JP6389904B2 - 測定装置およびセンサシステム - Google Patents

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Description

関連出願へのクロスリファレンス
本出願は、2015年1月29日に出願された日本国特許出願第2015−15786号及び2015年4月24日に出願された日本国特許出願第2015−89533号に基づく優先権を主張するものであり、この先の出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
本発明は、生体情報の測定装置、および、生体情報の測定装置を含むセンサシステムに関する。
従来、被検者(ユーザ)の手首等の被検部位から生体情報を測定する測定装置が知られている。例えば、特許文献1には、被検者が手首に装着することにより、被検者の脈拍数を測定する測定装置が記載されている。
特開2002−360530号公報
しかしながら、特許文献1に記載の測定装置を使用して生体情報を測定する場合、ベルトにより手首に装着した測定装置の位置がずれることで、測定装置と被検部位との接触状態及び被検部位に対する測定装置の接触圧力等が変化する場合がある。このように接触状態及び接触圧力等が変化すると、測定装置が生体情報を取得する条件が変化し得る。そのため、特許文献1に記載の測定装置は、生体情報の測定精度が安定しにくい。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、生体情報の測定精度を向上可能な測定装置、および生体情報の測定装置を含むセンサシステムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る測定装置は、
被検者に装着される装着部と、
前記装着部に支持されて、前記被検者の被検部位に接触した状態で前記被検者の生体情報を取得するセンサ部と、
を備え、
前記被検者が前記装着部を装着した状態において、前記センサ部が所定圧力以下の圧力で前記被検部位に接触する測定装置であって、
前記装着部は、前記被検者の手首に装着されるバンドであり、
前記バンドは、前記測定装置が前記手首に装着された状態において、前記センサ部が接触する被検部位に対して、少なくとも一部が前記被検者の上腕方向にずれて位置する
また、本発明に係る測定装置は、
被検者に装着される装着部と、
前記装着部に支持されて、前記被検者の被検部位に接触した状態で前記被検者の生体情報を取得するセンサ部と、
を備え、
前記センサ部は、前記被検者が前記装着部を装着した状態において、弾性体を介して前記装着部に変位可能に支持される測定装置であって、
前記装着部は、前記被検者の手首に装着されるバンドであり、
前記バンドは、前記測定装置が前記手首に装着された状態において、前記センサ部が接触する被検部位に対して、少なくとも一部が前記被検者の上腕方向にずれて位置する
また、本発明に係るセンサシステムは、
被検者に装着される装着部と、前記装着部に支持されて、前記被検者の被検部位に接触した状態で前記被検者の生体情報を取得するセンサ部と、を備え、前記被検者が前記装着部を装着した状態において、前記センサ部が所定圧力以下の圧力で前記被検部位に接触する測定装置であって、前記装着部は、前記被検者の手首に装着されるバンドであり、前記バンドは、前記測定装置が前記手首に装着された状態において、前記センサ部が接触する被検部位に対して、少なくとも一部が前記被検者の上腕方向にずれて位置する測定装置と、
前記センサ装置で取得されたセンサ信号に基づく生体情報を表示する表示装置と、
を備える。
本発明の実施形態によれば、生体情報の測定精度を向上可能な測定装置、および生体情報の測定装置を含むセンサシステムを提供できる。
本発明の第1実施形態に係る測定装置の概略構成を示す模式的な側面図である。 図1の測定部の概略構成を示す断面図である。 装着部の延在方向に直交する方向の側面を示す第1可動部材の側面図である。 測定部における弾性体の配置の一例を示す図である。 センサ部における生体センサの配置の一例を模式的に示す図である。 2つの生体センサで取得された脈波の一例を模式的に示す図である。 図1の支持部の概略構成を示す断面図である。 図1の測定装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図1の測定装置の使用状態の一例を示す図である。 図1の測定装置の装着状態の断面を模式的に示す図である。 手首にかかる接触圧力と手首至近距離間PWVとの関係についての実験結果を示すグラフである。 年代別の平均血圧を示す図である。 装着部による測定部の保持状態の一変形例を示す図である。 装着部による測定部の保持状態の他の変形例を示す図である。 装着部の一変形例を示す測定装置の装着状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る測定装置の外観を示す斜視図である。 図16に示した測定装置の装着部を示す上面図である。 図17に示した装着部の内部を示す上面図である。 本発明の第2実施形態に係るセンサ部及び基板の外観を示す図である。 図16に示した測定装置の動作を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態に係る弾性体の例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る弾性体の例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る弾性体の例を説明する図である。 図16の測定装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る装着部の変形例を示す測定装置の装着状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るセンサシステムの概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る測定装置の概略構成を示す模式的な側面図である。測定装置100は、装着部110と、測定部120と、2つの支持部130とを備える。
測定装置100は、被検者が測定装置100を装着した状態で、被検者の生体情報を測定する。測定装置100が測定する生体情報は、測定部120が測定可能な任意の生体情報である。本実施形態においては、測定装置100は、一例として、被検者の2か所の脈波を取得して脈波伝播速度を測定するものとして、以下説明を行う。
また、本実施形態において、装着部110は直線状の細長い帯状のバンドである。生体情報の測定は、例えば被検者が測定装置100の装着部110を手首に巻きつけた状態で行われる。具体的には、被検者は、測定部120が被検部位に接触するように装着部110を手首に巻きつけて、生体情報の測定を行う。測定装置100は、被検者の手首において、尺骨動脈又は橈骨動脈を流れる血液の脈波伝播速度を測定する。
図2は、図1の測定部120の概略構成を示す断面図である。図2では、測定部120とともに、測定部120の周辺の装着部110についても図示している。
装着部110は、装着時に被検者の手首に接触する裏面110aと、裏面110aと反対側の表面110bとを有する。装着部110は、裏面110a側に開口部111を有する。測定部120は、開口部111から裏面110a側に突出した状態で、装着部110に支持される。また、装着部110は、開口部111と測定部120との間に、装着部110の外部から内部への水分及び塵等の侵入を防ぐための弾性部材112を備える。弾性部材112は、例えば可撓性を有する防水用ゴムブーツ等であり、測定部120は、開口部111内において、開口部111の平面と平行な方向に変位可能である。
また、装着部110は、装着部110の内部の表面110b側に平板状の平板部材113を備える。平板部材113は、測定部120と接触し、装着部110の内部の表面110b側から測定部120を支持する。つまり、測定部120は、開口部111の弾性部材112と、平板部材113とにより装着部110に支持される。平板部材113と測定部120との接触部分は固定されておらず、測定部120は、装着部110に対して変位可能に支持される。
測定部120は、第1可動部材121と、第2可動部材122と、センサ部123とを備える。
第1可動部材121は、装着部110の平板部材113と接触する、円盤状の天板部材124と、第2可動部材122に挿入される円筒状の挿入部125とを備える。挿入部125の外径は、天板部材124の直径よりも小さい。挿入部125の内部の空間は、センサ部123に電力を供給するためのフレキシブルケーブル126を通すことができる。また、第1可動部材121は、挿入部125の天板部材124側に、装着部110の延在方向の両側にフレキシブルケーブル126を通すためのケーブル通過用穴127を有する。
図3は、装着部110の延在方向に直交する方向の側面を示す第1可動部材121の側面図である。図3に示すように、第1可動部材121は、側面視において、装着部110の延在方向にケーブル通過用穴127を有する。
図2において、第2可動部材122は、内径が第1可動部材121の挿入部125の外径よりも大きい受容部128と、底板129とを備える。つまり、第2可動部材122は有底円筒形状である。受容部128には、挿入部125が挿入される。第2可動部材122は、受容部128の開口端128b側において、伸縮可能な弾性体140を介して、第1可動部材121の天板部材124と接続されている。弾性体140が伸縮していない状態において、挿入部125と受容部128とは、同軸上に保持される。本実施形態において、弾性体140は、例えばばねである。但し、弾性体140は、ばねに限られず、他の任意の弾性体とすることができる。
本実施形態において、測定部120は3つの弾性体140を備える。複数の弾性体140は、特に、フレキシブルケーブル126と干渉しない位置に配置される。図4は、測定部120における弾性体140の配置の一例を示す図である。図4では、測定部120を上面(図1の上側)から見た図であり、上面視において、第1可動部材121が存在する位置を二点鎖線で、弾性体140が存在する位置を破線で示している。
図4に示すように、3つの弾性体140a、140b及び140cは、天板部材124の円周に沿って、等間隔に配置されている。かかる配置により、弾性体140は、図4に一点鎖線で示すフレキシブルケーブル126に干渉することなく、第1可動部材121の天板部材124を支持することができる。なお、本実施形態において、弾性体140が3つの場合について説明したが、測定部120が有する弾性体140の数量は3つに限られない。測定部120は、任意の数量の弾性体140を有し、これらの弾性体140は、フレキシブルケーブル126に干渉しない位置に配置される。
再び図2を参照すると、弾性体140が伸縮していない状態において、挿入部125の天板部材124を有さない開口端125aと、底板129とは、互いに離隔している。また、弾性体140が伸縮していない状態において、挿入部125の外周面と、受容部128の内周面とは、互いに離隔している。このように、第1可動部材121の挿入部125と、第2可動部材122との間に空隙が存在するため、第1可動部材121と第2可動部材122とは、互いに、装着部110の表面110b及び裏面110aの方向(上下方向)に変位可能である。また、第1可動部材121と第2可動部材122とは、装着部110の延在方向に平行な面内で変位可能である。さらに、第1可動部材121と第2可動部材122とは、挿入部125と受容部128との軸がずれて傾斜するように変位することも可能である。
センサ部123は、第2可動部材122に結合されており、第2可動部材122の変位に合わせて変位する。センサ部123は、装着部110に対して、装着部110の表面110b及び裏面110aの方向(上下方向)に変位可能である。センサ部123は、装着部110に対して、装着部110の延在方向に平行な面内で変位可能である。さらに、センサ部123は、装着部110の表面110b及び裏面110aに対して傾斜するように変位することも可能である。センサ部123は、被検者の生体情報を取得する生体センサを備える。図5は、センサ部123における生体センサの配置の一例を示す図である。図5は、装着部110を裏面110a側からセンサ部123を観察した図である。センサ部123における装着部110の幅方向の寸法は、装着部110の幅よりも大きい。すなわち、測定装置100の上面(図1の上側)視において、センサ部123は、装着部110からはみ出た状態となる。センサ部123は、被検者の被検部位に接触した状態で、被検者の生体情報を測定する。図5に示すように、本実施形態において、センサ部123は、所定間隔で配置された生体センサ147a及び生体センサ147bの2つのセンサを備える。生体センサ147a及び生体センサ147bの間隔ΔDは、例えば10〜30mmである。生体センサ147a及び生体センサ147bは、それぞれ異なる被検部位における脈波を光学的手法により取得する。脈波とは、血液の流入によって生じる血管の容積時間変化を体表面から波形としてとらえたものである。
生体センサ147a及び生体センサ147bは、例えば、それぞれ一対の発光部141と受光部142とを備える。発光部141から被検部位に測定光を射出し、その光が体内を通過して受光部142に到達した光を受光して、脈波を取得する。発光部142は、例えば、LED(発光ダイオード:Light emitting diode)又はLD(レーザダイオード:Laser Diode)等の発光素子を含む。また、受光部は、例えば、PD(フォトダイオード:Photodiode)又はPT(フォトトランジスタ:Phototransistor)等の受光素子を含む。
発光部142は、例えば、緑色(波長:500〜550nm)、赤色(波長:630〜780nm)、近赤外(波長800〜1600nm)のいずれかの光を発光する。長波長の光は短波長の光と比べて、体のより深い位置まで光が減衰しない。このため、近赤外光の発光素子を用いて生体情報の測定を行うと、緑色光又は赤色光の発光素子を用いるよりも測定精度が向上することがある。
センサ部123は、生体センサ147a及び生体センサ147bが共に尺骨動脈上又は橈骨動脈上に配置するように、被検部位との位置が調整される。次に、取得された2つの脈波に基づいて、手首至近距離間のPWV(脈波伝播速度:Pulse Wave Velocity)を測定する方法について、図6を用いて説明する。
図6は、2つの生体センサで取得された脈波の一例を示す図である。なお、センサ部123は、生体センサ147a及び生体センサ147bが橈骨動脈上に配置するように、ユーザによって調整されている。図6は、橈骨動脈上の第1の被検部Aに接触するセンサ147aにおいて取得された脈波Aと、橈骨動脈上の第2の被検部Bに接触するセンサ147bにおいて取得された脈波Bとを、上下に並べて比較して示す図である。取得された2つの脈波は時間で同期されている。取得された2つの脈波におけるピーク時間の間隔ΔT(ミリ秒)、及び生体センサ147aと生体センサ147bとの配置間隔ΔD(mm)を用いて、脈波伝搬速度PWV(m/秒)は以下の式で求めることができる。
PWV=ΔD/ΔT
センサ部123には、フレキシブルケーブル126が接続されている。フレキシブルケーブル126は、例えば装着部110が内部に備える電源部から、センサ部123に電力を供給する。フレキシブルケーブル126は、例えば装着部110が内部に備える制御部から、センサ部123に制御信号を供給する。フレキシブルケーブル126は、例えば装着部110が内部に備える制御部に、センサ部123で取得された生体情報を供給する。
次に、支持部130の構成について説明する。図7は、図1の支持部130の概略構成を示す断面図である。本実施形態において、支持部130は、第1可動部材131と、第2可動部材132と、支持板133とを備える。支持部130の構造は、測定部120の構成と類似しており、第1可動部材131と第2可動部材132とが、弾性体140を介して、互いに変位可能に接続されている。以下、支持部130について、測定部120と異なる点について説明する。
支持部130においては、測定部120でセンサ部123が配置されていた位置に、支持板133が配置されている。支持板133は、被検者が測定装置100を手首に巻きつけた際に、手首に接触して測定装置100を支持する平板状の部材である。支持板133は、被検者が測定装置100を手首に巻きつけた際に、接触する手首の曲面に合わせて変形する部材により構成されていてもよい。
支持部130の第1可動部材131の挿入部135は、測定部120の第1可動部材121の挿入部125と同様に、天板部材134側に、フレキシブルケーブル126を通すための、第1可動部材131を貫通するケーブル通過用穴137を有する。一方、支持部130は電力供給が必要なセンサ部123を有さないため、測定部120の挿入部125と異なり、支持部130の挿入部135の内部は、必ずしも中空になっていなくてもよい。
また、支持部130の天板部材134と接触する平板部材114における装着部110の幅方向の寸法は、装着部110の幅よりも小さい。すなわち、測定装置100の上面(図1の上側)視において、平板部材114は、装着部110に覆われた状態となる。なお、測定部120と同様に、支持部130は装着部110に対して変位可能に支持される。
図8は、図1の測定装置100の概略構成を示す機能ブロック図である。測定装置100は、センサ部123と、制御部143と、電源部144と、記憶部145と、通信部146とを備える。本実施形態では、センサ部123は測定部120に含まれ、制御部143、電源部144、記憶部145及び通信部146は装着部110の内部に含まれる。
センサ部123は、上述のように生体センサ147aと、生体センサ147bとを含み、被検部位から生体情報を取得する。さらに生体センサ147aと生体センサ147bとは、それぞれ発光部141と受光部142とを含む。
制御部143は、測定装置100の各機能ブロックをはじめとして、測定装置100の全体を制御及び管理するプロセッサである。また、制御部143は、取得された脈波に基づいて脈波伝搬速度を算出するプロセッサである。制御部143は、制御手順を規定したプログラム及び脈波伝搬速度を算出するプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成され、かかるプログラムは、例えば記憶部145等の記憶媒体に格納される。
電源部144は、例えばリチウムイオン電池並びにその充電及び放電のための制御回路等を備え、測定装置100全体に電力を供給する。
記憶部145は、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成することができ、各種情報や測定装置100を動作させるためのプログラム等を記憶するとともに、ワークメモリとしても機能する。記憶部145は、例えばセンサ部123による生体情報の測定結果を記憶してもよい。
通信部146は、外部装置と有線通信又は無線通信を行うことにより、各種データの送受信を行う。通信部146は、例えば、被検者の生体情報を記憶する外部装置と通信を行い、測定装置100が測定した生体情報の測定結果を、当該外部装置に送信する。
次に、測定装置100の使用方法について説明する。図9は、被検者による測定装置100の使用状態の一例を示す図である。図9に示すように、被検者は、測定装置100を手首に巻きつけて測定装置100を使用する。被検者は、測定装置100を手首に巻きつける際に、測定部120のセンサ部123の発光部141から、生体情報を取得する尺骨動脈又は橈骨動脈に測定光が射出されるように、測定部120の位置を調整した上で、装着部110を手首に巻きつける。
図10は、測定装置100の装着状態の断面を模式的に示す図である。測定装置100は、測定部120と、2つの支持部130とが手首に接触した状態で、被検者に装着される。特に、測定部120は、被検者が自ら装着時に調整することにより、尺骨動脈又は橈骨動脈に測定光が射出される位置で、手首に接触させることが好ましい。
測定装置100の装着状態において、測定部120と、2つの支持部130とは、弾性体140の弾性力により、手首に密着した状態で被検者に装着される。測定部120が手首に密着することにより、手首と測定部120との位置関係が変化しにくくなるため、測定部120における測定精度が向上可能になる。
ここで、図2及び図7の説明において述べたように、装着部110と、測定部120及び支持部130とは、固定されておらず、測定部120及び支持部130は、装着部110に対して変位可能に支持される。そのため、被検部位である手首に対して装着部110がずれたとしても、装着部110と、測定部120及び支持部130との相対的な位置関係がずれることにより、手首に対して密着している測定部120及び支持部130と、手首(及び被検部位)との相対的な位置は変化しにくい。また、手首に対して装着部110がずれた場合に、測定部120及び支持部130のそれぞれにおいて、第1可動部材121及び131と、第2可動部材122及び132とが変位することにより、測定部120及び支持部130と手首との密着状態が維持されやすい。そのため、測定部120と手首との位置関係が変化しにくく、測定部120による生体情報の測定条件が変わりにくい。
また、測定装置100の装着状態において、測定部120のセンサ部123は、所定圧力以下の圧力で手首に接触する。センサ部123は、生体情報の測定時に、被検者の動きにかかわらず常に所定圧力以下の圧力で手首に接触していてもよい。所定圧力は、測定装置100により測定する生体情報及び測定装置100の構成等に基づいて適宜決定されるものであり、生体情報の測定結果に誤差を生じにくい圧力であることが好ましい。本実施形態では、測定装置100は、生体情報として脈波伝播速度を測定するため、所定圧力は、脈波伝播速度の測定結果に誤差を生じにくい圧力であることが好ましい。
ここで、本実施形態に係る測定装置100における、所定圧力として好ましい値について説明する。図11は、測定装置100のセンサ部123から手首にかかる接触圧力と、手首至近距離間のPWVとの関係についての実験結果を示すグラフであり、平均血圧が約95mmHgの被検者に対して行った実験の結果を示すものである。ここで平均血圧は、平均して動脈にかかっている血圧を示し、収縮期血圧(最高血圧)と拡張期血圧(最低血圧)とを用いて、以下の式により求められる。
(平均血圧)=((最高血圧)+(最低血圧)×2)÷3
図11において、センサ部123から手首にかかる接触圧力が被検者の平均血圧(約95mmHg)と等しい場合、血管の内部における血圧と、血管の外部からの接触圧力との圧力差が平均的に0となるため、血流は接触圧力の影響を受けにくい。そのため、測定装置100による脈波伝播速度の測定結果は、向上しやすくなる。
接触圧力を、被検者の平均血圧(95mmHg)よりも低くした場合、血管壁の伸縮は接触圧力による影響を受けにくいため、血管壁の弾性率はほぼ一定となり、脈波伝播速度の測定結果も、ほぼ一定の結果が得られる。但し、接触圧力が所定の圧力(図11では約50mmHg)よりも小さい場合には、センサ部123と被検部位とが十分に接触していないため、脈波の取得が難しくなり、脈波伝播速度の測定も難しくなる。
一方、接触圧力を被検者の平均血圧(95mmHg)よりも高くした場合、血管壁の伸縮性は接触圧力の影響を受け、血管壁の弾性率は接触圧力の上昇に伴って小さくなる。その結果、脈波伝播速度も接触圧力の上昇に伴って小さくなる。
つまり、図11に示した実験結果によれば、脈波伝播速度は、接触圧力が脈波伝播速度を測定可能な接触圧力(図11における約50mmHg)から、被検者の平均血圧(図11における約95mmHg)の間においては、測定精度が著しく損なわれにくい。一方、接触圧力が被検者の平均血圧よりも大きくなると、測定精度が低くなりやすい。そのため、測定部120は、所定圧力として、被検者の平均血圧以下の圧力で被検部位に接触することが好ましい。
図12は、厚生労働省が発表した第5次循環器疾患基礎調査の結果に基づく、年代別の平均血圧を示す図である。測定装置100を汎用性のあるものとするためには、例えば20歳以上の成人が使用できることが好ましい。上述したように、接触圧力が被検者の平均血圧以下の場合に測定精度が著しく損なわれにくいことに鑑みると、本実施形態における測定装置100では、所定圧力は、図12において平均血圧が最も低い20歳代男性の約80mmHgとすることが好ましい。すなわち、測定装置100は、装着時に測定部120が80mmHg以下の圧力で被検部位に接触するように構成され、かかる圧力を実現可能な弾性体140が測定装置100に使用される。
このように、本実施形態に係る測定装置100によれば、生体情報を測定する測定部120(センサ部123)が所定圧力以下の圧力で被検部位に接触するため、当該所定圧力の設定によって生体情報の測定精度を向上可能である。例えば、上記実施形態において、所定圧力を80mmHgとすることにより、脈波伝播速度の測定精度を向上可能である。
また、センサ部123が装着部110に対して変位可能に支持されるため、生体情報の測定にあたり、装着部110がずれた場合であっても、センサ部123と装着部110との相対的な位置関係が変化することによって、被検部位に密着したセンサ部123と被検部位との相対的な位置関係は変化しにくい。そのため、測定装置100によれば、生体情報の測定にあたり、被検部位に対するセンサ部123の位置に関して、測定条件が変化しにくくなるため、生体情報の測定精度を向上可能である。また、被検者が測定装置100を装着した際に、被検者に対しては、センサ部123と、2つの支持部130とが接触しているため、被検者は、装着部110全体が手首に接触している場合と比較して、測定装置100の接触箇所における圧迫感を感じにくくなる。
なお、本実施形態において、例えば、装着部110における測定部120及び支持部130の保持状態は、図2及び図7に示すものに限られない。装着部110は、他の適宜な構造で測定部120及び支持部130を保持できる。以下、測定部120の変形例について説明する。支持部130の変形例については、測定部120と同様であるため省略する。
図13は、装着部110による測定部120の保持状態の一変形例を示す図であり、上記実施形態において説明した図2に対応する断面図である。図13に示した例では、装着部110が測定部120を受容する凹部115を有する。上記実施形態において、装着部110から突出していた第2可動部材122のセンサ部123側の一部分は、本変形例では、凹部115内に位置するように装着部110により覆われる。弾性体140が伸縮していない状態において、センサ部123の被検部位と接触する接触面123aは、装着部110の裏面110aよりも距離d1だけ凹部115から突出している。距離d1は、挿入部125の開口端125a側と、底板129との距離d2よりも短いことが好ましい。距離d1が距離d2よりも短いことにより、被検者が測定装置100を手首に装着した場合に、被検部位は、接触面123aが裏面110aと同一平面上になるまで、接触面123aを表面110b側に押し上げることができる。弾性体140は、接触面123aが裏面110aと同一平面となった状態において、センサ部123から被検部位への圧力が所定圧力となるように、構成されることが好ましい。接触面123aが、裏面110aと同一平面よりもさらに表面110b側に変位しないため、これによって、測定装置100の装着時に、被検部位に所定圧力以上の圧力がかかり、生体情報の測定精度が低下することを防止しやすくなる。これによって、センサ部123は、生体情報の測定時に、被検者の動きにかかわらず常に所定圧力以下の圧力で手首に接触することができる。
図14は、装着部110による測定部120の保持状態の他の変形例を示す図であり、上記実施形態において説明した図2に対応する断面図である。図14に示した例では、装着部110は、図13で示した例と同様に凹部115を有するが、装着部110において測定部120を支持する箇所以外では、装着部110の厚さが図13に示した例と比較して薄くなっている。これにより、測定装置100の重量を軽くすることができ、測定装置100を手首に装着している被検者への違和感及び負担等を軽減し得る。
また、上記実施形態において、装着部110は、直線状であると説明したが、必ずしも直線状でなくてもよい。装着部110は、例えば、被検者が測定装置100を手首に装着した際に、少なくとも一部が上腕方向にオフセットする形状であってもよい。例えば、図15に示す例では、測定装置100の装着時に、装着部110において測定部120が配置される箇所が、手首上に位置し、その他の部分が上腕方向にオフセットしている。これにより、装着部110において、測定部120は手首の被検部位に接触しつつ、その他の部分は手首よりも上腕方向に位置するため、被検者の手首の動作を妨げにくくなる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
(第2実施形態)
図16は、本発明の第2実施形態に係る測定装置の概略構成を示す模式的な斜視図である。第2実施形態に係る測定装置200は、装着部210と、複数のセンサ部220a,220bとを備える。図16に示すように、測定装置200の筐体を構成する装着部210は、図に示すZ軸正方向を向く裏面211及びZ軸負方向を向く表面212を有する。測定装置200は、装着部210の裏面211を被検者の生体の被検部位に装着して使用する。このため、被検者が測定装置200の装着部210を装着した状態では、被検者は、装着部210の表面212を外観視することができる。
測定装置200の装着部210は、その裏面211側に開口部213a,213bを有する。開口部213aからは第1センサ部220aが突出し、開口部213bからは第2センサ部220bが突出する構造を有する。
装着部210は、被検者に装着された状態で使用されるため、例えばバンド部214,215のような部材を有するのが好適である。図16おいては、一例として、被検者の腕などに巻きつけて使用するバンド部214,215を破線により途中まで図示してある。このようなバンド部214,215は、図16に示したような構成に限定されず、被検者に装着可能な任意の構成とすることができる。このように、本実施形態において、装着部210は、被検者の手首に装着されるバンドとすることができる。
測定装置200は、被検者が測定装置200を装着した状態で、被検者の生体情報を測定する。測定装置200が測定する生体情報は、測定部220が測定可能な任意の生体情報である。本実施形態においては、測定装置200は、一例として、被検者の2か所の脈波を取得して脈波伝播速度を測定するものとして、以下説明を行う。
また、本実施形態において、装着部210は細長い帯状のバンドとすることができる。生体情報の測定は、例えば被検者が測定装置200の装着部210を手首に巻きつけた状態で行われる。具体的には、被検者は、複数のセンサ部220a,220bが被検部位に接触するように装着部210を手首に巻きつけて、生体情報の測定を行う。測定装置200は、被検者の手首において、尺骨動脈又は橈骨動脈を流れる血液の脈波伝播速度を測定する。
図17は、図16に示した測定装置200における装着部210の裏面211を示す図である。図17以降の図面においては、バンド部214,215の図示は省略してある。
複数のセンサ部220a,220bは、被検者の生体情報を取得する生体センサを備える。図17は、センサ部220a,220bにおける生体センサの配置の一例を示す図である。なお、図17に示す装着部210は、図示した形状に限定されるものではなく、複数のセンサ部220a,220bを後述のフレキシブル基板と共に収納できる構成であれば、任意の形状とすることができる。
複数のセンサ部220a,220bは、被検者の被検部位に接触した状態で、被検者の生体情報を測定する。図17に示すように、本実施形態において、複数のセンサ部は、所定間隔で配置された生体センサである第1センサ部220a及び第2センサ部220bの少なくとも2つのセンサを備える。これらの生体センサは、後述するように、基板上に発光部及び受光部を備えている。第1センサ部220aと第2センサ部220bとの間隔ΔDは、例えば10〜30mmである。第1センサ部220a及び第2センサ部220bは、それぞれ異なる被検部位における脈波を光学的手法により取得する。脈波とは、血液の流入によって生じる血管の容積時間変化を体表面から波形としてとらえたものである。すなわち、本実施形態では、複数のセンサ部220a,220bは、生体情報を光学的に取得する。
第1センサ部220aは、例えば、2つの発光部221a,222aと受光部223aとを備える。第2センサ部220bは、例えば、2つの発光部221b,222bと受光部223bとを備える。それぞれの発光部221a,222a及び221b,222bから被検部位に測定光を射出し、その光が体内を通過して受光部223a及び223bにそれぞれ到達した光を受光して、脈波を取得する。発光部221a,222a及び221b,222bは、例えば、LED(発光ダイオード:Light emitting diode)又はLD(レーザダイオード:Laser Diode)等の発光素子を含む。また、受光部123a,123bは、例えば、PD(フォトダイオード:Photodiode)又はPT(フォトトランジスタ:Phototransistor)等の受光素子を含む。
なお、上述の構成においては、各センサ部において、2つの発光部及び1つの受光部を有する場合について説明したが、本実施形態では、各センサ部において、発光部及び受光部をそれぞれ1つずつ有する構成によっても測定を行うことができる。しかしながら、上述したような、2つの発光部及び1つの受光部を有する構成の方が、測定の精度を向上させることができる。
発光部221a,222a及び221b,222bは、例えば、緑色(波長:500〜550nm)、赤色(波長:630〜780nm)、近赤外(波長800〜1600nm)のいずれかの光を発光する。長波長の光は短波長の光と比べて、体のより深い位置まで光が減衰しないので、近赤外光の発光素子を用いて生体情報の測定を行うと、緑色光又は赤色光の発光素子を用いるよりも測定精度が向上することがある。
装着部210において、開口部213a,213bは、第1センサ部220a及び第2センサ部220bが共に尺骨動脈上又は橈骨動脈上に配置するように、被検部位との位置が調整される。次に、取得された2つの脈波に基づいて、手首至近距離間のPWV(脈波伝播速度:Pulse Wave Velocity)を測定する方法については、図6で説明した第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図18は、図17に示した装着部210の内部を示す上面図である。すなわち、図18は、図17に示した装着部210の裏面211を除いた状態を示す図である。
図18に示すように、測定装置200の筐体を構成する装着部210の内部において、第1センサ部220a及び第2センサ部220bは、フレキシブル基板230上に配置される。なお、図18においては、装着部210は、裏面211が分離可能な構成について示した。しかしながら、本実施形態に係る装着部210はこのような構成に限定されず、表面212が分離可能な構成してもよいし、裏面211と表面212との中間部分が分離可能に構成してもよい。また、本実施形態に係る装着部210は、内部に複数のセンサ部220a,220b及びフレキシブル基板230を収納できるならば、例えば一体形成とするなど、任意の構成とすることができる。
図19は、図18に示したフレキシブル基板230などを装着部210から取り出した状態を示す図である。すなわち、図19は、フレキシブル基板230を、いくつかの他の要素と共に示す図である。図19(A)は、図16においてZ軸負方向に見た状態を示す図であり、図19(B)は、図16においてY軸正方向に見た状態を示す図である。
図19(A)に示すように、第1センサ部220aは、フレキシブル基板230の第1センサ設置部231に配置される。第2センサ部220bは、フレキシブル基板230の第2センサ設置部232に配置される。また、フレキシブル基板230は、各種配線を通過させることができる配線通過部233を有している。また、フレキシブル基板230の裏面側には、後述する制御部などの回路を設置するための回路設置部234,235を設けることができる。図19(A)においては、これらの回路設置部234,235を破線で示すことにより、これらがフレキシブル基板230の裏面側に設けられることを示してある。
このように、本実施形態においては、フレキシブル基板230上に2つのセンサ部220a,220bが実装され、これら2つのセンサ部220a,220bが実装されている部分のフレキシブル基板は3つ以上に分割されている。すなわち、本実施形態においては、2つのセンサ部220a,220bは、それぞれ独立したフレキシブル基板上に実装される。また、本実施形態においては、これらセンサ部220a,220bが実装された第1センサ設置部231,第2センサ設置部232は、それぞれの両端で接続されている。さらに、センサ部220a,220bが実装されて配線されている第1センサ設置部231,第2センサ設置部232と、少なくとも1つの電気配線のみの配線通過部233の両端も、それぞれ接続されている。
上述したように、センサ部220a,220bは、それぞれ発光部及び受光部を有するため、これら発光素子及び受光素子のための回路が必要になる。このような回路においては、ノイズを低減するために、それぞれの回路を分離することが望ましい。本実施形態においては、フレキシブル基板230の第1センサ設置部231,第2センサ設置部232とは別に、電気配線のみのフレキシブル基板である配線通過部233を設ける。このため、フレキシブル基板230の第1センサ設置部231,第2センサ設置部232と、配線通過部233とを合わせて、それぞれの両端を接続することで、各センサ部の両端に電気回路を形成することができる。これにより、本実施形態においては、発光素子用の回路と受光素子用の回路とを、回路設置部234と回路設置部235とに分離して配置することが可能となり、ノイズの低減を図ることができる。上述したように、回路設置部234,235には、制御部をはじめとして、光半導体の駆動用又は検出用の回路などを設けることができる。回路設置部234と235とを接続する電気配線は、配線通過部233に形成される。
図19(B)に示すように、フレキシブル基板230において、センサ部220a,220bを設置する面とは反対側の面に設けられた弾性体設置部236には、弾性体240を設置する。この弾性体240は、後述するように、復元力によってセンサ部220を適度に押し出す弾性を有する各種の弾性部材を用いて構成することができる。図19(B)以降においては、センサ部220a,220bを、適宜、「センサ部220」と略記する。図19(B)に示すように、発光部221,222の発光面及び受光部223の受光面、すなわち、センサ部220の被検部位に接する面には、発光部221,222及び受光部223の素子を保護する等の目的で、保護面225を備えるようにしてもよい。この保護面225は、例えば透光性の薄い板状部材とすることができる。
図20は、本実施形態に係る測定装置200の動作を説明する図である。図20は、測定装置200を、図19(B)に示したのと同じ方向から見た状態を示す図である。
図20(A)は、測定装置200による測定を行う前、すなわち、センサ部220が生体である被検者の被検部位に接触する前の状態を表す図である。この状態においては、生体である被検者の被検部位がセンサ部220に接触していないため、弾性体240は、復元力によってセンサ部220を上方(Z軸正方向)に押し出している。また、弾性体240は、装着部210の裏面211から開口部213を経てセンサ部220を突出させるが、センサ部220が配置されたフレキシブル基板230は開口部213を経て突出させない。したがって、センサ部220が生体である被検者の被検部位に接触する前の状態においては、図20(A)に示すような状態が維持される。
図20(B)は、測定装置200による測定を行う時点及び測定中、すなわち、センサ部220を生体である被検者の被検部位に接触させ、さらに押圧させた状態を表す図である。この状態においては、生体である被検者の被検部位がセンサ部220に接触し、さらに押圧されているため、弾性体240は、被検部位の押圧力によって弾性変形し、センサ部220を下方(Z軸負方向)に押し下げている。本実施形態においては、センサ部220はフレキシブル基板230上に配置されているため、センサ部220が押し下げられると、その押圧力によってフレキシブル基板230が変形する(撓む)。また、弾性体240は、この場合も、復元力によってセンサ部220を上方(Z軸正方向)に押し出そうとしている。したがって、センサ部220が生体である被検者の被検部位に接触され押圧されている状態においては、センサ部220は適度な押圧力によって被検者の被検部位に密着するため、生体情報の測定精度を向上させることができる。
図20(B)に示すように、生体である被検者の被検部位をセンサ部220に押しつけると、被検者の被検部位が押圧されて若干沈むような状態になることもあり得る。このような場合、生体の部位によっては、生体の表面が装着部210の裏面211に接触してしまうことも考えられる。しかしながら、このような場合でも、弾性体240はセンサ部220を上方(Z軸正方向)に押し出そうとしているため、押圧状態は維持される。さらに、図20に示すように、センサ部220付近の裏面211を相対的に薄く、又はセンサ部220付近以外の裏面211を相対的に厚くすれば、センサ部220付近においては、装着部210の裏面211は生体の表面に接触しない。したがって、本実施形態においては、センサ部220を確実に被検者の被検部位に所定の押圧力以下で密着させることができる。
図20(B)に示すような状態で測定装置200による測定が完了した後、生体である被検者の被検部位をセンサ部220から離すと、弾性体240の弾性力により、測定装置200は、図20(A)に示すような状態に戻る。なお、図20においては、図19に示した回路設置部234に発光素子用の回路252が設置された例を示してある。同様に、図20においては、図19に示した回路設置部235に受光素子用の回路254が設置された例を示してある。
さらに、本実施形態においては、図19(A)で示したように、フレキシブル基板230は、第1センサ220aが設置される第1センサ設置部231及び第2センサ220bが設置される第2センサ設置部232は、両端でのみ接続されている。このため、フレキシブル基板230上において、第1センサ220aと第2センサ220bとは、それぞれ別個独立に動くことが可能である。このように、フレキシブル基板230が部分的に分離している構成とすることで、2つのセンサ部が生体である被検者の被検部位の凹凸に対して個別に接触することが可能となる。例えば、可撓性の無い単一の部材に2つのセンサを設置したとして、この2つのセンサを人体に密着させる場合、センサ部のどちらか一方が押し込まれると、もう一方のセンサがその影響を受けてしまうことが想定される。しかしながら、本実施形態では、部分的に分離したフレキシブル基板230を用いることにより、2つのセンサ部を人体に密着する場合に、それぞれのセンサが個別に人体の凹凸に合わせて押し込まれるようにすることができる。
図21は、弾性体240の具体例を示す図である。
上述したように、本実施形態においては、フレキシブル基板230のセンサ部が設けられる面と反対側の面に弾性体240を設ける。この弾性体240は、センサ部220が押し込まれた時に、その押圧力に応じた復元力でセンサ部220を押し返すように構成した各種の弾性部材を用いることができる。したがって、例えば、図21(A)に示すスポンジ又はウレタン241のような部材を採用したり、図21(B)に示すコイルばね242のような部材を採用したり、図21(C)に示す板ばね243のような部材を採用したりしてもよい。図21においては、図10に示したような、センサ部220付近の裏面211を相対的に薄く、又はセンサ部220付近以外の裏面211を相対的に厚くする構成の図示は省略してある。
なお、図21(C)に示す板ばね243は、例えば、Z軸方向に見た場合に、図22に示すような形状の部材とすることができる。図21(C)及び図22に示すように、板ばね243の外側ばね部246,247は、装着部210の表面212に接して、Z軸負方向に弾性力を与える。さらに、板ばね243の内側ばね部244は、フレキシブル基板230の第1センサ設置部231に接して、第1センサ部220aをZ軸正方向に押し出す。同様に、板ばね243の内側ばね部245は、フレキシブル基板230の第2センサ設置部232に接して、第2センサ部220bをZ軸正方向に押し出す。装着部210の表面212に対してZ軸負方向に弾性力を与える。
図23は、図22に示すような形状の板ばねについて、たわみ(mm)と荷重(mmHg)の関係を示すグラフである。図23においては、例として、板厚(図22におけるZ軸方向の厚さ)0.15mmで板幅(図22における幅W)2.5mmの場合、及び板厚0.2mmで板幅2mmの場合を示してある。何れの場合も、板ばねの有効作動長(図22における長さL)は7.5mmの場合を示してある。
このように、本実施形態においては、複数のセンサ部220a,220bが、装着部210に支持されて、被検者の被検部位に接触した状態で、被検者の生体情報を取得する。本実施形態においては、複数のセンサ部220a,220bは、装着部210に対して、それぞれ変位可能に支持される。
複数のセンサ部220a,220bは、装着部210に弾性体240を介して支持される。この弾性体240は、例えばばねのような部材とすることができる。このように、本実施形態において、複数のセンサ部220a,220bの少なくとも1つは、装着部210が被検者に装着された状態において、装着部210に弾性体240を介して変位可能に支持されるように構成する。複数のセンサ部220a,220bの少なくとも1つは、装着部210に対して、装着部210の表面212及び裏面211の方向(Z軸負方向)に変位可能である。複数のセンサ部220a,220bの少なくとも1つは、装着部210に対して、装着部210の延在方向に平行な面内で変位可能である。さらに、複数のセンサ部220a,220bの少なくとも1つは、装着部210の表面212及び裏面211に対して傾斜するように変位することも可能である。
複数のセンサ部220a,220bは、被検者の生体情報を検出するセンサと、当該センサが実装される基板とを少なくとも有する。ここで、センサとは、典型的には受光部223a,223bを備えるものとすることができる。また、ここで、基板は、少なくとも一部が可撓性を有するものとするのが好適であり、典型的には、この基板は、例えばフレキシブル基板230とすることができる。この場合、複数のセンサ部220a,220bは、それぞれ、受光部223a,223bと、少なくともこれらのセンサが実装される部分のフレキシブル基板(例えば231,232)とを含んで構成することができる。フレキシブル基板は、センサ部220a、220bのそれぞれが被験部に密着せしめる程度に可撓性を有していれば、センサ設置部231と232が分離されていなくてもよい。
次に、測定装置200について、機能的な観点から説明する。
図24は、図16に示した測定装置200の概略構成を示す機能ブロック図である。測定装置200は、第1センサ部220aと、第2センサ部220bと、制御部260と、電源部270と、記憶部280と、通信部290とを備える。本実施形態では、第1センサ部220a、第2センサ部220b、制御部260、電源部270、記憶部280及び通信部290は、それぞれ装着部210の内部に含めて構成することができる。
第1センサ部220a及び第2センサ220bは、上述のようにそれぞれ生体センサを含み、被検部位から生体情報を取得する。第1センサ部220aは、発光部221a,222aと受光部223aとを含む。第2センサ部220bは、発光部221b,222bと受光部223bとを含む。
制御部260は、測定装置200の各機能ブロックをはじめとして、測定装置200の全体を制御及び管理するプロセッサである。また、制御部260は、生体情報として取得された脈波に基づいて脈波伝搬速度を算出するプロセッサである。制御部260は、第1実施形態で説明した制御部143と同様に構成することができる。
電源部270は、第1実施形態で説明した電源部144と同様に構成することができる。
記憶部280は、第1実施形態で説明した記憶部145と同様に構成することができる。
通信部290は、第1実施形態で説明した通信部146と同様に構成することができる。
次に、測定装置200の使用方法について説明する。図16において説明したように、被検者は、測定装置200を手首に巻きつけて、測定装置200による測定を行う。被検者は、測定装置200を手首に巻きつける際に、センサ部220の発光部から、生体情報を取得する尺骨動脈又は橈骨動脈に測定光が射出されるように、センサ部220の位置を調整した上で、装着部210(又は装着部210のバンド部214,215)を手首に巻きつける。
図20に示したように、測定装置200は、2つのセンサ部220が例えば手首のような被検部位に接触した状態で、被検者に装着される。特に、センサ部220は、被検者が自ら装着時に調整することにより、尺骨動脈又は橈骨動脈に測定光が射出される位置で、手首に接触させることが好ましい。
測定装置200の装着状態において、2つのセンサ部220は、弾性体240の弾性力により、手首に密着した状態で被検者に装着される。センサ部220が手首に密着することにより、手首とセンサ部220との位置関係が変化しにくくなるため、センサ部220における測定精度を向上させることが可能である。
ここで、2つのセンサ部220は、装着部210に対してそれぞれ独立して変位可能に支持される。そのため、2つのセンサ部220は、被検部位である手首に対して各々が密着しやすくなる。また、手首に対して装着部210がずれた場合に、センサ部220のそれぞれが変位することにより、センサ部220と手首との密着状態が維持されやすい。そのため、測定部220と手首との位置関係が変化しにくく、測定部220による生体情報の測定条件が変わりにくい。さらに、複数のセンサ部220のそれぞれに対して、同じ方向に均等に押圧しなかったとしても、複数のセンサ部220は、それぞれ適切な押圧力によって被検者の被検部位に密着する。このため、測定装置200によれば、センサ部220による生体情報の測定精度を向上させることができる。
また、測定装置200の装着状態において、センサ部220は、所定圧力以下の圧力で手首に接触するように構成する。センサ部220は、生体情報の測定時に、被検者の動きにかかわらず常に所定圧力以下の圧力で手首に接触していてもよい。所定圧力は、測定装置200により測定する生体情報及び測定装置200の構成等に基づいて適宜決定されるものであり、生体情報の測定結果に誤差を生じにくい圧力であることが好ましい。本実施形態では、測定装置200は、生体情報として脈波伝播速度を測定するため、所定圧力は、脈波伝播速度の測定結果に誤差を生じにくい圧力であることが好ましい。
本実施形態に係る測定装置200における、所定圧力として好ましい値については、図11で説明した第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。測定装置200は、装着時にセンサ部220が80mmHg以下の圧力で被検部位に接触するように構成され、かかる圧力を実現可能な弾性体240が測定装置200に使用される。
このように、本実施形態においては、測定装置200が被検者の手首に装着された状態において、複数のセンサ部220a,220bは、被検者の所定の血管に沿って配置されるようにするのが好適である。また、本実施形態において、装着部210が被検者に装着された状態において、複数のセンサ部220a,220bのうち少なくとも1つは、被検部位に所定圧力以下の圧力で接触する。
特に、本実施形態においては、複数のセンサ部220a,220bは、被検者の所定の血管の方向に所定間隔離れた被検部位に接触するような配置にするのが好適である。すなわち、図17に示したように、複数のセンサ部220aと220bとは、ΔDの方向を被検者の所定の血管の方向として、所定間隔ΔD離れた被検部位に接触するような配置にするのが好適である。
さらに、本実施形態においては、複数のセンサ部220a,220bが接触する被検部位のうち、所定の血管に沿って被検者の心臓までの距離が短い方の被検部位に接触するセンサ部が、所定圧力以下の圧力で接触するように構成するのが好適である。すなわち、測定装置200の装着部210を被検者の手首に巻きつけた際に、図17に示すY軸正方向が被検者の上腕方向になり、Y軸負方向が被検者の掌方向になるものとする。この場合、Y軸正方向すなわち被検者の上腕方向が、所定の血管に沿って被検者の心臓までの距離が短くなる。したがって、この場合、少なくとも第1センサ部220aは、被検部位に対して所定圧力以下の圧力で接触するように構成する。
本実施形態に係る測定装置200によれば、生体情報を測定するセンサ部220が所定圧力以下の圧力で被検部位に接触するため、当該所定圧力の設定によって生体情報の測定精度を向上可能である。例えば、上記実施形態において、所定圧力を80mmHgとすることにより、脈波伝播速度の測定精度を向上可能である。
また、本実施形態に係る測定装置200によれば、複数のセンサ部220が装着部210に対してそれぞれ独立して変位可能に支持される。このため、測定装置200によれば、生体情報の測定の際に装着部210がずれた場合でも、センサ部220と装着部210との相対的な位置関係が変化することによって、センサ部220に被検部位に対する密着の度合いは変化しにくい。そのため、測定装置200によれば、生体情報の測定にあたり、被検部位に対するセンサ部220の位置に関して、測定条件が変化しにくくなるため、生体情報の測定精度を向上可能である。また、センサ部220は、生体情報の測定時に、被検者の動きにかかわらず常に所定圧力以下の圧力で手首に接触することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形又は変更が可能である。例えば、各構成部等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
例えば、上述した実施形態において、測定装置200は、第1センサ部220a及び第2センサ部220bの2つのセンサ部を備える構成について説明した。しかしながら、本発明において、複数のセンサ部は2つのセンサ部に限定されず、2つ以上の任意の数のセンサ部を備えるようにしてもよい。この場合は、センサ部の数に応じて、フレキシブル基板230の形状も適宜変更するのが望ましい。
また、上述した実施形態において、発光部及び受光部などのセンサが実装される基板は、フレキシブル基板230として説明したが、本発明において、ここで用いる基板は、必ずしも全体的にフレキシブルである必要はない。ここで採用すべき基板は、複数のセンサ部が別個独立に可動にできればよいため、少なくとも一部が可撓性(フレキシブル)であればよい。
また、上記実施形態において、装着部210は、必ずしも図16に示したような形状でなくともよい。装着部210は、例えば、測定装置200が被検者の手首に装着された際に、少なくとも一部が被検者の上腕方向にオフセットする形状であってもよい。例えば、図25に示す例では、測定装置200の装着時に、装着部210においてセンサ部220が配置される箇所が、手首上に位置している。装着部210のその他の部分は、センサ部220が配置される箇所に対して上腕方向にずれて位置している。これにより、装着部210において、センサ部220は手首の被検部位に接触しつつ、その他の部分は手首よりも上腕方向にずれて位置するため、被検者の手首の動作を妨げにくくなる。すなわち、このような構成によれば、装着部210が被検者の手首の可動域に対する干渉を低減することができる。
<センサシステム1>
次に、上述したような測定装置200を含むセンサシステム1について、図26を用いて説明する。
センサシステム1は、測定装置200の他に、表示装置300とサーバ400とを含む。表示装置300は、測定装置200によって取得されたセンサ信号を集約し、種々の情報処理を行う。センサ信号の集約は、有線又は無線通信ネットワークを介して、測定装置200が表示装置300にデータを送信することで行われる。表示装置300は、測定装置200で取得されたセンサ信号に基づく生体情報をディスプレイに表示する。また、表示装置300は、サーバ400によって情報処理された情報をディスプレイに表示する。表示装置300は、例えばLCD等のディスプレイを含む専用の端末として構成してもよいし、例えばスマートフォン又はタブレットPC等の汎用の端末で構成してもよい。
サーバ400は、表示装置300から被検者の生体情報を集約し、種々の情報処理を行う。生体情報の集約は、有線又は無線通信ネットワークを介して、表示装置300がサーバ400にデータを送信することで行われる。また、サーバ400は、生体情報に基づいた情報処理の結果を、表示装置300に送信する。サーバ400は、例えば半導体メモリ等で構成されるメモリ及びCPU等で構成される制御部を含む既存のサーバを用いることができる。
センサシステム1において、より具体的には、測定装置200で取得されたセンサ信号は、測定装置200の通信部により表示装置300に送信される。さらに、表示装置300でセンサ信号を情報処理して取得された生体情報は、表示装置300の通信部によりサーバ400に送信される。サーバ400が表示装置300から送信された生体情報を受信すると、サーバ400の制御部は、受信した被検者の生体情報に基づいて、様々な情報処理を行う。例えば、サーバ400は、表示装置300から送信された生体情報を、センサ信号の取得時間と共に時系列のデータとして、サーバ400のメモリに記憶することができる。サーバ400の制御部は、例えば、これらの記憶されたデータと、サーバ400のメモリにすでに記憶されている同一被検者の過去のデータ又は他の被検者のデータとを比較し、比較した結果を基に被検者に最適なアドバイスを生成する。サーバ400の通信部は、取得された被検者の時系列のデータ及び生成されたアドバイスを表示装置300に送信する。表示装置300では、受信されたデータ及びアドバイスを画面に表示する。また、サーバ400は必要に応じて、例えば、被検者の担当医師に被検者の時系列のデータを送信してもよい。また、サーバ400は必要に応じて、例えば、被検者の担当医師からアドバイスを受信してもよい。また、サーバ400のメモリ及び制御部と同様の機能を有する機能部を、測定装置200又は表示装置300に備えてもよく、その場合、センサシステム1は必ずしもサーバ400を備えなくてもよい。
また、測定装置100,200は、被検者に生体情報の測定結果を通知する通知部を備えていてもよい。通知部は、被検者が認識可能な任意の方法により、通知を行うことができる。通知部は、例えば、音声、画像、振動又はこれらの組合せにより通知を行うことができる。なお、通知部による通知方法は、これらの例に限られない。
また、上記実施形態において、測定装置100,200は、被検者の手首に巻きつけた状態で使用すると説明したが、測定装置100,200の使用態様はこれに限られない。測定装置100,200、被検部位の位置に応じて、例えば、足首等の手首以外の生体に装着された状態で使用されるものであってもよい。
また、上記実施形態において、測定装置100,200は脈波伝搬速度を測定する装置を一例として示したが、本発明はこれに限られない。測定装置100,200は、脈波を高い精度で取得することができるので、脈波に基づいて生体情報を測定する装置であってもよい。測定装置100,200は、例えば、取得された脈波から血圧を測定するものであってもよい。測定装置100,200は、例えば、取得された脈波から脈拍を測定するものであってもよい。
本開示内容の多くの側面は、プログラム命令を実行可能なコンピュータシステムその他のハードウェアによって実行される、一連の動作として示される。コンピュータシステムその他のハードウェアには、例えば、汎用コンピュータ、PC(パーソナルコンピュータ)、専用コンピュータ、ワークステーション、PCS(Personal Communications System、パーソナル移動通信システム)、電子ノートパッド、ラップトップコンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータ処理装置が含まれる。本発明の実施形態では、種々の動作は、プログラム命令(ソフトウェア)で実装された専用回路(例えば、特定機能を実行するために相互接続された個別の論理ゲート)又は、1つ以上のプロセッサによって実行される論理ブロック若しくはプログラムモジュール等によって実行されることに留意されたい。論理ブロック又はプログラムモジュール等を実行する1つ以上のプロセッサには、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ、CPU(中央演算処理ユニット)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、電子機器、ここに記載する機能を実行可能に設計されたその他の装置及び/又はこれらいずれかの組合せが含まれる。ここに示す実施形態は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はこれらいずれかの組合せによって実装される。
ここで用いられる機械読取り可能な非一時的記憶媒体は、更に、ソリッドステートメモリ、磁気ディスク及び光学ディスクの範疇で構成されるコンピュータ読取り可能な有形のキャリア(媒体)として構成することができる。かかる媒体には、ここに開示する技術をプロセッサに実行させるためのプログラムモジュールなどのコンピュータ命令の適宜なセット及び、データ構造が格納される。コンピュータ読取り可能な媒体には、1つ以上の配線を備えた電気的接続、磁気ディスク記憶媒体、その他の磁気及び光学記憶装置(例えば、CD(Compact Disk)、DVD(登録商標)(Digital Versatile Disc)、及びブルーレイディスク(登録商標))、可搬型コンピュータディスク、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、EPROM、EEPROM若しくはフラッシュメモリ等の書換え可能でプログラム可能なROM若しくは情報を格納可能な他の有形の記憶媒体又はこれらいずれかの組合せが含まれる。メモリは、プロセッサ/プロセッシングユニットの内部及び/又は外部に設けることができる。ここで用いられるように、「メモリ」という語は、あらゆる種類の長期記憶用、短期記憶用、揮発性、不揮発性その他のメモリを意味し、特定の種類若しくはメモリの数又は記憶が格納される媒体の種類は限定されない。
1 センサシステム
100 測定装置
110 装着部
110a 裏面
110b 表面
111 開口部
112 弾性部材
113、114 平板部材
115 凹部
120 測定部
121、131 第1可動部材
122、132 第2可動部材
123 センサ部
123a 接触面
124、134 天板部材
125、135 挿入部
125a、128b 開口端
126 フレキシブルケーブル
127、137 ケーブル通過用穴
128 受容部
129 底板
130 支持部
133 支持板
140 弾性体
141 発光部
142 受光部
143 制御部
144 電源部
145 記憶部
146 通信部
147a、147b 生体センサ
200 測定装置
210 装着部(筐体)
211 裏面
212 表面
213a,213b 開口部
バンド部214,215
220a 第1センサ部
220b 第2センサ部
221a,221b,222a,222b 発光部
223a,223b 受光部
225 保護面
230 フレキシブル基板
231 第1センサ設置部
232 第2センサ設置部
233 配線通過部
234,235 回路設置部
236 弾性体設置部
240 弾性体
252,254 回路
260 制御部
270 電源部
280 記憶部
290 通信部
300 表示装置
400 サーバ

Claims (18)

  1. 被検者に装着される装着部と、
    前記装着部に支持されて、前記被検者の被検部位に接触した状態で前記被検者の生体情報を取得するセンサ部と、
    を備え、
    前記被検者が前記装着部を装着した状態において、前記センサ部が所定圧力以下の圧力で前記被検部位に接触する測定装置であって、
    前記装着部は、前記被検者の手首に装着されるバンドであり、
    前記バンドは、前記測定装置が前記手首に装着された状態において、前記センサ部が接触する被検部位に対して、少なくとも一部が前記被検者の上腕方向にずれて位置する、測定装置。
  2. 前記センサ部は、前記装着部に対して変位可能に支持されている、請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記センサ部は、複数のセンサ部を含んで構成され、
    前記複数のセンサ部のうち少なくとも1つは、前記装着部が前記被検者に装着された状態において、前記被検部位に所定圧力以下の圧力で接触する、請求項1に記載の測定装置。
  4. 前記複数のセンサ部は、前記被検者の所定の血管の方向に所定間隔離れた被検部位に接触し、
    前記複数のセンサ部が接触する被検部位のうち、前記所定の血管に沿って前記被検者の心臓までの距離が短い方の被検部位に接触するセンサ部が、前記所定圧力以下の圧力で接触する、請求項3に記載の測定装置。
  5. 前記複数のセンサ部は、前記装着部に対してそれぞれ変位可能に支持される、請求項3又は4に記載の測定装置。
  6. 前記複数のセンサ部は、前記測定装置が前記被検者の手首に装着された状態において、前記被検者の所定の血管に沿って配置される、請求項3乃至請求項5に記載の測定装置。
  7. 前記複数のセンサ部は、前記被検者の生体情報を検出するセンサと、当該センサが実装される基板とを少なくとも有し、前記基板の少なくとも一部は可撓性を有する、請求項3乃至請求項6に記載の測定装置。
  8. 前記センサ部は、前記装着部に弾性体を介して支持される、請求項1乃至請求項7に記載の測定装置。
  9. 前記弾性体はバネである、請求項8に記載の測定装置。
  10. 前記所定圧力は前記被検者の平均血圧である、請求項1乃至請求項に記載の測定装置。
  11. 前記所定圧力は80mmHgである、請求項1乃至請求項に記載の測定装置。
  12. 前記生体情報は脈波である、請求項1乃至請求項11に記載の測定装置。
  13. 前記脈波に基づいて脈波伝搬速度を算出する制御部を備える、請求項12に記載の測定装置。
  14. 前記センサ部は、前記生体情報を光学的に取得する、請求項1乃至請求項13に記載の測定装置。
  15. 前記装着部は、複数の支持部を備え、
    前記被検者への装着時に、前記複数の支持部及び前記センサ部が前記被検者に密着する、請求項1乃至請求項14に記載の測定装置。
  16. 被検者に装着される装着部と、
    前記装着部に支持されて、前記被検者の被検部位に接触した状態で前記被検者の生体情報を取得するセンサ部と、
    を備え、
    前記センサ部は、前記被検者が前記装着部を装着した状態において、弾性体を介して前記装着部に変位可能に支持される測定装置であって、
    前記装着部は、前記被検者の手首に装着されるバンドであり、
    前記バンドは、前記測定装置が前記手首に装着された状態において、前記センサ部が接触する被検部位に対して、少なくとも一部が前記被検者の上腕方向にずれて位置する、測定装置。
  17. 前記センサ部は、複数のセンサ部を含んで構成され、
    前記複数のセンサ部の少なくとも1つは、前記装着部が前記被検者に装着された状態において、前記装着部に弾性体を介して変位可能に支持されるように構成した、請求項16に記載の測定装置。
  18. 被検者に装着される装着部と、前記装着部に支持されて、前記被検者の被検部位に接触した状態で前記被検者の生体情報を取得するセンサ部と、を備え、前記被検者が前記装着部を装着した状態において、前記センサ部が所定圧力以下の圧力で前記被検部位に接触する測定装置であって、前記装着部は、前記被検者の手首に装着されるバンドであり、前記バンドは、前記測定装置が前記手首に装着された状態において、前記センサ部が接触する被検部位に対して、少なくとも一部が前記被検者の上腕方向にずれて位置する測定装置と、
    前記センサ装置で取得されたセンサ信号に基づく生体情報を表示する表示装置と、
    を備えるセンサシステム。
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