大きい隙間からなる狭隘部１３４が設けられており、この狭隘部１３４に水揚げプーリ１３１で引き上げられる係止ピン及び帆立貝を含むロープ１１０を通す。
When the
As shown in FIG. 30, a
図３０は扱き部材１３３，１３３間をロープ１１０が通過し、扱かれる状態を示している。
生育後の帆立貝を吊り下げ、保持しているロープ１１０は、水揚げプーリ１３１の巻き上げ力で矢印のように引っ張られる。
扱き部材１３３，１３３間をロープ１１０が通過する際、ロープ１１０両側の扱き部材１３３，１３３の内側面に、ロープ１１０に係止ピン１００を介して保持されている帆立貝１２０，１２０が当接する。
帆立貝１２０，１２０の移動は、扱き部材１３３，１３３で阻止され、一方ロープ１１０は矢視印方向に移動し、係止ピン１００は残留し、係止ピン１００はロープ１１０の取付孔１１１に通っている軸部中間部１０５を含んで軸部１０１が引張され、延伸することとなる。
この状態を図３０で示した。
FIG. 30 shows a state in which the
The
When the
The movement of the
This state is shown in FIG.
扱き部材１３３，１３３間で扱き部材１３３により帆立貝１２０，１２０の移動は阻止され、一方、ロープ１１０は移動し、残留する帆立貝１２０，１２０により係止ピン１００は引張、延伸され、最終的には係止ピン１００は弱い部分から破断する。
例えば図３１では、係止部１０３の部分から帆立貝１２０は外れて離脱し、自由となり、収穫される。
The handling
For example, in FIG. 31, the
図３２では、一方の帆立貝１２０が係止ピン１００の軸部１０１の一方の抜止片１０４Ａの外側部位から破断して自由となったり、他方が係止部１０３の部位でこの部分の変形で抜脱したりし自由となる。
このように帆立貝１２０は係止ピン１００から外れ、図２９に示すように扱き部材１３３の下方に配置した収穫籠１３４に収容され、収穫される。
In FIG. 32, one of the
In this way, the
以上のように水揚げに際し、扱き部材１３３，１３３間をロープ１１０が通る際、図３１、図３２で説明したように帆立貝１２０，１２０は扱き落とされるが、一方係止ピン１００は、抜止片１０４，１０４がロープ１１０の貫通孔１１１（取付孔）周辺部に引っ掛かり、ロープ１１０から抜脱するのが阻害される。
As described above, when the
この結果、帆立貝１２０が離脱した後の係止ピン１００の一部は、ロープ１１０に残留することとなる。
図３３は、帆立貝が扱き落とされ、帆立貝水揚げ後の裸のロープを示した図で、要部を拡大した図であり、図３４は、全体図である。
As a result, a part of the
FIG. 33 is a view showing a bare rope after the scallops are handled and after landing the scallops. FIG. 33 is an enlarged view of the main part, and FIG. 34 is an overall view.
係止ピン１００の破断は様々であり、一義的な破断はなされないが、抜止片１０４，１０４によって、係止ピン１００はロープ１１０の取付孔１１１からの抜け出しが阻害され、図３３、図３４に示したようにロープ１１０に残留する。
一本のロープに残留する係止ピンの数は、例えば１００本以上と極めて多数であり、ロープ１１０を再使用する際に、残留係止ピンは邪魔となり、これを一々除去する必要がある。
この係止ピンの除去作業は手作業に頼らざるを得ず、多大の労力と時間とを要する。
図３５は、ロープから取り外した係止ピンを示しており、このように種々の形態で係止ピンは帆立貝離脱後のロープに残留することとなる。
The
The number of locking pins remaining on one rope is extremely large, for example, 100 or more, and when the
The removal operation of the locking pin must be relied on manually, and requires a lot of labor and time.
FIG. 35 shows the locking pin removed from the rope, and thus the locking pin remains on the rope after scallop removal in various forms.
本発明は、帆立貝収穫後のロープに多数の係止ピンが残留すること、残留係止ピンの除去に多大の労力と時間を要することの上記した従来技術の課題を解決すべくなされたものである。
本発明は、帆立貝の収穫時における帆立貝のロープからの扱き離脱時に、帆立貝の掻き落とし離脱と同時に、係止ピンをロープから自動的に離脱除去可能とする帆立貝の係止ピン及び帆立貝の収穫方法を提供することを目的とする。
The present invention has been made to solve the above-described problems of the prior art in that a large number of locking pins remain on the rope after harvesting scallops and that it takes a lot of labor and time to remove the remaining locking pins. is there.
The present invention relates to a scallop locking pin and a method for harvesting scallops that enable the scallop to be automatically removed from the rope at the same time as the scallop is scraped off and removed when the scallop is harvested during harvesting. The purpose is to provide.
上記課題を解決するために請求項１に係る発明は、軸部の両端部に帆立貝の耳片の耳吊り孔に挿入して係止する係止部を有し、軸部の中間部に一対のロープ抜止片を有し、各部全一体的に樹脂で成形した帆立貝養殖用の係止ピンにおいて、前記係止ピンの前記ロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を有しており、前記係止ピンの脆弱部は、抜止片間の外周の一部の全周に設けたＶ溝状切り込みであることを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to
請求項２に係る発明は、軸部の両端部に帆立貝の耳片の耳吊り孔に挿入して係止する係止部を有し、軸部の中間部に一対のロープ抜止片を有し、各部全一体的に樹脂で成形した帆立貝養殖用の係止ピンにおいて、前記係止ピンの前記ロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を有しており、前記係止ピンの脆弱部は、前記軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、前記小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなることを特徴とする。
The invention according to
請求項３に係る発明は、請求項２において、前記脆弱部は複数有することを特徴とする。
The invention according to
請求項４に係る発明は、請求項２において前記放射壁部は、その外面が前記軸部の一般部の外周と一致することを特徴とする。
The invention according to
請求項５に係る発明は、請求項２〜４の何れかにおいて、前記脆弱部は、１個の中心部と４枚の前記放射壁部とからなり、断面が十字形であることを特徴とする。
The invention according to
請求項６に係る発明は、請求項２〜４の何れかにおいて、前記脆弱部は、１個の中心部と３枚の前記放射壁部とからなり、断面がＹ字形であることを特徴とする。
The invention according to
請求項７に係る発明は、ロープに長さ方向に直交するように設けた貫通孔に係止ピンを通し、係止ピンを該貫通孔の両側部に設けたロープ抜止片でロープに保持させ、この係止ピンの先端部の係止部に帆立貝の耳片に設けた係止孔を介して保持し、ロープの長さ方向に所定間隔を開けて前記係止ピンで多数の帆立貝を吊り下げ保持し、海中に該ロープを垂らして吊り下げ養殖するようにした帆立貝の養殖方法において、前記ロープに貫通係止した係止ピンのロープ抜止片の間には一定の力で破断する脆弱部を有し、生育後の帆立貝を吊り下げているロープを海中から巻揚機等で引き上げ、前記ロープを扱き部材間に通し、前記扱き部材間には、前記ロープの太さよりも若干大きい狭隘部を有し、前記扱き部材間の前記狭隘部間に前記ロープを通し、前記帆立貝を前記扱き部材に引っ掛け、前記脆弱部を破断させることで前記ロープから前記帆立貝を扱き落とすことで収穫するとともに、破断した係止ピンをロープから抜き出すようにした帆立貝の養殖方法であり、前記脆弱部は、前記係止ピンの前記ロープ抜止片間の軸部外周の一部の全周に設けたＶ溝状の切り込みであることを特徴とする。In the invention according to
請求項８に係る発明は、ロープに長さ方向に直交するように設けた貫通孔に係止ピンを通し、係止ピンを該貫通孔の両側部に設けたロープ抜止片でロープに保持させ、この係止ピンの先端部の係止部に帆立貝の耳片に設けた係止孔を介して保持し、ロープの長さ方向に所定間隔を開けて前記係止ピンで多数の帆立貝を吊り下げ保持し、海中に該ロープを垂らして吊り下げ養殖するようにした帆立貝の養殖方法において、前記ロープに貫通係止した係止ピンのロープ抜止片の間には一定の力で破断する脆弱部を有し、生育後の帆立貝を吊り下げているロープを海中から巻揚機等で引き上げ、前記ロープを扱き部材間に通し、前記扱き部材間には、前記ロープの太さよりも若干大きい狭隘部を有し、前記扱き部材間の前記狭隘部間に前記ロープを通し、前記帆立貝を前記扱き部材に引っ掛け、前記脆弱部を破断させることで前記ロープから前記帆立貝を扱き落とすことで収穫するとともに、破断した係止ピンをロープから抜き出すようにした帆立貝の養殖方法であり、前記脆弱部は前記抜止片間に１個又は複数個有し、係止ピンの軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、前記小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなることを特徴とする。In the invention according to claim 8, the locking pin is passed through the through hole provided so as to be orthogonal to the length direction of the rope, and the locking pin is held on the rope by the rope retaining pieces provided on both sides of the through hole. The locking pin is held at the locking part at the locking part through a locking hole provided in the ear piece of the scallop, and a large number of scallops are suspended by the locking pin at predetermined intervals in the length direction of the rope. In the scallop culturing method in which the rope is suspended and cultivated by hanging down the rope in the sea, a fragile portion that breaks with a certain force between the rope retaining pieces of the locking pins that penetrate through the rope. A rope that suspends the scallops after growth is lifted from the sea with a hoisting machine or the like, and the rope is passed between handling members, and between the handling members, a narrow portion slightly larger than the thickness of the rope And the rope between the narrow portions between the handling members In addition, the scallop shell is hooked on the handling member and harvested by handling the scallop shell from the rope by breaking the fragile portion, and the scallop shell culture method is adapted to extract the broken locking pin from the rope. And the weakened portion has one or a plurality between the retaining pieces, and is formed with a portion having a smaller cross-sectional area than the general portion of the shaft portion of the locking pin, and the small portion includes the general portion of the shaft portion. It is characterized by comprising an integral central portion and a plurality of integral radial wall portions that are integrally formed with the central portion, extend radially from the central portion, and are continuous with the general portion of the shaft portion.
請求項１に係る発明では、係止ピンのロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を有するので、帆立貝の水揚げ時に帆立貝に大きな力を作用させることで係止ピンは抜止片内側の脆弱部から切断され、帆立貝をロープから離脱させて収穫を円滑に行わせるとともに、係止ピンをロープから離脱させることができ、特に本発明では、係止ピンの脆弱部は、係止片間の外周の一部に設けたＶ溝状の切り込みしたので、脆弱部の形成が容易であり、又帆立貝の離脱、係止ピンのロープからの離脱が容易である。
In the invention according to
請求項２に係る発明では、係止ピンの脆弱部は、軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とで形成した。
本発明では、断面積の小さい部位を中心部と、これの周に設けた複数の放射壁とで構成したので、脆弱部は複数の放射壁部により座屈し難くなり、ロープに穿孔し、穿孔部位に係止ピンを挿通するピン打ち込みに際し、係止ピンが脆弱部から折曲することを防止し、係止ピンのロープへの挿通（ピン打ち）を係止ピンが直線上の状態で容易に、円滑に、効率良く、確実に行うことができる。
In the invention according to
In the present invention, since the portion having a small cross-sectional area is constituted by the central portion and a plurality of radiation walls provided around the center portion, the fragile portion becomes difficult to buckle by the plurality of radiation walls, and the rope is perforated. When driving a pin that inserts a locking pin into the part, the locking pin is prevented from bending from the fragile part, and it is easy to insert the locking pin into the rope (pinning) with the locking pin in a straight line. In addition, it can be carried out smoothly, efficiently and reliably.
請求項３に係る発明では、係止ピンの脆弱部は複数設けられているので、例えば、係止ピンの抜止片間に２カ所設けることで、ロープ取付孔の両開口部に脆弱部が臨み、水揚げ時に２カ所の何れの箇所においても破断し易く、係止ピンのロープからの抜脱が容易に、確実になされる。
In the invention according to
請求項４に係る発明では、放射壁部は、その外面が軸部の一般部の外周と一致させた。
仮に、放射壁部の外面を一般部の外周より突出させると、脆弱部が座屈し難くなるものの、係止ピンをロープの挿通孔に挿通（ピン打ち）するときに脆弱部がより座屈し難くはなるものの、係止ピンを挿通するときに引っ掛かりが生じ、挿通作業に支障を来す。また、放射壁部の外面を一般部よりも窪ませると、挿通作業は容易化するものの、係止ピンは座屈し易くなる。
この点、本発明によれば、放射壁部の外面を軸部の一般部の外周と一致させたので、係止ピン挿通時に座屈し難く、挿通作業を円滑に行える。
In the invention according to
If the outer surface of the radiating wall is protruded from the outer periphery of the general part, the fragile part is less likely to buckle, but the fragile part is less likely to buckle when the locking pin is inserted (pinned) into the insertion hole of the rope. However, when the locking pin is inserted, a hook is generated, which hinders the insertion operation. Further, if the outer surface of the radiating wall portion is recessed from the general portion, the insertion work is facilitated, but the locking pin is easily buckled.
In this respect, according to the present invention, since the outer surface of the radiation wall portion is made to coincide with the outer periphery of the general portion of the shaft portion, it is difficult to buckle when the locking pin is inserted, and the insertion operation can be performed smoothly.
請求項５に係る発明では、脆弱部は、１個の中心部と４枚の前記放射壁部とからなり、
断面が十字形としたので、請求項２〜請求項４の何れか１項の効果を確実に得ることができる。
In the invention which concerns on
Since the cross section has a cross shape, the effect of any one of
請求項６に係る発明では、脆弱部は、１個の中心部と３枚の前記放射壁部とからなり、断面がＹ字形としたので、請求項４〜請求項６の何れか１項の効果を確実に得ることができる。
In the invention which concerns on
請求項７に係る発明では、脆弱部は、係止ピンのロープ抜止片間の軸部外周の一部の
全周に設けたＶ溝状の切り込みとした。
帆立貝の収穫に先立つ養殖に際し、係止ピンの脆弱部をロープ抜止片間の外周の一部の全周に設けたＶ溝状切り込みとしたので、脆弱部の形成が容易であり、又帆立貝収穫時の帆立貝の離脱、係止ピンのロープからの離脱が確実である。
In the invention which concerns on
V-groove notches provided on the entire circumference.
When cultivating scallops prior to harvesting, the fragile part of the locking pin is a V-groove cut provided on the entire circumference of the part between the rope retaining pieces, making it easy to form the fragile part, The scallops and the locking pins are surely removed from the rope.
請求項８に係る発明では、係止ピンの脆弱部を抜止片間に１個又は複数個有し、係止ピンの軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とした。
帆立貝の収穫に際し、帆立貝収穫時に係止ピンのロープからの離脱を容易に、円滑に、
確実に行わせることができる。
特に本発明では、帆立貝の収穫に先立つ養殖作業の一工程であるロープへのピン打ち工程に際し、係止ピンのロープからの離脱の容易性、作業効率の向上を実現しつつ、係止ピンのロープへの取り付け時（ピン打ち作業時）に係止ピンに設けた脆弱部による曲がり易さを防止し、ロープへのピン打ち作業時に座屈し難く、作業が迅速に、円滑に、確実に、ピン打ち作業を極めて効率よく行うことができる。
In the invention which concerns on Claim 8, it has one or more weak parts of a locking pin between retaining pieces, it forms in a site | part with a smaller cross-sectional area than the general part of the axial part of a locking pin, A central portion that is integral with the general portion of the shaft portion, and a plurality of integral radiating wall portions that are integrally formed with the central portion, extend radially from the central portion, and are continuous with the general portion of the shaft portion.
When harvesting scallops, when the scallops are harvested, the locking pin can be easily and smoothly detached from the rope.
It can be done reliably.
In particular, in the present invention, in the pinning step to the rope, which is one step of the aquaculture work prior to harvesting the scallops, the locking pin can be easily detached from the rope and the work efficiency can be improved, When attached to the rope (during pinning work), it prevents the fragile part provided on the locking pin from being easily bent, and is difficult to buckle during pinning work on the rope, making the work quick, smooth and reliable. The pinning operation can be performed very efficiently.
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図１は本発明の第１実施例に係る帆立貝養殖用の係止ピンを説明する図であり、（ａ）
は係止ピンの全体を示す正面図、（ｂ）は図１（ａ）のｂ部の拡大図で、要部を断面とし
た図である。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. The drawings are viewed in the direction of the reference numerals.
FIG. 1 is a view for explaining a locking pin for scallop cultivation according to a first embodiment of the present invention.
Is a front view showing the entire locking pin, (b) is an enlarged view of a portion b in FIG. 1 (a), the main portion is a cross-sectional view.
係止ピン１は、丸棒状の軸部２の両端部を尖鋭な挿入部３，３とし、両端部の挿入部３，３の軸方向内方部位に、軸方向内方で対称的に上傾した係止片を突設し、係止部４，４を構成する。
軸部２の軸方向中間部５には、長さ方向に離間して一対の抜止片６，６を径方向外方に突設して備え、抜止片６，６は「ハ」字形に配置される。
抜止片６，６の間隔は、後述するロープの外径と一致するか、或いはこれより若干大きいものとする。
The
The axial
The interval between the retaining
尚、抜止片６，６を実施例では「ハ」字形としたが、二つの抜止片を軸部２の中間部５の上下方向に突出するように設け、即ち一方が上方に突出し、他方が下方に突出し、突出方向は互いに軸方向内方に向くように斜めに向かい合うように設けることで抜け止め作用を保持させる構造でも良い。
In the embodiment, the retaining
以上の係止ピン１の軸部２の中間部５の中央部には、脆弱部７を設ける。
脆弱部７は、後述の帆立貝を係止ピン１の両端の係止部４，４に係止、保持した状態で、且つ、育成中の帆立貝の重さ、従って生育後、収穫時における帆立貝の重さよりも大きい力が、係止ピン１に掛かった際に破断する脆弱部７とする。
A
The
脆弱部７は、実施例では丸棒状の軸部２の中間部５の外周から切り込みを円周上に設け、Ｖ字形の溝状の切り込みからなる脆弱部とした。
係止ピン１は各部全一体に樹脂で成形し、例えば、前記したように６６ナイロンを用いる。
In the embodiment, the
The
６６ナイロンを係止ピンの素材として用いた場合、帆立貝を係止して海中に侵浸した際に海中で水分を吸収し、これにより少し柔らかくなり、また、伸ばすと約３倍程度延伸するために係止ピンの素材として好ましい。
係止ピン１は、例えば軸部２の全長が６４ｍｍ〜６７ｍｍであり、挿入部３，３から係止部４，４の基部までの長さが、例えば７ｍｍ〜１０ｍｍであり、又係止ピン１の軸部２は、最も径が大きい部分での直径が１．４〜１．８ｍｍである。
When 66 nylon is used as the material for the locking pin, when the scallop is locked and infiltrated into the sea, it absorbs moisture in the sea, making it slightly softer, and when stretched, it stretches about 3 times. It is preferable as a material for the locking pin.
The
図２は係止ピンに帆立貝を係止し、ロープに吊り下げて実施する帆立貝の垂下式養殖の部分拡大図、図３は同全体を示す図、図４は垂下式養殖の説明図である。
ロープ２０は、例えば１０〜１５ｍの長さであり、ロープ２０に径方向に貫通する取付孔２１…を例えば１０〜１３ｃｍピッチで穿設し、係止ピン１を取付孔２１…に挿通する。
FIG. 2 is a partially enlarged view of a scallop drooping culture carried out by locking a scallop on a locking pin and hanging on a rope, FIG. 3 is a diagram showing the whole, and FIG. 4 is an explanatory diagram of the drooping culture. .
The
以上において、係止ピン１は、ロープ２０が軸部２の中間部５の「ハ」字形に突設した抜止片６，６間に位置し、ロープ２０の取付孔２１…周辺部に抜止片６，６が位置し、抜止片６，６により取付孔２１から係止ピン１…が抜け出すのが阻止される。
このように係止ピン１…は、両端部に帆立貝１０，１０を係止、保持してロープ２０の長さ方向に直交する方向に多数貫通・保持される。
In the above description, the locking
In this way, a large number of the locking pins 1 are passed through and held in the direction orthogonal to the length direction of the
係止ピン１の両端部には、帆立貝１０，１０、初期の状態では稚貝を耳片１１，１１に穿設した係止孔を介して吊り下げ保持する。
耳片１１，１１の係止孔は、係止ピン１の尖鋭な挿入部３，３を通過してその軸方向内方部位に設けた係止部４，４（係止片）の軸方向内方部分に臨み、係止ピン１の両端部位に抜脱不能に係止、保持される。
この状態を拡大して図２で示した。又全体を図３で示した。
ところで、係止ピン１の軸部２の中間部５に設けた脆弱部７は、ロープ２０の取付孔２１の長さ方向の中間部に位置することとなる。
The
The locking holes of the
This state is enlarged and shown in FIG. The whole is shown in FIG.
By the way, the
耳吊り式の帆立貝養殖法及び養殖装置全体の一例を図４の説明図で示した。
海底３０に固定したアンカー３１，３１に、基端部を固定したアンカーロープ３２，３２の先端部（上端部）間に横ロープ３３を結束し、横ロープ３３には、長さ方向（横方向）に間隔を開けて複数箇所を浮体３４…に結束する。これにより、横ロープ３３を海面３５下の所定深さに保持する。
An example of the ear-hanging scallop culture method and the entire culture device is shown in the explanatory view of FIG.
A
横ロープ３３には、長さ方向に所定間隔で複数のロープ２０…を吊り下げる。
各ロープ２０…の夫々には、各ロープ２０…の長さ方向（縦方向）に所定ピッチで係止ピン１…が前記したように貫通、係止されており、各係止ピン１…の両端部に帆立貝１０，１０の耳片１１，１１を係止し、帆立貝１０…が吊り下げ保持される。
尚、横ロープ３３…の両端部とアンカーロープ３２，３２の連結部等には、海面上に上半部が露出する露出浮体３６…を連結し、海面における養殖場所の目印とする。
以上により帆立貝の垂下式養殖（耳吊式養殖）を実施する。
A plurality of
In each of the
The exposed floating
The scallop drooping culture (ear-hanging culture) is implemented as described above.
図５は養殖した帆立貝の生育が進み、収穫が近い状態を示す図であり、図６は図５の要部拡大図である。
図に示すように帆立貝は成長し、係止ピン１が延びてロープ２０の両側に垂れ下がっている。
帆立貝１０，１０を係止保持した係止ピン１…は、夫々の抜止片６，６がロープからの抜け出しを阻止している。
FIG. 5 is a diagram showing a state in which the scallops cultivated are growing and are close to harvesting, and FIG. 6 is an enlarged view of a main part of FIG.
As shown in the figure, the scallop has grown, and the
The locking pins 1, which lock and hold the
ところで、帆立貝の生育が進み、収穫が近い状態では、既述のように帆立貝からの外側やロープ周にイガイ（ヒルガイ）、フジツボ、ホヤ等の付着物（雑物）が付着する。
図では理解の便のため、帆立貝やロープに付着する雑物を外した状態で示しているが、
実際には、帆立貝１０の殻は雑物で膨れあがっており、また、ロープ２０は雑物が付着して大径となっている。
By the way, in the state where the growth of scallops progresses and the harvest is near, deposits (miscellaneous matter) such as mussels (barrels), barnacles, and sea squirts adhere to the outside from the scallops and around the rope as described above.
In the figure, for the sake of understanding, the scallops and the rope attached to the rope are shown in a state where they are removed.
Actually, the shell of the
係止ピン１の軸部２の中間部５に設けた脆弱部７は、生育後、収穫時における帆立貝の重さよりも大きい力が係止ピンに掛かった際に破断する脆弱部である。
従って収穫前においては、図９に示したように、ロープ２０の取付孔２１内において切断されることなく保持されており、ロープ２０への係止ピン１を含んで抜止片６，６の抜け止め作用もあって、帆立貝１０は、ロープ２０に保持されている（図８参照）。
The
Therefore, before harvesting, as shown in FIG. 9, the
次に帆立貝の収穫について説明する。
図７は前記と同様に帆立貝の収穫作業の一例を示す説明図である。
生育後の帆立貝は、例えば、収穫船４０で水揚げされ、収穫される。
海中に投入されているロープ２０は、ガイドプーリ４２を通ってモータで駆動される水揚げプーリ４１（巻き揚げ機）により船上に引き上げられる。
Next, harvesting scallops will be explained.
FIG. 7 is an explanatory view showing an example of a scallop harvesting operation in the same manner as described above.
The grown scallops are landed and harvested, for example, on the
The
ロープ２０の引き上げに際し、ロープに長さ方向に離間して配置されたプーリ４１，４２の間には、前記したように二股状、或いはＹ字形等の扱き部材４３，４３が配設されている。ロープ２０をこの扱き部材４３，４３間に通し、水揚げプーリ４１でロープ２０を引張、巻き上げる。
扱き部材４３，４３の二股状部材間には、ロープ２０の外径よりも大きい隙間からなる狭隘部４４が設けられており、この狭隘部４４に水揚げプーリ４１で引き上げられるロープ２０が通る。
When pulling up the
A
図８は、扱き部材４３，４３間をロープ２０が通過し、扱かれる状態を示している。
生育後の帆立貝を吊り下げ、保持しているロープ２０は、水揚げプーリ４１の巻き上げ力で矢印のように引っ張られる。
扱き部材４３，４３間をロープ２０が通過する際、ロープ２０両側の扱き部材４３，４３の内側面にロープ２０に係止ピン１を介して保持された帆立貝１０，１０が当たる。
FIG. 8 shows a state in which the
The
When the
帆立貝１０，１０の矢印方向への移動は、扱き部材４３，４３で阻止され、係止ピン１は、ロープ２０の取付孔２１に通っている軸部中間部５を含んでその軸部２が引張されることとなる。
この状態を図８及び図９で示した。
The movement of the
This state is shown in FIGS.
図１０（ａ）〜（ｃ）は係止ピン１の脆弱部７の切断過程を示す説明図であり、ロープ２０の引張の継続で帆立貝１０，１０は扱き部材４３，４３で移動を阻止される。この結果、係止ピン１には帆立貝の重量以上の力が作用することとなる。
この力は、図１０（ａ）の矢印のように軸部２の中間部５の脆弱部７を引き裂く方向に作用し、引っ張り力の継続で（ｂ）に示すように脆弱部７は破断が開始され、抜止片６，６間の軸部の中間部５は、脆弱部７から５Ａ，５Ｂとして二つの部分に分断することとなる。
この状態を図１０の（ｃ）で示した。
FIGS. 10A to 10C are explanatory views showing the cutting process of the
This force acts in the direction of tearing the
This state is shown in FIG.
図１１は、係止ピン１が脆弱部７から破断し、ロープ２０から帆立貝１０が分離し、且つ係止ピン１がロープから離脱した状態を示しており、図１２は図１１の丸で囲んだ１２部の拡大断面図である。
係止ピン１は、先ず、取付孔２１に貫通保持されている軸部２の中間部５の中央部の脆弱部７から優先的に破断する。
FIG. 11 shows a state in which the
First, the locking
この結果、図１１、図１２に示したように、係止ピン１は軸部中間部５の中央部から１Ａ，１Ｂとして分離する。
係止ピン１は、軸部の中間部５が二つの部分１Ａ，１Ｂに分離した結果、２つの抜止片６，６がロープ２０の取付孔２１の外側に位置していることから、該抜止片６，６が取付孔２１の周辺部に引っ掛かることなく該取付孔２１から分離した二つの部分１Ａ，１Ｂは抜け出す。
As a result, as shown in FIGS. 11 and 12, the locking
Since the
この状態を図１１、図１２で示した。
この結果、係止ピンの破断した二つの部分１Ａ，１Ｂはロープ２０の取付孔２１から抜け出し、帆立貝１０，１０は二つに分離した係止ピン半体１Ａ，１Ｂとともにロープ２０から離脱することとなる。
This state is shown in FIGS.
As a result, the two
以上のように係止ピン１は、ロープ２０の取付孔２１の部分から脆弱部７により二つの部分１Ａ，１Ｂに破断、分離し、ロープ２０から離脱する。
ロープ２０から分離した係止ピン１の各部分１Ａ，１Ｂの分断した中間部５Ａ，５Ｂは、抜止片６，６がロープ２０の外側に臨んでいることから、取付孔２１から抜止片６，６に阻害されることなく容易に、迅速に、確実に抜け出す。
この状態を図１２で示した。
As described above, the locking
The
This state is shown in FIG.
以上のように、ロープ２０を水揚げプーリ４１で引き上げ、巻き取り、プーリ４１，４２間に設けた扱き部材４３，４３間にロープ２０を通すことで、ロープ２０の両側に係止ピン１を介して吊り下げられた生育後の帆立貝１０，１０を、ロープ２０から取り外し、収穫することができる。
同時に、係止ピン１は、ロープ２０の取付孔２１に挿通されている抜止片６，６間の軸部の中間部５の脆弱部７から破断し、抜止片６，６で阻害されることなく帆立貝１０とともにロープ２０から抜け出す。
従って、係止ピン１はロープ２０に残留することが無い。
As described above, the
At the same time, the locking
Therefore, the locking
ロープ２０から離脱した係止ピン１の半体１Ａ，１Ｂを含む帆立貝１０は、扱き部材４３の下方に配置した収穫籠４５に収容され、収穫されることとなる。
この状態を図７で示した。
The
This state is shown in FIG.
図１３及び図１４は変更例を示す図で、係止ピンの要部のみを示す図である。
図１３では、脆弱部７を係止ピン１の軸部の中間部５が撓んで曲がる側のＶ形欠部７Ａを大きく設定し、反対側の欠部７Ｂを小さく設定したものである。
図１４では、脆弱部７を軸部の中間部５外周にカッター８で切り込み７Ｃを入れて形成し、切り込み７Ｃは軸部全周に設けても、或いは軸部中間部５周の図の上下にのみ設けても良い。
FIG. 13 and FIG. 14 are diagrams showing modified examples, and are diagrams showing only the main part of the locking pin.
In FIG. 13, the V-shaped
In FIG. 14, the weakened
図１５〜図２４は、本発明に係る係止ピンの第２実施例及びこれの変更実施例に係る係止ピンを示している。
図１５は、本実施例に係る係止ピンの全体を示す正面図であり、図１６は、図１５の要部の拡大図、図１７は、図１６の１７−１７線断面図である。
係止ピンは脆弱部の構成が異なるだけで、その他の構成は前記した第１実施例と基本構造は同様なので、同一部分に同一符号を付して詳細な説明は省略する。
15 to 24 show a second embodiment of the locking pin according to the present invention and a locking pin according to a modified embodiment thereof.
15 is a front view showing the entire locking pin according to the present embodiment, FIG. 16 is an enlarged view of a main part of FIG. 15, and FIG. 17 is a cross-sectional view taken along line 17-17 of FIG.
The locking pin is different only in the configuration of the fragile portion, and the other configuration is the same as the basic structure of the first embodiment described above.
図１５において、１は係止ピン、２は軸部、３，３は両端部の挿入部、４，４は係止部、５は軸部２の軸方向中間部、６，６は軸部中間部に設けた抜止片、７は脆弱部である。
本実施例では、脆弱部７の構成が前記した第１実施例と異なる構成である。
本実施例では、脆弱部７を係止ピン１の軸部２の中間部５周であって、前記した抜止片６，６の基部６ａ，６ａに近い部位で、中間部５の抜止片６，６の軸方向内方部位に軸方向に離間して２カ所（７，７）設けたものである。
２カ所の脆弱部７，７は同じ構造である。
In FIG. 15, 1 is a locking pin, 2 is a shaft portion, 3 and 3 are insertion portions at both ends, 4 and 4 are locking portions, 5 is an axial intermediate portion of the
In the present embodiment, the configuration of the
In the present embodiment, the weakened
The two
脆弱部７，７は、前記した脆弱部と同様に、係止ピン１の両端の係止部４，４に帆立貝を係止、保持した状態で、且つ、育成中の帆立貝の重さ、従って生育後、収穫時における帆立貝の重さよりも大きい力が係止ピン１に掛かった際に破断するものとする。
Like the fragile portion described above, the
脆弱部７は、図１６及び図１７に示したように、軸部２の一般部である中間部５の断面積よりもその断面積が小さい。
脆弱部７，７は、軸部２の中間部５に軸方向に挟んで軸方向に所定長さ離間して設けられ、軸部中間部５の径と同径或いは略々同径で、該中間部５に連続する一般部５１，５１の間に、断面積の小さい脆弱部７が夫々設けられる。
As shown in FIGS. 16 and 17, the
The
脆弱部７は、実施例では、軸部２、具体的には中間部５の抜止片６，６の間で、抜止片６，６の基部６ａ，６ａの下方部位で、基部６ａ，６ａの軸方向の内側部位に、軸方向に離間して２カ所７，７を設けた。
従って、抜止片６，６は、脆弱部７，７の軸方向外側に位置することとなる。
In the embodiment, the
Accordingly, the retaining
図１６は一方の脆弱部７を示しており、他方も同構造である。
脆弱部７は、一般部５１，５１間において軸方向中心部に向かって漸次径が小さくなり、中心部７１の径が最も小さい。
中心部７１から一体に軸方向に延びる両側部７２，７２は、軸方向に離間した一般部５１，５１に向かって径が漸増し、軸方向に離間する両端部７３，７３で一般部５１，５１に合流し、連続する。
FIG. 16 shows one
The
Both
従って、断面積が小さい脆弱部７は、軸方向に離間した一般部５１の一方から中央部方向に円錐状部となり、円錐部が所定径となると中心部７１で逆円錐状部となって端部７３が一般部５１と合流する。
Accordingly, the
以上において、最も断面積が小さい中心部７１の外周及び中心部７１を挟んで円錐状、
逆円錐状の両側部７２，７２の外周部には翼状の複数の放射壁部７４…を一体に設ける。
実施例では、４枚の放射壁部７４…を等角間隔（９０°間隔）で径方向外方に翼状に設け、従って断面は図１７に示したしたように十字形である。
In the above, the outer periphery of the
A plurality of wing-shaped
In an embodiment, the four radiating
放射壁部７４…は、その外面７５が軸部中間部５の一般部５１，５１の外周５２と一致する。
放射壁部７４…は、一般部５１，５１の端面、中心部７１の外周、両側部７２，７２の円錐状の外周面と連続し、中心部７１、両側部７２，７２、放射壁部７４…は、一般部５１，５１を含んで軸部２の中間部５と全一体に形成されている。
The
The radiating
次に本実施例に係る係止ピン１のロープ２０への取付孔２１への挿入、挿通作業を説明する。
ロープ２０に係止ピン１を通す取付孔２１を穿設する。
取付孔２１は、ロープ２０に長さ方向に直交するように、例えばドリル１２で穿設するものである。
Next, the insertion and insertion work of the
An
The
ところで取付孔２１は、係止ピン１が軽圧入程度で挿入し得る径とする。
ロープ２０への穿孔は、自動機で実施される。
図１８の（ａ）はドリル１２による穿孔直前の状態を示し、（ｂ）は穿孔後、ドリル１
２が後退している状態を示している。
By the way, the mounting
The
18A shows a state immediately before drilling with the
2 shows a state of retreating.
取付孔２１の穿孔後、係止ピン１を取付孔２１に挿通する。
係止ピン１の取付孔２１への挿通は、自動機（ピン打機）により実施される。
係止ピン１を図１８（ｃ）のように一端部３Ａ側から矢印で示すように移動し、ロープ２０の取付孔２１に挿入させる。
After the mounting
The insertion of the
As shown in FIG. 18C, the locking
ところで係止ピン１は、取付孔２１への挿通に際し、先部に係止部４Ａを有すること、
進行方向に臨む抜止片６Ａを有し、これら４Ａ，６Ａは、挿通孔１１の径よりも大きく外方に突出していることから挿入時に抵抗となるが、係止部４Ａ、抜止片６Ａは係止ピンの挿入方向に対し順方向に傾斜しているので順方向に撓み、進入が容易になされることとなる。
By the way, when the
There are retaining
ところで、係止ピン１には、抜止片６，６の間で、軸部２の中間部５には前述したように２カ所の脆弱部７、７が形成されている。
係止ピン１のロープ２０の取付孔２１への挿入に際し、軸周に突出した係止部４Ａ、抜止片６Ａの取付孔２１への進入に際し、係止部４Ａ、抜止片６Ａが撓み易い方向ではあるが、係止部４Ａ、抜止片６Ａの取付孔２１への進入時に抵抗となり、係止ピン１には軸方向への力が作用することとなる。
この力は、脆弱部７，７にも作用し、脆弱部７，７を曲げようとし、座屈する力が作用することとなる。
By the way, the locking
When the
This force also acts on the
軸部２の一般部５１よりも断面積が小さい部位で形成された脆弱部７，７は、軸部２の一般部５１，５１と一体の中心部７１と、この中心部７１に一体に形成された放射状に延びる一体の複数の放射壁部、実施例では、十字形をなすように４枚の放射壁部７４…とで構成されている。
複数枚、実施例では４枚の翼状の放射壁部７４…が軸方向に延びており、放射壁部７４…により脆弱部７，７が構成されているので、脆弱部７の軸方向への剛性が向上し、係止ピン１の軸方向への力に対して曲がり難く、極めて座屈し難くなる。
The weakened
A plurality of, in the embodiment, four wing-shaped
従って、係止ピン１をロープ２０の取付孔２１へ挿入するに際し、ピン打機による自動ピン挿入作業時に、脆弱部７，７の部分で曲がったりすることなく、直線状態を保持して円滑に係止ピン１をロープ２０の取付孔２１に挿入することができる。
従って、係止ピンを自動機を用いて、係止ピン１が曲がることなく、直線状態を維持して円滑、確実に、迅速に効率良くロープ２０の取付孔２１に打ち込む（挿通）ことができる。
Accordingly, when the
Therefore, the locking
図１８の（ｄ）は係止ピン１をロープ２０の取付孔２１に挿通し、保持させた状態を示している。
係止ピン１の一対の抜止片６，６間の中間部５がロープ２０の取付孔２１に臨み、抜止片６，６は取付孔２１の両開口部の外側に臨んでロープ２０の外周に位置し、取付孔２１から係止ピン１がの抜け出すのを防止する。
FIG. 18D shows a state in which the
The
係止ピン１の２カ所の脆弱部７，７は、前記した通り抜止片６，６の基部近傍で、抜止片６，６間に設けられているので、ロープ２０の取付孔２１の開口部に極めて近い外側に位置している。
図１８（ｄ）は係止ピン１をロープ２０に取付孔２１を介して挿通、保持させた状態を示しているが、併せて帆立貝の耳片に穿孔し、帆立貝の穿孔部（耳吊り孔）に係止ピン１の挿入部３を通し、係止部４を穿孔部を通して係止部の返し構造で係止ピン端部に係止、保持する。
Since the two
FIG. 18 (d) shows a state in which the
図１９は、本実施例に係る係止ピン１の両先部に帆立貝１０，１０を係止、保持した状態を示す図であり、帆立貝１０，１０は、既述のように耳片１１，１１の穿孔部を介して係止ピン１の両先部に係止されて吊り下げられ、穿孔部からの抜け出しは係止部４，４で阻止され、保持されるものである。
このように多数の帆立貝１０…を係止ピン１…を介してロープ２０に係止、保持させた状態で、ロープ２０を海中に垂下し、帆立貝の耳吊り養殖を実施する。
FIG. 19 is a view showing a state in which the
In such a state where a large number of
ところで、本実施例では、放射壁部７４…の外面７５を軸部２（その中間部５）の一般部５１の外周５２と一致させた。
仮に、放射壁部７４…の外面７５を一般部の外周５１よりも突出させたとしよう。
これによれば、脆弱部７は座屈し難くなる。しかしながら、係止ピン１をロープ２０の取付孔２１に挿通（ピン打ち）するときに脆弱部７がより座屈し難くはなる。
しかしながら、係止ピン１をロープ２０の取付孔２１に挿通する際、取付孔２１に引っ掛かりが生じ、挿通作業に支障を来すこととなる。
By the way, in the present Example, the
If, trying to have also protrudes from the outer peripheral 51 of the main portion of the
According to this, the
However, when the
一方、放射壁部７４…の外面７５を一般部５１の外周５２よりも窪ませると、取付孔２１への挿通作業は容易化するが、係止ピン１は座屈し易くなる。
この点、実施例のように放射壁部７４…の外面７５を軸部２の一般部５１の外周と一致させたので放射壁部７４…は軸部外周に突出せず、脆弱部７，７はロープ取付孔への挿通に際して抵抗となることが無く、取付孔２１の挿通が円滑に、容易になされることとなる。一方、係止ピン１のロープ２０の取付孔２１への挿通時に座屈し難くなる。
従って、係止ピンの挿通作業（ピン打ち作業）が曲がることなく、円滑に、容易に、確実になされる。
On the other hand, when the
In this respect, since the
Therefore, the insertion operation (pinning operation) of the locking pin is smoothly, easily and reliably performed without bending.
帆立貝は成長し、係止ピン１が延びてロープ２０の両側に垂れ下がる。これを前記と同様に図２０で示した。
帆立貝１０，１０を係止保持した係止ピン１…は、前記したように取付孔２１の開口部両側に設けられた脆弱部７，７の部分が、放射壁部７４…で曲がり難くなっており、座屈し難くくはあるが、他の部位に比較して断面積が小さいので、脆弱部７，７の部分から曲がり、垂れ下がるが、脆弱部７，７の軸方向外側部位に抜止片６，６が設けられており、ロープ２０からの抜け出しは阻止される。
The scallop grows and the
As described above, the locking pins 1 that hold the
図２１は、第２実施例に係る係止ピンを用いる収穫時における扱き部材間をロープが通過し、扱かれる状態を示す説明図であり、前記した通り二股状の扱き部材４３，４３間に通し、前記した水揚げプーリでロープ２０は引張されて巻き上げられる。
前記したように扱き部材４３，４３間をロープ２０が矢印のように引っ張られて通過し、扱かれ、扱き部材４３，４３間をロープ２０が通過する際、ロープ２０両側の扱き部材４３，４３の内側面にロープ２０に係止ピン１を介して保持された帆立貝１０，１０が当たる。
FIG. 21 is an explanatory view showing a state in which the rope passes between the handling members at the time of harvesting using the locking pins according to the second embodiment and is handled, and as described above, between the
As described above, when the
この際、ロープ２０の矢印方向への移動で、扱き部材４３，４３で阻止された帆立貝１０，１０により、係止ピン１はロープ２０の取付孔２１に通っている軸部中間部５を含んで引張される。
この結果、前記と同様に係止ピン１は、取付孔２１に貫通保持されている軸部２の中間部５の断面積が小さい脆弱部７，７の部分から優先的に破断することとなる。
At this time, the locking
As a result, similarly to the above, the locking
この結果、係止ピン１は軸部中間部５の軸方向に離間した２カ所の脆弱部７，７から分離する。
係止ピン１は、軸部の中間部５が分離した結果、２つの抜止片６，６がロープ２０の取付孔２１の外側に位置していることから、抜止片６，６が取付孔２１の周辺部に引っ掛かることなく取付孔２１から分離して抜け出す。
この結果、二つに破断した係止ピンはロープ２０の取付孔２１から抜け出し、帆立貝１０，１０は破断した係止ピンとともにロープ２０から離脱することとなる。
As a result, the locking
As a result of the separation of the
As a result, the latch pin that is broken in two comes out of the
ところで、係止ピン１の両端部の帆立貝１０，１０は、実際には外部に雑物が付着してるので、夫々の重量がさ異なること、生育度合いが夫々異なり、外形、外寸が異なることから、左右の扱き部材４３，４３の一方にこの側の帆立貝が先行して扱かれることが多く、脆弱部７，７は、一方のみが他方に先行して破断する場合が通常である。
この結果、脆弱部の一方が他方に先行して破断し、抜止片６，６間の軸部中間部５は一方の脆弱部から破断し、他方は繋がった状態となり、続いて他方の脆弱部が破断することから、ロープ２０の取付孔２１から中間部５は抜け出すこととなる。
By the way, the
As a result, one of the fragile portions breaks before the other, the shaft
図２２は、本発明に係る係止ピンの第２実施例の変更例の正面図である。
本実施例に係る係止ピンは、基本構造が前記実施例と同じなので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施例における係止ピンでは、前記した脆弱部７を軸部２の中間部５の抜止片６，６間の長さ方向の中央部に１カ所設けたものである。
脆弱部７は、前記実施例と同様に小径部と複数枚、前記した実施例と同様に、例えば４枚の放射壁部からなり、断面は十字形である。
FIG. 22 is a front view of a modification of the second embodiment of the locking pin according to the present invention.
Since the locking pin according to the present embodiment has the same basic structure as that of the above embodiment, the same portions are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
In the locking pin in this embodiment, the
The
図２３は、脆弱部の放射壁部の変更実施例であり、図１５、図２２の係止ピンともに共通する変更実施例である。
本実施例では、図１７と同様に脆弱部の断面において、放射壁部７４Ａ…を等角度間隔を開けて３枚とし、断面Ｙ字形としたものである。
FIG. 23 is a modified embodiment of the radiating wall portion of the fragile portion, and is a modified embodiment common to the locking pins of FIGS. 15 and 22.
In the present embodiment, similarly to FIG. 17, in the cross section of the fragile portion, the radiating
図２４は、脆弱部の放射壁部の更なる変更実施例であり、本実施例では、図１７と同様に脆弱部７の断面において、放射壁部７４Ｂ…を等角度間隔を開けて５枚とし、断面星形としたものである。
以上のように、放射壁部の数は任意であり、又放射壁部を含む脆弱部の断面形状は任意である。
FIG. 24 shows a further modified embodiment of the radiating wall portion of the fragile portion. In this embodiment, five radiating
As described above, the number of radiating wall portions is arbitrary, and the cross-sectional shape of the fragile portion including the radiating wall portion is arbitrary.
本発明は、帆立貝の垂下式養殖に利用することができる。 The present invention can be used for drooping culture of scallops.
１…係止ピン、 ２…軸部、 ３…挿入部、 ４…係止部、 ５…軸部中間部、 ６…抜止片、 ７…脆弱部、 ７Ａ，７Ｂ，７Ｃ…切り込み、 ７１…中心部、 ７４…放射壁部、 １０…帆立貝、 １１…耳片、 ２０…ロープ、 ２１…ロープの貫通孔である取付孔、 ４１…巻き揚げ機、 ４３…扱き部材、 ４４…狭隘部。
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記係止ピンの前記ロープ抜止片間の外周には、育成中の帆立貝の重さよりも大きい力が、該係止ピンに掛かった時に破断する脆弱部を有しており、
前記係止ピンの脆弱部は、抜止片間の外周の一部の全周に設けたＶ溝状切り込みであることを特徴とする帆立貝養殖用の係止ピン。 It has a locking part that is inserted and locked into the ear suspension hole of the scallop ear piece at both ends of the shaft part, and has a pair of rope retaining pieces in the middle part of the shaft part. In the formed locking pin for scallop culture,
The outer periphery of the locking pin between the rope retaining pieces has a fragile portion that breaks when a force greater than the weight of the scallop being grown is applied to the locking pin,
The locking pin for scallop cultivation is characterized in that the fragile portion of the locking pin is a V-groove cut provided at a part of the outer periphery between the retaining pieces.
前記係止ピンの脆弱部は、前記軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、前記小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなることを特徴とする帆立貝養殖用の係止ピン。 It has a locking part that is inserted and locked into the ear suspension hole of the scallop ear piece at both ends of the shaft part, and has a pair of rope retaining pieces in the middle part of the shaft part. In the formed locking pin for scallop cultivation, the outer periphery of the locking pin between the rope retaining pieces has a fragile portion that breaks when a force larger than the weight of the growing scallop is applied to the locking pin. Have
The fragile portion of the locking pin is formed in a portion having a smaller cross-sectional area than the general portion of the shaft portion, and the small portion is formed integrally with the central portion of the shaft portion and integrally with the central portion. A locking pin for scallop culturing, comprising a plurality of integral radiating wall portions extending radially from the central portion and continuing to the general portion of the shaft portion.
前記ロープに貫通係止した係止ピンのロープ抜止片の間には一定の力で破断する脆弱部を有し、
生育後の帆立貝を吊り下げているロープを海中から巻揚機等で引き上げ、
前記ロープを扱き部材間に通し、
前記扱き部材間には、前記ロープの太さよりも若干大きい狭隘部を有し、前記扱き部材間の前記狭隘部間に前記ロープを通し、
前記帆立貝を前記扱き部材に引っ掛け、前記脆弱部を破断させることで前記ロープから前記帆立貝を扱き落とすことで収穫するとともに、破断した係止ピンをロープから抜き出すようにした帆立貝の養殖方法であり、
前記脆弱部は、前記係止ピンの前記ロープ抜止片間の軸部外周の一部の全周に設けたＶ溝状の切り込みであることを特徴とする帆立貝の収穫方法。 Pass the locking pin through a through hole provided perpendicular to the length direction of the rope, and hold the locking pin on the rope with rope retaining pieces provided on both sides of the through hole. The scallops are held through the locking holes provided in the scallop ear pieces, and a plurality of scallops are suspended and held by the locking pins at predetermined intervals in the length direction of the rope. In the scallop culture method that hangs and suspends the fish,
Between the rope retaining pieces of the locking pin that penetrated and locked to the rope has a fragile portion that breaks with a certain force,
Pull the rope hanging the scallops after growth from the sea with a hoist, etc.
Pass the rope between the handling members,
Between the handling members, it has a narrow portion slightly larger than the thickness of the rope, and the rope is passed between the narrow portions between the handling members,
The scallop shell is hooked on the handling member and harvested by handling the scallop shell from the rope by breaking the fragile part, and the scallop shell culture method is adapted to extract the broken locking pin from the rope,
The method for harvesting scallops, wherein the fragile portion is a V-groove cut provided at a part of the outer periphery of the shaft portion between the rope retaining pieces of the locking pin.
前記ロープに貫通係止した係止ピンのロープ抜止片の間には一定の力で破断する脆弱部を有し、生育後の帆立貝を吊り下げているロープを海中から巻揚機等で引き上げ、
前記ロープを扱き部材間に通し、前記扱き部材間には、前記ロープの太さよりも若干大きい狭隘部を有し、前記扱き部材間の前記狭隘部間に前記ロープを通し、
前記帆立貝を前記扱き部材に引っ掛け、前記脆弱部を破断させることで前記ロープから前記帆立貝を扱き落とすことで収穫するとともに、破断した係止ピンをロープから抜き出すようにした帆立貝の養殖方法であり、
前記脆弱部は前記抜止片間に１個又は複数個有し、係止ピンの軸部の一般部よりも断面積が小さい部位で形成し、前記小さい部位は、軸部の一般部と一体の中心部と、この中心部に一体に形成され、中心部から放射状に延び、軸部の一般部に連なる一体の複数の放射壁部とからなることを特徴とする帆立貝の収穫方法。
Pass the locking pin through a through hole provided perpendicular to the length direction of the rope, and hold the locking pin on the rope with rope retaining pieces provided on both sides of the through hole. The scallops are held through the locking holes provided in the scallop ear pieces, and a plurality of scallops are suspended and held by the locking pins at predetermined intervals in the length direction of the rope. In the scallop culture method that hangs and suspends the fish,
Between the rope retaining pieces of the locking pin that penetrated and locked to the rope, there is a fragile portion that breaks with a constant force, and the rope hanging the scallop after growth is pulled up from the sea with a hoisting machine, etc.
Passing the rope between the handling members, between the handling members, having a narrow portion slightly larger than the thickness of the rope, passing the rope between the narrow portions between the handling members,
The scallop shell is hooked on the handling member and harvested by handling the scallop shell from the rope by breaking the fragile part, and the scallop shell culture method is adapted to extract the broken locking pin from the rope,
The fragile portion has one or a plurality between the retaining pieces, and is formed with a portion having a smaller cross-sectional area than the general portion of the shaft portion of the locking pin, and the small portion is integrated with the general portion of the shaft portion. A method for harvesting scallops, comprising: a central portion; and a plurality of integral radiating wall portions formed integrally with the central portion, extending radially from the central portion and continuing to a general portion of the shaft portion.
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